データ提供方法及びデータ提供サーバ
【課題】データ提供サーバを通じてユーザに提供される生活支援情報に関して、バリエーションを充実させつつ、より効果的な情報提供を実現する。
【解決手段】ユーザからの投稿データを保存し提供する投稿データ提供サーバと通信し、保存されている表示データに応じた生活支援情報と異なる生活支援情報に関する投稿データを特定する特定処理と、投稿データに応じた生活支援情報を表示させる表示データを生成しユーザ端末に提供する表示データ提供処理と、ユーザ端末で付けられた評価データを受信する評価データ受信処理と、投稿データと評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理とを、データ提供サーバを用いて実行する。関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合には、関連付けられた投稿データ及び評価データの双方に基づいて、生活支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、ユーザ端末に提供する。
【解決手段】ユーザからの投稿データを保存し提供する投稿データ提供サーバと通信し、保存されている表示データに応じた生活支援情報と異なる生活支援情報に関する投稿データを特定する特定処理と、投稿データに応じた生活支援情報を表示させる表示データを生成しユーザ端末に提供する表示データ提供処理と、ユーザ端末で付けられた評価データを受信する評価データ受信処理と、投稿データと評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理とを、データ提供サーバを用いて実行する。関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合には、関連付けられた投稿データ及び評価データの双方に基づいて、生活支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、ユーザ端末に提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ提供方法及びデータ提供サーバに係り、特に、ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを、ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法及びデータ提供サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して生活支援情報を提供するために、ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データをユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバ、及び、当該データ提供サーバを用いたデータ提供方法は、既に知られている。(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、インターネット等の通信網を介して上記データ提供サーバと通信することにより、同データ提供サーバを通じた情報提供サービスを利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−366637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ただし、データ提供サーバの管理者(すなわち、生活支援情報提供サービスの運営者)が自前で準備できる生活支援情報については、内容や件数が限られてくるため、バリエーションが乏しくなってしまう。さらに、情報提供サービスの利用者(ユーザ)側の要望として、提供される各生活支援情報に関して、有用性や効果の度合いについての開示を求める場合もある。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、データ提供サーバを通じてユーザに提供される生活支援情報に関して、バリエーションを充実させつつ、より効果的な情報提供を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、本発明のデータ提供方法によれば、ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、ユーザ端末と通信可能なデータ提供サーバを用いて、前記ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法であって、(A)前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、(B)前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、(C)前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、(D)前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行し、(E)前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することにより解決される。
【0007】
本発明のデータ提供方法については、データ提供サーバの機能を通じて外部から生活支援情報を収集する結果、ユーザに提供可能な生活支援情報に関して、バリエーションが充実することになる。また、データ提供サーバの機能を通じて、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には、当該生活支援情報に対する評価結果を併せてユーザに提供する。この結果、ユーザにとってより効果的な生活支援情報を提供できるようになる。
【0008】
また、上記のデータ提供方法において、前記生活支援情報は、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる省エネルギー支援情報であり、前記評価データは、前記省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての前記評価結果を示すデータであることこととしてもよい。
かかる方法であれば、生活支援情報としての省エネルギー支援情報について、バリエーションが豊富となり、かつ、ユーザにとってより効果的な情報を提供することが可能になる。
【0009】
また、上記のデータ提供方法において、前記特定処理では、前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、予め指定されたキーワードを含み、かつ、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定することとしてもよい。
かかる方法であれば、投稿データ提供サーバに保存されているデータの中から所定のデータを検索し特定する処理をキーワードに基づいて効率よく実行することが可能になる。
【0010】
また、上記のデータ提供方法において、前記関連付け処理では、前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データを、前記特定処理にて特定された前記投稿データに応じた前記生活支援情報に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶し、前記評価データ受信処理にて前記評価データを新たに受信する毎に、前記関連付け処理を実行することとしてもよい。
かかる方法であれば、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとが適切に関連付けられ、生活支援情報に対する評価結果について、最新の内容をユーザに提供できるようにデータを管理することが可能になる。
【0011】
また、上記のデータ提供方法において、前記データ提供処理において、複数の前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成する場合には、前記投稿データ毎に関連付けた前記評価データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報の各々に対して表示順位を決め、各前記生活支援情報が対応する前記表示順位に従って前記表示部に表示されるように前記評価付き表示データを生成することとしてもよい。
かかる方法であれば、各生活支援情報を、その評価結果に応じた表示順位にて表示させることが可能になる。この結果、ユーザ端末の表示部において、例えば、高評価を得ている生活支援情報ほど上位に表示させることが可能になり、ユーザにとって利便性の高い情報提供サービスが実現されるようになる。
【0012】
また、上記のデータ提供方法において、前記評価データ受信処理では、前記評価データと共に、該評価データを前記データ提供サーバに向けて送信した前記ユーザ端末を特定するための端末特定データを前記ユーザ端末側から受信し、前記ユーザ端末のうち、前記評価データ受信処理にて受信された前記端末特定データに基づいて特定される被特定端末に向けて前記評価付き表示データを提供する前記データ提供処理を実行する場合には、前記被特定端末側から受信した前記評価データと関連付けられた前記投稿データ以外の未評価投稿データ、及び、該未評価投稿データに関連付けられた評価データに基づいて、前記被特定端末の前記入力部では未だ前記評価結果が受け付けられていない前記生活支援情報と当該生活支援情報に対する前記評価結果とを前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成することを特徴とすることとしてもよい。
かかる方法であれば、生活支援情報のうち、未評価の情報(例えば、ユーザが未だ実践していない内容に関する情報)のみを表示させることも可能になる。この結果、例えば、ユーザが未だ評価していない新着情報を優先的に表示させることが可能になり、ユーザにとって更に利便性の高い情報提供サービスが実現されるようになる。
【0013】
さらに、ユーザ端末と通信可能であり、該ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバであって、(A)ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、前記ユーザ端末と通信するための通信部と、(B)データを保存するための保存部と、(C)データ処理を行う処理部と、を備え、(D)前記処理部は、(d1)前記通信部を介して前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記保存部に保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、(d2)前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、(d3)前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、(d4)前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、をそれぞれ実行し、(d5)前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供サーバも実現可能である。
かかるデータ提供サーバであれば、外部から生活支援情報を収集する機能を有し、また、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には当該生活支援情報に関する評価結果を併せて提供する機能を有することから、ユーザに提供する生活支援情報に関して、バリエーションが充実し、より効果的な情報として提供されることになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のデータ提供方法によれば、データ提供サーバの機能を通じて、外部から生活支援情報を収集することが可能になる。この結果、ユーザに提供する生活支援情報に関して、バリエーションが充実することになる。また、データ提供サーバの機能を通じて、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には、当該生活支援情報に対する評価結果を併せてユーザに提供する。この結果、ユーザにとって、より効果的な生活支援情報を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態における生活支援情報提供システム100を示す概念図である。
【図2】本実施形態に係るデータ提供サーバ10及びユーザ端末20について各々の構成例を示した図である。
【図3】表示部21の表示画面についての一例を示す図である。
【図4】特定処理の流れを示す図である。
【図5】評価データ受信処理を含む評価データに関するユーザ端末20とデータ提供サーバ10とのやり取りを示す図である。
【図6】第1データベースD1を示す図である。
【図7】第2データベースD2を示す図である。
【図8】テーブルデータTを示す図である。
【図9】評価付き表示データを生成・提供する手順を示す概念図である。
【図10】表示データ作成処理の流れを示すフロー図である。
【図11】本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第一図である。
【図12】本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第二図である。
