説明

データベースと協働して入力を制限する方法、処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】データベースと協働して入力を制限する方法、処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】協働して端末の入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報をデータベース内で検索するステップと、データベース内で検索された情報を参照して、データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限するステップとを含み、前記入力データは、文字及び数字のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするデータベースと協働して入力を制限する方法が提供される。本発明によれば、端末に備えられる入力インターフェースを用いて情報が入力されるとき、誤った情報として入力される可能性のある入力が制限され、この制限は、日本文字、ハングル文字、英文字、特殊文字及び数字などにまで適用されるので、文字入力の全局面において正しい情報の入力を誘導することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースと協働して入力を制限する方法、処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳しくは、ユーザが端末装置を用いて現在まで入力中のデータを含む情報をデータベース内でリアルタイムに検索し、データベース内に記憶されておらず、かつ次に入力される可能性がある情報の入力を制限することによって、ユーザの誤った入力を最大限防ぐことができるデータベースと協働して入力を制限する方法、処理装置及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、移動端末の小型化及びユーザ指向のインターフェースの実現に伴い、端末での情報入力のための入力インターフェース技術が発展している。特に、タッチスクリーンベースの入力インターフェース技術が広く普及しており、入力インターフェースの開発も活発に行われている。一般的に、タッチスクリーンとは、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)のような表示装置上にユーザのタッチを感知することができるタッチパネルを備え、ユーザが所望の作業を行うことができるものである。このようなタッチスクリーンは、キーボードまたはキーパッドなどのような別途の入力手段がなくても、ユーザが所望の作業を行うことができるので、サイズの制約を相対的に大きく受ける小型端末(例えば、移動電話機、MP3プレーヤーまたはナビゲーション装置)に活用されている。
【0003】
通常、タッチスクリーンを備えた端末は、表示部としてのモニタと、前記モニタに取り付けられるタッチパネルと、前記タッチパネルで感知された信号に基づいて端末に設置された各種アプリケーションプログラムを制御する制御部と、前記制御部の制御によって各種動作を行う一つ以上のデバイスを備えて構成される。ここで、タッチパネルは、具体的に特殊処理された電極ガラス(ITO glass)と電極フィルム(ITO film)を含むいくつかの層で構成され、その表面に手またはペンなどが接触すれば、その接触位置を座標値として認識する。制御部は、このように認識された座標値に対応する位置信号を受信して、それに対応する機能を処理するように一つ以上のデバイスを制御する。
【0004】
一方、端末の小型化の傾向に伴って、端末に設けられるタッチスクリーンまたは通常のキー入力部の入力インターフェースに割り当てされる領域も、そのサイズが小さくなっている。これにより、ユーザが入力インターフェースを利用して所望の情報を入力するときには、鋭利なツール(例えば、タッチスクリーンからの入力時に使用されるスタイラスペン)を使用しなければ、様々な誤入力が発生する。例えば、文字情報の入力時に、入力しようとするキーの周辺キーを誤って選択することによって、誤入力が発生する。このような誤入力が発生すれば、ユーザは、自分が入力した文字情報を削除し、さらに再入力しなければならないという煩雑さを被る。
【0005】
このような問題は、タッチスクリーンを用いた入力のほか、一般のキーボードを用いた入力の場合にも発生する。すなわち、たとえばキーボードの場合には、タッチスクリーンに比べて誤入力の発生頻度は減少するが、ユーザが正確に知らない検索語(Key Word)を入力する場合に、リアルタイムに検索語の入力が正しく行われているか否かを把握することは難しい。従って、当該検索語が最後まで入力されてから、データベースにない項目であることが確認されれば、試行錯誤を経てさらに正しい検索語を再入力しなければならないという問題点があった。
【0006】
したがって、多様な入力インターフェースを備えた端末を用いて情報を入力するときに、ユーザの誤入力を最小化することができると共に、正しい情報の入力を誘導することができる技術に対する開発が緊急に求められているのが現況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解決することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、端末装置に備えられたタッチスクリーン、キーボードなどを用いて情報を入力するとき、現在まで入力されたデータに基づいてデータベースを検索し、データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限することによって、ユーザが効果的な情報を入力することができるように誘導することにある。
【0009】
また、本発明のまた別の目的は、端末装置を用いて情報を入力するとき、データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限するにあたって、入力される対象を日本文字、ハングル文字、英文字、特殊文字などの文字のみならず、数字にも適用し、文字入力の全局面において正しい入力を誘導することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための、本発明の代表的な構成は次の通りである。
【0011】
