説明

ディスク装置

【課題】 スロットインディスク装置において、ディスク装置の薄型化を図る。
【解決手段】 ディスク挿入部フタに連動してディスククランプ&スピンドルモータユニット部を移動させてディスクのクランプ、アンクランプを行い、従来のデッドペースを無くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク駆動装置の装填機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスクをディスク面と平行方向に押し込んだり引き出したりすることにより装填/排出するタイプのディスク装置に関しては、以下2タイプが代表的な例であった。
【0003】
第1のタイプは、ディスクカバーを開くことによりディスクホルダが本体から飛び出す構造となっており、ディスクホルダのガイドに沿わせてディスクを差し込み、ディスクカバーを閉じることによってディスクを装填する方式である。
【0004】
このようなディスク装置は、例えば特開2001-101748号公報にて開示されている。
【0005】
第2のタイプは、ディスク挿入口へ直接ディスクを差し込むことにより自動的にディスクが引き込まれて装填され、排出時も自動的に所定の位置までディスクが飛び出す方式である。
【0006】
このようなディスク装置は、例えば特開2002-117604号公報にて開示されている。
【特許文献1】特開2001-101748号公報
【特許文献2】特開2002-117604号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来例においては、以下の問題点があった。
【0008】
1.前記特開2001-101748号公報のような構成においては、自動引き込み/排出機構が無いため、挿入/取り出し時はディスクをしっかり手で摘む必要があり、ディスクに指紋等が付いて汚れてしまう恐れがある。このためカバーの付いたディスク、すなわちカートリッジタイプのディスクを使わねばならなかった。よってディスクのコストが上がってしまうという問題点があると同時に、操作者が全て装填取り出しを行うため、自動引き込み/排出機構のある装置と比較して操作感も劣るという問題点もあった。
【0009】
また、前記特開2002-117604号公報のような構成においては、自動引き込み/排出機構があるため特開2001-101748号公報のような前記問題点は無い。しかし、引き込み/排出の際、一旦スピンドルモーター部をディスクから退避させる必要がある。よってディスク面に垂直な方向にデッドスペースが必要となり、装置の厚みが増してしまうという問題点があった。(請求項1、請求項3)
2.前記特開2002-117604号公報のような構成においては、ディスク挿入口からの埃やゴミが侵入しやすいという問題点があった。(請求項2)
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下手段により上記課題を解決すべく発明されたものである。
【0011】
1.自動引き込み/排出機構がある特開2001-101748号公報のような構成で、開閉可能なディスクカバーを設ける。そこで前記ディスクカバーの開閉を検出し、ディスクカバーが開いた状態のみ、スピンドルモーターユニットがディスクから離れる方向にスピンドルモーターユニット昇降機構を動作させることが可能となる構成とした。(請求項1、請求項3)
2.ディスクカバーは、ディスク挿入口のフタを兼用する形状とした。(請求項2)
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、以下の効果を得ることが出来る。
【0013】
1.開閉可能なディスクカバーの開閉を検出し、ディスクカバーが開いた状態のみ、スピンドルモーターユニットを、ディスクカバーが開いたことにより生まれるスペースにスピンドルモーターユニット昇降機構を動作させることを可能とした。これにより、スピンドルモーターユニットをディスクから退避させるためのデッドスペースが不要となる。よって、自動引き込み/排出機構を備えたディスク装置の薄型化が可能となった。(請求項1、請求項3)
2.前記ディスクカバーは、ディスク挿入口のフタを兼用する形状とした。
【0014】
これにより、埃やゴミの侵入を防ぐことが可能となった。(請求項2)
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
【0016】
以下、本発明を実施するための形態に関して説明する。
【実施例1】
【0017】
以下本発明によるディスク搭載ビデオカメラにおける実施の形態を説明する。
【0018】
