説明

テーブル及び配膳処理システム

【課題】搬送装置を用いることなく配膳先の誤りをなくすようなシステム及びそのシステムに用いるためのテーブルを提供すること。
【解決手段】配膳物にRFIDタグを付し、テーブルに設けたRFIDアンテナを介してRFIDを読取る。RFIDアンテナの読取範囲をテーブル上面の配膳物が置かれる範囲として、どの配膳物がどのテーブルに配膳されたかを確実に把握する。配膳された料理を注文情報と照合し、配膳先の誤りがあれば即座に警告する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レストランにおいて配膳に関する情報を取得するためのRFIDアンテナを備えたテーブル及び該テーブルを用いて料理が正しく配膳されるようにする配膳処理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
レストランでは、調理された料理を客が着席したテーブルに配膳する際、どのテーブルに配膳すべきかを給仕に指示することが多い。このため、指示が誤りであったり、指示を忘れたりする事故が発生していた。この結果として、給仕の業務効率低下、調理した料理の廃棄などの損失が生じていた。
【0003】
この問題を解決するため、料理を盛りつける皿に固有のIDを付して、皿が正しいテーブルに配膳されるようにするシステムが提案されていた。
例えば、特許文献1には、皿に付されたIDを読取って皿の搬送機構(例えば回転寿司店において用いられている皿を搬送する機構)を制御し、皿を正しいテーブルに搬送するシステムが開示されている。しかし、このシステムは、搬送機構を必要とするため、回転寿司等には適しているものの、着席してゆっくりと食事をするレストラン(例えば日本料理の料亭、中華料理店、西洋料理のレストラン)あるいはその他の搬送装置による搬送が不適当な飲食店(例えば鉄板焼きの焼肉店、お好み焼き店、テーブル中央に加熱器を備えた鍋料理点)において利用することができない。
特許文献2には、皿にRFIDを付し、どの皿がどのテーブルに配膳されるべきかを画面に表示するシステムが開示されている。このシステムによれば、給仕は表示を見ることで配膳先のテーブルを知ることができ、口頭による指示よりも給仕による配膳先の誤りを減少させられる。しかし、表示されたとおりのテーブルに配膳することは給仕の記憶力、注意力に依存することになり、配膳先の誤りをなくすことはできない。
【0004】
以上に述べたとおり、テーブルに着席してゆっくりと食事をするレストランその他の搬送装置が利用できない場合において、配膳先の誤りをなくすようなシステムは知られていなかった。また、そのシステムに用いるためのテーブルも知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−050507号公報
【特許文献2】特開平10−240821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、搬送装置を用いることなく配膳先の誤りをなくすような配膳処理システム及びそのシステムに用いるためのテーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、皿を含む配膳物に付されたRFIDを配膳されたテーブルに配膳された時に読取ることで、どの料理がどのテーブルに配膳されたかを把握し、課題を解決する。
ここで、「配膳物」とは、配膳される料理を盛り付ける食器(料理皿、飲み物を入れたグラス等)及び料理を配膳するための器具(お盆、配膳用のトレイ等)を含み、配膳物を同定することにより配膳される料理が確定するものを言う。
【0008】
本発明のテーブルは、

RFIDアンテナと、
マイクロプロセッサと、
送信装置とを備え、
前記マイクロプロセッサは、前記RFIDアンテナを介して読取られた情報に基づいて配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理であるか否かを判定する照合処理を行い、
前記送信装置は前記照合処理の結果に基づく情報を送信することを特徴とする。
RFIDアンテナは、配膳物に付されたRFIDを読取るためのものである。レストランに2台以上設けられたテーブルのそれぞれに対応してRFIDアンテナが備えられているので、配膳物に付されたRFIDタグの情報を読取ったRFIDアンテナに対応するテーブルにその配膳物に係る料理が配膳されたことが確実になる。
ここで「RFIDアンテナ」とは、RFIDリーダのアンテナである。RFIDタグにもアンテナが設けられているが、本明細書において、「RFIDアンテナ」は、RFIDタグに設けられたアンテナを含まない。
マイクロプロセッサが行う照合処理により、正しい配膳先であるか否かが判定される。照合処理は、RFIDタグから配膳先テーブルを表す情報を読取って該テーブルに配膳されたか否かを判定する、RFIDタグから料理を表す情報(料理情報)を読取って該テーブルに配膳されるべき料理の一覧と突合する、その他の方法によって行うことができる。
