説明

ディスク装置

【課題】省スペース化を図る。
【解決手段】ディスク装置2は、ケース9と、ケース9から出し入れ自在なトレイユニット5を備える。ケース9は、ケース本体7及び上カバー8から構成されている。トレイユニット5は、左スライドレール13及び右スライドレール14に対して移動自在に支持される。トレイユニット5は、記録/再生ユニット18を備える。ケース本体7は、トレイユニット5を収納するトレイユニット収納部31、右ガイドレール12及び右スライドレール14を収納するレール収納部32、レール収納部32からはみ出したディスク4の一部を収納するディスク収納部33を備えている。レール収納部32は、トレイユニット収納部31よりも底面が上がっている。ディスク収納部33は、レール収納部32よりも更に底面が上がっている。レール収納部32の下方に形成された空間には、PCカードリーダ35aまたは各種部品の一部が配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスク装置は、ターンテーブルに装着されたディスクをスピンドルモータで回転させながら、スレッドモータでピックアップヘッドを移動して、ディスクにデータを高密度で記録したり、あるいはディスクのデータを読み出して再生する。このディスク装置は、電子機器、例えばパソコン本体等に内蔵されたり、あるいは外付けされて用いられる。
【0003】
ディスク装置は、ケース前面に設けられたスロットからディスクを装填するスロットインタイプや、ディスクトレイを介してディスクを装填するトレイタイプがある。スロットインタイプのディスク装置では、ケース内部に記録/再生部が収納され、ケース前面のスロットからディスクを挿入する。トレイタイプのディスク装置では、ディスクトレイに記録/再生部が搭載されている。ディスクトレイは、ケース内部に格納される格納位置と、ケースから引き出された引出し位置との間で移動可能であり、引出位置に位置するディスクトレイにディスクを載せた後、ディスクトレイを格納位置に移動する。
【0004】
ノートパソコンは、全体の小型化を図るために、ディスク装置の小型化が求められている。従来のディスク装置としては、特許文献1に示すように、ディスクトレイの片側をディスクの一部がはみ出すように切り欠いた形状に形成し、ケース本体を、収納部とカバー部とから構成し、このカバー部の下方に空間を形成することで、この空間内に他の部品が配置できるようにして、省スペース化を図っている。収納部は、格納位置に移動したディスクトレイ、及びディスクトレイの移動をガイドする1対のレールを収納し、カバー部は、収納部の片側からはみ出したディスクを覆っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2956470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載のディスク装置に対してさらなる省スペース化の要求がある。これに対して、下方に空間が形成されるカバー部の幅を広げて、代わりに収納部の幅を狭めることが考えられている。収納部の両側には、ディスクトレイの移動をガイドする右側及び左側の1対のレールが配されている。また、ピックアップヘッドを移動させるリードスクリューをスピンドルモータの右側に配置することが一般的であることから、リードスクリューを駆動するスレッドモータも、ディスクを回転するスピンドルモータの中心よりも右側に配されており、右側のレールは、収納部のカバー部に連なる右側壁とスレッドモータとの間に配されているから、収納部の幅を狭めると、右側壁とスレッドモータとの間の隙間が小さくなって、右側レールを配することができなくなる。
【0007】
また、スピンドルモータによるピックアップヘッドの移動方向を変えることで、スレッドモータを右側壁から離して、右側レールを配するスペースを確保することが考えられる。しかし、ディスク装置の横幅を維持したまま、ピックアップヘッドの移動方向を変えると、記録/再生部が従来よりも後方に長くなるため、ディスク装置が奥行き方向に大きくなってしまう。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、省スペース化することができるディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のディスク装置は、装填位置と取り出し位置との間でディスクを搬送するディスク搬送機構と、前記装填位置のディスクにデータを記録/再生する記録/再生部と、前記記録/再生部を収納または出し入れ可能に収納する第1収納部と、前記第1収納部の片側に配置され、前記ディスク搬送機構の一部を収納するとともに、下方に空間を形成するように底面が前記第1収納部よりも上方となる第2収納部と、前記第2収納部の横に配置され、前記第2収納部からはみ出したディスクを収納するとともに、下方に空間を形成するように底面が前記第2収納部よりも上方となる第3収納部とを有するケースと、を備えることを特徴とする
【0010】
また、前記ディスク搬送機構は、前記ディスクが載せられるディスクトレイと、前記ディスクトレイの両側面を支持して前記ディスクトレイの移動をガイドする一対のレールとを備え、前記ディスクトレイは、前記第1収納部に出し入れ可能に収納され、前記ディスクを装填位置にセットするために、前記ケースに格納された格納位置と、前記ディスクを取り出し位置にセットするために、前記ケースから引き出した引き出し位置との間で移動し、前記一対のレールの一方は前記第1収納部に配置され、他方は前記第2収納部に配置されていることが好ましい。
【0011】
さらに、前記ディスク搬送機構は、モータで作動され、前記ディスクの移動方向とほぼ平行に直線移動するローディングスライダと、前記ローディングスライダに連動して回転し、前面のスロットから挿入された前記ディスクの周縁に当接して、前記装填位置と前記取り出し位置との間で前記ディスクを搬送する複数のアームとを備え、前記ローディングスライダが前記第2収納部に収納されていることが好ましい。