まず、本発明の一実施形態によれば、データベースと協働して入力を制限する方法であって、(a)端末の入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報をデータベース内で検索するステップと、(b)前記データベース内で検索された情報を参照して、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限するステップと、を含み、前記入力データは、文字及び数字のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするデータベースと協働して入力を制限する方法が提供される。
【0012】
好ましくは、前記文字は、各種言語または特殊文字を含む。
【0013】
好ましくは、前記入力を制限するステップは、前記データベース内に記憶されておらず、かつ次の入力として入力される可能性がある一つ以上のキーを不活性化させるステップを含む。
【0014】
前記方法は、前記不活性化されたキーの一つが選択された場合、警告表示を提供するステップをさらに含んでもよい。
【0015】
好ましくは、前記警告表示は、警告音または警告メッセージである。
【0016】
前記入力を制限するステップにおいて、前記入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報が、前記データベース内にn個(nは、整数)以下記憶されている場合に、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限してもよい。
【0017】
また、本発明の他の実施形態によれば、データベースと協働して入力を制限する処理装置であって、端末の入力手段を用いて現在まで入力されたデータを取得する入力データ取得部と、前記現在まで入力されたデータを含む情報をデータベース内で検索し、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限する入力制限部と、を含み、前記入力データは、文字及び数字のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするデータベースと協働して入力を制限する処理装置が提供される。
【0018】
好ましくは、前記文字は、各種言語または特殊文字を含む。
【0019】
好ましくは、前記入力制限部は、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある情報入力のための一つ以上のキーを不活性化させる。
【0020】
好ましくは、前記入力制限部は、前記不活性化されたキーの一つが選択された場合、警告表示を提供する。
【0021】
前記警告表示は、警告音または警告メッセージであってもよい。
【0022】
好ましくは、前記入力制限部は、前記入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報が、前記データベース内にn個(nは、整数)以下記憶されている場合に、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限する。
【0023】
一方、本発明のさらに他の実施形態によれば、端末の各種入力インターフェースを用いた情報の入力時にユーザの正しい入力を誘導するための他の方法及びこのような方法を実行するためのコンピュータプログラムを備えるコンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、端末に提供される多様な入力インターフェースを用いて情報を入力するときに、データベース内に存在しない誤った情報の入力が制限されるので、効果的な情報の入力がさらに容易になる。
【0025】
また、本発明によれば、端末の入力インターフェースを用いて情報を入力するときに、誤った入力を制限する機能が、日本文字、ハングル文字、英文字、特殊文字及び数字にまで適用されるので、文字入力の全局面において正しい入力を誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係る入力手段を用いて情報を入力するとき、正しい情報を入力することができるように誘導するための端末の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン駆動部110の内部構成の詳細図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る端末に備られたタッチスクリーンの駆動例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
後述する本発明に関する詳細な説明は、本発明が実施されることができる特定の実施例を例示する添付の図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施することができるのに十分になるように詳しく説明される。本発明の多様な実施例は、互いに異なるが、相互排他的なものではないことを理解すべきである。例えば、本発明に記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施例と関連して本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で、他の実施例として具現することができる。また、各々の開示された実施例内の個別構成要素の位置または配置は、本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲で、変更することができることを理解すべきである。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味として例示されたものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されれば、その請求項が主張するものと均等なすべての範囲とともに、添付の請求範囲のみによって限定される。図面において、同様の参照符号は、様々な側面にわたって同一または同様の機能を意味する。
【0028】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるようにするために、本発明の好ましい実施例について添付の図面を参照して詳しく説明する。
【0029】
[本発明の好ましい実施例]
本明細書において、「端末」という用語は、有線及び無線通信が可能なデジタル機器であって、パーソナルパソコン(例えば、デスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータなど)、ワークステーション、PDA、ウェブパッド、携帯電話、ナビゲーション装置などのように記憶手段及びマイクロプロセッサを具備し、演算能力を有するデジタル機器を意味する技術用語であリ、本明細書の一部分では、タッチスクリーンを備えたデジタル機器として例示的に説明しているが、必ずこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0030】
