説明

データ処理装置およびデータ処理装置の制御方法

【課題】 簡易な構成により省電力効果を損なわずに所定の経過時間の更新を行うこと。
【解決手段】 CPU101が停止状態である場合に、タイマ103が所定時間を計時するとCPU101に対する割込み信号を入力する。これによりCPU101は停止状態が解除され、RAM104に記憶されているシステムクロックを更新させるとともに、経過時間の更新を行う。CPU101はこの更新処理が終了するとそれに応じて再び停止状態に遷移する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計時を行うデータ処理装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CPU(Central Processing Unit)等のコンピュータで動作するデータ処理装置において、電力消費量を低減させるために、ユーザが一定期間操作しない場合などにCPUを停止させる省電力モードに移行させるものが知られている。CPUを停止させる場合、割込み指示のみを待つ状態となりソフトウェアの処理を実行することはできなくなるが、電力消費量低減の高い効果が期待される。CPUは一旦停止状態が解除されると再び一定期間操作が行われない場合、あるいはユーザにより省電力モードへの移行が指示されるまで停止状態が解除されたままとなる。
【0003】
また、このようなデータ処理装置において、定期的に、または特定の時刻に所定の処理を行わせるものが知られている。従って、データ処理装置は計時を行う必要があるが、上述のようにCPUを停止させてしまった場合、計時することができない。
【0004】
一方、CPUが停止していても現在時刻の計時を行い続けることができるものとしてRTC(リアルタイムクロック)が知られている。RTCはバッテリを備えており、CPUが停止している間も現在時刻の計時を行い続けることができる。特許文献1では、CPUを停止させている間もRTCにより現在時刻の計時を行わせ、所定の時刻になったらCPUの停止状態を解除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−300329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、また、RTCは比較的高価であるとともに、大きさも比較的大きい。従って、データ処理装置にRTCを設ける場合、コストの増加を招いたり、またRTCを取り付けるためのスペースが必要であり、装置の大型化を招いたりする。
【0007】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成により省電力効果を損なわずに所定の経過時間の更新を行うことのできるデータ処理装置およびその制御方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明のデータ処理装置は、少なくとも1つのCPUを有し、前記CPUにより処理を実行するデータ処理装置であって、所定の経過時間を記憶する記憶手段と、前記CPUが停止されている状態であっても計時を行うタイマと、前記タイマが所定の時間を計時した場合に、前記CPUの停止状態を解除する解除手段とを有し、前記CPUは、前記解除手段により停止状態が解除された場合、前記記憶手段に記憶されている経過時間を、前記タイマによる計時結果に基づき更新し、当該更新終了後に停止状態に遷移する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タイマが所定の時間を計時した場合にCPUの停止状態を解除するとともに経過時間の更新を行わせ、当該更新終了後に再び停止状態に遷移させるので、簡易な構成で省電力効果を損なわずに経過時間の更新が行える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置による処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態の一例について図面を用いて説明する。
【0012】
図1は、データ処理装置の実施形態の一つである画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、外部電源、あるいは内蔵するバッテリによって動作する。画像処理装置100は主電源が投入されると、装置各部に電源を供給するが、省電力モードに移行すると、一部の構成に対する電源供給をオフにし、消費電力が低減されるように動作状態を遷移させる。
【0013】
