データ喪失を最小化するために、信号のデータ領域をパンクチャする方法および装置
パンクチャがコードブロックに対して同じように悪影響を与えるように、異種の技術の信号の送信または抑制のために、リソース・ブロックにおけるコードブロックをパンクチャすることを容易にする方法および装置が提供される。コードブロックは、次のデータ・シンボルに移動する前に、所与のデータ・シンボルにおける周波数にわたって順にマップされうる。この点に関し、異種の技術の信号を送信するために、データ・リソース・ブロックにおいて、周波数にわたって、およびデータ・シンボルにわたって、実質的に等しく配置されたデータ・リソース要素を用いることは、関連するコードブロックに対するパンクチャの悪影響を実質的に等化しうる。さらに、リソースが、パンクチャに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス、帯域幅要件、データ・レート要件、またはサービス品質要件を有するデバイス、一定のランクまたは形状を持つデバイス等に割り当てられうる。さらに、コードブロックを生成するために、パンクチャおよびこのパフォーマンスに対する影響に少なくとも部分的に基づいて、変調および符号化スキームが選択されうる。
【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、本明細書において参照によって明確に組み込まれ本願の譲受人に譲渡された2009年10月5日出願の“データ喪失を最小化するLTEアドバンスト目的のためのレガシーUEデータ領域の効率的なパンクチャ”(EFFICIENT PUNCTURING OF LEGACY UE DATA REGION FOR LTE-ADVANCED PURPOSE TO MINIMIZE DATA LOSS)と題された仮出願61/248,805号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、信号をデータ領域にパンクチャすることに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発された。一般的な無線通信システムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。さらに、これらシステムは、例えば第3世代パートナシップ計画(3GPP)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、イボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)等のような仕様に準拠しうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートすることができる。モバイル・デバイスはおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。さらに、モバイル・デバイスは、ピア・ツー・ピア無線ネットワーク構成で、他のモバイル・デバイスと(および/または基地局が他の基地局と)通信することができる。
【0005】
さらに、例えば、基地局は、例えば周波数対時間部分のように、通信のためのリソースをもモバイル・デバイスに割り当てうる。例において、基地局は、データ通信および(このデータ通信に関連しうる)制御データのためのリソースを割り当てうる。そして、基地局は、このリソースによる送信のために、データをコードワード(または、コードワードに対応する複数のコードブロック)に符号化しうる。さらに、基地局は、モバイル・デバイスに基準信号を送信しうる。例において、モバイル・デバイスは、基準信号を測定し、基準信号の品質に関するフィードバックを基地局へレポートしうる。1つの例において、基地局は、このフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイスにリソースを割り当てうる。基地局は、おのおののアンテナのために基準信号を送信しうることが認識されるべきである。さらに、例えば、基地局は、異なる技術を用いて、モバイル・デバイスからの通信をサポートしうる。そして、通信のために、同じ周波数空間で動作しうる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、これら態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様の打ちのいくつかの概念を表すことである。
【0007】
1または複数の実施形態および対応する開示によれば、さまざまな態様が、パンクチャによって引き起こされるデータ・リソースでの喪失を最小化しながら、(例えば、異種の技術に関連する信号のような)異種の信号を用いて、データ・リソースをパンクチャすることに関連して記載されている。例えば、データ・リソースがパンクチャされ、このパンクチャに少なくとも部分的に基づいて、デバイスへ割り当てられうる。例えば、パンクチャされないリソースは、喪失をさらに少なくするために、信号を処理しないデバイス(例えば、レガシーまたは別の技術のデバイス)、一定の帯域幅要件、データ・レート要件、またはサービス品質要件を持つデバイス、一定のランクや形状のデバイス等に割り当てられうる。
【0008】
さらに、例えば、異種の信号を送信するためにパンクチャされるリソースは、データ・リソースに対して実質的に等しく悪影響を与えるように、ある期間中、関連する周波数帯域において、および/または、関連するサブセット期間において、実質的に等間隔に配置されうる。この点に関し、例えば、データ・リソースに対して、異種の信号によって引き起こされる喪失は、データ・リソースの所与の部分について実質的に等しくなりうる。さらに、例において、データ・リソースでデータを符号化するために、変調および符号化スキームが、パンクチャに少なくとも部分的に基づいて選択されうる。したがって、例えば、データ・リソースのパフォーマンスは、データ・リソースのうち最もパンクチャされた部分のパフォーマンスを推定することに少なくとも部分的に基づいて推定されうる。そして、推定されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて、MCSが選択されうる。さらに、例えば、信号が送信されないようにデータ・リソースを抑制するために、リソース・パンクチャが使用されうる。
【0009】
例によれば、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定することを含む、無線通信のための方法が提供される。この方法はまた、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てることをも含む。
【0010】
別の態様では、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、1または複数のデバイスへリソースを割り当てるための無線通信装置が提供される。この少なくとも1つのプロセッサはさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるように構成されている。さらに、無線通信装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0011】
さらに別の態様では、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定する手段を含む、1または複数デバイスにリソースを割り当てるための装置が提供される。この装置はさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる手段を含む。
【0012】
さらに別の態様では、信号を抑制または送信するために、コードブロックをパンクチャするコンピュータ・プログラム製品が提供される。これは、少なくとも1つのコンピュータに対して、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定させるための命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を含む。このコンピュータ読取可能な媒体は、少なくとも1つのコンピュータに対して、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てさせるための命令群を含む。
【0013】
さらに、態様では、1または複数のデバイスにリソースを割り当てるための装置が提供される。この装置は、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定するパンクチャ構成要素を含む。この装置はさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるリソース割当構成要素を含む。
【0014】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの極く一部しか示しておらず、本説明は、そのような態様およびそれらの均等物の全てを含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
開示された態様は、以下において、同一符号が同一要素を示す添付図面と連携して説明され、開示された態様を、限定することなく、例示するために提供される。
【図1】図1は、無線ネットワークにおけるさまざまなデバイスと通信するためのシステム例を図示する。
【図2】図2は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャするためのシステム例を図示する。
【図3】図3は、異種の信号を送信または抑制するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にするシステム例を図示する。
【図4】図4は、異種の信号がコードブロックへパンクチャされ送信されるリソース要素を有するリソース・ブロック例を図示する。
【図5】図5は、パンクチャされたリソースのセットに少なくとも部分的に基づいて、リソースを割り当てることを容易にする方法例を図示する。
【図6】図6は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にする方法例を図示する。
【図7】図7は、多くのデータ・リソース要素で多くの信号を送信するための方法例を図示する。
【図8】図8は、パンクチャされたコードブロックにしたがってリソースをスケジュールすることを容易にする方法例を図示する。
【図9】図9は、パンクチャされたリソースのセットに少なくとも部分的に基づいてリソースを割り当てるためのシステム例を図示する。
【図10】図10は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にするシステム例を図示する。
【図11】図11は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう典型的な無線通信システム例を図示する。
【図12】図12は、本明細書に記載されたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、そのような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
【0017】
本明細書でさらに説明するように、1または複数のデバイスとの通信のために使用されるデータ・リソースのセットが、異種の信号(例えば、異種の技術に関連する信号)を送信するためにパンクチャされうる。データ・リソースのセットは、データ・リソースにわたるパンクチャのパフォーマンス悪影響を最小化するために選択されうる。1つの例において、1または複数のデバイスのためのデータ・リソースへのデータ・マッピングが、周波数位置の順に、その後、時間にわたって実行されうる。したがって、信号を送信するために選択されたデータ・リソースのセットは、周波数および時間に関して、データ・リソースにわたって実質的に均等でありうる(例えば、このセット内のデータ・リソースは、実質的に等間隔に配置されうる)。この点に関し、1または複数のデバイスと通信するために使用されるデータ・リソースは、この信号の送信によって同様に悪影響を受ける。
【0018】
さらに、例えば、新たな信号を送信するために選択されたデータ・リソースのセットを考慮して、異種の信号を送信することの悪影響をさらに緩和するために、データ・リソースのセットを回避するように、1または複数のデバイスのためのデータ・リソースがスケジュールされうる。例えば、このようなデータ・リソース・スケジューリングは、新たな信号を処理することができないデバイス、一定の帯域幅要件、データ・レート要件、および/または、サービス品質(QoS)要件を持つデバイス、一定のランクのデバイス、一定の形状のデバイス等のためでありうる。さらに、例えば、割り当てられたリソースのセット、データ・リソースのうち最もパンクチャされたセットについて推定されたパフォーマンス等に少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために、変調および符号化スキーム(MCS)が選択されうる。さらに、例において、逆に、パンクチャされたリソースで送信が生じないように、パンクチャされたリソースが抑制されうる。
【0019】
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、限定される訳ではないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのようなコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行可能である。これら構成要素は、例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
【0020】
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは、無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末との通信のために利用され、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNB)、あるいはその他いくつかの用語で称されうる。
【0021】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0022】
本明細書に記述された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト」(3GPP)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト2」(3GPP2)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
【0023】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0024】
図1を参照して、レガシー・デバイスおよび非レガシー・デバイスをサポートする無線通信システム100が例示される。システム100は、レガシー・デバイス104と通信しうる基地局102と、(図示しない)無線ネットワークへアクセスを提供するデバイス106とを含む。例えば、基地局102は、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、または類似の基地局、中継ノード、モバイル基地局、(例えば、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック・モードでレガシー・デバイス104および/またはデバイス106と通信する)UE、これらの一部、および/または、1または複数の異種のデバイスに、無線ネットワークへのアクセスを提供する実質的に任意のデバイスでありうる。さらに、例えば、レガシー・デバイス104およびデバイス106はおのおの、UE、モデム(またはその他のテザー・デバイス)、これらの一部、または、例えば、中継ノード、モバイル基地局またはその他の基地局等のような無線ネットワークへのアクセスを受信しうる実質的に任意のデバイスでありうる。レガシー・デバイス104およびデバイス106は、異なる技術タイプまたはレビジョンからなるので、類似のリソース・セットの異なる定義をサポートしうる。
【0025】
例によれば、基地局102は、データ・リソースで、レガシー・デバイス104(および/または、1または複数のさらなるレガシー・デバイス)と通信しうる。説明するように、例えば、データ・リソースは、周波数対時間部分に関連しうる。基地局102はまた、データ・リソースで、デバイス106と通信しうる。そして、データ・リソースで、レガシー・デバイス104およびデバイス106を独立してスケジュールし、おのおのに対して個別のデータ・リソースを提供する。しかしながら、基地局102はさらに、データ・リソースで、デバイス106、および/または、デバイス106と同一または類似の技術のその他のデバイスへ基準信号を送信しうる。基準信号は、レガシー・デバイス104によって処理されない。この点に関し、基地局102は、基準信号を、データ・リソースへパンクチャしうる。これは、レガシー・デバイス104との通信に悪影響を与えうる。
【0026】
レガシー・デバイス104との通信にもたらされた喪失を最小化するために、基地局102は、周波数および時間に関して実質的に等しくデータ・リソースをパンクチャしうる。したがって、例えば、おのおののが周波数対時間部分によって定義されている1または複数のリソース・ブロック内に、レガシー・デバイスへのデータ送信のために、多くのリソース要素が確保されていると仮定すると、基地局102は、デバイス106、および/または、デバイス106と同じ技術の他のデバイスのために、基準信号を送信するための1または複数のリソース・ブロックで、実質的に等しく配置されたリソース要素を利用し、このリソース要素で、送信のために以前にスケジュールされたデータを効率的にパンクチャする。パンクチャは、一定のリソース要素での送信のためにスケジュールされたデータを、(例えば、上記例における基準信号に関連するデータのような)別のデータとの交換を称しうる。
【0027】
例えば、基地局102は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106のためのデータを、1または複数のコードワードに符号化しうる。1または複数のコードワードは、複数のリソース要素による送信のために、1または複数のコードブロックに分離されうる。例えば、おのおののコードブロックは、独立した符号化、誤り検出(例えば、巡回冗長検査)等を有しうる。この例では、コードブロックをパンクチャすることは、リソース要素に対応するコードブロック内の少なくとも1つの値を、別の値に交換することを称しうる。さらに、例えば、基地局102は、ある期間の次のサブセットに移動する前に、(例えば、データ・シンボルのような)所与の期間のサブセットのために、周波数順に、複数のリソース要素でコードブロックをマップしうる。したがって、周波数にわたって、および、ある期間のおのおののサブセットにわたってリソース要素を均等にパンクチャすることによって、コードブロックのおのおのに対して同じ悪影響となりうる。
【0028】