この判定の結果が送信装置によって送信される。
ここで、「送信」とは、無線又は有線のネットワークを介してテーブル外の装置に電気的信号を送ることを含み、その情報を誰かに通知すること全般を言う。例えば、テーブルにおいてブザー等の音響を発生させること、テーブルに設けられたライトを点灯させること等も、それによって情報が通知される限りにおいて「送信」である。
具体的にどのような情報が送信されるかについて、以下に述べる。
【0009】
本発明のテーブルは、
前記照合処理は、前記RFIDアンテナを介して読取られた料理情報がそのテーブルに配膳されるべき1又は2以上の料理を表す注文情報に含まれるか否かを判定することを特徴とする。
配膳されたテーブルが正しいか否かを料理毎に管理することができ、誤った配膳を警告することに加え、「どの料理がどのテーブルに配膳されたか(または配膳されなかったか)」に基づく処理が可能となる。
【0010】
本発明のテーブルは、
前記照合処理において配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理でないと判定された場合に、前記送信装置が警告情報を送信することを特徴とする。
照合処理の結果、誤って配膳されたことが判明した場合には、警告情報を送信して誤った配膳を伝える。このように、誤った配膳を行うと即座に警告情報が送信されるので、警告情報に基づいて料理を正しいテーブルに配膳し直すことができる。これにより、配膳先の誤りをなくすことができる。この際、「送信」としては、電気的信号(データ)でなく、誤った配膳を行った給仕が即座に気付く可能性を高めるために上記のように聴覚又は視覚に訴えることも有効である。
データとして送信される警告情報としては、例えば、料理名と配膳されたテーブルの番号とを含む情報が考えられる。料理名に基づいて正しい配膳先を知るようなシステム(例えば特許文献2に記載されたシステム)を別途設けることで、正しいテーブルにその料理を配膳することができる。また、正しい配膳先の情報を警告情報に含めることで、正しいテーブルへの配膳を迅速に行うことができる。
【0011】
本発明のテーブルは、
前記照合処理において配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理であると判定された場合に、前記送信装置が配膳完了情報を送信することを特徴とする。
照合処理の結果、正しく配膳されたことが判明した場合には、配膳完了情報を送る。配膳完了情報は、例えば料理を表す情報とテーブルの番号を含むデータが考えられる。配膳完了情報により、厨房では調理された料理が正しく配膳されたことを確認でき、また、食事を終えて料金を支払う際の処理が迅速化される。
【0012】
本発明のテーブルは、
前記注文情報に含まれる料理について、該料理に関する注文情報の入力から所定の時間が経過する間に前記照合処理によって該料理の配膳がされたとの判定がされない場合に、前記送信装置が該料理に係る未配膳情報を送信することを特徴とする。
注文した料理が配膳されずに客が待たされている場合には、未配膳情報を送信する。未配膳情報は、例えば料理を表す情報とテーブルの番号を含むデータが考えられる。未配膳情報により、厨房における調理の順序を調整するなどの対応を行って客の待ち時間をあまり長時間にしないようにすることができる。
「所定の時間」は、各レストランの運用に応じて設定すればよい。例えば、(1)客を待たせないために厨房に向けて至急に調理するように指示する時間(未配膳情報を厨房に送信する)、(2)客に対してお詫びをすべき時間(未配膳情報を給仕に送信する)ように設定することができる、いずれの場合にも、未配膳に起因する客の不満を緩和することができる。また、料理に依存して「所定の時間」が異なるようにしてもよい。例えば、西洋料理のレストランにおいてコースメニューの注文を受ける場合において、オードブルについては15分、メイン料理については40分、デザートについては90分を「所定の時間」として設定してもよい。
【0013】
本発明のテーブルは、
テーブル面を上方から見た平面図において、前記RFIDアンテナがRFIDタグからの信号を受信する読取範囲が、テーブル面から所定の距離を超えて離れた箇所を含まないことを特徴とする。
配膳された配膳物に付されたRFIDタグを確実に読取り、かつ、配膳されていない配膳物に付されたRFIDタグを誤って読取ることがないように、読取範囲を設定する。
この際、読取範囲については、以下のように定めている。(1)「テーブル面を上方から見た平面図において」所定の距離を超えて離れていなければよい。すなわち、上下方向については、テーブルから離れた箇所を読取範囲に含んでもよい。水平方向に離れていない限り、そのテーブルに配膳されると考えられるためである。(2)「所定の距離を超えて離れた箇所を含まない」ことで十分であり、所定の距離を超えていない場所を全て含む必要はない。例えば、鉄板などの調理器具を備えるテーブルにおいて、調理器具の上の箇所を読取範囲に含まなくてもよい。調理器具の上に配膳されることはないからである。また、テーブル面の周縁付近のそこに食器を置くと食器がテーブルから落下してしまう危険がある箇所も必ずしも含む必要はない。
