説明

ディジタルスチルビデオレコーダーの磁気記録方法及び装置

【目的】 ディジタルスチルビデオレコーダーにおいて、磁気記録媒体を使用して高品質の信号対雑音比を維持し、記録する。
【構成】 レリーズタイミングとホワイトバランス情報および露出情報を感知する感知部10と、感知部の出力を入力し、制御信号を発生するCPU20と、CPU20から制御信号を入力して駆動信号を発生する駆動信号発生部30と、被写体を入力して光電変換してディジタル信号に変換する撮像部40と、外部から入力される複合映像信号でR,G,B色信号を分離した後に同期信号を分離してCPU20に出力する外部映像信号入力部50と、入力選択制御信号を出力する入力選択スイッチ60と、選択出力する入力選択部70と、入力選択部から出力を処理するディジタル信号処理部80と、ディジタル信号処理部で出力される映像信号をディスクに記録する磁気記録部と、磁気記録部の状態をディスプレーするディスプレー部100とよりなる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルスチルビデオレコーダーの磁気記録方法及び装置に関するもので、特にディジタルスチルビデオレコーダーにおける静止画面の映像信号を磁気記録媒体に記録する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、フィルムの感光現象を利用して静止画面を撮影する従来のスチルカメラの代わりに固体撮像素子を使用して静止画面をアナログ信号によって回転磁気記録媒体に記録する電子カメラが広く使用されている。
【0003】しかし、上記のような電子カメラは上記回転磁気記録媒体に記録する情報がFM変調方式によるアナログ信号の情報であるので、信号対雑音比が伝送路の雑音または磁気媒体の保管状態により容易に劣化される短所がある。このため、上記のような短所を克服するために映像信号をA/D変換してディジタルデータによってICメモリーカードに記録する電子カメラが使用される場合もある。
【0004】図1は映像信号をA/D変換したジティジタルデータを記録媒体としてメモリーカードに記録する従来のブロック構成図で、レリーズタイミングとホワイトバランス補正のための情報及び露出情報を感知する感知部10と、上記感知部10の出力を入力してアイリス駆動制御信号と駆動信号発生制御信号と記録制御信号を出力するCPU(中央処理装置)20と、上記CPU20の出力を入力して所定の駆動信号を発生する駆動信号発生部30と、上記CPU20のアイリス駆動制御信号及び上記駆動信号発生部30の駆動信号によってレンズを通じて被写体の像を映像信号によって光電変換して増幅し、上記映像信号をディジタル信号に変換するために色分離とガンマ補正及びホワイトバランス補正をする撮像部40と、上記撮像部40から出力される映像信号を入力して、A/D変換して記録媒体に記録するために上記A/D変換されたディジタルの映像信号を処理するディジタル信号処理部80と、上記ディジタル信号処理部80で入力されるディジタルの映像信号を上記CPU20の記録制御信号によって記録媒体であるメモリーカードに記録するデータ記録部95とから構成される。
【0005】上記図1の構成中の感知部10は撮影をトリガーするための情報であるタイミングを出力するレリーズ11と、ホワイトバランス情報を出力するホワイトセンサー12と露出情報を出力する露出センサー13とから構成される。撮像部40は被写体の像を結像させるためのレンズ41と露出量を調整するアイリス42及び上記CPU20のアイリス駆動制御信号によって上記アイリス42を駆動させるアイリス駆動部43と、上記レンズ43及びアイリス42を通じて結像される被写体の像を光電変換して映像信号として出力するCCD44及び上記駆動信号発生部10の駆動信号によって上記CCD44を駆動させるCCD駆動部45と、上記CCD44で出力される映像信号を増幅する第1増幅部46及び上記第1増幅部46で出力される映像信号を入力して上記駆動信号発生部10の駆動信号によってガンマ補正及びホワイトバランス補正をしてR,G,B色信号に分離する映像信号全処理部47とから構成される。ディジタル信号処理部80は上記撮像部40の映像信号全処理部47で入力されるR,G,B色信号をディジタルのR,G,B色信号に変換するA/D変換部81と、上記A/D変換部81の出力を入力して上記ディジタルのR,G,B色信号を輝度信号(Y)及び(R−Y)と(B−Y)の色差信号(C)に変換する信号処理部82と、上記信号処理部82の輝度信号(Y)と色差信号(C)を入力してサブサンプリングするために低減させる低減フィルター部83と、この低減された輝度信号(Y)及び色差信号(C)をサブサンプリングしてサンプルデータ数を1/2に減らして出力するサブサンプリング部84と、上記サブサンプリングされた輝度信号(Y)及び色差信号(C)のサンプルデータを入力して4ビット2ビットのデータにて圧縮するデータ圧縮部85とから構成される。