ディスク搬送用ローラー
【課題】塵等が付着することによるディスク搬送力の低下を有効に防止可能としたディスク搬送用ローラーを提供すること。
【解決手段】長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラー1において、外周表面における回転軸方向に向け、直線状又は螺旋状の溝4を複数本形成したことを特徴とし、これにより、ローラー部に付着した塵等を、搬送用ローラーの回転によるディスクの搬送とともに搬送用ローラー上を移動させつつ搬送用ローラーの外表面と溝とからなるエッジにより掻き取り溝内に移動させることで、搬送用ローラーの表面から除去することを可能とし、ローラー表面に塵等が付着することによる搬送力低下を防止し、長期にディスク搬送装置を使用した場合でも、塵等の多い環境下での使用でも、ディスクの搬送に関する問題を有効に解決可能とした。
【解決手段】長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラー1において、外周表面における回転軸方向に向け、直線状又は螺旋状の溝4を複数本形成したことを特徴とし、これにより、ローラー部に付着した塵等を、搬送用ローラーの回転によるディスクの搬送とともに搬送用ローラー上を移動させつつ搬送用ローラーの外表面と溝とからなるエッジにより掻き取り溝内に移動させることで、搬送用ローラーの表面から除去することを可能とし、ローラー表面に塵等が付着することによる搬送力低下を防止し、長期にディスク搬送装置を使用した場合でも、塵等の多い環境下での使用でも、ディスクの搬送に関する問題を有効に解決可能とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーCD、カーDVD、カーナビゲーション、デスクトップパソコン等の装置に搭載されているディスク再生装置に使用されるディスク搬送用ローラーに係り、より詳しくは、ゴミ、塵等の影響によるディスク搬送力の低下を有効に防止可能としたディスク搬送用ローラーに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク再生装置は一般的に、ディスクをディスク挿入口からターンテーブルに向けて搬送するためのディスク搬送手段を備えており、このディスク搬送手段の中には、搬送用ローラーを用いてディスクを搬送する方法が提供されている。
【0003】
ここで、図10は、ディスク再生装置31の斜視図であり、このディスク再生装置31では、その内部にディスク再生基板(図示せず)が備えられている。また、ディスク再生装置31では、ディスク挿入口32を備え、このディスク挿入口32より光ディスク等のディスクを挿入すると、そのディスクは、ディスク再生装置31内に備えたディスク搬送手段により、装置内のターンテーブルまで搬送される。
【0004】
このディスク搬送手段について説明すると、図11は従来から用いられているディスク搬送手段33の斜視図であり、このディスク搬送手段33では、ブラケット34に搬送用ローラー35が回動可能に軸支されており、搬送用ローラー35は図示しない駆動部により回動される構造としている。
【0005】
ここで、従来から用いられているディスク搬送用ローラー35について説明すると、図7は前記従来のディスク搬送用ローラー35の正面図であり、また、図8は前記従来のディスク搬送用ローラー35の側面図であり、従来のディスク搬送用ローラー35では、金属等により形成されるシャフト36を有しており、このシャフト36が前記ブラケット34に回動自在に軸支される。そして、シャフト36の外周側にはローラー部37が周設されており、このローラー部37上にディスクを載置してターンテーブルまで搬送可能としている。
【0006】
また、前記ローラー部37は、図にも示されるように、一端側から他端側に向けて徐々に径を小さくしてテーパー状とした一対のローラー部材37A、37Bを、細い径の端部どうしを当接させつつシャフト36の外周に周設し、両端から中央部分にかけて径を小さくしており、これにより、ディスク挿入時に搬送用ローラー31の中央部から挿入しない場合でもディスクを中央部に移動させて確実にターンテーブルに搬送することを可能としている。なお、図9は前記ローラー部材37A、37Bの正面図である。
【特許文献1】特開2002−230876号公報
【特許文献2】特開2000−123453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般的にディスク搬送用ローラーでは、確実にディスクを搬送可能なように、ディスクに対して摩擦係数の高い、ゴム又は熱可塑性エラストマー等の弾性体によりローラー部37を構成しているが、このような弾性体からなるローラー部を成形するに際しては、生産性を考慮して、図9に示すような各ローラー部材37A、37Bをそれぞれ成形した後に、このローラー部材37A、37Bの細い径側の端部どうしを当接させつつシャフト36に周設しており、また、ローラー部材37A、37Bの表面は平滑としている。
【0008】
このように、従来から提供されている搬送用ローラーではディスクを搬送するローラー部の表面が平滑となっているために、この表面が平滑なローラー部を使用していると、ローラー部にゴミ、塵等が付着してしまい、それによりディスクの搬送がスムーズに行なわれなくなってしまう問題点が指摘されている。
