説明

データベース可視化システム

【課題】
本発明は、データ間の依存関係を可視化して、データベースのデータ構造が複雑なものであっても、利用者が容易にデータ間の関係性を把握することができるデータベース可視化システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
利用者の入力装置への入力により、表示要求を受け付ける(ステップS1)。データベースを参照して、表示要求の際にクリックされたアイコンに対応するデータの参照元データ又は参照先データが抽出される(ステップS2)。抽出データにさらに参照元又は参照先データが存在する場合は(ステップS3にてYES)、ステップS2へ戻る。抽出データに参照元又は参照先データが存在しない場合は(ステップS3にてNO)、抽出されたデータに対応するアイコンが連結した態様で描画され(ステップS4)、表示画面に表示される(ステップS5)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベース中のデータの関係性を可視化するデータベース可視化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、データベースの管理方法において、グラフなどを利用することで、データ間の関連性を可視化することが行われている。例えば、データ及びデータ間の関連度を可視化し俯瞰することにより、全体的に有する特性を把握できるようにした情報の可視化システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、データベースに蓄積されたデータは、複数の利用者により利用される場合があり、データの閲覧、出力だけでなく、新たなデータの入力や更新が複数の利用者により行われる場合がある。このように、複数の利用者によりデータの入力や更新が行われると、データベース中のデータ間の関係性を十分に把握することが困難となる。例えば、あるデータが、複数のデータの参照元となっているような場合、利用者がデータ間の関連性や依存関係を十分に把握しないまま、この参照元のデータを更新してしまうと、本来であれば、変更を希望しない参照先のデータにまで影響が及んでしまうという問題があった。
【0004】
特に、ビデオゲームの開発現場においては、ゲームプログラムに利用される多数のデータがデータベースで管理され、複数の開発担当者によって更新されている。例えば、異なる複数のオブジェクトが、同一のマテリアル(オブジェクトの材質を特定するデータ)、同一のシェーダ(オブジェクトの色を決定するプログラム)、又は、同一のテクスチャ(オブジェクトにマッピングする画像ファイル)を参照しているような場合、より具体的には、壁のオブジェクトと机のオブジェクトのそれぞれが木目調のテクスチャを参照している場合に、このテクスチャを更新すると、壁と机の双方のオブジェクトの表面の模様が変更されることになる。
【0005】
しかし、このような参照元のテクスチャデータと参照先のオブジェクトデータとの依存関係を把握しないまま、一部のオブジェクトの模様を変更したいと考え、テクスチャを更新してしまうと、そのテクスチャを適用する他のオブジェクトで不具合が生じることになる。このような不具合の発生を防止するため、ゲーム開発の担当者は、データ間の相互の依存関係を、時間をかけて調べつつ、データの更新を進める必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−225940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような課題を解決することを目的とするもので、データ間の依存関係を可視化して、データベースのデータ構造が複雑なものであっても、利用者が容易にデータ間の関係性を把握することができるデータベース可視化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データとを蓄積したデータベースと、第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段とを備えるデータベース可視化システムに関する。
【0009】
データベースには、第一のデータと、その参照元の第二の参照元データとの関係が記憶されており、利用者が入力装置を操作することで、参照元のデータについて知りたいと考える第一のデータを選択すると、選択された第一のデータの参照元である第二の参照元データがデータベースから抽出される。そして、抽出された第二の参照元データが第一のデータと関連付けられた態様で表示される。データベースのデータ構造が複雑なものであっても、これらの関係を分かりやすい態様で可視化できるため、利用者が容易にデータ間の関係性を把握することができる。
【0010】
本発明は、第一のデータと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積したデータベースと、第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、参照先データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段とを備えるデータベース可視化システムに関する。
【0011】
