説明

データ伝送システム、データ伝送方法および装置

【課題】クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する場合に、VCパスの数を増加させることなく、十分な帯域が確保できるようにする。
【解決手段】クライアント信号受信部301でクライアント信号を適切に終端し、SDH信号にマッピングするためのバイトデータを抽出し、マッピング処理部302で、受信したバイトデータをSDH信号に格納される複数のVC−4−XcのVCパスのペイロード部分へマッピングして、SDH伝送路403−1〜403−Nに送信する。VCATを構成するVCパスを、VC−4−Xc(X=4,16,64,256)に拡張することで、VCパスの数を増加させずに、マッピング可能な帯域が大幅に増加できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イーサネット(登録商標)信号、ファイバチャネル信号やOTN信号等のクライアント信号をSDH信号にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結する伝送する伝送システム、伝送方法、伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SDH/SONET信号にイーサネット(登録商標)信号を収容し、クライアント信号を伝送するネットワークシステムが知られている(例えば特許文献1、特許文献2)。なお、SDHは、Synchronous DigitalHierarchy(光ファイバーを用いた高速デジタル通信方式)、SONETは、Synchronous OpticalNETwork(米国における光ファイバーを用いた高速デジタル通信方式)のことである。SDHとSONETは基本的に同様な技術であるため、以下の説明ではSDH/SONETをSDHという用語を用いて説明する。
【0003】
また、以下の説明において、VCは、VirtualContainer(バーチャル(仮想)コンテナー)、VCATは、VirtualConcatenation(仮想連結)を意味する。VCATは、離散パスを一つのバーチャルコンカチネーション・グループとして取り扱うことによって、SDH/SONET信号の情報収容単位である単独のVCパスに依存しない帯域を提供できる。単独のVCパスとしては、例えば、VC−4、VC−3、VC−2、VC−12、VC−11などがある。また、複数のパスを連続連結するコンティギュアスコンカチネーションとしては、例えば、VC−4−4c、VC−4−16cなどがある。これらについては、特許文献1および特許文献2に記載されている。
【0004】
図8は、現行のSDHネットワークを介してクライアント信号を伝送するネットワーク構成の一例である。図8において、クライアントネットワークに含まれるクライアント装置2−1からクライアント伝送路3−1を介して伝送装置1−1にクライアント信号が送信される。なお、クライアント信号とはイーサネット(登録商標)信号、ファイバチャネル信号やOTN(Optical Transport Network)信号などである。
【0005】
伝送装置1−1は、クライアント伝送路を介して受信したクライアント信号をSDH信号にマッピングしSDH伝送路4−1−1〜4−1−N(N:任意の正整数)を介してSDHネットワークに送信する。
【0006】
伝送装置1−2は、SDH伝送路4−2−1〜4−2−N(N:任意の正整数)を介してSDHネットワークより受信したSDH信号からクライアント信号をデマッピングし、クライアント伝送路3−2を介してクライアント装置2−2に送信する。
【0007】
なお、クライアント信号およびSDH信号は上述の方向とは逆方向にも流れているが、同様であるため説明は省略する。
【0008】
図9は、このような伝送装置1−1,1−2の構成の一例を示す図である。先ず、クライアント伝送路201を介して受信したクライアント信号をSDH信号へマッピングを行い、SDH伝送路203−1〜203−N、204−1〜204−Nを介してSDH信号を送信するまでの動作を説明する。
【0009】
図9において、クライアント伝送路201を介して受信したクライアント信号はクライアント信号受信部101に入力される。クライアント信号受信部101は受信したクライアント信号を適切に終端し、SDH信号にマッピングするためのバイトデータを抽出し、マッピング処理部102に送信する。
【0010】
マッピング処理部102は、ITU−T G.707にて規定されるバーチャルコンカチネーション方式(以後、VCAT方式と略す)にて、受信したバイトデータをSDH信号に格納されるVC−3やVC−4などのVCパスのペイロード部分へマッピングする。ITU−Tは、International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)であり、国際電気通信連合の電気通信標準化部門である。
【0011】
図10は、バイトデータのVC−4データ部分へのマッピング順番を示す図である。ここでは例としてVC−4へのマッピングを説明するが、VC−3へのマッピングも同様である。
【0012】
VCAT方式では、VCATを構成するVCパス群のデータ部分であるC−4に対して、下記に示すように規則的に格納すべきバイトデータをマッピングしていく。
【0013】
1個目のバイトデータ:SQ=0のVCパス、1列目、1行目にマッピング
2個目のバイトデータ:SQ=1のVCパス、1列目、1行目にマッピング
・・・
X個目のバイトデータ:SQ=X−1のVCパス、1列目、1行目にマッピング
X+1個目のバイトデータ:SQ=0のVCパス、2列目、1行目にマッピング
・・・
X+X個目のバイトデータ:SQ=X−1のVCパス、2列目、1行目にマッピング
【0014】
