説明

ディスク装置

【課題】 切換え部材の移動力で検知部材をディスクから離すことができ、しかも筐体の奥側に切換え部材の移動領域を広く設けることが不要な「ディスク装置」を提供する。
【解決手段】 ディスクDが搬送完了位置に至り、ディスクDで検知部材60が押されると、伝達部材30の伝達ラック部33が駆動歯車42と噛み合って切換え部材20がY2方向へ移動し、クランプ動作が行われる。さらに切換え部材20がY2方向へ移動すると、切換え部材20の第1のカム部24によって連結部材50が回動させられ、連結部材50で検知部材60が回動させられて、検知突起64がディスクDから離れる。連結部材50を設けたことにより、筐体2の奥側に、切換え部材20が移動するためのS,Tの領域を設ける必要がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送機構で搬送されたディスクが回転駆動部に保持されるディスク装置に係り、特に、ディスクが搬送完了位置に移動したときに、ディスクで検知部材が押されて移動し、この検知部材の動作によって切換え部材の動作開始のタイミングが決められるディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体に形成されたスリット状の挿入口からディスクが挿入されるいわゆるスロットインタイプのディスク装置は、車載用などとして使用されている。このディスク装置は、筐体の内部に、ディスクの中心部を保持する回転駆動部と、搬送ローラを備えた搬送機構と、ディスクが回転駆動部に保持できる搬送完了位置まで搬送されたときにディスクの外周縁で押される検知レバーとが設けられている。
【0003】
挿入口から挿入されたディスクが前記搬送ローラで筐体の内部に搬送されて、ディスクの外周縁で前記検知レバーが押されて回動すると、検知レバーでラックを有する切換え部材が押されて、ラックと歯車とが噛み合う。その後は、歯車の回転によって切換え部材が移動させられ、切換え部材の移動力によってクランプ機構が動作させられる。
【0004】
この方式では、検知レバーが、搬送されてくるディスクと当たることができるように、挿入口に向けて付勢されているのが一般的である。そのために、ディスクが搬送完了位置まで搬送された後に、検知レバーがディスクの外周縁に弾圧されたままとなる問題がある。
【0005】
そこで、以下の特許文献1に記載のディスク装置は、筐体内に検知レバーと共に板ばね部材が設けられている。ディスクが搬入されるまでは、板ばね部材によって、検知レバーがディスクに当たる向きに付勢されている。ディスクが搬送完了位置まで搬送され、ディスクの外周縁で検知レバーが押されて回動すると、検知レバーに設けられた突起が板ばね部材を乗り越え、検知レバーが、ディスクを押圧する向きに戻らないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−93686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載されているディスク装置は、ディスクが搬送完了位置に至った後に、検知レバーは、ディスクを弾圧する向きに回動しないように拘束されるだけであって、検知レバーがディスクの外周縁に接触できる位置に留まっている。そのため、ディスクが回転するときに、検知レバーがディスクの外周縁と摺動しやすい課題がある。
【0008】
他の解決方法として、前記切換え部材が移動してクランプ機構によってディスクが回転駆動部に保持された後に、さらに切換え部材の移動ストロークで検知レバーを直接押して、検知レバーを、ディスクの外周縁と当たらない位置に強制的に回動させることも考えられる。
【0009】
しかし、切換え部材の移動力で検知レバーを直接に動かす構造では、検知レバーが筐体の奥側に位置しているため、この検知レバーを回動させるために切換え部材を筐体の奥側まで延長させることが必要になる。切換え部材は、前記延長分と、さらに検知レバーを回動させる分のストローク分だけ筐体の奥側に長く延ばすことが必要になるため、筐体の奥行き寸法が必要以上に長くなり、筐体の小型化を制約することになる。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ディスクが搬送完了位置まで移動した後に、切換え部材の移動力で検知部材をディスクから離すことができ、しかも筐体の奥側に切換え部材の移動領域を広く設けることが不要なディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、回転駆動部と、ディスクの中心部を前記回転駆動部に保持させるクランプ機構と、ディスクを前記回転駆動部に保持可能な搬送完了位置に向けて搬送する搬送機構と、切換え部材と、前記切換え部材を待機位置から切換え完了位置まで移動させる動力部とを備え、前記切換え部材が待機位置から切換え完了位置へ移動する力で前記クランプ機構が動作してディスクが前記回転駆動部に保持されるディスク装置において、
搬送完了位置に至ったディスクの周縁部で押されて移動する検知部材と、前記検知部材がディスクで押されるときの移動力によって前記動力部の動力を待機位置の前記切換え部材に伝達する伝達機構とを有し、