データベースには、第一のデータと、その参照先の第二の参照先データとの関係が記憶されており、利用者が入力装置を操作することで、参照先のデータについて知りたいと考える第一のデータを選択すると、選択された第一のデータの参照先である第二の参照先データがデータベースから抽出される。そして、抽出された第二の参照先データが第一のデータと関連付けられた態様で表示される。データベースのデータ構造が複雑なものであっても、これらの関係を分かりやすい態様で可視化できるため、利用者が容易にデータ間の関係性を把握することができる。
【0012】
本発明は、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積したデータベースと、第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段と、第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段とを備えるデータベース可視化システムに関する。
【0013】
データベースには、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データと、第一のデータの参照先である第二の参照先データが蓄積されており、利用者の選択により、第一のデータの参照元又は参照先のいずれを表示するのかを切り換えることが可能である。
【0014】
本発明では、データベースは、さらに、第二の参照元データの参照元である第三の参照元データとを蓄積しており、参照元データ抽出手段は、抽出された第二の参照元データの参照元である第三の参照元データを、データベースから抽出するものであり、参照元データ表示手段が、参照元データ抽出手段により抽出された第三の参照元データを、抽出された第二の参照元データと関連付けた態様で表示装置に表示することが好ましい。
【0015】
また、本発明では、データベースは、さらに、第二の参照先データの参照先である第三の参照先データとを蓄積しており、参照先データ抽出手段は、抽出された第二の参照先データの参照先である第三の参照先データを、データベースから抽出するものであり、参照先データ表示手段が、参照先データ抽出手段により抽出された第三の参照先データを、抽出された第二の参照先データと関連付けた態様で表示装置に表示することが好ましい。
【0016】
データベースには、第二の参照元データの参照元である第三の参照元データ、及び/又は、第二の参照先データの参照先である第三の参照先データも蓄積されており、これらを第二の参照元データ、第二の参照先データと関連付けて表示することで、より複雑なデータ構造を有したデータベースであっても、データ間の関係性を容易に把握することが可能となる。
【0017】
本発明では、参照元データ表示手段及び/又は参照先データ表示手段は、各データに対応するアイコンを表示するものであり、前記関連付けた態様は、表示された複数のアイコンを線又は図形により連結して表示する態様であることが好ましい。
【0018】
各データに対応するアイコンを線や矢印等で結ぶことで、データの依存関係を容易に把握することが可能となる。
【0019】
本発明では、参照元データ表示手段及び/又は参照先データ表示手段は、各データに対応するアイコンを表示するものであり、参照元表示要求受付手段及び/又は参照先表示要求受付手段は、入力装置への入力操作にてアイコンが選択された場合に、選択されたアイコンに対応する第一のデータの参照元及び/又は第一のデータの参照先の表示要求を受け付けることが好ましい。
【0020】
各データに対応するアイコンを表示画面に表示し、これらのアイコンのうちのいずれかを選択することで、選択されたアイコンに対応するデータを第一のデータとしてデータ構造を可視化することが可能となる。利用者は、アイコンをダブルクリックするなどの簡便な操作で、いずれのデータを第一のデータとするのかを選択することができる。また、第一のデータの参照元(下流側)と参照先(上流側)のいずれのデータをアイコンとして表示するのかについてもクリックの方法やクリックする位置を使い分けるといった簡単な方法で、選択することができる。
【0021】
本発明は、表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データとを蓄積するものであり、コンピュータ装置を、第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段として機能させるデータベース可視化プログラムに関する。
【0022】
本発明は、表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積するものであり、コンピュータ装置を、第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、参照先データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段として機能させるデータベース可視化プログラムに関する。
【0023】
本発明は、表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積するものであり、コンピュータ装置を、第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段と、第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段として機能させるデータベース可視化プログラムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態に係るデータベース可視化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】データ群の全体像を可視化した場合の表示画面の一例である。
