説明

ディスクドライブ装置

【課題】 薄型化を確保しつつディスク状記録媒体の傷付きを防止する。
【解決手段】 ディスク状記録媒体100のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー20と駆動レバー25が移動された状態においてイジェクトレバー36が付勢バネ38の付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピン36bが駆動レバーの作用孔29の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスクドライブ装置についての技術分野に関する。詳しくは、ディスク保持部を有する2つのレバーを設けて薄型化を確保しつつディスク状記録媒体の傷付きを防止する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク状記録媒体に対して情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行うディスクドライブ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなディスクドライブ装置においては、ディスク状記録媒体がディスク挿入口から挿入されると、ディスクローディング機構によってディスク状記録媒体がローディングされてディスクテーブルに装着されディスク状記録媒体に対する情報信号の記録又は再生が可能とされる。情報信号の記録又は再生が終了したディスク状記録媒体は、例えば、光ピックアップを支持するピックアップベース上等でスライドするように回動されるイジェクトレバーによって押圧されてディスク挿入口から排出される。
【0004】
ディスク状記録媒体のローディング時には、ディスク状記録媒体の外周面がイジェクトレバーのディスク保持部を押圧することによりイジェクトレバーがイジェクト時とは逆方向へ回動される。
【0005】
【特許文献1】特開2004−310921号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ディスクドライブ装置のディスク挿入口は、ディスク状記録媒体の良好な挿入性を確保するためにディスク状記録媒体の厚み方向における幅がディスク状記録媒体の厚みより大きくされている。従って、使用者がディスク挿入口からディスク状記録媒体を挿入したときにディスク状記録媒体が水平状態に対して厚み方向に傾斜された状態で挿入されるおそれがある。
【0007】
ところが、上記した従来のディスクドライブ装置にあっては、ディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体の外周部がイジェクトレバーのディスク保持部に保持されてローディング動作が開始されるため、ディスク状記録媒体がディスク保持部を基準として左右に傾斜した状態となる場合があり、この場合にはディスク状記録媒体の外周部がピックアップベース等と接触し、ディスク状記録媒体の傷付きが発生するおそれがある。
【0008】
このようなディスク状記録媒体の傾斜による傷付きの防止は、イジェクトレバーとピックアップベースとのディスク状記録媒体の厚み方向における距離を大きくすることにより解決可能であるが、イジェクトレバーとピックアップベースとの距離を大きくすると、ディスクドライブ装置の厚みが増し薄型化を図ることができなくなってしまう。
【0009】
そこで、本発明ディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、薄型化を確保しつつディスク状記録媒体の傷付きを防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明ディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、ディスク挿入口から挿入されてローディングされたディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと、シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるイジェクトレバーと、シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるサポートレバーと、ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持するピックアップベースと、駆動モーターによって所定の方向へ移動されてピックアップベースを昇降させるスライダーと、スライダーに連結され該スライダーの移動に伴って動作されると共に所定の形状に形成された作用孔を有する駆動レバーとを設け、イジェクトレバーに駆動レバーの作用孔に挿入された規制ピンを設け、イジェクトレバーを回動方向における待受位置側へ付勢する付勢バネを設け、ディスク状記録媒体のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー及び駆動レバーが移動された状態においてイジェクトレバーが付勢バネの付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピンが駆動レバーの作用孔の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにしたものである。
【0011】
従って、本発明ディスクドライブ装置にあっては、ディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体が2つのディスク保持部によって保持される。また、ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持するピックアップベースと、駆動モーターによって所定の方向へ移動されてピックアップベースを昇降させるスライダーと、スライダーに連結され該スライダーの移動に伴って動作されると共に所定の形状に形成された作用孔を有する駆動レバーとを設け、イジェクトレバーに駆動レバーの作用孔に挿入された規制ピンを設け、イジェクトレバーを回動方向における待受位置側へ付勢する付勢バネを設け、ディスク状記録媒体のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー及び駆動レバーが移動された状態においてイジェクトレバーが付勢バネの付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピンが駆動レバーの作用孔の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにしたので、駆動レバーの動作が行われず、ピックアップベースとディスクテーブルが動作されることがないため、イジェクトレバーの変形を防止することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明ディスクドライブ装置は、ディスク挿入口から挿入されてローディングされたディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと、シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるイジェクトレバーと、シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるサポートレバーと、ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持するピックアップベースと、駆動モーターによって所定の方向へ移動されてピックアップベースを昇降させるスライダーと、スライダーに連結され該スライダーの移動に伴って動作されると共に所定の形状に形成された作用孔を有する駆動レバーとを設け、イジェクトレバーに駆動レバーの作用孔に挿入された規制ピンを設け、イジェクトレバーを回動方向における待受位置側へ付勢する付勢バネを設け、ディスク状記録媒体のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー及び駆動レバーが移動された状態においてイジェクトレバーが付勢バネの付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピンが駆動レバーの作用孔の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
従って、ディスク状記録媒体はセンターリング突部よりディスク挿入口側に位置する2つのディスク保持部によって保持されるため、ディスク状記録媒体が傾斜した状態でディスク挿入口から挿入されてしまった場合においても、ディスク状記録媒体がディスクテーブルやピックアップベースに接触することがなく、ディスク状記録媒体の傷付きを防止することができ、また、ディスク状記録媒体の傷付きを防止するためにディスクテーブルやピックアップベースからイジェクトレバーを大きく離隔して位置させる必要がないため、ディスクドライブ装置の薄型化を図ることができる。また、ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持するピックアップベースと、駆動モーターによって所定の方向へ移動されてピックアップベースを昇降させるスライダーと、スライダーに連結され該スライダーの移動に伴って動作されると共に所定の形状に形成された作用孔を有する駆動レバーとを設け、イジェクトレバーに駆動レバーの作用孔に挿入された規制ピンを設け、イジェクトレバーを回動方向における待受位置側へ付勢する付勢バネを設け、ディスク状記録媒体のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー及び駆動レバーが移動された状態においてイジェクトレバーが付勢バネの付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピンが駆動レバーの作用孔の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにしたので、駆動レバーの動作が行われず、ピックアップベースとディスクテーブルが動作されることがないため、イジェクトレバーの変形を防止することができる。
【0014】
請求項2に記載した発明にあっては、駆動レバーの作用孔の開口縁に補強リブを設けたので、駆動レバーの強度が高く、規制ピンの開口縁に対する係合による駆動レバーの変形を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明ディスクドライブ装置の最良の形態を添付図面に従って説明する。以下に示した最良の形態は、本発明ディスクドライブ装置をパーソナルコンピューターに備えられたディスクドライブ装置に適用したものである。
【0016】
尚、本発明ディスクドライブ装置の適用範囲は、パーソナルコンピューター及びこれに備えられたディスクドライブ装置に限られることはなく、本発明電子機器は、ディスク状記録媒体を扱う各種の電子機器、例えば、ゲーム機器、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報端末装置、スチルカメラや電子カメラやビデオカメラ等の撮像装置、各種のディスク状記録媒体を扱う記録用の機器や音響機器等に広く適用することができ、本発明ディスクドライブ装置は、これらの各種の電子機器において扱われるディスク状記録媒体について情報信号の記録若しくは再生又はこれらの双方を行うディスクドライブ装置に広く適用することができる。