CPU101は、ROM105に記憶されているプログラムをRAM104にロードし、それを実行することによって画像処理装置100の動作の制御を行う。CPU101は通常モードにおいては、CPU101用のクロックに従って一定の周波数で動作する。CPU101は省電力モードにおいては、CPU101用のクロックを停止させることによって動作が停止される。CPU101の動作が停止されると、CPU101が実行していたプログラムも停止される。ただし、CPU101は省電力モードにおいても割込み信号の受け付けは行える。また、省電力モードを複数段階で設け、最も省電力効果を与えるモードの場合は上記のとおりCPU101の動作を停止させ、省電力効果を抑えたモードの場合はCPU101が動作する際の周波数を低くして動作速度を遅くするようにしてもよい。以下では、CPU101が動作を停止し、割込み信号待ちの状態とするものを省電力モードとして述べる。
【0014】
ASIC102は画像処理装置100の動作のための特定の処理を実行するためのハードウェアであり、内部に計時用のタイマ103を備える。ASIC102はタイマ103の計時に従い一定間隔でCPU101に対する割込み信号を発生する。ASIC102はCPU101により予め設定されたタイミングで割込み信号を発生する。CPU101は画像処理装置100が通常モードで動作しているときよりも省電力モードで動作しているときの方が割込み信号を発生させる間隔を長くする。タイマ103は省電力モード中であっても計時を行えるが、RTCと比べて動作に必要な電力は小さく、また大きさも小さい。なお、タイマ103は現在時刻を計時するのではなく、単純に経過時間を計時するものである。
【0015】
ROM105は、CPU101が実行するプログラムの他、画像処理装置100の動作のための種々の情報を記憶する。RAM104は、CPU101のワークエリアとして使用される他、画像処理装置100の動作のための種々の情報を記憶する。また、RAM104は画像処理装置100が起動されてから等の経過時間を示すシステムクロックの値を記憶する。システムカウンタの値はCPU101が更新する。
【0016】
プリントエンジン部106は入力された画像データに基づき被記録媒体上に画像をプリントするための処理を行う。プリントエンジン部106は入力された画像データに基づきドットのオン/オフを示す信号を生成し、駆動モーター107を制御してヘッド108を被記録媒体上で走査させながら記録剤を付与して画像をプリントさせる。ヘッド108は記録剤であるインクを吐出する複数のノズルを有し、プリントエンジン部106からのドットのオンを示す信号に従い、ノズルからインクを吐出して被記録媒体上に画像をプリントする。プリントエンジン部106は画像処理装置100に接続された外部装置から送られてくる画像データに基づく画像をプリントする印刷ジョブを実行可能である。サーミスタセンサ109はヘッド108近傍の環境温度を計測する。サーミスタセンサ109が計測した環境温度の情報はCPU101がRAM104に書き込む。
【0017】
ヘッド108は一定期間インクを吐出していない場合、ノズルの目詰まり等を防止するため、回復動作(メンテナンス処理)を行う必要がある。また、ヘッド108は環境温度に応じて回復動作のタイミングやインク吐出の制御等を変更する必要がある。また、ヘッド108が最後にインクを吐出したシステムクロック上の時間はRAM104に記憶され、インクの吐出処理が行われる度に更新される。
【0018】
スキャナエンジン部110は原稿上の画像を読み取るための処理を行う。スキャナエンジン部110は駆動モーター111を制御して読取センサを、原稿台に載置された原稿上を走査させながら原稿上の画像を読み取らせ、該画像に応じた画像データを生成する。スキャナエンジン部110によって原稿上の画像を読み取らせて得た画像データをプリントエンジン部106に供給することによって原稿のコピー(コピージョブ)を行わせることができる。また、スキャナエンジン部110によって読み取られた画像データを画像処理装置100に接続された外部装置に送信するスキャンジョブも実行可能である。
【0019】
画像処理装置100が省電力モードに移行する場合、駆動モーター107、110に供給される電源がオフとなる。
【0020】
操作部112はユーザからの指示を受け付ける。操作部112はユーザが指示を入力するためのキー群と、ユーザに提供すべき情報を表示する表示部とを有する。画像処理装置100が省電力モードに移行した場合、操作部112に供給する電源をオフにし、表示部は消灯される。省電力モードに移行しても操作部112はキー群による操作は受け付け、省電力モード中にキー群のいずれかが操作されるとCPU101に対し割込み信号が入力され、通常モードに移行する。操作部112のキー群が所定期間操作されなかった場合、画像処理装置100は省電力モードに移行する。操作部112の所定のキー操作によって画像処理装置100を省電力モードに移行させることもできる。
