説明

テールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法

【課題】少ない人数で効率良く移動させることが可能なテールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法を提供する。
【解決手段】テールピース台車1は、連続ベルトコンベア2のテールピース部3を載置するための架台4と、架台4を支持するための第1の伸縮手段5と、架台4を相対移動可能に支持するための支持台6と、支持台6を支持するための第2の伸縮手段7と、連続ベルトコンベア2を延長する方向へ架台4を移動させるための第1の駆動手段8と、進行方向と直交する直交方向へ架台4を移動させるための第2の駆動手段と、テールピース部3の高さを測定するための測定器13と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトを延長することが可能な連続ベルトコンベアのテールピース部が載置されたテールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、トンネル工事現場等において、地山の掘削により生ずるズリを排出する排出設備の一つとして、連続ベルトコンベアが用いられている。この連続ベルトコンベアは、トンネル内の切羽付近に設置され、ベルトを折り返すためのテールピース部と、ベルトを複数回折り返して収納するカセット部と、から構成されており、トンネルの掘削進度に合わせてテールピース部を進行方向へ移動させるとともに、カセット部からベルトを繰り出すことにより、ベルトを延長するものである。
【0003】
一般的なテールピース部を進行方向へ移動させる方法として、トンネル内にレールを敷設し、そのレール上を、テールピース部が載置されたテールピース台車を走行させる方法がある。
【0004】
また、例えば、特許文献1には、無限軌道車を備えたテールピース台車が開示されており、トンネルの掘削進度に合わせて無限軌道車を駆動させてテールピース台車を進行方向へ移動させることによりテールピース部を移動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−176692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したテールピース台車の移動方法では、次のような問題点があった。
(1)テールピース台車を進行方向へ移動させる際は、連続ベルトコンベアのベルトに作用している張力よりも大きな力で移動させることとなるため、長大トンネルにおいて適用しようとすると、大型の走行装置を用いなければならず、設備投資費が高くなる。
(2)走行装置の大型化を避けようとすると、テールピース台車を移動する前に、ベルトの張力を解放し、テールピース台車を移動させた後に、ベルトに張力を導入して慣らし運転を行わなければならない。しかし、この作業には半日程度の時間を要するため、頻繁にテールピース台車を移動させることは困難である。
(3)張力の解放・導入及び慣らし運転等には、手間及び人手がかかるため、トンネルの掘削に付帯する他の作業と並行して行うことができない。したがって、テールピース台車を移動させる際は、トンネル内での他の作業をすべて停止しなければならない。
【0007】
そこで、本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、少ない人数で効率良く移動させることが可能なテールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、連続ベルトコンベアのテールピース部を載置したテールピース台車であって、
前記テールピース部を載置するための架台と、
前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、
前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、
前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、
一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための第1の駆動手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、第1の伸縮手段を伸張させてその下端を地面に接地させることにより、架台を支持することができる。また、第2の伸縮手段を伸張させてその下端を地面に接地させることにより、支持台を支持することができる。
【0010】
そして、第1の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮し、第2の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第2の伸縮手段のみにより支持台を支持した状態で、第1の駆動手段を駆動させることにより、架台を支持台に対して連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車を連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。その際、連続ベルトコンベアのベルトに作用する張力よりも大きい力で第1の駆動手段を駆動させることにより、ベルトに張力を作用させた状態のままでテールピース部を移動させて、ベルトを延長することができる。このとき、第2の伸縮手段を地面に接地させて支持台を支持しているので、ベルトの張力に抵抗してテールピース部を移動させることができる。さらに、第1の伸縮手段及び第2の伸縮手段を伸縮して、テールピース部の高さを調整することにより、ベルト延長作業後のテールピース部の高さを延長作業前と同じ高さに維持することができる。すなわち、ベルトに張力を作用させた稼働状況に近い状態で延長作業を行うことができる。