「所定の距離」は、各レストランの運用に応じて設定すればよい。皿やグラス等の食器のみを利用する場合には、配膳物が必ずテーブルの上に置かれるので、「所定の距離」はゼロであってよい。これに対し、お盆やトレイ等の配膳用器具を配膳物として利用する場合には、テーブルの上までは配膳物を動かさないことも考えられるので「所定の距離」を隣のテーブルでなくそのテーブルに配膳するものと判定するに十分な近さ(例えば50cm)とすることが考えられる。
【0014】
本発明のテーブルは、
調理器具が組込まれていることを特徴とする。
鉄板や加熱器などの調理器具が組込まれたテーブルを用いるレストランにおいては、搬送装置を用いない。調理器具が組込まれたテーブルは本発明の活用に適している。
【0015】
本発明の配膳情報処理システムは、
RFIDタグの付された配膳物と、
前記RFIDタグから情報を読取るためのRFIDアンテナと、
前記照合処理を行うマイクロプロセッサと、
前記照合処理の結果に基づく情報を送信する送信装置と、
前記RFIDタグに情報を書き込むRFIDライタとを備えることを特徴とする。
上記本発明のテーブルに加えて以下の装置及び手段を備えることにより、配膳情報の処理、特に配膳誤りをなくす処理、を行うことができる。(1)RFIDタグの付された配膳物、(2)配膳物に付されたRFIDタグに盛り付けられた料理を表す情報を書き込むRFIDライタ(厨房に備えられている)。
また、RFIDアンテナ、マイクロプロセッサ及び送信装置は、必ずしもテーブルに設けられていなくてもよい。例えば、テーブルの真上の天井に指向性の強いRFIDアンテナを設けてテーブルに配膳された配膳物に付されたRFIDタグから情報を読取り、マイクロプロセッサ及び送信手段も天井に設けることとしてもよい。
【0016】
本発明の配膳情報処理システムは、
給仕用携帯端末を備え、
前記警告情報が前記給仕用携帯端末に表示されることを特徴とする。
配膳するテーブルを誤った場合には、給仕に警告情報を知らせる。給仕は、即座に誤りに気付く。誤った配膳を行った給仕に警告情報を知らせることが好ましい。しかし、レストランの運用等の事情に起因して誤った配膳を行った給仕に警告情報を知らせることが困難であれば所定の給仕(例えば給仕チーフ)に知らせることであってもよい。
【0017】
本発明の配膳情報処理システムは、
前記テーブルに注文情報を入力する注文手段を備えることを特徴とする。
注文を客または給仕がテーブルにおいて入力することができる。入力された注文情報はそのテーブルにおける照合処理に利用される。
【0018】
本発明の配膳情報処理システムは、
前記注文手段は前記給仕用携帯端末に入力された注文情報を受信することを特徴とする。
給仕用携帯端末において注文を入力することは広く行われている。
【0019】
本発明の配膳情報処理システムは、
前記給仕用携帯端末は前記料理情報を送信する料理情報送信手段を備え、
前記照合手段は、前記料理情報送信手段から料理情報が送信された場合には、前記RFIDアンテナを介して読取られた料理情報に替えて前記料理情報送信手段から送信された料理情報を用いることを特徴とする。
厨房における誤りにより、配膳すべき料理とは別の料理が盛り付けられてしまうことがある。この場合に、実際に盛り付けられた料理が何であったかを表す情報を、給仕が照合手段に知らせることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のテーブル及び配膳情報処理システムは、搬送装置を用いることなく配膳先の誤りをなくすことができる。合わせて、(1)客の待ち時間が長いこと及び(2)厨房における料理の誤りにも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。(実施例1)
【図2】図2は、テーブルの構造を示す図である。(実施例1)
【図3】図3は、テーブルの構造のバリエーションを示す図である。(実施例1)
【図4】図4は、注文情報の例を示す図である。(実施例1)
【図5】図5は、料理情報の例を示す図である。(実施例1)
【図6】図6は、配膳指示の表示例を示す図である。(実施例1)
【図7】図7は、警告情報の表示例を示す図である。(実施例2)
【図8】図8は、配膳処理システムを活用する業務のフローを表す図である。(実施例1、2)
【図9】図9は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。(実施例4)
【図10】図10は、警告情報の表示例及び料理情報送信手段の表示例を示す図である。(実施例4)
【図11】図11は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。(実施例5)