【0012】
また、前記第2収納部は、前記ケースの前面から後面まで延びていることが好ましい。
【0013】
さらに、前記ケースは、前記第1収納部、第2収納部、第3収納部が設けられたケース本体と、前記ケース本体に固定され、前記ケース本体を覆う上カバーとを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、記録/再生部を収納または出し入れ可能に収納する第1収納部と、ディスクの一部を収納する第3収納部との間に、ディスク搬送機構の一部を収納する第2収納部を設けることによって、ディスク装置の省スペース化を図ることで、従来のディスク装置と平面的な互換性を保ちつつ、ケースの下面に、他の部品が配置可能な階段状の広い空間を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のディスク装置を備えたノート型パソコンの外観図である。
【図2】第1実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図4】第1実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図5】第1実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図6】第1実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図7】第1実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図8】第1実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図9】第1実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【図10】上カバーを取り外した状態でトレイユニットが引出し位置にあるときのディスク装置を示す斜視図である。
【図11】ケース本体と右ガイドレールと右スライドレールとを分解した状態を示す斜視図である。
【図12】ケース本体内部を示す断面図である。
【図13】記録/再生ユニットの向きを変えた第2実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図14】第2実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図15】上カバーを取り外した状態でトレイユニットが引出し位置にあるときの第2実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図16】第2実施形態のケース本体を示す斜視図である。
【図17】第2実施形態のケース本体内部を示す断面図である。
【図18】スロットインタイプの第3実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図19】第3実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図20】第3実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図21】第3実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図22】第3実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図23】第3実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図24】第3実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図25】第3実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【図26】第3実施形態のディスク装置の内部を示す斜視図である。
【図27】第3実施形態のディスク装置の内部を示す平面図である。
【図28】第3実施形態のディスク装置の内部を示す底面図である。
【図29】第3実施形態のケース本体とローディングスライダとを示す斜視図である。
【図30】1段の段差形状のフロントベゼルを有するトレイタイプの第4実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図31】第4実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図32】第4実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図33】第4実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図34】第4実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図35】第4実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図36】第4実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図37】第4実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【図38】フラットなフロントベゼルを有するトレイタイプの第5実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図39】第5実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図40】第5実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図41】第5実