したがって、従来、連続ベルトコンベアの延長前後に行っていたベルトの張力の解放・導入が不要になり、慣らし運転の時間も短縮できる。
【0011】
また、第2の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮するとともに、第1の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第1の伸縮手段のみにより架台を支持した状態で、第1の駆動手段を駆動させることにより、支持台を架台に対して連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車を連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。
【0012】
さらに、第1の伸縮手段、第2の伸縮手段及び第1の駆動手段を用いることにより、少ない人数で連続ベルトコンベアの延長作業及びテールピース台車の移動作業を効率良く行うことができる。これにより、他の作業員は別の作業を行うことができるので、工期を短縮することができる。
【0013】
また、本発明において一端が前記第2の伸縮手段に、他端が前記架台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向と直交する直交方向へ前記架台を移動させるための第2の駆動手段を更に備えることとしてもよい。
【0014】
本発明によれば、第1の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮し、第2の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第2の伸縮手段のみにより支持台を支持した状態で、第2の駆動手段を駆動させるとことにより、連続ベルトコンベアの直交方向へ架台を移動させることができる。これにより、テールピース部を連続ベルトコンベアの直交方向へ移動させることができる。
そして、第2の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮するとともに、第1の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第1の伸縮手段のみにより架台を支持した状態で、第2の駆動手段を駆動させることにより、連続ベルトコンベアの直交方向へ第2の伸縮手段を移動させることができる。これにより、テールピース台車を連続ベルトコンベアの直交方向へ移動させることができる。
【0015】
また、本発明において、前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段は、圧力計を有するジャッキを備えることとすれば、圧力の大きさを確認しながら一定の圧力で連続ベルトコンベアを延長することができる。
さらに、ジャッキを用いることにより、地面に凹凸があってもその影響を受けること無く、ベルトに張力を作用させた状態のままベルトを破損すること無く進行方向へ延長することができる。その際に、架台や支持台を所望の向きへ所定の距離だけ精度良く移動させることができる。
【0016】
また、本発明において、前記テールピース部の高さを測定するための測定器を更に備えることとしてもよい。
【0017】
また、本発明は、連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動手段と、を備えるテールピース台車の移動方法において、
前記第2の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第1の伸縮手段の下端を地面に接地して前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台を前記架台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第1の伸縮手段を収縮するとともに、第2の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第1の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持するとともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、少ない人数で連続ベルトコンベアの延長作業及びテールピース台車の移動作業を効率良く行うことができる。これにより、他の作業員は別の作業を行うことができるので、工期を短縮することができる。
【0019】
また、第1の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮し、第2の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第2の伸縮手段のみにより支持台を支持した状態で、第1の駆動手段を駆動させることにより、架台を支持台に対して連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車を連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。その際、連続ベルトコンベアのベルトに作用する張力よりも大きい力で第1の駆動手段を駆動させることにより、ベルトに張力を作用させた状態のままでテールピース部を移動させて、ベルトを延長することができる。このとき、第2の伸縮手段を地面に接地させて支持台を支持しているので、ベルトの張力に抵抗してテールピース部を移動させることができる。さらに、第1の伸縮手段及び第2の伸縮手段を伸縮して、テールピース部の高さを調整することにより、ベルト延長作業後のテールピース部の高さを延長作業前と同じ高さに維持することができる。
