説明

ディスク再生装置、ディスク再生方法及びプログラム

【課題】センサ等の新たなハードウェアを付加することなく、ディスク挿入後にノーディスクと判断することを回避し得るディスク再生装置、ディスク再生方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ロード開始スイッチ1、イジェクト停止スイッチ23及びロード完了スイッチ4の各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置10において、ロード開始スイッチ1の入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、ロード開始スイッチ1の入力がある間にプロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にエラータイマのカウントを開始してディスクDのロードを継続する制御部6、を備えたディスク再生装置10とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク再生装置、ディスク再生方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スロットイン方式のディスク再生装置において、ディスクのロード及びイジェクトは通常4つのスイッチの入力により行われる。
【0003】
図5に、スロットイン方式のディスク再生装置10の外観構成図を示す。
図5に示すように、ディスク再生装置10の挿入口付近にはロード開始スイッチ1、8cmスイッチ2、12cmスイッチ3の3つのスイッチが配置され、中央部にはロード完了スイッチ4が配置される。
【0004】
ディスク(ここでは12cmディスク)Dが挿入口に挿入され始めると、挿入部分とロード開始スイッチ1とが接触してロード開始スイッチ1が押下される。ロード開始スイッチ1は、ディスクDのロード時にロード方向へモータを回転させるためのスイッチである。
ロード開始スイッチ1が押下されると、ロード開始スイッチ1の入力を図示しない制御部が受け付け、制御部の制御動作によりディスクDが装置内部へと引き込まれる(ロードされる)。
【0005】
ディスクDが装置内部へとロードされると、8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3が順にディスクDと接触して押下される。
8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3は、ディスクDのイジェクト時にイジェクト方向に回転するモータを停止させるためのスイッチである。ロード時には機能しない。
【0006】
ディスクDが完全に装置内部へロードされると、ディスクDとロード開始スイッチ1との接触による押下が解除されてロード開始スイッチ1の入力がなくなり、その後ロード完了スイッチ4が入力される。ロード完了スイッチ4は、ディスクのチャッキングが完了したことを示すスイッチである。
【0007】
図6に、ロード開始からロード完了までの各スイッチの入力波形を示す。
状態A1は、ロード開始スイッチ1、8cmスイッチ2、12cmスイッチ3及びロード完了スイッチ4の4つのスイッチ(1〜4)の何れの入力もない状態であり、いわゆる「ノーディスク」の状態である。
【0008】
ディスクDが挿入されると、上述したようにロード開始スイッチ1が入力される(入力N1)。
ロード開始スイッチ1が入力されるのと同時に、プロテクションタイマによるカウントが開始される(タイマ起動T1)。
プロテクションタイマはディスクDの引き込み時間を定めたタイマであって、制御部により予め定められた時間(ここでは5秒)がカウントされる。
【0009】
次に、8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3が順に入力される(入力N2、入力N3)。ディスクDの半分が引き込まれた以降は12cmスイッチ3及び8cmスイッチ2の順に入力がなくなる(解除C1、解除C2)。
【0010】
そして、ロード開始スイッチ1の入力がなくなり(解除C3)、その後にロード完了スイッチ4が入力される(入力N4)。
【0011】
ここで、ロード開始スイッチ1の入力がなくなってからロード完了スイッチ4の入力を受け付けるまでの状態A2では、4つのスイッチ(1〜4)の何れも入力されていない状態となる。つまり、状態A2はディスクDが挿入される前のノーディスクの状態A1と同じスイッチの状態である。状態A2でプロテクションタイマによるカウントがタイムアップすると(タイムアップT11)、制御部により「ノーディスク」と判断される。
【0012】
状態A2でノーディスクと判断されると、ディスクDが装置内部にほとんど全てロードされている状態で、再ロードもイジェクトもされないことになり問題となる。
【0013】
特許文献1によれば、複数のディスク検出センサによりディスクの位置を正確に検出し得る技術が開示されており、これにより上述した状態A2でノーディスクとなる事態を回避し得る。