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図42】第5実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図43】第5実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図44】第5実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図45】第5実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【図46】1段の段差形状のフロントベゼルを有するスロットインタイプの第6実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図47】第6実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図48】第6実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図49】第6実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図50】第6実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図51】第6実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図52】第6実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図53】第6実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【図54】フラットなフロントベゼルを有するスロットインタイプの第7実施形態のディスク装置を示す斜視図である。
【図55】第7実施形態のディスク装置を示す底面斜視図である。
【図56】第7実施形態のディスク装置を示す平面図である。
【図57】第7実施形態のディスク装置を示す底面図である。
【図58】第7実施形態のディスク装置を示す正面図である。
【図59】第7実施形態のディスク装置を示す背面図である。
【図60】第7実施形態のディスク装置を示す右側面図である。
【図61】第7実施形態のディスク装置を示す左側面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第1実施形態]
図1において、ノート型パソコン3は、ディスク装置2がパソコン本体3aに組み込まれている。ディスク装置2は、ディスク4が装着されるトレイユニット5と、このトレイユニット5の前面に取り付けられたフロントベゼル6とを備える。本発明の第1実施形態の外観を示す図2〜図9において、ディスク装置2は、トレイユニット5を出し入れ可能にするケース9を備える。
【0017】
ケース9は、ケース本体7及び上カバー8から構成されている。上カバー8は、ビス10a〜10dによりケース本体7に固定されている。フロントベゼル6は、イジェクトボタン6aと、ディスク装置2の動作状態を表示するためのインジケータ6bと、緊急時に操作ピン(図示せず)を挿入することでトレイユニット5のロックを解除するためのエマージェンシ孔6cとが設けられている。また、ケース本体7は、2段の段差が形成されており、フロントベゼル6も、ケース本体7の形状に沿って2段の段差が形成されている。
【0018】
図10及び図11に示すように、ケース本体7の両側には、左ガイドレール11(図12参照)、右ガイドレール12が取り付けられている。左ガイドレール11及び右ガイドレール12には、左スライドレール13及び右スライドレール14が、スライド自在に取り付けられている。右ガイドレール12には、右スライドレール14の前方に向けたスライドを規制する突起12aが形成されている。同様に、突起14aが形成されている。左ガイドレール11及び左スライドレール13は、右ガイドレール12及び右スライドレール14と同様に構成されている。
【0019】
トレイユニット5は、各スライドレール13,14に対して移動自在に支持されており、ケース9内部に格納されてディスク4を装填位置にセットするための格納位置(図2参照)と、ケース9から引き出されてディスク4を取り出し位置にセットするための引出し位置(図10参照)との間で移動する。右スライドレール14には、トレイユニット5の前方に向けた移動を規制する突起14bが形成されている。左スライドレール13は、右スライドレール14と同様に構成されている。
【0020】
トレイユニット5は、ディスク4が載せられるディスクトレイ17と、ディスク4にデータを記録/再生する記録/再生ユニット18とを備える。ディスクトレイ17は、左側面に左スライドレール13に挿入されて移動自在に支持される左凸条部17aが形成され、右側面に右スライドレール14に挿入されて移動自在に支持される右凸条部17bが形成されている。また、各凸条部17a,17の後端部には、前方に移動したときに各スライドレール13,14の突起14bに当接する突起が形成されている。
【0021】
記録/再生ユニット18は、ピックアップヘッド19と、ディスク4を回転させるスピンドルモータ20とを備える。ピックアップヘッド19は、ディスク4の半径方向に移動自在に設けられ、スレッドモータ24により移動する。ディスクトレイ17には、ディスク4の半径方向に延びた開口21が形成されたカバープレート22がネジ23a,23bにより固定されている。ピックアップヘッド19は、この開口21を通してディスク4にアクセスし、回転中のディスク4にデータを記録/再生する。スレッドモータ24は、カバープレート22に形成された開口22aから露出する。
【0022】
