説明

データ処理装置、およびプログラム

【課題】データ処理装置で、画像や文書などの複数種類のデータを多数読み込み保存して選択的に貼り付け処理する場合でも、使い勝手が悪化することなく、所望のデータを容易に選択指定して簡単に貼付け処理する。
【解決手段】文書データ表示Gaや画像データ表示Gbからなるデータ表示画面Gにあって、任意のデータ範囲を指定してコピーあるいはカットの指示を行うと、対象となるデータの属性に対応して同データ表示画面G上に表示される文字用ウインドウwaまたは画像用ウインドウwbまたはファイル用ウインドウwcに対して前記範囲指定された対象データが抽出移動されて表示保存される。そして、貼り付け対象とする前記データ属性別ウインドウwa,wb,wcを表示させて当該ウインドウ表示された所望のデータ属性の一覧データから選択指定して容易に所望のデータを貼り付け処理することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種のデータを処理するデータ処理装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばパーソナルコンピュータを用いた文書データや画像データの編集機能を利用して、表示画面上に表示させた文書データや画像データの任意の範囲を指定してコピーや移動の処理を行うことができる。
【0003】
この際、1指定範囲毎にデータのコピーや移動の作業を行うのではなく、範囲指定して抽出した複数のデータをそれぞれ1つのウインドウに関係付けて記憶保存しておくことで、この予め記憶した複数のデータをウインドウに配列して表示させ、このウインドウ表示された複数のデータの中から任意のデータを選択的に指定することで、所望の位置に所望の保存データを簡単に貼り付け処理することが可能なデータ処理装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−146863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のデータ処理装置では、ウインドウに関係付けて記憶保存しておくデータの数が多くなると、その貼り付け作業に伴い表示されるウインドウ内に文書や画像などの複数種類のデータが多数混在して配列表示されることになるため、使い勝手が悪化し、所望のデータを容易に選択指定して簡単に貼付け処理することができなくなる問題がある。
【0006】
本発明の目的は、画像や文書などの各種属性の異なったデータをそれぞれ保存する場合にも、その各データの属性に応じて、その保存先をウインドウを直ちに表示できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1は、複数種のデータを処理するデータ処理装置であって、複数種のデータをそのデータの属性別の記憶領域に保存する記憶手段と、保存対象となるデータを指定する指定手段と、この指定手段で指定されたデータの属性を判別する判別手段と、この判別手段で判別された属性に対応する保存先の記憶領域を特定し、その記憶領域に対応するウインドウを表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、データ保存時は、そのデータの属性に対応する保存先の記憶領域のウインドウが自動選択されて表示されるので、各種データの保存操作を簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明のデータ処理装置の実施形態に係るデータ処理システムの電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記データ処理システムの外観の構成を示す図。
【図3】前記データ処理システムにおけるデータ処理装置10のメモリ16に設定される各種データの記憶領域を示す図。
【図4】前記データ処理装置10による複写・貼付の起動処理を示すフローチャート。
【図5】前記データ処理装置10による複写・貼付の起動処理に応じて起動される複写・貼付処理を示すフローチャート。
【図6】前記データ処理装置10による複写・貼付処理での「デジカメ優先ウインドウ表示」(ステップA9)に伴い起動されるデジカメ接続ウインドウ切り替え処理を示すフローチャート。
【図7】前記データ処理装置10での複写・貼付処理に伴いデータ表示画面G上に表示されるデジカメ非接続時対象別ウインドウW1および各種対象別ウインドウWnの画面表示状態を示す図。
【図8】前記データ処理装置10での複写・貼付処理に伴いデータ表示画面G上に表示されるデジカメ優先対象別ウインドウW2を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のデータ処理装置の実施形態に係るデータ処理システムの電子回路の構成を示すブロック図である。
図2は、前記データ処理システムの外観の構成を示す図である。
【0011】
