説明

ディスク再生機能付テレビジョン受像機

【課題】消費電力を低減させると共に、ディスクを破損することなくディスク再生装置に挿入可能なディスク再生機能付テレビジョン受像機を提供する。
【解決手段】メイン電源2に接続されるメインマイコン(M)1と、ディスク挿入口104に挿入されたディスク(D)を装置本体102内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部105と、サブ電源4に接続され、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブマイコン(S)3と、を備えるディスク再生機能付テレビ100において、ディスク挿入口104にDが挿入されたことを検知して、挿入検知信号をM1に出力するディスク挿入センサ11を備え、M1は、ディスク挿入センサ11により挿入検知信号が入力された場合に、S3がオフ状態か否かを判断し、オフ状態であると判断すると、ディスク挿入部105の駆動制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク再生機能付テレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LCD(Liquid Crystal Display)を用いたテレビジョン受像機(以下、「液晶テレビ」という)に、VCD(Video Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)、DV(Digital Video)などのディスク再生装置を内蔵した、ディスク再生装置
内蔵型の液晶テレビジョン受像機(以下、「ディスク再生装置内蔵型テレビ」という。)が広く知られている。
【0003】
ディスク再生装置内蔵型テレビにおいては、液晶テレビの使用時であって、ディスク再生装置を使用しない場合には、ディスク再生装置の発するノイズが液晶テレビに悪影響の防止及び消費電力の低減を目的として、ディスク再生装置の電源をオフにしている。
【0004】
具体的には、例えば、通常はデッキモジュールへの電源の供給を停止しており、ディスク挿入部の前面パネルを開ける指示を出すスイッチが操作されることによって、ホストマイコンがデッキモジュールへの電源供給の制御を行うことにより、ディスク再生装置を使用していない際の消費電力を低減させるディスク再生装置(例えば、特許文献1参照)等が知られている。
【0005】
また、上記に説明したディスク再生装置内蔵テレビに内蔵されるディスク再生装置においては、液晶テレビの電源のみがオンになっていて、ディスク再生装置の電源がオフになっている状態でディスク再生装置にディスクを挿入しようとすると、液晶テレビからディスク再生装置にファンクションが移行されてからディスク再生装置の電源がオンになり、その後立ち上げ動作が行われるために、ディスクが速やかに挿入されず、何度もディスクの抜き差しをすることにより、ディスクに傷が入ってしまう可能性があった。
【0006】
そこで、ディスクが破損することを防ぐために、例えば、単体で用いられるインダッシュ式CDチェンジャのようなディスク装置において、ディスクの抜取操作を行うと、ディスク挿入口にディスクが排出されてディスクの抜き取りが可能な抜取可能状態となり、当該状態になってから所定の時間が経過すると、抜取可能状態を解除して、ディスク及びストッカをディスク装置に収納することにより、ディスクの破損を防ぐディスク装置(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【特許文献1】特開2003−263873号公報
【特許文献2】特開平11−288542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2の公知技術によっては、ディスクの挿入操作を行った場合に、所定の時間が経過するまでディスクが挿入可能な状態で停止してしまうため、ディスクが速やかに挿入されるものではなかった。従って、ディスクが挿入可能位置で停止している間にディスクの抜き差しが行われ、ディスクに傷が入ってしまう可能性が依然として存在するものであった。また、特許文献1の公知技術によっても、ディスクの破損を防ぐことは出来なかった。
【0008】
そこで、本発明の課題は、消費電力を低減させると共に、ディスクを破損することなくディスク再生装置に挿入可能なディスク再生機能付テレビジョン受像機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、メイン電源に接続されるメイン制御部と、ディスク挿入口に挿入されたディスクを装置本体内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部と、サブ電源に接続され、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部と、前記サブ制御部により駆動制御され、前記ディスク挿入部により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部と、テレビジョン放送信号を受信する受信部と、前記メイン制御部により駆動制御され、前記ディスク再生部により再生された画像及び前記受信部により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部と、を備えるディスク再生機能付テレビジョン受像機において、前記ディスク挿入口にディスクが挿入されたことを検知して、挿入検知信号を前記メイン制御部に出力する挿入検知部と、前記ディスク挿入口に挿入されたディスクの移動途中に、当該ディスクが、ディスク全体が装置本体内部に収容された位置である途中位置に達した場合に、途中位置検知信号を前記メイン制御部に出力する途中位置検知部と、を備え、前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記ディスク挿入部の駆動制御を行い、次いで、前記途中位置検知部により途中位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、 