前記検知部材と前記切換え部材との間に連結部材が設けられており、前記切換え部材が切換え完了位置へ移動するときの移動力によって前記連結部材が移動させられ、このときの前記連結部材の移動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられることを特徴とするものである。
【0012】
本発明のディスク装置は、切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力で、検知部材がディスクから離れる位置に保持されるため、ディスクが回転するときに検知部材がディスクに当たるのを防止しやすくなる。また、検知部材は切換え部材によって直接に移動させられるのではなく、切換え部材の移動力が連結部材を介して検知部材に伝達されるため、切換え部材を装置の奥側に長く延長させる必要がなくなり、装置の奥行き寸法を短くしやすくなる。
【0013】
本発明は、前記連結部材は、待機位置にある前記切換え部材と重なる領域で移動することが好ましい。
【0014】
このように構成すると、切換え部材に奥方向へ延長する延長部を設けることが不要になるのみならず、切換え部材と連結部材を配置するための領域の幅寸法も短くできる。
【0015】
本発明は、前記伝達機構は、前記切換え部材に移動自在に搭載された伝達部材と、前記伝達部材に形成されたラック部とを有し、前記切換え部材が待機位置のときに前記ラック部が、前記動力部の歯車と離れており、
前記検知部材がディスクで押されるときの移動力によって前記伝達部材が移動させられると、前記ラック部と前記歯車とが噛み合って、前記切換え部材が切換え完了位置まで移動させられるものとして構成できる。
【0016】
本発明は、前記切換え部材が待機位置のときに、前記切換え部材を前記歯車から離れる位置で拘束するロック機構が設けられており、前記ラック部と前記歯車とが噛み合って、前記伝達部材が前記切換え部材上で移動したときに、前記ロック機構によるロックが解除されることが好ましい。
【0017】
上記構成では、切換え部材が待機位置のときに、切換え部材が不用意に動いて、ラック部と歯車とが噛み合ってしまう不都合を防止できるようになる。
【0018】
例えば、本発明は、前記ロック機構は、前記切換え部材に設けられた第1のカム部と、前記伝達部材に設けられた第2のカム部と、前記連結部材に設けられて前記第1のカム部と前記第2のカム部の双方を移動するロック突起とで構成されており、
前記切換え部材が待機位置のときに、前記ロック突起が、前記第1のカム部のロック部に嵌合して、前記伝達部材が前記切換え部材上でロックされており、前記伝達部材が前記切換え部材上で移動したときに、前記ロック突起が、前記第2のカム部で案内されて第1のカム部のロック部から抜け出るものである。
【0019】
連結部材にロック突起が設けられていると、ロック機構が構成する部品数を削減できる。
【0020】
さらに、本発明は、前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって、前記第1のカム部で前記ロック突起が案内されて、前記連結部材が移動させられ、このときの前記連結部材の移動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられるものである。
【0021】
本発明は、前記連結部材は、回動自在に支持されており、前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって前記連結部材が回動させられ、このときの前記連結部材の回動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられるものとして構成できる。
【0022】
この場合に、前記検知部材は回動動作するものであり、前記検知部材の回動軸と、前記連結部材の回動軸が、搬送完了位置まで移動したディスクと重ならない位置に配置されていることが好ましい。
【0023】
検知部材の回動軸と連結部材の回動軸を、ディスクと重ならない位置に配置することで、ディスク装置の高さ寸法を小さくしやすい。
【0024】
なお、検知部材は、回動動作するものに限られず、切換え部材の移動方向と同じ方向または切換え部材の移動方向と交叉する方向へ、直線的に移動するものであってもよい。
【0025】
本発明は、前記連結部材には、弾性変形部が一体に形成されており、
前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって前記連結部材が移動させられるときに、このときの前記連結部材の移動力が前記弾性変形部を介して前記検知部材に伝達され、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられる構造とすることができる。
【0026】
前記構成では、連結部材の移動力で検知部材を動作させるときに、連結部材と検知部材の当接部に過大な荷重が作用するのを防止できるようになる。
【発明の効果】
【0027】
