説明

デジタル放送受信機

【課題】視聴中の映像に影響を与えることなく文字スーパーを表示する。
【解決手段】デジタル放送を受信して得られた受信信号に文字スーパーが含まれるか否かを常に監視する文字スーパー監視部21と、この監視により文字スーパーが含まれることが検出された場合に、それを解析して文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部22と、外部から外部映像を入力する外部映像入力部11と、文字スーパーの詳細情報と外部映像のデータとに基づき、文字スーパー情報を用いて生成される文字スーパー提示画像と外部映像とが互いに重ならないように、文字スーパー提示画像および外部映像の各々の表示サイズおよび表示位置を決定する映像レイアウト部24と、文字スーパー情報を用いて、映像レイアウト部で決定された表示サイズの文字スーパー提示画像を作成するグラフィクス作成部23と、この作成された文字スーパー提示画像と外部映像とを合成する映像合成部13を備え、この合成された映像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタル放送受信機に関し、特に外部に接続されるカーナビゲーション装置などといった外部機器と連携して文字スーパーを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送を視聴中に、津波または地震などといった災害情報、その他のニュース速報などが画面に表示されることがある。このような情報は、重要性および緊急性が高いにもかかわらず、テレビジョン放送を視聴中にのみ取得可能な情報であり、それ以外の場合には取得することができないという問題があった。
【0003】
このような問題を解消する技術として、特許文献1は、ユーザがデジタル放送以外のメディアを視聴中であっても、デジタル放送の文字スーパーを監視して、速報情報をユーザに通知できるデジタル放送受信装置を開示している。
【0004】
このデジタル放送受信装置は、デジタル放送の文字スーパーを常時監視する文字スーパー監視部、受信した文字スーパーを現在視聴中の映像に重畳して出力可能な映像出力部、文字スーパーを音声により出力可能な音声出力部、文字スーパーをOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示により表示するOSD出力部を備え、文字スーパー監視部は、デジタル放送以外のメディアを視聴中であっても、デジタル放送の文字スーパーを監視し、デジタル放送で文字スーパーが放送された時に、現在視聴中の映像に重畳してまたはOSD表示により、あるいは音声によりユーザに通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−341200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているデジタル放送受信装置は、例えば現在視聴中の映像がカーナビゲーションシステムの地図である場合に、重畳またはOSD表示された文字スーパーによって地名やルートを指示する表示が見えにくくなるという問題がある。
【0007】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、視聴中の映像に影響を与えることなく文字スーパーを表示できるデジタル放送受信機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るデジタル放送受信機は、上記課題を解決するために、デジタル放送を受信する受信手段と、受信手段からの受信信号に文字スーパーが含まれるか否かを常に監視する文字スーパー監視部と、文字スーパー監視部によって文字スーパーが含まれることが検出された場合に、該文字スーパーを解析して文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部と、外部から外部映像を入力する外部映像入力部と、文字スーパーの詳細情報と外部映像のデータとに基づき、文字スーパー情報を用いて生成される文字スーパー提示画像と、外部映像入力部からの外部映像とが互いに重ならないように、文字スーパー提示画像および外部映像の各々の表示サイズおよび表示位置を決定する映像レイアウト部と、文字スーパー解析部からの文字スーパー情報を用いて、映像レイアウト部で決定された表示サイズを有する文字スーパー提示画像を作成するグラフィクス作成部と、グラフィクス作成部で作成された文字スーパー提示画像と外部映像入力部からの外部映像とを、映像レイアウト部で決定された表示サイズおよび表示位置に基づき合成する映像合成部と、映像合成部で合成された映像を表示する表示手段とを備えている。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係るデジタル放送受信機によれば、表示手段に外部からの外部映像を表示している際に、バックグラウンドでデジタル放送を受信することにより得られた受信信号から文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を取得して文字スーパー提示画像を作成し、文字スーパーの詳細情報に応じた大きさにして外部映像と文字スーパー提示画像が互いに重ならないように合成して表示するように構成したので、ユーザは、視聴中の映像をデジタル放送に切り替えなくても文字スーパーを表示させることができ、かつ映像の視聴を邪魔されない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機を構成するCPUの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機で生成される文字スーパー情報の一例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