説明

デジタルカメラ、デジタルカメラシステム、およびプログラム更新方法

【課題】カメラアクセサリ内のプログラムのバージョンアップを忘れてしまうことを防止するようにしたデジタルカメラ及びカメラシステムを提供する。
【解決手段】カメラ本体100にレンズ鏡筒50、パワーバッテリホルダ200、ストロボ装置300等のアクセサリが装着されたことを検知した際に(S5〜S9)、アクセサリから基本情報を取得し、この取得したアクセサリの基本情報をフラッシュメモリ90に記憶する(S15)。アクセサリの更新用プログラムと、この更新用プログラムに関する情報を記憶するネットワークサーバ500に接続した際に(S17)、アクセサリの基本情報を送信し(S49、S53、S231)、ネットワークサーバ500からの情報に基づいてプログラムの更新の必要性について判定し(S75)、この判定の結果に基づいて、更新の必要なアクセサリの告知表示を行う(S77)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ、カメラシステム、およびプログラム更新方法に関し、詳しくは、アクセサリと組み合わせて使用するデジタルカメラまたはデジタルカメラシステムおいて、アクセサリのプログラムをアップデートに適したデジタルカメラ、カメラシステム、およびプログラム更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラと組み合わせ使用するレンズ、ストロボ等の各種アクセサリは、CPUを内蔵し、デジタルカメラ本体と通信し、アクセサリ内の各素子の制御を行うものがある。このアクセサリ内のCPUを制御するプログラムについて、不具合を修正したプログラムや、機能を向上したプログラムにバージョンアップが必要となる場合がある。この場合、ユーザはパーソナルコンピュータ(PC)にインストールされたバージョンアップ用のアプリケーションを起動し、インターネット等を介して、メーカのホームページよりダウンロードし、このダウンロードされたバージョンアップ用のプログラムを、USBメモリ等を介してデジタルカメラ本体やアクセサリ内にインストールを行っている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ファクシミリ装置を利用して、デジタルカメラのプログラムのバージョンアップを行うことが開示されている。また、特許文献2には、ネットワークを介して、デジタルカメラとPCを接続し、撮影画像データの転送処理に加え、プログラムのバージョンアップ処理を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−169044号公報
【特許文献2】特開2003−274272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、デジタルカメラ本体やアクセサリ内に記憶されているプログラムのバージョンアップを行うことは種々提案されている。しかし、アクセサリ内のプログラムのバージョンアップを行うには、カメラに接続されているアクセサリの情報がカメラを通じてPCに送信するようにしているため、カメラに接続されていないアクセサリについては、プログラムのバージョンアップが忘れられてしまうというおそれがあった。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、カメラアクセサリ内のプログラムのバージョンアップを忘れてしまうことを防止するようにしたデジタルカメラ及びカメラシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わるデジタルカメラは、利用可能なアクセサリ群から少なくとも一つのアクセサリの装着が可能なデジタルカメラにおいて、上記アクセサリ群は対応したプログラムによって動作可能であり、上記デジタルカメラは、上記アクセサリ群に対応する更新用プログラムとプログラムに関連した第1付帯情報とを記憶した外部機器と通信し、装着されたアクセサリに対応する更新用プログラムをこの外部機器から取得してこのアクセサリに記憶されたプログラムの更新が可能であって、上記デジタルカメラは、アクセサリの装着に応じてこのアクセサリのプログラムに関連した第2付帯情報を取得する手段と、上記第2付帯情報をアクセサリ毎の履歴情報として記憶する記憶手段と、上記外部機器が接続されると上記履歴情報に記憶された第2付帯情報に対応した第1付帯情報を上記外部機器から取得する手段と、上記外部機器から取得した第1付帯情報と上記履歴情報に記憶された第2付帯情報とを比較してアクセサリのプログラム更新の必要性を判定する判定手段と、上記判定手段の判定結果に応じて告知表示を行う表示手段と、を有する。
【0008】
第2の発明に係わるデジタルは、上記第1の発明において、上記第1、第2付帯情報は、アクセサリの識別データ、プログラムバージョンデータを含む。
第3の発明に係わるデジタルは、上記第2の発明において、上記アクセサリの識別データはアクセサリ個々に付与されたシリアル番号を含む。
【0009】
第4の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1乃至上記第3の発明において、上記アクセサリは交換レンズ、ストロボ、バッテリホルダの少なくとも一つを含む。
第5の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記告知表示に応じて装着されたアクセサリに応じて、上記外部機器に対して上記更新用プログラムの送信要求を行い、受信した上記更新用プログラムを上記アクセサリに転送する更新プログラム送信手段を有する。
【0010】
第6の発明に係わるデジタルカメラシステムは、利用可能なアクセサリ群から少なくとも一つのアクセサリの装着が可能なデジタルカメラと、このデジタルカメラにネットワークを介して接続可能な外部機器とからなるデジタルカメラシステムにおいて、上記外部機器は、上記アクセサリ群に対応する更新用プログラムとこの更新用プログラムに関連した第1付帯情報とを記憶する第1情報記憶手段を有しており、上記デジタルカメラは、アクセサリの装着に応じてこのアクセサリのプログラムに関連した第2付帯情報を取得する第1取得手段と、上記第2付帯情報をアクセサリ毎の履歴情報として記憶する第2記憶手段と、上記外部機器が接続されると上記履歴情報に記憶された第2付帯情報に対応した第1付帯情報を上記外部機器から取得する第2取得手段と、上記外部機器から取得した第1付帯情報と上記履歴情報に記憶された第2付帯情報とを比較してアクセサリのプログラム更新の必要性を判定する判定手段と、上記判定手段の判定結果に応じて告知表示を行う表示手段と、を有する。
【0011】
第7の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記デジタルカメラは、上記告知表示に応じて装着されたアクセサリに対応する更新用プログラムを上記外部機器から取得し、上記アクセサリに記憶されたプログラムの更新を行う更新手段を有する。
【0012】
第8の発明に係わるプログラム更新方法は、カメラ本体にアクセサリが装着されたことを検知した際に、アクセサリから基本情報を取得し、上記取得したアクセサリの基本情報を記憶し、アクセサリの更新用プログラムと、この更新用プログラムに関する情報を記憶する外部機器に直接または間接的に接続した際に、上記アクセサリの基本情報を送信し、上記外部機器からの上記情報に基づいてプログラムの更新の必要性について判定し、上記判定の結果に基づいて、更新の必要なアクセサリの告知表示を行う。
【0013】