本発明のディスク装置は、ディスクが搬送完了位置に至ったときに、ディスクの搬送完了を検知する検知部材がディスクの外周縁から離される。よって、ディスクが回転しているときに、ディスクの外周縁と検知部材とが当たる確率を大幅に低下させることができる。
【0028】
また、切換え部材の移動力が連結部材を介して検知部材に与えられるため、切換え部材を装置の奥側へ長く延長させる必要がなくなり、装置の奥行き寸法を短くしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置における、ディスクの搬送完了検知のための機構および切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、ディスクが搬送完了位置に至るまでを示す、
【図2】本発明の実施の形態のディスク装置における、ディスクの搬送完了検知のための機構および切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、ディスクが搬送完了位置に至った直後を示す、
【図3】本発明の実施の形態のディスク装置における、ディスクの搬送完了検知のための機構および切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、伝達部材のロック部と歯車とが噛み合って伝達部材が移動し始めた状態を示す、
【図4】本発明の実施の形態のディスク装置における、ディスクの搬送完了検知のための機構および切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、切換え部材が切換え完了位置に移動した状態を示す、
【図5】本発明の実施の形態のディスク装置における、ディスクの搬送完了検知のための機構および切換え機構の構造を、底部側から示す分解斜視図、
【図6】ディスクが搬送されている途中のディスク装置を示す側面図、
【図7】切換え部材が切換え完了位置へ移動したときのディスク装置を示す側面図、
【図8】本発明の第2の実施の形態の検知部材と連結部材とを示す部分底面図、
【発明を実施するための形態】
【0030】
図6と図7の側面図に示すように、ディスク装置1は、Y1方向が奥側で、Y2方向が手前側、Z1方向が上方で、Z2方向が下方である。図1に示すように、X1−X2方向が幅方向である。
【0031】
図6と図7に示すディスク装置1の筐体2は、1DINなどの大きさの直方体であり、手前側(Y2)に向く筐体前面2aにスリット状態の挿入口3が開口している。直径が12cmのディスクDは挿入口3から筐体2の内部に挿入される。ディスク装置1が挿入を受け付けるディスクDは、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(登録商標)などである。
【0032】
筐体2の内部に、挿入口3の内側に搬送機構4が設けられている。搬送機構4は、搬送ローラ5と、搬送ローラ5の上方に対向する合成樹脂材料製の挟持部材6とで構成されている。図6に示すように、ディスクDは、搬送ローラ5と挟持部材6とで挟持され、搬送ローラ5の回転力によって奥側(Y1側)へ搬送される。図7に示すように、搬送完了位置に移動したディスクDが回転駆動部に保持されると、搬送ローラ5が下降させられて、ディスクDから離れる。
【0033】
図6と図7に示すように、筐体2の内部に機構シャーシ10が設けられている。機構シャーシ10は、筐体2の内部で、ダンパーにより弾性支持されている。機構シャーシ10は、上向きの上面10aと下向きの下面10bを有している。図5の分解斜視図は、機構シャーシ10の下面10bが上向きに示されている。
【0034】
機構シャーシ10に回転駆動部9が設けられている。回転駆動部9は機構シャーシ10の下面10bに固定されたスピンドルモータ7を有している。スピンドルモータ7の出力軸7aが、機構シャーシ10の上面10aから上方に延びて、出力軸7aにターンテーブル8が固定されている。図7に示すように、搬送完了位置まで搬送されたディスクDの中心穴Daは、ターンテーブル8の位置決め凸部8aと嵌合する。
【0035】
図6と図7に示すように、機構シャーシ10に、クランプ機構11が搭載されている。クランプ機構11はクランプアーム12と、クランプアーム12のY2側に向く先部に設けられたクランプ部材13とを有している。
【0036】
筐体2の奥側では、機構シャーシ10に、回動支持部10cが上向きに折り曲げられている。クランプアーム12のY2側の基部は、支持軸14を介して、回動支持部10cに回動自在に支持されている。クランプ部材13は、クランプアーム12の先部の下部に回動自在に支持されている。クランプ部材13の先部には、クランプ部材13の回転軸を下向きに押す板ばね15が設けられている。
【0037】
図6に示すように、機構シャーシ10にばね支持部10dが一体に折り曲げられており、このばね支持部10dにトーションばねで形成されたクランプばね16の巻き部16aが支持されている。クランプばね16の一方の弾性腕16bがクランプアーム12に掛けられ、他方の弾性腕16cが機構シャーシ10の上面10aに支持されて、クランプアーム12は、クランプ部材13がターンテーブル8に圧接する向きに付勢されている。