機で作成される文字スーパー提示画像の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機において作成されるデジタル放送映像の例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機において作成されるカーナビゲーション映像(地図)の例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機でモニタに表示される画像の例を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機を構成するCPUの機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機において作成される文字スーパー関連地図の一例を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機でモニタに表示される画像の例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信機の構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信機を構成するCPUの機能的な構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態3の第2の変形例に係るデジタル放送受信機でモニタに表示される画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機100の構成を示すブロック図である。このデジタル放送受信機100には、カーナビゲーションシステム500が接続されている。なお、この発明のデジタル放送受信機は、カーナビゲーションシステム500を含む概念である。
【0012】
カーナビゲーションシステム500は、この発明の外部機器に対応し、自己の内部で発生した地図または各種画像などを表示するためのカーナビゲーション映像データおよび音声を出力するためのカーナビゲーション音声データをデジタル放送受信機100に送る。カーナビゲーション映像データに基づき作成されるカーナビゲーション映像は、この発明の外部映像に対応する。
【0013】
デジタル放送受信機100は、デジタル放送を受信して映像および音声を再生する。このデジタル放送受信機100は、アンテナ1、チューナ2、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部3、デマルチプレクサ4、オーディオデコーダ5、外部音声入力部6、音声切替部7、音声制御部8、スピーカ9、ビデオデコーダ10、外部映像入力部11、GUI(Graphical User Interface)部12、映像合成部13、映像制御部14、モニタ15、メモリ16、CPU17およびバス20を備えている。
【0014】
これらの構成要素のうち、チューナ2、OFDM復調部3、デマルチプレクサ4、オーディオデコーダ5、外部音声入力部6、音声切替部7、音声制御部8、ビデオデコーダ10、外部映像入力部11、GUI部12、映像合成部13、映像制御部14およびメモリ16は、バス20によってCPU17に接続されており、このCPU17の制御の下に動作する。バス20は、各構成要素間で、制御信号およびデータを送受する。
【0015】
アンテナ1は、デジタル放送の電波を受信して電気信号に変換し、チューナ2に送る。チューナ2は、アンテナ1から送られてくる信号の中から、CPU17によって指示される選局対象のチャンネルの周波数成分を抽出し、OFDM復調部3に送る。OFDM復調部3は、チューナ2から送られてくる信号をOFDM復調した後にデジタル信号に変換し、トランスポートストリームとしてデマルチプレクサ4に送る。
【0016】
デマルチプレクサ4は、OFDM復調部3から送られてくるトランスポートストリームを、オーディオストリーム、ビデオストリームおよびカルーセルに分離し、受信信号として、それぞれオーディオデコーダ5、ビデオデコーダ10およびCPU17に送る。この発明の受信手段は、アンテナ1、チューナ2、OFDM復調部3およびデマルチプレクサ4から構成されている。
【0017】
オーディオデコーダ5は、デマルチプレクサ4から送られてくるオーディオストリームをデコードし、デジタル放送音声データとして音声切替部7に送る。外部音声入力部6は、カーナビゲーションシステム500から送られてくるカーナビゲーション音声データを入力し、音声切替部7に送る。
【0018】
音声切替部7は、オーディオデコーダ5から送られてくるデジタル放送音声データまたは外部音声入力部6から送られてくるカーナビゲーション音声データのいずれかを選択し、出力音声データとして音声制御部8に送る。音声制御部8は、音声切替部7から送られてくる出力音声データを、アナログの音声信号に変換し、スピーカ9に送る。スピーカ9は、音声制御部8から送られてくる音声信号に応じた音声を発生する。
【0019】
ビデオデコーダ10は、デマルチプレクサ4から送られてくるビデオストリームをデコードし、デジタル放送映像データとして映像合成部13に送る。図5は、デジタル放送映像データに基づき作成されたデジタル放送映像の例を示す図である。
【0020】
外部映像入力部11は、カーナビゲーションシステム500から送られてくるカーナビゲーション映像データを入力し、映像合成部13に送る。図6は、カーナビゲーション映像データに基づき作成されたカーナビゲーション映像(地図)の例を示す図である。
【0021】
GUI部12は、メニュー画面を作成する。このGUI部12で作成されたメニュー画面を表すメニュー画面データは、映像合成部13に送られる。また、GUI部12は、ユーザによって操作されたリモコン(図示しない)からの信号を入力し、CPU17に送る。CPU17は、このGUI部12からの信号にしたがって、ユーザの操作に応じた各種処理を実行する。
