説明

デジタル情報ライブラリ及び配信システム

認証及び暗号化プロトコルを用いて、クライアントコンピュータシステムと、クライアントコンピュータシステムに取外し可能に接続できるモバイルデジタル情報再生デバイスとにデジタル情報ライブラリプログラムを安全に転送するためのコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリシステム。本発明は、選択されたデジタル情報ファイルにアクセスしこれを取得するためのコンピュータネットワークベースのライブラリ及び情報配信システムである。ライブラリ及び情報配信システムは、1)複数のデジタル情報ファイルを有するライブラリサーバ、2)ネットワークを通じライブラリサーバに結合されたクライアントコンピュータシステム、及び3)クライアントコンピュータシステムに取外し可能に接続できるモバイルデバイスを備え、クライアントコンピュータシステムは、ライブラリサーバから選択された1つ又はそれ以上のデジタル情報ファイルのダウンロードを要求するための論理を含み、クライアントコンピュータシステムは更に、デジタル情報ファイルの選択された1つ又はそれ以上をモバイルデバイスにダウンロードするための論理を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本特許出願は、現在では米国特許第5,926,624号である1996年9月12日出願の米国特許出願第08/710,114号の継続出願である、1999年1月19日に出願された現在では米国特許第6,560,651号である米国特許出願第09/234,044号の分割出願である、2001年5月29日に出願された米国特許出願第09/867,505号の一部継続出願である。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般に、デジタル情報送信、受信、再生システムに関する。具体的には、本発明は、対話形クライアントコンピュータアクセスを提供するコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリに関係する。
【背景技術】
【0003】
近年においてデジタルデータの圧縮の技術的進歩及びコンピュータシステムの記憶容量の拡大並びにコンピュータネットワーク・インフラストラクチャの帯域幅の増大は、大量のデジタル情報に個別にアクセスし利用する新しい可能性を創出した。このタイプのデジタル情報の1つの形式は、デジタル化情報としてコンピュータネットワーク全体に配信されるオーディオ情報である。
【0004】
対話形デジタル情報送信、受信、再生システムの分野において、幾つかの特許が本出願人には知られている。Yurt他(Yurt)に付与された1992年7月21日発行の米国特許第5,132,992号では、デジタル信号処理を用いて高いデータ圧縮率を得るビデオ及び/又はオーディオ情報の配信システムが記載されている。Yurt特許は、ソースマテリアルライブラリからのアイテムをフォーマット化データとして予め設定されたフォーマットにする変換手段を含む送信システムを記載している。オーディオデータは、オーディオデータに適応差分パルス符号変調(ADPCM)プロセスを適用することによって、オーディオコンプレッサにより圧縮される。記憶されたアイテムには、記憶符号化中に各アイテムに割り当てられた固有のアドレスコードを使用して圧縮データライブラリ内でアクセスする。この固有のアドレスコードは、Yurtの送信及び受信プロセス全体を通じて情報及びアイテムを要求しこれにアクセスするのに使用される。Yurt送信システムは、システムがユーザアカウントにアクセスする顧客識別子(ID)コードをユーザが入力して、ユーザがシステムの加入者であることを該システムに示す手段を含む。加入者が正規会員である場合、Yurtシステムは、記載された技術を用いて選択タイトルを配信する。
【特許文献1】米国特許第5,926,624号公報
【特許文献2】米国特許第6,560,651号公報
【特許文献3】米国特許出願第09/867,505号公報
【特許文献4】米国特許第5,132,992号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Yurtで記載されるオーディオ送信及び受信システムに関する1つの重大な問題は、デジタル情報ライブラリやそのデジタル情報ライブラリからユーザにダウンロードされるアイテムのセキュリティを保証する有効な手段が存在しないことである。Yurtは、ライブラリのアイテムに割り当てられた固有の識別コードと特定のユーザに割り当てられた顧客IDコードとを使用することを記載しているが、クローンライブラリの無許可の作成或いはライブラリアイテムの無許可のダウンロード又はコピーを防ぐための認証プロトコル又は暗号化技術は記載されていない。第2に、Yurt及び関連の先行技術では、インターフェースを有するクライアントコンピュータシステムをサポートするサーバベースのデジタル情報ライブラリとモバイル再生デバイスとの間の安全なトランザクションを提供する認証又は暗号化手段は記載されていない。第3に、先行技術では、プレビューされることになるデジタル情報通路を選択するためのメカニズムが記載されていない。先行技術のシステムではまた、モバイル再生デバイスにおいて利用可能な記憶スペースに応じて、プログラムの部分だけがクライアントコンピュータシステムからモバイル再生デバイスにダウンロードされるようにするシステムが記載されていない。先行技術のシステムではまた、デジタル情報ライブラリからモバイル再生デバイスにダウンロードされることになる複数のプログラムを指定するメカニズムが記載されていない。先行技術のシステムではまた、デジタル情報ライブラリ用のコンテンツを生成するためにオーサリングシステムにおいて必要とされるプロセスが詳述されていない。最後に、先行技術のシステムでは、ライブラリコンテンツプロバイダがライブラリアイテムのアクセスに関係した使用情報に関してリアルタイムで問合せを行うことができるようになるアカウンティングシステムが記載されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の好ましい実施態様は、認証、ターゲッティング、暗号化プロトコルを用いて、デジタル情報ライブラリプログラムをクライアントコンピュータシステムと、クライアントコンピュータシステムに取り外し可能に接続できるモバイルデジタル情報再生デバイスとに安全に転送するコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリシステムである。本発明は、選択されたデジタル情報ファイルにアクセスしこれを取得するためのコンピュータネットワークベースのライブラリ及び情報配信システムである。ライブラリ及び情報配信システムは、1)複数のデジタル情報ファイルを有するライブラリサーバ、2)ネットワークによってライブラリサーバに接続されたクライアントコンピュータシステム、3)クライアントコンピュータシステムに取り外し可能に接続できるモバイルデバイスを含み、クライアントコンピュータシステムは、ライブラリサーバから選択された1つ又はそれ以上のデジタル情報ファイルのダウンロードを要求するための論理を含み、更にクライアントコンピュータシステムは、選択された1つ又はそれ以上のデジタル情報ファイルをモバイルデバイスにダウンロードするための論理を含む。
【0007】
本明細書の一部として含まれる添付図面は、本発明の現在好ましいとされる実施形態を示しており、上記で与えられた一般的な説明及び以下に与えられる好ましい実施形態の詳細な説明と共に、本発明の原理を説明し教示する役割を果たす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の好ましい実施形態は、クライアントコンピュータシステム及び該クライアントコンピュータシステムに取り外し可能に接続できるモバイルデジタル情報再生デバイスにデジタル情報ライブラリプログラムを安全に転送するための認証、ターゲッティング、及び暗号化プロトコルを用いるコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリシステムである。以下の詳細な説明では、本発明を完全に理解することができるように多数の特定の詳細が記載されている。しかしながら、本発明を実施するためにこれらの特定の詳細を使用する必要がないことは当業者には明らかであろう。他の場合においては、公知の構造、インターフェース、プロセスは、本発明を不必要に曖昧にしないために詳細には示していない。
【0009】
図1は、本発明の1つの実施形態が実施される一般的なデータ処理システムを示す。しかしながら、種々のシステムアーキテクチャの他の代替システムも使用することができることは当業者には明らかであろう。図1に示されるデータ処理システムは、情報を伝達するためのバス又は他の内部通信手段101、及びバス101に結合された情報処理用のプロセッサ102を含む。本システムは更に、情報を記憶し、かつプロセッサ102によって実行される命令を記憶する、バス101に結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の揮発性記憶デバイス104(メインメモリと呼ぶ)を含む。メインメモリ104はまた、プロセッサ102による命令の実行中に一時変数又は他の中間情報を記憶するのに使用することができる。本システムはまた、静的情報やプロセッサ102の命令を記憶するためバス101に結合された読出し専用メモリ(ROM)及び/又は静的記憶デバイス106、磁気ディスクドライブ又は光ディスクドライブなどの大容量記憶デバイス107を含む。大容量記憶デバイス107はバス101に結合され、一般に、情報と命令を記憶するための磁気又は光ディスクなどのコンピュータ可読大容量記憶媒体108と共に使用される。本システムは更に、情報をコンピュータユーザに表示するため、バス103を介してバス101に結合された陰極線管(CRT)又は液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイデバイス121を結合している。英数字や他のキーを含む英数字入力デバイス122も同様に、情報及びコマンド選択をプロセッサ102に伝達するためにバス103を介してバス101に結合されている。追加のユーザ入力デバイスは、方向情報及びコマンド選択をプロセッサ102に伝達し、ディスプレイデバイス121上でカーソルの移動を制御するためにバス103を介してバス101に結合されたマウス、トラックボール、スタイラス、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御装置123である。