説明

デジタルデータを処理するための装置および方法

【課題】 使用者が演奏音、すなわち音声(歌手の歌)と伴奏音を選択的に再生することができるようにする。
【解決手段】 本発明は、オーディオセクター内に伴奏音と演奏音とが同時に記録される部分Aaと伴奏音のみが記録される部分Abに区別され、これが区別できるコーディング情報を記録するように構成されるカラオケCDフォーマットと、これを利用して伴奏音と演奏音が同時に含まれたオーディオ信号と伴奏音のみが含まれたオーディオ信号を分離して、選択的に出力できるよう構成し、演奏音と伴奏音を含んだオーディオデータを選択的に再生してCD音に準じるステレオ音を楽しむことができ、楽しく歌の練習ができてカラオケ気分を味わうことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケCDシステムに係り、特に使用者が演奏者の音声を選択的に再生することができるようにしたカラオケCDフォーマット、及びこれを利用した、デジタルデータを処理するための装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般のカラオケCDのディスクデータレイアウト(discdata layout)は、図1に示すように、CDの中心側と外側に形成され、モード2/フォーム2の空セクター(EMPTYSector)を含むCD−ROMXAデータがエンコーディングされたリードイン/リードアウト(Leadin/Lead out)領域1,6とプラグラム領域2,3,4,5に分けられる。
【0003】
プログラム領域は、リードイン領域1のつぎに形成され、コンパクトディスクブリッジシステム技術(CpmpactDisc BridgeSystemDescription)に描かれたものであり、CD−I応用プログラムのパス名(Pathname)を含むボリュームディスクリプタ(Volume descriptor)領域2と、曲名、歌手名、作曲者、作詞者などのデータを記録したカラオケ基本データ領域3と、標準規格のディスクをCD−I/FMVプレーヤーで再生する時にCD−RTOS(RealTimeOs)で動作するようにするブリッジ化に必要な応用プログラム(applicationprogram)を記録するCD−I応用プログラム領域4と、及びMPEG(Movingpicture ExpertsGroup)ビデオ、オーディオデータを記録するMPEGデータ領域5とからなる。ここで、リード領域1には曲の数、各曲の時間と全体時間及び各曲の初部分とインデックス部分とが記録され、リードアウト領域6にはプログラムの終了が記録される。
【0004】
従来のカラオケCDシステムは、図2に示すように、EFM(Eightto FourteenModulation)信号を復調する第1復調部11と、第1復調部11の信号を受けてCD−ROM用のセクターインターリーブ(SectorInterleave)を復調する第2復調部12と、第2復調部12の信号を受けてシステムの流れをデマルチプレックス(demultiplex)するCPU16と、CPU16から出力されるオーディオ及びビデオデータを記録する第1メモリ17及び第2メモリ18と、第1メモリ17と第2メモリ18に記憶されたオーディオ及びビデオデータを入力して各々MPEGオーディオ及びMPEGビデオ信号をデコーディング(decoding)するMPEGビデオコーダ19及びMPEGオーディオデコーダ20と、CPU16の制御によってシステムタイムをクラッキングするSTC(SystemTimeClock)部23と、STC部23のSTCとMPEGビデオデコーダ19から出力されるビットストリーム(bitstream)内のPTS(Presentation Time Stamps)を比較するビデオ出力部21と、及びSTC部23のSTCとMPEGオーディオデコーダ19から出力されるビットストリーム(bitstream)内のPTS(PresentationTime Stamps)を比較するオーディオ出力部22とから構成されたビデオ及びオーディオ信号処理部13と、入力されるキー信号に基づいて第1、第2復調部11,12とビデオ及びオーディオ信号処理部13の全体をコントロールする制御部10と、前記制御部10の制御によってビデオ出力部21から出力されるビデオ信号をD/A変換してモニタに出力するD/A変換器14と、及び前記制御部10の制御によってオーディオ出力部22から出力されるオーディオ信号をD/A変換してスピーカに出力するD/A変換器15とから構成される。
【0005】
従来のMPEGビデオ及びMPEGオーディオセクターのインターリービング(Interleaving)は、図3のようになされる。すなわち、MPEGビデオデータの量がMPEGオーディオデータの量より極めて多いので、MPEGビデオセクター(V)に周期的にMPEGオーディオセクター(A)が位置し、例えば四つのMPEGビデオセクター(V)毎に一つのMPEGオーディオセクター(A)を置いて構成することができる。
【0006】
下記の表1はオーディオチャンネルエンコーディング(AudioChannel Encoding)を示すもので、詳細に説明すると以下の通りである。
【0007】
【表1】

【0008】
カラオケCDフォーマット(format)は、ステレオミュージックプログラム(StereoMusic Program)において、レフトオーディオチャンネル(LeftAudio Channel)がMPEGオーディオチャンネル0(Channel0)として、ライトオーディオチャンネル(RightAudio Channel)がMPEGオーディオチャンネル1(Channel1)としてエンコーディングされており、Specialmusic Programに対して一つのチャンネル内に音声部分の無い音楽と、もう一つのチャンネル内に音声部分を含んだ音楽としてエンコーディングされる。
【0009】
このように構成された従来のカラオケ−CDシステムの動作は次の通りである。ピックアップ(Pick−up)により読み出されたカラオケCDデータは、EFM/CIRC(CrossInterleaveRead SolomonCode)デコーダである第1復調部11によりEFM復調され、CDエラーが訂正された後CD−ROMデコーダである第2復調部12に送られてエンコーディング時にインターリーブされたデータらが復調され、ビデオ及びオーディオ信号処理部13のCPU16のデマルチプレックス動作によりオーディオデータとビデオデータに分けられて各々第1及び第2メモリ17,18を通じてMPEGビデオデコーダ19及びMPEGオーディオデコーダ20に送られる。
【0010】
MPEGビデオデコーダ19とMPEGオーディオデコーダ20は、圧縮されていたデータを復元してSTC部23のSTCとデータ内のPTSと比較して出力データの出力(Presentation)時間を調節する。なお、MPEG符号化技術をカラオケ−CDシステムに利用する技術については、例えば、下記非特許文献1に開示されている。