端末の構成
図1は、本発明の一実施例によってデータベースと協働して入力を制限するための端末の構成を示す図である。
【0031】
図1に示すように、本発明の端末100は、タッチスクリーン駆動部110、位置データ出力部120、入力データ取得部130、入力制限部140、データベース150、通信部160及び制御部170を備えてもよい。本発明の一実施形態によれば、タッチスクリーン駆動部110、位置データ出力部120、入力データ取得部130、入力制限部140、データベース150、通信部160及び制御部170は、端末100内に備えられるプログラムモジュールであってもよい。このようなプログラムモジュールは、オペレーションシステム、アプリケーションプログラムモジュール又はその他のプログラムモジュールの形態で端末100にインストールされてもよく、様々な公知の記憶装置上に物理的に記憶されてもよい。また、このようなプログラムモジュールは、端末100と通信可能な遠隔記憶装置に記憶されてもよい。一方、このようなプログラムモジュールは、本発明によって後述する特定の業務を行うか、または特定の抽象データ類型を実行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、これに制限されるものではない。
【0032】
まず、図2を参照して、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーン駆動部110について説明する。タッチスクリーン駆動部110は、端末100のタッチスクリーンを制御し、タッチスクリーンに任意の接触が発生したとき、当該接触に対応する電気的信号を発生させる
【0033】
図2を参照すれば、タッチスクリーン駆動部110は、表示部111、接触感知部112、接触信号発生部113を備えてもよい。
【0034】
表示部111は、端末100の動作中に発生するステータス情報、マルチメディア情報、及び/またはキーボターンなどを表示する。このような表示部111は、公知のディスプレイ手段、例えば、液晶表示装置(LCD)として提供されてもよい。
【0035】
一方、接触感知部112は、表示部111のキーボターンなどに所定のツール(例えば、スタイラスペンまたはユーザの指など)による接触が発生した場合、当該接触を感知する。
【0036】
接触感知部112が接触を感知すれば、対応する感知信号が制御部170に伝達され、制御部170は、接触信号発生部113を駆動して、当該接触による電気的信号を発生させる。すなわち、本発明の一実施形態に係る接触信号発生部113は、接触感知部112によって感知された接触に対応する電気的信号を発生させる。
【0037】
次に、本発明の一実施形態に係る位置データ出力部120は、接触信号発生部113によって発生された電気的信号を分析し、接触地点に対応する位置データを出力する。すなわち、位置データ出力部120は、表示されたキーパッドの接触地点に位置するキーに対応する位置データを出力する。前記位置データは、接触地点に対応する座標値情報として表現されてもよいが、これに制限されるものではない。
【0038】
本発明の一実施形態に係る入力データ取得部130は、位置データ出力部120によって出力された位置データを参照して対応する入力データを取得する。入力データ取得部130によって取得された入力データは、当該入力データに対応する情報が表示部111に表示される前に、メモリに一時的に記憶されてもよい。
【0039】
本発明の一実施形態に係る入力制限部140は、ユーザが現在入力中のデータを含む情報をデータベース150内で検索し、検索された情報に基づいてすぐ次に引き続いて入力される可能性があるキーのみを活性化する。すなわち、前記入力制限部140は、次の入力としてデータベース150内に存在しない情報を入力する可能性があるキーを、不活性化する。
【0040】
本発明の一実施形態によれば、入力制限部140は、ユーザが英文字情報を入力するとき、次の字素(Grapheme)入力としてデータベース150に存在しない文字情報を形成する可能性がある字素に対応するキーを不活性化させる。例えば、ユーザがタッチスクリーンに表示されたキーパッドを利用して「San Francisco 」まで入力している状態において、データベース150に「San Francisco 」を含む情報として「San Francisco department store 」、「San Francisco shoes shop 」、「San Francisco pharmacy 」、「 San Francisco junior high school 」が存在する場合、入力制限部140は、前記データベース150を参照して次の入力として「d」、「j」、「p」、及び「s」に対応するキーのみを活性化させ、その他のキーを不活性化させる。
【0041】
また、本発明の一実施形態によれば、ユーザは、頭文字だけで情報を入力することができる。例えば、ユーザは、キーパッドを利用して情報を入力する時に、「子音モード」などを活性化して、頭文字だけで所望の情報を入力することができる。この場合にも、入力制限部140は、ユーザが現在まで入力した頭文字を基礎にしてデータベース150をフィルタリングし、次の入力として不適切なキーを、不活性化する。例えば、ユーザが子音モードを活性化して「n j m」まで入力し、データベース150には、「n j m」という頭文字情報に対応する情報として「New Jersey medical center 」だけが存在する場合、入力制限部140は、「New Jersey medical center」の頭文字情報である「n j m 」を参照して、「c」に対応するキーを除いたキーを不活性化する。
【0042】
一方、上記では、文字を入力する例として、主として英文字を入力する場合を例示して説明したが、本発明は、日本文字やハングル文字、その他の言語の文字またはハートやアスタリスクなどの特殊文字の入力にも同様に適用することができる。
【0043】
一方、本発明の一実施形態によれば、ユーザは、タッチスクリーンに表示されるキーパッドを利用して電話番号などの数字情報を入力することができる。この場合、入力制限部140は、データベース150を参照してその次に引続いて入力される可能性がある数字や文字のうちデータベース150に存在しない数字や文字を不活性化してもよい。例えば、ユーザが「02‐367‐23」まで入力し、データベース150には、「02‐367‐2334」、「02‐367‐2349」、「02‐367‐2397」という電話番号情報が記憶されている場合、入力制限部140は、「3」、「4」、「9」を除いた残りの数字キーを不活性化する。
【0044】
