説明

テープ処理装置

【課題】テープカートリッジ装着時のセット異常を防止することができる。
【解決手段】印刷テープTを収容したテープカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部10と、カートリッジ装着部10を開閉する開閉蓋6と、印刷テープTをテープカートリッジCから繰り出して送りながらこれにテープ処理を実施する印刷部202と、印刷部202のテープ送り方向下流側に配設され、印刷テープTの処理済み部分を切断する切断部203と、切断部203のテープ送り方向下流側に配設され、印刷テープTを挟持し回転送りして装置外部に繰り出す排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113と、開閉蓋6の開閉に連動して、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113とを相対的に離接させる蓋連動手段104、117と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理テープを送りながらこれに印刷、点字打刻、カッティング等のテープ処理を実施するテープ処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、テープ印刷装置として、処理テープを送りながらこれに印刷を行う印刷・送り手段と、処理テープの印刷済み部分を切断してテープ片とする切断手段と、切断後のテープ片を強制的に排出する排出手段と、処理テープを収容したテープカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。排出手段は、テープ片を挟持した状態で回転送りする一対の排出ローラーを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−1065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなテープ印刷装置では、テープカートリッジを装着する際、何らかの理由で、テープカートリッジから処理テープの先端が飛び出した状態になっていると、両排出ローラーの挟圧部分に処理テープの先端が引っかかってしまい、処理テープがセット異常を起こしてしまうという問題があった。セット異常の状態のまま、印刷処理を行うと、正常に印刷処理を行うことができず、例えば、処理テープに対し印刷画像が斜めになって印刷されてしまう等の不具合が生じてしまう。
【0005】
本発明は、テープカートリッジ装着時のセット異常を防止することができるテープ処理装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のテープ処理装置は、処理テープを収容したテープカートリッジが着脱自在に装着されるテープ装着部と、テープ装着部を開閉する開閉蓋と、処理テープをテープカートリッジから繰り出して送りながらこれにテープ処理を実施する送り・処理手段と、送り・処理手段のテープ送り方向下流側に配設され、処理テープの処理済み部分を切断する切断手段と、切断手段のテープ送り方向下流側に配設され、処理テープを挟持し回転送りして装置外部に繰り出す駆動ローラーおよび従動ローラーと、開閉蓋の開閉に連動して、駆動ローラーと従動ローラーとを相対的に離接させる蓋連動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、開閉蓋を閉塞した状態では、駆動ローラーと従動ローラーとを近接することで、処理テープを挟持送り可能な状態とし、開閉蓋を開放した状態では、駆動ローラーと従動ローラーとを離間することで、退避状態とする。これによって、開閉蓋を開放して、テープカートリッジを装着する際、テープカートリッジから飛び出した処理テープの先端が、駆動ローラーと従動ローラーとの挟圧部分に引っかかることがなく、セット異常を防止することができる。
【0008】
この場合、駆動ローラーは、固定的に設けられ、従動ローラーは、従動ローラーを回転自在に保持するローラーホルダーを介して、駆動ローラーに対し離接方向に移動自在に構成され、蓋連動手段は、開閉蓋に設けた作動突起と、作動突起の係脱に連動して、従動ローラーを、ローラーホルダーを介して、駆動ローラーに接触するニップ位置とニップ位置から退避する退避位置との間で移動させるレバー機構と、を有していることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、ユーザーによる開閉蓋の開閉操作の力を利用して、駆動ローラーおよび従動ローラーを離接させることができるため、特段の駆動源を必要とせず、蓋連動手段を簡単な構成にすることができると共に、必要に応じて駆動ローラーおよび従動ローラーをニップ状態とすることができる。
【0010】
一方、送り・処理手段の駆動と排出手段の駆動とを連動させる送り連動手段を、更に備えたことが好ましい。
【0011】
処理テープを切断手段に導入する際、排出手段の駆動が停止していると、処理テープの先端が排出手段に到達したときに、両排出ローラーの挟持部分で、処理テープの先端が行き詰ってしまい、紙詰まりが生じてしまうという問題があった。
