説明

データ制御装置、制御方法、及びプログラム

【課題】ユーザが簡便な操作でデータ通信が可能となるデータ制御装置、制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】シート状クレードルは、システムコントローラ203を備える。デジタルカメラを始点としプリンタアイコンを終点とする入力操作がなされた場合、システムコントローラ203はデジタルカメラにプリンタへの画像データ送信を指示する。デジタルカメラはフラッシュメモリ内の画像データをプリンタへ送信し、プリンタは画像データを基に印刷を行う。デジタルカメラを始点としDVDバーナアイコンを終点とする入力操作がなされた場合、システムコントローラはデジタルカメラにDVDバーナへの画像データ送信を指示する。デジタルカメラはフラッシュメモリ内の画像データをDVDバーナへ送信し、DVDバーナは画像データをDVD−RWに書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報機器と無線通信可能なデータ制御装置、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報機器同士のデータの授受は、情報機器同士を有線により接続することでデータの授受を行うか、或いは、情報機器同士に着脱可能なデータ記録用の可搬記録媒体を介してデータの授受を行っていた。しかし、近年では、無線通信技術の進展に伴い、情報機器が無線通信用インターフェースを備えることで、情報機器同士が離れた場所にある場合でもデータの授受を行うことが可能となっている。
【0003】
例えば無線LANとして知られているIEEE802.11a/b/gの規格に準拠した無線通信用インターフェースを備えた情報機器であれば、テキストデータや静止画データに限らず、音声データや動画データも高速に転送することが可能である。また、情報機器同士を、アクセスポイントを介在させずに相互に通信を行うアドホックモードで接続すれば、情報機器間で直接データ転送を行うことが可能である。
【0004】
情報機器に対してコピー等のデータ操作を行うには、これまではパーソナルコンピュータ(PC)と情報機器を接続し、PCの画面上からフォルダ操作を行う方法が一般的であった。また、これを一歩進めた技術としては以下のような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、使用者の入力操作を受け付ける入力装置と、その周囲に存在する制御対象の情報機器の物理位置情報を取得し、物理位置情報を表示画面上の仮想位置に変換してアイコンで表示する。これにより、そのアイコンに対して使用者の指示操作を可能とするものである。
【特許文献1】特開2004−320209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の技術においては、PCの画面上から情報機器のデータ操作を行う場合、どのフォルダにどの情報機器が割り当てられているのかを直感的に把握しづらいといった問題がある。 本発明の目的は、ユーザが簡便な操作でデータ通信を可能となるデータ制御装置、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明は、通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、通信機能を有する第2の情報機器を示すシンボルを明示する表示部と、を備えるデータ制御装置であって、前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出する検出手段と、任意の位置を指示する指示手段と、前記検出手段により検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記表示部に明示されている前記第2の情報機器を示すシンボルの位置を含む指示が前記指示手段によりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明は、通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、第2の情報機器を接続することが可能な接続部と、を備えるデータ制御装置であって、前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出する検出手段と、任意の位置を指示する指示手段と、前記検出手段により検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記第2の情報機器が接続された前記接続部の位置を含む指示が前記指示手段によりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザは情報機器に関する情報を容易に認識することができるとともに、データ通信に関わる操作を直感的に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態では、無線通信機能を有する2台のデジタルカメラ、無線通信機能を有するシート状クレードル、無線通信機能を有するプリンタ、無線通信機能を有するDVDバーナ(ライタ)の間で情報の送受を行う例について説明する。
【0011】
図1は、本実施の形態に係る情報機器制御システムの構成例を示す構成図である。
【0012】
図1において、情報機器制御システムは、無線通信機能を有するシート状クレードル101、無線通信機能を有するデジタルカメラ1・102、デジタルカメラ2・103、無線通信機能を有するプリンタ、無線通信機能を有するDVDバーナを備えている。シート状クレードル101には、プリンタアイコン104とDVDバーナアイコン105が表示されている。尚、図1では、プリンタとDVDバーナは不図示である(図2参照)。また、以後の説明では、デジタルカメラ1・102をデジタルカメラ102と表記し、デジタルカメラ2・103をデジタルカメラ103と表記する。
【0013】
