説明

デヒドロエピアンドロステロン産生促進剤およびその用途

【課題】 経口投与が可能な新たなDHEA産生促進剤を提供する。
【解決手段】 バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属、および、キク科アンテミス属からなる群から選択された少なくとも一つの植物の抽出物を含む組成物をDHEA産生促進剤として提供する。前記抽出物としては、いずれか一種類でもよいし、二種類以上の併用であってもよい。具体例としては、前記4種類の植物の抽出物の混合物であることが好ましい。このDHEA産生促進剤は、例えば、皮膚改善剤等のアンチエイジング剤、免疫賦活剤、抗糖尿病剤、抗骨粗しょう剤、抗動脈硬化剤、抗肥満剤、睡眠促進剤、抗中枢神経剤等の医薬品としても使用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デヒドロエピアンドロステロンの産生促進剤およびその用途に関する。
【背景技術】
【0002】
デヒドロエピアンドロステロン(以下、「DHEA」という)は、副腎皮質から分泌する性ステロイドホルモンであり、その99%以上は、血中において硫化物となり、デヒドロエピアンドロステロンサルフェート(以下、「DHEA−s」)として存在している。これらのDHEAおよびDHEA−sは、一般に、副腎アンドロゲンと呼ばれる(以下、両者をあわせて「DHEA」ともいう)。DHEAは、年齢によって経時的に変動する性ホルモンであり、思春期前には低く、思春期にピークを迎え、その後、減少することが知られている。
【0003】
DHEAの効能としては、例えば、皮膚表皮の角質化の促進・障壁(バリア)効果の促進、皮膚のしわ・つや・たるみ等の劣化防止等があり、アンチエイジングに有効であることが報告されている。この他にも、例えば、免疫賦活作用、抗糖尿病作用、抗骨粗しょう作用、抗動脈硬化作用、抗肥満作用、抗中枢神経作用等が報告されている。このため、アンチエイジングや各種疾患の予防や改善に、DHEAが有用であると考えられ、例えば、DHEAを投与する直接的な方法や、DHEAの産生を促進する間接的な方法が実践されている。前者の直接的な方法としては、例えば、DHEAを投与する方法や、DHEAの前駆体(ジオスゲニン)を投与して体内での代謝により前駆体からDHEAを産生する方法が開示されている(特許文献1)。また、後者の間接的な方法としては、ローズオイル、バレリアンオイル、ジメトキシメチルベンゼンおよびリナロールからなる組成物を鼻粘膜や皮膚から経皮吸収させることで、DHEA産生を促進する方法が開示されている(特許文献2)。また、魚鱗粉末の摂取により、尿中のDHEA−s代謝産物(17−KS−S)が上昇することから、魚鱗粉末がDHEA産生促進剤として使用できることが示唆されている(特許文献3)。
【0004】
しかしながら、性ホルモンであるDHEAやその前駆体を直接投与することは、ホルモンバランスを崩す危険性がある。他方、DHEA産生促進剤の場合、前述のような経皮吸収では、十分量を摂取することが困難である。また、魚鱗粉末の場合、経口用としての使用が考えられるが、風味の点で問題がある。
【特許文献1】特開2007−16013号公報
【特許文献2】特開2007−8862号公報
【特許文献3】特開2005−30671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、経口投与が可能な新たなDHEA産生促進剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のDHEA産生促進剤は、バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属、および、キク科アンテミス属からなる群から選択された少なくとも一つの植物の抽出物を含むことを特徴とする。なお、本発明において「DHEA」とは、DHEAだけでなくDHEA−sも含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明のDHEA産生促進剤によれば、経口投与によって、体内におけるDHEAの産生量を増加させることができる。前述のようにDHEAは様々な効能を有することから、本発明のDHEA産生促進剤を摂取すれば、DHEAの産生が向上するため、例えば、アンチエイジング、皮膚の改善、免疫賦活等の種々の効果を得ることができる。