第9の発明に係わるプログラム更新方法は、カメラ本体と接続した際に、カメラ本体からアクセサリの基本情報を取得し、アクセサリの更新用プログラムと、この更新用プログラムに関する情報を記憶する外部機器に接続し、上記アクセサリの基本情報と上記更新用プログラムに関する情報に基づいて、更新プログラムに関する最新バージョン情報を取得し、この最新バージョン情報を上記カメラ本体に送信し、上記カメラ本体から受信した装着アクセサリ情報に基づいて、上記外部機器に上記更新用プログラムを要求し、取得した更新用プログラムを上記カメラ本体に送信する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カメラアクセサリ内のプログラムのバージョンアップを忘れてしまうことを防止するようにしたデジタルカメラ、デジタルカメラシステム、およびプログラム更新方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの電気回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるストロボの電気回路を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、サーバからなるカメラシステムを示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラのパワーオンリセット動作を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラのPCとの接続処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラのPCとの接続処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態におけるアクセサリの動作を示すフローチャート図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるPCの動作を示すフローチャート図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラ、アクセサリにおいて記憶される情報を示し、(a)はカメラの第1の記憶領域での記憶内容、(b)はカメラの情報記憶領域の記憶内容、(c)はアクセサリの記憶領域の記憶内容、(d)はPCから送られてきた最新バージョンの情報を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラ本体、レンズ鏡筒、ストロボ装置と、これらかなるデジタルカメラシステムを用いて好ましい一実施形態について説明する。まず、カメラ本体100、レンズ鏡筒50、およびパワーバッテリホルダ(PBH)200からなるデジタルカメラの構成について、図1に示す電気系を中心としたブロック図を用いて説明する。
【0017】
レンズ鏡筒50の内部には、焦点調節および焦点距離調節用の撮影レンズ51と、開口量を調節するための絞り52が配置されている。撮影レンズ51はレンズ駆動機構53によって駆動され、絞り52は絞り駆動機構54によって駆動される。
【0018】
レンズ駆動機構53、絞り駆動機構54はそれぞれレンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)55に接続されており、このLμcom55は通信コネクタ60を介してカメラ本体100に接続されている。Lμcom55はレンズ鏡筒50内の制御を行うものであり、フラッシュメモリ56に記憶されているプログラムに従って、レンズ駆動機構53を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構54を制御して絞り値制御を行う。また、Lμcom55は、撮影レンズ50の繰り出し量を検出し、これに基づいて被写体距離情報を送信することができる。
【0019】
Lμcom55には、フラッシュメモリ56が接続されており、このフラッシュメモリ56には、Lμcom55を動作させるためのプログラム、およびレンズ鏡筒50の各種情報が記憶されている。各種情報として、レンズ鏡筒50の焦点距離、開放絞り値、レンズの光学特性等のレンズ固有情報が記憶されている。また、フラッシュメモリ56には、図9(c)に示すように、レンズ鏡筒50の種別(機種)を示す製品識別コード、シリアル番号、プログラムのバージョン情報が記憶されている。ここで、製品識別コードは、製品の機種を区別するためのコードであり、シリアル番号は製品の個々を識別するために付与された番号である。また、プログラムのバージョン情報は、プログラムの機能を向上させたり、また不具合を修正した場合に、前のプログラムと区別するための情報である。
【0020】
カメラ本体100内には、被写体像を観察光学系に反射するために撮影レンズ51の光軸に対して45度傾いた位置と、被写体像を撮像素子74に導くために跳ね上がった位置との間で、回動可能な可動反射ミラー61が設けられている。この可動反射ミラー61の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーン63が配置され、このフォーカシングスクリーン63の上方には、被写体像を左右反転させるためのペンタプリズム64が配置されている。
【0021】
このペンタプリズム64の出射側(図1で右側)には被写体像観察用の接眼レンズ65が配置され、この脇であって被写体像の観察に邪魔にならない位置に測光センサ66が配置されている。測光センサ66は、測光信号を読み出し処理して出力する測光回路87に接続されている。
【0022】
上述の可動反射ミラー61の中央付近はハーフミラーで構成されており、この可動反射ミラー61の背面には、ハーフミラー部で透過した被写体光をカメラ本体100のミラーボックス内の下部に反射するためのサブミラー62が設けられている。このサブミラー62は、可動反射ミラー61に対して回動可能であり、可動反射ミラー61が跳ね上がっているときには、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、可動反射ミラー61が被写体像観察位置にあるときには、図示する如く可動反射ミラー61に対して開いた位置にある。この可動反射ミラー61はミラー駆動機構93によって駆動されている。
【0023】
また、サブミラー62の下方には測距用センサを含むAFセンサユニット67が配置されており、このAFセンサユニット67は、公知のTTL位相差法による測距を行うためのAFユニットであり、内部にはAFセンサが設けられている。AFセンサユニット67はAFセンサ駆動回路94に接続されており、AFセンサ駆動回路94は、AFセンサユニット67の回路系の駆動を行ない、AFセンサから信号を読み出す。この信号出力に基づいて、撮影レンズ51によって結像される被写体像の焦点ズレ量を測定する。
【0024】
可動反射ミラー61の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ71が配置されており、このシャッタ71はシャッタチャージ機構92によってシャッタチャージされる。また、シャッタ71は、シャッタ制御回路91に接続されており、シャッタ先幕および後幕の制御がなされる。シャッタ71の後方には撮像素子74が配置されており、撮影レンズ51によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子74としては、CCD(Charge Coupled Devices)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元固体撮像素子が使用できることはいうまでもない。
【0025】
上述のシャッタ71と撮像素子74の間には、除塵機構を構成する防塵フィルタ72とこの防塵フィルタ72の周縁部に固着された圧電素子73からなる除塵機構が配置されている。この圧電素子73は防塵フィルタ駆動回路88によって駆動される。防塵フィルタ72、圧電素子73、撮像素子74は撮像素子ユニット75として気密に一体化されており、塵埃等の侵入を防止する構成としている。
【0026】
撮像素子74は撮像インターフェース回路81に接続され、この撮像インターフェース回路81によってアナログデジタル変換(AD変換)がなされる。撮像インターフェース回路81は画像処理コントローラ82に接続されている。この画像処理コントローラ82はAD変換された画像データに対して、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、ライブビュー画像処理といった各種の画像処理を行う。また、画像データをJPEGやTIFFで圧縮し、また圧縮画像データの伸張を行なう。なお、画像圧縮はJPEGやTIFFに限らず、他の圧縮方法も適用できる。
【0027】
画像処理コントローラ82には、バッファメモリ84、フラッシュメモリ(Flash Memory)85、記録メディア86、液晶モニタ83が接続されている。バッファメモリ84は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access
Memory)で構成され、画像処理された画像データの一時記憶を行なう。フラッシュメモリは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、画像処理に関するパラメータが記憶されている。
