説明

ディスクドライブのデータ取得方法およびデータディスクの作成システム

【課題】データ取得方法は、サーバ10の編集用プログラムなどを用いて作成された書込みデータを、サーバ10からデータ端末20のディスクドライブ24に書き込むオーサリング機能に適用できる。
【解決手段】サーバ10は、データ端末20に対して、インターネットINTを介して編集用データおよび編集プログラムを提供するとともに、データ端末20へのアクセスにより、そのディスクドライブ24の仕様またはディスクドライブ24に装填されているデータ保存用ディスク25の種類を取得する。サーバ10は、データ端末20から編集済みデータをデータ端末20から受信したときに、編集済みデータを複数の書込みデータ規格から選択して書込みデータに変換してディスクドライブ24のデータ保存用ディスク25に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクドライブに接続されたデータ端末に、サーバからアクセスすることでディスクドライブのデータを取得する方法およびデータディスクの作成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザ所有の音楽データから音楽CD(Compact Disc)を作成し、または写真データや動画データからDVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)を作成するために、オーサリング機能、ライティング機能を有するアプリケーションソフトウエアをインストールし、これらの各種のメニューにしたがって編集し、書込みデータを作成する必要があった。また、データ端末側の作業者は、作成した書込みデータを、データ端末に接続されるディスクドライブや、データ保存用ディスクの多様な規格、つまり、圧縮方式(動画、音声)などの規格を選択してディスクに保存する必要がある。このため、作業者は、データの編集や保存するための書込みデータ規格を選択するのに、特別の知識が必要となり、作業が面倒であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−169810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、サーバの編集用プログラムなどを用いて作成された書込みデータを、サーバからデータ端末のディスクドライブへの書込みに利用できるディスクドライブのデータ取得方法およびデータディスクの作成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]
適用例1は、ディスクドライブに接続されたデータ端末に、サーバからインターネットを介してアクセスすることで上記ディスクドライブのデータを取得するデータ取得方法において、
上記サーバが、上記データ端末にアクセスすることで、該データ端末のディスクドライブの仕様またはディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する、ディスクドライブのデータ取得方法である。
【0007】
サーバは、インターネットを介してデータ端末にアクセスすることでデータ端末のディスクドライブの仕様またはディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する。このようなデータを取得したサーバは、該サーバから送られるデータを、データ端末に接続されたディスクに書き込むことができる。したがって、データ端末を扱うユーザは、ディスクドライブやディスクに関する特別の知識がなくても、サーバから送られるデータを書き込んだデータ保存用ディスクを得ることができる。
【0008】
[適用例2]
適用例2は、ディスクドライブのデータ取得方法を用いたデータディスクの作成方法であって、
サーバに保存されている編集用データと、編集用データを用いて編集済みデータを作成するための編集プログラムと、編集済みデータを複数の書込みデータ規格から選択して書込みデータに変換して、インターネットを介してデータ端末のディスクドライブのデータ保存用ディスクに書き込むための書込みプログラムと、を用いて、
上記データ端末が、サーバにアクセスすることにより、サーバに保存されている編集用データおよび編集プログラムをダウンロードして、編集用データおよび該データ端末に保存されているデータに基づいて、編集済みデータを作成してサーバに送る処理と、
上記サーバが、データ端末にアクセスすることでデータ端末のディスクドライブの仕様およびディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する処理と、
