説明

データ入力装置及びデータ入力方法

【課題】簡易な操作で操作ポインタの移動に基づく最適な入力データの入力を行えるようにする。
【解決手段】まず、入力デバイスの操作による、操作ポインタ224の表示位置の変更、及び、X軸スライダ231またはY軸スライダ241の表示位置の変更を検出する。そして、一方の検出対象の変更後の表示位置、並びに、予め定義された既定値に基づく既定値線226との関係に応じて、他方の検出対象の表示位置を変更する制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力装置及びデータ入力方法、当該データ入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在においては、OS(オペレーティング・システム)やそのOS上で動作するアプリケーション・プログラムは、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェイス)を用いるものが主流となっている。例えば、ユーザに数値等の入力データを入力させる場合においても、このGUIを用いたデータ入力方法がよく利用されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、電流と電圧という互いに関連する2つのアナログ値を入力させるために、グラフ上に設定点を表示すると共に入力値の範囲をグラフの枠内に限ることにより、操作性の向上と入力ミスの低減を図る技術が示されている。
【0004】
また、下記の特許文献2には、グラフ上でマウスから指示した座標値と、キーボードから入力した座標値をそれぞれデータ保持部に保持した後に、グラフィック表示並びにテキスト表示に反映させる技術が示されている。これにより、レイアウト表示に慣れた利用者や数値入力に慣れた利用者に操作性の不都合を感じさせること無くデータ入力を行うことができるようにしている。
【0005】
さらに、下記の特許文献3には、ユーザにより移動操作される表示オブジェクトであるスライダやポインタ自身の位置情報に加えて、ポインタ・オブジェクト内におけるポイント位置座標情報に基づく第2の入力値を設定する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭60−217426号公報
【特許文献2】特開平5−298046号公報
【特許文献3】特許第3979156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えば、GUIを用いて、ある装置に与える電圧と電流のような関連する2つの設定値を同時に入力しようとした場合、2次元のグラフを表示して当該グラフ内に置かれた操作ポインタの位置座標X及びYをもって、電圧及び電流の設定値とするのが自然である。
【0008】
この場合、操作ポインタの移動範囲は、グラフの上下左右の枠内に限られることになるため、グラフの枠は、電圧、電流それぞれが取り得る値の上限値と下限値とを表すものと考えられる。また、座標軸X及びYのそれぞれの入力データの指標となるスケールを同時に表示すると共に操作ポインタの位置からスケールに対して垂直方向に補助線を表示することによって、操作ポインタが示す座標位置又は設定値をユーザが容易に読み取ることができる。
【0009】
ユーザは、通常、操作ポインタに、マウスなどのグラフィカル選択デバイスのカーソルを重ね合わせ、マウスボタンを押したままマウスを移動させるドラッグと呼ばれる操作を行うことで、操作ポインタを移動させる。また、ユーザは、通常、グラフ表示領域内の任意の位置でマウスボタンを押すクリックと呼ばれる操作を行うことで、操作ポインタをクリックした場所まで一気に移動させることができる。
【0010】
しかしながら、上記のような操作ポインタを利用して値を入力する場合、一旦、操作ポインタが移動してしまうと、予め設定した元の値(既定値)、即ち入力グラフを新たに画面表示したときに操作ポインタによって表されていた設定値が、どの値(位置)に設定されていたのかが分かり難くなるという問題があった。
仮に、元の値に戻したい時には、リセットボタン等を操作して初期の画面に戻すという作業が必要になるため、面倒である。
【0011】
また、装置の特性上、例えば、適切な電圧と電流の間に特定の関係性が認められる場合、既定値として取り得る値は1組ではなく、X座標値とY座標値との関数で表されることになる。しかしながら、このように多数の既定値の組み合わせが存在する場合には、単一の既定値が規定される場合と異なり、複数の既定値の中から任意の既定値を操作ポインタの操作によって選び出すことは困難であるという問題があった。
【0012】
さらに、ユーザは、複数の既定値の組を含む入力可能範囲を考慮して、操作ポインタのX座標値及びY座標値に基づく2つの入力データの設定を行うことが困難であるという問題もあった。
【0013】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な操作で操作ポインタの移動に基づく最適な入力データの入力を行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上述した課題を解決するために、コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力装置において、X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出手段と、入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出手段と、前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データのうち、一方の入力データを他方の入力データの関数として予め定義した既定値に基づく既定値線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う既定値線表示制御手段と、前記操作ポインタ表示位置検出手段および前記スライダ表示位置検出手段のうちの一方の表示位置検出手段で検出された表示位置、並びに、前記既定値線との関係に応じて、他方の表示位置検出手段における検出対象の表示位置を変更する制御を行う表示位置変更制御手段とを有するデータ入力装置等を提供する。
また、本発明は、上述したデータ入力装置等によるデータ入力方法、及び、当該データ入力方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、並びに、当該プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡易な操作で操作ポインタの移動に基づく最適な入力データの入力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ入力装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示し、図1に示すディスプレイに表示される表示画面の一例を示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、図2に示す操作ポインタをユーザがドラッグした場合の第1の動作例を示す模式図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、図2に示すX軸スライダをユーザがドラッグした場合の第1の動作例を示す模式図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示し、図2に示す操作ポインタをユーザがドラッグした場合の第2の動作例を示す模式図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示し、図2に示すX軸スライダをユーザがドラッグした場合の第2の動作例を示す模式図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係るデータ入力装置によるデータ入力方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態を示し、図1に示すディスプレイに表示される表示画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ入力装置100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0020】
