説明

デジタルテレビの双方向システム

【課題】二次元コードを用いたデジタルテレビの双方向システムに関する。
【解決手段】デジタルテレビの番組のイベントを特定するイベントの識別番号を用いてメールアカウントを作成し、これを基にメールアドレスを作成し、作成されたメールアドレスを基に二次元コード画像を生成して、番組の特定のイベント放送中に画面に表示し、視聴者がカメラ付き携帯電話機で二次元コードを撮影しデコードして取得したメールアドレスにメールを送信することで、メールサーバのメールボックス内に格納されたメールを集計することでイベントに対する選択肢の集計を行うことができるようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、二次元コードを用いたデジタルテレビの双方向システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルテレビに電話回線を接続して双方向通信を行う場合に、送信毎に電話料金が加算される。
また、電話回線がテレビの近くに無い場合には接続に手間がかかるため接続されないケースや、電話回線そのものが無いケースがあり、簡便に双方向通信を行うことができないという問題点がある。
一方、デジタルテレビにインターネット回線を接続して双方向通信を行う方法が考えられるが、この場合にも、ブロードバンド普及率が高くないことや、電話回線と同様にブロードバンド回線がテレビ近くにあるとは限らない。
また、廉価な地デジテレビのリモコンには双方向通信用のカラーボタンが装備されていないこともある。
そのためデジタルテレビにおける双方向通信を手軽に活用することができないという問題点がある。
【0003】
また、特開2005−354603号では、テレビショッピングなどの双方向番組において、販売対象に関する情報を二次元バーコードとして表現した所定の配信情報を表示させるフレームを挿入した動画像を動画像作成装置にて作成して、放送装置から放送し、テレビジョン受像機等の動画像出力装置から出力させる。 そして消費者は、動画撮影機能付き携帯電話機等の動画像取得装置を用いてテレビジョン受像機に表示された動画像を撮影し、撮影した動画に挿入されているフレームに示された配信情報を読み取り、読み取った配信情報に含まれる販売対象に関する情報を判別し、判別した販売対象に関する情報に基づいて、発注受付装置に発注を行う情報取得システム、コンピュータプログラム及び発注支援方法が提案されている。
上記方法では、携帯電話機で動画を記録し、記録した動画からバーコードが記録されたフレームを判別する必要があり、またバーコードには販売対象に関する情報として商品名、商品コード、販売期間、金額、発注先を示すURL及び電子メールアドレス等の情報が記録されている。
そしてこの情報を確認し、発注を希望する場合には発注情報を前記発注先の電子メールアドレスに送信している。
そのため動画を録画してフレーム中のバーコードを判別する必要があり、バーコードから解読され判別された販売対象に関する情報と共に発注情報を発注先にメールする必要があり、多数の商品を取り扱う場合には、受信したデータをもとに自動処理することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−354603号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、デジタルテレビのリモコンに設けられた双方向コミュニケーション用のカラーボタンの投入と共に、又はこれに替えて、デジタルテレビの番組中で画面に表示された二次元コードをカメラ付き携帯電話機で撮影しデコードしてメールアドレスを取得し、該メールアドレスに送信することで、これを受信したメールサーバのメールボックスに集めて、選択肢の選択結果を集計しうるようにしたデジタルテレビの双方向システムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、
カメラ付き携帯電話機でデコート可能な二次元コードをデジタルテレビの画面に表示させてなるデジタルテレビの双方向システムにおいて、
デジタルテレビの番組のイベントを特定するイベントの識別番号を用いてメールアカウントを作成するメールアカウント作成手段と、
作成されたメールアカウントを基にメールアドレスを作成するメールアドレス作成手段と、
作成されたメールアドレスを基に二次元コード画像を生成する二次元コード生成手段と、
作成された二次元コード画像をデジタルテレビの番組の特定のイベント放送中に放映する二次元コード放送手段と、
視聴者のカメラ付き携帯電話機で撮影された前記二次元コードをデコードして取得したメールアドレスに発信されたメールを受信するメールサーバと、
該メールサーバに設けられて前記メールを格納するメールボックスと、
メールボックス内のメールを集計する集計処理手段とからなることを特徴とする。
また、請求項2の発明では、