【0022】
映像合成部13は、CPU17から送られてくるレイアウト情報(詳細は後述する)にしたがって、ビデオデコーダ10から送られてくるデジタル放送映像データ、外部映像入力部11から送られてくるカーナビゲーション映像データ、GUI部12から送られてくるメニュー画面データおよびCPU17から送られてくる文字スーパー提示画像データ(詳細は後述する)を合成し、出力映像データとして映像制御部14に送る。
【0023】
映像制御部14は、映像合成部13から送られてくる出力映像データを、アナログの映像信号に変換し、モニタ15に送る。モニタ15は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、映像制御部14から送られてくる映像信号に応じた映像を表示する。この発明の表示手段は、映像制御部14とモニタ15とから構成されている。
【0024】
メモリ16は、主にCPU17の作業用メモリとして使用され、各種データが一時的に記憶される。CPU17は、上述したように、GUI部12からの信号を解釈して、チューナ2、OFDM復調部3、デマルチプレクサ4、オーディオデコーダ5、外部音声入力部6、音声切替部7、音声制御部8、ビデオデコーダ10、外部映像入力部11、GUI部12、映像合成部13、映像制御部14およびメモリ16を制御することにより、デジタル放送受信機100の全体の動作を制御する。
【0025】
次に、CPU17の詳細を説明する。図2は、CPU17の機能的な構成を示すブロック図であり、本発明に係る部分のみを示している。このCPU17は、プログラムにより構成された文字スーパー監視部21、文字スーパー解析部22、グラフィクス作成部23および映像レイアウト部24を備えている。
【0026】
文字スーパー監視部21は、デマルチプレクサ4から送られてくるカルーセルを入力し、該カルーセルに文字スーパーが含まれているか否か、つまり文字スーパーが受信されたか否かを、常に(デジタル放送視聴中以外であっても)監視する。そして、文字スーパーが含まれていることを検出すると、その文字スーパーを含むカルーセルを文字スーパー解析部22に送る。
【0027】
文字スーパー解析部22は、文字スーパー監視部21から送られてくるカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、文字スーパーの内容と画像の詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する。図3は、文字スーパー情報の一例を示す。この文字スーパー情報は、「受信日時」、「分類」、「内容」、「画像プロパティ」および「画像の有無」から構成されている。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23および映像レイアウト部24に送られる。
【0028】
グラフィクス作成部23は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報と、映像レイアウト部24から送られてくるレイアウト情報(詳細は後述)とから、文字スーパーとして表示するための文字スーパー提示画像を作成する。図4は、図3に示す文字スーパー情報の中のNo.1の情報に基づき作成された文字スーパー提示画像の一例を示す。このグラフィクス作成部23で作成された文字スーパー提示画像を表す文字スーパー提示画像データは、映像合成部13に送られる。
【0029】
映像レイアウト部24は、モニタ15のサイズ、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報および外部映像入力部11から送られてくるカーナビゲーション映像データに基づき、文字スーパー提示画像とカーナビゲーション映像とが重ならないように、文字スーパー提示画像の表示サイズおよび表示位置と、カーナビゲーション映像の表示サイズおよび表示位置を決定し、レイアウト情報として出力する。この映像レイアウト部24から出力されるレイアウト情報は、グラフィクス作成部23および映像合成部13に送られる。
【0030】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機100において、デジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作を説明する。
【0031】
アンテナ1で受信されたデジタル放送の電波は、電気信号に変換され、チューナ2に送られる。チューナ2は、アンテナ1から送られてくる信号の中から、CPU17によって指示される選局対象のチャンネルの周波数成分を抽出し、OFDM復調部3に送る。OFDM復調部3は、チューナ2から送られてくる信号をOFDM復調した後にデジタル信号に変換し、トランスポートストリームとしてデマルチプレクサ4に送る。デマルチプレクサ4は、OFDM復調部3から送られてくるトランスポートストリームを、オーディオストリーム、ビデオストリームおよびカルーセルに分離し、それぞれオーディオデコーダ5、ビデオデコーダ10およびCPU17に送る。
【0032】
デマルチプレクサ4で分離されたカルーセルは、CPU17の文字スーパー監視部21に送られる。文字スーパー監視部21は、文字スーパーの受信の有無を常に監視しており、文字スーパーの受信を検出すると、その文字スーパーを含むカルーセルを文字スーパー解析部22に送る。文字スーパー解析部22は、文字スーパー監視部21から受け取ったカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23へ送られる。
【0033】