【0017】
電子機器(パーソナルコンピューター)1は、例えば、装置本体2と該装置本体2に回動自在に支持されたディスプレイ装置3とを備え、装置本体2に所要の操作キーが配置されたキーボード4が設けられている(図1参照)。尚、電子機器1は、例えば、装置本体とキーボード装置が別体で設けられた所謂デスクトップ型の機器であってもよい。
【0018】
装置本体2にはディスクドライブ装置5が内蔵されている。尚、以下のディスクドライブ装置5の説明においては、説明の便宜上、後述するディスク挿入口側を前方としディスク挿入口に対するディスク状記録媒体の挿入方向を後方とし、使用者がディスク挿入口にディスク状記録媒体100を挿入する状態において、上下前後左右の向きを規定する。
【0019】
ディスクドライブ装置5は扁平な略矩形状に形成され、外筐6内に所要の各部が配置されて成る(図2参照)。外筐6は一部を除き上方及び前方に開口された浅い箱状を為すロアーシェル7と該ロアーシェル7を上方から閉塞するアッパーシェル8とロアーシェル7の前端に取り付けられたフロントパネル9とから成る。
【0020】
アッパーシェル8の中央部には挿入孔8aが形成されている。
【0021】
フロントパネル9にはディスク挿入口9aが形成され、該ディスク挿入口9aはディスク状記録媒体100の形状に対応して横長の形状に形成されている。ディスク挿入口9aは図示しないシャッターによって開閉される。
【0022】
ロアーシェル7の右端部は他の部分より一段高く位置された支持面部10として設けられ、該支持面部10以外の部分が上方に開口された配置凹部11として形成されている(図3乃至図5参照)。
【0023】
ロアーシェル7の底面部には上下に貫通された開口部7aが形成されている。開口部7aの右側開口縁は支持面部10の左側縁の稍左方に形成されている。
【0024】
ロアーシェル7の配置凹部11にはシャーシ12が配置されている(図3参照)。シャーシ12は、図6に示すように、左側に位置され前後に長く形成された左側部13と該左側部13の後半部から右方へ突出された右側部14と該右側部14の前側に設けられた左右に延びる第1のスライダー支持部15と該第1のスライダー支持部15の右端部から前方へ突出された第2のスライダー支持部16とから成る。
【0025】
シャーシ12の左端寄りの位置には、前後に延びるスライダー支持孔12a、12aが前後に離隔して形成されている。シャーシ12には前側のスライダー支持孔12aの近傍に円弧状の第1のレバー支持孔12b、12bが形成され、該第1のレバー支持孔12b、12bは同心の円弧状に形成されている。シャーシ12には左右に離隔して第2のレバー支持孔12c、12cが形成され、該第2のレバー支持孔12c、12cは左方へ凸の緩やかな円弧状に形成されている。シャーシ12には左右に離隔して第3のレバー支持孔12d、12dが形成され、該第3のレバー支持孔12d、12dは右方へ凸の円弧状に形成されている。シャーシ12には第2のレバー支持孔12c、12c間にバネ配置孔12eが形成されている。
【0026】
シャーシ12の左側部13には、上方へ打ち出されて形成された摺動突条13a、13a、13aが設けられている。摺動突条13a、13a、13aは円弧状に形成されている。
【0027】
第1のスライダー支持部15は右側部14の前縁から下方へ突出された後面部15aと該後面部15aの下縁から前方へ突出された底面部15bと該底面部15bの前縁から上方へ突出されたレバー支持片部15c、15cとを有し、該レバー支持片部15c、15cは左右に離隔して設けられている。
【0028】
第1のスライダー支持部15には、レバー支持片部15c、15c間にバネ保持部17が設けられている、バネ保持部17は底面部15bの前縁から上方へ突出された基部17aと該基部17aの左側縁から前方へ突出された中間部17bと該中間部17bの前縁から左方へ突出された保持部17cとから成る。
【0029】
第2のスライダー支持部16は上下方向を向く底面部16aと該底面部16aの左側縁から上方へ突出されたレバー支持片部16bとを有し、底面部16aの左側縁にはレバー支持片部16bの後方において上方へ突出されたスライダー押さえ片18、18が前後に離隔して設けられている。
【0030】
ロアーシェル7の配置凹部11には、その前端部における右端寄りの位置に駆動モーター19が配置されている。駆動モーター19のモーター軸には図示しないウォームが固定されている。
【0031】
駆動モーター19の近傍の位置には、複数のギヤが互いに噛合されて成る図示しない減速ギヤ群が支持されている。減速ギヤ群はウォームに噛合されている。
【0032】
ロアーシェル7の配置凹部11における右端部には、スライダー20が前後方向へ移動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。
【0033】
スライダー20は前後方向に長く形成され、図7に示すように、前端部における左側面にラック部20aを有している。
【0034】
スライダー20にはラック部20aの後側の位置に、上方へ突出された押圧突部20bが設けられている。
【0035】
スライダー20には押圧突部20bの後側の位置に、上方に開口された軸摺動溝21が形成されている。軸摺動溝21は、前後に延びる前側直線部21aと、該前側直線部21aの後端に連続し後方へ行くに従って右方へ傾斜する前側斜行部21bと、該前側斜行部21bの後端に連続し前後に延びる中側直線部21cと、該中側直線部21cの後端に連続し後方へ行くに従って左方へ傾斜する後側斜行部21dと、該後側斜行部21dの後端に連続し前後に延びる後側直線部21eとから成る。
【0036】
スライダー20の後端部には左方へ突出されたスイッチ押圧部20cが設けられている。
【0037】
スライダー20には軸摺動溝21の左側の位置に前方を向く押圧面部20dが形成されている。スライダー20の押圧面部20dの直ぐ後側には左方及び上方に開口された作用溝20eが形成されている。
【0038】
スライダー20の押圧突部20bと軸摺動溝21の前側斜行部21bとは、後述する回動レバーの被押圧部を押圧する押圧部として機能する。
【0039】
スライダー20はラック部20aが減速ギヤ群と噛合されている。駆動モーター19の駆動力がウォーム及び減速ギヤ群を介してスライダー20に伝達されると、該スライダー20が駆動モーター19の回転方向に応じて前後方向へ移動される。
【0040】
ロアーシェル7の支持面部10には回動レバー22が回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。回動レバー22には、図8に示すように、回動支点部22aの前側に下方へ突出された被押圧片部22bが設けられ、回動支点部22aの後側に下方へ突出された被押圧軸22cが設けられている。
【0041】
回動レバー22の被押圧片部22bと被押圧軸22cは、ディスク状記録媒体100のローディング時に、それぞれスライダー20の押圧突部20bと前側斜行部21bによって押圧される被押圧部として機能する。
【0042】
回動レバー22の後端部とロアーシェル7の間には捩じりコイルバネ23が支持されている。回動レバー22は捩じりコイルバネ23によって平面で見て時計回り方向へ付勢されている。
【0043】
ロアーシェル7の支持面部10にはロードレバー24が回動自在に支持されている。ロードレバー24は回動面部24aと該回動面部24aの前端部に回転自在に支持されたローラー24bとから成る。ロードレバー24の回動面部24aには下方に開口された図示しない摺動用溝が形成されている。
【0044】
ロードレバー24の摺動用溝には回動レバー22の前端部が摺動自在に支持されている。従って、回動レバー22が回動されると、該回動レバー22の回動動作に伴ってロードレバー24が回動される。
【0045】
ロードレバー24は捩じりコイルバネ23の作用によって回動レバー22を介して平面で見て時計回り方向へ付勢されている。
【0046】
シャーシ12の下面側には略左右に長く形成された駆動レバー25が回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。駆動レバー25は、図9に示すように、シャーシ12に支持される被支持面部26と、該被支持面部26から左方へ突出された延設部27と、被支持面部26から右方へ突出された突設部28とが板状の金属材料によって一体に形成されて成る。
【0047】
被支持面部26の左端部には所定の形状に形成された作用孔29が形成されている。作用孔29は縦長の形状に形成された主開口部29aと該主開口部29aの前端部から右方へ張り出すように小さく開口された前側突部29bと主開口部29aの後端部から左方へ張り出すように大きく開口された後側開口部29cとによって構成されている。
【0048】
作用孔29の開口縁には下方へ折り曲げられて形成された補強リブ30が設けられている。
【0049】
被支持面部26の左端部における前縁は、後方へ凸の略円弧状に形成された押圧部26aとして設けられている。
【0050】
延設部27にはそれぞれ上方へ突出された被支持ピン27a、27aが左右に離隔して設けられている。延設部27の先端部はイジェクト時に後述するサポートレバーを押圧する作用部27bとして設けられている。
【0051】
突設部28は、その右端部がスライダー20の後端部に回動自在に連結されている。
【0052】
駆動レバー25は被支持面部26における略中央部がシャーシ12に対する回動支点とされ、被支持ピン27a、27aがそれぞれ第2のレバー支持孔12c、12cに挿入されてシャーシ12に回動自在に支持される。駆動レバー25は突設部28の右端部がスライダー20の後端部に回動自在に連結されているため、スライダー20が前方へ移動されると平面で見て時計回り方向へ回動され、スライダー20が後方へ移動されると平面で見て反時計回り方向へ回動される。
【0053】
シャーシ12の左側部13の下面側にはセンターリングスライダー31が前後方向へ移動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。センターリングスライダー31は前後方向へ長く形成され前半部に大きな開口31aが形成されている(図10参照)。
【0054】
センターリングスライダー31には、その前端部から後方へ突出された作用突部32が設けられ、該作用突部32は開口31a内に突出するように位置されている。作用突部32の後端部はロック部32aとして設けられている。作用突部32の後端寄りの部分の縁部は、左右に延びるように形成されたロック縁部32bとして設けられている。
【0055】
センターリングスライダー31の開口31aの開口縁には、その前端寄りの位置に左斜め後方を向く傾斜作用部33と右方へ突出され前後に延びる直線作用部34とが設けられている。傾斜作用部33は直線作用部34より稍前側に位置されている。
【0056】
センターリングスライダー31の後端部は右方へ突出された被押圧片部31bとして設けられている。