このように、X×260×9バイトのデータがマッピングされた後に、同様な規則により次のバイトデータが繰り返しマッピングされていく。
【0015】
図9において、マッピング処理部102は、上記のようにバイトデータをマッピングしたVCパスのデータ部分と、マッピング順番を示す情報をVCパス生成部103−1〜103−M(M:任意の正整数)へ送信する。VCパス生成部103−1〜103−Mは、マッピング処理部102から受信した各VCパスのデータ部分にVCAT方式による情報を含むPath Overhead(POH)バイトを付加する。
【0016】
VCAT情報は図11に示すH4マルチフレーム情報により構成される。VCATを構成するVCパス群が異なるSDH伝送路に格納され、異なる経路を経由することで生じる各VCパス間の位相差に関係なく、データのマッピング・デマッピングを行うために、各VCパスに位相情報が格納される。位相情報は、1st Multiframe Indicator(以後、MFI1と略す)と2nd Multiframe Indicator(以後、MFI2と略す)から構成される4096マルチフレーム情報により構成される。また、各VCパスへのバイトデータのマッピング順番を示すSequence Indicator(以後、SQ値と略す)が各VCパス個別に付与される。
【0017】
マッピング時に同一のマルチフレーム情報およびSQ値を各VCパスに付与することで、デマッピング時にマッピング時の位相とマッピング順番を再生し、マッピングされているバイトデータを正常に復元することができる。
【0018】
また、VCパス生成部103−1〜103−Mは、VCAT方式を用いるため、全てが同一サイズのVCパスを処理するものとなり、VC−3あるいはVC−4のどちらかのサイズのVCパスを処理するものである。VCパス生成部103−1〜103−Mは、POH情報の付加された各VC信号をクロスコネクト部104に送信する。
【0019】
クロスコネクト部104は、VCパス生成部103−1〜103−Nから受信したVCパス信号を、SDH信号に収容すべくタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するSDH信号送信部105−1〜105−NにVCパス信号を送信する。
【0020】
SDH信号送信部105−1〜105−Nは、クロスコネクト部104から受信した各VCパスにSection overhead(SOH)を付加することでSTM−64やSTM−16などのSDH信号を生成し、SDH伝送路203−1〜203−Nに送信する。
【0021】
次にSDH伝送路204−1〜204−Nを介して受信したSDH信号からデマッピングを行うことでクライアント信号を抽出し、クライアント伝送路202を介してクライアント信号を送信するまでの動作を説明する。
【0022】
SDH信号受信部106−1〜106−Nは、SDH伝送路204−1〜204−Nを介して受信した各SDH信号のSOHを終端し、収容されている各VCパス信号を抽出しクロスコネクト部107に送信する。
【0023】
クロスコネクト部107は、SDH信号受信部106−1〜106−Nから受信したVCパス信号を、VCパス終端部108−1〜108−Mで受信できるようにタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するVCパス終端部108−1〜108−MにVCパス信号を送信する。
【0024】
VCパス終端部108−1〜108−Mは、クロスコネクト部107から受信した各VCパス信号のVCAT方式による情報を含んだPOHバイトを終端する。また、VCパス終端部108−1〜108−Mは、VCAT方式を用いるため、全てが同一サイズのVCパスを処理するものとなり、VC−3あるいはVC−4のどちらかのサイズのVCパスを処理するものである。VCパス終端部108−1〜108−Mは、VCATを構成する各VCパスのデータと共に、各VCパスのマルチフレーム情報とSQ値をデマッピング処理部109に送信する。
【0025】
デマッピング処理部109は、VCパス終端部108−1〜108−Mから受信した各VCパスのマルチフレーム情報、SQ値より、バイトデータをマッピングしたときの位相とマッピング順番を再生することで、正常なバイトデータを再生し、クライアント信号送信部110に送信する。
【0026】
クライアント信号送信部110は、受信したバイトデータにクライアント信号に関する制御情報などを付与することでクライアント信号を生成し、クライアント伝送路202を介して送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0027】
【特許文献1】特開2001−060931号公報
【特許文献2】特開2007−013390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
上述のように、現行のシステムでは、VCAT方式により、クライアント信号からのバイトデータをVC−3やVC−4のVCパスにマッピングし、複数のVCパスを仮想的に連結して伝送している。しかしながら、このような現行のVCAT方式では、将来標準化が見込まれている40ギガビットイーサネット(登録商標)(40GbE)や100ギガビットイーサネット(登録商標)(100GbE)の処理することはできないという問題がある。
【0029】
つまり、VCAT方式は、図11に示したH4マルチフレームに格納されるSQ値を使用することで、仮想的にVCパスを連結した任意の帯域のバイトデータをSDH伝送路を介して送受信する方式である。図11に示したように、マッピング順番を示す8ビットのSQ値(Sequencial indicator SQ MSB、およびSequencial indicator SQ LSB)は、0〜255の範囲で使用することが可能であり、その最大の仮想連結はVC−4−256vである。
