説明

データバックアップ方法、及びデータバックアップシステム

【課題】一貫性のあるデータを常に保持しながら必要なディスク容量を削減し、また、バックアップ論理ユニットに冗長性を与え、データの高速なリストアを実現する。
【解決手段】データバックアップシステム12では、論理ユニット34(#1)と論理ユニット32とを接続させる。次に、論理ユニット32に格納されたマスタデータを論理ユニット34(#1)にコピーする。その後、論理ユニット32と論理ユニット34(#1)とを切り離す。この切り離し後、論理ユニット34(#1)と論理ユニット34(#2)とを接続させる。その後、論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータを論理ユニット34(#2)にコピーした後に、両論理ユニットをRAID1化する。このRAID1化の後に、論理ユニット34(#1)と論理ユニット34(#2)とを切り離す。以降、上記一連の処理を繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープではなくディスクにバックアップデータを保管するのに好適なデータバックアップ方法、及びデータバックアップシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関システムの業務データなど、重要なデータが常時書き換えられるディスクについては、例えばディスクのクラッシュ等に備えて、バックアップを取っておくことが不可欠である。
【0003】
係るバックアップ方法の従来技術としては、例えば下記特許文献1乃至4に示すように様々あるが、一般的なバックアップ方法であるレプリケーション機能について説明する。レプリケーション機能では、複数のディスクからなるディスクアレイ装置を構築し、マスタ論理ユニット及びバックアップ論理ユニットを用意する。そして、ディスクアレイ装置が、マスタ論理ユニットからバックアップ論理ユニットへとデータをコピーし、両論理ユニットのデータを一致化させる。レプリケーション機能では、このようにして両論理ユニットのデータを一致化させている。
【0004】
レプリケーション機能では、マスタ論理ユニットとバックアップ論理ユニットとの間でデータを一致化させ、両論理ユニットのデータに一貫性のある状態で、マスタ論理ユニットとバックアップ論理ユニットとが切り離され(すなわち、データの一致化が停止され)、その時点での一貫性のあるデータがバックアップ論理ユニットに残される。
【特許文献1】特開2004−102815号公報
【特許文献2】特開2005−31746号公報
【特許文献3】特開2005−85117号公報
【特許文献4】特開2005−85145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなレプリケーション機能では、以下のような問題がある。
【0006】
すなわち、上述したようなレプリケーション機能を用いれば、ディスクにバックアップを残すことが可能であるが、新しいバックアップを採取するために、マスタ論理ユニットからバックアップ論理ユニットにデータ一致化のためのコピーを行っている最中には、データに一貫性のある利用可能なバックアップデータが存在しないことになる。これは、危険なことである。したがって、バックアップ論理ユニットを2つ以上用意することで、利用可能なバックアップデータを常にどこかに残すことが考えられる。
【0007】
しかしながら、バックアップ論理ユニットを2つ以上用意すると、必要なディスク容量もまた増大するという新たな問題が発生する。これに対処するために、バックアップ論理ユニットには冗長性の無いRAID0を用いることでディスク容量を削減することが考えられるが、こうすると、バックアップ論理ユニットをそのまま業務に用いることには危険が伴うので、バックアップの利点であるマスタ論理ユニットとバックアップ論理ユニットとの切り替えによる高速なリストアを行えなくなる恐れがある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、レプリケーション機能を用いて、一貫性のあるデータを常に保持しながら必要なディスク容量を削減し、また、バックアップ論理ユニットに冗長性を与えることによって、データの高速なリストアを実現するデータバックアップ方法、及びデータバックアップシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0010】
すなわち、本発明は、マスタデータを格納するマスタ論理ユニットと、マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータのバックアップデータを格納する2つのバックアップ論理ユニットとから構成されるディスクアレイ装置におけるデータバックアップ方法、及びこのデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムである。
【0011】
このデータバックアップシステムは、第一の接続手段と、第一の一致化手段と、第一の切離手段と、第二の接続手段と、第二の一致化手段と、第二の切離手段とを備えている。
【0012】
第一の接続手段は、2つのバックアップ論理ユニットのうちの一方である第一のバックアップ論理ユニットと、マスタ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる。第一の一致化手段は、第一の接続手段による接続の後に、マスタ論理ユニットに格納されているマスタデータを第一のバックアップ論理ユニットにコピーして、マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータと、第一のバックアップ論理ユニットに格納されたバックアップデータとを一致化させる。第一の切離手段は、第一の一致化手段による一致化の後に、マスタ論理ユニットと第一のバックアップ論理ユニットとをデータ転送が不可能になるように切り離す。第二の接続手段は、第一の切離手段による切り離しの後に、第一のバックアップ論理ユニットと、2つのバックアップ論理ユニットのうちの他方である第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる。第二の一致化手段は、第二の接続手段による接続の後に、第一のバックアップ論理ユニットに格納されているバックアップデータを第二のバックアップ論理ユニットにコピーして、第一のバックアップ論理ユニット及び第二のバックアップ論理ユニットに格納された両バックアップデータを一致化させ、第一のバックアップ論理ユニットと第二のバックアップ論理ユニットとをRAID1化する。第二の切離手段は、RAID1化の後に、RAID1化された第一のバックアップ論理ユニットと第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が不可能になるように切り離す。
