説明

データ収集システム及びプログラム

【課題】様々な種別の通信回線で接続された複数の拠点から効率よくデータを収集する。
【解決手段】データ収集システム100において、拠点データベース111は拠点200ごとに通信回線300の種別を示す情報を記憶し、機能データベース112は通信回線300の種別ごとに圧縮率を指定する情報を記憶する。特定部101は、拠点データベース111、機能データベース112から、入力情報121で指定されたビル管理データを、入力情報121で指定された日時に、どのような圧縮率で圧縮して送信するのか等を特定する。送信部102は、入力情報121で指定された拠点200のデータ送信装置201に対し、特定部101が特定した方法でビル管理データを送信するよう指示するデータ送信方法指示ファイル122を送信する。受信部103は、データ送信方法指示ファイル122に基づいて送信されるビル管理データを受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ収集システム及びプログラムに関するものである。本発明は、特に、ビル管理データ収集システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルの消費電力量、ガス量、水道量等を記録したビル管理データを収集するシステムがある(例えば、特許文献1〜4参照)。また、監視カメラ画像を高圧縮率、低圧縮率の2つの圧縮モードで圧縮し、伝送量に限りのある通信回線を通して高圧縮画像を伝送してモニタできるようにしつつ、高品質の低圧縮画像を監視カメラ側に保存しておき、適宜検索再生ができるようにするシステムがある(例えば、特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−33196号公報
【特許文献2】特開2003−18667号公報
【特許文献3】特開2002−109018号公報
【特許文献4】特開2001−16661号公報
【特許文献5】特開2000−59758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数のビルからビル管理データを収集する場合、ビル管理データを受信するために利用できる通信回線の種別がビルごとに異なることが多い。例えば、映像収集等、大量データの収集を定期的に実施したいとする。この場合、利用できる通信回線がアナログ回線であれば、通信に時間がかかるため、実施は困難である。通信回線がPHS(登録商標)(Personal・Handy−phone・System)回線であっても、回線が不安定なため、やはり実施は困難である。一方、通信回線がブロードバンド回線であれば、実施は容易である。
【0005】
このように、ビルによっては、収集できないビル管理データがあるため、従来のシステムを利用する場合、利用者は、どのビルからどのようなデータを収集してよいか判断しなければならないという課題があった。なお、ビル管理データが大量データであれば、各ビルにてデータを圧縮してから送信させるということも考えられるが、ブロードバンド回線等の高速回線が利用できる場合には無用な処理を行うことになり、却って効率が悪くなる。
【0006】
本発明は、例えば、様々な種別の通信回線で接続された複数の拠点から効率よくデータを収集することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の態様に係るデータ収集システムは、
複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と個別の通信回線により接続され、拠点ごとにデータ送信装置から通信回線を介してデータを収集するデータ収集システムであって、
拠点ごとに通信回線の種別を示す回線種別情報と、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率を指定する圧縮率情報とを記憶する記憶装置と、
前記複数の拠点のいずれかを指定する入力を受け付ける入力装置と、
前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点に対応する通信回線の種別を特定し、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率を特定する特定部と、
前記特定部により特定された圧縮率でデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する指示情報を処理装置により生成し、前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置に対し、生成した指示情報を送信する送信部と、
前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置から、前記送信部により送信された指示情報に基づいて送信されたデータを受信する受信部とを備える。
【0008】
前記記憶装置は、前記圧縮率情報として、通信回線の種別と時間帯との組み合わせごとにデータの圧縮率を指定する情報を記憶し、
前記入力装置は、前記複数の拠点のいずれかを指定するとともに日時を指定する入力を受け付け、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別と前記入力装置により指定された日時を含む時間帯とに対応するデータの圧縮率を特定する。
【0009】
前記データ収集システムは、前記複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と2つ以上の個別の通信回線により接続され、
前記記憶装置は、前記回線種別情報として、拠点と時間帯との組み合わせごとに通信回線の種別を指定する情報を記憶し、