シート状クレードル101(データ制御装置)は、情報機器(デジタルカメラ102、デジタルカメラ103、プリンタ、DVDバーナ)に対し無線通信による接続(以下無線通信接続)が可能である。また、シート状クレードル101は、シート状クレードル上(載置部)に情報機器を置くことが可能である。シート状クレードル101は、シート状クレードル上に情報機器が置かれた場合、当該情報機器に対し無線通信接続を行うと共に、当該情報機器が置かれた位置を検出することが可能である。
【0014】
シート状クレードル101の端部には、情報機器(外付HDD(Hard Disk Drive)108)を接続することが可能な外部接続端子106(接続部)が装備されている。シート状クレードル101は、外部接続端子106及びケーブル107を介して外付HDD108に対し有線通信による接続(以下有線通信接続)が可能である。尚、本実施の形態では、シート状クレードル101において外部接続端子の設置数を単数とした構成を例に挙げているが、外部接続端子の設置数を複数とする構成としてもよい。
【0015】
シート状クレードル101は、上面全体がアイコン(プリンタアイコン104、DVDバーナアイコン105)を表示する表示部(図2参照)として構成されている。また、シート状クレードル101は、上面全体がタッチセンサを兼ねている。即ち、シート状クレードル101には、図3で後述するようにタッチセンサが内蔵されている。使用者がシート状クレードル101の上面を指などでなぞることで(図4参照)、シート状クレードル101に無線通信接続された情報機器(プリンタ、DVDバーナ)や、有線通信接続された情報機器(外付HDD)に対する指示操作を行うことが可能である。
【0016】
プリンタアイコン104(シンボル)は、シート状クレードル101に無線通信接続されたプリンタを示すアイコンであり、シート状クレードル101の上面の表示部に表示されている。DVDバーナアイコン105(シンボル)は、シート状クレードル101に無線通信接続されたDVDバーナを示すアイコンであり、シート状クレードル101の上面の表示部に表示されている。シート状クレードル上に置かれたデジタルカメラ102、デジタルカメラ103からは、それぞれ、内部に記録されている画像データをプリンタやDVDバーナに送信することが可能である。
【0017】
図2は、情報機器制御システムのデータ制御装置としてのシート状クレードル、デジタルカメラ、外付HDD、プリンタ、DVDバーナの構成を示すブロック図である。尚、図2に示す構成は、本発明の表示部、検出手段、指示手段、制御手段、表示制御手段を実現するための一例である。
【0018】
図2において、シート状クレードル101は、外部接続端子106、アンテナアレイ201、通信制御部202、システムコントローラ203(制御手段、表示制御手段)、表示部204(表示部)、入力部205(指示手段)、無線通信部206を備えている。デジタルカメラ102(第1の情報機器)は、無線通信部211、システムコントローラ212、フラッシュメモリ213を備えている。デジタルカメラ103(第1の情報機器)は、無線通信部221、システムコントローラ222、フラッシュメモリ223を備えている。
【0019】
外付HDD108(第2の情報機器)は、外部接続端子231、システムコントローラ232、HDD233を備えている。プリンタ114(第2の情報機器)は、無線通信部241、システムコントローラ242、印刷部243を備えている。DVDバーナ115(第2の情報機器)は、無線通信部251、システムコントローラ252、DVD−RWドライブ253を備えている。尚、図2において破線で示す矢印は無線通信により信号が送受信されることを示す。
【0020】
シート状クレードル101において、アンテナアレイ201は、外部の情報機器(デジタルカメラ102、103)と無線通信を行うための複数のアンテナモジュール201aから構成されている。図2では、各アンテナモジュール201aを、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ3、・・・アンテナnと簡易表記している。各アンテナモジュール201aは、シート状クレードル101上に置かれた情報機器の位置の検出にも用いる。通信制御部202は、アンテナアレイ201のアンテナモジュールを介してデジタルカメラ102、デジタルカメラ103との間における通信の制御を行う。
【0021】
システムコントローラ203は、シート状クレードル全体の制御を司るものであり、制御プログラムに基づき、図5及び図6のフローチャートに示す処理(第1の実施の形態)、図8のフローチャートに示す処理(第2の実施の形態)を実行する。表示部204(表示部)は、システムコントローラ203の制御に基づき、プリンタアイコン104、DVDバーナアイコン105を電気的に表示する。
【0022】
尚、シート状クレードル外部にある他の情報機器を示すシンボルは、シート状クレードル上に対するアイコンによる電気的な表示に限定されるものではなく、シート状クレードル上に予め印刷により表示(明示)する構成としてもよい。
【0023】
システムコントローラ203は、シート状クレードル101における検出した情報機器が置かれた位置と、表示部204に表示されている情報機器を示すアイコンの位置を含む指示が使用者から行われた場合、両方の情報機器の間の情報の送受を指示する。また、システムコントローラ203は、シート状クレードル101における検出した情報機器が置かれた位置と、外部接続端子106の位置を含む指示が使用者から行われた場合、両方の情報機器の間の情報の送受を指示する。
【0024】
システムコントローラ203は、シート状クレードル上の情報機器の置かれた位置を検出した場合で、シート状クレードル上の情報機器から他の情報機器が利用可能な場合、他の情報機器を示すアイコン(シンボル)を表示部204に表示する表示制御を行う。また、システムコントローラ203は、シート状クレードル上の情報機器の置かれた位置を検出した場合で、他の情報機器からシート状クレードル上の情報機器が利用可能な場合、他の情報機器を示すアイコン(シンボル)を表示部204に表示する表示制御を行う。