【0038】
クランプアーム12には、支持軸14とクランプ部材13の支持部との間に、下向きの当接部12aが一体に形成されている。図6に示すように、クランプばね16の付勢力に対抗して当接部12aが持ち上げられると、クランプ部材13がターンテーブル8から上向きに離される。
【0039】
図6と図7に示すように、機構シャーシ10に切換え部材20が搭載されている。図5にも示すように、切換え部材20は、機構シャーシ10の下面10bに設置され、図示しない案内機構に支持されて、下面10bから離れることなくY1−Y2方向へ直線軌跡に沿って移動自在に支持されている。切換え部材20には、上方(Z1方向)に向けて突出するクランプ制御突起21と搬送制御突起22とが一体に形成されている。機構シャーシ10には、Y1−Y2方向に延びる長穴10eが形成されており、クランプ制御突起21と搬送制御突起22が、長穴10eを通過して、機構シャーシ10の上面10aから上方に突出している。
【0040】
切換え部材20は合成樹脂製であり、Y2側の端部には、筐体2の内側であるX1方向に向けられてY1−Y2方向に配列する主ラック部23が一体に形成されている。切換え部材20の奥側(Y1側)には、第1のカム部24が形成されている。第1のカム部24は上下方向(Z1−X2方向)に貫通するカム長穴である。第1のカム部24は、Y2側の端部に形成されたロック部24aと、ロック部24aに連続する逃げ部24bと、Y1側の端部に形成された回動拘束部24cとが連続して形成されている。
【0041】
図5に示すように、ロック部24aは、X1方向に向かうにしたがってY1方向に向けて斜めに延びている。逃げ部24bは、Y1−Y2方向に直線的に延びている。ロック部24aの軌跡の中心線と逃げ部24bの軌跡の中心線は、鋭角に折れ曲がっている。図1に示すように、回動拘束部24cは、X2方向に向かうにしたがってY1方向に向けて斜めに延びている。逃げ部24bの軌跡の中心線と、回動拘束部24cの軌跡の中心線は、鈍角で折り曲がっている。
【0042】
図5に示すように、切換え部材20の下面20aに、伝達部材30が重ねられている。伝達部材30は、切換え部材20と同じ合成樹脂材料で形成されている。伝達部材30は、Y2側に案内溝31が形成され、Y1側に案内リブ32が形成されている。切換え部材20に、下向き(Z2方向)に突出する案内突起26,27が一体に形成されている。案内突起26が前記案内溝31に嵌合し、案内突起27が案内リブ32に嵌合して、伝達部材30は、切換え部材20の下面20aから離れることなく、切換え部材20に対し相対的にY1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。
【0043】
伝達部材30のY2側にはX1側に向き且つY1−Y2方向へ配列する伝達ラック部33が一体に形成されている。伝達ラック部33と、切換え部材20に形成された主ラック部23とは、同じモジュールのラック歯である。伝達部材30と伝達ラック部33によって伝達機構が構成されている。
【0044】
伝達部材30のY1側の端部に第2のカム部34が形成されている。第2のカム部34は、上下方向(Z1−Z2方向)に貫通するカム長穴である。第2のカム部34はY1−Y2方向へ短い距離で直線的に延びる差動部34aと、差動部34aに連続するロック制御部34bとを有している。ロック制御部34bは、X2方向に向かうにしたがってY1方向に向かうように斜めに延びている。差動部34aの軌跡の中心線とロック制御部34bの軌跡の中心線は鈍角で折り曲げられている。
【0045】
切換え部材20に、下方(Z2方向)へ突出するばね掛け部28が一体に形成され、伝達部材30に下方(Z2方向)へ突出するばね掛け部38が一体に形成されている。図1に示すように、ばね掛け部28とばね掛け部38の間には、引張りコイルばねである連結ばね29が掛けられている。この連結ばね29の弾性収縮力によって、伝達部材30は、切換え部材20に対して奥側(Y1側)に付勢されている。また、伝達部材30の奥側(Y1側)の端面は、押圧受け部39となっている。
【0046】
図5に示すように、機構シャーシ10の下面10bに、複合歯車40が回転自在に支持されている。複合歯車40は、大径歯車である動力受け歯車41と、その上(Z1側)に一体に形成された小径の駆動歯車42とを有している。図1ないし図4に示すように、前記駆動歯車42は、切換え部材20の主ラック部23および伝達部材30の伝達ラック部33の双方に噛み合うことができる位置に配置されている。図示しないモータの動力は、減速歯車列を介して動力受け歯車41に伝達される。モータと減速歯車列と複合歯車40とで動力部が構成されている。
【0047】
図5に示すように、機構シャーシ10の下面10bに連結部材50が設けられている。連結部材50は、機構シャーシ10と切換え部材20との間に配置され、切換え部材20の移動領域内に配置されている。連結部材50は、金属板で形成されており、上方(Z1方向)に延びる回動軸51が固定されている。図5に示すように、回動軸51が、機構シャーシ10に形成された軸受穴10fに挿通され且つ抜け止めリングなどで抜け止めされて、連結部材50が回動自在に支持されている。