したがって、従来、連続ベルトコンベアの延長前後に行っていたベルトの張力の解放・導入が不要になり、慣らし運転の時間も短縮できる。
【0020】
また、第2の伸縮手段をその下端が地面から離間するまで収縮するとともに、第1の伸縮手段をその下端が地面に接地するまで伸張させて、第1の伸縮手段のみにより架台を支持した状態で、第1の駆動手段を駆動させることにより、支持台を架台に対して連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車を連続ベルトコンベアの延長方向へ移動させることができる。
【0021】
また、本発明において、前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記支持台支持工程、前記架台送り工程及び前記台車支持工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うこととすれば、工期を大幅に短縮することができる。
【0022】
また、本発明は、連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動手段と、を備えるテールピース台車を用いた連続ベルトコンベアの延長方法において、
前記第2の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第1の伸縮手段の下端を地面に接地して前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台を前記架台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第1の伸縮手段を収縮するとともに、第2の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第1の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持するとともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする。
【0023】
また、本発明において、前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記支持台支持工程、前記架台送り工程及び前記台車支持工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うこととしてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、少ない人数で効率良く移動させることが可能なテールピース台車及びその移動方法、並びに連続ベルトコンベアの延長方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施形態に係るテールピース台車の側面図である。
【図2】本実施形態に係るテールピース台車の正面図である。
【図3】幅方向用駆動装置を架台の下方に設置した状態を示す概略平面図である。
【図4】連続ベルトコンベアを延長するとともに、テールピース台車を進行方向へ移動する工程を示す図である。
【図5】連続ベルトコンベアを延長するとともに、テールピース台車を進行方向へ移動する工程を示す図である。
【図6】支持台が架台に対して進行方向へ移動する際の支持台と幅方向用駆動装置との位置関係を示す概略平面図である。
【図7】支持台が架台に対して進行方向へ移動する際の支持台と幅方向用駆動装置との位置関係を示す概略平面図である。
【図8】連続ベルトコンベアを延長するとともに、テールピース台車を進行方向へ移動する工程を示す図である。
【図9】連続ベルトコンベアを延長するとともに、テールピース台車を進行方向へ移動する工程を示す図である。
【図10】テールピース台車を幅方向へ移動する工程を示す概略平面図である。
【図11】テールピース台車を幅方向へ移動する工程を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0027】
図1及び図2は、それぞれ本実施形態に係るテールピース台車1の側面図及び正面図である。
図1及び図2に示すように、テールピース台車1は、連続ベルトコンベア2のテールピース部3を載置するための架台4と、架台4を支持するための第1の伸縮手段5と、架台4を相対移動可能に支持するための支持台6と、支持台6を支持するための第2の伸縮手段7と、連続ベルトコンベア2を延長する方向(以下、進行方向という)へ架台4を移動させるための第1の駆動手段8と、進行方向と直交する直交方向(以下、幅方向という)へ架台4を移動させるための第2の駆動手段11と、テールピース部3の高さを測定するための測定器13と、を備える。
【0028】
なお、連続ベルトコンベア2の周りには、多くの各種設備が設置されているが、本発明の説明上、不要であるため、図示を省略している。
【0029】
架台4は、トンネルの軸方向に延設された鋼板4aと、鋼板4aの幅方向の両側面にそれぞれ取り付けられた回転体のローラー4bと、から構成され、鋼板4aの上面にテールピース部3が設置されている。
【0030】
第1の伸縮手段5は、油圧にて伸縮可能なアウトリガーであり、架台4の下面に複数取り付けられている。第1の伸縮手段5を伸張させてその下端を地面14に接地させることにより、架台4を支持することができる。