【特許文献1】特開平3−102674号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかし、特許文献1の技術では、複数の検出センサを必要とするためコストが嵩む。また、センサの増加により構造及び制御が複雑となる。
【0015】
本発明の課題は、センサ等の新たなハードウェアを付加することなく、ディスク挿入後にノーディスクと判断することを回避し得るディスク再生装置、ディスク再生方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明によれば、
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置において、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する制御部、
を備えたディスク再生装置が提供される。
【0017】
また、本発明によれば、
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置のディスク再生方法において、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する工程、
を含むディスク再生方法が提供される。
【0018】
また、本発明によれば、
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置に内蔵されたコンピュータを、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する制御手段、
として機能させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、実際にはディスクがロードされているにも拘らず、「ノーディスク」と判断されることを回避することができ、装置内部にディスクが固定化されてロードもイジェクトも出来なくなる状態を解消することができる。
センサ等の新たなハードウェアを付加する必要がないため、コスト面での負担は少なく、構造及び制御面で簡易な構成とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本実施形態におけるディスク再生装置10の外観構成は、図5に示したとおりであるため、ここでの説明は省略する。
【0021】
図1に、本実施形態におけるディスク再生装置10の内部構成を示す。
ディスク再生装置10は、ロード開始スイッチ1、イジェクト停止スイッチ23、ロード完了スイッチ4、モータ5、制御部6等を備えて構成される。
その他、ディスク再生装置10は、ロード完了後にディスクDを回転させるためのスピンドリルモータやディスクDのデータを読み取るための光ピックアップ等を備えるが、ここでの説明は省略する。
【0022】
ロード開始スイッチ1は、ディスクDのロード時にロード方向へモータ5を回転させるためのスイッチである。
ロード開始スイッチ1は、ディスクDとの接触により押下され、入力信号を制御部6に出力する。
【0023】
イジェクト停止スイッチ23は、8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3を備える。8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3は、ディスクDのイジェクト時にイジェクト方向へ回転するモータ5を停止させるためのスイッチである。
8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3は、ディスクDとの接触により押下され、入力信号を制御部6に出力する。
【0024】
ロード完了スイッチ4は、ディスクDのチャッキングが完了したことを示すスイッチであり、チャッキングの完了時にディスクDと接触して押下され、入力信号を制御部6に出力する。
【0025】
モータ5は、ディスクDを装置内部に引き込む(ロードする)、又は装置外へ引き出す(イジェクトする)ためのモータであり、制御部6による制御に従ってモータを駆動する。
【0026】
制御部6は、ロード開始スイッチ1、8cmスイッチ2、12cmスイッチ3及びロード完了スイッチ4の入力信号を入力し、ロード方向やイジェクト方向にモータ5を回転させ又は回転を停止させる。
【0027】
図2、図3を参照して、ディスクDをロードする際の処理について説明する。
なお、前提として、ディスク再生装置10にディスクDはロードされておらず、各スイッチ(1〜4)の入力もなく、プロテクションタイマ等のいかなるタイマも起動していない「ノーディスク」の状態であるものとする。
【0028】
制御部6は、ロード開始スイッチ1の入力があったか否か判断する(ステップS1)。
入力がない場合(ステップS1;N)、制御部6は、ノーディスクと判断して(ステップS2)、ロード時の処理を終了する。
【0029】