また、本発明のDHEA産生促進剤に含まれる抽出物は、全て植物由来であり、ハーブとしても知られていることから、風味の点でも非常に優れている。したがって、本発明のDHEA産生促進剤は、例えば、健康食品、化粧品、医薬品の分野において、非常に有用といえる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のDHEA産生促進剤であって、前述のように、バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属、および、キク科アンテミス属からなる群から選択された少なくとも一つの植物の抽出物を含むことを特徴とする。本発明においては、前述の植物のうち、いずれか一種類の抽出物でもよいし、二種類以上の抽出物を含んでもよい。具体例として、本発明は、バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属、および、キク科アンテミス属の混合抽出物を含むことが好ましい。
【0009】
本発明におけるバラ科サンザシ属(Rosaceae Crataegus)の植物としては、例えば、セイヨウサンザシ(Crataegus oxyacantha L.)、サンザシ(C.cuneata Sieb.et Zucc.)等があげられる。バラ科サンザシ属の抽出物は、例えば、花、花穂、果皮、果実、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、種子のいずれの抽出物であってもよく、1つの部位の抽出物でも、2つ以上の部位の抽出物でもよく、また、全草の抽出物であってもよい。このように、抽出物の部位は限定されないが、例えば、果実の抽出物があげられる。
【0010】
本発明におけるドクダミ科ドクダミ属(Saururaceae Houttuynia)の植物としては、例えば、ドクダミ(Houttuynia cordata Thunberg)があげられる。ドクダミ科ドクダミ属の抽出物は、例えば、花、花穂、果皮、果実、茎、葉、根茎、根皮、根、種子のいずれの抽出物であってもよく、1つの部位の抽出物でも、2つ以上の部位の抽出物でもよく、また、全草の抽出物であってもよい。このように、抽出物の部位は限定されないが、例えば、花、花穂、果皮、果実、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹等の地上部の抽出物があげられる。
【0011】
本発明におけるブドウ科ブドウ属(Vitaceae Vitis)の植物としては、ブドウ(Vitis vinifera L.)、アメリカブドウ(Vitis labrusca L.)、アマヅル(V.saccharifera Makino)、エビヅル(V.ficifolia Bunge var.lobata(Regel)Nakai)、サンカクヅル(V.flexuosa Thunb.)、ヤマブドウ(V.coiguetiae Pulliat)、欧・米雑種ブドウ(V.labruscana Bailey)等があげられる。ブドウ科ブドウ属の抽出物は、例えば、花、花穂、果皮、果実、茎、葉、枝、枝葉、幹、樹皮、根茎、根皮、根、種子のいずれの抽出物であってもよく、1つの部位の抽出物でも、2つ以上の部位の抽出物でもよく、また、植物全体の抽出物であってもよい。このように、抽出物の部位は限定されないが、例えば、葉の抽出物があげられる。
【0012】
本発明におけるキク科アンテミス属(Compositae Anthemis(Chamaemelum))の植物としては、例えば、ローマカミツレ(Anthemis nobilis L.(=Chamaemelum nobile))等があげられる。キク科アンテミス属の抽出物は、例えば、花、花穂、果皮、果実、茎、葉、根茎、根皮、根、種子のいずれの抽出物であってもよく、1つの部位の抽出物でも、2つ以上の部位の抽出物でもよく、また、全草の抽出物であってもよい。このように、抽出物の部位は限定されないが、例えば、頭状花の抽出物があげられる。
【0013】