【0013】
そして、このデータバックアップシステムは、第二の切離手段による切り離しの後に、第一の接続手段が動作することにより、各手段による処理を繰り返し行う。
【0014】
また、本発明のデータバックアップ方法、及びこのデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムは、第二のバックアップ論理ユニットを複数備えたディスクアレイ装置にも適用することができる。
【0015】
この場合、複数の第二のバックアップに、予め順番を定めておく。そして、第二の接続手段は、第一の切離手段による切り離しの後に、予め定められた順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットを対象とし、繰り返し後は、前回対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの次の順番の第二のバックアップユニットを対象とし、前回対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの順番が最後であれば、順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットを対象として、この第二のバックアップ論理ユニットと、第一のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる。
【0016】
従って、本発明のデータバックアップ方法及びデータバックアップシステムによれば、以上のような手段を講じることにより、レプリケーション機能を用いて、一貫性のあるデータを常に保持しながら必要なディスク容量を削減し、また、バックアップ論理ユニットに冗長性を与えることによって、データの高速なリストアを達成することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、レプリケーション機能を用いて、一貫性のあるデータを常に保持しながら必要なディスク容量を削減し、また、バックアップ論理ユニットに冗長性を与えることによって、データの高速なリストアを達成するデータバックアップ方法、及びデータバックアップシステムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムが適用される環境の一例を示す概念図である。
【0020】
すなわち、本実施の形態に係るバックアップシステム12は、図1に示すように、ハードディスク等の記憶媒体からなるマスタ論理ユニット32及び2つのバックアップ論理ユニット34(#1),34(#2)と、これら論理ユニット32,34を制御するファームウェア36とを備えたディスクアレイ装置30に接続されたホスト計算機10に備えられる。
【0021】
マスタ論理ユニット32は、例えば、金融機関のトランザクション等を行うアプリケーションプログラム40によって書き込まれるマスタデータを格納する。
【0022】
また、各バックアップ論理ユニット34(#1,#2)は、ファームウェア36を介してなされるバックアップシステム12からの指示に従って、マスタ論理ユニット32に格納されているマスタデータのバックアップを格納する。
【0023】
マスタ論理ユニット32にはRAID1を利用し、各バックアップ論理ユニット34(#1,#2)にはRAID0を利用する。したがって、図1に示すような構成のディスクアレイ装置30では、アプリケーションプログラム40によって必要とされる運用データの容量に対して、4倍の容量のディスクが必要となる。
【0024】
図2は、本実施の形態に係るバックアップシステム12の構成例を示す機能ブロック図である。
【0025】
すなわち、本実施の形態に係るバックアップシステム12は、全体制御部14と、接続部16と、一致化部18と、切離部20と、アプリケーション制御部21と、通信部22とを備えている。
【0026】
全体制御部14は、バックアップシステム12の全体制御を司る部位であって、本発明の第1の実施の形態に係るデータバックアップ方法に従って各部位16,18,20,21,22を動作させる。各部位16,18,20,21,22の動作を、図3を用いて以下に説明する。
【0027】
接続部16は、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、接続部16からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる。なお、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とは、この命令によってデータ転送が可能になるように接続されるまではデータ転送が不可能なように切り離されていて、バックアップ論理ユニット34(#2)には、一世代前のバックアップデータAが格納されている。
【0028】
一致化部18は、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)とマスタ論理ユニット32との接続後に、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータをバックアップ論理ユニット34(#1)にコピーして、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータと、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータとを一致化させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、一致化部18からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータをバックアップ論理ユニット34(#1)にコピーする(ステップS1)。これによって、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータと、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータとを一致化させる。これによって、バックアップ論理ユニット34(#2)には、一世代前のバックアップデータAが格納された状態で、バックアップ論理ユニット34(#1)には、最新世代のバックアップデータBが格納されるようになる(ステップS2)。
【0029】