前記メールアカウント作成手段が、イベントを特定する放送局、番組、放送日時、及びイベントの番号の群の中の1または複数からなるイベントの識別番号と、イベントに対する4つ以下の選択肢を所定の色に関連づけて特定する色の識別番号との組み合わせからなっていることを特徴とする。
請求項3の発明では、
前記視聴者のカメラ付き携帯電話機から発信されたメールにデータが入力されており、メールボックに格納されたメールに入力されたデータを、集計処理手段で集計してなることを特徴とする。
また、請求項4の発明では、
前記デジタルテレビが電話回線またはインターネットのネットワークに接続されており、デジタルテレビの番組内のイベントで選択肢が放映され、リモートコントローラに設けられたカラーボタンの投入によって前記選択肢を選択し、その選択結果を放送局で集計しうる主双方向システムを有しており、前記選択肢の放映時に二次元コードがオーバーレイ表示されるようになっていることを特徴とする。
更に、請求項5の発明では、
前記二次元コード生成手段が、メールアドレスと、イベントに関連するデータとを基に二次元コード画像を生成してなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明のデジタルテレビの双方向システムでは、二次元コードに番組中のイベントを特定する識別番号、又はこれに加えてイベントに対する選択肢を特定する識別番号を用いてメールアカウント及びメールアドレスを作成し、該メールアドレス情報を二次元コードに変換し、デジタルテレビの当該イベントの放映中に二次元コード画像を画面中に表示させる。
視聴者がカメラ付き携帯電話機で二次元コードを撮影し、デコードすることで、特定のイベント、又はこれに加えて特定の選択肢についてのメールアドレスを取得することでできるので、上記メールアドレスにメールを送信することで、メールサーバのメールボックスに特定のイベント、又はこれに加えて特定の選択肢を選択した視聴者のメールを格納することができる。
そこでメールボックス内の情報を集計又は解析することで視聴者の意見を収集することができる。
メールは空メールであってもよいし、視聴者が入力したデータを伴うものであってもよい。
これによりカメラ付き携帯電話機のメールを発信するだけで、デジタルテレビの双方向システムを簡単に且つ廉価に利用することができる。
また、リモートコントローラではデジタルテレビ1台につき1つの双方向しか実現できなかったが、カメラ付き携帯電話機を用いることで、これを所有する全ての視聴者と双方向コミュニケーションを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1のデジタルテレビの双方向システムの機能を示すブロック図である。
【図2】同説明図である。
【図3】実施例2のデジタルテレビの双方向システムの説明図である。
【図4】従来のデジタルテレビの主双方向システムの説明図である。
【図5】デジタルテレビの一方向システムの説明図である。
【図6】デジタルテレビの電話掛け間違い防止のための一方向システムの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、この発明のデジタルテレビの双方向システムの好適実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0010】
実施例1のデジタルテレビの双方向システムとして、テレビ番組に連動して、視聴者に択一の選択を行わせる場合、例えば、クイズ又はアンケートの質問、通信販売などの1つのイベントに対して、最大4つの選択肢(A、B、C、及びD)が予め設定されており、この4つの選択肢に視聴者側のデジタルテレビのリモートコントローラに備えられた4つのカラーボタン31、即ち、青色ボタン、赤色ボタン、緑色ボタン及び黄色ボタンの各色が割り当てられており、視聴者に前記4つのカラーボタン31のいずれか1つを押して答えさせる主双方向システム50(図4参照)と共に用いられる場合を例にして説明する。
【0011】
実施例のデジタルテレビの双方向システム1は、図1及び図2に示すように、主双方向システムに追加されるシステムであって、視聴者30のカメラ付き携帯電話機5と、メールサーバ10とが追加される。
メールサーバ10側では、放送局20から受け取った番組表を基にイベントデータを作成する。
本実施例では、イベントデータは、前記イベントを特定するデータと、該イベントに対する4つの選択肢に割り当てられた色(前記カラーボタンに対応した4色)を特定するデータとからなっている。
イベントデータ作成手段2では、イベントを特定するため、放送局の識別番号と、放送番組の識別番号と、放送日時と、番組内でのイベントの番号(出題の順番)と、選択肢に対応する色の識別番号とからなるイベントデータが作成される。
【0012】
従って、本実施例では、放送局、番組、放送日時及びイベント順番(番号)によってイベントを特定し、色の識別番号で選択肢を特定することができるので、同一のイベントに対して色に対応した4つの組合せが作られる。
上記イベントデータは予め放送局が作成したものを用いてもよい。
【0013】
上記イベントデータを基にして、メールアカウント作成手段3Aで、メールアカウントデータが作成される。