【0057】
センターリングスライダー31にはそれぞれ上方へ突出された被案内ピン31c、31cが前後に離隔して設けられている。
【0058】
センターリングスライダー31と後述するサポートレバーとの間には引張コイルバネ35が支持され(図3及び図5参照)、センターリングスライダー31が引張コイルバネ35によって前方へ付勢されている。
【0059】
センターリングスライダー31は被案内ピン31c、31cがそれぞれスライダー支持孔12a、12aに挿入されてシャーシ12に前後方向へ移動自在に支持される。センターリングスライダー31がシャーシ12に支持された状態においては、被押圧片部31bが左側の第2のレバー支持孔12cの下方に位置される。
【0060】
シャーシ12の右側部14の上面側にはイジェクトレバー36が回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。
【0061】
イジェクトレバー36は略一方向に長く形成され、長手方向における一端部にディスク保持部37を有している(図11参照)。ディスク保持部37には上方へ突出されたディスク保持ピン37aが設けられている。
【0062】
イジェクトレバー36にはそれぞれ下方へ突出された取付ピン36aと規制ピン36bが長手方向に離隔して設けられている。
【0063】
イジェクトレバー36は長手方向における他端部寄りの位置が支点とされ、取付ピン36aと規制ピン36bがそれぞれ第3のレバー支持孔12d、12dに挿入されてシャーシ12に回動自在に支持される。
【0064】
イジェクトレバー36がシャーシ12に支持された状態において、イジェクトレバー36の長手方向における他端部とシャーシ12の後端部との間に付勢バネ38が支持され(図3及び図5参照)、イジェクトレバー36が平面で見て時計回り方向へ付勢される。
【0065】
イジェクトレバー36がシャーシ12に支持された状態において、図3及び図5に示すように、取付ピン36aに被押圧部材39が取り付けられ、該被押圧部材39はシャーシ12の下面側に位置される。被押圧部材39は扁平な形状に形成され、図12に示すように、外周面の一部を除いた部分が緩やかな凸状の曲面にされたスイッチ押圧部39aと該スイッチ押圧部39aに連続され緩やかな凸状又は凹状の曲面に形成された被押圧部39bとして形成されている。
【0066】
イジェクトレバー36がシャーシ12に支持された状態において、規制ピン36bは駆動レバー25の作用孔29に挿入される(図5参照)。
【0067】
イジェクトレバー36は、ディスク挿入口9aから挿入されるディスク状記録媒体100をディスク保持部37が待ち受ける待受位置と、ディスク保持部37に保持されたディスク状記録媒体100を引き込む引込位置との間で回動される。
【0068】
シャーシ12の左側部13の上面側にはサポートレバー40が回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。
【0069】
サポートレバー40は、図11に示すように、被支持板部41と該被支持板部41から側方へ突出されたアーム部42とから成り、該アーム部42の先端部にディスク保持部43が設けられている。ディスク保持部43には上方へ突出されたディスク保持ピン43aが設けられている。
【0070】
サポートレバー40の被支持板部41にはそれぞれ下方へ突出された被ガイドピン41a、41aが設けられている。
【0071】
サポートレバー40は被支持板部41のアーム部42と反対側の端部が支点とされ、被ガイドピン41a、41aがそれぞれ第1のレバー支持孔12b、12bに挿入されてシャーシ12に回動自在に支持される。
【0072】
サポートレバー40がシャーシ12に支持された状態において、上記したように、サポートレバー40の被支持板部41とセンターリングスライダー31の間に引張コイルバネ35が支持され、サポートレバー40が平面で見て時計回り方向へ付勢される(図3及び図5参照)。
【0073】
サポートレバー40は、ディスク挿入口9aから挿入されるディスク状記録媒体100をディスク保持部43が待ち受ける待受位置と、ディスク保持部43に保持されたディスク状記録媒体100を引き込む引込位置との間で回動される。
【0074】
シャーシ12の左端部には前後に延びるセンターリングレバー44が後端部を支点として回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。センターリングレバー44はシャーシ12の左側縁に沿うように位置されている。
【0075】
センターリングレバー44の前半部には、図10に示すように、右方に開口されたディスク保持凹部44aが形成されている。センターリングレバー44の前端寄りの位置には、その下端部から右方へ突出された被作用突部44bが設けられている。被作用突部44bはシャーシ12に形成された切欠を介して該シャーシ12の下面側に位置されている。
【0076】
センターリングレバー44とシャーシ12の間にはコイルバネ45が支持され、図3乃至図5に示すように、センターリングレバー44は前端部が略左方へ移動する方向へ付勢されている。
【0077】
ロアーシェル7の左側面における前端部には前後に延びる案内部材46が取り付けられている(図3乃至図5参照)。案内部材46には右方に開口されたディスク案内凹部46aが形成されている。
【0078】
ロアーシェル7の配置凹部11の右端部における前端部にはカバー47が取り付けられ(図3乃至図5参照)、該カバー47によって駆動モーター19のモーター軸に固定された図示しないウォームと該ウォームに噛合された図示しない減速ギヤが上方から覆われている。
【0079】
シャーシ12の第2のスライダー支持部16には、図3乃至図5に示すように、前後に延びる第1のカムスライダー48がスライダー押さえ片18、18に押さえられた状態で前後方向へ移動自在に支持されている。第1のカムスライダー48の後端部には、図13に示すように、上方へ突出された連結軸48aが設けられている。
【0080】
第1のカムスライダー48には左方に開口されたカム部49とカム連結部50が前後に離隔して形成されている。
【0081】
カム部49は、前後に延びる第1の直線溝部49aと、該第1の直線溝部49aの後端から後斜め上方へ延びる第1の傾斜溝部49bと、該第1の傾斜溝部49bの後端から後斜め上方へ延びる第2の傾斜溝部49cと、該第2の傾斜溝部49cの後端から後斜め下方へ延びる第3の傾斜溝部49dと、該第3の傾斜溝部49dの後端から後方へ延びる第3の直線溝部49eとから成り、該第3の直線溝部49eが第1の直線溝部49aより上方に位置されている。第2の傾斜溝部49cの傾斜角度は第1の傾斜溝部49bの傾斜角度より大きくされている。
【0082】
カム連結部50は、前後に延びる第1の直線部50aと、該第1の直線部50aの後端から後斜め上方へ延びる第1の傾斜部50bと、該第1の傾斜部50bの後端から後方へ延びる第2の直線部50cと、該第2の直線部50cの後端から後斜め上方へ延びる第2の傾斜部50dと、該第2の傾斜部50dの後端から後斜め下方へ延びる第3の傾斜部50eと、該第3の傾斜部50eの後端から後方へ延びる第3の直線部50fとから成り、第2の直線部50cと第3の直線部50fが同じ高さにおいて第1の直線部50aより上方に位置されている。
【0083】
シャーシ12の第1のスライダー支持部15には左右に延びる第2のカムスライダー50が左右方向へ移動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。第2のカムスライダー50の右端部には上方へ突出された連結軸50aが設けられている(図13参照)。
【0084】
第2のカムスライダー50には、左右に離隔して形成され前方に開口されたカム部52、52と、該カム部52、52間に位置され前方に開口されたカム連結部53とが形成されている。
【0085】
カム部52は、前後に延びる第1の直線溝部52aと、該第1の直線溝部52aの後端から後斜め上方へ延びる第1の傾斜溝部52bと、該第1の傾斜溝部52bの後端から後斜め上方へ延びる第2の傾斜溝部52cと、該第2の傾斜溝部52cの後端から後斜め下方へ延びる第3の傾斜溝部52dと、該第3の傾斜溝部52dの後端から後方へ延びる第3の直線溝部52eとから成り、該第3の直線溝部52eが第1の直線溝部52aより上方に位置されている。第2の傾斜溝部52cの傾斜角度は第1の傾斜溝部52bの傾斜角度より大きくされている。
【0086】
カム連結部53は、前後に延びる第1の直線部53aと、該第1の直線部53aの後端から後斜め上方へ延びる第1の傾斜部53bと、該第1の傾斜部53bの後端から後方へ延びる第2の直線部53cと、該第2の直線部53cの後端から後斜め上方へ延びる第2の傾斜部53dと、該第2の傾斜部53dの後端から後斜め下方へ延びる第3の傾斜部53eと、該第3の傾斜部53eの後端から後方へ延びる第3の直線部53fとから成り、第2の直線部53cと第3の直線部53fが同じ高さにおいて第1の直線部53aより上方に位置されている。
【0087】
ロアーシェル7における第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51の間に位置する部分には連結レバー54が回動自在に支持されている(図3乃至図5参照)。連結レバー54は、図13に示すように、長孔状の2つの連結孔54a、54aを有し、該連結孔54a、54aにそれぞれ第1のカムスライダー48の連結軸48aと第2のカムスライダー51の連結軸51aが摺動自在に係合されている。従って、第1のカムスライダー48が前後方向へ移動されると、連結レバー54が回動され、該連結レバー54の回動に伴って第2のカムスライダー51が第1のカムスライダー48と同期して右方又は左方へ移動される。
【0088】
連結レバー54には下方へ突出された被作用軸54bが設けられている。
【0089】
シャーシ12の第1のスライダー支持部15のレバー支持片部15c、15cと第2のスライダー支持部16のレバー支持片部16bには、それぞれ昇降レバー55、55、55が回動自在に支持されている。
【0090】
昇降レバー55は水平方向を向く板状に形成され、回動支点部55aとカム連結部55bとユニット連結部55cを有し、回動支点部55aとユニット連結部55cがカム連結部55bを挟んで反対側に位置されている。カム連結部55bは軸状に形成され、ユニット連結部55cは長孔状に形成されている。
【0091】
昇降レバー55においては、回動支点部55aからカム連結部55bまでの距離より回動支点部55aからユニット連結部55cまでの距離が大きくされ、例えば、回動支点部55aからユニット連結部55cまでの距離は回動支点部55aからカム連結部55bまでの距離の約2倍にされている。
【0092】
昇降レバー55、55、55はそれぞれ回動支点部55a、55a、55aが第1のスライダー支持部15のレバー支持片部15c、15c又は第2のスライダー支持部16のレバー支持片部16bに回動自在に支持され、カム連結部55b、55b、55bがそれぞれ第1のカムスライダー48のカム部49又は第2のカムスライダー51のカム部52、52に摺動自在に連結されている。従って、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51が移動されると、カム連結部55b、55b、55bのカム部49、52、52に対する位置が変化され、昇降レバー55、55、55がレバー支持片部15c、15c、16bに対して回動される。