メイン電源に接続されるメイン制御部と、ディスク挿入口に挿入されたディスクを装置本体内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部と、サブ電源に接続され、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部と、前記サブ制御部により駆動制御され、前記ディスク挿入部により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部と、テレビジョン放送信号を受信する受信部と、前記メイン制御部により駆動制御され、前記ディスク再生部により再生された画像及び前記受信部により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部と、を備えるディスク再生機能付テレビジョン受像機において、前記ディスク挿入口にディスクが挿入されたことを検知して、挿入検知信号を前記メイン制御部に出力する挿入検知部を備え、前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機において、前記ディスク挿入口に挿入されたディスクの移動途中に、当該ディスクが予め設定された途中位置に達した場合に、途中位置検知信号を前記メイン制御部に出力する途中位置検知部を備え、前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記途中位置検知部により途中位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機において、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力されてから、予め定められた所定の時間が経過した場合に、経過信号を前記メイン制御部に出力する計時部を備え、前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記計時部により経過信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機に
おいて、前記ディスク挿入口に挿入されたディスクが停止位置に達した場合に、停止位置検知信号を前記メイン制御部に出力する停止位置検知部を備え、前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、記停止位置検知部により停止位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によると、ディスクの挿入時に、ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部がオフ状態であると、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が行われることとなる。
【0015】
これにより、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態であっても、サブ制御部の起動を待つことなく、メイン制御部によって、ディスクの挿入が速やかに開始されることとなり、ディスクを破損することなくディスク挿入部に挿入することができる。
【0016】
また、ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部がオフ状態であっても、ディスク挿入部へのディスクの挿入が開始されるため、必要がない場合には、サブ制御部をオフ状態にすることができ、消費電力を低減することができる。
【0017】
さらに、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態である場合であって、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が開始された場合に、ディスクが装置本体内部に収容された後に、ディスク挿入部の駆動制御がメイン制御部による駆動制御からサブ制御部による駆動制御に切替えられることとなる。
【0018】
これにより、サブ制御部で従来から使用されている、ディスク挿入部の駆動制御に係る動作(例えば、ディスクの引き込み動作と、チャッキング動作と、ローディング動作と、等からなる一連の動作)がプログラミングされている既存のソフトウェアを変更することなく用いることができ、コストアップを抑えることができるのみならず、引き込み動作の中途でディスク挿入部の駆動制御が切替えられることによって、引き込み動作以降の動作(例えば、チャッキング動作及びローディング動作等)がスムーズに行われることとなる。
【0019】
そして、メイン制御部の駆動制御からサブ制御部の駆動制御への切替えが、ディスクが装置本体内部に収容されている状態で行われるため、当該切替えがスムーズに行われなかった場合であっても、ディスクが引き抜かれたり、ディスクが装置本体から落下する可能性がなく、より確実にディスクの破損を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明によると、ディスクの挿入時に、ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部がオフ状態であると、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が行われることとなる。
【0021】
これにより、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態であっても、サブ制御部の起動を待つことなく、メイン制御部によって、ディスクの挿入が速やかに開始されることとなり、ディスクを破損することなくディスク挿入部に挿入することができる。
【0022】
また、ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部がオフ状態であっても、ディスク挿入部へのディスクの挿入が開始されるため、必要がない場合には、サブ制御部をオフ状態にすることができ、消費電力を低減することができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によると、請求項2に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、特に、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態である場合であって、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が開始された場合に、ディスクが、予め設定された途中位置に達することにより、ディスク挿入部の駆動制御が、メイン制御部による駆動制御から、サブ制御部による駆動制御に切替えられることとなる。
