説明

ディスクローディング装置

【課題】ディスク装置の高さを低くするために、ピックアップユニットとディスクローディング装置の部品の間に干渉又は衝突が生じないディスクローディング装置の提供。
【解決手段】ディスクの大きさに応じて旋回角度が変化するディスク選別ユニット20と、ディスク選別ユニットと離間して設置され、ディスクによって旋回する一対のガイドアームと、ディスク選別ユニットによって位置決定され、一対のガイドアーム30のうちの一方のガイドアームによって回転する小径ローディングレバー40と、一対のガイドアームによって移動する大径ローディングレバー50と、小径ローディングレバー又は大径ローディングレバーによって移動するスライドカムユニット60と、スライドカムユニットによって動作してディスクを固定するチャックユニット70とを含む。小径ローディングレバーと大径ローディングレバーとは、一対のガイドアームの上側に同じ高さに設置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)のようなディスク媒体を収納及び排出できるように構成されたディスク装置に関し、より詳細には、ディスク媒体を移送、チャッキングするディスクローディング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、スロットイン(Slot−in)方式と呼ばれるディスク装置は、ディスク媒体(以下、ディスクという)をトレイに搭載せずに直接収納及び排出するものである。このようなディスク装置の内部には、ディスクをチャッキング位置に移動させてチャッキングするディスクローディング装置が設置されている。通常、ディスクローディング装置は直径が異なる多様な種類のディスクを移送してチャッキングできるように構成される。
【0003】
図1及び図2には、従来技術に係るディスクローディング装置100の一例が示されている。
【0004】
図1及び図2に示すように、ローディングされるディスク101が、直径が8cmの小径ディスクである場合、小径ディスクの外周面に接触するプッシュレバー110とガイドレバー120によって上部スライダー130が下方に移動する。この時、プッシュレバー110の一端は上部スライダー130とP1地点で接触している。上部スライダー130が図1の下方に移動すると、上部スライダー130と一体に組み立てられたスライダーカム140が同じ方向に移動してディスク101をチャッキングさせる。
【0005】
一方、ディスク101として直径が12cmの大径ディスクがローディングされる場合、ディスク選別ユニット150によってプッシュレバー110の一端が上部スライダー130のP2地点に位置するようになる。この状態で、大径ディスクが引き込まれると、大径ディスクの外周面によって押されるプッシュレバー110とガイドレバー120とによって上部スライダー130が図1の下方に移動する。上部スライダー130が移動すると、スライダーカム140も同じ方向に移動してディスク101をチャッキングさせる。
【0006】
しかしながら、このような従来技術に係るディスクローディング装置100は、スライダーカム140を移動させてディスク101をチャッキングするのに用いられるプッシュレバー110と、ガイドレバー120と、ディスク選別ユニット150のリンク151とが、図2に示されたように三層構造となっており、ディスクローディング装置100の高さが高い。従って、ディスク装置の小型化が困難であるという問題がある。
【0007】
なお、従来技術に係るディスクローディング装置100は、構造的な限界により、プッシュレバー110がピックアップユニットの移動する領域Zと干渉される位置にあることになる。従って、ピックアップユニットとプッシュレバー110とが衝突しないようにするためには、空間的な制約があり、外部衝撃によってピックアップユニットとプッシュレバー110とが衝突してピックアップユニットが破損するおそれがあるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】日本特開第2007−80337号公報
【特許文献2】日本特開第2006−236435号公報
【特許文献3】日本特開第2008−140524号公報
【特許文献4】日本特開第2006−65925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ディスク装置の高さを低くすることができるように、二層構造で形成されたディスクローディング装置を提供することにある。
【0010】
なお、本発明のもう一つの目的は、ピックアップユニットとディスクローディング装置の部品との間に干渉又は衝突が生じないディスクローディング装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような本発明の目的は、引き込まれるディスクの大きさに応じて旋回角度が変化するディスク選別ユニットと、前記ディスク選別ユニットと離間して設置され、前記ディスクによって旋回する一対のガイドアームと、前記ディスク選別ユニットによって位置決定され、一対のガイドアームのうちの一方のガイドアームによって回転する小径ローディングレバーと、前記一対のガイドアームによって移動する大径ローディングレバーと、前記小径ローディングレバー又は前記大径ローディングレバーによって移動するスライドカムユニットと、前記一対のガイドアームと前記ディスク選別ユニットとの間に設置され、前記スライドカムユニットによって動作して前記ディスクを固定するチャックユニットとを含み、前記小径ローディングレバーと前記大径ローディングレバーとは、前記一対のガイドアームの上側に同じ高さに設置されるディスクローディング装置を提供することで達成できる。
【0012】
本発明に係るディスクローディング装置は、前記ディスク選別ユニットの下側に設置され、前記ディスクを前記一対のガイドアーム側に移送させる移送ユニットを更に含んでよい。
【0013】