別の例において、基地局102は、基準信号を送信するために基地局102によってパンクチャされるデータ・リソースを回避することに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104にリソースを割り当てうる。したがって、基準信号送信によって引き起こされるレガシー・デバイス104に対する悪影響は、この点においても同様に緩和されうる。さらに、例えば、基地局102は同様に、レガシー・デバイス104またはデバイス106の帯域幅要件、データ・レート要件、および/または、QoS要件、これらのランクまたは形状等にしたがってパンクチャされるデータ・リソースを回避するために、レガシー・デバイス104またはデバイス106へリソースを割り当てうる。さらに、例えば、基地局102は、パンクチャすることに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータを符号化するためのMCSを選択しうる。したがって、例えば、基地局102は、(例えば、最もパンクチャされたコードブロックのためのデータ・レートを達成するために)最もパンクチャされたコードブロックの期待されるパフォーマンスを推定しうる。そして、推定されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいてMCSを選択しうる。さらに別の例では、レガシー・デバイス104またはデバイス106にデータが送信されないように、基地局102は、パンクチャされたリソースを抑制しうる。
【0029】
図2に移って、異種の技術の信号を送信するため、または、送信を抑制するために、データ・リソースをパンクチャすることを容易にする無線通信システム200の例が例示される。システム200は、基地局102を備える。基地局102は、説明するように、例えばレガシー・デバイス104およびデバイス106のような複数のデバイスへネットワーク・アクセスを提供しうる。基地局102は、基地局102と通信するために1または複数のデバイスにリソースのセットを割り当てるリソース割当構成要素202と、1または複数のデバイスに通信するための1または複数のコードワードを生成するために、データにMCSを適用する符号化構成要素204と、1または複数のコードワードをリソースのセットの一部に関連付けるマッピング構成要素206とを含みうる。基地局102はまた、異種の技術の信号を、1または複数のコードワードのうちの少なくとも1つにパンクチャするパンクチャ構成要素208と、1または複数のコードワードをリソースのセットで送信する送信構成要素210とを備えうる。
【0030】
例によれば、リソース割当構成要素202は、通信するために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。例えば、リソースは、基地局102からデータを受信するために、例えば物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のようにレガシー・デバイス104および/またはデバイス106(および/またはその他のデバイス)によって共有される論理チャネルに関連しうる。リソース割当構成要素202はまた、制御データ・リソース、および/または、アップリンク・データ・リソースおよび制御データ・リソースを、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ割り当てうる。さらに、例えば、リソース割当構成要素202は、レガシー・ネットワーク仕様にしたがって、レガシー・デバイス104へリソースを割り当てうる。リソース割当構成要素202はさらに、例えば、リソースをパンクチャすることに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へリソースを割り当てうる。さらに、符号化構成要素204は、1または複数のコードワードを生成するために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ送信するために、データへMSCを適用しうる。例えば、MCSは、(例えば、データ・レートに少なくとも部分的に基づいて)レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータのビットから、1または複数のコードワードを生成するために、符号化構成要素204によって使用されうる。
【0031】
さらに、例えば、マッピング構成要素206は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ送信するために、1または複数のコードワードを、割り当てられたリソースに関連付けうる。1つの例において、符号化構成要素204は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106における符号化能力に少なくとも部分的に基づいて、所与のコードワードを備える1または複数のコードブロックを生成しうる。さらに、マッピング構成要素206は、コードブロックを、割り当てられたリソース部分にマップしうる。1つの例において、割り当てられたリソースは、説明するように、多くのリソース要素を備えうる。そして、マッピング構成要素206は、複数のリソース要素にわたって、コードブロックを、周波数において、次に、時間において順にマップしうる。さらに、パンクチャ構成要素208は、(例えば、コードブロックの一部がマップされる1または複数のリソース要素で、)異種の技術に関連する信号を、コードブロックの一部にパンクチャしうる。
【0032】
さらに、1つの例において記載されるように、パンクチャ構成要素208は、コードブロックへの悪影響を最小化するために、関連するリソース要素において、周波数において実質的に等しく、および/または、時間において実質的に等しく、コードブロックの一部へパンクチャしうる。したがって、例えば、複数の隣接するまたは隣接しないリソース要素を含むリソース・ブロックを仮定すると、パンクチャ構成要素208は、パンクチャされたリソース要素が、周波数において、および/または、(例えば、本明細書に説明するようなデータ・シンボル、サブフレーム等のような)期間において、リソース・ブロック内で実質的に等間隔に配置されるように、リソース要素内のコードブロックをパンクチャしうる。1つの例において、パンクチャ構成要素208は、ハードコーディング、設定、仕様等から、パンクチャ・パターンを取得しうる。このパンクチャ・パターンは、例えば、送信するシンボル数、利用可能なリソース要素、その他のリソース・ブロック設定情報等に少なくとも部分的に基づいて、どのリソース要素をパンクチャするかに関連する指示を含みうる。例えば、これは、時間とともに変わりうるので、パンクチャすることは、異なるリソース・ブロックについて動的でありうる。例えば、リソース割当構成要素202は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。さらに、例えば、符号化構成要素204は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータを符号化するためのMCSを選択しうる。
【0033】
別の例において、パンクチャ構成要素208は、例えば、期間にわたって送信する信号数に少なくとも部分的に基づいて、リソース要素を選択しうる。1つの例において、リソース・ブロックが、データの送信に特化された60のリソース要素を含んでおり、リソース・ブロックで6つの信号が送信されるべきである場合、パンクチャ構成要素208は、これら6つの信号を送信するために、0、10、20、30、40、50からなるインデクスを有するリソース要素(および/または、例えば1、11、21、31、41、51からなるリソース要素のシフト等)におけるコードブロックをパンクチャしうる。これによって、パンクチャ要素208によってパンクチャされたリソース要素は、6つの信号を送信するために、リソース・ブロック内に実質的に等間隔に配置されるようになる。別の例において、パンクチャ構成要素208は、データ・シンボル内の位置にしたがって、所与のデータ・シンボルにおけるリソース要素を選択しうる(例えば、リソース・ブロック内の1または複数のデータ・シンボルにおいてインデクス0を有する、パンクチャするためのリソース要素を選択しうる)。
【0034】
したがって、1つの例において、パンクチャ構成要素208は、(例えば、1または複数のリソース・ブロック内の)リソース要素の数を、信号の数で除すること、および、信号を送信するために選択されたリソース要素間の間隔を決定するためにこの結果を用いること、に少なくとも部分的に基づいて、信号を送信するためのリソース要素を決定しうる。さらに、例えば、この除算の結果得られた余りがドロップされ、信号を送信するために次の1または複数のリソース・ブロックにおけるリソース要素をオフセットするため等に使用されうる。別の例において、パンクチャ構成要素208は、信号が、リソース・ブロックにわたって、データ・シンボル毎に1つのリソース要素で送信されるか(例えば、データ・シンボル数で除された信号数が、1以下であるか)を判定することに少なくとも部分的に基づいて、信号を送信するためのリソース要素を決定しうる。もしも送信されるのであれば、パンクチャ構成要素208は、リソース・ブロック内のデータ・シンボルにおいて、信号を実質的に等しく分散しうる。送信されないのであれば、パンクチャ構成要素208は、1または複数のデータ・シンボル内で複数のリソース要素をパンクチャすることによって、信号をペアにすることを決定する。したがって、例えば、パンクチャ構成要素208は、(例えば、パンクチャされたリソース要素が、データ・シンボル内で等しく配置されるように)所与のデータ・シンボル内でリソース要素を実質的に等しくパンクチャするように決定しうる。
【0035】
さらに、この点では、少なくとも、パンクチャするために利用可能なリソース要素は、所与のリソース・ブロック、サブフレーム、ラジオ・フレーム等において変化しうるので、リソース要素のセットを選択することは、所与の期間の間、動的に実行されうる。さらに、例えば、パンクチャ構成要素208は、複数のリソース・ブロックにおけるリソース要素において、同様に、パンクチャを配置しうる。さらに、1つの例において、異種の技術の信号は、基地局102のおのおののアンテナ・ポートのために送信された基準信号でありうる。したがって、例えば、パンクチャ構成要素208は、アンテナ・ポートの数、アンテナ・ポートに関連する指定された密度等に少なくとも部分的に基づいて、所与の期間において送信する信号の数を決定しうる。したがって、その後、パンクチャ構成要素208は、説明するように、対応するリソース要素を利用することによって、コードワードにおける基準信号をパンクチャしうる。
【0036】
また別の例では、所与のリソース・ブロックにおける1つのリソース要素で1つの信号を送信するために、パンクチャ構成要素208は、以下の式にしたがって、パンクチャされたリソース要素を決定しうる。(12k+freq_offset,πs(k))、ここで、kは、リソース・ブロック・インデクスであり、πsは、可能なデータ・シンボルの範囲(例えば、以下に説明するように、制御データのために確保されておらず、および/または、レガシー基準信号を送信するために使用されていないシンボル)であり、sは、サブフレーム・インデクスであり、freq_offsetは、セルおよび/またはアンテナ・ポートおよび/またはその他のパラメータに依存しうる初期オフセットである。さらに、例において、パンクチャ構成要素208は、符号化構成要素204によって選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、パンクチャするためのリソースのセットを選択しうる。
【0037】
何れの場合であれ、送信構成要素210は、パンクチャされていないリソース要素にマップされたコードブロックを送信しうる。そして、信号送信のためにパンクチャされたリソース要素で、異種の技術の信号を送信しうる。一例において、レガシー・デバイス104は、パンクチャされたコードブロックを受信した場合、他のリソース要素で受信したデータに少なくとも部分的に基づいてコードブロックを適切に復号しうることが認識されるべきである。さらに、前述したように、パンクチャ構成要素208は、抑制のために、コードブロックをパンクチャしうる。これによって、送信構成要素210は、コードブロックのうち、パンクチャされた部分に対応するリソース要素で送信することを控えうる。例えば、これらの信号は、デバイス106が、チャネル・フィードバックをレポートするために利用しうるLTEリリース10で送信されるチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)に関連しうる。したがって、CSI−RSは、その他のRSのように低密度かつ低頻度で送信されうる。なぜなら、CSI−RSは、フィードバック目的のためにチャネルを測定するために使用されるからである。
【0038】
図3を参照して、異種の技術に関連する信号をパンクチャする、または、データ・リソースのセットにおける抑制のための無線通信システム300の例が例示される。システム300は、無線ネットワーク・アクセスを提供するために、例えばレガシー・デバイス104またはデバイス106のような複数のデバイスと通信しうる、説明したような基地局102を含む。基地局102は、基地局102と通信するために、1または複数のデバイスに、リソースのセットを割り当てるリソース割当構成要素202と、1または複数のデバイスに通信するための1または複数のコードブロックを生成するためにデータにMCSを適用する符号化構成要素204と、異種の技術の信号を、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも1つのへパンクチャするパンクチャ構成要素208と、1または複数のコードブロックを、リソースのセットで送信する送信構成要素210とを含みうる。基地局102はさらに、デバイスに関連する1または複数のパラメータを取得しうるデバイス・パラメータ決定構成要素302と、パンクチャすることに基づいて、コードブロックのうちの1または複数またはコードブロックの一部に関連するパフォーマンス・パラメータを計算しうるパフォーマンス推定構成要素304とを含みうる。
【0039】
例によれば、リソース割当構成要素202は、通信のために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。例えば、LTEシステムまたは類似のシステムでは、基地局102は、ラジオ・フレームでレガシー・デバイス104(および/またはさらなるレガシー・デバイス)と通信しうる。ラジオ・フレームは、ラジオ・フレームを規定する期間のサブセットにおける周波数帯域のうちの実質的に同じ部分を含みうる1または複数のサブフレームを備えうる。おのおののサブフレームは、多くのデータ・シンボルを含みうる。これらデータ・シンボルはさらに、周波数帯域を占有する期間のサブセットの一部である。例えば、LTEでは、1つのサブフレームは1ミリ秒毎に送信され、通常のサイクリック・プレフィクス(CP)モードでは、14の直交周波数分割多重(OFDM)システムを含みうる。さらに、リソース・ブロックは、サブフレーム上の周波数の部分として定義されうる。これによって、おのおののサブフレームは、周波数で定義された複数のリソース・ブロックを有しうるようになる。おのおののリソース・ブロックは、複数のリソース要素を有しうる。これらは、おのおの、リソース・ブロックのデータ・シンボルにおける周波数サブキャリアに関連しうる。LTEの通常のCPモードでは、例えば、リソース・ブロックは、14のデータ・シンボルに12のサブキャリアを含みうる。ここでは、おのおののデータ・シンボルにおけるおのおののサブキャリアがリソース要素である(例えば、この例では、168のリソース要素である)。
【0040】
さらに、例えば、おのおののサブフレームの一部(例えば、またはリソース・ブロック)は、レガシー・デバイス104および/またはその他のレガシー・デバイスとの制御データ通信のために確保されうる。LTEでは、例えば、最初のn個のOFDMシンボルが制御データのために確保される。ここで、0≦n≦3である。さらに、LTEサブフレームのうちのいくつかのOFDMシンボルが、レガシー・デバイス104へ基準信号を送信するために使用されうる。したがって、例えば、制御データに関係するリソース要素は、異種の技術の信号を送信するのためのリソース要素を決定する際に回避されうる。さらに、レガシー基準信号が送信されるデータ・シンボルも同様に回避されうる。この点に関して、パンクチャ構成要素208は、前述したように、制御データのために確保されたリソース要素をカウントしないこと、および、レガシー基準信号が送信されるシンボルを回避すること、に少なくとも部分的に基づいて、異種の技術の信号を実質的に等しく配置するためのリソース要素の数を決定しうる。
【0041】
上述したように、パンクチャ構成要素208は、異種の技術に関連する信号を(例えば、デバイス106またはその他のデバイスへ)送信するために、または、抑制するために、レガシー・デバイス104および/またはその他のレガシー・デバイスに割り当てられたリソース部分をパンクチャしうる。さらに、例えば、リソース割当構成要素202は、パンクチャ構成要素208からパンクチャされるべきリソース要素を示すインジケーションを受信しうる。例えば、これは、(例えば、所与のリソース・ブロックまたはリソース・ブロックのセットにわたり、n個のリソース・ブロック毎のような、ここで、nは正の整数)多くのリソース・ブロック等にわたり、(例えば、おのおののリソース・ブロックが反復する)リソース要素においてパンクチャされるべきリソース要素に関連しうる。さらに、パンクチャ構成要素208は、説明するように、パンクチャするためのリソース要素を選択すること等によって、受信された、または、決定されたパンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、インジケーションを生成しうる。この点では、リソース割当構成要素202は、パンクチャされたリソース要素を回避するリソースをレガシー・デバイス104へ割り当てうる。
【0042】
別の例において、デバイス・パラメータ決定構成要素302は、例えばレガシー・デバイス104および/またはデバイス106のようなデバイスに関連する1または複数のパラメータを取得しうる。例えば、1または複数のパラメータは、デバイスの帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件に関連しうる。この例において、リソース割当構成要素202は、パンクチャ・パターンおよび/またはこれら要件に少なくとも部分的に基づいて、デバイスにリソースを割り当てうる。例えば、リソース割当構成要素202は、高い帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件を持つデバイスへリソースを割り当てる際に、(例えば、パンクチャ・パターンによって示されるように)パンクチャされたリソースを回避しうる。また別の例において、デバイス・パラメータ決定構成要素302は、デバイスのランクまたは形状や、選択されたMCS等を取得しうる。そして、リソース割当構成要素202は、(例えば、高いランクのデバイスへリソースを割り当てるために、パンクチャされたリソースを回避して)ランク、形状、選択されたMCS等に基づいてリソースを同様に割り当てうる
さらに、例において、符号化構成要素204は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106通信に関連するコードブロックを符号化するためのMCSを選択しうる。1つの例において、これは、(例えば、最もパンクチャされたコードブロックのように)パンクチャされたリソース要素の最大部分を持つコードブロックにおけるパフォーマンスを推定することを含みうる。この例において、パンクチャ構成要素208は、パフォーマンス推定構成要素304へ1または複数の最もパンクチャされたコードブロックを示しうる。そして、パフォーマンス推定構成要素304は、パンチャのレベル(例えば、コードブロックに関連する、パンクチャされたリソース要素の数)、関連するデバイスのデータ・レート要件、ランク要件、形状要件、またはQoS要件、関連するデバイスからレポートされた履歴チャネル情報等に少なくとも部分的に基づいて、最もパンクチャされたコードブロックにおけるパフォーマンスを計算しうる。パフォーマンス推定構成要素304は、パフォーマンス判定基準を符号化構成要素204へ通信しうる。符号化構成要素204は、パフォーマンス判定基準に少なくとも部分的に基づいてMCSを選択しうる。
