説明

テープ印刷装置

【課題】アーム部のヘッドホルダ側への撓みを防止することができ、テープカセットの薄肉化を図ることが可能となるテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】テープカセットは、サーマルヘッドが取り付けられたヘッドホルダが下側から挿入される平面視U字形の挿入部を形成するように突設されたアーム部と、アーム部のヘッドホルダに対して反対側の側面に設けられてテープの種類を特定する特定部と、を有し、テープ印刷装置は、カセット収納部に着脱可能に装着されたテープカセットの特定部に対して垂直方向に進退自在に設けられて、カバーを開放した場合には、該特定部から離間され、該カバーを閉じた場合には、該特定部に圧接されるセンサ手段と、カバーの内側面に立設されて、該カバーを閉じた場合には、ヘッドホルダとカセット収納部に装着されたテープカセットのアーム部との隙間に挿入される薄板状のアーム側リブと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺状のテープを収納したテープカセットが着脱可能に装着されるテープ印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、長尺状のテープを収納したテープカセットが着脱可能に装着されるテープ印刷装置に関して種々提案されている。
例えば、カセット装着部の前側の左右方向略中央には、左側からローラホルダ、センサ保持部、リリースロッドと、このリリースロッドに連結されたレバー等が配置されている。そして、カバーを閉じた場合には、レバー押下部がレバーを押下して回動させ、リリースロッドを左方向に移動させる。これにより、ローラホルダとセンサ保持部が後側、つまり、テープカセット側へ移動して、プラテンローラがサーマルヘッドにテープを挟んで回転可能に圧接されると共に、センサ保持部がテープカセットのアーム部の側面に形成された指標部に圧接される印字装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−284851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された印字装置では、テープカセットのアーム部は、ヘッドホルダに対向するように突設されて、テープカセットの前側側壁部との間にヘッドホルダが挿入されるヘッド挿入部を形成すると共に、テープをサーマルヘッドへ案内する案内経路を構成している。このため、アーム部のヘッドホルダ側への撓みを防止して、テープの走行性を安定させるために、テープカセットの薄肉化を図ることが難しいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アーム部のヘッドホルダ側への撓みを防止することができ、テープカセットの薄肉化を図ることが可能となるテープ印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係るテープ印刷装置は、テープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部を覆うカバーと、前記テープカセットに収納される長尺状のテープに印刷するサーマルヘッドと、前記カセット収納部の底面から前記カバーの内側面に対向するように立設された薄板状部材であって前記サーマルヘッドが取り付けられるヘッドホルダと、を備えたテープ印刷装置において、前記テープカセットは、前記ヘッドホルダが下側から挿入される平面視U字形の挿入部を形成するように該ヘッドホルダの前記サーマルヘッドが取り付けられた側面部に対向するように突設されて、前記テープを前記サーマルヘッドに案内する案内経路を構成するアーム部と、前記アーム部の前記ヘッドホルダに対して反対側の側面に設けられて前記テープの種類を特定する特定部と、を有し、前記カセット収納部に装着された前記テープカセットの前記特定部に対して垂直方向に進退自在に設けられて、前記カバーを開放した場合には、該特定部から離間され、該カバーを閉じた場合には、該特定部に圧接されるセンサ手段と、前記カバーの内側面に立設されて、該カバーを閉じた場合には、前記ヘッドホルダと前記カセット収納部に装着された前記テープカセットの前記アーム部との隙間に挿入される薄板状のアーム側リブと、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係るテープ印刷装置は、請求項1に記載のテープ印刷装置において、前記アーム側リブに対して前記ヘッドホルダを挟むように平行に前記カバーの内側面に立設されて、前記カバーを閉じた場合には、前記ヘッドホルダと前記テープカセットの前記アーム部に対向する側面部との間に挿入される薄板状のカセット側リブを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係るテープ印刷装置は、請求項2に記載のテープ印刷装置において、前記アーム側リブと前記カセット側リブの前記アーム部の基端部側の各々の側縁部を連結する連結リブ部を備え、前記連結リブ部は、前記カバーを閉じた場合に、前記アーム部の基端部側にある前記ヘッドホルダの側縁部と前記挿入部との間に形成された隙間に挿入されることを特徴とする。