このデータ処理システムのデータ処理装置10は、コンピュータである制御部(CPU)11を備えている。この制御部(CPU)11は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶装置12に予め記憶されているメイン処理プログラムおよびデータ処理プログラム、あるいはCD−ROMやFDなどの外部記録媒体13から読み取られて記憶装置12に記憶されたデータ処理プログラム、あるいは外部IF制御部14により通信接続される通信ネットワーク(インターネット)N上のWebサーバ15から取り込まれて記憶装置12に記憶されたデータ処理プログラムなどの各種の制御プログラムに従い、メモリ16を作業用メモリ17として回路各部の動作制御を実行する。
【0012】
制御部(CPU)11には、前記記憶装置12、外部IF制御部14、メモリ16が接続される他に、各種の文字入力操作や機能の指定操作、データの選択・範囲の指定操作、実行の指示操作などを行うためのキー入力部17、地上波デジタル放送を受信するデジタル放送受信部19、各種のデータを表示するための表示部22などが接続される。
また、制御部(CPU)11には、外部IF制御部14を介して通信ネットワークNが通信接続される他、前記キー入力部17と同様の操作処理を表示画面上のポインタを操作して行うためのマウス18、デジタルカメラ(「デジカメ」とも称す)21と接続するためのクレードル20が接続される。
【0013】
このデータ処理装置10では、例えば通信ネットワーク(インターネット)Nを経由して取り込んだ各種のマルチメディアデータや、デジタル放送受信部19にて受信された各種のマルチメディアデータ、DVD−ROM、CD−ROM、FDなどの外部記録媒体13から取り込んだ各種のマルチメディアデータ、あるいはキー入力部17の操作に応じて入力された文書データ、デジタルカメラ21から取り込まれた画像データなど、様々な属性の文書データや画像データなどを表示部22で表示させて適宜編集・加工処理する機能を有するが、表示されている任意のデータ範囲を指定して当該指定範囲内のデータを取り込み保存したり、またこの保存した各種のデータを表示されているデータ上の任意の位置(範囲)を指定して貼り付けしたりする際には、対象とする個々のデータはその種類や属性(文字/画像/ファイル/デジカメ)毎に区別されたウインドウwa,wb,wc,wp(図7・図8参照)により分類保存されて管理される。
【0014】
図3は、前記データ処理システムにおけるデータ処理装置10のメモリ16に設定される各種データの記憶領域を示す図である。
メモリ16には、表示データメモリ16a、モードデータメモリ16b、範囲指定データメモリ16c、デジカメ接続フラグメモリ16d、対象別ウインドウメモリ16e、デジカメデータ取り込みメモリ16fなど、各種の作業用の記憶領域が確保される。
表示データメモリ16aには、表示部22の表示画面上に表示させるための文書データあるいは画像データあるいはその混在データからなる表示データが記憶される。
モードデータメモリ16bには、文書処理モードや画像処理モード、マルチメディア処理モード、またそのデータ複写・貼付モードなど、制御部(CPU)11の現在の設定動作モードを示すモードデータが記憶される。
【0015】
範囲指定データメモリ16cには、表示画面に表示されたデータ上でキー操作やマウス操作に応じて指定された範囲(領域)を示す範囲指定データが記憶される。
デジカメ接続フラグメモリ16dには、外部IF制御部14を介してクレードル20に対するデジタルカメラ21の装着が検知された場合に、当該デジタルカメラ21との接続を示すフラグデータが記憶される。
対象別ウインドウメモリ16eには、表示データの編集に際して複写・貼付の対象となるデータの4種類の属性「文字」「画像」「ファイル」「デジカメ」毎に区別したウインドウ表示用のホルダ16e1〜16e4が用意され、前記範囲指定データ(16c)に応じて複写・貼付の対象として取り込まれたデータが、それぞれ対応する属性区分のウインドウ表示用ホルダ16e1〜16e4に記憶される。
デジカメデータ取り込みメモリ16fには、クレードル20にて接続されたデジタルカメラ21から取り込まれた撮影画像データが、個々の撮影画像データ毎にその撮影日付/ファイル名に対応付けられて記憶される。
【0016】
次に、前記構成のデータ処理システムの動作について説明する。
図4は、前記データ処理装置10による複写・貼付の起動処理を示すフローチャートである。
例えば通信ネットワーク(インターネット)Nを経由して取り込んだ各種のマルチメディアデータ、デジタル放送受信部19にて受信された各種のマルチメディアデータ、DVD−ROM、CD−ROM、FDなどの外部記録媒体13から取り込んだ各種のマルチメディアデータ、あるいはキー入力部17の操作に応じて入力された文書データ、デジタルカメラ21から取り込まれた画像データなど、様々な属性の文書データや画像データなどを表示部22で表示させた状態で、任意のデータ範囲を指定したコピーまたはカットの指示操作が検出判断されると(ステップS1)、モードデータメモリ16bに対して複写・貼付モードを示すモードデータがセットされ、図5における複写・貼付のアプリケーションプログラムが起動される(ステップSA)。