前記移送ユニットは、前記ディスク選別ユニットの下側に設置される支持部材と、前記支持部材の下側に設置され、前記ディスクを移動させる一対の移送ローラとを含んでよい。
【0014】
前記移送ローラは、対向するように設置された一対のテーパーローラであることが望ましい。
【0015】
前記ディスク選別ユニットは、前記ディスクの外周面と接触する一端を有する一対の選別レバーと、前記一対の選別レバーの他側に接続され、前記一対の選別レバーの旋回に沿って一側に移動する中間リンクと、前記小径ローディングレバーと前記一対の選別レバーのうちの一方の選別レバーとの間に前記スライドカムユニットと平行して設置され、前記選別レバーの動作を前記小径ローディングレバーに伝達する接続リンクとを含んでよい。
【0016】
前記ディスクが小径である場合、前記選別レバーと前記接続リンクとによって前記小径ローディングレバーは、前記スライドカムユニットと干渉される第1位置に位置し、前記ディスクが大径である場合、前記小径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉されない第2位置に位置することが望ましい。
【0017】
前記一対のガイドアームの各々の一端は前記ディスクの外周面と接触し、前記一対のガイドアームの各々の他端は前記大径ローディングレバーに回転自在に接続され、前記ディスクが前記一対のガイドアームの一端を加圧すると、前記一対のガイドアームは前記大径ローディングレバーを前記スライドカムユニット側に移動させるように構成してよい。
【0018】
前記一対のガイドアームのうち第1ガイドアームと前記大径ローディングレバーとが接続される第1アーム接続部と、前記一対のガイドアームのうち第2ガイドアームと前記大径ローディングレバーとが接続される第2アーム接続部とは、前記第1ガイドアームの回転中心と第2ガイドアームの回転中心とを接続する直線を中心に互いに反対側に位置することが望ましい。
【0019】
前記スライドカムユニットは、前記小径ローディングレバーと接触する小径接触部と、前記大径ローディングレバーと接触する大径接触部とを含んでよい。
【0020】
前記大径接触部は傾斜面で形成され、前記大径ローディングレバーには前記傾斜面に接触するローラが設置されてよい。
【0021】
前記ディスクが大径ディスクである場合、前記大径ローディングレバーが前記スライドカムユニットを直線移動させ、前記ディスクが小径ディスクである場合、前記小径ローディングレバーが前記スライドカムユニットを直線移動させることが望ましい。
【0022】
前記一対のガイドアームのうち、前記スライドカムユニットに隣接したガイドアームには、前記スライドカムと接触して前記ガイドアームの回転を制限するストップ突起が設置されてよい。
【0023】
前記ストップ突起は、前記ディスクが小径ディスクである場合、前記スライドカムユニットと接触して前記ガイドアームの旋回角度を制限し、前記ディスクが大径である場合は、前記スライドカムユニットと接触しないため、前記ガイドアームの旋回を制限しないように構成されてよい。
【0024】
前記大径ローディングレバーと前記一対のガイドアームのうちの少なくともいずれか一方のガイドアームとの間には、前記大径ローディングレバーと前記一対のガイドアームとが面接触することを防止する線形突起が形成されてよい。
【0025】
前記ディスクが前記ディスクローディング装置に引き込まれる前には、前記小径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉される位置にあり、前記大径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉されない位置にあるように形成されてよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係るディスクローディング装置によると、ディスクの大きさに応じてスライドカムを動作させる大径ローディングレバーと小径ローディングレバーとが一対のガイドアームの上側に同じ平面上に設置されるため、ディスクをローディングする構造が大径ローディングレバーと小径ローディングレバーとが位置した層と、一対のガイドアームの位置する層とで二層構造となっている。従って、従来技術に係るディスクローディング装置の三層構造に比べて高さを低くすることができる。
【0027】
なお、本発明に係るディスクローディング装置は、ピックアップユニットの移動する領域にピックアップユニットと干渉される位置にディスクローディング装置の構成要素がないため、製品の信頼性が高まるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来技術に係るディスクローディング装置を概略的に示す平面図である。
【図2】図1のディスクローディング装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るディスクローディング装置を含むディスク装置を示す斜視図である。
【図4】図3のディスク装置からディスクローディング装置のみを分離して示した平面図である。
【図5】図4のディスクローディング装置の側面図である。
【図6】図4のディスクローディング装置の正面図である。
【図7】図4のディスクローディング装置に大径ディスクを挿入する前の状態を示す図である。
【図8】図7で大径ディスクが一対のガイドアームに接触する際の状態を示す図である。
【図9】図8で大径ディスクによって一対のガイドアームが回転する状態を示す図である。
【図10】図9で大径ディスクによって大径ローディングレバーがスライドカムユニットを移動させる状態を示す図である。
【図11】図10でスライドカムユニットによって一対のガイドアームのアーム突起が大径ディスクから離隔した状態を示す図である。
【図12】図4のディスクローディング装置に小径ディスクを挿入する前の状態を示す図である。
【図13】図12で小径ディスクが一対のガイドアームに接触する際の状態を示す図である。