また、本発明の一実施形態によれば、入力制限部140は、データベース150に、ユーザが現在まで入力したデータを含む情報がn個(nは、整数)以下存在する場合にのみ、前記動作を実行してもよい。例えば、n=10に設定されており、ユーザが現在入力中のデータを含んで11個の情報がデータベース150内に存在する場合、入力制限部140は、キーパッドのすべてのキーを活性化する。これは、ユーザが次の入力として誤った入力をする可能性が高い場合、すなわち、キーパッドに含まれる多数のキーが、次の入力として誤入力を誘発する場合には、ユーザの正しいキー入力を積極的に誘導し、反対に、キーパッドに含まれる多数のキーが、次の入力として正しい情報の入力に使用される場合には、すべてのキーを活性化して、ユーザの幅広いデータ入力を可能にするためである。
【0045】
一方、本発明の一実施形態によれば、入力制限部140の動作によって所定のキーが不活性化された場合、不活性化されたキー上で接触が感知されたことをユーザに通知する識別表示を提供することができる。この識別表示は、不活性化されたキー上で接触が感知されたことをユーザに通知する警告音、警告メッセージなどであってもよい。
【0046】
本発明の一実施形態に係るデータベース150は、ユーザがタッチスクリーンに表示されたキーパッドを用いて入力することが可能になった情報を記憶することができる。一例として、端末100がナビゲーション装置の場合には、データベース150は、すべての地域の名称に関する情報を記憶することができる。データベース150に記憶された情報は、周期的にアップデートされて最新状態を維持することが好ましい。また、データベース150に記憶される情報は、所定の基準によって索引を付けられてもよい。例えば、「a」、「b」、及び「c」などのような基準によって索引を付けられてもよい。
【0047】
一方、図1においては、データベース150は、端末100の一つの構成要素として示されているが、データベース150は、端末100と分離された構成要素であってもよい。一例として、データベース150は、端末100と通信可能な遠隔記憶装置またはハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)又は磁気テープのような物理的記憶媒体であってもよい。仮にデータベース150が端末100と通信可能な遠隔記憶装置であって、別個のオペレーターによって管理される場合、ユーザは、データベース150の管理者に対してデータベース150に記憶されている情報にユーザ自身の意見を述べることができ、管理者は、このような意見を反映してデータベース150をリアルタイムで管理することができる。
【0048】
本発明の一実施形態に係る通信部160は、あらかじめ定められた通信規格によって外部装置と有線又は無線通信を行うことができる。このような通信部160は、RF(Radio Frequency)モジュールなどの無線通信モジュールであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0049】
本発明の一実施形態に係る制御部170は、タッチスクリーン駆動部110、位置データ出力部120、入力データ取得部130、入力制限部140、データベース150及び通信部160間のデータの流れを制御することができる。すなわち、本発明に係る制御部170は、タッチスクリーン駆動部110、位置データ出力部120、入力データ取得部130、入力制限部140、データベース150及び通信部160が、それぞれの固有の機能を実行するように制御することができる。
【0050】
本発明の具現例
以下、ユーザが本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンを用いて情報を入力する場合に、誤った情報の入力を防止する動作の一例を説明する。
【0051】
図3は、本発明の一実施形態に係るタッチスクリーンを備えた端末100の表示部111上に表示されるキーパッドの一例を示す図である。
【0052】
ユーザは、図3に示されたようなキーパッド310を利用して英文字情報を入力することができる。仮に端末100がナビゲーション装置である場合、ユーザは、英文字情報または数字情報などを含む検索語を入力することによって、位置情報などを検索することができる。
【0053】
その間、前記キーパッド310の上部に、ユーザが現在まで入力したデータを表示する表示ウィンドウ320が提供されてもよい。
【0054】
ユーザが前記キーパッド310を利用して「California De」まで現在入力中なら、入力制限部140は、リアルタイムに前記入力データを含む情報をデータベース150内で検索する。仮に、データベース150内に前記入力データを含む情報として「California Department store」、「California dental studio」、「 California dermatology clinic 」、及び「California dental clinic 」が記憶されており、かつ、現在までの入力データを含む情報がデータベース150内に10個以下の場合、入力制限部140は、次の入力として誤った情報を入力するかもしれないキーを不活性化することができる。具体的に、「 California De 」を含む情報がデータベース150内に4個存在するので、入力制限部140は、ユーザの次の入力としてデータベース150内に存在しない情報を入力する可能性があるキー(「n」、「p」、及び「r」キーを除いたすべてのキー)を不活性化することができる。この場合、ユーザが、前記「n」、「p」、及び「r」以外のキーに触れれば、警告音または警告メッセージが提供されてもよい。
【0055】
このようにして、タッチスクリーンを用いて情報を入力する時、ユーザは効果的な情報を入力するように誘導される。また、これにより、ユーザが誤った情報を入力する場合、ユーザは、自身が入力した誤ったデータを削除し、自身で正しいデータを入力する煩雑さから開放されることが可能となる。
【0056】