【0028】
記録メディア86は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体100に対して着脱自在となっている。その他、通信接点を介してハードディスクを接続可能に構成してもよい。液晶モニタ83は、カメラ本体100の背面等に配置され、ライブビュー表示、撮影画像の表示、再生画像の表示および撮影情報の表示を行なう。液晶モニタに限らず、有機ELモニタ等、他の表示装置でもよい。
【0029】
画像処理コントローラ82は、カメラ本体100を制御するコントローラであるボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)101に接続されている。Bμcom101は、前述の防塵フィルタ駆動回路88、シャッタ制御回路91、シャッタチャージ機構92、ミラー駆動機構93、AFセンサ駆動回路94、通信コネクタ60、測光回路87に接続されており、これらの回路や機構の制御を行う。また、Bμcom101は、後述するフラッシュメモリ90、通信コネクタ102、動作表示用LCD103、カメラ操作スイッチ104、LAN I/F(ランインターフェース:ローカル・エリア・ネットワーク・インターフェース)107、シリアルI/F108、通信コネクタ109に接続されている。
【0030】
フラッシュメモリ90は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ101を動作させるためのプログラムや、レンズ鏡筒50等のアクセサリやカメラ本体100に関するプログラムバージョン情報等が記憶されている。すなわち、後述するように、フラッシュメモリ90には、図9(b)に示すように、カメラ本体100の製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報が記録されている。また、カメラ本体100に、レンズ鏡筒50等のアクセサリが装着されるたびに、図9(a)に示すように、各アクセサリの製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報が記録される。
【0031】
通信コネクタ102は、外付けストロボ装置300のシューに設けた通信コネクタ301(図2参照)と接続可能に構成されており、後述するストロボ用マクロコンピュータ(Sμcom)333と通信するためのコネクタである。また、通信コネクタ109は、パワーバッテリホルダ(PBH)200の通信コネクタと接続可能に構成されており、後述するパワーバッテリホルダ制御用マイクロコンピュータ(Pμcom)205と通信を行う。
【0032】
LAN I/F107は、Bμcom101とカメラ本体100の外部のネットワークに直接接続し、ネットワーク600を経由して予め決められたネットワークサーバ500と通信を行うためのインターフェースである。シリアルI/F108は、Bμcom101と外部の装置の間をシリアル信号で接続するためのインターフェースである。パーソナルコンピュータ(PC)400(図3参照)と接続して通信を行ったり、USBメモリ等のメモリとも接続可能である。
【0033】
動作表示用LCD103は、動作状態を表示するためにカメラ本体100の上面等に配置された小型の液晶表示モニタである。カメラ本体100内の電池室に装填される電源電池105は、電源回路106に接続されており、この電源回路106によって所定の電圧で定電圧化されて、各回路ユニット等に給電される。
【0034】
カメラ操作スイッチ104は、シャッタレリーズ釦の第1ストロークや第2ストロークを検出するスイッチ、再生モードを指示するスイッチ、ISO設定モードを指示するスイッチ、ホワイトバランス設定を指示するスイッチ、液晶モニタ83の画面でカーソルの動きを指示するするスイッチ、撮影モードを指示する撮影モードダイヤル、選択された各モード等を決定するOKスイッチ、表示切換を指示するスイッチ等の種々の操作スイッチからなる。なお、撮影モードとしては、プログラムモードやマクロモード等の種々の撮影モードが選択可能となっている。
【0035】
パワーバッテリホルダ(PBH)200は、カメラ本体100の底部等に装着可能であり、内部に電源電池が収納可能であり、大容量撮影を行う際のカメラ本体100と一体に構成される大容量電源である。このPBH200内には、電源電池203、パワーバッテリホルダ(PBH)制御用マイクロコンピュータ(Pμcom)205、フラッシュメモリ206、操作スイッチ(SW)207が設けられている。
【0036】
電源電池203は、カメラ本体100の動作用の電源であり、カメラ本体100内の電源電池105と並列に図示しない回路を介して接続される。なお、PBH200の接続部がカメラ本体100の電池室に、収納されるタイプでも良い。Pμcom205は、フラッシュメモリ206、操作スイッチ(SW)207に接続されており、PBH200内の回路や機構の制御を行う。
【0037】
フラッシュメモリ206は、Pμcom205の制御用のプログラムを記憶しており、Pμcom205のこのプログラムに従ってPBH200の制御を行う。また、フラッシュメモリ206には、レンズ鏡筒50のフラッシュメモリ56と同様に、PBH200の製品識別コード、シリアル番号、制御用プログラムのバージョン情報等、種々の情報も記憶している。操作SW207は、シャッタレリーズ釦等の各種操作スイッチを含み、シャッタレリーズ釦は、カメラ本体100に備えられたレリーズ釦と並列に配線されている。
【0038】
次に、ストロボ装置300の構成について、図2に示すストロボ装置内の電気回路のブロック図を用いて説明する。ストロボ装置300は、カメラ本体100に対する外付けストロボであり、台座302、ストロボ本体部303、発光部304の3つの部分から構成されている。台座302とストロボ本体部303との間は回動可能であり、またストロボ本体部303と発光部304の間も回動可能である。
【0039】
台座302と発光部304の間には、発光部304を回動移動させるために、ストロボ本体部303の上端に水平方向に沿った第1の回動軸を持つ回動部材が設けられている。また、ストロボ本体部303の下端には、ストロボ本体部303を回動移動させるために、第1の回動軸と平行に第2の回動軸を持つ回動部材が設けられている。
【0040】
台座302には、カメラ本体100に装着するためのシューが設けられており、このシューには、カメラ本体100の通信コネクタ102に嵌合し、これを介してBμcom101と電気接続をとるための通信コネクタ301が設けられている。
【0041】
ストロボ本体部303内には、通信コネクタ301と接続されたストロボ制御用マイクロコンピュータ(Sμcom)333が設けられている。このSμcom333は、ストロボ本体部303内のドライバ回路332、前傾終端検出センサ334、正位置終端検出センサ335、電源回路336、フラッシュメモリ338に接続されている。また、Sμcom333は、フラッシュメモリ338に記憶されているプログラムに従って、ストロボ装置300内の電気的制御を行う。フラッシュメモリ338は、Sμcom333の実行用プログラム以外にもレンズ鏡筒50のフラッシュメモリ56と同様に、ストロボ装置300の製品識別コード、シリアル番号、制御用プログラムのバージョン情報等、種々の情報を記憶している。
【0042】
電源回路336は、電源電池337に接続されており、電池電圧を定電圧化し、ストロボ装置300内の各回路に給電する。ドライバ回路332は、モータ331に接続されており、このモータ331の駆動を行う。モータ331は、ストロボ本体部303を台座302に対して正位置と前傾位置のいずれかに駆動を行うDCモータである。
【0043】
前傾終端検出センサ334は、ストロボ本体部303が前傾位置に移動したことを検出するセンサであり、発光ダイオードとホトセンサによって構成されるホトインタラプタ(PI)である。また、正位置終端検出センサ335は、ストロボ本体部303が正位置に移動したことを検出するセンサであり、発光ダイオードとホトセンサによって構成されるホトインタラプタ(PI)である。
【0044】
また、Sμcom333は、フレキシブルプリント基板からなるケーブルフレキ等を介して、発光部304内の発光回路313、充電回路314、充電電圧検知回路315、ドライバ回路317、至近終端検出センサ(PI)318、および無限遠終端検出センサ(PI)319に接続されている。