これに対し、上記構成によれば、送り連動手段により、送り・処理手段の駆動と排出手段の駆動とを連動(同期)させるため、切断手段に処理テープを導入する際にも、排出手段が駆動している。よって、処理テープの先端が排出手段に到達したとき、処理テープの先端が排出手段に円滑に引き込まれるので、紙詰まりが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態にかかる閉蓋状態のテープ印刷装置を示した外観斜視図である。
【図2】開蓋状態のテープ印刷装置を示した外観斜視図である。
【図3】テープ送り動力系を示した斜視図(a)および平面図(b)である。
【図4】テープ切断機構を示した斜視図(a)および分解斜視図(b)である。
【図5】テープ排出機構を示した斜視図(a)および分解斜視図(b)である。
【図6】駆動ローラー部を示した斜視図(a)および分解斜視図(b)である。
【図7】従動ローラー部を示した斜視図(a)および分解斜視図(b)である。
【図8】(a)は、閉蓋時のテープ排出機構を示した概略平面図である。(b)は、開蓋時のテープ排出機構を示した概略平面図である。
【図9】(a)は、導通経路が「導通」時のテープ排出機構を示した概略平面図である。(b)は、導通経路が「非導通」時のテープ排出機構を示した概略平面図である。
【図10】テープ印刷装置を示した制御ブロック図である。
【図11】テープ処理動作を示したフローチャートである。
【図12】テープ処理動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ処理装置について説明する。実施形態では、テープ処理装置としてテープ印刷装置を例示する。このテープ印刷装置は、印刷対象物となる印刷テープ(処理テープ)に対し、これを送りながら印刷を行った後、印刷テープをハーフカットしつつ、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベルを作成するものである。なお、本実施形態において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、テープ印刷装置を使用するユーザーから見た方向(正面視)に従う。
【0014】
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、印刷テープTに対して印刷処理を行う装置本体2と、印刷テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCと、を備えている。テープカートリッジC内には、印刷対象物となる剥離テープTb付きの印刷テープTが繰出し自在に収容されている。
【0015】
装置本体2は、装置ケース3により外殻が形成され、装置ケース3の前半部上面には、各種キー4を備えたキーボード5が配設されている。一方、装置ケース3の後半部左上面には、開閉蓋6が広く設けられ、開閉蓋6の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン8が設けられている。さらに、装置ケース3の後半部右上面には、キーボード5からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ9が配設されている。
【0016】
蓋体開放ボタン8を押して開閉蓋6を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部(テープ装着部)10が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋6を開放した状態でカートリッジ装着部10に着脱可能に装着される。すなわち、開閉蓋6は、カートリッジ装着部10を開閉する。また、開閉蓋6には、これを閉塞した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓13が形成されている。
【0017】
装置ケース3の左側部には、カートリッジ装着部10に連なるテープ排出口17が形成されており、カートリッジ装着部10とテープ排出口17との間には、テープ排出経路18が構成されている。そして、装置ケース3内部には、テープ排出経路18に臨むように、上流側から、印刷テープTを切断するテープ切断機構11と、切断後の印刷テープTのテープ片をテープ排出口17から排出するテープ排出機構12と、がアッセンブリ化されて内蔵されている(詳細は後述する)。
【0018】
一方、カートリッジ装着部10には、ヘッドカバー20内に複数の発熱素子を有するサーマルタイプの印刷ヘッド21と、印刷ヘッド21に対峙するプラテン駆動軸23と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸24と、後述のテープリール32の位置決め突起25と、が配設されている。プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24は、カートリッジ装着部10の底板27を貫通しており、底板27下部空間には、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24を駆動する動力系であるテープ送り動力系26(図3参照)が配設されている。
【0019】