図1は第1の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー閉状態)、図2は第1の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー開状態)である。
【0019】
ここで、101は撮影レンズ、102はズームスイッチ、103はビデオカメラ本体外装、104はディスクカバーロックつまみ検出スイッチ、105は軸、106はバネ、107はディスクカバーロックつまみ、108はロックピン、109は録画スタート/ストップボタン、110はディスクカバー回転軸、111はディスクカバー開閉検出スイッチ、112はスピーカー、113はディスクカバー、201はディスク挿入口、202はディスク、203はロック溝、204はロック解除スライド方向である。
【0020】
以上の構成において、ディスクカバー113はL字形状となっており、ディスクカバー回転軸110を中心に外側へ開くことにより、図2のようにディスク挿入口(201)が露出し、ディスク202を挿入/排出することができる構成となっている。
【0021】
ここで、ディスクカバー113の開閉状態は、ディスクカバー開閉検出スイッチ111がディスクカバー113に押されることによって検出される。
【0022】
なお、ディスクカバー113は、ディスクカバーロックつまみ107の動作により開閉するが、その動作を以下説明する。
【0023】
図3は、第1の実施例によるディスクカバースライドつまみ動作図であり、ディスクカバーロックつまみ周辺の内部部品に関する動作模式図である。
【0024】
ここで、301は軸ガイドであり、ビデオカメラ本体外装103と一体に構成されたリブ上の壁であり、軸105の通る丸穴が配置されている。なお、その他の構成部品は図1、図2で説明したものと同一である。
【0025】
まず、図-3aはディスクカバー113が閉じた状態である。
【0026】
ディスクカバーロックつまみ107には、つまみと一体で構成されたロックピン108が設置されており、本体に構成されたL字型のロック溝203の左奥に位置している。
【0027】
このときディスクカバーロックつまみ107は、バネ106で図の左方向に付勢されている。
【0028】
次に図-3bのように、ディスクカバーロックつまみ107を矢印方向に右へスライドさせると、軸105はディスクカバーロックつまみ検出スイッチ104が押され、スイッチがON状態となる。
【0029】
更に図-3cのように、ディスクカバーロックつまみ107とディスクカバー113をいっしょに矢印方向に手前に引き寄せ、ディスクカバー113を開く。ここで図-3dのようにディスクカバーロックつまみ107から指を離すと、ディスクカバーロックつまみ107はバネ106の力により矢印方向左側へスライドする。
【0030】
この状態で、ロックピン108がロック溝203の溝から左へ退避した位置になる。このためディスクカバー113を閉じる方向に押されても、ロックピン108は点線矢印方向でビデオカメラ本体外装103に突き当たり、簡単にディスクカバー113が閉じられることは無い。
【0031】
よって、ディスク挿入・排出時に誤操作でディスクカバー113を閉じてしまい、ディスクに傷をつけてしまうことが防止できる。
【0032】
次に、第1の実施例によるディスクカバー開閉及びディスク装着の動作概要を説明する。
【0033】
図4は第1の実施例によるディスクカバー開閉及びディスク装着の動作概要図であり、図1における断面A-A部の図である。
【0034】
ここで、401はスピンドルモーターユニット、402はカメラの回路基板、403はディスクメカフレーム、404はディスク挿入口(メカフレーム)、405はディスク挿入防止壁、406はディスク挿入方向、407はディスクカバー開き方向、408はベースシャーシ装着方向、409はディスクカバー閉じ方向、410はベースシャーシ、411はベースシャーシ退避方向、412は挿入口ディスク検出手段である。なお、挿入口ディスク検出手段412は、挿入口にディスク202が有るか無いかを検出するもので、右が赤外光の投光部、左が受光部であり、ディスク202が光を遮ることでディスク202の有無を検出するものである。その必要性は、後述する図9、図10に関する内容で説明する。また、その他の部品は前述したものと同一である。
【0035】
まず図-4aは、ディスクカバー113が閉じた、ディスク未装着状態である。
【0036】
ここでベースシャーシ410には、スピンドルモーターユニット401や後述する光ヘッドユニット525が搭載されており、後述する機構により図の左右方向にスライド可能となっている。更にディスク挿入防止壁405がベースシャーシ401と一体になって形成されており、所定の状態においてディスクの誤挿入を防止する構成となっている。
【0037】