【図14】図13で小径ディスクによって一対のガイドアームが回転し、小径ローディングレバーがスライドカムユニットを移動させる状態を示す図である。
【図15】図14で右側ガイドアームの回転がスライドカムユニットによって遮断される状態を示す図である。
【図16】図15でスライドカムユニットによって一対のガイドアームのアーム突起が小径ディスクから離隔した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。ここで説明される実施形態は、発明の理解を促すための例示を示したものであって、本発明はここで説明される実施形態と違って多様に変形されて実施できることを理解すべきである。なお、発明の理解を促すために、添付図面は実際の寸法で示されたものではなく、一部の構成要素のみを拡大して示すことがある。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態に係るディスクローディング装置を備えるディスク装置を示す斜視図であり、図4は、図3のディスク装置からディスクローディング装置のみを分離して示した平面図である。図5は、図4のディスクローディング装置の側面図であり、図6は、図4のディスクローディング装置の正面図である。
【0031】
図3に示すように、ディスク装置1は、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)のようなディスク媒体(以下、ディスクという)が収納及び排出できるように構成され、ケース3と、ディスクローディング装置5と、ピックアップユニット7(図4を参照)を含んでよい。
【0032】
ケース3は、ディスクローディング装置5を支持し、内側にチャックユニット70及びピックアップユニット7が設置される。ケース3の前面にはディスク(SD、LD)が挿入されるスロット形状の引込口9が形成される。ケース3は別の部品を組み立てるうえでの便宜性のために、上部ケース3bと下部ケース3aとで形成されてよい。
【0033】
ディスクローディング装置5は、ケース3の引込口9に引き込まれるディスクをチャックユニット70の中心と一致するように移動させた後、チャックユニット70がディスクをチャッキングするようにする。このようなディスクローディング装置5は、移送ユニット10と、ディスク選別ユニット20と、一対のガイドアーム30と、小径ローディングレバー40と、大径ローディングレバー50と、スライドカムユニット60及びチャックユニット70を含んでよい。
【0034】
移送ユニット10は、引込口9に引き込まれたディスクを自動的にチャックユニット70の上部にまで移送させることができるように構成される。このような移送ユニット10は、多様な構造で形成されてよく、設置しなくてもよい。本実施形態の場合には、図4及び図6を参照すると、移送ユニット10は、支持部材11と一対の移送ローラ12を含む。
【0035】
支持部材11は、ケース3の内側に引込口9に近接してディスク選別ユニット20の下側に設置され、一対の移送ローラ12が回転できるように支持する。一対の移送ローラ12は対向するように回転軸13に一列に設置される。一対の移送ローラ12の各々は、テーパーローラであってよい。回転軸13の一端には移送歯車14が設置されている。移送歯車14は、スライドカムユニット60の内側に設置された移動駆動歯車91とかみ合っている。支持部材11には、一対の移送ローラ12のテーパーに対応するテーパーが形成されてよい。一対の移送ローラ12は、ディスクの大きさに応じて上下に移動できるように形成されてよく、引き込まれるディスクを一対のガイドアーム30側に移送させる。
【0036】
ディスク選別ユニット20は、引き込まれるディスクの大きさを機械的に検知してディスクローディング装置5を動作させるためのものである。ディスク選別ユニット20としては、本実施形態とは違って、センサを用いて構成してよい。本実施形態の場合、ディスク選別ユニット20は一対の選別レバー21、22と、中間リンク25と、接続リンク29を含んでよい。
【0037】
一対の選別レバー21、22は挿入されるディスクの外周面と接触して回転するように設置される。図4を参照すると、左側選別レバー21は第1選別回転軸21−2を中心に回転し、右側選別レバー22は第2選別回転軸22−2を中心に回転するように設置される。第1及び第2選別回転軸21−2、22−2は、支持部材11又は別のブラケットによってケース3に対して固定されてよい。右側選別レバー22にはディスク選別ユニット20の一側に設置される駆動スイッチ81を動作させるドッグ28が設定されてよい。駆動スイッチ81は、チャックスイッチ83とともにスイッチ基板80に設置される。駆動スイッチ81がオンされると、駆動モータMが回転し、その回転力が移送駆動歯車91を介して移送歯車14に伝達されて移送ローラ12が回転する。なお、図5及び図6を参照すると、一対の選別レバー21、22の各々の先端には下側に突起21−1、22−1が形成される。ケース3の引込口9に引き込まれるディスクの外周面は、一対の選別レバー21、22の突起21−1、22−1に接触するようになる。
【0038】
中間リンク25は、図4に示すように、一対の選別レバー21、22の間に設置され、一対の選別レバー21、22の旋回に沿って一側に移動する。中間リンク25の第1端は左側選別レバー21に接続され、中間リンク25の第2端は右側選別レバー22に接続される。この時、一対の選別レバー21、22がディスクによって互いに反対方向に回転しても中間リンク25が同じ方向、即ち、図4で左側方向(矢印A)に直線移動できるように接続する。このために、中間リンク25の第1端と左側選別レバー21とが接続される第1接続部26と、中間リンク25の第2端と右側選別レバー22とが接続される第2接続部27とは、第1及び第2選別回転軸21−2、22−2を接続する直線L1に対して互いに反対側に位置するように設置することが望ましい。
【0039】