【0009】
更に、請求項4に係るテープ印刷装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置において、前記アーム側リブは、前記センサ手段に対向するように前記カバーの内側面に立設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係るテープ印刷装置では、カバーを閉じた場合に、カバーの内側面に立設されたアーム側リブが、ヘッドホルダとカセット収納部に装着されたテープカセットのアーム部との隙間に挿入される。これにより、センサ手段によって押圧されたアーム部は、アーム側リブに当接するため、当該アーム部のヘッドホルダ側への撓みを防止して、アーム部におけるテープの走行性を安定させることができると共に、テープカセットの薄肉化を図ることが可能となる。
【0011】
また、請求項2に係るテープ印刷装置では、カバーを閉じた場合に、カバーの内側面に立設されたカセット側リブが、ヘッドホルダとテープカセットのアーム部に対向する側面部との間に挿入される。このため、アーム部を介してセンサー手段に押圧されたアーム側リブがヘッドホルダに当接した場合には、カセット側リブがテープカセットの側面部に当接する。これにより、アーム側リブとカセット側リブとによって、当該アーム部のヘッドホルダ側への撓みを確実に防止して、アーム部におけるテープの走行性を更に安定させることができると共に、テープカセットの更なる薄肉化を図ることが可能となる。
【0012】
また、請求項3に係るテープ印刷装置では、カバーの内側面に立設されたアーム側リブとカセット側リブのアーム部の基端部側の各々の側縁部は、連結リブによって連結されるため、アーム側リブとカセット側リブとの機械的強度の向上を図ることができる。これにより、当該アーム部のヘッドホルダ側への撓みを確実に防止して、アーム部におけるテープの走行性を更に安定させることができると共に、テープカセットの更なる薄肉化を図ることが可能となる。
【0013】
更に、請求項4に係るテープ印刷装置では、アーム側リブは、センサ手段に対向するようにカバーの内側面に立設されているため、センサ手段による押圧荷重を確実に支持して、当該アーム部のヘッドホルダ側への撓みを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態に係るテープカセットと上カバーを開放した状態のテープ印刷装置の右側上方からの斜視図である。
【図2】上カバーを開放した状態のテープ印刷装置の左側上方からの斜視図である。
【図3】カセット収納部にテープカセットを装着して上カバーを開いた状態であって、プラテンホルダとカバー部の一部を切り欠いて示す平面図である。
【図4】テープカセットを装着して上カバーを閉じた状態のテープ印刷装置であって、上カバーの天井部及びプラテンホルダとカバー部の一部を切り欠いた平面図である。
【図5】図2のサイドセンサ本体部等を示す部分拡大斜視図である。
【図6】テープカセットのテープ引き出し側から見た斜視図である。
【図7】テープカセットの上ケースを取り外した場合の平面図である。
【図8】図4のX1−X1矢視断面図である。
【図9】図8の約右半分側を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係るテープ印刷装置について具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印刷装置1の概略構成について図1乃至図5、図9に基づいて説明する。
【0016】
図1乃至図4に示すように、テープ印刷装置1は、平面視矩形状の略箱型に形成され、樹脂製の本体筐体2と、本体筐体2の上側を覆うように後側上端縁部に開閉自在に取り付けられた樹脂製の上カバー3とから構成されている。また、本体筐体2には、後側角部に3本の各電池5を収納する電池収納部6が設けられると共に、この電池収納部6に隣接してテープカセット7が上方から着脱可能に装着されるカセット収納部8が設けられている。
【0017】
また、本体筐体2の前側には、印刷された印刷済みテープ45(図7参照)を外部に排出するラベル排出口11が設けられている。また、このラベル排出口11の横側の角部には、内側へ押圧操作することによって、ラベル排出口11の内側に設けられた可動刃12Aを固定刃12B側へ移動させて、印刷済みテープ45を切断する切断用ノブ13が設けられている。従って、固定刃12Bと可動刃12Aとによって切断された印刷済みテープ45は、ラベル排出口11から排出される。
【0018】
また、本体筐体2の後側には、電源アダプタが取り付けられる不図示のアダプタ挿入口や、不図示のパーソナルコンピュータと接続するためのUSBケーブルが取り付けられる不図示のUSBコネクタ等が設けられている。また、カセット収納部8の底面部の下側には、制御回路部が構成される不図示の制御基板や電源回路が配設された電源基板等が配設されている。