スピンドルモータ20は、ディスクトレイ17に取り付けられている。スピンドルモータ20のハウジングが、ターンテーブル26と兼用されている。このターンテーブル26には、チャッキングヘッド27が一体に形成されている。ディスク4をディスクトレイ17に載せてから押し込むと、ディスク4のディスク孔4a(図1参照)がチャッキングヘッド27に嵌合され、ディスク4がターンテーブル26上に保持される。チャッキングヘッド27には、バネで付勢された複数のチャッキング爪27aが設けられている。このチャッキング爪27aにより、ディスク4は着脱可能に係止される。
【0023】
ディスクトレイ17には、トレイユニット5をイジェクトするためのイジェクトシャフト28が、前後方向に移動自在に設けられている。このイジェクトシャフト28は、コイルバネ(図示せず)に挿通されている。トレイユニット5が格納位置に向けて移動すると、イジェクトシャフト28の後端がケース本体7の後側内壁に当接し、イジェクトシャフト28は、コイルバネを圧縮しながら前方に移動する。これにより、トレイユニット5が格納位置でロックされると、コイルバネが蓄勢された状態となり、トレイユニットのロックが解除されると、コイルバネによってイジェクトシャフト28がトレイユニット5を引出し位置に向けて押圧する。
【0024】
ディスクトレイ17には、ピックアップヘッド19、スピンドルモータ20及びスレッドモータ24の駆動を制御する駆動制御基板(図示せず)が設けられており、この駆動制御基板は、フレキシブル基板29により制御基板30に接続されている。この制御基板30には、外部機器との接続用のコネクタ37が設けられている。
【0025】
図10〜図12に示すように、ケース本体7は、トレイユニット5を収納するトレイユニット収納部31と、このトレイユニット収納部31の横に位置し、右ガイドレール12及び右スライドレール14を収納するレール収納部32と、このレール収納部32の横に位置し、各収納部31,32からはみ出したディスク4を収納するディスク収納部33とを備えている。レール収納部32は、下方にスペースを確保し、パソコン本体3aに組み込まれる他の部品を配置可能にするために、トレイユニット収納部31よりも底面が例えば2.5mm上がっている。ディスク収納部33も、スペースを確保するために、レール収納部32よりも底面が例えば2.1mm(全体では4.6mm)上がっている。この実施形態では、レール収納部32の下方に形成された空間には、例えば、パソコン本体3aの側面に形成されたカードスロット(図示せず)から挿入されたPCカード35が装填されるPCカードリーダ35aが配されている。なお、トレイユニット収納部31の厚み(高さ寸法)は、例えば9.5mmである。
【0026】
トレイユニット収納部31は、四角形をした底部31dを囲むように、左側壁31aと、後端壁31bと、右側壁31cとが形成されている。トレイユニット収納部31の前側は開口しており、トレイユニット5の出し入れを可能にしている。左側壁31aは、上カバー8を支持するために上部が直角に折り曲げられて、断面がL字形をしている。後端壁31bには、コネクタ37が挿通される切欠き31eが形成されている。右側壁31cは、レール収納部32の底部32aに連なっている。
【0027】
レール収納部32は、底部32aと、この底部32aから垂直に起立した側壁32bと、後端壁32cとを有する。側壁32bは、後端部だけが高く、残り部分は高さが低く、そのままディスク収納部33の底部33aに連なっている。後端壁32cは、後端壁31bに連なっている。側壁32bの後端部の一部であって、後端壁32cとの角に位置する部分は、上カバー8を支持するために上部が直角に折り曲げられている。
【0028】
ディスク収納部33は、底部33aと、この底部33aから垂直に起立した側壁33bとを有する。側壁33bは、後側の一部が切り欠かれている。また、側壁33bの一部は、上カバー8を支持するために上部が直角に折り曲げられている。ケース本体7の底面は、各収納部31〜33により、2回折り曲げ加工されているから、底面がフラットなものや1回折り曲げ加工された底面のものに比べて、強度が増すため、ディスク装置2をパソコン本体3aに組み込む際に、ケース9の撓みを軽減することができる。
【0029】
トレイユニット収納部31の折り曲げ部、レール収納部32の折り曲げ部、ディスク収納部33の折り曲げ部には、4本のビス10a〜10d(図2参照)がそれぞれ螺合するネジ孔34a〜34dが形成されている。上カバー8は、ケース本体7のトレイユニット収納部31、レール収納部32、ディスク収納部33を覆う形状をしている。上カバー8は、前側を除いた周囲が下方に折り曲げられており、上カバー8をケース本体7に取り付けたときに、ケース本体7の左側壁31a、後端壁31b、後端壁32c及び側壁33bの上部の外側に重なる。
【0030】
次に、ディスク装置2の作用について説明する。ディスク4を装填するとき及び取り出すときには、トレイユニット5を引出し位置まで移動して行う。チャッキングヘッド27にディスク4を装着してからフロントベゼル6を押圧すると、各ガイドレール11,12にガイドされて、ディスクトレイ17が各スライドレール13,14と一緒に後方に向けて移動する。ディスクトレイ17が格納位置に移動すると、ディスク4は装填位置にセットされ、そこで、トレイユニット5はケース9内に格納された状態でロックされる。ディスク4の回転中に、ピックアップヘッド19は、ディスク4の半径方向に移動しながら、ディスク4にデータを記録/再生する。
【0031】
トレイユニット5を引出し位置に引き出すときには、フロントベゼル6に設けられたイジェクトボタン6aを押す。イジェクトボタン6aを押すと、トレイユニット5は、ロックが解除されてから、イジェクトバネの付勢により10mm程度突出する。次に、フロントベゼル6を指でつまんでディスクトレイ17を前方に移動する。各スライドレール13,14は、ディスクトレイ17と一緒に移動し、各スライドレール13,14の突起14aが各ガイドレール11,12の突起12aに当接してスライドが禁止される。この状態から、さらにディスクトレイ17を前方に移動して図1及び図10に示す引出し位置まで引き出すと、ディスクトレイ17は、各スライドレール13,14の突起14bに当接して移動が規制される。