入力があった場合(ステップS1;Y)、制御部6は、プロテクションタイマによるカウントを開始して、ロード方向にモータ5を回転させる(ステップS3)。
【0030】
制御部6は、ロード開始スイッチ1の入力がなくなったか否か判断する(ステップS4)。
ロード開始スイッチ1の入力がある場合(ステップS4;N)、制御部6は、プロテクションタイマによるカウントはタイムアップしたか否か判断する(ステップS5)。
【0031】
プロテクションタイマによるカウントがタイムアップしていない場合(ステップS5;N)、制御部6は、ステップS4に移行する。
プロテクションタイマによるカウントがタイムアップした場合(ステップS5;Y)、制御部6は、ロード方向に回転させているモータ5の回転動作を停止させる(ステップS6)。
【0032】
制御部6は、ノーディスクであるか否か判断する(ステップS7)。
具体的には、制御部6は、各スイッチ(1〜4)のうち、何れかの入力の有無を判断する。制御部6は、何れかの入力があればノーディスクと判断せず、又何れの入力もなければノーディスクと判断する。なお、ここで判断する「ノーディスク」は、一時的にノーディスクと判断するものであり、最終的にノーディスクであると判断するのは後述するステップS23、S24である。
【0033】
ノーディスクでない場合(ステップS7;N)、制御部6は、プロテクション動作を行う(ステップS8)。
ここでは、モータにブレーキ信号を加えて停止させるが、その間にディスクが動いたり、また機構的な理由で、ディスクがメカ内に引き込まれたりするためプロテクション動作を行う。
プロテクション動作には、例えばモータ5をロード方向又はイジェクト方向に回転させる動作や、モータ5の回転動作を一時的に停止させる動作等がある。制御部6は、予め定められたプロテクション動作を行った後、ロード時の処理を終了する。
【0034】
ノーディスクである場合(ステップS7;Y)、制御部6は、ステップS6で停止させたモータを再度駆動し(ステップS7a)、エラータイマによるカウントを開始する(ステップS9)。
また、ステップS4で、ロード開始スイッチ1の入力がなくなった場合も(ステップS4;Y)、制御部6は、ロード開始スイッチ1の入力がなくなった時点からエラータイマによるカウントを開始する(ステップS9)。
つまり、制御部6は、実際にはノーディスクではなく各スイッチ(1〜4)の入力状態がノーディスクと同様の状態であるものと判断して、エラータイマによるカウントを開始する。
【0035】
制御部6は、ロード完了スイッチ4の入力があったか否か判断する(ステップS10)。
ロード完了スイッチ4の入力があった場合(ステップS10;Y)、制御部6は、ロード方向に回転させているモータ5の回転動作を停止させる(ステップS11)。
制御部6は、ロード完了と判断して(ステップS12)、ロード時の処理を終了する。
【0036】
ロード完了スイッチ4の入力がない場合(ステップS10;N)、制御部6は、エラータイマによるカウントはタイムアップしたか否か判断する(ステップS13)。
【0037】
エラータイマによるカウントがタイムアップしていない場合(ステップS13;N)、制御部6はステップS10に移行する。
エラータイマによるカウントがタイムアップした場合(ステップS13;Y)、制御部6は、ロード方向に回転させているモータ5の回転動作を一時停止させる(ステップS14)。
【0038】
制御部6は、ノーディスクか否か判断する(ステップS15)。
ノーディスクでない場合(ステップS15;N)、制御部6は、プロテクション動作を行い(ステップS16)、ロード時の処理を終了する。
ノーディスクである場合(ステップS15;Y)、制御部6は、プロテクションタイマによるカウントを開始してイジェクト方向にモータ5を回転させる(ステップS17)。
ステップS17では、ステップS15でノーディスクと判定されても、判定された後にディスクの位置が変動することがあるため、モータを回転させ、ディスクがあった場合の対策を講じている。
【0039】
制御部6は、12cmスイッチ3又は8cmスイッチ2の入力がなくなったか否か(ON→OFFとなったか、何も変化が無かったかを)判断する(ステップS18)。
入力がなくなった場合(ステップS18;Y)、制御部6は、イジェクト方向に回転させているモータ5の回転動作を停止させる(ステップS19)。
制御部6は、イジェクトが完了したものと判断して(ステップS20)、ロード時の処理を終了する。
【0040】
入力がある場合(ステップS18;N)、制御部6は、プロテクションタイマによるカウントはタイムアップしたか否か判断する(ステップS21)。
タイムアップしていない場合(ステップS21;N)、制御部6は、ステップS18に移行する。
タイムアップした場合(ステップS21;Y)、制御部6は、イジェクト方向に回転させているモータ5の回転動作を停止させる(ステップS22)。
【0041】
制御部6は、ノーディスクか否か判断する(ステップS23)。
ノーディスクでない場合(ステップS23;N)、制御部6は、ステップS16に移行する。
