説明

デマンドカレンダー、デマンドカレンダー作成装置、デマンドカレンダー作成方法

【課題】従来技術においては、各日の各デマンド時限のデマンド値を把握しつつ、他の複数の日のデマンド値と比較することが難しかった。
【解決手段】一の電気料金請求期間を一枚に収め、かつ同期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画は左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画は上から下へ縦方向に並べて配置されたカレンダーであって、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で配置される時刻軸と、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるように配置されるデマンド値軸と、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示と、を有するデマンドカレンダーなどを提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気料金請求期間のデマンド値を表示するデマンドカレンダーと、当該デマンドカレンダーを作成する装置及び作成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デマンド値などの変化をグラフ表示により利用者に把握させる技術が存在する。例えば特許文献1においては、時間別のエネルギー消費量や日別のエネルギー消費量を各画面のバーグラフとして表示することが可能な情報システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−60360
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、各日の各デマンド時限のデマンド値を把握しつつ、他の複数の日のデマンド値と比較することが難しかった。例えば、特許文献1においては、時間別のエネルギー消費量や日別のエネルギー消費量を各画面においてそれぞれ表示することはできるものの、一画面で同時に表示することはできなかった。このため、利用者は例えばある日の所定時間帯(例えば、15時00分〜15時30分)のエネルギー消費量と別の日のエネルギー消費量を比較する場合、ある日のエネルギー消費量を記憶した上で画面の切り替えを行い、他の複数の日のエネルギー消費量と比較する必要があった。
【0005】
以上の課題を解決するために、一の電気料金請求期間を一枚に収め、かつ同期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画は左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画は上から下へ縦方向に並べて配置されたカレンダーであって、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で配置される時刻軸と、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるように配置されるデマンド値軸と、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示と、を有するデマンドカレンダーを提案する。
【0006】
また、一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を取得するデマンド値情報取得部と、前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する日区画配置部と、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する時刻軸配置部と、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置するデマンド値軸配置部と、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示を配置するデマンド値指示配置部と、を有するデマンドカレンダー作成装置を提案する。
【0007】
また、一の電気料金請求期間のデマンド値の情報を取得するデマンド値情報取得ステップと、前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する日区画配置ステップと、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する時刻軸配置ステップと、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置するデマンド値軸配置ステップと、各日の区画にてデマンド値を前記各軸の目盛に従って指示するデマンド値指示を配置するデマンド値指示配置ステップと、を有するデマンドカレンダー作成方法を提案する。
【発明の効果】
【0008】
以上のような構成をとる本発明によって、ある日のデマンド値を把握しつつ、視線をそのまま横方向又は縦方向にずらすことによって他の複数の日のデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態1のデマンドカレンダーの一例を示した図
【図2】実施形態1のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図3】ある日の区画と翌週の同じ曜日の区画を示した図
【図4】ある日の区画と翌日の区画を示した図
【図5】実施形態1のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図6】デマンド値の情報の一例を示した図
【図7】実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成の一例を示した図
【図8】実施形態1のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【図9】実施形態2のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図10】実施形態2のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図11】実施形態2のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【図12】実施形態3のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図13】実施形態3のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図14】実施形態3のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【図15】実施形態4のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図16】実施形態4のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図17】実施形態4のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【図18】実施形態5のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図19】実施形態5のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図20】実施形態5のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【図21】実施形態6のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図
【図22】実施形態6のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示した図