グラフィクス作成部23は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報から文字スーパー提示画像を作成し、文字スーパー提示画像データとして映像合成部13へ送る。映像合成部13は、グラフィクス作成部23から送られてくる文字スーパー提示画像データとビデオデコーダ10から送られてくるデジタル放送映像データとを合成する。この映像合成部13で合成することにより得られた出力映像データは、映像制御部14に送られる。映像制御部14は、映像合成部13から送られてくる出力映像データを、アナログの映像信号に変換し、モニタ15に送る。モニタ15は、映像制御部14から送られてくる映像信号に応じた映像を表示する。
【0034】
なお、文字スーパー監視部21で作成された文字スーパー情報をメモリ16に蓄積しておき、後に、必要に応じて文字スーパーの履歴として参照するように構成することもできる。
【0035】
次に、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100において、カーナビゲーションシステム500からのカーナビゲーション映像およびカーナビゲーション音声を視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作を説明する。この場合、モニタ15にはカーナビゲーション映像が表示されていても、バックグラウンドでデジタル放送の受信、多重分離および復号などの処理が並行して実行されている。
【0036】
デジタル放送をアンテナ1で受信してデマルチプレクサ4でオーディオストリーム、ビデオストリームおよびカルーセルに分離し、それぞれオーディオデコーダ5、ビデオデコーダ10およびCPU17に送る動作は、上述したデジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作と同じである。
【0037】
デマルチプレクサ4で分離されたカルーセルは、CPU17の文字スーパー監視部21に送られる。文字スーパー監視部21は、文字スーパーの受信の有無を常に監視しており、文字スーパーの受信を検出すると、その文字スーパーを含むカルーセルを文字スーパー解析部22に送る。文字スーパー解析部22は、文字スーパー監視部21から受け取ったカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部で生成された文字スーパー情報は、映像レイアウト部24へ送られる。
【0038】
映像レイアウト部24は、文字スーパー提示画像とカーナビゲーション映像とが重ならないように、文字スーパー提示画像の表示サイズおよび表示位置と、カーナビゲーション映像の表示サイズおよび表示位置を決定し、レイアウト情報としてグラフィクス作成部23および映像合成部13に送る。
【0039】
グラフィクス作成部23は、映像レイアウト部24から送られてくるレイアウト情報によって示される表示サイズにしたがって、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報から文字スーパー提示画像を作成して映像合成部13へ送る。映像合成部13は、映像レイアウト部24から送られてくるレイアウト情報によって示される表示サイズおよび表示位置となるように、グラフィクス作成部23から送られてくる文字スーパー提示画像とビデオデコーダ10から送られてくるデジタル放送映像とを合成する。この映像合成部で合成された出力映像データは、映像制御部14に送られる。
【0040】
以後の動作は、上述したデジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作と同じである。図7は、上述した処理により、モニタ15に表示される画像の一例を示す図であり、カーナビゲーション映像が縦方向に縮小され、その下側に、文字スーパー提示画像が重複しないように配置されて表示されている。
【0041】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信機100によれば、デジタル放送以外の映像、すなわち、カーナビゲーション映像がモニタ15に表示されている時に受信した文字スーパーを、カーナビゲーション映像に合成して表示するように構成したので、ユーザは、デジタル放送以外を視聴している時であっても文字スーパーの情報を取得することができる。
【0042】
なお、カーナビゲーション映像の出力時は、音声切替部7は、カーナビゲーションシステム500から外部音声入力部6を介して送られてくるカーナビゲーション音声データを選択するように切り替えられていることが好ましい。
【0043】
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機200の構成を示すブロック図である。このデジタル放送受信機200は、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100から外部音声入力部6、音声切替部7および外部映像入力部11が除去され、オーディオデコーダ5の出力は、音声制御部8に直接に送られるように変更されるとともに、地図データメモリ18が追加されて構成されている。
【0044】
この実施の形態2に係るデジタル放送受信機200において、映像合成部13は、ビデオデコーダ10から送られてくるデジタル放送映像、GUI部12から送られてくるメニュー画面、CPU17から送られてくる文字スーパー提示画像およびCPU17から送られてくる文字スーパー関連地図(詳細は後述する)を合成して出力映像データを生成し、映像制御部14に送る。
【0045】