サーバが、編集済みデータ、ディスクドライブの仕様およびデータ保存用ディスクの種類に基づいて書込みデータ規格を選択してデータ保存用ディスクへの書込みデータを作成し、データ端末およびディスクドライブを介して上記データ保存用ディスクに書込みデータを書き込む処理と、
を備えているデータディスクの作成方法である。
【0009】
適用例2において、ディスクドライブのデータ取得方法により得られたデータ、つまり、データ端末のディスクドライブの仕様またはディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を用いて、サーバのオーサリング機能を利用し、さらにデータ保存用ディスクへのデータの書込みなどの一連の処理を行うことができる。すなわち、データ端末を扱うユーザは、サーバへアクセスすることにより、サーバに保存されている編集用データおよび編集プログラムをダウンロードして、編集用データおよびデータ端末のデータに基づいて、編集済みデータを作成してサーバに送る。サーバは、データ端末にアクセスすることでデータ端末のディスクドライブの仕様およびディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類を取得し、さらに、データ端末から受け取った編集済みデータに基づいて、書込みデータ規格を選択して書込みデータを作成し、データ端末のデータ保存用ディスクに書き込む。したがって、サーバは、ディスクドライブの仕様およびデータ保存用ディスクの種類に応じて、書込みデータ規格を選択して、書込みデータを作成してデータ保存用ディスクに書き込むから、データ端末側の作業者は、保存するための書込みデータ規格を選択する必要がなく、特別の知識なしに、編集したデータを適切な規格で保存したデータ保存用ディスクを得ることができる。
【0010】
[適用例3]
適用例3は、適用例1,2において、ディスクドライブのデータ取得システムおよびデータディスクの作成システムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例にかかるオーサリングシステムを説明する説明図である。
【図2】オーサリング処理時にサーバとデータ端末とのデータの送受信を説明する説明図である。
【図3】データ端末の表示装置に表示される編集画面を説明する説明図である。
【図4】ドライブ情報の取得処理を説明するフローチャートである。
【図5】データ保存用ディスクの確認処理を説明するフローチャートである。
【図6】書込みデータ規格の設定処理を説明するフローチャートである。
【図7】ディスク容量の確認処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(1)オーサリングシステムの概略構成
本発明の一実施例にかかるディスクドライブのデータ取得方法を用いたオーサリングシステムについて説明する。図1はオーサリングシステムを説明する説明図である。オーサリングシステムは、各種データおよびプログラムを保存しているサーバ10と、インターネットINTを介して接続されたデータ端末20とを備えている。データ端末20は、通常のコンピュータなどの端末本体22と、端末本体22により制御される表示装置23と、端末本体22からのデータを保存するためのディスクドライブ24とを備えている。ディスクドライブ24は、データ保存用ディスク25にデータを読み書き可能な記録装置である。端末本体22には、オペレーティングシステム(Operating System: OS)としてWindows(登録商標)がインストールされ、また、インターネットINTを通じてサーバ10のデータを閲覧するためのブラウザがインストールされている。データ端末20は、インターネットINTを介してサーバ10にアクセスすることで、サーバ10から提供されるプログラムおよび編集用データによりオーサリング機能を利用することができる。
【0013】