【図3】所定のデータを直接的又は間接的に参照しているデータ群を可視化した場合の表示画面の一例である。
【図4】所定のデータが直接的又は間接的に参照しているデータ群を可視化した場合の表示画面の一例である。
【図5】データベースの可視化装置の表示画面に表示されるアイコンの一例を示す図である。
【図6】メニューウィンドウの一例を表す図である。
【図7】表示アイコン選択ボックスの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図の一例である。
【図8】表示深さ設定スライダの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図の一例である。
【図9】兄弟チェックボックスの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図の一例である。
【図10】データベースの内容の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる可視化システムのフローチャート表す図である。
【図12】利用者の操作による表示画面の変化を表す図の一例である。
【図13】本発明の実施の形態にかかるデータベース可視化装置の表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この実施の形態で適用されるデータベース可視化装置の構成を示すブロック図である。図示するようにデータベース可視化装置は、CPU(Central Processing Unit)11と、メインメモリ12と、入力装置13と、表示装置14と、ハードディスクドライブ(HDD)15と、CD−ROM/DVDドライブ16、通信インターフェイス17とを備えている。表示装置14は表示画面18を備え、DVD/CD−ROMドライブ16には、記録媒体19を装着し得る。また、通信インターフェイス17は無線又は有線により通信ネットワークに接続され、通信ネットワークを介して可視化の対象となるデータベース20に接続することができる。
【0026】
CPU11は、HDD15や記録媒体19上に格納されたプログラムを実行し、装置本体の制御を行う。メインメモリ12は、CPU11のワークエリアである。また、HDD15は、プログラムやデータを保存するための記憶領域として用いられるである。
【0027】
DVD/CD−ROMドライブ16は、記録媒体19に対しプログラム及びデータの読み出しを行う。入力装置13は、ポインティングデバイスとして使用されるマウス、及び方向キーを備えているキーボード等である。マウスは、表示画面に表示されたアイコンやアイコン上のボタンを選択したり、メニューウィンドウ内のチェックボックスにチェックを入れたり、外すなどの操作を行うために用いられる。また、マウスを用いて、表示画面上のアイコンの位置をドラッグすることもできる。入力装置13からの入力データはメインメモリ12に出力され、CPU11がそれを解釈して演算処理を実行する。データベース可視化装置で実行されるプログラム及びデータは、例えば、記録媒体19に記憶されているような構成としても良い。
【0028】
CPU11は画像データを展開し、それを表示装置14の表示画面18上に画像を表示する。このような画像処理において、画像処理用の制御装置(CPU、ROM等を含む)を用いてもよい。
【0029】
次に、本発明の実施の形態にかかるデータベース可視化システムにおけるデータベースの一例について、説明する。本発明は、一方が他方を参照したり、或いは、一方が他方から構成されるなど、依存関係にある複数の異なる種類又は属性のデータからなるデータベースを可視化するのに適用することができる。ここでは、主に、ビデオゲームの開発現場にて活用が可能な、コンピュータグラフィックスを表示する際に用いられるデータ群の可視化に、本発明を適用する場合について述べる。
【0030】
データベース20には、ビデオゲームにおけるコンピュータグラフィックスを表示する際に用いられるデータ群、例えば、データの種類・属性の異なる、シーンデータ、モデルデータ、マテリアルデータ、シェーダ及びテクスチャが格納されている。
【0031】
シーンデータは、ビデオゲームのステージやマップ毎に使い分けられる仮想空間のシーンを特定するもので、モデルデータを参照している。モデルデータは仮想空間内のオブジェクトを特定するもので、マテリアルデータを参照している。また、マテリアルデータは、モデルの材質を特定するもので、シェーダ及びテクスチャを参照している。シェーダは、モデルの色を決定するためのプログラムであり、テクスチャはモデルにマッピングされる画像ファイルである。シェーダとテクスチャが最も下流にあるデータである。また、シーンデータが、これよりも下流のデータを参照することで得られるもので、最も上流にあるデータである。
【0032】
次に、本発明の実施の形態にかかるデータベースの可視化装置の表示画面について説明する。図2〜図4は、データベースの可視化装置の表示画面の例を示す図である。図2は、データ群の全体像を可視化した場合の表示画面の一例である。図3は、所定のデータを直接的又は間接的に参照しているデータ群を可視化した場合の表示画面の一例であり、図4は、所定のデータが直接的又は間接的に参照しているデータ群を可視化した場合の表示画面の一例である。
【0033】