任意選択的にバス103を介してバス101に結合することができる別のデバイスは、命令、データ、又は他の情報を紙、フィルム、又は類似のタイプの媒体などの媒体上にプリントするのに使用することができるハードコピーデバイス124である。好ましい実施形態では、ネットワークコンピュータシステムの他のノード又は他のコンピュータ周辺装置にアクセスする際に使用するために通信デバイス125がバス103を介してバス101に結合される。この通信デバイス125は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、インターネット、又はワイドエリアネットワークに結合するのに使用されるデバイスなどの幾つかの市販のネットワーク周辺デバイスのいずれかを含むことができる。通信デバイスはまた、スキャナ、端末、専用プリンタ、又はオーディオ入力/出力デバイスなどの遠隔のコンピュータ周辺装置と通信するように設計された市販の周辺デバイスを幾つでも含むことができる。通信デバイス125はまた、RS232又は他の従来のシリアルポート、従来のパラレルポート、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)ポート、又は他のデータ通信手段を含むことができる。通信デバイス125は、赤外線IRDAプロトコル、スペクトラム拡散、又は無線LANなどのデータ転送デバイスの無線手段を使用することができる。更に、通信デバイス125は、好ましい実施形態において、以下により詳細に説明されるようにモバイル再生デバイス212をクライアントコンピュータシステム214に結合するのに使用される。好ましい実施形態で使用される他の1つのデバイスは、付属のスピーカ又はヘッドフォン132、或いは外部アンプとスピーカ、カセットアダプタなどのオーディオ再生装置への入力に適したアナログオーディオ出力を備えたサウンド回路130である。サウンド回路130は、オーディオファイルを再生するための当該技術分野において公知である。或いは、サウンド回路は、無線受信器による受信と再生のための予め設定された周波数でオーディオデータを送信する無線送信器とすることができる。他の無線方法も実施可能である。
【0010】
図1に示されるシステムの構成要素と関連するハードウェアのいずれか又は全ては、本発明の種々の実施形態で使用することができることに留意されたいが、本システムのどのような構成も特定の実施に従って種々の目的に使用することができる点は当業者には理解されるであろう。本発明の1つの実施形態では、図1に示されるデータ処理システムは、IBM(登録商標)互換パーソナルコンピュータ(PC)、Apple MacIntosh(登録商標)パーソナルコンピュータ、又はSUN(登録商標)SPARCワークステーションである。プロセッサ102は、カリフォルニア州サンタクララのINTEL(登録商標)Corporationによって製造された80486などの80X86互換性マイクロプロセッサ又はPENTIUM(登録商標)ブランドマイクロプロセッサの1つとすることができる。
【0011】
本発明を実施するソフトウェアは、メインメモリ104、大容量記憶デバイス107、又はプロセッサ102にアクセス可能な他の記憶媒体内に記憶することができる。本明細書で説明される方法とプロセスは、メインメモリ104又は読出し専用メモリ106内に記憶され、更にプロセッサ102によって実行されるソフトウェアとして実装することができることは当業者には明らかであろう。このソフトウェアは、媒体に埋め込まれるコンピュータ可読プログラムコードを有し、大容量記憶デバイス107が読むことができ、プロセッサ102に本明細書の教示に従ってデジタル情報ライブラリトランザクション及びプロトコルを実行させることができるコンピュータ使用可能大容量記憶媒体108を含む製造品に保持させることができる。
【0012】
デジタル情報ライブラリシステム
図2は、本発明の好ましい実施形態で使用されるコンピュータネットワークアーキテクチャを示す。一般に、本発明のネットワークアーキテクチャは、従来の分散ネットワークインフラストラクチャ240を介してクライアントサイト210に結合されたライブラリサイト250を含む。この従来の分散ネットワークインフラストラクチャ240は、インターネットプロバイダを介してライブラリサイト250とクライアントサイト210との間に形成され、従来の電話網によりインターネット上でデータを通信可能な標準的な電話接続として実装することができる。分散ネットワークとしてのこのインターネットの使用は、当業者には公知である。ケーブルモデム機能を有する代替の実施形態では、電話網を通じた通信の代わりに従来のケーブルネットワークを介した通信が実施可能である。ケーブルネットワークは通常、標準電話網よりも遙かに高速である(すなわち、遙かにより大きな帯域幅を提供する)が、ケーブルモデムは通常、標準的なPOTS(従来のアナログ音声電話サービス)モデムよりも高価である。従来の総合サービスデジタル通信網(ISDN)機能を有する別の代替の実施形態では、分散ネットワーク240にはISDNモデムを使用してアクセスする。この場合でもISDNネットワークは通常、POTSネットワークよりも高速であるが、ISDNネットワークへのアクセスは、一般的には高価である。ケーブルモデル及びISDN実装は、POTS実装に代わる通信媒体である。
【0013】
更に、他の形式のネットワーク構築についても同等に本発明によってサポートすることができる点は当業者には明らかであろう。例えば、赤外線又は無線リンクなどの無線送信手段はが同様に本出願で記載される分散ネットワーク240を形成することができる。インターネットに代わるものとして、AMERICA−ON−LINE(AOL)又はCOMPUSERVEなどの専用ネットワーク/電子掲示板を使用することができる。
【0014】
ライブラリサイト250のサーバ及びクライアントサイト210のクライアントコンピュータシステム214の各々は、図1に関連して上述されたシステムのようなコンピュータシステムとして実装することができる。ライブラリサーバ260、オーサリングシステム280、許可サーバ270は、遠隔に配置し、更に上述の技術を使用して分散型システムとして共にネットワーク化することができることは当業者には明らかであろう。更に本発明では、複数のライブラリサーバ、オーサリングシステム、許可サーバを可能にする。反対に、これらのサーバを単一機械の別個の機能として実装することができる。これらの代替の実施形態を図4−8に示し、以下でより詳細に説明する。
【0015】
モバイル再生デバイス212は、ライブラリサーバ260及びクライアントコンピュータシステム214によってダウンロードされたデジタル情報ファイル又はプログラムを受信して記憶し、該デジタル情報ファイル又はプログラムをモバイル再生デバイス212のユーザに対して再生する最小構成された低コストの独立型モバイルユニットである。モバイル再生デバイス212は、ダウンロードが行われている間は一時的にクライアントコンピュータシステム214に取り外し可能に結合されている。ダウンロードされると、モバイル再生デバイス212は、クライアントコンピュータシステム214から取り外すことができ、更に、独立型デジタル情報再生デバイスとして使用することができる。モバイル再生デバイス212の詳細は、ニュージャージー州モントクレアのAudible Words Corporationに譲渡されシリアル番号08/490,537号が割り当てられた名称「Interactive Audio Transmission, Receiving and Playback System(対話形オーディオ送信、受信、及び再生システム)」の同時係属米国特許出願に記載されている。
【0016】
基本形式において、本発明の好ましい実施形態は、コンピュータネットワークを介してオンデマンドでデジタル情報プログラミングの選択を可能にするデジタル情報ライブラリシステムである。代替の実施形態では、デジタル情報プログラミングは、コンピュータネットワークを介して選択されるが、大容量記憶媒体241を用いて配信される。この代替の実施形態について以下でより詳細に説明する。
【0017】
デジタル情報ライブラリは、デジタル情報プログラミングのインデックス付きコレクションであり、書籍、日々のニュースとエンターテインメント放送、会議と教育ソース、他のコンピュータシステム、インターネットのワールド・ワイド・ウェブ(WWW)上のホスト、カスタマイズされたオーディオ又は視覚画像プログラミングなどのデジタル情報源からコンテンツを引き出す。デジタル情報コンテンツの他のソースには、限定ではないが、会議又はセミナーの議事録、講義又は講演の資料、語学レッスン、読み物、コメディー、カスタマイズされた口語ダイジェストとこれに関連するもの、「知っておくべき」ビジネス情報、コンピュータソフトウェア、ローカルサウンドスタジオマテリアル、機械可読ファイルのテキストから音声への変換、磁気テープ、CD−ROM、デジタルオーディオテープ、又はアナログカセットテープからの事前記録マテリアルがある。このデジタル情報コンテンツは、図2に示されるオーサリングシステム280に未処理のデジタル情報コンテンツとして入力される。代替の実施形態において、未処理のデジタル情報デジタイザ307が、未処理の入力を受け取り、この入力をデジタル情報ファイルとして処理できるデジタル形式に変換するために含められる。
【0018】
代替の実施形態において、デジタル情報は、ディスプレイ画面又は投影式画面上の視覚画像を生成するのに使用されるデジタル化された画像又はグラフィックデータを含む。これらの画像は、ライブラリサーバ260によって保持され維持されるデジタル情報内に含めることができる。
【0019】
オーサリングシステム
オーサリングシステム280は、デジタル情報コンテンツを編集し、インデックス付けし、圧縮し、スクランブルし、セグメント化し、更にカタログ化して、デジタル情報ファイル形式のデジタル情報プログラムにするのに使用される。そのプログラムは、スクランブルされ圧縮されたデジタル情報ファイル262として大容量記憶媒体241又はライブラリサーバ260に記憶される。最初に、デジタル情報プログラムは、従来の基準(例えば、ジャンル、現代フィクション、ミステリー、アドベンチャー、ロマンス、ノンフィクション、古典、自己啓発、サイエンスフィクション、西部物など)に従って分類される。特定の著者又は出版社に関連した分類も設けられる。完全なタイトルと簡略タイトルの両方が与えられる。状況によっては、非デジタル化形式からデジタル化してデジタル情報コンテンツにする必要がある場合がある。未処理情報デジタイザ307は、この目的のために設けられる。オーサリングシステム280はまた、デジタル情報コンテンツを、必要に応じて識別し、サーチし、スキップすることができるセグメントに区分する。これらの機能の全ては、オーサリングシステム280によって実行される。