【図13】図13A〜13Cは、本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第三図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<<生活支援情報提供システム100について>>
先ず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係るデータ提供サーバ10を含む生活支援情報提供システム100について概説する。図1は、本実施形態における生活支援情報提供システム100を示す概念図である。図2は、本実施形態に係るデータ提供サーバ10及びユーザ端末20について各々の構成例を示した図である。
【0017】
生活支援情報提供システム100は、生活支援情報をユーザに提供する目的で構築された通信システムであり、図1に示すように、主たる構成要素として、データ提供サーバ10と、ユーザ端末20と、投稿データ提供サーバ30とを有している。
ここで、生活支援情報とは、日常生活に関する有用な(有益な)情報であり、本実施形態では、省エネルギー支援情報が生活支援情報の一例としてユーザに提供される。なお、省エネルギー支援情報とは、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる情報であり、より具体的には、家庭や職場等でのエネルギー消費量の削減(省エネルギー化)を図るためのアドバイスや参考事例に関する情報等である。
【0018】
本実施形態に係るデータ提供サーバ10は、生活支援情報提供サービスの運営者が保有するサーバコンピュータ(より詳しくはWEBサーバ)であり、インターネット1を介してユーザ端末20及び投稿データ提供サーバ30と通信可能である。そして、データ提供サーバ10は、インターネット1を介して表示データ等の各種データをユーザ端末20に向けて提供する。ここで、ユーザ端末20に向けてデータを提供するとは、能動的に、あるいは、ユーザ端末20側からのデータ送信要求に応じてデータをユーザ端末20に向けて配信する場合の他、データ提供サーバ10にアクセスしてきたユーザ端末20に対してデータ提供サーバ10に格納されたデータの読み込みを許可する場合を含む。
【0019】
また、表示データとは、データ提供サーバ10が提供するデータのうち、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を表示させるためのデータである。つまり、表示データは、ユーザ端末20に搭載されたWEBブラウザ等のプログラムにより解析され、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を閲覧可能に表示させるためのデータである。本実施形態に係るデータ提供サーバ10の構成例については、後に詳述する。
【0020】
ユーザ端末20は、生活支援情報提供サービスの利用者(ユーザ)がデータ提供サーバ10からの表示データを受信し、当該表示データに応じた省エネルギー支援情報を閲覧するための機器であり、具体的にはユーザが管理するコンピュータや携帯情報端末等である。
【0021】
ユーザ端末20は、図1に示すように、主たる構成要素として、ディスプレイのように表示画面に情報が表示される表示部21と、キーボードやマウスのようにユーザからの入力操作を受け付ける入力部22と、CPUと、メモリと、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信を行うための通信インタフェースと、各種データを保存するための補助記憶装置とを有している。なお、表示部21と入力部22については、タッチパネルのように一体化された構成であってもよい。さらに、ユーザ端末20には、インターネット1を介して取得した各種データに基づいて表示部21(より詳しくは、図3におけるブラウザ画面40)に文字や画像等を表示させるためのプログラム(例えば、ブラウザプログラム)がインストールされている。
【0022】
また、本実施形態において、ユーザ端末20は、ユーザが居住する住宅2内に設置され、図2に示すように、当該住宅2内で利用されるエネルギー消費機器(例えば、リビングエアコン等の電力消費機器やガスレンジ等のガス消費機器)と通信可能である。これにより、ユーザ端末20は、上記のエネルギー消費機器の運転状況をモニタリングすることができる。さらに、住宅2内には各エネルギー消費機器のエネルギー消費量を測定するセンサ3が設けられており、ユーザ端末20は、センサ3による測定結果を示すデータを当該センサ3から取得し、表示部21に測定結果を表示させることが可能である。
【0023】
投稿データ提供サーバ30とは、インターネット1に接続されたサーバコンピュータのうち、データ提供サーバ10と通信可能なサーバコンピュータ(より詳しくは、WEBサーバ)であり、ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する。ここで、投稿データとは、例えばブログサービスやソーシャルネットワークサービスにおいてユーザが投稿する文字情報(投稿情報)をユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0024】
なお、本実施形態では、ブログサービスやソーシャルネットワークサービス等のサービスを提供する会社が保有するサーバ(サービス提供用サーバ)であって、そのサービス利用者から投稿された情報をデータベースとして管理するサーバを投稿データ提供サーバ30の一例に挙げることとする。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、上記のサービス提供用サーバとユーザ端末20との中継となるリバースプロキシサーバであってもよい。
【0025】
<<表示部21の表示画面について>>
次に、ユーザ端末20の表示部21に表示される画面(ブラウザ画面40)について、図3を参照しながら説明する。図3は、表示部21の表示画面についての一例を示す図である。
【0026】
表示部21の表示画面としてのブラウザ画面40の一領域には、図3に示すように、省エネルギー支援情報が表示される。この省エネルギー支援情報の表示は、データ提供サーバ10が提供するデータ(表示データ)を受信し、当該データに基づいて行われる。一方、ブラウザ画面40は、省エネルギー支援情報が表示される領域とは異なる領域に、エネルギー消費機器に関する情報が表示される。エネルギー消費機器に関する情報としては、例えば、エネルギー消費機器を1時間運転したときのエネルギー消費量(以下、1時間あたりのエネルギー消費量)を示す情報やエネルギー消費量の累積値を示す情報等が挙げられる。これらのエネルギー消費機器に関する情報の表示は、エネルギー消費量の測定結果を示すデータを上述のセンサ3から取得し、当該データに基づいて行われる。
【0027】
また、本実施形態では、住宅2内で使用されるエネルギー消費機器毎にブラウザ画面40を切替えることが可能である(換言すると、エネルギー消費機器の数だけブラウザ画面40が用意される)。これにより、例えば、リビングエアコン用のブラウザ画面40(図3に示す画面)を選択すれば、リビングエアコンについて、省エネルギー支援情報及びエネルギー消費量に関する情報を閲覧することが可能になる。かかる場合、図3に示すように、エネルギー消費量に関する情報として、エネルギー消費量の累積値に応じた順位(前回の順位からの変動を示す情報を含む)が表示されることとしてもよい。
【0028】
さらに、本実施形態では、エネルギー消費量に関する情報として、1時間あたりのエネルギー消費量(図3では、1時間あたり消費電力量)が表示されるが、かかる情報としては、省エネルギー支援情報に示された内容を実施する前の段階の値(図3では『実施前』の欄に表示)と、実施した後の段階の値(図3では『実施後』の欄に表示)とが表示される。これにより、省エネルギー支援情報による省エネルギー効果を数値として把握することが可能となる。なお、エネルギー消費量に関する情報としては、図3に示すように、当該消費量に相当する電気料金を併せて表示させることとしてもよい。
【0029】
<<本実施形態に係るデータ提供サーバ10について>>
次に、本実施形態に係るデータ提供サーバ10の構成例を説明する。
【0030】
本実施形態に係るデータ提供サーバ10は、既述のように、インターネット1を介してユーザ端末20と通信可能であり、該ユーザ端末20からの要求に応じて、表示データ等の各種データをユーザ端末20に向けて提供する。かかる機能を有するデータ提供サーバ10は、その構成要素として、通信部11と保存部12と処理部13とを備えている(図2参照)。
【0031】
通信部11は、投稿データ提供サーバ30及びユーザ端末20と通信するためのものであり、通信用インタフェースから構成されている。保存部12は、表示データ等の各種データを保存するためのものであり、磁気記憶装置等から構成されている。処理部13は、データ処理を行うためのものであり、CPU、メモリ、及び、メモリに格納されたプログラム等により構成されている。そして、本実施形態において処理部13は、特定処理、表示データ提供処理、評価データ受信処理、及び関連付け処理を実行する。以下、処理部13により実行される各処理について説明する。
【0032】
<特定処理>
特定処理は、通信部11を介して投稿データ提供サーバ30と通信し、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを、特定する処理である。以下、図4を参照しながら、特定処理について具体的に説明する。図4は、特定処理の流れを示す図である。
【0033】
データ提供サーバ10には、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを探索し、当該所定の投稿データを特定するプログラムが搭載されている。ここで、所定の投稿データとは、データ提供サーバ10の保存部12に保存されている表示データに応じた省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データである。すなわち、所定の投稿データが示す情報は、投稿データ提供サーバ30が提供するユーザからの投稿情報であって、データ提供サーバ10が未だ提供していない情報となる。
【0034】
そして、上記のプログラムが起動すると(S001)、処理部13は、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを探索する(S002)。この際、探索条件として予めキーワードが指定されている。処理部13は、所定の投稿データとして、当該キーワードを含み、かつ、データ提供サーバ10が提供する省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データを探索する。なお、キーワードとしては省エネルギーに関する語句(例えば、「電力削減」や「エアコン運転時間」等)が指定され、当該キーワードに対応するデータ(以下、キーワードデータ)が保存部12に保存されおり、処理部13は、当該キーワードデータを読み取って上記の探索工程を実行する。なお、本実施形態では、キーワードの中に、住宅2内で利用されるエネルギー消費機器の名称(例えば、「リビングエアコン」や「照明」)が含まれる。
【0035】
そして、処理部13は、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、上記の探索要件を満たす所定の投稿データを発見すると(S003でYes)、当該投稿データを特定する(S004)。ここで、『投稿データを特定する』とは、例えば、当該投稿データの所在(例えば、URL情報)に関するデータを記憶しておくことであってもよく、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を示す文字データを記憶しておくことであってもよい。本実施形態では、投稿データに応じた省エネルギー支援情報及び当該省エネルギー支援情報を掲載したサイト、を示す文字データを記憶するものとする。この文字データは、後述する第1データベースD1の構成要素として記憶される。
【0036】
一方、上記の探索要件を満たす投稿データがない場合(S003でNo)、処理部13は、データ特定処理工程を実行しないままの状態で待機する。そして、処理部13は、上述した特定処理における一連の工程を一定時間毎に定期的に実行する(S005)。
【0037】
以上のように特定処理では、処理部13が、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、予め指定されたキーワードを含み、かつ、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データを特定する。このような方法であれば、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、キーワードを基にして所定の投稿データを検索し特定するので、特定処理を効率よく行うことが可能になる。なお、特定処理に係る投稿データ提供サーバ30については、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信可能な投稿データ提供サーバ30をすべて対象としてもよく、あるいは、データ提供サーバ10側で予め指定した投稿データ提供サーバ30のみを対象とすることとしてもよい。
【0038】
ここで、複数のキーワードが指定されている場合には、キーワード別に特定処理が実行される。かかる場合、各特定処理で特定された投稿データと、当該各特定処理に係るキーワードデータとを関連付けておくことが望ましい。また、複数のキーワードを併せたキーワード群を単位として特定処理を実行することも可能であり、複数のキーワード群があれば、キーワード群別に特定処理が実行されることとしてもよい。