図-4bはディスクカバー113を開いた状態である。このときディスクカバー開閉検出スイッチ111(図1、図2)が働いてディスクカバー113が開いたことを検出し、ベースシャーシ410をベースシャーシ退避方向411にスライドさせる。これによりスピンドルモーターユニット401、ディスク挿入防止壁405も同時に右方向にスライドする。これにより、ディスク202をディスク挿入方向406へ挿入することが可能となる。このときベースシャーシ410は、距離pだけ右方向に退避しているが、ディスクカバー113が開いているためベースシャーシ410がディスクカバー113に当たることは無い。また、万一この状態でディスクカバー113をディスクカバー閉じ方向409へ押された場合は、図3-dで説明したようにロックピン108がビデオカメラ本体外装103に当たるため、ディスクカバー113がディスク202に当たって傷を付けることは無い。
【0038】
図-4cはディスク202挿入後の状態で、ベースシャーシ410はベースシャーシ装着方向408へ移動し、ディスク202はスピンドルモーターユニット401のチャック部に装着される。
【0039】
最後に、図-4dはディスクカバー113をディスクカバー閉じ方向409に閉じた状態でディスク202収納完了である。
【0040】
次に、第1の実施例によるディスク装填部の詳細機構を説明する。
【0041】
図5は第1の実施例によるディスク装填部の構成図(上面図)、図6は第1の実施例によるディスク装填部の構成図(側面図)(断面C-C部)、図7は第1の実施例によるディスク装填部昇降機構の動作図(側面図)(断面B-B部)である。
【0042】
ここで、501,502は連動ピン、503,504は長穴、505は連動アーム、506はアーム軸、507はアーム回転方向、508は第1のスライド部材移動方向、509は第2のスライド部材移動方向、510、511、512、513はピン、514は反射板、515は位置検出手段、516は第1のスライド部材、517はラック部、518は第2のスライド部材、519はモーター、520はウォームギア521、522はピニオンギア523、524はカム溝、525は光ヘッドユニット、526、527は支軸、528はハブ、529はツメ、530、531はカム溝、532、533、534、535はガイド軸、536はディスク挿入検出手段、537は穴、601は突き当て凸部、その他の部品は前述してきた部品と同一である。
【0043】
ここで、スピンドルモーターユニット401は、ハブ528、ツメ529(3ヶ)を有している。ディスク202をハブ528に通して押し付ければディスク202を保持できる、自己保持タイプの構造である。また、525はディスク202に対し信号を記録再生する光ヘッドユニット。526、527は光ヘッドユニット525をディスク202の半径方向へ移動できるように支持する支軸。上記スピンドルモーターユニット401及び光ヘッドユニット525、支軸526,527は、ベースシャーシ410に保持されている。なお、前述したように、ディスク挿入防止壁405はベースシャーシ410と一体となり図の部分が凸形状となっている。
【0044】
また、ディスクメカフレーム403には、ベースシャーシ410よりわずかに一回り大きな穴537が開けられており、ベースシャーシ410をディスク202面と垂直方向移動を可能としている。
【0045】
更に、516、518は、ベースシャーシ410の左右側に配置され、ディスクメカフレーム403に支持された第1、第2のスライド部材であり、それぞれ第1のスライド部材移動方向508、第2のスライド部材移動方向509へ移動自在に構成されている。
【0046】
上記第1、第2のスライド部材は、ベースシャーシ410に向かい合った側面に設けられたカム溝523、524、530、531で、ベースシャーシ410側面に固定されたピン510、511、512、513をそれぞれ支持している。
【0047】
また、ディスクメカフレーム403天井にはスピンドルモーターユニット401に対応する位置に穴が開いており、その周囲に内部へ突出した突き当て凸部601が設けられている。これにより後述するディスク202のチャック動作が行われる。
【0048】
また、519はモーターであり、ウォームギア520、ピニオンギア521、522を介して第1のスライド部材516に設けられたラック部517と噛み合うことにより、第1のスライド部材516を第1のスライド部材移動方向508へ移動させることができる。
【0049】
また、505はアーム軸506を中心に回動自在にディスクメカフレーム403へ取り付けられた板状の連動アームである。連動アーム505には、左右端に長穴503、504が設けられ、第1、第2のスライド部材516、518に固定された連動ピン501、502と係合している。これにより、モーター519が回転することにより、第1のスライド部材516を第1のスライド部材移動方向508へ移動させると、連動アーム505は、アーム回転方向507へ回転し、第2のスライド部材518を第2のスライド部材移動方向509へ移動させることができる。