図4の実施形態において、中間リンク25の第1端と左側選別レバー21とが接続される第1接続部26は、第1選別回転軸21−2と左側選別レバー21の突起21−1との間に第1選別回転軸21−2に近い位置に形成される。中間リンク25の第2端と右側選別レバー22とが接続される第2接続部27は、第2選別回転軸22−2で右側選別レバー22の突起22−1と反対方向に延長される延長部22−3に形成される。第1接続部26は、左側選別レバー21に形成された第1ピン26aと中間リンク25の第1端に形成される第1貫通孔26bとで形成される。第2接続部27は、右側選別レバー22に形成された第2ピン27aと中間リンク25の第2端に形成される第2貫通孔27bとで形成される。この時、第1及び第2貫通孔26b、27bは、第1及び第2ピン26a、27aが挿入されて移動できるように長孔に形成されることができる。従って、左側及び右側選別レバー21、22は、中間リンク25に対して回転することができる。
【0040】
接続リンク29は、一対の選別レバー21、22に連動して移動し、小径ローディングレバー40の位置を決定する。即ち、接続リンク29は小径ディスク(SD)が引き込まれると、小径ローディングレバー40がスライドカムユニット60と干渉される第1位置に位置するようにする。本実施形態のように、小径ローディングレバー40がスライドカム61と干渉される位置が元の位置である場合には、元の位置を維持するようにする。大径ディスク(LD)が引き込まれると、接続リンク29は小径ローディングレバー40がスライドカムユニット60と干渉されない第2位置に位置するようにする。
【0041】
本実施形態の場合には、接続リンク29はケース3によって支持され、右側選別レバー22によって直線移動だけができるように形成される。接続リンク29の第1端付近には貫通ホール29−1が形成され、第2端付近には第2ガイド溝29−2が形成される。貫通ホール29−1は、右側選別レバー22のドッグ28の下側に形成された接続突起28−1が挿入され、右側選別レバー22が最大限に回転した際、前記接続突起28−1が接続リンク29をディスク挿入方向(即ち、図4の上側方向)に移動させるように形成される。なお、貫通ホール29−1は、右側選別レバー22が小径ディスク(SD)によって回転する場合には、即ち、最大限に回転しない場合には、接続突起28−1が接続リンク29を上側に移動させないように形成される。接続リンク29の第2ガイド溝29−2は、小径ローディングレバー40の第2ガイドピン41が挿入され、接続突起28−1によって接続リンク29が上側に移動すると、小径ローディングレバー40を図4の左側方向に移動させて小径ローディングレバー40がスライドカム61と干渉される第2位置に位置するように形成される。第2ガイド溝29−2は第1安置部B1(図7を参照)と、第2安置部B2(図7を参照)及び第1安置部B1と第2安置部B2とを接続する傾斜部を含む。小径ローディングレバー40の第2ガイドピン41が第1安置部B1にある場合、小径ローディングレバー40のノーズ43−1(図8を参照)がスライドカム61と干渉される第1位置に位置するようになり、第2ガイドピン41が第2安置部B2に位置する場合、ノーズ43−1がスライドカム61と干渉されない第2位置に位置するようになる。
【0042】
一対のガイドアーム30は、ローディングされるディスクによって小径ローディングレバー40及び大径ローディングレバー50を作動させてスライドカム61を直線移動するようにする。一対のガイドアーム30はチャックユニット70の上側に設置され、左側ガイドアーム31と右側ガイドアーム32とを含む。左側ガイドアーム31は、ケース3に固定される第1アーム回転軸31−2を中心に回転できるように設置される。左側ガイドアーム31の一端にはディスクの外周面と接触するアーム突起31−1が形成される。
【0043】
右側ガイドアーム32は、ケース3に固定される第2アーム回転軸32−2を中心に回転できるように設置される。第1及び第2アーム回転軸31−2、32−2は、チャックユニット70の中心線(CL)に対称に設置される。右側ガイドアーム32の一端には、ディスクの外周面と接触するアーム突起32−1が形成される。左側及び右側ガイドアーム31、32のアーム突起31−1、32−1は同時にディスクに接触するようにチャックユニット70の中心線(CL)に対称に形成される。左側及び右側ガイドアーム31、32の上側表面には大径ローディングレバー50との摩擦を最小限にするために、線形突起39を形成してよい。右側ガイドアーム32には小径ローディングレバー40を作動させる第1ガイド溝35が形成される。なお、右側ガイドアーム32には、第2アーム回転軸32−2と第2アーム接続部57とを接続する直線とほぼ一致する直線上にストップ突起37が設置される。右側ガイドアーム32のストップ突起37は、スライドカム61のストップ壁69と接触して小径ディスク(SD)の位置を規制する。小径ディスク(SD)がストップ突起37によって移動が遮断された場合、小径ディスク(SD)の中心とチャックユニット70の中心が一致してセンタリングが完了する。しかし、大径ディスク(LD)が挿入されて一対のガイドアーム30が回転する場合には、ストップ突起37はスライドカム61のストップ壁69と干渉されない。なお、右側ガイドアーム32のストップ突起37がスライドカム61の第2離隔溝65に挿入されると、右側ガイドアーム32が時計回りに一定角度更に回転するようになる。
【0044】
小径ローディングレバー40は、一対のガイドアーム30とディスク選別ユニット20との間に右側ガイドアーム32の上側に設置される。小径ローディングレバー40の一端は、一対のガイドアーム30のうちの一方のガイドアーム32に接続される。図4によると、本実施形態の場合には、一対のガイドアーム30のうち右側ガイドアーム32に接続されている。小径ローディングレバー40の一端には、第1ガイドピン42が形成され、第1ガイドピン42は右側ガイドアーム32に形成された第1ガイド溝35に挿入されている。小径ローディングレバー40の他端は、直線移動可能な接続リンク29に接続されている。小径ローディングレバー40の他端には、接続リンク29の第2ガイド溝29−2に挿入されて移動可能な第2ガイドピン41が形成される。なお、小径ローディングレバー40の他端には、第2ガイドピン41に隣接したところに、スライドカム61の小径接触部62を加圧できる第1加圧突起43が下側に突出するノーズ43−1が形成される。第1加圧突起43としては、摩擦を最小限化するために、ローラ形状のブッシュ又はボスが設置されてよい。