一方、複写・貼付モードを起動させるための例えば表示画面上のアイコンの指示操作などに応じて当該複写・貼付モードの呼び出し指示が検出判断されると(ステップS2)、前記同様にモードデータメモリ16bに対して複写・貼付モードを示すモードデータがセットされ、図5における複写・貼付のアプリケーションプログラムが起動される(ステップSA)。
【0017】
図5は、前記データ処理装置10による複写・貼付の起動処理に応じて起動される複写・貼付処理を示すフローチャートである。
図6は、前記データ処理装置10による複写・貼付処理での「デジカメ優先ウインドウ表示」(ステップA9)に伴い起動されるデジカメ接続ウインドウ切り替え処理を示すフローチャートである。
図7は、前記データ処理装置10での複写・貼付処理に伴いデータ表示画面G上に表示されるデジカメ非接続時対象別ウインドウW1および各種対象別ウインドウWnの画面表示状態を示す図である。
図8は、前記データ処理装置10での複写・貼付処理に伴いデータ表示画面G上に表示されるデジカメ優先対象別ウインドウW2を示す図である。
【0018】
デジカメ非接続時対象別ウインドウW1は、図7(A)(B)に示すように、文字用ウインドウwa、画像用ウインドウwb、ファイル用ウインドウwcをタブで選択可能にして構成され、複写・貼付の対象となるデータの範囲が指定された場合には、その指定された対象データの属性に対応したウインドウが1枚目に設定配置されて表示される。
デジカメ優先対象別ウインドウW2は、図8(A)(B)に示すように、デジカメ用ウインドウwp、文字用ウインドウwa、画像用ウインドウwbをタブで選択可能にして構成され、複写・貼付の対象となるデータの範囲が指定された場合に、デジタルカメラ21の接続フラグ(16d)がセットされている状態では、このデジカメ優先対象別ウインドウW2によって、前記範囲指定された対象データの属性に対応したウインドウが1枚目に設定配置されて表示され、また複写・貼付の対象となるデータの範囲が指定されてない場合に、デジタルカメラ21の接続フラグ(16d)がセットされている状態では、デジカメ用ウインドウwpが1枚目に設定配置されたデジカメ優先対象別ウインドウW2が表示される。
【0019】
なお、デジカメ優先対象別ウインドウW2のデジカメ用ウインドウwpには、デジカメデータ取り込みメモリ16fに取り込まれた各撮影画像データのファイル名の一覧表示を指定するための「ファイル名」ボタン23、全撮影画像のサムネイル一覧表示を指定するための「全画像」ボタン24が設けられる。
すなわち、例えば図7(C)に示すように、文書データ表示Gaと画像データ表示Gbとからなるデータ表示画面Gが表示部22に表示されている状態にあって、図5における複写・貼付処理が起動された場合に、当該データ表示画面G上で任意のデータ範囲が指定されている(範囲指定データ16c)と判断された場合には(ステップA1)、その範囲指定データ(16c)に対応するところの複写・貼付の対象となるデータの属性が判別され(ステップA2)、デジタルカメラ21の接続を示すフラグ(16d)がセットされているか否か判断される(ステップA3)。
【0020】
ここで、デジカメ接続フラグメモリ16dに接続フラグがセットされていると判断されることで、デジタルカメラ21の接続状態にあると判断された場合には、デジカメ優先対象別ウインドウW2(図8参照)が前記ステップA2にて判別された対象データの属性に応じたウインドウ(wp,wa,wbの何れか)を先頭にして表示される(ステップA3→A4)。
例えば範囲指定された複写・貼付の対象データの属性が文書データ(Ga)である場合には、文字用ウインドウwaを先頭にしたデジカメ優先対象別ウインドウW2が表示され、またデジタルカメラ21から取り込まれた画像データ(Gb)である場合には、デジカメ用ウインドウwpを先頭にしたデジカメ優先対象別ウインドウW2が表示される。
すると、表示画面上で範囲指定されている対象のデータが前記デジカメ優先対象別ウインドウW2にて先頭表示されている属性のウインドウ上に移動表示されると共に(ステップA6)、範囲指定データメモリ16cに記憶された範囲指定データに従って、表示画面上で指定された範囲の複写・貼付対象データが抽出され、対象別ウインドウメモリ16eの対応するデータ属性のホルダ(16e1,16e2,16e4の何れか)に記憶保存される(ステップA7)。
【0021】
一方、前記ステップA3において、デジカメ接続フラグメモリ16dに接続フラグがセットされてないと判断されることで、デジタルカメラ21の接続状態にないと判断された場合には、デジカメ非接続時対象別ウインドウW1(図7(A)(B)参照)が前記ステップA2にて判別された対象データの属性に応じたウインドウ(wa,wb,wcの何れか)を先頭にして表示される(ステップA3→A5)。