【0025】
入力部205は、タッチセンサから構成されており、シート状クレードル上(載置部、表示部)の任意の位置を指示することが可能である。具体的には、入力部205は、シート状クレードル上の情報機器が置かれた位置の近くから他の情報機器を示すアイコン(シンボル)までの経路を使用者が指でなぞる指示(操作)に用いると共に、その指示(操作)を検出する。入力部205は、使用者の指示(操作)に伴う検出信号をシステムコントローラ203に出力する。無線通信部206は、プリンタ114の無線通信部241、DVDバーナ115の無線通信部251と無線通信を行う。
【0026】
デジタルカメラ102において、無線通信部211は、シート状クレードル101とアンテナモジュールを介して無線通信を行う。システムコントローラ212は、デジタルカメラ全体の制御を司る。フラッシュメモリ213は、画像データ等を保存する。
【0027】
デジタルカメラ103において、無線通信部221は、シート状クレードル101とアンテナモジュールを介して無線通信を行う。システムコントローラ222は、デジタルカメラ全体の制御を司る。フラッシュメモリ223は、画像データ等を保存する。
【0028】
外付HDD108において、外部接続端子231は、シート状クレードル101の外部接続端子106と接続される。システムコントローラ232は、外付HDD全体の制御を司る。HDD233は、各種データを保存する。
【0029】
プリンタ114において、無線通信部241は、シート状クレードル101の無線通信部206と無線通信を行う。システムコントローラ242は、プリンタ全体の制御を司る。印刷部243は、画像データを基に用紙に画像を形成する印刷動作を実行する。
【0030】
DVDバーナ(ライタ)115において、無線通信部251は、シート状クレードル101の無線通信部206と無線通信を行う。システムコントローラ252は、DVDバーナ全体の制御を司る。DVD−RWドライブ253は、DVD−RWに画像データの書き込みを行う。
【0031】
尚、本実施の形態では、シート状クレードル101のシステムコントローラ203が、使用者により入力された操作指示の判断や、各情報機器(デジタルカメラ、外付HDD、プリンタ、DVDバーナ)への指示を行う形態をとっている。ただし、本発明は、この形態に限定されるものではなく、操作指示対象(情報の送受を指示される対象)となる情報機器自体が、入力された操作指示の判断や各情報機器への指示を行う形態であってもよい。
【0032】
図3は、シート状クレードルの構造を示す構成図である。
【0033】
図3において、シート状クレードル101は、4層(タッチセンサ301、液晶パネル302、アンテナアレイ303、制御ブロック304)から構成されている。タッチセンサ301は、図2の入力部205を構成するものであり、使用者からの指示入力(シート状クレードル上をなぞる操作)を検出する。液晶パネル302は、図2の表示部204を構成するものであり、シート状クレードル101に接続された情報機器のシンボル(本実施の形態ではプリンタアイコン104とDVDバーナアイコン105)を表示する。
【0034】
アンテナアレイ303は、図2のアンテナアレイ201に対応するものであり、図2の複数のアンテナモジュール201aに各々対応する複数のアンテナモジュール305を有する。アンテナモジュール305は、図示のようにシート状クレードル内に敷き詰められ(配列され)ている。これは、シート状クレードル上に置かれた情報機器とどのアンテナモジュールが安定した通信、つまり強い電波強度で通信を行えるかを判定して情報機器が置かれた位置を判断するためである。制御ブロック304は、シート状クレードル101の制御系を構成するものであり、図2のシステムコントローラ203が配設されている。
【0035】
次に、上記構成を有する本実施の形態の情報機器制御システムのシート状クレードルを中心とした動作を図4、図5、図6を参照しながら説明する。
【0036】
図4は、シート状クレードル上に置かれたデジタルカメラから無線通信接続されたプリンタに対し画像データを送り印刷する操作と、デジタルカメラから無線通信接続されたDVDバーナに対し画像データを送りDVD−RWに書き込む操作の例を示す図である。
【0037】
図4において、上述したように、プリンタアイコン104は、シート状クレードル101に無線通信接続されたプリンタを示すシンボルであり、シート状クレードル101の表示部204により表示されている。また、DVDバーナアイコン105は、シート状クレードル101に無線通信接続されたDVDバーナを示すシンボルであり、シート状クレードル101の表示部204により表示されている。プリンタアイコン104、DVDバーナアイコン105を表示する仕組みについては図5により後述する。
【0038】
破線で示す矢印401は、デジタルカメラ102の置かれた位置の近くからシート状クレードル101に表示されているプリンタアイコン104へシート状クレードル上を使用者が指でなぞる操作を表している。この操作により、デジタルカメラ102のフラッシュメモリ213内の画像データがプリンタ114(図2参照)に対して無線通信により送信され、プリンタ114の印刷部243により画像データを基に印刷が行われる。
【0039】
また、破線で示す矢印402は、デジタルカメラ103置かれた位置の近くからシート状クレードル101に表示されているDVDバーナアイコン105へシート状クレードル上を使用者が指でなぞる操作を表している。この操作により、デジタルカメラ103からフラッシュメモリ223内の画像データがDVDバーナ115(図2参照)に対して無線通信により送信され、DVDバーナ115のDVD−RWドライブ253によりDVD−RWに画像データの書き込みが行われる。
【0040】
図5は、シート状クレードル上に情報機器が置かれた場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
【0041】