即ち、メールアカウントデータは、放送局の識別番号、番組の識別番号、放送日時、イベントの番号、及び色の識別番号を組み合わせて形成される。
従って、イベントを特定する情報をキーとし、各イベント毎に、4色の異なるメールアカウントが作成されることになる。
【0014】
例えば、放送局の識別番号を[h010]とし、番組の識別番号を[b321]とし、放送日時を[d02201630]とし、イベントの番号を[q012]とすると、イベントデータは[h010b321d02201630q012]として特定することができ、これに色の識別番号として、例えば、青を[cB]とし、赤を[cR]とし、緑を[cG]とし、黄を[cY]とすると、これを組み合わせて、1つのイベントに対して、(1)h010b321d02201630q012cB、(2)h010b321d02201630q012cR、(3)h010b321d02201630q012cG、(4)h010b321d02201630q012cY、の4通りのメールアカウントが作成される。
【0015】
メールアドレス作成手段3Bでは、上記のように作成されたメールアカウントをローカル部とし、集計用に用いられるメールサーバのドメインと組み合わせて、メールアドレス情報が作成される。
例えば、ドメイン部をexample.comとすると、前記(1)は、h010b321d02201630q012cB@example.comとなる。
【0016】
二次元コード生成手段4では、このようにして作成されたメールアドレス情報を二次元バーコードに変換する。
二次元バーコードとして、本実施例ではQRコード(登録商標、以下同じ)が用いられるが、ベリコードその他の二次元コードを用いてもよく、USS規格などに従ってバーコードを生成することができる。
また、バーコード画像は、前記メールアカウントに含まれる色の識別番号に対応した色に彩色することが好ましい。
【0017】
このようにして、1つのイベントに対して4つの二次元コードが作成され、1つの番組で使用される全てのイベントに対する4色に彩色された二次元コードが1組として作成される。
この二次元コードは、静止画または動画にオーバーレイ表示するための画像データとして作成される。
【0018】
この作成された二次元コードの画像データは、前記イベントデータに関連づけられて記憶され、当該の放送局20へコンピュータネットワークを介して送信される。
放送局20では、所定の番組の放送日時に、イベントの出現順に合わせ、イベントに対する各選択肢に割り当てられたカラーボタンの色の選択を要求する画面に同期するように、前記二次元コードの画像データをオーバーレイ表示する。
上記オーバーレイ表示は、例えば選択肢が画面に表示される時間が決まっている場合には、上記時間に自動的に表示させるようにすることができるが、手動で行ってもよい。
【0019】
本実施例では、質問毎に4つの選択肢が、それぞれ青、赤、緑、黄の二次元コードとしてテレビの画面上にオーバーレイ表示される。
番組中で、イベントであるクイズの解答、又はアンケートなどの回答を視聴者へ求めるアナウンスが行われる。
【0020】
視聴者30は、テレビ画面に表示された青、赤、緑、黄の4色の二次元コード画像から自分の選択した選択肢に対応したカラーの二次元コード画像を選択し、カメラ付き携帯電話機のカメラの二次元コードスキャン機能を用いて撮影する。
ここで、カメラ付携帯電話機5は、視聴者30が所持し、操作するものであって、CPU、コンピュータプログラム、RAM・ROM等の記憶部により、取得部5aと、記憶部5bと、ディスプレイ部5cの機能ブロックを構成することができる。
【0021】
取得部5aは、二次元コードのメールアドレス情報を読み取る処理を行うものであり、例えば、CCDカメラと、該CCDカメラにより撮像された画像の二次元コードをデコードするための二次元コード認識部とを有する。
記憶部5bは、取得部5aにて読み取ったメールアドレス情報を記憶する。
この記憶部5bに記憶されたメールアドレス情報は、ディスプレイ部5cにて読み出すことができる。
【0022】
視聴者30は、デジタルテレビで、1つのイベントに対して4つの二次元バーコードが表示されると、カメラ付携帯電話機5の取得部5aであるCCDカメラを用いて二次元バーコードを撮像すると、二次元コード認識部によって二次元コードがデコードされ、メールアドレスを取得する。
そこで、視聴者30は、通信部5dを用いて、取得したメールアドレスにメール、本実施例では空メールを送信する。
【0023】
上記空メールは、前記メールアドレスのドメインに対応して設けられたメールサーバ10により受信される。
メールサーバ10では、特定されたイベントと特定された色で表された選択肢を示すメールを、同一のメールボックス11に格納することができる。
また、メールの受信と同時に、必要に応じて発信者の携帯電話のメールアドレスのデータを取得することもできる。
【0024】