【0048】
連結部材50に、Y2側の端部から下向き(Z2方向)に突出する金属製のロック突起52が固定されている。図1ないし図4に示すように、ロック突起52は、切換え部材20に形成された第1のカム部24と、伝達部材30に形成された第2のカム部34に摺動自在に挿入されている。また、連結部材50には比較的大きな面積の開口部53が設けられており、この開口部53のY1側の内縁が退避押圧部54となっている。
【0049】
筐体2の奥側において、機構シャーシ10の上面10aに検知部材60が取り付けられている。検知部材60には軸受穴61が開口している。図5に示すように、機構シャーシ10には上向き(Z1方向)に突出する回動軸62が固定されている。前記軸受穴61が回動軸62に挿通され、検知部材60は機構シャーシ10の上面10aで回動自在に支持されている。
【0050】
検知部材60は、X1方向へ延びる検知腕63を有しており、その先部に検知突起64が上向き(Z1方向)に一体に形成されている。検知突起64は、搬送機構4によって筐体2の内部に向けて搬入されるディスクDの外周縁と当たることができる高さ位置に配置されている。
【0051】
検知部材60には、軸受穴61を挟んで検知腕63と逆側であるX2方向に延びる動作腕65が形成されている。動作腕65には、下向き(Z2方向)に延びる伝達押圧突起66と、退避制御突起67が一体に形成されている。図5に示すように、機構シャーシ10には逃げ穴10g,10hが開口している。逃げ穴10g,10hは、回動軸62を中心とする円弧軌跡に沿って形成されている。伝達押圧突起66は、逃げ穴10gを通過して機構シャーシ10の下側に延び、退避制御突起67は逃げ穴10hを通過して機構シャーシ10の下側に延びている。そして、伝達押圧突起66と退避制御突起67が、共に連結部材50の開口部53の内部に入り込んでいる。
【0052】
図4に示すように、ディスクDがターンテーブル8上に保持される搬送完了位置に至ったときに、連結部材50の回動軸51と検知部材60の回動軸62は、ディスクDの外周縁から離れた領域に位置している。また、ディスクDが搬送完了位置に至ったときに、連結部材50と検知部材60との重なり部、および連結部材50と切換え部材20との重なり部も、ディスクDの外周縁から離れた位置にある。このように、回動軸51と回動軸62や部材どうしの重なり部を、ディスクDの外周縁から離れた領域に配置することで、回動軸51と回動軸62および部材どうしの重なり部を、ディスクDの面から離れた位置に配置することも必要でなくなり、装置全体を薄型化しやすくなる。
【0053】
次に、ディスク装置1のディスク装填動作を説明する。
図1は、ディスクDの挿入を待機するとき、または搬送中のディスクDが未だ搬送完了位置に至っていないときの動作状態を示している。
【0054】
図1では、切換え部材20が、主ラック部23が駆動歯車42と噛み合うことなくY1方向に離れた待機位置にある。伝達部材30は連結ばね29によってY1方向に引かれて、切換え部材20上で伝達部材30がY1方向へ移動させられている。伝達部材30が連結ばね29でY1方向へ引かれるに伴い、連結部材50に設けられたロック突起52が、伝達部材30に形成された第2のカム部34のロック制御部34bに導かれて差動部34aに移動させられる。その結果、ロック突起52が、切換え部材20に形成された第1のカム部24のロック部24a内に嵌合させられている。
【0055】
図1の状態では、待機位置にある切換え部材20とこれに搭載された伝達部材30が、ロック突起52を介して連結されているために、伝達部材30が切換え部材20上で動くことがない。また、ロック突起52が、切換え部材20の第1のカム部24に形成されたロック部24aで保持されているため連結部材50も回動することがない。すなわち、切換え部材20と伝達部材30および連結部材50が、ロック突起52で互いに連結されたまま、この3つの部材が筐体2内で動くことなく拘束されている。このとき、切換え部材20の主ラック部23と伝達部材30の伝達ラック部33が、共に駆動歯車42から離れている。
【0056】
なお、切換え部材20をY1側に位置で安定させるために、切換え部材20をY1方向へ付勢する付勢部材や、連結部材50を図1において時計方向へ付勢する付勢部材を付加することもできる。
【0057】
図1の状態で、検知部材60に設けられた伝達押圧突起66と退避制御突起67が、連結部材50の開口部53の内部で動くことができ、検知部材60が回動方向へ若干の動作余裕を有している。ただし、図1に示すように、伝達押圧突起66が伝達部材30の奥側(Y1側)の端面の押圧受け部39に当たるときが、検知部材60の時計方向への回動限界である。検知部材60が時計方向への回動限界に位置しているとき、搬送されてくるディスクDが搬送完了位置に至る前に、検知突起64に必ず当たる。
【0058】
