説明

テープボンディング方法

【課題】角断面を有するテープの接合の信頼性を向上させることを可能としたテープボンディング方法を提供する。
【解決手段】ツールの先端をテープ4に押し当ててテープ4をワーク10に接合するテープボンディング方法は、ボンディング工程で、網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にてテープ4に押し当てて加振することによりテープ4をワーク10に接合する。その後、押しつぶし工程で、ボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて凸部をつぶす。あるいは、押しつぶし工程に代わり、第2のボンディング工程で、テープ4の表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて加振することによりテープ4をワーク10に再接合してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、角断面を有するテープを用いた半導体素子の配線に係り、詳しくは、ツールの先端をテープに押し当ててテープを半導体素子等のワークに接合するテープボンディング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1及び2に記載されたボンディング方法が知られている。特許文献1に記載の方法では、半導体チップの上にパッドが設けられ、そのパッドの上に円形断面を有するリードが配置される。その後、リードとパッドをツールの先端により押圧する。このとき、ツールと接触している面積のほぼ全てのリード部分をパッドに密着させる。その後、ツールに超音波を印加して接合部の酸化膜を除去し、最後に超音波を印加せず押圧力を増加させてリードのパッドに対する接合を完成させている。
【0003】
ここで、円形断面のリードに代えて、比較的広い接合面積を有する角断面を有するテープ(リボン)をパッドに接合することが考えられる。例えば、下記の特許文献3には、図22に示すように、半導体素子41と基板42との間を電気的に接続する配線として、角断面を有するテープ(帯状導電部材)43を使用することで、配線一本当たりの断面積を拡大させながら、冷熱負荷による接合面積の劣化曲線の傾きを小さくしたボンディング技術が記載されている。このボンディング技術の場合、テープ43の広い接合面を均一に基板42に接合するために、図23に示すように、網目状の凹溝44を先端に有するツール45を使用し、その先端によりテープ43と基板42を押圧するようになっている。この場合、ツール45の先端には、凹溝44の中に凸部46があることから、その凸部46から点接合させて順次面に押し広げるというボンディング方法が採用されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−214451号公報
【特許文献2】特開2006−49456号公報
【特許文献3】特開2007−5474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献3に記載のボンディング技術では、網目状の凹溝44を先端に有するツール45を使用し、その先端にてテープ43と基板42を押圧した場合、ツール45をテープ43から引き離すと、図24に示すように、テープ43の表面に、凹溝44に対応して複数の凸部43aが形成され、凸部43aの部分でテープ43の厚みが大きくなる。このため、冷熱により接合部に加わる応力が凸部43aの部分で高くなり、接合の信頼性を損ねる懸念があった。また、ツール45の先端の凹溝44に対応して、テープ43と基板42との接合面にボイド47が残り、その部分で接合性が悪化するという懸念もあった。
【0006】
上記問題を避けるためにフラットな先端を有するツールをその先端にてテープに押し当てて振動を加えることによりテープを基板等のワークに接合するボンディング方法が考えられる。しかし、フラットな先端のツールで接合すると、接合面全体にボイドが発生するなどの接合性悪化のおそれがある。また、ボンド厚を薄くするには、現状以上の接合パワーが必要となり、ワークに破損のおそれがあり、変形した素材の逃げ場がなくなり、ボンド外に異物が飛び出すというおそれもある。
【0007】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、角断面を有するテープの接合の信頼性を向上させることを可能としたテープボンディング方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にてテープに押し当てて振動を加えることによりテープをワークに接合するボンディング工程と、ボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて凸部をつぶす押しつぶし工程とを備えたことを趣旨とする。
【0009】
上記発明の構成によれば、ボンディング工程では、網目状の凹溝を先端に有するツールがその先端にてテープに押し当てられて加振されることにより、テープがワークに接合される。このとき、ツールの先端の網目状の凹溝がテープに押し当てられることで、テープの表面に凹溝に整合する凸部が形成される。その後、押しつぶし工程では、ボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールがその先端にて押し当てられて凸部がつぶされる。したがって、凸部がつぶされて厚みが薄くなることで、接合面に加わる応力が緩和される。また、凸部はつぶされるだけで接合はしないので、応力の影響を受けない。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にてテープに押し当てて振動を加えることによりテープをワークに接合する第1のボンディング工程と、第1のボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて振動を加えることによりテープをワークに再接合する第2のボンディング工程とを備えたことを趣旨とする。
【0011】