本発明における抽出物は、例えば、前述のような植物の所望の部位または植物体全体から得ることができる。抽出方法は、制限されないが、例えば、圧搾方法や、溶媒抽出方法があげられる。溶媒抽出方法における抽出溶媒としては、制限されないが、例えば、水等の水性溶媒や、有機溶媒があげられる。前記有機溶媒としては、例えば、エタノールやメタノール等の低級アルコール類;無水エタノール;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン等のケトン類;酢酸エチルエステル等のエステル類;ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等があげられる。前記抽出溶媒は、前記水性溶媒と有機溶媒との混合液でもよく、例えば、各種アルコール水溶液があげられ、具体例としては、エタノール水溶液があげられる。混合液における有機溶媒の割合は、例えば、5〜80体積%である。これらの溶媒は、1種類でもよいし、2種類以上を併用してもよい。
【0014】
前記抽出方法は、例えば、前述の植物の所望の部位または植物体全体を原料とし、これを前記抽出溶媒に浸漬することによって行うことができる。前記原料は、例えば、そのまま前記抽出溶媒に浸漬してもよいし、粉砕した後に前記抽出溶媒に浸漬してもよい。2種類の原料を使用する場合、各原料にそれぞれ抽出処理を施してもよいし、2種類以上の原料の混合物に抽出処理を施してもよい。2種類以上の原料を使用する場合、原料の添加割合は、制限されないが、例えば、等量(重量)であり、前記4種類の植物を使用する場合、それぞれの原料を1:1:1:1(乾燥重量比)で混合した混合原料を抽出処理することが好ましい。
【0015】
原料と前記抽出溶媒との添加割合は、制限されないが、原料100gに対して、例えば、抽出溶媒0.1〜1000Lであり、好ましくは1〜100Lである。前記原料の抽出溶媒への浸漬時間は、制限されず、例えば、植物の種類や植物の量、抽出溶媒の種類や量に応じて適宜設定できるが、例えば、原料100gを抽出溶媒10Lに浸漬する場合、0.5時間以上が好ましく、より好ましくは0.5〜24時間である。
【0016】
また、抽出条件は、制限されないが、例えば、水等の水性溶媒で抽出する場合は、熱水抽出が好ましい。また、熱水抽出に先立って、前述のような条件で前記水性溶媒に原料を浸漬させておくことが好ましい。前記熱水抽出の加熱温度は、制限されないが、例えば、30℃以上であり、好ましくは50〜100℃である。また、熱水抽出の処理時間は、例えば、処理する原料の種類や量、抽出溶媒の量に応じて適宜設定できるが、例えば、原料100gを抽出溶媒10Lで抽出する場合、0.5時間以上であることが好ましく、より好ましくは0.5〜24時間である。
【0017】
得られた抽出物は、例えば、そのままDHEA産生促進剤に使用してもよいし、さらに精製処理を施したものをDHEA産生促進剤に使用してもよい。前記精製処理としては、制限されないが、例えば、蒸留処理、濾過処理、クロマトグラフィー処理、乾燥処理等があげられる。
【0018】
本発明における抽出物の形態は、制限されず、例えば、溶液状、ペースト状、粉末状があげられ、後述するDHEA産生促進剤の形態に応じて、適宜選択することができる。
【0019】
本発明のDHEA産生促進剤は、前記抽出物が含まれていればよく、その形態は制限されず、固形状、液状、ゲル状等があげられる。形態の具体例としては、例えば、アンプル、カプセル、丸剤、錠剤、粉末、顆粒等があげられる。また、本発明のDHEA産生促進剤は、前記抽出物の他に、例えば、賦形剤等の各種添加剤を含んでもよい。
【0020】
本発明のDHEA産生促進剤は、前述のように、DHEA産生促進のための有効成分として、バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属およびキク科アンテミス属からなる群から選択された少なくとも一つの植物の抽出物を含むことから、安全性に優れることも明らかである。本発明のDHEA産生促進剤の摂取量は、制限されず、例えば、性別、年齢、疾患の種類等に応じて適宜設定できるが、健常成人においては、一日あたり、前記抽出物(固形分)10〜2000mgを摂取することが好ましく、より好ましくは50〜1000mgである。摂取方法も制限されず、例えば、本発明のDHEA産生促進剤の形態に応じて決定でき、例えば、飲料としての摂取、サプリメントとしての摂取、他の食品に混入させて摂取すること等が可能である。
【0021】
つぎに、本発明のアンチエイジング剤は、前述のような本発明のDHEA産生促進剤を含むことを特徴とする。本発明によれば、例えば、加齢や老化に伴う現象を、改善または遅らせることが可能である。本発明のアンチエイジング剤は、本発明のDHEA産生促進剤を含んでいればよく、その他の組成や構成等は何ら制限されず、例えば、前記本発明のDHEA産生促進剤と同様の組成や形状があげられる。
