説明

デキストリンを含有する加工食品組成物

【課題】種々の特性を有する加工食品組成物を提供する。
【解決手段】加工食品組成物の調製に、下記の性質(a)〜(d)を有するデキストリンを用いる:(a)青価が0.4〜1.2の範囲である;(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である;(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が、25℃条件下で100mPa・s以下である;(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。本発明が対象とする加工食品組成物には、脂肪組織代替物;脂身に代えて当該脂肪組織代替物を用いて調製される食肉加工食品;乳化様食品;乳化食品;チーズ様食品;チーズに代えて当該チーズ様食品を用いて調製される加工食品;砂糖菓子;および飲料が含まれる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の性質(a)を有するデキストリンを含有することを特徴とする加工食品組成物;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする。
【請求項2】
デキストリンがさらに下記の性質(b)および(c)を有するものである、請求項1に記載する加工食品組成物;
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である。
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
【請求項3】
デキストリンがさらに下記の性質(d)を有するものである、請求項2に記載する加工食品組成物;
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項4】
脂肪組織代替物である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項5】
上記脂肪組織代替物が上記デキストリンを20〜40重量%の割合で含有するものである、請求項4に記載する加工食品組成物。
【請求項6】
上記脂肪組織代替物が上記デキストリンに加えてカラギナンを含有するものである、請求項4に記載する加工食品組成物。
【請求項7】
上記カラギナンが下記の(1)〜(3)の少なくとも一つの性質を有するものである、
請求項6に記載する加工食品組成物:
(1)50℃以下の水に溶解する、
(2)その1.5重量%水溶液が25℃条件下でゲル化しない、
(3)カルシウムイオンを0より多く0.1重量%以下の割合で含有する。
【請求項8】
デキストリン100重量部に対するカラギナンの含有割合が1〜10重量部である、請求項6に記載する加工食品組成物。
【請求項9】
下記性質(a)を有するデキストリン、下記性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または下記性質(a)〜(d)を有するデキストリンのいずれかを含有する水溶液を冷却固化する工程を有する、請求項4に記載する脂肪組織代替物を調製する方法;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項10】
請求項4〜8のいずれかに記載する脂肪組織代替物を、食肉脂身の一部またはすべてに代えて含有する加工食品。
【請求項11】
ソーセージ、ハム、ベーコン、サラミ、ミートローフ、ハンバーグステーキ、パテ、ミンチカツ、コロッケ、ミートボール、つくね、ギョウザ、シュウマイおよび肉まん(包子)からなる群から選択されるいずれかの食肉加工食品である、請求項10に記載する加工食品。
【請求項12】
乳化様食品である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項13】
上記乳化様食品が、上記デキストリンに加えて、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドシードガム、発酵セルロースおよびネイティブ型ジェランガムからなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類、並びに水を含有する非乳化食品である、請求項12に記載する加工食品組成物。
【請求項14】
上記乳化様食品が、上記デキストリンを5〜30重量%、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドシードガム、発酵セルロースおよびネイティブ型ジェランガムからなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類を総量で0.01〜0.5重量%、および水を40〜90重量%の割合で含有する非乳化食品である、請求項13に記載する加工食品組成物。
【請求項15】
乳化様食品が、更にガティガムおよびアラビアガムからなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類を含有する非乳化食品である、請求項13に記載する加工食品組成物。
【請求項16】
上記乳化様食品が、ガティガムおよびアラビアガムからなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類を総量で0.05〜5重量%の割合で含有する非乳化食品である、請求項15に記載する加工食品組成物。
【請求項17】
上記乳化様食品が、油脂を含まない非乳化食品であって、油脂を乳化させて調製されるマヨネーズ、ドレッシング、ソース、フラワーペースト、バター、マーガリン、ファットスプレッド、バタークリームまたはチーズのいずれかに外観および食感が類似することを特徴とする、請求項12に記載する加工食品組成物。
【請求項18】
下記性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンのいずれかを含有する非乳化の水溶液を冷却する工程を有する、請求項12に記載する乳化様食品の調製方法;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項19】
乳化食品である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項20】
乳化食品が、乳化調味料、スプレッド、デザート、ヨーグルト、冷菓およびホイップクリームからなる群から選択されるいずれかの乳化食品である、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項21】
上記デキストリンを0.1〜20重量%の割合で含有する乳化調味料である、請求項20に記載する加工食品組成物。
【請求項22】
乳化食品が、上記デキストリンに加えて、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドシードガム、発酵セルロースおよびネイティブ型ジェランガムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する乳化調味料である、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項23】
乳化食品が、油脂を0.01〜50重量%の割合で含有する、マヨネーズに外観および食感が類似したマヨネーズ様の乳化調味料である、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項24】
乳化食品が、油脂を0.01〜25重量%の割合で含有するドレッシング形態の乳化調味料である請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項25】
乳化食品が、油脂または乳脂肪を総量で10〜60重量%の割合で含有するスプレッドである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項26】
乳化食品が、上記デキストリンに加えて、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、タラガム、タマリンドシードガム、発酵セルロース、ガティガムおよびネイティブ型ジェランガムからなる群から選ばれる少なくとも1種の多糖類を含有するスプレッドである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項27】
乳化食品が、プリン、杏仁豆腐、ババロア、フラワーペースト、カスタードクリームおよびムースからなる群から選択されるいずれかのデザートである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項28】
乳化食品が、上記デキストリンを0.05〜10重量%の割合で含有するヨーグルトである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項29】