ノーディスクである場合(ステップS23;Y)、制御部6は、ノーディスクであると最終的に判断して(ステップS24)、ロード時の処理を終了する。
【0042】
図4に、ロード時の処理における各スイッチの入力波形の一例を示す。
図4に示す入力波形は、ディスク再生装置10にディスクDがロードされて最終的に制御部6によりロード完了と判断される場合(図2;ステップS12参照)の入力波形である。
【0043】
ディスク再生装置10にディスクDはロードされておらず、各スイッチ(1〜4)の入力もなく、プロテクションタイマ等のいかなるタイマも起動していないノーディスクの状態(状態A1)から、ディスクDが挿入される。
【0044】
ディスクDが挿入されるとロード開始スイッチ1が入力される(入力N1)。
ロード開始スイッチ1が入力されるのと同時に、プロテクションタイマによるカウントが開始される(タイマ起動T1)。
なお、本実施形態において、プロテクションタイマによるカウントは5秒としたがこれに限らず、5秒を延長し又は短縮した時間をカウントするとしてもよい。
【0045】
8cmスイッチ2及び12cmスイッチ3が順に入力される(入力N2、入力N3)。
ディスクDの半分が引き込まれた以降は12cmスイッチ3及び8cmスイッチ2の順に入力がなくなる(解除C1、解除C2)。
【0046】
ディスクDのほとんど全てが装置内部にロードされると、ロード開始スイッチ1の入力がなくなる(解除C3)。
ロード開始スイッチ1の入力がなくなった後であって(解除C3)、ロード完了スイッチ4が入力される(入力N4)までの間は、各スイッチ(1〜4)の状態がノーディスクと同じ状態となる(状態A2)。
【0047】
ロード開始スイッチ1の入力がなくなるのと同時に、エラータイマによるカウントが開始される(タイマ起動T2)。
エラータイマによるカウントが開始(タイマ起動T2)されるため、プロテクションタイマによるカウントがタイムアップした後(タイムアップT11)すぐに、制御部6によりノーディスクと判断されることはない。
【0048】
エラータイマによるカウントがタイムアップした時点で(タイムアップT22)、ロード完了スイッチ4が入力されている場合(入力N4)、ノーディスクと判断されずにロードが完了したものと判断される。
【0049】
以上のように、本発明によれば、ディスクDのロード中にプロテクションタイマのカウントがタイムアップしても、エラータイマのカウントがタイムアップするまでディスクDのロードを継続することができる。
プロテクションタイマのカウントがタイムアップした時点ですぐに「ノーディスク」と判断されることを解消することができる。
【0050】
また、ディスクDのロード中にロード開始スイッチ1の入力がなくなった時点でエラータイマのカウントを開始して、当該エラータイマのカウントがタイムアップするまでディスクDのロードを継続することができる。
ロード開始スイッチ1の入力がなくなった時点ですぐに「ノーディスク」と判断されることを解消することができる。
【0051】
また、エラータイマのカウントがタイムアップするまでにロード完了スイッチ4の入力があった場合には、正常にロードを完了することができる。
ディスクDが装置内部にロードされている状態で「ノーディスク」と判断されることを解消することができる。
【0052】
また、エラータイマのカウントがタイムアップした時点でロード完了スイッチ4の入力がない場合、各スイッチ(1〜4)のうち何れかの入力があればプロテクション動作を行うことができる。
プロテクション動作を行うことで、ディスクDが装置内部にロードされている状態で「ノーディスク」と判断されることを解消することができる。
【0053】
また、プロテクション動作は、例えばディスクDの再ロード、イジェクト、固定等のうち予め定められた動作であるとすればよい。
【0054】
また、エラータイマのカウントがタイムアップした時点でロード完了スイッチ4の入力がなく、各スイッチ(1〜4)のうち何れかの入力もない場合は、ディスクDのイジェクト動作に移行することができる。更に、イジェクト中にイジェクト停止スイッチ23の入力がない場合はディスクDのイジェクトを完了することができる。
ディスクDのイジェクト動作に移行できるため、ディスクDが装置内部にロードされている状態で「ノーディスク」と判断されることを解消することができる。
【0055】
また、イジェクト中にイジェクト停止スイッチ23の入力がある場合は、各スイッチ(1〜4)のうち何れかの入力があるか否か判断することができる。何れかの入力がある場合にはプロテクション動作を行い、何れの入力もない場合には、最終的に「ノーディスク」と判断する。
ディスクDが装置内部にロードされている状態での「ノーディスク」であるか、或いは実際にディスクDがロードされていない状態での「ノーディスク」であるかについて、適切に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】ディスク再生装置の内部構成を示す図である。