【0009】
即ち、搬送用ローラーにおけるローラー部は、前述したように、ディスクの搬送力を得るために摩擦係数が高い材質が使用されているが、例えばゴム、または熱可塑性エラストマー等の弾性体においては、その他の樹脂、金属より摩擦係数を高くすることができる一方、同時に、粘着性も高くなっている。
【0010】
そのため、これらの弾性体を用いて形成したローラー部では、その粘着性により、ディスクに付着していたゴミ、塵等が、ディスクの移動にかかわらずローラー部の表面上に残ってしまう。
【0011】
そうすると、ディスクの挿入、取り出しを繰り返しおこなうことにより、塵等が搬送用ローラー表面に堆積してしまい、それによりローラー部とディスクとの間の摩擦係数が減少し、搬送力を低下させてしまい、ディスクの装置内への引きこみができなくなってしまうおそれが考えられる。
【0012】
またこのとき、強引にディスクを装置内へ押し込むと、ディスクを取り出す際にディスクとローラー部がスリップしてしまい、ディスクの取り出しが困難になってしまう事態も予想される。
【0013】
そしてこのことは、ディスクに塵等が付着していない場合も考えられることである。即ち、ディスク再生装置内ではディスクが回転することにより、遠心力により内部の空気が装置外に放出されるため、装置内部は負圧になっており、それにより、装置外の空気が装置内に引きこまれるとともに、その際に空気中のゴミ、塵もまた装置内部に引きこまれ、それにより、特に粘着力の高いローラー部にゴミ、塵が付着してしまうことが考えられ、それにより、前記と同様な問題点が発生してしまう。
【0014】
そこで、本発明は、ゴミ、塵等が付着することによるディスク搬送力の低下を有効に防止可能としたディスク搬送用ローラーを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のディスク搬送用ローラーは、長手方向に向けた両端から中央部に向けて外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、テーパー状とした外周表面の回転軸方向に向けて形成した溝を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明のディスク搬送用ローラーでは、ローラーの長手方向に向けた両端から中央部に向けて外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、このテーパー状とした外周表面に、回転軸方向に向けて溝を形成し、この溝の部分をディスクと接触しない部分としている。そのため、ディスクから搬送用ローラーに移動したゴミ、塵等は、ディスクが搬送される際に移動して溝の中に入り込み、搬送用ローラーの表面から除去される。即ち、搬送用ローラーが回転すると、ディスクと搬送用ローラーとの間に位置するゴミ、塵等は、搬送用ローラーの外周表面と溝とからなるエッジにより掻き取られて溝内に移動し、これにより搬送用ローラーの表面から除去される。従って、本発明のディスク搬送用ローラーを用いることにより、搬送用ローラーの表面にゴミ、塵等が付着することによる、搬送用ローラーの搬送力の低下を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のディスク搬送用ローラーでは、金属又は硬質樹脂等の剛体によりなるシャフトを有しており、このシャフトの外周側には、ディスクを搬送するためのローラー部が周設されている。
【0018】
そして、ローラー部は、一端側から他端側に向けてその径を徐々に小さくしてテーパー状とした一対の中空のローラー部材から構成され、この一対のローラー部材を、径の小さい側の端面を対向させる形態で、その端面を密着させ、あるいは間隔を空けて、前記シャフトの外周に周設している。
【0019】
また、前記ローラー部材の材質としては、ゴム等の弾性体(天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ニトリルイソプレンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、多流化ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリノルボルネン)、または熱可塑性エラストマー(スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系)を使用している。
【0020】
そして、ローラー部材の外周表面にはそれぞれ、回転軸方向に向けて、一端部から他端部まで、連続した直線状の溝を形成している。
【0021】
ここで、溝の形成方法としては、金型にて弾性体を成形し、その後弾性体を加工して溝を形成してもよいが、生産性を考慮して、金型上で溝を構成して弾性体を成形する際に同時に溝を形成するのがよい。
【0022】
また、前記溝の形成に際しては、直線状に形成してもよいが、その他、一端部から他端部に向けて螺旋状に溝を形成しもよい。
【実施例1】
【0023】