【0030】
VC−4信号の帯域は149.76Mbpsであり、これを最大数の256連結した場合の帯域は、
149.76Mbps×256=38338.56Mbps
となる。この帯域では、40ギガビットイーサネット(登録商標)(40GbE)や100ギガビットイーサネット(登録商標)(100GbE)の伝送を行うことは難しい。
【0031】
また、上記の帯域の範囲内で処理を行う場合でも、最大256ものVCパスを管理する必要があり、管理するための時間や費用は膨大なものとなってしまう。
【0032】
上述の課題を鑑み、本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する場合に、VCパスの数を増加させることなく、十分な帯域が確保できるようにしたデータ伝送システム、データ伝送方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0033】
上述の課題を解決するために、本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送システムにおいて、VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送システムである。
【0034】
本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送方法において、クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する工程と、複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する工程とを含み、VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送方法である。
【0035】
本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送装置において、クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する手段と、複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する手段とを含み、VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送装置である。
【0036】
本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送システムにおいて、VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送システムである。
【0037】
本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送方法において、クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する工程と、複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する工程とを含み、VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送方法である。
【0038】
本発明は、クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送装置において、クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する手段と、複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する手段とを含み、VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送装置である。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、VCATを構成するVCパスをVC−3、VC−4だけでなく、VC−4−Xc(X=4,16,64,256)に拡張することで、VCパスの数を増加させずに、マッピング可能な帯域が大幅に増加できる。これにより、40GbE、100GbE信号などの大容量のクライアント信号を送受信できる。また、本発明によれば、同等な帯域を確保するためのVCパスの数を削減でき、VCATを構成する各VCパスの管理が容易となる。また、本発明によれば、送受信する帯域に対するVCパス数を削減することで、VCパス管理に必要とされる時間や費用を削減でき、きめ細かさを保ったまま、これまでSDH伝送路を介して送受信できなかった大容量のクライアント信号の送受信ができることである。
【0040】
また、本発明によれば、VCATを構成するVCパスをVC−3、VC−4、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)の任意の組み合わせで構成できるため、40GbE、100GbE信号などの大容量のクライアント信号を送受信できる。また、本発明によれば、同等な帯域を確保するためのVCパスの数を削減でき、VCATを構成する各VCパスの管理が容易となることである。また、本発明によれば、VC−4−Xcで実現する大容量なマッピング帯域にVC−3、VC−4で実現する場合と同等のきめ細かいマッピング帯域を実現できる。また、本発明によれば、VC−4−Xcでおおよその帯域を構成し、微調整をVC−3、VC−4を用いて所望のマッピング帯域が実現されるため、VCパス数が少なく、VCパス管理に必要とされる時間や費用を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第1の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図2】イーサネット(登録商標)信号の説明図である。