データ記録部95は上記ディジタル信号処理部80のデータ圧縮部85で圧縮された輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータを貯蔵するバッファーメモリー部96と、上記CPU20の記録制御信号によってリードライトアドレスを指定するメモリーインターフェイス部97と、上記メモリーインターフェイス部92のリード/ライトアドレス指定によって上記バッファーメモリー96に貯蔵された輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータが記録されるメモリーカード98とから構成される。
【0006】上記図1の構成における電源がオンされ、レリーズ11が1/2程度圧押されると、ホワイトバランスセンサー12で出力されるホワイトバランス補正のための情報と露出センサー13で出力される露出量の情報がCPU20に入力される。上記CPU20は上記露出量の情報によってアイリス駆動部43にアイリス駆動信号を出力して上記アイリス駆動部43がアイリス42を駆動させてレンズ41を通じて入ってくる光量を調節する。また、被写体の像はCCD44に結像され、上記CCD44によって光電変換される。
【0007】一方、上記CPU20は上記ホワイトバランス補正情報及び露出量情報に依存して駆動信号発生部30に駆動信号発生制御信号を出力してCCD駆動部45が上記CCD44の電荷蓄積時間を制御するようにする。このとき、上記レリーズ11が完全に圧押されると上記駆動信号発生部30は上記CPU20の駆動信号発生制御信号によってCCD駆動部45,第1増幅部46,映像信号全処理部47,A/D変換部81に各々の回路による駆動信号を各々供給する。また、上記レリーズ11の駆動に連動されて映像信号が上記CCD44で出力され、上記映像信号は第1増幅部46で所定のレベルに増幅されて映像信号全処理部47に入力される。上記映像信号全処理部47は上記映像信号をR,G,B色信号に分離しガンマ補正をし、ホワイトバランス補正をして上記R,G,B色信号を並列にA/D変換部81に出力する。また、上記R,G,B色信号は上記A/D変換部81でディジタルのR,G,B色信号に変換されて信号処理部82に並列に入力され、上記信号処理部82でディジタル輝度信号(Y)及び(R−Y)色差信号(C)に変換される。一方、上記色差信号(C)はサンプル数が1/2となってサブサンプリングのための低減フィルター83に入力される。このとき、上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)は一つのサンプルは8ビットによって直線量子化したデータになり、上記輝度信号(Y)のサンプリングは図4(A)のようであり、色差信号(C)中の(R−Y)色差信号のサンプリングは図4(B)のようになり、(B−Y)色差信号のサンプリングは図4(C)のようになる。
【0008】しかし、上記低減フィルター83で出力される上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)はサブサンプリング部84に入力されて輝度信号(Y)は図5(A)のようにサブサンプリングされてサンプル数が図4(A)に比べて1/2となって色差信号(C)中の(R−Y)色差信号は図5(B)のように一つのラインずつ抜かしてサブサンプリングされてサンプル数が図(B)に比べて再次1/2となり、(B−Y)色差信号は図5(C)のように一つのラインずつ抜かしてサブサンプリングされてサンプル数が図4(C)に比べて再次1/2となる。従って、上記サブサンプリングされた輝度信号(Y)及び色差信号(C)はデータ圧縮部85に入力されて一つのサンプルのデータヒット数が削減される。
【0009】一方、上記データ圧縮部85におけるデータ圧縮はDCT(ディスクリートコサイン トランスフォーム)またはDPCM(デルタ パルス コード モジュレーション)によって実施する。その一例としてサンプルデータを一つの前のサンプルデータとの偏差で非線形圧縮して量子化するDPCMによって上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)のサンプリングデータを圧縮すると図5(A)で輝度信号(Y12)に対しては輝度信号(Y11)が輝度信号(Y12)との差異が非線形量子化され、一つのサンプルが4ビット、または2ビットとして示す。また、色差信号(C)中の(R−Y)色差信号と(B−Y)色差信号も上記輝度信号(Y)のサンプルデータ圧縮のように圧縮されて一つのサンプル当り4ビット、または2ビットとして示す。