【0019】
また、上カバー3の前側側壁部の中央部には、当該上カバー3を閉じた場合に、本体筐体部2の前側に左右方向全幅の約1/3の幅で形成された凹部4の前面部を覆う板状の押圧部9が、下端縁部の左右方向中央部からから下方に延出されている。また、押圧部9の下端縁部の左右方向中央部には、内側に弾性変形可能に形成された弾性係止片9Aが設けられている。
【0020】
また、弾性係止片9Aには、外側方向に突出する側断面三角形の係止突起が形成され、凹部4の底面部の左右方向中央部に形成された係合孔10に係合可能に構成されている。これにより、上カバー3を前側方向に回動させて本体筐体部2の上端部に当接させることにより、弾性係止片9Aと係合孔10とが係合し、上カバー3が閉じられた状態で保持されると共に、凹部4の前面側が押圧部9によって覆われる。また、上カバー3の前側の左右方向中央部に形成された押圧部9を指で内側へ押下して後側方向に回動させることによって、弾性係止片9Aと係合孔10との係合が外れ、上カバー3を開くことが可能となる。
【0021】
また、上カバー3の電池収納部6に対向する後側角部には、電池押さえ用リブ14が桟状に立設され、上カバー3を閉じた場合には、電池収納部6に収納された各電池5の上面部が電池押さえ用リブ14によって押圧される。また、上カバー3を開けることによって、電池収納部6に各電池5を着脱可能に装着することができる。
【0022】
また、カセット収納部8には、サーマルヘッド15と、このサーマルヘッド15に対向するプラテンローラ16と、このプラテンローラ16のテープ搬送方向下流側のテープサブローラ17と、このテープサブローラ17に対向する金属製のテープ駆動ローラ軸18とが配置され、更に、テープカセット7内に収納されるインクリボンを送るリボン巻取軸19等が配置されている。
【0023】
このサーマルヘッド15は、正面視略縦長四角形の平板状で、前面の左端縁部には、所定個数の各発熱素子R1〜Rn(nは、例えば、128個又は256個である。)が、該左端縁部の辺に沿って一列に配列されて形成されている。また、該サーマルヘッド15は、メッキ鋼板やステンレス鋼板等により形成される正面視略四角形のヘッドホルダ15Aの前面の左端縁部に、各発熱素子R1〜Rnの配列方向が、該ヘッドホルダ15Aの左端縁部の辺に平行になるように接着剤などによって固着されている。そして、該ヘッドホルダ15Aは、各発熱素子R1〜Rnの配列方向が、テープカセット7のヘッド挿入部21におけるノンラミネートタイプの印刷テープ22の搬送方向に略直交するように、ビス23(図9参照)によってカセット収納部8の下側に配置されたフレーム25(図8参照)に取り付けられている。
【0024】
また、リボン巻取軸19は、ステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ(不図示)から適宜の駆動機構を介して回転駆動され、テープカセット7内に回転可能に設けられたリボン巻き取りスプール47(図6参照)内に嵌入されて回転駆動する。また、テープ駆動ローラ軸18は、テープ送りモータから適宜の伝達機構を介して回転駆動され、テープカセット7内に回転可能に設けられた導電性樹脂製のテープ送りローラ48(図6参照)内に嵌入されて回転駆動する。また、リボン巻取軸19とテープ駆動ローラ軸18は、印刷テープ22とインクリボン46(図7参照)とが同じ搬送速度で搬送されるように回転駆動される。
【0025】
また、図1乃至図5に示すように、サーマルヘッド15に対向する位置には、内側方向へ開口するカバー部26内にプラテンホルダ27が、フレーム25に立設された回動軸28を中心に揺動可能に軸支されている。そして、プラテンローラ16とテープサブローラ17とが、プラテンホルダ27の先端側に回転可能に軸支されている。このプラテンホルダ27は、回動軸28回りに外側方向へ回動するように弾性付勢する巻きバネ29(図9参照)によって、上カバー3が開放された場合には、図2及び図3に示す待機位置に向けて回動される。
【0026】
一方、上カバー3が閉じられると、上カバー3の内側に立設されたローラホルダカム31が、カバー部26に貫通されたカム案内孔32に嵌入されて、プラテンホルダ27がテープサブローラ17に対向する背面側を押圧されて、巻きバネ29の付勢力に抗してサーマルヘッド15側へ、つまり、図4に示す印刷位置に向けて回動される。このローラホルダカム31は、下端部が側面視三角形状に形成され、プラテンホルダ27の背面部を滑らかに押圧するように構成されている。
【0027】
従って、図4に示すように、プラテンローラ16が印刷テープ22及びインクリボン46を挟んで、サーマルヘッド15に押圧されると共に、テープサブローラ17が印刷テープ22を挟んで、テープ送りローラ48に押圧される。これにより、カセット収納部8に装着されたテープカセット7を使用して、印刷テープ22に文字等を印刷した印刷済みテープ45を作成することができる。