【0043】
例えば、パフォーマンス推定構成要素304が、所与のMCSを用いて、しきいレベル未満の、最もパンクチャされたコードブロックのパフォーマンス判定基準を推定する場合、符号化構成要素204は、推定されたパフォーマンス・メトリックを少なくともしきいレベルに改善する、関連するデバイス(例えば、レガシー・デバイス104および/または106)のためのMCSを選択するか、または、修正しうる。さらに、別の例において、パフォーマンス推定構成要素304は、パンクチャすることなく、最もパンクチャされたコードブロックの推定されたパフォーマンス判定基準からのしきい差分に少なくとも部分的に基づいて、MCSを選択または修正しうる。1つの例において、パフォーマンス推定構成要素304は、(例えば、コードブロックに適用されたような)パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、所与のMCSを用いて符号化されたコードブロックのうちの1または複数の期待される誤り率を判定しうる。そして、期待される誤り率に少なくとも部分的に基づいて、MCSを選択しうる。したがって、例えば、符号化構成要素204は、最大のMCSを考慮しうる。そして、パフォーマンス推定構成要素304は、デバイス(例えば、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106)の形状または1または複数の判定基準、パンクチャ・パターン等を与えられた最も大きいMCSの期待される誤り率を決定しうる。誤り率がしきいレベル(例えば、10%)を超えている場合、符号化構成要素204は、パフォーマンス推定構成要素304が、期待される誤り率が、しきいレベル以下であると判定するMCSに達するまで、次に大きなMCSを選択するという具合である。
【0044】
図4に移って、異種の技術のタイプの信号を送信するためのパンクチャ・パターンにしたがってパンクチャされた多くのリソース要素を含むリソース・ブロック400、402の例が例示される。説明するように、リソース・ブロック400は、おのおのが12のサブキャリアを備える14のデータ・シンボル(例えば、OFDMシンボル)を有しうる。ここで、おのおののデータ・シンボルにおけるおのおののサブキャリアは、コードブロックがマップされるリソース要素に対応する。説明するように、リソース・ブロック400は、制御データ通信のために確保された最大3つの初期データ・シンボル404を有しうる。そして、残りのデータ・シンボルは、PDSCHまたは類似の共有データ・チャネルに関連しうる。さらに、例えば、リソース・ブロック400は、リソース要素406、および、例えばLTEにおける共通基準信号(CRS)のようなレガシー基準信号を送信するために確保された類似パターンのリソース要素を有しうる。この点に関し、この例では、より重要な信号と干渉しないように、異種の技術タイプのための信号は、制御データのために確保されたシンボルにおいて、あるいは、レガシー基準信号が送信されるシンボルにおいてパンクチャされない。
【0045】
代わりに、説明するように、異種の技術タイプのための信号が、リソース要素408、410、412、414および類似パターンのリソース要素においてパンクチャされる。したがって、例えば、リソース・ブロック400では、同じ信号が、リソース要素408等を備えるデータ・シンボルのうちの2つのリソース要素においてパンクチャされる。リソース要素410、412、414のみならず、同じデータ・シンボル内の類似パターンのリソース要素が、異種の技術の異なる信号を送信するためにパンクチャされる。1つの例において、これら信号は、(例えば、4つのアンテナ・ポートに関連する)4つの異なる基準信号に関連しうる。これらは、リソース・ブロック毎に2つのリソース要素という指定された密度を持つ。したがって、説明するように、リソース・ブロック400のリソース要素は、リソース要素内のコードブロックが、パンクチャによって同じように悪影響を受けるように、実質的に等しくパンクチャされる。この例において、パンクチャされたリソース要素は、周波数において、次に時間において(例えば、データ・シンボルにおいて)実質的に等しく分散される。
【0046】
さらに、リソース・ブロック402は、リソース・ブロック400としてパンクチャされたものと実質的に同じリソース・ブロックを有しうるが、これら信号は、データ・シンボルにわたって分散されうる。したがって、リソース・ブロックは、制御データ領域416と、レガシー基準信号を送信するために確保されたリソース要素とを含む。これらリソース要素は、リソース要素418および同様にパターン化された要素である。制御領域416の後には、リソース要素420および同様にパターン化された要素が、新たな信号を送信するためにパンクチャされる。このリソース・ブロック402では、リソース要素420がパンクチャされ、(例えば、パンクチャされたリソース要素424を持つデータ・シンボルのような)10番目のデータ・シンボルにおけるリソース要素が、同じ信号を送信するために使用される。さらに、説明するように、リソース要素422、424、426と、異なるデータ・シンボルにおいて同様にパターン化されたリソース要素とが、異種の技術の異なる信号を送信するためにパンクチャされる。1つの例において、これら信号は、説明するように、CSI−RSに関連しうる。1つのアンテナ・ポートのCSI−RS送信は、1つのアンテナ・ポートの電力しか使用しないので、このような設計によって、同じOFDMシンボルに存在する他のアンテナ・ポートのCSI−RSの電力上昇のために、1つのアンテナ・ポートのCSI−RS送信において使用されていない他のアンテナ・ポートの電力を使用できるようになる。さらに、説明するように、一例では、リソース要素408、410、412、414、420、422、424、426および同様にパターン化されたリソース要素が、送信を抑制するためにパンクチャされうることが認識されるべきである。
【0047】
リソース・ブロック400、402について図示されたパンクチャ・パターンは、リソース・ブロックにわたって実質的に等しくパンクチャを配置する単に2つの可能なパンクチャ・パターンであることが認識されるべきである。リソース・ブロックにわたって実質的に等しくパンクチャを配置しないパターンを含む実質的に無制限の他のパンクチャ・パターンが可能である。例えば、リソース・ブロックのうちの最低数の時間リソースにしか悪影響を与えないように、単一の所与のデータ・シンボルにおけるリソース要素がパンクチャされうる。何れの場合であれ、リソースが割り当てられうるか、および/または、MSCがパンクチャに少なくとも部分的に基づいて選択されうる。したがって、例えば、MCSは、パンクチャされたデータ・シンボルのリソース要素におけるコードブロックに関連しうる、最もパンクチャされたコードブロックに基づいて選択されうる。
【0048】
図5−8を参照して、他の信号の送信、または、送信の抑制のために、コードブロックをパンクチャすることに関連する方法の例が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、方法は代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることが認識されるべきである。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示されたすべての動作が必要とされる訳ではない。
【0049】
図5に示すように、パンクチャされたリソースのセットにしたがって、デバイスにリソースを割り当てることを容易にする方法500の例が示される。502では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットが、異種の技術の信号の送信のために決定されうる。説明するように、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、受信されたパンクチャ・パターンにしたがって決定されたり、1または複数のパラメータに基づいて選択される等されうる。さらに、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、一例において、データ・リソース・ブロックにわたって実質的に等しく分散されうる。504では、複数のデータ・リソース要素の一部が、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデバイスへ割り当てられうる。したがって、例において、パンクチャされたセットにおけるリソース要素は、例えば、レガシー・デバイスや、一定のQoS要件、帯域幅要件、データ・レート要件、またはその他の要件を有するデバイス等のようなあるデバイスについて回避されうる。さらに、例において、MCSは、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットにも同様に基づいて選択されうる。
【0050】
図6に移って、異種の技術の信号を送信するため、または送信を抑制するために、コードブロックをパンクチャすることを容易にする方法600の例が示される。602では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素が、多くのデバイスに割り当てられうる。例において、データ・リソース・ブロックは、複数のデバイスが通信を受信しうる共有データ・チャネルの一部でありうる。604では、複数のデバイスのデータが、MCSおよび複数のデータ・リソース要素に少なくとも部分的に基づいて、1または複数のコードブロックへ符号化されうる。したがって、例えば、複数のデバイスへの送信のために、1または複数のコードブロックが、データ・リソース要素にマップされうる。説明するように、コードブロックは、所与のデータ・シンボルの周波数の順に、次に、データ・シンボルにわたって、データ・リソース要素上にマップされうる。606では、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも一部が、異種の技術の信号の送信または抑制のためにパンクチャされうる。上述するように、パンクチャすることは、コードブロックに実質的に等しく悪影響を与えうる。この点に関し、パンクチャするためのデータ・リソース要素は、説明するように、周波数において、次に、時間において、データ・リソース要素間で実質的に等しい間隔を有するように選択されうる。さらに、これら信号は、例えばCSI−RS等のような基準信号に関連しうる。さらに、本明細書で説明するように、602では、データ・リソース要素を割り当てることが、パンクチャに基づきうる。
【0051】
図7を参照して、他の信号を持つデータ・リソース要素をパンクチャする方法700の例が例示される。702では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおいて送信する信号の数が決定されうる。説明するように、例えば、信号は、異種の技術のものでありうる。1つの例において、これら信号は、CSI−RSまたは類似の基準信号でありうる。そして、これら信号の数は、説明するように、アンテナ・ポートの数、および、信号を送信するための密度、に少なくとも部分的に基づいて決定されうる。704では、信号を送信するために利用可能なデータ・リソース要素の数が決定されうる。例えば、利用可能なデータ・リソース要素の数は、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおけるデータ・リソース要素の数に関連しうる。そして、説明するように、制御データ送信のために確保されたデータ・リソース要素、レガシー基準信号を送信することに関連するシンボルにおけるデータ・リソース要素等を除外しうる。706では、利用可能な多くのデータ・リソース要素からなるセットが、データ・リソース要素に関連するコードブロックにおける悪影響を等化するための信号数を用いてパンクチャされうる。したがって、説明するように、これは、パンクチャして、周波数において、次に時間においてリソース要素間の間隔を実質的に等しくするために利用可能な多くのデータ・リソース要素からなるセットを、送信する信号数に依存して選択することを含みうる。
【0052】
図8に移って、パンクチャにしたがってリソースを割り当てることを容易にする方法800の例が例示される。802では、異種の技術の信号を送信するための1または複数のデータ・リソース要素が決定されうる。804では、デバイスと通信することに関連する1または複数のパラメータが取得されうる。説明するように、1または複数のパラメータは、デバイスがレガシー・デバイスであるか、デバイスに割り当てられた帯域幅要件、データ・レート要件、または、デバイスのQoS要件、デバイスのランクまたは形状等に関連しうる。806では、リソースは、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデータ・リソース要素を回避するようにデバイスへスケジュールされうる。したがって、説明するように、例えば、他のデバイスまたはしきいレベルに関して高い帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件を持つデバイスは、パンクチャに関連するものとは異なるデータ・リソース要素にスケジュールされうる。一方、その他のデバイスも、このようなリソースにスケジュールされうる。
【0053】
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、説明するように、推論は、コードブロックの悪影響を最小化するようにパンクチャするデータ・リソース要素を選択すること、このパンクチャに基づいて、コードブロックを生成するためのMCSを決定すること、このパンクチャに基づいて、デバイスへリソースを割り当てること等に関してなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」なる用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論あるいはそれらに関連する推理のプロセスを称する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。そのような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1または幾つかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
【0054】
図9を参照して、リソースのうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいてデバイスにリソースを割り当てるシステム900が例示される。例えば、システム900は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム900は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム900は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ902を含む。例えば、論理グループ902は、異種の技術によって信号を送信または抑制するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定するための電子構成要素904を含みうる。説明するように、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、受信されたパンクチャ・パターンにしたがって決定され、1または複数のパラメータに基づいて選択されうる等である。さらに、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、一例において、データ・リソース・ブロックにわたって実質的に等しく分散されうる場合も、あるいは、されない場合もある。
【0055】
さらに、論理グループ902は、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるための電子構成要素906を備えうる。説明するように、パンクチャされたセットにおけるリソース要素は、例えばレガシー・デバイスや、一定のQoS要件、帯域幅要件、データ・レート要件、またはその他の要件を有するデバイス等について回避されうる。さらに、システム900は、電子構成要素904、906に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ908を含みうる。メモリ908の外側にあると示されているが、電子構成要素904、906のうちの1または複数は、メモリ908内に存在しうることが理解されるべきである。
【0056】
図10を参照して、異種の技術の信号の送信または抑制のためにデータ・リソース要素のセットをパンクチャするシステム1000が例示される。例えば、システム1000は、基地局、モバイル・デバイスなどの中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1002を含む。例えば、論理グループ1002は、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素を複数のデバイスへ割り当てるための電子構成要素1004を含みうる。例えば、説明するように、データ・リソース・ブロックは、複数のデバイスのための共有データ・チャネルに関連しうる。さらに、論理グループ1002は、複数のデバイスのためのデータを、MCSおよび複数のデータ・リソース要素に少なくとも部分的に基づいて1または複数のコードブロックへ符号化するための電子構成要素1006を備えうる。
【0057】
説明するように、例えば、電子構成要素1006は、複数のデータ・リソース要素におけるコードブロックを、周波数において、次に時間においてシーケンシャルに(例えば、次のデータ・シンボルに移動する前に、データ・シンボルの周波数において)符号化しうる。さらに、論理グループ1002は、異種の技術の信号の1または複数の異種のデバイスへの送信または抑制のために、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも一部をパンクチャするための電子構成要素1008を備えうる。説明するように、電子構成要素1008は、データ・リソース・ブロックにおいて実質的に等しく配置されたデータ・リソース要素において信号を送信する1または複数のコードブロックをパンクチャしうる。したがって、例えば、電子構成要素1006は、まず周波数で、次に時間で、データ・リソース要素上のコードブロックを符号化しうるので、コードブロックは、実質的に等しく配置されたパンクチャによって同じように悪影響を受ける。さらに、システム1000は、電子構成要素1004、1006、1008に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1010を含みうる。メモリ1010の外側にあるとして示されているが、電子構成要素1004、1006、1008のうちの1または複数は、メモリ1010内に存在しうることが理解されるべきである。
【0058】