図6に示すように、切換え部材20がY1方向へ移動した待機位置にあるとき、切換え部材20のクランプ制御突起21によって当接部12aが押し上げられ、クランプアーム12が反時計方向へ回動し、クランプ部材13がターンテーブル8から上方へ離れている。また、切換え部材20の搬送制御突起22が搬送ローラ5を支持するローラ支持部材から離れており、搬送ローラ5がばねの力でZ1方向へ付勢され、搬送ローラ5と挟持部材6とでディスクDを挟持できるようになっている。さらに、切換え部材20がY1方向の待機位置にあると、切換え部材20が筐体2の内部の拘束部と当接し、ダンパーで弾性支持されている機構シャーシ10が自由に動くことのないように拘束されている。
【0059】
筐体2の挿入口3からディスクDが挿入されたことが挿入検知器によって検知されると、動力部のモータが始動する。モータの動力は搬送ローラ5に伝達されて、搬送ローラ5が搬入方向(反時計方向)へ回転し始める。また、駆動歯車42が図1において時計方向へ回転し始める。
【0060】
挿入口3から挿入されたディスクDは、搬送ローラ5と挟持部材6とで挟持され、搬送ローラ5の回転力によって筐体2の奥側(Y1方向)へ向けて搬送される。ディスクDが、ターンテーブル8とクランプ部材13との間をY1方向へ向けて搬送されると、中心穴Daがターンテーブル8の中心部に一致する搬送完了位置に至る前に、ディスクDの外周縁が、図1に示す姿勢の検知部材60に設けられた検知突起64に当たる。そして、ディスクDの搬送力によって、検知部材60が強制的に時計方向へ回動させられる。
【0061】
図2に示すように、ディスクDによって検知部材60が時計方向へ回動させられると、検知部材60の伝達押圧突起66で伝達部材30の押圧受け部39がY2方向へ押される。このとき、ロック突起52が、第1のカム部24のロック部24aに嵌合しているため、切換え部材20と連結部材50が動くことはない。一方、ロック突起52は、第2のカム部34においてY1−Y2方向に延びる差動部34a内に位置しているため、伝達押圧突起66で押された伝達部材30のみが連結ばね29の付勢力に対抗してY2方向へ移動する。そして、伝達部材30の伝達ラック部33が、時計方向へ回転している駆動歯車42に噛み合う。
【0062】
その結果、時計方向へ回転している駆動歯車42の回転力が伝達ラック部33に伝達されて、伝達部材30がY2方向へ移動させられる。図3に示すように、この移動に伴い、ロック突起52が、伝達部材30の第2のカム部34の差動部34aからロック制御部34bに案内されてX2方向へ移動させられ、連結部材50が少しだけ反時計方向へ回動する。このとき、ロック突起52が、切換え部材20の第1のカム部24のロック部24aから抜け出て逃げ部24bに移動する。
【0063】
ロック突起52によるロックが外れるため、切換え部材20は、伝達部材30と共にY2方向へ移動し、主ラック部23が駆動歯車42と噛み合って、切換え部材20がY2方向へ移動させられる。
【0064】
駆動歯車42の回転力によって切換え部材20がY2方向へ駆動されると、図7に示すように、切換え部材20に一体に設けられたクランプ制御突起21が当接部12aから外れる。クランプアーム12はクランプばね16の付勢力によって時計方向へ回動させられ、クランプ部材13によってディスクDがターンテーブル8に押圧されて、ディスクDがターンテーブル8とクランプ部材13とで挟持されて保持される。また、切換え部材20に形成された搬送制御突起22のY2方向への移動力によって、ローラ支持部材がZ2方向へ移動させられ、ローラ支持部材に支持されている搬送ローラ5がZ2方向へ移動してディスクDから離れる。ディスクDがターンテーブル8に保持されると、ディスクDが挟持部材6から離れ、ディスクDにY1方向への搬送力が作用しなくなる。これとほぼ同時に、切換え部材20の移動力によって、機構シャーシ10の拘束が解除され、機構シャーシ10がダンパーによって筐体2内で弾性支持される。
【0065】
駆動歯車42が主ラック部23と噛み合って切換え部材20がY2方向へ移動しているとき、切換え部材20に設けられた第1のカム部24の逃げ部24bが、ロック突起52と摺動し、この間は、連結部材50が、図3よりもわずかに反時計方向へ回動した姿勢で停止している。図3に示すように、このとき、検知部材60に設けられた伝達押圧突起66と退避制御突起67が、連結部材50の開口部53内で拘束されておらず、検知部材60は時計方向および反時計方向へわずかな角度だけ自由に動くことができる。そのため、ディスクDのクランプ動作を行っているときに、ディスクDが検知部材60の検知突起64によってY2方向へ不用意に押されることがなく、中心穴Daをターンテーブル8の位置決め凸部8aに嵌合させることができる。
【0066】
ディスクDがターンテーブル8に保持された後も、駆動歯車42の回転が継続し、切換え部材20がさらにY2方向へ移動して、図4に示す切換え完了位置に至る。切換え部材20が切換え完了位置に至ったことが切換え検知部材であるリミットスイッチで検知されると、動力部のモータが停止し、駆動歯車42が停止する。
【0067】