【0021】
インタフェース113は画像処理装置100を外部装置と接続する。インタフェース113を介して接続された外部装置から送られてくる画像データをプリントエンジン部106に供給し、被記録媒体上に画像をプリントすることができる。また、画像処理装置100はインタフェース113を介して外部装置から送られてくる指示に従って省電力モードへの移行及び通常モードへの移行が可能である。
【0022】
画像処理装置100は主電源が投入されると、ROM105に記憶されている制御プログラムをRAM104にロードし、CPU101はこの制御プログラムを実行する。そしてCPU101はRAM104に記憶されているシステムクロックの値をゼロにする。そしてCPU101は省電力モードにおける動作停止中、ASIC102からの割込み信号に基づき一時的に起動し、タイマ103の計時結果をシステムクロックの値に反映させる(加算する)。そしてCPU101はシステムクロックの値が予め設定されていた値に達したときに省電力モードを解除し、通常モードに移行させ、処理の処理を実行する。また、CPU101はASIC102からの割込み信号を受け、起動されたとき、サーミスタセンサ109により計測された環境温度の情報を取得する。そして、その取得結果に応じて通常モードに戻すまでの時間を変更したり、ヘッド108を制御するためのパラメータを変更したりする。
【0023】
次に、以上のような構成を有する画像処理装置100において、省電力モードに移行するための条件が成立し、省電力モードに移行する場合の処理の流れについて説明する。図2はこの処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、CPU101がROM105に記憶された制御プログラムをRAM104にロードして実行することによって行われる処理と画像処理装置100内の所定のレジスタに設定された条件に従ってプログラム停止中に行われる処理である。また、このフローチャートは省電力モードに移行してもヘッド108の動作保障を行うための処理である。
【0024】
省電力モードに移行するための条件としては、一定期間操作部112による操作が行われなかった、または一定期間インタフェース113を介して信号を受け取らなかった、ことが含まれる。また、一定期間プリントエンジン部106が動作していない、一定期間スキャナエンジン部110が動作していないことが含まれる。また、操作部112またはインタフェース113を介して省電力モードへの移行が指示されたことが含まれる。これらのいずれかの条件が成立した場合、図2のフローチャートが開始される。
【0025】
ステップ101では、CPU101はASIC102に対して通常モードにおいて割込み信号を出力させるタイミングの設定を解除する。また、通常モードにおいてCPU101に対して割込みを行わせるための条件の設定も解除する。そしてステップ102で省電力モードにおいてCPU101に対して割込みを行わせるための条件の設定を行う。省電力モードにおいて割込みを行わせるための条件は省電力モードから通常モードに移行させるための条件であり、操作部112による所定の操作やインタフェース113を介して所定の信号を受信した場合などを含む。また、RAM104に記憶されているヘッド108が最後にインクを吐出してからの経過時間が所定の時間を越えたこと、環境温度が所定の範囲を越えたことも条件に含まれる。これらの割込みのための条件は所定のレジスタに登録(設定)され、画像処理装置100がこれらの条件のいずれかに合致した状態となるとCPU101に割込み信号が入力される。
【0026】
ステップ103では、CPU101は操作部112、駆動モーター107、111など、所定の箇所への電源の供給をオフにする。
【0027】
ステップ104では、CPU101はASIC102に対して省電力モードにおいて割込み信号を出力させるタイミングの設定を行う。ここでは例えばタイマ103が500ミリ秒計時する毎に割込み信号を出力させるよう設定する。なお、ここで設定するタイミングは間隔が短すぎるとCPU101を起動させる頻度が高くなり、長くなり過ぎると誤差が発生しやすくなるので、これらを考慮して適切なタイミングを設定する。そしてステップ105でASIC102にタイマ103を起動させるための指示を行う。
【0028】
そしてCPU101は自身が動作するためのCPU101用クロックを停止させ、自身の動作を停止させる。これによりCPU101は割込み信号のみを受け付ける状態となり、ステップ102で設定された条件に対応した割込み信号を待つ。ステップ107で当該条件に対応した割込み信号が検出されるまではCPU101の停止状態は維持し続けられる。