【0093】
ロアーシェル7の配置凹部11には、図3乃至図5に示すように、シャーシ12の前側にピックアップユニット56が後端部が略上下に移動される方向へ回動自在(昇降自在)に支持されている。ピックアップユニット56はピックアップベース57と該ピックアップベース57にディスク状記録媒体100の半径方向へ移動自在に支持された光ピックアップ58とを有している。
【0094】
ピックアップベース57の外周面には、図3乃至図5に示すように、それぞれ右方と後方へ突出された連結ピン57a、57aが設けられている。連結ピン57a、57aはそれぞれ第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51のカム連結部50、53に摺動自在に連結されている。従って、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51が移動されると、連結ピン57a、57aのカム連結部50、53に対する位置が変化され、後端部が略上下に移動される方向へ回動(昇降)される。
【0095】
ピックアップベース57には光ピックアップ58及び後述するスピンドルモーター等を配置するための上下に貫通された配置孔57bが形成されている(図3乃至図5参照)。
【0096】
昇降レバー55、55、55にはモーターユニット59が支持されている(図3乃至図5参照)。モーターユニット59は、図14に示すように、モーター取付ベース60と該モーター取付ベース60上に配置されたスピンドルモーター61と該スピンドルモーター61によって回転されるディスクテーブル62とを有している。
【0097】
ディスクテーブル62は中央部にセンターリング突部62aを有し、該センターリング突部62aの外周側にディスク状記録媒体100が載置されるテーブル部62bが設けられている。
【0098】
モーター取付ベース60はベース板63と該ベース板63上に支持された取付板64とから成る。
【0099】
ベース板63は上下方向を向く支持板部65と該支持板部65の前方及び右方側の側縁から上方へ突出された側板部66とから成る。支持板部65には治具挿通孔65a、65a、65aが形成されている(図15参照)。支持板部65には略中央に円弧状に形成された切欠65bが形成されている(図14参照)。側板部66には外方へ突出された軸状のレバー連結部66a、66a、66aが設けられている。
【0100】
側板部66の外面には姿勢保持用板バネ67が取り付けられている。姿勢保持用板バネ67は一部が側板部66から後方に離隔して位置され、この離隔して位置された部分が被保持部67aとして形成されている。
【0101】
取付板64は、図14乃至図16に示すように、略円板状に形成されたモーター取付部68と該モーター取付部68の外側に位置する被支持部69とが一体に形成されて成る。取付板64はモーター取付部68がベース板63の切欠65bに対応して位置され被支持部69が支持板部65上に位置され、該支持板部65との間に圧縮コイルバネであるバネ部材70、70、70が介在された状態でベース板63に支持されている(図14及び図16参照)。取付板64はバネ部材70、70、70が介在された状態でベース板63に支持されているため、該ベース板63に対して上下方向へ変位可能とされ、上方へ付勢された状態でベース板63に支持される。
【0102】
取付板64の被支持部69には調整部69a、69a、69aが形成され、該調整部69a、69a、69aは螺溝を有し上下方向へ貫通された螺孔である(図14及び図16参照)。
【0103】
取付板64はベース板63上に支持された状態において、調整部69a、69a、69aがそれぞれベース板63の治具挿通孔65a、65a、65aの真上に位置される(図17参照)。
【0104】
取付板64のモーター取付部68上にはスピンドルモーター61が取り付けられる(図14及び図16参照)。
【0105】
モーターユニット59はベース板63のレバー連結部66a、66a、66aがそれぞれ昇降レバー55、55、55のユニット連結部55c、55c、55cに摺動自在に係合される。従って、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51が移動されカム連結部55b、55b、55bのカム部49、52、52に対する位置が変化されて昇降レバー55、55、55が回動されると、モーターユニット59が上下方向へ移動される。
【0106】
モーターユニット59が昇降レバー55、55、55に支持された状態においては、スピンドルモーター61及びディスクテーブル62がピックアップユニット56のピックアップベース57における配置孔57bの後端部に対応して位置される。このときモーター取付ベース60の下方にはロアーシェル7の開口部7aが位置される。
【0107】
また、モーターユニット59が昇降レバー55、55、55に支持された状態においては、図18に示すように、シャーシ12の第1のスライダー支持部15に設けられたバネ保持部16の保持部16cが、モーター取付ベース60に取り付けられた姿勢保持用板バネ67の被保持部67aとモーター取付ベース60の側板部66との間に両者に挟持された状態で挿入され、モーターユニット59が上下方向へ移動されるときには、姿勢保持用板バネ67が保持部16c及び側板部66と摺動される。
【0108】
従って、スピンドルモーター61及びディスクテーブル62の倒れ(傾き)を防止することができる。
【0109】
ピックアップユニット56及びモーターユニット59はともに上下方向へ移動され、移動途中において一体となって上下される。従って、一体となって上下されるときにはピックアップベース57の下面にモーター取付ベース60の取付板64の上面が接した状態とされる。また、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル62に装着された状態においても、ピックアップベース57の下面にモーター取付ベース60の取付板64の上面が接する。
【0110】
このときモーター取付ベース60はバネ部材70、70、70によって取付板64がベース板63に対して変位可能な構成とされているため、取付板64の上面がピックアップベース57の下面に面接触された状態で押し付けられる。従って、取付板64のピックアップベース57に対する接触状態の安定化を図ることができる。
【0111】
上記のようにピックアップユニット56とモーターユニット59は一体となるため、ディスクドライブ装置5においては、ピックアップベース57に対してディスクテーブル62のテーブル部62bを水平な状態に保持する必要があり、この水平状態の保持は、以下のようにして、調整をすることにより行うことができる。
【0112】
調整はピックアップユニット56がロアーシェル7に支持されモーターユニット59が昇降レバー55、55、55に支持された状態において、第1のカムスライダー48及び第2のカムスライダー51を動作させてモーターユニット59の取付板64をピックアップユニット56のピックアップベース57に下方から接触させた状態で行う。
【0113】
調整は、図17に示すように、調整ネジ71、71、71を取付板64の調整部69a、69a、69aに対して回転させることにより行い、調整ネジ71、71、71を回転させると、該調整ネジ71、71、71の上端面がピックアップベース57の下面に接しているため、取付板64のベース板63に対する位置が変位される。このときゲージ等の測定器具を用い、ディスクテーブル62のテーブル部62bがピックアップベース57に対して水平となるように調整部69a、69a、69aにそれぞれ螺合した調整ネジ71、71、71を回転させる。
【0114】
調整に際しては、ドライバー等の治具200によって調整ネジ71、71、71を回転させるが、ディスクドライブ装置5にあっては、ピックアップユニット56がロアーシェル7に支持されモーターユニット59が昇降レバー55、55、55に支持された状態において、ドライバー等の治具200を下方からロアーシェル7の開口部7a及びベース板63の治具挿通孔65a、65a、65aを挿通させて調整ネジ71、71、71を回転させることができる。
【0115】
このようにディスクドライブ装置5にあっては、ピックアップユニット56がロアーシェル7に支持されモーターユニット59が昇降レバー55、55、55に支持された状態でピックアップベース57に対するディスクテーブル62の位置調整を行うことができるため、リアルタイムで調整することが可能であり、調整作業の容易化を図ることができる。
【0116】
シャーシ12の下側には図示しない回路基板が配置され、図5に示すように、回路基板上に起動スイッチ72と検出スイッチ73、74が搭載されている。起動スイッチ72はロアーシェル7の配置凹部11の左右方向における略中央部に位置され、検出スイッチ73、74は配置凹部11の右端寄りの位置において前後に離隔して位置されている。起動スイッチ72及び検出スイッチ73、74は何れもピックアップユニット56の後側に配置されている。
【0117】
以下に、ディスク状記録媒体100のローディング時及びイジェクト時におけるディスクドライブ装置5の動作について説明する(図19乃至図40参照)。尚、以下の説明において各部の回動方向については、各図に示すR1―R2方向により説明を行う。R1方向は平面で見て時計回り方向であり、R2方向は平面で見て反時計回り方向である。
【0118】
先ず、ディスク状記録媒体100がフロントパネル9のディスク挿入口9aから挿入される前の各部の状態である初期状態について説明する(図19乃至図21参照)。
【0119】
スライダー20は後方の移動端に位置され、軸摺動溝21の前側直線部21aに回動レバー22の被押圧軸22cが係合されている。このとき回動レバー22はR2方向における回動端寄りに位置され、回動レバー22に連結されているロードレバー24もR2方向における回動端寄りに位置されている。
【0120】
スライダー20のスイッチ押圧部20cは後側に位置されている検出スイッチ74を操作した状態とされている。
【0121】
スライダー20が後方の移動端に位置されているため、駆動レバー25はR2方向における回動端に位置されている。
【0122】
センターリングスライダー31はサポートレバー40との間に支持された引張コイルバネ35の付勢力によって前方の移動端に位置されている。
【0123】
イジェクトレバー36はシャーシ12との間に支持された付勢バネ38の付勢力によってR1方向における回動端である待受位置にあり、規制ピン36bは駆動レバー25の作用孔29における前端部に位置されている。このときイジェクトレバー36は一部がディスクテーブル62のテーブル部62bの上方及びピックアップベース57の上方に位置され、ディスク保持部37がディスクテーブル62のセンターリング突部62aの前方かつ右方に位置されている。
【0124】
イジェクトレバー36に取り付けられた被押圧部材39はスイッチ押圧部39aが起動スイッチ72を操作した状態とされている。このとき駆動モーター19は起動されていない。