図4に示すように、切換え部材20が切換え完了位置に至ると、ロック突起52が、切換え部材20に設けられた第1のカム部24の回動拘束部24cに保持され、連結部材50が反時計方向へ回動させられる。このとき、連結部材50の開口部53に設けられた退避押圧部54によって退避制御突起67が押され、検知部材60が時計方向へ回動させられ、検知突起64がディスクDから離れる。
【0068】
その後、スピンドルモータ7が回転し、ディスクDが回転駆動され、機構シャーシ10に設けられた光ヘッドによって、ディスクDに対する情報の再生動作や記録動作が行われる。機構シャーシ10は弾性支持されているため、ディスクDは、回転しながら外部振動に応じて前後左右にやや動くが、図4に示すように、検知部材60が時計方向へ回動させられて保持されているため、ディスクDの外周縁が検知突起64に当たるのを防止しやすくなる。
【0069】
次に、記録動作や再生動作が完了したディスクDを排出するときは、動力部のモータが逆転し、駆動歯車42が反時計方向へ駆動される。駆動歯車42により、切換え部材20が図4の切換え完了位置からY1方向へ向けて移動させられる。切換え部材20が図3の位置に復帰する間に、図6に示すように、ターンテーブル8でのディスクDの保持が解除され、搬送ローラ5がZ1方向へ上昇し、搬送ローラ5でディスクDが持ち上げられて、ディスクDが搬送ローラ5と挟持部材6で挟持される。同時に、筐体2の内部で機構シャーシ10が拘束される。そして、搬送ローラ5の時計方向の回転力によって、ディスクDが挿入口3から排出される。
【0070】
切換え部材20が図2の位置を経て図1の待機位置に戻る間に、ロック突起52が、第2のカム部34のロック制御部34bに導かれ、ロック突起52が、切換え部材20に設けられた第1のカム部24のロック部24aに保持されて、切換え部材20と伝達部材30が、駆動歯車42から外れた待機位置でロックされる。
【0071】
図1に示すように、待機位置にある切換え部材20の奥側(Y1側)の端部の位置(i)は、そのときの検知部材60のY1側の端部の位置(ii)よりも手前側(Y2側)に有る。切換え部材20は位置(i)からY2方向へ向けてのみ移動するため、位置(ii)よりもY1側に切換え部材20の移動ストロークのためのスペースを設ける必要がない。したがって、筐体2の奥行き寸法は、図4に示す退避状態まで回動した検知部材60の奥側の位置(iii)よりも奥側に若干の余裕を持たせるだけで十分であり、筐体2の前後方向の寸法を小型化しやすい。
【0072】
比較例として、切換え部材20によって直接に検知部材60の伝達押圧突起66をY2方向へ押して、検知部材60を時計方向へ回動させる構造を想定する。この場合、図4に示すように、退避位置まで回動した検知部材60に設けられた伝達押圧突起66の位置(iv)よりもY1方向に、切換え部材20の移動ストロークSと、伝達押圧突起66を押圧するために切換え部材20に設けられる押圧部の寸法Tを加算した移動領域を設けることが必要になる。とすると、切換え部材20がY1方向へ最も移動した待機位置において、切換え部材20のY1側の端部の位置が(v)となり、この位置(v)が、退避位置に回動した検知部材60の端部の位置(iii)よりも奥側となりやすい。前記位置(v)に、さらにY1方向の余裕寸法を加算する必要があるため、筐体2のY1方向の奥行き寸法が非常に大きくなってしまう。
【0073】
実施の形態のディスク装置1では、切換え部材20の移動力が、連結部材50を介して検知部材60に伝達され、しかも連結部材50が、切換え部材20の移動ストロークの領域内で切換え部材20と重なって配置されている。そのため、図1に示すように、待機位置のときの切換え部材20の端部の位置(i)を手前側にでき、筐体の奥側に切換え部材20の移動ストロークのための領域を確保する必要がなくなる。特に、連結部材50を回動式にすることで、連結部材50の移動のための領域も狭くできる。
【0074】
図4に示すように、ディスクDが搬送完了位置に至ったときに、連結部材50の回動軸51と、検知部材60の回動軸62が、ディスクDと重ならない位置に配置されている。さらに、連結部材50と検知部材60とが重なっている部分、および検知部材60と切換え部材20とが重なっている部分も、ディスクDと重ならない位置に配置されている。そのため、ディスクDが、前記回動軸や重なり部分に当たる心配がないため、筐体2の高さ寸法をさらに低くすることが可能になる。
【0075】
図8は、本発明の第2の実施の形態のディスク装置101の一部を示している。
このディスク装置101に設けられている検知部材60は、図1ないし図7に示す実施の形態のディスク装置1検知部材60と同じである。図8に示す連結部材60は、前記ディスク装置1の連結部材50と基本的な構造が同じである。ただし、図8では、連結部材50の開口部53の縁部に弾性変形部154が一体に形成されており、連結部材50が反時計方向へ回動するときに、弾性変形部154によって、検知部材60の退避制御突起67が押圧される。
【0076】
よって、連結部材50と退避制御突起67との当接部に、破損に繋がるような過大な応力が作用するのを防止できる。
【符号の説明】