【0039】
<表示データ提供処理>
表示データ提供処理は、上述の特定処理で特定した投稿データに基づいて、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報の表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供する処理である。ここで、表示データとは、省エネルギー支援情報をユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0040】
データ提供サーバ10には、特定処理にて特定された投稿データ(より具体的には、当該投稿データを特定する上で記憶したデータ)に基づいて、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供するプログラムが搭載されている。つまり、本実施形態に係るデータ提供サーバ10による情報提供サービスでは、当該データ提供サーバ10側で当初用意しておいた省エネルギー支援情報に加え、それ以外の省エネルギー支援情報を外部(すなわち、データ提供サーバ10と通信可能な情報源)から収集してユーザに提供することが可能である。
【0041】
より具体的に説明すると、ある投稿データが特定処理で特定された場合、処理部13は、当該ある投稿データに応じた省エネルギー支援情報(以下、ある省エネルギー支援情報)を新着情報としてユーザに提供できるように、ある省エネルギー支援情報の表示データを生成して、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供する。
【0042】
また、上述したように、本実施形態では、住宅2内で利用されるエネルギー消費機器の名称をキーワードとして投稿データを特定する。したがって、特定処理で特定された投稿データは、キーワードに対応するエネルギー消費機器に関する情報を示すものとなる。そして、データ提供サーバ10の処理部13は、当該投稿データに基づいて省エネルギー支援情報の表示データを生成する。このようにして生成された表示データは、その基となる投稿データを特定した時点でキーワードとなっていたエネルギー消費機器に対応付けられたものとなる。この結果、ユーザ端末20が受信すると、当該対応しているエネルギー消費機器を識別し、エネルギー消費機器毎に切替え可能なブラウザ画面40のうち、対応するブラウザ画面40に省エネルギー支援情報を表示する。
【0043】
なお、処理部13は、表示データを生成する際、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、省エネルギー支援情報に対する評価結果をユーザに入力させるための評価ボタンB1、B2を表示させるためのデータを組み込んで表示データを生成する。これにより、省エネルギー支援情報がユーザ端末20の表示部21に表示される際には、評価ボタンB1、B2が併せて表示されるようになる(図3参照)。
【0044】
また、本実施形態では、評価ボタンB1、B2の表示前に、省エネルギー支援情報が示す内容に対してユーザが実行する意思表示を示すための意思表示ボタンB3(図3中、『やってみる(実行中)』という言葉が付記されたボタン)が表示される。すなわち、処理部13は、表示データを生成する際、評価ボタンB1、B2の表示に先立てて意思表示ボタンB3を表示させるためのデータを組み込む。
【0045】
さらに、本実施形態に係るデータ提供サーバ10において、処理部13は、後述する関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、当該省エネルギー支援情報について受信済みの評価データを組み込んで、表示データを生成する。このように生成された表示データを受信したユーザ端末20では、表示部21に、省エネルギー支援情報と、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果とが併せて表示されるようになる。かかる内容については後に詳述する。
【0046】
<評価データ受信処理>
評価データ受信処理は、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報に対してユーザ端末20の入力部22にて受け付けられた評価結果を示す評価データを、通信部11を介してユーザ端末20側から受信する処理である。以下、図5を参照しながら、評価データ受信処理について説明する。図5は、評価データ受信処理を含む評価データに関するユーザ端末20とデータ提供サーバ10とのやり取りを示す図である。
【0047】
本実施形態では、上述したように、表示データ提供処理にて表示データを生成する際に、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果をユーザに入力させるための評価ボタンB1、B2(図3参照)を表示させるためのデータを組み込んで、表示データを生成する。この結果、省エネルギー支援情報がユーザ端末20の表示部21に表示されると、評価ボタンB1、B2が併せて表示されるようになる。そして、ユーザは、入力部22を通じていずれかの評価ボタンB1、B2を選択して押す動作を行うことにより、省エネルギー支援情報に対する評価結果を入力することが可能になる。
【0048】
より具体的に説明すると、ユーザ端末20側で表示データが受信されると、当該表示データに基づいて、ある省エネルギー支援情報が表示画面(ブラウザ画面40)に表示されるようになる(S011)。この際、上述したように、ある省エネルギー支援情報は、これと対応するエネルギー消費機器用のブラウザ画面40に表示される。例えば、リビングエアコンに関する省エネルギー支援情報は、リビングエアコン用のブラウザ画面40に表示されるようになる。さらに、ある省エネルギー支援情報が表示される際には、先ず、上述の意思表示ボタンB3が併せて表示される。これは、表示データ生成の際に、評価ボタンB1、B2の表示に先立てて意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれていることによる。そして、ユーザは、ある省エネルギー支援情報に示された内容を実行してみようと判断した場合には意思表示ボタンB3を押すことになる。この意思表示ボタンB3の押し動作を通じて、ユーザ端末20はユーザの意思表示を受け付けることになる(S012)。
【0049】
意思表示ボタンB3が押されると、ユーザ端末20側では、ある省エネルギー支援情報に示された内容を実行するための時間が確保され、ユーザ端末20は当該時間が経過するのを待つ。なお、ユーザ端末20は、意思表示ボタンが押された時点で、センサ3から取得したエネルギー消費量の測定結果を示すデータに基づいて1時間あたりのエネルギー消費量を算出し、当該算出値を示すデータを「実行前のデータ」として記憶しておく。
そして、ユーザ端末20は、上記の待ち時間が経過した段階で、再度、センサ3から取得したデータに基づいて1時間あたりのエネルギー消費量をし、当該算出データを「実行後のデータ」として記憶していく。この結果、ブラウザ画面40には、ある省エネルギー支援情報に示された内容について「実行前の値」と「実行後の値」が対比可能に表示されることとなる(S013)。これにより、ユーザは、ある省エネルギー支援情報の効果を数値として定量的に把握することが可能となる。
【0050】
以上のような情報が表示されるようになった後、ブラウザ画面40には、評価ボタンB1、B2が表示されるようになる(S014)。そして、ユーザは、1時間あたりのエネルギー消費量に関して、「実行前の値」と「実行後の値」とを閲覧しながら、ある省エネルギー支援情報に対する評価を上記の評価ボタンB1、B2を押すことによって行うようになる。例えば、ある省エネルギー支援情報が有用であったと判断した場合には、『効果あり』と付記された評価ボタンB1を画面上で押すことになり、有用でなかったと判断した場合には『効果なし』と付記された評価ボタンB2を押すことになる。このようにユーザによる評価ボタンB1、B2の押し動作を通じて、ユーザ端末20はユーザの評価結果を受け付けることになる(S015)。
【0051】
一方で、ユーザ端末20が入力部22にて評価結果を受け付けると、当該評価結果を示す評価データが生成される(S016)。つまり、評価ボタンB1、B2のいずれかを押す動作により、省エネルギー支援情報が有用であるか否かについてのユーザの評価結果を示す評価データが、ユーザ端末20側のデータ処理により生成される。生成された評価データは、データ提供サーバ10に向けて自動的に送信される(S017)。そして、データ提供サーバ10の処理部13が、インターネット1経由でユーザ端末20側から上記の評価データを受信することになる(S018)。
【0052】
以上のように評価データ受信処理では、処理部13が、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報(換言すると、特定処理にて特定された投稿データが示す省エネルギー支援情報)に対する評価結果を示す評価データを、通信部11を介してユーザ端末20側から受信する。ここで、評価データには、評価ボタンB1、B2のうち、いずれのボタンが押されたのかを示すデータに加え、意思表示ボタンB3が押されたことを示すデータも含まれている。すなわち、本実施形態において、評価結果とは、省エネルギー支援情報が有効であったか否かの判断結果と、省エネルギー支援情報が示す内容を実際に実行してみるか否かの判断結果とを含むものである。
【0053】
なお、本実施形態において、ユーザ端末20は、評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信する際、送信元情報として端末特定データを共に送信する。ここで、端末特定データとは、評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信したユーザ端末20を特定するためのデータである。一方で、処理部13は、評価データ受信処理において、評価データと共に端末特定データをユーザ端末20側から受信するようになる。
【0054】
<関連付け処理>
関連付け処理とは、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶する処理である。さらに、本実施形態では、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行することとなっている。以下、図6及び図7を参照しながら、関連付け処理について説明する。図6は、第1データベースD1を示す図である。図7は、第2データベースD2を示す図である。
【0055】
データ提供サーバ10では、2つのデータベース(第1データベースD1、第2データベースD2)が保存部12に保存されており、さらに、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶するためのプログラムが搭載されている。ここで、第1データベースD1とは、図6に示すように、特定処理で特定した投稿データに応じた省エネルギー支援情報について、その内容を示す文字データを記憶したデータベースである。処理部13は、特定処理で投稿データを特定する度に、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を示す文字データを、第1データベースD1に追加して記憶する。この際、省エネルギー支援情報に対して採番を行い、採番された番号(以下、キー番号)のデータとともに、省エネルギー支援情報を示す文字データが第1データベースD1に記憶される。
【0056】
一方、省エネルギー支援情報に対する評価データを評価データ受信処理で受信した場合、処理部13は、当該評価データを第2データベースD2に記憶する。ここで、第2データベースD2とは、図7に示すように、省エネルギー支援情報毎に評価データを記憶したデータベースである。第2データベースD2には、前述のキー番号のデータが記憶されており、評価データは、その評価対象である省エネルギー支援情報に対して採番されたキー番号に対応させて記憶されることになる。これにより、第1データベースD1と第2データベースD2がキー番号によって紐付け管理されるようになり、互いに対応する表示データと評価データとがキー番号を介して関連付けられることになる。
【0057】
以上のように、関連付け処理において「投稿データと評価データとを関連付けて記憶する」とは、投稿データと評価データとを、それぞれ、投稿データに応じた省エネルギー支援情報(換言すると、評価データが示す評価結果の対象となった省エネルギー支援情報)に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶することを意味する。つまり、ある省エネルギー支援情報に関する投稿データと、当該ある省エネルギー支援情報に対する評価データとは、同じキー番号の元で管理された状態で記憶されることになる。
【0058】
なお、本実施形態では、省エネルギー支援情報とキー番号とを対応付けた第1データベースD1、及び、評価データに応じた評価結果とキー番号とを対応付けた第2データベースD2がそれぞれ用意されるが、例えば、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果との対応関係を示したテーブルデータを記憶する構成であってもよい。
【0059】