【図3】GFPフレームの説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるSTM信号の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるSTM信号への多重化の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるマッピングの順番の説明図である。
【図8】現行のSDHネットワークの説明図である。
【図9】現行のSDHネットワークにおける伝送装置の構成を示すブロック図である。
【図10】現行のSDHネットワークの伝送装置におけるマッピングの順番の説明図である。
【図11】現行のSDHネットワークの伝送装置におけるVCAT情報の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態のデータ伝送装置を示すものである。図1に示すように、本発明の第1の実施形態のデータ伝送装置は、クライアント信号受信部301と、マッピング処理部302と、VCパス生成部303−1〜303−Mと、クロスコネクト部304と、SDH信号送信部305−1〜305−Nと、SDH信号受信部306−1〜306−Nと、クロスコネクト部307と、VCパス終端部308−1〜308−Mと、デマッピング処理部309と、クライアント信号送信部310とから構成される。
【0043】
先ず、クライアント伝送路401を介して受信したクライアント信号をSDH信号へマッピングを行い、SDH伝送路403−1〜403−N、404−1〜404−Nを介してSDH信号を送信するまでの動作を説明する。
【0044】
図1において、クライアント伝送路401を介して受信したクライアント信号は、クライアント信号受信部301に入力される。クライアント信号受信部301は、受信したクライアント信号を適切に終端し、SDH信号にマッピングするためのバイトデータを抽出し、マッピング処理部302に送信する。
【0045】
マッピング処理部302は、受信したバイトデータをSDH信号に格納される複数のVCパスのペイロード部分へマッピングする。本発明の第1の実施形態では、VCパスは、VC−4−4cに拡張されている。ここで、VC−4−4cは、4個のVC−4のバーチャルコンテナーのコンティギュアスコンカチネーションである。この実施形態では、VCATを構成するVCパスを、VC−4−4cに拡張することにより、大容量のバイトデータをSDH信号にて送受信することが可能となる。ここで、VC−4−4cとしているのは40GbEをマッピングする例を用いて動作を説明しているためであり、方式としては、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)等、VCパスのサイズは任意の値でよい。このことについて、後に説明する。
【0046】
VCパス生成部303−1〜303−Mは、マッピング処理部302から受信した各VCパスのデータ部分にVCAT方式による情報を含むPOH(Path Overhead)バイトを付加し、POH情報の付加された各VC信号をクロスコネクト部304に送信する。VCAT情報は、H4マルチフレーム情報により構成される。VCATを構成するVCパス群が異なるSDH伝送路に格納され、異なる経路を経由することで生じる各VCパス間の位相差に関係なく、データのマッピング・デマッピングを行うために、各VCパスに位相情報が格納される。位相情報は、MFI1とMFI2とから構成される4096マルチフレーム情報により構成される。また、各VCパスへのバイトデータのマッピング順番を示すSQ値が各VCパス個別に付与される。この処理は、現行のVCAT方式と同様である(図11参照)。各々のVCパス生成部303−1〜303−Mにて処理するVCパスのサイズは、VC−4−4cである。ここで、VC−4−4cとしているのは、40GbEをマッピングする例を用いて動作を説明しているためであり、方式としては、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)等、VCパス群のサイズは任意の値に統一されていればよい。
【0047】
クロスコネクト部304は、VCパス生成部303−1〜303−Nから受信したVCパス信号を、SDH信号に収容すべくタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するSDH信号送信部305−1〜305−NにVCパス信号を送信する。
【0048】
SDH信号送信部305−1〜305−Nは、クロスコネクト部304から受信した各VCパスにSOH(Section overhead)を付加することで、SDH信号を生成しSDH伝送路403−1〜403−Nに送信する。
【0049】
次にSDH伝送路404−1〜404−Nを介して受信したSDH信号からデマッピングを行うことでクライアント信号を抽出し、クライアント伝送路402を介してクライアント信号を送信するまでの動作を説明する。
【0050】
図1において、SDH信号受信部306−1〜306−Nは、SDH伝送路404−1〜404−Nを介して受信した各SDH信号のSOHを終端し、収容されている各VCパス信号を抽出しクロスコネクト部307に送信する。
【0051】
クロスコネクト部307はSDH信号受信部306−1〜306−Nから受信したVCパス信号を、VCパス終端部308−1〜308−Mで受信できるようにタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するVCパス終端部308−1〜308−MにVCパス信号を送信する。
【0052】