乳化食品が、上記デキストリンに加えて、ガティガム、アラビアガム、タラガム、タマリンドシードガムおよびグァーガムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有するヨーグルトである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項30】
乳化食品が、上記デキストリンに加えて、グァーガム、タラガム、タマリンドシードガム、カラギナン、キサンタンガム、ネイティブ型ジェランガムおよびローカストビーンガムからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する冷菓である、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項31】
乳化食品が、上記デキストリンを0.5〜10重量%の割合で含有するホイップクリームである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項32】
乳化食品が、上記デキストリンに加え、ヨウ素価が10〜45であるポリグリセリン脂肪酸エステル、ヨウ素価が44〜120であるモノグリセリン脂肪酸エステルおよびヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有するホイップクリームである、請求項19に記載する加工食品組成物。
【請求項33】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンのいずれかを含有する水溶液を冷却固化する工程を有する、請求項19に記載する乳化食品を調製する方法;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項34】
チーズ様食品である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項35】
上記チーズ様食品が上記デキストリンを10〜50重量%の割合で含有するものである、請求項34に記載する加工食品組成物。
【請求項36】
上記チーズ様食品が、上記デキストリンに加えて、乳清タンパク質、メチルセルロース、カードランおよび脱アシル型ジェランガムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するものである、請求項34に記載する加工食品組成物。
【請求項37】
上記チーズ様食品が、乳清タンパク質、メチルセルロース、カードランおよび脱アシル型ジェランガムからなる群より選ばれる少なくとも1種を、総量で0.01〜10重量%の割合で含有するものである、請求項36に記載する加工食品組成物。
【請求項38】
上記チーズ様食品が、上記デキストリンに加えて、カラギナン、キサンタンガム、ガティガムおよびネイティブ型ジェランガムからなる群より選ばれる少なくとも1種の多糖類を含有する、請求項34に記載する加工食品組成物。
【請求項39】
上記カラギナンが下記の(1)〜(3)の少なくとも一つの性質を有するものである、
請求項38に記載する加工食品組成物:
(1)50℃以下の水に溶解する、
(2)その1.5重量%水溶液が25℃条件下でゲル化しない、
(3)カルシウムイオンを0より多く0.1重量%以下の割合で含有する。
【請求項40】
カラギナン、キサンタンガム、ガティガムおよびネイティブ型ジェランガムからなる群より選ばれる少なくとも1種の多糖類の含有割合が0.01〜5重量%である、請求項38に記載する加工食品組成物。
【請求項41】
上記チーズ様食品が、乳脂肪を含まないかまたは乳脂肪を20重量%以下の割合で含む加工食品であって、乳脂肪を20重量%より多く含有するチーズと外観、風味および食感が類似するものである、請求項34に記載する加工食品組成物。
【請求項42】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンのいずれかを含有する水溶液を冷却固化する工程を有する、請求項34に記載するチーズ様食品を調製する方法;
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項43】
請求項34〜41のいずれかに記載するチーズ様食品を、チーズの一部またはすべてに代えて含有する加工食品。
【請求項44】
パン、ケーキ、ムース、ピザ、パイ、グラタン、ラザニア、ドリア、リゾット、ソース、スープ、チーズフォンデュ、ハンバーグ、ハンバーガー、サラダ、トンカツおよびスプレッドからなる群から選択されるいずれかである、請求項43に記載する加工食品。
【請求項45】
砂糖菓子である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項46】
上記砂糖菓子が、上記デキストリンに加えて、サイリウムシードガム、カラギナン、ガティガムおよびタマリンドシードガムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有するものである、請求項45に記載する加工食品組成物。
【請求項47】
飲料である請求項1に記載する加工食品組成物。
【請求項48】
上記飲料が、上記デキストリンに加えて、発酵セルロースを含有する、請求項47に記載する加工食品組成物。
【請求項49】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンを乳化食品に配合することを特徴とする、乳化食品の濃厚感を増強する方法:
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項50】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンを、ホイップクリーム、ヨーグルトおよびデザートからなる群から選択される乳化食品に配合することを特徴とする、当該乳化食品の離水防止方法:
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項51】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンを、果汁又は野菜汁を含有する飲料に配合することを特徴とする、当該飲料の果汁又は野菜汁のコクを増強する方法:
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。
【請求項52】
下記の性質(a)を有するデキストリン、性質(a)〜(c)を有するデキストリン、または性質(a)〜(d)を有するデキストリンを、砂糖菓子に配合することを特徴とする、当該砂糖菓子の保形性を向上する方法:
(a)下記条件で測定された青価が0.4〜1.2の範囲である:
(a-1)80℃の蒸留水でデキストリン1w/v%水溶液を調製して、これを25℃に冷却する、
(a-2)上記デキストリン1w/v%水溶液(25℃)10mlを、ヨウ素20mgおよびヨウ化カリウム200mgを含む水溶液10mlと混合して、蒸留水で100mlとなるように調整する、
(a-3)上記調製液を遮光した状態で、25℃で30分間振盪した後、25℃条件下で、反応液の680nmにおける吸光度を、分光光度計を用いて測定し、これを青価とする、
(b)80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度が4N/cm以上である、
(c)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である、
(d)下記に示すゼリー強度AとBの比(A/B)が2以下である:
A:80℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)、
B:25℃の蒸留水で調製したデキストリン30重量%水溶液を、5℃で24時間静置した時のゼリー強度(N/cm)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−11781(P2010−11781A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174024(P2008−174024)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り ▲1▼ 発行所名 株式会社 食品と科学社 発行者名 岸 直邦 刊行物名 食品と科学 平成20年2月号 巻数 第50巻 号数 第2号 発行年月日 平成20年1月10日 〔刊行物等〕 ▲2▼ 発行所名 株式会社乳業ジャーナル 刊行物名 乳業ジャーナル 2008年6月号 巻数 第46巻 号数 第6号 発行年月日 平成20年6月10日
【出願人】(000175283)三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 (429)
【Fターム(参考)】