【0028】
また、図1乃至図5、図9に示すように、プラテンホルダ27のプラテンローラ16と回動軸28との間には、断面略矩形状の開口部33が、ヘッドホルダ15Aに対してほぼ垂直方向(図3中、左右方向である。)に貫通して開設されている。また、開口部33内には、テープカセット7の種類を検出するための略箱体状のサイドセンサ本体部35が、フレーム25から立設された不図示の板部材から、ヘッドホルダ15A側に向けて立設された軸部材36等によって前後方向に移動可能に配設されている。
【0029】
このサイドセンサ本体部35は、軸部材36の先端部とサイドセンサ本体部35との間に配置された圧縮コイルバネ37によって外側方向(図3中、右側方向である。)へ付勢されている。従って、上カバー3が開放された場合には、サイドセンサ本体部35は、図2及び図3に示す待機位置に向けて移動されて、カセット収納部8に装着されたテープカセット7から離間している。
【0030】
一方、図4に示すように、上カバー3が閉じられると、上カバー3の内側に設けられたローラホルダカム31の後側に立設されたサイドセンサカム38が、カバー部26に貫通されたカム案内孔39に嵌入されて、サイドセンサ本体部35をヘッドホルダ15A側へ押圧する(図9参照)。このため、サイドセンサカム38に押圧されたサイドセンサ本体部35は、圧縮コイルバネ37の付勢力に抗してヘッドホルダ15A側へ、つまり、図4に示す検出位置に向けて移動される。
【0031】
ここで、図9に示すように、サイドセンサ本体部35のヘッドホルダ15Aに対して反対側の端面部には、上端部が斜め下外側方向に傾斜する傾斜面を有する案内突起部35Aが形成されている。また、サイドセンサカム38は、下端部が斜め下外側方向に(図9中、斜め右下側方向である。)傾斜する傾斜面を有するように形成され、カム案内孔39内に進入した場合には、案内突起部35Aの上端部の傾斜面に当接して、サイドセンサ本体部35を滑らかにヘッドホルダ15A側へ押圧するように構成されている。
【0032】
また、図3及び図5に示すように、サイドセンサ本体部35のヘッドホルダ15Aに対向する端面側には、軸部材36の上側に、平面視細長矩形で平板状に形成された位置決め片41が突設されている。また、サイドセンサ本体部35のヘッドホルダ15Aに対向する端面側には、プッシュ式機械式スイッチ等から構成された4個の機械式センサ42が千鳥状に配設されて、側面視略三角形の平板状に形成された先端部がヘッドホルダ15A側に突出している。そして、後述のように、各機械式センサ42は、カセット収納部8に装着されたテープカセット7のアーム部62(図6参照)に当接して押下された場合には、オン信号を不図示の制御回路部に出力するように構成されている。従って、制御回路部に設けられたCPUは、4個の機械式センサ42から入力された出力信号に基づいてテープカセット7の種類を判別することが可能となる。
【0033】
ここで、テープカセット7の概略構成について図6及び図7に基づいて説明する。尚、図6において、紙面の下側をテープカセット7の前側、紙面の上側をテープカセット7の後側、紙面の右側をテープカセット7の右側、紙面の左側をテープカセット7の左側、紙面に対して垂直上側をテープカセット7の上側、紙面に対して垂直下側をテープカセット7の下側とする。
【0034】
図6及び図7に示すように、ノンラミネートタイプのテープカセット7は、平面視略長方形の箱状に形成され、上ケース51と下ケース52とを有する。このテープカセット7には、印刷テープ22が巻回されたテープスプール53を回動可能に支持する支持孔55が形成されている。
【0035】
この印刷テープ22は、図7に示すように、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのフィルム状の基材22Aと、基材22Aの上側に積層された粘着剤層22Bと、この粘着剤層22Bの上側に貼り付けられて、当該粘着剤層22Bから剥離可能なセパレータ22Cとから構成されている。そして、印刷テープ22は、セパレータ22Cを外側にして、テープスプール53に巻回されている。
【0036】
また、テープカセット7には、サーマルヘッド15により印刷テープ22上に文字等を印刷する際にリボンスプール56からインクリボン46を引き出すとともに巻取るリボン巻き取りスプール47を支持する支持孔57が形成されている。尚、図6中には、上ケース51に形成された支持孔57のみしか図示されていないが、下ケース52についても同様に上ケース51の支持孔57に対向して支持孔57が形成されている。
【0037】
また、テープスプール53とリボンテープスプール56は、それぞれ、下ケース52の底面に立設された略筒状のカセットボス58、円柱状のリールボス59に回転可能に嵌挿して収納されている。そして、カセットボス58の上端部は、上ケース51に形成された支持孔55に嵌入されて支持されている。
【0038】