【0045】
充電回路314は電源回路336から給電される電圧を昇圧し、メインコンデンサに充電する。充電電圧検知回路315は、この充電電圧を検知する回路であり、カメラ本体100内のBμcom101からの要求に応じて充電電圧情報を伝達する。発光回路313は、充電回路314によって充電された高圧電圧をキセノン管312に印加し、ストロボ発光を開始させる。ストロボ光照射用のキセノン管312の後方には放物面形状の反射傘311が配置されている。
【0046】
ドライバ回路317は、ステッピングモータ316に接続されており、発光部304をストロボ本体部303に対して角度調整を行う。ステッピングモータであることから、入力パルス数に応じて微細な角度調整が可能となっている。発光部304の最大下向きは、被写体距離の最至近端に対応しており、一方、最大上向きは、被写体距離の無限遠に対応している。上記入力パルス数は、被写体距離情報からSμcom333で演算される。
【0047】
至近終端検出センサ318は、発光部304が至近端位置に移動したことを検出するセンサであり、発光ダイオードとホトセンサによって構成されるホトインタラプタ(PI)である。また、無限遠位置終端検出センサ319は、発光部304が無限遠位置に移動したことを検出するセンサであり、発光ダイオードとホトセンサによって構成されるホトインタラプタ(PI)である。
【0048】
検出用リブ338は、ストロボ本体部303の上部に設けられた回動軸の周りに固定された遮光部材である。検出リブ338は、最至近側位置の状態(発光部4の最大下向き状態)では、至近終端検出センサ318の発光ダイオードとホトセンサの間に入り、最至近側位置に達したことを検出する。一方、無限遠側位置の状態(発光部304の最大上向き状態)では、検出リブ338は、無限遠終端検出センサ319の発光ダイオードとホトセンサの間に入り、無限遠位置に達したことを検出する。
【0049】
次に、本実施形態におけるカメラ、パーソナルコンピュータ、サーバからなるカメラシステムについて、図3を用いて説明する。カメラ1は、前述のカメラ本体100、レンズ鏡筒50、PBH200、ストロボ装置300から構成されている。このカメラ1は、シリアルI/F108および接続線11を介して、パーソナルコンピュータ(PC)400に接続可能であり、また、PC400は接続線410を介してネットワーク600に接続可能である。なお、カメラ1もカメラ本体100のLAN I/F107を介して、PC400を介することなく、ネットワーク600に接続可能である。
【0050】
また、ネットワーク600には、接続線510を介してネットワークサーバ500が接続されている。ネットワークサーバ500は、カメラ本体100とそのアクセサリ(例えば、レンズ鏡筒50、PBH200、ストロボ装置300)の製品識別コードに応じて、最適な各バージョンの更新プログラムや、製品ごとのバージョン情報等の情報を記憶している。PC400やカメラ1からの要求に応じて、ネットワークサーバ500は記憶している更新プログラムやバージョン情報等を送信する。本実施形態においては、ネットワークサーバ500は、カメラ本体100を含むカメラシステムのメーカが運営するサーバであって、カメラシステムを構成するカメラ本体100とそのアクセサリのプログラムバージョン情報等が格納されている。
【0051】
次に、本実施形態におけるカメラシステムの動作を図4ないし図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態においては、カメラ本体100、PC400、およびネットワークサーバ500が通信可能な状態で動作する。
【0052】
図4は、カメラ本体100内のBμcom101によって実行されるプログラムのフローチャートであり、フラッシュメモリ90から順次読み込まれ実行される。電源電池105が装填されると、パワーオンリセットされ、Bμcom101による処理が開始される。パワーオンリセットされると、まず、初期設定を行う(S1)。ここでは、カメラ本体100内の機械的初期設定および電気的初期設定が行われる。続いて、カメラ操作スイッチ104の一つであるパワースイッチがオンか、オフかの判定がなされる(S3)。この判定の結果、オフであった場合には、オンとされるのを待つ待機状態となる。
【0053】
ステップS3における判定の結果、パワースイッチがオンであった場合には、次に、レンズ鏡筒50との通信を行う(S5)。ここでは、通信コネクタ60を介して、レンズ鏡筒50内のLμcom56と通信を行い、カメラ本体100にレンズ鏡筒50が装着されているか否かを判定する。この判定の結果、レンズ鏡筒50が装着されていた場合には、フラッシュメモリ56に記憶されている各種情報を取得する。ここで各種情報としては、レンズ鏡筒50の焦点距離、絞り値情報、現在設定されている距離情報等があり、また、図9(c)に示すような、製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報等の基本情報も含まれる。
【0054】
レンズとの通信を行うと、次に、PBH200との通信を行う(S7)。ここでは、通信コネクタ109を介して、PBH200内のPμcom205との通信を行い、カメラ本体100にPBH200が装着されているか否かを判定する。この判定の結果、PBH200が装着されていた場合には、フラッシュメモリ206に記憶されているPBH200の製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報等の各種情報を取得する。
【0055】
PBH200との通信を行うと、次に、ストロボ装置300との通信を行う(S9)。ここでは、通信コネクタ102、201を介して、ストロボ装置300内のSμcom333と通信を行い、カメラ本体100にストロボ装置300が装着されているか否かを判定する。この判定の結果、ストロボ装置300が装着されていた場合には、フラッシュメモリ338に記憶されている各種情報を取得する。ここで各種情報としては、ストロボ装置のガイドナンバ、現在設定されている距離情報等があり、また、製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報等の基本情報も含まれる。
【0056】
ストロボとの通信を行うと、次に、スイッチ検出を行う(S11)。ここでは、シャッタレリーズ釦や撮影モードダイヤル等のカメラスイッチ104の操作状態・設定状態を検出する。続いて、モード変更処理を行う(S13)。ここでは、ステップS11において検出した撮影モードダイヤル等の操作状態や設定状態に基づいて、撮影モード等の変更処理を行う。
【0057】
続いて、装着されているアクセサリの基本情報を記憶する(S15)。ここでは、ステップS5からS9におけるアクセサリとの通信によって取得したアクセサリの基本情報を、図9(a)に示すように、フラッシュメモリ90に記憶する。基本情報としては、例えば、アクセサリがレンズ鏡筒50の場合には、図9(c)に示すように、製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報等である。一度、アクセサリがカメラ本体100に装着されると、その際に取得したアクセサリの基本情報は、フラッシュメモリ90に記憶され、そのアクセサリが脱着された後もアクセサリの基本情報の記憶は保持される。従って、図9(a)に示すフラッシュメモリ90の記憶領域には、過去にカメラ本体100に装着したことのある全てのアクセサリの基本情報が記憶されている。
【0058】
アクセサリの基本情報を記憶すると、次に、PC400が接続されているか否かの判定を行う(S17)。PC400とは、シリアルI/F108を介して接続することから、このラインを介して電気的に接続されたか否かを検出することによって判定する。この判定の結果、PCに接続していた場合には、次に、PCとの接続処理を行う(S19)。ここでは、装着されているアクセサリのプログラムバージョンが古く適切でない場合には、プログラムのバージョンアップを行う。また、未装着のアクセサリであって、アクセサリのプログラムバージョンが適切でない場合には、そのアクセサリを装着し、プログラムのバージョンアップを促すための表示等を行う。このPCとの接続処理の詳細な処理については、図5および図6を用いて後述する。
【0059】