【非特許文献1】MPEG1符号化技術のCD動画カラオケへの応用、菅原隆幸他、テレビジョン学会技術報告Vol.17 No.20、第13〜18頁(1993年3月18日発表)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、このような従来のカラオケ−CDシステムにおいては、カラオケCD規定によってSpecialmusicProgramを第1チャンネル(Left)と第2チャンネル(Right)に音声部分のない音楽と音声部分のある音楽をロードする場合、ステレオ音が得られないという短所がある。すなわち、二つのチャンネルに割り当てられた音を出力する場合には、CH0には演奏音(vocalsound)と伴奏音(accompanimentsound(L))が、CH1には伴奏音(accompaniment(R))が各々出力されるのでステレオ音を出力するが、使用者の選択によって演奏音を出力しない場合にはCH1のみが出力されるので、モノ状態になり、ステレオ音が得られなくなるのである。
【0012】
本発明は、使用者が第1のオーディオ信号(例えば音声などの演奏音と伴奏音)と第2のオーディオ信号(例えば伴奏音のみ)を選択的に再生し得るようにし、また、使用者がどちらのオーディオ信号を選択するとしても、ステレオ音が得られるように構成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明の装置は、デジタルデータを処理するための装置であって、デジタルオーディオデータのデータユニットを受信するオーディオデータ処理部を備え、前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
前記オーディオデータ処理部は、前記デジタルオーディオデータに含まれた前記第2情報を抽出し、前記第2情報を使用して前記第1タイプのデジタルオーディオデータと第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離し、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つシステムタイムクロックと、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータを記憶するデータストレージと、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するために前記システムタイムクロックを受信するオーディオ出力部と、を含み、当該装置は、前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを指定する要求に応じて前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに相当するオーディオ信号を出力する制御回路を更に備えることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部は、前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離するデマルチプレックサを更に含でも良い。
【0015】
また、本発明の装置においては、前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、前記デマルチプレックサは、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離しても良い。
【0016】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部は、前記システムタイムクロックと前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報とを比較し、当該比較に基づいたタイミングで前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力しても良い。
【0017】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部は、前記第1情報に基づき前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの前記コーディングモードを識別し、前記コーディングモードはMPEGオーディオデータを示すためのものであり、前記オーディオデータ処理部は、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするMPEGオーディオデコーダを更に含んでも良い。
【0018】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部による受信に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調する復調器を更に含んでも良い。
【0019】
また、本発明の装置においては、前記制御回路は、ユーザ入力を介して、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求を受信し、前記要求により指定された前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは、前記第2情報により識別されても良い。
【0020】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをアナログ信号に変換するD/A変換器を更に含んでも良い。
【0021】
また、本発明の装置においては、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、前記オーディオデータ処理部は、前記演奏データを処理しても良い。
【0022】
また、本発明の方法は、デジタルデータを処理するための方法であって、デジタルオーディオデータのデータユニットを受信する受信ステップを備え、前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプの前記デジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該方法は、前記第2情報を抽出するステップと、前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを前記第2情報を使用して分離するステップと、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを指定する要求に応じて、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理する処理ステップと、システムタイムクロックに応じて前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御する制御ステップと、を更に備え、前記要求に応じ、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは前記第2情報によって識別されることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の方法においては、前記デジタルオーディオデータの前記データユニットは、デジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離するステップを更に含んでも良い。
【0024】