そして、本実施形態では、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行することとしている。具体的に説明すると、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信すると、処理部13は、第2データベースD2において評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3の各々について求めた、ボタン押し回数の集計値)を修正するように関連付け処理を実行し、第2データベースD2を更新する。
【0060】
さらに、本実施形態において、処理部13は、評価データ受信処理を実行する際に、省エネルギー支援情報と当該省エネルギー支援情報に対して既に評価データを送信済みのユーザ端末20との対応関係、を示すテーブルデータT(図8参照)を作成して記憶する。このテーブルデータTは、評価データ受信処理実行の際に評価データと共に受信する端末特定データに基づいて作成され、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に更新される。なお、図8は、テーブルデータTを示す図であり、同図中、「○」が付された項目については既に評価結果を受け付け済みであることを意味し、「−」が付された項目については未だ評価結果を受け付けていないことを意味している。
【0061】
以上のように関連付け処理では、処理部13が、特定処理にて特定された投稿データと、評価データ受信処理にて受信された評価データとを、それぞれ、省エネルギー支援情報に対して割り当てられたキー番号を介して、関連付けて記憶する。さらに、処理部13は、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行して第2データベースD2を更新する。これにより、特定処理にて特定された投稿データと、評価データ受信処理にて受信された評価データと、を適切に関連付けられると共に、省エネルギー支援情報に対する評価結果について、最新の内容をユーザに報知することができるようにデータ管理することが可能になる。
【0062】
なお、複数のキーワード(あるいはキーワード群)が指定されて、キーワード別(あるいはキーワード群別)に特定処理が実行された場合、キーワード別(あるいはキーワード群別)に第1データベースD1や第2データベースD2を作成し記憶するのが望ましい。つまり、キーワード(あるいはキーワード群)によって区分(カテゴリ)を決め、カテゴリ毎にデータ管理を行うことになれば、データ管理がより容易になる。また、表示データ作成処理において後述の評価付き表示データを作成する際、カテゴリ毎に当該データ作成を行うことが可能になれば、例えば、ユーザが関心を持つカテゴリに限定して評価付き表示データを作成し提供することが可能になるので、過剰な情報提供や膨大な容量のデータ送信を回避することが可能になる。
【0063】
<関連付け処理実行後の表示データ提供処理>
本実施形態において、データ提供サーバ10の処理部13は、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データと評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、通信部11を介して、当該評価付き表示データをユーザ端末20に向けて送信する。ここで、評価付き表示データとは、表示データの一種であり、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とをユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0064】
データ提供サーバ10には、前述したように、特定処理で特定した投稿データに基づいて、省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成して、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供するプログラムが搭載されている。さらに、このプログラムには、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とが併せて表示されるように表示データを作成する機能が備えられている。つまり、処理部13は、図9に示すように、ある省エネルギー支援情報に関する投稿データと、その評価結果を示す評価データと、を関連付けて記憶した後に、ある省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成する場合には、ある省エネルギー支援情報とその評価結果とを併せて表示させるための評価付き表示データを生成する。図9は、評価付き表示データを生成・提供する手順を示す概念図である。
【0065】
以下、図10を参照しながら、本実施形態に係る表示データ作成処理の流れについて説明する。図10は、表示データ作成処理の流れを示すフロー図である。
【0066】
処理部13は、ユーザ端末20からのデータ送信要求を受信したときに表示データ作成処理の実行を開始する(S021)。処理部13は、表示データ作成処理の実行開始に伴い、先ず第1データベースD1、第2データベースD2及びテーブルデータTを参照する(S022)。次に、処理部13は、データ送信を要求してきたユーザ端末20を特定する(S023)。この特定処理は、例えば、ユーザ端末20が出力したデータ送信要求信号を処理部13が解析することによって行われる。
【0067】
データ送信を要求してきたユーザ端末20を特定した後、処理部13は、第2処理において評価データと共に受信した端末特定データを読み取り、端末特定データに基づいて、端末特定データに係るユーザ端末20(以下、被特定端末という)を特定する(S024)。本実施形態では、テーブルデータTを参照することにより、省エネルギー支援情報毎に、端末特定データに係る被特定端末を特定することができる。
【0068】
その後、処理部13は、省エネルギー支援情報毎に、データ送信を要求してきたユーザ端末20が被特定端末に該当するか否かを判定する(S025)。判定の結果、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について被特定端末となっていると判断した場合(換言すると、上記のユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について既に評価データを送信している場合)(S025でYes)、処理部13は、当該ユーザ端末20の表示部21に表示させる省エネルギー支援情報を選抜する情報選抜処理を行う(S026)。
【0069】
上記の情報選抜について詳しく説明すると、処理部13は、テーブルデータTを参照することにより、省エネルギー支援情報のうち、データ送信を要求してきたユーザ端末20が既に評価結果を受け付けたものを特定する。そして、処理部13は、特定された省エネルギー支援情報以外の省エネルギー支援情報を選抜し、選抜された省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成する。
【0070】
以上の処理を経て生成される表示データは、データ送信を要求してきたユーザ端末20の入力部22では、未だ評価結果が受け付けられていない省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とを被特定端末の表示部21に表示させるためのデータとなる。つまり、上記の情報選抜を行うことにより、本実施形態では、データ送信を要求したユーザ端末20において未評価の情報のみを当該ユーザ端末20に対して提供することが可能になる。この結果、例えば、ユーザが未だ評価していないような新着情報を優先的に表示させることが可能になり、ユーザにとって利便性の高い情報提供サービスが実現可能となる。
【0071】
なお、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれの省エネルギー支援情報についても被特定端末に該当しない場合には(S025でNo)、上記処理の実行は省略される。また、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について被特定端末となっていると判断した場合であっても、上記処理の実行を省略することとしてもよい。ただし、未評価の省エネルギー支援情報を優先的に表示させるという点においては、本実施形態の方がより好適である。
【0072】
次に、処理部13は、選抜された各省エネルギー支援情報について、当該各省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられているかどうかを確認する(S027)。確認の結果、選抜された省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられていると判断された場合(S027でYes)、処理部13は、関連付けられた投稿データ及び評価データに基づいて、評価付き表示データを生成することになる。ここで、複数の省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成する場合(S028でYes)には、処理部13は、各省エネルギー支援情報の表示順位を決めた上で、当該表示順位にて各省エネルギー支援情報が表示されるように評価付き表示データを作成する(S029、S030)。
【0073】
省エネルギー支援情報の表示順位については、投稿データ毎に関連付けた評価データに基づいて、投稿データ毎(換言すると、省エネルギー支援情報毎)に決められる。具体的に説明すると、処理部13は、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照し、省エネルギー支援情報毎に、評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3の各々について求めたボタン押し回数の集計値)を特定する。そして、各省エネルギー支援情報に対する評価結果の集計値に基づいて、一定の基準に従って、各省エネルギー支援情報の表示順位が決められる(S029)。
【0074】
ここで、表示順位を決める際の基準としては、例えば、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3のボタン押し回数の合計値が大きいものほど上位になるようにしてもよく、あるいは、評価ボタンB1のボタン押し回数から評価ボタンB2のボタン押し回数を差し引いた差が大きいものほど上位になるようにしてもよい。
【0075】
各省エネルギー支援情報の表示順位を決めた後、処理部13は、複数の省エネルギー支援情報が、それぞれ、対応する表示順位に従ってユーザ端末20の表示部21に表示されるように評価付き表示データを生成する(S030)。
【0076】
以上のように、本実施形態では、複数の省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成する場合には、投稿データ毎に関連付けた評価データに基づいて、投稿データに応じた省エネルギー支援情報の各々に対して表示順位を決め、各省エネルギー支援情報が対応する表示順位にて表示されるように評価付き表示データを作成する。すなわち、本実施形態では、各省エネルギー支援情報をその評価結果(本実施形態においては、評価結果の集計値)に応じた表示順位にて表示させることが可能になる。この結果、ユーザ端末20の表示部21において、例えば、高評価を得ている省エネルギー支援情報ほど上位に表示させることが可能になり、ユーザにとってより利便性の高い情報提供サービスが実現可能となる。
【0077】
なお、単一の省エネルギー支援情報を表示させる評価付き表示データを作成する場合(S028でNo)には、上記の表示順位決めは省略される。また、複数の省エネルギー支援情報を表示させる評価付き表示データを作成する場合であっても、上記の表示順位決めを行わず、例えば、新着の情報から順に表示されるように評価付き表示データを作成することとしてもよい。ただし、評価結果に応じて表示順位を決めることにより、高評価を得ている省エネルギー支援情報が優先的に表示される点においては、本実施形態の方がより好適である。
【0078】
一方、情報選抜において選抜された省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられていないと判断された場合(S027でNo)には、当該省エネルギー支援情報と併せて表示する評価結果のデータ(評価データ)がないので、当該データが組み込まれない状態で表示データが生成される(S031)。かかる場合には、例えば、省エネルギー支援情報に対する評価結果として初期値(すなわち、0(零))を表示させるためのデータが表示データの中に組み込まれることとしてもよい。また、情報選抜において複数の省エネルギー支援情報が選抜された場合において、投稿データと評価データとが関連付けられているものと、関連付けられていないものとが混在している際には、投稿データと評価データとが関連付けられている省エネルギー支援情報については評価結果が併せて表示されるように評価付き表示データを生成すればよい。
【0079】
表示データ又は評価付き表示データが完成すると、処理部13は、通信部11を介して送信先のユーザ端末20に向けて上記のデータを提供する(S032)。そして、表示データ又は評価付き表示データの提供をもって、表示データ提供処理が終了する。
【0080】
以上までに説明してきた通り、本実施形態では、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データと評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した評価付き表示データをユーザ端末20に向けて送信する。また、本実施形態では、評価付き表示データを生成するにあたり、ユーザ端末20側で実際に表示させる省エネルギー支援情報を選抜し、各省エネルギー支援情報の表示順位を決定する等して、ユーザに対する利便性を考慮して評価付き表示データを作成する。