図2〜図4に示すように、表示画面18には、シーンアイコン21a、モデルアイコン21b、マテリアルアイコン21c、シェーダアイコン21d、及び、テクスチャアイコン21eが表示されている。シーンアイコン21aはシーンデータに対応するアイコンであり、モデルアイコン21bは、モデルデータに対応するアイコン21である。また、マテリアルアイコン21cはマテリアルデータに、シェーダアイコン21dはシェーダに、テクスチャアイコン21eはテクスチャに対応するアイコン21である。
【0034】
参照−被参照の関係にあるアイコン21とアイコン21の間はライン22で連結される。ライン22には、被参照データ(他のデータから参照の対象となっているデータ)に対応するアイコン21(被参照アイコン)から参照データ(被参照データを参照しているデータ)に対応するアイコン21(参照アイコン)に向けた方向を示す矢印が表示されている。例えば、シーンアイコン21aとモデルアイコン21bの関係は、シーンアイコン21aが参照アイコンで、モデルアイコン21bが被参照アイコンであり、モデルアイコン21bからシーンアイコン21aに向けた方向を示す矢印が表示される。つまり、下流側にあるデータに対応するアイコン21から、その上流側にあるデータに対応するアイコン21に向けて、矢印が表示される。
【0035】
図2では、データベース内のデータに対応するアイコン21の全てが表示される。図3では、表示画面18に、テクスチャアイコン21eを参照しているマテリアルアイコン21c〜21c、そのマテリアルアイコン21c〜21cを参照しているモデルアイコン21b、21b、さらに、そのモデルアイコン21b、21bを参照しているシーンアイコン21aが表示される。
【0036】
図3とは異なる態様でアイコン21が表示画面18に表示されている場合において、表示画面18中のテクスチャアイコン21eに設けられた上流表示ボタンをマウスにてクリックするなどして、テクスチャアイコン21eの上流を表示するように利用者が操作指示を行うと、図3のように、テクスチャアイコン21eを起点として、その上流のデータに対応するアイコン21が表示されることになる。
【0037】
一方、図4では、表示画面18に、モデルアイコン21bが参照しているマテリアルアイコン21c、21c、さらに、そのマテリアルアイコン21c、21cが参照しているシェーダアイコン21d、21d及びテクスチャアイコン21e、21eが表示される。
【0038】
図4とは異なる態様でアイコン21が表示画面18に表示されている場合において、表示画面18中のモデルアイコン21bをダブルクリックするなどして、モデルアイコン21bの下流を表示するように利用者が操作指示を行うと、図4のように、モデルアイコン21bを起点として、その下流のデータに対応するアイコン21が表示されることになる。
【0039】
利用者は、希望するアイコン21の上流表示ボタンをクリックすることで、そのアイコン21を起点として、より上流にあるアイコン21を表示することも可能である。また、希望するアイコン21をダブルクリックすることで、そのアイコン21を起点として、よりした下流にあるアイコン21を表示することも可能である。したがって、図2〜4に示すような、全データに対応するアイコン21が表示される場合、所定のアイコン21の下流のアイコン21が表示される場合、或いは、所定のアイコン21の上流のアイコン21が表示される場合の表示態様は、利用者の入力装置への操作指示にしたがって、相互に切り替えることが可能である。
【0040】
なお、アイコン21にて可視化したデータの視認性を考慮すると、表示画面18に表示されるアイコンの数を10〜20に制限しても良い。表示画面18に表示するアイコンの数を制限する場合、図2や図4のような場合であれば、より上流のものが優先的に表示される。図3のような場合であれば、より下流のものが優先的に表示されるような構成とすることができる。
【0041】
次に、アイコン21について説明する。図5は、データベースの可視化装置の表示画面に表示されるアイコンの一例を示す図である。アイコン21には、外周部分に外枠31が設けられ、外枠31の内側であって、アイコン21の中央部にはサムネイル表示領域32が設けられている。
【0042】
外枠31は、アイコン21の種類によって異なる色が用いられている。利用者は外枠31の色を確認するだけで、シーン、モデル、マテリアル、シェーダ、テクスチャのいずれのデータに対応するアイコンであるかを、容易に把握することができる。外枠31の色は、アイコン21の種類によって、適宜、定めることができるが、例えば、上流側にあるシーンアイコン21aから下流になるにしたがって、寒色から暖色へ色を段階的に変化させることとしてもよい。上流側を寒色とし、下流側を暖色にするといったように、外枠の色をそのデータの種類によって段階的に変化させることで、利用者は直感的に、データの種類を把握することが可能となる。
【0043】
サムネイル表示領域32には、データの内容を特定することが可能な図が表示されている。例えば、テクスチャアイコン21eであっても、そのテクスチャの内容によってサムネイル表示領域32には形状や模様の異なる図が表示される。シーンアイコン21a、モデルアイコン21b、マテリアルアイコン21c、シェーダアイコン21dも同様であり、その内容に応じて異なる形状や模様の異なる図が表示されている。利用者は、サムネイル表示領域32に表示された図を確認することで、そのデータの内容を把握することが可能となる。
【0044】
また、サムネイル表示領域32の下側にはデータ名称33が表示され、アイコン21の左上部であって外枠31と重なる部分に被参照数34が表示される。被参照数34は、そのアイコン21に対応するデータを参照しているデータの数について表示をするものである。被参照数34をアイコン21上に表示させるか否かについては、後述するメニューウィンドウにより設定することも可能である。