【0024】
これにより、サブ制御部で従来から使用されている、ディスク挿入部の駆動制御に係る動作(例えば、ディスクの引き込み動作と、チャッキング動作と、ローディング動作と、
等からなる一連の動作)がプログラミングされている既存のソフトウェアを変更することなく用いることができ、コストアップを抑えることができるのみならず、引き込み動作の中途でディスク挿入部の駆動制御が切替えられることによって、引き込み動作以降の動作(例えば、チャッキング動作及びローディング動作等)がスムーズに行われることとなる。
【0025】
請求項4に記載の発明によると、請求項2に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、特に、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態である場合であって、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が開始された場合に、ディスクの挿入が開始されてから所定の時間が経過した後に、ディスク挿入部の駆動制御がメイン制御部による駆動制御からサブ制御部による駆動制御に切替えられることとなる。
【0026】
これにより、新たな検知部を設けることなく、サブ制御部で従来から使用されている、ディスク挿入部の駆動制御に係る動作(例えば、ディスクの引き込み動作と、チャッキング動作と、ローディング動作と、等からなる一連の動作)がプログラミングされている既存のソフトウェアを変更することなく用いることができ、コストアップを抑えることができる。
【0027】
また、引き込み動作の中途でディスク挿入部の駆動制御が切替えられることによって、引き込み動作以降の動作(例えば、チャッキング動作及びローディング動作等)がスムーズに行われることとなる。
【0028】
請求項5に記載の発明によると、請求項2に記載の発明の効果が得られるのは無論のこと、特に、ディスク挿入時にサブ制御部がオフ状態である場合であって、メイン制御部によってディスク挿入部の駆動制御が開始された場合に、ディスクが停止位置に達した後に、ディスク挿入部の駆動制御が、メイン制御部による駆動制御から、サブ制御部による駆動制御に切替えられることとなる。
【0029】
これにより、ディスク挿入部へのディスクの挿入という一連の駆動制御を、メイン制御部が一貫して実行することとなり、ディスク挿入部へのディスクの挿入を、安定的に実行することができることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
[実施形態1]
以下に、本発明の実施形態1を、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限られない。
【0031】
図1は本発明を適用した好適な実施の形態として例示するディスク再生機能付テレビジョン受像機(以下、「ディスク再生機能付テレビ」という。)100の斜視図である。
【0032】
ディスク再生機能付テレビ100は、LCD(Liquid Crystal Display)を備える液晶テレビ101の筐体内に、ディスク再生装置の装置本体102が設けられて構成される。
【0033】
ディスク再生機能付テレビ100の前面を構成するフロントパネル103には、映像出力部7(後述する)や、操作部9(後述する)の他に、VCD(Video Compact Disc)
やDVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disc)などのディスクを挿入するためのディスク挿入口104等が設けられ、さらにディスク挿入口104の内部には、ディスク挿入口104に挿入されたディスクDを、装置本体102内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部105が設けられる。
【0034】
図2は、ディスク再生機能付テレビ100の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、ディスク再生機能付テレビ100は、ディスク再生機能付テレビ100の動作全般を統括制御するメイン制御部としてのメインマイコン1と、メインマイコン1に接続され、メインマイコン1に電源を供給してなるメイン電源2と、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブ制御部としてのサブマイコン3と、サブマイコン3に接続され、サ
ブマイコン3に電源を供給してなるサブ電源4と、サブマイコン3によって駆動制御され、ディスク挿入部105により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部5と、テレビジョン放送信号を受信する受信部6と、メインマイコン1によって駆動制御され、ディスク再生部5によって再生された画像及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部としての映像出力部7と、ディスク再生部5によって再生された音声及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン音声を出力する音声出力部8と、各種指示を入力するための操作部9と、ディスク挿入部105や、ディスク再生部5等の駆動源であるモータMを駆動してなる駆動回路部10と、等を備えて構成される。
【0035】
ディスク挿入部105には、例えば、図3に示すように、ディスク挿入センサ11と、第1ディスク位置センサ12と、等が設けられる。
【0036】
ディスク挿入センサ11は、ディスク挿入口104にディスクDが挿入されたことを検知して、挿入検知信号をメインマイコン1に出力する挿入検知部として機能し、第1ディスク位置センサ12は、ディスク挿入口104に挿入されたディスクDの移動途中に、当該ディスクDが、ディスクD全体が装置本体102内部に収容された位置である途中位置P1に達した場合に、途中位置検知信号をメインマイコン1に出力する途中位置検知部として機能する。
【0037】
即ち、ディスク挿入口104にディスクDが挿入されると、まず、ディスク挿入センサ11がディスクDを検知し、挿入検知信号をメインマイコン1に出力する。
【0038】
そして、ディスクDがディスク挿入部105の内部に引き込まれて、装置本体102内部に完全に収容された位置に達すると、第1ディスク位置センサ12がディスクDを検知して、途中位置検知信号をメインマイコン1に出力する。