【0020】
図3は、好ましい実施形態のオーサリングシステム280を示す。オーサリングシステム280は、従来の種々のソースから未処理のデジタル化データとして、デジタル情報コンテンツを受け取る。このデジタル情報データは、好ましい実施形態のオーサリングシステム280の3つの構成要素に供給される。デジタル情報コンプレッサ314が、未処理のデジタルデータを受け取り、デジタル化されたデータを圧縮する。デジタルデータを圧縮するための様々な従来技術が既に存在している。これらの技術は、処理されているデジタルデータのタイプに応じて最適にすることができる。従って、本発明は、幾つかの圧縮方法、及びオーサリングシステムのオペレータ305がデジタル情報コンプレッサ314に入力されるデジタル情報コンテンツ310の分類に基づいてこれらの方法の中から選択する手段を提供する。或いは、圧縮方法の選択は、デジタル情報コンテンツ310自体の解釈によって自動的に実行させてもよい。圧縮されたデジタル情報ファイルは、デジタル情報コンプレッサ314によってスクランブラ318に出力される。
【0021】
同様に、未処理のデジタル情報コンテンツ310は、テンプレートヘッダジェネレータ312に供給される。ライブラリサーバ260が維持する各デジタル情報ファイルは、ファイルのコンテンツを識別し、ファイル内のデジタル情報の処理に用いる情報を提供するのに使用される他の記述情報を含む。各デジタル情報ファイルは、テンプレートヘッダ、スクランブル解除マップ、選択されたプレビュークリップ、デジタル情報プログラミング自体を含む。好ましい実施形態では、テンプレートヘッダは、ファイル内のデジタル情報に対応する幾つかの属性を含む。例えば、デジタル情報は、書籍又は他の出版作品のコンテンツから生成されたオーディオ情報とすることができる。この例では、オーディオファイルテンプレートヘッダは、1)デジタル情報コンテンツの原典である書籍、巻、又は媒体のタイトル、2)デジタル情報コンテンツに関連した法的著作権、3)コンテンツの可聴タイトル、4)コンテンツのコンテンツテーブル、5)デジタル情報を適切に再生又はレンダリングするための再生設定を含む属性を含む。コンテンツのテーブルは、限定ではないが、チャプターの数、プログラムの長さ、関連するコンテンツセクションを示す情報を含むコンテンツナビゲーション情報を含む。コンテンツのテーブルは、オーサリングシステムオペレータ305からの入力によって生成され、或いはデジタル情報コンテンツ310の分析によって自動的に生成される。スクランブル解除マップ322は、以下に説明されるようにデジタル情報がスクランブラ318によってスクランブルされた後にデジタル情報を解釈するのに使用される。プレビュークリップ324は、特定のデジタル情報ファイルのコンテンツの大要を消費者に与えるのに使用されるデジタル情報コンテンツの予め生成された短い部分を含む。好ましい実施形態では、これらのプレビューは、サウンド生成回路130によって直接再生するか、或いは他の手段によってレンダリングすることができる従来のフォーマット化ファイルとして生成される。デジタル情報ファイルは、これに関連した幾つかのプレビュークリップを有することができる。プレビュークリップ324は、好ましい実施形態では圧縮又はスクランブルされない。テンプレートヘッダ312は、ネットワーク240又は大容量記憶媒体241に転送されるときにデジタル情報ファイルと共に残る。デジタル情報ファイルに関連した他の記述情報は通常、デジタル情報ファイルと共に記憶されるが、このように記憶することは必須ではない。
【0022】
更に図3を参照すると、テンプレートヘッダジェネレータ312は、デジタル情報コンテンツ310の特定の部分からの情報が与えられたテンプレートヘッダを生成する。オーサリングシステムオペレータ305とデジタル情報コンプレッサ314からの入力は、ヘッダ生成プロセス中に要求される。テンプレートヘッダは、ライブラリサーバ260に提供される。デジタル情報ファイルヘッダの他の部分は、スクランブラ318とプレビュージェネレータ323によって提供される。デジタル情報ファイルファイルヘッダのこれらの部分は、ライブラリサーバ260によって特定のデジタル情報ファイルのヘッダに組み込まれる。デジタル情報ファイルの残りの部分は、圧縮されスクランブルされ、更にセグメント化されたデジタル情報コンテンツで満たされる。
【0023】
デジタル情報コンプレッサ314がデジタル情報の分類に適した選択された圧縮方法を使用して未処理のデジタル情報を圧縮した後、スクランブラ318がデジタル情報をスクランブルする。デジタル情報は、無許可の消費者がデジタル情報を使用するのを防ぐためにスクランブルされる。好ましい実施形態では、スクランブラ318は、従来の暗号化方法を使用してデータを使用できないようにする。スクランブルされたデジタル情報ファイルをスクランブル解除するための手段を提供するために、対応するスクランブル解除マップ322が生成される。スクランブルマップ316は、スクランブラ318がデジタル情報ファイルをスクランブルするのに使用される。スクランブラ318は、全デジタル情報ファイル或いはデジタル情報ファイルの選択された重要なサブセットを暗号化する。スクランブルのレベルは、オーサリングシステム280、モバイル再生デバイス212、及び/又はクライアントコンピュータシステム214上の予想されるソフトウェアプレーヤ226の能力に応じて選択されてもよい。代替の実施形態では、専用デジタル情報フォーマットがスクランブラ318の代わりに使用される。
【0024】
スクランブルされたデジタル情報コンテンツは、スクランブラ318によってセグメンテーション論理326に出力される。セグメンテーション論理326は、モバイル再生デバイス212又はソフトウェアプレーヤ226への効率的な記憶と転送のために、さらに再生中の効率的なナビゲーションのためにデジタル情報コンテンツをブロックに区分する。トランスポート保全性データが生成され、セグメント化されたデジタル情報に添付される。代替の実施形態では、セグメンテーションプロセスの一部は、デジタル情報コンプレッサ314とスクランブラ318の前又は後に行うことができる。同様に、セグメンテーション情報は、テンプレートヘッダジェネレータ312によるヘッダ生成プロセスで使用することができる。圧縮され、スクランブルされ、セグメント化されたデジタル情報ブロックは、オーサリングシステム280によってライブラリサーバ260に提供される。ライブラリサーバ260は、デジタル情報コンテンツの特定のアイテムに対するセグメント化されたデジタル情報ブロック、スクランブル解除マップ322、プレビュークリップ324、テンプレートヘッダ312を1つ又は複数のデジタル情報プログラムファイルに組み込み、これらのファイルをデジタル情報プログラムファイル記憶領域262に記憶する。他の未処理のデジタル情報コンテンツは、同様の方法でオーサリングシステム280を使用してデジタル情報ファイルに変換される。
【0025】
ライブラリサーバ
図2を再度参照すると、ライブラリサーバ260は、オーサリングシステム280によって生成されたデジタル情報プログラムファイル262を維持する役割を担う。更に、ライブラリサーバ260は、クライアントコンピュータシステム214からネットワーク240を介してデジタル情報プログラムファイル262へのアクセス要求を受け取り、選択されたデジタル情報ファイルの購入及び配信、及び/又は選択されたプレビュークリップ324の配信を管理する。ライブラリサーバ260は、これらのライブラリサーバ機能を実行するためのライブラリ管理ソフトウェア261及び以下に説明される認証プロトコルに使用されるライブラリキー263を含む。ライブラリ管理ソフトウェア261は、デジタル情報プログラムファイル262へのアクセス及び/又は購入に対するクライアントコンピュータシステム214の要求を受け取り、これに応答する処理論理を含む。このようなクライアント要求を受け取ると、ライブラリサーバ260は、許可サーバ270を使用し、ライブラリサーバ260又は許可サーバ270によって生成され維持されるクライアント情報272を用いてこの要求を認証する。クライアント情報272は、個々のモバイル再生デバイス212又はソフトウェアプレーヤ226上で再生するためにコンテンツをターゲットする(デバイスやプレーヤで利用するために送ることができるようにする)のに使用されるクライアント識別子を含む。また、クライアント情報272は、クライアント個人情報、ユーザのコンテンツの選好、クライアント請求履歴、プレーヤ利用履歴、プレーヤグループリストをも含む。代替の実施形態では、クライアント情報272の一部はサーバ260内に記憶されてもよい。以下により詳細に説明される許可プロトコルを使用して、ライブラリサーバ260は、クライアント要求をサービスすることができるかどうかを判断する。承認された場合、ライブラリサーバ260は、クライアントコンピュータシステム214によって要求されたデジタル情報プログラムファイル或いはプレビュークリップにアクセスし、選択されたプレビュークリップを配信するか、或いは以下により詳細に説明する認証プロトコルを使用して暗号化され、ターゲットされ、更にデジタル署名されたデジタル情報ファイルを構築し、暗号化され圧縮されたデジタル情報ファイルをネットワーク240を介して要求しているクライアントコンピュータシステム214に転送する。分散可能な大容量記憶媒体241はまた、クライアントシステム214への情報を転送するための配信媒体として使用することができる。次いで、クライアントコンピュータシステム214は、選択されたデジタル情報ファイル(又はそのサブセット)を次の再生のためにモバイル再生デバイス212に別個にダウンロードすることができる。ライブラリサーバ260はまた、デジタル情報ファイル262のアクセス履歴に関する使用統計値を収集し、この使用データを使用統計値記憶領域264に記憶する。ライブラリサーバ260はまた、クライアントブラウザ219、ソフトウェアプレーヤ226、モバイル再生デバイス212のオペレーティングコードセグメント(ファームウェア)を記憶する。このオペレーティングコードは、デジタル情報ファイルが転送される同じ方式でクライアントコンピュータシステム214にダウンロードすることができる。再生デバイス212及びソフトウェアプレーヤ226のプレーヤ構成データは、ライブラリサーバ260上に記憶され、デジタル情報ファイルやファームウェアが転送されるのと同じ方式でカスタマイズ又は更新される。構成データは、限定ではないが、オーディオプロンプト、ユーザインターフェースオプション、グループID情報、情報再生パラメータを含む。プレーヤ構成データは、クライアント情報272に従って必要とされるクライアントコンピュータシステム214、ソフトウェアプレーヤ226、又はモバイル再生デバイス212に転送される。