この一致化後、アプリケーション制御部21は、全体制御部14からの制御に従って、アプリケーションプログラムを停止する命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、アプリケーション制御部21からこの命令が出力されると、この命令を、アプリケーションプログラム40に出力する。アプリケーションプログラム40は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、動作を停止する。したがって、マスタ論理ユニット32には、アプリケーションプログラム40によって新たなマスタデータが書き込まれなくなる。
【0030】
その後、切離部20は、全体制御部14からの制御に従って、マスタ論理ユニット32とバックアップ論理ユニット34(#1)とをデータ転送が不可能になるように切り離す命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、切離部18からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、マスタ論理ユニット32とバックアップ論理ユニット34(#1)とをデータ転送が不可能になるように切り離す(ステップS3)。
【0031】
この切り離しの後、アプリケーション制御部21は、全体制御部14からの制御に従って、アプリケーションプログラム40を再開させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、アプリケーション制御部21からこの命令が出力されると、この命令を、アプリケーションプログラム40に出力する。アプリケーションプログラム40は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、動作を再開する。これによって、マスタ論理ユニット32には、アプリケーションプログラム40によって新たなマスタデータが書き込まれるようになる。
【0032】
その後、接続部16は、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が可能になるように接続させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、接続部16からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が可能になるように接続させる。
【0033】
この接続後、一致化部18は、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータBをバックアップ論理ユニット34(#2)にコピーして、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とに格納された両バックアップデータBを一致化させ、更に、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とをRAID1化する命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、一致化部18からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータBをバックアップ論理ユニット34(#2)にコピーして(ステップS4)、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とに格納された両バックアップデータBを一致化させる(ステップS5)。なお、この時点では、バックアップ論理ユニット34(#1,#2)は、RAID0であり、高速リストアのためのデータバックアップとしては使用できないが、その後、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とをRAID1化し、冗長性を確保することにより、バックアップデータBを持つバックアップ論理ユニット34が一つだけ存在するようにする。これにより、必要であれば、アプリケーションプログラム40からの運用アクセスを、このバックアップ論理ユニット34に切り替えることで、瞬時にバックアップデータBへのリストアを可能にしている(ステップS6)。
【0034】
このRAID1化の後、切離部20は、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が不可能になるように切り離す命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、切離部20からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が不可能になるように切り離す(ステップS7)。これによって、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とはRAID0となる。
【0035】
ステップS7の後、ステップS1の処理に戻り、接続部16は、全体制御部14からの制御に従って、再び、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、接続部16からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる。
【0036】
その後、全体制御部14からの制御に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)とマスタ論理ユニット32との接続後に、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータをバックアップ論理ユニット34(#1)にコピーして、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータと、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータとを一致化させる命令を作成し、作成した命令を通信部22に出力する。通信部22は、一致化部18からこの命令が出力されると、この命令を、ディスクアレイ装置30のファームウェア36に出力する。ファームウェア36は、この命令を受け取ると、受け取った命令に従って、マスタ論理ユニット32に格納された新たなマスタデータを、バックアップ論理ユニット34(#1)に、新たなバックアップデータとしてコピーする。
【0037】
このようにして、ステップS1からステップS7までの処理を繰り返し行うことで、バックアップ・リストアを運用する。
【0038】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムの動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、図4におけるステップ番号は、図3におけるステップ番号に対応している。
【0039】