図5において、ステップS501では、シート状クレードル101のシステムコントローラ203は、シート状クレードル上に情報機器A(本実施の形態ではデジタルカメラにあたる)が置かれたかどうかを検出する。シート状クレードル上に情報機器Aが置かれたことを検出しなかった場合は、検出するまでステップS501を繰り返す。シート状クレードル上に情報機器Aが置かれたことを検出した場合は、ステップS502へ進む。
【0042】
ステップS502では、システムコントローラ203は、シート状クレードル101に他の情報機器B(本実施の形態ではプリンタとDVDバーナにあたる)が無線通信接続されているかどうかをチェックする。他の情報機器Bが無線通信接続されている場合は、ステップS503へ進む。他の情報機器Bが無線通信接続されていない場合は、本処理を終了する。
【0043】
ステップS503では、システムコントローラ203は、情報機器Bが情報機器Aから利用可能であるかどうかを調べる。情報機器Bが情報機器Aから利用可能な場合は、ステップS504へ進む。情報機器Bが情報機器Aから利用不可能な場合は、本処理を終了する。ステップS504では、システムコントローラ203は、情報機器Bを示すアイコン(本実施の形態ではプリンタアイコン104とDVDバーナアイコン105)を表示部204に表示する。
【0044】
図5に示した処理により、情報機器Aから利用可能な情報機器Bのみがシート状クレードル101の表示部204にアイコンとして表示されることになる。本実施の形態では、情報機器Aにあたるデジタルカメラから、情報機器BにあたるプリンタとDVDバーナの両方を利用可能とする。そのため、デジタルカメラをシート状クレードル101に置いた場合、プリンタとDVDバーナの両方のアイコンがシート状クレードル101の表示部204に表示される。
【0045】
図6は、シート状クレードル上を使用者がなぞる操作を行った場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
図6において、ステップS601では、シート状クレードル101のシステムコントローラ203は、入力部205(タッチセンサ)に対し使用者から入力操作(指示)が行われたかどうかを判定する。タッチセンサに対し入力操作(指示)があった場合は、ステップS602へ進み、入力操作(指示)が無かった場合は、入力操作があるまでステップS601を繰り返す。
【0046】
ステップS602では、システムコントローラ203は、使用者によるタッチセンサに対する入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置の近くかどうかを判定する。入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置からある一定距離以内の場合は、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ102の近くであると判断し、ステップS603へ進む。入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置からある一定距離を超える場合は、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ102の近くではないと判断し、ステップS607へ分岐する。
【0047】
デジタルカメラ102の置かれている位置の検出(判断)は次のように行う。システムコントローラ203は、アンテナアレイ201を介してデジタルカメラ102と通信を行い、アンテナアレイ201の中から最も電波強度の強いアンテナモジュールを選び、そのアンテナモジュールの位置にデジタルカメラ102が置かれたと判断する。尚、この位置検出方法は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0048】
ステップS603では、システムコントローラ203は、入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くかどうかを判定する。入力操作の終点がプリンタアイコン104からある一定距離以内の場合は、システムコントローラ203は、入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くであると判断し、ステップS604へ進む。入力操作の終点がプリンタアイコン104からある一定距離を超える場合は、システムコントローラ203は、入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くではないと判断し、ステップS605へ分岐する。
【0049】
ステップS604では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ102を始点としプリンタアイコン104を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ102に対しプリンタ114への画像データ送信を指示(情報の送受を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ102は、無線通信部211によりプリンタ114と無線通信を確立し、フラッシュメモリ213内の画像データをプリンタ114へ送信する。プリンタ114は、受信した画像データを基に印刷部243により印刷を行う。
【0050】
ステップS605では、システムコントローラ203は、入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くかどうかを判定する。入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くであると判断した場合は、ステップS606へ進む。入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くではないと判断した場合は、システムコントローラ203は、入力操作の対象となる情報機器が指定されなかったと見なし、本処理を終了する。
【0051】