前記入力装置は、前記複数の拠点のいずれかを指定するとともに日時を指定する入力を受け付け、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点と前記入力装置により指定された日時を含む時間帯とに対応する通信回線の種別を特定する。
【0010】
前記記憶装置は、前記圧縮率情報として、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率とともにデータの圧縮方式を指定する情報であり、指定するデータの圧縮率が所定の比率未満であればデータの圧縮方式を可逆圧縮方式とし、指定するデータの圧縮率が所定の比率以上であればデータの圧縮方式を非可逆圧縮方式とする情報を記憶し、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率とデータの圧縮方式とを特定し、
前記送信部は、前記指示情報として、前記特定部により特定された圧縮率と圧縮方式とでデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する情報を生成する。
【0011】
本発明の一の態様に係るプログラムは、
複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と個別の通信回線により接続され、拠点ごとにデータ送信装置から通信回線を介してデータを収集するコンピュータであって、拠点ごとに通信回線の種別を示す回線種別情報と、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率を指定する圧縮率情報とを記憶する記憶装置と、前記複数の拠点のいずれかを指定する入力を受け付ける入力装置とを備えるコンピュータを、
前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点に対応する通信回線の種別を特定し、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率を特定する特定部と、
前記特定部により特定された圧縮率でデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する指示情報を処理装置により生成し、前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置に対し、生成した指示情報を送信する送信部と、
前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置から、前記送信部により送信された指示情報に基づいて送信されたデータを受信する受信部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一の態様によれば、データ収集の対象となる拠点から、通信回線の種別に適した圧縮率で圧縮されたデータを受信できる。そのため、様々な種別の通信回線で接続された複数の拠点から効率よくデータを収集することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1に係るデータ収集システムの構成を示すブロック図。
【図2】実施の形態1に係る拠点データベース、機能データベースの構成の一例を示す表。
【図3】実施の形態1に係る回線種別データベース、圧縮率データベースの構成の一例を示す表。
【図4】実施の形態1に係るデータ収集システムのハードウェア構成の一例を示す図。
【図5】実施の形態1に係るデータ収集システムの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0015】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るデータ収集システム100の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、データ収集システム100は、複数の拠点200の各々に設置されたデータ送信装置201と個別の通信回線300により接続される。具体的には、データ収集システム100は、Aビルに設置されたデータ送信装置201とアナログ回線により接続される。データ収集システム100は、Bマンションに設置されたデータ送信装置201とPHS(登録商標)回線により接続される。データ収集システム100は、Cデパートに設置されたデータ送信装置201とブロードバンド回線(IPv4(Internet・Protocol・version・4)を使用)及びアナログ回線により接続される。データ収集システム100は、D大学に設置されたデータ送信装置201とISDN(Integrated・Services・Digital・Network)回線により接続される。データ収集システム100は、E病院に設置されたデータ送信装置201とブロードバンド回線(IPv6(Internet・Protocol・version・6)を使用)により接続される。データ収集システム100は、F銀行に設置されたデータ送信装置201とADSL(Asymmetric・Digital・Subscriber・Line)回線(IPv4を使用)により接続される。Aビル、Bマンション、Cデパート、D大学、E病院、F銀行は拠点200の一例である。アナログ回線、PHS(登録商標)回線、ブロードバンド回線は通信回線300の種別の一例である。
【0017】
データ収集システム100は、拠点200ごとにデータ送信装置201から通信回線300を介してビル管理データを収集するシステムであり、特定部101、送信部102、受信部103を備える。また、データ収集システム100は、処理装置191、記憶装置192、入力装置193、出力装置194等のハードウェアを備える。ハードウェアはデータ収集システム100の各部によって利用される。例えば、処理装置191は、データ収集システム100の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置192は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置193は、そのデータや情報を入力するために、出力装置194は、そのデータや情報を出力するために利用される。