【0077】
1 ディスク装置
2 筐体
3 挿入口
4 搬送機構
5 搬送ローラ
8 ターンテーブル
9 回転駆動部
10 機構シャーシ
11 クランプ機構
12 クランプアーム
13 クランプ部材
20 切換え部材
21 クランプ制御突起
22 搬送制御突起
23 主ラック部
24 第1のカム部
24a ロック部
24b 逃げ部
24c 回動拘束部
29 連結ばね
30 伝達部材
33 伝達ラック部
34 第2のカム部
34a 差動部
34b ロック制御部
39 押圧受け部
42 駆動歯車
50 連結部材
51 回動軸
52 ロック突起
54 退避押圧部
60 検知部材
62 回動軸
64 検知突起
66 伝達押圧突起
67 退避制御突起
101 ディスク装置
154 弾性変形部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動部と、ディスクの中心部を前記回転駆動部に保持させるクランプ機構と、ディスクを前記回転駆動部に保持可能な搬送完了位置に向けて搬送する搬送機構と、切換え部材と、前記切換え部材を待機位置から切換え完了位置まで移動させる動力部とを備え、前記切換え部材が待機位置から切換え完了位置へ移動する力で前記クランプ機構が動作してディスクが前記回転駆動部に保持されるディスク装置において、
搬送完了位置に至ったディスクの周縁部で押されて移動する検知部材と、前記検知部材がディスクで押されるときの移動力によって前記動力部の動力を待機位置の前記切換え部材に伝達する伝達機構とを有し、
前記検知部材と前記切換え部材との間に連結部材が設けられており、前記切換え部材が切換え完了位置へ移動するときの移動力によって前記連結部材が移動させられ、このときの前記連結部材の移動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記連結部材は、待機位置にある前記切換え部材と重なる領域で移動する請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記伝達機構は、前記切換え部材に移動自在に搭載された伝達部材と、前記伝達部材に形成されたラック部とを有し、前記切換え部材が待機位置のときに前記ラック部が、前記動力部の歯車と離れており、
前記検知部材がディスクで押されるときの移動力によって前記伝達部材が移動させられると、前記ラック部と前記歯車とが噛み合って、前記切換え部材が切換え完了位置まで移動させられる請求項1または2記載のディスク装置。
【請求項4】
前記切換え部材が待機位置のときに、前記切換え部材を前記歯車から離れる位置で拘束するロック機構が設けられており、前記ラック部と前記歯車とが噛み合って、前記伝達部材が前記切換え部材上で移動したときに、前記ロック機構によるロックが解除される請求項3記載のディスク装置。
【請求項5】
前記ロック機構は、前記切換え部材に設けられた第1のカム部と、前記伝達部材に設けられた第2のカム部と、前記連結部材に設けられて前記第1のカム部と前記第2のカム部の双方を移動するロック突起とで構成されており、
前記切換え部材が待機位置のときに、前記ロック突起が、前記第1のカム部のロック部に嵌合して、前記伝達部材が前記切換え部材上でロックされており、前記伝達部材が前記切換え部材上で移動したときに、前記ロック突起が、前記第2のカム部で案内されて第1のカム部のロック部から抜け出る請求項4記載のディスク装置。
【請求項6】
前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって、前記第1のカム部で前記ロック突起が案内されて、前記連結部材が移動させられ、このときの前記連結部材の移動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられる請求項5記載のディスク装置。
【請求項7】
前記連結部材は、回動自在に支持されており、前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって前記連結部材が回動させられ、このときの前記連結部材の回動力によって、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられる請求項1ないし6のいずれかに記載のディスク装置。
【請求項8】
前記検知部材は回動動作するものであり、前記検知部材の回動軸と、前記連結部材の回動軸が、搬送完了位置まで移動したディスクと重ならない位置に配置されている請求項7記載のディスク装置。
【請求項9】
前記連結部材には、弾性変形部が一体に形成されており、
前記切換え部材が切換え完了位置まで移動するときの移動力によって前記連結部材が移動させられるときに、前記連結部材の移動力が前記弾性変形部を介して前記検知部材に伝達されて、前記検知部材がディスクの外周縁から離間させられる請求項1ないし8のいずれかに記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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