本発明の搬送用ローラーの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の搬送用ローラーの正面図であり、また、図2は図1におけるA−A線端面を拡大して示した図であり、図において1が本実施例の搬送用ローラーである。
【0024】
そして、本実施例の搬送用ローラー1は、シャフトとこのシャフトにおける、両端部分を残した部分に周設したローラー部とにより構成されている。即ち、図において2がシャフトであり、本実施例においてこのシャフト2は、金属、硬質樹脂等の剛体により形成されており、使用に際しては、ディスク再生装置の内部において、このシャフト2が駆動部に連結されて回動自在とされる。
【0025】
次に、前記シャフト2の外周には、その両端部分を残して、ディスクと接触しつつディスクをターンテーブルに搬送し、あるいはターンテーブル上のディスクをディスク挿入口まで搬送するためのローラー部3が周設されている。
【0026】
ここで、前記ローラー部3について説明すると、本実施例において前記ローラー部3は、一対のローラー部材301、302により構成されている。即ち、図3がローラー部材301、302の一方の正面図であり、このローラー部材301、302はそれぞれ、中空の円柱状であるとともに、その長手方向に向いた一端側から他端側に向けて徐々にその径を小さく、あるいは大きくしていき、これにより、外周表面をテーパー状としている。
【0027】
そして、本実施例においてこのローラー部材301、302は、その径の小さい側の端面が対向する配置で、前記シャフト2の外周に周設され、これによりシャフト2の外周側にローラー部3が装備され、搬送用ローラー1の全体が構成されている。
【0028】
なお、ローラー部材301、302の配置に際しては、必ずしもその端面を密着させる必要はない。例えば、図4は本発明の搬送用ローラーの他の形態の正面図であり、図4に示す搬送用ローラーでは、ローラー部材301、302をシャフト2に周設するに際して、ローラー部材301、302間にわずかに間隔を置いており、このようにして搬送用ローラーを構成してもよい。
【0029】
また、シャフト2の外周にローラー部3を周設するに際しては、シャフト2の回転に伴ってローラー部3もまた回転可能にするとともに、ローラー部3に一定以上の圧力が加わった場合にはローラー部3とシャフト2とが空回り可能にするとよい。即ち、ディスクの搬送に際しては、シャフト2を回転させるとともにこれによりローラー部3も回転させ、これによりローラー部3上に載置したディスクを搬送するが、ディスクがターンテーブル側まで到達した後にはローラー部の回転を止める必要がある。そこで、本実施例においては、ローラー部3に一定以上の圧力が加わった場合にはローラー部3とシャフト2とが空回りするように構成し、具体的には、ローラー部とディスクとの摩擦係数をローラー部とシャフトとの摩擦係数よりも大きくし、これにより、ディスクがターンテーブル側まで到達してそれ以上先に移動できない状況になった場合に、ローラー部をシャフトに対して空回りさせ、ディスクに対してローラー部が回転してディスクを傷つけることを防止している。
【0030】
なお、前記ローラー部材301、302の材質としては、ゴム等の弾性体(天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ニトリルイソプレンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、多流化ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリノルボルネン)、または熱可塑性エラストマー(スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系)を使用するとよい。
【0031】
次に、図において4は、前記ローラー部材301、302のそれぞれの外表面に形成した溝である(なお、図1、図3においては、理解を容易にするために溝の部分を黒く塗りつぶしている。)。即ち、本実施例の搬送用ローラー1においては、前記ローラー部材301、302のそれぞれの表面側に溝4を形成しており、これによって、搬送用ローラー1に付着したゴミ、塵等を搬送用ローラー1の表面から除去している。
【0032】
ここで、前記溝4について説明すると、本実施例においては、前記ローラー部の回転軸方向、即ち、ローラー部3の長手方向に向けて、ローラー部材301、302の一端部から他端部まで直線状に溝を形成しており、図2からも明らかなように、この直線状の溝4を、ローラー部材301、302の円周方向に向けて、等間隔を置いて、複数本形成している。
【0033】
なお、溝4は必ずしもローラー部3の回転軸方向と同一方向に向けて形成する必要は無く、例えば図5に示すように、ローラー部材301、302の外周表面において、一端部から他端部に向けて、螺旋状に溝4を形成してもよい(図4、図5においても、理解を容易にするために溝の部分を黒く塗りつぶしている。)。また、溝4の形成においては、図2に示すように、ローラー部3の外表面と溝4とによりエッジ部分5が形成されるようにするとよい。
【0034】