【0125】
サポートレバー40はセンターリングスライダー31との間に支持された引張コイルバネ35の付勢力によってR1方向における回動端である待受位置にあり、一方の被ガイドピン41aがセンターリングスライダー31のロック縁部32bに係合されてR1方向における回動端に保持されている。このときサポートレバー40のアーム部42がピックアップベース57の上方に位置され、ディスク保持部37がディスクテーブル62のセンターリング突部62aの前方かつ左方に位置されている。サポートレバー40のディスク保持部43はイジェクトレバー36のディスク保持部37より稍前方に位置されている。
【0126】
センターリングレバー44は被作用突部44bにセンターリングスライダー31の直線作用部34が左方から係合されており、シャーシ12との間に支持されたコイルバネ45の付勢力に抗してR2方向における回動端に位置されている。
【0127】
第1のカムスライダー48は後方の移動端に位置されている。従って、図20に示すように、ピックアップユニット56の連結ピン57aはカム連結部50の第1の直線部50aに係合され、昇降レバー55のカム連結部55bはカム部49の第1の直線溝部49aに係合されている。
【0128】
第2のカムスライダー51は左方の移動端に位置されている。従って、ピックアップユニット56の連結ピン57aはカム連結部53の第1の直線部53aに係合され、昇降レバー55のカム連結部55b、55bはそれぞれカム部52、52の第1の直線溝部52a、52aに係合されている。
【0129】
尚、ピックアップユニット56及びモーターユニット59の昇降動作に関しては、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51のカム部49、52、52とカム連結部50、53において対応した位置に昇降レバー55のカム連結部55b、55b、55bとピックアップベース57の連結ピン57a、57a、57aがそれぞれ連結されるため、第1のカムスライダー48における連結状態のみを各図に示すこととする(図20、図21、図28乃至図34参照)。
【0130】
昇降レバー55は、図21に示すように、カム連結部55b、55b、55bがそれぞれ第1のカムスライダー48におけるカム部49の第1の直線溝部49aと第2のカムスライダー51におけるカム部52、52の第1の直線溝部52a、52aに連結され、ユニット連結部55c、55c、55cにモーターユニット59のベース板63に設けられたレバー連結部66a、66a、66aがそれぞれ連結されている。
【0131】
ピックアップユニット56は後下がりの状態で傾斜され、モーターユニット59は下方の移動端に位置されている。このときモーターユニット59のモーター取付ベース60はピックアップユニット56のピックアップベース57の下方に離隔して位置されている。
【0132】
以上に記載した初期状態において、ディスク状記録媒体100がフロントパネル9のディスク挿入口9aから手動により挿入されると、図22に示すように、ディスク状記録媒体100は外周面がサポートレバー40におけるディスク保持部43のディスク保持ピン43aに接し、ディスク保持部43に保持される。サポートレバー40はディスク状記録媒体100によってディスク保持ピン43aが押圧されてR2方向へ回動されていく。
【0133】
尚、ディスク状記録媒体100のディスク挿入口9aに対する挿入時及び排出時には、何れもディスク状記録媒体100は外周部が案内部材46のディスク案内凹部46aに摺接されて案内され前後方向へ移動されていく。
【0134】
ディスク挿入口9aから挿入されていくディスク状記録媒体100は、ロードレバー24のローラー24bに接し、ロードレバー24がディスク状記録媒体100の挿入に伴って捩じりコイルバネ23の付勢力に抗してR2方向へ回動される。このときロードレバー24の回動に伴って回動レバー22もR2方向へ回動される。
【0135】
ディスク状記録媒体100は、図23に示すように、外周面がイジェクトレバー36におけるディスク保持部37のディスク保持ピン37aに接し、サポートレバー40のディスク保持部43とイジェクトレバー36のディスク保持部37の両者に保持される。イジェクトレバー36はディスク状記録媒体100によってディスク保持ピン37aが押圧されてR2方向へ回動されていく。
【0136】
ディスク挿入口9aからディスク状記録媒体100が挿入されたときには、上記したように、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル62のセンターリング突部62aの前方に位置されているディスク保持部37、43に保持される。
【0137】
従って、ディスク状記録媒体100はセンターリング突部62aの前方において左右に位置するディスク保持部37、43によって保持されるため、ディスク状記録媒体100が水平状態に対して傾斜した状態でディスク挿入口9aから挿入されてしまった場合においても、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル62やピックアップベース57に接触することがなく、ディスク状記録媒体100の傷付きを防止することができる。
【0138】
尚、ディスク挿入口9aから誤って径の小さなディスク状記録媒体、例えば、直径が約8cmのディスク状記録媒体が挿入されたときにおいても、2つのディスク保持部37、43がセンターリング突部62aの前側に左右に離隔して位置されているため、ディスク状記録媒体100のディスクテーブル62やピックアップベース57との接触の可能性を小さくすることができる。
【0139】
また、ディスク状記録媒体100の傷付きを防止するためにディスクテーブル62やピックアップベース57の上方にイジェクトレバー36を大きく離隔して位置させる必要がないため、ディスクドライブ装置5の薄型化を図ることができる。
【0140】
尚、ディスクドライブ装置5においては、ディスク挿入口9aから挿入されたディスク状記録媒体100が、先に、サポートレバー40のディスク保持部43に保持され、次いで、イジェクトレバー36のディスク保持部37に保持されるようにしているが、逆に、先に、イジェクトレバー36のディスク保持部37に保持され、次いで、サポートレバー40のディスク保持部43に保持されるように両者の位置を変更してもよく、また、サポートレバー40のディスク保持部43とイジェクトレバー36のディスク保持部37に同時に保持されるように両者の位置を設定してもよい。
【0141】
さらにディスク状記録媒体100が内部へ挿入されていき後方へ移動されていくと、図22に示すように、ディスク状記録媒体100の中心がロードレバー24のローラー24bより後方へ移動され、捩じりコイルバネ23の付勢力によってロードレバー24がR1方向へ回動され、ローラー24bによってディスク状記録媒体100が後方へ押圧されていく。このときイジェクトレバー36とサポートレバー40はディスク保持ピン37a、43aがディスク状記録媒体100に押圧されることによりR2方向へ回動されていく。
【0142】
サポートレバー40が回動されるときにはシャーシ12上を摺動されるが、このとき上方へ打出状に設けられた摺動突条13a、13a、13a上を摺動される。従って、シャーシ12のスライダー支持孔12a、12aに支持されたセンターリングスライダー31の被案内ピン31c、31cや第2のレバー支持孔12c、12cに支持された駆動レバー25の被支持ピン27a、27aがサポートレバー40と接触することがなく、サポートレバー40の動作の円滑化及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0143】
イジェクトレバー36がR2方向へ回動されるときには規制ピン36bが駆動レバー25の作用孔29内を移動される。
【0144】
イジェクトレバー36がR2方向へ回動されディスク状記録媒体100が所定の位置まで回動されると、図23に示すように、被押圧部材39のスイッチ押圧部39aによる起動スイッチ72に対する操作が解除され、駆動モーター19が一方(正転方向)へ回転される。
【0145】
駆動モーター19が起動された後は、該駆動モーター19の駆動力によるディスク状記録媒体100のローディングが行われるため、使用者の手動によるディスク状記録媒体100の挿入作業は不要となる。
【0146】
駆動モーター19が回転されると、その駆動力がスライダー20に伝達され、該スライダー20が前方へ移動されていく。駆動モーター19の回転によりスライダー20が前方へ移動されると、該スライダー20のスイッチ押圧部20cによる検出スイッチ74に対する操作が解除される。
【0147】
スライダー20が前方へ移動されると、押圧突部20bによって回動レバー22の被押圧片部22bが押圧され回動レバー22及びロードレバー24がそれぞれR1方向へ回動されていく(図24参照)。従って、ディスク状記録媒体100はロードレバー24のローラー24bによって後方へ押圧され、駆動モーター19の駆動力によってディスク状記録媒体100が後方へ移動されていく。
【0148】
スライダー20の押圧突部20bによる回動レバー22の被押圧片部22bに対する押圧が開始されるときには、図24に示すように、回動レバー22がスライダー20の移動方向に対して小さな角度αで傾斜されている。従って、駆動モーター19の起動時における押圧突部20bによる被押圧片部22bに対する押圧力は小さくて済み、駆動モーター19の起動トルクを低減することができる。
【0149】
スライダー20の前方への移動により、駆動レバー25はR1方向へ回動されていく。
【0150】
引き続きスライダー20が前方へ移動されると、図25に示すように、押圧突部20bが被押圧片部22bから前方へ離隔され、回動レバー22の被押圧軸22cがスライダー20の軸摺動溝21において前側直線部21aから前側斜行部21bに摺接しながら相対的に移動されていく。従って、軸摺動溝21の前側斜行部21bは被押圧部として機能する被押圧軸22cを押圧する押圧部として機能する。
【0151】
被押圧軸22cが前側斜行部21bに相対的に移動されていくと、回動レバー20は引き続きR1方向へ回動され、ロードレバー24もR1方向へ回動されてディスク状記録媒体100が後方へさらに移動されていく。このとき駆動モーター19は起動後において安定したトルクにより回転されているため、起動時より大きな押圧力が被押圧軸22cに付与される。
【0152】
上記のように、ディスクドライブ装置5にあっては、スライダー20の押圧部(押圧突部20b、前側斜行部21b)が順次引き継がれて回動レバー22の被押圧部(被押圧片部22b、被押圧軸22c)を押圧するため、全ての押圧位置を回動レバー22の回動支点部22aに近い位置に設定することができ、回動レバー22の傾き(あおり)を防止してローディング時における動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0153】
また、順次引き継がれた押圧部の被押圧部に対する押圧力が、駆動モーター19の起動時には小さく、駆動モーター19の駆動が安定した時点で大きくなるため、駆動モーター19の起動時におけるスライダー20、回動レバー22及びロードレバー24の動作の安定化を図ることができると共に動作効率の向上を図ることができる。