ステップS606では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ102を始点としDVDバーナアイコン105を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ102に対しDVDバーナ115への画像データ送信を指示(情報の送受を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ102は、無線通信部211によりDVDバーナ115と無線通信を確立し、フラッシュメモリ213内の画像データをDVDバーナ115へ送信する。DVDバーナ115は、受信した画像データをDVD−RWドライブ253によりDVD−RWに書き込む。
【0052】
ステップS607では、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くかどうかを判定する。入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くであると判断した場合は、ステップS608へ進む。入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くでないと判断した場合は、システムコントローラ203は、入力操作の対象となる情報機器が指定されなかったと見なし、本処理を終了する。
【0053】
ステップS608では、システムコントローラ203は、入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くかどうかを判定する。入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くであると判断した場合は、ステップS609へ進む。入力操作の終点がプリンタアイコン104の近くでないと判断した場合は、ステップS610へ進む。
【0054】
ステップS609では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ103を始点とし、プリンタアイコン104を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ103に対しプリンタ114への画像データ送信を指示(情報の送受を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ103は、無線通信部221によりプリンタ114と無線通信を確立し、フラッシュメモリ223内の画像データをプリンタ114へ送信する。プリンタ114は、受信した画像データを基に印刷部243により印刷を行う。
【0055】
ステップS610では、システムコントローラ203は、入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くかどうかを判定する。入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くであると判断した場合は、ステップS611へ進む。入力操作の終点がDVDバーナアイコン105の近くではないと判断した場合は、システムコントローラ203は、入力操作の対象となる情報機器が指定されなかったとみなし、本処理を終了する。
【0056】
ステップS611では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ103を始点としDVDバーナアイコン105を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ103に対しDVDバーナ115への画像データ送信を指示(情報の送受を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ103は、無線通信部221によりDVDバーナ115と無線通信を確立し、フラッシュメモリ223内の画像データをDVDバーナ115へ送信する。DVDバーナ115は、受信した画像データをDVD−RWドライブ253によりDVDに書き込む。
【0057】
上記図6のように、シート状クレードル上に情報機器が置かれた位置から別の情報機器を示すアイコンに向けてシート状クレードル上をなぞるという直感的に情報機器を指定する操作を行うことで、画像の印刷やDVDへの画像データ書き込みを行うことができる。これにより、使用者は情報処理装置や情報機器自体の入力部/表示部を用いることなく、目的の情報機器に対するデータ操作が可能となる。
【0058】
以上説明したように、本実施の形態によれば、シート状クレードル上に情報機器が置かれた位置からシート状クレードル上に表示された別の情報機器を示すアイコンへと、使用者がシート状クレードル上で位置を指定する操作を行う。これにより、複数の情報機器が存在する状態でも、使用者が誤ることなく目的の情報機器を指定することで、画像の印刷や書き込み等のデータ操作を直感的に行うことが可能となる。また、従来のように情報処理装置で情報機器のデータ操作を行う場合に情報処理装置をその都度起動する必要や、使用者が情報処理装置や情報機器の入力部/表示部を用いる必要がなくなるため、ストレスを感じない簡便なデータ操作が可能となる。
【0059】
〔第2の実施の形態〕
本発明の第2の実施の形態では、無線通信機能を有する2台のデジタルカメラ、無線通信機能を有するシート状クレードル、該シート状クレードルに外部接続端子を介して有線通信接続された外付HDDの間で情報の送受を行う例について説明する。
【0060】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、以下で詳述する点において相違する。本実施の形態のその他の要素は、上記第1の実施の形態(図2、図3)の対応するものと同一なので説明を省略する。
【0061】
尚、本実施の形態では、シート状クレードル101のシステムコントローラ203が、使用者により入力された操作指示の判断や、各情報機器(デジタルカメラ、外付HDD)への指示を行う形態をとっている。ただし、本発明は、この形態に限定されるものではなく、操作指示対象(情報の送受の指示対象)となる情報機器自体が、入力された操作指示の判断や各情報機器への指示を行う形態であってもよい。