【0026】
ライブラリサーバ260は、クライアントコンピュータシステム214上で実行されるクライアントアプリケーションプログラム又はクライアントブラウザ219とインターフェースする。クライアントブラウザ219は、限定ではないが、所要のプログラムのデジタル情報ファイル262のサーチ、デジタル情報ファイル262に関連した選択されたプレビュークリップのプレビュー、選択されたプログラムの購入、オペレーティングコードセグメント又はプレーヤ構成データの要求、さらには購入したプログラム又は他のマテリアルの要求しているクライアントコンピュータシステム214へのダウンロードを含む、種々のタイプのサービスに対してライブラリサーバ260に要求するのに使用される。
【0027】
ライブラリサーバ260は、許可サーバ270とインターフェースし、クライアントコンピュータシステム214は、本発明の好ましい実施形態の固有の認証プロトコル及び暗号化プロトコルを使用する。これらのプロトコルの好ましい実施形態については、以下のセクションで説明する。
【0028】
クライアントコンピュータシステム
図2を再度参照すると、クライアントコンピュータシステム214は、消費者又はエンドユーザコンピュータシステムを表し、通常は消費者が分散ネットワーク240全体にわたりデジタル情報ライブラリサーバ260からデジタル情報コンテンツをブラウズし、プレビューし、選択し、購入し、更に配信することができる、図1に示されるサンプルシステムのようなパーソナルコンピュータである。クライアントコンピュータシステム214は、クライアントブラウザソフトウェア219、モバイルデバイスインターフェース221、ネットワーク240からダウンロードされた暗号化され圧縮されたデジタル情報ファイル220の記憶装置、ソフトウェアプレーヤ226、セグメントダウンロードデータ222を含む。該セグメントダウンロードデータは、モバイル再生デバイス212における記憶セグメントを決め、クライアントコンピュータシステム214からモバイル再生デバイス212へのデジタル情報ファイル220のダウンロードを助けためにデジタル情報ファイル220から得られる。クライアントコンピュータシステム214はまた、サーバ260から受け取るデジタル情報とソフトウェアファイルを認証するのに使用されるサーバ公開キー215を含む。クライアントブラウザソフトウェア219は、クライアント又は消費者がライブラリサーバ260のデジタル情報ライブラリ262からのタイトルにアクセスし、これを購入する制御論理を設けている。クライアントブラウザソフトウェア219はまた、構成情報又はオペレーティングコードをサーバ260に要求し該サーバからダウンロードする制御論理を設けている。クライアントブラウザソフトウェア219は、人間が直接介入することなくこれらの動作を実行するように構成される。モバイルデバイスインターフェース221は、クライアントコンピュータシステム214からモバイル再生デバイス212への制御情報、オペレーティングコード、デジタル情報ファイルの転送を制御するのに使用されるソフトウェアインターフェースである。暗号化され圧縮されたデジタル情報ファイル220は、ライブラリサーバ260からネットワーク240を介してクライアントコンピュータシステム214によって受け取られる。代替の実施形態では、分散可能な大容量記憶媒体241をネットワーク240の代わりに用いて、クライアントコンピュータシステム214に情報を転送する。ソフトウェアプレーヤ226は、モバイル再生デバイス212のオペレーションをエミュレートするのに使用されるソフトウェアモジュールであり、サウンド回路130やクライアントコンピュータシステム214のオーディオ出力デバイス132を介して、デジタル情報ファイルを再生するためのものである。ソフトウェアプレーヤ226のオペレーティングコードと構成情報は、モバイル再生デバイス212をダウンロード又は更新することができるのと同じ方式でサーバ260からダウンロード又は更新することができる。ソフトウェアプレーヤ226の機能は、モバイル再生デバイス212の機能や動作と同じである。従って、本明細書を通じて「プレーヤ」という用語の使用は、モバイル再生デバイス212とソフトウェアプレーヤ226の両方に適用される。ソフトウェアプレーヤ226には、固有のプレーヤIDが割り当てられ、かつモバイル再生デバイス212に割り当てられるIDと同様に機能するグループIDが割り当てられる。
【0029】
モバイル再生デバイス
モバイル再生デバイス212は、オーディオ出力手段によって再生され、或いはディスプレイデバイス上に表示されるサウンド又は表示可能なイメージにデジタル情報ファイルを変換する。好ましい実施形態では、モバイル再生デバイス212は、主にオーディオファイルの再生又は視覚画像又はテキストのディスプレイデバイス上への表示専用の最小限の機能の低コストのデバイスである。モバイル再生デバイス212は、軽量で低コストの移動が容易な特徴を保持するように最小限に構成されている。従って、好ましい実施形態は、モバイル再生デバイス212としてポータブルパーソナルコンピュータ又はラップトップコンピュータの使用を含まず、これは、このような汎用コンピューティングデバイスは通常、好ましいモバイル再生デバイス212の軽量で低コストの制約を満たさないことに起因する。このような汎用コンピューティングデバイスは通常、不必要な機能、より複雑なインターフェースを有し、専用モバイル再生デバイス212に比べてコストと性能面で不利となる可能性がある。好ましい実施形態では、モバイル再生デバイス212は、プロセッサ、メモリ、圧縮されたデジタル情報ファイル216を受け取るクライアントコンピュータシステム214へのインターフェースを含む。以下により詳細に説明されるように、モバイル再生デバイス212はまた、サーバ260からクライアントコンピュータシステム214を介して受け取ったデジタル情報とソフトウェアファイルとを認証するのに使用される、プレーヤID223、グループID225、サーバ公開キー215を含む。ユーザは、デバイス上に設けられたボタンとノブを使用してモバイル再生デバイス212を制御する。これらの制御手段は、デジタル情報ファイル216をナビゲートし、構成データと再生パラメータを調整するか、或いは再生デバイス212内に記憶されたファームウェアによって指示される他の機能を実行するのに使用される。プレーヤに結合されると、クライアントコンピュータシステム214又は他の電子デバイスは、これらの制御手段からのユーザ入力を要求することができる。代替の実施形態では、有線又は無線接続を介してプレーヤに結合された遠隔制御ユニット上に追加のユーザ制御手段のセットが設けられる。デジタル情報出力は、ヘッドフォンジャック、オンボードスピーカ、又は無線送信器を介してスピーカ又はヘッドフォンを備えた別個の無線受信器に提供することができる。オーディオレベルは、ボリュームノブを用いて調節することができる。無線送信器は、送信周波数又は他の送信パラメータを調節するための調節ノブを含むことができる。視覚情報出力は、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、又は標準的な視覚ディスプレイデバイスへの出力を介して提供される。モバイル再生デバイス212は、不揮発性メモリ、RAM、ROMの限定的な量を含む。デジタル情報コンテンツ、構成データ、オペレーティングコードは、モバイル再生デバイス212のメモリスペース内に記憶される。構成データは、限定ではないが、公開IDと秘密ID、コンテンツ再生パラメータ、ユーザインターフェースパラメータを含む。不揮発性メモリの使用によって、デジタル情報コンテンツ、構成データ、ファームウェアの一部をダウンロードによって更新することが可能となる。デジタル情報コンテンツとファームウェア(オペレーティングソフトウェア)の両方は、このメモリデバイス内に記憶される。ファームウェア及び構成情報の一部は、読出し専用メモリ(ROM)内に恒久的に記憶される。内部メモリ割当て方法が、モバイル再生デバイス212メモリのコンテンツを追跡するのに使用される。この割当て方法は、セグメントナビゲーションデータ218と共に、モバイル再生デバイス212メモリ内に常駐する所要のデジタル情報、プログラム、構成データ、又はヘッダデータを特定する手段を提供する。モバイル再生デバイス212は、モバイル再生デバイス212がクライアントコンピュータシステム214から圧縮されたデジタル情報ファイル216、ソフトウェア更新、構成変更を受け取るクライアントコンピュータシステム214へのインターフェースを含む。
【0030】
ライブラリサーバからクライアントコンピュータシステムへのデジタル情報コンテンツ、ソフトウェア更新、又は構成情報のダウンロード
クライアントコンピュータシステム214のクライアントブラウザソフトウェア219は、ライブラリサーバ260のライブラリ管理ソフトウェア261及びモバイル再生デバイス212に常駐するファームウェアと協働して動作し、消費者が分散ネットワーク240全体を通してデジタル情報ライブラリサーバ260からの選択されたデジタル情報コンテンツをブラウズし、プレビューし、選択し、購入し、更に配信することができる手段を供給する。デジタル情報コンテンツは通常、購入時にクライアントコンピュータシステム214にダウンロードされるが、1)購入後のある時点で、又は2)初期購入後の数回デジタル情報コンテンツをダウンロードすることができる。クライアントブラウザ219は、ユーザの介入なしにクライアントコンピュータシステム214にコンテンツをダウンロードするように構成することができる。更に、クライアントコンピュータシステム214のソフトウェア自体又はモバイル再生デバイス212に常駐するソフトウェア/ファームウェアの一部は、ライブラリサーバ260からダウンロード又は更新することができる。モバイル再生デバイス212常駐ソフトウェア/ファームウェアは、クライアントコンピュータシステム214を介してダウンロードされる。ライブラリサーバ260がクライアントコンピュータシステム214ソフトウェア又はモバイル再生デバイス212ソフトウェア/ファームウェアの更新された、又は最新のコピーを有する場合、ライブラリサーバのコピーをダウンロードし、対応するクライアントコンピュータシステム214ソフトウェア又はモバイル再生デバイスソフトウェア212の古いバージョンを置き換える。ソフトウェアは、デジタル情報ファイルのスクランブル及び配信と同様の方式で暗号化され、スクランブルされ、更にデジタル署名される。再生デバイス212のIDリスト、オーディオプロンプト、その他の構成データへの変更は、ライブラリサーバ260からソフトウェア更新をダウンロードするのと同様の方式でダウンロードすることができる。