この場合、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100のCPU17に含まれる映像レイアウト部24と同様の機能を導入することにより、映像合成部13は、ビデオデコーダ10で作成されたデジタル放送映像、グラフィクス作成部23で作成された文字スーパー提示画像および関連地図作成部26で作成された文字スーパー関連地図が互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成するように構成することができる。この構成によれば、互いの表示が邪魔にならないように各画像を配置することが可能になる。
【0046】
地図データメモリ18は、地図データを記憶している。この地図データメモリ18に記憶されている地図データは、関連地図作成部26によって読み出される。
【0047】
次に、CPU17の詳細を説明する。図9は、CPU17の機能的な構成を示すブロック図であり、本発明に係る部分のみを示している。このCPU17は、文字スーパー解析部22、グラフィクス作成部23、関連地域解析部25、関連地図作成部26を備えている。
【0048】
文字スーパー解析部22は、デマルチプレクサ4から送られてくるカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、例えば図3に示すような文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23および関連地域解析部25に送られる。
【0049】
グラフィクス作成部23は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報から、例えば図4に示すような文字スーパー提示画像を作成する。このグラフィクス作成部23で作成された文字スーパー提示画像を表す文字スーパー提示画像データは、映像合成部13に送られる。
【0050】
関連地域解析部25は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報を解析し、例えば文字スーパー情報に含まれる地名などから、文字スーパーの内容に関連する地域を特定する。この関連地域解析部25で特定された地域を表すデータは、関連地図作成部26に送られる。
【0051】
関連地図作成部26は、関連地域解析部25から送られてくる地域を表すデータに対応する地図データを地図データメモリ18から読み出し、文字スーパー情報と関連する文字スーパー関連地図を作成する。
図10は、文字スーパー関連地図の一例を示しており、文字スーパー
「○○自動車道路(上り)」に対応する道路が強調表示されて示されている。この関連地図作成部26で作成された文字スーパー関連地図を表すデータは、映像合成部13に送られる。
【0052】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機200の動作を、デジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作を中心に説明する。
【0053】
アンテナ1で受信されたデジタル放送の電波は、電気信号に変換され、チューナ2に送られる。チューナ2は、アンテナ1から送られてくる信号の中から、CPU17によって指示される選局対象のチャンネルの周波数成分を抽出し、OFDM復調部3に送る。OFDM復調部3は、チューナ2から送られてくる信号をOFDM復調した後にデジタル信号に変換し、トランスポートストリームとしてデマルチプレクサ4に送る。デマルチプレクサ4は、OFDM復調部3から送られてくるトランスポートストリームを、オーディオストリーム、ビデオストリームおよびカルーセルに分離し、それぞれオーディオデコーダ5、ビデオデコーダ10およびCPU17に送る。
【0054】
デマルチプレクサ4で分離されたカルーセルは、CPU17の文字スーパー解析部22に送られる。文字スーパー解析部22は、デマルチプレクサ4から受け取ったカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23および関連地域解析部25に送られる。
【0055】
グラフィクス作成部23は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報から文字スーパー提示画像を作成し、文字スーパー提示画像データとして映像合成部13に送る。
【0056】
関連地域解析部25は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報を解析して文字スーパーの内容に関連する地域を特定し、この特定した地域を表すデータを関連地図作成部26に送る。関連地図作成部26は、関連地域解析部25から送られてくる地域を表すデータに対応する地図データを地図データメモリ18から読み出し、文字スーパー情報と関連する文字スーパー関連地図を作成する。この関連地図作成部26で作成された文字スーパー関連地図を表すデータは、映像合成部13に送られる。
【0057】
映像合成部13は、ビデオデコーダ10から送られてくるデジタル放送映像、GUI部12から送られてくるメニュー画面、グラフィクス作成部23から送られてくる文字スーパー提示画像および関連地図作成部26から送られてくる文字スーパー関連地図を、モニタ15の画面内に収まるように合成して出力映像データを生成し、映像制御部14に送る。映像制御部14は、映像合成部13から送られてくる出力映像データを、アナログの映像信号に変換し、モニタ15に送る。モニタ15は、映像制御部14から送られてくる映像信号に応じた映像を表示する。
【0058】
図11は、上述した処理により、モニタ15に表示される画像の一例を示す図であり、データ放送映像が縦および横方向に縮小され、その下側に、文字スーパー提示画像と文字スーパー関連地図が重複しないように配置されて表示されている。
【0059】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るデジタル放送受信機200によれば、受信した文字スーパーの情報をデジタル放送映像と同時に表示することができるとともに、文字スーパーの情報と関連する地域を、ユーザに、よりわかりやすく伝えることができる。