まず、全体制御部14からの制御に従って、接続部16によって、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる命令が作成され、作成された命令が通信部22に出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。
【0040】
そして、この命令に従って、ファームウェア36によって、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とが、データ転送が可能になるように接続される。なお、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とは、この命令によってデータ転送が可能になるように接続されるまではデータ転送が不可能なように切り離されており、バックアップ論理ユニット34(#2)には、一世代前のバックアップデータAが格納されている。
【0041】
次に、バックアップ論理ユニット34(#1)とマスタ論理ユニット32との接続後に、全体制御部14からの制御に従って、一致化部18によって、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータをバックアップ論理ユニット34(#1)にコピーして、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータと、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータとを一致化させる命令が作成され、作成された命令が通信部22に出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。
【0042】
そして、この命令に従って、ファームウェア36によって、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータが、バックアップ論理ユニット34(#1)へコピーされる(ステップS1)。これによって、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータと、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータとが一致化される。これによって、バックアップ論理ユニット34(#2)には、一世代前のバックアップデータAが格納された状態で、バックアップ論理ユニット34(#1)には、最新世代のバックアップデータBが格納される(ステップS2)。
【0043】
この一致化後、全体制御部14からの制御に従って、アプリケーション制御部21によって、アプリケーションプログラムを停止する命令が作成され、作成された命令が通信部22に出力される。更にこの命令は、通信部22から、アプリケーションプログラム40へ出力される。そして、この命令に従って、アプリケーションプログラム40の動作が停止される。したがって、マスタ論理ユニット32には、アプリケーションプログラム40によって新たなマスタデータは書き込まれなくなる。
【0044】
その後、全体制御部14からの制御に従って、切離部20によって、マスタ論理ユニット32とバックアップ論理ユニット34(#1)とをデータ転送が不可能になるように切り離す命令が作成され、通信部22に出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。そして、ファームウェア36では、この命令に従って、マスタ論理ユニット32とバックアップ論理ユニット34(#1)とが、データ転送が不可能になるように切り離される(ステップS3)。
【0045】
この切り離しの後、全体制御部14からの制御に従って、アプリケーション制御部21によって、アプリケーションプログラム40を再開させる命令が作成され、通信部22に出力される。更にこの命令は、通信部22から、アプリケーションプログラム40へ出力される。そして、この命令に従って、アプリケーションプログラム40の動作が再開される。これによって、マスタ論理ユニット32には、アプリケーションプログラム40によって新たなマスタデータが書き込まれるようになる。
【0046】
その後、全体制御部14からの制御に従って、接続部16によって、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が可能になるように接続させる命令が作成され、通信部22へ出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。そして、ファームウェア36では、この命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とが、データ転送が可能になるように接続される。
【0047】
この接続後、全体制御部14からの制御に従って、一致化部18によって、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータBをバックアップ論理ユニット34(#2)にコピーして、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とに格納された両バックアップデータBを一致化させ、更に、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とをRAID1化する命令が作成され、通信部22へ出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。そして、ファームウェア36では、この命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータBが、バックアップ論理ユニット34(#2)へコピーされ(ステップS4)、バックアップ論理ユニット34(#1)と、バックアップ論理ユニット34(#2)とに格納された両バックアップデータBが一致化される(ステップS5)。なお、この時点では、バックアップ論理ユニット34(#1,#2)は、RAID0であり、高速リストアのためのデータバックアップとしては使用できないが、その後、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とがRAID1化される。これによって、冗長性が確保されるようになり、バックアップデータBを持つバックアップ論理ユニット34が一つだけ存在するようになる。これにより、必要であれば、アプリケーションプログラム40からの運用アクセスを、このバックアップ論理ユニット34に切り替えることで、瞬時にバックアップデータBへのリストアが可能となる(ステップS6)。
【0048】