上記発明の構成によれば、第1のボンディング工程では、網目状の凹溝を先端に有するツールがその先端にてテープに押し当てられて加振されることにより、テープがワークに接合される。このとき、ツールの先端の網目状の凹溝がテープに押し当てられることで、テープの表面に凹溝に整合する凸部が形成される。その後、第2のボンディング工程では、第1のボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールがその先端にて押し当てられて加振されることにより、テープがワークに再接合される。したがって、凸部は再接合により薄く変形しながらテープと一体化するので、接合面に加わる応力が緩和される。また、第1のボンディング工程で、テープとワークとの間にできたボイドは、第2のボンディング工程により再接合が促進される。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にてテープに押し当てて振動を加えることによりテープをワークに接合する第1のボンディング工程と、第1のボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、凹溝の中の凸部が整合するようにツールの位置をずらし、ツールをその先端にて凸部に押し当てて振動を加えることによりテープをワークに再接合する第2のボンディング工程とを備えたことを趣旨とする。
【0013】
上記発明の構成によれば、第1のボンディング工程では、網目状の凹溝を先端に有するツールがその先端にてテープに押し当てられて加振されることにより、テープがワークに接合される。このとき、ツールの先端の網目状の凹溝がテープに押し当てられることで、テープの表面に凹溝に整合する凸部が形成される。その後、第2のボンディング工程では、第1のボンディング工程によりテープの表面に形成された凸部に、凹溝の中の凸部が整合するようにツールの位置がずらされ、ツールがその先端にて凸部に押し当てられて加振されることにより、テープがワークに再接合される。したがって、凸部は再接合により薄く変形しながらテープと一体化するので、接合面に加わる応力が緩和される。また、第1のボンディング工程で、テープとワークとの間にできたボイドは、第2のボンディング工程により再接合が促進される。更に、第1のボンディング工程と第2のボンディング工程とで同じツールが使われる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、角断面を有するテープの接合の信頼性を向上させることができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、角断面を有するテープの接合の信頼性を向上させることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、角断面を有するテープの接合の信頼性を向上させることができ、設備を簡略化することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[第1実施形態]
以下、本発明のテープボンディング方法を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。この実施形態では、本発明をパワー半導体モジュールのボンディングに具体化して説明する。
【0018】
図1に、パワー半導体モジュールのボンディング装置1を概略図により示す。図2に、図1の鎖線円S1の中を拡大図により示す。図1に示すように、ボンディング装置1は、第1ツール2と、そのツール2を保持する第1ヘッド3と、角断面を有するアルミ製のテープ4を供給するテープ供給装置5とを備える。第1ヘッド3は、リニアスライド機構6を介して機台7に固定されることで前後左右に位置決め自在となっている。第1ヘッド3には、第1ツール2に超音波振動を与える発振子8と、そのツール2を上下に移動させ、テープ4を半導体素子等の基板9のパッド10に押し当てるための電磁コイル11等が設けられる。第1ヘッド3には、図2に示すように、第1ツール2を挟むようにして、テープ4のガイド12及びクランプ13と、カッター14とが設けられる。第1ツール2は、その先端の押し当て面2aがテープ4の表面に対向配置される。図1に示すように、テープ供給装置5には、テープ4がロール15に巻かれた状態でセットされ、一箇条のボンディングに必要な長さのテープ4が、ロール15から繰り出されるようになっている。図1において、パワー半導体モジュール16の上には、半導体素子17と基板9が設置され、その半導体素子17と基板9上のパッド10に対してテープ4が接合されるようになっている。
【0019】
図3に、第1ツール2、テープ4及びパッド10の関係を正面図により示す。図4に、同じく第1ツール2、テープ4及びパッド10の関係を側面図により示す。図5に、第1ツール2の先端部を下面図により示す。図3〜5に示すように、第1ツール2は、その先端に押し当て面2aを有する。この実施形態では、押し当て面2aの幅Aが、テープ4の幅Wよりも狭くなっている。第1ツール2はマイナスドライバーに似た形状を有し、その先端の押し当て面2aは、この実施形態では四角形状となっている。ただし、押し当て面2aの形状は、四角形状に限定されるものではない。図6に、押し当て面2aを拡大図により示す。押し当て面2Aには、網目状の凹溝18が形成される。凹溝18の間は凸部19となっている。
【0020】
一方、ボンディング装置1の機台7には、第1ヘッド3に隣接して、第2ヘッド(図示略)が設けられる。第2ヘッドの構成は、第1ヘッド3の構成と基本的に同じである。第2ヘッドには、第2ツールが設けられる。図7に、第2ツール20の先端部を下面図により示す。第2ツール20の基本形状は、第1ツール2のそれと同じである。ただし、第2ツール20の先端の押し当て面20aは、図7に示すように、網目状の凹部がないフラットとなっている。
【0021】
この実施形態では、上記したボンディング装置1を使用して次のようにテープボンディング方法を実施する。図8〜図11に、一連の工程を説明図により示す。ここでは、1つの接合箇所に係る一連の工程を順次説明するものとする。
【0022】
テープ4を基板9等のパッド10に接合するには、先ず、図8に示すように、テープ4の一部をパッド9の上に載せた状態で、網目状の凹溝18を先端の押し当て面2aに有する第1ツール2をテープ4の上に整合させる。
【0023】