また、本発明の方法においては、前記制御ステップは、前記システムタイムクロックと、前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報と、を比較する比較ステップと、当該比較に基づいたタイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、を含んでも良い。
【0025】
また、本発明の方法においては、前記制御ステップは、前記出力タイミングを前記システムタイムクロックに同期化するステップと、前記出力タイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、を含んでも良い。
【0026】
また、本発明の方法においては、前記第1情報に基づき前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの前記コーディングモードを識別するステップを更に含み、前記コーディングモードはMPEGオーディオデータを示すためのものであり、前記処理ステップは、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするステップを含んでも良い。
【0027】
また、本発明の方法においては、前記受信ステップにおける受信に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調するステップを更に含んでも良い。
【0028】
また、本発明の方法においては、前記指定された第1タイプ又は第2タイプのデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換するステップを更に含んでも良い。
【0029】
また、本発明の方法においては、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、前記処理ステップにおいては前記演奏データを処理しても良い。
【0030】
また、本発明の装置は、デジタルデータを処理するための装置であって、データユニットを記憶するデータストレージを備え、前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該装置は、前記データストレージに操作可能に連結され、前記第1情報及び前記第2情報に応じて前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つ、前記第1情報により識別されたコーディングモードに応じて、前記第2情報により識別された前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをデコーディングするデコーダーを含む、オーディオデータ処理部と、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するために、SCR(System Clock Reference)より導出されるシステムタイムクロックを受信するオーディオ出力部と、前記オーディオデータ処理部及び前記オーディオ出力部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求に応じて、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに相当するオーディオ信号を出力する制御回路と、を更に備えることを特徴とする。
【0031】
また、本発明の装置においては、前記第2情報を使用して前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離するデマルチプレックサを更に含んでも良い。
【0032】
また、本発明の装置においては、前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、前記デマルチプレックサは、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離しても良い。
【0033】
また、本発明の装置においては、前記オーディオ出力部は、前記システムタイムクロックと前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報とを比較し、当該比較に基づいたタイミングで前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力しても良い。
【0034】
また、本発明の装置においては、前記デジタルオーディオデータに含まれる前記SCRを受信し、前記SCRに基づき前記システムタイムクロックを提供するシステムタイムクロック回路を更に備え、前記システムタイムクロックは、前記出力タイミングを同期化するために使用されても良い。
【0035】
また、本発明の装置においては、前記デコーダーは、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするMPEGデコーダを含んでも良い。
【0036】
また、本発明の装置においては、前記データストレージによる記憶に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調する復調器を更に含んでも良い。
【0037】
また、本発明の装置においては、前記制御回路は、ユーザ入力を介して、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求を受信し、前記要求により指定された前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは、前記第2情報により識別されても良い。
【0038】
また、本発明の装置においては、前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをアナログ信号に変換するD/A変換器を更に含んでも良い。
【0039】
また、本発明の装置においては、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、前記オーディオデータ処理部は、前記演奏データを処理しても良い。
【0040】
また、本発明の方法は、デジタルデータを処理するための方法であって、デジタルオーディオデータのデータユニットを記憶する記憶ステップを備え、前記記憶ステップにおいては、前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該方法は、前記第1情報及び前記第2情報に応じて前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つ、前記第1情報により識別されたコーディングモードに応じて、前記第2情報により識別された前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをデコーディングするステップを含む、処理ステップと、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するためのものであり、且つ、SCR(System Clock Reference)より導出されるシステムタイムクロックを受信するステップと、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求に応じて、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに対応するオーディオ信号の出力を制御するステップと、を更に備えることを特徴とする。