【0045】
さらには、アイコン21の右上部であって外枠31と重なる部分には、上流表示ボタン35が設けられている。利用者が上流表示ボタン35をクリックするなどして選択をすると、その上流表示ボタン35が設けられた、起点となっているアイコン21の上流側にある全てのアイコン21が表示される。つまり、起点となっているアイコン21に対応するデータを参照しているデータを表すアイコン21だけでなく、さらに、そのデータを参照しているデータを表すアイコン21も表示される。
【0046】
次に、本発明の実施の形態にかかるデータベース可視化装置において表示画面に表示されるメニューウィンドウについて説明する。図6は、メニューウィンドウの一例を表す図である。メニューウィンドウ40には、表示アイコン選択ボックス41、表示深さ設定スライダ42、兄弟チェックボックス43、被参照数表示チェックボックス44が設けられている。利用者は、メニューウィンドウ40を用いて、種々の設定を行うことができる。
【0047】
表示アイコン選択ボックス41は、表示するアイコン21の種類を選択するもので、ボックスにチェックを入れることで、シーンアイコン21a、モデルアイコン21b、マテリアルアイコン21c、シェーダアイコン21d、テクスチャアイコン21eのうちから表示の対象とするものを設定することができる。
【0048】
図7は、表示アイコン選択ボックスの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図である。図7(a)では、表示アイコン選択ボックス41のすべてのボックスにチェックが入っており、いずれの種類のアイコンであっても表示の対象となっている。ここで、表示アイコン選択ボックス41のうち、マテリアルに関するボックスからチェックを外すと、図7(b)のように、マテリアルアイコン21cは省略され表示されなくなる。この場合、マテリアルアイコン21cに対応するマテリアルデータが参照していたシェーダ、テクスチャを示すシェーダアイコン21d、テクスチャアイコン21eは、このマテリアルデータを参照しているモデルデータを表すモデルアイコン21bと、連結するような態様で表示される。
【0049】
また、図7(a)では、全ての種類のアイコン21が表示の対象とされており、直接的な参照−被参照の関係をもとに、アイコン21間の関係を表示することができるため、アイコン21間を連結する矢印や線は実線で表示される。一方、図7(b)では、モデルアイコン21bは、シェーダアイコン21dやテクスチャアイコン21eと直接的な参照−被参照の関係ではなく、マテリアルアイコン21cを介した間接的な参照−被参照の関係であり、このことを利用者が把握できるようにするため、モデルアイコン21bと、シェーダアイコン21dやテクスチャアイコン21eとは破線により連結される。
【0050】
表示深さ設定スライダ42は、起点となるアイコン21から上流又は下流を表示する場合に、表示の対象となるデータの深さを調整するものである。図8は、表示深さ設定スライダの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図である。
【0051】
図8(a)では、表示深さ設定スライダ42の設定は深さ「1」であり、テクスチャアイコン21eから見て、直接的に参照−被参照の関係にある「第一世代」のマテリアルアイコン21cまでが表示されている。図8(b)では、表示深さ設定スライダ42の設定は深さ「2」であり、テクスチャアイコン21eから見て、「第一世代」のマテリアルアイコン21cだけではなく、マテリアルアイコン21cと直接的に参照−被参照の関係にある「第二世代」のモデルアイコン21bまでが表示されている。さらには、図8(c)では、表示深さ設定スライダ42の設定は深さ「3」であり、テクスチャアイコン21eから見て、「第一世代」、「第二世代」のアイコン21だけではなく、「第二世代」のモデルアイコン21bと直接的に参照−被参照の関係にある「第三世代」のシーンアイコン21aまでが表示されている。このように、表示深さ設定スライダ42により、表示の対象となるデータの深さを調整することで、利用者の視認性を向上させることができる。
【0052】
ところで、データAがデータB及びデータBを参照しているような場合、データBとBは、参照先が共通するデータであり、このような関係にあるデータを兄弟データとして定義することができる。兄弟チェックボックス43にチェックを入れることで、この兄弟データを表示することが可能となる。
【0053】
図9は、兄弟チェックボックスの設定の違いにおける表示画面の変化を表す図である。図9(a)及び(b)では、テクスチャアイコン21eが起点となり、このテクスチャアイコン21eの上流にあるアイコン21が表示されている。図9(a)は兄弟チェックボックス43にチェックが入っていない状態を示すものであるが、兄弟チェックボックス43にチェックを入れることで、図9(b)のように、起点となっているテクスチャアイコン21eに対応するデータの兄弟データを示すアイコン21が表示される。つまり、テクスチャアイコン21eは、マテリアルアイコン21c〜21cに対応するデータが参照先となっているが、同じく、これらのマテリアルアイコン21c〜cに対応するデータが参照先となっている、シェーダアイコン21d、21d、テクスチャアイコン21eが表示されることになる。このように、利用者は、兄弟データを容易に把握することができるため、対象となっているデータの参照先となっているデータが、他のどのデータをさらに参照しているのかを容易に把握することができる。