ここで、オーサリング機能は、文字や画像、音声、動画などのマルチメディアの要素を編集・統合して、1つのタイトルとしてまとめた編集済みデータを作成する処理である。こうしたオーサリング機能を実現するために、サーバ10のストレージ装置12には、文字、画像、動画などの編集用データおよび、各種プログラムが保存されている。ストレージ装置12に保存されているプログラムとして、編集プログラム、ドライブ確認プログラムおよびディスク確認プログラム、書込みプログラムおよびディスク容量プログラムを含んでいる。編集プログラムは、ユーザが編集用データを用いて編集済みデータを作成するプログラムである。ドライブおよびディスク確認プログラムは、サーバ10がデータ端末20にアクセスすることでデータ端末20のディスクドライブ24の仕様およびディスクドライブ24に装填されているデータ保存用ディスク25の種類を取得するプログラムである。書込みプログラムは、編集済みデータを複数の書込みデータ規格から選択して書込みデータに変換して、インターネットINTを介してデータ端末20のディスクドライブ24のデータ保存用ディスク25に書き込むプログラムである。ディスク容量確認プログラムは、ブランクのデータ保存用ディスク25が書込みデータを書き込める容量を超えているかについて確認するプログラムである。以下、オーサリング処理について、処理の順に説明する。
【0014】
(2) オーサリング処理
図2はオーサリング処理時にサーバ10とデータ端末20とのデータの送受信を説明する説明図である。まず、ステップS52にて、データ端末20がブラウザを起動して、サーバ10のサイトにアクセスすると、サーバ10は、ステップS102にてユーザの認証を確認する。このとき、上記アクセスが初めてでユーザの認証が得られないときには、ユーザ登録を案内し、登録により認証が得られたときに、オーサリング機能の利用が可能になる。続くステップS104にて、サーバ10からオーサリング機能のための編集プログラムや編集用データがデータ端末20に送られる。続くステップS53にて、サーバ10から送られた編集用プログラムおよび編集用データに基づいて、ユーザがデータ端末20で編集用データの選択および編集を行う。
【0015】
図3はデータ端末20の表示装置23に表示される編集画面を説明する説明図である。編集画面には、メニュー領域31、プレゼン用ディスプレイ領域32、編集用データ表示領域33、選択データ領域34、ストリーム領域35が表示される。メニュー領域31は、サーバ10から送られるサービスを選択するための領域である。プレゼン用ディスプレイ領域32は、作成された編集済みデータを表示するための領域である。編集用データ表示領域33は、メニュー領域31の項目をクリックすることにより編集用データを表示する領域である。選択データ領域34は、編集用データ表示領域33に表示されている編集用データをドラッグアンドドロップすることで選択されたデータを表示する領域である。選択データ領域34には、ユーザ参照ファイルのコマンドを選択して、ユーザが使用する写真、音楽などのデータをユーザのストレージ装置から読み込み、これを選択データに加えることができる。ストリーム領域35は、データを時間順に配置するための領域であり、ユーザにより、選択データ領域34からデータを順次、それぞれの領域に配置することで、時間順に選択データを配置することができる。プレゼン用ディスプレイ領域32は、ストリーム領域35で作成された編集済みデータをプレゼンテーションするための領域である。
【0016】
ユーザは、編集画面において、メニュー領域31のメニュー項目を選択することで編集用データ表示領域33に、サムネールで提示された編集用データを表示し、この編集用データを選択データ領域34にドロップすることで適宜選択し、さらに、ユーザ参照ファイルを読み込むことで、ユーザのデータを選択データ領域34に表示する。さらに、選択データ領域34のデータを、ストリーム領域35にドロップすることにより、時間系列に配置する。このように編集された編集済みデータは、プレゼン用ディスプレイ領域32により予め確認のために表示することができる。編集済みデータは、送信コマンドを押すことで、図2のステップS54に示すように、サーバ10に送信され、ステップS106にてサーバ10が編集済みデータを取得する。
【0017】
続くステップS108にて、サーバ10は、データ端末20に対して通信することで(ステップS56)、データ端末20のディスクドライブ24の情報を取得する。図4はドライブ情報の取得処理を説明するフローチャートである。すなわち、ステップS123にて、サーバ10がOSのコマンド(INQUIRY)にアクセスすることによりドライブ情報を取得する。続くステップS124にて、サーバ10がデータ端末20のディスクドライブ24が対応ドライブであるか否か、つまり、書込み可能なCDドライブ装置、DVDドライブ装置またはBDドライブ装置のいずれかであるかが判定される。そして、ステップS124の判定にて、ディスクドライブ24が書込みに対応していない場合には、ステップS126にてその旨をデータ端末20に送信して、本処理を終了し、一方、対応したディスクドライブ24であると判定した場合には、図2のステップS110のデータ保存用ディスクの確認処理を実行する。