【0062】
図7は、本実施の形態に係る情報機器制御システムのシート状クレードル上に置かれたデジタルカメラから有線通信接続された外付HDDに対し画像データを送りコピーする操作の例を示す図である。
【0063】
図7において、破線で示す矢印701は、デジタルカメラ102からシート状クレードル101に装備されている外部接続端子106へシート状クレードル上を使用者が指でなぞる操作を表している。この操作により、デジタルカメラ102からフラッシュメモリ213内の画像データが外付HDD108に対して送信され、外付HDD108によりHDD233に画像データのコピーが行われる。
【0064】
また、破線で示す矢印702は、デジタルカメラ103からシート状クレードル101に装備されている外部接続端子106へシート状クレードル上を使用者が指でなぞる操作を表している。この操作により、デジタルカメラ103からフラッシュメモリ223内の画像データが外付HDD108に対して送信され、外付HDD108によりHDD233に画像データのコピーが行われる。
【0065】
図8は、シート状クレードル上をなぞる操作を行った場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
【0066】
図8において、ステップS801では、シート状クレードル101のシステムコントローラ203は、入力部205(タッチセンサ)に対し使用者から入力操作(指示)が行われたかどうかを判定する。タッチセンサに対し入力操作(指示)があった場合は、ステップS802へ進み、入力操作(指示)が無かった場合は、入力操作があるまでステップS801を繰り返す。
【0067】
ステップS802では、システムコントローラ203は、使用者によるタッチセンサに対する入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置の近くかどうかを判定する。入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置からある一定距離以内の場合は、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ102の近くであると判断し、ステップS803へ進む。入力操作の始点がデジタルカメラ102の置かれている位置からある一定距離を超える場合は、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ102の近くではないと判断し、ステップS805へ分岐する。
【0068】
ステップS803では、システムコントローラ203は、入力操作の終点が外部接続端子106の近くかどうかを判定する。入力操作の終点が外部接続端子106からある一定距離以内の場合は、システムコントローラ203は、入力操作の終点が外部接続端子106の近くであると判断し、ステップS804へ進む。入力操作の終点が外部接続端子106からある一定距離を超える場合は、システムコントローラ203は、入力操作の終点が外部接続端子106の近くではないと判断し、本処理を終了する。
【0069】
ステップS804では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ102を始点とし外部接続端子106を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ102に対し外付HDD108への画像データ送信を指示(情報の送信を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ102は、フラッシュメモリ213内の画像データを外付HDD108へ送信する。
【0070】
ただし、外付HDD108は、外部接続端子231、外部接続端子106を介してシート状クレードル101に有線通信接続されており、無線通信手段を備えていないため、上記の画像データ送信処理はシート状クレードル101を仲介して行われる。外付HDD108は、デジタルカメラ102からシート状クレードル101経由で受信した画像データをHDD233にコピーする。
【0071】
ステップS805では、システムコントローラ203は、入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くかどうかを判定する。入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くであると判断した場合は、ステップS806へ進む。入力操作の始点がデジタルカメラ103の置かれている位置の近くでないと判断した場合は、システムコントローラ203は、入力操作の対象となる情報機器が指定されなかったと見なし、本処理を終了する。
【0072】
ステップS806では、システムコントローラ203は、入力操作の終点が外部接続端子106の近くかどうかを判定する。入力操作の終点が外部接続端子106の近くであると判断した場合は、ステップS807へ進む。入力操作の終点が外部接続端子106の近くでないと判断した場合は、システムコントローラ203は、入力操作の対象となる情報機器が指定されなかったと見なし、本処理を終了する。
【0073】
ステップS807では、システムコントローラ203は、デジタルカメラ103を始点とし外部接続端子106を終点とする入力操作がなされたと判断し、次の指示を行う。システムコントローラ203は、通信制御部202によりアンテナアレイ201を介しデジタルカメラ103に対し外付HDD108への画像データ送信を指示(情報の送信を指示)する。送信指示により、デジタルカメラ103は、フラッシュメモリ223内の画像データを外付HDD108へ送信する。
【0074】
ただし、外付HDD108は、外部接続端子231、外部接続端子106を介してシート状クレードル101に有線通信接続されており、無線通信手段を備えていないため、上記の画像データ送信処理はシート状クレードル101を仲介して行われる。外付HDD108は、デジタルカメラ103からシート状クレードル101経由で受信した画像データをHDD233にコピーする。