このRAID1化の後、全体制御部14からの制御に従って、切離部20によって、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とを、データ転送が不可能になるように切り離す命令が作成され、通信部22へ出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。そして、ファームウェア36では、この命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とが、データ転送が不可能になるように切り離される(ステップS7)。これによって、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とはRAID0化される。
【0049】
ステップS7の後、ステップS1の処理に戻り、全体制御部14からの制御に従って、接続部16によって再び、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とを、データ転送が可能になるように接続させる命令が作成され、通信部22へ出力される。更にこの命令は、通信部22から、ディスクアレイ装置30のファームウェア36へ出力される。そして、ファームウェア36では、この命令に従って、バックアップ論理ユニット34(#1)と、マスタ論理ユニット32とが、データ転送が可能になるように接続される。
【0050】
その後、マスタ論理ユニット32に格納された新たなマスタデータが、バックアップ論理ユニット34(#1)に、新たなバックアップデータとしてコピーされる。このようにして、ステップS1乃至ステップS7の処理が繰り返し行われる。
【0051】
上述したように、本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムにおいては、マスタ論理ユニット32と、バックアップ論理ユニット34(#1)とをレプリケーション構成とし、またバックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)ともレプリケーション構成とすることができる。この構成によって、常に、バックアップ論理ユニット34(#1)とバックアップ論理ユニット34(#2)とのうちの何れかに、一貫性のあるバックアップデータを存在させることが可能となる。
【0052】
また、バックアップ論理ユニット34(#1)に格納されたバックアップデータBと、バックアップ論理ユニット34(#2)に格納されたバックアップデータBとを一致化させた後、双方のRAID0のバックアップ論理ユニット34(#1,#2)同士をRAID1の一つのバックアップ論理ユニット34と見なすことによって、一つの冗長性のあるバックアップ論理ユニット34を作り出し、データをリストアする際には、アプリケーションプログラム40の運用を、この冗長性のあるバックアップ論理ユニット34に切り替えることで、ディスク容量を削減しつつ、高速なリストアを実現することが可能となる。
【0053】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0054】
本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムは、図5に示すように、3つ以上のバックアップ論理ユニット34(#1,#2,#3〜)を備えたディスクアレイ装置30に対するデータバックアップ方法を実現する点が、第1の実施の形態と異なる。したがって、以下の説明に用いる符号は、第1の実施の形態と同一部分については同一符号を付して示すことにする。
【0055】
本実施の形態では、3つ以上のバックアップ論理ユニット34(#1,#2,#3〜)のうち、バックアップ論理ユニット34(#1)は、第1の実施の形態におけるバックアップ論理ユニット34(#1)と同様に、ステップS1において、マスタ論理ユニット32に格納されたマスタデータが、マスタ論理ユニット32からコピーされるバックアップ論理ユニットである。
【0056】
一方、残りのバックアップ論理ユニット34(#2,#3〜)は、第1の実施の形態におけるステップS4において、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされる順番が予め定められている。例えば、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされるバックアップ論理ユニットとして、2つのバックアップ論理ユニット34(#2,#3)が存在しており、バックアップ論理ユニット34(#2)が第一番目、バックアップ論理ユニット34(#3)が第二番目として、それぞれ順番が予め定められている。
【0057】
本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムは、第1の実施の形態と同様に、ステップS1からステップS7までの処理を繰り返し行うが、ステップS1からステップS7までの第一回目の処理では、順番が第一番目であるバックアップ論理ユニット34(#2)に、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータをコピーする。そして、ステップS1からステップS7までの第二回目の処理では、順番が第二番目であるバックアップ論理ユニット34(#3)が、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされる。更に、ステップS1からステップS7までの第三回目の処理では、順番が第一番目であるバックアップ論理ユニット34(#2)が再び、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされる。このように、前回対象とされたバックアップ論理ユニット34(#3)の順番が最後であれば、対象とされるバックアップ論理ユニット34が、最初の順番のバックアップ論理ユニット34(#2)に戻る。
【0058】
すなわち、本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムによって、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされる2つのバックアップ論理ユニット34(#2,#3)を備えたディスクアレイ装置30を用いることによって、第1の実施の形態で得られる作用効果を、2世代分のバックアップデータを保持しながら奏することが可能となる。
【0059】
なお、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされるバックアップ論理ユニット34の数は、2つに限定されるものではなく、3以上あっても良い。
【0060】