次に、このように構成される本実施例の搬送用ローラー1の作用について説明すると、本実施例の搬送用ローラー1によって、例えば光ディスクを搬送している場合において、光ディスクに付着しているゴミ、塵等がローラー部3に付着した場合には、このゴミ、塵等は、搬送用ローラー1の回転による光ディスクの搬送とともに搬送用ローラー1上を移動していく。そしてその過程において、搬送用ローラー1におけるローラー部3の外表面と溝4とから形成されるエッジ5により掻き取られて溝4内に移動し、これにより搬送用ローラー1の表面から除去される。また、搬送装置内部の負圧の影響で搬送用ローラー1の表面に付着しているゴミ、塵等もまた、同様にして、ディスクの搬送に伴って搬送用ローラー1の外周表面から除去される。
【0035】
従って、本実施例の搬送用ローラー1を用いることにより、ローラー部3の表面にゴミ、塵等が付着することによる搬送力の低下を防止し、ディスクの出し入れに支障を来すことを無くすることができ、長期にディスク搬送装置を使用した場合でも、またゴミ、塵等の多い環境下での使用によっても、ディスクの搬送に関する問題を有効に解決することが可能である。
【0036】
次に、本実施例の搬送用ローラーについて具体的に説明するが、本発明の搬送用ローラーは下記に制限されるものではない。
【0037】
まず、本実施例においては、長さ60mm、片側外径(太い側の外径)7mm、片側外径(細い側の外径)4mm、内径2mmの、長手方向に向いたストレート孔のあいた、外形をテーパー状としたローラー部材301、302の曲外表面に、幅角度18°、深さ0.4mmの溝4を、回転軸方向に直線で形成するとともに、この溝4を、ローラー部材301、302の円周方向に沿って、等間隔で10本形成して用いた。また、ローラー部材301、302の材質は、シリコーンゴム50°(信越化学工業株式会社製の商品名KE―951U)を用いた。
【0038】
そして、前記ローラー部材2本301、302を、外径2mmのステンレス製シャフト2を介して、図1に示すように、細径側端部どうしを互いに当接させつつシャフト2の外周に装備して搬送用ローラー1を構成し、この搬送用ローラー1を光ディスク再生装置にセットし、その状態で光ディスクの排出状況を評価した。
【0039】
即ち、表面にゴミ、塵等が付着していない初期状態の搬送用ローラーと、ゴミ、塵の代用として炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態の搬送用ローラーを用いて光ディスクの排出状況を評価するとともに、比較対象としては、従来の溝を有しないローラーを用いて、同様にして、表面にゴミ、塵等が付着していない初期状態の搬送用ローラーと、ゴミ、塵の代用として炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態の搬送用ローラーを用いて光ディスクの排出状況を調べた。
【0040】
その結果が図6であり、図6において、従来の搬送用ローラーを用いた実験では、初期状態においては3Nの排出力で良好に排出ができたが、炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態においては排出が不可能であった。一方、本実施例の搬送用ローラーでは、初期状態においては2.5Nの排出力にて良好に排出でき、炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態においても、2Nの排出力にて良好に排出が可能であった。即ち、本実施例の搬送ローラーでは、光ディスクの排出力自体は低下傾向にあるものの、光ディスクの排出には全く問題は無かった。なお、光ディスクを排出するには0.5N以上の力を必要とする。
【0041】
次に、前記と同材質のローラー部の曲外表面に幅角度18°、深さ0.4mmの溝を、回転軸方向に端部から端部に向かって180°のねじりをつけた螺旋状の溝を等間隔で10本形成した搬送用ローラーを用いて前記と同条件で光ディスクの排出状況を評価したところ、前記と同等の結果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明では、搬送用ローラーに付着した塵等をローラー表面から除去することにより、ローラーの搬送力の低下を防止可能としているため、ローラーを用いたディスク搬送装置の全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の搬送用ローラーの実施例の正面図である。
【図2】図1におけるA−A線端面を拡大して示した図である。
【図3】本発明の搬送用ローラーの実施例におけるローラー部材の正面図である。
【図4】本発明の搬送用ローラーの他の形態の正面図である。
【図5】本発明の搬送用ローラーの他の形態におけるローラー部材の正面図である。
【図6】本発明の搬送用ローラーの評価試験の結果を示す表である。
【図7】従来の搬送用ローラーの正面図である。
【図8】従来の搬送用ローラーの側面図である。
【図9】従来の搬送用ローラーにおけるローラー部材の正面図である。
【図10】ディスク再生装置の斜視図である。
【図11】従来の搬送用ローラーを説明するための図である。
【符号の説明】
【0044】
1 搬送用ローラー
2 シャフト
3 ローラー部
301、302 ローラー部材
4 溝
5 エッジ部