【0041】
また、本発明の方法においては、前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離するステップを更に備えても良い。
【0042】
また、本発明の方法においては、前記制御ステップは、前記システムタイムクロックと、前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報と、を比較する比較ステップと、当該比較に基づいたタイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、を含んでも良い。
【0043】
また、本発明の方法においては、前記制御ステップは、前記出力タイミングを前記システムタイムクロックに同期化するステップと、前記出力タイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、を含んでも良い。
【0044】
また、本発明の方法においては、前記処理ステップは、MPEGフォーマットでエンコーディングされ且つ前記第1情報により識別されるデジタルオーディオデータをデコーディングするステップを含んでも良い。
【0045】
また、本発明の方法においては、前記記憶ステップにおける前記デジタルオーディオデータの記憶に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調するステップを更に含んでも良い。
【0046】
また、本発明の方法においては、前記指定された第1タイプ又は第2タイプのデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換するステップを更に含んでも良い。
【0047】
また、本発明の方法においては、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、前記処理ステップにおいては前記演奏データを処理しても良い。
【発明の効果】
【0048】
本発明は、カラオケCDシステムなどにおいて、第1のオーディオ信号(例えば音声などの演奏音と伴奏音)と第2のオーディオ信号(例えば伴奏音のみ)とを選択して再生することができるので、CD音に準じるステレオ音を楽しむことができ、楽しく歌の練習ができてカラオケ気分を満喫し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】カラオケCDデータのレイアウトである。
【図2】従来のカラオケCDシステムの構成図である。
【図3】従来のMPEGオーディオ/ビデオセクターインターリービングの構成図である。
【図4】本発明によるサブヘッダー(Subheader)の構造図である。
【図5】本発明によるMPEGオーディオ/ビデオセクターインターリービングの構成図である。
【図6】本発明によるカラオケCDオーディオ信号制御装置の構成図である。
【図7】本発明によりカラオケCDオーディオ信号制御装置の動作のフローチャートである。
【図8】本発明によるMPEGオーディオフォーマット図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明によるサブヘッダー(Sub−header)の構造は図4のようになされるが、オーディオパケット(Packet)内のサブヘッダー情報から演奏者の音声、すなわち演奏音と伴奏音を含んだオーディオデータAaと伴奏音のみを含んだオーディオデータAbを区分するため、コーディング情報(CodingInformation)に区分値を入力してエンコーディングする。
【0051】
ここで、コーディング情報とは、データのエンコーディング時に区分信号として各セクターのサブヘッダー内に含ませるが、MPEGビデオの場合は0FHと、MPEGオーディオの場合には7FHと規定されている。ここに新しいコーディング情報を追加(例3F)して、演奏音と伴奏音のあるオーディオデータセクターAaと伴奏音のみのあるオーディオデータセクターAbとの区分信号として利用する。
【0052】
MPEGビデオ及びMPEGオーディオセクターインターリービングは、図5に示すようである。すなわち、ビデオデータとオーディオデータセクターのインターリービングは、通常4〜5個のビデオセクターVに一つのオーディオセクターAを含むが、エンコーディング時に音声を含んだセクターを追加し、入力された選択信号によってデコーディングされたデータを区分して出力する(Aa,Ab)。ここで、新しく追加されたオーディオセクター(Aa,Ab)によるバッファサイズ(buffersize)の増加は、映像データに比べて微少であるため無視しても構わない。
【0053】
即ち、本発明によるカラオケCDフォーマットは、ビデオセクターとオーディオセクターに分けられるCDフォーマットにおいて、オーディオセクター内に伴奏音と演奏音が同時に記録される部分Aaと、伴奏音のみ記録される部分Abとに区別され、これが区別できるコーディング情報を記録するようになされる。
【0054】
このようにオーディオデータをインターリービングした状態の本発明によるカラオケCDオーディオ信号制御装置は、図6に示すように、制御部30と、復調部40と、オーディオ信号処理部70と、スイッチ50と、及びD/A変換部60とから構成される。
【0055】
制御部30は、外部からキーマトリックス80を通じて入力される信号に基づいてシステム全体を制御する。
【0056】
復調部40は、伴奏音と演奏音が同時に記録される部分Aaと、伴奏音のみが記録された部分Abが区別できるように構成されたCDフォーマットから制御部30の制御によってEFM(EighttoFourteen Modulation)復調する第1復調器41と、制御部30の制御によって第1復調器41から出力される信号よりCD−ROM用のセクターインターリーブを復調してオーディオ信号処理部70に出力する第2復調器42とから構成され、制御部30の制御によって伴奏音と演奏音が同時に記録される部分Aaと、伴奏音のみ記録された部分Abを区別し得るように構成されたCDフォーマットから読み出された信号を復調する。
【0057】
オーディオ信号処理部70は、制御部30の制御によって第2復調器42から出力される信号よりオーディオデータと時間データを分離するCPU71と、CPU71から出力される時間情報を利用して同期信号を出力するSTC(SystemTimeClock)部77と、CPU71から出力されるオーディオデータを記憶するメモリ72と、メモリ72に記憶されたMPEGオーディオデータをデコーディングするMPEGオーディオデコーダ73と、CPU71の制御によってMPEGオーディオデコーダ73から出力されるデータを伴奏音と演奏音に該当するデータと伴奏音に該当するデータとに分離して出力するデマルチプレックサ74と、デマルチプレックサ74から出力される伴奏音に該当するデータ内のPTS(PresentationTimeStamp)をSTC部77から出力される信号と比較して、出力データの出力時間を調節する第1オーディオ出力部75と、及びデマルチプレックサ74から出力される伴奏音と演奏音に該当するデータ内のPTS(PresentationTimeStamp)をSTC部77から出力される信号と比較して、出力データの出力時間を調節する第2オーディオ出力部76とから構成され、復調部40から出力される信号を利用してオーディオ信号を処理し、伴奏音と演奏音、及び伴奏音に該当するデータを分離して出力する。