したがって、本実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムによれば、バックアップ論理ユニット34(#1)からバックアップデータがコピーされるn個のバックアップ論理ユニット34(#2,#3,・・・#n、#(n+1))を備えたディスクアレイ装置30は、第1の実施の形態で得られる作用効果を、n世代分のバックアップデータを保持しながら奏することが可能となる。
【0061】
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】第1の実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムが適用される環境の一例を示す概念図。
【図2】第1の実施の形態に係るバックアップシステムの構成例を示す機能ブロック図。
【図3】第1の実施の形態に係るバックアップシステムの動作例を示す図。
【図4】第1の実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムの動作を示すフローチャート。
【図5】第2の実施の形態に係るデータバックアップ方法を適用したデータバックアップシステムが適用される環境の一例を示す概念図。
【符号の説明】
【0063】
10…ホスト計算機、12…バックアップシステム、14…全体制御部、16…接続部、18…一致化部、20…切離部、21…アプリケーション制御部、22…通信部、30…ディスクアレイ装置、32…マスタ論理ユニット、34…バックアップ論理ユニット、36…ファームウェア、40…アプリケーションプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタデータを格納するマスタ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータのバックアップデータを格納する2つのバックアップ論理ユニットとから構成されるディスクアレイ装置におけるデータバックアップ方法であって、
前記2つのバックアップ論理ユニットのうちの一方である第一のバックアップ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続する第一のステップと、
前記第一のステップの後に、前記マスタ論理ユニットに格納されているマスタデータを前記第一のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータと、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されたバックアップデータとを一致化させる第二のステップと、
前記第二のステップの後に、前記マスタ論理ユニットと前記第一のバックアップ論理ユニットとを切り離す第三のステップと、
前記第三のステップの後に、前記第一のバックアップ論理ユニットと、前記2つのバックアップ論理ユニットのうちの他方である第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続する第四のステップと、
前記第四のステップの後に、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されているバックアップデータを前記第二のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記第一のバックアップ論理ユニット及び前記第二のバックアップ論理ユニットに格納された両バックアップデータを一致化させる第五のステップと、
前記第五のステップの後、前記第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとをRAID1化する第六のステップと、
前記第六のステップの後に、前記RAID1化された第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が不可能になるように切り離す第七のステップと
を含み、前記第七のステップの後に前記第一のステップを行うことにより、前記第一乃至第七の各ステップからなる一連の処理を繰り返し行うデータバックアップ方法。
【請求項2】
マスタデータを格納するマスタ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータのバックアップデータを格納する複数のバックアップ論理ユニットとから構成されるディスクアレイ装置におけるデータバックアップ方法であって、
前記複数のバックアップ論理ユニットは、第一のバックアップ論理ユニットと、予め順番が定められた複数の第二のバックアップ論理ユニットとを含んでなり、
前記複数のバックアップ論理ユニットのうちの一つである第一のバックアップ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続する第一のステップと、
前記第一のステップの後に、前記マスタ論理ユニットに格納されているマスタデータを前記第一のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータと、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されたバックアップデータとを一致化させる第二のステップと、
前記第二のステップの後に、前記マスタ論理ユニットと前記第一のバックアップ論理ユニットとを切り離す第三のステップと、
前記第三のステップの後に、前記複数の第二のバックアップ論理ユニットのうちの一つの第二のバックアップ論理ユニットを対象とし、この第二のバックアップ論理ユニットと、前記第一のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続する第四のステップと、
前記第四のステップの後に、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されているバックアップデータを、前記第四のステップにおいてデータ転送が可能になるように第一のバックアップ論理ユニットに接続された前記第二のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記第一のバックアップ論理ユニット及び前記第二のバックアップ論理ユニットに格納された両バックアップデータを一致化させる第五のステップと、
前記第五のステップの後、前記第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとをRAID1化する第六のステップと、
前記第六のステップの後に、前記RAID1化された第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が不可能になるように切り離す第七のステップと
を含み、前記第七のステップの後に前記第一のステップを行うことにより、前記第一乃至第七の各ステップからなる一連の処理を繰り返し行い、