例えば範囲指定された複写・貼付の対象データの属性が文書データ(Ga)である場合には、図7(A)に示すように、文字用ウインドウwaを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1が表示され、また画像データ(Gb)である場合には、図7(B)に示すように、画像用ウインドウwbを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1が表示される。
すると、表示画面上で範囲指定されている対象のデータが前記デジカメ非接続時対象別ウインドウW1にて先頭表示されている属性のウインドウ上に移動表示されると共に(ステップA6)、範囲指定データメモリ16cに記憶された範囲指定データに従って、表示画面上で指定された範囲の複写・貼付対象データが抽出され、対象別ウインドウメモリ16eの対応するデータ属性のホルダ(16e1〜16e3の何れか)に記憶保存される(ステップA7)。
【0022】
これにより、任意のデータ表示画面G上において、任意のデータ範囲を指定したコピーまたはカットの指示操作を繰り返し行うことで、範囲指定されたデータはそれぞれその対象データの属性に応じたウインドウに区別されて移動表示され、対象別ウインドウメモリ16eの各対応するデータ属性のホルダ(16e1〜16e4)に順次記憶保存されるようになる。
【0023】
一方、対象別ウインドウメモリ16eに記憶保存された複数のデータのうち任意のデータの貼付処理を行うために、例えば表示画面上のアイコンの指示操作などに応じて当該複写・貼付モードの呼び出し指示が検出判断され、図5における複写・貼付処理が起動された際に、データ表示画面G上で任意のデータ範囲が指定されてないと判断された場合には(ステップA1)、デジタルカメラ21の接続を示すフラグ(16d)がセットされているか否か判断される(ステップA8)。
【0024】
ここで、デジカメ接続フラグメモリ16dに接続フラグがセットされていると判断されることで、デジタルカメラ21の接続状態にあると判断された場合には、デジカメ用ウインドウwpを先頭にしたデジカメ優先対象別ウインドウW2(図8参照)が表示されると共に、図6におけるデジカメ接続ウインドウ切り替え処理が起動される(ステップA9)。
すなわち、図6におけるデジカメ接続ウインドウ切り替え処理が起動されると、クレードル20によって接続されているデジタルカメラ21からデジカメデータ取り込みメモリ16fに取り込まれて記憶されているデジカメ画像の日付データが読み出され(ステップB1)、図8(A)に示すように、デジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上に日付選択ウインドウwp1として表示される(ステップB2)。
このデジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上での日付選択ウインドウwp1の表示状態にあって、当該日付選択ウインドウwp1にて反転表示されているカーソルKを移動表示させ、ユーザ所望の撮影画像の日付が選択指定されると(ステップB3)、この指定された日付に対応付けられて記憶されている各画像データが読み出され、例えば図8(B)に示すように、デジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上にサムネイル画像P1,P2,…として一覧表示される(ステップB4)。
【0025】
また、前記図8(A)で示したデジカメ用ウインドウwp上での日付選択ウインドウwp1の表示状態にあって、「ファイル名」ボタン23が操作指示されたと判断された場合には(ステップB5)、デジタルカメラ21からデジカメデータ取り込みメモリ16fに取り込まれて記憶されているデジカメ画像のファイル名データが読み出され(ステップB6)、当該デジカメ用ウインドウwp上にファイル名選択ウインドウ(図示せず)として表示される(ステップB7)。
このデジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上でのファイル名選択ウインドウの表示状態にあって、当該ファイル名選択ウインドウにて反転表示されているカーソルKを移動表示させ、ユーザ所望の撮影画像のファイル名が選択指定されると(ステップB8)、この指定されたファイル名に対応付けられて記憶されている各画像データが読み出され、例えば図8(B)に示すように、デジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上にサムネイル画像P1,P2,…として一覧表示される(ステップB9)。
【0026】
また、前記図8(A)で示したデジカメ用ウインドウwp上での日付選択ウインドウwp1の表示状態にあって、「全画像」ボタン24が操作指示されたと判断された場合には(ステップB10)、デジタルカメラ21からデジカメデータ取り込みメモリ16fに取り込まれて記憶されている全てのデジカメ撮影画像が読み出され、例えば図8(B)に示すように、デジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上にサムネイル画像P1,P2,…として一覧表示される(ステップB11)。