【0031】
好ましい実施形態は、3つの認証プロセスを利用し、サーバ260からクライアントシステム214及び再生デバイス212への情報の転送を保護する。第1に、ポイントツーポイント認証プロトコルが実施され、これによりライブラリサーバ260は、要求しているクライアントコンピュータシステム214が許可されたクライアントであることを検証する必要があり、クライアントコンピュータシステム214は、ライブラリサーバ260が許可されたプロバイダであることを検証する必要がある。第2に、ターゲッティングプロトコルが実施され、その際、ライブラリサーバ260は、ライブラリサーバ260から選択されたダウンロードデータを受け取ることが許可されたモバイル再生デバイス212のための識別子のセット(すなわち、プレーヤID)を利用する。モバイル再生デバイス識別子は、クライアントコンピュータシステム214によって提供され、又はライブラリサーバ260上に記憶されたユーザプロファイルから参照される。ターゲッティングプロセスでは、ライブラリサーバ260は、これらの識別子を備えたモバイルデバイス212によってのみ読み出すことのきるデータを、フォーマットしダウンロードする。第3に、ライブラリサーバデジタル署名は、モバイル再生デバイス212が使用して、ダウンロードデータは許可されたライブラリサーバにより作成されたものであることを検証するために、該ダウンロードデータに添付される。本発明のこれらの3つの認証プロセスについては、以下のセクションで詳細に説明する。
【0032】
ポイントツーポイント認証プロトコル
ライブラリサーバ260、クライアントコンピュータシステム214、モバイル再生デバイス212は各々、別のシステムの真正性を検証するのに使用される固有の検証シーケンスを有する。ライブラリサーバ260とクライアントシステム214間の通信では、両方のシステムが交互に、(1)他のシステムの検証を要求し、(2)検証要求に対して認証応答を返すように動作する。モバイルデバイス212とクライアントコンピュータシステム214との間の通信は、同じ認証プロトコルを使用し、かつモバイルデバイス212とライブラリサーバ260との間のクライアントシステム214を介したリアルタイム通信を使用する。この検証シーケンスは、要求しているシステム(すなわち、検証を要求しているシステム)によって認証された受信側システム(すなわち応答者)にポイントツーポイント送信で送信されるビットストリーム又はデータ構造の予め決められたセットを含む。受信側システムは、特定の応答ビットストリーム又はデータ構造を要求しているシステムに送ることによって、予め設定された方式で検証シーケンスに応答する必要がある。要求しているシステムによって応答者からの適切な応答データが受け取られると、検証されているシステムは、許可されたシステムとみなされる。反対に、要求しているシステムが、予め決められたタイムアウト時間期間の前に適切な応答データを受け取らなかった場合には、検証されているシステムは無許可とみなされる。両方のシステムは、別個の検証サイクルで要求者と応答者として動作することによって通信を開始する。これらのポイントツーポイント認証サイクルが完了すると、両方のシステムが互いを許可されたシステムと見なした場合、更なるクライアント/サーバ処理のみが続行される。
【0033】
代替の実施形態では、ポイントツーポイント認証が、ライブラリサーバ260、クライアントコンピュータシステム214、モバイル再生デバイス212の間での通信のサブセットで使用される。別の実施形態では、ポイントツーポイント認証は使用されず、システムセキュリティは、ターゲッティング及び/又はデジタル署名認証の使用に依存する。
【0034】
ターゲッティングプロトコル
本発明のターゲッティングプロトコルは、デジタル情報コンテンツの再生、プレーヤ構成データの調節、指定されたプレーヤ212/226又はモバイル再生デバイス212の指定されたセットへのプレーヤオペレーティングコードのダウンロードを制限するための手段と方法である。各プレーヤ212/226は、固有のプレーヤID223を含む。プレーヤID223は、公開プレーヤIDと秘密プレーヤIDを含む。公開プレーヤIDは、固有の識別子であり、プレーヤ識別用にシリアルナンバーとして機能する。秘密プレーヤIDは、個々のモバイル再生デバイス212向けにデータをターゲットするのに使用される。秘密プレーヤIDは、インストレーション中を除いて、どのような通信リンク又はネットワーク経路を通じても送信されることはない。好ましい実施形態では、秘密プレーヤIDは、完全に異なるものでなくてはならないが、固有である必要はない。
【0035】
モバイル再生デバイス212は、グループIDを使用して論理的に共にグループ化することができる。デジタル情報コンテンツ、ソフトウェア、又は構成データ変更は、グループIDによって決められたモバイル再生デバイス212のグループにターゲットすることができる。各プレーヤ212/226は、特定のプレーヤ212/226がメンバーである1つ又はそれ以上のグループID225の記憶用のメモリスペースを含む。各グループIDは、各々が公開及び秘密プレーヤIDにそれぞれ相当する公開部分と秘密部分とを含む。各グループは、他のプレーヤ又はグループIDと共用していない固有の値が付けられた公開IDによって識別される。デジタル情報コンテンツ、ソフトウェア、又は構成データは、特定のプレーヤID向けにターゲットされるのと同じ方法で特定のグループID向けにターゲットすることができる。同じグループのモバイル再生デバイス212は、同じグループIDを共用する。特定のグループIDは、全てのモバイル再生デバイス212がメンバーであるグローバルグループとして予め決められる。モバイル再生デバイス212は、1つより多いグループのメンバーとすることができる。特定のプレーヤ212/226は、新しいグループIDを特定のプレーヤ212/226内に保持されるグループID225のセットに添付することによって新しいグループに追加される。新しいグループIDは、サーバ260が公開グループIDとグループキーをクライアントコンピュータシステム214を介してプレーヤ212/226に提供した後に添付される。プレーヤ212/226は、グループキーとモバイル再生デバイス212秘密プレーヤIDとの組み合わせから秘密グループIDを生成する。秘密プレーヤIDと同様に、秘密グループIDは、インストレーション中を除いてはどのような通信リンク又はネットワーク経路を通じても送信されることはない。代替の実施形態では、プレーヤは、グループ秘密IDを直接受け取り、又はグループキーとプレーヤ公開ID又は他の公知の数値とを組み合わせることによって受け取る。別の代替の実施形態では、秘密グループIDがターゲッティングプロセスで使用されず、プレーヤには転送されない。グループ割当てプロセスは、クライアントシステム214を介したサーバ260とプレーヤとの間のリアルタイム通信を使用することだけに制限することができ、或いはグループ割当てがクライアントシステム214にダウンロードされた後のある時点で行うことができる。本発明で定義されたプレーヤID及びグループIDについて説明してきたが、ターゲッティングプロトコルでのこれらのIDの使用については次で説明する。
【0036】
ライブラリサーバ260は、図2に示されるようにプレーヤIDテーブル266を含む。プレーヤIDテーブル266は、秘密ID及び公開ID用の記憶領域を含む。秘密IDは、新しいモバイル再生デバイスがシステムにインストールされた場合、又は新しいグループが設定された場合に、プレーヤテーブル266に予めロードされる。別の実施形態では、IDテーブル266は、グループ又はプレーヤ公開IDを変換する数学的関数である。公開プレーヤ及びグループIDは、クライアントコンピュータシステム214が、特定のプレーヤ212/226又はモバイル再生デバイス212のセットを特定の指定されたデジタル情報、ソフトウェアコンテンツ、又は構成データ選択にターゲットしたい場合、クライアントコンピュータシステム214によってサーバ260に送られる。デジタル情報は、ライブラリサーバ260に記憶されたファイル262から選択される。ソフトウェア又は構成データは、サーバ260に記憶されたファイル又はサーバ260による要求に応じて生成されたデータから選択される。ソフトウェアコンテンツと構成データは、デジタル情報コンテンツに対するオーサリングプロセスと同様の方式で作成され、スクランブルされる。ターゲットされた公開IDのセットとサーバ260から転送される関連データとの間のアソシエーションがクライアントコンピュータシステム214によって行われると、ライブラリサーバ260は、選択されたファイルのターゲットヘッダを生成する。ライブラリ管理ソフトウェア261は、公開IDを秘密IDテーブル266に照会し、対応するターゲット秘密IDを特定する。ターゲットヘッダは、選択されたファイルからのスクランブル解除マップ322とターゲットされたモバイル再生デバイス212に対応する秘密プレーヤIDとの組み合わせを含む。従って、スクランブル解除マップ322は、ターゲットされたモバイル再生デバイス212の秘密IDを使用して暗号化される。このターゲットヘッダは、ネットワーク転送可能データブロックにおける対応するデジタル情報又は選択されたファイルのソフトウェアコンテンツにリンクされている。デジタル署名は、データ署名プロトコルに関して以下に説明するようにデータブロックに加えられる。トランスポート保全性データ(チェックサム又は巡回冗長検査の使用など)がデータブロックに加えられ、該データブロックは、ネットワーク240を介してクライアントコンピュータシステム214に送られる。データブロックは、そのヘッダの対応するスクランブル解除ブロック322を使用することでのみスクランブル解除することができ、スクランブル解除ブロック322は、ターゲットされたモバイル再生デバイス212によってのみ知られる秘密IDと組み合わされ(すなわち符号化され)ているので、ターゲットされたモバイル再生デバイス212だけがデータブロックをスクランブルを解除して読み出すことができる。その結果、選択されたデジタル情報、ソフトウェアコンテンツ、構成データが、モバイル再生デバイス212の特定のセットにターゲットされる。
【0037】