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーCD、カーDVD、カーナビゲーション、デスクトップパソコン等の装置に搭載されているディスク再生装置に使用されるディスク搬送用ローラーに係り、より詳しくは、ゴミ、塵等の影響によるディスク搬送力の低下を有効に防止可能としたディスク搬送用ローラーに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスク再生装置は一般的に、ディスクをディスク挿入口からターンテーブルに向けて搬送するためのディスク搬送手段を備えており、このディスク搬送手段の中には、搬送用ローラーを用いてディスクを搬送する方法が提供されている。
【0003】
ここで、図10は、ディスク再生装置31の斜視図であり、このディスク再生装置31では、その内部にディスク再生基板(図示せず)が備えられている。また、ディスク再生装置31では、ディスク挿入口32を備え、このディスク挿入口32より光ディスク等のディスクを挿入すると、そのディスクは、ディスク再生装置31内に備えたディスク搬送手段により、装置内のターンテーブルまで搬送される。
【0004】
このディスク搬送手段について説明すると、図11は従来から用いられているディスク搬送手段33の斜視図であり、このディスク搬送手段33では、ブラケット34に搬送用ローラー35が回動可能に軸支されており、搬送用ローラー35は図示しない駆動部により回動される構造としている。
【0005】
ここで、従来から用いられているディスク搬送用ローラー35について説明すると、図7は前記従来のディスク搬送用ローラー35の正面図であり、また、図8は前記従来のディスク搬送用ローラー35の側面図であり、従来のディスク搬送用ローラー35では、金属等により形成されるシャフト36を有しており、このシャフト36が前記ブラケット34に回動自在に軸支される。そして、シャフト36の外周側にはローラー部37が周設されており、このローラー部37上にディスクを載置してターンテーブルまで搬送可能としている。
【0006】
また、前記ローラー部37は、図にも示されるように、一端側から他端側に向けて徐々に径を小さくしてテーパー状とした一対のローラー部材37A、37Bを、細い径の端部どうしを当接させつつシャフト36の外周に周設し、両端から中央部分にかけて径を小さくしており、これにより、ディスク挿入時に搬送用ローラー31の中央部から挿入しない場合でもディスクを中央部に移動させて確実にターンテーブルに搬送することを可能としている。なお、図9は前記ローラー部材37A、37Bの正面図である。
【特許文献1】特開2002−230876号公報
【特許文献2】特開2000−123453号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、一般的にディスク搬送用ローラーでは、確実にディスクを搬送可能なように、ディスクに対して摩擦係数の高い、ゴム又は熱可塑性エラストマー等の弾性体によりローラー部37を構成しているが、このような弾性体からなるローラー部を成形するに際しては、生産性を考慮して、図9に示すような各ローラー部材37A、37Bをそれぞれ成形した後に、このローラー部材37A、37Bの細い径側の端部どうしを当接させつつシャフト36に周設しており、また、ローラー部材37A、37Bの表面は平滑としている。
【0008】
このように、従来から提供されている搬送用ローラーではディスクを搬送するローラー部の表面が平滑となっているために、この表面が平滑なローラー部を使用していると、ローラー部にゴミ、塵等が付着してしまい、それによりディスクの搬送がスムーズに行なわれなくなってしまう問題点が指摘されている。
【0009】
即ち、搬送用ローラーにおけるローラー部は、前述したように、ディスクの搬送力を得るために摩擦係数が高い材質が使用されているが、例えばゴム、または熱可塑性エラストマー等の弾性体においては、その他の樹脂、金属より摩擦係数を高くすることができる一方、同時に、粘着性も高くなっている。
【0010】
そのため、これらの弾性体を用いて形成したローラー部では、その粘着性により、ディスクに付着していたゴミ、塵等が、ディスクの移動にかかわらずローラー部の表面上に残ってしまう。
【0011】
そうすると、ディスクの挿入、取り出しを繰り返しおこなうことにより、塵等が搬送用ローラー表面に堆積してしまい、それによりローラー部とディスクとの間の摩擦係数が減少し、搬送力を低下させてしまい、ディスクの装置内への引きこみができなくなってしまうおそれが考えられる。
【0012】
またこのとき、強引にディスクを装置内へ押し込むと、ディスクを取り出す際にディスクとローラー部がスリップしてしまい、ディスクの取り出しが困難になってしまう事態も予想される。
【0013】
そしてこのことは、ディスクに塵等が付着していない場合も考えられることである。即ち、ディスク再生装置内ではディスクが回転することにより、遠心力により内部の空気が装置外に放出されるため、装置内部は負圧になっており、それにより、装置外の空気が装置内に引きこまれるとともに、その際に空気中のゴミ、塵もまた装置内部に引きこまれ、それにより、特に粘着力の高いローラー部にゴミ、塵が付着してしまうことが考えられ、それにより、前記と同様な問題点が発生してしまう。