【0022】
本発明の皮膚改善剤は、前述のような本発明のDHEA産生促進剤を含むことを特徴とする。本発明によれば、例えば、皮膚の角質化の防止、しわ、つや、たるみ等を防止することができ、皮膚の弾力性を維持または改善することができる。本発明の皮膚改善剤は、本発明のDHEA産生促進剤を含んでいればよく、その他の組成や構成等は何ら制限されず、例えば、前記本発明のDHEA産生促進剤と同様の組成や形状があげられる。
【0023】
また、本発明のDHEA産生促進剤を含む組成物(すなわち、前記抽出物を含む組成物)は、例えば、各種医薬品として使用できる。前記医薬品としては、例えば、DHEAが免疫賦活作用、抗糖尿病作用、抗骨粗しょう作用、抗動脈硬化作用、抗肥満作用、睡眠促進作用および抗中枢神経作用を示すことから、免疫賦活剤、抗糖尿病剤、抗骨粗しょう剤、抗動脈硬化剤、抗肥満剤、睡眠促進剤および抗中枢神経剤等があげられる。本発明の医薬品は、本発明のDHEA産生促進剤を含んでいればよく、その他の組成や構成等は何ら制限されず、例えば、前記本発明のDHEA産生促進剤と同様の組成や形状があげられる。
【0024】
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は下記実施例により制限されない。
【実施例1】
【0025】
ローマカミツレ(頭状花)、ドクダミ(地上部)、セイヨウサンザシ(果実)およびブドウ(葉)の各乾燥物を、等量(重量)となるように混合した。この乾燥混合物(100g)を精製水(10L)に約80℃で約5時間浸漬させることによって、前記乾燥混合物の植物エキスを抽出した。この抽出液をろ過して残渣を除去し、ろ液(約10kg)を回収した。このろ液をさらに乾燥して溶媒(精製水)を除去することによって、粉末物20gを得た。前記粉末物を、賦形剤(デキストリン、でんぷん、ステアリン酸カルシウム、二酸化ケイ素、カラメル色素、二酸化チタン、大豆由来レシチン)と混合し、豚由来ゼラチン製ハードカプセルに、3粒あたり前記粉末物(固形分)が240mgとなるように調合した。カプセル3粒を一回の試験食とした。
【0026】
被検者は、2型糖尿病患者の成人男性6例および2型糖尿病患者の女性1例とした(合計7名)。被検者は、前記試験食を1日1回、12週間摂取した。そして、摂取開始時を0日とし、0日目、8週間目および12週間目に血液を採取し、下記方法により血中DHEA−sを測定した。また、0日目、2週間目、4週間目、8週間目、12週間目には、下記方法により皮膚の弾力指数を測定した。なお、試験期間中は、全被検者ともに、暴飲暴食を避け、過激な運動等を行わず、生活習慣を維持するようにした。そして、採血の際には、前日午後10時から採取終了まで水以外の摂取は絶ち、当日の午前9時から午後12時までの間に採血を行った。また、DHEA−s測定は、採血後ただちに行った。
【0027】
血中DHEA−sの測定は、市販のキット((株)ヤトロン社製、商品名DPC DHEA−Sキット)を用いて、そのプロトコールに従って行った。皮膚の弾力性指数の測定は、商品名キュートメーター((株)インテグラル)を用いて、そのプロトコールに従って行った。これらの測定結果は、平均値±標準偏差で示した。また、データ集計には、Microsoft Office Excel 2003(商品名、マイクロソフト社製)を、統計解析には、Dr.SPSSII for Windows(商品名、エス・ピー・エス・エス社製)を用いた。
【0028】
これらの結果を図1および図2に示す。図1は、試験食摂取後の血中DHEA−sの経時的変化を示すグラフである。また、図2は、試験食摂取後の皮膚の弾力指数の経時的変化ならびにその変化を示すグラフである。
【0029】
図1に示すように、試験食の摂取により、各被験者の血中DHEA−sが向上していることが確認された。この結果から、本発明のDHEA産生促進剤の摂取によりDHEAの産生が促進されることがわかる。また、図2に示すように、試験食の摂取により各被験者の皮膚弾力指数は向上し、その変化率(平均)も向上した。この結果から、本発明のDHEA産生促進剤の摂取によりDHEAの産生が促進され、それに伴い皮膚の弾力性が改善されていることがわかる。なお、前記抽出物は、DPPHラジカル消去活性がα−トコフェロールの10倍、スーパーオキシド消去活性がα−トコフェロールの95倍活性であることも確認済みであり、さらに抗酸化作用を有することも明らかとなっている。