モバイル再生デバイス212の小さなグループでは、デジタル情報ファイルの各ターゲットヘッダは、異なるプレーヤ212/226に各々が関連付けられた複数のスクランブル解除マップを含むことができる。このようにして、複数のモバイル再生デバイス212は、クライアントコンピュータシステム214上に記憶された単一のファイル220を読み出すことができる。
【0038】
当業者であれば、ターゲッティングの代替の方法が存在することに気付くであろう。代替の実施形態では、ライブラリサーバ260は、ターゲットの受信側の秘密プレーヤ212/226識別子又はターゲットグループの秘密グループ識別子を使用して、スクランブルマップ316を生成する。スクランブル解除マップ322は、受信側プレーヤ又はグループにとって既知であるので、ファイルと共に記憶されることはない。この方法は、コンテンツを単一のプレーヤ212/226又はグループにターゲットし、コンテンツの無許可の再生を阻止するのと同じ結果が得られる。
【0039】
別の代替の実施形態では、ライブラリサーバ260は、デジタル情報コンテンツをスクランブルしないか、或いは公知のキーを使用してデジタル情報コンテンツをスクランブルする。この実施形態では、スクランブル解除マップ322は必要ではなく、ファイルと共に記憶されることはない。公開又は秘密プレーヤ212/226識別子は、ターゲッティング識別目的のためにヘッダに記憶することができる。ライブラリサーバ260からデータを受け取ると、プレーヤ212/226は、そのプレーヤ212/226の識別子又はグループ識別子がヘッダに含まれているかどうかをチェックする。この方法は、修正されていないモバイル再生デバイス212を仮定し、コンテンツの無許可の再生を阻止するのと同じ結果が得られる。
【0040】
別の代替の実施形態では、ユーザがライブラリサーバ260に登録されてユーザのクライアントIDを取得したときに、ターゲットされたモバイル再生デバイス212のプレーヤIDがクライアントコンピュータシステム214によってライブラリサーバ260に送られる。この代替の実施形態では、これらのプレーヤIDは、ライブラリサーバ260上でユーザプロファイル内に記憶される。この実施形態では、ライブラリサーバ260は、ターゲットされたモバイル再生デバイス212のプレーヤIDを管理する。
【0041】
デジタル署名プロトコル
本発明で使用される第3の認証プロトコルは、デジタル署名プロトコルである。ライブラリサーバ260によって生成され、クライアントコンピュータシステム214にダウンロードされた選択ブロックに対して、ライブラリサーバ260は、その秘密ライブラリキー263を使用してデジタル署名をデータブロックに加える。デジタル署名は、ライブラリサーバ260からクライアントコンピュータシステム214にダウンロードされたデータブロック内のデータと組み合わされた既知のビットストリング又はデータパターンを含む。ライブラリサーバ260は、データブロックの全てに対して、又はデータブロックの選択されたサブセットに対してこの動作を行うことができる。データブロックがクライアントコンピュータシステム214を介してプレーヤ212/226にダウンロードされた後、プレーヤ212/226は、プレーヤ212/226にとっては既知の公開サーバキーを使用してライブラリサーバ260によって加えられたデジタル署名を検索することができる。これにより、プレーヤ212/226は、データブロックが許可されたライブラリサーバ260から生じたものであることを検証することができる。同様に、公開サーバキーは、クライアントコンピュータシステム214に対して既知であり、該クライアントコンピュータシステムは、データブロックが許可されたライブラリサーバ260から生じたものであることを検証する同一の動作を行うことができる。この実施形態では、ライブラリサーバ260がコンテンツに対して署名を行う。当業者であれば、署名は、オーサリングシステム280がデジタル情報に対して行ってもよいことは理解されるであろう。署名は、オーサリングシステム280とライブラリサーバ260が共用する複数の段階プロセスで行うことができる。
【0042】
代替の実施形態では、デジタル署名は、信頼されるクライアントコンピュータシステム214によってダウンロードされたマテリアルに加えられる。別の代替の実施形態では、デジタル署名は、ダウンロードされたマテリアルには加えられず、システムセキュリティは、ターゲッティング及び/又はポイントツーポイント認証の利用に依存する。
【0043】
クライアントコンピュータシステムからモバイル再生デバイスへのデジタル情報コンテンツ、ソフトウェア更新、又は構成情報のダウンロード
第1のステップでは、クライアントコンピュータシステム214とモバイルデバイスは、上述されたポイントツーポイント認証プロトコルを使用して、許可されたモバイル再生デバイス212が許可されたクライアントコンピュータシステム214と通信しているかどうかを検証する。通信している場合、モバイル再生デバイス212は、そのメモリマップをモバイルデバイスインターフェース221を介してクライアントコンピュータシステム214に送信する。クライアントコンピュータシステム214にある利用可能なデジタル情報ファイル220とプレーヤ構成プロファイルを定義するコンテンツのテーブルは、クライアントコンピュータシステム214のユーザに対してモバイル再生デバイス212メモリマップと共に表示される。ユーザは、モバイル再生デバイス212メモリマップによって決められた指定のモバイル再生デバイス212メモリの一部又はセグメントをクライアントコンピュータシステム214のどのファイル220で置き換える必要があるかを選択する。或いは、クライアントブラウザ219は、この選択プロセスを自動的に行うように構成することができる。いずれの場合においても、ユーザは、再生デバイス212の利用可能なメモリよりも大きなデジタル情報コンテンツを選択することはできない。更に、再生デバイス212の制御ソフトウェア及び/又は構成データは、クライアントコンピュータ214によって自動的に更新することができる。その後、指定されたデジタル情報ファイル220、関連するヘッダ、オペレーティングコード、又は構成データは、モバイル再生デバイス212メモリにダウンロードされる。モバイル再生デバイス212は、チェックサムを使用してダウンロードの保全性を検証する。モバイル再生デバイス212は、サーバ公開キー215、ヘッダ、デジタル署名を使用して、上述されたようにダウンロードを認証する。ヘッダスクランブル解除マップは、ターゲットされたモバイル再生デバイス212によって使用され、ダウンロードされたデータのスクランブルを解除する。他の実施形態では、モバイル再生デバイス212は、署名を認証する前に、ダウンロードされたデータのスクランブルの解除及び/又はダウンロードされたデータの解凍を行うことができる。デジタル情報コンテンツの各セグメントは、上述の技術のいずれかを使用して別々に認証し、確認することができる。モバイル再生デバイス212上のデジタル情報プロンプトによってユーザは、ダウンロードされたデータのヘッダにあるコンテンツのテーブルが指定するダウンロードされたデジタル情報コンテンツの所望の部分に誘導される。ユーザは、プレビューオプションを選択することによって、デジタル情報コンテンツの選択された部分をプレビューすることができる。プレビューオプションは、選択されたデジタル情報プログラムの予め設定された部分を再生する。特定のデジタル情報プログラムを選択すると、選択されたデジタル情報プログラムがユーザのために再生される前に、モバイル再生デバイス212がデジタル情報コンテンツをサウンド又は表示可能なイメージに変換し、オーディオ出力手段を介して再生され、或いはディスプレイデバイス上に表示される。
【0044】
クライアントコンピュータシステム214のソフトウェアプレーヤ226はまた、モバイル再生デバイス212にダウンロードされたデジタル情報コンテンツとほぼ同じ形式でデジタル情報コンテンツを受け取ることができるが、ソフトウェアプレーヤ226用のデジタル情報コンテンツは、ソフトウェアプレーヤ226にダウンロードする必要はない。ソフトウェアプレーヤ226は、クライアントコンピュータシステム214とメモリ及び/又はディスク記憶スペースを共用しているので、デジタル情報コンテンツに直接アクセスすることができる。従って、ダウンロード又はメモリマップとは関係しない。モバイル再生デバイス212と同じ方式で、ソフトウェアプレーヤ226は、デジタル署名検証、チェックサムの検証、ターゲット情報の受け取りを行う。代替の実施形態では、ソフトウェアプレーヤ226は、デジタル情報コンテンツ、構成情報、動的にダウンロードされたソフトウェアを受け取ったときに、モバイル再生デバイス212と同じ通信プロトコルを使用することができる。
【0045】
図4は、本発明の代替の実施形態を示す。図4に示されるように、オーサリングシステム280は、複数のライブラリサーバ260をサポートすることができる。各ライブラリサーバは、デジタル情報コンテンツの特定のタイプをサポートするように構成することができる。上述と同じ方式で、クライアントコンピュータシステム214は、ネットワーク240にアクセスし、上述の認証プロセスを行った後にライブラリサーバ260のいずれかからデジタル情報コンテンツを取得する。許可サーバ270は、この目的のために備えられる。図4に示される構成は、より分散されたアーキテクチャを提供し、これによって幾つかのサーバプラットフォーム全体にわたって負荷が分散される。多くのクライアントコンピュータシステム214を有するサイトは、ネットワーク240に関する需要を低減するために、自己のライブラリサーバ260を有することができる。このアーキテクチャの規模とクライアントコンピュータシステム214の数が増大すると、ライブラリサーバ260によって提供されるコンテンツは増大する。
【0046】
図5は、本発明の別の実施形態を示しているが、但し、ライブラリサーバ461が、単一のライブラリサーバプラットフォーム461上で同時に実行される複数の別々のプロセス又はタスク460として実装される。各ライブラリサーバプロセス460は、デジタル情報コンテンツの対応する部分へのアクセスに対する要求に応える。このコンテンツは、上述の方式でオーサリングシステム280を使用して作成される。許可サーバ270は、クライアントコンピュータシステム214とライブラリサーバプロセス460との間のリンクを確認するのに使用される。図5に示される構成は、複数のライブラリの拡張性がサポートしながら単一のサーバの利便性が維持される点で有利である。
【0047】