【0045】
第1ガイド溝35は、小径ローディングレバー40の第1ガイドピン42をガイドして小径ローディングレバー40が右側ガイドアーム32の回転に応じて第2ガイドピン41を中心に所定角度回転できるように形成される。従って、ディスクが引き込まれて一対のガイドアーム30を回転させると、小径ローディングレバー40も第2ガイドピン41を中心に同じ方向に回転する。
【0046】
大径ローディングレバー50は、一対のガイドアーム30の上側に設置される。大径ローディングレバー50は、小径ローディングレバー40と同じ高さ、即ち、同じ平面上に設置される。従って、本発明に係るディスクローディング装置5は二層構造で形成される。即ち、接続リンク29と一対のガイドアーム30が一層を形成し、小径ローディングレバー40及び大径ローディングレバー50が一対のガイドアーム30の上側に位置して2層を形成する。なお、ディスク選別ユニット20の中間リンク25とドッグ28とは、大径ローディングレバー50及び小径ローディングレバー40と同じ平面上に設置される。
大径ローディングレバー50は、一対のガイドアーム30の回転によって直線移動ができるように、一対のガイドアーム30に接続される。従って、一対のガイドアーム30の各々の一端はディスクの外周面と接触し、一対のガイドアーム30の各々の他端は大径ローディングレバー50に回転自在に接続される。従って、大径ディスク(LD)が前記一対のガイドアーム30の一端を加圧すると、一対のガイドアーム30は大径ローディングレバー50をスライドカムユニット60側に移動させる。
【0047】
一対のガイドアーム30がディスクによって互いに反対方向に回転しても、大径ローディングレバー50が一方向、即ち、図4で右側方向(矢印D)に直線移動できるように接続する。このために、大径ローディングレバー50の第1端と左側ガイドアーム31とが接続される第1アーム接続部56と、大径ローディングレバー50の第2端と右側ガイドアーム32とが接続される第2アーム接続部57は、第1及び第2アーム回転軸31−2、32−2を接続する直線L2に対して互いに反対側に位置するように設置することが望ましい。図4の実施形態において、大径ローディングレバー50の第1端と左側ガイドアーム31とが接続される第1アーム接続部56は、第1アーム回転軸31−2に隣接した付近に形成される。大径ローディングレバー50の第2端と右側ガイドアーム32とが接続される第2アーム接続部57は、第2アーム回転軸32−2に隣接した付近に前記第1アーム接続部56の反対側を向くように形成される。第1アーム接続部56は、左側ガイドアーム31に形成された第1ピン56aと大径ローディングレバー50の第1端に形成される第1貫通孔56bとで形成される。第2アーム接続部57は、右側ガイドアーム32に形成された第2ピン57aと大径ローディングレバー50の第2端に形成される第2貫通孔57bとで形成される。この時、第1及び第2貫通孔56b、57bは、第1及び第2ピン56a、57aが挿入されて移動できるように長孔に形成されることができる。従って、左側及び右側ガイドアーム31、32は、大径ローディングレバー50に対して回転することができる。
【0048】
スライドカムユニット60に隣接した大径ローディングレバー50の第2端には、第2加圧突起51が形成される。第2加圧突起51は、スライドカム61の大径接触部64と接触するように、大径ローディングレバー50の第2端付近で下方を向くように突出している。スライドカム61の大径接触部64との摩擦を最小限化するために、第2加圧突起51はローラ形状のブッシュ又はボスで形成されてよい。
【0049】
スライドカムユニット60は、スライドカム61とカム支持部材99(図3を参照)を含む。カム支持部材99は、スライドカム61が大径ローディングレバー50又は小径ローディングレバー40によって直線移動できるように支持する。カム支持部材99は、ケース3の側壁に形成されてよい。カム支持部材99には、スライドカム61と干渉されない位置に駆動モータMの動力を移送ローラ12に伝達する歯車列90が設置され、歯車列90の端には移送ユニット10の移送歯車14とかみ合う移送駆動歯車91が設置される。
【0050】
スライドカム61は、大径ローディングレバー50又は小径ローディングレバー40によって移動して、スイッチ基板80に設置されたチャックスイッチ83を動作させられるように形成される。スライドカム61の側面には歯車列90のカム歯車96と歯合するように形成されたラック歯車66が形成される。スライドカム61の上面には小径ローディングレバー40と接触する小径接触部62と大径ローディングレバー50と接触する大径接触部64が形成される。大径接触部64は傾斜面で形成される。大径ローディングレバー50の第2加圧突起51が傾斜面を押す際、スライドカム61は約2mm程度移動するように形成されてよい。大径接触部64の後側にはスライドカム61と並んで右側ガイドアームのストップ突起37と第2加圧突起51とが挿入できる第2離隔溝65が形成されている。右側ガイドアーム32のストップ突起37が第2離隔溝65に挿入されると、一対のガイドアーム30のアーム突起31−1、32−1がディスクから離隔される。なお、小径接触部62の後側にスライドカム61と並んで小径ローディングレバー40の第1加圧突起43が挿入できる第1離隔溝63が形成されている。小径ローディングレバー40の第1加圧突起43が第1離隔溝63に挿入されると、一対のガイドアーム30のアーム突起31−1、32−1がディスクから離隔される。
【0051】