【0029】
ステップ107で割込み信号が検出されると、ステップ108に進み、CPU101のクロック停止状態が解除され、プログラムを実行可能な状態となる。ただし、ここではCPU101が動作状態に遷移するだけであり、操作部112や駆動モーター107、111への電源供給は停止した状態を維持し、省電力モードは継続される。
【0030】
そしてステップ109において、ステップ107で検出された割込み信号がいずれの条件で発生したものであるか、即ち割込みの種類を判定する。ここで割込みが、タイマ103がステップ104で設定されたタイミングに達したことによるものであったと判定された場合はステップ110に進み、タイマ以外の要因によるものであったと判定された場合はステップ116に進む。
【0031】
ステップ110では、ASIC102にタイマ103を再起動させるための指示を行う。そしてステップ111では、RAM104に記憶されているシステムクロックの値に、ステップ104で設定された時間を加算し、更新する。ここでは500ミリ秒毎に割込み信号を発生させるよう設定されているので500ミリ秒を加算する。そしてステップ112において、プリントエンジン部106にシステムクロックが更新されたことを通知する。ここでプリントエンジン部106にシステムクロックが更新されたことを通知するのは、本フローがヘッド108の動作保障を行うための処理であるためである。ステップ113ではヘッド108による前回のインク吐出からの経過時間を算出する。前回のインク吐出は、受け付けた印刷ジョブによるプリント、回復動作などが含まれる。これを前回の回復動作のみとしてもよい。システムクロックが更新されたことを通知されたプリントエンジン部106は、サーミスタセンサ109による環境温度の計測結果を取得し、それをCPU101に通知する。ステップ114ではプリントエンジン部106から通知されたサーミスタセンサ109の環境温度の計測結果を取得する。そして、CPU101はステップ115において、ステップ113で算出された経過時間とステップ114で取得された環境温度とをRAM104に記憶する。
【0032】
そしてステップ115による情報の記憶終了に応じてステップ106に進み、CPU101を再び停止状態とし、以降ステップ106〜115の同様の処理が周期的に行われ、システムクロックの更新が逐次行われる。ここでCPU101が起動されるのはS110〜115までの短い期間であるので、消費電力量はあまり多くはならない。なお、ステップ114で取得した環境温度が所定の範囲を越えていた場合、ステップ102で設定した条件を変更したり、ステップ104で設定したタイミングを変更したりするようにしてもよい。
【0033】
ステップ109においてタイマ103以外に基づく割込み信号であったと判定された場合にはステップ116に進み、CPU101はASIC102にタイマ103の停止を指示する。そしてステップ117においてCPU101はこの時点でのタイマ103の計時結果をRAM104のシステムクロックの値に加算し、更新する。
【0034】
そしてステップ118では、操作部112、駆動モーター107、111への電源供給をオンにする。そしてステップ119では、ステップ102で設定した省電力モード用の割込みの設定を解除し、ステップ120では通常モード用の割込みの設定を行う。
【0035】
CPU101は、以上のステップ116〜120の処理を終えると画像処理装置100を通常モードに移行させる。そして、通常モードに移行した後は、CPU101はプログラムの実行を継続した状態となる。通常モードでは、プリントエンジン部106による通常の印刷ジョブ、スキャナエンジン部110とプリントエンジン部106を連動させたコピージョブ、スキャナエンジン部110によるスキャンジョブを実行可能である。また、通常モードへ移行させる条件が、RAM104に記憶されている経過時間が回復動作(メンテナンス処理)を行う必要のある時間であった場合、通常モードに移行させるとともに回復動作を実行する。即ち、CPU101はプリントエンジン部106に対しヘッド108からのインク吐出処理を実行させる。
【0036】
なお、以上の処理ではヘッド108の回復動作を適切なタイミングで行わせるために、省電力モードにおいてもシステムクロックの更新を行うものとしたが、所定の経過時間に達した場合に行う他の処理に適用するようにしてもよい。
【0037】
また、異なる経過時間において行うべき複数の処理に適用してもよい。この場合、RAM104で記憶させる経過時間を、処理の内容毎に設け、それぞれの経過時間に従って通常モードに移行させるようにすればよい。また、システムクロックを複数設けるようにしてもよい。