VCパス終端部308−1〜308−Mは、各VCパス信号のVCAT方式による情報を含んだPOHバイトを終端する。なお、各々のVCパス終端部308−1〜308−Mにて処理するVCパスのサイズは、VC−4−4cである。VCパス終端部308−1〜308−Mは、各VC−4−4c信号のVCパスのデータと共に、各VCパスのマルチフレーム情報とSQ値をデマッピング処理部309に送信する。ここで、VC−4−4cとしているのは、40GbEをマッピングする例を用いて動作を説明しているためであり、方式としては、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)等、VCパス群のサイズは任意の値に統一されていればよい。
【0053】
デマッピング処理部309は、VCパス終端部308−1〜308−Mから受信した各VC−4−4cパスのマルチフレーム情報、SQ値より、バイトデータをマッピングしたときの位相とマッピング順番を再生することで、正常なバイトデータを再生し、クライアント信号送信部310に送信する。ここで、VC−4−4cとしているのは、40GbEをマッピングする例を用いて動作を説明しているためであり、方式としては、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)等、各VCパスのサイズは任意の値に統一されていればよい。
【0054】
クライアント信号送信部310は受信したバイトデータにクライアント信号に関する制御情報などを付与することでクライアント信号を生成し、クライアント伝送路402を介して送信する。
【0055】
上述のように、本発明の第1の実施形態では、VCATを構成するVCパスを、VC−4−4cに拡張している。これにより、大容量のバイトデータをSDH信号にて送受信することが可能となる。このことについて、以下に説明する。なお、ここでは、VC−4−4cを用いて、40GbEのイーサネット(登録商標)信号のデータをSDH信号にマッピングする例について説明する。
【0056】
イーサネット(登録商標)信号をSDH信号の伝送路で伝送する場合、イーサネット(登録商標)信号から制御情報が除かれ、GFPフレームに格納される。すなわち、図2に示すように、イーサネット(登録商標)信号は、MACフレームの他に、プリアンブル、SFD、IDLEといった制御情報から構成される。プリアンブル/SFDは8バイトであり、IDLEは12バイトであり、合計で20バイトである。SDH伝送路を介して送受信すべきデータは、制御情報を除くMACフレームのみであり、プリアンブル、SFD、IDLE等の20バイトの制御情報は除かれる。
【0057】
また、図3に示すように、GFPフレームはMACフレームが格納されるpayload infromation field(ペイロードインフォメーションフィールド)の他に、Core header(コアヘッダ)、Payload header(ペイロードヘッダ)、および、Payload FCS(ペイロードFCS)といった制御情報から構成される。なお、GFPフレームは、Generic Framing Procedure(GFP;汎用フレーム化手順)であり、ITU−T G.7041で規定されている。ここで、MACフレームをカプセル化するためには、ペイロードヘッダは4バイト必要であり、ペイロードFCSは不要である。
【0058】
よって、40GbE信号の制御情報を削除したMACフレームをGFPフレームでカプセル化した場合、イーサネット(登録商標)データのバイト数をLとすると、
バイトデータ帯域=40Gbps×{(L+8)/(L+20)}
となる。ここで、MACフレームサイズの最大値を10000バイトとした場合、SDH信号の帯域は、
バイトデータ帯域=39.9521Gbps
となる。
【0059】
現行のVC−4信号を仮想連結した場合、VC−4信号の帯域は149.76Mbpsであるので、最大数の256連結したときの帯域は、
149.76Mbps×256=38338.56Mbps
となる。この帯域では、40GbEのイーサネット(登録商標)データを伝送するには、帯域が不足する。
【0060】
これに対して、本発明の第1の実施形態では、4個のVC−4のコンティギュアスコンカチネーション(VC−4−4c)をVCパスとして仮想連結している。4個のVC−4信号のコンティギュアスコンカチネーションの帯域は、
149.76Mbps×4=599.04Mbps
である。このVC−4−4cを最大数の256連結したときの帯域は、
149.76Mbps×4×256=153354.24Mbps
となる。このように、VCパスをVC−4−4cに拡張すれば、40GbE信号のイーサネット(登録商標)信号を十分に伝送するだけの帯域を確保できる。
【0061】
なお、ここでは、40GbEをマッピングする例を用いて動作させるために、VCパス群を構成するVCパスのサイズをVC−4−4cとしているが、コンティギュアスコンカチネーションにおける連続連結数をXとした一般的な、VC−4−Xc(X=4、16、64、256)とし、VCパス群を構成するVCパスのサイズは任意の値に統一されていればよい。
【0062】
また、上述の例では、SQ値の上限を256としてるが、SQ値をそれ以上の値に拡張すれば、それ以上の帯域を確保できる。例えば、268個のVC−4を用い、VC−4−268vのVCAT方式とすれば、その帯域は、
149.76Mbps×268=40135.68Mbps
となり、40GbE信号の送受信が可能である。しかしながら、268個のVCパスを管理するのは困難である。
【0063】
これに対して、本発明の第1の実施形態では、67個のVC−4−4c信号を用いることで、その帯域は、
149.76Mbps×4×67=40135.68Mbps
となり、40GbE信号の送受信が可能である。パスの管理数が1/4で済むことから、パス管理に必要な時間と費用を大幅に削減できる。