テープカートリッジCは、カートリッジケース31内部の上中央部に、印刷テープTを巻回したテープリール32と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール33とを回転自在に収容して構成されており、印刷テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール32の左下部には上記印刷ヘッド21を覆うヘッドカバー20に差し込まれるための貫通孔34が形成されている。さらに、貫通孔34の近傍において、印刷テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、上記プラテン駆動軸23に嵌合されて回転駆動するプラテンローラー35が配置されている。一方、上記リボンリール33に近接して、巻き取り駆動軸24が嵌合されて回転駆動するリボン巻取りリール36が配置されている。
【0020】
テープカートリッジCがカートリッジ装着部10に装着されると、ヘッドカバー20に貫通孔34が、位置決め突起25にテープリール32の中心孔が、プラテン駆動軸23にプラテンローラー35の中心孔が、巻き取り駆動軸24にリボン巻取りリール36の中心孔がそれぞれ差し込まれる。プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24の回転駆動により、印刷テープTは、テープリール32から繰り出され、インクリボンRは、リボンリール33から繰り出されて、貫通孔34の部分で印刷テープTと重なって併走した後、印刷テープTはカートリッジケース31の外部に送り出され、インクリボンRはリボン巻取りリール36に巻き取られる。また、印刷テープTとインクリボンRとが併走する部分では、プラテンローラー35と印刷ヘッド21とがこれらを挟み込むように臨み、いわゆる印刷送りが行われる。
【0021】
印刷テープTは、裏面に粘着剤層が形成された記録テープTaと、この粘着剤層により記録テープTaに貼着した剥離テープTbとから構成されている。そして、印刷テープTは、記録テープTaを外側にし、かつ剥離テープTbを内側にしてテープリール32に巻回されて収容されている。また、印刷テープTは、テープ種別(テープ幅、印刷テープTの地色、地模様、素材(質感)など)が異なる複数種のものが用意されており、テープ幅対応のカートリッジケース31に、インクリボンRと共に収容されている。
【0022】
また、カートリッジケース31の裏面には、印刷テープTの種別を特定するための複数の孔(図示省略)が設けられている。一方、複数の孔に対応してカートリッジ装着部10には、これらのビットパターンを検出するマイクロスイッチ等のテープ識別センサー37(図10参照)が、複数設けられており、このテープ識別センサー37により複数の孔の状態を検出することで、テープ種別(特にテープ幅)を判別できるようになっている。
【0023】
テープカートリッジCをカートリッジ装着部10に装着して、開閉蓋6を閉塞すると、図外のヘッドリリース機構を介して印刷ヘッド21が回動して、印刷ヘッド21とプラテンローラー35との間に、印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込み、テープ印刷装置1は印刷待機状態となる。印刷データの入力・編集の後、印刷動作が指令されると、プラテンローラー35を回転駆動して、テープカートリッジCから印刷テープTを繰り出すと共に、印刷ヘッド21が駆動して印刷テープTに所望の印刷を行う。この印刷動作と共に、インクリボンRはテープカートリッジC内で巻き取られるが、印刷テープTの印刷済み部分は、テープ排出口17から装置外部に送り出されてゆく。印刷が完了すると、テープ切断機構11により印刷テープTが適宜ハーフカットされつつ、印刷テープTの印刷済み部分が切断される。これにより、所望の文字等が印刷されたラベルが作成される。切断後のテープ片は、テープ排出機構12の作動により、その先端部のみがテープ排出口17から排出され、ユーザーから取り去り可能な状態となる。
【0024】
ここで図3ないし図9を参照して、テープ送り動力系26、テープ切断機構11およびテープ排出機構12についてそれぞれ説明する。テープ送り動力系26は、動力源であるテープ送りモーター41と、テープ送りモーター41の動力をプラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24に伝達する送り動力伝達機構42と、を備えている。すなわち、テープ送りモーター41を、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24の動力源として兼用している。なお、詳細は後述するが、テープ排出機構12の排出駆動ローラー111についても、このテープ送りモーター41を動力源としている。
【0025】
図3に示すように、送り動力伝達機構42は、テープ送りモーター41の主軸に形成されたギアに噛み合う入力ギア51と、入力ギア51に噛み合うと共に、プラテン駆動軸23側と巻き取り駆動軸24側との二方に動力を分岐する分岐ギア52と、分岐ギア52に噛み合うと共に巻き取り駆動軸24を軸着して回転させる第1出力ギア53と、分岐ギア52に噛み合う中継ギア54と、中継ギア54に噛み合うと共に、プラテンローラー35を軸着して回転させる第2出力ギア55と、を備えている。テープ送りモーター41を駆動すると、各ギアを介して、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24が回転する。これによって、印刷テープTのテープ送りに同期して、インクリボンRの搬送が行われる。
【0026】