【0018】
記憶装置192には、拠点データベース111、機能データベース112、回線種別データベース113、圧縮率データベース114が実装される。
【0019】
特定部101は、利用者から、ビル名(又はビル管理番号)、利用機能、日時等を指定する入力情報121を入力装置193により受け取る。ビル名は、拠点200の名称である。ビル管理番号は、拠点200を一意に識別する識別子(番号)である。利用機能は、ビル管理データの種類である。特定部101は、利用可否判断処理131を処理装置191により実行する。利用可否判断処理131は、拠点データベース111、機能データベース112に基づき、入力情報121で指定された拠点200から、入力情報121で指定されたビル管理データを、入力情報121で指定された日時に取得できるかどうかを判断する処理である。特定部101は、利用可否判断処理131の実行結果(判断結果)を、利用者に対して出力装置194により通知(例えば、画面表示)する。
【0020】
送信部102は、データ送信方法指示処理132を処理装置191により実行する。データ送信方法指示処理132は、データ送信方法指示ファイル122を生成して、入力情報121で指定された拠点200のデータ送信装置201に送信する処理である。データ送信方法指示ファイル122は、入力情報121で指定された拠点200のデータ送信装置201に対し、入力情報121で指定されたビル管理データを、入力情報121で指定された日時に、どのような方法で送信するか(どのような圧縮率・圧縮方式で圧縮して送信するのか、分割して送信するのか等)を指示するファイル(指示情報)である。
【0021】
受信部103は、入力情報121で指定された拠点200のデータ送信装置201からビル管理データを受信する。なお、ビル管理データの種類によって、受信部103を分けてもよい。例えば、ビル管理データとして映像データ(監視カメラ画像等)を受信する受信部103と、それ以外の種類のビル管理データを受信する受信部103とを分けることで、システムの効率化を図ることができる。
【0022】
なお、本実施の形態において、ビル管理データはデータの一例であり、他の種類のデータであっても構わない。
【0023】
図2は、拠点データベース111、機能データベース112の構成の一例を示す表である。
【0024】
図2において、拠点データベース111は、拠点200ごとに通信回線300の種別を示す情報(回線種別情報)を記憶するデータベースである。具体的には、拠点データベース111は、ビル管理番号、ビル名称、接続回線種別、回線番号のカラムからなるテーブルを有する。ビル管理番号は、前述したように、拠点200を一意に識別する識別子である。ビル名称は、ビル管理番号に対応する拠点200の名称(前述したビル名)である。接続回線種別は、その拠点200のデータ送信装置201とデータ収集システム100(特に、送信部102及び受信部103)とを接続する通信回線300の種別である。回線番号は、その通信回線300が回線交換方式を用いたものであれば、データ収集システム100の受信部103に割り当てられた番号(電話番号)であり、その通信回線300がパケット交換方式を用いたものであれば、データ収集システム100の受信部103に割り当てられたアドレス(IPアドレス)である。
【0025】
機能データベース112は、通信回線300の種別ごとにビル管理データの圧縮率を指定する情報(圧縮率情報の一部)を記憶するデータベースである。なお、本実施の形態では、通信回線300の種別が同じであっても、各拠点200からデータ収集を行う機能(各拠点200から収集するビル管理データの種類)によって圧縮率を異にする場合がある。そのため、機能データベース112は、機能ごとに、利用可能な通信回線300の種別、通信回線300を利用可能な時間帯、ビル管理データの圧縮率を指定する情報を記憶する。具体的には、機能データベース112は、機能ID(識別子)、利用機能、利用可能回線、利用可能時間帯、データ圧縮率のカラムからなるテーブルを有する。機能IDは、機能を一意に識別する識別子である。利用機能は、機能IDに対応する機能、即ち、各拠点200から収集できるビル管理データの種類である。利用機能としては、例えば電力使用量、監視カメラ画像1〜3(監視カメラが3台あるとした場合の監視カメラごとの画像)、フロア内温度、入退室情報、水道使用量、エレベータ情報1〜3(エレベータが3機あるとした場合のエレベータごとの運行情報や機器情報)が指定される。ほかに、エスカレータ情報(エスカレータの運行情報や機器情報)等が指定されてもよい。各拠点200において、電力使用量、フロア内温度、入退室情報、水道使用量のデータは、これらのデータを収集して記憶する監視盤装置から取得され、利用機能ごとに1ファイルにまとまっている。監視カメラ画像は、個別の監視カメラごとに1ファイルに記録されている。エレベータの運行情報や機器情報も、個別のエレベータごとに1ファイルに記録されている。利用可能回線は、機能IDに対応する種類のビル管理データの送受信のために利用可能な通信回線300の種別である。利用可能時間帯は、その通信回線300を利用可能な時間帯である。データ圧縮率は、機能IDに対応する種類のビル管理データの送信前、そのビル管理データを圧縮する際に、拠点200のデータ送信装置201に適用させる圧縮率である。ビル管理データの圧縮率としては、例えば低圧縮率、中圧縮率、高圧縮率が指定される。ビル管理データの圧縮率は、このように段階的に指定されてもよいし、具体的に数値や数値範囲等で指定されてもよい。