【図23】実施形態6のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施形態1は主に請求項1、8、16などに関し、実施形態2は主に請求項2、3、9、10、11、17などに関し、実施形態3は主に請求項4、12などに関し、実施形態4は主に請求項5、13などに関し、実施形態5は主に請求項6、14などに関し、実施形態6は主に請求項7、15などに関する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、様々な態様で実施しうる。
【0011】
<<実施形態1>>
【0012】
<デマンドカレンダー>
図1は、本実施形態のデマンドカレンダーの一例を示した図である。この図に示すように、本実施形態の「デマンドカレンダー」0100は、一の電気料金請求期間(例えば、2010年9月8日〜2010年10月7日)を一枚に収め、かつ同期間の最初の日から最後の日まで日単位で「一定区画」を占有させ、同じ週の各日の区画は左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画は上から下へ縦方向に並べて配置されたカレンダーである。図1に示すように、各日の区画には、通常のカレンダーと同様に、その日の日付が表示されている。
【0013】
図2は、本実施形態のデマンドカレンダーの各日の区画の一例を示した図である。この図に示すように、本実施形態のデマンドカレンダーの「各日の区画」0200は、「時刻軸」0201と、「デマンド値軸」0202と、「デマンド値指示」0203と、を有する。ここで、デマンド値とはデマンド時限における平均使用電力のことをいう。また、デマンド時限は電力会社などが設定した時間の区切りであり、例えば「0〜30分、30〜60分」の30分間単位が考えられる。
【0014】
デマンド値は、電気料金の基本料金の計算に使用されたり、契約電力の基準となったりするため、過去所定期間(例えば、過去12カ月)の最大値を更新しないように過去の電力使用の状況を鑑みて対策を立てる必要がある。
【0015】
「時刻軸」は、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で配置される。図3は、ある日の区画と翌週の同じ曜日の区画を示した図である。この図にあるように、一の区画にて所定のデマンド時限のデマンド値を把握し、縦方向に視線をずらすことによって他の区画の同デマンド時限のデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【0016】
また、「デマンド値軸」は、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるように配置される。図4は、ある日の区画と翌日の区画を示した図である。この図にあるように、一の区画においてピークデマンド値を把握し、横方向に視線をずらすことによって他の区画のピークデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【0017】
「デマンド値指示」は、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示する。ここで、デマンド値指示としては、図2などのようにバー表示とすることも可能であるし、ポイント表示や、折れ線表示、曲線表示などとすることも可能であり、種々の態様が考えられる。
【0018】
なお、一の電気料金請求期間が満了していない場合は、一の電気料金請求期間のデータが存在する時限までのデマンド値指示をデマンドカレンダーに表すことが考えられる。
【0019】
また、一の電気料金請求期間において、電力使用の態様が似ている区画がわかるように表示することも考えられる。例えば、一日の最大のデマンド値が「0〜50(kW)」である区画の日付の色は「青」、「50〜75(kW)」である区画の日付の色は「緑」、「75〜100(kW)」である区画の日付の色は「黄」、「100(kW)〜」である区画の日付の色は「赤」といったように最大デマンド値の大きさによって各区画をグループ化することが考えられる。当該構成とすることによって、最大デマンド値が大きい日がカレンダー上においてどのように分布しているかを一目で把握することもできる。なお、一日の最大のデマンド値の代わりに一日の平均のデマンド値でグループ化することも可能であるし、一日の総電力使用量でグループ化することなども可能である。また、日付の色を変える代わりに、区画の背景色や、軸・目盛の色、デマンド値指示の色などを変えることも考えられる。
【0020】
<デマンドカレンダー作成装置>
図5は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」0500は、「デマンド値情報取得部」0501と、「日区画配置部」0502と、「時刻軸配置部」0503と、「デマンド値軸配置部」0504と、「デマンド値指示配置部」0505と、を備える。
【0021】
なお、以下に記載する装置の機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの両方として実現され得る。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を記録媒体に固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0022】
「デマンド値情報取得部」は、一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を取得する機能を有する。デマンド値情報取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納されたプログラムの各プロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、日区画配置部、時刻軸配置部、デマンド値軸配置部、デマンド値指示配置部などについても同様である)。
【0023】
デマンド値の情報は、有線又は無線のネットワークを介して計測装置やサーバ装置などから取得することも可能であるし、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得したデマンド値の情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0024】
図6は、デマンド値の情報の一例を示した図である。この図の例では、デマンド値の情報は、電気料金請求期間の各日付及び各デマンド時限とデマンド値(kW)が関連付けられたテーブル形式となっている。例えば、9月8日の0時0分から0時30分までのデマンド時限のデマンド値は38.0(kW)である。
【0025】
なお、各デマンド時限のデマンド値が複数の場所の平均使用電力の総和によって算出される場合は、当該各場所における各デマンド時限の平均電力使用量の情報を取得する構成も考えられる。例えば、部屋A〜Fの各デマンド時限の平均電力使用量の情報をそれぞれ取得し、各デマンド時限のデマンド値は全ての部屋の各デマンド時限の平均電力使用量の総和を算出することによって取得することが考えられる。
【0026】
なお、デマンド値情報取得部は、一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報に加えて他の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を合わせて取得する構成も可能である。例えば、一の電気料金請求期間に対して過去三つの電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を合わせて取得することなどが考えられる。
【0027】
「日区画配置部」は、前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する機能を有する。なお、各日の区画の形状、サイズは同一である。区画の形状、サイズ、配置位置などの情報は予め記憶装置に保持させておき、日区画配置プログラムの各プロセスを処理演算装置にて実行する際にこれらの情報を読み出す。なお、操作入力機器を介してこれらの情報の入力を適宜受け付ける構成も可能である。
【0028】
「時刻軸配置部」は、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する機能を有する。ここで、区画において時刻軸を配置する位置や時刻軸の目盛間隔などの情報は予め記憶装置に保持させておき、時刻軸配置プログラムのプロセスを処理演算装置にて実行する際にこれらの情報を読み出す。
【0029】