【0032】
図12に示すように、ディスク装置2の下方には、PCカードリーダ35aが配置され、一部がレール収納部32の下方に入り込んでいる。PCカードリーダ35aには、PCカード35が装填される。レール収納部32が存在しない場合は、PCカードリーダ35aが図12において右側または下側に出っ張るから、パソコン本体3aが大型化することになる。なお、レール収納部32の下方には、PCカードリーダ35aに限らず、各種部品を配置することができ、いずれをレール収納部32の下方に配置した場合にも、パソコン本体3aの大型化が抑制される。
【0033】
また、図12に示すように、左ガイドレール11及び左スライドレール13は、左右方向よりも上下方向に長くディスクトレイ17の左凸条部17aを支持するように縦向きに配されており、右ガイドレール12及び右スライドレール14は、上下方向よりも左右方向に長くディスクトレイ17の右凸条部17bを支持するように横向きに配されているから、ディスクトレイ17の移動時の上下方向及び左右方向のガタつき、特にディスクトレイ17を引き出すときのガタつきが防止される。
【0034】
[第2実施形態]
図13〜図17に示す第2実施形態のディスク装置40は、第1実施形態に対してピックアップヘッド19の移動方向を変えたものである。なお、第1実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0035】
ディスク装置40は、トレイユニット41と、ケース42とを備える。ケース42は、ケース本体43及び上カバー44から構成され、四角形をしている。上カバー44は、ビス45a〜45dによりケース本体43に固定されている。トレイユニット41の前面には、フロントベゼル46が取り付けられている。このフロントベゼル46には、イジェクトボタン46a、インジケータ46b、エマージェンシ孔46cが設けられている。
【0036】
トレイユニット41は、ディスクトレイ48と、記録/再生ユニット18とを備える。ディスクトレイ48は、左凸条部48a及び右凸条部48bが形成されている。ディスクトレイ48には、開口21がスピンドルモータ20の中心から左後方向に延びるように、カバープレート22が固定されている。スレッドモータ24は、スピンドルモータ20の中心よりも左側に配されている。
【0037】
ケース本体43は、トレイユニット収納部51、レール収納部52、ディスク収納部53を備えている。レール収納部52は、トレイユニット収納部31よりも底面が例えば2.5mm上がっている。ディスク収納部53は、レール収納部52よりも底面が例えば2.1mm上がっている。レール収納部52の下方に形成された空間には、例えば、PCカードリーダ35aが配置される。なお、トレイユニット収納部51の厚み(高さ寸法)は、例えば9.5mmである。
【0038】
トレイユニット収納部51は、底部51fを囲むように、左側壁51a、後端壁51b、右後側壁51c、右前側壁51d、右後側壁51c及び右前側壁51dを連結する連結壁51eが形成されている。左側壁51aは、断面がL字形をしている。後端壁51bには、コネクタ37が挿通される挿通凹部51gが形成されている。このコネクタ37は、後端壁51bと連結壁51eとの間に配される。右前側壁51dは、レール収納部52の底部52aに連なっている。連結壁51eは、底部52a及びディスク収納部53の底部53aに連なっている。後端壁51bの右端部は、上部が直角に折り曲げられている。
【0039】
レール収納部52は、底部52aと側壁52bとを有する。ディスク収納部53は、底部53aと側壁53bとを有する。
【0040】
ケース本体43には、ビス45a〜45dがそれぞれ螺合するネジ孔54a〜54dが形成されている。上カバー44は、ケース本体43の各部51〜53を覆う形状をしており、上カバー44をケース本体43に取り付けたときに、ケース本体43の左側壁51a、後端壁51b、右後側壁51c及び側壁53bの外側に重なる。
【0041】
スレッドモータ24は、スピンドルモータ20の中心よりも左側に配されているから、スレッドモータ24がスピンドルモータ20の中心よりも右側に配されたものに比べて、レール収納部52の横幅が広がり、レール収納部52の下方に形成される空間が広くなる。これにより、その空間の使用用途が広がる。
【0042】
[第3実施形態]
図18〜図29に示す第3実施形態は、スロットインタイプのディスク装置60に本発明を実施したものである。なお、第1実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0043】
第3実施形態の外観を示す図18〜図25において、ディスク装置60は、ケース61を備え、その前面にフロントベゼル62が取り付けられている。このフロントベゼル62には、ディスク4を挿入するスロット62aと、イジェクトボタン62bと、インジケータ62cと、エマージェンシ孔62dとが設けられている。
【0044】
ケース61は、ケース本体65と、このケース本体65に取り付けられる上カバー66とから構成されている。上カバー66は、ビス63a〜63dによりケース本体65に固定されている。
【0045】
上カバー66の上面内壁のほぼ中央部分には、突出部が設けられている。この上カバー66の突出部は、ディスク4のチャッキング時にディスク4を受け止める。
【0046】
図26及び図27において、ケース61を上下に仕切るように、ベースパネル67が固定されている。このベースパネル67には、中央から斜め方向に延びた開口67aが形成されている。この開口67a内には、昇降フレーム68が配置され、周知の緩衝支持構造69により複数箇所でベースパネル67に取り付けられている。ディスク4をケース61へ搬入または搬出するときに、昇降フレーム68は、フロントフロントベゼル62側を支軸とし、装置中央に位置する先端部が上下方向に揺動する。また、昇降フレーム68には、中央から斜め方向に延びた開口68aが形成されている。