ステップS19におけるPCとの接続処理を行うと、またはステップS17における判定の結果、PCが未接続であった場合には、次に、1Rスイッチがオンかオフかの判定を行う(S21)。ここでは、カメラSW104のシャッタレリーズ釦が半押しされているか否かを判定する。この判定の結果、シャッタレリーズ釦が半押しされていなかった場合には、ステップS3に戻る。
【0060】
一方、ステップS21における判定の結果、半押しされ1Rスイッチがオンであった場合には、撮影動作を行う(S23)。ここでは、自動焦点調節(AF)や自動露出制御(AE)等を行う。そして、シャッタレリーズ釦が全押しされ2Rスイッチがオンとなると、可動ミラー61を撮影光路から退避させ、シャッタ71を開放して撮像素子74から出力される画像データを記録メディア86に記録する。また、被写体が低輝度等の場合には、撮影時にストロボ装置300による照明を行う。撮影動作が終わると、ステップS3に戻る。
【0061】
次に、ステップS19におけるPCとの接続処理について、図5および図6に示すフローチャートを用いて説明する。PCとの接続処理のフローに入ると、まず、PC400に接続要求を行う(S31)。本実施形態においては、カメラ本体100のBμcom101と、PC400とは、所謂ハンドシェークで通信を行う。ステップS31においては、ハンドシェークで通信を行うために、PC400側に接続要求のコマンドを送信する。
【0062】
続いて、カメラの基本情報の転送を行う(S33)。ここでは、カメラの基本情報として、図9(b)に示すようなカメラの製品識別コード、シリアル番号、プログラムバージョン情報を送信する。続いて、PCからのコマンド受信を行い(S35)、PCコマンド待ちを行う(S37)。すなわち、ステップS31およびS33において、カメラ本体100からPC400に対して送信を行い、ステップS35およびS37において、PC400からの返信を待つ。ステップS37における判定の結果、PC400からコマンドを未受信の場合には、ステップS35に戻る。
【0063】
ステップS37における判定の結果、PC400からのコマンドを受信した場合には、次に、終了か否かの判定を行う(S39)。PC400との接続処理を行う際には、PC400のモニタ画面上には、接続処理用の表示がなされており、このモニタ画面上には、「終了」選択用のアイコン、「ストレージモード」選択用のアイコン、「バージョンアップ」選択用のアイコンが表示されている。このステップS39においては、PC400から受信したコマンドが、「終了」選択用のアイコンであったか否かを判定する。ステップS39における判定の結果、「終了」が選択されていた場合には、元のフローに戻る。
【0064】
一方、ステップS39における判定の結果、「終了」が選択されていなかった場合には、次に、「ストレージモード」が選択されているか否かの判定を行う(S41)。ストレージモードは、PC400から画像データを受信し、この画像データをカメラ本体100内の記録メディア86等のメモリに記録し、または、記録メディア86等のメモリに記録されている画像データを読み出し、PC400に画像データを出力するモードである。ここでは、PC400から受信したコマンドに基づいてストレージモードであるか否かの判定を行う。
【0065】
ステップS41における判定の結果、ストレージモードが選択されていた場合には、次に、メディア情報の送信を行う(S61)。ここでは、記録メディア86のメディアの記憶容量やFAT(File Allocation Table)等のメディア情報を送信する。続いて、PC400からのコマンド受信を行い(S63)、コマンドがPCからカメラにデータを送信するのか、カメラからPCにデータを送信するか、いずれであるかを判定する(S65)。
【0066】
ステップS65における判定の結果、カメラからPCにデータを送信するのであれば、次に、カメラ本体100内の記録メディア86に記録されている画像データを読み出し、PC400に送信する(S67)。一方、ステップS65における判定の結果、PCからカメラにデータを送信するのであれば、次に、PC400内に記録されている画像データを、カメラ本体100が受信する(S69)。ここでは、受信した画像データを記録メディア86等に記録する。ステップS67またはS69における処理が終わると、ステップS35に戻る。
【0067】
ステップS41における判定の結果、ストレージモードでなかった場合には、次に、バージョンアップか否かの判定を行う(S43)。ここでは、カメラ本体100内のBμcom101のプログラムや、このカメラ本体100に装着するレンズ鏡筒50等のアクセサリ内のマイクロコンピュータを実行させるプログラムのバージョンアップのコマンドを受信したか否かの判定を行う。この判定の結果、バージョンアップでなかった場合には、ステップS35に戻る。
【0068】
一方、ステップS43における判定の結果、バージョンアップであった場合には、次に、カメラの情報をPCに送信する(S45)。ここでは、図9(b)に示されているようなカメラ本体100の製品識別コード、シリアル番号、バージョン情報を送信する。続いて、アクセサリが装着されているか否かの判定を行う(S47)。ステップS5〜S9において、レンズ鏡筒50、PBH200、ストロボ装置300と通信を行っているので、この時の通信結果に基づいて、これらのアクセサリが装着されているか否かの判定を行う。
【0069】
ステップS47における判定の結果、アクセサリが装着されていた場合には、次に、装着されているアクセサリの情報をPC400に送信する(S49)。レンズ鏡筒50、PBH200、ストロボ装置300の少なくとも一つが装着されていた場合には、その装着されているアクセサリについて、ステップS15において記憶した、製品識別コード、シリアル番号、およびバージョン情報をPC400に送信する。
【0070】
ステップS49においてアクセサリ情報を送信すると、またはステップS47における判定の結果、アクセサリが未装着であった場合には、次に、アクセサリ情報があるか否かの判定を行う(S51)。ここでは、カメラ本体100に装着されたことのあるアクセサリであって、ステップS47において装着されていると判定されたアクセサリ以外のアクセサリ情報があるか否かの判定を行う。
【0071】
ステップS51における判定の結果、未装着のアクセサリがあった場合には、次に、そのアクセサリの情報をPC400に送信する(S53)。前述したように、カメラ100のフラッシュメモリ90には、カメラ本体100にレンズ鏡筒等のアクセサリが装着された際に、図9(a)に示すようなアクセサリの製品識別コード、シリアル番号、およびプログラムバージョン情報が記録されている。この記憶されているアクセサリであって、ステップS49においてPC400に送信した基本情報以外の基本情報を送信する。なお、全ての記憶されている基本情報をPC400に送信し、PC400側で識別するようにしても勿論かまわない。
【0072】
ステップS53においてアクセサリの基本情報をPC400に送信すると、次に、全ての情報を転送したか否かの判定を行う(S55)。ここでは、フラッシュメモリ90に記録されている全アクセサリの基本情報がPC400に送信されたか否かを判定する。この判定の結果、全ての情報が転送されていなければ、ステップS53に戻り、転送を継続する。
【0073】
ステップS55における判定の結果、全ての情報の転送が終了した場合、またはステップS51における判定の結果、アクセサリの情報がなかった場合には、次に、情報の転送完了をPC400に送信する(S57)。
【0074】
続いて、PC400から、カメラやアクセサリの最新のバージョン情報を受信する(S71)。PC400内には、ネットワークサーバ500から受信した、図9(d)に示すように、製品識別コードごとの最新のプログラムバージョン情報が記憶されており、このステップS71においては、これらの情報がカメラ本体100に転送されてくる。
【0075】
最新のバージョン情報を受信すると、次に、メモリのバージョン情報と、最新のバージョン情報を比較し、古いバージョン情報を表示する(S73)。続いて、バージョンアップする必要があるか否かの判定を行う(S75)。ステップS71においてPC400から取得したプログラムの最新バージョンと(図9(d)参照)、フラッシュメモリ90に記憶されているアクセサリのプログラムバージョン(図9(a)参照)を比較し、バージョンアップの必要性を判定する。
【0076】