この図1に示すように、データ入力装置100は、コンピュータ装置のハードウェア構成を適用可能に構成されている。なお、図1に示す例では、一般的なパーソナルコンピュータを例示しているが、データ入力装置100に適用可能なコンピュータ装置としては図1に示すものに限らず、本発明の処理を実行可能であればいかなるハードウェア構成であってもよい。例えば、データ入力装置100に適用可能なコンピュータ装置としては、工作制御装置、医療機器、PDA(パーソナル・データ・アシスタント)、ハンディーターミナル、電話機、ゲーム機、電化製品、その他の専用機器などの各種の装置を適用可能である。
【0021】
データ入力装置100は、データ入力装置本体110、ディスプレイ120、キーボード130、及び、ポインティングデバイス140の各ハードウェア構成を有し、コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するものである。
【0022】
また、データ入力装置本体110は、CPU111、ROM112、RAM113、外部記憶装置114、ネットワークI/F115、ディスプレイI/F116、入力デバイスI/F117、及び、システムバス118のハードウェア構成を有している。
【0023】
CPU(Central Processing Unit)111は、データ入力装置100全体を統括的に制御するものである。
【0024】
ROM(Read Only Memory)112は、変更を必要としないプログラムやパラメータ等の各種のデータを格納する読み出し専用の記憶装置である。なお、このROMに代えて、データが消去されないようにバッテリでバックアップされたメモリが構成されていてもよい。
【0025】
RAM(Random Access Memory)113は、外部装置などから供給されるプログラムやデータなどを一時記憶する記憶装置である。また、RAM113は、ディスプレイ120の画面上に表示するために展開されるデータを保持するためにも使用される。このRAM113に展開された表示用データは、ディスプレイI/F116を介してディスプレイ120の画面上に表示される。
【0026】
外部記憶装置114は、例えば、OSやCPU111が実行するプログラム、更には本実施形態の説明において既知としているデータ(例えば、制御データ、作成された文書データやイメージデータ等のファイル)などを記憶する記憶装置である。また、外部記憶装置114としては、ハードディスクやメモリカード、データ入力装置本体110から着脱可能なフレキシブルディスク(FD)やコンパクトディスク(CD)等の光ディスク、磁気カードや光カード、ICカード、メモリカードなどを適用できる。この外部記憶装置114がデータ入力装置本体110から着脱可能な記憶装置である場合には、記憶されたプログラムやデータを流通させるためにも用いられる。
【0027】
ネットワークI/F115は、CPU111の制御に基づいて、通信線を介してインターネットなどのネットワーク回線との接続を行うためのインターフェイスである。具体的に、ネットワークI/F115は、ネットワーク回線に接続された外部装置と各種のデータの送受信や、当該外部装置からプログラムのダウンロード等を行うために使用される。
【0028】
ディスプレイI/F116は、CPU111の制御に基づいて、データ入力装置100が保持するデータや外部装置から供給されたデータ等を表示するディスプレイ120への表示を司るインターフェイスである。
【0029】
入力デバイスI/F117は、ユーザがデータを入力する際に操作するキーボード130やポインティングデバイス140などの入力デバイスからの入力データの入力を司るインターフェイスである。
【0030】
システムバス118は、データ入力装置本体110内部の各ユニット111〜117を通信可能に接続するものである。
【0031】
ディスプレイ120は、ディスプレイI/F116によって、各種のデータの表示を行うものである。
【0032】
キーボード130は、複数の文字キーや矢印キーから構成されており、ユーザが各種のデータの入力を行う際に用いられるものである。
【0033】
ポインティングデバイス140は、ディスプレイ120の画面上に表示されたカーソルを用いてユーザが選択指示を行う際に用いられるものである。このポインティングデバイス140は、マウスやライトペン、タブレット或いはディスプレイ120の表面に設置されたタッチパネルなどの適当なグラフィカル選択デバイスである。そして、ポインティングデバイス140は、クリック機構及びドラッグ機構を備え、ユーザの操作によってクリック操作及びドラッグ操作が行われた場合に、その操作情報を入力デバイスI/F117を通じてCPU111に送信する。また、ドラッグ機構は、ユーザがクリック機構を押したままグラフィカル選択デバイスを移動するような操作によって実現することも可能である。
【0034】
なお、本実施形態においては、本発明の処理(後述する図2〜図6及び図8の画面表示処理、並びに、図7のフローチャートの処理等)を実行するためのプログラムは、予め外部記憶装置114に記憶されているものとする。また、本発明においては、本発明の処理を実行するためのプログラムが外部記憶装置114に記憶されている形態に限らず、例えば、ROM112に記憶されている形態であっても適用可能である。さらに、ネットワークI/F115により通信線を介して本発明の処理を実行するためのプログラムを外部記憶装置114に格納する形態であってもよい。そして、上記プログラムは、所定の制御によりRAM113にロード(展開)され、CPU111がデータ入力装置100の各デバイスを制御して本発明の処理を実行する。また、ネットワークI/F115を介して他のコンピュータから受信したプログラムを外部記憶装置114に一旦格納することなく直接RAM113にロードする形態であってもよい。
【0035】
図2は、本発明の第1の実施形態を示し、図1に示すディスプレイ120に表示される表示画面200の一例を示す模式図である。この図2に示す表示画面200の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0036】
図2に示す表示画面200には、マウスカーソル210、グラフ表示領域220、X軸スライドバー230、Y軸スライドバー240、X軸数値表示領域250、及び、Y軸数値表示領域260の各表示オブジェクトが構成されている。この表示画面200に表示される各表示オブジェクトは、例えばRAM113に一旦記憶され、ディスプレイI/F116を介して表示手段であるディスプレイ120に表示される。
【0037】
マウスカーソル210は、ユーザがポインティングデバイス140(或いはキーボード130)を操作することにより表示画面200内において自由に移動させることができる。ユーザは、このマウスカーソル210を用いてポインティングデバイス140のクリックやドラッグなどの操作により、表示オブジェクトに対する選択指示を行うことができる。ここで、本実施形態では、マウスカーソル210を表現する矢印状の図形の左上座標が、マウスカーソル210の座標として扱われるものとする。