【0018】
図5はデータ保存用ディスクの確認処理を説明するフローチャートである。図5のステップS152にて、ディスクドライブ24にデータ保存用ディスク25が挿入されているかを確認し、データ保存用ディスク25が挿入されていると判定した場合には、ステップS154へ進む。ステップS154では、サーバ10からデータ端末20へアクセスすることでデータ保存用ディスク25の情報を取得する。すなわち、サーバ10は、データ端末20に対して、データ端末20のOSのコマンド(GET CONFIGURATION)にアクセスすることによりデータ保存用ディスク25のプロフィール情報を取得する。すなわち、CDドライブ装置であれば、CD−ROM,CD−R,CD−RWのいずれか、DVDドライブ装置であれば、DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R、DVD−R DL,DVD−RW,DVD+R,DVD+R DL,DVD+RWのいずれか、BDドライブ装置であれば、BD−ROM,BD−R,BD−R DL,BD−RE,BD−RE DLのいずれであるかを示すデータを取得する。続くステップS156にて、データ保存用ディスク25の情報に基づいて、データを書込み可能なディスクか否かを判定する。すなわち、データ保存用ディスク25が追記可能か、書換え可能であるかについて判定する。ステップS156にて否定判定の場合には、ステップS158へ進み、書換え可能なデータ保存用ディスク25の挿入を案内し、ステップS152に戻る。
【0019】
続くステップS160にて、データ端末20のOSのコマンド(READ STRUCTURE)にアクセスすることによりデータ保存用ディスク25のフォーマット状態を取得する。そして、ステップS162にて、データ保存用ディスク25がブランクか否かを判定し、ブランクでなかった場合には、ステップS164へ進み、さらに書換え可能なデータ保存用ディスク25であるかについて判定し、書換え可能なデータ保存用ディスク25でない場合には、ステップS166にて、データ保存用ディスク25の交換の案内をした後に、ステップS152に戻る。一方、ステップS164にて、書換え可能なデータ保存用ディスク25の場合には、ステップS168にて、データ保存用ディスク25のフォーマットの案内をした後に、ステップS170にて、サーバ10がデータ端末20に対してフォーマットの判定を求める。そして、ステップS170にて、ユーザからフォーマットすることを望んでいない旨を受けた場合には、データ保存用ディスク25のブランクディスクへの交換を案内した後に(ステップS166)、ステップS152に戻る。一方、ステップS170にて、フォーマットの実行が選択された場合には、ステップS172にてフォーマットを実行した後に、ステップS174へ進む。ステップS174にて、データ保存用ディスク25の詳細情報を取得する。すなわち、データ端末20のOSのコマンド(READ INFORMATION)にアクセスすることによりデータ保存用ディスク25の詳細情報(ID)などを取得する。
【0020】
図2に戻り、ステップS112にて、図5のディスク確認処理で求めた情報に基づいて、書込みデータ規格(オーサリング形式)を設定する。図6は書込みデータ規格の設定処理を説明するフローチャートである。図6のステップS182およびステップS184にて、図4のステップS123および図5のステップS154で求めたドライブ情報やディスクの情報、および編集済みデータの種類のファイル形式を参照する。そして、ステップS186にて、ディスクの種類について判定する。ディスクがCDであると判定された場合には、ステップS190へ進む。ステップS190にて、編集済みデータが音楽データだけの場合には、ステップS192に進み、書込みデータ規格を音楽データの規格に設定し、音楽データのほかにビデオファイルがある場合には、ステップS194にてビデオCDの規格に設定する。一方、ステップS186にてディスクがDVDであると判定された場合には、ステップS196にて、DVDビデオの規格(標準画質)に設定する。さらに、ステップS186にてディスクがBDであると判定された場合には、ステップS198にてBDビデオの規格(フルHD画質:解像度:1920×1080)に設定する。なお、実施形式によっては、ユーザの好みに合わせて、ブラウザの設定画面にて画質の変更を行うことも可能であり、また、解像度の低いものは、フルHD画質にイメージをスケールアップした上で書き込んでもよい。
【0021】