【0050】
また、第1のスライド部材516の外側側面には反射板514が貼り付けられており、位置検出手段515により第1のスライド部材516の絶対位置を検出している。ここで位置検出手段515は、投光・受光部を有し、所定の白黒パターンが施されている反射板514へ投光した光の反射光を検出して位置を判別するタイプのものである。後述する図7-a、図7-b、図7-c、図7-d、図7-eの各絶対位置を、所定の精度で検出することができる。
【0051】
また、532、533、534、535、536はディスク202の自動引き込み、排出を行うためのガイド軸である。更に536はディスク挿入時、所定の挿入位置を検出するディスク挿入検出手段で、所定の位置までディスクが挿入されるとモーター519が動作し、ディスク202の引き込み動作/装填までが自動的に行われるものである。ここで、ガイド軸532、533、534、535、536とディスク挿入検出手段536の詳細機構説明は省略するが、例えば従来例で取り上げた特開2002-117604公報で開示されている。
【0052】
次に、ディスク装填部昇降機構の動作詳細を説明する。
【0053】
図7においてまず図7-aは、ディスクカバー113が閉じた、ディスク未装着状態であり、前述の図-4aに相当する。
【0054】
次にディスクカバー113を開くと(図4-bに相当)、ディスクカバー開閉検出スイッチ111が働いてモーター519を駆動させ、第1のスライド部材516は図7-bの位置まで移動させる。このとき、位置検出手段515から常に第1のスライド部材516の位置情報を得ている。第1のスライド部材516に設置されたカム溝523、524の形状によってピン510、511は下降し、同時にベースシャーシ410も下降し、退避位置となる。このときベースシャーシ410の移動量はpであり、図4-bと同一である。ここでディスク202を挿入すると、所定の位置にて前記ディスク挿入検出手段536が働き、第1のスライド部材516を図7-cの位置までスライドさせる。このときベースシャーシ410のスライド動作によりガイド軸532、533、534、535、536は所定の動作を行い、ディスクを図7-cの位置まで引き込む。前述したように、ガイド軸532、533、534、535、536の引き込み動作に関しては省略するが例えば従来例で取り上げた特開2002-117604公報で開示されている。
【0055】
その後引き続き、第1のスライド部材516を図7-dの位置までスライドさせる。これによりピン510、511は図の位置まで上昇し、ハブ528とツメ529がディスク202の穴に挿入される。更に突き当て凸部601にディスク202穴周辺部が突き当たることにより、ツメ529がディスク202の穴に勘合してディスク202とスピンドルモーターユニット401とがしっかり結合する。
【0056】
最後に、第1のスライド部材516を図7-eの位置までスライドさせる。これによりピン510、511は図の位置までわずかに下降し、突き当て凸部601とディスク202には僅かな隙間が生じ、ディスク202が回転可能となって装着完了となる。(図4-cに相当)
なお、第2のスライド部材も同様な構成にて動作する。
【0057】
また、ディスク排出に関しては、上記プロセスを逆に辿る動作となる。
【0058】
次に、第1の実施例による制御系を説明する。
【0059】
図8は第1の実施例によるブロック図である。
【0060】
ここで、801はスピーカー、802は警告音生成手段、803はディスク装填・排出駆動手段、804はCPU、805はスライド部材位置検出手段、806はディスクカバーロックつまみ検出手段、807はディスクカバー開閉検出手段、808はディスクカバー挿入検出手段、809は撮影レンズ、810は撮像素子、811は画像処理回路、812は画像記録回路、813はディスクである。
【0061】
以上の構成において、CPU804は、各処理回路、駆動、検出手段等を制御し、カメラ全体をコントロールしている。
【0062】
図9は前記CPU804の動作における、ディスク装填・排出動作フローチャートであり、以下詳細を説明する。
【0063】