そして、メールボックス11に格納された受信情報を基に、データ集計・解析手段12で、同一のメールアカウントの受信数をカウントし、特定されたイベント毎に選択肢の色の回答数を集計することがで、データベース13に記録される。
これにより、当該番組における各質問毎の回答の集計やその他の統計処理を行うことができる。
また、回答と共に、発信者の携帯電話のメールアドレスを関連付けて記憶しておいてもよい。
【0025】
前記集計データは、メールサーバ10側からコンピュータネットワークを介して放送局20に送信される。
放送局20では、既存のリモコンのカラーボタンを押して通信をした主双方向システムの集計値と前記メールサーバ10側からの集計値を合算して回答全体の集計値を計算することができる。
そして、番組終了時、またはイベントに対する回答の締切り日時が経過した後に、メールアカウントはアカウント削除手段6によって削除される。
【0026】
また、前述のように、視聴者30のメールの発信データと共に、メール発信元の携帯電話のメールアドレスを関連づけて記憶しておくことで、回答者を特定することができる。
予め、視聴者30の携帯電話のメールアドレスを個人情報と共に事前又は事後に登録しておけば、携帯電話のメールアドレスから個人情報を特定することもできる。
これにより、イベントがクイズの場合には、クイズの正解者の中から所定数の当選者の抽出を行うことができ、またプレゼントの発送を行うこともできる。
【0027】
上記実施例では、リモートコントローラのカラーボタンの数に対応してイベントに対して4つの選択肢を設けた場合を例示したが、この発明では、選択肢は4つ以内であればよい。
選択肢に使用する色を前記4色の内から選んで指定すればよい。
【0028】
また、メールによるイベントの回答に際して、視聴者30の意見やコメントなどの情報を同時に送信することもできる。
即ち、前記実施例では、カメラ付き携帯電話機で二次元コードをデコードしてメールアドレスを取得した後に、空メールを送信したが、意見やコメントを本文に文字入力して送信すればよい。
【0029】
カメラ付き携帯電話機5で写した画像や動画などを添付してもよいし、録音した音声データを添付してもよい。
これにより、メール発信情報と、メール発信元の携帯電話のメールアドレスの情報と、メールの本文に入力された意見やコメントの情報、あるいは添付された写真や動画、音声データがメールボックスに格納され、これらを関連づけてデータベース13に記憶してもよい。
【実施例2】
【0030】
前記実施例1では、1つのイベントに対して複数の選択肢があり、複数の二次元コードが表示されてその1つを選択する場合を例示したが、この発明では、二次元コードが1つだけ表示される場合であってもよい(図3参照)。
この実施例では、イベントデータは、前記イベントを特定するデータのみからなっている。
【0031】
イベントデータ作成手段2では、イベントを特定するため、放送局の識別番号と、放送番組の識別番号と、放送日時と、番組内でのイベントの番号とからなるイベントデータが作成される。
メールアカウント作成手段3Aでは、放送局の識別番号、番組の識別番号、放送日時、イベントの番号を組み合わせてメールアカウントが作成される。
【0032】
そして、メールアドレス作成手段3Bでは、上記メールアカウントをローカル部とし、メールサーバのドメインと組み合わせて、メールアドレス情報が作成される。
このメールアドレス情報を基に、二次元コード生成手段4によって二次元コードが生成される。
その他の構成は前記実施例1と同様であるので説明を省略する。
【0033】
この実施例2では、例えばイベントに対して、[賛成]または[Yes]の回答と、[反対]または[No]の回答とを同時ではなく別々に求める場合には、イベントの特定だけで、選択肢の回答の集計を行うことができる。
【0034】
また、選択肢を設けずに、テーマ毎に、視聴者の意見やコメントなどの情報の入力を求めることもできる。
例えば、番組中で、所定のイベント(政治・経済・文化についての問題、スポーツの作戦・勝敗予測など)について視聴者の意見を調べる場合にも用いることができる。
この場合、取得したメールアドレスに対して視聴者が本文中に意見やコメントなどの情報の入力を行いメール送信することで、メールボックス11内に所定のイベントに対する意見データを集めることができ、所定の事柄単位で、視聴者の意見を容易に収集することができる。
【0035】
この発明は視聴者とテレビ番組との間で双方向にコミュニケーションを図る場合に有効であるが、視聴者への情報提供にも利用することができる。
図5に示す場合は、二次元コードには、番組表、番組のスケジュール情報、各種URL、広告などの情報、商品情報の1または複数を組合せて成形することができる。
【0036】
あるいは、二次元コードを赤色に彩色し、災害情報をコード化するなど、種々の用途に用いることができる。
この場合、二次元コードをカメラ付き携帯電話機で読み取り、取得部5aでデコードした情報を記憶部5cに記録することで、随時、ディスプレイ部5cに呼び出すことができる。
【0037】