【図12】図12は、レイアウト変更手段による表示の例を示す図である。(実施例5)
【図13】図13は、テーブル及び各装置の配置を示す図である。(実施例6)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施例を示す。
【実施例1】
【0023】
本実施例は、正しく配膳された場合について説明し、本発明のテーブル及び配膳情報処理システムの基本的な構成及び動作を示すものである。
【0024】
図1は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。テーブル1、給仕用携帯端末2、厨房システム3及び料金支払システム5は情報処理機能を有し、無線LANを介してネットワーク接続されている。配膳物4にはRFIDタグ41が付されている。
テーブル1には、RFIDアンテナ11、RFIDリーダ・ライタ12、マイクロプロセッサ13、注文手段15、時間管理手段16及び送信装置17が設けられ、注文情報14が保持されている。RFIDアンテナ11はRFIDリーダ・ライタ12のアンテナである。マイクロプロセッサ13は照合処理を行うものであり、照合処理において注文情報14を用いる。送信手段17は、無線LANで接続された他の装置(給仕用携帯端末2、厨房システム3及び料金支払システム5)に向けて情報を送信する。なお、図には1つのみのテーブルが示されているが、レストランに配される数だけのテーブル1が用いられる。
給仕用携帯端末2は、給仕が携帯して用いるものである。図には1つのみの給仕用携帯端末が示されているが、給仕の人数だけの給仕用携帯端末2が用いられる。給仕用携帯端末2は、注文受付手段21、配膳指示手段22及び警告表示手段23を備えている。なお、給仕用携帯端末と同等の機能を持つ端末を、注文用端末として、給仕が携帯せずにテーブルに設置された又はテーブルに組み込まれたものを用いてもよい。
厨房システム3は、厨房に設けられている。厨房システム3には、調理処理手段31、RFIDライタ33及び配膳確認手段34が設けられ、注文情報32が保持されている。RFIDライタ33は、RFIDタグ41に情報を書き込むものであり、RFIDリーダ・ライタであってもよい。
配膳物4は、料理皿、飲み物を入れたグラス、お盆、配膳用のトレイ等の料理とともに厨房からテーブルに搬送されるものである。配膳物4には、RFIDタグ41が付されている。RFIDタグ41には、RFIDライタ33によって配膳される料理を表す料理情報が書込まれる。1つの料理情報が書込まれることが多いが、1つの皿に2つ以上の料理を盛りつけた場合、1つのお盆で2つ以上の料理を搬送する場合等には、2つ以上の料理情報が書込まれる。
料金支払システム5は、食事を終えた客が料金を支払うときに用いられる。会計用のレジ機などでよい。
送信装置17は、配膳完了情報、警告情報及び未配膳情報の3種の情報を送信する。配膳完了情報は、配膳確認手段34及び料金支払システム5に送信される。警告情報は、警告表示手段23に送信される。未配膳情報は、警告表示手段23及び配膳確認手段34に送信される。
【0025】
図2は、テーブルの構造を示す図である。平面略長方形のテーブル1の上面中央には調理器具18が設けられている。調理器具18は、鍋料理用の加熱器である。テーブル1の下面にはRFIDアンテナ11、RFIDリーダ・ライタ12及びマイクロプロセッサ13が設けられている。RFIDアンテナ11は、テーブルの脚の内側にテーブルの周縁に沿って設けられている。周縁の内側に設けられたアンテナであるため、図(d)に示すように、RFIDタグからの信号を受信するRFID読取範囲19は、テーブル面の周縁部を除いた内側部分となる。テーブル面の外側を含まない。配膳物4が皿であれば、周縁部には置かないので、配膳された時にRFIDタグ41の情報が確実に読取れる。また、RFID読取範囲19がテーブルの上面からどれだけの高さまでを含むかについては、RFIDアンテナ11の感度によって定まる。実用的には、配膳物4のどこにRFIDタグ41を付するかによって設計すればよい。皿の底面にRFIDタグを付するならば5cm程度で十分であり、お碗の蓋にRFIDタグ41を付する場合等にも対応するならば20cm程度の高さまで含むことが好ましい。
図3は、テーブルの構造のバリエーションを示す図である。図(a)に示すように、RFIDアンテナ11を脚の外側に設けることで、RFID読取範囲19としてテーブル周縁の外側を含むようにすることができる。配膳物4として配膳用のトレイを含む場合には配膳用のトレイをテーブルの上に置かずにテーブルに近づけてRFIDタグ41の情報を読取らせることができる。なお、RFID読取範囲19がテーブル周縁からどれだけの距離までを含むかについては、配膳用のトレイ等の実態に合わせてRFIDアンテナ11の感度を設計すればよい。
図(b)に示すように、テーブル1が円形の場合にも、RFIDアンテナ11をテーブルの周縁に沿って設け、RFID読取範囲19をテーブル面の内側部分とすることができる。
【0026】