【0047】
昇降フレーム68の先端には、記録/再生ユニット70が取り付けられている。この記録/再生ユニット70は、スピンドルモータ71、ターンテーブル72、チャッキングヘッド73、ピックアップヘッド74を備えている。スピンドルモータ71は、昇降フレーム68の背面に固定され、回転可能なハウジングが、ターンテーブル72と兼用されている。チャッキングヘッド73は、ターンテーブル72上に取り付けられており、昇降フレーム68が上昇したときに、チャッキング位置にあるディスク4のディスク孔4aに入り込む。チャッキングヘッド73には、バネで付勢された複数のチャッキング爪73aが設けられており、ディスク4を着脱可能に係止する。チャッキング解除ピン75は、昇降フレーム68が下降するときに、ディスク4を受け止めてチャッキングヘッド73から外す。
【0048】
ピックアップヘッド74は、昇降フレーム68の開口68aから露出したキャリッジ78に保持されている。情報の記録/再生時には、キャリッジ78が開口68aに沿って移動する。
【0049】
ベースパネル67上には、ディスク4の搬入及び搬出を行うためのディスク支持アーム80と、スロット62aから挿入されたディスク4をケース61内へ搬入するための誘引アーム81とが配置されている。このディスク支持アーム80は、ホルダ80aでディスク4の前端部を保持し、軸82を中心にして揺動する。誘引アーム81は、フランジ付ローラ81aでディスク4の後端部を保持し、軸83を中心にして揺動する。この誘引アーム81を揺動させるために、リンクレバー84が連結されている。このリンクレバー84は、ピン84aがカム溝85に沿って移動する。
【0050】
なお、図27には、ディスク4が取り出し位置にある場合、ディスク4が自動搬入の開始位置にある場合、ディスク4がチャッキング完了後の装填位置にある場合がそれぞれ示されている。
【0051】
図28において、ピックアップヘッド74を保持したキャリッジ78は、ガイドシャフト87,88に支持されている。これらのガイドシャフト87,88は、その両端が昇降フレーム68の背面に固定されている。スレッドモータ89の回転は、ギアトレイン90を介して、スクリュシャフト91に伝達される。このスクリュシャフト91の回転により、キャリッジ78が前進/後退する。
【0052】
ベースパネル67の背面には、ローディングモータ94が配置され、このローディングモータ94の回転が、ギアトレイン95を介してディスク搬送機構96に伝達され、ディスク4の搬入又は搬出が行われる。ディスク搬送機構96の主要部は、ローディングスライダ97、ディスク支持アーム80、誘引アーム81である。
【0053】
前記ローディングスライダ97は、端部に形成したラックギア97aがギアトレイン95の最終段のギアに噛合しており、ローディングモータ94の回転により、ケース61の側壁に沿って前進/後退する。ローディングスライダ97がフロントベゼル62から離れる方向に移動(後退)するときに、ディスク4がケース61内に搬入され、前進するときにケース61から搬出される。
【0054】
ローディングスライダ97は、リンクレバー84のピン84aを押すためのカム溝97bと、リンクレバー98を作動させるためのカム溝97cとが形成されている。カム溝97bは横方向に延びており、ピン84aをローディングスライダ97の移動方向に押すことにより、ピン84aをカム溝85に沿って移動させる。また、ローディングスライダ97の側面には、昇降フレーム68を昇降するためのカム溝(図示せず)が形成されている。
【0055】
リンクレバー98は、ピン98aがローディングスライダ97のカム溝97cに嵌合しており、ローディングスライダ97が移動するときに、軸99を中心にして回転する。このリンクレバー98は、リンクアーム100を介してベース部80bと連結されている。このベース部80bは、ベースパネル67の表面に配置されたディスク支持アーム80と、軸82で一体的に連結されている。ベース部80bの周囲に、スイッチ92が配置されており、ディスク4の押し込みでディスク支持アーム80が回転されたときにONする。このスイッチ92からの信号で、制御回路(図示せず)はローディングモータ94を回転させ、ディスク4の自動搬入を開始する。
【0056】
前記リンクアーム100は、第1アーム100aと、この第1アーム100aに対してスライド可能に連結された第2アーム100bと、これらのアーム100a,100bを最短状態に保つためのバネ100cとから構成されている。このスライド可能なリンクアーム100により、ディスク4がユーザによってケース61内に押し込まれている間、すなわち自動搬入が開始されるまで、リンクレバー98を作動させることなく、ディスク支持アーム80が揺動可能となる。
【0057】
図29に示すように、ケース本体65は、記録/再生ユニット70を収納する記録/再生ユニット収納部101と、この記録/再生ユニット収納部101の横に位置し、ディスク搬送機構96の一部であるローディングスライダ97を収納するスライダ収納部102と、このスライダ収納部102の横に位置し、各収納部101,102からはみ出したディスク4を収納するディスク収納部103とを備えている。スライダ収納部102は、下方にスペースを確保し、他の部品を配置可能にするために、記録/再生ユニット収納部101よりも底面が例えば2.5mm上がっている。ディスク収納部103も、スペースを確保するために、スライダ収納部102よりも底面が例えば2.1mm上がっている。スライダ収納部102の下方に形成された空間には、例えば、PCカードリーダ(図示せず)が配置される。なお、記録/再生ユニット収納部101の厚み(高さ寸法)は、例えば9.5mmである。
【0058】