【0026】
図3は、回線種別データベース113、圧縮率データベース114の構成の一例を示す表である。
【0027】
図3において、回線種別データベース113は、通信回線300の種別ごとにビル管理データの分割要否を指定する情報(分割情報)を記憶するデータベースである。具体的には、回線種別データベース113は、回線種別ID、接続回線種別、分割要否のカラムからなるテーブルを有する。回線種別IDは、通信回線300の種別を一意に識別する識別子である。接続回線種別は、回線種別IDに対応する通信回線300の種別である。分割要否は、その通信回線300を介してビル管理データを拠点200のデータ送信装置201が送信する際に、そのビル管理データを分割する必要があるかどうかを示すフラグである。分割要否としては、ビル管理データを分割する必要があれば‘1’が指定され、分割する必要がなければ‘0’が指定される。ビル管理データを分割する必要がある場合には、データ送信装置201に対し、例えば1月分のビル管理データを1日分のデータに分割して送信させる。
【0028】
圧縮率データベース114は、ビル管理データの圧縮率ごとに圧縮方式を指定する情報(圧縮率情報の一部)を記憶するデータベースである。具体的には、圧縮率データベース114は、圧縮率ID、データ圧縮率、圧縮方式のカラムからなるテーブルを有する。圧縮率IDは、ビル管理データの圧縮率(の段階)を一意に識別する識別子である。データ圧縮率は、圧縮率IDに対応する圧縮率である。圧縮方式は、その圧縮率を適用したビル管理データの圧縮時に、拠点200のデータ送信装置201に利用させる圧縮方式である。本実施の形態では、圧縮率が所定の比率未満(中圧縮率)であれば圧縮方式を可逆圧縮方式とし、圧縮率が所定の比率以上(高圧縮率)であれば圧縮方式を非可逆圧縮方式としている。なお、圧縮率が低圧縮率であれば圧縮は不要としているが、圧縮方式として例えば可逆圧縮方式が指定されてもよい。可逆圧縮方式とは、ZIP等を用いることができる。非可逆圧縮方式としては、JPEG、MPEG等を用いることができる。圧縮方式は、ビル管理データの形式に合わせて適宜選択されるものとする。
【0029】
図4は、データ収集システム100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0030】
図4において、データ収集システム100は、コンピュータであり、LCD901(Liquid・Crystal・Display)、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ906といったハードウェアデバイスを備えている。これらのハードウェアデバイスはケーブルや信号線で接続されている。LCD901の代わりに、CRT(Cathode・Ray・Tube)、あるいは、その他の表示装置が用いられてもよい。マウス903の代わりに、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、あるいは、その他のポインティングデバイスが用いられてもよい。
【0031】
データ収集システム100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU911は、処理装置191の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、LCD901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ906、HDD920(Hard・Disk・Drive)と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。HDD920の代わりに、フラッシュメモリ、光ディスク装置、メモリカードリーダライタ、あるいは、その他の記録媒体が用いられてもよい。
【0032】
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、HDD920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置192の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905は、入力装置193の一例である。また、通信ボード915、LCD901、プリンタ906は、出力装置194の一例である。
【0033】
通信ボード915は、LAN(Local・Area・Network)等に接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(Wide・Area・Network)、あるいは、インターネットに接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネットは、ネットワークの一例である。
【0034】
HDD920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として含まれている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶される。RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0035】
本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。データや信号は、RAM914等のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、HDD920の磁気ディスク、光ディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)、あるいは、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912、信号線、ケーブル、あるいは、その他の伝送媒体により伝送される。