【図2】ロード時の処理を説明するフロー図である。
【図3】ロード時の処理を説明するフロー図である。
【図4】入力波形を示す図である。
【図5】ディスク再生装置の外観構成を示す図である。
【図6】従来の入力波形を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
10 ディスク再生装置
1 ロード開始スイッチ
23 イジェクト停止スイッチ
2 8cmスイッチ
3 12cmスイッチ
4 ロード完了スイッチ
5 モータ
6 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置において、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する制御部、
を備えたディスク再生装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れかの入力がある場合に予め定められたプロテクション動作を開始する請求項1に記載のディスク再生装置。
(S7⇒S8)
【請求項3】
前記プロテクション動作は、ディスクの再ロード、ディスクのイジェクト、又はディスクの固定のうち、何れかの動作を伴う請求項2に記載のディスク再生装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ロード開始スイッチの入力がなくなった時点からエラータイマのカウントを開始して前記ディスクのロードを継続する請求項1〜3の何れか一項に記載のディスク再生装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記エラータイマのカウントがタイムアップするまでに前記ロード完了スイッチの入力があった場合、ディスクのロード動作を停止した後、前記ディスクのロードを完了する請求項1〜4の何れか一項に記載のディスク再生装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記エラータイマのカウントがタイムアップした時点で前記ロード完了スイッチの入力がない場合、ディスクのロード動作を停止した後、
前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否か判断し、何れかの入力がある場合には予め定められたプロテクション動作を行う請求項1〜5の何れか一項に記載のディスク再生装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記エラータイマのカウントがタイムアップした時点で前記ロード完了スイッチの入力がない場合、ディスクのロード動作を停止した後、
前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否か判断し、何れの入力もない場合に前記ディスクのイジェクトを開始するとともに前記プロテクションタイマのカウントを開始し、当該イジェクト中に前記イジェクト停止スイッチの入力がない場合、前記ディスクのイジェクトを完了する請求項1〜6の何れか一項に記載のディスク再生装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記イジェクト中に前記イジェクト停止スイッチの入力がある場合であって、前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、ディスクのロード動作を停止した後、
前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否か判断し、何れかの入力がある場合には前記プロテクション動作を行い、何れの入力もない場合にはノーディスクと判断する請求項7に記載のディスク再生装置。
【請求項9】
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置のディスク再生方法において、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する工程、
を含むディスク再生方法。
【請求項10】
ロード開始スイッチ、イジェクト停止スイッチ及びロード完了スイッチの各スイッチを備えたスロットイン方式のディスク再生装置に内蔵されたコンピュータを、
ディスクのロード動作を開始し、前記ロード開始スイッチの入力を受け付けるとともにプロテクションタイマのカウントを開始し、前記ロード開始スイッチの入力がある間に前記プロテクションタイマのカウントがタイムアップした場合、
ディスクのロード動作を停止し、前記各スイッチのうち何れかの入力があるか否かを判断し、何れの入力もない場合にディスクのロード動作を開始してエラータイマのカウントを開始する制御手段、
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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