【0064】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態の伝送装置の構成を示す。図4に示すように、本発明の第2の実施形態のデータ伝送装置は、クライアント信号受信部501と、マッピング処理部502と、VCパス生成部503−1〜503−Mと、クロスコネクト部504と、SDH信号送信部505−1〜505−Nと、SDH信号受信部506−1〜506−Nと、クロスコネクト部507と、VCパス終端部508−1〜508−Mと、デマッピング処理部509と、クライアント信号送信部110とから構成される。
【0065】
先ず、クライアント伝送路601を介して受信したクライアント信号をSDH信号へマッピングを行い、SDH伝送路603−1〜603−N、604−1〜604−Nを介してSDH信号を送信するまでの動作を説明する。
【0066】
図4において、クライアント伝送路601を介して受信したクライアント信号は、クライアント信号受信部501に入力される。クライアント信号受信部501は受信したクライアント信号を適切に終端し、SDH信号にマッピングするためのバイトデータを抽出し、マッピング処理部502に送信する。
【0067】
マッピング処理部502は、受信したバイトデータをSDH信号に格納される複数のVCパスのペイロード部分へマッピングする。本発明の第2の実施例では、VCATを構成する各VCパスのサイズを統一するという条件は無く、VCATを構成するVCパス群は、VC−3やVC−4、VC−4−Xcのように混在していても良い。
【0068】
VCパス生成部503−1〜503−Mは、現行のVCAT方式と同様に、各VCパスのデータにPOH情報を付与することで、VCパス信号を生成する。なお、各々のVCパス生成部503−1〜503−Mにて処理するVCパスのサイズは、VC−3やVC−4、VC−4−Xcのように混在していても良い。
【0069】
VCパス生成部503−1〜503−Mは、マッピング処理部502から受信した各VCパスのデータ部分にVCAT方式による情報を含むPOH(Path Overhead)バイトを付加し、POH情報の付加された各VC信号をクロスコネクト部504に送信する。
【0070】
クロスコネクト部504は、VCパス生成部503−1〜503−Nから受信したVCパス信号を、SDH信号に収容すべくタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するSDH信号送信部505−1〜505−NにVCパス信号を送信する。
【0071】
SDH信号送信部505−1〜505−Nは、クロスコネクト部504から受信した各VCパスにSOH(Section overhead)を付加することで、SDH信号を生成しSDH伝送路603−1〜603−Nに送信する。
【0072】
次にSDH伝送路604−1〜604−Nを介して受信したSDH信号からデマッピングを行うことでクライアント信号を抽出し、クライアント伝送路602を介してクライアント信号を送信するまでの動作を説明する。
【0073】
SDH信号受信部506−1〜506−Nは、SDH伝送路604−1〜604−Nを介して受信した各SDH信号のSOHを終端し、収容されている各VCパス信号を抽出しクロスコネクト部507に送信する。
【0074】
クロスコネクト部507はSDH信号受信部506−1〜506−Nから受信したVCパス信号を、VCパス終端部508−1〜508−Mで受信できるようにタイムスロット入れ替えなどを行い、該当するVCパス終端部508−1〜508−MにVCパス信号を送信する。
【0075】
VCパス終端部508−1〜508−Mは、各VCパス信号のVCAT方式による情報を含んだPOHバイトを終端する。なお、各々のVCパス終端部508−1〜508−Mにて処理するVCパスのサイズは、VC−3やVC−4、VC−4−Xcのように混在していても良い。
【0076】
デマッピング処理部509は、VCパス終端部508−1〜508−Mから受信した各VC−4−4cパスのマルチフレーム情報、SQ値より、バイトデータをマッピングしたときの位相とマッピング順番を再生することで、正常なバイトデータを再生し、クライアント信号送信部110に送信する。
【0077】
クライアント信号送信部110は受信したバイトデータにクライアント信号に関する制御情報などを付与することでクライアント信号を生成し、クライアント伝送路602を介して送信する。
【0078】
上述のように、本発明の第2の実施形態では、VCATを構成する各VCパスのサイズを統一するという条件は無く、VCATを構成するVCパス群がVC−3やVC−4、VC−4−Xcのように混在していても良い。このため、マッピング処理部502、VCパス生成部503−1〜503−M、VCパス終端部508−1〜508−M、および、デマッピング処理部509の動作が第1の実施形態と異なっている。ここでは、上記の動作が異なる部分を中心に説明する。ここでは、クライアント信号を2つのVC−4−4cと1つのVC−4から構成されるVCATに収容することで、SDH信号にマッピングする例を用いて説明する。
【0079】
図5はSTM−16信号に、3つのVC−4−4cのパス(VCパスA、VCパスB、VCパスD)と、4つのVC−4のパス(VCパスW、VCパスX、VCパスY、VCパスZ)をマッピングする場合の多重化の様子を示すものである。図6は、STM−16信号に格納されるAUG−16と、VCパスA、VCパスB、VCパスDのVC−4−4c信号、および、VCパスW〜VCパスZのVC−4信号の多重化順番を示す図である。
【0080】
例としてSTM−16信号に格納される、VC−4−4cパスであるVCパスA、VCパスDと、VC−4パスであるVCパスXを仮想的に連結したデータに対して、クライアントデータを格納する動作について説明する。
【0081】