図11に示すように、本明細書に記載されたさまざまな実施形態にしたがった無線通信システム1100が例示されている。システム1100は、複数のアンテナ・グループを含むことができる基地局1102を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ1104およびアンテナ1106を含むことができ、別のグループはアンテナ1108およびアンテナ1110を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ1112およびアンテナ1114を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか例示されていないが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局1102はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。それらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えうる。
【0059】
基地局1102は、例えばモバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122のような1または複数のモバイル・デバイスと通信しうる。しかしながら、基地局1102は、モバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが理解されるべきである。モバイル・デバイス1116、1122は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム1100を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス1116は、アンテナ1112およびアンテナ1114と通信している。ここで、アンテナ1112およびアンテナ1114は、順方向リンク1118によってモバイル・デバイス116へ情報を送信し、逆方向リンク1120によってモバイル・デバイス1116から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス1122はアンテナ1104およびアンテナ1106と通信している。ここで、アンテナ1104およびアンテナ1106は、順方向リンク1124でモバイル・デバイス1122へ情報を送信し、逆方向リンク1126でモバイル・デバイス1122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク1118は、逆方向リンク1120によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク1124は、逆方向リンク1126によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用することができる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク1118および逆方向リンク1120は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク1124および逆方向リンク1126は、共通の周波数帯域を使用しうる。
【0060】
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局1102のセクタと称されうる。例えば、基地局1102によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク1118および順方向リンク1124による通信では、基地局1102の送信アンテナは、モバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122のための順方向リンク1118および順方向リンク1124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを適用しうる。また、基地局1102が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス1116、1122に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。さらに、モバイル・デバイス1116、1122は、図示するように、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック技術を用いて互いにダイレクトに通信しうる。例によれば、システム1100は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムでありうる。
【0061】
図12は、無線通信システム1200の例を示す。無線通信システム1200は、簡潔さの目的で、1つの基地局1210と1つのモバイル・デバイス1250とを示している。しかしながら、システム1200は、1より多い基地局、および/または、1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局1210およびモバイル・デバイス1250の例と実質的に同じでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。それに加えて、基地局1210および/またはモバイル・デバイス1250は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1−3、図9−11)、リソース・ブロック(図4)、および/または方法(図5−8)を適用しうることが認識されるべきである。
【0062】
基地局1210では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1212から送信(TX)データ・プロセッサ1214へ提供される。一例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1214は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0063】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、その代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス1250において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1230によって実行または提供される指示によって決定されうる。
【0064】
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1220に提供される。その後、TX MIMOプロセッサ1220は、NT個の変調シンボル・ストリームをNT個の送信機(TMTR)1222t乃至1222aに提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1220は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0065】
おのおのの送信機1222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1222a乃至1222tからのNT個の変調信号は、NT個のアンテナ1224a乃至1224tそれぞれから送信される。
【0066】
モバイル・デバイス1250では、送信された変調信号がNR個のアンテナ1252a乃至1252rによって受信され、受信された信号が、各アンテナ1252からそれぞれの受信機(RCVR)1254a乃至1254rへ提供される。おのおのの受信機1254は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0067】
RXデータ・プロセッサ1260は、NR個の受信機1254からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1260は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1260による処理は、基地局1210におけるTX MIMOプロセッサ1220およびTXデータ・プロセッサ1214によって実行されるものと相補的である。
【0068】
プロセッサ1270は、上述したように、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ1270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
【0069】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ1238によって処理され、変調器1280によって変調され、送信機1254a乃至1254rによって調整され、基地局1210へ送り返される。TXデータ・プロセッサ1238はまた、データ・ソース1236から多くのデータ・ストリームのトラフィック・データを受け取る。
【0070】
基地局1210では、モバイル・デバイス1250からの変調信号が、アンテナ1224によって受信され、受信機1222によって調整され、復調器1240によって復調され、RXデータ・プロセッサ1242によって処理されることにより、モバイル・デバイス1250によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0071】
プロセッサ1230およびプロセッサ1270は、基地局1210およびモバイル・デバイス1250それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1230およびプロセッサ1270はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1232およびメモリ1272に関連付けられうる。プロセッサ1230およびプロセッサ1270はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
【0072】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
【0073】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能な媒体および/またはコンピュータ読取可能な媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
【0074】
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうる ことが注目されるべきである。
【0075】
さらに、説明された態様および/または実施形態の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
【優先権主張】
【0001】
本特許出願は、本明細書において参照によって明確に組み込まれ本願の譲受人に譲渡された2009年10月5日出願の“データ喪失を最小化するLTEアドバンスト目的のためのレガシーUEデータ領域の効率的なパンクチャ”(EFFICIENT PUNCTURING OF LEGACY UE DATA REGION FOR LTE-ADVANCED PURPOSE TO MINIMIZE DATA LOSS)と題された仮出願61/248,805号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
以下の説明は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、信号をデータ領域にパンクチャすることに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発された。一般的な無線通信システムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。さらに、これらシステムは、例えば第3世代パートナシップ計画(3GPP)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、イボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)等のような仕様に準拠しうる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートすることができる。モバイル・デバイスはおのおのの、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。さらに、モバイル・デバイスは、ピア・ツー・ピア無線ネットワーク構成で、他のモバイル・デバイスと(および/または基地局が他の基地局と)通信することができる。
【0005】
さらに、例えば、基地局は、例えば周波数対時間部分のように、通信のためのリソースをもモバイル・デバイスに割り当てうる。例において、基地局は、データ通信および(このデータ通信に関連しうる)制御データのためのリソースを割り当てうる。そして、基地局は、このリソースによる送信のために、データをコードワード(または、コードワードに対応する複数のコードブロック)に符号化しうる。さらに、基地局は、モバイル・デバイスに基準信号を送信しうる。例において、モバイル・デバイスは、基準信号を測定し、基準信号の品質に関するフィードバックを基地局へレポートしうる。1つの例において、基地局は、このフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、モバイル・デバイスにリソースを割り当てうる。基地局は、おのおののアンテナのために基準信号を送信しうることが認識されるべきである。さらに、例えば、基地局は、異なる技術を用いて、モバイル・デバイスからの通信をサポートしうる。そして、通信のために、同じ周波数空間で動作しうる。
【発明の概要】
【0006】
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、これら態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様の打ちのいくつかの概念を表すことである。
【0007】
1または複数の実施形態および対応する開示によれば、さまざまな態様が、パンクチャによって引き起こされるデータ・リソースでの喪失を最小化しながら、(例えば、異種の技術に関連する信号のような)異種の信号を用いて、データ・リソースをパンクチャすることに関連して記載されている。例えば、データ・リソースがパンクチャされ、このパンクチャに少なくとも部分的に基づいて、デバイスへ割り当てられうる。例えば、パンクチャされないリソースは、喪失をさらに少なくするために、信号を処理しないデバイス(例えば、レガシーまたは別の技術のデバイス)、一定の帯域幅要件、データ・レート要件、またはサービス品質要件を持つデバイス、一定のランクや形状のデバイス等に割り当てられうる。
【0008】
さらに、例えば、異種の信号を送信するためにパンクチャされるリソースは、データ・リソースに対して実質的に等しく悪影響を与えるように、ある期間中、関連する周波数帯域において、および/または、関連するサブセット期間において、実質的に等間隔に配置されうる。この点に関し、例えば、データ・リソースに対して、異種の信号によって引き起こされる喪失は、データ・リソースの所与の部分について実質的に等しくなりうる。さらに、例において、データ・リソースでデータを符号化するために、変調および符号化スキームが、パンクチャに少なくとも部分的に基づいて選択されうる。したがって、例えば、データ・リソースのパフォーマンスは、データ・リソースのうち最もパンクチャされた部分のパフォーマンスを推定することに少なくとも部分的に基づいて推定されうる。そして、推定されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて、MCSが選択されうる。さらに、例えば、信号が送信されないようにデータ・リソースを抑制するために、リソース・パンクチャが使用されうる。
【0009】
例によれば、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定することを含む、無線通信のための方法が提供される。この方法はまた、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てることをも含む。
【0010】
別の態様では、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む、1または複数のデバイスへリソースを割り当てるための無線通信装置が提供される。この少なくとも1つのプロセッサはさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるように構成されている。さらに、無線通信装置は、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリを含む。
【0011】
さらに別の態様では、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定する手段を含む、1または複数デバイスにリソースを割り当てるための装置が提供される。この装置はさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる手段を含む。
【0012】
さらに別の態様では、信号を抑制または送信するために、コードブロックをパンクチャするコンピュータ・プログラム製品が提供される。これは、少なくとも1つのコンピュータに対して、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定させるための命令群を有するコンピュータ読取可能な媒体を含む。このコンピュータ読取可能な媒体は、少なくとも1つのコンピュータに対して、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てさせるための命令群を含む。
【0013】
さらに、態様では、1または複数のデバイスにリソースを割り当てるための装置が提供される。この装置は、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定するパンクチャ構成要素を含む。この装置はさらに、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるリソース割当構成要素を含む。
【0014】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方式のうちの極く一部しか示しておらず、本説明は、そのような態様およびそれらの均等物の全てを含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
開示された態様は、以下において、同一符号が同一要素を示す添付図面と連携して説明され、開示された態様を、限定することなく、例示するために提供される。
【図1】図1は、無線ネットワークにおけるさまざまなデバイスと通信するためのシステム例を図示する。
【図2】図2は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャするためのシステム例を図示する。
【図3】図3は、異種の信号を送信または抑制するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にするシステム例を図示する。
【図4】図4は、異種の信号がコードブロックへパンクチャされ送信されるリソース要素を有するリソース・ブロック例を図示する。
【図5】図5は、パンクチャされたリソースのセットに少なくとも部分的に基づいて、リソースを割り当てることを容易にする方法例を図示する。