なお、時刻軸配置部は、操作入力機器を介して設定入力を受け付けて時刻軸の目盛範囲を設定する手段を有する構成も可能である。例えば、全区画の時間軸の目盛範囲として0時から24時までの各デマンド時限が設定されているところ、設定入力により8時から22時までの各デマンド時限に設定することが考えられる。当該構成とすることによって、必要なデマンド時限の情報のみを表示することができる。
【0030】
「デマンド値軸配置部」は、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置する機能を有する。ここで、区画においてデマンド値軸を配置する位置やデマンド値軸の目盛間隔などの情報は予め記憶装置に保持させておき、デマンド値軸配置プログラムの各プロセスを処理演算装置にて実行する際にこれらの情報を読み出す。
【0031】
なお、デマンド値配置部は、操作入力機器を介して設定入力を受け付けてデマンド値軸の目盛範囲を設定する手段を有する構成も可能である。例えば、全区画のデマンド値軸の目盛範囲として0[kW]から150[kW]までが設定されているところ、設定入力により25[kW]から125[kW]に設定することが考えられる。当該構成とすることによって、余分な目盛範囲を削ることが可能になる。
【0032】
「デマンド値指示配置部」は、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示を配置する機能を有する。デマンド値指示プログラムは、デマンド値情報から各日の各デマンド時限のデマンド値を抽出し、時刻軸とデマンド値軸の目盛を基準としてデマンド値指示を配置する。デマンド値指示がバー表示である場合は該当するデマンド値の高さのバーを表示する処理を行い、デマンド値指示がポイントやアイコンである場合は該当するデマンド値の位置にポイントやアイコンを表示する処理を行う。
【0033】
なお、各デマンド時限のデマンド値が複数の場所の平均使用電力の総和によって算出される場合は、デマンド値指示(バー表示など)を場所ごとに色分けして分割し、分割した各部分が各場所の平均使用電力を示すようにすることも可能である。この場合、デマンドカレンダーの余白に各場所と色の対応表を示しておくことなどが考えられる。
【0034】
以上のデマンドカレンダー作成装置により出力されたデマンドカレンダーのデータは、プリンタ装置に対して出力して印刷させることも可能であるし、ディスプレイ装置に対して出力して表示させることも可能である。また、記録媒体に記録したり、通信装置を利用してネットワーク上の他の装置に送信したりすることも可能である(以下の実施形態でも同様である)。
【0035】
また、ディスプレイ上に表示されているデマンドカレンダーに対する操作入力を受け付けることにより、表示内容を変更させる表示内容変更部をさらに有する構成も可能である。
【0036】
例えば、デマンドカレンダーのある日の区画を別の日の区画にドラッグする操作を受け付けた場合において、別の日の区画の各デマンド時限のデマンド値指示に対してある日の区画の各デマンド時限のデマンド値指示を重ねて表示することが考えられる。重ねて表示する際には、ある日のデマンド値指示と別の日のデマンド値指示が明確に区別できるように、指示態様を異ならせる。具体的には、ある日のデマンド値指示は折れ線表示として別の日のデマンド値指示はバー表示としたり、色を異ならせたりすることなどが考えられる。
【0037】
また、ある日の区画と別の日の区画を選択する操作を行った場合において、ある日の区画の各デマンド時限のデマンド値と別の日の区画の各デマンド時限のデマンド値の差分を算出する処理を行い、当該差分値を各軸の目盛に従って指示する差分値指示をある日の区画又は/及び別の日の区画にて重ねて表示することも考えられる。なお、差分値指示はある日の区画のデマンド値が大きい場合とそうでない場合とで色を異ならせることも可能である(例えば、正を青で表し、負を赤で表す)。
【0038】
また、複数の日の区画を選択する操作(範囲指定する操作も含む)を行った場合において、当該複数の日の区画の各デマンド時限のデマンド値の平均値、最小値、最大値を算出し、当該算出した値を各軸の目盛に従って指示する算出値指示を複数の日の区画に対して重ねて表示することも考えられる。なお、平均値の算出値指示、最小値の算出値指示、最大値の算出値指示は、デマンド値指示と明確に区別できるように指示態様を異ならせることも可能である。
【0039】
また、ある日の区画を選択する操作を行った場合、ある日の区画の電力使用と近い電力使用を示す他の日の区画を抽出する処理を行い、当該他の日の区画がある日の区画の電力使用と近い区画であることを表示態様によって示すことが考えられる。例えば、ある日の区画の最大デマンド値と近い(例えば±10%の差)最大デマンド値を有する他の日の区画を抽出し、ある日の区画と抽出された他の日の区画の日付の色をデフォルトの色から変更させて表示したり、当該背景色を変更したり、アイコンなどを付したりすることが考えられる。
【0040】
<具体的な構成>
図7は、上記のデマンドカレンダー作成装置の機能的な各構成要素をハードウェアとして実現した際の、構成の一例を表す概略図である。この図を利用して、ハードウェア構成部の働きについて説明する。
【0041】
この図にあるように、上記のデマンドカレンダー作成装置は、「CPU」0701と、「RAM」0702と、「ROM」0703と、「補助記憶装置」0704と、「ディスプレイ装置」0705と、「通信装置」0706と、「プリンタ装置」0707と、「操作入力装置」0708と、を備える。これらの構成は、「システムバス」0709のデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。また、この図では省略しているが、補助記憶装置やディスプレイ装置、通信装置、プリンタ装置、操作入力装置は「インターフェイス」を介してシステムバスに接続されている。
【0042】
ROMには、デマンド値情報取得プログラム、日区画配置プログラム、時刻軸配置プログラム、デマンド値軸配置プログラム、デマンド値指示配置プログラムなどが格納されており、必要に応じてRAMに読み出され、CPUにて実行される。
【0043】
CPUは、操作入力機器を介してデマンドカレンダーの出力命令を受信した場合、デマンド値情報取得プログラムを実行し、通信装置を介して電気料金請求期間のデマンド値の情報を取得し、RAMに格納する処理を行う。なお、予め電気料金請求期間のデマンド値の情報が補助記憶装置に存在する場合は、補助記憶装置からRAMに読み出す処理を行う。上記デマンドカレンダーの出力命令には、取得する電気料金請求期間の情報などが含められていてもよいし、デマンド値情報取得プログラムにより現在の日付に基づいて取得する電気料金請求期間を自動的に決定してもよい。
【0044】
続いて、CPUは、日区画配置プログラムを実行し、電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置したカレンダー表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0045】
続いて、CPUは、時刻軸配置プログラムを実行し、RAMに格納されたカレンダー表示データに対して、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置した時刻軸付きカレンダー表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0046】
続いて、CPUは、デマンド値軸配置プログラムを実行し、RAMに格納された時刻軸付きカレンダー表示データに対して、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置した両軸付きカレンダー表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0047】
続いて、CPUは、デマンド値指示配置プログラムを実行し、RAMに格納された両軸付きカレンダー表示データに対して、各日の区画にてデマンド値を前記各軸の目盛に従って指示するデマンド値指示を配置したデマンド値付きカレンダー表示データを生成し、RAMに格納する。
【0048】
なお、上記において、日区画配置プログラム、時刻軸配置プログラム、デマンド値軸配置プログラム、デマンド値指示配置プログラムを順次実行しているが、これらの処理をまとめて行うことが可能なプログラムを実行することも可能である。