VCパスAとVCパスDのVC−4−4c信号と、VCパスXのVC−4信号は、収容されるデータ帯域が異なるため、AUG−16に多重化されるバイト数も異なっている。VC−4−4cパスはVC−4パスの4倍の帯域を有し、AUG−16に多重化されるバイト数も4倍となる。したがって、現行のVCAT方式(図10参照)と同様な順番で、バイトデータをマッピングすることができない。
【0082】
図5の多重化を示す図では、AUG−4#1にVCパスAが、AUG−4#3にVCパスXが、AUG−4#4にVCパスDが格納されており、VCパスA、VCパスX、VCパスDの順番で多重化される。しかしながら、クライアント信号のバイトデータを正常にデマッピングし再生するために、帯域の大きいVCパスA、VCパスDのマッピング順番を帯域の小さいVCパスAよりも前とする。つまり、VCパスAのSQ=0、VCパスDのSQ=1、VCパスXのSQ=2とする。
【0083】
図7はVC−4−4c信号とVC−4信号が混在する、仮想的に連結されたデータへの、バイトデータのマッピング順番を示す図である。この実施形態では、図7に示すように、VCATを構成するVCパス群のデータ部分であるC−4−4c、C−4に対して、下記に示すように規則的に格納すべきバイトデータをマッピングしていく。
【0084】
1個目のバイトデータ:SQ=0のVCパスA、1列目、1行目にマッピング
2個目のバイトデータ:SQ=1のVCパスD、1列目、1行目にマッピング
3個目のバイトデータ:SQ=0のVCパスA、2列目、1行目にマッピング
4個目のバイトデータ:SQ=1のVCパスD、2列目、1行目にマッピング
5個目のバイトデータ:SQ=0のVCパスA、3列目、1行目にマッピング
6個目のバイトデータ:SQ=1のVCパスD、3列目、1行目にマッピング
7個目のバイトデータ:SQ=0のVCパスA、4列目、1行目にマッピング
8個目のバイトデータ:SQ=1のVCパスD、4列目、1行目にマッピング
9個目のバイトデータ:SQ=2のVCパスX、1列目、1行目にマッピング
10個目のバイトデータ:SQ=0のVCパスA、5列目、1行目にマッピング
・・・
2340個目のバイトデータ:SQ=2のVCパスX、9列目、260行目にマッピング
【0085】
このように、260×4×9+260×9=2340バイトのデータがマッピングされた後に、同様な規則により次のバイトデータが繰り返しマッピングされていく。
【0086】
図4におけるマッピング処理部502は、上記のようにバイトデータをマッピングしたVCパスのデータ部分と、マッピング順番を示す情報をVCパス生成部503−1〜503−M(M:任意の正整数)へ送信する。
【0087】
VCパス生成部503−1〜503−Mは、現行のVCAT方式と同様に、各VCパスのデータにPOH情報を付与することで、VCパス信号を生成する。この第2の実施形態では、各々のVCパス生成部503−1〜503−Mにて処理するVCパスのサイズがVC−3、VC−4やVC−4−Xcのいずれかに統一されていなくても良い。
【0088】
VCパス終端部508−1〜508−Mは、現行のVCAT方式と同様に、各VCパス信号のVCAT方式による情報を含んだPOHバイトを終端する。第2の実施例では、各々のVCパス終端部508−1〜508−Mにて処理するVCパスのサイズがVC−3、VC−4やVC−4−Xcのいずれかに統一されていなくてもよい。そして、VCパス終端部508−1〜508−Mは、各VC−4−4c信号のVCパスのデータと共に、各VCパスのマルチフレーム情報とSQ値をデマッピング処理部509に送信する。さらに、VCパス終端部508−1〜508−MでVCパスを終端することで、各々のVCパスのサイズが分かるが、VCパス終端部508−1〜508−MはこのVCサイズ情報も合わせてデマッピング処理部509に送信する。
【0089】
デマッピング処理部509は、VCパス終端部508−1〜508−Mから受信した各VC−4−4cパスのマルチフレーム情報、SQ値、および、VCサイズ情報より、バイトデータをマッピングしたときの位相とマッピング順番を再生することで、正常なバイトデータを再生する。マッピング順番については、マッピング処理部502の説明で述べた、VCパスのサイズを考慮してデマッピングを行う必要がある。
【0090】
このように、本発明の第2の実施形態では、VCATを構成するVCパスをVC−3、VC−4、VC−4−Xcの任意の組み合わせとすることで、本発明の第1の実施例に比べよりクライアント信号の帯域に近いきめ細かい帯域でのマッピングが実現可能となる。また、第1の実施例と同様に、40GbEや100GbEといった、従来のVCAT方式ではマッピングできなかった大容量のクライアント信号をSDH伝送路を介して送受信することが可能である。
【0091】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【符号の説明】
【0092】
101,301,501 クライアント信号受信部
102,302,502 マッピング処理部
103−1〜103−M,303−1〜303−M,503−1〜503−M VCパス生成部
104,304,504 クロスコネクト部
105−1〜105−N,305−1〜305−N,505−1〜505−N SDH信号送信部
106−1〜106−N,306−1〜306−N,506−1〜506−N SDH信号受信部
107,307,507 クロスコネクト部
108−1〜108−M,308−1〜308−M,508−1〜508−M VCパス終端部
109,309,509 デマッピング処理部
110,310.510 クライアント信号送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送システムにおいて、
前記VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送システム。
【請求項2】