【0038】
グラフ表示領域220は、X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタ224を含む表示領域である。具体的に、グラフ表示領域220には、その座標基点221、X軸スケール222、Y軸スケール223、操作ポインタ224、既定値位置表示部225、既定値線226、入力可能範囲境界線227、X値補助線228、及び、Y値補助線229が示されている。
【0039】
ここで、ユーザがマウスカーソル210を操作ポインタ224に重なるように移動し、クリックしたまま更にマウスカーソル210を移動させる動作(ドラッグ動作)を行うことにより、操作ポインタ224をグラフ表示領域220内で移動させることができる。本実施形態では、操作ポインタ224を表現する正円状の図形の中心の座標が、操作ポインタ224の座標として扱われる。この際、CPU111は、操作ポインタ224の表示位置における座標基点221からの相対座標に基づき、操作ポインタ224の表示位置の変更を検出する処理を行う。この検出処理を行うCPU111は、操作ポインタ表示位置検出手段を構成する。また、CPU111は、操作ポインタ224のX軸スケール222(X座標の値)及びY軸スケール223(Y座標の値)に応じた2つの入力データである入力値X及びYを算出する。この算出処理を行うCPU111は、入力データ算出手段を構成する。ここで、グラフ座標とスケールを用いた入力値の算出方法については、既知の技術であるため、その説明は省略する。
【0040】
X軸スライドバー(X軸スライドバー表示領域)230には、操作ポインタ224のX座標の位置に対応するX軸スライダ231が設けられており、X軸スライダ231の表示位置は、マウスカーソル210によるドラッグ操作によって移動可能となっている。この際、CPU111は、X軸スケール222に対応するX軸スライダ231の表示位置に応じて、入力値X(入力データX)を算出する。
【0041】
Y軸スライドバー240(Y軸スライドバー表示領域)には、操作ポインタ224のY座標の位置に対応するY軸スライダ241が設けられており、Y軸スライダ241の表示位置は、マウスカーソル210によるドラッグ操作によって移動可能となっている。この際、CPU111は、Y軸スケール223に対応するY軸スライダ241の表示位置に応じて、入力値Y(入力データY)を算出する。
【0042】
ここで、本実施形態では、X軸スライダ231及びY軸スライダ241を表現する正方形状の図形の重心座標が、それぞれの座標として扱われる。そして、CPU111は、ポインティングデバイス140によってX軸スライダ231またはY軸スライダ241が操作された場合に、当該操作されたスライダの表示位置の変更を検出する処理を行う。この検出処理を行うCPU111は、スライダ表示位置検出手段を構成する。
【0043】
X軸数値表示領域250は、操作ポインタ224の表示位置から算出される入力値Xを表示すると共に、操作ポインタ224のX軸表示位置を指定するための数値入力に用いることもできるように構成されている。また、Y軸数値表示領域260は、操作ポインタ224の表示位置から算出される入力値Yを表示すると共に、操作ポインタ224のY軸表示位置を指定するための数値入力に用いることもできるように構成されている。このX軸数値表示領域250及びY軸数値表示領域260は、入力データ表示領域に相当する。
【0044】
グラフ表示領域220の既定値位置表示部225は、本実施形態に適用されるシステム/アプリケーションによって予め設定された元の値(既定値)、即ち表示画面200が新たに表示された場合に前の表示画面で操作ポインタ224が表示されていた位置を示す。具体的に、既定値は、グラフ表示領域220における操作ポインタ224のX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力値(入力データ)のうち、一方の入力値を他方の入力値の関数として予め定義したものである。この既定値は、システム/アプリケーション毎に各々異なるものであってよいし、別途、ユーザによって予め指定可能であってもよい。そして、CPU111は、この既定値に基づく既定値線226をグラフ表示領域220に表示する制御を行う。この表示制御を行うCPU111は、既定値線表示制御手段を構成する。
【0045】
ここで、本実施形態においては、入力値Xと入力値Yとは互いに独立した値ではなく、この2つの値の間には望ましい値の組み合わせの関係が存在し、一方の入力値を他方の入力値の関数として連続的に定義することが可能であるとする。このような関係は、例えば、X線照射装置における管電圧と管電流との関係などが挙げられる。そして、このような関係が成り立つ場合には、予め定義された既定値を表す既定値線226が、図2のように表示される。ここで、図2では、0<X≦80kVのときにY=(X−10)/5mA、80<X≦120kVのときにY=14mAという関係が成り立つ場合を示している。このような既定値線226は、例えば、X(n)<X(n+1)なるn個の座標値(X,Y)を順に線形補間法により結合することで定義できる。なお、図2に示す例では、既定値線226が直線である場合について示されているが、例えば曲線であってもよい。
【0046】
また、入力値Xと入力値Yとしては、それぞれ単独の値としての上限値及び下限値が定義できるだけではなく、入力値Xと入力値Yとの組み合わせにおける入力値の制限を行いたい場合がある。例えば、前述のX線照射装置の管電圧と管電流との関係では、X線照射装置に与え得る最大電力による制限を行うことが考えられる。或いは、既定値線226で示される予め定義された既定値に対して一定の調整範囲を持たせることも考えられる。
【0047】
入力可能範囲境界線227は、このような場合に、装置に与え得る入力値の範囲(入力可能範囲)の境界線を示すものである。即ち、入力可能範囲境界線227は、グラフ表示領域220における操作ポインタ224のX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力値(入力データ)における入力可能範囲を画定するものある。このような入力可能範囲境界線227は、例えば、n個の頂点を持つ多角形の領域として定義できる。そして、CPU111は、この入力可能範囲境界線227をグラフ表示領域220に表示する制御を行う。この表示制御を行うCPU111は、境界線表示制御手段を構成する。
【0048】
X値補助線228とY値補助線229は、操作ポインタ224の表示位置に対応する入力値を、X軸スケール222或いはY軸スケール223上で読み取ることを容易にするためのものであるが、ユーザの設定により非表示としてもよい。
【0049】
次に、操作ポインタ224をユーザがドラッグした場合の第1の動作例について図3を用いて説明する。
【0050】
図3は、本発明の第1の実施形態を示し、図2に示す操作ポインタ224をユーザがドラッグした場合の第1の動作例を示す模式図である。
図3において、図3(a)、図3(b)、図3(c)は同じ画面領域を示し、図3(a)、図3(b)、図3(c)の順に時系列表示したものである。また、この図3に示す表示画面の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0051】