【0154】
さらに、回動レバー22の被押圧部として機能する被押圧片部22bと被押圧軸22cをスライダー20の移動方向において回動支点部22aを挟んで反対側の領域にそれぞれ位置させているため、被押圧片部22bと被押圧軸22cの回動支点部22aからの各距離を小さくすることができ、回動レバー22の傾きを低減することができる。
【0155】
さらにまた、回動レバー22の被押圧片部22bと被押圧軸22cが回動支点部22aを挟んで略180°反対側にそれぞれ位置されているため、被押圧片部22bと被押圧軸22cの回動支点部22aからの各距離を小さくすることができ、回動レバー22の傾きを一層低減することができる。
【0156】
尚、回動レバー22において、回動支点部22aからはじめに押圧される被押圧軸22cまでの距離を、回動支点部22aから次に押圧される被押圧片部22bまでの距離より大きくすることにより、駆動モーター19の起動時に回動レバー22を押圧する押圧力を小さくすることができ、スライダー20、回動レバー22及びロードレバー24の動作の安定化を図ることができると共に動作効率の向上を図ることができる。
【0157】
スライダー20の前方への移動時には、例えば、図23に示すように、ディスク状記録媒体100の一部がディスク挿入口9aから前方へ突出されている場合がある。従って、ディスク状記録媒体100が挿入されたときに駆動モーター19の起動が開始された場合において、ディスク状記録媒体100がディスク挿入口9aから引き抜かれる可能性がある。
【0158】
ローディング動作においては、後述するように、駆動レバー25のR1方向への回動に伴い第1のカムスライダー48及び第2のカムスライダー51が移動されてピックアップユニット56とモーターユニット59が上昇されるが、駆動モーター19の駆動時にディスク状記録媒体100がディスク挿入口9aから引き抜かれたときにイジェクトレバー36が付勢バネ38の付勢力によってR1方向へ回動され待受位置に移動されてしまうと、ピックアップベース57やディスクテーブル62によってイジェクトレバー36が持ち上げられ該イジェクトレバー36が変形するおそれがある。
【0159】
そこで、ディスクドライブ装置5にあっては、このようなイジェクトレバー36の変形と言う不具合が生じないように、駆動レバー25の動作が規制されてR1方向へ回動されないように構成されている。
【0160】
駆動モーター19の起動時にはイジェクトレバー36がR2方向における回動端に近い位置まで回動されており、イジェクトレバー36の全体がピックアップユニット56より後方に移動されている(図23参照)。このとき駆動レバー25はスライダー20の前方への移動により初期状態からR1方向へ回動されている。
【0161】
この状態でディスク状記録媒体100がディスク挿入口9aから引き抜かれると、イジェクトレバー36は付勢バネ38の付勢力によってR1方向へ回動され、規制ピン36bが駆動レバー25の作用孔29における前側突部29bの開口縁に係合される。このとき駆動モーター19は駆動中であるが、規制ピン36bによって駆動レバー25のR1方向への回動動作が規制される(図26参照)。
【0162】
従って、駆動モーター19の駆動時にディスク状記録媒体100がディスク挿入口9aから引き抜かれた場合においても、これ以上の駆動レバー25のR1方向への回動動作が行われず、ピックアップユニット56とモーターユニット59が上昇されることがないため、イジェクトレバー36の変形を防止することができる。
【0163】
尚、ディスクドライブ装置5においては、駆動モーター19の駆動時にディスク状記録媒体100がディスク挿入口9aから手前に引き抜かれたときに、駆動レバー25のR1方向への回動動作が一定時間停止されると、駆動モーター19が逆方向へ回転してスライダー20が後方へ移動され、各部が初期状態に戻るようにプログラムが設定されている。
【0164】
また、駆動モーター19の駆動時にディスク状記録媒体100が引き抜かれたときには、サポートレバー40は引張コイルバネ35の付勢力によってR1方向へ回動され、ピックアップベース57の上方の位置である待受位置まで移動されるが、サポートレバー40のこの位置はディスクテーブル62よりピックアップユニット56の回動支点に近い位置であるため、サポートレバー40が待受位置に移動されたときにおいてもピックアップベース57におけるサポートレバー40の真下に位置するの部分の上昇量は小さいため、ピックアップベース57がサポートレバー40と接触することはないようにされている。
【0165】
上記のように、イジェクトレバー36の規制ピン36bが駆動レバー25の作用孔29における前側突部29bの開口縁に係合されるが、作用孔29の開口縁には補強リブ29dが設けられているため、駆動レバー25の強度が高く、規制ピン36bの前側突部29bの開口縁に対する係合による駆動レバー25の変形を防止することができる。
【0166】
図23の状態からさらに駆動モーター19によってスライダー20が前方へ移動されると、ディスク状記録媒体100はロードレバー24のローラー24bに押圧されてさらに後方へ移動される(図27参照)。ディスク状記録媒体100は案内部材46の後方側へ移動され、センターリングレバー44のディスク保持凹部44aに摺接されて案内され後方へ移動されていく。
【0167】
回動レバー22は被押圧軸22cがスライダー20の軸摺動溝21において前側斜行部21bから中側直線部21cに相対的に移動されていく。従って、図27に示すように、回動レバー22及びロードレバー24の回動は停止されディスク状記録媒体100は中心孔100aがディスクテーブル62のセンターリング突部62aの真上に位置するセンターリング位置で停止される。このときディスク状記録媒体100はロードレバー24のローラー24b、イジェクトレバー36のディスク保持ピン37a、サポートレバー40のディスク保持ピン43a及びセンターリングレバー44のディスク保持凹部44aによって外周側から保持されている。
【0168】
センターリング位置においてはロードレバー24の回動が停止されるため、イジェクトレバー36及びサポートレバー40の回動も停止される。
【0169】
駆動モーター19は引き続き正転方向に回転され、スライダー20が前方へ移動されていく。スライダー20の前方への移動により回動レバー22の被押圧軸22cは軸摺動溝21の中側直線部21cを相対的に後方へ移動されていく。
【0170】
スライダー20の前方への移動により、該スライダー20の押圧面部20dによって第1のカムスライダー48が前方へ押圧され、図28に示すように、昇降レバー55のカム連結部55bが第1のカムスライダー48のカム部49における第1の直線溝部49aから第1の傾斜溝部49bへ相対的に移動されていく。同時に、第1のカムスライダー48の前方への移動に同期して第2のカムスライダー51が右方へ移動され、昇降レバー55、55のカム連結部55b、55bがそれぞれ第2のカムスライダー51のカム部52、52における第1の直線溝部52a、52aから第1の傾斜溝部52b、52bへ相対的に移動されていく。従って、第1のカムスライダー55、55、55が回動されてモーターユニット59が上昇されていく。
【0171】
このときピックアップユニット56のピックアップベース57に設けられた連結ピン57a、57aはそれぞれ第1のカムスライダー48のカム連結部50と第2のカムスライダー51のカム連結部53の第1の直線部50a、53aを相対的に移動されていく。従って、ピックアップユニット56は上昇(回動)されない。
【0172】
昇降レバー55においては、上記したように、回動支点部55aからカム連結部55bまでの距離に対して回動支点部55aからユニット連結部55cまでの距離が、例えば、約2倍にされているため、モーターユニット59の昇降距離が、回動支点部55aとカム連結部55bとの間の上下方向における距離に対して約2倍の距離とされる。
【0173】
スライダー20が前方へ移動されていくときには、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51を連結している連結レバー54が回動され、被作用軸54bがスライダー20の作用溝20eに挿入される。
【0174】
さらにスライダー20が前方へ移動されると、昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bが引き続き第1の傾斜溝部49b、52b、52bを相対的に移動される(図29参照)。このときピックアップユニット56のピックアップベース57に設けられた連結ピン57a、57aがそれぞれ第1のカムスライダー48のカム連結部50と第2のカムスライダー51のカム連結部53の第1の直線部50a、53aから第1の傾斜部50b、53bへ相対的に移動されていく。従って、モーターユニット59が引き続き上昇されると共にピックアップユニット56も上昇(回動)されていく。
【0175】
スライダー20がさらに前方へ移動されていくと、昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bがそれぞれ第1の傾斜溝部49b、52b、52bから第2の傾斜溝部49c、52c、52cへ相対的に移動され、ピックアップユニット56の連結ピン57a、57aがそれぞれ第1の傾斜部50b、53bから第2の直線部50c、53cへ相対的に移動されていく(図30参照)。従って、モーターユニット59が引き続き上昇されると共にピックアップユニット56の上昇が一旦停止される。
【0176】
引き続きスライダー20が前方へ移動されていくと、昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bが引き続き第2の傾斜溝部49c、52c、52cを相対的に移動される(図31参照)。このときピックアップユニット56の連結ピン57a、57aがそれぞれ第2の直線部50c、53cから第2の傾斜部50d、53dへ相対的に移動されていく。従って、モーターユニット59が引き続き上昇されると共にピックアップユニット56も上昇されていく。
【0177】
ピックアップユニット56の連結ピン57a、57aが第2の傾斜部50d、53dへ相対的に移動されていくときには、モーターユニット59のモーター取付ベース60がピックアップユニット56のピックアップベース57に下方から接触され、ピックアップユニット56とモーターユニット59が結合され一体となって上昇されていく。
【0178】
昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bはそれぞれ第2の傾斜溝部49c、52c、52cの上端まで相対的に移動されていく(図32参照)。
【0179】
昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bがそれぞれ第2の傾斜溝部49c、52c、52cの上端まで相対的に移動されると共にピックアップユニット56の連結ピン57a、57aがそれぞれ第2の傾斜部50d、53dの上端まで移動されたときには、図33に示すように、ディスクテーブル62のセンターリング突部62aがディスク状記録媒体100の中心孔100aに挿入され、センターリング突部62aがアッパーシェル8の挿通孔8aに挿入され、アッパーシェル8の下面にディスク状記録媒体100が押し付けられて中心孔100aにセンターリング突部62aが嵌合されディスク状記録媒体100がディスクテーブル62に装着される。