【0060】
なお、映像合成部13は、文字スーパーに画像が含まれている場合は、文字スーパー関連地図を除いて合成するように構成することもできる。
【0061】
また、第1の変形例に係るデジタル放送受信機は、上述した実施の形態2に係るデジタル放送受信機に、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100と同様の外部映像入力部11を備え、さらに、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100のCPU17に含まれる映像レイアウト部24と同様の機能を導入することにより、文字スーパー解析部22は、文字スーパーを解析して文字スーパー情報を生成し、映像合成部13は、ビデオデコーダ10で作成されたデジタル放送映像、グラフィクス作成部23で作成された文字スーパー提示画像、関連地図作成部26で作成された文字スーパー関連地図から入力されたカーナビゲーション映像が互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成するように構成できる。この構成によれば、デジタル放送視聴中以外であっても文字スーパーを取得することが可能になる。
【0062】
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信機300の構成を示すブロック図である。このデジタル放送受信機300は、実施の形態2に係るデジタル放送受信機200からスピーカ9、モニタ15および地図データメモリ18が除去されるとともに、外部出力部19が追加されて構成されている。
【0063】
このデジタル放送受信機300においては、音声制御部8から出力される音声信号、映像制御部14から出力される映像信号およびCPU17から出力される文字スーパー情報は、外部出力部19に送られ、外部出力部19は、これら音声信号、映像信号および文字スーパー情報をカーナビゲーションシステム500に送る。
【0064】
カーナビゲーションシステム500には、スピーカ501およびモニタ502が接続されており、デジタル放送受信機300の外部出力部19から送られてきた音声信号および映像信号をスピーカ501およびモニタ502にそれぞれ送るか、自己の内部で発生したカーナビゲーション音声およびカーナビゲーション映像をスピーカ501およびモニタ502にそれぞれ送るかを切り替えることができるようになっている。
【0065】
さらに、カーナビゲーションシステム500は、デジタル放送受信機300の外部出力部19から送られてきた文字スーパー情報に基づき文字スーパー提示画像を作成し、この文字スーパー提示画像と、自己の内部で発生したカーナビゲーション映像を合成してモニタ502に送ることができるように構成されている。
【0066】
次に、CPU17の詳細を説明する。図13は、CPU17の機能的な構成を示すブロック図であり、本発明に係る部分のみを示している。このCPU17は、文字スーパー監視部21、文字スーパー解析部22およびグラフィクス作成部23を備えている。
【0067】
文字スーパー監視部21は、デマルチプレクサ4から送られてくるカルーセルを入力し、該カルーセルに文字スーパーが含まれているか否か、つまり文字スーパーが受信されたか否かを、常に(デジタル放送視聴中以外であっても)監視する。そして、文字スーパーが含まれていることを検出すると、その文字スーパーを含むカルーセルを文字スーパー解析部22に送る。
【0068】
文字スーパー解析部22は、文字スーパー監視部21から送られてくるカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、例えば図3に示すような文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23および外部出力部19に送られる。なお、文字スーパー提示画像がカーナビゲーションシステム500で作成される場合は、文字スーパー解析部22で作成された文字スーパー情報は、グラフィクス作成部23に送られない。
【0069】
グラフィクス作成部23は、文字スーパー解析部22から送られてくる文字スーパー情報から、例えば図4に示すような文字スーパー提示画像を作成する。このグラフィクス作成部23で作成された文字スーパー提示画像を表す文字スーパー提示画像データは、映像合成部13に送られる。
【0070】
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信機300の動作を説明する。このデジタル放送受信機300の動作のうち、デジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作は、音声および映像がカーナビゲーションシステム500に接続されたスピーカ501およびモニタ502から出力されることを除けば、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100の動作と同じである。
【0071】
次に、実施の形態3に係るデジタル放送受信機100において、カーナビゲーションシステム500で生成されたカーナビゲーション映像およびカーナビゲーション音声を視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作を説明する。この場合、モニタ15にはカーナビゲーション映像が表示されていても、バックグラウンドでデジタル放送の受信、多重分離および復号などの処理が並行して実行されている。
【0072】