まず、図3(a)において、ユーザがマウスカーソル210を操作し、操作ポインタ224をクリックした後、そのままドラッグして水平方向301に移動させた場合を考える。ユーザが操作ポインタ224を操作する場合、CPU111は、そのX軸方向の新たな座標値を読み取り、対応するX軸スライドバー230上の位置にX軸スライダ231の表示位置を変更する表示制御を行う。このため、図3(b)に示すように、操作ポインタ224が既定値線226に重なる位置まで水平移動した場合、X軸スライダ231も同じ距離だけX軸スライドバー230上を水平に移動して表示される。
【0052】
図3(b)の状態から、更に、ユーザが水平方向302にドラッグ操作を継続する場合、CPU111は、図3(c)に示す位置に操作ポインタ224を移動表示し、これに伴ってX軸スライダ231も対応するX軸位置に水平に移動表示する制御を行う。
【0053】
以上、図3では、操作ポインタ224をX軸方向に移動させる操作を行う場合について説明したが、Y軸方向に移動させる操作を行う場合については、X軸とY軸とを互いに読み替えることにより同様の動作が実現されるため、その説明は省略する。
【0054】
続いて、X軸スライダ231をユーザがドラッグした場合の第1の動作例について図4を用いて説明する。
【0055】
図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図2に示すX軸スライダ231をユーザがドラッグした場合の第1の動作例を示す模式図である。
図4において、図4(a)、図4(b)、図4(c)は同じ画面領域を示し、図4(a)、図4(b)、図4(c)の順に時系列表示したものである。また、この図4に示す表示画面の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0056】
まず、図4(a)において、ユーザがマウスカーソル210を操作し、X軸スライダ231をクリックした後、そのままドラッグして水平方向401に移動させた場合を考える。ユーザがX軸スライダ231を操作する場合、CPU111は、そのX軸方向の座標値を読み取り、対応するX座標の位置に操作ポインタ224の表示位置を変更する表示制御を行う。この際、図4(b)に示すように、操作ポインタ224が既定値線226に重なるまでは、Y軸座標値を保ったまま、操作ポインタ224の表示位置が変更される。
【0057】
ところが、図4(b)の状態から、更に、ユーザがX軸スライダ231を水平方向402にドラッグし続けた場合、CPU111は、図4(c)に示すX軸スライダ231の新たなX座標を操作ポインタ224に適用した新たな座標位置403を算出する。しかしながら、新座標位置403は、既定値線226上には無いため、CPU111は、操作ポインタ224の表示位置を、既定値線226とX値補助線228との交わる位置に変更する。この際、既定値線226とX値補助線228とが交わる点が無い場合には、CPU111は、既定値線226のX軸方向の極大点のY座標と、X値補助線228のX座標とをもって操作ポインタ224の新座標とする。
【0058】
以上、図4では、X軸スライダ231を操作する場合について説明したが、Y軸スライダ241を操作した場合については、X軸とY軸とを互いに読み替えることにより同様の動作が実現されるため、その説明は省略する。
【0059】
以上の図3及び図4において、CPU111は、既定値線226との関係を考慮して、操作ポインタ224及び操作スライダ(X軸スライダ231)の表示位置を変更する表示制御を行っている。具体的に、CPU111は、操作ポインタ224及びX軸スライダ231のうちの一方の検出対象の変更後の表示位置、並びに、既定値線226との関係に応じて、他方の検出対象の表示位置を変更する制御を行うようにしている。より詳細に、CPU111は、操作ポインタ224が既定値線上に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって操作ポインタ224の変更後の表示位置が既定値線上から外れた位置となる場合に(図4(c))、当該操作ポインタ224の表示位置を、既定値線上の所定の位置(図4(c)に示される位置)に変更する制御を行う。この変更制御を行うCPU111は、第1の表示位置変更制御手段を構成する。
【0060】
続いて、操作ポインタ224をユーザがドラッグした場合の第2の動作例について図5を用いて説明する。
【0061】
図5は、本発明の第1の実施形態を示し、図2に示す操作ポインタ224をユーザがドラッグした場合の第2の動作例を示す模式図である。
図5において、図5(a)、図5(b)、図5(c)は同じ画面領域を示し、図5(a)、図5(b)、図5(c)の順に時系列表示したものである。また、この図5に示す表示画面の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0062】
まず、図5(a)において、ユーザがマウスカーソル210を操作し、操作ポインタ224をクリックした後、そのままドラッグして水平方向501に移動させた場合を考える。ユーザが操作ポインタ224を操作する場合、CPU111は、そのX軸方向の新たな座標値を読み取り、対応するX軸スライドバー230上の位置にX軸スライダ231の表示位置を変更する表示制御を行う。このため、図5(b)に示すように、操作ポインタ224が入力可能範囲境界線227に重なる位置まで水平に移動した場合、X軸スライダ231も同じ距離だけX軸スライドバー230上を水平に移動して表示される。
【0063】
図5(b)の状態から、更に、ユーザが水平方向502にドラッグ操作を係属する場合、CPU111は、図5(c)に示す新たな座標位置503を検出する。しかしながら、この新座標位置503は入力可能範囲の外側にあるため、CPU111は、操作ポインタ224の表示位置を図5(b)の位置から変更せず、入力可能範囲境界線227上に留めて置く処理を行う。この場合、操作ポインタ224の位置が変化しないため、X軸スライダ231の位置も変化することはない。
【0064】
以上、図5では、操作ポインタ224をX軸方向に移動させる操作を行う場合について説明したが、Y軸方向に移動させる操作を行う場合については、X軸とY軸とを互いに読み替えることにより同様の動作が実現されるため、その説明は省略する。
【0065】
続いて、X軸スライダ231をユーザがドラッグした場合の第2の動作例について図6を用いて説明する。
【0066】
図6は、本発明の第1の実施形態を示し、図2に示すX軸スライダ231をユーザがドラッグした場合の第2の動作例を示す模式図である。
図6において、図6(a)、図6(b)、図6(c)は同じ画面領域を示し、図6(a)、図6(b)、図6(c)の順に時系列表示したものである。また、この図6に示す表示画面の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0067】
まず、図6(a)において、ユーザがマウスカーソル210を操作し、X軸スライダ231をクリックした後、そのままドラッグして水平方向601に移動させた場合を考える。ユーザがX軸スライダ231を操作する場合、CPU111は、そのX軸方向の座標値を読み取り、対応するX座標の位置に操作ポインタ224の表示位置を変更する表示制御を行う。この際、図6(b)に示すように、操作ポインタ224が入力可能範囲境界線227に重なるまでは、Y軸座標値を保ったまま、操作ポインタ224の表示位置が変更される。
【0068】
ところが、図6(b)の状態から、更に、ユーザがX軸スライダ231を水平方向602にドラッグし続けた場合、CPU111は、図6(c)に示すX軸スライダ231の新たなX座標を操作ポインタ224に適用した新たな座標位置603を算出する。この場合、新座標位置603は入力可能範囲の外側であるため、CPU111は、操作ポインタ224の表示位置を、入力可能範囲境界線227と新座標位置603に対応するX値補助線604とが交わる位置に変更しようとする。しかしながら、図6(c)では、そのような点は存在しないため、CPU111は、代わりに、入力可能範囲境界線227のX軸方向の極大点605の座標を求め、操作ポインタ224を極大点605の位置に変更表示する。同時に、CPU111は、操作ポインタ224の新たな表示位置605のX座標をX軸スライダ231のX座標に適用し、X軸スライダ231の表示位置を変更表示する。