また、図6に示すように、テープカセット7は、プラテンホルダ27の回動軸28に対向する側面部に、平面視で断面略半円状をなす半円溝部61が、テープカセット7の高さ方向に渡って設けられている。また、テープカセット7は、半円溝部61からテープ搬送方向下流側へアーム状に突設されたアーム部62が設けられ、このアーム部62とテープカセット7のアーム部62に対向する側壁部95とによって、ヘッドホルダ15Aが挿入される平面視略U字状のヘッド挿入部21が形成されている。
【0039】
このアーム部62のプラテンホルダ27に対向する前面壁部63には、半円溝部61側の側縁部の上端部に、カセット収納部8に当該テープカセット7を装着して上カバー3を閉じた場合に、上記サイドセンサ本体部35のヘッドホルダ15Aに対向する端面部に突設された位置決め片41が嵌入される断面横長四角形の位置決孔64が形成されている。また、アーム部62のプラテンホルダ27に対向する前面壁部63には、テープカセット7の種類(例えば、ノンラミネートタイプのテープカセットや、ラミネートタイプのテープカセットや、感熱タイプのテープカセット等である。)、テープ幅(例えば、6mm、9mm、12mm、18mm、24mmとする5種類等である)、テープの材質等を判別するための4個の各カセット特定部62A〜62Dが千鳥状に設けられている。
【0040】
但し、4個の各カセット特定部62A〜62Dのうちの所定箇所が、テープカセット7の種類やテープ幅等に対応して貫通している。例えば、図6中、テープカセット7では、4個の各カセット特定部62A〜62Dのうちのカセット特定部62Bが貫通して孔部が形成され、各カセット特定部62A、62C、62Dは貫通しておらず面部が形成されている。
【0041】
また、各カセット特定部62A〜62Dは、カセット収納部8に当該テープカセット7を装着して上カバー3を閉じた場合に、上記サイドセンサ本体部35のヘッドホルダ15Aに対向する端面部に突出した4個の各機械式センサ42が、当該各カセット特定部62A〜62Dの孔部を貫通して突き出るように設けられている。そして、4個の各機械式センサ42に対して各カセット特定部62A〜62Dに面部が形成されている場合には、面部に当接した機械式センサ42は、押下されてオン信号を出力する。また、サイドセンサ本体部35は、サイドセンサカム38によって内側方向に押圧されているため、アーム部62は、各カセット特定部62A〜62Dに面部に当接した各機械式センサ42によって内側方向に押圧される。
【0042】
更に、ヘッド挿入部21のテープ搬送方向下流側には、支持孔65が設けられ、該支持孔65の内側には、テープ送りローラ48が回転可能に支持されている。このテープ送りローラ48は、対向するテープサブローラ17との協働により、テープスプール53から印刷テープ22を引き出す働きをするものである。尚、図6中には、上ケース51に形成された支持孔65のみしか図示されていないが、下ケース52についても同様に上ケース51の支持孔65に対向して支持孔65が形成されている。
【0043】
また、テープ送りローラ48の近傍であって、テープ搬送方向上流側には、上下一対の規制部材66A、66Bが設けられている。規制部材66Aの上端部、及び規制部材66Bの下端部は、サーマルヘッド15のテープ搬送方向下流側にて、印刷テープ22に文字等が印刷された印刷済みテープ45をテープ幅方向に規制して、テープ排出口67に向かって案内するものである。
【0044】
図7に示すように、各規制部材66A、66Bの内側近傍には、ヘッド挿入部21を経由して搬送された印刷テープ22からインクリボン46をテープ搬送方向に対して略直交するカセット内側方向へ分離して、当該分離したインクリボン46をリボン巻き取りスプール47に向けて案内するリボン分離部68が設けられている。このリボン分離部68で分離されたインクリボン46は、ガイドピン69を経てリボン巻き取りスプール47に到達し、巻き取られる。尚、インクリボン46の先端部は、リボン巻き取りスプール47の外周面にセロテープ(登録商標)や接着剤などによって固着されている。
【0045】
また、アーム状に突設されたアーム部62は、プラテンホルダ27に対向する前面壁部63と、ヘッド挿入部21側の背面壁部71との間の中央部に、薄板状の分離壁72が、各壁部63、71に対してほぼ平行に、上ケース51の内側面に達する高さで立設されている(図9参照)。また、分離壁72のテープ搬送方向上流側の側縁部は、略円柱状に形成されている。また、分離壁72のテープ搬送方向下流側の近傍には、印刷テープ22とインクリボン46とが重ね合わされて排出されるアーム開口部73が形成されている。
【0046】
従って、印刷テープ22は、テープスプール53から引き出されて、各ガイドピン75、76を経てアーム部62の前面壁部63と分離壁72との間を、当該分離壁72の両側縁部に摺接しつつ案内されてアーム開口部73からヘッド挿入部21へ搬送される。また、インクリボン46は、リボンスプール56から引き出されて、断面半円状のガイドピン77を経てアーム部62の背面壁部71と分離壁72との間を通り、印刷テープ22の印刷面に重ね合わされてアーム開口部73からヘッド挿入部21へ搬送される。