【0180】
ディスク状記録媒体100のディスクテーブル62への装着時には、ディスク状記録媒体100が上方へ移動されるが、このときディスク状記録媒体100はロードレバー24のローラー24b、イジェクトレバー36のディスク保持ピン37a、サポートレバー40のディスク保持ピン43a及びセンターリングレバー44のディスク保持凹部44aによって外周側から保持された状態で外周面がこれらと摺接しながら移動される。
【0181】
スライダー20は引き続き前方へ移動され、図34に示すように、昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bはそれぞれ第3の傾斜溝部49d、52d、52dを通って第3の直線溝部49e、52e、52eまで相対的に移動され、ピックアップユニット56の連結ピン57a、57aはそれぞれ第3の傾斜部50e、53eを通って第3の直線部50f、53fまで相対的に移動されていく。従って、ピックアップユニット56とモーターユニット59は一体となって下降され、ディスク状記録媒体100が水平状態とされる。
【0182】
上記したように、ディスクドライブ装置5にあっては、ピックアップユニット56とモーターユニット59はディスク状記録媒体100が水平状態となる位置に対して上方側及び下方側において移動され、ディスク挿入口9aからディスク状記録媒体100が挿入されるときには、ピックアップユニット56とモーターユニット59が下方に位置されているため、ディスク挿入口9aから挿入されたディスク状記録媒体100とピックアップユニット56及びモーターユニット59とが接触し難く、ディスク状記録媒体100の傷付きや損傷の防止を図ることができる。
【0183】
また、ピックアップユニット56とモーターユニット59が各別に動作(昇降)されるため、ピックアップユニット56とモーターユニット59をそれぞれの所望の範囲内で動作させる設計が可能となり、ディスクドライブ装置5の薄型化及び設計の自由度の向上を図ることができる。
【0184】
さらに、第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51にそれぞれモーターユニット59を動作させるためのカム部49、52、52とピックアップユニット56を動作させるためのカム連結部50、53とを形成しているため、各別に動作されるピックアップユニット56とモーターユニット59の駆動源が一つの駆動モーター19で済み、部品点数の削減によるディスクドライブ装置5の製造コストの低減及び配置スペースの低減によるディスクドライブ装置5の小型化を図ることができる。
【0185】
上記したように、モーターユニット59の昇降は第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51の移動に伴う昇降レバー55、55、55の回動動作を介して行われ、モーターユニット59の昇降距離が、回動支点部55aとカム連結部55bとの間の上下方向における距離に対して大きくされ(図21及び図32参照)、例えば、約2倍の距離とされている。
【0186】
従って、ディスクドライブ装置5の薄型化を確保した上でモーターユニット59の大きな昇降量を確保することができる。
【0187】
また、第1のカムスライダー48、第2のカムスライダー51とピックアップユニット56との間に介在される部品が昇降レバー55、55、55の一部品だけであるため、製造コストの低減、各部品間の精度管理の容易化及び各部の組付性の容易化を図ることができる。
【0188】
さらに、ディスクドライブ装置5にあっては、昇降レバー55、55、55を板状に形成し、該昇降レバー55、55、55を第1のカムスライダー48又は第2のカムスライダー51とモーター取付ベース60との間に面方向が両者を向く方向(左右方向又は上下方向)となるように配置しているため、昇降レバー55、55、55の配置スペースが少なくて済み、ディスクドライブ装置5の小型化を図ることができる。
【0189】
スライダー20は引き続き前方へ移動され、昇降レバー55、55、55のカム連結部55b、55b、55bはそれぞれ第3の直線溝部49e、52e、52eを相対的に後方へ移動され、ピックアップユニット56の連結ピン57a、57aはそれぞれ第3の直線部50f、53fを相対的に後方へ移動されていく。従って、ピックアップユニット56とモーターユニット59は上昇及び下降されない。
【0190】
このようにディスク状記録媒体100のディスクテーブル62に対する装着が行われた後はピックアップユニット56とモーターユニット59は上昇及び下降されないが、このときスライダー20が前方へ移動されることにより、図35に示すように、回動レバー22の被押圧軸22cが軸摺動溝21の中側直線部21cから後側斜行部21dを経て後側直線部21eまで相対的に後方へ移動されていく。従って、回動レバー22及びロードレバー24がR2方向へ回動され、ロードレバー24のローラー24bがディスク状記録媒体100の外周面から外方へ離隔される。
【0191】
同時に、スライダー20の前方への移動により駆動レバー25がR1方向へ回動され、イジェクトレバー36の規制ピン36bが作用孔29の後側突部29cの開口縁によって略後方へ押圧され、イジェクトレバー36のディスク保持ピン37aがディスク状記録媒体100の外周面から外方へ離隔されイジェクトレバー36が引込位置に至る。イジェクトレバー36は規制ピン36bが後側突部29cの開口縁に係合されることにより引込位置においてロックされる。
【0192】
同時に、スライダー20の前方への移動による駆動レバー15のR1方向への回動によって、センターリングスライダー31の被押圧片部31bが駆動レバー25の一方の被支持ピン27aによって後方へ押圧され、センターリングスライダー31が後方へ移動されていく。センターリングスライダー31が後方へ移動されると、作用突部32のロック部32aがサポートレバー40の一方の被ガイドピン41aに係合されると共に直線作用部34がセンターリングレバー44の被作用突部44bから後方へ離隔される。従って、サポートレバー40がR2方向へ回動されると共にセンターリングレバー44がコイルバネ45の付勢力によってR1方向へ回動され、サポートレバー40のディスク保持ピン43aとセンターリングレバー44がディスク状記録媒体100の外周面から外方へ離隔される。サポートレバー40はディスク保持ピン43aがロック部32aに係合されることにより引込位置においてロックされる。センターリングレバー44は被作用突部44bに傾斜作用部33が右方から係合されることによりディスク状記録媒体100から離隔した位置にロックされる。
【0193】
上記したように、ロードレバー24のローラー24b、イジェクトレバー36のディスク保持ピン37a、サポートレバー40のディスク保持ピン43a及びセンターリングレバー44によるディスク状記録媒体100に対する保持が解除されると共にディスクテーブル62によるディスク状記録媒体100のチャッキングが行われることにより、ディスク状記録媒体100が回転可能な状態とされる。
【0194】
このとき前方へ移動されたスライダー20のスイッチ押圧部20cによって検出スイッチ73が操作され、駆動モーター19の回転が停止される。
【0195】
ディスク状記録媒体100はスピンドルモーター61の回転によるディスクテーブル62の回転に伴って回転され、光ピックアップ58の駆動により情報信号の記録又は再生が行われる。
【0196】
尚、ピックアップユニット56とモーターユニット59は昇降動作の途中で結合され、少なくともディスク状記録媒体100に対する情報信号の記録又は再生が行われるときにはモーターユニット59とピックアップユニット56が結合されているため、ディスク状記録媒体100に対する情報信号の記録再生モードにおいてピックアップユニット56とモーターユニット59間の適正な位置関係を確保することができる。
【0197】
ディスク状記録媒体100に対する情報信号の記録又は再生が終了すると、図示しないイジェクト釦に対する使用者の操作により、駆動モーター19の反転方向への回転が開始される。
【0198】
駆動モーター19が反転方向へ回転されると、スライダー20が後方へ移動され、上記とは逆の動作により再びディスク状記録媒体100の外周面がロードレバー24のローラー24b、イジェクトレバー36のディスク保持ピン37a、サポートレバー40のディスク保持ピン43a及びセンターリングレバー44によって保持される。
【0199】
このときスライダー20の後方への移動により駆動レバー25がR2方向へ回動され、センターリングスライダー31の被押圧片部31bに対する駆動レバー25の被支持ピン27aの係合が解除され、センターリングスライダー31は前方の移動端まで引張コイルバネ35の付勢力によって移動され、センターリングスライダー31の前方への移動により作用突部32のロック部32aによるサポートレバー40に対するロックが解除され、センターリングスライダー31の傾斜作用部33の被作用突部44bに対する係合が解除されると共に直線作用部34が被作用突部44bに係合されてセンターリングレバー44がコイルバネ45の付勢力によってR2方向へ回動される。
【0200】
続いて、スライダー20の後方への移動による第1のカムスライダー48の後方への移動と第2のカムスライダー51の左方への移動によってディスクテーブル62に対するディスク状記録媒体100のチャッキングが解除される。
【0201】
第1のカムスライダー48と第2のカムスライダー51の移動は、両者を連結している連結レバー54の被作用軸54bがスライダー20における作用溝20eの開口縁によって後方へ押圧されることにより行われる。
【0202】
ディスク状記録媒体100のチャッキングの解除は、ディスク状記録媒体100がロードレバー24、イジェクトレバー36のディスク保持部37、サポートレバー40のディスク保持部43及びセンターリングレバー44に保持された状態において、モーターユニット59が下降されディスク状記録媒体100の下面がピックアップベース57に接することによりディスクテーブル62のセンターリング突部62aからディスク状記録媒体100が引き剥がされることにより行われる。
【0203】
ピックアップユニット56及びモーターユニット59が下降されディスク状記録媒体100のチャッキングが解除されると、ディスク状記録媒体100のディスク挿入口9aからの排出動作が行われ、スライダー20が引き続き後方へ移動される。
【0204】
スライダー20の後方への移動により、駆動レバー25がR2方向へ回動され、該駆動レバー25の被支持面部26に形成された押圧部26aによってイジェクトレバー36の下面側に取り付けられた被押圧部材39の被押圧部39aが略前方へ押圧されイジェクトレバー36がR1方向へ回動されてディスク状記録媒体100がディスク保持ピン37aによって前方へ押圧されていく。ディスク状記録媒体100が前方へ移動されていくと、その一部がディスク挿入口9aから前方へ突出されていく。
【0205】