【0036】
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0037】
図5は、データ収集システム100の動作(本実施の形態に係るデータ収集方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)を示すフローチャートである。
【0038】
ステップS101において、特定部101は、複数の拠点200のいずれかを指定するとともにビル管理データの種類(利用機能)及び日時を指定する入力を利用者から入力装置193により受け付ける。
【0039】
ここでは、例えば、特定部101が、拠点200として「E病院」、利用機能として「監視カメラ画像1」、日時として「2011年3月1日22時00分00秒」を指定する入力情報121を受け取ったとする。
【0040】
ステップS102において、特定部101は、利用可否判断処理131を処理装置191により実行する。具体的には、特定部101は、拠点データベース111(記憶装置192に記憶された回線種別情報)から、入力装置193により指定された拠点200に対応する通信回線300の種別(図2の接続回線種別、回線番号)を特定する。特定部101は、機能データベース112から、入力装置193により指定されたビル管理データの種類に対して利用可能な通信回線300の種別(図2の利用可能回線)と利用可能な時間帯(図2の利用可能時間帯)を特定する。そして、特定部101は、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別が、入力装置193により指定された日時に利用可能かを判断する。特定部101は、利用不可と判断した場合、その旨を利用者に対して出力装置194により通知して処理を終了する。特定部101は、利用可能と判断した場合、その旨を利用者に対して出力装置194により通知してステップS103に進む。
【0041】
ここでは、特定部101は、拠点データベース111から、「E病院」に対応する接続回線種別として「ブロードバンド(IPv6)」、回線番号として「2001:1111:2222:3333:4444:5555::0001」を特定する。特定部101は、機能データベース112から、「監視カメラ画像1」に対応する利用可能回線として「ブロードバンドのみ」、利用可能時間帯として「夜間のみ」を特定する。よって、特定部101は、「ブロードバンド(IPv6)」が「2011年3月1日22時00分00秒」に利用可能であると判断する。
【0042】
ステップS103において、特定部101は、機能データベース112(記憶装置192に記憶された圧縮率情報)から、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別に対応するビル管理データの圧縮率(図2のデータ圧縮率)を特定する。また、特定部101は、圧縮率データベース114(記憶装置192に記憶された圧縮率情報)から、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別に対応するビル管理データの圧縮方式(図3の圧縮方式)を特定する。さらに、特定部101は、回線種別データベース113(記憶装置192に記憶された分割情報)から、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別に対応するビル管理データの分割要否(図3の分割要否)を特定する。
【0043】
ここでは、特定部101は、機能データベース112から、「監視カメラ画像1」に対応するデータ圧縮率として「高」を特定し、圧縮率データベース114から、「高」に対応する圧縮方式として「非可逆圧縮方式」を特定する。さらに、特定部101は、回線種別データベース113から、「ブロードバンド(IPv6)」に対応する分割要否として「不要」を特定する。
【0044】
ステップS104において、送信部102は、データ送信方法指示処理132を処理装置191により実行する。具体的には、送信部102は、特定部101により特定された圧縮率と圧縮方式とでビル管理データを圧縮して特定部101により特定された種別の通信回線300を介して送信するように指示するデータ送信方法指示ファイル122を生成する。このとき、特定部101によりビル管理データの分割が必要であることが特定されていた場合には、その旨もデータ送信方法指示ファイル122で指示される。データ送信方法指示ファイル122は、例えば、XML(eXtensible・Markup・Language)ファイルでもよいし、固定長でフォーマットが決められたファイルでもよい。固定長でフォーマットが決められたファイルであれば、送信データ量を小さくすることができる。送信部102は、データ送信方法指示ファイル122を生成後、入力装置193により指定された拠点200に設置されたデータ送信装置201に対し、そのデータ送信方法指示ファイル122を送信する。
【0045】
ここでは、送信部102は、「E病院」のデータ送信装置201に対し、「監視カメラ画像1」のビル管理データを、「非可逆圧縮方式」を用いて「高」圧縮率で圧縮して、「2011年3月1日22時00分00秒」に「ブロードバンド(IPv6)」の通信回線300を介して送信するように指示するデータ送信方法指示ファイル122を生成する。データ送信方法指示ファイル122は、固定長でフォーマットが決められたファイルであれば、例えば、回線種別ID(1バイト)として「1」、利用機能ID(3バイト)として「CA1」、圧縮率ID(1バイト)として「H」、分割要否(1バイト)として「0」、回線番号(40バイト)として「2001:1111:2222:3333:4444:5555::0001」、スケジュール(送信開始日時)(14バイトでyyyymmddhhmmssの形式)として「20110301220000」を格納したファイルとなる。送信部102は、このデータ送信方法指示ファイル122を「E病院」のデータ送信装置201に送信する。