この概念はまた、オーサリングと許可サーバ280、270それぞれに使用することができる。図6に示されるように、オーサリングシステム280と許可サーバ270は、オーサリングプロセス680と許可プロセス670として単一のプラットフォーム685上に実装される。これらのプロセスは、この実装が単一サーバの利便性とオーサリング及び許可タスクの複数のプロセスの拡張性を提供することを除けば、上述と同じ機能を実効する。
【0048】
図7は、クライアントコンピュータシステム214がローカルライブラリ710を含む更に別の代替の実施形態を示す。ローカルライブラリ710は、ローカル記憶領域と、ライブラリサーバ260からのアーカイブされたデジタル情報のサブセットへのアクセスを可能にするライブラリアクセス制御機能を提供する。上述の方式では、クライアントコンピュータシステム214のユーザがアクセスしたいライブラリサーバ260のデジタル情報のタイトル又はアイテムを該ユーザが識別する。好ましい実施形態では、これらの選択コンテンツは、クライアント記憶領域220(図2に示されるように)に転送され、次いで、モバイル再生デバイス212へダウンロードされる。図7に示される実施形態は、クライアント記憶領域220から拡張され、ローカルライブラリ710を生成する。ローカルライブラリ710は、選択されたコンテンツを記憶するだけでなく、ローカルに記憶されたコンテンツのサーチ、ソート、分類、抽出を行うのにも使用される。ローカルライブラリ710によって、クライアントコンピュータシステム214は、種々のユーザ選択構成でコンテンツのカスタムコレクションを生成するのに使用することができるフルライブラリの小さなサブセットを維持することができる。クライアントシステム214は、他のクライアントシステム214のローカルライブラリ710のコンテンツにアクセスできるようにしてもよい。関連する代替の実施形態では、ライブラリサーバプロセス460はまた、選択されたクライアントシステム214に常駐する。この実施形態によって、クライアントシステム214は、ローカルに位置付けられたクライアントシステム214上で実行されるライブラリサーバプロセス460によりスクランブルされ、ターゲットされ、更に配信されるコンテンツをブラウズし購入することが可能になる。ライブラリをローカルで維持することによって、ネットワークアクセス及び転送オーバヘッドの一部が不要になる。
【0049】
図8は、クライアントコンピュータシステム214が排除され、モバイル再生デバイス212がネットワークインターフェース810を介してネットワーク240に直接接続されている本発明の別の代替の実施形態を示す。好ましい実施形態では、モバイル再生デバイス212は、主にオーディオファイルの再生或いは視覚画像又はテキストのディスプレイデバイス上への表示専用の最小機能デバイスである。モバイル再生デバイス212は、軽量化、低コスト、移動性が容易な特徴を保持するように最小限に構成されている。従って、好ましい実施形態は、ポータブルパーソナルコンピュータ又はラップトップコンピュータのようなデバイスは、一般に好ましいモバイル再生デバイス212の軽量及び低コストの制約条件を満たしていないので、これらの使用を含まない。しかしながら、最小モバイル再生デバイス212は、特定の従来のネットワークプロトコルに対する従来のハードウェアコネクタ、ハードウェアバッファとコントローラ、ファームウェアサポートを含むネットワークインターフェース810を付加するように増強することができる。例えば、モバイル再生デバイス212は、再生デバイスを電話網に接続できる電話ジャックを含む一体型モデムを用いて増強することができる。当業者であれば、ネットワークインターフェース810がモバイル再生デバイス212などの低コストの軽量デバイスにおいて実装できることは明らかであろう。クライアントシステムブラウザ219が図8に示される代替の実施形態では利用可能ではないので、モバイル再生デバイス212のファームウェア又は他の不揮発性メモリにおいて簡単なユーザインターフェースを設け、これを用いてライブラリサーバ260からダウンロードされ再生されるデジタル情報のアイテムをユーザが選択することができる。上述のように、モバイル再生デバイス212とライブラリサーバ260との間のリンクを確認するための認証プロセスは、ライブラリサーバ260コンテンツへのユーザのアクセスの前に実施する必要がある。或いは、クライアントブラウザ219をサポートするためにネットワーク240に結合されたクライアントシステム814を設け、これによってライブラリサーバ260からモバイル再生デバイス212のいずれにも直接的にダウンロードし再生するためのデジタル情報のアイテムの選択が可能になる。クライアントシステム814は、記憶スペース220又はローカルライブラリ710に類似した形式でデジタル情報、ソフトウェア、構成データのローカル記憶領域をサポートすることができる。更に、ネットワーク240を介してライブラリサーバ260ではなくクライアントシステム814に伝送されるようにネットワークインターフェース810を更に単純化した実装を設計することもできる。
【0050】
本発明の別の代替の実施形態では、デジタル情報プログラミング選択は、上述のようにクライアントコンピュータシステム214及びライブラリサーバ260を使用して行われるが、この選択は、大容量記憶媒体241上に配信される。大容量記憶媒体241は、CD−ROM、PCMCIAカード、DVD、フロッピー(登録商標)ディスク、リムーバブルハードドライブ、デジタル磁気テープ、光学式カード、フラッシュメモリ、或いは他の光学式、磁気式、電子式、又は半導体メモリデバイスを含む、様々な従来の大容量記憶技術のいずれかに相当する。クライアントコンピュータシステム214のユーザが選択すると、選択されたプログラミングは上述のようにターゲットされてスクランブルされ、選択された大容量記憶媒体241に転送され、更に、郵送され、手渡しされ、ユーザの引き取りを待ち受ける。ユーザが選択された大容量記憶媒体241を物理的に所有すると、選択されたプログラミングは、クライアントブラウザ219によって大容量記憶媒体241から読み出され、その後、上述のようにモバイル再生デバイス212に転送される。図9は、モバイル生成デバイス212にデータを転送するためにクライアントコンピュータ214の使用を含まない本システムの別の実施形態を示す。キオスク910は、図1で上述されたようなコンピュータシステムからなる。キオスク910は、クライアントコンピュータシステム214と同等の方式でブラウズ、コンテンツ購入、ダウンロード機能を実行できる公開アクセス可能なユニットである。キオスク910は、コンテンツの高速なローカルアクセス及びダウンロードのための固有のライブラリサーバを含むので特別である。キオスク910は、モバイルデバイスインターフェース221、クライアントブラウザ219の特別バージョン、ローカルライブラリサーバプロセス460を含む。キオスクライブラリサーバプロセス460は、スクランブルされ圧縮されたデジタル情報ファイル262のローカル記憶領域を有する。これらの圧縮された情報ファイル262は、リモートオーサリングシステム280から発生し、大容量記憶媒体241の物理的トランスポート又は分散ネットワーク240を介して配信することができる。顧客は、クライアントブラウザ219を動作させ、顧客のモバイル再生デバイス212に配信されたデジタル情報をブラウズし、選択し、更に購入する。認証、ターゲッティング、ダウンロードプロセスは、ネットワーク240を介してリモート許可サーバ270に接続されたライブラリサーバプロセス460によってキオスク内で実行される。関連の実施形態では、図7は、キオスク910と同様の機能を有するキオスクに変換できるローカルライブラリ710を有するクライアントシステム214を示す。このシステムでは、クライアントブラウザ219の特別バージョンが、前のキオスクの実施形態と同じユーザ機能を提供する。
【0051】
本発明の別の代替の実施形態では、デジタル情報プログラミング選択は、クライアントコンピュータシステム214に結合するメディアリーダ/ライタインターフェースを通じて配信される。メディアリーダ/ライタインターフェースは、クライアントコンピュータシステム214からリムーバブルメディア記憶装置への制御情報、オペレーティングコード、デジタル情報ファイルの転送を制御する論理である。インターフェース論理は、モバイルデバイスインターフェース221と置き換えるか、或いはこれに追加することができる。
【0052】
リムーバブルメディア記憶装置は、フラッシュメモリカード、ミニディスク、CD、DVD、又は等価なものなどのデジタルコンテンツを記憶できる記憶媒体である。リムーバブルメディア記憶装置に転送されるデジタルコンテンツの量は、リムーバブルメディア記憶装置において利用可能な記憶スペースに依存する。リムーバブルメディア記憶装置は、メディアリーダ/ライタデバイスに取り外し可能に接続され、該メディアリーダ/ライタデバイスは、有線方式でクライアントコンピュータシステム214に結合することができ、コンピュータシステム214に組み込むこともできる。例えば、メディアリーダ/ライタデバイスは、クライアントコンピュータシステム214のUSBポートに接続するUSBリーダ/ライタとすることができる。或いは、メディアリーダ/ライタデバイスとコンピュータシステム214との間の接続は無線であってもよい。例えば、メディアリーダ/ライタデバイスとコンピュータシステム214との間の接続は、IR接続、LAN接続、公衆ネットワークを介した無線接続、電話網を介した無線接続などとすることができる。
【0053】
リムーバブルメディア記憶装置でのデジタル情報プログラミング選択は、モバイル再生デバイス212によってユーザに提供される。モバイル再生デバイスは、リムーバブルメディア記憶装置に接続され、デジタル情報ファイルを読み出す。例えば、デジタルオーディオコンテンツを記憶しているフラッシュメモリカードをモバイル再生デバイス212に挿入することができる。リムーバブルメディア記憶装置上に記憶されたデジタルコンテンツは、リムーバブルメディア記憶装置から直接レンダリングするか、或いはリムーバブルメディア記憶装置からコピーし、モバイル再生デバイス212内の固定記憶装置に記憶し、その後でレンダリングを行うことができる。
【0054】
1つの実施形態では、上述されたように、デジタル情報コンテンツの再生を制限するために、コンテンツはターゲットヘッダでターゲットされる。ターゲットヘッダは、特定のモバイル再生デバイス212に対応するプレーヤID223又はプレーヤグループID225などのプレーヤIDを示す情報を含む。従って、モバイルデバイス212は、プログラミング選択がターゲットヘッダに対応する場合にのみこれをレンダリングする。
【0055】