【0047】
そして、図4に示すように、印刷テープ22とインクリボン46は、ヘッド挿入部21内を重ね合わされた状態で搬送されて、プラテンローラ16によってサーマルヘッド15に押圧される。そして、サーマルヘッド15の各発熱素子R1〜Rnの発熱により、インクリボン46の上から加熱して、印刷テープ22の印刷面にインクを熱転写し、文字等の印刷データが印刷される。
【0048】
その後、図7に示すように、インクリボン46は、リボン分離部68によって印刷テープ22から分離され、ガイドピン69を経てリボン巻き取りスプール47へ搬送される。また、リボン分離部68によってインクリボン46が分離された印刷済みテープ45は、各規制部材66A、66Bによってテープ幅方向を規制されてテープ送りローラ48へ搬送される。続いて、印刷済みテープ45は、テープ駆動ローラ軸14によって回転駆動されるテープ送りローラ48にテープサブローラ17によって押圧されて、テープ送りローラ48の回転によりテープ排出口67から排出される。
【0049】
次に、上記のように構成されたテープカセット7をカセット収納部8に装着した状態について図1乃至図3、図6、図7に基づいて説明する。
図1乃至図3、図6、図7に示すように、テープカセット7のリボン巻き取りスプール47とテープ送りローラ48にそれぞれリボン巻取軸19、テープ駆動ローラ軸18を嵌入しつつ、ヘッド挿入部21にヘッドホルダ15Aを挿入することによって、テープカセット7の底面部がカセット収納部8の底面部に当接される(図8参照)。また、カセット収納部8の底面部の電池収納部6の近傍位置に立設された断面円形の位置決めピン81が、テープカセット7のテープ送りローラ48に対して対角の角部に上下に貫通して形成された位置決孔82に嵌入される。
【0050】
また、カセット収納部8の底面部の位置決めピン81に対してプラテンホルダ27側(図2中、右側である。)の位置に立設された断面四角形の位置決めボス83が、テープカセット7のリボンスプール56に対向して上下に貫通して形成された断面四角形の貫通孔84に嵌入される。また、カセット収納部8の底面部のサーマルヘッド15に対向する位置に立設された断面円形の位置決めボス85が、カセットボス58に嵌入される。これにより、テープカセット7の前後方向及び左右方向が位置決めされた状態で、カセット収納部8に装着される。
【0051】
次に、テープカセット7をカセット収納部8に装着した後、上カバー3を閉じた状態について図1、図2、図4、図6乃至図9に基づいて説明する。
図6に示すように、テープカセット7の上ケース51には、アーム部62に対して反対側の両角部に各基準面87、88が形成されると共に、テープ送りローラ48の近傍に基準面89が形成されている。各基準面87〜89は、テープカセット7に収納されるテープ幅が異なっても、カセット収納部8の底面部からの高さが、同一高さになるように形成されている。
【0052】
また、図1及び図2に示すように、上カバー3の内側面には、カセット収納部8に装着されたテープカセット7の各基準面87〜89に対向する位置に、同一高さの各押さえピン91A〜91Cが立設されている。また、各押さえピン91A〜91Cは、上カバー3を前側方向に回動して閉じた場合に、各基準面87〜89上に当接される高さに形成されている。これにより、図4に示すように、上カバー3を前側方向に回動して閉じた場合には、各押さえピン91A〜91Cが各基準面87〜89上に当接されて、テープカセット7がカセット収納部8の底面側に押圧された状態となる。このため、テープカセット7は、上下方向を位置決めされて、カセット収納部8の底面部からの浮き上がりが防止される。
【0053】
また、図1、図2、図4に示すように、上カバー3の内側面には、当該上カバー3を閉じた場合に、カセット収納部8に装着されたテープカセット7のヘッド挿入部21に対向する位置に、後側(図1中、下側である。)が連結された水平断面略U字形の挿入リブ部93が立設されている。この挿入リブ部93は、図1、図2、図4、図6乃至図9に示すように、上カバー3を閉じた場合に、テープカセット7のアーム部62の背面壁部71とヘッドホルダ15Aとの間に形成された隙間に挿入される略長方形で薄板状のアーム側リブ93Aを有している。このアーム側リブ93Aは、上カバー3を閉じた場合に、アーム部62を挟んで、各機械式センサ42に対向するように上カバー3の内側面に立設されている。
【0054】
また、挿入リブ部93は、このアーム側リブ93Aに対してヘッドホルダ15Aを挟むように平行に立設された略長方形で薄板状のカセット側リブ93Bを有している。このカセット側リブ93Bは、上カバー3を閉じた場合に、テープカセット7のアーム部62の背面壁部71に対向する側壁部95とヘッドホルダ15Aとの間に形成された隙間に挿入される。
【0055】
更に、挿入リブ部93は、アーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bの後端縁部を連結する連結リブ93Cを有している。この連結リブ93Cは、上カバー3を閉じた場合に、ヘッドホルダ15Aのテープカセット7のアーム部62の基端部に対向する側縁部とヘッド挿入部21との間に形成された隙間に挿入される。