図4に示すように、テープ切断機構11は、印刷テープTをフルカットするハサミ式のフルカッター61と、印刷テープTをハーフカットする押切り式のハーフカッター62と、動力源となるカッターモーター63と、カッターモーター63の動力をフルカッター61およびハーフカッター62に伝達するカッター動力伝達機構64と、これらを支持するカッターフレーム65およびギアフレーム66と、を備えている。すなわち、カッターモーター63を、フルカッター61およびハーフカッター62の動力源として、兼用している。また、ここにいう「フルカット」とは、印刷テープT全体、すなわち記録テープTaおよび剥離テープTbを一体に切断する切断処理であり、「ハーフカット」とは、剥離テープTbを切断せずに、記録テープTaのみを切断する切断処理である。
【0027】
カッターモーター63は、ステッピングモーターであり、フルカッター61およびハーフカッター62に切込み動作をさせる。
【0028】
フルカッター61は、固定刃81と可動刃82とを支軸83により回動自在に連結したハサミ形式のものである。また、固定刃81および可動刃82は、「L」字状に形成され、可動刃82の基部には、後述のクランク円板74に係合する長孔84が設けられている。
【0029】
ハーフカッター62は、印刷テープTに切込む切断刃91と切込まれた切断刃91を受ける刃受け部材92とを有した押切り式のものである。切断刃91は、刃受け部材92に対し回動自在に取り付けられており、ハーフカット時には、切断刃91が記録テープTa全域に接触した状態で、押切りで記録テープTaを切断する。また、切断刃91の基部には、後述のクランク円板74に係合する係合突起93が形成されている。なお、固定刃81は、ブレード81aとブレード81aを取り付けたブレードホルダー81bとを有し、ブレードホルダー81bの基部に、支軸83が固定されている。
【0030】
カッター動力伝達機構64は、3つの歯車から成る輪列71と、輪列71の下流端に噛合するクランク円板74と、を備えている。輪列71の上流端は、カッターモーター63(の主軸)に軸着した入力歯車に噛合しており、カッターモーター63の回転動力を、クランク円板74に作用させる。また、クランク円板74の右端面(フルカッター61側)には、偏心のクランクピン75が設けられており、これがフルカッター61における可動刃82の長孔84に係合している。一方、クランク円板74の左端面(ハーフカッター62側)には、カム溝(図示省略)が形成されており、これにハーフカッター62における切断刃91の係合突起93が係合している。
【0031】
フルカッター61の長孔84の形状は、クランクピン75と協働して、初期位置からのクランク円板74の正回転を、フルカッター61に作用(入力)させ、クランク円板74の逆回転を、フルカッター61に作用させない(フルカッター61が空転する)ように形成されている。一方、クランク円板74のカム溝の形状は、係合突起93と協働して、初期位置からのクランク円板74の正回転を、ハーフカッター62に作用させず(ハーフカッター62が空転し)、クランク円板74の逆回転を、ハーフカッター62に作用(入力)させるように形成されている。すなわち、カッター動力伝達機構64は、初期位置からのカッターモーター63の正回転の回転動力をフルカッター61に伝達し、初期位置からのカッターモーター63の逆回転の回転動力をハーフカッター62に伝達するように構成されている。
【0032】
また、カッター動力伝達機構64は、クランク円板74の周面の1の位置に面して配設されたカッター位置検出センサー77(図10参照)を、更に備えている。カッター位置検出センサー77は、クランク円板74の回転位置が初期位置であるか(ON)、初期位置から正回転した位置にあるか(OFF:フルカット)、初期位置から逆回転した位置であるか(OFF:ハーフカット)を検出し、これに基づいて、フルカッター61の可動刃82およびハーフカッター62の切断刃91の位置(以下、カッター位置)を検出する。これによって、各種動作において、カッター位置を検出し、カッター位置の異常判定を行う。
【0033】
図5に示すように、テープ排出機構12は、排出駆動ローラー111を有する駆動ローラー部101と、排出駆動ローラー111に対峙する排出従動ローラー113を有する従動ローラー部102と、排出駆動ローラー111にテープ送りモーター41の動力を伝達する排出動力伝達機構(送り連動機構)103(併せて図3参照)と、開閉蓋6の開閉に伴って、排出従動ローラー113をニップ位置と退避位置との間で移動する回動レバー(レバー機構)104と、を備えている。すなわち、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113とから成るニップローラーにより、印刷テープTを排出する排出ローラーを構成している。また、テープ排出機構12は、2つの接触板(ローラー側接触板181および回転子側接触板182)を電気的接点として、排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113との間に印刷テープTが有るか否か、すなわちテープ排出機構12に印刷テープTが有るか否かを検出するテープ有無検出機構105(図9参照)を、更に備えている。
【0034】
図5および図6に示すように、駆動ローラー部101は、印刷テープTの剥離テープTb側に転接する排出駆動ローラー(駆動ローラー)111と、排出駆動ローラー111を回転自在に保持する駆動ローラーホルダー112と、を備えている。
【0035】