【0031】
また、第2の伸縮手段7も、第1の伸縮手段5と同様に、アウトリガーであり、支持台6の側方に複数設けられている(詳細は後述する)。第2の伸縮手段7を伸張させてその下端を地面14に接地させることにより、支持台6を支持することができる。
【0032】
また、第1の伸縮手段5及び第2の伸縮手段7は、それぞれを単独で伸縮させることができる。このため、地面14に凹凸が存在しても、各第1の伸縮手段5及び各第2の伸縮手段7の長さを調整することにより、架台4を水平にして、テールピース部3を予め設計等により決定された所定の高さ位置に正確に設置することができる。すなわち、連続ベルトコンベア2の高さを常に一定に保つことができる。
【0033】
支持台6は、架台4を幅方向の両側から挟み込むように設けられた一対の縦フレーム6aと、一対の縦フレーム6aの下に幅方向に設けられ、両端部でそれぞれ一対の縦フレーム6aを支持する筒状部材6cと、筒状部材6c内に設置され、筒状部材6cに対して幅方向へ滑動可能な連結材6bと、から構成され、連結材6bの両端にはそれぞれ第2の伸縮手段7が接続されている。
【0034】
縦フレーム6aとして、本実施形態においては、H型鋼を用いた。縦フレーム6aの下フランジ6dの上面に、架台4のローラー4bが載置されている。これにより、架台4は縦フレーム6aに沿って滑動可能となる。この縦フレーム6aは、筒状部材6cの両端部上面にそれぞれ溶接等により固定されている。
【0035】
また、筒状部材6cの長さは連結材6bよりも短く、これにより、筒状部材6cの端面と第2の伸縮手段7との間には隙間Sが形成されている。
【0036】
次に、架台4や支持台6を進行方向へ移動させるための第1の駆動手段8について説明する。
【0037】
第1の駆動手段8は、支持台6を進行方向へ移動させるための支持台用駆動装置9と、架台4を進行方向へ移動させるための架台用駆動装置10と、を備える(図1参照)。
【0038】
支持台用駆動装置9は、一端が支持台6の進行方向前端部に接続されたジャッキ9aと、ジャッキ9aの他端に取り付けられたシーブ9bと、一端がシーブ9bに巻き付けられ、他端が架台4の進行方向後端部に接続されたワイヤーロープ9cと、ジャッキ9aの圧力を測定するための圧力計(図示しない)と、から構成される。
【0039】
また、架台用駆動装置10は、一端が架台4の進行方向前端部に接続されたジャッキ10aと、ジャッキ10aの他端に取り付けられたシーブ10bと、一端がシーブ10bに巻き付けられ、他端が支持台6の中央部に接続されたワイヤーロープ10cと、ジャッキ10aの圧力を測定するための圧力計(図示しない)と、から構成される。
【0040】
テールピース台車1を進行方向へ移動させる際は、まず、第2の伸縮手段7を地面14から離間させて、第1の伸縮手段5のみにより架台4を支持した状態で、ジャッキ9aを伸張してワイヤーロープ9cをたるませるとともに、ジャッキ10aを収縮してワイヤーロープ10cを引っ張ることにより、支持台6を架台4に対して進行方向へ移動させる。
【0041】
次に、第2の伸縮手段7をその下端が地面14に到達するまで伸張するとともに、第1の伸縮手段5を収縮し、第1の伸縮手段5を地面14から離間させた状態で、第2の伸縮手段7のみにより支持台6を支持する。そして、ジャッキ10aを伸張してワイヤーロープ10cをたるませるととともに、ジャッキ9aを収縮してワイヤーロープ9cを引っ張ることにより、架台4を支持台6に対して進行方向へ移動させる。ジャッキ9aを収縮する力とジャッキ10aを伸張する力との合力を連続ベルトコンベア2のベルトに作用する張力よりも大きくすることにより、ベルトに張力を作用させた状態のままでテールピース部3を移動させて、ベルトを延長することができる。
【0042】
そして、架台4及び支持台6を交互に進行方向へ移動させることを繰り返してテールピース台車1を移動する。
【0043】
なお、ジャッキ9aを収縮する力とジャッキ10aを伸張する力との合力は、連続ベルトコンベア2のベルトの張力、架台4及び支持台6の重さ等に応じて決定される。
【0044】
次に、架台4を幅方向へ移動させるための第2の駆動手段11について説明する。
【0045】
第2の駆動手段11は、支持台6の筒状部材6cの側面に設けられており、架台4及び支持台6を幅方向へ移動させるための複数の幅方向用駆動装置12からなる(図2参照)。
【0046】
図3は、幅方向用駆動装置12を架台4の下方に設置した状態を示す概略平面図である。
図3に示すように、この幅方向用駆動装置12は、一端が第2の伸縮手段7に接続されたジャッキ12aと、ジャッキ12aの他端に接続された球面軸受け12bと、架台4の下面に、トンネルの軸方向に取り付けられたガイド12cと、球面軸受け12bを内包するとともに、回転可能な球状のコロ12dと、ジャッキ12aの圧力を測定するための圧力計(図示しない)と、から構成される。
【0047】
ガイド12cとして、本実施形態においては、チャンネル材を用いた。このチャンネル材の凹部内にコロ12dが設置されており、ジャッキ12aを伸張し、コロ12dを介してガイド12cを幅方向へ移動させることにより、架台4及び支持台6が幅方向へ移動する。なお、ジャッキ12aは、それぞれを単独で伸縮させることができる。
【0048】
ガイド12cの長さは、架台4又は支持台6の1回の移動による移動距離よりもやや長くなるように形成されている。
【0049】
テールピース台車1を幅方向へ移動させる際は、まず、第1の伸縮手段5を地面14から離間させて、第2の伸縮手段7のみにより支持台6を支持した状態で、ジャッキ12aを伸張し、コロ12dを介してガイド12cを幅方向へ移動させることにより、ガイド12cが取り付けられている架台4を幅方向へ移動させる。また、架台4の移動と同時に、筒状部材6cが連結材6bに沿って、例えば、図2中の右側へ移動することにより、支持台6も幅方向へ移動する。