【0056】
そして、図4、図8、図9に示すように、上カバー3を閉じた場合には、カム案内孔39に挿入されたサイドセンサカム38が、サイドセンサ本体部35をテープカセット7のアーム部62側へ移動させて押圧する。そのため、サイドセンサ本体部35の前面部に立設された位置決め片41(図5参照)は、テープカセット7のアーム部62に形成された位置決孔64(図6参照)に嵌入される。また、サイドセンサ本体部35は、各機械式センサ42を介してテープカセット7のアーム部62に設けられた各カセット特定部62A〜62Dの面部(図6参照)を押下して、アーム部62をヘッドホルダ15側へ押圧する。
【0057】
このため、アーム部62は、各機械式センサ42によって押圧されてヘッドホルダ15A側へ撓んだ場合には、挿入リブ部93のアーム側リブ93Aに当接して、当該アーム側リブ93Aをヘッドホルダ15A側へ押圧する。そして、当該アーム側リブ93Aがヘッドホルダ15Aに当接した場合には、該アーム側リブ93Aに対して平行に立設されたカセット側リブ93Bが、テープカセット7のアーム部62の背面壁部71に対向する側壁部95に当接する。これにより、アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを、アーム側リブ93Aを介してヘッドホルダ15Aによって防止できると共に、カセット側リブ93Bを介してテープカセット7によって防止できる。
【0058】
また、図6に示すように、テープカセット7の上ケース51には、印刷テープ22の残量を視認可能な略横長四角形の窓部96が形成されている。一方、図1及び図2に示すように、上カバー3には、カセット収納部8に装着されたテープカセット7の窓部96に対向する位置に四角形の開口部97が形成されている。これにより、上カバー3を前側方向に回動して閉じた場合には、開口部97を介してテープカセット7の窓部96を視認することができ、印刷テープ22の残量を確認することができる。
【0059】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るテープ印刷装置1では、上カバー3を閉じた場合には、サイドセンサカム38によってサイドセンサ本体部35がテープカセット7のアーム部62側へ押圧されて、各機械式センサ42が各カセット特定部62A〜62Dの面部に当接される。また、上カバー3の内側面に立設された挿入リブ部93のアーム側リブ93Aが、ヘッドホルダ15Aとカセット収納部8に装着されたテープカセット7のアーム部62との隙間に挿入される。
【0060】
これにより、サイドセンサ本体部35に設けられた各機械式センサ42によって押圧されたアーム部62は、アーム側リブ93Aに当接するため、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを防止して、アーム部62における印刷テープ22及びインクリボン46の走行性を安定させることができると共に、テープカセット7の薄肉化を図ることが可能となる。
【0061】
また、上カバー3を閉じた場合に、上カバー3の内側面に立設された挿入リブ部93のカセット側リブ93Bが、ヘッドホルダ15Aとテープカセット7のアーム部62に対向する側壁部95との間に挿入される。このため、アーム部62を介してサイドセンサ本体部35に設けられた各機械式センサ42に押圧されたアーム側リブ93Aがヘッドホルダ15Aに当接した場合には、カセット側リブ93Bがテープカセット7の側壁部95に当接する。これにより、アーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bとによって、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを確実に防止して、アーム部62における印刷テープ22及びインクリボン46の走行性を更に安定させることができると共に、テープカセット7の更なる薄肉化を図ることが可能となる。
【0062】
また、アーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bのアーム部62の基端部側の各々の側縁部は、連結リブ93Cによって連結されるため、アーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bとの機械的強度の向上を図ることができる。これにより、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを確実に防止して、アーム部62における印刷テープ22及びインクリボン46の走行性を更に安定させることができると共に、テープカセット7の更なる薄肉化を図ることが可能となる。
【0063】