一方、前記ファイル名選択ウインドウの表示された状態で、例えば「ファイル名」ボタン23に替えて表示される「日付」ボタン(図示せず)が操作指示されたと判断された場合には(ステップB12)、前記ステップB1からの処理に戻り、デジタルカメラ21からデジカメデータ取り込みメモリ16fに取り込まれて記憶されているデジカメ画像の日付データが読み出され、図8(A)に示すように、デジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上に日付選択ウインドウwp1として表示される(ステップB1,B2)。
【0027】
このように、対象別ウインドウメモリ16eに記憶保存された複数のデータのうち任意のデータの貼付処理を行う際に、デジタルカメラ21の接続がある場合には、デジカメ優先対象別ウインドウW2が表示されると共に、前記デジカメ接続ウインドウ切り替え処理(図6参照)に従ってユーザ所望の撮影日付やファイル名、あるいは全画像がサムネイル画像P1,P2,…として一覧表示される(ステップA1→A8→A9)。
そして、例えば図8(B)で示したようなデジカメ優先対象別ウインドウW2におけるデジカメ用ウインドウwp上でのサムネイル画像P1,P2,…の一覧表示状態にあって、当該一覧表示されたサムネイル画像P1,P2,…のうちの所望の画像が選択指定されると共に、データ表示画面G上での任意の貼付位置が指定されると、この指定されたデータ表示画面G上の貼付位置に対して、前記選択指定された所望のデジカメ画像データが貼り付けられて表示される(ステップA11)。
【0028】
一方、前記ステップA8において、デジカメ接続フラグメモリ16dに接続フラグがセットされてないと判断されることで、デジタルカメラ21の接続状態にないと判断された場合には、例えば図7(A)に示すように、この場合にデフォルト設定されている文字用ウインドウwaを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1が表示され、当該文字用ウインドウwa(16e1)に対して予め移動されて保存されている文書データが一覧表示される(ステップA10)。
ここで、前記文字用ウインドウwaを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1にあって、例えば画像用ウインドウwbのタブが操作指示されたと判断された場合には、当該画像用ウインドウwbを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1が表示され、当該画像用ウインドウwb(16e2)に対して予め移動されて保存されている画像データが一覧表示される(ステップA10)。
【0029】
また、例えばファイル用ウインドウwcのタブが操作指示されたと判断された場合には、当該ファイル用ウインドウwcを先頭にしたデジカメ非接続時対象別ウインドウW1が表示され、当該ファイル用ウインドウwc(16e3)に対して予め移動されて保存されているファイルデータが一覧表示される(ステップA10)。
そして、例えば図7(A)で示したようなデジカメ非接続時対象別ウインドウW1における文書用ウインドウwa上での文書データの一覧表示状態にあって、当該一覧表示された文書データのうちの所望の文書が選択指定されると共に、データ表示画面G上での任意の貼付位置が指定されると、この指定されたデータ表示画面G上の貼付位置に対して、前記選択指定された所望の文書データが貼り付けられて表示される(ステップA11)。
【0030】
これにより、対象別ウインドウメモリ16eにて予め記憶された文書データ(16e1)、画像データ(16e2)、ファイルデータ(16e3)について、デジカメ非接続時対象別ウインドウW1上で適宜一覧表示させ、そのうち所望のデータについて任意に選択指定して容易に貼り付けることができる。
したがって、前記構成のデータ処理システムによれば、文書データ表示Gaや画像データ表示Gbからなるデータ表示画面Gにあって、任意のデータ範囲を指定してコピーあるいはカットの指示を行うと、対象となるデータの属性が例えば文字列データまたは画像データまたはファイルデータの何れであるか判別され、このデータ属性に対応して同データ表示画面G上に表示される文字用ウインドウwaまたは画像用ウインドウwbまたはファイル用ウインドウwcを先頭とするデジカメ非接続時対象別ウインドウW1に対して前記範囲指定された対象のデータが抽出移動されて表示保存される。なおデジタルカメラ21の接続があると判断された場合には、デジカメ用ウインドウwpを有するデジカメ優先対象別ウインドウW2に対して前記範囲指定された対象のデータが抽出移動されて表示保存される。
【0031】