【0010】上記のようにデータ圧縮部85で圧縮された輝度信号(Y)及び色差信号(C)はバッファーメモリー96に貯蔵される。また、上記バッファーメモリー96に所定の画面分の映像信号データがすべて貯蔵されると上記バッファーメモリー部96に貯蔵された映像信号のデータはメモリーカード98に入力されて記録される。このとき、メモリーインターフェイス部97はCPU20の記録制御信号によって上記バッファーメモリー部98とメモリーカード98のリード/ライト時にアドレスを指定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のような映像信号をディジタルデータによって変換してメモリーカードに記録するディジタルスチルレコーダーは高品質の信号対雑音比を実現することができるが、ICメモリーカードの価格が高価であるので、汎用的に使用しえない短所がある。
【0012】また、外部の映像装備と接続して上記外部の映像装備のビデオ信号を入力して記録媒体に記録しえない短所があった。
【0013】従って、本発明の目的はディジタルスチルレコーダーにおいて、磁気記録媒体を使用して高品質の信号対雑音比を維持して撮影された映像信号、または外部映像装備から入力される映像信号を低廉な費用で記録しうる方法及び装置を提供することにある。
【0014】
【実施例】以下、本発明に対して添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図2は本発明による磁気記録回路のブロック構成図であって、レリーズタイミングとホワイトバランス補正のための情報及び露出情報を感知する感知部10と、上記感知部10の出力を入力してアイリス駆動制御信号と駆動信号発生制御信号と記録制御信号と入力選択制御信号及びディスプレー制御信号を出力するCPU20と、上記CPU20の出力を入力して所定の駆動信号を発生する駆動信号発生部30と、上記CPU20のアイリス駆動制御信号及び上記駆動信号発生部30の駆動信号によってレンズを通じて被写体の像を映像信号に光電変換して増幅し、上記映像信号をディジタル信号に変換するために色分離とガンマ補正及びホワイトバランス補正をする撮像部40と、外部の映像装備から入力される映像信号をR,G,B色信号に分離して増幅し、上記映像信号に対する同期信号を分離して上記CPU20に出力する外部映像信号入力部50と、上記撮像部40で出力される映像信号、または上記外部映像信号入力部50で出力される映像信号中の記録しようとする映像信号を選択するようにする入力選択スイッチ60と、上記CPU20の入力選択制御信号によって撮像部40、または外部映像信号入力部50の映像信号を切換して出力する入力選択部70と、上記入力部選択70から出力される映像信号を入力してA/D変換し、記録媒体に記録するために上記A/D変換したディジタルの映像信号を処理するディジタル処理部80と、上記ディジタル信号処理部80で入力されるディジタルの映像信号を上記CPU20の記録制御信号によって磁気記録媒体であるディスクに記録するデータ磁気記録部90と、上記CPU20からディスプレー制御信号を入力して上記データ磁気記録部90の所定の状態をディスプレーするディスプレー部100とから構成される。
【0016】上記図2の構成中の感知部10は撮像をトリガーするための情報であるタイミングを出力するレリーズ11と、ホワイトバランス情報を出力するホワイトバランスセンサー12と露出情報を出力する露出センサー11とから構成される。
【0017】撮像部40は被写体の像を結像させるためレンズ41と露出量を調節するアイリス43及び上記CPU20のアイリスの駆動制御信号によって上記アイリス43を駆動させるアイリス駆動部42と、上記レンズ41及びアイリス43を通じて結像される被写体の像を光電変換して映像信号に出力するCCD44及び上記駆動信号発生部30の駆動信号によって上記CCD44を駆動させるCCD駆動部45と、上記CCD44で出力される映像信号を増幅する第1増幅部46及び上記第1増幅部46で出力される映像信号を入力して上記駆動信号発生部30の駆動信号によってガマ補正及びホワイトバランス補正をし、R,G,B色信号に分離する映像信号全処理部47とから構成される。