更に、アーム側リブ93Aは、サイドセンサ本体部35に設けられた各機械式センサ42に対向するように上カバー3の内側面に立設されているため、サイドセンサ本体部35に設けられた各機械式センサ42による押圧荷重を確実に支持して、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを確実に防止することができる。
【0064】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0065】
(A)例えば、挿入リブ部93をアーム側リブ93Aだけで構成し、カセット側リブ93B及び連結リブ93Cを設けないようにしてもよい。これにより、サイドセンサ本体部35に設けられた各機械式センサ42によって押圧されたアーム部62は、アーム側リブ93Aに当接するため、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを防止して、アーム部62における印刷テープ22及びインクリボン46の走行性を安定させることができると共に、テープカセット7の薄肉化を図ることが可能となる。
【0066】
(B)また、例えば、挿入リブ部93をアーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bだけで構成し、連結リブ93Cを設けないようにしてもよい。これにより、アーム側リブ93Aとカセット側リブ93Bとによって、当該アーム部62のヘッドホルダ15A側への撓みを確実に防止して、アーム部62における印刷テープ22及びインクリボン46の走行性を安定させることができると共に、テープカセット7の薄肉化を図ることが可能となる。
【符号の説明】
【0067】
1 テープ印刷装置
2 本体筐体
3 上カバー
7 テープカセット
8 カセット収納部
15 サーマルヘッド
15A ヘッドホルダ
21 ヘッド挿入部
22 印刷テープ
35 サイドセンサ本体部
42 機械式センサ
46 インクリボン
62 アーム部
62A〜62D カセット特定部
63 前面壁部
71 背面壁部
93 挿入リブ部
93A アーム側リブ
93B カセット側リブ
93C 連結リブ
95 側壁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープカセットが着脱可能に装着されるカセット収納部と、前記カセット収納部を覆うカバーと、前記テープカセットに収納される長尺状のテープに印刷するサーマルヘッドと、前記カセット収納部の底面から前記カバーの内側面に対向するように立設された薄板状部材であって前記サーマルヘッドが取り付けられるヘッドホルダと、を備えたテープ印刷装置において、
前記テープカセットは、
前記ヘッドホルダが下側から挿入される平面視U字形の挿入部を形成するように該ヘッドホルダの前記サーマルヘッドが取り付けられた側面部に対向するように突設されて、前記テープを前記サーマルヘッドに案内する案内経路を構成するアーム部と、
前記アーム部の前記ヘッドホルダに対して反対側の側面に設けられて前記テープの種類を特定する特定部と、
を有し、
前記カセット収納部に装着された前記テープカセットの前記特定部に対して垂直方向に進退自在に設けられて、前記カバーを開放した場合には、該特定部から離間され、該カバーを閉じた場合には、該特定部に圧接されるセンサ手段と、
前記カバーの内側面に立設されて、該カバーを閉じた場合には、前記ヘッドホルダと前記カセット収納部に装着された前記テープカセットの前記アーム部との隙間に挿入される薄板状のアーム側リブと、
を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
【請求項2】
前記アーム側リブに対して前記ヘッドホルダを挟むように平行に前記カバーの内側面に立設されて、前記カバーを閉じた場合には、前記ヘッドホルダと前記テープカセットの前記アーム部に対向する側面部との間に挿入される薄板状のカセット側リブを備えたことを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
【請求項3】
前記アーム側リブと前記カセット側リブの前記アーム部の基端部側の各々の側縁部を連結する連結リブ部を備え、
前記連結リブ部は、前記カバーを閉じた場合に、前記アーム部の基端部側にある前記ヘッドホルダの側縁部と前記挿入部との間に形成された隙間に挿入されることを特徴とする請求項2に記載のテープ印刷装置。
【請求項4】
前記アーム側リブは、前記センサ手段に対向するように前記カバーの内側面に立設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のテープ印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−111756(P2013−111756A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257008(P2011−257008)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】