【0049】
また、上記の処理によって生成されたデマンド値付きカレンダー表示データは、ディスプレイ装置やプリンタ装置、補助記憶装置に対してデータ出力したり、通信装置を介して送信したりすることも可能である。
【0050】
<デマンドカレンダー作成方法>
図8は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。まずステップS801において、一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を取得する(デマンド値情報取得ステップ)。次にステップS0802において、前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する(日区画配置ステップ)。次にステップS0803において、各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する(時刻軸配置ステップ)。次にステップS0804において、各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置する(デマンド値軸配置ステップ)。次にステップS0805において、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示を配置する(デマンド値指示配置ステップ)。
【0051】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、各日の各デマンド時限のデマンド値を把握しつつ、視線をずらすことのみによって、同じ週の他の日のデマンド値や、他の週の同じ曜日のデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【0052】
<<実施形態2>>
【0053】
<デマンドカレンダー>
図9に示すように、本実施形態の「デマンドカレンダー」は、基本的に実施形態1に記載のデマンドカレンダーと同様であるが、各日の区画にて各軸の目盛に従って各デマンド時限において理想とすべきデマンド値を指示する「理想デマンド値指示」0901をさらに有することを特徴とする。
【0054】
ここで、理想デマンド値指示はデマンド値指示と一見して区別可能なようにする。例えば、デマンド値指示がバー表示である場合は理想デマンド値指示を曲線表示や折れ線表示とし、デマンド値指示が折れ線表示や曲線表示である場合は理想デマンド値指示をバー表示とすることなどが考えられる。また、デマンド値指示と理想デマンド値指示の色を異ならせることも考えられる。
【0055】
上記の構成とすることにより、各デマンド時限の現実のデマンド値と理想とすべきデマンド値を比較することができると同時に、視線を横方向又は縦方向などにずらすことによって、理想とすべきデマンド値が日によってどのように異なるかを一見して把握することができる。例えば、水曜日の各デマンド時限において理想とすべきデマンド値と木曜日の各デマンド時限において理想とすべきデマンド値がどのように異なるかなどについて視線をずらすことによって容易に把握することができる。
【0056】
なお、各デマンド時限のデマンド値が理想デマンド値を上回った場合と、理想デマンド値を上回らなかった場合とで、各デマンド時限のデマンド値指示の色を異ならせることも可能である。例えば、理想デマンド値指示を上回ったデマンド時限におけるデマンド値指示(例えば、バー表示やポイント表示など)の色をオレンジ色にし、理想デマンド値指示を上回らなかったデマンド時限におけるデマンド値指示の色を青色にする、といったことが考えられる。
【0057】
また、各デマンド時限のデマンド値指示の色は、そのデマンド値が理想デマンド値未満である場合は緑色又は青色、そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量未満の超過である場合は黄色、そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量以上の超過である場合は赤色、とすることも可能である。ここで、所定量としては、例えば各デマンド時限の理想デマンド値の所定%(例えば5%)とすることが考えられる。
【0058】
理想デマンド値は過去の類似した条件のデマンド時限のデマンド値などに基づいて決められた値とすることも可能である。例えば、ある日の一のデマンド時限の理想デマンド値は、同じ曜日・同じデマンド時限・近い気温(±3℃範囲)の条件を満たす過去の最小デマンド値を基準として決定された値とすることが考えられる。また、同じ曜日・同じデマンド時限・近い総電力使用量(±500kWh)の条件を満たす過去の最小デマンド値を基準として決定された値とすることも考えられる。
【0059】
<デマンドカレンダー作成装置>
図10は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」1000は、「デマンド値情報取得部」1001と、「日区画配置部」1002と、「時刻軸配置部」1003と、「デマンド値軸配置部」1004と、「デマンド値指示配置部」1005と、「理想デマンド値情報取得部」1006と、「理想デマンド値指示配置部」1007を有する。以下、実施形態1との相違点である「理想デマンド値情報取得部」と、「理想デマンド値指示配置部」について説明する。
【0060】
「理想デマンド値情報取得部」は、前記電気料金請求期間の各デマンド時限において理想とすべきデマンド値である理想デマンド値の情報を取得する機能を有する。
【0061】
理想デマンド値情報取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納された理想デマンド値情報取得プログラムのプロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、理想デマンド値指示配置部などについても同様である)。
【0062】
理想デマンド値の情報は、有線又は無線のネットワークを介してサーバ装置などから取得することや、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得した理想デマンド値の情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0063】
また、理想デマンド値の情報は、デマンド値の情報に基づいて処理演算装置にて決定する構成も考えられる。例えば、ある日の一のデマンド時限の理想デマンド値を決定する際に、同じ電気料金請求期間又は/及び他の電気料金請求期間の同じ曜日・同じデマンド時限の条件を満たすデマンド値を抽出し、当該デマンド値の最小値をそのデマンド時限の理想デマンド値とする処理を行うことが考えられる。また、各デマンド時限について気温の情報を取得している場合は、同じ曜日・同じデマンド時限・近い気温(±3℃範囲)の条件を満たす他のデマンド時限のデマンド値を抽出し、これらのデマンド値の中で最小の値を理想デマンド値として設定する処理を行うことも可能である。また、気温に代えて、各日の天気や総電力使用量の情報を条件として用いることも考えられる。
【0064】
「理想デマンド値指示配置部」は、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限の理想デマンド値を指示する理想デマンド値指示を配置する機能を有する。理想デマンド値指示プログラムは、理想デマンド値情報から各日の各デマンド時限の理想デマンド値を抽出し、時刻軸とデマンド値軸の目盛を基準として理想デマンド値指示を配置する。理想デマンド値指示が線表示である場合は各デマンド時限の理想デマンド値を線分で連結して表示する。
【0065】
また、「デマンド値指示配置部」が、各デマンド時限のデマンド値指示の色をそのデマンド値が理想デマンド値未満である場合は緑色又は青色、そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量未満の超過である場合は黄色、そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量以上の超過である場合は赤色、となるように設定する「信号色設定手段」を有する構成とすることも可能である。
【0066】