【0046】
ステップS105において、受信部103は、入力装置193により指定された拠点200に設置されたデータ送信装置201から、送信部102により送信されたデータ送信方法指示ファイル122に基づいて送信されたビル管理データを受信する。
【0047】
ここでは、受信部103は、「E病院」のデータ送信装置201から、「非可逆圧縮方式」を用いて「高」圧縮率で圧縮された「監視カメラ画像1」のビル管理データを、「2011年3月1日22時00分00秒」に「ブロードバンド(IPv6)」の通信回線300を介して受信する。
【0048】
ステップS106において、受信部103は、入力装置193により指定された拠点200に設置されたデータ送信装置201から受信したビル管理データを利用者に対して出力装置194により出力する。
【0049】
ここでは、受信部103は、「E病院」のデータ送信装置201から受信した「監視カメラ画像1」のビル管理データを出力装置194により画面上で再生する。
【0050】
上記のように、本実施の形態によれば、様々な種別の通信回線300で接続された複数の拠点200から効率よくデータを収集することが可能となる。
【0051】
なお、ステップS101では、利用機能として「監視カメラ画像全部」が指定されてもよい。この場合、前述した「監視カメラ画像1」についてのステップS102〜S106の処理が、予め設定された時間間隔で「監視カメラ画像2」、「監視カメラ画像3」についても実行される。これにより、1回の入力で「監視カメラ画像1〜3」全てのビル管理データを収集できる。同様に、ステップS101では、利用機能として「エレベータ情報全部」が指定されてもよく、この場合、1回の入力で「エレベータ情報1〜3」全てのビル管理データを収集できる。
【0052】
また、ステップS104において、送信部102は、データ送信方法指示ファイル122を送信後、その内容を記憶装置192に記憶しておいてもよい。この場合、送信部102は、データ送信方法指示ファイル122の送信先(拠点200)から、そのデータ送信方法指示ファイル122で指定した日時(又は、予め定められた範囲で、その日時に近い時刻)に、そのデータ送信方法指示ファイル122で指定したビル管理データを受信すれば、記憶装置192に記憶した内容を削除するか、又は、受信した旨を示すデータを記憶装置192に記憶する。一方、送信部102は、データ送信方法指示ファイル122で指定した日時(又は、予め定められた範囲で、その日時に近い時刻)を過ぎても、そのデータ送信方法指示ファイル122で指定したビル管理データを受信していなければ、その旨を出力装置194により画面表示した上で、新たな日時を指定してデータ送信方法指示ファイル122を作り直す。例えば、通信回線300の接続状態によっては、各拠点200から、指定された日時にビル管理データを送信できない場合がある。また、各拠点200に、エレベータが地震等で停止した場合に緊急発報を行う機能が備わっており、さらに、緊急発報に関する通信が通常のデータ送信よりも優先される機能が備わっていたとしたとき、各拠点200から、指定された日時に緊急発報を行わなければならなくなり、ビル管理データを送信できない場合がある。このような場合に、送信部102が作り直したデータ送信方法指示ファイル122を拠点200に送信することで、より確実にデータを収集することが可能となる。
【0053】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0054】
本実施の形態において、機能データベース112は、通信回線300の種別と時間帯との組み合わせごとにビル管理データの圧縮率を指定する情報(圧縮率情報の一部)を記憶する。具体的には、図2の例において、機能データベース112は、機能によっては、1つの機能に対して利用可能回線、利用可能時間帯、データ圧縮率の組み合わせを2つ以上記憶する。
【0055】
図5を用いて、本実施の形態に係るデータ収集システム100の動作(本実施の形態に係るデータ収集方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)について説明する。
【0056】
ステップS101及びS102については、実施の形態1と同様である。
【0057】
ステップS103において、特定部101は、機能データベース112から、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別と入力装置193により指定された日時を含む時間帯とに対応するビル管理データの圧縮率(図2のデータ圧縮率)を特定する。また、特定部101は、実施の形態1と同様に、ビル管理データの圧縮方式(図3の圧縮方式)、ビル管理データの分割要否(図3の分割要否)を特定する。
【0058】
ステップS104〜S106については、実施の形態1と同様である。
【0059】
ここで、機能データベース112が、「監視カメラ画像1」に対し、利用可能回線として「ブロードバンドのみ」、利用可能時間帯として「8〜21時」、データ圧縮率として「高・低ビットレート」を指定する組み合わせと、利用可能回線として「ブロードバンドのみ」、利用可能時間帯として「22〜翌日7時」、データ圧縮率として「高・高ビットレート」を指定する組み合わせとを記憶しているとする。また、ステップS101において、特定部101が、拠点200として「E病院」、利用機能として「監視カメラ画像1」、日時として「2011年3月1日22時00分00秒」を指定する入力情報121を受け取ったとする。