このとき駆動レバー25がR2方向へ回動されると共にイジェクトレバー36がR1方向へ回動され、駆動レバー25の押圧部26aによって押圧される被押圧部材39の押圧される位置及び方向が駆動レバー25とイジェクトレバー36の各回動位置に応じて変化されていく(図37乃至図39参照)。
【0206】
駆動レバー25の押圧部26aによって押圧される被押圧部材39の押圧される方向は、図37乃至図39に示すように、イジェクトレバー36の回動支点と押圧される位置を結んだ線分に対して略直交する方向(図37乃至図39に示す矢印方向)とされイジェクトレバー36の回動動作に対する押圧力のロスが少なくなるように設定されている。
【0207】
従って、イジェクトレバー36の回動動作に関する動作効率の向上が図られ、駆動モーター19のトルクを上げることなく、イジェクト動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0208】
スライダー20がさらに後方へ移動されると、イジェクトレバー36によってディスク状記録媒体100がさらに前方へ押圧されイジェクトレバー36が待受位置に至ったところでディスク保持ピン37aによるディスク状記録媒体100に対する押圧が終了する。このときサポートレバー40は引張コイルバネ35の付勢力によってR1方向へ回動されディスク状記録媒体100の前方への移動に追従され、回動レバー22とロードレバー24は該ロードレバー24のローラー24bがディスク状記録媒体100の外周面に接触された状態で回動されていく。
【0209】
イジェクトレバー36が待受位置まで回動されるときには、被押圧部材39のスイッチ押圧部39aによって起動スイッチ72が再び操作される。
【0210】
このようにディスクドライブ装置5にあっては、ディスク状記録媒体100のイジェクト時に駆動レバー25の押圧部26aによって押圧される被押圧部材39に起動スイッチ72を操作するスイッチ押圧部39aを形成しているため、起動スイッチ72を操作する専用の部材が不要であり、部品点数の削減による機構の簡素化を図ることができる。
【0211】
引き続きスライダー20は後方へ移動され、駆動レバー25のR2方向への回動により、駆動レバー25の延設部27に設けられた作用部27bによってサポートレバー40の被ガイドピン41aが略前方へ押圧される(図40参照)。従って、ディスク状記録媒体100はサポートレバー40のディスク保持ピン43aによって押圧されて前方へ移動される。このときサポートレバー40には引張コイルバネ35の付勢力によるR2方向への回動力が付与されている。
【0212】
上記のようにイジェクト動作の終了直前にイジェクトレバー36によるディスク状記録媒体100に対する押圧を解除し、引張コイルバネ35の付勢力が付与されたサポートレバー40によってディスク状記録媒体100をイジェクトするようにしており、イジェクト動作の終了直前には引張コイルバネ35の付勢力が小さいため、ディスク挿入口9aからのディスク状記録媒体100の過度の飛出を防止することができる。
【0213】
また、センターリングスライダー25に作用部27bを設け、該作用部27bによってサポートレバー40の被ガイドピン41aを押圧してディスク状記録媒体100をイジェクトするようにしているため、サポートレバー40の回動動作が確実に行われディスク状記録媒体100のイジェクトを確実に行うことができる。
【0214】
さらに、イジェクトレバー36の回動動作が終了した後においても引き続きサポートレバー40が回動されてディスク状記録媒体100を押圧してディスク挿入口9aから排出するようにしているため、ディスク状記録媒体100をディスク挿入口9aから所定の量だけ確実に突出させることができる。
【0215】
スライダー20の後方への移動により、スイッチ押圧部20cによって後側に位置された検出スイッチ74が操作されると、駆動モーター19の回転が停止されスライダー20の後方への移動が停止される。
【0216】
使用者は、ディスク挿入口9aから突出した部分を把持してディスク状記録媒体100をディスクドライブ装置5から取り出すことができる。
【0217】
尚、スライダー20のスイッチ押圧部20cによって検出スイッチ74が操作されることによりスライダー20の後方への移動が停止されるが、この停止位置は初期状態における位置(図19参照)より後方とされている。ディスクドライブ装置5にあっては、ディスク状記録媒体100のイジェクト動作が終了しスライダー20が後方の移動端で停止された後に、駆動モーター19が再び正転方向へ回転され、各部が初期状態(図19乃至図21参照)に戻るようにプログラムが設定されている。
【0218】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0219】
【図1】図2乃至図40と共に本発明を実施するための最良の形態を示すものであり、本図は電子機器の斜視図である。
【図2】ディスクドライブ装置とディスク状記録媒体を示す斜視図である。
【図3】ディスクドライブ装置の分解斜視図である。
【図4】ディスクドライブ装置を示す斜視図である。
【図5】ディスクドライブ装置を示す概略平面図である。
【図6】シャーシの拡大斜視図である。
【図7】スライダーの拡大斜視図である。
【図8】回動レバーとロードレバーを示す拡大斜視図である。
【図9】駆動レバーとスライダーの一部を示す拡大分解斜視図である。
【図10】センターリングスライダーとセンターリングレバーを示す拡大分解斜視図である。
【図11】イジェクトレバー、サポートレバー及び被押圧部材をシャーシの一部とともに示す拡大斜視図である。
【図12】被押圧部材の拡大平面図である。
【図13】第1のカムスライダー、第2のカムスライダー及び連結レバーをシャーシの一部とともに示す拡大斜視図である。
【図14】モーターユニットを示す拡大斜視図である。
【図15】ピックアップユニットとモーターユニットの一部の背面側を示す拡大斜視図である。
【図16】モーターユニットをベース板を取り外して示す拡大斜視図である。
【図17】ピックアップユニットとモーターユニットの一部を示す拡大断面図である。
【図18】姿勢保持用板バネの保持状態を示す拡大斜視図である。
【図19】図20乃至図40と共にディスクドライブ装置の動作を示すものであり、本図は、初期状態を示す概略平面図である。
【図20】初期状態を示す概略側面図である。
【図21】昇降レバー等の初期状態を示す概略拡大側面図である。
【図22】ディスク状記録媒体のディスク挿入口からの挿入が開始された状態を示す概略平面図である。
【図23】図22に引き続き駆動モーターの正転方向への回転が開始された状態を示す概略平面図である。
【図24】回動レバーの被押圧片部がスライダーの押圧部によって押圧されている状態を示す概略平面図である。
【図25】図24に引き続き回動レバーの被押圧軸がスライダーの押圧部によって押圧されている状態を示す概略平面図である。
【図26】イジェクトレバーの規制ピンによって駆動レバーの回動動作が規制されている状態を示す概略平面図である。
【図27】図23に引き続きディスク状記録媒体のセンターリングが完了した状態を示す概略平面図である。
【図28】図29乃至図34と共にディスク状記録媒体がチャッキングされるときのピックアップユニット及びモーターユニット等の状態を示すものであり、本図は、チャッキング動作が開始された直後の状態を示す概略側面図である。
【図29】図28に引き続きチャッキング動作が行われている状態を示す概略側面図である。
【図30】図29に引き続きチャッキング動作が行われている状態を示す概略側面図である。
【図31】図30に引き続きチャッキング動作が行われている状態を示す概略側面図である。
【図32】モーターユニットが最上端まで移動されたときの昇降レバー等の状態を示す概略拡大側面図である。
【図33】図32に引き続きディスク状記録媒体が装着された状態を示す概略側面図である。
【図34】図33に引き続きチャッキング動作が完了した状態を示す概略側面図である。
【図35】ディスク状記録媒体のチャッキングが完了し記録再生が可能な位置にあるときの状態を示す概略平面図である。
【図36】イジェクト動作が行われている途中の状態を示す概略平面図である。
【図37】図38及び図39と共にセンターリングスライダーの押圧部により被押圧部材の押圧される位置が変化する状態を示すものであり、本図は、押圧が開始された直後の状態を示す概略拡大平面図である。
【図38】図37に引き続く状態を示す概略拡大平面図である。
【図39】図38に引き続く状態を示す概略拡大平面図である。
【図40】イジェクト動作が完了した状態を示す概略平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク挿入口から挿入されてローディングされたディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと、
シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるイジェクトレバーと、
シャーシに回動自在に支持されディスク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を保持するディスク保持部を有すると共にディスク挿入口から挿入されるディスク状記録媒体をディスク保持部が待ち受ける待受位置とディスク保持部に保持されたディスク状記録媒体を引き込む引込位置との間で回動されるサポートレバーと、
ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持するピックアップベースと、
駆動モーターによって所定の方向へ移動されてピックアップベースを昇降させるスライダーと、
スライダーに連結され該スライダーの移動に伴って動作されると共に所定の形状に形成された作用孔を有する駆動レバーとを設け、
イジェクトレバーに駆動レバーの作用孔に挿入された規制ピンを設け、
イジェクトレバーを回動方向における待受位置側へ付勢する付勢バネを設け、
ディスク状記録媒体のローディング動作中に駆動モーターによってスライダー及び駆動レバーが移動された状態においてイジェクトレバーが付勢バネの付勢力によって待受位置側へ回動されたときに、イジェクトレバーの規制ピンが駆動レバーの作用孔の開口縁における所定の部分に係合されてスライダーの移動が規制されるようにした
ディスクドライブ装置。
【請求項2】
駆動レバーの作用孔の開口縁に補強リブを設けた
請求項1に記載のディスクドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公開番号】特開2009−259400(P2009−259400A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−185571(P2009−185571)
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【分割の表示】特願2007−63951(P2007−63951)の分割
【原出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(306025075)ソニーオプティアーク株式会社 (46)
【Fターム(参考)】