また、「理想デマンド値情報取得部」が、各デマンド時限の理想デマンド値の設定入力を受け付ける設定入力受付手段を有する構成とすることも可能である。例えば、ユーザ自身やコンサルタントが月曜から日曜・祝日までの各曜日について各デマンド時限の理想デマンド値を入力したり、各デマンド時限の理想デマンド値指示を上下に動かしたりすることで理想デマンド値の設定を行うことが考えられる。設定入力は、マウスやキーボード、タッチパネル等の一般的な操作入力機器によって行うことが可能である。また、設定入力受付手段により入力された情報はRAMや補助記憶装置等に記憶され、必要に応じて適宜読み出される。
【0067】
<具体的な構成>
本実施形態のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成は、図7にて説明した実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成と同様であるが、理想デマンド値情報取得プログラムと理想デマンド値指示配置プログラムを有する点で異なる。以下、当該プログラムの処理について説明する。
【0068】
CPUは、理想デマンド値情報取得プログラムを実行し、通信装置を介して電気料金請求期間の各デマンド時限の理想デマンド値の情報を取得し、RAMに格納する処理を行う。ここで、補助記憶装置において理想デマンド値の情報が既に存在する場合は、補助記憶装置からRAMに対して読み出す処理を行う。
【0069】
続いて、CPUは、理想デマンド値指示配置プログラムを実行し、RAMに格納されたデマンド値付きカレンダー表示データに対して、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限の理想デマンド値を指示する理想デマンド値指示を配置した理想デマンド値付き表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0070】
<デマンドカレンダー作成方法>
図11は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。ステップS1101からステップS1105までの処理は、図8で示した実施形態1の処理の流れと同様である。ステップS1106において、前記電気料金請求期間の各デマンド時限において理想的とすべきデマンド値である理想デマンド値の情報を取得する(理想デマンド値情報取得ステップ)。次にステップS1107において、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限の理想デマンド値を指示する理想デマンド値指示を配置する(理想デマンド値指示配置ステップ)。
【0071】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、各デマンド時限の現実のデマンド値と理想とすべきデマンド値を把握することができると同時に、視線をずらすことのみによって、同じ週の他の日のデマンド値や、他の週の同じ曜日のデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【0072】
<<実施形態3>>
【0073】
<デマンドカレンダー>
図12に示すように、本実施形態の「デマンドカレンダー」は、基本的に実施形態1に記載のデマンドカレンダーと同様であるが、各日において最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示(1201)は他のデマンド時限でのデマンド値指示と形状・模様・色彩の一以上が異なることを特徴とする。この図の例では、デマンド値指示(1201)は、他のデマンド値指示にはない三角のアイコンが上部に付されている。
【0074】
例えば、デマンド値が最大となるデマンド時限でのデマンド値指示を赤色にし、他のデマンド時限でのデマンド値指示を青色にするといったことが考えられる。また、最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示が、他のデマンド時限におけるデマンド値指示にはないアイコンや文字などを有することも考えられる。
【0075】
上記構成とすることにより、各日において最大のデマンド値となるデマンド時限やその最大デマンド値を一目で把握することができる。また、視線をずらすことによって同じ週の他の日における最大デマンド値や他の週の同じ曜日における最大デマンド値と容易に比較することができる。
【0076】
<デマンドカレンダー作成装置>
図13は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」1300は、「デマンド値情報取得部」1301と、「日区画配置部」1302と、「時刻軸配置部」1303と、「デマンド値軸配置部」1304と、「デマンド値指示配置部」1305と、「最大デマンド時限取得部」1306を有し、「デマンド値指示配置部」は「指示態様設定手段」1307を有する。以下、実施形態1との相違点である「最大デマンド時限取得部」と、「指示態様設定手段」について説明する。
【0077】
「最大デマンド時限取得部」は、前記電気料金請求期間中の各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限を取得する機能を有する。最大デマンド時限取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納された最大デマンド時限取得プログラムのプロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、指示態様設定手段についても同様である)。
【0078】
各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限はデマンド値情報に基づいて抽出することが可能であるが、有線又は無線のネットワークを介してサーバ装置から取得することや、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得したデマンド時限の情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0079】
「指示態様設定手段」は、各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示が他のデマンド時限でのデマンド値指示と形状・模様・色彩の一以上が異なるように設定する機能を有する。ここで、最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示の形態と他のデマンド時限でのデマンド値指示の形態の情報は、予め記憶装置に保持しておき、必要に応じて読みだす処理を行うことが考えられる。
【0080】
<具体的な構成>
本実施形態のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成は、図7にて説明した実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成と同様であるが、最大デマンド時限取得プログラムと指示態様設定プログラムを有する点で異なる。以下、これらのプログラムの処理について説明する。
【0081】
CPUは、最大デマンド時限取得プログラムを実行し、RAMに読み出されたデマンド値情報に基づいて電気料金請求期間中の各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限の情報を抽出する処理を行い、処理結果をRAMに格納する。
【0082】
続いて、CPUは、指示態様設定プログラムを実行し、各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限のデマンド値指示が他のデマンド時限でのデマンド値指示と色彩が異なるように設定する処理を行う。
【0083】
<デマンドカレンダー作成方法>
図14は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。同図の処理の流れは以下のステップからなる。ステップS1401からステップS1404までの処理は、図8で示した実施形態1の処理の流れと同様である。ステップS1405において、前記電気料金請求期間中の各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限を取得する(最大デマンド時限取得ステップ)。次にステップS1406において、各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示が他のデマンド時限でのデマンド値指示と形状・模様・色彩の一以上が異なるように設定する(指示態様設定ステップ)。次にステップS1407において、各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値指示を配置する(デマンド値指示配置ステップ)。