そして、対象別ウインドウメモリ16eにデータの属性別に記憶保存させた複数のデータの何れかを選択指定して貼付処理を行う場合には、貼り付け対象のデータ属性別のウインドウwa,wb,wcを表示させて当該ウインドウ表示された所望のデータ属性の一覧データから選択指定して容易に貼り付け処理することができ、しかもデジタルカメラ21が接続されている場合には、デジカメ用ウインドウwp上に撮影画像データを日付やファイル名を選択して一覧表示させ、任意の撮影画像データを選択指定して容易に貼り付け処理することができる。
このため、各種の表示データからコピー・カットして記憶保存しておくデータの数が多くなっても、対象となるデータの属性に対応して区別したウインドウwa,wb,wc,wp上に移動させて記憶保存させておくことができ、当該データ属性別のウインドウから所望の貼り付け対象のデータを容易に選択指示して任意の表示データ上に簡単に貼り付け処理することができる。
【0032】
なお、前記実施形態において記載したデータ処理システムによる各処理の手法、すなわち、図4のフローチャートに示す複写・貼付の起動処理、図5のフローチャートに示す前記複写・貼付の起動処理に応じて起動される複写・貼付処理、図6のフローチャートに示す前記複写・貼付処理での「デジカメ優先ウインドウ表示」(ステップA9)に伴い起動されるデジカメ接続ウインドウ切り替え処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体13に格納して配布することができる。そして、デジタルカメラ21の接続機能を有するデータ処理装置10のコンピュータ(制御部(CPU)11)は、この外部記録媒体13に記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したデータ属性別のウインドウ表示を伴う複写・貼付機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0033】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)から前記のプログラムデータを取り込み、前述したデータ属性別のウインドウ表示を伴う複写・貼付機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【符号の説明】
【0034】
10 …データ処理装置
11 …制御部(CPU)
12 …記憶装置
13 …外部記録媒体
14 …外部IF制御部
15 …Webサーバ
16 …メモリ
17 …キー入力部
18 …マウス
20 …クレードル
21 …デジタルカメラ
22 …表示部
23 …「ファイル名」ボタン
24 …「全画像」ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種のデータを処理するデータ処理装置であって、
各種データをそのデータの属性別の記憶領域に保存する記憶手段と、
保存対象となるデータを指定する指定手段と、
この指定手段で指定されたデータの属性を判別する判別手段と、
この判別手段で判別された属性に対応する保存先の記憶領域を特定し、その記憶領域に対応するウインドウを表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記各属性に対応する記憶領域の各ウインドウを表示するものであり、前記判別手段で判別された属性に対応する記憶領域のウインドウを他の属性に対応する記憶領域のウインドウに優先して表示する、ことを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記指定手段で指定されたデータを保存する際に、外部機器との接続有無を判別する第2判別手段、を更に備え、
前記記憶手段は、外部機器との対応関係にある記憶領域を更に有し、
前記表示手段は、前記第2判別手段で外部機器との接続があると判別された際は、当該外部機器との対応関係にある記憶領域に対応するウインドウを表示する、ことを特徴とする請求項1あるいは2記載のデータ処理装置。
【請求項4】
複数種のデータを処理するデータ処理装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
各種データをそのデータの属性別の記憶領域に保存する記憶手段、
保存対象となるデータを指定する指定手段、
この指定手段で指定されたデータの属性を判別する判別手段、
この判別手段で判別された属性に対応する保存先の記憶領域を特定し、その記憶領域に対応するウインドウを表示する表示手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−119001(P2012−119001A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−4566(P2012−4566)
【出願日】平成24年1月13日(2012.1.13)
【分割の表示】特願2010−180675(P2010−180675)の分割
【原出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】