【0058】
スイッチ50は、制御部30の制御によってオーディオ信号処理部70の第1及び第2オーディオ出力部75,76から出力される伴奏音と演奏音、及び伴奏音に該当するデータのうち一つを選択して出力する。
【0059】
D/A変換器60は、制御部30の制御によってスイッチ50から出力されるデータをD/A変換器してスピーカに出力する。
【0060】
ビデオ信号を処理するための構成及び過程は、従来のカラオケCDシステムと同様である。このように構成された本発明によるカラオケCDオーディオ信号制御装置の動作を説明すると次のようである。コーディング情報に区分値を入力してエンコーディングしたカラオケ−CDデータはEFM/CIRC(CrossInterleaveReadSolomon Code)デコーダである第1復調部41によってEFM復調されて、CDのエラーが訂正された後、CD−ROMデコーダである第2復調部42へ送られ、エンコーディング時にインターリーブ(interleave)されたデータらが復調され、CPU71ではオーディオとビデオデータ、及び時間データに分離される。この時、オーディオデータのうちコーディング情報を読み出して出たオーディオデマルチプレックシング信号は、デマルチプレックサ74の動作のためにデマルチプレックサ74に出力する。
【0061】
CPU71でデマルチプレッシングされたデータのうちMPEGオーディオデータは、メモリ72に一時記憶されかけてMPEGオーディオデコーダ73により圧縮復元され出力される。MPEGオーディオデコーダ73から出力される復元されたオーディオデータは、CPU71の制御によりデマルチプレックサ74を通過して伴奏音のみがエンコーディングされたオーディオデータと、及び伴奏音と演奏音のみがロードされたオーディオデータとに分けられ、第1オーディオ出力部75と第2オーディオ出力部76に各々出力される。
【0062】
すなわち、CPU71から出力されるオーディオデマルチプレッシング信号は、入力されたオーディオ信号のうち伴奏音のみがロードされたオーディオデータAbの場合、第1オーディオ出力部75でPTSとの比較により出力時間が調節され出力されるようにし、音声すなわち演奏音と伴奏音を含んだオーディオデータAaの場合、第2オーディオ出力部76でPTSとの比較により出力時間が調節され出力されるようにする。第1及び第2オーディオ出力部75,76から出力されるオーディオデータは制御部30の制御によるスイッチ50のスイッチング動作によりD/A変換器60に出力されてD/A変換された後スピーカに出力される。この時、スイッチ50は、キーマトリックス80を通じて入力されたキー信号に基づいて動作する制御部30の制御によって動作する。
【0063】
このように動作するカラオケCDオーディオシステムの動作を図7を参照して説明すると、次の通りである。まず、サブヘッダーとパケットヘッダーを読み出し100、デマルチプレッシングしてオーディオデマルチプレッシング信号とMPEGオーディオ信号に分離する101。分離されたMPEGオーディオ信号は、デコーディング処理した後、オーディオデマルチプレッシング信号を利用して伴奏音のみが含まれたオーディオ信号と演奏音と伴奏音のみが含まれたオーディオ信号に分離し102、各パケットのPTSを読み出して同期化させたのち出力する103。
【0064】
MPEGオーディオフォーマット構成は、図8のようになされ、セクター毎のサブヘッダーからコーディング情報を抽出して、分離されたMPEGオーディオ信号(Aa,Ab)とオーディオデマルチプレッシング信号を発生し、パケットヘッダーを読み出してSTCを比較することにより出力データの出力時間を調節する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルデータを処理するための装置であって、
デジタルオーディオデータのデータユニットを受信するオーディオデータ処理部を備え、
前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
前記オーディオデータ処理部は、
前記デジタルオーディオデータに含まれた前記第2情報を抽出し、前記第2情報を使用して前記第1タイプのデジタルオーディオデータと第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離し、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つ
システムタイムクロックと、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータを記憶するデータストレージと、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するために前記システムタイムクロックを受信するオーディオ出力部と、を含み、
当該装置は、
前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを指定する要求に応じて前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに相当するオーディオ信号を出力する制御回路を更に備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記オーディオデータ処理部は、前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離するデマルチプレックサを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、
前記デマルチプレックサは、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離することを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記オーディオデータ処理部は、前記システムタイムクロックと前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報とを比較し、当該比較に基づいたタイミングで前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記オーディオデータ処理部は、前記第1情報に基づき前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの前記コーディングモードを識別し、
前記コーディングモードはMPEGオーディオデータを示すためのものであり、