このプログラムのバージョンの比較について、図9に示した例を用いて説明する。レンズ1のシリアル番号は「000110100」であり、このプログラムバージョンは1.2である。一方、PC400から送信されてきた最適なプログラムバージョンは1.3である。このため、レンズ1に格納されているプログラムのバージョンは古く適切でないと判定される。同様に、レンズ2、レンズ3、およびPBH1のプログラムのバージョンは古くバージョンアップが必要と判定される。
【0077】
ステップS75における判定の結果、バージョンアップの必要性がなかった場合には、次に、完了表示を行う(S97)。カメラ本体100に現在装着されているアクセサリ、および過去に装着されたことのあるアクセサリのいずれも最新のバージョンのプログラムがインストールされていることから、完了表示をカメラ本体100の液晶モニタ83に行う。完了表示を行うと、続いて、PC400にバージョンアップの完了を送信し(S99)、ステップS35に戻る。
【0078】
ステップS75における判定の結果、バージョンアップの必要性があった場合には、ユーザにバージョンアップの必要性を告知する(S77)。ここでは、カメラ本体100の液晶モニタ83に、バージョンアップの必要性のあるアクセサリを示し、必要性を告知する。続いて、パワースイッチがオンかオフかの判定を行う(S79)。バージョンアップの必要なアクセサリが手元ない場合や、ユーザがバージョンアップを望まない場合に、バージョンアップの処理の終了を可能としている。この判定の結果、パワースイッチがオフであった場合には、ステップS97に進み、バージョンアップの処理を終了する。
【0079】
一方、ステップS79における判定の結果、パワースイッチがオンであった場合には、次に、装着アクセサリの情報をPC400に送信する(S81)。装着されているアクセサリの情報をPC400に送信する。
【0080】
続いて、PC400から対応する最新プログラムを受信し、フラッシュメモリ90に格納する(S83)。ステップS81において製品識別コードと最新のバージョン情報を送信すると、このステップS83において、バージョンアップ用のプログラムが送信されてくることから、このバージョンアッププログラムを一時的に記憶する。
【0081】
PCから送信されてきたバージョンアッププログラムを格納すると、次に、対応するアクセサリにプログラムの書き換えを指示する(S85)。ここでは、一時記憶したプログラムを、レンズ鏡筒50等のアクセサリの各フラッシュメモリに記憶されているプログラムと書き換えを行うように指示する。
【0082】
書き換え指示を行うと、次に、メモリの内容をアクセサリに転送する(S87)。ここでは、一時記憶したバージョンアッププログラムを、各アクセサリに転送する。ステップS87におけるアクセサリに転送すると、次に、転送が完了したか否かの判定を行う(S89)。この判定の結果、完了していなかった場合には、ステップS87に戻り、転送を続行し、完了するのを待つ。
【0083】
ステップS89における判定の結果、完了すると、次に、古いバージョン情報を更新する(S91)。ここでは、フラッシュメモリ90に記憶されている図9(a)に示すような基本情報を、最新の情報に更新する。例えば、図9の例において、レンズ1のプログラムがバージョンアップされた場合には、図9(a)に示すレンズ1のプログラムバージョン情報は1.3となる。
【0084】
バージョン情報の更新を行うと、次に、ステップS75と同様に、パワースイッチがオンかオフかの判定を行う(S93)。この判定の結果、パワースイッチがオフであった場合には、ステップS97に進み、バージョンアップの処理を終了する。一方、パワースイッチがオンであった場合には、次に、アクセサリが交換されたか否かの判定を行う(S95)。
【0085】
ステップS95における判定の結果、アクセサリが交換されていなかった場合には、ステップS93に戻る。アクセサリを交換し、プログラムのバージョンアップを行わない場合や、ユーザがバージョンアップを望まない場合には、パワースイッチをオフとすることにより、バージョンアップの処理を終了することができる。一方、アクセサリが交換されていた場合には、ステップS73に戻り、交換されたアクセサリにバージョンアップの必要があれば、ステップS77以下において、バージョンアップの処理を実行する。
【0086】
次に、本実施形態に係わるレンズ鏡筒50、PBH200、ストロボ装置300等のアクセサリの動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。各アクセサリは、それぞれ特有の機能を果たすが、このフローチャートでは、プログラムのバージョンアップのための動作についてのみ記載してある。
【0087】
アクセサリに電源電池が装填されると、図7に示すフローの処理が開始される。まず、初期設定を行う(S101)。ここでは、機械的初期化および電気的初期化を行う。続いて、カメラ本体100内のBμcom101と通信を行う(S103)。前述のステップS5〜S9において、カメラ本体100側でも通信を行っており、アクセサリ側でも通信処理を実行する。
【0088】
カメラとの通信を行うと、次に、基本情報の要求があるか否かの判定を行う(S105)。ここでは、ステップS103において通信が確立し、カメラ側から基本情報の送信要求があったか否かの判定を行う。この判定の結果、基本情報の要求が合った場合には、次に、基本情報をカメラ側に送信する(S107)。基本情報としては、製品識別コード、シリアル番号、バージョン情報であり、レンズ鏡筒50の場合には、図9(c)に示すような情報である。
【0089】
ステップS107において基本情報を送信すると、またはステップS105における判定の結果、基本情報の要求がなかった場合には、次に、バージョンアップか否かの判定を行う(S109)。前述したように、プログラムの書き換えの必要がある場合には、ステップS85において、カメラ側からアクセサリ側に、プログラムの書き換えの指示を行う。このため、ステップS109においては、カメラ側からプログラムの書き換え指示がなされているか否かの判定を行う。
【0090】
ステップS109における判定の結果、バージョンアップであった場合には、次に、カメラからデータを受信する(S111)。前述したように、ステップS87においてバージョンアッププログラムをカメラ側からアクセサリ側に転送するので、このステップS111においてはカメラ側からのバージョンアッププログラムを受信する。
【0091】
カメラからデータを受信すると、次に、受信したデータをメモリに格納する(S113)。これによって、各アクセサリ内のフラッシュメモリ56、206、338に格納されている制御用のプログラムは、バージョンアップされる。ステップS113における受信データの格納を行うと、またはステップS109における判定の結果、バージョンアップでなかった場合には、ステップS103に戻る。
【0092】
次に、PC400の動作について、アプリケーションのフローチャートを用いて説明する。PC400のアプリケーションが起動すると、まず、初期設定を行い(S201)、続いて、ユーザのログイン処理、すなわちIDおよびパスワード(PW)の入力処理を行う(S203)。ここでは、PC400のモニタ画面上にIDとPWの入力画面を表示し、入力されたIDとPWが予め登録されている情報と一致するか否かの判定を行う。
【0093】
ログイン処理ができると、次に、カメラと接続しているか否かの判定を行う(S205)。前述したように、カメラ本体100とは、接続線11を介して電気的に接続されたか否かを検出して判定する。この判定の結果、接続していた場合には、カメラに接続要求を行い(S207)、カメラから接続OKを受信できたか否かを判定する(S209)。この判定の結果、OKでなかった場合には、接続OKになるのを待つ。なお、本実施形態においては、前述したように、ハンドシェークにより通信を確立する。
【0094】
ステップS209における判定の結果、接続OKとなった場合には、次に、カメラの基本情報を受信する(S211)。前述したように、カメラ本体100は、ステップS33において、図9(b)に示すようなカメラの基本情報を転送するので、ステップS211においては、カメラからのこの基本情報を受信する。
【0095】
カメラから基本情報を受信すると、次に、ユーザからのキー入力を検出する(S213)。本実施形態においては、PC400のモニタ画面上には、「終了」選択用のアイコン、「ストレージモード」選択用のアイコン、「バージョンアップ」選択用のアイコンが表示されており、このステップでは、これらのアイコンがクリックされたかを検出する。なお、本実施形態においては、ストレージモードが選択された場合のフローについては、省略している。