続いて、図2のステップS114にて、編集済みデータをステップS112で設定された書込みデータ規格によってデータ変換し、つまり音声や動画などを圧縮するエンコードなどのデータ変換することで書込みデータを作成する。このとき、必要に応じて広告となるデータを付加してもよい。
【0022】
続くステップS116にて、ディスクの容量の確認を実行する。図7はディスク容量の確認処理を説明するフローチャートである。まず、ステップS202にて、データ保存用ディスク25の容量を取得する。すなわち、データ端末20のOSのコマンド(READ CAPACITY)にアクセスすることによりデータ保存用ディスク25の容量を取得する。続くステップS204にて、ディスクの容量が図2のステップS114で作成した書込みファイルのデータ容量を超えておらず、その容量で十分であるか否かを判定する。すなわち、ブランクディスクのDVDであっても、4.7GB、8.5GB、9.4GBといった複数の容量が存在し、例えば、書込みデータの容量が6GBで、ブランクディスクの容量が4.7GBである場合に、ステップS206へ移行し、ブランクディスクの交換の案内をし、「もっと大きな容量のDVDディスクを入れて下さい。」などのメッセージをデータ端末20へ送り、その確認を求める(図2のステップS60)。
【0023】
そして、図2のステップS118にて、サーバ10は、書込みデータをデータ端末20に送信し、ステップS62にて、データ端末20のディスクドライブ24のデータ保存用ディスク25に書き込む。ステップS64にて、データ端末20から書込みが完了した旨がサーバ10に送信され、ステップS120にて、書込みの完了が確認されると、ステップS122にて編集済みデータ、書込みデータ、ユーザのデータを削除し、個人データがサーバに残らないように処理することで、本処理を終了する。
【0024】
(3) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、上述した効果のほか、以下の効果を奏する。
(3)−1 サーバ10は、データ端末20にアクセスすることでデータ端末20のディスクドライブ24の仕様およびディスクドライブ24に装填されているデータ保存用ディスク25の種類を取得する。このようなデータを取得したサーバ10は、データ端末20へ送るデータを、データ端末20のデータ保存用ディスク25に、適切な書込み規格で書き込むことができる。したがって、データ端末20を扱うユーザは、ディスクドライブ24やディスクに関する特別の知識がなくても、サーバ10から送られるデータを保存したデータ保存用ディスク25を得ることができる。
【0025】
(3)−2 データ端末20を扱うユーザは、サーバ10へアクセスすることにより、サーバ10に保存されている編集用データおよび編集プログラムをダウンロードして、編集用データおよびデータ端末20のデータに基づいて、編集済みデータを作成してサーバ10に送る。サーバ10は、データ端末20にアクセスすることでデータ端末20のディスクドライブ24の仕様およびディスクドライブ24に装填されているデータ保存用ディスク25の種類を取得し、さらに、データ端末20から受け取った編集済みデータに基づいて、書込みデータ規格を選択して書込みデータを作成し、データ端末20のデータ保存用ディスク25に書き込む。したがって、サーバ10は、ディスクドライブ24の仕様およびデータ保存用ディスク25の種類に応じて、書込みデータ規格を選択して、書込みデータを作成してデータ保存用ディスク25に書き込むから、データ端末20側の作業者は、保存するための書込みデータ規格を選択する必要がなく、特別の知識なしに、編集したデータを適切な規格で保存したデータ保存用ディスク25を得ることができる。
【0026】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例では、データ端末20として、ディスクドライブ24を接続したコンピュータについて説明したが、これに限らず、ディスクドライブを接続した機器であれば、インターネットに接続した各種の携帯の情報端末機にも適用することができる。
【0027】
また、上記実施例では、サーバ10からデータ端末20に、図4のドライブ情報の取得および図5ディスクの確認処理の両方の処理を用いたオーサリング機能について説明したが、いずれか一方の処理を用いてデータ保存用ディスクへの書込み作業につき、ユーザを支援するシステムに用いてもよい。
【0028】