前記オーディオデータ処理部は、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするMPEGオーディオデコーダを更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記オーディオデータ処理部による受信に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調する復調器を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記制御回路は、ユーザ入力を介して、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求を受信し、
前記要求により指定された前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは、前記第2情報により識別されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをアナログ信号に変換するD/A変換器を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、
前記オーディオデータ処理部は、前記演奏データを処理することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
デジタルデータを処理するための方法であって、
デジタルオーディオデータのデータユニットを受信する受信ステップを備え、
前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプの前記デジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該方法は、
前記第2情報を抽出するステップと、
前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを前記第2情報を使用して分離するステップと、
前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを指定する要求に応じて、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理する処理ステップと、
システムタイムクロックに応じて前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御する制御ステップと、
を更に備え、
前記要求に応じ、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは前記第2情報によって識別されることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記デジタルオーディオデータの前記データユニットは、デジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、
前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離するステップを更に含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記制御ステップは、
前記システムタイムクロックと、前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報と、を比較する比較ステップと、
当該比較に基づいたタイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記制御ステップは、
前記出力タイミングを前記システムタイムクロックに同期化するステップと、
前記出力タイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1情報に基づき前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの前記コーディングモードを識別するステップを更に含み、
前記コーディングモードはMPEGオーディオデータを示すためのものであり、
前記処理ステップは、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするステップを含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記受信ステップにおける受信に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調するステップを更に含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記指定された第1タイプ又は第2タイプのデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換するステップを更に含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、
前記処理ステップにおいては前記演奏データを処理することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
デジタルデータを処理するための装置であって、
データユニットを記憶するデータストレージを備え、
前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該装置は、
前記データストレージに操作可能に連結され、前記第1情報及び前記第2情報に応じて前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つ、前記第1情報により識別されたコーディングモードに応じて、前記第2情報により識別された前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをデコーディングするデコーダーを含む、オーディオデータ処理部と、
前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するために、SCR(System Clock Reference)より導出されるシステムタイムクロックを受信するオーディオ出力部と、
前記オーディオデータ処理部及び前記オーディオ出力部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求に応じて、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに相当するオーディオ信号を出力する制御回路と、
を更に備えることを特徴とする装置。
【請求項19】
前記第2情報を使用して前記第1タイプのデジタルオーディオデータと前記第2タイプのデジタルオーディオデータとを分離するデマルチプレックサを更に含むことを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、