【0050】
次に、第1の伸縮手段5の下端が地面14に到達するまで第1の伸縮手段5を伸張するとともに、第2の伸縮手段7を収縮し、第2の伸縮手段7を地面14から離間させた状態で、第1の伸縮手段5のみにより架台4を支持する。そして、ジャッキ12aを収縮すると、第2の伸縮手段7が、例えば、図2中の右側へ移動することにより、テールピース台車1が幅方向へ移動する。
【0051】
そして、架台4及び第2の伸縮手段7を交互に幅方向へ移動させることを繰り返してテールピース台車1を移動する。
【0052】
そして、測定器13は、テールピース部3の側面に設けられており、予め設定された基準点からの高さを計測する。
【0053】
上述した構成のテールピース台車1は、図1に示すように、第1の伸縮手段5及び第2の伸縮手段7にてそれぞれ架台4及び支持台6を支持するとともに、テールピース部3を所定の高さに設置した状態で、連続ベルトコンベア2を運転させて掘削土砂の搬出作業を行う。
【0054】
次に、上述した構成からなるテールピース台車1を用いた連続ベルトコンベア2の延長方法及びテールピース台車1の移動方法について、作業手順に従って説明する。
【0055】
図4及び図5は、連続ベルトコンベア2を延長するとともに、テールピース台車1を進行方向へ移動する工程を示す図である。
まず、図4に示すように、第2の伸縮手段7の下端が地面14から離れるまで第2の伸縮手段7を収縮し、第1の伸縮手段5にて架台4を支持する(架台支持工程)。
【0056】
次に、図5に示すように、ジャッキ9aを伸張するととともに、ジャッキ10aを収縮することにより、支持台6を架台4に対して進行方向へ移動させる(支持台送り工程)。支持台6を進行させる距離は、予め設計等により決定する。
【0057】
図6及び図7は、支持台6が架台4に対して進行方向へ移動する際の支持台6と幅方向用駆動装置12との位置関係を示す概略平面図である。
図6に示すように、支持台6が架台4に対して進行方向へ移動すると、ジャッキ12aやコロ12d等も同時に移動する。このとき、コロ12dはガイド12c内を回転しながら、ガイド12cに沿って移動する。
図7に示すように、支持台6を予め設定された移動距離だけ進行方向へ移動させたら、移動を停止する。
そして、第1の伸縮手段5にて架台4を支持した状態のまま、第2の伸縮手段7の下端が地面14に到達するまで第2の伸縮手段7を伸張させて、第2の伸縮手段7にて支持台6を支持する。
【0058】
図8及び図9は、連続ベルトコンベア2を延長するとともに、テールピース台車1を移動する工程を示す図である。
次に、図8に示すように、第1の伸縮手段5の下端が地面14から離れるまで第1の伸縮手段5を収縮し、第2の伸縮手段7にて支持台6を支持する(支持台支持工程)。
【0059】
次に、図9に示すように、ジャッキ10aを伸張するととともに、ジャッキ9aを収縮することにより、架台4を支持台6に対して進行方向へ、連続ベルトコンベア2のベルトに所定の張力を与えた状態のまま移動させる(架台送り工程)。すなわち、ベルトの張力を緩めること無く、ベルトを回転させていた状態の張力を作用させた状態のままで架台4に載置されたテールピース部3を前進させて、連続ベルトコンベア2を延長する。このとき、ジャッキ9aを収縮する圧力とジャッキ10aを伸張する圧力との合力が、予め設定された規定値を超えないように、各圧力計の圧力を確認しながら作業を行う。
なお、連続ベルトコンベア2を延長した分のベルトは、坑口側に設置されたベルト収納用のカセット部(図示しない)から繰り出される。
【0060】
次に、再び、図1に示すように、第1の伸縮手段5の下端が地面14に到達するまで第1の伸縮手段5を伸張して、第1の伸縮手段5にて架台4を支持するとともに、第2の伸縮手段7にて支持台6を支持する(台車支持工程)。
【0061】
このとき、第1の伸縮手段5の下端が接地する地面14に凹凸が存在する場合があるため、テールピース部3が所定の高さとなるように、各第1の伸縮手段5及び各第2の伸縮手段7の伸縮量を調整する。具体的には、テールピース部3の高さを測定器13にて測定し、テールピース部3が予め設定された所定の高さに存在しているかを確認する。基準点からテールピース部3までの高さを測定して、予め設定された所定の高さよりもテールピース部3が高い場合は、第1の伸縮手段5又は第2の伸縮手段7を収縮させて、テールピース部3の高さを所定の高さに調整する。一方、所定の高さよりもテールピース部3が低い場合は、第1の伸縮手段5又は第2の伸縮手段7を伸張させて、テールピース部3の高さを所定の高さに調整する。
【0062】
その後、延長した部分に延長用部材を取り付けることで、連続ベルトコンベア2を運転可能な状態となる。
【0063】
なお、テールピース部3をトンネルの壁側へ移動させる必要がある場合には、まず、図10に示すように、第1の伸縮手段5の下端を地面14から離間させて、第2の伸縮手段7にて支持台6を支持した状態で、ジャッキ12aを伸張することにより、架台4を壁側(図10中の右側)へ移動させる。これにより、筒状部材6cの右側端面は、筒状部材6cの右側に配置されている第2の伸縮手段7に当接した状態となる。次に、図11に示すように、第1の伸縮手段5の下端が地面14に到達するまで第1の伸縮手段5を伸張するとともに、第2の伸縮手段7を収縮し、第2の伸縮手段7を地面14から離間させた状態で、第1の伸縮手段5にて支持台6を支持する。そして、この状態でジャッキ12aを収縮することにより、第2の伸縮手段7を壁側(図11中の右側)へ移動させる(側方移動工程)。これにより、筒状部材6cの左側端面は、筒状部材6cの左側に配置されている第2の伸縮手段7に当接した状態となる。このとき、筒状部材6cの右側端面と、筒状部材6cの右側に配置されている第2の伸縮手段7との間には、隙間Sが形成されている。