さらに、上記実施例では、図2のステップS116、ステップS60および図7のディスク容量の確認処理にて、書込みデータの容量がディスク容量を超えている場合に、ディスクの交換を求める処理について説明したが、これに限らず、書込みデータの容量を下げる処理で対応してもよい。すなわち、書込みデータの容量がディスク容量内に収まるように画質を低下させるデータ規格でオーサリング処理およびデータの変換処理を再度実行し、この処理で作成された書込みデータをデータ端末のデータ保存用ディスクに書き込む処理をとってもよい。この場合には、作業者によるディスク交換の手間を省くことができる。また、ディスク容量内に書込みデータを収めるための処理として、ディスクの交換と書込みデータ量を低減する処理のいずれを選択するかについて、作業者による初期設定などで適宜設定してもよく、例えば、図2のステップS52、ステップS54などでサーバ10とアクセスするときや、ステップS60でディスク容量を確認したときに、ディスクの交換か書込みデータ量を低減した処理のいずれを設定・選択するかを求める手段をとってもよい。
【符号の説明】
【0029】
10…サーバ
12…ストレージ装置
20…データ端末
22…端末本体
23…表示装置
24…ディスクドライブ
25…データ保存用ディスク
31…メニュー領域
32…プレゼン用ディスプレイ領域
33…編集用データ表示領域
34…選択データ領域
35…ストリーム領域
INT…インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクドライブに接続されたデータ端末に、サーバからインターネットを介してアクセスすることで上記ディスクドライブのデータを取得するデータ取得方法において、
上記サーバが、上記データ端末にアクセスすることで、該データ端末のディスクドライブの仕様またはディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する、ディスクドライブのデータ取得方法。
【請求項2】
請求項1に記載のディスクドライブのデータ取得方法を用いたデータディスクの作成方法であって、
サーバに保存されている編集用データと、編集用データを用いて編集済みデータを作成するための編集プログラムと、編集済みデータを複数の書込みデータ規格から選択して書込みデータに変換して、インターネットを介してデータ端末のディスクドライブのデータ保存用ディスクに書き込むための書込みプログラムと、を用いて、
上記データ端末が、サーバにアクセスすることにより、サーバに保存されている編集用データおよび編集プログラムをダウンロードして、編集用データおよび該データ端末に保存されているデータに基づいて、編集済みデータを作成してサーバに送る処理と、
上記サーバが、データ端末にアクセスすることでデータ端末のディスクドライブの仕様およびディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する処理と、
サーバが、編集済みデータ、ディスクドライブの仕様およびデータ保存用ディスクの種類に基づいて書込みデータ規格を選択してデータ保存用ディスクへの書込みデータを作成し、データ端末およびディスクドライブを介して上記データ保存用ディスクに書込みデータを書き込む処理と、
を備えているデータディスクの作成方法。
【請求項3】
請求項1に記載のディスクドライブのデータ取得方法を用い、データ保存用ディスクへデータの書込み可能であるディスクドライブおよびインターネットのデータを閲覧するブラウザを有するデータ端末に対して、インターネットを介して上記ブラウザを介してディスクドライブへのデータの書込み行うデータディスクの作成システムであって、
ブラウザからのアクセスにより、サーバに保存されている編集用データおよび編集プログラムをデータ端末に提供する処理と、
データ端末へのアクセスにより、該データ端末のディスクドライブの仕様またはディスクドライブに装填されているデータ保存用ディスクの種類の少なくとも一方を取得する処理と、
編集用データおよび編集プログラムを用いて編集された編集済みデータがデータ端末から送信されたときに、編集済みデータを複数の書込みデータ規格から選択して書込みデータに変換してディスクドライブのデータ保存用ディスクに書き込むための書込み処理と、
を備えているデータディスクの作成システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2012−128711(P2012−128711A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280290(P2010−280290)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】