【0018】外部映像信号入力部50は外部映像信号入力端子51から入力される映像信号をR,G,B色信号に分離するテコーダ52と、上記テコーダ52で出力されるR,G,B色信号を増幅する第2増幅部53と、上記外部映像信号入力端子51から入力される映像信号で同期信号を分離してCPU20に出力する同期信号分離部54とから構成される。
【0019】ディジタル信号処理部80は上記撮像部40の映像信号全処理部47で入力されるR,G,B色信号をディジタルのR,G,B色信号に変換するA/D変換部81と、上記A/D変換部81の出力を入力して輝度信号(Y)及び(R−Y)と(B−Y)の色差信号(C)に変換する信号処理部82と、上記信号処理部82の輝度信号(Y)と色差信号(C)を入力してサブサンプリングするために低減させる低減フィルター部83と、貯蔵された輝度信号(Y)及び色差信号(C)をサブサンプリングしてサンプルデータ数を1/2に減らして出力するサブサンプリング部84と、上記サブサンプリングされた輝度信号(Y)及び色差信号(C)のサンプルデータを入力して4ビット、または2ビットのデータで圧縮するデータ圧縮部85とから構成される。
【0020】データ記録部90は上記ディジタル処理部80のデータ圧縮部85で圧縮された輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータを貯蔵するバッファーメモリー部91と、上記CPU20の記録制御信号によって上記バッファーメモリー部91の輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータをディスクに記録する磁気記録装置92と、上記CPU20の記録制御信号によって上記磁気記録装置92に貯蔵された駆動を制御する磁気記録装置駆動部93とから構成される。
【0021】図3は本発明によるフローチャートである。図4はA/D変換された映像データのサンプリング状態図であって、同図(A)は信号処理部(B2)のディジタル輝度信号(Y11−Y44)の出力であって輝度信号(Y11−Y44)の一つのサンプルが各々8ビットの直線量子化されたサンプル点を示す。同図(B)は信号処理部(B2)のディジタル色差信号(C)の出力中(RY11−RY42)の色差信号の出力であって(RY11−RY42)色差信号のサンプル数が1/2に減らされると、一つのサンプルが各々8ビットの直線量子化されたサンプル点を示す。同図(C)は信号処理部82のディジタル色差信号(C)の出力中(BY11−BY42)の色差信号の出力であって(BY11−BY42)色差信号のサンプル数が1/2に減らされると、一つのサンプルが各々8ビットの直線量子化されたサンプル点を示す。
【0022】図5はサブサンプリングされた映像データのサンプルの点の状態図であって、同図(A)はサブサンプリング部84のサブサンプリングされて出力される輝度信号(Y11−Y42)であってサンプル数が図4(A)の状態に比べて1/2に減らされることを示す。図5(B)はサブサンプリング部84のサブサンプリングされて出力される色差信号(C)中の(RY11−RY32)色差信号が一つのラインずつ抜かしてサンプリングされてサンプル数が図4(B)の状態に比べて再度1/2に減らされることを示す。図5(C)はサブサンプリング部84のサブサンプリングされて出力される色差信号(C)中の(BY21−BY42)色差信号が一つのラインずつ抜かしてサブサンプリングされてサンプル数が図4(C)の状態に比べて再度1/2に減らされることを示す。
【0023】以下、本発明による図2と図3の動作例を図4及び図5を参照して詳細に説明する。
【0024】いま、電源がオンとされ、図2のレリーズ11が1/2程圧押されると、上記レリーズ11のレリーズタイミングがCPU20に入力され、ホワイトバランスセンサー12から出力されるホワイトランスの補正のための情報と露出センサー13で出力される露出量の情報がCPU20に入力される。
【0025】上記CPU20は上記露出量の情報によってアイリス駆動部42にアイリスの駆動信号を出力して上記アイリス駆動部42がアイリス43を駆動させてレンズ41を通じて入ってくる光量を調節する。また、被写体のレンズ41とアイリス43を通じてCCD44に結像され、上記CCD44によって光電変換される。一方、上記CPU20は上記ホワイトバランス補正情報及び露出量の情報に基づいて駆動信号発生部30に駆動信号発生制御信号を出力してCCD駆動部45が上記CCD44の電荷蓄積時間を制御するようにする。このとき、上記レリーズ11が完全に圧押されると、レリーズタイミングがCPU20に出力され、上記駆動信号発生部30は上記CPU20の駆動信号発生制御信号によってCCD駆動部45、第1増幅部46、映像信号全処理部47、A/D変換部81に各々の回路による駆動信号を各々供給する。また、上記レリーズ11の駆動に連結されて映像信号が全処理部47に入力される。上記映像信号全処理部47は上記映像信号をR,G,B色信号に分離し、ガンマ補正をし、ホワイトバランス補正をして並列に入力選択部70に出力する。