記録/再生ユニット収納部101は、四角形をした底部101dを囲むように、左側壁101aと、後端壁101bと、右側壁101cとが形成されている。記録/再生ユニット収納部101の前側は開口しており、ディスク4の出し入れを可能にしている。左側壁101aの後端部は、上カバー66を支持するために上部が直角に折り曲げられて、断面がL字形をしている。後端壁101bには、コネクタ37が挿通される挿通孔101eが形成されている。右側壁101cは、スライダ収納部102の底部102aに連なっている。
【0059】
スライダ収納部102は、底部102aと、この底部102aから垂直に起立した側壁102bと、後端壁102cとを有する。側壁102bは、後端部だけが高く、残り部分は高さが低く、そのままディスク収納部103の底部103aに連なっている。側壁102bの後端部の一部であって、後端壁102cとの角に位置する部分は、上カバー66を支持するために上部が直角に折り曲げられている。後端壁102cは、記録/再生ユニット収納部101の後端壁101bに連なっている。
【0060】
ディスク収納部103は、底部103aと、この底部103aから垂直に起立した側壁103bとを有する。側壁103bは、後側の一部が切り欠かれている。側壁103bの一部は、上カバー66を支持するために上部が折り曲げられている。
【0061】
記録/再生ユニット収納部101の折り曲げ部、スライダ収納部102の折り曲げ部、ディスク収納部103の折り曲げ部には、3本のビス63a〜63dがそれぞれ螺合するネジ孔104a〜104dが形成されている。上カバー66は、ケース本体65に取り付けたときに、ケース本体65の外側に重なる。
【0062】
次に上記第3実施形態の作用について説明する。図27及び図28に示すように、ディスク4がフロントベゼル62のスロット62aから挿入されると、ディスク4の先端側がディスク支持アーム80のホルダ80aに支持される。このディスク4の押込みに応じて、リンクアーム100を伸長しながらディスク支持アーム80がベース部80bとともに、軸82を中心にして図28において時計方向に回転する。
【0063】
ディスク支持アーム80が、更に押し込まれると、ベース部80bがスイッチ92をONにする。このスイッチ92の信号に基づいて、ローディングモータ94が回転を開始する。このローディングモータ94の回転は、ギアトレイン95を介してローディングスライダ97に伝達される。ローディングスライダ97は、フロントベゼル62から離れる方向(後退方向)に移動する。
【0064】
ローディングスライダ97が後退すると、カム溝97bによってリンクレバー84のピン84aが押されるため、このピン84aがカム溝85に沿って移動する。これにより、リンクレバー84が移動するため、誘引アーム81が軸83を支点にして図27において時計方向に揺動する。この誘引アーム81は、その先端に取り付けたフランジ付ローラ81aがディスク4の後端部を押す。
【0065】
また、ローディングスライダ97は、カム溝97cによってリンクレバー98を図28において時計方向に回転する。このリンクレバー98の回転は、リンクアーム100を介してベース部80bに伝達され、ディスク支持アーム80を図28において時計方向に回転させる。これにより、ディスク4は、ディスク支持アーム80と誘引アーム81とで保持されて、ケース61内に搬入される。
【0066】
ディスク4が図27に示す装填位置の直前のチャッキング位置に移動すると、ディスク4のディスク孔4aがチャッキングヘッド73と一致する。次に、ローディングスライダ97に連動して昇降フレーム68が上昇し、チャッキングヘッド73がディスク4のディスク孔4aに入り込み、チャッキング爪73aによってディスク4がチャッキングされる。ディスク4は、チャッキングヘッド73で押し上げられた際に、上カバー66の内壁面の突出部で受け止められる。チャッキング後に、ディスク4が上カバー66から離れるように、昇降フレーム68が僅かに下降する。
【0067】
チャッキング動作中は、ディスク支持アーム80と誘引アーム81とが停止しているが、チャッキングが完了すると、ローディングスライダ97の最後のストロークでディスク4から離れてその保持を解除する。このディスク支持アーム80と誘引アーム81とがディスク4の保持を解除するタイミングで、ローディングスライダ97がスイッチ(図示せず)をONにするから、ローディングモータ94が停止してディスク4の搬入が終了する。
【0068】
ディスク4のチャッキングが行われると、スピンドルモータ71が回転する。このスピンドルモータ71が回転すると、ターンテーブル72とチャッキングヘッド73とによって、ディスク4が高速回転する。このディスク4の高速回転中に、ピックアップヘッド74がディスク4の半径方向に移動して、情報の記録又は再生が行われる。
【0069】
ケース61内に装填されたディスク4を搬出する場合は、フロントベゼル62のイジェクトボタン62bを操作するか、または情報機器からの指令がディスク装置60に送られる。ディスク装置60の制御回路(図示せず)は、まずスピンドルモータ71を停止させ、次にローディングモータ94を逆転させる。このローディングモータ94の逆転により、ローディングスライダ97がフロントベゼル62に近づく方向(前進方向)に移動する。
【0070】
ローディングスライダ97の前進が開始されると、ディスク支持アーム80と誘引アーム81とが少し揺動して、ディスク4の外周を保持する。次に、昇降フレーム68が下降する。この下降中に、ディスク4がチャッキング解除ピン75で受け止められるから、ディスク4がチャッキングヘッド73から抜き出される。昇降フレーム68の下降後に、ディスク支持アーム80と誘引アーム81とが再び揺動をし、図28に示す取り出し位置までディスク4を搬出する。
【0071】
[第4実施形態]
図30〜図37に、1段の段差を形成したフロントベゼル111を、トレイタイプのディスク装置110に設けた第4実施形態を示す。このフロントベゼル111には、イジェクトボタン111aと、インジケータ111bと、エマージェンシ孔111cとが設けられている。フロントベゼル111以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