【0081】
一方、評価付き表示データを受信したユーザ端末20側では、ユーザ端末20に搭載されたプログラムにより、上記の評価付き表示データに応じた省エネルギー支援情報がブラウザ画面40に表示されるようになる。そして、ブラウザ画面40において、各省エネルギー支援情報は前述の表示順位で表示され、各省エネルギー支援情報に対する評価結果は当該各省エネルギー支援情報と対応させて表示される(例えば、図3参照)。なお、本実施形態では、省エネルギー支援情報やその評価結果とともに、前述した評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3(ユーザの評価結果を受け付けるためのボタン)が表示されるようになっている。換言すると、評価付き表示データの中には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれている。
【0082】
<<本実施形態に係るデータ提供方法について>>
次に、上記のデータ提供サーバ10を用いて実現されるデータ提供方法について、図11、図12、図13A〜13Cに示された具体例に基づいて説明する。図11、図12、及び、図13A〜13Cは、本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した図である。なお、図13Cについては、図8と同様、テーブルデータTを示す図であり、同図中、ユーザ端末20から既に評価データを送信しているユーザと省エネルギー支援情報との組み合わせについては「○」が付されており、未だ評価結果を受け付けていない組み合わせについては「−」が付されている。
【0083】
本具体例において、図11に示すように、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信可能な投稿データ提供サーバ30として、第1の投稿データ提供サーバ31と第2の投稿データ提供サーバ32が存在する。上記の状態において、データ提供サーバ10の処理部13は、一定期間ごとに、第1の投稿データ提供サーバ31及び第2の投稿データ提供サーバ32と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データを探索する。本実施形態では、前述したように、探索条件として予めキーワードが指定されており、当該キーワードを基に、上記の要件を満たす投稿データを探索する。
【0084】
そして、ある時点に行われた探索処理において、上記キーワードを含む省エネルギー支援情報J1、J2、J3の投稿データが第1の投稿データ提供サーバ31に存在し、データ提供サーバ10にはないと判断すると、処理部13は、特定処理を実行する。すなわち、処理部13は、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データとして、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に関する投稿データを特定する。
【0085】
その後、処理部13は、図12に示すように、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データを第1データベースD1に追加記憶する。この際、追加記憶された省エネルギー支援情報J1、J2、J3のそれぞれに対して、キー番号が採番され、当該キー番号とともに各省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データが第1データベースD1に記憶される。また、キー番号の採番に伴い、第2データベースD2には、採番されたキー番号に対応するデータ領域(すなわち、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価データの格納領域)が確保される。
なお、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データを第1データベースD1に追加した時点では、当該省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果のデータ(評価データ)が未だない段階である。このため、かかる段階では、第2データベースD2における省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果として、初期値(すなわち、0(零))が記憶されている。
【0086】
上記の処理が完了した後、処理部13は、ユーザ端末20側からのデータ送信命令を受信するまで待機し、ユーザ端末20側からのデータ送信要求を受信すると、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照して、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を表示させるための表示データを生成し、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供する。
なお、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に関する表示データが最初に提供されるときには、前述の如く評価結果のデータ(評価データ)が未だないので、評価結果の初期値が表示されるように表示データが生成される。また、表示データの中には、省エネルギー支援情報J1、J2、J3の各々について、評価結果入力用の評価ボタンB1、B2、及び、各省エネルギー支援情報の内容に対する意思表示用の意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれている。
【0087】
一方、データ送信要求の発信元であるユーザ端末20が上記の評価付き表示データを受信すると、省エネルギー支援情報J1、J2、J3が当該ユーザ端末20の表示部21に表示されるようになる。そして、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を閲覧するユーザ(例えば、ユーザX)は、各々の情報について、評価ボタンB1、B2又は意思表示ボタンB3を押す動作を行うことにより、各省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果を入力することが可能になる。換言すると、ユーザXが所有するユーザ端末20は、上記の入力動作を介して、各省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対するユーザXの評価結果を受け付けることになる。
【0088】
そして、ユーザ端末20は、ユーザの評価結果を受け付けると、当該評価結果を示す評価データを生成し、その評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信する。この際、ユーザ端末20は、評価データと共に、送信元情報として端末特定データを送信する。一方で、データ提供サーバ10の処理部13は、ユーザ端末20からの評価データ及び端末特定データをインターネット1経由で受信する評価データ受信処理を実行する。
【0089】
これらのデータを受信した後、処理部13は、関連付け処理を実行して、省エネルギー支援情報J1、J2、J3の表示データと、当該省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価データとを関連付けて記憶する。具体的に説明すると、処理部13は、ユーザ端末20側から受信した評価データを、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対して割り当てられたキー番号に対応させて第2データベースD2に記憶する。
【0090】
例えば、ユーザXのユーザ端末20側から省エネルギー支援情報J1に対する評価データを受信した場合、処理部13は、当該評価データを、省エネルギー支援情報J1に割り当てられたキー番号(図12中では「101」と表記)と対応付けて第2データベースD2に記憶する(具体的には、キー番号「101」に対応するデータ領域に保存する)。さらに、処理部13は、関連付け処理を実行する中で、省エネルギー支援情報と既に評価データ送信済みであるユーザ端末20との対応関係を示すテーブルデータTを記憶する。
【0091】
その後、評価データを更に受信すると、処理部13は、評価データを受信する度に(換言すると、評価データ受信処理を実行する度に)関連付け処理を実行して、第2データベースD2及びテーブルデータTを更新する。
【0092】
以上のような手順にて特定処理〜関連付け処理が複数回実行され、図13A〜図13Cに示す状態に至り、かかる状況(すなわち、関連付け処理が複数回実行された後)において、処理部13は、ユーザXのユーザ端末20側からデータ送信命令を受信すると、関連付けられた投稿データ及び評価データに基づいて表示データ提供処理を実行する。すなわち、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照して、評価付き表示データを生成してユーザXのユーザ端末20に向けて提供する。
【0093】
具体的に説明すると、ユーザXのユーザ端末20からのデータ送信命令が受信された時点で、処理部13は、ユーザXのユーザ端末20から省エネルギー支援情報J1、J4、J6に対する評価データを受信している。すなわち、テーブルデータT上、ユーザXのユーザ端末20は、省エネルギー支援情報J1、J4、J6に関して既に評価データ送信済みであるとして登録されていることになる。そこで、処理部13は、ユーザXに提供する省エネルギー支援情報として、省エネルギー支援情報J2、J3、J5を選抜することになる。
【0094】
次に、処理部13は、省エネルギー支援情報J2、J3、J5を表示部21に表示させる際の表示順位を決定する。表示順位の決定にあたり、処理部13は、第2データベースD2を参照し、上記の省エネルギー支援情報J2、J3、J5の各々について、評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2、及び、意思表示ボタンB3の各々について求めた、ボタン押し回数の集計値)を特定する。そして、例えば、評価ボタンB1のボタン押し回数から評価ボタンB2のボタン押し回数を差し引いた差が大きいものほど上位になるように表示順位を決める。なお、図13Bに示すケースでは、省エネルギー支援情報J3が1番目、省エネルギー支援情報J5が2番目、省エネルギー支援情報J2が3番目となる。
【0095】
そして、表示順位の決定後、処理部13は、選抜した省エネルギー支援情報J2、J3、J5と、それぞれに対する評価結果とが対応する表示順位で表示されるように、評価付き表示データを作成し、ユーザXのユーザ端末20に向けて当該評価付き表示データを提供する。この評価付き表示データをユーザXのユーザ端末20が受信すると、その表示部21に、省エネルギー支援情報J2、J3、J5、及び、各々に対する評価結果が、それぞれに対して決められた表示順で表示される。なお、前述したように、表示部21には、省エネルギー支援情報J2、J3、J5や各々に対する評価結果のほか、ユーザの評価結果を受け付けるための評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3が省エネルギー支援情報毎に表示される。
【0096】
また、図13A〜図13Cに示す状態において、ユーザYのユーザ端末20からデータ送信要求があると、処理部13は、上記と同様の手順により、評価付き表示データを作成し、ユーザYのユーザ端末20に向けて当該評価付き表示データを提供する。この評価付き表示データを受信したユーザ端末20の表示部21には、図13Bに示すように、省エネルギー支援情報とその評価結果が、J3、J1、J2の順で表示されるようになる。
【0097】
<<本実施形態のデータ提供方法の有効性について>>
本発明のデータ提供方法では、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、データ提供サーバ10に保存されている表示データに応じた省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データを特定する特定処理と、特定処理にて特定された投稿データに基づいて、投稿データに応じた省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供する表示データ提供処理と、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報、に対してユーザ端末20の入力部22にて受け付けられた評価結果、を示す評価データをユーザ端末20側から受信する評価データ受信処理と、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行する。そして、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データ及び評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した評価付き表示データをユーザ端末20に向けて提供する。これにより、データ提供サーバ10を通じてユーザに提供される省エネルギー支援情報に関して、バリエーションを充実させつつ、より効果的な情報提供を実現することが可能になる。