排出駆動ローラー111は、印刷テープTに転接する軸付きの駆動ローラー本体121と、駆動ローラー本体121の下方に配設された軸付きの第1回転子122と、駆動ローラー本体121および第1回転子122を同軸上で連結する第1ローラー軸123と、を備えている。
【0036】
第1ローラー軸123は、全体が絶縁体で構成されており、その上下端には、上下向きの一対の嵌合穴131が形成されている。一方、駆動ローラー本体121および第1回転子122は、その外周面が導電体で構成されており、相互の内側(第1ローラー軸123側)に延在した内延在軸132と、相互の外側に延在した外延在軸133と、を有している。そして、駆動ローラー本体121および第1回転子122の内延在軸132を、第1ローラー軸123の各嵌合穴131に上下から圧入して一体の排出駆動ローラー111を形成している。また、第1ローラー軸123には、第1回転子122側に軸着されたギア部134が形成されており、排出動力伝達機構103の下流端に噛合している。そのため、テープ送りモーター41の回転動力が、排出動力伝達機構103によって、当該ギア部134に伝達され、結果、一体の排出駆動ローラー111を回転させる。
【0037】
駆動ローラーホルダー112は、ホルダー本体141と、ホルダー本体141と一体に形成された上下一対の軸溝142と、ホルダー本体141に配設され、駆動ローラー本体121および第1回転子122の塵埃をそれぞれ除去する一対の塵埃除去部材143と、を備えている。各塵埃除去部材143は、駆動ローラー本体121および第1回転子122にそれぞれ臨む爪状の金属片であり、回転時の駆動ローラー本体121および第1回転子122に摺接して、その表面の塵埃(例えば、印刷テープT切断時の切り屑)を除去する。
【0038】
一対の軸溝142は、駆動ローラー本体121および第1回転子122の外延在軸133をそれぞれ回転自在に受けている。また、一対の軸溝142の開放端(開放部分)を閉塞するように、上記2つの接触板(ローラー側接触板181および回転子側接触板182)を配設している。ローラー側接触板181は、板状に形成されており、駆動ローラー本体121の外延在軸133を受けた軸溝142の開放端に配設され、開放端から逃げようとする駆動ローラー本体121に接触し押さえ込んでいる。一方、回転子側接触板182は、板状に形成されており、第1回転子122の外延在軸133を受けた軸溝142の開放端に配設され、開放端から逃げようとする第1回転子122に接触し押さえ込んでいる。すなわち、駆動ローラー本体121の軸受け部は、一方の軸溝142(上側)と、ローラー側接触板181とにより構成されており、第1回転子122の軸受け部は、他方の軸溝142(下側)と、回転子側接触板182とにより構成されている。これらによって、排出駆動ローラー111を回転自在に支持している。
【0039】
図5および図7に示すように、従動ローラー部102は、印刷テープTの記録テープTa側に転接する排出従動ローラー(従動ローラー)113と、排出従動ローラー113を回転自在に保持する従動ローラーホルダー(ローラーホルダー)114と、を備えている。
【0040】
排出従動ローラー113は、従動ローラー本体151と、従動ローラー本体151の下方に配設された第2回転子152と、従動ローラー本体151と第2回転子152とを同軸上で軸着した第2ローラー軸153と、を備えており、一体として回転する。従動ローラー本体151は、印刷テープTに転接し、駆動ローラー本体121との間で印刷テープTを挟持し回転送りする。また、第2回転子152は、第1回転子122に転接する。そして、従動ローラー本体151、第2ローラー軸153および第2回転子152は、いずれも導電体で構成されている。なお、排出従動ローラー113がニップ位置に移動した状態では、上記のように、従動ローラー本体151が駆動ローラー本体121に転接し、第2回転子152が第1回転子122に転接した状態になるが、排出従動ローラー113がニップ位置から退避した退避位置に移動した状態では、従動ローラー本体151と駆動ローラー本体121とが離間し、第2回転子152と第1回転子122とが離間した状態になる(図8参照)。
【0041】
従動ローラーホルダー114は、ベースフレームに固定された固定ホルダー115と、固定ホルダー115にスライド自在に支持されると共に、排出従動ローラー113を支持する可動ホルダー116と、可動ホルダー116を付勢して、排出従動ローラー113を退避位置に移動する上下一対の戻しばね118と、を有している。すなわち、排出駆動ローラー111が固定的に設けられているのに対し、排出従動ローラー113は、排出駆動ローラー111に対し離接自在(離接方向に移動自在)に構成されている。
【0042】
固定ホルダー115は、可動ホルダー116をスライド自在に支持する上下一対のスライドロッド161を有している。各戻りばね118は、各スライドロッド161にそれぞれ外嵌され、一端を固定ホルダー115に、他端を可動ホルダー116に接触して、スライド方向において可動ホルダー116を、反排出駆動ローラー111側に付勢している。すなわち、一対の戻りばね118は、可動ホルダー116を介して、排出従動ローラー113を退避位置に付勢している。
【0043】
可動ホルダー116は、排出従動ローラー113を回転自在に支持する上下一対の軸受けフレーム164と、両軸受けフレーム164を連結する連結フレーム165と、両軸受けフレーム164を排出駆動ローラー111側に付勢して、排出従動ローラー113に挟圧力を付与する挟圧ばね166と、を有している。また、可動ホルダー116には、駆動ローラー部101のものと同様の一対の塵埃除去部材167が配設されており、回転時の従動ローラー本体151および第2回転子152にそれぞれ摺接して、その表面の塵埃を除去する。