まずディスクカバー113が開いているかどうかを検出する。(#102)(ディスクカバー開閉検出スイッチ111を検出)閉じていればスタートへ戻り(#101)、開いていれば#103へ進む。次にディスクが装着済みであるかを検出する。(#103) 実際には、位置検出手段515によりベースシャーシ401が図7-aの位置にあるか図7-eの位置にあるかを検出する。これによりディスク202が入っていれば#108へ、入ってなければ#104へ進む。#104ではベースシャーシ410をディスク位置から退避させる。実際にはベースシャーシ401を図7-bの位置に移動する。次にディスクが挿入されたかどうかを検出する。(#105)これは前述したディスク挿入検出手段536にてディスクが所定位置まで挿入されたかどうかを検出する。そこで挿入されなければ#111へ、挿入された場合は#106へ進む。#106では、ディスク202が装填される。実際には図7-b、図7-c、図7-d、図7-eのプロセスを経てディスク202が装填される。次にディスクカバー113が開いているかどうかを検出し、開いている場合は#107へ戻り、閉じられた場合は#102へ戻る。(#107)
一方、ディスク202が入っていた場合は、#108でディスク202の排出を行う。実際には図7-e、図7-d、図7-c、図7-bのプロセスを経てディスク202が排出され、#111へ進む。#111においては、挿入口ディスク検出手段412により挿入口にディスクがあるかどうかを検出し、ユーザーがディスク202を完全に取り出したかどうかを判断する。ここでまだディスク#202が有る場合は#105へ進み、無い場合は#109へ進む。#109においては、ディスクカバーロックつまみ検出スイッチ104がONかどうかを検出し、OFFであれば#105へ、ONであれば#110へ進む。#110ではベースシャーシ410を収納し、#107へ進む。なお、この収納動作は、図7-b、図7-aのプロセスを経て、ディスク202を挿入しないままベースシャーシ410を収納することになる。また、この収納動作中、スピーカー112より所定の警告音を発生させる。というのは、本収納動作中にユーザーがディスクカバー113を閉じてしまった場合、ディスクカバー113がベースシャーシ410に当たるのを防ぐためである。前記警告音が終了した時点でユーザーはディスクカバー113を閉じ、ディスク202の収納操作は終了となる。
【0064】
以上のような構成により、開閉可能なディスクカバー113の開閉を検出し、ディスクカバー113が開いた状態のみ、スピンドルモーターユニット401がディスク202から離れる方向にスピンドルモーターユニット昇降機構を動作させることを可能とした。これにより、スピンドルモーターユニット401をディスク202から退避させるためのデッドスペースが不要となった。よって、自動引き込み/排出機構を備えたディスク装置の薄型化が可能となる。
【0065】
また、ディスクカバー113はL字形状となっており、ディスク挿入口201をも覆う構造となっているため、ディスク収納時、埃やゴミの侵入を防ぐことが出来る。
【実施例2】
【0066】
図10、図11、図12は第2の実施例によるディスク搭載ビデオカメラの実施形態であり、以下内容を説明する。
【0067】
なお、その他の図は第1の実施例と同一なので説明は省略する。
【0068】
図12は第2の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー開状態)である。
【0069】
ここで、1201はイジェクトスイッチであり、ディスクカバー113を開いた状態のディスク挿入口201と同一面に配置されている。その他の構成部品は第1の実施例図2と同一である。
【0070】
また、図10は第2の実施例によるブロック図であり、イジェクトスイッチ1001が追加になっているところ以外は、第1の実施例図8と同一である。
【0071】
次に、図11は第2の実施例によるディスク装填・排出動作フローチャートであり、そのフローを説明する。
【0072】
図において、ほとんど構成が第1の実施例と同じため同じフローは番号を揃えてある。また、ここでは第1の実施例図9と異なるフローのみを説明する。
【0073】
#103においてディスクが装着済みの場合、#114へ進む。ここでイジェクトスイッチ1201が押されたかどうか検出し、押されて無い場合は#102へ戻り、押された場合はディスクを排出する(#108)。また、#110の後#113へ進む。ここで、ディスクカバー113が開いているかどうかを検出し、開いている場合は#113へ戻り、閉じられた場合は#102へ戻る。また、#107でディスクカバーが開いた状態では、#112へ進む。ここでイジェクトスイッチ1201が押されたかどうか検出する。そこで押されて無い場合は#107へ戻り、押された場合は#108へ進みディスクを排出する。
【0074】
以上の構成により、第2の実施例においては、ディスク202の排出に関して第1の実施例と異なる。第1の実施例においては、ディスクカバー113を開くことによって自動的にディスク202を排出した。これに対して第2の実施例においては、イジェクトスイッチ1201を押すことによりディスク202を排出する構成となっている。