【0039】
ディスク挿入センサ11と、第1ディスク位置センサ12は、何れも、ディスクDを検知し、ディスクDに関する情報をメインマイコン1へ伝送可能な信号や符号に変換する機能を備え、具体的には、例えば、赤外線を照射する赤外線発光ランプを備える投光器(図示省略)と、投光器により照射された赤外線を受光して受光結果により各マイコンへの出力を変化させる受光器(図示省略)を備える非接触型の赤外線センサである。
【0040】
投光器と受光器は、ディスク挿入部105のシャーシ(図示省略)の上面と下面の内面側に対向する位置に配置される。従って、投光器と受光器の間をディスクDが通過することとなる。
【0041】
投光器(図示省略)と受光器(図示省略)との間にディスクDが位置している状態で、投光器より、受光器に向かって赤外線が照射されると、赤外線はディスクDによって遮られ、受光器によって赤外線が受光されないこととなる。この状態をHigh状態(以下、「H状態」という。)という。
【0042】
一方、投光器と受光器との間にディスクDが位置していない状態で、投光器より受光器に向かって赤外線が照射されると、照射された赤外線は、受光器によって受光される。この状態をLow状態(以下、「L状態」という。)という。
【0043】
つまり、ディスクDが、ディスク挿入口104を通過してディスク挿入部105の内部を移動することにより、投光器と受光器からなるディスク挿入センサ11と、第1ディスク位置センサ12の各センサの光路をディスクDが通過することとなって、各センサによって、H状態若しくはL状態が検知されることとなる。各センサによるL状態若しくはH状態の検知は、挿入されるディスクDを速やかに検知可能な、予め定められた所定の間隔で実行される。
【0044】
ディスク挿入センサ11は、H状態を検知すると、挿入検知信号をメインマイコン1に出力する。
【0045】
また、第1ディスク位置センサ12は、H状態を検知すると、途中位置検知信号をメイ
ンマイコン1に出力する。
【0046】
メインマイコン1には、何れも図示しない、CPU(Central Processing Unit)と
、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、等が設けられる。
【0047】
CPU(図示省略)は、所定のタイミング或いは操作部9等を介して入力された指示に応じて、ROMに格納された各種システムプログラムに従って、ディスク再生機能付テレビ100を構成する各部への指示やデータの転送等を行うことによりディスク再生機能付テレビ100の動作全般を統括制御する。
【0048】
RAM(図示省略)は、CPUのワークエリアとして用いられ、ROMから読み出された各種プログラムやこれらプログラムに係るデータ等をメモリエリアに一時的に記憶する。
【0049】
ROM(図示省略)は、CPUによって実行される各種データ処理プログラムの他、データ処理プログラムに係る各種初期設定値等を格納する。
【0050】
具体的には、例えば、CPUが、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、メインマイコン1は、ディスク挿入部105に設けられたディスク挿入センサ11より、メインマイコン1に挿入検知信号が入力された場合に、サブマイコン3がオフ状態か否かを判断し、サブマイコン3がオフ状態であると判断すると、ディスク挿入部105の駆動制御を実行する。
【0051】
さらに、メインマイコン1は、ディスク挿入部105に設けられたディスク挿入センサ11により、メインマイコン1に挿入検知信号が入力された場合に、サブマイコン3がオフ状態か否かを判断し、サブマイコン3がオフ状態であると判断すると、サブ電源4をオンするとともに、第1ディスク位置センサ12より、メインマイコン1に途中位置検知信号が入力された場合に、ディスク挿入部105の駆動制御を、サブマイコン3による駆動制御に切替える指示を駆動回路部10とサブマイコン3に出力する。
【0052】
メインマイコン1によるサブマイコン3のオン/オフ状態の確認は、メインマイコン1とサブマイコン3とを接続するバスBを介して送受信される起動状態を表す信号に基づいて行われる。
【0053】
また、メインマイコン1によるディスク挿入部105の駆動制御は、メインマイコン1が駆動回路部10に所定の制御信号を出力することにより行われる。駆動回路部10が、入力された所定の制御信号に基づいてモータMを駆動することにより、ディスク挿入部105へのディスクDの挿入が実行される。
【0054】
そして、メインマイコン1は、サブ電源4に所定の制御信号を出力することにより、サブ電源4をオン状態にする。
【0055】
メインマイコン1は、駆動回路部10及びサブマイコン3に所定の制御信号を出力することにより駆動回路部10に設けられたトランジスタ(図示省略)の開閉を制御し、サブマイコン3に、ディスク挿入部105の駆動制御を実行させる。
【0056】
サブマイコン3は、何れも図示しないCPUと、RAMと、等が設けられている。CPUとRAMの各機能は、メインマイコン1のCPU、RAMと同様であるため、説明を省略する。
【0057】
また、サブマイコン3には、フラッシュメモリ3aが接続されている。フラッシュメモリ3aには、CPUによって実行される各種データ処理プログラムの他、データ処理プログラムに係る各初期設定値等を格納する。従って、CPUが所定のプログラムに従った処理を実行する場合には、フラッシュメモリ3aからプログラムを読み出した上で、これに
基づいて処理を実行することとなる。
【0058】
ディスク再生部5には、例えば、レーザー光を照射することによりディスクに記録された情報を読み出すための光ピックアップ機構51(図3参照)と、モータMや光ピックアップ機構51、またその他の、ディスク再生部5に設けられた各機器を電気的に接続された状態とするフレキシブルケーブル(図示省略)と、等が設けられる。
【0059】
受信部6は、アンテナやチューナを備え、放送局(図示省略)から、映像や音声などが変調された上で送られる電波からチャンネルを検波し、復調した上で、画像信号を映像出力部7に出力し、音声信号を音声出力部8に出力する。
【0060】
映像出力部7は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成され、入力された画像信号に基づいて、所定の画像を表示する。
【0061】