【0064】
テールピース台車1を壁側へ移動させた後は、第2の伸縮手段7を伸張させて、第2の伸縮手段7にて支持台6を支持するとともに、第1の伸縮手段5にて架台4を支持することにより、連続ベルトコンベア2を運転可能な状態にする。
【0065】
以上の工程により、テールピース台車1を幅方向へ移動させることができる。
【0066】
上述した本実施形態におけるテールピース台車1によれば、第1の伸縮手段5を伸張させてその下端を地面14に接地させることにより、架台4を支持することができる。また、第2の伸縮手段7を伸張させてその下端を地面14に接地させることにより、支持台6を支持することができる。
【0067】
そして、第1の伸縮手段5をその下端が地面14から離間するまで収縮し、第2の伸縮手段7のみにより支持台6を支持した状態で、ジャッキ10aを伸張し、ジャッキ9aを収縮することにより、テールピース部3を進行方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車1を進行方向へ移動させることができる。その際、ジャッキ9aを収縮する力とジャッキ10aを伸張する力との合力を連続ベルトコンベア2のベルトに作用する張力よりも大きくすることにより、ベルトに張力を作用させた状態のままでテールピース部3を移動させて、ベルトを延長することができる。このとき、第2の伸縮手段7を地面14に接地させて支持台6を支持しているので、ベルトの張力に抵抗してテールピース部3を移動させることができる。さらに、測定器13にてテールピース部3の高さを測定しながら、各第1の伸縮手段5及び各第2の伸縮手段7の長さを調整することにより、架台4を水平にして、連続ベルトコンベア2の延長後のテールピース部3を延長前と同じ高さにすることができる。したがって、延長前に行うベルトの張力を解放する作業や、延長後に行うベルトの張力を導入する作業を行う必要が無い。また、慣らし運転の時間も短縮することができる。
【0068】
また、第2の伸縮手段7をその下端が地面14から離間するまで収縮するとともに、第1の伸縮手段5をその下端が地面14に接地するまで伸張させて、第1の伸縮手段5のみにより架台4を支持した状態で、ジャッキ9aを伸張し、ジャッキ10aを収縮することにより、支持台6を進行方向へ移動させることができる。これにより、テールピース台車1を進行方向へ移動させることができる。
【0069】
また、第1の伸縮手段5をその下端が地面14から離間させ、第2の伸縮手段7をその下端が地面14に接地するまで伸張させて、第2の伸縮手段7のみにより支持台6を支持した状態で、ジャッキ12aを伸張することにより、幅方向へ架台4及び支持台6を移動させることができる。これにより、テールピース部3を幅方向へ移動させることができる。
そして、第2の伸縮手段7をその下端が地面14から離間するまで収縮するとともに、第1の伸縮手段5をその下端が地面14に接地するまで伸張させて、第1の伸縮手段5のみにより架台4を支持した状態で、ジャッキ12aを収縮することにより、幅方向へ第2の伸縮手段7を移動させることができる。これにより、テールピース台車1を幅方向へ移動させることができる。
【0070】
さらに、第1の伸縮手段5、第2の伸縮手段7及びジャッキ9a、10a、12a等を用いることにより、少ない人数で連続ベルトコンベア2の延長及びテールピース台車1の移動を効率良く行うことができる。これにより、他の作業員は別の作業を行うことができるので、工期を短縮することができる。
【0071】
また、ジャッキ9a、10aの伸縮により連続ベルトコンベア2を延長するので、地面14に凹凸があってもその影響を受けること無く、ベルトに張力を作用させた状態のままベルトを破損すること無く進行方向へ延長することができる。その際に、架台4や支持台6を所望の向きへ所定の距離だけ精度良く移動させることができる。
【0072】
また、少ない人数で効率良くテールピース台車1の移動を行うことができるので、頻繁にテールピース台車1を移動させることができる。これにより、切羽からテールピース台車1までの距離が短くなるので、ズリだし作業を効率的に行うことができる。
【0073】
なお、架台支持工程、支持台送り工程、支持台支持工程、架台送り工程、側方移動工程及び台車支持工程の少なくともいずれかを、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して行うこととすれば、工程を大幅に短縮することができる。
【符号の説明】
【0074】
1 テールピース台車
2 連続ベルトコンベア
3 テールピース部
4 架台
4a 鋼板
4b ローラー
5 第1の伸縮手段
6 支持台
6a 縦フレーム
6b 連結材
6c 筒状部材
6d 下フランジ
7 第2の伸縮手段
8 第1の駆動手段
9 支持台用駆動装置
9a ジャッキ
9b シーブ
9c ワイヤーロープ
10 架台用駆動装置
10a ジャッキ
10b シーブ
10c ワイヤーロープ
11 第2の駆動手段
12 幅方向用駆動装置
12a ジャッキ
12b 球面軸受け
12c ガイド
12d コロ
13 測定器
14 地面
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続ベルトコンベアのテールピース部を載置したテールピース台車であって、
前記テールピース部を載置するための架台と、