【0069】
以上、図6では、X軸スライダ231を操作する場合について説明したが、Y軸スライダ241を操作した場合については、X軸とY軸とを互いに読み替えることにより同様の動作が実現されるため、その説明は省略する。
【0070】
以上の図5及び図6において、CPU111は、入力可能範囲境界線227との関係を考慮して、操作ポインタ224及び操作スライダ(X軸スライダ231)の表示位置を変更する表示制御を行っている。具体的に、CPU111は、操作ポインタ224及びX軸スライダ231のうちの一方の検出対象の変更後の表示位置、並びに、入力可能範囲境界線227との関係に応じて、他方の検出対象の表示位置を変更する制御を行うようにしている。より詳細に、CPU111は、操作ポインタ224が入力可能範囲内に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって操作ポインタ224の変更後の表示位置が入力可能範囲の外に位置することになる場合に(図5(c)、図6(c))、当該操作ポインタ224の表示位置を、入力可能範囲境界線上の所定の位置(図5(c)、図6(c)に示される位置)に変更する制御を行う。この変更制御を行うCPU111は、第2の表示位置変更制御手段を構成する。
【0071】
次に、以上の図3、図4、図5、図6の例を踏まえて、操作ポインタ224の表示位置の算出方法を含む、本実施形態に係るデータ入力方法について、図7のフローチャートに沿って説明する。
【0072】
図7は、本発明の第1の実施形態に係るデータ入力装置100によるデータ入力方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。この図7に示すフローチャートは、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
【0073】
まず、ステップS701において、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140のマウスクリックを検出する処理を行う。
【0074】
続いて、ステップS702において、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140のマウスクリック状態のままでドラッグ操作に移行したことを検出する処理を行う。ここで、一旦、ドラッグ開始を検出した後は、ドラッグ操作が解除されるまで、微小時間内に繰り返しマウス移動量を検出し、ドラッグ対象の新座標を算出することが可能となる。
【0075】
続いて、ステップS703において、CPU111は、ドラッグの対象が、操作ポインタ224であるか、或いは、スライダ(231又は241)であるかの判断を行う。
【0076】
ステップS703の判断の結果、ドラッグの対象が操作ポインタ224である場合には、ステップS704に進む。
ステップS704に進むと、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140の操作ポインタ224におけるドラッグ操作を検出する処理を行う。
【0077】
続いて、ステップS705において、CPU111は、操作ポインタ224の新座標を検出する処理を行う。
【0078】
続いて、ステップS706において、CPU111は、ステップS705で検出した新座標が入力可能範囲境界線227に基づく入力可能範囲内にあるか否かを判断する。
【0079】
ステップS706の判断の結果、ステップS705で検出した新座標が入力可能範囲内にない(入力可能範囲外である)場合には、ステップS707に進む。
ステップS707に進むと、CPU111は、操作ポインタ224の旧座標と新座標とを結ぶ線分(操作ポインタ224の軌跡線分)と、入力可能範囲境界線227との交点座標を算出する処理を行う。
【0080】
続いて、ステップS708において、CPU111は、ステップS707で算出した交点座標の値(交点座標値)を新たに操作ポインタ224の新座標値とする設定を行う。
【0081】
そして、ステップS708の処理が終了した場合、或いは、ステップS706においてステップS705で検出した新座標が入力可能範囲内であると判断された場合には、ステップS709に進む。
【0082】
ステップS709に進むと、CPU111は、新座標の値(新座標値)を操作ポインタ224に適用し、操作ポインタ224を当該新座標値に基づく新座標位置に表示する表示制御を行う。
【0083】
続いて、ステップS710において、CPU111は、新座標のX座標値をX軸スライダ231に適用してX軸スライダ231の表示位置を変更表示すると同時に、新座標のY座標値をY軸スライダ241に適用してY軸スライダ241の表示位置を変更表示する。
【0084】
続いて、ステップS711において、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140のドラッグ操作が継続中であるか否かを判断する。
【0085】
ステップS711の判断の結果、ドラッグ操作が継続中である場合には、ステップS704に戻り、ステップS704以降の処理を再度行う。このステップS704〜S711のループ処理は、ドラッグ操作が解除されるまで繰り返し行われる。
【0086】
一方、ステップS711の判断の結果、ドラッグ操作が継続中でない(ドラッグ操作が解除された)場合には、図7のフローチャートにおける処理を終了する。
【0087】
また、ステップS703の判断の結果、ドラッグの対象がスライダ(231又は241)である場合には、ステップS712に進む。ここで、以降の説明においては、ドラッグの対象がX軸スライダ231である場合の例について説明を行う。
【0088】
ステップS712に進むと、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140のX軸スライダ231におけるドラッグ操作を検出する処理を行う。
【0089】
続いて、ステップS713において、CPU111は、X軸スライダ231の新X座標を検出する処理を行う。
【0090】
続いて、ステップS714において、CPU111は、ステップS713で検出した新X座標の値と操作ポインタ224のY座標値とを組み合わせて、操作ポインタ224の新座標値とする設定を行う。
【0091】
続いて、ステップS715において、CPU111は、操作ポインタ224の旧座標と新座標とを結ぶ線分(操作ポインタ224の軌跡線分)と、既定値線226とが交差するか否かを判断する。
【0092】
ステップS715の判断の結果、操作ポインタ224の軌跡線分と既定値線226とが交差する場合には、ステップS716に進む。
ステップS716に進むと、CPU111は、新X座標値に基づくX値補助線228と既定値線226との交点座標を算出する。この際、交点が存在しない場合には、CPU111は、既定値線226のX軸方向の極大点座標を算出する。即ち、ステップS716では、CPU111は、操作中のX軸スライダ231の新座標値に基づく補助線と既定値線226との交点座標、又は、操作軸方向(X軸方向)の既定値線226の極大点座標を算出する。
【0093】
続いて、ステップS717において、CPU111は、ステップS716で算出した、交点座標の値(交点座標値)又は極大点座標の値(極大点座標値)を、新たに操作ポインタ224の新座標値として設定する処理を行う。