【0072】
[第5実施形態]
図38〜図45に、フラットなフロントベゼル121をトレイタイプのディスク装置120に設けた第5実施形態を示す。このフロントベゼル121には、イジェクトボタン121aと、インジケータ121bと、エマージェンシ孔121cとが設けられている。フロントベゼル121以外は、第1実施形態と同様に構成されている。
【0073】
[第6実施形態]
図46〜図53に、1段の段差を形成したフロントベゼル131を、スロットインタイプのディスク装置130に設けた第6実施形態を示す。このフロントベゼル131には、スロット131a、イジェクトボタン131b、インジケータ131c、エマージェンシ孔131dが設けられている。フロントベゼル131以外は、第3実施形態と同様に構成されている。
【0074】
[第7実施形態]
図54〜図61に、フラットなフロントベゼル141をスロットインタイプのディスク装置140に設けた第7実施形態を示す。このフロントベゼル141には、スロット141a、イジェクトボタン141b、インジケータ141c、エマージェンシ孔141dが設けられている。フロントベゼル141以外は、第3実施形態と同様に構成されている。
【0075】
なお、上記第1実施形態では、ガイドレール及びスライドレールを設け、これらをレール収納部に収納しているが、レール収納部にスライドレールを保持する保持部を形成すれば、ガイドレールが不要となる。
【0076】
また、上記第1〜第7実施形態では、トレイユニット収納部または記録/再生ユニット収納部の厚み(高さ寸法)が9.5mmであるディスク装置を例に説明したが、トレイユニット収納部または記録/再生ユニット収納部の厚み(高さ寸法)が12.7mmやその他の寸法のディスク装置であってもよく、レール収納部またはスライダ収納部や、ディスク収納部の底面の高さ位置は、ディスク装置のサイズや設計仕様によって異なるため、各実施形態で示した数値に限定されるものではない。要は、ディスク収納部の厚み(高さ寸法)<レール収納部またはスライダ収納部の厚み(高さ寸法)<トレイユニット収納部または記録/再生ユニット収納部の厚み(高さ寸法)という条件が満たされていればよい。
【符号の説明】
【0077】
2,40,60,110,120,130,140 ディスク装置
5 トレイユニット
6,46,62,111,121,131,141 フロントベゼル
7,43,65 ケース本体
8,44,66 上カバー
9,42,61 ケース
12 右ガイドレール
14 右スライドレール
17,48 ディスクトレイ
18,70 記録/再生ユニット
31,51 トレイユニット収納部
32,52 レール収納部
33,53,103 ディスク収納部
97 ローディングスライダ
101 記録/再生ユニット収納部
102 スライダ収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装填位置と取り出し位置との間でディスクを搬送するディスク搬送機構と、
前記装填位置のディスクにデータを記録/再生する記録/再生部と、
前記記録/再生部を収納または出し入れ可能に収納する第1収納部と、前記第1収納部の片側に配置され、前記ディスク搬送機構の一部を収納するとともに、下方に空間を形成するように底面が前記第1収納部よりも上方となる第2収納部と、前記第2収納部の横に配置され、前記第2収納部からはみ出したディスクを収納するとともに、下方に空間を形成するように底面が前記第2収納部よりも上方となる第3収納部とを有するケースと、
を備えることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記ディスク搬送機構は、前記ディスクが載せられるディスクトレイと、前記ディスクトレイの両側面を支持して前記ディスクトレイの移動をガイドする一対のレールとを備え、
前記ディスクトレイは、前記第1収納部に出し入れ可能に収納され、前記ディスクを装填位置にセットするために、前記ケースに格納された格納位置と、前記ディスクを取り出し位置にセットするために、前記ケースから引き出した引き出し位置との間で移動し、
前記一対のレールの一方は前記第1収納部に配置され、他方は前記第2収納部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記ディスク搬送機構は、
モータで作動され、前記ディスクの移動方向とほぼ平行に直線移動するローディングスライダと、
前記ローディングスライダに連動して回転し、前面のスロットから挿入された前記ディスクの周縁に当接して、前記装填位置と前記取り出し位置との間で前記ディスクを搬送する複数のアームとを備え、
前記ローディングスライダが前記第2収納部に収納されていることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
【請求項4】
前記第2収納部は、前記ケースの前面から後面まで延びていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のディスク装置。
【請求項5】
前記ケースは、前記第1収納部、第2収納部、第3収納部が設けられたケース本体と、前記ケース本体に固定され、前記ケース本体を覆う上カバーとを備えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【公開番号】特開2011−238319(P2011−238319A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−110118(P2010−110118)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【出願人】(000003676)ティアック株式会社 (339)
【Fターム(参考)】