【図6】図6は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にする方法例を図示する。
【図7】図7は、多くのデータ・リソース要素で多くの信号を送信するための方法例を図示する。
【図8】図8は、パンクチャされたコードブロックにしたがってリソースをスケジュールすることを容易にする方法例を図示する。
【図9】図9は、パンクチャされたリソースのセットに少なくとも部分的に基づいてリソースを割り当てるためのシステム例を図示する。
【図10】図10は、異種の技術の信号を抑制または送信するためにコードブロックをパンクチャすることを容易にするシステム例を図示する。
【図11】図11は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう典型的な無線通信システム例を図示する。
【図12】図12は、本明細書に記載されたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、そのような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
【0017】
本明細書でさらに説明するように、1または複数のデバイスとの通信のために使用されるデータ・リソースのセットが、異種の信号(例えば、異種の技術に関連する信号)を送信するためにパンクチャされうる。データ・リソースのセットは、データ・リソースにわたるパンクチャのパフォーマンス悪影響を最小化するために選択されうる。1つの例において、1または複数のデバイスのためのデータ・リソースへのデータ・マッピングが、周波数位置の順に、その後、時間にわたって実行されうる。したがって、信号を送信するために選択されたデータ・リソースのセットは、周波数および時間に関して、データ・リソースにわたって実質的に均等でありうる(例えば、このセット内のデータ・リソースは、実質的に等間隔に配置されうる)。この点に関し、1または複数のデバイスと通信するために使用されるデータ・リソースは、この信号の送信によって同様に悪影響を受ける。
【0018】
さらに、例えば、新たな信号を送信するために選択されたデータ・リソースのセットを考慮して、異種の信号を送信することの悪影響をさらに緩和するために、データ・リソースのセットを回避するように、1または複数のデバイスのためのデータ・リソースがスケジュールされうる。例えば、このようなデータ・リソース・スケジューリングは、新たな信号を処理することができないデバイス、一定の帯域幅要件、データ・レート要件、および/または、サービス品質(QoS)要件を持つデバイス、一定のランクのデバイス、一定の形状のデバイス等のためでありうる。さらに、例えば、割り当てられたリソースのセット、データ・リソースのうち最もパンクチャされたセットについて推定されたパフォーマンス等に少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために、変調および符号化スキーム(MCS)が選択されうる。さらに、例において、逆に、パンクチャされたリソースで送信が生じないように、パンクチャされたリソースが抑制されうる。
【0019】
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、限定される訳ではないが、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのようなコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行可能である。これら構成要素は、例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
【0020】
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは、無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末との通信のために利用され、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNB)、あるいはその他いくつかの用語で称されうる。
【0021】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを使用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを使用する。XはBを使用する、あるいは、XはAとBとの両方を使用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0022】
本明細書に記述された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用される。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト」(3GPP)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト2」(3GPP2)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
【0023】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュールなどを含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0024】
図1を参照して、レガシー・デバイスおよび非レガシー・デバイスをサポートする無線通信システム100が例示される。システム100は、レガシー・デバイス104と通信しうる基地局102と、(図示しない)無線ネットワークへアクセスを提供するデバイス106とを含む。例えば、基地局102は、マクロセル、フェムトセル、ピコセル、または類似の基地局、中継ノード、モバイル基地局、(例えば、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック・モードでレガシー・デバイス104および/またはデバイス106と通信する)UE、これらの一部、および/または、1または複数の異種のデバイスに、無線ネットワークへのアクセスを提供する実質的に任意のデバイスでありうる。さらに、例えば、レガシー・デバイス104およびデバイス106はおのおの、UE、モデム(またはその他のテザー・デバイス)、これらの一部、または、例えば、中継ノード、モバイル基地局またはその他の基地局等のような無線ネットワークへのアクセスを受信しうる実質的に任意のデバイスでありうる。レガシー・デバイス104およびデバイス106は、異なる技術タイプまたはレビジョンからなるので、類似のリソース・セットの異なる定義をサポートしうる。
【0025】
例によれば、基地局102は、データ・リソースで、レガシー・デバイス104(および/または、1または複数のさらなるレガシー・デバイス)と通信しうる。説明するように、例えば、データ・リソースは、周波数対時間部分に関連しうる。基地局102はまた、データ・リソースで、デバイス106と通信しうる。そして、データ・リソースで、レガシー・デバイス104およびデバイス106を独立してスケジュールし、おのおのに対して個別のデータ・リソースを提供する。しかしながら、基地局102はさらに、データ・リソースで、デバイス106、および/または、デバイス106と同一または類似の技術のその他のデバイスへ基準信号を送信しうる。基準信号は、レガシー・デバイス104によって処理されない。この点に関し、基地局102は、基準信号を、データ・リソースへパンクチャしうる。これは、レガシー・デバイス104との通信に悪影響を与えうる。
【0026】
レガシー・デバイス104との通信にもたらされた喪失を最小化するために、基地局102は、周波数および時間に関して実質的に等しくデータ・リソースをパンクチャしうる。したがって、例えば、おのおののが周波数対時間部分によって定義されている1または複数のリソース・ブロック内に、レガシー・デバイスへのデータ送信のために、多くのリソース要素が確保されていると仮定すると、基地局102は、デバイス106、および/または、デバイス106と同じ技術の他のデバイスのために、基準信号を送信するための1または複数のリソース・ブロックで、実質的に等しく配置されたリソース要素を利用し、このリソース要素で、送信のために以前にスケジュールされたデータを効率的にパンクチャする。パンクチャは、一定のリソース要素での送信のためにスケジュールされたデータを、(例えば、上記例における基準信号に関連するデータのような)別のデータとの交換を称しうる。
【0027】
例えば、基地局102は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106のためのデータを、1または複数のコードワードに符号化しうる。1または複数のコードワードは、複数のリソース要素による送信のために、1または複数のコードブロックに分離されうる。例えば、おのおののコードブロックは、独立した符号化、誤り検出(例えば、巡回冗長検査)等を有しうる。この例では、コードブロックをパンクチャすることは、リソース要素に対応するコードブロック内の少なくとも1つの値を、別の値に交換することを称しうる。さらに、例えば、基地局102は、ある期間の次のサブセットに移動する前に、(例えば、データ・シンボルのような)所与の期間のサブセットのために、周波数順に、複数のリソース要素でコードブロックをマップしうる。したがって、周波数にわたって、および、ある期間のおのおののサブセットにわたってリソース要素を均等にパンクチャすることによって、コードブロックのおのおのに対して同じ悪影響となりうる。
【0028】
別の例において、基地局102は、基準信号を送信するために基地局102によってパンクチャされるデータ・リソースを回避することに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104にリソースを割り当てうる。したがって、基準信号送信によって引き起こされるレガシー・デバイス104に対する悪影響は、この点においても同様に緩和されうる。さらに、例えば、基地局102は同様に、レガシー・デバイス104またはデバイス106の帯域幅要件、データ・レート要件、および/または、QoS要件、これらのランクまたは形状等にしたがってパンクチャされるデータ・リソースを回避するために、レガシー・デバイス104またはデバイス106へリソースを割り当てうる。さらに、例えば、基地局102は、パンクチャすることに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータを符号化するためのMCSを選択しうる。したがって、例えば、基地局102は、(例えば、最もパンクチャされたコードブロックのためのデータ・レートを達成するために)最もパンクチャされたコードブロックの期待されるパフォーマンスを推定しうる。そして、推定されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいてMCSを選択しうる。さらに別の例では、レガシー・デバイス104またはデバイス106にデータが送信されないように、基地局102は、パンクチャされたリソースを抑制しうる。
【0029】
図2に移って、異種の技術の信号を送信するため、または、送信を抑制するために、データ・リソースをパンクチャすることを容易にする無線通信システム200の例が例示される。システム200は、基地局102を備える。基地局102は、説明するように、例えばレガシー・デバイス104およびデバイス106のような複数のデバイスへネットワーク・アクセスを提供しうる。基地局102は、基地局102と通信するために1または複数のデバイスにリソースのセットを割り当てるリソース割当構成要素202と、1または複数のデバイスに通信するための1または複数のコードワードを生成するために、データにMCSを適用する符号化構成要素204と、1または複数のコードワードをリソースのセットの一部に関連付けるマッピング構成要素206とを含みうる。基地局102はまた、異種の技術の信号を、1または複数のコードワードのうちの少なくとも1つにパンクチャするパンクチャ構成要素208と、1または複数のコードワードをリソースのセットで送信する送信構成要素210とを備えうる。
【0030】
例によれば、リソース割当構成要素202は、通信するために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。例えば、リソースは、基地局102からデータを受信するために、例えば物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のようにレガシー・デバイス104および/またはデバイス106(および/またはその他のデバイス)によって共有される論理チャネルに関連しうる。リソース割当構成要素202はまた、制御データ・リソース、および/または、アップリンク・データ・リソースおよび制御データ・リソースを、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ割り当てうる。さらに、例えば、リソース割当構成要素202は、レガシー・ネットワーク仕様にしたがって、レガシー・デバイス104へリソースを割り当てうる。リソース割当構成要素202はさらに、例えば、リソースをパンクチャすることに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へリソースを割り当てうる。さらに、符号化構成要素204は、1または複数のコードワードを生成するために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ送信するために、データへMSCを適用しうる。例えば、MCSは、(例えば、データ・レートに少なくとも部分的に基づいて)レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータのビットから、1または複数のコードワードを生成するために、符号化構成要素204によって使用されうる。
【0031】
さらに、例えば、マッピング構成要素206は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106へ送信するために、1または複数のコードワードを、割り当てられたリソースに関連付けうる。1つの例において、符号化構成要素204は、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106における符号化能力に少なくとも部分的に基づいて、所与のコードワードを備える1または複数のコードブロックを生成しうる。さらに、マッピング構成要素206は、コードブロックを、割り当てられたリソース部分にマップしうる。1つの例において、割り当てられたリソースは、説明するように、多くのリソース要素を備えうる。そして、マッピング構成要素206は、複数のリソース要素にわたって、コードブロックを、周波数において、次に、時間において順にマップしうる。さらに、パンクチャ構成要素208は、(例えば、コードブロックの一部がマップされる1または複数のリソース要素で、)異種の技術に関連する信号を、コードブロックの一部にパンクチャしうる。
【0032】
さらに、1つの例において記載されるように、パンクチャ構成要素208は、コードブロックへの悪影響を最小化するために、関連するリソース要素において、周波数において実質的に等しく、および/または、時間において実質的に等しく、コードブロックの一部へパンクチャしうる。したがって、例えば、複数の隣接するまたは隣接しないリソース要素を含むリソース・ブロックを仮定すると、パンクチャ構成要素208は、パンクチャされたリソース要素が、周波数において、および/または、(例えば、本明細書に説明するようなデータ・シンボル、サブフレーム等のような)期間において、リソース・ブロック内で実質的に等間隔に配置されるように、リソース要素内のコードブロックをパンクチャしうる。1つの例において、パンクチャ構成要素208は、ハードコーディング、設定、仕様等から、パンクチャ・パターンを取得しうる。このパンクチャ・パターンは、例えば、送信するシンボル数、利用可能なリソース要素、その他のリソース・ブロック設定情報等に少なくとも部分的に基づいて、どのリソース要素をパンクチャするかに関連する指示を含みうる。例えば、これは、時間とともに変わりうるので、パンクチャすることは、異なるリソース・ブロックについて動的でありうる。例えば、リソース割当構成要素202は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。さらに、例えば、符号化構成要素204は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106に関連するデータを符号化するためのMCSを選択しうる。
【0033】
別の例において、パンクチャ構成要素208は、例えば、期間にわたって送信する信号数に少なくとも部分的に基づいて、リソース要素を選択しうる。1つの例において、リソース・ブロックが、データの送信に特化された60のリソース要素を含んでおり、リソース・ブロックで6つの信号が送信されるべきである場合、パンクチャ構成要素208は、これら6つの信号を送信するために、0、10、20、30、40、50からなるインデクスを有するリソース要素(および/または、例えば1、11、21、31、41、51からなるリソース要素のシフト等)におけるコードブロックをパンクチャしうる。これによって、パンクチャ要素208によってパンクチャされたリソース要素は、6つの信号を送信するために、リソース・ブロック内に実質的に等間隔に配置されるようになる。別の例において、パンクチャ構成要素208は、データ・シンボル内の位置にしたがって、所与のデータ・シンボルにおけるリソース要素を選択しうる(例えば、リソース・ブロック内の1または複数のデータ・シンボルにおいてインデクス0を有する、パンクチャするためのリソース要素を選択しうる)。
【0034】
したがって、1つの例において、パンクチャ構成要素208は、(例えば、1または複数のリソース・ブロック内の)リソース要素の数を、信号の数で除すること、および、信号を送信するために選択されたリソース要素間の間隔を決定するためにこの結果を用いること、に少なくとも部分的に基づいて、信号を送信するためのリソース要素を決定しうる。さらに、例えば、この除算の結果得られた余りがドロップされ、信号を送信するために次の1または複数のリソース・ブロックにおけるリソース要素をオフセットするため等に使用されうる。別の例において、パンクチャ構成要素208は、信号が、リソース・ブロックにわたって、データ・シンボル毎に1つのリソース要素で送信されるか(例えば、データ・シンボル数で除された信号数が、1以下であるか)を判定することに少なくとも部分的に基づいて、信号を送信するためのリソース要素を決定しうる。もしも送信されるのであれば、パンクチャ構成要素208は、リソース・ブロック内のデータ・シンボルにおいて、信号を実質的に等しく分散しうる。送信されないのであれば、パンクチャ構成要素208は、1または複数のデータ・シンボル内で複数のリソース要素をパンクチャすることによって、信号をペアにすることを決定する。したがって、例えば、パンクチャ構成要素208は、(例えば、パンクチャされたリソース要素が、データ・シンボル内で等しく配置されるように)所与のデータ・シンボル内でリソース要素を実質的に等しくパンクチャするように決定しうる。
【0035】