【0060】
この場合、実施の形態1と同様に、ステップS102において、特定部101は、拠点データベース111から、「E病院」に対応する接続回線種別として「ブロードバンド(IPv6)」、回線番号として「2001:1111:2222:3333:4444:5555::0001」を特定する。特定部101は、機能データベース112から、「監視カメラ画像1」に対応する利用可能回線として「ブロードバンドのみ」、利用可能時間帯として「夜間のみ」を特定する。よって、特定部101は、「ブロードバンド(IPv6)」が「2011年3月1日22時00分00秒」に利用可能であると判断する。
【0061】
ステップS103において、特定部101は、機能データベース112から、「監視カメラ画像1」及び「2011年3月1日22時00分00秒」の組み合わせに対応するデータ圧縮率として「高・高ビットレート」を特定し、圧縮率データベース114から、「高」に対応する圧縮方式として「非可逆圧縮方式」を特定する。さらに、特定部101は、回線種別データベース113から、「ブロードバンド(IPv6)」に対応する分割要否として「不要」を特定する。
【0062】
ステップS104において、送信部102は、「E病院」のデータ送信装置201に対し、「監視カメラ画像1」のビル管理データを、「非可逆圧縮方式」を用いて「高ビットレート」で符号化して、「2011年3月1日22時00分00秒」に「ブロードバンド(IPv6)」の通信回線300を介して送信するように指示するデータ送信方法指示ファイル122を生成する。送信部102は、このデータ送信方法指示ファイル122を「E病院」のデータ送信装置201に送信する。
【0063】
ステップS105において、受信部103は、「E病院」のデータ送信装置201から、「非可逆圧縮方式」を用いて「高ビットレート」で符号化された「監視カメラ画像1」のビル管理データを、「2011年3月1日22時00分00秒」に「ブロードバンド(IPv6)」の通信回線300を介して受信する。
【0064】
実施の形態1と同様に、ステップS106において、受信部103は、「E病院」のデータ送信装置201から受信した「監視カメラ画像1」のビル管理データを出力装置194により画面上で再生する。
【0065】
上記のように、本実施の形態によれば、時間帯による通信回線300の通信料金や通信量制限や混雑度等の違いを考慮した最適な圧縮率を選択することが可能となる。
【0066】
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0067】
図1に示した例において、データ収集システム100は、Cデパートに設置されたデータ送信装置201とブロードバンド回線及びアナログ回線、即ち、2つの個別の通信回線300により接続される。データ収集システム100は、他の拠点200に設置されたデータ送信装置201とも2つ以上の個別の通信回線300により接続されてもよい。例えば、データ収集システム100は、E病院に設置されたデータ送信装置201とA社(通信キャリア)のブロードバンド回線とB社(通信キャリア)のブロードバンド回線とにより接続されてもよい。
【0068】
本実施の形態において、拠点データベース111は、拠点200と時間帯との組み合わせごとに通信回線300の種別を指定する情報(回線種別情報)を記憶する。具体的には、図2の例において、拠点データベース111は、ビル管理番号、ビル名称、接続回線種別、回線番号のカラムのほか、時間帯のカラムをもつテーブルを有する。ビル管理番号、ビル名称、回線番号については、実施の形態1と同様である。接続回線種別は、ビル管理番号に対応する拠点200のデータ送信装置201とデータ収集システム100とを接続する通信回線300の種別のうち、指定された時間帯に利用すべき通信回線300の種別である。
【0069】
図5を用いて、本実施の形態に係るデータ収集システム100の動作(本実施の形態に係るデータ収集方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)について説明する。
【0070】
ステップS101については、実施の形態1と同様である。
【0071】
ステップS102において、特定部101は、拠点データベース111から、入力装置193により指定された拠点200と日時を含む時間帯とに対応する通信回線300の種別(図2の接続回線種別、回線番号)を特定する。特定部101は、実施の形態1と同様に、機能データベース112から、入力装置193により指定されたビル管理データの種類に対して利用可能な通信回線300の種別(図2の利用可能回線)と利用可能な時間帯(図2の利用可能時間帯)を特定する。そして、特定部101は、拠点データベース111から特定した通信回線300の種別が、入力装置193により指定された日時に利用可能かを判断する。
【0072】
ステップS103〜S106については、実施の形態1と同様である。
【0073】
上記のように、本実施の形態によれば、時間帯による通信回線300の通信料金や通信量制限や混雑度等の違いを考慮した最適な通信回線300を選択することが可能となる。
【0074】
なお、拠点データベース111で、時間帯の代わりに、優先度を指定してもよい。この場合、ステップS102において、特定部101は、拠点データベース111から、入力装置193により指定された拠点200に対応する通信回線300の種別のうち、現在利用可能であって、かつ、優先度が最も高いものを特定する。
【0075】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【符号の説明】
【0076】