以下、システムの動作について説明する。
給仕は、テーブルに着席した客から注文を受け、注文受付手段21に注文内容を入力する。この入力は、例えば料理名の表示された画面を指で押すことによって行うことができる。注文受付手段21は、入力された注文内容を表す注文情報を、テーブル1の注文手段15及び厨房システム3の調理処理手段31に送信する。なお、注文受付手段21を用いずに、図示しない注文入力装置をテーブルに設け、この装置を用いて給仕又は客が注文内容を入力してもよい。
図4は、注文情報の例を示す図である。 各テーブルには、図(a)に示すように、料理名、注文時刻、配膳状況及び担当給仕の情報が注文情報14として保持される。厨房システム3に保持される注文情報32には、これに加えてテーブル番号及び調理状況の情報も保持される。厨房システム3には全てのテーブルの注文情報が保持されるので、テーブルを区別するためにテーブル番号を用いる。また、注文と配膳との間での調理の進捗を調理状況によって管理する。
ここで、テーブル番号の値及び注文受付手段21が注文情報を送信すべきテーブルは、給仕が実際に注文を受けたテーブルとして定められる。このためには、注文受付手段21がテーブル番号の入力を受け付ける、給仕用端末装置2にRFIDタグを付してそのRFIDタグを読取ったテーブルとして定める、その他の方法を用いることができる。
担当給仕は、その料理の配膳を担当する給仕である。入力を行った給仕用端末装置2がいずれの給仕用端末装置であるかによって定めることができる。注文を受け付けた給仕が担当給仕となる。しかし、テーブル毎に配膳を担当する給仕を定める、料理によって担当する給仕を定める(例えば料理の配膳担当給仕とワインの配膳担当給仕(ワインソムリエ)は別の給仕である)、その他レストランの運用に応じて任意に定めてよい。
【0027】
厨房では、注文情報に従って、テーブル番号3のテーブルに配膳されるべき刺身盛り合わせとポークソテーを調理する。料理が完成する都度、調理管理手段31により、RFIDライタ33を用いてRFIDタグ41に料理情報を書き込む。図5は、料理情報の例を示す図である。料理情報は、注文情報のうちの1つの料理について、配膳に必要な情報を注文情報から抽出したものである。RFIDタグ41には、原則として1つの料理情報のみが書き込まれる。しかし、1つの皿に2つ以上の料理を盛りつけた場合、1つの配膳用トレイに2つ以上の皿を載せた場合等には、2つ以上の料理情報が書き込まれる。
調理管理手段31は、RFIDライタ33を用いてRFIDタグ41に料理情報を書き込むことと合わせ、注文情報の調理状況を更新し、担当給仕の給仕用端末装置2の配膳指示手段22に料理情報を送信する。
料理情報の送信を受けた配膳指示手段22は、給仕用端末装置2の画面に配膳指示を表示する。図6は、配膳指示の表示例を示す図である。なお、表示と合わせて音響を発することで担当給仕が気付きやすいようにしてもよい。
【0028】
給仕は、配膳指示に従って、テーブル番号3のテーブルに刺身盛り合わせを配膳する。配膳された皿に付されたRFIDタグ41には、図6に示した料理情報が書き込まれている。
皿をテーブル1に置くと、RFIDアンテナ11がRFIDタグ41からの信号を受信し、RFIDリーダ・ライタ12が料理情報を読取る。読取られた料理情報に基づき、マイクロプロセッサ13によって照合処理が実施される。テーブル3の注文情報14には、図4に示すとおり刺身盛り合わせが含まれているので、そのテーブルに配膳されるべき料理であると判定される。
マイクロプロセッサ13は、注文情報14の配膳状況を更新し、RFIDリーダ・ライタ12を介してRFIDタグ41に配膳状況を「配膳完了」とした料理情報を書き込む。また、その料理情報を配膳完了情報として、送信装置17を介して配膳確認手段34及び料金支払システム5に送信する。
料理情報の送信を受けた配膳確認手段34は、注文情報32の配膳状況を更新する。また、配膳が完了したことを画面に表示して厨房で働く者に通知する。
【0029】
客が食事を終えて料金を支払う時に、料金支払システム5は既に配膳完了情報を受信して支払うべき料金の計算を終えている。料金の支払いが迅速に行われる。なお、料金支払システム5は、配膳完了情報を受信することに替えて、厨房システム3の注文情報32を参照して料金を計算するようにしてもよい。
【実施例2】
【0030】
本実施例は、給仕が配膳を誤った場合の処理を説明するものである。テーブル並びに配膳情報処理システムの機能構成及びテーブルの構造は、実施例1と同様である。
【0031】
給仕が注文を受け、厨房において調理し、給仕用端末装置2に配膳指示が表示されるまでの処理は実施例1と同様である。
給仕が配膳指示と異なるテーブルであるテーブル番号4のテーブルに配膳してしまったとする。
テーブル番号4のテーブルにおいて、皿をテーブル1に置くと、RFIDアンテナ11がRFIDタグ41からの信号を受信し、RFIDリーダ・ライタ12が料理情報を読取る。読取られた料理情報に基づき、マイクロプロセッサ13によって照合処理が実施される。テーブル番号4のテーブルの注文情報14には、刺身盛り合わせが含まれていないとする。そのテーブルに配膳されるべき料理ではないと判定される。