【0014】
そこで、本発明は、ゴミ、塵等が付着することによるディスク搬送力の低下を有効に防止可能としたディスク搬送用ローラーを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のディスク搬送用ローラーは、長手方向に向けた両端から中央部に向けて外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、テーパー状とした外周表面の回転軸方向に向けて形成した溝を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明のディスク搬送用ローラーでは、ローラーの長手方向に向けた両端から中央部に向けて外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、このテーパー状とした外周表面に、回転軸方向に向けて溝を形成し、この溝の部分をディスクと接触しない部分としている。そのため、ディスクから搬送用ローラーに移動したゴミ、塵等は、ディスクが搬送される際に移動して溝の中に入り込み、搬送用ローラーの表面から除去される。即ち、搬送用ローラーが回転すると、ディスクと搬送用ローラーとの間に位置するゴミ、塵等は、搬送用ローラーの外周表面と溝とからなるエッジにより掻き取られて溝内に移動し、これにより搬送用ローラーの表面から除去される。従って、本発明のディスク搬送用ローラーを用いることにより、搬送用ローラーの表面にゴミ、塵等が付着することによる、搬送用ローラーの搬送力の低下を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のディスク搬送用ローラーでは、金属又は硬質樹脂等の剛体によりなるシャフトを有しており、このシャフトの外周側には、ディスクを搬送するためのローラー部が周設されている。
【0018】
そして、ローラー部は、一端側から他端側に向けてその径を徐々に小さくしてテーパー状とした一対の中空のローラー部材から構成され、この一対のローラー部材を、径の小さい側の端面を対向させる形態で、その端面を密着させ、あるいは間隔を空けて、前記シャフトの外周に周設している。
【0019】
また、前記ローラー部材の材質としては、ゴム等の弾性体(天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ニトリルイソプレンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、多流化ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリノルボルネン)、または熱可塑性エラストマー(スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系)を使用している。
【0020】
そして、ローラー部材の外周表面にはそれぞれ、回転軸方向に向けて、一端部から他端部まで、連続した直線状の溝を形成している。
【0021】
ここで、溝の形成方法としては、金型にて弾性体を成形し、その後弾性体を加工して溝を形成してもよいが、生産性を考慮して、金型上で溝を構成して弾性体を成形する際に同時に溝を形成するのがよい。
【0022】
また、前記溝の形成に際しては、直線状に形成してもよいが、その他、一端部から他端部に向けて螺旋状に溝を形成しもよい。
【実施例1】
【0023】
本発明の搬送用ローラーの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の搬送用ローラーの正面図であり、また、図2は図1におけるA−A線端面を拡大して示した図であり、図において1が本実施例の搬送用ローラーである。
【0024】
そして、本実施例の搬送用ローラー1は、シャフトとこのシャフトにおける、両端部分を残した部分に周設したローラー部とにより構成されている。即ち、図において2がシャフトであり、本実施例においてこのシャフト2は、金属、硬質樹脂等の剛体により形成されており、使用に際しては、ディスク再生装置の内部において、このシャフト2が駆動部に連結されて回動自在とされる。
【0025】
次に、前記シャフト2の外周には、その両端部分を残して、ディスクと接触しつつディスクをターンテーブルに搬送し、あるいはターンテーブル上のディスクをディスク挿入口まで搬送するためのローラー部3が周設されている。
【0026】
ここで、前記ローラー部3について説明すると、本実施例において前記ローラー部3は、一対のローラー部材301、302により構成されている。即ち、図3がローラー部材301、302の一方の正面図であり、このローラー部材301、302はそれぞれ、中空の円柱状であるとともに、その長手方向に向いた一端側から他端側に向けて徐々にその径を小さく、あるいは大きくしていき、これにより、外周表面をテーパー状としている。
【0027】
そして、本実施例においてこのローラー部材301、302は、その径の小さい側の端面が対向する配置で、前記シャフト2の外周に周設され、これによりシャフト2の外周側にローラー部3が装備され、搬送用ローラー1の全体が構成されている。
【0028】