音声出力部8は、スピーカ(図示省略)等を備え、入力された音声信号に基づいて、所定の音声をスピーカ等から出力する。
【0062】
操作部9は、操作パネルやリモコン(図示省略)等の入力素子を備えている。ユーザがこれらの入力素子を用いてカーソル操作、アイコン指定、数字入力といった操作を行うことによって、例えば、メニュー画像における項目の選択、パラメータの設定等の各種処理の実行を指示する指示データが入力される。操作部9は、入力された指示データをマイコン1に出力する。
【0063】
駆動回路部10は、モータMを駆動する回路である。駆動回路部10は、例えば、制御回路(図示省略)と、複数のトランジスタ(図示省略)と、等を備えて構成される。当該トランジスタによって構成されるスイッチが、モータの回転のオン/オフを制御可能とする。
【0064】
以下に、ディスク再生機能付テレビ100が実行するディスク挿入処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。ディスク挿入処理は、ディスク挿入センサ11がディスクDを検知することにより開始される。
【0065】
ディスク挿入センサ11がディスクDを検知すると(ステップS1)、メインマイコン1は、所定のプログラムを実行することにより、サブマイコン3が起動しているか否かを判断する(ステップS2)。
【0066】
メインマイコン1が、サブマイコン3が起動していると判断すると(ステップS2;Yes)、メインマイコン1は、サブマイコン3に、ディスク挿入部105の駆動制御を実行する旨の指示を出力し、サブマイコン3に駆動制御を実行させて(ステップS3)、本処理を終了する。
【0067】
一方、メインマイコン1が、サブマイコン3が起動していないと判断すると(ステップS2;No)、メインマイコン1は、駆動回路部10に所定の制御信号を出力することにより、ディスク挿入部105の駆動制御を実行する(ステップS4)。
【0068】
ステップS5では、メインマイコン1は、第1ディスク位置センサ12から途中位置検知信号が入力されたか否かを判断する(ステップS5)。
【0069】
メインマイコン1が、途中位置検知信号が入力されたと判断すると(ステップS5;Yes)、メインマイコン1は、サブマイコン3及び駆動回路部10に、ディスク挿入部105の駆動制御を、サブマイコン3による駆動制御に切替える旨の指示を出力することに
より、サブマイコン3にディスク挿入部105の駆動制御を実行させて(ステップS6)、本処理を終了する。
【0070】
他方、ステップS5で、メインマイコン1が、途中位置検知信号が入力されていないと判断すると(ステップS5;No)、メインマイコン1は、途中位置検知信号が入力されるまで、途中位置検知信号が入力されたか否かを繰り返し判断する。
【0071】
以上に説明したディスク再生機能付テレビ100によると、ディスクDの挿入時に、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブマイコン3がオフ状態であると、メインマイコン1によってディスク挿入部105の駆動制御が行われることとなる。これにより、ディスク挿入時にサブマイコン3がオフ状態であっても、サブマイコン3の起動を待つことなく、メインマイコン1によって、ディスクDの挿入が速やかに開始されることとなり、ディスクDを破損することなくディスク挿入部105に挿入することができる。
【0072】
また、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブマイコン3がオフ状態であっても、ディスク挿入部105へのディスクDの挿入が開始されるため、必要がない場合には、サブマイコン3をオフ状態にすることができ、消費電力を低減することができる。
【0073】
さらに、ディスク挿入時にサブマイコン3がオフ状態である場合であって、メインマイコン1によってディスク挿入部105の駆動制御が開始された場合に、ディスクDが装置本体102内部に収容された後に、ディスク挿入部105の駆動制御がメインマイコン1による駆動制御からサブマイコン3による駆動制御に切替えられるため、サブマイコン3で従来から使用されている、ディスク挿入部105の駆動制御に係る動作(例えば、ディスクDの引き込み動作と、チャッキング動作と、ローディング動作と、等からなる一連の動作)がプログラミングされている既存のソフトウェアを変更することなく用いることができ、コストアップを抑えることができるのみならず、引き込み動作の中途でディスク挿入部105の駆動制御が切替えられることによって、引き込み動作以降の動作(例えば、チャッキング動作及びローディング動作等)がスムーズに行われることとなる。
【0074】
そして、メインマイコン1の駆動制御からサブマイコン3の駆動制御への切替えが、ディスクDが装置本体102内部に収容されている状態で行われるため、当該切替えがスムーズに行われなかった場合であっても、ディスクDが引き抜かれたり、ディスクDが装置本体102から落下する可能性がなく、より確実にディスクDの破損を防止することができる。
【0075】
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2を、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限られない。また、実施形態1のディスク再生機能付テレビ100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0076】
図5は本発明を適用した好適な実施の形態として例示するディスク再生機能付テレビジョン受像機(以下、「ディスク再生機能付テレビ」という。)200の内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、ディスク再生機能付テレビ200は、ディスク再生機能付テレビ200の動作全般を統括制御するメイン制御部としてのメインマイコン201と、メインマイコン201に接続され、メインマイコン201に電源を供給してなるメイン電源2と、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブ制御部としてのサブマイコン3と、サブマイコン3に接続され、サブマイコン3に電源を供給してなるサブ電源4と、サブマイコン3によって駆動制御され、ディスク挿入部105により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部5と、テレビジョン放送信号を受信する受信部6と、メインマイコン201によって駆動制御され、ディスク再生部5によって再生された画像及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部としての映像出力部7と、ディスク再生部5によって再生された音声及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン音声を出力する音声出力部8と、各種指示を入力するための操作部9と、ディスク挿入部105や、ディスク再生部5等