マイクロプロセッサ13は、RFIDタグ41から読取られた料理情報に基づいて、「テーブル3に配膳されるべき刺身盛り合わせがテーブル4に配膳された」旨の警告情報を、送信装置17を介して警告表示手段23に送信する。
警告情報の送信を受けた警告表示手段23は、警告を給仕用端末装置2の画面に表示する。なお、表示と合わせて音響を発することで担当給仕が気付きやすいようにしてもよい。図7は、警告情報の表示例を示す図である。給仕は、配膳の誤りに即座に気付いて正しいテーブルに配膳し直すことができる。なお、音響は給仕用端末装置2でなくテーブル1が発してもよく、テーブル1に設けられた図示しないランプを点灯させる等の視覚的な情報を送信してもよい。
【0032】
テーブル番号4のテーブルにおいても刺身盛り合わせが注文され、テーブル番号4のテーブルの注文情報14に刺身盛り合わせが含まれている場合について考える。この場合には、以下の2通りの処理が考えられる。どちらの処理としてもよい。(1)RFIDタグ41から読取られた料理情報にテーブル番号が3であると書かれているので、照合処理においてテーブル番号4のテーブルに配膳されるべき料理ではないと判定する。給仕用端末装置の画面に警告情報が表示される。(2)注文した料理が配膳されたので、照合処理においてテーブル番号4のテーブルに配膳されるべき料理であると判定する。実施例1と同様に配膳完了情報が送信される。配膳完了情報を受信した配膳確認手段34は、テーブル番号3でなく4のテーブルに刺身盛り合わせが配膳されたことを検出し、注文情報を更新する際に必要な補正を行う。その他必要な措置を行い、テーブル番号4のテーブルからの注文に応じて調理された刺身盛り合わせをテーブル番号3のテーブルに配膳するようにする。
【0033】
図8は、配膳処理システムを活用する業務のフローを表す図である。実施例1と実施例2の両方の場合を合わせて示している。
【実施例3】
【0034】
本実施例は、注文の後、所定の時間を経過しても配膳がなされない場合の処理を説明するものである。テーブル並びに配膳情報処理システムの機能構成及びテーブルの構造は、実施例1と同様である。
【0035】
時間管理手段16は、注文の後、所定の時間を経過しても配膳されない料理について、送信装置17を介して未配膳情報を送信するものである。所定の時間は20分であるとする。テーブル番号3のテーブルの刺身盛り合わせについて説明すると、注文は18時30分22秒にされているので、18時50分22秒の時点において未配膳であれば未配膳情報を送信する。このような処理は、各種の実装が可能である。例えば、30秒間隔で定期的に注文情報14の中に注文時刻から20分を過ぎていて配膳状況が未配膳であるような料理が存在するか否かをチェックすればよい。所定の時間から30秒以内に未配膳情報が送信される。時間管理手段16の具体的な実装形態はいかなるものであってもよい。
時間管理手段は、マイクロプロセッサ13において動作しても、その他の装置を用いて動作してもよい。
未配膳情報は、配膳確認手段34及び担当給仕の給仕用端末装置2の警告表示手段23に送信される。
【0036】
未配膳情報を受信した配膳確認手段34は、どのテーブルのどの料理が未配膳であるかを厨房システム3の画面に表示する。厨房では、その料理の調理を急ぐことができる。
未配膳情報を受信した警告表示手段23は、どのテーブルのどの料理が未配膳であるかを給仕用端末装置2の画面に表示する。担当給仕は、配膳の遅れについて客に詫びて客の不満を緩和することができる。
【実施例4】
【0037】
本実施例は、厨房においてRFIDライタ33を用いてRFIDタグ41に料理情報を書き込む際に誤った情報を書き込んでしまった場合の処理を説明するものである。テーブルの構造は、実施例1と同様である。
【0038】
図9は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。テーブル及び配膳情報処理システムは実施例1において説明した機能を全て備えている。図は、本実施例に特有の機能及び実施例1において説明したが本実施例に特有の動作を行う機能のみを示している。本実施例に特有の機能としては、給仕用端末装置2に料理情報送信手段24が設けられ、テーブル1のマイクロプロセッサ13に料理情報を送信する。
【0039】
厨房において、テーブル番号4のテーブルに配膳されるべきステーキを盛り付けた皿に付されたRFIDタグ41にテーブル番号3のテーブルに配膳されるべき刺身盛り合わせの料理情報を書き込んでしまったとする。調理処理手段31がRFIDタグ41に料理情報を書き込む際に画面に表示された注文情報のうちの1つをユーザに選択させるとすると、このような誤りは発生し得る。