なお、ローラー部材301、302の配置に際しては、必ずしもその端面を密着させる必要はない。例えば、図4は本発明の搬送用ローラーの他の形態の正面図であり、図4に示す搬送用ローラーでは、ローラー部材301、302をシャフト2に周設するに際して、ローラー部材301、302間にわずかに間隔を置いており、このようにして搬送用ローラーを構成してもよい。
【0029】
また、シャフト2の外周にローラー部3を周設するに際しては、シャフト2の回転に伴ってローラー部3もまた回転可能にするとともに、ローラー部3に一定以上の圧力が加わった場合にはローラー部3とシャフト2とが空回り可能にするとよい。即ち、ディスクの搬送に際しては、シャフト2を回転させるとともにこれによりローラー部3も回転させ、これによりローラー部3上に載置したディスクを搬送するが、ディスクがターンテーブル側まで到達した後にはローラー部の回転を止める必要がある。そこで、本実施例においては、ローラー部3に一定以上の圧力が加わった場合にはローラー部3とシャフト2とが空回りするように構成し、具体的には、ローラー部とディスクとの摩擦係数をローラー部とシャフトとの摩擦係数よりも大きくし、これにより、ディスクがターンテーブル側まで到達してそれ以上先に移動できない状況になった場合に、ローラー部をシャフトに対して空回りさせ、ディスクに対してローラー部が回転してディスクを傷つけることを防止している。
【0030】
なお、前記ローラー部材301、302の材質としては、ゴム等の弾性体(天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルブタジエンゴム、ニトリルイソプレンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、多流化ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリノルボルネン)、または熱可塑性エラストマー(スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系)を使用するとよい。
【0031】
次に、図において4は、前記ローラー部材301、302のそれぞれの外表面に形成した溝である(なお、図1、図3においては、理解を容易にするために溝の部分を黒く塗りつぶしている。)。即ち、本実施例の搬送用ローラー1においては、前記ローラー部材301、302のそれぞれの表面側に溝4を形成しており、これによって、搬送用ローラー1に付着したゴミ、塵等を搬送用ローラー1の表面から除去している。
【0032】
ここで、前記溝4について説明すると、本実施例においては、前記ローラー部の回転軸方向、即ち、ローラー部3の長手方向に向けて、ローラー部材301、302の一端部から他端部まで直線状に溝を形成しており、図2からも明らかなように、この直線状の溝4を、ローラー部材301、302の円周方向に向けて、等間隔を置いて、複数本形成している。
【0033】
なお、溝4は必ずしもローラー部3の回転軸方向と同一方向に向けて形成する必要は無く、例えば図5に示すように、ローラー部材301、302の外周表面において、一端部から他端部に向けて、螺旋状に溝4を形成してもよい(図4、図5においても、理解を容易にするために溝の部分を黒く塗りつぶしている。)。また、溝4の形成においては、図2に示すように、ローラー部3の外表面と溝4とによりエッジ部分5が形成されるようにするとよい。
【0034】
次に、このように構成される本実施例の搬送用ローラー1の作用について説明すると、本実施例の搬送用ローラー1によって、例えば光ディスクを搬送している場合において、光ディスクに付着しているゴミ、塵等がローラー部3に付着した場合には、このゴミ、塵等は、搬送用ローラー1の回転による光ディスクの搬送とともに搬送用ローラー1上を移動していく。そしてその過程において、搬送用ローラー1におけるローラー部3の外表面と溝4とから形成されるエッジ5により掻き取られて溝4内に移動し、これにより搬送用ローラー1の表面から除去される。また、搬送装置内部の負圧の影響で搬送用ローラー1の表面に付着しているゴミ、塵等もまた、同様にして、ディスクの搬送に伴って搬送用ローラー1の外周表面から除去される。
【0035】
従って、本実施例の搬送用ローラー1を用いることにより、ローラー部3の表面にゴミ、塵等が付着することによる搬送力の低下を防止し、ディスクの出し入れに支障を来すことを無くすることができ、長期にディスク搬送装置を使用した場合でも、またゴミ、塵等の多い環境下での使用によっても、ディスクの搬送に関する問題を有効に解決することが可能である。
【0036】
次に、本実施例の搬送用ローラーについて具体的に説明するが、本発明の搬送用ローラーは下記に制限されるものではない。
【0037】
まず、本実施例においては、長さ60mm、片側外径(太い側の外径)7mm、片側外径(細い側の外径)4mm、内径2mmの、長手方向に向いたストレート孔のあいた、外形をテーパー状としたローラー部材301、302の曲外表面に、幅角度18°、深さ0.4mmの溝4を、回転軸方向に直線で形成するとともに、この溝4を、ローラー部材301、302の円周方向に沿って、等間隔で10本形成して用いた。また、ローラー部材301、302の材質は、シリコーンゴム50°(信越化学工業株式会社製の商品名KE―951U)を用いた。