また、画像データや音楽(音声)データを基に二次元コードを生成することで、同様にカメラ付き携帯電話機5を用いて二次元コードを撮影し、デコードして、画像や音楽(音声)データを前記携帯電話機で再生し、また保存することができる。
【0038】
また、通販番組においては、前述の実施例2の双方向システムのように各通販の商品をイベントとして識別番号で特定し、メールアカウントおよびメールアドレスを作成することができ、予め視聴者が携帯電話番号又は携帯電話のメールアドレス及びその他の個人情報を事前登録しておくことで、商品購入における双方向通信を簡易に行うことができる。
または通販業者は事前登録時に顧客に識別番号を付与し、カメラ付き携帯電話機でメールを送信する際に前記顧客の識別番号を入力することで、メールボックスに格納されたメールから顧客の識別番号を取得して、購入商品の特定と購入者の特定を行うようにしてもよい。
【0039】
なお、上記双方向システムを用いずに、図6に示すように通販業者のコールセンターの電話番号を二次元コードにコード化しておけば、電話番号の掛け間違いをすることなく、視聴者は通販業者のコールセンターと確実に電話することができる。
この発明の双方向システムは、主双方向システムと併用した場合を例示したが、双方向システム単独で用いるものであってもよい。
また、メールサーバは放送局とは別に設けられる場合を例示したが、放送局内に設けられるものであってもよい。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
【符号の説明】
【0040】
1 双方向システム
2 イベントデータ作成手段
3A メールアカウント作成手段
3B メールアドレス作成手段
4 二次元コード生成手段
5 カメラ付携帯電話機
5a 取得部
5b 記憶部
5c ディスプレイ部
5d 通信部
6 アカウント削除手段
10 メールサーバ
11 メールボックス
12 データ集計・解析手段
13 データベース
20 放送局
30 視聴者
31 リモコンのカラーボタン
50 主双方向システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ付き携帯電話でデコート可能な二次元コードをデジタルテレビの画面に表示させてなるデジタルテレビの双方向システムにおいて、
デジタルテレビの番組のイベントを特定するイベントの識別番号を用いてメールアカウントを作成するメールアカウント作成手段と、
作成されたメールアカウントを基にメールアドレスを作成するメールアドレス作成手段と、
作成されたメールアドレスを基に二次元コード画像を生成する二次元コード生成手段と、
作成された二次元コード画像をデジタルテレビの番組の特定のイベント放送中に画面中に表示する二次元コード放送手段と、
視聴者のカメラ付き携帯電話機で撮影された前記二次元コードをデコードして取得したメールアドレスに発信されたメールを受信するメールサーバと、
該メールサーバに設けられて前記メールを格納するメールボックスと、
メールボックス内のメールを集計する集計処理手段とからなるデジタルテレビの双方向システム。
【請求項2】
メールアカウント作成手段が、イベントを特定する放送局、番組、放送日時、及びイベントの番号の群の中の1または複数からなるイベントの識別番号と、イベントに対する4つ以下の選択肢を所定の色に関連づけて特定する色の識別番号との組み合わせからなっていることを特徴とする請求項1に記載のデジタルテレビの双方向システム。
【請求項3】
視聴者のカメラ付き携帯電話機から発信されたメールにデータが入力されており、メールボックに格納されたメールに入力されたデータを、集計処理手段で集計してなることを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルテレビの双方向システム。
【請求項4】
デジタルテレビが電話回線またはインターネットのネットワークに接続されており、デジタルテレビの番組内のイベントで選択肢が放映され、モートコントローラに設けられたカラーボタンの投入によって前記選択肢を選択し、その選択結果を放送局で集計しうる主双方向システムを有しており、前記選択肢の放映時に二次元コードがオーバーレイ表示されるようになっていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデジタルテレビの双方向システム。
【請求項5】
二次元コード生成手段が、メールアドレスと、イベントに関連するデータとを基に二次元コード画像を生成してなることを特徴とする請求項1から4に記載のいずれかのデジタルテレビの双方向システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−171948(P2011−171948A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32994(P2010−32994)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(510044925)株式会社アドバンス (1)
【Fターム(参考)】