【0084】
<効果>
以上のような構成をとる本発明によって、各日において最大のデマンド値となる時刻やその最大デマンド値を一目で把握することができる。また、視線をずらすことのみによって、同じ週の他の日のデマンド値や、他の週の同じ曜日のデマンド値と容易に比較することが可能になる。
【0085】
<<実施形態4>>
【0086】
<デマンドカレンダー>
図15に示すように、本実施形態の「デマンドカレンダー」は、基本的に実施形態1に記載のデマンドカレンダーと同様であるが、各日の区画は、各日の天気や気温等の気象情報を示す気象情報表示(1501)をさらに有することを特徴とする。ここで、気象情報としては、各日・各デマンド時限の天気や気温、湿度、風速などの情報が考えられる。
【0087】
各日の区画に気象情報を合わせて示すことによって、各日のデマンド値を比較する際に、気象条件も考慮に入れることが可能になり、さらに的確な比較を行うことが可能になる。例えば、ある日のデマンド値が前週の同じ曜日や翌週の同じ曜日のデマンド値と比較して大きくなっている場合、気温の情報を参酌することによりデマンド値が大きくなった理由を推測しやすくなる。また、同じような天気であるにもかかわらず前日や翌日のデマンド値と比較して大きくなった場合は、曜日の違いに起因するものではないかと推測することができる。
【0088】
<デマンドカレンダー作成装置>
図16は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」1600は、「デマンド値情報取得部」1601と、「日区画配置部」1602と、「時刻軸配置部」1603と、「デマンド値軸配置部」1604と、「デマンド値指示配置部」1605と、「気象情報取得部」1606と、「気象情報表示配置部」1607を有する。以下、実施形態1との相違点である「気象情報取得部」と、「気象情報表示配置部」について説明する。
【0089】
「気象情報取得部」は、前記電気料金請求期間中の各日の天気や気温等の気象情報を取得する機能を有する。気象情報取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納された気象情報取得プログラムのプロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、気象情報表示配置部についても同様である)。
【0090】
気象情報は温度計や湿度計、風速計などの計測機器からネットワークを介して取得することも可能であるし、インターネット回線を介してサーバ装置から取得することや、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得した気象情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0091】
「気象情報表示配置部」は、各日の区画に各日の天気や気温等の気象情報の表示を配置する機能を有する。ここで、気象情報の表示の配置する場所や表示の大きさ、気象情報を示すアイコンなどの情報は予め記憶装置に格納しておき、必要に応じて読み出すことが考えられる。
【0092】
<具体的な構成>
本実施形態のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成は、図7にて説明した実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるが、気象情報取得プログラムと、気象情報表示プログラムを有する点で異なる。以下、これらのプログラムの処理について説明する。
【0093】
CPUは、気象情報取得プログラムを実行し、通信装置を介して電気料金請求期間の各デマンド時限の気象情報を取得し、RAMに格納する処理を行う。ここで、補助記憶装置において気象情報が既に存在する場合は、補助記憶装置からRAMに対して読み出す処理を行う。
【0094】
続いて、CPUは、気象情報表示プログラムを実行し、RAMに格納されたデマンド値付きカレンダー表示データに対して、気象情報に基づいて各日の天気に関連付けられたアイコン、最高気温、最低気温の表示を指定された位置に配置した気象情報付き表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0095】
<デマンドカレンダー作成方法>
図17は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。ステップS1701からステップS1705までの処理は、図8で示した実施形態1の処理の流れと同様である。ステップS1706においては、前記電気料金請求期間中の各日の天気や気温等の気象情報を取得する(気象情報取得ステップ)。ステップS1707においては、各日の区画にて各日の天気や気温等の気象情報の表示を配置する(気象情報表示配置ステップ)。
【0096】
<効果>
本実施形態のデマンドカレンダーでは、各日の区画にて気象情報の表示が合わせて示されるため、各日のデマンド値を比較する際に、気象条件も考慮に入れることが可能になり、デマンド値の比較をさらに的確に行うことが可能になる。
【0097】
<<実施形態5>>
【0098】
<デマンドカレンダー>
図18に示すように、本実施形態のデマンドカレンダーは、基本的に実施形態1に記載のデマンドカレンダーと同様であるが、各日の区画は、各日の日出時刻・と日没時刻を前記時刻軸の目盛に従って指示する日出日没指示(1801)をさらに有することを特徴とする。
【0099】
時刻軸の目盛に従って日出時刻と日没時刻を指示することによって、各日のデマンド値を比較する際に、日出時刻や日没時刻も考慮に入れることが可能になり、デマンド値の比較をさらに的確に行うことが可能になる。例えば、デマンド値の上昇の理由は日没に伴う照明装置などの消費電力の増加に起因するものではないかと推測することが可能になる。
【0100】
<デマンドカレンダー作成装置>
図19は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」1900は、「デマンド値情報取得部」1901と、「日区画配置部」1902と、「時刻軸配置部」1903と、「デマンド値軸配置部」1904と、「デマンド値指示配置部」1905と、「日出没時刻情報取得部」1906と、「日出没時刻指示配置部」1907を有する。以下、実施形態1との相違点である「日出没時刻情報取得部」と、「日出没時刻指示配置部」について説明する。
【0101】
「日出没時刻情報取得部」は、前記電気料金請求期間中の各日の日出時刻と日没時刻の情報を取得する機能を有する。日出没時刻情報取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納された日出没時刻情報取得プログラムのプロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、日出没時刻指示配置部についても同様である)。
【0102】
日出時刻と日没時刻の情報は、有線又は無線のネットワークを介してサーバ装置から取得することや、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得した日出時刻と日没時刻の情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0103】
「日出没時刻指示配置部」は、各日の区画にて各日の日出時刻と日没時刻を前記時刻軸の目盛に従って指示する日出没時刻指示を配置する機能を有する。日出没時刻指示プログラムは、日出時刻と日没時刻の情報から各日の日出時刻と日没時刻を抽出し、時刻軸の目盛を基準として日出没時刻指示を配置する。例えば、日出没時刻指示がポイントやアイコンである場合は該当する時刻軸の目盛の延長線上の位置にポイントやアイコンを配置する。
【0104】
<具体的な構成>