【0075】
上記図8のように、シート状クレードル上に情報機器が置かれた位置から別の情報機器が接続された外部接続端子に向けてシート状クレードル上をなぞるという直感的に情報機器を指定する操作を行うことで、画像データのコピーを行うことができる。これにより、使用者は情報処理装置や情報機器自体の入力部/表示部を用いることなく、目的の情報機器に対するデータ操作が可能となる。
【0076】
以上説明したように、本実施の形態によれば、シート状クレードル上に情報機器が実際に置かれた位置から別の情報機器へ繋がる外部接続端子へと、使用者がシート状クレードル上で位置を指定する操作を行う。これにより、複数の情報機器が存在する状態でも、使用者が誤ることなく目的の情報機器を指定することで、コピー等のデータ操作を直感的に行うことが可能となる。また、従来のように情報処理装置で情報機器のデータ操作を行う場合に情報処理装置をその都度起動する必要や、使用者が情報処理装置や情報機器の入力部/表示部を用いる必要がなくなるため、ストレスを感じない簡便なデータ操作が可能となる。
【0077】
〔他の実施の形態〕
第1の実施の形態では、デジタルカメラから無線通信によりプリンタやDVDバーナに画像データを送信する構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。デジタルカメラからシート状クレードルを介してプリンタやDVDバーナに画像データを送信することも可能である。
【0078】
第2の実施の形態では、デジタルカメラから外部接続端子を介して外付HDDに画像データを送信する構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。デジタルカメラから外部接続端子を介して外付HDD以外の情報機器(例えば情報処理装置)に画像データを送信することも可能である。
【0079】
第1及び第2の実施の形態では、シート状クレードル上に置かれた情報機器から、アイコンが示す情報機器や外部接続端子に接続された情報機器に情報(画像データ)を送信する構成を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。アイコンが示す情報機器や外部接続端子に接続された情報機器(例えば情報処理装置)から、シート状クレードル上に置かれた情報機器(例えば携帯端末)に情報を送信することも可能である。即ち、本発明はシート状クレードル上の情報機器と外部の情報機器との間で情報の送受を行う様々な形態に適用することが可能である。
【0080】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0081】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0082】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0083】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0084】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報機器制御システムの構成例を示す構成図である。
【図2】情報機器制御システムのデータ制御装置としてのシート状クレードル、デジタルカメラ、外付HDD、プリンタ、DVDバーナの構成を示すブロック図である。
【図3】シート状クレードルの構造を示す構成図である。
【図4】シート状クレードル上に置かれたデジタルカメラから無線通信接続されたプリンタに対し画像データを送り印刷する操作と、デジタルカメラから無線通信接続されたDVDバーナに対し画像データを送りDVD−RWに書き込む操作の例を示す図である。
【図5】シート状クレードル上に情報機器が置かれた場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
【図6】シート状クレードル上を使用者がなぞる操作を行った場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る情報機器制御システムのシート状クレードル上に置かれたデジタルカメラから有線通信接続された外付HDDに対し画像データを送りコピーする操作の例を示す図である。
【図8】シート状クレードル上を使用者がなぞる操作を行った場合のシート状クレードルのシステムコントローラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0086】
101 シート状クレードル
102、103 デジタルカメラ
104 プリンタアイコン
105 DVDバーナアイコン
106 外付HDD
107 外部接続端子
114 プリンタ
115 DVDバーナ
201 アンテナアレイ
201a アンテナモジュール
203 システムコントローラ
204 表示部
205 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、通信機能を有する第2の情報機器を示すシンボルを明示する表示部と、を備えるデータ制御装置であって、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出する検出手段と、
任意の位置を指示する指示手段と、
前記検出手段により検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記表示部に明示されている前記第2の情報機器を示すシンボルの位置を含む指示が前記指示手段によりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御手段と、
を備えることを特徴とするデータ制御装置。
【請求項2】
前記第2の情報機器を示すシンボルは、前記表示部に対し電気的に表示されることを特徴とする請求項1記載のデータ制御装置。
【請求項3】