【0096】
キー入力を行うと、次に、終了キーか否かの判定を行う(S215)。ここでは、終了アイコンがクリックされたか否かの判定を行う。この判定の結果、終了アイコンがクリックされた場合には、このフローを終了する。一方、終了キーでなかった場合には、次に、バージョンアップか否かの判定を行う(S217)。ここでは、バージョンアップのアイコンがクリックされたか否かの判定を行う。この判定の結果、バージョンアップでなかった場合には、ステップS213に戻る。
【0097】
一方、ステップS217における判定の結果、バージョンアップであった場合には、次に、ネットワークサーバに500に接続要求を行う(S219)。ネットワークサーバ500に、バージョンアップに必要な情報やプログラムが格納されていることから、ステップS219以下において、それらの情報やプログラムを取得する。
【0098】
ネットワークサーバに接続要求を行うと、次に、接続がOKかを判定する(S221)。ここでは、ネットワークサーバ500から接続OKを受信できたか否かを判定し、OKでなかった場合には、接続OKになるのを待つ。なお、本実施形態においては、前述したように、ハンドシェークにより通信を確立する。
【0099】
ステップS221における判定の結果、接続OKとなった場合には、次に、ステップS203と同様に、ユーザログイン処理を行う(S223)。ここでは、IDとPWをネットワークサーバ500に送信し、ネットワークサーバ500は、受信したIDとPWが予め登録されている情報と一致するか否かの判定を行う。
【0100】
ユーザログイン処理が終わると、次に、カメラ本体100からカメラの情報を受信する(S225)。前述のステップS45においてカメラの情報がPC400に送信されてくることから、このときのカメラ情報を受信する。カメラ情報として、前述したように、図9(b)に示されているようなカメラ本体100の製品識別コード、シリアル番号、バージョン情報を送信されてくる。
【0101】
続いて、カメラから装着されているアクセサリ情報を受信する(S227)。前述のステップS49において装着されているアクセサリの情報がPC400に送信されてくることから、この時のアクセサリの情報を受信する。続いて、カメラから装着されたことのある全アクセサリ情報を受信する(S229)。前述のステップS53において、装着されたことのあるアクセサリの情報がPC400に送信されてくることから、この時のアクセサリ情報を受信する。アクセサリの情報としては、前述したように、アクセサリの製品識別コード、シリアル番号、バージョン情報がある。
【0102】
次に、ネットワークサーバに情報を送信する(S231)。ここでは、ステップS225〜S229において受信したカメラやアクセサリの基本情報をネットワークサーバ500に送信する。続いて、最新のプログラムのバージョン情報を要求する(S233)。ネットワークサーバ500は、カメラやアクセサリの基本情報と最新のバージョン情報要求を受信すると、バージョンアップが必要か否かを判定し、バージョンアップが必要な場合には、最新のプログラムのバージョン情報を送信する。この判定にあたって、ネットワークサーバ500には、製品識別コードごとに最新のプログラムのバージョン情報のデータベースが格納されており、このデータベースに基づいて、最新バージョン情報を送信する。この最新バージョン情報は、図9(d)と同様である。
【0103】
ステップS233において、最新のバージョン情報を要求すると、次に、ネットワークサーバ500から最新のバージョン情報を受信し(S235)、この受信した最新のバージョン情報をカメラに送信する(S237)。カメラに最新のバージョン情報を送信すると、前述したステップS71において、カメラ本体100は、この情報を受信する。
【0104】
なお、ステップS235においてネットワークサーバ500から、最新のプログラムのバージョンを送信するようにしているが、カメラ本体100のバージョンや、組み合わせるアクセサリによっては、最適なバージョンが変わる場合もある。そのため、本実施形態における最新のプログラムバージョンは、これらの要素も考慮して決定する。
【0105】
続いて、バージョンアップが終了か否かの判定を行う(S239)。ここでは、バージョンアップが必要なカメラ本体やアクセサリがなかった場合、またはPC400のモニタ画面上でバージョンアップ処理の終了のアイコンを選択したか否かの判定を行う。この判定の結果、バージョンアップが終了していない場合には、次に、カメラからバージョンアップするアクセサリの情報を受信する(S241)。前述したステップS81において、カメラ側からPC側に装着アクセサリの情報が送信されてくるので、ここでは、その情報を受信する。
【0106】
続いて、選択されたカメラ若しくはアクセサリのプログラムをネットワークサーバに要求する(S243)。ここでは、ステップS241において受信したアクセサリのプログラムをバージョンアップするためのプログラムの送信をネットワークサーバ500に要求する。ネットワークサーバ500は、この要求を受信すると、要求に応じてバージョンアップ用のプログラムの送信を行う。
【0107】
ネットワークサーバ500に要求を行うと、次に、ネットワークサーバからプログラムを受信し(S245)、この受信したプログラムをカメラに送信する(S247)。前述したように、ステップS83においてカメラはプログラムを受信し、ステップS85〜S87において、アクセサリはプログラムの書き換えを行う。
【0108】
続いて、バージョンアップが完了したか否かの判定を行う(S249)。ここでは、ステップS235において受信したバージョンアップの必要なアクセサリについて、バージョンアップ処理が完了したか否かを判定する。この判定の結果、未完了の場合には、ステップS239に戻り、バージョンアップ処理を続行する。
【0109】
ステップS249における判定の結果、バージョンアップ処理が完了した場合、またはステップS239における判定の結果、バージョンアップ終了の場合には、ネットワークサーバ500に切断要求を行い(S251)、切断OKかを判定する(S253)。この判定の結果、OKでなかった場合には、切断OKを待ち、切断OKとなったら、ステップS213に戻る。
【0110】
以上、説明したように本発明の一実施形態においては、ネットワークサーバ500等の外部機器は、アクセサリに対応した更新用プログラムと、この更新プログラムに関連したバージョン情報、製品識別コード等の第1付帯情報(例えば、図9(d)参照)を記憶し、また、カメラ本体100は、アクセサリのバージョン情報、製品識別コード、シリアル番号等の第2付帯情報(例えば、図9(a)参照)を記憶している。そして、カメラ本体100が、直接、または間接的に上記サーバ等の外部機器に接続した際に、第1付帯情報と第2付帯情報を比較してアクセサリのプログラムの更新の必要性を判定し、告知するようにしている。このため、アクセサリ内のプログラムのバージョンアップを忘れてしまうことを防止することができる。
【0111】
また、プログラムの更新が必要なアクセサリが装着されている場合には、更新プログラムをアクセサリに送信しプログラムの更新を行うことができる。このため、表示に従って、アクセサリを装着することにより、プログラムの更新が行われ、全部のアクセサリのプログラムの更新を容易に行うことができる。また、サーバ等から全ての更新プログラムをカメラ本体に格納することなく、カメラに装着されたアクセサリの更新プログラムを受信し書き換えることができるため、大容量のメモリを必要としない。
【0112】
なお、本発明の一実施形態においては、カメラ本体100とネットワークサーバ500とを接続するにあたって、間にPC400を介して行うようにしている。しかし、これに限らず、カメラ本体100のLAN I/F107を介して、直接、ネットワークサーバ500と接続して、最新の更新プログラムを受信するようにしても良い。この場合、カメラ本体100には、図8に示したPC400の機能を持たせるようにする。
【0113】
また、本発明の一実施形態においては、カメラ本体100とPC400との間で機能分担を行っているが、いずれで処理するかは適宜、変更しても良い。例えば、ストレージモードやバージョンアップの選択は、PC400で行っていたが、カメラ100で行えるようにしても良く、また両方で行うようにユーザに選択させるようにしても良い。
【0114】