【0038】
そして、前記ローラー部材2本301、302を、外径2mmのステンレス製シャフト2を介して、図1に示すように、細径側端部どうしを互いに当接させつつシャフト2の外周に装備して搬送用ローラー1を構成し、この搬送用ローラー1を光ディスク再生装置にセットし、その状態で光ディスクの排出状況を評価した。
【0039】
即ち、表面にゴミ、塵等が付着していない初期状態の搬送用ローラーと、ゴミ、塵の代用として炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態の搬送用ローラーを用いて光ディスクの排出状況を評価するとともに、比較対象としては、従来の溝を有しないローラーを用いて、同様にして、表面にゴミ、塵等が付着していない初期状態の搬送用ローラーと、ゴミ、塵の代用として炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態の搬送用ローラーを用いて光ディスクの排出状況を調べた。
【0040】
その結果が図6であり、図6において、従来の搬送用ローラーを用いた実験では、初期状態においては3Nの排出力で良好に排出ができたが、炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態においては排出が不可能であった。一方、本実施例の搬送用ローラーでは、初期状態においては2.5Nの排出力にて良好に排出でき、炭酸カルシウム粉を表面に塗布した状態においても、2Nの排出力にて良好に排出が可能であった。即ち、本実施例の搬送ローラーでは、光ディスクの排出力自体は低下傾向にあるものの、光ディスクの排出には全く問題は無かった。なお、光ディスクを排出するには0.5N以上の力を必要とする。
【0041】
次に、前記と同材質のローラー部の曲外表面に幅角度18°、深さ0.4mmの溝を、回転軸方向に端部から端部に向かって180°のねじりをつけた螺旋状の溝を等間隔で10本形成した搬送用ローラーを用いて前記と同条件で光ディスクの排出状況を評価したところ、前記と同等の結果が得られた。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明では、搬送用ローラーに付着した塵等をローラー表面から除去することにより、ローラーの搬送力の低下を防止可能としているため、ローラーを用いたディスク搬送装置の全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の搬送用ローラーの実施例の正面図である。
【図2】図1におけるA−A線端面を拡大して示した図である。
【図3】本発明の搬送用ローラーの実施例におけるローラー部材の正面図である。
【図4】本発明の搬送用ローラーの他の形態の正面図である。
【図5】本発明の搬送用ローラーの他の形態におけるローラー部材の正面図である。
【図6】本発明の搬送用ローラーの評価試験の結果を示す表である。
【図7】従来の搬送用ローラーの正面図である。
【図8】従来の搬送用ローラーの側面図である。
【図9】従来の搬送用ローラーにおけるローラー部材の正面図である。
【図10】ディスク再生装置の斜視図である。
【図11】従来の搬送用ローラーを説明するための図である。
【符号の説明】
【0044】
1 搬送用ローラー
2 シャフト
3 ローラー部
301、302 ローラー部材
4 溝
5 エッジ部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、
前記テーパー状とした外周表面に回転軸方向に向けて形成した溝を有することを特徴とするディスク搬送用ローラー。
【請求項2】
長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、
前記テーパー状とした外周表面に回転軸方向に向けて螺旋状に形成した溝を有することを特徴とするディスク搬送用ローラー。
【請求項1】
長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、
前記テーパー状とした外周表面に回転軸方向に向けて形成した溝を有することを特徴とするディスク搬送用ローラー。
【請求項2】
長手方向に向けた両端から中央部に向けて径を徐々に小さくして外周表面をテーパー状としたディスク搬送用ローラーにおいて、
前記テーパー状とした外周表面に回転軸方向に向けて螺旋状に形成した溝を有することを特徴とするディスク搬送用ローラー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−115330(P2007−115330A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−305206(P2005−305206)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(597061022)協和合成株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(597061022)協和合成株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]