本実施形態のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成は、図7にて説明した実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるが、日出没時刻情報取得プログラムと、日出没時刻指示配置プログラムを有する点で異なる。以下、これらのプログラムの処理について説明する。
【0105】
CPUは、日出没時刻情報取得プログラムを実行し、通信装置を介して電気料金請求期間の各日の日出時刻と日没時刻の情報を取得し、RAMに格納する処理を行う。ここで、補助記憶装置において日出時刻と日没時刻の情報が既に存在する場合は、補助記憶装置からRAMに対して読み出す処理を行う。
【0106】
続いて、CPUは、日出没時刻指示配置プログラムを実行し、RAMに格納されたデマンド値付きカレンダー表示データに対して、日出時刻と出没時刻の情報に基づいて、各日の区画にて各日の日出時刻と日没時刻を前記時刻軸に従って指示する日出没時刻指示を配置した日出没時刻付き表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0107】
<デマンドカレンダー作成方法>
図20は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。ステップS2001からステップS2005までの処理は、図8で示した実施形態1の処理の流れと同様である。ステップS2006においては、前記電気料金請求期間中の各日の日出時刻と日没時刻の情報を取得する(出没時刻情報取得ステップ)。ステップS2007においては、各日の区画にて各日の日出時刻と日没時刻を前記時刻軸の目盛に従って指示する出没時刻指示を配置する(出没時刻指示配置ステップ)。
【0108】
<効果>
本実施形態のデマンドカレンダーでは、時刻軸の目盛に従って日出時刻と日没時刻を指示するため、各日のデマンド値を比較する際に、日出時刻や日没時刻も考慮に入れることが可能になり、デマンド値の比較をさらに的確に行うことが可能になる。
【0109】
<<実施形態5>>
【0110】
<デマンドカレンダー>
図21に示すように、本実施形態のデマンドカレンダーは、基本的に実施形態1に記載のデマンドカレンダーと同様であるが、各日の区画は、各日の総電力使用量の表示(2101)をさらに有することを特徴とする。なお、各日の総電力使用量の表示に加えて、各日の最大のデマンド値や最小のデマンド値、平均のデマンド値などの表示を行うことも考えられる。
【0111】
各日の区画にて、各日の総電力使用量をさらに表示することによって、各日のデマンド値を比較する際に、合わせて総電力使用量も比較することが可能になり、さらに的確な比較を行うことが可能になる。例えば、デマンド値のピークは同じであるが、総電力使用量に差がある場合は、どのデマンド時限における電力使用によって総電力使用量が増えたかを検証することが可能になる。
【0112】
<デマンドカレンダー作成装置>
図22は、本実施形態のデマンドカレンダー作成装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、本実施形態の「デマンドカレンダー作成装置」2200は、「デマンド値情報取得部」2201と、「日区画配置部」2202と、「時刻軸配置部」2203と、「デマンド値軸配置部」2204と、「デマンド値指示配置部」2205と、「総電力使用量取得部」2206と、「総電力使用量表示配置部」2207を有する。以下、実施形態1との相違点である「総電力使用量取得部」と、「総電力使用量表示配置部」について説明する。
【0113】
「総電力使用量取得部」は、前記電気料金請求期間中の各日の総電力使用量を取得する機能を有する。総電力使用量取得部は、例えばMPUやCPUなどの処理演算装置やRAM、ROMなどの記憶装置などから構成される。具体的には、ROMなどに格納された総電力使用量取得プログラムのプロセスを処理演算装置にて順次実行することによって実現される(以下、総電力使用量表示配置部についても同様である)。
【0114】
各日の総電力使用量は、デマンド値情報に基づいて各日のデマンド時限のデマンド値の総和を算出することによって取得することが可能であるが、有線又は無線のネットワークを介してサーバ装置から取得することや、操作入力機器を介して取得することも可能である。また、取得した総電力使用量の情報は、主記憶装置や補助記憶装置等に格納される。
【0115】
「総電力使用量表示配置部」は、各日の区画に各日の総電力使用量の表示を配置する機能を有する。ここで、総電力使用量の表示の配置する場所や表示の大きさなどの情報は予め記憶装置に格納しておき、必要に応じて読み出すことが考えられる。
【0116】
なお、デマンド値情報に基づいて各日の最大のデマンド値や最小のデマンド値、平均のデマンド値を抽出し、これらの値を示す表示を合わせて配置する構成も考えられる。
【0117】
<具体的な構成>
本実施形態のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成は、図7にて説明した実施形態1のデマンドカレンダー作成装置のハードウェア構成の説明と同様であるが、総電力使用量取得プログラムと、総電力使用量表示配置プログラムを有する点で異なる。以下、これらのプログラムの処理について説明する。
【0118】
CPUは、総電力使用量取得プログラムを実行し、通信装置を介して電気料金請求期間の各日の総電力使用量の情報を取得し、RAMに格納する処理を行う。ここで、補助記憶装置において各日の総電力使用量の情報が既に存在する場合は、補助記憶装置からRAMに対して読み出す処理を行う。
【0119】
続いて、CPUは、総電力使用量表示配置プログラムを実行し、RAMに格納されたデマンド値付きカレンダー表示データに対して、各日の総電力使用量の情報に基づいて各日の総電力使用量の表示を所定位置に配置した総電力使用量情報付き表示データを生成する処理を行い、RAMに格納する。
【0120】
<デマンドカレンダー作成方法>
図23は、本実施形態のデマンドカレンダー作成方法の処理の流れの一例を示す図である。ステップS2301からステップS2305までの処理は、図8で示した実施形態1の処理の流れと同様である。ステップS2306では、前記電気料金請求期間中の各日の総電力使用量を取得する(総電力使用量取得ステップ)。ステップS2307では、各日の区画に各日の総電力使用量の表示を配置する(総電力使用量表示配置ステップ)。
【0121】
<効果>
本実施形態のデマンドカレンダーでは、各日の区画にて、各日の総電力使用量をさらに表示することによって、各日のデマンド値を比較する際に、合わせて総電力使用量も比較することが可能になり、さらに的確な比較を行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0122】
0100…デマンドカレンダー、0201…時刻軸、0202…デマンド値軸、0203…デマンド値指示、0500…デマンドカレンダー作成装置、0501…デマンド値情報取得部、0502…日区画配置部、0503…時刻目盛配置部、0504…デマンド値軸配置部、0505…デマンド値指示配置部、0601…CPU、0602…RAM、0603…ROM、0604…補助記憶装置、0605…ディスプレイ装置、0606…通信装置、0607…プリンタ装置、0608…操作入力装置、0609…システムバス、0901…理想デマンド値指示、1006…理想デマンド値情報取得部、1007…理想デマンド値指示配置部、1201…最大デマンド値となるデマンド時限のデマンド値指示、1306…最大デマンド時限取得部、1307…指示態様設定手段、1501…気象情報の表示、1606…気象情報取得部、1607…気象情報表示配置部、1801…日出没時刻指示、1906…日出没時刻情報取得部、1907…日出没時刻指示配置部、2101…総電力使用量の表示、2106…総電力使用量取得部、2107…総電力使用量表示配置部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の電気料金請求期間を一枚に収め、かつ同期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画は左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画は上から下へ縦方向に並べて配置されたカレンダーであって、