本システムの代替の実施形態では、全システム構成要素を接続するために共通通信ネットワークを使用する。図10では、ネットワーク240は、クライアントシステム214、814、ネットワークインターフェース810、ライブラリサーバ260、許可サーバ270、オーサリングシステム280に直接結合される。当業者であれば、システムの機能を変えることなくネットワーク240を幾つかの独立したネットワーク又は通信リンクにセグメント化することができる点は理解されるであろう。
【0056】
従って、クライアントコンピュータシステム及びクライアントコンピュータシステムに取外し可能に接続できるモバイルデジタル情報再生デバイスへのデジタル情報ライブラリプログラム、ソフトウェア、構成データを安全に転送するための認証及び暗号化プロトコルを用いるコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリシステムを実現する方法及び装置が開示される。本発明を特定の例及びサブシステムに関して説明してきたが、本発明がこれらの特定の例又はサブシステムに限定されず、他の同様の実施形態に拡張されることは、当業者には明らかであろう。本発明は、添付の請求項に記載されるこれらの他の実施形態の全てを含む。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明を実施することができる代表的なコンピュータプラットフォームを示す図である。
【図2】本発明のコンピュータネットワークベースのデジタル情報ライブラリシステムを示すハイレベルブロック図である。
【図3】本発明のオーサリングシステムのハイレベルのブロック図である。
【図4】複数のライブラリサーバを有する代替の実施形態を示す図である。
【図5】複数のライブラリサーバを有する代替の実施形態を示す図である。
【図6】単一のオーサリング/許可サーバを有する代替の実施形態を示す図である。
【図7】クライアントコンピュータシステムがローカルライブラリを有する代替の実施形態を示す図である。
【図8】モバイル再生デバイスがクライアントコンピュータシステムの代わりに直接ネットワークインターフェースを有する代替の実施形態を示す図である。
【図9】選択されたプログラミングを保存し分散するためにキオスクが使用された代替の実施形態を示す図である。
【図10】全てのシステム構成要素が共通ネットワークを介して接続される代替の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットされたデジタル情報ファイルをメディアリーダ/ライタインターフェースを介してリムーバブルメディア記憶装置に転送する段階を含む方法であって、
前記リムーバブルメディア記憶装置上の前記ターゲットされたデジタル情報ファイルは、前記ターゲットしている情報がモバイルデバイスに相当する場合にのみ前記モバイルデバイスによってレンダリングされることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤグループIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デジタル情報ファイルは、レンダリングの前に前記モバイルデバイスの固定記憶装置に転送されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記デジタル情報ファイルの一部は、前記リムーバブルメディア記憶装置で利用可能な記憶スペースに応じて、前記リムーバブルメディア記憶装置に転送されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
プロセッサに方法を実行させる実行可能命令を有する機械可読媒体であって、前記方法が、
ターゲットされたデジタル情報ファイルをメディアリーダ/ライタインターフェースを介してリムーバブルメディア記憶装置に転送する段階を含み、
前記リムーバブルメディア記憶装置の前記ターゲットされたデジタル情報ファイルは、前記ターゲットしている情報がモバイルデバイスに相当する場合にのみ前記モバイルデバイスによってレンダリングされることを特徴とする機械可読媒体。
【請求項7】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項6に記載の機械可読媒体。
【請求項8】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤグループIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項6に記載の機械可読媒体。
【請求項9】
前記デジタル情報ファイルは、レンダリングの前に前記モバイルデバイスの固定記憶装置に転送されることを特徴とする請求項6に記載の機械可読媒体。
【請求項10】
前記デジタル情報ファイルの一部は、前記リムーバブルメディア記憶装置で利用可能な記憶スペースに応じて、前記リムーバブルメディア記憶装置に転送されることを特徴とする請求項6に記載の機械可読媒体。
【請求項11】
バスを介してメモリに結合されるプロセッサと、
前記プロセッサに、ターゲットされたデジタル情報ファイルをメディアリーダ/ライタインターフェースを介してリムーバブルメディア記憶装置に転送させるように前記プロセッサによって前記メモリから実行されるプロセスと、
を含み、
前記リムーバブルメディア記憶装置上の前記ターゲットされたデジタル情報ファイルは、前記ターゲットしている情報がモバイルデバイスに相当する場合にのみ前記モバイルデバイスによってレンダリングされることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項12】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤグループIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記デジタル情報ファイルは、レンダリングの前に前記モバイルデバイスの固定記憶装置に転送されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記デジタル情報ファイルの一部は、前記リムーバブルメディア記憶装置で利用可能な記憶スペースに応じて、前記リムーバブルメディア記憶装置に転送されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
ターゲットされたデジタル情報ファイルを受け取る手段と、
前記ターゲットされたデジタル情報ファイルをメディアリーダ/ライタインターフェースを介してリムーバブルメディア記憶装置に転送する手段と、
を含み、
前記リムーバブルメディア記憶装置上の前記ターゲットされたデジタル情報ファイルは、前記ターゲットされている情報がモバイルデバイスに相当する場合にのみ前記モバイルデバイスによってレンダリングされることを特徴とする装置。
【請求項17】
プレーヤIDを使用して前記デジタル情報ファイルをターゲットする段階を更に含む請求項16に記載の装置。
【請求項18】
プレーヤグループIDを使用して前記デジタル情報ファイルをターゲットする段階を更に含む請求項16に記載の装置。
【請求項19】
レンダリングの前に前記デジタル情報ファイルを前記モバイルデバイス上の固定記憶装置に転送する段階を更に含む請求項16に記載の装置。
【請求項20】
前記リムーバブルメディア記憶装置上で利用可能な記憶スペースに応じて、前記デジタル情報ファイルの一部を前記リムーバブルメディア記憶装置に転送する段階を更に含む請求項16に記載の装置。
【請求項21】
公衆ネットワークに接続可能なコンピュータシステムを備えるコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システムであって、
前記コンピュータシステムが、ターゲットされたデジタルプログラミングコンテンツをメディアリーダ/ライタインターフェースを介してリムーバブルメディア記憶装置に転送するための論理を含むことを特徴とするコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項22】
モバイルデバイスを更に備え、該モバイルデバイスが、
前記ターゲットされたデジタルプログラミングコンテンツを前記リムーバブルメディア記憶装置から読み出す論理と、
前記モバイルデバイスが前記コンテンツ内の前記ターゲットしている情報に相当する場合には、前記ターゲットされたデジタルプログラミングコンテンツをユーザにレンダリングする論理と、
を含むことを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項23】
前記モバイルデバイスが前記コンテンツ内の前記ターゲットしている情報に相当する場合には、前記モバイルデバイスによって前記ターゲットされたデジタルプログラミングコンテンツをレンダリングする論理を更に含むことを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項24】
前記デジタル情報ファイルは、グループIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項25】
前記デジタル情報ファイルは、プレーヤグループIDを使用してターゲットされることを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項26】
前記デジタル情報ファイルは、レンダリングの前に前記モバイルデバイスの固定記憶装置に転送されることを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。
【請求項27】
前記デジタル情報ファイルの一部は、前記リムーバブルメディア記憶装置で利用可能な記憶スペースに応じて、前記リムーバブルメディア記憶装置に転送されることを特徴とする請求項21に記載のコンピュータベースのライブラリ及び情報配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2008−520053(P2008−520053A)
【公表日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541411(P2007−541411)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/041222
【国際公開番号】WO2006/053302
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(399119022)オ−ディブル・インコ−ポレ−テッド (1)
【Fターム(参考)】