前記第四のステップでは、前記予め定められた順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットが対象とされ、前記繰り返し後は、直前の第四のステップにおいて対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの次の順番の第二のバックアップユニットが対象とされ、直前の第四のステップにおいて対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの順番が最後であれば、前記順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットが対象とされるデータバックアップ方法。
【請求項3】
マスタデータを格納するマスタ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータのバックアップデータを格納する2つのバックアップ論理ユニットとから構成されるディスクアレイ装置におけるデータバックアップシステムであって、
前記2つのバックアップ論理ユニットのうちの一方である第一のバックアップ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる第一の接続手段と、
前記第一の接続手段による接続の後に、前記マスタ論理ユニットに格納されているマスタデータを前記第一のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータと、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されたバックアップデータとを一致化させる第一の一致化手段と、
前記第一の一致化手段による一致化の後に、前記マスタ論理ユニットと前記第一のバックアップ論理ユニットとをデータ転送が不可能になるように切り離す第一の切離手段と、
前記第一の切離手段による切り離しの後に、前記第一のバックアップ論理ユニットと、前記2つのバックアップ論理ユニットのうちの他方である第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる第二の接続手段と、
前記第二の接続手段による接続の後に、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されているバックアップデータを前記第二のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記第一のバックアップ論理ユニット及び前記第二のバックアップ論理ユニットに格納された両バックアップデータを一致化させ、前記第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとをRAID1化する第二の一致化手段と、
前記RAID1化の後に、前記RAID1化された第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が不可能になるように切り離す第二の切離手段と
を備え、前記第二の切離手段による切り離しの後に、前記第一の接続手段が動作することにより、前記各手段による処理を繰り返し行うデータバックアップシステム。
【請求項4】
マスタデータを格納するマスタ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータのバックアップデータを格納する複数のバックアップ論理ユニットとから構成されるディスクアレイ装置におけるデータバックアップシステムであって、
前記複数のバックアップ論理ユニットは、第一のバックアップ論理ユニットと、予め順番が定められた複数の第二のバックアップ論理ユニットとを含んでなり、
前記複数のバックアップ論理ユニットのうちの一つである第一のバックアップ論理ユニットと、前記マスタ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる第一の接続手段と、
前記第一の接続手段による接続の後に、前記マスタ論理ユニットに格納されているマスタデータを前記第一のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記マスタ論理ユニットに格納されたマスタデータと、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されたバックアップデータとを一致化させる第一の一致化手段と、
前記第一の一致化手段による一致化の後に、前記マスタ論理ユニットと前記第一のバックアップ論理ユニットとをデータ転送が不可能になるように切り離す第一の切離手段と、
前記第一の切離手段による切り離しの後に、前記複数の第二のバックアップ論理ユニットのうちの一つの第二のバックアップ論理ユニットを対象とし、この第二のバックアップ論理ユニットと、前記第一のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が可能になるように接続させる第二の接続手段と、
前記第二の接続手段による接続の後に、前記第一のバックアップ論理ユニットに格納されているバックアップデータを、前記第二の接続手段によってデータ転送が可能になるように第一のバックアップ論理ユニットに接続された前記第二のバックアップ論理ユニットにコピーして、前記第一のバックアップ論理ユニット及び前記第二のバックアップ論理ユニットに格納された両バックアップデータを一致化させ、前記第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとをRAID1化する第二の一致化手段と、
前記RAID1化の後に、前記RAID1化された第一のバックアップ論理ユニットと前記第二のバックアップ論理ユニットとを、データ転送が不可能になるように切り離す第二の切離手段と
を備え、前記第二の切離手段による切り離しの後に、前記第一の接続手段が動作することにより、前記各手段による処理を繰り返し行い、
前記第二の接続手段は、前記予め定められた順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットを対象とし、前記繰り返し後は、前記第二の接続手段によって前回対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの次の順番の第二のバックアップユニットを対象とし、前記前回対象とされた第二のバックアップ論理ユニットの順番が最後であれば、前記順番が最初の第二のバックアップ論理ユニットを対象とするデータバックアップシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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