【0044】
各軸受けフレーム164は、従動ローラー本体151および第2回転子152を外側に延在した軸をそれぞれ遊挿する遊挿部171と、従動ローラー本体151および第2回転子152の内側で、第2ローラー軸153をそれぞれ受ける軸受け部172と、連結フレーム165の上下をスライド自在にガイドするガイド溝173と、一対の挟圧ばね166をそれぞれ外嵌したばねロッド174と、を備えている。一対の軸受けフレーム164は、一対の軸受け部172を有することで、排出従動ローラー113の軸方向が傾くのを防止している。
【0045】
連結フレーム165は、その上下に配設されると共に、各ガイド溝173に係合する上下一対のガイドリブ176と、底部に各ばねロッド174が貫通する貫通孔を有すると共に、挟圧ばね166を収容する上下一対のばね収容凹部177と、を有している。すなわち、連結フレーム165は、一対のばねロッド174を挿入した状態で、各軸受けフレーム164に対しスライド自在支持されている。一方、一対の挟圧ばね166は、一対のばねロッド174に外嵌されると共に、一端を連結フレーム165の各ばね収容凹部177に、他端を各軸受けフレーム164に接触している。そして、連結フレーム165を受けとして、両軸受けフレーム164を排出駆動ローラー111側に付勢している。これによって、一対の挟圧ばね166は、軸受けフレーム164を介して、排出従動ローラー113を排出駆動ローラー111に付勢して、印刷テープTを挟持する挟圧力を付与している。
【0046】
回動レバー104は、中間部で起立フレーム180に回動自在に支持されており、その先端には、可動ホルダー116に当接する当接部104aが形成され、その後端には、開閉蓋6に形成された作動突起117(図2参照)に係合する突起受け部104bが形成されている。すなわち、回動レバー104および作動突起117により、開閉蓋6の開閉に連動して、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113とを離接させる蓋作動手段を構成している。また、回動レバー104は、シーソー様に回動する。
【0047】
図8(a)は、開閉蓋6閉塞時のテープ排出機構12を示した平面概略図である。図8(b)は、開閉蓋6開放時のテープ排出機構12を示した平面概略図である。図8(a)に示すように、開閉蓋6が閉塞されると、作動突起117が突起受け部104bに作用し、回動レバー104を回動させる。回動レバー104の回動に伴って、当接部104aが連結フレーム165に当接して押圧し、連結フレーム165が各挟圧ばね166を介して、各軸受けフレーム164を弾力的に押圧する。すなわち、回動レバー104が可動ホルダー116に作用し、可動ホルダー116を介して排出従動ローラー113をニップ位置に移動させる。一方、図8(b)に示すように、開閉蓋6を開放すると、作動突起117が突起受け部104bに作用しなくなるので、戻しばね118によって、可動ホルダー116(一対の軸受けフレーム164および連結フレーム165)が押され、排出従動ローラー113がニップ位置から退避位置に退避する。このように、回動レバー104は、開閉蓋6の開閉、すなわち作動突起117の係脱に連動して、排出従動ローラー113をニップ位置と退避位置との間で移動させる。
【0048】
図3および図5に示すように、排出動力伝達機構103は、5つのギアから成るギア列で構成されており、上流端が第2出力ギア55に噛み合うと共に、下流端が排出駆動ローラー111のギア部134に噛み合っている。すなわち、テープ送りモーター41を駆動すると、プラテン駆動軸23および巻き取り駆動軸24と一緒に(同時に)、排出駆動ローラー111が回転する。これによって、印刷テープTのテープ送り(プラテンローラー35の回転)に連動(同期)して、テープ排出機構12が駆動する。なお、排出動力伝達機構103により、排出駆動ローラー111は、その周速がプラテンローラー35の周速より高速となるように回転している。また、これに伴って、プラテンローラー35のテープ送りに不備がないように、排出駆動ローラー111は、印刷テープTに対しスリップ回転可能に構成されている。
【0049】
ここで図9を参照して、テープ有無検出機構105について説明する。図9に示すように、テープ有無検出機構105は、上記のローラー側接触板181および回転子側接触板182と、両接触板181、182にリード線を介して接続した導通検出回路183と、を備えている。ローラー側接触板181は、導通検出回路183の一方の接続端を駆動ローラー本体121に接触させ、回転子側接触板182は、導通検出回路183の他方の接続端を第1回転子122に接触させる。図9(a)に示すように、テープ排出機構12は、ローラー側接触板181から、駆動ローラー本体121、従動ローラー本体151、第2ローラー軸153、第2回転子152、第1回転子122を順に通って、回転子側接触板182に到る電気的な導通経路184を構成している。そして、図9(b)に示すように、駆動ローラー本体121および従動ローラー本体151の間に、絶縁体である印刷テープTが挟持されると、導通経路184の導通が遮断される。そして、導通検出回路183は、この導通経路184における導通・非導通状態を検出することで、駆動ローラー本体121および従動ローラー本体151の間の印刷テープTの有無を検出し、また、テープ排出機構12に印刷テープTがあるか否かを検出する。