【0094】
続いて、ステップS718において、CPU111は、ステップS717で設定した新座標が入力可能範囲境界線227に基づく入力可能範囲内にあるか否かを判断する。
【0095】
ステップS718の判断の結果、ステップS717で設定した新座標が入力可能範囲内にない(入力可能範囲外である)場合には、ステップS719に進む。
ステップS719に進むと、CPU111は、操作ポインタ224の旧座標と新座標とを結ぶ線分(操作ポインタ224の軌跡線分)と入力可能範囲境界線227とが交差する場合には、その交点座標を算出する。また、CPU111は、操作ポインタ224の軌跡線分と入力可能範囲境界線227とが交差しない場合には、入力可能範囲境界線227のX軸方向の極大点座標を算出する。
【0096】
なお、このステップS719の処理は、以下に示す処理を行うとも言える。
即ち、CPU111は、操作中のX軸スライダ231の新座標値に基づく補助線と入力可能範囲境界線227との交点座標、又は、操作軸方向(X軸方向)の入力可能範囲境界線227の極大点座標を算出する。
【0097】
続いて、ステップS720において、CPU111は、ステップS720で算出した、交点座標の値(交点座標値)又は極大点座標の値(極大点座標値)を、新たに操作ポインタ224の新座標値とする設定を行う。
【0098】
ステップS720の処理が終了した場合、ステップS715で操作ポインタ224の軌跡線分と既定値線226とが交差しないと判断された場合、或いは、ステップS718で新座標が入力可能範囲内であると判断された場合には、ステップS721に進む。
【0099】
ステップS721に進むと、CPU111は、算出した新座標を操作ポインタ224に適用して操作ポインタ224を新座標位置に表示する表示制御を行う。
【0100】
続いて、ステップS722において、CPU111は、新座標のX座標値をX軸スライダ231に適用してX軸スライダ231の表示位置を変更表示すると同時に、新座標のY座標値をY軸スライダ241に適用してY軸スライダ241の表示位置を変更表示する。
【0101】
続いて、ステップS723において、CPU111は、ユーザによるポインティングデバイス140のドラッグ操作が継続中であるか否かを判断する。
【0102】
ステップS723の判断の結果、ドラッグ操作が継続中である場合には、ステップS712に戻り、ステップS712以降の処理を再度行う。このステップS712〜S723のループ処理は、ドラッグ操作が解除されるまで繰り返し行われる。
【0103】
一方、ステップS723の判断の結果、ドラッグ操作が継続中でない(ドラッグ操作が解除された)場合には、図7のフローチャートにおける処理を終了する。
【0104】
なお、上述した図7のステップS712〜S723の説明においては、ドラッグの対象がX軸スライダ231である場合について説明を行ったが、本実施形態においては、ドラッグの対象がY軸スライダ241である場合も適用可能である。この場合、上述した図7のステップS712〜S723の説明において、X軸とY軸とを互いに読み替えることにより、同様の動作を実現することができる。
【0105】
また、図7のステップS710、S722の処理の際に、X座標値にX軸スケール222を適用した数値をX軸数値表示領域250に表示し、Y座標値にY軸スケール223を適用した数値をY軸数値表示領域260に表示するようにしてもよい。
【0106】
さらに、X軸数値表示領域250、Y軸数値表示領域260にユーザによってキーボード130等にから数値文字列が入力された場合、CPU111は、入力があった軸のスライダの新座標が指示されたものと判定するようにしてもよい。そして、この場合、CPU111は、対応する軸のスケールを適用して得られた新座標値を、ステップS713で検出した新座標値として扱い、ステップS714〜S722を実行するようにしてもよい。
【0107】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ユーザが操作ポインタ224を直接操作している場合、入力可能範囲境界線227の内部においてのみ、操作ポインタ224を任意の位置に移動させることができる。これにより、常に適切な範囲の値の組み合わせの入力データを入力することが可能になる。
【0108】
また、ユーザが各軸のスライダを操作している場合、特別な切り替え動作を伴うことなく、操作ポインタ224をX軸又はY軸方向に移動させる動作と操作ポインタ224を既定値線に沿って移動させる動作とを、連続的かつ自動的に切り替えて行うことができる。これにより、任意の既定値を容易に選び出すことができる。また、既定値と現在の入力値との差が、既定値線と操作ポインタとの位置関係によって視覚的に把握しやすいと言う効果もある。さらに、数値入力によってスライダ及び操作ポインタの表示位置を変更することもできるため、GUIでは指示しにくい細かな値の指定も可能となる。したがって、操作ポインタを移動させることによる自由な入力データの設定を妨げることなく、容易に任意の既定値を選択することが可能なデータ入力装置を提供することができる。
即ち、第1の実施形態によれば、簡易な操作で操作ポインタの移動に基づく最適な入力データの入力を行うことができる。
【0109】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0110】
本発明の第2の実施形態は、例えば、本発明に係るデータ入力装置としてX線照射装置を適用する場合等の例である。この場合、例えば、平均的な患者のX線写真を得るための標準的な管電圧と管電流との組み合せを既定値線226として定義し、また、既定値線に対して適切な調整範囲である入力可能範囲に係る入力可能範囲境界線227を定義することが考えられる。また、同時に、X線照射装置の管電圧と管電流の関係においては、患者の人体に対する影響を鑑みて、X線照射装置に与え得る最大電力を制限することが重要である。
【0111】
ここで、第2の実施形態に係るデータ入力装置のハードウェア構成については、図1に示す第1の実施形態に係るデータ入力装置100のハードウェア構成と同様である。
【0112】
図8は、本発明の第2の実施形態を示し、図1に示すディスプレイ120に表示される表示画面800の一例を示す模式図である。この図8に示す表示画面800の表示制御は、図1に示すCPU111が外部記憶装置114に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。また、図8において、図2に示す表示画面200と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
【0113】
第2の実施形態に係る表示画面800では、図2に示す表示画面200の構成に加えて、照射電力を示す電力量スライドバー810を設けている。この電力量スライドバー810には、電力量操作ポインタ811、最大電力量を示す電力リミットバー812、電力量スケール813が構成されている。電力量数値表示領域820は、電力量の数値を表示する領域である。
【0114】
第1の実施形態で示したように、マウスカーソル210の操作により、操作ポインタ224、X軸スライダ231及びY軸スライダ241をドラッグしたり、X軸数値表示領域250やY軸数値表示領域260に数字文字列を入力したりした場合について説明する。この場合、CPU111は、操作ポインタ224の座標位置を更新し、新たな入力値を決定する。この際、CPU111は、W=XkV×YmAの関係によって電力量を算出するため、この値を電力量スケール813に適用し、電力量操作ポインタ811の表示位置と電力量数値表示領域820の数値に反映させる処理を行う。