次に、図9に示すボンディング工程では、第1ツール2をその先端の押し当て面2aにてテープ4の表面に押し当てて(加圧して)発振子8で超音波振動を加える(以下、「加振する」と言う。)ことによりテープ4をパッド10に接合する。このとき、テープ4は、第1ツール2の押し当て面2aの凹溝18の中の凸部19にて押される部分から点接合させ、加圧力を強めることで徐々に面に広げて面接合させる。この接合状態では、テープ4とパッド10との接合面に、ボイド47が残ることがある。図9において、テープ4とパッド10との間の太線部分は接合部を示す(以下の図面において同じ。)。
【0024】
次に、図10に示すように、第1ツール2をテープ4から引き離す。これにより、テープ4の表面には、ボンディング工程により凸部4aが形成される。その後、パワー半導体モジュール16を水平に移動させ、テープ4の接合部分を第2ツール20の真下に配置する。
【0025】
そして、図11に示すように、押しつぶし工程では、ボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部4aに、第2ツール20をそのフラットな押し当て面20aにより押し当てて(加圧して)テープ4の表面の凸部4aを押しつぶす。このとき、第2ツール20はテープ4へ向けて加圧されるが、加振されることはない。これにより、テープ4の凸部4aが押しつぶされて扁平に変形する。図12に、図11の鎖線楕円S2の中の凸部4aの状態を拡大図により示す。図12に実線で示すように、凸部4aは扁平に押しつぶされる。これにより凸部4aの部分でもテープ4の厚みは小さくなる。
【0026】
以上説明したこの実施形態のテープボンディング方法によれば、先ず、ボンディング工程で、網目状の凹溝18を先端に有する第1ツール2がその先端の押し当て面2aにてテープ4に押し当てられて加振されることにより、テープ4がパッド10に接合される。このとき、第1ツール2の先端の網目状の凹溝18がテープ4に押し当てられることで、テープ4の表面に凹溝18に整合する凸部4aが形成される。その後、押しつぶし工程で、ボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部4aに、先端にフラットな押し当て面20aを有する第2ツール20がその押し当て面20aにて押し当てられて凸部4aが扁平につぶされる。したがって、凸部4aがつぶされてテープ4の厚みが小さくなることで、テープ4の接合面に加わる応力が緩和される。すなわち、冷熱により接合部に加わる応力が小さくなる。また、凸部4aは、つぶされるだけで接合はしないので、応力の影響を受けない。この結果、角断面を有するテープ4の接合の信頼性を向上させることができる。
【0027】
[第2実施形態]
次に、本発明のテープボンディング方法を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
なお、以下に説明する各実施形態において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。以下には異なった点を中心に説明する。
【0029】
この実施形態では、第1実施形態と同一のボンディング装置1を使用するものとし、テープボンディング方法の構成の点で異なる。図13〜図16に、一連の工程を説明図により示す。図13〜図15に示す各工程は、第1実施形態の図8〜図10に示す工程と同じであり、ここではその説明を省略する。ただし、この実施形態では、図14に示すボンディング工程を、後述する「第2のボンディング工程」に対して「第1のボンディング工程」と称するものとする。
【0030】
そして、図16に示すように、第2のボンディング工程で、第1のボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部4aに、フラットな押し当て面20aを先端に有する第2ツール20をその押し当て面20aにて押し当てて(加圧して)加振することによりテープ4をパッド10に再接合する。これにより、テープ4にできた凸部4aは、再接合によりテープ4と一体化する。図17に、図16の鎖線楕円S3の中の凸部4aの状態を拡大図により示す。図17に実線で示すように、凸部4aは圧縮されたようにテープ4と一体化する。これにより凸部4aの部分でもテープ4の厚みは小さくなる。
【0031】
以上説明したこの実施形態のテープボンディング方法によれば、第1のボンディング工程では、網目状の凹溝18を先端に有する第1ツール2がその先端にてテープ4に押し当てられて(加圧されて)加振されることにより、テープ4がパッド10に接合される。このとき、第1ツール2の先端の網目状の凹溝18がテープ4に押し当てられることで、テープ4の表面に凹溝18に整合する凸部4aが形成される。その後、第2のボンディング工程では、第1のボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部4aに、フラットな押し当て面20aを先端に有する第2ツール20がその押し当て面20aにて押し当てられて(加圧されて)加振されることにより、テープ4がパッド10に再接合する。したがって、テープ4の凸部4aは再接合により薄く変形しながらテープ4と一体化するので、接合面に加わる応力が緩和される。すなわち、冷熱により接合部に加わる応力が小さくなる。また、第2のボンディング工程では、第1のボンディング工程でテープ4とパッド10との間にできたボイド47が再接合が促進される。この結果、角断面を有するテープ4の接合の信頼性を向上させることができる。この実施形態の場合、第2のボンディング工程でボイド47を解消できる分だけ、第1実施形態と比べてテープ4の接合の信頼性がより高くなる。
【0032】
[第3実施形態]
次に、本発明のテープボンディング方法を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
この実施形態では、第1実施形態のボンディング装置16を使用するものの、その第1ツール2のみを使用する点で、前記各実施形態のテープボンディング方法と構成が異なる。図18〜図21に、一連の工程を説明図により示す。図18及び図19に示す工程は、第2実施形態の図13及び図14の工程と同じであり、ここではその説明を省略する。この実施形態では、その後の第2のボンディング工程の点で第2実施形態と異なる。
【0034】