の駆動源であるモータMを駆動してなる駆動回路部10と、経過時間を計時してなる計時部14と、サブマイコン3の記録部として機能するフラッシュメモリ3aと、等を備えて構成される。
【0077】
また、ディスク挿入部105には、ディスク挿入センサ11等が設けられる。
【0078】
メインマイコン201には、何れも図示しない、CPU(Central Processing Unit
)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、等が設けられる。
【0079】
CPU(図示省略)は、所定のタイミング或いは操作部9等を介して入力された指示に応じて、ROMに格納された各種システムプログラムに従って、ディスク再生機能付テレビ200を構成する各部への指示やデータの転送等を行うことによりディスク再生機能付テレビ200の動作全般を統括制御する。
【0080】
RAM(図示省略)は、CPUのワークエリアとして用いられ、ROMから読み出された各種プログラムやこれらプログラムに係るデータ等をメモリエリアに一時的に記憶する。
【0081】
ROM(図示省略)は、CPUによって実行される各種データ処理プログラムの他、データ処理プログラムに係る各種初期設定値等を格納する。
【0082】
具体的には、例えば、CPUが、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、メインマイコン201は、ディスク挿入部105に設けられたディスク挿入センサ11より、メインマイコン201に挿入検知信号が入力された場合に、サブマイコン3がオフ状態か否かを判断し、サブマイコン3がオフ状態であると判断すると、サブ電源4をオンするとともに、計時部14より、経過信号が入力された場合に、ディスク挿入部105の駆動制御を、サブマイコン3による駆動制御に切替える指示を駆動回路部10及びサブマイコン3に出力する。
【0083】
ここで、経過信号とは、具体的には、ディスク挿入センサ11よりメインマイコン201に挿入検知信号が入力されることによりメインマイコン201から出力された計時開始指示に基づいて計時部14が計時した経過時間にかかる信号であって、より具体的には、メインマイコン201の指示に基づいて計時部14が経過時間を計時し、予め定められた所定の時間が経過した場合に、メインマイコン201に出力される信号である。
【0084】
以下に、ディスク再生機能付テレビ200が実行するディスク挿入処理について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。尚、本処理のステップS1〜ステップS4は、ディスク再生機能付テレビ100によるディスク挿入処理のステップS1〜ステップS4に係る処理と同じ処理であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】
ステップS205では、メインマイコン201は、計時部14から経過信号が入力されたか否かを判断する(ステップS205)。
【0086】
メインマイコン201が、経過信号が入力されたと判断すると(ステップS205;Yes)、メインマイコン201は、駆動回路部10及びサブマイコン3に、ディスク挿入部105の駆動制御を、サブマイコン3による駆動制御に切替える旨の指示を出力することにより、サブマイコン3にディスク挿入部105の駆動制御を実行させて(ステップS206)、本処理を終了する。
【0087】
他方、ステップS205で、メインマイコン201が、経過信号が入力されていないと判断すると(ステップS205;No)、メインマイコン201は、経過信号が入力され
るまで、経過信号が入力されたか否かを繰り返し判断する。
【0088】
以上に説明したディスク再生機能付テレビ200によると、ディスク挿入時にサブマイコン3がオフ状態である場合であって、メインマイコン201によってディスク挿入部105の駆動制御が開始された場合に、ディスクの挿入が開始されてから所定の時間が経過した後に、ディスク挿入部105の駆動制御がメインマイコン201による駆動制御からサブマイコン3による駆動制御に切替えられることとなる。
【0089】
これにより、新たに検知部等を設けることなく、サブマイコン3で従来から使用されている、ディスク挿入部105の駆動制御に係る動作(例えば、ディスクの引き込み動作と、チャッキング動作と、ローディング動作と、等からなる一連の動作)がプログラミングされている既存のソフトウェアを変更することなく用いることができ、コストアップを抑えることができる。
【0090】
また、引き込み動作の中途でディスク挿入部105の駆動制御が切替えられることによって、引き込み動作以降の動作(例えば、チャッキング動作及びローディング動作等)がスムーズに行われることとなる。
【0091】
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3を、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限られない。また、実施形態1のディスク再生機能付テレビ100と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0092】