給仕は、図6に示す配膳指示を受けるが、刺身盛り合わせの配膳指示にもかかわらず料理がステーキであるので厨房における誤りに気付く。給仕は、注文を受けた内容を記憶しており、ステーキをテーブル番号4のテーブルに配膳する。
テーブル番号4のテーブルにおいて照合処理が行われ、テーブル番号4のテーブルに配膳されるべき料理ではないと判定されて、警告情報が送信される。
【0040】
図10は、警告情報の表示例及び料理情報送信手段の表示例を示す図である。図(a)に示される警告情報の表示では、実施例2における表示に加えてデータ修正ボタン25が表示されている。給仕がデータ修正ボタン25を押すことにより、料理情報送信手段24が呼び出される。料理情報送信手段24図(b)に示される表示を行う。
給仕が「ステーキ」のボタンを押すことにより、料理がステーキである旨の料理情報がマイクロプロセッサ13に送信される。
マイクロプロセッサ13は、料理を「ステーキ」として照合処理を実行する。テーブル番号4のテーブルに配膳されるべき料理であると判定されて、テーブル番号4のテーブルにステーキが配膳された旨の配膳完了情報が送信される。以下の処理は実施例1と同様である。
【実施例5】
【0041】
本実施例は、大人数の客が来店し、2つ以上のテーブルを1つのグループとして取り扱う場合の処理を説明するものである。テーブルの構造は、実施例1と同様である。
【0042】
図11は、テーブル及び配膳情報処理システムの機能構成を示す図である。テーブル及び配膳情報処理システムは実施例1において説明した機能を全て備えている。図は、本実施例に特有の機能及び実施例1において説明したが本実施例に特有の動作を行う機能のみを示している。本実施例に特有の機能としては、給仕用端末装置2にレイアウト変更手段26が設けられ、厨房システム3にレイアウト処理手段35が設けられている。レイアウト変更手段26からレイアウト処理手段35にレイアウトの変更に係る情報が送信される。また、厨房システム3に伝送手段36が設けられている。伝送手段36は、テーブル1の注文情報14を更新する。
【0043】
図12は、レイアウト変更手段による表示の例を示す図である。レストランには、2客の6人掛けのテーブル(テーブル番号1及び2)及び3客の4人掛けのテーブル(テーブル番号3、4及び5)が設置されている。いま、8人の団体客が来店し、テーブル番号3及び4のテーブルを合わせて8人掛けの席を作成する。
この場合、注文及び配膳について、テーブル番号3のテーブルとテーブル番号4のテーブルとの区別はない。例えば、テーブル番号3のテーブルで「ポークソテー」の注文を受け、テーブル番号4のテーブルに「ポークソテー」を配膳した場合、それはテーブル番号4のテーブルに配膳されるべき料理として処理されるべきである。
給仕は、図12に示す画面において、テーブル番号3のテーブルとテーブル番号4のテーブルとが一体化されることを入力する。この入力は、例えば「テーブル3」を押し、そのままドラッグアンドドロップにより「テーブル4」の位置に移動させて行われる。レイアウト変更手段26は、この入力を受付け、「テーブル番号3のテーブルとテーブル番号4のテーブルとが一体化された」旨の情報をレイアウト処理手段35に送信する。
レイアウト処理手段35は、その後、注文情報32を監視し、テーブル番号3のテーブル及びテーブル番号4のテーブルに係る注文情報については、一方のテーブルに係る注文情報を他方のテーブルにも書き込む。この処理は、伝送手段36を介してテーブルの注文情報14を更新することにより実現される。これにより、テーブル番号3のテーブル及びテーブル番号4のテーブルは、同一の料理の注文情報を保持することになる。
この結果、料理をテーブル番号3のテーブル及びテーブル番号4のいずれに配膳しても、そのテーブルに配膳されるべき料理として処理される。
料理が配膳され、配膳完了情報が送信された時、配膳完了情報を受信した配膳確認手段34は、テーブル番号3のテーブルとテーブル番号4のテーブルとの区別なく、配膳完了を表示する。
【実施例6】
【0044】
本実施例は、RFIDアンテナ11、RFIDリーダ・ライタ12、マイクロプロセッサ13、注文情報14、注文手段15、時間管理手段16及び送信装置17をテーブルの外に設けるものである。処理の流れは実施例1〜5と同様である。
【0045】
図13は、テーブル及び各装置の配置を示す図である。テーブルの真上の天井にRFIDアンテナ11、RFIDリーダ・ライタ12、マイクロプロセッサ13、注文情報14、注文手段15、時間管理手段16及び送信装置17が設けられている。図では、RFIDアンテナ11、RFIDリーダ・ライタ12及びマイクロプロセッサ13のみを示しているが、注文情報14、注文手段15、時間管理手段16及び送信装置17も天井に設けられる。
RFIDアンテナ11は指向性の強いものであり、テーブルの上に置かれたRFIDタグ41の信号を受信するように設計されている。RFID読取範囲19は、図に示すようにテーブルの上部一帯に広がるが、他のテーブルに配膳される配膳物はテーブルの上を通過しないと考えられ、これで問題はない。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のテーブル及び配膳情報処理システムは、搬送装置を用いることなく配膳先の誤りをなくすことができるものであり、多くのレストランに利用されることが期待される。