【0038】
また、以上の例ではシステムクロックの更新と経過時間の更新とをそれぞれ行うものとしたが、いずれか1つのみを設けるようにしてもよい。また経過時間を記憶するのは内部のRAMに限らず、外部メモリ等であってもよい。
【0039】
また、以上の例では画像処理装置100が現在時刻を計時しないものとしたが、以上の例の仕組みを利用して現在時刻を計時するようにしてもよい。画像処理装置100の主電源が投入されたとき、ユーザに操作部112から現在時刻の入力を行わせ、それ以降はタイマ103による計時結果を加算させていくようにすればよい。また、現在時刻を、インタフェース113を介して接続された外部装置から取得し、それ以降はタイマ103による計時結果を加算させていくようにしてもよい。これにより、特定の時刻に行うべき処理があった場合、以上の例と同様にして省電力モードから通常モードに移行させて処理を実行させることができる。
【0040】
また、以上の例では、データ処理装置として画像処理装置100をあげたが、CPUを停止させて省電力を図るとともに、所定の時間に所定の処理を行うものであれば他のタイプの装置であってもよい。
【0041】
以上のような実施形態によれば、省電力モードにおいてCPUを停止させても、特定のタイミングで行うべき処理を実行させることができる。その際、CPUは経過時間の更新のための処理の短い期間であるため、省電力効果が大きく損なわれることはない。また、経過時間の更新に利用するタイマは単純に経過時間をカウントする簡易的なものとすることができるので、コストの低減が図れ、また装置の大型化を防止できる。
【0042】
また、本実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。複数のコンピュータを連携させて動作を行う場合は、コンピュータ毎に上記実施形態の処理を適用するか、または複数のうちの1つのコンピュータのみに適用する。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのCPUを有し、前記CPUにより処理を実行するデータ処理装置であって、
所定の経過時間を記憶する記憶手段と、
前記CPUが停止されている状態であっても計時を行うタイマと、
前記タイマが所定の時間を計時した場合に、前記CPUの停止状態を解除する解除手段とを有し、
前記CPUは、前記解除手段により停止状態が解除された場合、前記記憶手段に記憶されている経過時間を、前記タイマによる計時結果に基づき更新し、当該更新終了後に停止状態に遷移することを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】
前記CPUは、前記記憶手段に記憶されている経過時間が予め決められた時間に達した場合、予め決められた処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記CPUは、停止状態に遷移する前に、前記データ処理装置の所定の箇所への電源供給を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
少なくとも1つのCPUと前記CPUが停止されている状態であっても計時を行うタイマとを有し、前記CPUにより処理を実行するデータ処理装置の制御方法であって、
所定の経過時間をメモリに記憶し、
前記タイマが所定の時間を計時した場合に、前記CPUの停止状態を解除し、
前記CPUは、停止状態が解除された場合、前記メモリに記憶されている経過時間を、前記タイマによる計時結果に基づき更新し、当該更新終了後に停止状態に遷移することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。
【請求項5】
前記CPUは、前記記憶手段に記憶されている経過時間が予め決められた時間に達した場合、予め決められた処理を実行することを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置の制御方法。
【請求項6】
前記CPUは、停止状態に遷移する前に、前記データ処理装置の所定の箇所への電源供給を停止させることを特徴とする請求項4または5に記載のデータ処理装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−18238(P2013−18238A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154957(P2011−154957)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】