スライドカム61の先端には、移送ユニット10の回転軸13を下方に加圧する軸加圧部67が形成される。従って、スライドカム61が移動して軸加圧部67が回転軸13を加圧すると、回転軸13が軸加圧部67に沿って下方に移動して移送ローラ12はディスクから離隔される。
【0052】
チャックユニット70は、スライドカム61によってチャックスイッチ83がオンされると、チャックユニット70とセンタリングされたディスクをチャッキングする。チャックユニット70は、マグネティックチャッキング方式によりディスクをチャッキングすることができる。ここで、チャックユニット70は、マグネティックチャッキングに限定するものではなく、ディスクをチャッキングできる方式なら如何なる方式であってよい。
【0053】
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るディスクローディング装置の動作について詳細に説明する。
【0054】
本発明に係るディスクローディング装置5は、2種類のディスクをローディングすることができる。即ち、小径ディスク(SD)(例えば、直径8cmのディスク)と大径ディスク(LD)(例えば、直径12cmのディスク)の2種類のディスクをチャックユニット70の中心にセンタリングしてチャッキングすることができる。
【0055】
まず、ディスクローディング装置5が大径ディスク(LD)をローディングする動作について図7ないし図11を参照して説明する。
【0056】
図7には、大径ディスク(LD)を挿入する前のディスクローディング装置5が示されている。この時、小径ローディングレバー40はスライドカム61と干渉される第1位置に位置しており、ディスク選別ユニット20の右側選別レバー22のドッグ28は駆動スイッチ81と接触しており、移送ユニット10の移送ローラ12は停止した状態である。
【0057】
この状態でディスク(LD)を挿入すると、左側及び右側選別レバー21、22が回転するようになる。右側選別レバー22が回転すると、ドッグ28が回転して駆動スイッチ81から外れるようになる。そうすると、駆動スイッチ81がオンされて駆動モータ(M)が動作するようになる。駆動モータ(M)が動作すると、歯車列90を介して移送ユニット10の移送ローラ12が回転するようになる。移送ローラ12が回転すると、挿入されたディスク(LD)は移送ローラ12によって自動的にチャックユニット70に向かって移動するようになる。ディスク(LD)が移動してディスク(LD)の中心部(即ち、ディスク(LD)の最大幅)が一対の選別レバー21、22の突起21−1、22−1と接触すると、図8に示すように、一対の選別レバー21、22は最大限に回転した状態となる。そうすると、接続リンク29の貫通ホール29−1に挿入されているドッグ28の接続突起28−1が接続リンク29をディスク挿入方向(矢印B)に移動させる。接続リンク29がディスク挿入方向に移動すると、接続リンク29の第2ガイド溝29−2の第1安置部B1に挿入されている小径ローディングレバー40の第2ガイドピン41が傾斜部に沿って移動し、第2ガイド溝29−2の第2安置部B2に位置するようになる。そうすると、小径ローディングレバー40が左側方向(矢印C)に移動し、ノーズ43−1がスライドカム61と干渉されない第2位置に位置するようになる。
【0058】
この状態でディスク(LD)が移動すると、図9のようにディスク(LD)の外周面が一対のガイドアーム30のアーム突起31−1、32−1と接触するようになる。引き続きディスク(LD)が移動すると、一対のガイドアーム30がディスク(LD)によって第1及び第2アーム回転軸31−2、32−2を中心に回転するようになる。一対のガイドアーム31、32が回転すると、図10のように、大径ローディングレバー50が右側方向(矢印D)に移動する。大径ローディングレバー50が右側に移動すると、大径ローディングレバー50の第2加圧突起51がスライドカム61の大径接触部64と接触するようになる。大径ローディングレバー50が引き続き右側に移動すると、第2加圧突起51によってスライドカム61がディスク挿入方向と反対方向(矢印E、図10の下方)に移動する。スライドカム61の移動距離は、大径ローディングレバー50と大径接触部64によって決定される。本実施形態の場合には、スライドカム61は約2mm程度移送できるように形成される。大径ローディングレバー50が最大限に移動した状態になると、大径ディスク(LD)の中心がチャックユニット70の中心と一致するようになる。
【0059】
スライドカム61が2mm程度移動すると、スライドカム61のラック歯車66が歯車列90のカム歯車96とかみ合うようになる。そうすると、スライドカム61は、駆動モータ(M)の動力によって引き続き図10の下方(矢印E)に移動し、加圧部68がチャックスイッチ83を作動させるようになる。チャックスイッチ83が作動すると、チャックユニット70が作動してディスク(LD)をチャッキングする。その後、右側ガイドアーム32のストップ突起37がスライドカム61の第2離隔溝65に挿入されると、図11に示すように、一対のガイドアーム30が所定角度更に回転してアーム突起31−1、32−1がディスク(LD)の外周面から離隔される。なお、スライドカム61の軸加圧部67によって移送ローラ12の回転軸13が下方に移動され、ディスク(LD)と移送ローラ12が離隔される。そうすると、ディスク(LD)はチャックユニット70によって干渉なく回転できる。
【0060】
なお、本発明によると、ピックアップユニット7(図4を参照)が一対のガイドアーム30の回転領域と干渉されない領域Zで移動するため、ピックアップユニット7が一対のガイドアーム30によって干渉されたり衝突するおそれがない。
【0061】
次に、ディスクローディング装置5が小径ディスク(SD)をローディングする動作について図12ないし図16を参照しながら説明する。
【0062】