以上説明した本発明の実施形態は、多様なコンピュータ構成要素を用いて実行されるプログラムコマンドの形態で提供され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラムコマンド、データファイル、データ構造などを、単独で、または組み合わせて記憶することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラムコマンドは、本発明のために特別に設計されて構成されたものなどであってもよいし、またはコンピュータソフトウェア分野の当業者に公知であり、または公用されているものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、一例として、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)及び磁気テープのような磁気媒体、CD‐ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラムコマンドを記憶し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラムコマンドには、一例として、コンパイラーによって作成されるもののような機械語コードのみならず、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行可能な高級言語コードも含まれる。前記ハードウェア装置は、本発明に係る処理を実行するために、一つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その反対も同様である。
【0057】
以上述べたように、本発明は、限定された実施形態及び図面と具体的な構成要素などの特定の事項とによって説明されたが、これは、本発明の全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明が前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら、このような記載から多様な修正及び変形を図ることができる。
【0058】
したがって、本発明の思想は、前記説明された実施形態に限定されるものではなく、後述する特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等な、または等価的に変形されたすべてのものは、本発明の思想の範疇に属するものと解釈すべきである。
【符号の説明】
【0059】
100 端末
110 タッチスクリーン駆動部
120 位置データ出力部
130 入力データ取得部
140 入力制限部
150 データベース
160 通信部
170 制御部
111 表示部
112 接触感知部
113 接触信号発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースと協働して入力を制限する方法であって、
(a)端末の入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報をデータベース内で検索するステップと、
(b)前記データベース内で検索された情報を参照して、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限するステップと、を含み、
前記入力データは、文字及び数字のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項2】
前記文字は、各種言語または特殊文字を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項3】
前記ステップ(b)は、前記データベース内に記憶されておらず、かつ次の入力として入力される可能性がある入力情報のための一つ以上のキーを不活性化させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項4】
前記不活性化されたキーの一つが選択された場合、警告表示を提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項5】
前記警告表示は、警告音または警告メッセージであることを特徴とする請求項4に記載のデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項6】
前記ステップ(b)において、前記入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報が、前記データベース内にn個(nは、整数)以下記憶されている場合に、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限することを特徴とする請求項1に記載のデータベースと協働して入力を制限する方法。
【請求項7】
データベースと協働して入力を制限する処理装置であって、
端末の入力手段を用いて現在まで入力されたデータを取得する入力データ取得部と、
前記現在まで入力されたデータを含む情報をデータベース内で検索し、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限する入力制限部と、を含み、
前記入力データは、文字及び数字のうち少なくとも一つを含むことを特徴とするデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項8】
前記文字は、各種言語または特殊文字を含むことを特徴とする請求項7に記載のデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項9】
前記入力制限部は、前記データベース内に記憶されておらず、かつ次の入力として入力される可能性がある入力情報のための一つ以上のキーを不活性化させることを特徴とする請求項7に記載のデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項10】
前記入力制限部は、前記不活性化されたキーの一つが選択された場合、警告表示を提供することを特徴とする請求項9に記載のデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項11】
前記警告表示は、警告音または警告メッセージであることを特徴とする請求項10に記載のデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項12】
前記入力制限部は、前記入力手段を用いて現在まで入力されたデータを含む情報が、前記データベース内にn個(nは、整数)以下記憶されている場合に、前記データベース内に記憶されておらず、かつ入力される可能性がある次の情報の入力を制限することを特徴とする請求項7に記載のデータベースと協働して入力を制限する処理装置。
【請求項13】
請求項1乃至6のいずれか一つに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムを備えるコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−129091(P2010−129091A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−267417(P2009−267417)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】