さらに、この点では、少なくとも、パンクチャするために利用可能なリソース要素は、所与のリソース・ブロック、サブフレーム、ラジオ・フレーム等において変化しうるので、リソース要素のセットを選択することは、所与の期間の間、動的に実行されうる。さらに、例えば、パンクチャ構成要素208は、複数のリソース・ブロックにおけるリソース要素において、同様に、パンクチャを配置しうる。さらに、1つの例において、異種の技術の信号は、基地局102のおのおののアンテナ・ポートのために送信された基準信号でありうる。したがって、例えば、パンクチャ構成要素208は、アンテナ・ポートの数、アンテナ・ポートに関連する指定された密度等に少なくとも部分的に基づいて、所与の期間において送信する信号の数を決定しうる。したがって、その後、パンクチャ構成要素208は、説明するように、対応するリソース要素を利用することによって、コードワードにおける基準信号をパンクチャしうる。
【0036】
また別の例では、所与のリソース・ブロックにおける1つのリソース要素で1つの信号を送信するために、パンクチャ構成要素208は、以下の式にしたがって、パンクチャされたリソース要素を決定しうる。(12k+freq_offset,πs(k))、ここで、kは、リソース・ブロック・インデクスであり、πsは、可能なデータ・シンボルの範囲(例えば、以下に説明するように、制御データのために確保されておらず、および/または、レガシー基準信号を送信するために使用されていないシンボル)であり、sは、サブフレーム・インデクスであり、freq_offsetは、セルおよび/またはアンテナ・ポートおよび/またはその他のパラメータに依存しうる初期オフセットである。さらに、例において、パンクチャ構成要素208は、符号化構成要素204によって選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、パンクチャするためのリソースのセットを選択しうる。
【0037】
何れの場合であれ、送信構成要素210は、パンクチャされていないリソース要素にマップされたコードブロックを送信しうる。そして、信号送信のためにパンクチャされたリソース要素で、異種の技術の信号を送信しうる。一例において、レガシー・デバイス104は、パンクチャされたコードブロックを受信した場合、他のリソース要素で受信したデータに少なくとも部分的に基づいてコードブロックを適切に復号しうることが認識されるべきである。さらに、前述したように、パンクチャ構成要素208は、抑制のために、コードブロックをパンクチャしうる。これによって、送信構成要素210は、コードブロックのうち、パンクチャされた部分に対応するリソース要素で送信することを控えうる。例えば、これらの信号は、デバイス106が、チャネル・フィードバックをレポートするために利用しうるLTEリリース10で送信されるチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)に関連しうる。したがって、CSI−RSは、その他のRSのように低密度かつ低頻度で送信されうる。なぜなら、CSI−RSは、フィードバック目的のためにチャネルを測定するために使用されるからである。
【0038】
図3を参照して、異種の技術に関連する信号をパンクチャする、または、データ・リソースのセットにおける抑制のための無線通信システム300の例が例示される。システム300は、無線ネットワーク・アクセスを提供するために、例えばレガシー・デバイス104またはデバイス106のような複数のデバイスと通信しうる、説明したような基地局102を含む。基地局102は、基地局102と通信するために、1または複数のデバイスに、リソースのセットを割り当てるリソース割当構成要素202と、1または複数のデバイスに通信するための1または複数のコードブロックを生成するためにデータにMCSを適用する符号化構成要素204と、異種の技術の信号を、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも1つのへパンクチャするパンクチャ構成要素208と、1または複数のコードブロックを、リソースのセットで送信する送信構成要素210とを含みうる。基地局102はさらに、デバイスに関連する1または複数のパラメータを取得しうるデバイス・パラメータ決定構成要素302と、パンクチャすることに基づいて、コードブロックのうちの1または複数またはコードブロックの一部に関連するパフォーマンス・パラメータを計算しうるパフォーマンス推定構成要素304とを含みうる。
【0039】
例によれば、リソース割当構成要素202は、通信のために、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106にリソースを割り当てうる。例えば、LTEシステムまたは類似のシステムでは、基地局102は、ラジオ・フレームでレガシー・デバイス104(および/またはさらなるレガシー・デバイス)と通信しうる。ラジオ・フレームは、ラジオ・フレームを規定する期間のサブセットにおける周波数帯域のうちの実質的に同じ部分を含みうる1または複数のサブフレームを備えうる。おのおののサブフレームは、多くのデータ・シンボルを含みうる。これらデータ・シンボルはさらに、周波数帯域を占有する期間のサブセットの一部である。例えば、LTEでは、1つのサブフレームは1ミリ秒毎に送信され、通常のサイクリック・プレフィクス(CP)モードでは、14の直交周波数分割多重(OFDM)システムを含みうる。さらに、リソース・ブロックは、サブフレーム上の周波数の部分として定義されうる。これによって、おのおののサブフレームは、周波数で定義された複数のリソース・ブロックを有しうるようになる。おのおののリソース・ブロックは、複数のリソース要素を有しうる。これらは、おのおの、リソース・ブロックのデータ・シンボルにおける周波数サブキャリアに関連しうる。LTEの通常のCPモードでは、例えば、リソース・ブロックは、14のデータ・シンボルに12のサブキャリアを含みうる。ここでは、おのおののデータ・シンボルにおけるおのおののサブキャリアがリソース要素である(例えば、この例では、168のリソース要素である)。
【0040】
さらに、例えば、おのおののサブフレームの一部(例えば、またはリソース・ブロック)は、レガシー・デバイス104および/またはその他のレガシー・デバイスとの制御データ通信のために確保されうる。LTEでは、例えば、最初のn個のOFDMシンボルが制御データのために確保される。ここで、0≦n≦3である。さらに、LTEサブフレームのうちのいくつかのOFDMシンボルが、レガシー・デバイス104へ基準信号を送信するために使用されうる。したがって、例えば、制御データに関係するリソース要素は、異種の技術の信号を送信するのためのリソース要素を決定する際に回避されうる。さらに、レガシー基準信号が送信されるデータ・シンボルも同様に回避されうる。この点に関して、パンクチャ構成要素208は、前述したように、制御データのために確保されたリソース要素をカウントしないこと、および、レガシー基準信号が送信されるシンボルを回避すること、に少なくとも部分的に基づいて、異種の技術の信号を実質的に等しく配置するためのリソース要素の数を決定しうる。
【0041】
上述したように、パンクチャ構成要素208は、異種の技術に関連する信号を(例えば、デバイス106またはその他のデバイスへ)送信するために、または、抑制するために、レガシー・デバイス104および/またはその他のレガシー・デバイスに割り当てられたリソース部分をパンクチャしうる。さらに、例えば、リソース割当構成要素202は、パンクチャ構成要素208からパンクチャされるべきリソース要素を示すインジケーションを受信しうる。例えば、これは、(例えば、所与のリソース・ブロックまたはリソース・ブロックのセットにわたり、n個のリソース・ブロック毎のような、ここで、nは正の整数)多くのリソース・ブロック等にわたり、(例えば、おのおののリソース・ブロックが反復する)リソース要素においてパンクチャされるべきリソース要素に関連しうる。さらに、パンクチャ構成要素208は、説明するように、パンクチャするためのリソース要素を選択すること等によって、受信された、または、決定されたパンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、インジケーションを生成しうる。この点では、リソース割当構成要素202は、パンクチャされたリソース要素を回避するリソースをレガシー・デバイス104へ割り当てうる。
【0042】
別の例において、デバイス・パラメータ決定構成要素302は、例えばレガシー・デバイス104および/またはデバイス106のようなデバイスに関連する1または複数のパラメータを取得しうる。例えば、1または複数のパラメータは、デバイスの帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件に関連しうる。この例において、リソース割当構成要素202は、パンクチャ・パターンおよび/またはこれら要件に少なくとも部分的に基づいて、デバイスにリソースを割り当てうる。例えば、リソース割当構成要素202は、高い帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件を持つデバイスへリソースを割り当てる際に、(例えば、パンクチャ・パターンによって示されるように)パンクチャされたリソースを回避しうる。また別の例において、デバイス・パラメータ決定構成要素302は、デバイスのランクまたは形状や、選択されたMCS等を取得しうる。そして、リソース割当構成要素202は、(例えば、高いランクのデバイスへリソースを割り当てるために、パンクチャされたリソースを回避して)ランク、形状、選択されたMCS等に基づいてリソースを同様に割り当てうる
さらに、例において、符号化構成要素204は、パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106通信に関連するコードブロックを符号化するためのMCSを選択しうる。1つの例において、これは、(例えば、最もパンクチャされたコードブロックのように)パンクチャされたリソース要素の最大部分を持つコードブロックにおけるパフォーマンスを推定することを含みうる。この例において、パンクチャ構成要素208は、パフォーマンス推定構成要素304へ1または複数の最もパンクチャされたコードブロックを示しうる。そして、パフォーマンス推定構成要素304は、パンチャのレベル(例えば、コードブロックに関連する、パンクチャされたリソース要素の数)、関連するデバイスのデータ・レート要件、ランク要件、形状要件、またはQoS要件、関連するデバイスからレポートされた履歴チャネル情報等に少なくとも部分的に基づいて、最もパンクチャされたコードブロックにおけるパフォーマンスを計算しうる。パフォーマンス推定構成要素304は、パフォーマンス判定基準を符号化構成要素204へ通信しうる。符号化構成要素204は、パフォーマンス判定基準に少なくとも部分的に基づいてMCSを選択しうる。
【0043】
例えば、パフォーマンス推定構成要素304が、所与のMCSを用いて、しきいレベル未満の、最もパンクチャされたコードブロックのパフォーマンス判定基準を推定する場合、符号化構成要素204は、推定されたパフォーマンス・メトリックを少なくともしきいレベルに改善する、関連するデバイス(例えば、レガシー・デバイス104および/または106)のためのMCSを選択するか、または、修正しうる。さらに、別の例において、パフォーマンス推定構成要素304は、パンクチャすることなく、最もパンクチャされたコードブロックの推定されたパフォーマンス判定基準からのしきい差分に少なくとも部分的に基づいて、MCSを選択または修正しうる。1つの例において、パフォーマンス推定構成要素304は、(例えば、コードブロックに適用されたような)パンクチャ・パターンに少なくとも部分的に基づいて、所与のMCSを用いて符号化されたコードブロックのうちの1または複数の期待される誤り率を判定しうる。そして、期待される誤り率に少なくとも部分的に基づいて、MCSを選択しうる。したがって、例えば、符号化構成要素204は、最大のMCSを考慮しうる。そして、パフォーマンス推定構成要素304は、デバイス(例えば、レガシー・デバイス104および/またはデバイス106)の形状または1または複数の判定基準、パンクチャ・パターン等を与えられた最も大きいMCSの期待される誤り率を決定しうる。誤り率がしきいレベル(例えば、10%)を超えている場合、符号化構成要素204は、パフォーマンス推定構成要素304が、期待される誤り率が、しきいレベル以下であると判定するMCSに達するまで、次に大きなMCSを選択するという具合である。
【0044】
図4に移って、異種の技術のタイプの信号を送信するためのパンクチャ・パターンにしたがってパンクチャされた多くのリソース要素を含むリソース・ブロック400、402の例が例示される。説明するように、リソース・ブロック400は、おのおのが12のサブキャリアを備える14のデータ・シンボル(例えば、OFDMシンボル)を有しうる。ここで、おのおののデータ・シンボルにおけるおのおののサブキャリアは、コードブロックがマップされるリソース要素に対応する。説明するように、リソース・ブロック400は、制御データ通信のために確保された最大3つの初期データ・シンボル404を有しうる。そして、残りのデータ・シンボルは、PDSCHまたは類似の共有データ・チャネルに関連しうる。さらに、例えば、リソース・ブロック400は、リソース要素406、および、例えばLTEにおける共通基準信号(CRS)のようなレガシー基準信号を送信するために確保された類似パターンのリソース要素を有しうる。この点に関し、この例では、より重要な信号と干渉しないように、異種の技術タイプのための信号は、制御データのために確保されたシンボルにおいて、あるいは、レガシー基準信号が送信されるシンボルにおいてパンクチャされない。
【0045】
代わりに、説明するように、異種の技術タイプのための信号が、リソース要素408、410、412、414および類似パターンのリソース要素においてパンクチャされる。したがって、例えば、リソース・ブロック400では、同じ信号が、リソース要素408等を備えるデータ・シンボルのうちの2つのリソース要素においてパンクチャされる。リソース要素410、412、414のみならず、同じデータ・シンボル内の類似パターンのリソース要素が、異種の技術の異なる信号を送信するためにパンクチャされる。1つの例において、これら信号は、(例えば、4つのアンテナ・ポートに関連する)4つの異なる基準信号に関連しうる。これらは、リソース・ブロック毎に2つのリソース要素という指定された密度を持つ。したがって、説明するように、リソース・ブロック400のリソース要素は、リソース要素内のコードブロックが、パンクチャによって同じように悪影響を受けるように、実質的に等しくパンクチャされる。この例において、パンクチャされたリソース要素は、周波数において、次に時間において(例えば、データ・シンボルにおいて)実質的に等しく分散される。
【0046】
さらに、リソース・ブロック402は、リソース・ブロック400としてパンクチャされたものと実質的に同じリソース・ブロックを有しうるが、これら信号は、データ・シンボルにわたって分散されうる。したがって、リソース・ブロックは、制御データ領域416と、レガシー基準信号を送信するために確保されたリソース要素とを含む。これらリソース要素は、リソース要素418および同様にパターン化された要素である。制御領域416の後には、リソース要素420および同様にパターン化された要素が、新たな信号を送信するためにパンクチャされる。このリソース・ブロック402では、リソース要素420がパンクチャされ、(例えば、パンクチャされたリソース要素424を持つデータ・シンボルのような)10番目のデータ・シンボルにおけるリソース要素が、同じ信号を送信するために使用される。さらに、説明するように、リソース要素422、424、426と、異なるデータ・シンボルにおいて同様にパターン化されたリソース要素とが、異種の技術の異なる信号を送信するためにパンクチャされる。1つの例において、これら信号は、説明するように、CSI−RSに関連しうる。1つのアンテナ・ポートのCSI−RS送信は、1つのアンテナ・ポートの電力しか使用しないので、このような設計によって、同じOFDMシンボルに存在する他のアンテナ・ポートのCSI−RSの電力上昇のために、1つのアンテナ・ポートのCSI−RS送信において使用されていない他のアンテナ・ポートの電力を使用できるようになる。さらに、説明するように、一例では、リソース要素408、410、412、414、420、422、424、426および同様にパターン化されたリソース要素が、送信を抑制するためにパンクチャされうることが認識されるべきである。
【0047】
リソース・ブロック400、402について図示されたパンクチャ・パターンは、リソース・ブロックにわたって実質的に等しくパンクチャを配置する単に2つの可能なパンクチャ・パターンであることが認識されるべきである。リソース・ブロックにわたって実質的に等しくパンクチャを配置しないパターンを含む実質的に無制限の他のパンクチャ・パターンが可能である。例えば、リソース・ブロックのうちの最低数の時間リソースにしか悪影響を与えないように、単一の所与のデータ・シンボルにおけるリソース要素がパンクチャされうる。何れの場合であれ、リソースが割り当てられうるか、および/または、MSCがパンクチャに少なくとも部分的に基づいて選択されうる。したがって、例えば、MCSは、パンクチャされたデータ・シンボルのリソース要素におけるコードブロックに関連しうる、最もパンクチャされたコードブロックに基づいて選択されうる。
【0048】
図5−8を参照して、他の信号の送信、または、送信の抑制のために、コードブロックをパンクチャすることに関連する方法の例が例示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、方法は代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることが認識されるべきである。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示されたすべての動作が必要とされる訳ではない。
【0049】
図5に示すように、パンクチャされたリソースのセットにしたがって、デバイスにリソースを割り当てることを容易にする方法500の例が示される。502では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットが、異種の技術の信号の送信のために決定されうる。説明するように、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、受信されたパンクチャ・パターンにしたがって決定されたり、1または複数のパラメータに基づいて選択される等されうる。さらに、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、一例において、データ・リソース・ブロックにわたって実質的に等しく分散されうる。504では、複数のデータ・リソース要素の一部が、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデバイスへ割り当てられうる。したがって、例において、パンクチャされたセットにおけるリソース要素は、例えば、レガシー・デバイスや、一定のQoS要件、帯域幅要件、データ・レート要件、またはその他の要件を有するデバイス等のようなあるデバイスについて回避されうる。さらに、例において、MCSは、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットにも同様に基づいて選択されうる。
【0050】