【0098】
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、従来は、データ提供サーバの管理者(すなわち、情報提供サービスの運営者)が省エネルギー支援情報を自前で準備し、準備できた範囲内で情報提供サービスを行っていた。つまり、従来のデータ提供サーバは、その管理者が持ち合わせている範囲内でしかデータを提供することができず、当該データ提供サーバを通じて提供される省エネルギー支援情報については、内容や件数が限られるため、バリエーションについても乏しいものであった。
【0099】
さらに、情報提供サービスの利用者(ユーザ)側では、提供される省エネルギー支援情報に関して、有用性や効果の度合いについての開示を求める場合がある。つまり、省エネルギー支援情報を提供する際に、有用性や効果などの付帯情報がなければ、ユーザは、どの情報を利用すべきか分からなくなってしまう虞がある。このような状況において、単に省エネルギー支援情報の件数を増やしたとしても、効果的な情報を提供することができない以上、提供した情報が有効に利用されず、却ってユーザを困惑させる可能性もある。
【0100】
これに対して、本実施形態のデータ提供方法であれば、データ提供サーバ10の機能を通じて省エネルギー支援情報を外部情報源としての投稿データ提供サーバ30から収集する結果、ユーザに提供可能な生活支援情報に関して、バリエーションを充実させることが可能になる。また、データ提供サーバ10の機能を通じて、投稿データ提供サーバ30から収集した省エネルギー支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末20側から入手し、以降、その省エネルギー支援情報を提供する際には、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果と併せてユーザに提供する。この結果、ユーザは、どの情報が有用であるのかを判別できるようになり、ユーザにとってより効果的な生活支援情報が提供されるようになる。
【0101】
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明のデータ提供方法及びデータ提供サーバ10について説明した。さらに、上記の説明には、本発明のデータ提供方法における各処理(すなわち、特定処理〜関連付け処理)をデータ提供サーバ10に実行させるためのプログラムの開示も含まれている。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0102】
また、上記の実施形態において、表示データは、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を表示させるためのデータであり、評価データは、省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての評価結果を示すデータであることとした。かかる場合には、バリエーションが豊富であり、かつ、効果的な省エネルギー支援情報を提供することが可能になる。ただし、生活支援情報は省エネルギー支援情報に限定されるものではなく、例えば、家庭内での掃除方法など、生活に関する有用な(有益な)情報である限り、他の情報であってもよい。
【0103】
また、上記の実施形態においては、データ提供サーバ10の処理部13が、自動的にユーザの利便性を考慮して省エネルギー支援情報の選抜や表示順位を決定し、評価付き表示データを作成することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、どの省エネルギー支援情報を表示させるか、どのような順位で表示させるか等については、ユーザが管理画面(情報提供サービスを運営する者のホームページ等)にて指定できるようにし、当該管理画面で指定した内容を反映する形で処理部13が評価付き表示データを作成することとしてもよい。
【0104】
また、上記の実施形態においては、データ提供サーバ10の処理部13が省エネルギー支援情報を表示画面に表示させる際、先ず、省エネルギー支援情報と、当該省エネルギー支援情報が示す内容に対するユーザの意思表示を示すための意思表示ボタンB3を表示させることとした。この意思表示ボタンB3を押していない限り、省エネルギー支援情報の有効性を評価するための評価ボタンB1、B2が表示されず、当該省エネルギー支援情報に対するユーザの評価結果を受け付けないこととした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、省エネルギー支援情報を表示画面に表示させる当初から評価ボタンB1、B2が表示されていてもよい。
【0105】
さらに、上記の実施形態においては、上記の意思表示ボタンB3が押された場合には、表示画面に、エネルギー消費に関する情報(例えば、1時間あたりのエネルギー消費量)を、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前後の各々について表示することとした。これにより、省エネルギー支援情報の効果を定量的に把握することが可能になる。この結果、ユーザは、その後に省エネルギー支援情報に対する有効性を評価する(具体的には、評価ボタンB1、B2のうちのいずれかを押す)段階で、その評価指標として上記の表示を閲覧することができ、妥当な評価をすることが可能となる。しかし、これに限定されるものではなく、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前後の数値が表示されなくともよい。あるいは、エネルギー消費に関する情報については最新の情報だけが表示される(換言すると、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前の数値は表示されない)こととしてもよい。ただし、省エネルギー支援情報の効果を定量的に把握し、それを評価指標として利用することができる点では、上記の実施形態の方が望ましい。
【符号の説明】
【0106】
1 インターネット、2 住宅、3 センサ、10 データ提供サーバ、
11 通信部、12 保存部、
13 処理部、20 ユーザ端末、21、表示部、22 入力部、
30 投稿データ提供サーバ、31 第1の投稿データ提供サーバ、
32 第2の投稿データ提供サーバ、40 ブラウザ画面、
100 生活支援情報提供システム
B1,B2 評価ボタン、B3 意思表示ボタン、
D1 第1データベース、D2 第2データベース、T テーブルデータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ提供方法及びデータ提供サーバに係り、特に、ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを、ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法及びデータ提供サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して生活支援情報を提供するために、ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データをユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバ、及び、当該データ提供サーバを用いたデータ提供方法は、既に知られている。(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、インターネット等の通信網を介して上記データ提供サーバと通信することにより、同データ提供サーバを通じた情報提供サービスを利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−366637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ただし、データ提供サーバの管理者(すなわち、生活支援情報提供サービスの運営者)が自前で準備できる生活支援情報については、内容や件数が限られてくるため、バリエーションが乏しくなってしまう。さらに、情報提供サービスの利用者(ユーザ)側の要望として、提供される各生活支援情報に関して、有用性や効果の度合いについての開示を求める場合もある。
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、データ提供サーバを通じてユーザに提供される生活支援情報に関して、バリエーションを充実させつつ、より効果的な情報提供を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、本発明のデータ提供方法によれば、ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、ユーザ端末と通信可能なデータ提供サーバを用いて、前記ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法であって、(A)前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、(B)前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、(C)前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、(D)前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行し、(E)前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することにより解決される。
【0007】
本発明のデータ提供方法については、データ提供サーバの機能を通じて外部から生活支援情報を収集する結果、ユーザに提供可能な生活支援情報に関して、バリエーションが充実することになる。また、データ提供サーバの機能を通じて、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には、当該生活支援情報に対する評価結果を併せてユーザに提供する。この結果、ユーザにとってより効果的な生活支援情報を提供できるようになる。
【0008】
また、上記のデータ提供方法において、前記生活支援情報は、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる省エネルギー支援情報であり、前記評価データは、前記省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての前記評価結果を示すデータであることこととしてもよい。
かかる方法であれば、生活支援情報としての省エネルギー支援情報について、バリエーションが豊富となり、かつ、ユーザにとってより効果的な情報を提供することが可能になる。
【0009】
また、上記のデータ提供方法において、前記特定処理では、前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、予め指定されたキーワードを含み、かつ、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定することとしてもよい。
かかる方法であれば、投稿データ提供サーバに保存されているデータの中から所定のデータを検索し特定する処理をキーワードに基づいて効率よく実行することが可能になる。
【0010】
また、上記のデータ提供方法において、前記関連付け処理では、前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データを、前記特定処理にて特定された前記投稿データに応じた前記生活支援情報に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶し、前記評価データ受信処理にて前記評価データを新たに受信する毎に、前記関連付け処理を実行することとしてもよい。
かかる方法であれば、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとが適切に関連付けられ、生活支援情報に対する評価結果について、最新の内容をユーザに提供できるようにデータを管理することが可能になる。
【0011】
また、上記のデータ提供方法において、前記データ提供処理において、複数の前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成する場合には、前記投稿データ毎に関連付けた前記評価データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報の各々に対して表示順位を決め、各前記生活支援情報が対応する前記表示順位に従って前記表示部に表示されるように前記評価付き表示データを生成することとしてもよい。
かかる方法であれば、各生活支援情報を、その評価結果に応じた表示順位にて表示させることが可能になる。この結果、ユーザ端末の表示部において、例えば、高評価を得ている生活支援情報ほど上位に表示させることが可能になり、ユーザにとって利便性の高い情報提供サービスが実現されるようになる。
【0012】