図12には、小径ディスク(SD)を挿入する前のディスクローディング装置5が示されている。この時、小径ローディングレバー40はスライドカム61と干渉される第1位置に位置しており、大径ローディングレバー50はスライドカム61と干渉されない位置に位置しており、ディスク選別ユニット20の右側選別レバー22のドッグ28は駆動スイッチ81と接触しており、移送ユニット10の移送ローラ12は停止した状態である。
【0063】
この状態でディスク(SD)を挿入すると、左側及び右側選別レバー21、22が回転するようになる。右側選別レバー22が回転すると、ドッグ28が回転して駆動スイッチ81から外れるようになる。そうすると、駆動スイッチ81がオンされて駆動モータ(M)が動作するようになる。駆動モータ(M)が動作すると、歯車列90を介して移送ユニット10の移送ローラ12が回転するようになる。移送ローラ12が回転すると、挿入されたディスク(SD)は移送ローラ12によって自動的にチャックユニット70に向かって移動するようになる。ディスク(SD)が移動して最大幅を持つディスク(SD)の中心部が一対の選別レバー21、22の突起21−1、22−1と接触しても、一対の選別レバー21、22は小さい角度だけ回転するようになる。例えば、小径ディスク(SD)の中心部が一対の選別レバー21、22の突起21−1、22−1と接触しても一対の選別レバー21、22はチャックユニット70の中心線(CL)に対してほぼ平行した位置にまでしか回転することとなる。このように、右側選別レバー22がチャックユニット70の中心線(CL)にほぼ平行した程度だけ回転すると、ドッグ28に形成された接続突起28−1は接続リンク29の貫通ホール29−1内でのみ移動し、接続リンク29に力を加えない。従って、右側選別レバー22が小径ディスク(SD)によって回転しても接続リンク29がディスク挿入方向(矢印B)に移動しない。接続リンク29が移動しないため、小径ローディングレバー(SD)もスライドカム61と干渉されない第1位置にそのまま位置するようになる。
【0064】
この状態でディスク(SD)が移動すると、図13のようにディスク(SD)の外周面が一対のガイドアーム30のアーム突起31−1、32−1と接触するようになる。引き続きディスク(SD)が移動すると、一対のガイドアーム30がディスク(SD)によって第1及び第2アーム回転軸31−2、32−2を中心に回転するようになる。一対のガイドアーム30が回転すると、図14のように、右側ガイドアーム32の第1ガイド溝35に挿入された小径ローディングレバー40の第1ガイドピン42によって小径ローディングレバー40が第2ガイドピン41を中心に回転し始める。そうすると、小径ローディングレバー40の第1加圧突起43がスライドカム61の小径接触部62に接触してスライドカム61がディスク挿入方向の反対方向(矢印E)に移動し始める。なお、一対のガイドアーム30によって大径ローディングレバー50が右側方向(矢印D)に移動する。
ディスク(SD)の挿入によって一対のガイドアーム30が更に回転すると、右側ガイドアーム32に形成されたストップ突起37がスライドカム61のストップ壁69と接触するようになり、一対のガイドアーム30の回転が遮断される。この時、小径ディスク(SD)の中心がチャックユニット70の中心と一致するようになる。
【0065】
スライドカム61の移動距離は、小径ローディングレバー40の回転角度に応じて決定される。本実施形態に場合には、小径ローディングレバー40の回転によってスライドカム61が約2mm程度移動するように形成される。
【0066】
スライドカム61が2mm程度移動すると、スライドカム61のラック歯車66が歯車列90のカム歯車96とかみ合うようになる。そうすると、スライドカム61は、駆動モータ(M)の動力によって引き続き矢印Eの方向に移動し、チャックスイッチ83を作動させるようになる。チャックスイッチ83を作動させた後の動作は、上述の大径ディスク(LD)の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0067】
以上で説明したように、本発明に係るディスクローディング装置5によると、ディスクの大きさに応じてスライドカム61を動作させる大径ローディングレバー50と小径ローディングレバー40とが一対のガイドアーム30の上側に同じ平面上に設置されるため、ディスクをローディングする構造が、大径ローディングレバー50と小径ローディングレバー40とが位置した層と、一対のガイドアーム30の位置する層とで二層構造となっている。従って、従来技術に係るディスクローディング装置100の三層構造に比べて高さが低くなる。
【0068】
なお、本発明に係るディスクローディング装置5は、ピックアップユニット7が移動する領域Zにピックアップユニット7と干渉される位置にディスクローディング装置5の構成要素がないため、製品の信頼性が高まるという長所がある。
【0069】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0070】
1 ディスク装置
3 ケース
5 ディスクローディング装置
9 引込口
10 移送ユニット
11 支持部材
12 移送ローラ
20 ディスク選別ユニット
21、22 選別レバー
25 中間リンク
28 ドッグ
29 接続リンク
30、31、32 ガイドアーム
35 第1ガイド溝
37 ストップ突起
40 小径ローディングレバー
41 第2ガイドピン
42 第1ガイドピン
43 第1加圧突起
50 大径ローディングレバー
51 第2加圧突起
60 スライドカムユニット
61 スライドカム
62 小径接触部
64 大径接触部
66 ラック歯車
70 チャックユニット
80 スイッチ基板
90 歯車列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
引き込まれるディスクの大きさに応じて旋回角度が変化するディスク選別ユニットと、
前記ディスク選別ユニットと離間して設置され、前記ディスクによって旋回する一対のガイドアームと、