図6に移って、異種の技術の信号を送信するため、または送信を抑制するために、コードブロックをパンクチャすることを容易にする方法600の例が示される。602では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素が、多くのデバイスに割り当てられうる。例において、データ・リソース・ブロックは、複数のデバイスが通信を受信しうる共有データ・チャネルの一部でありうる。604では、複数のデバイスのデータが、MCSおよび複数のデータ・リソース要素に少なくとも部分的に基づいて、1または複数のコードブロックへ符号化されうる。したがって、例えば、複数のデバイスへの送信のために、1または複数のコードブロックが、データ・リソース要素にマップされうる。説明するように、コードブロックは、所与のデータ・シンボルの周波数の順に、次に、データ・シンボルにわたって、データ・リソース要素上にマップされうる。606では、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも一部が、異種の技術の信号の送信または抑制のためにパンクチャされうる。上述するように、パンクチャすることは、コードブロックに実質的に等しく悪影響を与えうる。この点に関し、パンクチャするためのデータ・リソース要素は、説明するように、周波数において、次に、時間において、データ・リソース要素間で実質的に等しい間隔を有するように選択されうる。さらに、これら信号は、例えばCSI−RS等のような基準信号に関連しうる。さらに、本明細書で説明するように、602では、データ・リソース要素を割り当てることが、パンクチャに基づきうる。
【0051】
図7を参照して、他の信号を持つデータ・リソース要素をパンクチャする方法700の例が例示される。702では、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおいて送信する信号の数が決定されうる。説明するように、例えば、信号は、異種の技術のものでありうる。1つの例において、これら信号は、CSI−RSまたは類似の基準信号でありうる。そして、これら信号の数は、説明するように、アンテナ・ポートの数、および、信号を送信するための密度、に少なくとも部分的に基づいて決定されうる。704では、信号を送信するために利用可能なデータ・リソース要素の数が決定されうる。例えば、利用可能なデータ・リソース要素の数は、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおけるデータ・リソース要素の数に関連しうる。そして、説明するように、制御データ送信のために確保されたデータ・リソース要素、レガシー基準信号を送信することに関連するシンボルにおけるデータ・リソース要素等を除外しうる。706では、利用可能な多くのデータ・リソース要素からなるセットが、データ・リソース要素に関連するコードブロックにおける悪影響を等化するための信号数を用いてパンクチャされうる。したがって、説明するように、これは、パンクチャして、周波数において、次に時間においてリソース要素間の間隔を実質的に等しくするために利用可能な多くのデータ・リソース要素からなるセットを、送信する信号数に依存して選択することを含みうる。
【0052】
図8に移って、パンクチャにしたがってリソースを割り当てることを容易にする方法800の例が例示される。802では、異種の技術の信号を送信するための1または複数のデータ・リソース要素が決定されうる。804では、デバイスと通信することに関連する1または複数のパラメータが取得されうる。説明するように、1または複数のパラメータは、デバイスがレガシー・デバイスであるか、デバイスに割り当てられた帯域幅要件、データ・レート要件、または、デバイスのQoS要件、デバイスのランクまたは形状等に関連しうる。806では、リソースは、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、1または複数のデータ・リソース要素を回避するようにデバイスへスケジュールされうる。したがって、説明するように、例えば、他のデバイスまたはしきいレベルに関して高い帯域幅要件、データ・レート要件、またはQoS要件を持つデバイスは、パンクチャに関連するものとは異なるデータ・リソース要素にスケジュールされうる。一方、その他のデバイスも、このようなリソースにスケジュールされうる。
【0053】
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、説明するように、推論は、コードブロックの悪影響を最小化するようにパンクチャするデータ・リソース要素を選択すること、このパンクチャに基づいて、コードブロックを生成するためのMCSを決定すること、このパンクチャに基づいて、デバイスへリソースを割り当てること等に関してなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」なる用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論あるいはそれらに関連する推理のプロセスを称する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。そのような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1または幾つかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
【0054】
図9を参照して、リソースのうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいてデバイスにリソースを割り当てるシステム900が例示される。例えば、システム900は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム900は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム900は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ902を含む。例えば、論理グループ902は、異種の技術によって信号を送信または抑制するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定するための電子構成要素904を含みうる。説明するように、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、受信されたパンクチャ・パターンにしたがって決定され、1または複数のパラメータに基づいて選択されうる等である。さらに、データ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、一例において、データ・リソース・ブロックにわたって実質的に等しく分散されうる場合も、あるいは、されない場合もある。
【0055】
さらに、論理グループ902は、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てるための電子構成要素906を備えうる。説明するように、パンクチャされたセットにおけるリソース要素は、例えばレガシー・デバイスや、一定のQoS要件、帯域幅要件、データ・レート要件、またはその他の要件を有するデバイス等について回避されうる。さらに、システム900は、電子構成要素904、906に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ908を含みうる。メモリ908の外側にあると示されているが、電子構成要素904、906のうちの1または複数は、メモリ908内に存在しうることが理解されるべきである。
【0056】
図10を参照して、異種の技術の信号の送信または抑制のためにデータ・リソース要素のセットをパンクチャするシステム1000が例示される。例えば、システム1000は、基地局、モバイル・デバイスなどの中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1002を含む。例えば、論理グループ1002は、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素を複数のデバイスへ割り当てるための電子構成要素1004を含みうる。例えば、説明するように、データ・リソース・ブロックは、複数のデバイスのための共有データ・チャネルに関連しうる。さらに、論理グループ1002は、複数のデバイスのためのデータを、MCSおよび複数のデータ・リソース要素に少なくとも部分的に基づいて1または複数のコードブロックへ符号化するための電子構成要素1006を備えうる。
【0057】
説明するように、例えば、電子構成要素1006は、複数のデータ・リソース要素におけるコードブロックを、周波数において、次に時間においてシーケンシャルに(例えば、次のデータ・シンボルに移動する前に、データ・シンボルの周波数において)符号化しうる。さらに、論理グループ1002は、異種の技術の信号の1または複数の異種のデバイスへの送信または抑制のために、1または複数のコードブロックのうちの少なくとも一部をパンクチャするための電子構成要素1008を備えうる。説明するように、電子構成要素1008は、データ・リソース・ブロックにおいて実質的に等しく配置されたデータ・リソース要素において信号を送信する1または複数のコードブロックをパンクチャしうる。したがって、例えば、電子構成要素1006は、まず周波数で、次に時間で、データ・リソース要素上のコードブロックを符号化しうるので、コードブロックは、実質的に等しく配置されたパンクチャによって同じように悪影響を受ける。さらに、システム1000は、電子構成要素1004、1006、1008に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1010を含みうる。メモリ1010の外側にあるとして示されているが、電子構成要素1004、1006、1008のうちの1または複数は、メモリ1010内に存在しうることが理解されるべきである。
【0058】
図11に示すように、本明細書に記載されたさまざまな実施形態にしたがった無線通信システム1100が例示されている。システム1100は、複数のアンテナ・グループを含むことができる基地局1102を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ1104およびアンテナ1106を含むことができ、別のグループはアンテナ1108およびアンテナ1110を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ1112およびアンテナ1114を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか例示されていないが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局1102はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。それらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えうる。
【0059】
基地局1102は、例えばモバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122のような1または複数のモバイル・デバイスと通信しうる。しかしながら、基地局1102は、モバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが理解されるべきである。モバイル・デバイス1116、1122は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム1100を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス1116は、アンテナ1112およびアンテナ1114と通信している。ここで、アンテナ1112およびアンテナ1114は、順方向リンク1118によってモバイル・デバイス116へ情報を送信し、逆方向リンク1120によってモバイル・デバイス1116から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス1122はアンテナ1104およびアンテナ1106と通信している。ここで、アンテナ1104およびアンテナ1106は、順方向リンク1124でモバイル・デバイス1122へ情報を送信し、逆方向リンク1126でモバイル・デバイス1122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク1118は、逆方向リンク1120によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク1124は、逆方向リンク1126によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用することができる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク1118および逆方向リンク1120は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク1124および逆方向リンク1126は、共通の周波数帯域を使用しうる。
【0060】
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局1102のセクタと称されうる。例えば、基地局1102によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク1118および順方向リンク1124による通信では、基地局1102の送信アンテナは、モバイル・デバイス1116およびモバイル・デバイス1122のための順方向リンク1118および順方向リンク1124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを適用しうる。また、基地局1102が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス1116、1122に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。さらに、モバイル・デバイス1116、1122は、図示するように、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック技術を用いて互いにダイレクトに通信しうる。例によれば、システム1100は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムでありうる。
【0061】
図12は、無線通信システム1200の例を示す。無線通信システム1200は、簡潔さの目的で、1つの基地局1210と1つのモバイル・デバイス1250とを示している。しかしながら、システム1200は、1より多い基地局、および/または、1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局1210およびモバイル・デバイス1250の例と実質的に同じでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。それに加えて、基地局1210および/またはモバイル・デバイス1250は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1−3、図9−11)、リソース・ブロック(図4)、および/または方法(図5−8)を適用しうることが認識されるべきである。
【0062】
基地局1210では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1212から送信(TX)データ・プロセッサ1214へ提供される。一例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1214は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
【0063】
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、その代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス1250において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1230によって実行または提供される指示によって決定されうる。
【0064】
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1220に提供される。その後、TX MIMOプロセッサ1220は、NT個の変調シンボル・ストリームをNT個の送信機(TMTR)1222t乃至1222aに提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1220は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0065】
おのおのの送信機1222は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1222a乃至1222tからのNT個の変調信号は、NT個のアンテナ1224a乃至1224tそれぞれから送信される。
【0066】
モバイル・デバイス1250では、送信された変調信号がNR個のアンテナ1252a乃至1252rによって受信され、受信された信号が、各アンテナ1252からそれぞれの受信機(RCVR)1254a乃至1254rへ提供される。おのおのの受信機1254は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0067】
RXデータ・プロセッサ1260は、NR個の受信機1254からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1260は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1260による処理は、基地局1210におけるTX MIMOプロセッサ1220およびTXデータ・プロセッサ1214によって実行されるものと相補的である。
【0068】
プロセッサ1270は、上述したように、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ1270は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
【0069】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、TXデータ・プロセッサ1238によって処理され、変調器1280によって変調され、送信機1254a乃至1254rによって調整され、基地局1210へ送り返される。TXデータ・プロセッサ1238はまた、データ・ソース1236から多くのデータ・ストリームのトラフィック・データを受け取る。
【0070】
基地局1210では、モバイル・デバイス1250からの変調信号が、アンテナ1224によって受信され、受信機1222によって調整され、復調器1240によって復調され、RXデータ・プロセッサ1242によって処理されることにより、モバイル・デバイス1250によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ1230は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0071】
プロセッサ1230およびプロセッサ1270は、基地局1210およびモバイル・デバイス1250それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1230およびプロセッサ1270はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1232およびメモリ1272に関連付けられうる。プロセッサ1230およびプロセッサ1270はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