さらに、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもレンズ交換式のデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
【0115】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0116】
1・・・カメラ、11・・・接続線、13・・・接続線、50・・・レンズ鏡筒、51・・・撮影レンズ、52・・・絞り、53・・・レンズ駆動機構、54・・・絞り駆動機構、55・・・レンズ制御マイクロコンピュータ(Lμcom)、56・・・フラッシュメモリ、60・・・通信コネクタ、61・・・可動反射ミラー、62・・・サブミラー、63・・・フォーカシングスクリーン、64・・・ペンタプリズム、65・・・接眼レンズ、66・・・測光センサ、67・・・AFセンサユニット、71・・・シャッタ、72・・・防塵フィルタ、73・・・圧電素子、74・・・撮像素子、75・・・撮像ユニット、81・・・撮像インターフェース回路、82・・・画像処理コントローラ、83・・・液晶モニタ、84・・・バッファメモリ(SDRAM)、85・・・フラッシュメモリ、86・・・記録メディア、87・・・測光回路、88・・・防塵フィルタ駆動回路、90・・・不揮発性メモリ(EEPROM)、91・・・シャッタ制御回路、92・・・シャッタチャージ機構、93・・・ミラー駆動機構、94・・・AFセンサ駆動回路、100・・・カメラ本体、101・・・ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、102・・・通信コネクタ、103・・・動作表示用LCD、104・・・カメラ操作SW、105・・・電源電池、106・・・電源回路、107・・・LAN I/F、108・・・シリアルI/F、109・・・通信コネクタ、200・・・パワーバッテリホルダ(PBH)、203・・・電源電池、205・・・パワーバッテリ制御マイクロコンピュータ(Pμcom)、206・・・フラッシュメモリ、207・・・操作スイッチ(SW)、300・・・ストロボ装置、301・・・通信コネクタ、302・・・台座、303・・・ストロボ本体部、304・・・発光部、311・・・反射傘、312・・・キセノン管、313・・・発光回路、314・・・充電回路、315・・・充電電圧検知回路、316・・・ステッピングモータ、317・・・ドライバ回路、318・・・至近終端検出センサ(PI)、319・・・無限終端検出センサ(PI)、331・・・モータ、332・・・ドライバ回路、333・・・ストロボ制御用マイクロコンピュータ(Sμcom)、334・・・前傾終端検出センサ、335・・・正位置終端検出センサ、336・・・電源回路、337・・・電源電池、338・・・フラッシュメモリ、400・・・パーソナルコンピュータ(PC)、410・・・接続線、500・・・ネットワークサーバ、510・・・接続線、600・・・ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用可能なアクセサリ群から少なくとも一つのアクセサリの装着が可能なデジタルカメラにおいて、
上記アクセサリ群は対応したプログラムによって動作可能であり、
上記デジタルカメラは、上記アクセサリ群に対応する更新用プログラムとプログラムに関連した第1付帯情報とを記憶した外部機器と通信し、装着されたアクセサリに対応する更新用プログラムをこの外部機器から取得してこのアクセサリに記憶されたプログラムの更新が可能であって、
上記デジタルカメラは、
アクセサリの装着に応じてこのアクセサリのプログラムに関連した第2付帯情報を取得する手段と、
上記第2付帯情報をアクセサリ毎の履歴情報として記憶する記憶手段と、
上記外部機器が接続されると上記履歴情報に記憶された第2付帯情報に対応した第1付帯情報を上記外部機器から取得する手段と、
上記外部機器から取得した第1付帯情報と上記履歴情報に記憶された第2付帯情報とを比較してアクセサリのプログラム更新の必要性を判定する判定手段と、
上記判定手段の判定結果に応じて告知表示を行う表示手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
上記第1、第2付帯情報は、アクセサリの識別データ、プログラムバージョンデータを含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
上記アクセサリの識別データはアクセサリ個々に付与されたシリアル番号を含むことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
上記アクセサリは交換レンズ、ストロボ、バッテリホルダの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1乃至3に記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
上記告知表示に応じて装着されたアクセサリに応じて、上記外部機器に対して上記更新用プログラムの送信要求を行い、受信した上記更新用プログラムを上記アクセサリに転送する更新プログラム送信手段を有することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
利用可能なアクセサリ群から少なくとも一つのアクセサリの装着が可能なデジタルカメラと、このデジタルカメラにネットワークを介して接続可能な外部機器とからなるデジタルカメラシステムにおいて、
上記外部機器は、上記アクセサリ群に対応する更新用プログラムとこの更新用プログラムに関連した第1付帯情報とを記憶する第1情報記憶手段を有しており、
上記デジタルカメラは、
アクセサリの装着に応じてこのアクセサリのプログラムに関連した第2付帯情報を取得する第1取得手段と、
上記第2付帯情報をアクセサリ毎の履歴情報として記憶する第2記憶手段と、
上記外部機器が接続されると上記履歴情報に記憶された第2付帯情報に対応した第1付帯情報を上記外部機器から取得する第2取得手段と、
上記外部機器から取得した第1付帯情報と上記履歴情報に記憶された第2付帯情報とを比較してアクセサリのプログラム更新の必要性を判定する判定手段と、
上記判定手段の判定結果に応じて告知表示を行う表示手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラシステム。
【請求項7】
上記デジタルカメラは、上記告知表示に応じて装着されたアクセサリに対応する更新用プログラムを上記外部機器から取得し、上記アクセサリに記憶されたプログラムの更新を行う更新手段を有することを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラシステム。
【請求項8】
カメラ本体にアクセサリが装着されたことを検知した際に、アクセサリから基本情報を取得し、
上記取得したアクセサリの基本情報を記憶し、
アクセサリの更新用プログラムと、この更新用プログラムに関する情報を記憶する外部機器に直接または間接的に接続した際に、上記アクセサリの基本情報を送信し、
上記外部機器からの上記情報に基づいてプログラムの更新の必要性について判定し、
上記判定の結果に基づいて、更新の必要なアクセサリの告知表示を行う
ことを特徴とするプログラム更新方法。
【請求項9】
カメラ本体と接続した際に、カメラ本体からアクセサリの基本情報を取得し、
アクセサリの更新用プログラムと、この更新用プログラムに関する情報を記憶する外部機器に接続し、
上記アクセサリの基本情報と上記更新用プログラムに関する情報に基づいて、更新プログラムに関する最新バージョン情報を取得し、この最新バージョン情報を上記カメラ本体に送信し、
上記カメラ本体から受信した装着アクセサリ情報に基づいて、上記外部機器に上記更新用プログラムを要求し、取得した更新用プログラムを上記カメラ本体に送信する、
ことを特徴とするプログラム更新方法。

【図3】
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【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−19093(P2011−19093A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−162393(P2009−162393)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】