【0115】
電力上限値は、入力可能範囲境界線227の定義の一部として与えられ、電力量スライドバー810上の電力リミットバー812として表示される。グラフ表示領域220内の補助線801は、与えられた電力上限値が入力可能範囲境界線227の一部と合致することを示すための補助線であり、本実施形態では、実際に表示されなくてもよい。
【0116】
ユーザがマウスカーソル210を用いて電力量操作ポインタ811をドラッグした場合、CPU111は、前述のW=XkV×YmAの関係に従って、X軸スライダ231及びY軸スライダ241を等量ずつ移動表示する制御を行う。その結果、操作ポインタ224は、図8に示す例の場合、45度の方向に移動することになる。しかしながら、この移動ベクトルが既定値線226と交わる場合、CPU111は、以降は既定値線226に沿って、前述のW=XkV×YmAの関係を満たす位置に操作ポインタ224を移動表示する制御を行う。
【0117】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、管電圧及び管電流という2つの入力数値に加えて、これらの物理量から導出される電力量を電力量スライドバー810上に合わせて表示することにより、感覚的な把握が可能になる。また、第2の実施形態によれば、第1の実施形態における効果に加えて、患者の人体に対する影響を鑑みた、適切なX線照射量を容易に設定することが可能となる。
【0118】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
そして、このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0119】
200:表示画面、210:マウスカーソル、220:グラフ表示領域、221:座標基点、222:X軸スケール、223:Y軸スケール、224:操作ポインタ、225:既定値位置表示部、226:既定値線、227:入力可能範囲境界線、228:X値補助線、229:Y値補助線、230:X軸スライドバー、231:X軸スライダ、240:Y軸スライドバー、241:Y軸スライダ、250:X軸数値表示領域、260:Y軸数値表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力装置において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出手段と、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出手段と、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データのうち、一方の入力データを他方の入力データの関数として予め定義した既定値に基づく既定値線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う既定値線表示制御手段と、
前記操作ポインタ表示位置検出手段および前記スライダ表示位置検出手段のうちの一方の表示位置検出手段で検出された表示位置、並びに、前記既定値線との関係に応じて、他方の表示位置検出手段における検出対象の表示位置を変更する制御を行う表示位置変更制御手段と
を有することを特徴とするデータ入力装置。
【請求項2】
前記表示位置変更制御手段は、前記操作ポインタが前記既定値線上に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記既定値線上から外れた位置となる場合に、当該操作ポインタの表示位置を、前記既定値線上の所定の位置に変更する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ入力装置。
【請求項3】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力装置において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出手段と、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出手段と、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データにおける入力可能範囲を画定する入力可能範囲境界線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う境界線表示制御手段と、
前記操作ポインタ表示位置検出手段および前記スライダ表示位置検出手段のうちの一方の表示位置検出手段で検出された表示位置、並びに、前記入力可能範囲境界線との関係に応じて、他方の表示位置検出手段における検出対象の表示位置を変更する制御を行う表示位置変更制御手段と
を有することを特徴とするデータ入力装置。
【請求項4】
前記表示位置変更制御手段は、前記操作ポインタが前記入力可能範囲内に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記入力可能範囲の外に位置することになる場合に、当該操作ポインタの表示位置を、前記入力可能範囲境界線上の所定の位置に変更する制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のデータ入力装置。
【請求項5】
前記表示位置変更制御手段は、前記X軸スライダおよび前記Y軸スライダのうち、入力デバイスによる操作が行われた一方のスライダにおける変更後の表示位置に基づいて前記操作ポインタの表示位置を変更する際に、前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記入力可能範囲の外に位置することになる場合に、他方のスライダにおける表示位置を同時に変更することによって前記操作ポインタの表示位置を、前記入力可能範囲境界線上の所定の位置に変更することを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ入力装置。
【請求項6】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力装置において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示する表示手段と、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出手段と、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出手段と、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データのうち、一方の入力データを他方の入力データの関数として予め定義した既定値に基づく既定値線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う既定値線表示制御手段と、
前記操作ポインタ表示位置検出手段および前記スライダ表示位置検出手段のうちの一方の表示位置検出手段で検出された表示位置、並びに、前記既定値線との関係に応じて、他方の表示位置検出手段における検出対象の表示位置を変更する制御を行う第1の表示位置変更制御手段と
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データにおける入力可能範囲を画定する入力可能範囲境界線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う境界線表示制御手段と、