図7は本発明を適用した好適な実施の形態として例示するディスク再生機能付テレビジョン受像機(以下、「ディスク再生機能付テレビ」という。)300の内部構成を示すブロック図である。図7に示すように、ディスク再生機能付テレビ300は、ディスク再生機能付テレビ300の動作全般を統括制御するメイン制御部としてのメインマイコン301と、メインマイコン301に接続され、メインマイコン301に電源を供給してなるメイン電源2と、ディスク挿入部105の駆動制御を行うサブ制御部としてのサブマイコン3と、サブマイコン3に接続され、サブマイコン3に電源を供給してなるサブ電源4と、サブマイコン3によって駆動制御され、ディスク挿入部105により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部5と、テレビジョン放送信号を受信する受信部6と、メインマイコン301によって駆動制御され、ディスク再生部5によって再生された画像及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部としての映像出力部7と、ディスク再生部5によって再生された音声及び受信部6により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン音声を出力する音声出力部8と、各種指示を入力するための操作部9と、ディスク挿入部105や、ディスク再生部5等の駆動源であるモータMを駆動してなる駆動回路部10と、等を備えて構成される。
【0093】
また、ディスク挿入部105には、ディスク挿入センサ11と、第2ディスク位置センサ13と、等が設けられる。
【0094】
第2ディスク位置センサ13は、ディスク挿入口104に挿入されたディスクDが停止位置P2(図3参照)に達した場合に、停止位置検知信号をメインマイコン301に出力する停止位置検知部として機能する。
【0095】
即ち、ディスクDがディスク挿入部105に完全に挿入され、停止位置P2に達すると、第2ディスク位置センサ13がディスクDを検知して、停止位置検知信号をメインマイコン301に出力する。停止位置に達したディスクDは、ディスク再生部5において、ディスクDの再生が開始される。
【0096】
第2ディスク位置センサ13の構成は、ディスク挿入センサ11及び第1ディスク位置センサ12と同様の構成からなり、第2ディスク位置センサ13は、H状態を検知すると、停止位置検知信号をメインマイコン301に出力する。
【0097】
メインマイコン301には、何れも図示しない、CPU(Central Processing Unit
)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、等が設けられる。
【0098】
CPU(図示省略)は、所定のタイミング或いは操作部9等を介して入力された指示に応じて、ROMに格納された各種システムプログラムに従って、ディスク再生機能付テレビ300を構成する各部への指示やデータの転送等を行うことによりディスク再生機能付テレビ300の動作全般を統括制御する。
【0099】
RAM(図示省略)は、CPUのワークエリアとして用いられ、ROMから読み出された各種プログラムやこれらプログラムに係るデータ等をメモリエリアに一時的に記憶する。
【0100】
ROM(図示省略)は、CPUによって実行される各種データ処理プログラムの他、データ処理プログラムに係る各種初期設定値等を格納する。
【0101】
具体的には、例えば、CPUが、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、メインマイコン301は、ディスク挿入部105に設けられたディスク挿入センサ11より、メインマイコン301に挿入検知信号が入力された場合に、サブマイコン3がオフ状態か否かを判断し、サブマイコン3がオフ状態であると判断すると、サブ電源4をオンするとともに、第2ディスク位置センサ13によって停止位置検知信号が入力された場合に、ディスク挿入部105の駆動制御をサブマイコン3に切替える指示を駆動回路部10及びサブマイコン3に出力する。
【0102】
以下に、ディスク再生機能付テレビ300が実行するディスク挿入処理について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。尚、本処理のステップS1〜ステップS4は、ディスク再生機能付テレビ100によるディスク挿入処理のステップS1〜ステップS4に係る処理と同じ処理であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0103】
ステップS305では、メインマイコン301は、第2ディスク位置センサ13から停止位置検知信号が入力されたか否かを判断する(ステップS305)。
【0104】
メインマイコン301が、停止位置検知信号が入力されたと判断すると(ステップS305;Yes)、メインマイコン301は、駆動回路部10及びサブマイコン3に、ディスク挿入部105の駆動制御を、サブマイコン3による駆動制御に切替える旨の指示を出力することにより、サブマイコン3にディスク挿入部105の駆動制御を実行させて(ステップS306)、本処理を終了する。
【0105】
以上に説明したディスク再生機能付テレビ300によると、ディスク挿入時にサブマイコン3がオフ状態である場合であって、メインマイコン301によってディスク挿入部105の駆動制御が開始された場合に、ディスクが停止位置に達した後に、ディスク挿入部105の駆動制御が、メインマイコン301による駆動制御から、サブマイコン3による駆動制御に切替えられることとなる。
【0106】
これにより、ディスク挿入部105へのディスクの挿入という一連の駆動制御を、メインマイコン301が一貫して実行することとなり、ディスク挿入部105へのディスクの挿入を、安定して行うことができる。
【0107】
尚、ディスク挿入センサ11、第1ディスク位置センサ12及び第2ディスク位置センサ13の各センサは、上記の各実施形態で示したセンサに限られることはなく、赤外線センサ以外にも、例えば磁気センサ等の好適なセンサを適宜用いることができる。
【0108】
また、ディスク挿入センサ11、第1ディスク位置センサ12及び第2ディスク位置センサ13の各センサから出力される挿入検知信号、途中位置検知信号及び停止位置検知信
号の各信号は、メインマイコン及びサブマイコンの両方に出力されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明の実施形態1におけるディスク再生機能付テレビ100の斜視図である。
【図2】ディスク再生機能付テレビ100の内部構成を示すブロック図である。
【図3】ディスク挿入部105を説明するための説明図である。
【図4】ディスク再生機能付テレビ100によるディスク挿入処理に係るフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態2におけるディスク再生機能付テレビ200の内部構成を示すブロック図である。