【0050】
次に図10を参照して、テープ印刷装置1の制御系について説明する。テープ印刷装置1は、操作部201と、印刷部(送り・処理手段)202と、切断部(切断手段)203と、排出部(排出手段)206と、検出部204と、を備えている。また、テープ印刷装置1は、ディスプレイ9を駆動させるディスプレドライバー211と、印刷ヘッド21を駆動させるヘッドドライバー212と、テープ送りモーター41を駆動させる印刷送りモータードライバー213と、カッターモーター63を駆動させるカッターモータードライバー214と、から成る駆動部205を更に備えている。そして、これら各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部200を有している。
【0051】
操作部201は、キーボード5およびディスプレイ9を有し、キーボード5からの文字情報の入力や、各種情報のディスプレイ9への表示など、ユーザーとのインタフェースとして機能している。検出部204は、テープ識別センサー37、テープ有無検出機構105およびカッター位置検出センサー77を有し、テープ種別(特にテープ幅)の検出、カッター位置の検出、および印刷テープTの有無検出を行うと共に、各検出結果を制御部200へ出力する。
【0052】
印刷部202は、プラテンローラー35および排出駆動ローラー111を回転させるためのテープ送りモーター41と印刷ヘッド21とを有し、テープ送りモーター41が駆動し、プラテンローラー35が回転して印刷テープTをテープカートリッジCから繰り出して送りながら、入力された文字情報に基づいて印刷ヘッド21が駆動することにより、送られていく印刷テープTに印刷を実施する。切断部203は、フルカッター61およびハーフカッター62を動作させるカッターモーター63を有し、カッターモーター63が駆動し、フルカッター61およびハーフカッター62により、印刷後の印刷テープTに対し、ハーフカットやフルカットを行う。また、排出部206は、テープ送りモーター41を駆動源として、排出駆動ローラー111を回転させて、印刷テープTの排出を行う。また、テープ印刷装置1内の各部は、印刷テープTのテープ送り方向の上流側から、印刷部202、切断部203、排出部206の順に配設されている。
【0053】
制御部200は、CPU(Contral Processing Unit)215、ROM(Read Only Memory)216、RAM(Ramdom Access Memory)217およびコントローラー(IOC:Input Output Controller)218を備え、互いに内部バス219により接続されている。そして、CPU215はROM216内の制御プログラムにしたがって、コントローラー218を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM217内の各種データを処理し、コントローラー218を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信号データを出力する。これにより、例えば、検出部204の検出結果に基づいて、制御部200が、印刷処理や切断処理の制御を行う。
【0054】
次に図11および図12を参照して、テープ印刷装置1によるテープ処理動作について説明する。まず、制御部200は、印刷部202(テープ送りモーター41および印刷ヘッド21)を駆動して、印刷テープTのテープ送りおよび印刷処理を開始する(S1、図12(a))。そして、テープ送りをしつつ、印刷テープTに印刷処理を行っていく(図12(b))。この際、プラテンローラー35と連動して、排出駆動ローラー111が回転するため、印刷テープTの先端が、テープ排出機構12のニップ点に達すると、駆動ローラー本体121および従動ローラー本体151に引き込まれて挟持・回転送りされる。
【0055】
テープ送りモーター41の駆動を継続し、印刷テープTの先端がテープ排出機構12のニップ点に達する(と想定される)距離(送り量)分駆動したら(S2:Yes)、検出部204(テープ有無検出機構105)により、テープ排出機構12における印刷テープTの有無を検出する(S3)。すなわち、導通経路184が導通状態であるか非導通状態であるかを検出し、導通状態である場合(図12(d))には、テープ排出機構12に印刷テープTが有るものと判定し、非導通状態である場合には、テープ排出機構12に印刷テープTが無いものと判定する。印刷テープTが無いものと判定された場合(S3:No)には、走行異常であると判断し、テープ送りおよび印刷処理を中断する。すなわち、テープ送りモーター41および印刷ヘッド21を停止し(印刷部202および排出部206を停止し)(S4)、さらに、ディスプレイ9に「テープ送り異常」である旨のエラー表示を行う(S5)。
【0056】