【0026】一方、外部映像信号入力部50の外部映像信号入力端子51が外部の映像装置に接続されて外部の映像信号が上記外部映像信号入力端子51に入力されると、上記映像信号はデコーダー52でR,G,B色信号に分離されて第2増幅部53で増幅されて上記入力選択部70に並列に入力される。また、上記映像信号を入力する同期信号分離部54は同期信号を分離してCPU20に出力する。このとき、使用者が入力選択スイッチ60を操作して上記撮像部40の撮像された映像信号、または上記外部映像信号入力部50の映像信号中の一つを選択すると、上記CPU20は上記入力選択スイッチ60の状態により入力選択制御信号を入力選択部70に出力して上記撮像部40で出力されるR,G,B色信号、または上記外部映像信号入力部51で出力されるR,G,B信号を切換してディジタル信号処理部80のA/D変換部81に入力されるようにする。一方、上記入力選択部70で外部映像信号入力部50の映像信号が選択されて出力されると、CPU20は上記外部映像信号入力部50の同期信号分離部54で出力される同期信号に同期して駆動信号発生制御信号を駆動信号発生部30に出力する。
【0027】従って、上記A/D変換部81は上記入力選択部70から並列に入力されるR,G,B色信号をディジタルのR,G,B色信号に変換して信号処理部82に出力する。また、上記ディジタルのR,G,B色信号は上記信号処理部82でディジタルの輝度信号(Y)及び(R−T)色差信号と(B−Y)色差信号に変換される。一方、上記色差信号(C)はサンプル数が1/2となってサブサンプリングのための低低減フィルター83に入力される。このとき、上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)は一つのサンプルを8ビットで直線量子化したデータが入力され、上記輝度信号(Y)のサンプル点は図4(A)のようになり、色差信号(C)中の(R−Y)色差信号のサンプル点は図4(B)のようになり、(B−Y)色差信号のサンプリングは図4(C)のようになる。
【0028】そして、上記低減フィルター83で出力される上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)はサブサンプリング部84に入力され、輝度信号(Y)は図5(A)のようにサブサンプリングされてサンプル数が図4(A)に比べて1/2となり、色差信号(C)中の(R−Y)色差信号は図5(B)のように一つのラインずつ抜かしてサブサンプリングされてサンプル数が図4(B)に比べて1/2となり、(B−Y)色差信号は図5(C)のように一つのラインずつ抜かしてサブサンプリングされてサンプル数が図4(C)に比べて1/2となる。従って、上記サブサンプリングされた輝度信号(Y)及び色差信号(C)はデータ圧縮部85に入力されて一つのサンプルのデータビット数が削減される。
【0029】一方、上記データ圧縮部85におけるデータ圧縮はDCT、またはDPCMによって実施する。その一例として、サンプルデータを一つの前のサンプルデータとの偏差によって非線形圧縮して量子化するDPCMによって上記輝度信号(Y)及び色差信号(C)のサンプルデータを圧縮すると、図5(A)における輝度信号(Y12)に対しては輝度信号(Y11)と輝度信号(Y12)との差異が非線形量子化され、一つのサンプルが4ビット、または2ビットで示す。また、色差信号(C)中の(R−Y)色差信号と(B−Y)色差信号も上記輝度信号(Y)のサンプルデータの圧縮のように圧縮されて一つのサンプル当り4ビット、または2ビットで示す。
【0030】上記のようにデータ圧縮部85で圧縮された輝度信号(Y)及び色差信号(C)はバッファーメモリー96に貯蔵される。また、上記バッファメモリ91に所定の画面分の映像信号データがすべて貯蔵されると、磁気記録装置駆動部93はCPU20の記録制御信号で磁気記録装置92を制御して上記CPU20の記録制御信号によって磁気記録装置92は上記バッファーメモリー部91に貯蔵されたデータを磁気記録媒体であるディスクに記録する。このとき、ディスクの容量が上記映像信号データを記録するのに不足であると、上記CPU20はディスプレイ制御信号を出力してディスク交替要求をディスプレーして使用者がディスクを交替するようにする。