前記ディスク選別ユニットによって位置決定され、一対のガイドアームのうちの一方のガイドアームによって回転する小径ローディングレバーと、
前記一対のガイドアームによって移動する大径ローディングレバーと、
前記小径ローディングレバー又は前記大径ローディングレバーによって移動するスライドカムユニットと、
前記一対のガイドアームと前記ディスク選別ユニットとの間に設置され、前記スライドカムユニットによって動作して前記ディスクを固定するチャックユニットと
を含み、
前記小径ローディングレバーと前記大径ローディングレバーとは、前記一対のガイドアームの上側に同じ高さに設置されることを特徴とするディスクローディング装置。
【請求項2】
前記ディスク選別ユニットの下側に設置され、前記ディスクを前記一対のガイドアーム側に移送させる移送ユニットを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項3】
前記移送ユニットは、
前記ディスク選別ユニットの下側に設置される支持部材と、
前記支持部材の下側に設置され、前記ディスクを移動させる一対の移送ローラと
を含むことを特徴とする請求項2に記載のディスクローディング装置。
【請求項4】
前記移送ローラは、対向するように設置された一対のテーパーローラであることを特徴とする請求項3に記載のディスクローディング装置。
【請求項5】
前記ディスク選別ユニットは、
前記ディスクの外周面と接触する一端を有する一対の選別レバーと、
前記一対の選別レバーの他側に接続され、前記一対の選別レバーの旋回に沿って一側に移動する中間リンクと、
前記小径ローディングレバーと前記一対の選別レバーのうちの一方の選別レバーとの間に前記スライドカムユニットと平行して設置され、前記選別レバーの動作を前記小径ローディングレバーに伝達する接続リンクと
を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項6】
前記ディスクが小径である場合、前記選別レバーと前記接続リンクとによって前記小径ローディングレバーは、前記スライドカムユニットと干渉される第1位置に位置し、
前記ディスクが大径である場合、前記小径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉されない第2位置に位置することを特徴とする請求項5に記載のディスクローディング装置。
【請求項7】
前記一対のガイドアームの各々の一端は前記ディスクの外周面と接触し、
前記一対のガイドアームの各々の他端は前記大径ローディングレバーに回転自在に接続され、
前記ディスクが前記一対のガイドアームの一端を加圧すると、前記一対のガイドアームは前記大径ローディングレバーを前記スライドカムユニット側に移動させることを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項8】
前記一対のガイドアームのうち第1ガイドアームと前記大径ローディングレバーとが接続される第1アーム接続部と、前記一対のガイドアームのうち第2ガイドアームと前記大径ローディングレバーとが接続される第2アーム接続部とは、前記第1ガイドアームの回転中心と第2ガイドアームの回転中心とを接続する直線を中心に互いに反対側に位置することを特徴とする請求項7に記載のディスクローディング装置。
【請求項9】
前記スライドカムユニットは、
前記小径ローディングレバーと接触する小径接触部と、
前記大径ローディングレバーと接触する大径接触部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項10】
前記大径接触部は傾斜面で形成され、前記大径ローディングレバーには前記傾斜面に接触するローラが設置されることを特徴とする請求項9に記載のディスクローディング装置。
【請求項11】
前記ディスクが大径ディスクである場合、前記大径ローディングレバーが前記スライドカムユニットを直線移動させ、
前記ディスクが小径ディスクである場合、前記小径ローディングレバーが前記スライドカムユニットを直線移動させることを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項12】
前記一対のガイドアームのうち、前記スライドカムユニットに隣接したガイドアームには、前記スライドカムと接触して前記ガイドアームの回転を制限するストップ突起が設置されることを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項13】
前記ストップ突起は、前記ディスクが小径ディスクである場合、前記スライドカムユニットと接触して前記ガイドアームの旋回角度を制限し、
前記ディスクが大径である場合は、前記スライドカムユニットと接触しないため、前記ガイドアームの旋回を制限しないことを特徴とする請求項12に記載のディスクローディング装置。
【請求項14】
前記大径ローディングレバーと前記一対のガイドアームのうちの少なくともいずれか一方のガイドアームとの間には、前記大径ローディングレバーと前記一対のガイドアームとが面接触することを防止する線形突起が形成されることを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。
【請求項15】
前記ディスクが前記ディスクローディング装置に引き込まれる前には、前記小径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉される位置にあり、前記大径ローディングレバーは前記スライドカムユニットと干渉されない位置にあることを特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−142073(P2012−142073A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−288197(P2011−288197)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】