【産業上の利用可能性】
【0030】
以上のように、本発明によれば、経口投与によって、体内におけるDHEAの産生量を増加することができる。前述のようにDHEAは、様々な効能を有することから、本発明のDHEA産生促進剤を摂取すれば、DHEAの産生が向上するため、例えば、アンチエイジング、皮膚の改善、免疫賦活等の種々の効果を得ることができる。また、本発明のDHEA産生促進剤に含まれる抽出物は、全て植物由来であり、ハーブとしても知られていることから、風味の点でも非常に優れている。したがって、本発明のDHEA産生促進剤は、例えば、健康食品、化粧品、医薬品の分野において、非常に有用といえる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の実施例における、試験食摂取後の血中DHEA−sの経時的変化を示すグラフである。
【図2】図2は、本発明の前記実施例における、試験食摂取後の皮膚の弾力指数の経時的変化ならびにその変化を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デヒドロエピアンドロステロンの産生促進剤であって、
バラ科サンザシ属、ドクダミ科ドクダミ属、ブドウ科ブドウ属、および、キク科アンテミス属からなる群から選択された少なくとも一つの植物の抽出物を含むことを特徴とするデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤。
【請求項2】
バラ科サンザシ属の植物が、セイヨウサンザシであり、ドクダミ科ドクダミ属の植物が、ドクダミであり、ブドウ科ブドウ属の植物がブドウであり、キク科アンテミス属の植物が、ローマカミツレである、請求項1記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤。
【請求項3】
デヒドロエピアンドロステロンの産生促進剤が、バラ科サンザシ属の植物、ドクダミ科ドクダミ属の植物、ブドウ科ブドウ属の植物、および、キク科アンテミス属の植物の混合抽出物を含む、請求項1または2記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤。
【請求項4】
前記抽出物が、熱水抽出物および有機溶媒抽出物の少なくとも一方である、請求項1から3のいずれか一項に記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤。
【請求項5】
アンチエイジング剤であって、請求項1から4のいずれか一項に記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤を含むことを特徴とするアンチエイジング剤。
【請求項6】
皮膚改善剤であって、請求項1から4のいずれか一項に記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤を含むことを特徴とする皮膚改善剤。
【請求項7】
医薬品であって、請求項1から4のいずれか一項に記載のデヒドロエピアンドロステロン産生促進剤を含むことを特徴とする医薬品。
【請求項8】
前記医薬品が、免疫賦活剤、抗糖尿病剤、抗骨粗しょう剤、抗動脈硬化剤、抗肥満剤、睡眠促進剤および抗中枢神経剤からなる群から選択された少なくとも一つの医薬品である、請求項7記載の医薬品。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−231031(P2008−231031A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−73415(P2007−73415)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 電気通信回線による発表: 掲載年月日:平成19年2月1日 掲載アドレス:http://nenkai.pharm.or.jp/127/pc/ipdfview.asp?i=1389 発表した刊行物: 刊行物名:「日本薬学会 第127年会 要旨集(第2分冊)」 発行者名:日本薬学会第127年会組織委員会 発行年月日:平成19年3月5日
【出願人】(000141897)アークレイ株式会社 (288)
【Fターム(参考)】