【0031】一方、図3の1段階でCPU20は磁気記録部90の磁気記録装置92内に磁気記録媒体であるディスクの存在可否を読んでディスクがあると2段階に進行する。一方、上記1段階でディスクがないと1段階にルーピングして前述の過程を反復する。
【0032】上記の2段階で磁気記録装置92及び磁気記録装置駆動部93を制御して上記ディスクのダイレクトリー及びファイルの位置表を読んで3段階に進行する。上記の3段階で上記磁気記録装置92によって上記ディスクの記録可能容量を計算し、4段階に進行して上記ディスクの容量が所定の画面分のディジタル映像信号データを記録するのに充分であるかの可否を判断する上記4段階で上記ディスクの容量が充分すると、7段階に進行してレリーズ11でレリーズタイミングが入力されたかを判断してレリーズタイミングが入力されていないと、7段階にルーピングして前述の過程を反復する。
【0033】上記7段階でレリーズタイミングが入力されてあると、8段階に進行してホワイトバランスセンサー12及び露出センサ13からホワイトバランス補正のための情報と露出量の情報を入力する。従って、CPU20は上記露出量の情報によってアイリス駆動部42にアイリス駆動信号を出力して上記アイリス駆動部42をアイリス43を駆動させてレンズ41を通じて入ってくる光量を調節するように露出を制御する。また、上記CPU20はホワイトバランス補正情報によって駆動信号発生部30に駆動信号制御信号を出力して映像信号全処理部47におけるホワイトバランス補正を制御し、9段階に進行する。上記9段階で露出制御が完了されたかを判断して完了されていないと、上記8段階にルーピングして前述の過程を反復する。
【0034】一方、上記9段階で露出制御が完了されてあると、10段階に進行して駆動信号発生部30に駆動制御信号を出力して上記駆動信号発生部30の駆動信号によってディジタル信号処理部80に入力されるR,G,B色信号をディジタルのR,G,B色信号にA/D変換した後に輝度信号(Y)及び色差信号(C)に分離して低減フィルタリングし、サブサンプリングする。また、上記サブサンプリングされた輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータを圧縮するようにし、11段階に進行してバッファーメモリー部91に所定の画面分のデータがすべて貯蔵されてあるかを判断してデータがすべて貯蔵されていないと、上記10段階にルーピングして前述の過程を反復する。
【0035】また、上記10段階でデータがすべて貯蔵されてあると、12段階に進行して記録制御信号をバッファーメモリー部91と磁気記録装置駆動部93及び磁気記録装置92に出力してバッファーメモリー部91に貯蔵されたデータをディスクに記録するようにし、13段階に進行する。上記13段階でディスクのダイレクトリー及びファイル位置の表示を修正し終了する。
【0036】一方、上記4段階で上記ディスクの容量が所定の画面分のディジタル映像信号データを記録するのに充分であるかを判断して容量が充分でないと、5段階に進行する。上記5段階でディスプレー部100にディスプレー制御信号を出力してディスク交替要求をディスプレーするようにし、6段階に進行する。上記6段階で磁気記録装置92内のディスクが交替されたかを判断して、もしディスクが交替されてあると、上記2段階にルーピングして前述の過程を反復する。また、上記6段階でディスクが交替されていないと、中止する。
【0037】
【発明の効果】上述のように本発明はディジタルスチールビデオレコーダにおける撮影された映像信号、または外部映像設備から入力される映像信号を磁気記録媒体に記録する方法及び装置によって高品質の信号対雑音比を維持して撮影された映像信号、または外部映像装備とから入力される映像信号を低廉な費用で記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブロック構成図である。
【図2】本発明のよるブロック図である。
【図3】本発明によるフローチャートである。
【図4】(A),(B),(C)はA/D変換された映像データのサンプリング状態図である。
【図5】(A),(B),(C)はサブサンプリングされた映像データのサンプリング状態図である。
【符号の説明】
10 感知部
20 CPU
30 駆動信号発生部
40 撮像部
50 外部映像信号入力部
60 入力選択スイッチ
70 入力選択部
80 ディジタル信号処理部
90 磁気記録部