また、上記のデータ提供方法において、前記評価データ受信処理では、前記評価データと共に、該評価データを前記データ提供サーバに向けて送信した前記ユーザ端末を特定するための端末特定データを前記ユーザ端末側から受信し、前記ユーザ端末のうち、前記評価データ受信処理にて受信された前記端末特定データに基づいて特定される被特定端末に向けて前記評価付き表示データを提供する前記データ提供処理を実行する場合には、前記被特定端末側から受信した前記評価データと関連付けられた前記投稿データ以外の未評価投稿データ、及び、該未評価投稿データに関連付けられた評価データに基づいて、前記被特定端末の前記入力部では未だ前記評価結果が受け付けられていない前記生活支援情報と当該生活支援情報に対する前記評価結果とを前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成することを特徴とすることとしてもよい。
かかる方法であれば、生活支援情報のうち、未評価の情報(例えば、ユーザが未だ実践していない内容に関する情報)のみを表示させることも可能になる。この結果、例えば、ユーザが未だ評価していない新着情報を優先的に表示させることが可能になり、ユーザにとって更に利便性の高い情報提供サービスが実現されるようになる。
【0013】
さらに、ユーザ端末と通信可能であり、該ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバであって、(A)ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、前記ユーザ端末と通信するための通信部と、(B)データを保存するための保存部と、(C)データ処理を行う処理部と、を備え、(D)前記処理部は、(d1)前記通信部を介して前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記保存部に保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、(d2)前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、(d3)前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、(d4)前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、をそれぞれ実行し、(d5)前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供サーバも実現可能である。
かかるデータ提供サーバであれば、外部から生活支援情報を収集する機能を有し、また、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には当該生活支援情報に関する評価結果を併せて提供する機能を有することから、ユーザに提供する生活支援情報に関して、バリエーションが充実し、より効果的な情報として提供されることになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のデータ提供方法によれば、データ提供サーバの機能を通じて、外部から生活支援情報を収集することが可能になる。この結果、ユーザに提供する生活支援情報に関して、バリエーションが充実することになる。また、データ提供サーバの機能を通じて、外部から収集した生活支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末側から入手し、以降、その生活支援情報を提供する際には、当該生活支援情報に対する評価結果を併せてユーザに提供する。この結果、ユーザにとって、より効果的な生活支援情報を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態における生活支援情報提供システム100を示す概念図である。
【図2】本実施形態に係るデータ提供サーバ10及びユーザ端末20について各々の構成例を示した図である。
【図3】表示部21の表示画面についての一例を示す図である。
【図4】特定処理の流れを示す図である。
【図5】評価データ受信処理を含む評価データに関するユーザ端末20とデータ提供サーバ10とのやり取りを示す図である。
【図6】第1データベースD1を示す図である。
【図7】第2データベースD2を示す図である。
【図8】テーブルデータTを示す図である。
【図9】評価付き表示データを生成・提供する手順を示す概念図である。
【図10】表示データ作成処理の流れを示すフロー図である。
【図11】本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第一図である。
【図12】本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第二図である。
【図13】図13A〜13Cは、本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した第三図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<<生活支援情報提供システム100について>>
先ず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係るデータ提供サーバ10を含む生活支援情報提供システム100について概説する。図1は、本実施形態における生活支援情報提供システム100を示す概念図である。図2は、本実施形態に係るデータ提供サーバ10及びユーザ端末20について各々の構成例を示した図である。
【0017】
生活支援情報提供システム100は、生活支援情報をユーザに提供する目的で構築された通信システムであり、図1に示すように、主たる構成要素として、データ提供サーバ10と、ユーザ端末20と、投稿データ提供サーバ30とを有している。
ここで、生活支援情報とは、日常生活に関する有用な(有益な)情報であり、本実施形態では、省エネルギー支援情報が生活支援情報の一例としてユーザに提供される。なお、省エネルギー支援情報とは、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる情報であり、より具体的には、家庭や職場等でのエネルギー消費量の削減(省エネルギー化)を図るためのアドバイスや参考事例に関する情報等である。
【0018】
本実施形態に係るデータ提供サーバ10は、生活支援情報提供サービスの運営者が保有するサーバコンピュータ(より詳しくはWEBサーバ)であり、インターネット1を介してユーザ端末20及び投稿データ提供サーバ30と通信可能である。そして、データ提供サーバ10は、インターネット1を介して表示データ等の各種データをユーザ端末20に向けて提供する。ここで、ユーザ端末20に向けてデータを提供するとは、能動的に、あるいは、ユーザ端末20側からのデータ送信要求に応じてデータをユーザ端末20に向けて配信する場合の他、データ提供サーバ10にアクセスしてきたユーザ端末20に対してデータ提供サーバ10に格納されたデータの読み込みを許可する場合を含む。
【0019】
また、表示データとは、データ提供サーバ10が提供するデータのうち、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を表示させるためのデータである。つまり、表示データは、ユーザ端末20に搭載されたWEBブラウザ等のプログラムにより解析され、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を閲覧可能に表示させるためのデータである。本実施形態に係るデータ提供サーバ10の構成例については、後に詳述する。
【0020】
ユーザ端末20は、生活支援情報提供サービスの利用者(ユーザ)がデータ提供サーバ10からの表示データを受信し、当該表示データに応じた省エネルギー支援情報を閲覧するための機器であり、具体的にはユーザが管理するコンピュータや携帯情報端末等である。
【0021】
ユーザ端末20は、図1に示すように、主たる構成要素として、ディスプレイのように表示画面に情報が表示される表示部21と、キーボードやマウスのようにユーザからの入力操作を受け付ける入力部22と、CPUと、メモリと、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信を行うための通信インタフェースと、各種データを保存するための補助記憶装置とを有している。なお、表示部21と入力部22については、タッチパネルのように一体化された構成であってもよい。さらに、ユーザ端末20には、インターネット1を介して取得した各種データに基づいて表示部21(より詳しくは、図3におけるブラウザ画面40)に文字や画像等を表示させるためのプログラム(例えば、ブラウザプログラム)がインストールされている。
【0022】
また、本実施形態において、ユーザ端末20は、ユーザが居住する住宅2内に設置され、図2に示すように、当該住宅2内で利用されるエネルギー消費機器(例えば、リビングエアコン等の電力消費機器やガスレンジ等のガス消費機器)と通信可能である。これにより、ユーザ端末20は、上記のエネルギー消費機器の運転状況をモニタリングすることができる。さらに、住宅2内には各エネルギー消費機器のエネルギー消費量を測定するセンサ3が設けられており、ユーザ端末20は、センサ3による測定結果を示すデータを当該センサ3から取得し、表示部21に測定結果を表示させることが可能である。
【0023】
投稿データ提供サーバ30とは、インターネット1に接続されたサーバコンピュータのうち、データ提供サーバ10と通信可能なサーバコンピュータ(より詳しくは、WEBサーバ)であり、ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する。ここで、投稿データとは、例えばブログサービスやソーシャルネットワークサービスにおいてユーザが投稿する文字情報(投稿情報)をユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0024】
なお、本実施形態では、ブログサービスやソーシャルネットワークサービス等のサービスを提供する会社が保有するサーバ(サービス提供用サーバ)であって、そのサービス利用者から投稿された情報をデータベースとして管理するサーバを投稿データ提供サーバ30の一例に挙げることとする。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、上記のサービス提供用サーバとユーザ端末20との中継となるリバースプロキシサーバであってもよい。
【0025】
<<表示部21の表示画面について>>
次に、ユーザ端末20の表示部21に表示される画面(ブラウザ画面40)について、図3を参照しながら説明する。図3は、表示部21の表示画面についての一例を示す図である。
【0026】
表示部21の表示画面としてのブラウザ画面40の一領域には、図3に示すように、省エネルギー支援情報が表示される。この省エネルギー支援情報の表示は、データ提供サーバ10が提供するデータ(表示データ)を受信し、当該データに基づいて行われる。一方、ブラウザ画面40は、省エネルギー支援情報が表示される領域とは異なる領域に、エネルギー消費機器に関する情報が表示される。エネルギー消費機器に関する情報としては、例えば、エネルギー消費機器を1時間運転したときのエネルギー消費量(以下、1時間あたりのエネルギー消費量)を示す情報やエネルギー消費量の累積値を示す情報等が挙げられる。これらのエネルギー消費機器に関する情報の表示は、エネルギー消費量の測定結果を示すデータを上述のセンサ3から取得し、当該データに基づいて行われる。
【0027】
また、本実施形態では、住宅2内で使用されるエネルギー消費機器毎にブラウザ画面40を切替えることが可能である(換言すると、エネルギー消費機器の数だけブラウザ画面40が用意される)。これにより、例えば、リビングエアコン用のブラウザ画面40(図3に示す画面)を選択すれば、リビングエアコンについて、省エネルギー支援情報及びエネルギー消費量に関する情報を閲覧することが可能になる。かかる場合、図3に示すように、エネルギー消費量に関する情報として、エネルギー消費量の累積値に応じた順位(前回の順位からの変動を示す情報を含む)が表示されることとしてもよい。
【0028】
さらに、本実施形態では、エネルギー消費量に関する情報として、1時間あたりのエネルギー消費量(図3では、1時間あたり消費電力量)が表示されるが、かかる情報としては、省エネルギー支援情報に示された内容を実施する前の段階の値(図3では『実施前』の欄に表示)と、実施した後の段階の値(図3では『実施後』の欄に表示)とが表示される。これにより、省エネルギー支援情報による省エネルギー効果を数値として把握することが可能となる。なお、エネルギー消費量に関する情報としては、図3に示すように、当該消費量に相当する電気料金を併せて表示させることとしてもよい。
【0029】
<<本実施形態に係るデータ提供サーバ10について>>
次に、本実施形態に係るデータ提供サーバ10の構成例を説明する。
【0030】
本実施形態に係るデータ提供サーバ10は、既述のように、インターネット1を介してユーザ端末20と通信可能であり、該ユーザ端末20からの要求に応じて、表示データ等の各種データをユーザ端末20に向けて提供する。かかる機能を有するデータ提供サーバ10は、その構成要素として、通信部11と保存部12と処理部13とを備えている(図2参照)。
【0031】
通信部11は、投稿データ提供サーバ30及びユーザ端末20と通信するためのものであり、通信用インタフェースから構成されている。保存部12は、表示データ等の各種データを保存するためのものであり、磁気記憶装置等から構成されている。処理部13は、データ処理を行うためのものであり、CPU、メモリ、及び、メモリに格納されたプログラム等により構成されている。そして、本実施形態において処理部13は、特定処理、表示データ提供処理、評価データ受信処理、及び関連付け処理を実行する。以下、処理部13により実行される各処理について説明する。