前記検出手段により前記第1の情報機器の置かれた位置が検出された場合で、前記第1の情報機器から前記第2の情報機器が利用可能な場合に、前記第2の情報機器を示すシンボルを前記表示部に対し電気的に表示する表示制御手段、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ制御装置。
【請求項4】
前記検出手段により前記第1の情報機器の置かれた位置が検出された場合で、前記第2の情報機器から前記第1の情報機器が利用可能な場合に、前記第2の情報機器を示すシンボルを前記表示部に対し電気的に表示する表示制御手段、を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ制御装置。
【請求項5】
前記第2の情報機器を示すシンボルは、前記表示部に対し印刷により明示されることを特徴とする請求項1記載のデータ制御装置。
【請求項6】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、第2の情報機器を接続することが可能な接続部と、を備えるデータ制御装置であって、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出する検出手段と、
任意の位置を指示する指示手段と、
前記検出手段により検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記第2の情報機器が接続された前記接続部の位置を含む指示が前記指示手段によりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御手段と、
を備えることを特徴とするデータ制御装置。
【請求項7】
前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御は、前記情報の送受を指示される対象となる情報機器で行うことも可能であることを特徴とする請求項1又は6記載のデータ制御装置。
【請求項8】
前記通信機能には、無線通信機能が含まれることを特徴とする請求項1又は6記載のデータ制御装置。
【請求項9】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、通信機能を有する第2の情報機器を示すシンボルを明示する表示部と、を備えるデータ制御装置の制御方法であって、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出手段により検出する検出ステップと、
任意の位置を指示手段を介して指示する指示ステップと、
前記検出ステップで検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記表示部に明示されている前記第2の情報機器を示すシンボルの位置を含む指示が前記指示ステップによりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項10】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、第2の情報機器を接続することが可能な接続部と、を備えるデータ制御装置の制御方法であって、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出手段により検出する検出ステップと、
任意の位置を指示手段を介して指示する指示ステップと、
前記検出ステップで検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記第2の情報機器が接続された前記接続部の位置を含む指示が前記指示ステップによりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御ステップと、を有することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、通信機能を有する第2の情報機器を示すシンボルを明示する表示部と、を備えるデータ制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記制御方法は、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出手段により検出する検出ステップと、
任意の位置を指示手段を介して指示する指示ステップと、
前記検出ステップで検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記表示部に明示されている前記第2の情報機器を示すシンボルの位置を含む指示が前記指示ステップによりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御ステップと、を有することを特徴とするプログラム。
【請求項12】
通信機能を有する第1の情報機器を置くことが可能な載置部と、第2の情報機器を接続することが可能な接続部と、を備えるデータ制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記制御方法は、
前記載置部に対する前記第1の情報機器の置かれた位置を検出手段により検出する検出ステップと、
任意の位置を指示手段を介して指示する指示ステップと、
前記検出ステップで検出された前記載置部における前記第1の情報機器の置かれた位置と、前記第2の情報機器が接続された前記接続部の位置を含む指示が前記指示ステップによりなされた場合、前記第1の情報機器と前記第2の情報機器との間における情報の送受を指示する制御ステップと、を有することを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−9121(P2010−9121A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164696(P2008−164696)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】