一方、テープ排出機構12に印刷テープTが有るものと判定された場合(S3:Yes、図12(c))には、テープ送りおよび印刷処理を続行して(S6)、印刷処理が完了するまでテープ送りモーター41および印刷ヘッド21の駆動を継続する(図12(e))。この際、駆動ローラー本体121の回転により、印刷テープTが送られていく。印刷処理が完了したら(S7:Yes)、切断部203により、テープ切断処理を実行する(S8、図12(f))。テープ切断処理では、テープ送りモーター41の駆動によってテープ送りを行って、印刷テープTの切断位置を、フルカッター61もしくはハーフカッター62に臨ませて、テープ送りモーター41を停止した後、カッターモーター63を駆動して、フルカッター61もしくはハーフカッター62を切込み動作させて、切断処理を行う。すなわち、フルカッター61の切り込み動作により、印刷済み部分を切断する。この際、切断処理時のテープ送りに連動して、排出駆動ローラー111が回転し、排出処理が行われる。フルカッター61の切断処理によって、印刷テープTが切断される際には、テープ排出機構12の排出処理によって、切断された印刷テープTの先端側を装置外部に繰り出された状態に、切断された印刷テープTの後端側をテープ排出機構12に保持(挟持)した状態にする。すなわち、印刷テープTが切断されると、切断されたテープ片がテープ排出機構12に保持され、ユーザーから取り去り可能な状態となる。本実施形態では、その後のテープ排出(印刷テープTの繰り出し)をキャンセルし、本テープ処理動作を終了する。
【0057】
以上のような構成によれば、テープ排出機構12において、開閉蓋6の開閉に伴って、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113を離接させることで、開閉蓋6を開放して、テープカートリッジCを装着する際、テープカートリッジCから飛び出した印刷テープTの先端が、排出駆動ローラー111と排出従動ローラー113との挟圧部分に引っかかることがなく、セット異常を防止することができる。
【0058】
また、開閉蓋6に設けた作動突起117と、作動突起117の係脱に連動して、排出従動ローラー113を、ニップ位置と退避位置との間で移動させる回動レバー104とを用いることで、ユーザーによる開閉蓋6の開閉操作の力を利用して、排出駆動ローラー111および排出従動ローラー113を離接させることができるため、特段の駆動源を必要とせず、蓋連動手段を簡単な構成にすることができる。
【0059】
さらに、排出動力伝達機構103により、印刷部202の駆動と排出部206の駆動とを連動(同期)させることで、印刷テープTの先端が排出部206に到達したとき、印刷テープTの先端が排出手段に円滑に引き込まれるので、ジャミングが生じることがない。
【0060】
なお、本実施形態においては、排出駆動ローラー111側を固定し、排出従動ローラー113側を移動させて、両ローラー111、113を離接させる構成であったが、逆に、排出従動ローラー113側を固定し、排出駆動ローラー111側を移動させて、両ローラー111、113を離接させる構成であっても良い。
【0061】
また、本実施形態においては、テープ処理として、印刷処理を行う構成であったが、これに限らず、例えば、点字の打刻処理を行う構成であっても良いし、カッティング処理を行う構成であっても良い。
【符号の説明】
【0062】
1:テープ印刷装置、 6:開閉蓋、 10:カートリッジ装着部、 103:排出動力伝達機構、 104:回動レバー、 111:排出駆動ローラー、 113:排出従動ローラー、 117:作動突起、 114:従動ローラーホルダー、 202:印刷部、 203:切断部、 206:排出部、 C:テープカートリッジ、 T:印刷テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理テープを収容したテープカートリッジが着脱自在に装着されるテープ装着部と、
前記テープ装着部を開閉する開閉蓋と、
前記処理テープを前記テープカートリッジから繰り出して送りながらこれにテープ処理を実施する送り・処理手段と、
前記送り・処理手段のテープ送り方向下流側に配設され、前記処理テープの処理済み部分を切断する切断手段と、
前記切断手段のテープ送り方向下流側に配設され、前記処理テープを挟持し回転送りして装置外部に繰り出す駆動ローラーおよび従動ローラーと、
前記開閉蓋の開閉に連動して、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとを相対的に離接させる蓋連動手段と、を備えたことを特徴とするテープ処理装置。
【請求項2】
前記駆動ローラーは、固定的に設けられ、
前記従動ローラーは、前記従動ローラーを回転自在に保持するローラーホルダーを介して、前記駆動ローラーに対し離接方向に移動自在に構成され、
前記蓋連動手段は、
前記開閉蓋に設けた作動突起と、
前記作動突起の係脱に連動して、前記従動ローラーを、前記ローラーホルダーを介して、前記駆動ローラーに接触するニップ位置と前記ニップ位置から退避する退避位置との間で移動させるレバー機構と、を有していることを特徴とする請求項1に記載のテープ処理装置。
【請求項3】
前記送り・処理手段の駆動と前記排出手段の駆動とを連動させる送り連動手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のテープ処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−957(P2013−957A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133309(P2011−133309)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】