【0075】
よって、まちがえて別のディスク202を挿入してしまい、挿入後すぐまちがいに気がついた場合、第1の実施例においては、一旦ディスクカバー113を閉じた後、再びディスクカバー113を開く動作を行うことによって初めてディスクを排出することができた。しかしながら本実施例においては、イジェクトスイッチ1201を押すことで、簡単にディスク202を排出することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】第1の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー閉状態)
【図2】第1の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー開状態)
【図3】第1の実施例によるディスクカバースライドつまみ動作図
【図4】第1の実施例によるディスクカバー開閉及びディスク装着の動作概要図(断面A-A部)
【図5】第1の実施例によるディスク装填部の構成図(上面図)
【図6】第1の実施例によるディスク装填部の構成図(側面図)(断面C-C部)
【図7】第1の実施例によるディスク装填部昇降機構の動作図(側面図)(断面B-B部)
【図8】第1の実施例によるブロック図
【図9】第1の実施例によるディスク装填・排出動作フローチャート
【図10】第2の実施例によるブロック図
【図11】第2の実施例によるディスク装填・排出動作フローチャート
【図12】第2の実施例によるビデオカメラの外観図(ディスクカバー開状態)
【符号の説明】
【0077】
101 撮影レンズ
102 ズームスイッチ
103 ビデオカメラ本体外装
104 ディスクカバーロックつまみ検出スイッチ
105 軸
106 バネ
107 ディスクカバーロックつまみ
108 ロックピン
109 録画スタート/ストップボタン
110 ディスクカバー回転軸
111 ディスクカバー開閉検出スイッチ
112 スピーカー
113 ディスクカバー
201 ディスク挿入口
202 ディスク
203 ロック溝
204 ロック解除スライド方向
301 軸ガイド
401 スピンドルモーターユニット
402 回路基板
403 ディスクメカフレーム
404 ディスク挿入口(メカフレーム)
405 ディスク挿入防止壁
406 ディスク挿入方向
407 ディスクカバー開き方向
408 ベースシャーシ装着方向
409 ディスクカバー閉じ方向
410 ベースシャーシ
411 ベースシャーシ退避方向
412 挿入口ディスク検出手段
501 連動ピン
502 連動ピン
503 長穴
504 長穴
505 連動アーム
506 アーム軸
507 アーム回転方向
508 第1のスライド部材移動方向
509 第2のスライド部材移動方向
510 ピン
511 ピン
512 ピン
513 ピン
514 反射板
515 位置検出手段
516 第1のスライド部材
517 ラック部
518 第2のスライド部材
519 モーター
520 ウォームギア
521 ピニオンギア
522 ピニオンギア
523 カム溝
524 カム溝
525 光ヘッドユニット
526 支軸
527 支軸
528 ハブ
529 ツメ
530 カム溝
531 カム溝
532 ガイド軸
533 ガイド軸
534 ガイド軸
535 ガイド軸
536 ディスク挿入検出手段
537 穴
601 突き当て凸部
1201 イジェクトスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクを回転するスピンドルモーターユニットと、前記スピンドルモーターユニットを移動させるスピンドルモーターユニット昇降機構と、ディスクの自動引き込み/排出を行う機構と、開閉可能な外装カバーとを有し、
前記外装カバーの開閉を検出して前記スピンドルモーターユニット昇降機構を制御することを特徴としたディスク装置。
【請求項2】
前記外装カバーは、ディスク挿入口のフタを兼用することを特徴とした請求項1に記載のディスク装置。
【請求項3】
前記外装カバーが開いた状態のみ、前記スピンドルモーターユニットがディスクから離れる方向にスピンドルモーターユニット昇降機構を動作させることを可能とした請求項1に記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−33646(P2010−33646A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−193528(P2008−193528)
【出願日】平成20年7月28日(2008.7.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】