各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で配置される時刻軸と、
各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるように配置されるデマンド値軸と、
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示と、
を有するデマンドカレンダー。
【請求項2】
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限において理想とすべきデマンド値を指示する理想デマンド値指示をさらに有する請求項1に記載のデマンドカレンダー。
【請求項3】
各デマンド時限のデマンド値指示の色は、
そのデマンド値が理想デマンド値未満である場合は緑色又は青色、
そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量未満の超過である場合は黄色、
そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量以上の超過である場合は赤色、である請求項2に記載のデマンドカレンダー。
【請求項4】
各日において最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示は他のデマンド時限でのデマンド値指示と形状・模様・色彩の一以上が異なる請求項1から3のいずれか一に記載のデマンドカレンダー。
【請求項5】
各日の区画は、各日の天気や気温等の気象情報の表示をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載のデマンドカレンダー。
【請求項6】
各日の区画は、各日の日出時刻と日没時刻を前記時刻軸の目盛に従って指示する日出没時刻指示をさらに有する請求項1から5のいずれか一に記載のデマンドカレンダー。
【請求項7】
各日の区画は、各日の総電力使用量の表示をさらに有する請求項1から6のいずれか一に記載のデマンドカレンダー。
【請求項8】
一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を取得するデマンド値情報取得部と、
前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する日区画配置部と、
各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する時刻軸配置部と、
各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置するデマンド値軸配置部と、
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示を配置するデマンド値指示配置部と、
を有するデマンドカレンダー作成装置。
【請求項9】
前記電気料金請求期間の各デマンド時限において理想とすべきデマンド値である理想デマンド値の情報を取得する理想デマンド値情報取得部と、
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限の理想デマンド値を指示する理想デマンド値指示を配置する理想デマンド値指示配置部をさらに有する請求項8に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項10】
デマンド値指示配置部は、各デマンド時限のデマンド値指示の色を
そのデマンド値が理想デマンド値未満である場合は緑色又は青色、
そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量未満の超過である場合は黄色、
そのデマンド値が理想デマンド値に対して所定量以上の超過である場合は赤色、となるように設定する信号色設定手段を有する請求項9に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項11】
理想デマンド値情報取得部は、各デマンド時限の理想デマンド値の設定入力を受け付ける設定入力受付手段を有する請求項9又は10に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項12】
前記電気料金請求期間中の各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限を取得する最大デマンド時限取得部と、
デマンド値指示配置部は、各日にて最大のデマンド値となるデマンド時限でのデマンド値指示が他のデマンド時限でのデマンド値指示と形状・模様・色彩の一以上が異なるように設定する指示態様設定手段を有する請求項8から11のいずれか一に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項13】
前記電気料金請求期間中の各日の天気や気温等の気象情報を取得する気象情報取得部と、
各日の区画にて各日の天気や気温等の気象情報の表示を配置する気象情報表示配置部をさらに有する請求項8から12のいずれか一に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項14】
前記電気料金請求期間中の各日の日出時刻と日没時刻の情報を取得する日出没時刻情報取得部と、
各日の区画にて各日の日出時刻と日没時刻を前記時刻軸の目盛に従って指示する日出没時刻指示を配置する日出没時刻指示配置部と、
をさらに有する請求項8から13のいずれか一に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項15】
前記電気料金請求期間中の各日の総電力使用量を取得する総電力使用量取得部と、
各日の区画にて各日の総電力使用量の表示を配置する総電力使用量表示配置部と、
をさらに有する請求項8から14のいずれか一に記載のデマンドカレンダー作成装置。
【請求項16】
一の電気料金請求期間の各デマンド時限のデマンド値の情報を取得するデマンド値情報取得ステップと、
前記電気料金請求期間の最初の日から最後の日まで日単位で一定区画を占有させ、同じ週の各日の区画を左から右へ横方向に並べ、同じ曜日の各日の区画を上から下へ縦方向に並べて配置する日区画配置ステップと、
各日の区画の横軸として、縦方向に眺めた場合に各日の区画にて同じ曜日の同じ時刻の目盛となるように左から右へ向かう時間経過で時刻軸を配置する時刻軸配置ステップと、
各日の区画の縦軸として、横方向に眺めた場合に同じ週の各日の区画にて同じデマンド値の目盛となるようにデマンド値軸を配置するデマンド値軸配置ステップと、
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限のデマンド値を指示するデマンド値指示を配置するデマンド値指示配置ステップと、
を有するデマンドカレンダー作成方法。
【請求項17】
前記電気料金請求期間の各デマンド時限において理想とすべきデマンド値である理想デマンド値の情報を取得する理想デマンド値情報取得ステップと、
各日の区画にて前記各軸の目盛に従って各デマンド時限の理想デマンド値を指示する理想デマンド値指示を配置する理想デマンド値指示配置ステップをさらに有する請求項16に記載のデマンドカレンダー作成方法。

【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図23】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図9】
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【図12】
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【図15】
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【図18】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−123059(P2012−123059A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271825(P2010−271825)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(507184096)日本テクノ株式会社 (12)
【Fターム(参考)】