【図6】ディスク再生機能付テレビ200によるディスク挿入処理に係るフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態3におけるディスク再生機能付テレビ300の内部構成を示すブロック図である。
【図8】ディスク再生機能付テレビ300によるディスク挿入処理に係るフローチャートである。
【符号の説明】
【0110】
100 ディスク再生機能付テレビ(ディスク再生機能付テレビジョン受像機)
1 メインマイコン(メイン制御部)
2 メイン電源
3 サブマイコン(サブ制御部)
3a フラッシュメモリ
4 サブ電源
5 ディスク再生部
6 受信部
7 映像出力部(表示部)
8 音声出力部
9 操作部
10 駆動回路部
11 ディスク挿入センサ(挿入検知部)
12 第1ディスク位置センサ(途中位置検知部)
102 操作本体
104 ディスク挿入口
105 ディスク挿入部
M モータ
200 ディスク再生機能付テレビ(ディスク再生機能付テレビジョン受像機)
201 メインマイコン(メイン制御部)
14 計時部
300 ディスク再生機能付テレビ(ディスク再生機能付テレビジョン受像機)
301 メインマイコン(メイン制御部)
13 第2ディスク位置センサ(停止位置検知部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メイン電源に接続されるメイン制御部と、ディスク挿入口に挿入されたディスクを装置本体内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部と、
サブ電源に接続され、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部と、
前記サブ制御部により駆動制御され、前記ディスク挿入部により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部と、
テレビジョン放送信号を受信する受信部と、
前記メイン制御部により駆動制御され、前記ディスク再生部により再生された画像及び前記受信部により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部と、
を備えるディスク再生機能付テレビジョン受像機において、
前記ディスク挿入口にディスクが挿入されたことを検知して、挿入検知信号を前記メイン制御部に出力する挿入検知部と、
前記ディスク挿入口に挿入されたディスクの移動途中に、当該ディスクが、ディスク全体が装置本体内部に収容された位置である途中位置に達した場合に、途中位置検知信号を前記メイン制御部に出力する途中位置検知部と、を備え、
前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記ディスク挿入部の駆動制御を行い、次いで、前記途中位置検知部により途中位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とするディスク再生機能付テレビジョン受像機。
【請求項2】
メイン電源に接続されるメイン制御部と、ディスク挿入口に挿入されたディスクを装置本体内部に引き込むスロットインタイプのディスク挿入部と、
サブ電源に接続され、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うサブ制御部と、
前記サブ制御部により駆動制御され、前記ディスク挿入部により挿入されたディスクの再生を行うディスク再生部と、
テレビジョン放送信号を受信する受信部と、
前記メイン制御部により駆動制御され、前記ディスク再生部により再生された画像及び前記受信部により受信されたテレビジョン放送信号に基づくテレビジョン画像を表示する表示部と、
を備えるディスク再生機能付テレビジョン受像機において、
前記ディスク挿入口にディスクが挿入されたことを検知して、挿入検知信号を前記メイン制御部に出力する挿入検知部を備え、
前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記ディスク挿入部の駆動制御を行うことを特徴とするディスク再生機能付テレビジョン受像機。
【請求項3】
請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機において、
前記ディスク挿入口に挿入されたディスクの移動途中に、当該ディスクが予め設定された途中位置に達した場合に、途中位置検知信号を前記メイン制御部に出力する途中位置検知部を備え、
前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記途中位置検知部により途中位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とするディスク再生機能付テレビジョン受像機。
【請求項4】
請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機において、
前記挿入検知部により挿入検知信号が入力されてから、予め定められた所定の時間が経過した場合に、経過信号を前記メイン制御部に出力する計時部を備え、
前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、前記計時部により経過信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とするディスク再生機能付テレビジョン受像機。
【請求項5】
請求項2に記載のディスク再生機能付テレビジョン受像機において、
前記ディスク挿入口に挿入されたディスクが停止位置に達した場合に、停止位置検知信号を前記メイン制御部に出力する停止位置検知部を備え、
前記メイン制御部は、前記挿入検知部により挿入検知信号が入力された場合に、前記サブ制御部がオフ状態か否かを判断し、前記サブ制御部がオフ状態であると判断すると、前記サブ電源をオンするとともに、記停止位置検知部により停止位置検知信号が入力された場合に、前記ディスク挿入部の駆動制御を前記サブ制御部による駆動制御に切替えることを特徴とするディスク再生機能付テレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−216121(P2006−216121A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−25973(P2005−25973)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】