【0054】
また、被参照数表示チェックボックス44は、アイコン21に対応するデータの被参照数を表示するか否かの設定を行うもので、被参照数表示チェックボックス44にチェックをいれることで、アイコン21の左上部分において被参照数34が表示される。
【0055】
次に、データベースについて説明をする。図10は、本発明の可視化システムにおいて用いられるデータベースの内容の一例を示す図である。データベース20には、シーンデータ51、モデルデータ52、マテリアルデータ53、シェーダ54、テクスチャ55の属性の異なる各データについて、参照先56と参照元57が記憶されている。図10(a)のデータベース20aはシーンデータ51の参照元57を記憶するものであり、図10(b)のデータベース20bはモデルデータ52の参照先56と参照元57を、図10(c)のデータベース20cはマテリアルデータ53の参照先56と参照元57を記憶するものである。図10(d)のデータベース20dはシェーダ54の参照先56を、図10(e)のデータベース20eはテクスチャ55の参照先56を記憶するものである。
【0056】
次に、可視化システムの表示処理について説明をする。図11は、本発明の可視化システムにおける表示処理のフローチャートの一例を表す図である。まず、利用者の入力装置への入力により、表示要求を受け付ける(ステップS1)。表示要求は、アイコン21をダブルクリックした場合は、そのアイコン21に対応するデータの下流を表示することを要求するものであり、アイコン21の上流表示ボタンをクリックした場合は、そのアイコン21に対応するデータの上流を表示することを要求するものである。
【0057】
ステップS1にて表示要求を受け付けると、データベース20を参照して、表示要求の際にクリックされたアイコン21に対応するデータの参照元のデータ(以下、参照元データともいう)又は参照先のデータ(以下、参照先データともいう)が抽出される(ステップS2)。抽出されたデータが参照元データである場合は、参照元データのさらに参照元のデータが存在するか否かが判定され、抽出されたデータが参照先データである場合は、参照先データのさらに参照先のデータが存在するかが判定される(ステップS3)。
【0058】
抽出されたデータにさらに参照元又は参照先のデータが存在する場合は(ステップS3にてYES)、ステップS2へ戻り、その参照元又は参照先のデータが抽出される。一方、抽出されたデータに参照元又は参照先のデータが存在しない場合は(ステップS3にてNO)、ステップS4へ進むことになる。したがって、抽出されたデータにさらに参照元又は参照先のデータが存在しなくなるまで、ステップS2〜S3までの処理が繰り返し実行される。ただし、表示するアイコンが増えすぎると、可視化したデータの内容を把握することが難しくなるため、表示できるアイコンの数に制限を設けても良い。
【0059】
ステップS2、S3の処理を実行することで、表示画面18への表示の対象となるデータが全て抽出されると、抽出されたデータに対応するアイコン21を、線や矢印、その他の図形などで連結した態様で表示画面18に表示できるように、描画処理が実行される(ステップS4)。次に、描画処理で得られた表示データをもとに、表示画面18に表示され(ステップS5)、一連の処理は終了する。
【0060】
次に、利用者の操作による表示画面18の変化について説明する。図12は、利用者の操作による表示画面の変化を表す図の一例である。初期状態では、図12(a)のようにデータ群の全体が表示されている。ここで、アイコン21eの上流表示ボタンをクリックすると、アイコン21eに対応するテクスチャを参照するマテリアルデータ、さらに該マテリアルデータを参照するモデルデータ、さらに該モデルデータを参照するシーンデータが表示対象として抽出される。その結果、図12(b)のように、アイコン21eの上流であるアイコン21c、アイコン21b、アイコン21aのみが表示され、アイコン21eからアイコン21aまでを、それぞれのアイコン間を、上流側を指す矢印で連結するように表示される。
【0061】
次に、アイコン21bをダブルクリックすると、アイコン21bに対応するモデルデータが参照しているマテリアルデータ、さらに該マテリアルデータが参照しているシェーダ、テクスチャが表示対象として抽出される。その結果、アイコン21bの下流であるアイコン21c、アイコン21d、アイコン21eが表示される。つまり、新たにアイコン21dが表示される。なお、上流側の起点であるアイコン21aについては、非表示としてもよいが、図12(c)のように表示したままとしてもよい。この場合、アイコン21aについては、通常よりも薄く表示することができる。
【0062】
さらに、アイコン21dの上流表示ボタンをクリックすると、アイコン21dに対応するシェーダを参照するマテリアルデータ、さらに該マテリアルデータを参照するモデルデータ、さらに該モデルデータを参照するシーンデータが表示対象として抽出される。その結果、図12(d)のように、アイコン21dの上流であるアイコン21c、21c、アイコン21b、21b、アイコン21aが表示される。つまり、新たにアイコン21c、21bが表示される。アイコン21dの上流表示ボタンをクリックする前の状態で、アイコン21aを薄く表示していたとしても、アイコン21dの上流表示ボタンをクリックすることで、アイコン21aは通常通りに表示される。なお、下流側の起点であるアイコン21eについては、非表示としてもよいが、図12(d)のように表示したままとしてもよい。この場合、アイコン21eについては、通常よりも薄く表示することができる。