【0072】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
【0073】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリート部品として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能な媒体および/またはコンピュータ読取可能な媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
【0074】
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうる ことが注目されるべきである。
【0075】
さらに、説明された態様および/または実施形態の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定することと、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを計算することをさらに備え、
前記MCSを選択することはさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定することをさらに備え、
前記期待されるパフォーマンスを計算することは、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを計算することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記期待されるパフォーマンスを計算することはさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のデータ・リソース要素を割り当てることはさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のデータ・リソース要素を割り当てることはさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソース要素にわたって実質的に等しく分散される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記選択することは、所与の期間中、動的に実行される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
無線通信のための装置であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを決定し、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択するように構成された、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを決定し、
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを決定することによって、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソース要素にわたって実質的に等しく分散される、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択するように構成された、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
無線通信のための装置であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定する
手段と、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる手段と、
を備える装置。
【請求項22】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択する手段をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを計算する手段をさらに備え、
前記選択する手段は、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定する手段をさらに備え、
前記計算する手段は、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを計算する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記計算する手段はさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを計算する、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記割り当てる手段はさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記割り当てる手段はさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソースにわたって実質的に等しく分散される、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記決定する手段はさらに、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択する、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記決定する手段は、所与の期間において、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項291に記載の装置。
【請求項31】
コンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定させるための命令群と、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てさせるための命令群と、
を備えるコンピュータ読取可能な記憶媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択させるための命令群を備える、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを決定させるための命令群を備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して選択させるための命令群はさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定させるための命令群を備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるための命令群は、少なくとも、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを決定することによって、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項33に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるための命令群はさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項33に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して割り当てさせるための命令群はさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して割り当てさせるための命令群はさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソースにわたって実質的に等しく分散される、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項39】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択させるための命令群を備える、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項40】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して選択させるための命令群は、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項39に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定することと、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てることと、
を備える方法。
【請求項2】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを計算することをさらに備え、
前記MCSを選択することはさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定することをさらに備え、
前記期待されるパフォーマンスを計算することは、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを計算することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記期待されるパフォーマンスを計算することはさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のデータ・リソース要素を割り当てることはさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のデータ・リソース要素を割り当てることはさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソース要素にわたって実質的に等しく分散される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記選択することは、所与の期間中、動的に実行される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
無線通信のための装置であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを決定し、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる、
ように構成された少なくとも1つのプロセッサを備える、装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択するように構成された、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを決定し、
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを決定することによって、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソース要素にわたって実質的に等しく分散される、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択するように構成された、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
無線通信のための装置であって、
異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定する
手段と、
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てる手段と、
を備える装置。
【請求項22】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択する手段をさらに備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを計算する手段をさらに備え、
前記選択する手段は、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定する手段をさらに備え、
前記計算する手段は、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを計算する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記計算する手段はさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを計算する、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記割り当てる手段はさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記割り当てる手段はさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項21に記載の装置。
【請求項28】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソースにわたって実質的に等しく分散される、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記決定する手段はさらに、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択する、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記決定する手段は、所与の期間において、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項291に記載の装置。
【請求項31】
コンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、異種の技術の信号を抑制または送信するために、1または複数のデータ・リソース・ブロックにおける複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを決定させるための命令群と、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、複数のデータ・リソース要素の一部を、1または複数のデバイスへ割り当てさせるための命令群と、
を備えるコンピュータ読取可能な記憶媒体を備える、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素の一部においてデータを符号化するための変調および符号化スキーム(MCS)を選択させるための命令群を備える、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記複数のデータ・リソース要素にマップされた1または複数のコードブロックの期待されるパフォーマンスを決定させるための命令群を備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して選択させるための命令群はさらに、前記期待されたパフォーマンスに少なくとも部分的に基づいて前記MCSを選択する、請求項32に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数のコードブロックのうち、前記複数のデータ・リソース要素のパンクチャされたセットのうちの最も大きな部分を含むコードブロックを決定させるための命令群を備え、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるための命令群は、少なくとも、前記コードブロックの期待されるパフォーマンスを決定することによって、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項33に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して決定させるための命令群はさらに、前記MCSを用いて前記1または複数のコードブロックの期待される誤り率を決定することに少なくとも部分的に基づいて、前記期待されるパフォーマンスを決定する、請求項33に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して割り当てさせるための命令群はさらに、前記1または複数のデバイスのランク、サービス品質、形状、または、選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して割り当てさせるための命令群はさらに、前記1または複数のデバイスが、前記異種の技術のチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を処理できるかに少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素を割り当てる、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】
前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットは、前記複数のデータ・リソースにわたって実質的に等しく分散される、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項39】
前記コンピュータ読取可能な記憶媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数のデバイスに関連するデータを符号化するために選択された変調および符号化スキーム(MCS)に少なくとも部分的に基づいて、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを選択させるための命令群を備える、請求項31に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項40】
前記少なくとも1つのコンピュータに対して選択させるための命令群は、前記複数のデータ・リソース要素のうちのパンクチャされたセットを動的に選択する、請求項39に記載のコンピュータ・プログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−507096(P2013−507096A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533254(P2012−533254)
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/051537
【国際公開番号】WO2011/044172
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月5日(2010.10.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/051537
【国際公開番号】WO2011/044172
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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