前記VCパス群を構成するVCパスは、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションであることを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。
【請求項3】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送方法において、
前記クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する工程と、
前記複数のSDH伝送路を介して前記各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する工程とを含み、
前記VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項4】
前記VCパス群を構成するVCパスは、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションであることを特徴とする請求項3に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送装置において、
前記クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する手段と、
前記複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する手段とを含み、
前記VCパス群を構成するVCパスは、コンティギュアスコンカチネーションとすることを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項6】
前記VCパス群は、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションであることを特徴とする請求項5に記載のデータ伝送装置。
【請求項7】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送システムにおいて、
前記VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送システム。
【請求項8】
前記VCパス群を構成するVCパスは、VC−3またはVC−4のバーチャルコンテナーと、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ伝送システム。
【請求項9】
前記異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとのうち、伝送帯域の大きいものを伝送帯域の小さいものより先にマッピングすることを特徴とする請求項7または8に記載のデータ伝送システム。
【請求項10】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送方法において、
前記クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する工程と、
前記複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する工程とを含み、
前記VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項11】
前記VCパス群を構成するVCパスは、VC−3またはVC−4のバーチャルコンテナーと、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とする請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
前記異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとのうち、伝送帯域の大きいものを伝送帯域の小さいものより先にマッピングすることを特徴とする請求項10または11に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
クライアント信号をSDH伝送路を介して伝送する際に、前記クライアント信号をVCパス群にマッピングし、バーチャルコンカチネーションにより仮想連結するデータ伝送装置において、
前記クライアント信号を複数のVCパスにマッピングし、各VCパスの信号を複数のSDH伝送路に送信する手段と、
前記複数のSDH伝送路を介して各VCパスのSDH信号を受信し、当該受信した各VCパスのSDH信号をデマッピングしてクライアント信号を再生する手段とを含み、
前記VCパス群を構成するVCパスは、異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項14】
前記VCパス群を構成するVCパスは、VC−3またはVC−4のバーチャルコンテナーと、VC−4のバーチャルコンテナーでX個(X=4、16、64、256)に相当するコンティギュアスコンカチネーションとの任意の組み合わせとすることを特徴とする請求項13に記載のデータ伝送装置。
【請求項15】
前記異なる伝送帯域のバーチャルコンテナーと、コンティギュアスコンカチネーションとのうち、伝送帯域の大きいものを伝送帯域の小さいものより先にマッピングすることを特徴とする請求項13または14に記載のデータ伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−273016(P2010−273016A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121953(P2009−121953)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】