【0063】
上の実施の形態では、主に、本発明のデータベース可視化システムを、ビデオゲームのコンピュータグラフィックスを構成するためのデータ群に関するデータベースを可視化する場合について述べたが、特に、この用途に限定されるわけではない。本発明は、上で述べた実施の形態のように、一方が他方を参照したり、或いは、一方が他方から構成されるなど、依存関係にある複数の異なる種類又は属性のデータからなるデータベースを可視化するのに適用することができる。
【0064】
例えば、データベース内に、製品の設計データ、その製品を構成する装置ユニットの設計データと、さらに、その装置ユニットを構成する部品データが記憶されているような場合に適用することができる。近年の高度化された各種の電化製品を製造する製造メーカーでは、機能や価格帯の異なる製品を複数設けている。そのため、一部は共通する部品を使用しながら、その他は、その製品独自の部品を使用するといったことが行われている。機能や安全性の向上、コスト削減等の要求を満たすために、各製品の設計や部品等の見直しを行う際に、どの部品が、どの装置やどの製品に共通して使用されているか等を簡便に把握できる方法があれば、製品開発者や設計者にとっては望ましいものである。
【0065】
図13は、本発明の実施の形態にかかるデータベース可視化装置の表示画面の一例である。図13では、表示画面18には、製品の設計データに対応する製品アイコン61a、装置ユニットの設計データに対応する装置ユニットアイコン61b、装置ユニットを構成する部品データに対応する部品アイコン61cが表示されている。この場合、製品アイコン61aが最も上流側にあり、部品アイコン61cが最も下流側にある。
【0066】
部品アイコン61cに対応する部品は、複数の装置ユニットにて用いられており、部品アイコン61cは、装置ユニットアイコン61b、61bに矢印を向けながら連結されている。さらに、装置ユニットアイコン61bは製品アイコン61aに、装置ユニットアイコン61bは製品アイコン61aに、矢印を向けながら連結されている。
【0067】
ここで、部品アイコン61cの上流表示ボタンをクリックすると、部品アイコン61cに対応する部品を使用している装置ユニットデータと、それらの装置ユニットを使用している製品データが表示対象として抽出され、結果、部品アイコン61cを下流側の起点としたアイコン群、すなわち、部品アイコン61c、装置ユニットアイコン61b、61bと、製品アイコン61a、61aのみが表示画面18に表示される。
【0068】
一方で、部品アイコン61cの上流表示ボタンをクリックするのではなく、製品アイコン61aをダブルクリックすると、製品アイコン61aに対応する製品が使用している装置ユニットデータと、それらの装置ユニットが使用している部品データが表示データとして抽出され、結果、製品アイコン61aを上流側の起点としたアイコン群、すなわち、製品アイコン61a、装置ユニットアイコン61b、61b、部品アイコン61c、61cのみが表示画面18に表示される。
【符号の説明】
【0069】
11 CPU
12 メインメモリ
13 入力装置
14 表示装置
15 HDD
16 CD−ROM/DVDドライブ
17 通信インターフェイス
18 表示画面
19 記録媒体
20 データベース
21 アイコン
40 メニューウィンドウ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データとを蓄積したデータベースと、
第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、
参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、
参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段と
を備えるデータベース可視化システム。
【請求項2】
第一のデータと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積したデータベースと、
第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、
参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、
参照先データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段と
を備えるデータベース可視化システム。
【請求項3】
第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積したデータベースと、
第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、
参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、
参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段と、
第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、
参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、
データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段と
を備えるデータベース可視化システム。
【請求項4】
データベースが、さらに、第二の参照元データの参照元である第三の参照元データとを蓄積しており、
参照元データ抽出手段が、抽出された第二の参照元データの参照元である第三の参照元データを、データベースから抽出するものであり、
参照元データ表示手段が、参照元データ抽出手段により抽出された第三の参照元データを、抽出された第二の参照元データと関連付けた態様で表示装置に表示する
ことを特徴とする請求項1又は3に記載のデータベース可視化システム。
【請求項5】
データベースが、さらに、第二の参照先データの参照先である第三の参照先データとを蓄積しており、
参照先データ抽出手段が、抽出された第二の参照先データの参照先である第三の参照先データを、データベースから抽出するものであり、
参照先データ表示手段が、参照先データ抽出手段により抽出された第三の参照先データを、抽出された第二の参照先データと関連付けた態様で表示装置に表示する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のデータベース可視化システム。
【請求項6】
参照元データ表示手段及び/又は参照先データ表示手段が、各データに対応するアイコンを表示するものであり、
前記関連付けた態様が、表示された複数のアイコンを線又は図形により連結して表示する態様である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のデータベース可視化システム。
【請求項7】
参照元データ表示手段及び/又は参照先データ表示手段が、各データに対応するアイコンを表示するものであり、
参照元表示要求受付手段及び/又は参照先表示要求受付手段が、入力装置への入力操作にてアイコンが選択された場合に、選択されたアイコンに対応する第一のデータの参照元及び/又は第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のデータベース可視化システム。
【請求項8】
表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、
データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データとを蓄積するものであり、
コンピュータ装置を、
第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、
参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、
参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段
として機能させるデータベース可視化プログラム。
【請求項9】
表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、
データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積するものであり、
コンピュータ装置を、
第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、
参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、
参照先データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段
として機能させるデータベース可視化プログラム。
【請求項10】
表示装置及び入力装置を有するコンピュータ装置において実行される、データベースの構成を可視化するデータベース可視化プログラムであって、
データベースは、第一のデータと、第一のデータの参照元である第二の参照元データと、第一のデータの参照先である第二の参照先データとを蓄積するものであり、
コンピュータ装置を、
第一のデータの参照元の表示要求を受け付ける参照元表示要求受付手段と、
参照元表示要求受付手段により第一のデータの参照元の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照元である第二の参照元データを、データベースから抽出する参照元データ抽出手段と、
参照元データ抽出手段により抽出された第二の参照元データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照元データ表示手段と、
第一のデータの参照先の表示要求を受け付ける参照先表示要求受付手段と、
参照先表示要求受付手段により第一のデータの参照先の表示要求が受付けられると、該第一のデータの参照先である第二の参照先データを、データベースから抽出する参照先データ抽出手段と、
データ抽出手段により抽出された第二の参照先データを、第一のデータと関連付けた態様で表示装置に表示する参照先データ表示手段
として機能させるデータベース可視化プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−84257(P2013−84257A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−211285(P2012−211285)
【出願日】平成24年9月25日(2012.9.25)
【出願人】(308033283)株式会社スクウェア・エニックス (173)
【Fターム(参考)】