デジタル放送をアンテナ1で受信してデマルチプレクサ4でオーディオストリーム、ビデオストリームおよびカルーセルに分離し、それぞれオーディオデコーダ5、ビデオデコーダ10およびCPU17に送る動作は、上述した実施の形態1に係るデジタル放送受信機100における、デジタル放送の視聴時に文字スーパーが受信された場合の動作と同じである。
【0073】
デマルチプレクサ4で分離されたカルーセルは、CPU17の文字スーパー監視部21に送られる。文字スーパー監視部21は、文字スーパーの受信の有無を常に監視しており、文字スーパーの受信を検出すると、その文字スーパーを含むカルーセルを文字スーパー解析部22に送る。文字スーパー解析部22は、文字スーパー監視部21から受け取ったカルーセルに含まれる文字スーパーの解析および抽出を行い、文字スーパー情報を生成する。この文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報は、外部出力部19に送られる。
【0074】
外部出力部19は、文字スーパー解析部22で生成された文字スーパー情報をカーナビゲーションシステム500に送る。カーナビゲーションシステム500は、外部出力部19から送られてきた文字スーパー情報から、表示すべき文字スーパーの内容(テキスト)を取得し、文字スーパー提示画像を作成する。そして、この作成した文字スーパー提示画像と、自己の内部で発生したカーナビゲーション映像とを合成してモニタ502に送る。これにより、モニタ502に、自己の内部で発生したカーナビゲーション映像、例えば地図と文字スーパーとから成る画像が表示される。
【0075】
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係るデジタル放送受信機300によれば、カーナビゲーションシステム500に文字スーパー情報を送るように構成したので、カーナビゲーションシステム500で文字スーパー提示画像を表示させることができる。また、カーナビゲーション映像と文字スーパー提示画像とを合成して表示するように構成したので、ユーザは、画面を切り替えることなく文字スーパーの情報を取得することができる。
【0076】
次に、上述した実施の形態3に係るデジタル放送受信機300の変形例を説明する。第1の変形例に係るデジタル放送受信機においては、カーナビゲーションシステム500は、実施の形態2に係るデジタル放送受信機200と同様に、外部出力部19から送られてくる文字スーパー情報から、例えば〇〇自動車道路、××IC、〇〇ICといった地名を検出して関連する地域を特定し、この特定した関連する地域の地図データを自己の内部に保有している地図データメモリ(図示しない)から読み出して文字スーパー関連地図を作成する。
【0077】
また、カーナビゲーションシステム500は、外部出力部19から送られてくる文字スーパー情報に基づき文字スーパー提示画像を作成する。そして、これら文字スーパー関連地図と文字スーパー提示画像とを合成してモニタ502に表示するように構成されている。この第1の変形例に係るデジタル放送受信機によれば、文字スーパーの情報と関連する地域をユーザにわかりやすく伝えることができる。
【0078】
第2の変形例に係るデジタル放送受信機は、カーナビゲーションシステム500において、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100のCPU17に含まれる映像レイアウト部24と同様の機能を導入し、外部出力部19から送られてくる文字スーパー情報に基づき作成した文字スーパー提示画像と、自己の内部で発生したカーナビゲーション映像とが互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成してモニタ502に表示する。図14は、第2の変形例に係るデジタル放送受信機によってモニタ15に表示される画像の一例を示す図であり、カーナビゲーション映像が縦および横方向に縮小され、その下側に、文字スーパー提示画像および文字スーパー関連地図が重複しないように配置されて表示されている。この構成によれば、表示の見落としを防ぐことができる。
【0079】
第3の変形例に係るデジタル放送受信機は、カーナビゲーションシステム500において、実施の形態1に係るデジタル放送受信機100のCPU17に含まれる映像レイアウト部24と同様の機能を導入し、外部出力部19から送られてくる文字スーパー情報を解析して関連する地域を検出し、この検出した関連する地域の文字スーパー関連地図を作成し、この作成した文字スーパー関連地図と、外部出力部19から送られてくる文字スーパー情報に基づき作成した文字スーパー提示画像とが互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を決定して合成してモニタ502に表示するようにしたものである。この構成によれば、表示の見落としを防ぐことができる。
【0080】
なお、上述した実施の形態1〜実施の形態3およびこれらの変形例に係るデジタル放送受信機において、モニタ15またはモニタ502は、文字スーパー情報に基づき作成された文字スーパー提示画像の文字フォントを適宜調整して表示するように構成することができる。この構成によれば、モニタ15に表示された文字スーパーの読みやすさを向上させることができる。
【0081】
以上のように、この発明に係るデジタル放送受信機は、外部映像を表示している際に、バックグラウンドでデジタル放送を受信することにより得られた受信信号から文字スーパー情報を取得して文字スーパー提示画像を作成し、外部映像と文字スーパー提示画像が重ならないように合成して表示するように構成したことで、視聴中の映像をデジタル放送に切り替えなくても文字スーパーを表示させることができるので、カーナビゲーション装置などに用いるのに適している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送を受信する受信手段と、