100 データ収集システム、101 特定部、102 送信部、103 受信部、111 拠点データベース、112 機能データベース、113 回線種別データベース、114 圧縮率データベース、121 入力情報、122 データ送信方法指示ファイル、131 利用可否判断処理、132 データ送信方法指示処理、191 処理装置、192 記憶装置、193 入力装置、194 出力装置、200 拠点、201 データ送信装置、300 通信回線、901 LCD、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 HDD、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と個別の通信回線により接続され、拠点ごとにデータ送信装置から通信回線を介してデータを収集するデータ収集システムであって、
拠点ごとに通信回線の種別を示す回線種別情報と、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率を指定する圧縮率情報とを記憶する記憶装置と、
前記複数の拠点のいずれかを指定する入力を受け付ける入力装置と、
前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点に対応する通信回線の種別を特定し、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率を特定する特定部と、
前記特定部により特定された圧縮率でデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する指示情報を処理装置により生成し、前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置に対し、生成した指示情報を送信する送信部と、
前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置から、前記送信部により送信された指示情報に基づいて送信されたデータを受信する受信部と
を備えることを特徴とするデータ収集システム。
【請求項2】
前記記憶装置は、前記圧縮率情報として、通信回線の種別と時間帯との組み合わせごとにデータの圧縮率を指定する情報を記憶し、
前記入力装置は、前記複数の拠点のいずれかを指定するとともに日時を指定する入力を受け付け、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別と前記入力装置により指定された日時を含む時間帯とに対応するデータの圧縮率を特定することを特徴とする請求項1のデータ収集システム。
【請求項3】
前記データ収集システムは、前記複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と2つ以上の個別の通信回線により接続され、
前記記憶装置は、前記回線種別情報として、拠点と時間帯との組み合わせごとに通信回線の種別を指定する情報を記憶し、
前記入力装置は、前記複数の拠点のいずれかを指定するとともに日時を指定する入力を受け付け、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点と前記入力装置により指定された日時を含む時間帯とに対応する通信回線の種別を特定することを特徴とする請求項1のデータ収集システム。
【請求項4】
前記記憶装置は、前記圧縮率情報として、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率とともにデータの圧縮方式を指定する情報であり、指定するデータの圧縮率が所定の比率未満であればデータの圧縮方式を可逆圧縮方式とし、指定するデータの圧縮率が所定の比率以上であればデータの圧縮方式を非可逆圧縮方式とする情報を記憶し、
前記特定部は、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率とデータの圧縮方式とを特定し、
前記送信部は、前記指示情報として、前記特定部により特定された圧縮率と圧縮方式とでデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する情報を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかのデータ収集システム。
【請求項5】
複数の拠点の各々に設置されたデータ送信装置と個別の通信回線により接続され、拠点ごとにデータ送信装置から通信回線を介してデータを収集するコンピュータであって、拠点ごとに通信回線の種別を示す回線種別情報と、通信回線の種別ごとにデータの圧縮率を指定する圧縮率情報とを記憶する記憶装置と、前記複数の拠点のいずれかを指定する入力を受け付ける入力装置とを備えるコンピュータを、
前記記憶装置に記憶された回線種別情報から、前記入力装置により指定された拠点に対応する通信回線の種別を特定し、前記記憶装置に記憶された圧縮率情報から、特定した通信回線の種別に対応するデータの圧縮率を特定する特定部と、
前記特定部により特定された圧縮率でデータを圧縮して前記特定部により特定された種別の通信回線を介して送信するように指示する指示情報を処理装置により生成し、前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置に対し、生成した指示情報を送信する送信部と、
前記入力装置により指定された拠点に設置されたデータ送信装置から、前記送信部により送信された指示情報に基づいて送信されたデータを受信する受信部
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−213035(P2012−213035A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77598(P2011−77598)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】