前記操作ポインタ表示位置検出手段および前記スライダ表示位置検出手段のうちの一方の表示位置検出手段で検出された表示位置、並びに、前記入力可能範囲境界線との関係に応じて、他方の表示位置検出手段における検出対象の表示位置を変更する制御を行う第2の表示位置変更制御手段と
を有することを特徴とするデータ入力装置。
【請求項7】
前記第1の表示位置変更制御手段は、前記操作ポインタが前記既定値線上に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記既定値線上から外れた位置となる場合に、当該操作ポインタの表示位置を、前記既定値線上の所定の位置に変更する制御を行うことを特徴とする請求項6に記載のデータ入力装置。
【請求項8】
前記第2の表示位置変更制御手段は、前記操作ポインタが前記入力可能範囲内に表示されている状態で、入力デバイスの操作によって前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記入力可能範囲の外に位置することになる場合に、当該操作ポインタの表示位置を、前記入力可能範囲境界線上の所定の位置に変更する制御を行うことを特徴とする請求項6に記載のデータ入力装置。
【請求項9】
前記第2の表示位置変更制御手段は、前記X軸スライダおよび前記Y軸スライダのうち、入力デバイスによる操作が行われた一方のスライダにおける変更後の表示位置に基づいて前記操作ポインタの表示位置を変更する際に、前記操作ポインタの変更後の表示位置が前記入力可能範囲の外に位置することになる場合に、他方のスライダにおける表示位置を同時に変更することによって前記操作ポインタの表示位置を、前記入力可能範囲境界線上の所定の位置に変更することを特徴とする請求項6又は8に記載のデータ入力装置。
【請求項10】
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づいて2つの入力データを算出する入力データ算出手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のデータ入力装置。
【請求項11】
前記表示画面には、前記入力データ算出手段で算出された2つの入力データを表示する入力データ表示領域が更に含まれていることを特徴とする請求項10に記載のデータ入力装置。
【請求項12】
前記入力デバイスは、ポインティングデバイスまたはキーボードであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のデータ入力装置。
【請求項13】
当該データ入力装置として、X線照射装置を適用することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデータ入力装置。
【請求項14】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力方法において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示手段に表示する表示ステップと、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出ステップと、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出ステップと、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データのうち、一方の入力データを他方の入力データの関数として予め定義した既定値に基づく既定値線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う既定値線表示制御ステップと、
前記操作ポインタ表示位置検出ステップおよび前記スライダ表示位置検出ステップのうちの一方の表示位置検出ステップで検出された表示位置、並びに、前記既定値線との関係に応じて、他方の表示位置検出ステップにおける検出対象の表示位置を変更する制御を行う表示位置変更制御ステップと
を有することを特徴とするデータ入力方法。
【請求項15】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力方法において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示手段に表示する表示ステップと、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出ステップと、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出ステップと、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データにおける入力可能範囲を画定する入力可能範囲境界線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う境界線表示制御ステップと、
前記操作ポインタ表示位置検出ステップおよび前記スライダ表示位置検出ステップのうちの一方の表示位置検出ステップで検出された表示位置、並びに、前記入力可能範囲境界線との関係に応じて、他方の表示位置検出ステップにおける検出対象の表示位置を変更する制御を行う表示位置変更制御ステップと
を有することを特徴とするデータ入力方法。
【請求項16】
コンピュータのグラフィカル・ユーザ・インターフェイスを用いてデータを入力するデータ入力方法において、
X座標およびY座標で定められる2次元の領域であって当該2次元の領域内の指定位置を示す操作ポインタを含むグラフ表示領域と、前記操作ポインタのX座標の位置に対応するX軸スライダが設けられたX軸スライドバー表示領域と、前記操作ポインタのY座標の位置に対応するY軸スライダが設けられたY軸スライドバー表示領域と、を含む表示画面を表示手段に表示する表示ステップと、
入力デバイスの操作による前記操作ポインタの表示位置の変更を検出する操作ポインタ表示位置検出ステップと、
入力デバイスの操作による前記X軸スライダまたは前記Y軸スライダの表示位置の変更を検出するスライダ表示位置検出ステップと、
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データのうち、一方の入力データを他方の入力データの関数として予め定義した既定値に基づく既定値線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う既定値線表示制御ステップと、
前記操作ポインタ表示位置検出ステップおよび前記スライダ表示位置検出ステップのうちの一方の表示位置検出ステップで検出された表示位置、並びに、前記既定値線との関係に応じて、他方の表示位置検出ステップにおける検出対象の表示位置を変更する制御を行う第1の表示位置変更制御ステップと
前記グラフ表示領域における前記操作ポインタのX座標の値およびY座標の値に基づき定められる2つの入力データにおける入力可能範囲を画定する入力可能範囲境界線を前記グラフ表示領域に表示する制御を行う境界線表示制御ステップと、
前記操作ポインタ表示位置検出ステップおよび前記スライダ表示位置検出ステップのうちの一方の表示位置検出ステップで検出された表示位置、並びに、前記入力可能範囲境界線との関係に応じて、他方の表示位置検出ステップにおける検出対象の表示位置を変更する制御を行う第2の表示位置変更制御ステップと
を有することを特徴とするデータ入力方法。
【請求項17】
請求項14乃至16のいずれか1項に記載のデータ入力方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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