100 ディスプレー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 磁気記録装置内に記録媒体であるディスクがあると上記ディスクのダイレクトリー及びファイル位置表を読んで上記ディスクの記録可能容量を計算して所定の画面分のディジタル映像信号データを記録するのに充分であるかの可否を判断する第1過程と、上記第1過程で上記ディスクの記録可能容量が所定の画面分のディジタル映像信号データを記録するのに充分でないとディスク交替要求をディスプレーし、ディスクが交替されたかを判断してディスクが交替されていないと中止する第2過程と、上記第1過程で上記ディスクの記録可能容量が所定の画面分のディジタル映像信号データを記録するに充分で、レリーズタイミングが入力されると露出制御及びホワイトバランス補正を制御して露出制御が完了されたかを判断する第3過程と、上記第3過程で露出制御が完了されてあると映像信号をA/D変換し、信号処理し、上記映像信号データを圧縮するようにしして上記映像信号データがバッファーメモリーにすべて貯蔵されたかを判断する第4過程と、上記第4過程でバッファーメモリーに上記映像信号データがすべて貯蔵されるとディスクに上記映像信号データを記録し、上記ディスクのダイレクトリー及びファイル位置表を修正する第5過程とからなることを特徴とするディジタルスチルビデオレコーダーの磁気記録方法。
【請求項2】 レリーズタイミングとホワイトバランス補正のための情報及び露出情報を感知する感知部と、上記感知部の出力を入力してアイリス駆動制御信号と駆動信号発生制御信号と記録制御信号と入力選択制御信号及びディスプレー制御信号を出力するCPUと、上記CPUの出力を入力して所定の駆動信号を発生する駆動信号発生部と、上記CPUのアイリス駆動制御信号及び上記駆動信号発生部の駆動信号によってレンズを通じて被写体の像を映像信号に光電変換して増幅し、上記映像信号ディジタル信号に変換するために色分離とガンマ補正及びホワイトバランス補正をする撮像部と、外部の映像装備から入力される映像信号をR,G,B色信号に分離して増幅し、上記映像信号に対する同期信号を分離して上記CPUに出力する外部映像信号入力部と、上記撮像部で出力される映像信号、または上記外部映像信号入力部で出力される映像信号の中の記録しようとする映像信号を選択するようにする入力選択スイッチと、上記CPUの入力選択制御信号によって撮像部40、または外部映像信号入力部の映像信号を切換して出力する入力選択部と、上記入力部から出力される映像信号を入力してA/D変換し、記録媒体に記録するために上記A/D変換したディジタルの映像信号を処理するディジタル処理部と、上記ディジタル信号処理部で入力されるディジタルの映像信号を上記CPUの記録制御信号によって磁気記録媒体であるディスクに記録するデータ磁気記録部と、上記CPUからディスプレー制御信号を入力して上記データ磁気記録部の所定の状態をディスプレーするディスプレー部とから構成されることを特徴とするディジタルスチルビデオレコーダの磁気記録装置。
【請求項3】 前記外部映像信号入力部が外部映像信号入力端子から入力される映像信号をR,G,B色信号に分離するデコーダーと、上記デコーダーで出力されるR,G,B色信号を増幅する第2増幅部と、上記外部映像信号入力端子から入力される映像信号で同期信号を分離して上記CPUに出力する同期信号分離部とから構成されることを特徴とする請求項2に記載のディジタルスチルビデオレコーダーの磁気記録装置。
【請求項4】 前記データ磁気記録部が上記ディジタル処理部のデータ圧縮部で圧縮された輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータを貯蔵するバッファーメモリ部と、上記CPUの記録制御信号によって上記バッファーメモリー部の輝度信号(Y)及び色差信号(C)のデータをディスクに記録する磁気記録装置と、上記CPUの記録制御信号によって上記磁気記録装置の駆動を制御する磁気記録装置駆動部とから構成されることを特徴とする請求項2に記載のディジタルスチルビデオレコーダーの磁気記録装置。

【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開平8−79790
【公開日】平成8年(1996)3月22日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平2−408496
【出願日】平成2年(1990)12月27日
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)