【符号の説明】
【0047】
1 テーブル
11 RFIDアンテナ
12 RFIDリーダ・ライタ
13 マイクロプロセッサ
14 注文情報
15 注文手段
16 時間管理手段
17 送信装置
18 調理器具
19 RFID読取範囲
2 給仕用携帯端末
21 注文受付手段
22 配膳指示手段
23 警告表示手段
24 料理情報送信手段
25 データ修正ボタン
26 レイアウト変更手段
3 厨房システム
31 調理処理手段
32 注文情報
33 RFIDライタ
34 配膳確認手段
35 レイアウト処理手段
36 伝送手段
4 配膳物(皿)
41 RFIDタグ
5 料金支払システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDアンテナと、
マイクロプロセッサと、
送信装置とを備え、
前記マイクロプロセッサは、前記RFIDアンテナを介して読取られた情報に基づいて配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理であるか否かを判定する照合処理を行い、
前記送信装置は前記照合処理の結果に基づく情報を送信することを特徴とする、テーブル。
【請求項2】
前記照合処理は、前記RFIDアンテナを介して読取られた料理情報がそのテーブルに配膳されるべき1又は2以上の料理を表す注文情報に含まれるか否かを判定することを特徴とする、請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
前記照合処理において配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理でないと判定された場合に、前記送信装置が警告情報を送信することを特徴とする、請求項1又は2に記載のテーブル。
【請求項4】
前記照合処理において配膳された料理がそのテーブルに配膳されるべき料理であると判定された場合に、前記送信装置が配膳完了情報を送信することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項5】
前記注文情報に含まれる料理について、該料理に関する注文情報の入力から所定の時間が経過する間に前記照合処理によって該料理の配膳がされたとの判定がされない場合に、前記送信装置が該料理に係る未配膳情報を送信することを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項6】
テーブル面を上方から見た平面図において、前記RFIDアンテナがRFIDタグからの信号を受信する読取範囲が、テーブル面から所定の距離を超えて離れた箇所を含まないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項7】
調理器具が組込まれていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のテーブル。
【請求項8】
RFIDタグの付された配膳物と、
前記RFIDタグから情報を読取るためのRFIDアンテナと、
前記照合処理を行うマイクロプロセッサと、
前記照合処理の結果に基づく情報を送信する送信装置と、
前記RFIDタグに情報を書き込むRFIDライタ備えることを特徴とする、配膳情報処理システム。
【請求項9】
給仕用携帯端末を備え、
前記警告情報が前記給仕用携帯端末に表示されることを特徴とする、請求項8に記載の配膳情報処理システム。
【請求項10】
テーブルに前記注文情報を入力する注文手段を備えることを特徴とする、請求項8又は9に記載の配膳情報処理システム。
【請求項11】
前記注文手段は前記給仕用携帯端末に入力された注文情報を受信することを特徴とする、請求項10に記載の配膳情報処理システム。
【請求項12】
前記給仕用携帯端末は前記料理情報を送信する料理情報送信手段を備え、
前記照合手段は、前記料理情報送信手段から料理情報が送信された場合には、前記RFIDアンテナを介して読取られた料理情報に替えて前記料理情報送信手段から送信された料理情報を用いることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか1項に記載の配膳情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−146107(P2012−146107A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−3562(P2011−3562)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(511010152)
【出願人】(511010163)
【Fターム(参考)】