前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、
前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、
前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、
一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための第1の駆動手段と、
を備えることを特徴とするテールピース台車。
【請求項2】
一端が前記第2の伸縮手段に、他端が前記架台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向と直交する直交方向へ前記架台を移動させるための第2の駆動手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のテールピース台車。
【請求項3】
前記第1の駆動手段又は前記第2の駆動手段は、圧力計を有するジャッキを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のテールピース台車。
【請求項4】
前記テールピース部の高さを測定するための測定器を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のテールピース台車。
【請求項5】
連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動手段と、を備えるテールピース台車の移動方法において、
前記第2の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第1の伸縮手段の下端を地面に接地して前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台を前記架台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第1の伸縮手段を収縮するとともに、第2の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第1の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持するとともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とするテールピース台車の移動方法。
【請求項6】
前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記支持台支持工程、前記架台送り工程及び前記台車支持工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うことを特徴とする請求項5に記載のテールピース台車の移動方法。
【請求項7】
連続ベルトコンベアのテールピース部を載置するための架台と、前記架台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記架台を昇降させることが可能な第1の伸縮手段と、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台を相対移動可能に支持するための支持台と、前記支持台に接続され、下端が地面に接地した状態で伸縮することにより前記支持台を昇降させることが可能な第2の伸縮手段と、一端が前記架台に、他端が前記支持台に接続され、前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ前記架台と前記支持台とを相対的に移動させるための駆動手段と、を備えるテールピース台車を用いた連続ベルトコンベアの延長方法において、
前記第2の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第1の伸縮手段の下端を地面に接地して前記架台を支持する架台支持工程と、
前記支持台を前記架台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる支持台送り工程と、
前記第1の伸縮手段を収縮するとともに、第2の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段を地面から離間させた状態で、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する支持台支持工程と、
前記架台を前記支持台に対して、前記駆動手段にて前記連続ベルトコンベアに作用している張力よりも大きい力で前記連続ベルトコンベアを延長する方向へ移動させる架台送り工程と、
前記第1の伸縮手段をその下端が地面に接するまで伸張して、前記第1の伸縮手段にて前記架台を支持するとともに、前記第2の伸縮手段にて前記支持台を支持する台車支持工程と、
を備えることを特徴とする連続ベルトコンベアの延長方法。
【請求項8】
前記架台支持工程、前記支持台送り工程、前記支持台支持工程、前記架台送り工程及び前記台車支持工程のうち、少なくともいずれかの工程を、トンネル掘削に付帯する他の作業と並行して当該トンネル坑内で行うことを特徴とする請求項7に記載の連続ベルトコンベアの延長方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2011−74677(P2011−74677A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228010(P2009−228010)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】