すなわち、この実施形態の第2ボンディング工程では、図20に示すように、第1のボンディング工程によりテープ4の表面に形成された凸部4aに、第1ツール2の押し当て面2aの凹溝18の中の凸部19が整合するように第1ツール2の位置を水平方向にずらす。その後、図21に示すように、第1ツール2をその先端の押し当て面2aにて凸部4aに押し当てて(加圧して)加振することにより、テープ4をパッド10に再接合する。つまり、第1ツール2の押し当て面2aにおける凸部19の位置をずらすことで、その凸部19のフラットな分部をテープ4の凸部4aに押し当てて加振し、第2実施形態の第2のボンディング工程と同じように再接合を行うのである。
【0035】
したがって、この実施形態でも、第2実施形態のテープボンディング方法と同様の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、前記各実施形態とは異なり、第1のボンディング工程と第2のボンディング工程で同じ第1ツール2が使われ、第2ツール20を使う必要がない。このため、テープボンディング方法を実施するための設備を簡略化することができる。また、この実施形態では、第2のボンディング工程のために、パワー半導体モジュール16等を第2ヘッドの下へ移動させる必要がなく、第1ツール2をわずかに水平に移動させればよいだけなので、後加工の位置精度に優れる。
【0036】
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更することにより次のように実施することもできる。
【0037】
例えば、前記第3実施形態では、第2のボンディング工程で、第1ツール2の先端をテープ4の凸部4aに押し当てて加振したが、第1ツール2の先端をテープ4の凸部4aに押し当てる(加圧する)だけでもよい。この場合、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】ボンディング装置を示す概略図。
【図2】図1の鎖線円の中を示す拡大図。
【図3】第1ツール、テープ及びパッドの関係を示す正面図。
【図4】第1ツール、テープ及びパッドの関係を示す側面図。
【図5】第1ツールの先端部を示す下面図。
【図6】第1ツールの押し当て面を示す拡大図。
【図7】第2ツールの押し当て面を示す拡大図。
【図8】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図9】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図10】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図11】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図12】図11の鎖線楕円の中の凸部の状態を示す拡大図。
【図13】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図14】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図15】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図16】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図17】図16の鎖線楕円の中の凸部の状態を示す拡大図。
【図18】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図19】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図20】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図21】テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図22】従来例に係り、半導体素子とテープ等を示す斜視図。
【図23】従来例に係り、テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【図24】従来例に係り、テープボンディング方法の一工程を示す説明図。
【符号の説明】
【0039】
2 第1ツール
2a 押し当て面
4 テープ
4a 凸部
9 基板(ワーク)
10 パッド(ワーク)
18 凹部
19 凸部
20 第2ツール
20a 押し当て面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、
網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にて前記テープに押し当てて振動を加えることにより前記テープを前記ワークに接合するボンディング工程と、
前記ボンディング工程により前記テープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて前記凸部をつぶす押しつぶし工程と
を備えたことを特徴とするテープボンディング方法。
【請求項2】
ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、
網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にて前記テープに押し当てて振動を加えることにより前記テープを前記ワークに接合する第1のボンディング工程と、
前記第1のボンディング工程により前記テープの表面に形成された凸部に、フラットな先端を有するツールをその先端にて押し当てて振動を加えることにより前記テープを前記ワークに再接合する第2のボンディング工程と
を備えたことを特徴とするテープボンディング方法。
【請求項3】
ツールの先端をテープに押し当ててテープをワークに接合するテープボンディング方法であって、
網目状の凹溝を先端に有するツールをその先端にて前記テープに押し当てて振動を加えることにより前記テープを前記ワークに接合する第1のボンディング工程と、
前記第1のボンディング工程により前記テープの表面に形成された凸部に、前記凹溝の中の凸部が整合するように前記ツールの位置をずらし、前記ツールをその先端にて前記凸部に押し当てて振動を加えることにより前記テープを前記ワークに再接合する第2のボンディング工程と
を備えたことを特徴とするテープボンディング方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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