前記受信手段からの受信信号に文字スーパーが含まれるか否かを常に監視する文字スーパー監視部と、
前記文字スーパー監視部によって文字スーパーが含まれることが検出された場合に、該文字スーパーを解析して前記文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部と、
外部から外部映像を入力する外部映像入力部と、
前記文字スーパーの詳細情報と前記外部映像のデータとに基づき、前記文字スーパー情報を用いて生成される文字スーパー提示画像と、前記外部映像入力部からの外部映像とが互いに重ならないように、文字スーパー提示画像および外部映像の各々の表示サイズおよび表示位置を決定する映像レイアウト部と、
前記文字スーパー解析部からの文字スーパー情報を用いて、前記映像レイアウト部で決定された表示サイズを有する文字スーパー提示画像を作成するグラフィクス作成部と、
前記グラフィクス作成部で作成された文字スーパー提示画像と前記外部映像入力部からの外部映像とを、前記映像レイアウト部で決定された表示サイズおよび表示位置に基づき合成する映像合成部と、
前記映像合成部で合成された映像を表示する表示手段
とを備えたデジタル放送受信機。
【請求項2】
デジタル放送を受信する受信手段と、
前記受信手段からの受信信号をデコードしてデジタル放送映像を作成するビデオデコーダと、
前記受信手段からの受信信号に含まれる文字スーパーを解析して前記文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部と、
地図データを記憶する地図データメモリと、
前記文字スーパー解析部からの文字スーパー情報を解析して関連する地域を特定する関連地域解析部と、
前記関連地域解析部で特定された関連する地域の地図データを前記地図データメモリから読み出して文字スーパー関連地図を作成する関連地図作成部と、
前記文字スーパー解析部からの文字スーパー情報に基づき文字スーパー提示画像を作成するグラフィクス作成部と、
前記デジタル放送映像のデータと前記文字スーパーの詳細情報と前記文字スーパー関連地図のデータとに基づき、前記ビデオデコーダで作成されたデジタル放送映像、前記グラフィクス作成部で作成された文字スーパー提示画像および前記関連地図作成部で作成された文字スーパー関連地図を互いに重ならないよう各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成する映像合成部と、
前記映像合成部で合成された映像を表示する表示手段
とを備えたデジタル放送受信機。
【請求項3】
デジタル放送を受信する受信手段と、
前記受信手段からの受信信号に文字スーパーが含まれるか否かを常に監視する文字スーパー監視部と、
前記文字スーパー監視部によって文字スーパーが含まれることが検出された場合に、該文字スーパーを解析して前記文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部と、
前記文字スーパー解析部からの文字スーパー情報を、外部に出力する外部出力部
と、
前記外部出力部から出力された文字スーパー情報に基づき文字スーパー提示画像を作成し、該作成した文字スーパー提示画像と、自己の内部で発生した映像とを合成して表示する外部機器とを備え、
前記外部機器は、前記文字スーパー提示画像と、前記自己の内部で発生した映像とが互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成して表示する
ことを特徴とするデジタル放送受信機。
【請求項4】
デジタル放送を受信する受信手段と、
前記受信手段からの受信信号に文字スーパーが含まれるか否かを常に監視する文字スーパー監視部と、
前記文字スーパー監視部によって文字スーパーが含まれることが検出された場合に、該文字スーパーを解析して前記文字スーパーの詳細情報を含む文字スーパー情報を生成する文字スーパー解析部と、
前記文字スーパー解析部からの文字スーパー情報を、外部に出力する外部出力部と、
前記外部出力部から出力された文字スーパー情報に基づき文字スーパー提示画像を作成し、該作成した文字スーパー提示画像と、自己の内部で発生した映像とを合成して表示する外部機器とを備え、
前記外部機器は、前記外部出力部から送られてくる文字スーパー情報を解析して関連する地域を検出し、該検出した関連する地域の地図である文字スーパー関連地図を作成し、該作成した文字スーパー関連地図と、前記文字スーパー提示画像と、前記自己の内部で発生した映像とを互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を決定して合成して表示する
ことを特徴とするデジタル放送受信機。
【請求項5】
外部から外部映像を入力する外部映像入力部を備え、
映像合成部は、ビデオデコーダで作成されたデジタル放送映像、グラフィクス作成部で作成された文字スーパー提示画像、関連地図作成部で作成された文字スーパー関連地図および前記外部映像入力部から入力された外部映像が互いに重ならないように、各々の表示サイズおよび表示位置を調整して合成する
ことを特徴とする請求項2記載のデジタル放送受信機。
【請求項6】
文字スーパー情報に基づき作成された文字スーパー提示画像の文字フォントは表示時に調整される
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−120212(P2012−120212A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−5235(P2012−5235)
【出願日】平成24年1月13日(2012.1.13)
【分割の表示】特願2009−541017(P2009−541017)の分割
【原出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】