前記デマルチプレックサは、前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離することを特徴とする、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記オーディオ出力部は、前記システムタイムクロックと前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報とを比較し、当該比較に基づいたタイミングで前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記デジタルオーディオデータに含まれる前記SCRを受信し、前記SCRに基づき前記システムタイムクロックを提供するシステムタイムクロック回路を更に備え、
前記システムタイムクロックは、前記出力タイミングを同期化するために使用されることを特徴とする、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記デコーダーは、MPEGフォーマットでエンコーディングされたデジタルオーディオデータをデコーディングするMPEGデコーダを含むことを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記データストレージによる記憶に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調する復調器を更に含むことを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項25】
前記制御回路は、ユーザ入力を介して、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求を受信し、
前記要求により指定された前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータは、前記第2情報により識別されることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項26】
前記オーディオデータ処理部に連結され、前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをアナログ信号に変換するD/A変換器を更に含むことを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項27】
前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、
前記オーディオデータ処理部は、前記演奏データを処理することを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項28】
デジタルデータを処理するための方法であって、
デジタルオーディオデータのデータユニットを記憶する記憶ステップを備え、
前記記憶ステップにおいては、
前記データユニットは少なくとも以下の(1)及び(2)の何れかと対応しており、
(1)第1タイプのデジタルオーディオデータ、
(2)前記第1タイプのデジタルオーディオデータとは異なる内容を少なくとも一つ含む第2タイプのデジタルオーディオデータ、
各タイプのデジタルオーディオデータは属性情報を含み、前記属性情報は、以下の(a)及び(b)を含み、
(a)前記デジタルオーディオデータのコーディングモードを示すための第1情報、
(b)前記データユニットが前記第1タイプのデジタルオーディオデータであるか、又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータであるかを識別するための、前記第1情報とは異なる第2情報、
当該方法は、
前記第1情報及び前記第2情報に応じて前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つを処理し、且つ、前記第1情報により識別されたコーディングモードに応じて、前記第2情報により識別された前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つをデコーディングするステップを含む、処理ステップと、
前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータの出力タイミングを制御するためのものであり、且つ、SCR(System Clock Reference)より導出されるシステムタイムクロックを受信するステップと、
前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの一つを指定する要求に応じて、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータに対応するオーディオ信号の出力を制御するステップと、
を更に備えることを特徴とする方法。
【請求項29】
前記デジタルオーディオデータの前記データユニットはデジタルビデオデータのデータユニットとマルチプレックスされており、
前記第1情報を使用して前記デジタルビデオデータと前記デジタルオーディオデータとを分離するステップを更に備えることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記制御ステップは、
前記システムタイムクロックと、前記デジタルオーディオデータに含まれる出力時間情報と、を比較する比較ステップと、
当該比較に基づいたタイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記制御ステップは、
前記出力タイミングを前記システムタイムクロックに同期化するステップと、
前記出力タイミングで、前記第1タイプ又は前記第2タイプのデジタルオーディオデータを出力するステップと、
を含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記処理ステップは、MPEGフォーマットでエンコーディングされ且つ前記第1情報により識別されるデジタルオーディオデータをデコーディングするステップを含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記記憶ステップにおける前記デジタルオーディオデータの記憶に先立て、前記デジタルオーディオデータを元のデータに復調するステップを更に含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記指定された第1タイプ又は第2タイプのデジタルオーディオデータをアナログ信号に変換するステップを更に含むことを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記第1タイプ及び前記第2タイプのデジタルオーディオデータの少なくとも一つは演奏データを含み、
前記処理ステップにおいては前記演奏データを処理することを特徴とする、請求項28に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−116364(P2009−116364A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−42930(P2009−42930)
【出願日】平成21年2月25日(2009.2.25)
【分割の表示】特願2005−299029(P2005−299029)の分割
【原出願日】平成6年9月19日(1994.9.19)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】