【0032】
<特定処理>
特定処理は、通信部11を介して投稿データ提供サーバ30と通信し、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを、特定する処理である。以下、図4を参照しながら、特定処理について具体的に説明する。図4は、特定処理の流れを示す図である。
【0033】
データ提供サーバ10には、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを探索し、当該所定の投稿データを特定するプログラムが搭載されている。ここで、所定の投稿データとは、データ提供サーバ10の保存部12に保存されている表示データに応じた省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データである。すなわち、所定の投稿データが示す情報は、投稿データ提供サーバ30が提供するユーザからの投稿情報であって、データ提供サーバ10が未だ提供していない情報となる。
【0034】
そして、上記のプログラムが起動すると(S001)、処理部13は、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、所定の投稿データを探索する(S002)。この際、探索条件として予めキーワードが指定されている。処理部13は、所定の投稿データとして、当該キーワードを含み、かつ、データ提供サーバ10が提供する省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データを探索する。なお、キーワードとしては省エネルギーに関する語句(例えば、「電力削減」や「エアコン運転時間」等)が指定され、当該キーワードに対応するデータ(以下、キーワードデータ)が保存部12に保存されおり、処理部13は、当該キーワードデータを読み取って上記の探索工程を実行する。なお、本実施形態では、キーワードの中に、住宅2内で利用されるエネルギー消費機器の名称(例えば、「リビングエアコン」や「照明」)が含まれる。
【0035】
そして、処理部13は、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、上記の探索要件を満たす所定の投稿データを発見すると(S003でYes)、当該投稿データを特定する(S004)。ここで、『投稿データを特定する』とは、例えば、当該投稿データの所在(例えば、URL情報)に関するデータを記憶しておくことであってもよく、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を示す文字データを記憶しておくことであってもよい。本実施形態では、投稿データに応じた省エネルギー支援情報及び当該省エネルギー支援情報を掲載したサイト、を示す文字データを記憶するものとする。この文字データは、後述する第1データベースD1の構成要素として記憶される。
【0036】
一方、上記の探索要件を満たす投稿データがない場合(S003でNo)、処理部13は、データ特定処理工程を実行しないままの状態で待機する。そして、処理部13は、上述した特定処理における一連の工程を一定時間毎に定期的に実行する(S005)。
【0037】
以上のように特定処理では、処理部13が、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データのうち、予め指定されたキーワードを含み、かつ、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データを特定する。このような方法であれば、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、キーワードを基にして所定の投稿データを検索し特定するので、特定処理を効率よく行うことが可能になる。なお、特定処理に係る投稿データ提供サーバ30については、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信可能な投稿データ提供サーバ30をすべて対象としてもよく、あるいは、データ提供サーバ10側で予め指定した投稿データ提供サーバ30のみを対象とすることとしてもよい。
【0038】
ここで、複数のキーワードが指定されている場合には、キーワード別に特定処理が実行される。かかる場合、各特定処理で特定された投稿データと、当該各特定処理に係るキーワードデータとを関連付けておくことが望ましい。また、複数のキーワードを併せたキーワード群を単位として特定処理を実行することも可能であり、複数のキーワード群があれば、キーワード群別に特定処理が実行されることとしてもよい。
【0039】
<表示データ提供処理>
表示データ提供処理は、上述の特定処理で特定した投稿データに基づいて、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報の表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供する処理である。ここで、表示データとは、省エネルギー支援情報をユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0040】
データ提供サーバ10には、特定処理にて特定された投稿データ(より具体的には、当該投稿データを特定する上で記憶したデータ)に基づいて、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供するプログラムが搭載されている。つまり、本実施形態に係るデータ提供サーバ10による情報提供サービスでは、当該データ提供サーバ10側で当初用意しておいた省エネルギー支援情報に加え、それ以外の省エネルギー支援情報を外部(すなわち、データ提供サーバ10と通信可能な情報源)から収集してユーザに提供することが可能である。
【0041】
より具体的に説明すると、ある投稿データが特定処理で特定された場合、処理部13は、当該ある投稿データに応じた省エネルギー支援情報(以下、ある省エネルギー支援情報)を新着情報としてユーザに提供できるように、ある省エネルギー支援情報の表示データを生成して、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供する。
【0042】
また、上述したように、本実施形態では、住宅2内で利用されるエネルギー消費機器の名称をキーワードとして投稿データを特定する。したがって、特定処理で特定された投稿データは、キーワードに対応するエネルギー消費機器に関する情報を示すものとなる。そして、データ提供サーバ10の処理部13は、当該投稿データに基づいて省エネルギー支援情報の表示データを生成する。このようにして生成された表示データは、その基となる投稿データを特定した時点でキーワードとなっていたエネルギー消費機器に対応付けられたものとなる。この結果、ユーザ端末20が受信すると、当該対応しているエネルギー消費機器を識別し、エネルギー消費機器毎に切替え可能なブラウザ画面40のうち、対応するブラウザ画面40に省エネルギー支援情報を表示する。
【0043】
なお、処理部13は、表示データを生成する際、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、省エネルギー支援情報に対する評価結果をユーザに入力させるための評価ボタンB1、B2を表示させるためのデータを組み込んで表示データを生成する。これにより、省エネルギー支援情報がユーザ端末20の表示部21に表示される際には、評価ボタンB1、B2が併せて表示されるようになる(図3参照)。
【0044】
また、本実施形態では、評価ボタンB1、B2の表示前に、省エネルギー支援情報が示す内容に対してユーザが実行する意思表示を示すための意思表示ボタンB3(図3中、『やってみる(実行中)』という言葉が付記されたボタン)が表示される。すなわち、処理部13は、表示データを生成する際、評価ボタンB1、B2の表示に先立てて意思表示ボタンB3を表示させるためのデータを組み込む。
【0045】
さらに、本実施形態に係るデータ提供サーバ10において、処理部13は、後述する関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、当該省エネルギー支援情報について受信済みの評価データを組み込んで、表示データを生成する。このように生成された表示データを受信したユーザ端末20では、表示部21に、省エネルギー支援情報と、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果とが併せて表示されるようになる。かかる内容については後に詳述する。
【0046】
<評価データ受信処理>
評価データ受信処理は、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報に対してユーザ端末20の入力部22にて受け付けられた評価結果を示す評価データを、通信部11を介してユーザ端末20側から受信する処理である。以下、図5を参照しながら、評価データ受信処理について説明する。図5は、評価データ受信処理を含む評価データに関するユーザ端末20とデータ提供サーバ10とのやり取りを示す図である。
【0047】
本実施形態では、上述したように、表示データ提供処理にて表示データを生成する際に、省エネルギー支援情報に対応する文字データと共に、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果をユーザに入力させるための評価ボタンB1、B2(図3参照)を表示させるためのデータを組み込んで、表示データを生成する。この結果、省エネルギー支援情報がユーザ端末20の表示部21に表示されると、評価ボタンB1、B2が併せて表示されるようになる。そして、ユーザは、入力部22を通じていずれかの評価ボタンB1、B2を選択して押す動作を行うことにより、省エネルギー支援情報に対する評価結果を入力することが可能になる。
【0048】
より具体的に説明すると、ユーザ端末20側で表示データが受信されると、当該表示データに基づいて、ある省エネルギー支援情報が表示画面(ブラウザ画面40)に表示されるようになる(S011)。この際、上述したように、ある省エネルギー支援情報は、これと対応するエネルギー消費機器用のブラウザ画面40に表示される。例えば、リビングエアコンに関する省エネルギー支援情報は、リビングエアコン用のブラウザ画面40に表示されるようになる。さらに、ある省エネルギー支援情報が表示される際には、先ず、上述の意思表示ボタンB3が併せて表示される。これは、表示データ生成の際に、評価ボタンB1、B2の表示に先立てて意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれていることによる。そして、ユーザは、ある省エネルギー支援情報に示された内容を実行してみようと判断した場合には意思表示ボタンB3を押すことになる。この意思表示ボタンB3の押し動作を通じて、ユーザ端末20はユーザの意思表示を受け付けることになる(S012)。
【0049】
意思表示ボタンB3が押されると、ユーザ端末20側では、ある省エネルギー支援情報に示された内容を実行するための時間が確保され、ユーザ端末20は当該時間が経過するのを待つ。なお、ユーザ端末20は、意思表示ボタンが押された時点で、センサ3から取得したエネルギー消費量の測定結果を示すデータに基づいて1時間あたりのエネルギー消費量を算出し、当該算出値を示すデータを「実行前のデータ」として記憶しておく。
そして、ユーザ端末20は、上記の待ち時間が経過した段階で、再度、センサ3から取得したデータに基づいて1時間あたりのエネルギー消費量をし、当該算出データを「実行後のデータ」として記憶していく。この結果、ブラウザ画面40には、ある省エネルギー支援情報に示された内容について「実行前の値」と「実行後の値」が対比可能に表示されることとなる(S013)。これにより、ユーザは、ある省エネルギー支援情報の効果を数値として定量的に把握することが可能となる。
【0050】
以上のような情報が表示されるようになった後、ブラウザ画面40には、評価ボタンB1、B2が表示されるようになる(S014)。そして、ユーザは、1時間あたりのエネルギー消費量に関して、「実行前の値」と「実行後の値」とを閲覧しながら、ある省エネルギー支援情報に対する評価を上記の評価ボタンB1、B2を押すことによって行うようになる。例えば、ある省エネルギー支援情報が有用であったと判断した場合には、『効果あり』と付記された評価ボタンB1を画面上で押すことになり、有用でなかったと判断した場合には『効果なし』と付記された評価ボタンB2を押すことになる。このようにユーザによる評価ボタンB1、B2の押し動作を通じて、ユーザ端末20はユーザの評価結果を受け付けることになる(S015)。
【0051】
一方で、ユーザ端末20が入力部22にて評価結果を受け付けると、当該評価結果を示す評価データが生成される(S016)。つまり、評価ボタンB1、B2のいずれかを押す動作により、省エネルギー支援情報が有用であるか否かについてのユーザの評価結果を示す評価データが、ユーザ端末20側のデータ処理により生成される。生成された評価データは、データ提供サーバ10に向けて自動的に送信される(S017)。そして、データ提供サーバ10の処理部13が、インターネット1経由でユーザ端末20側から上記の評価データを受信することになる(S018)。
【0052】
以上のように評価データ受信処理では、処理部13が、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報(換言すると、特定処理にて特定された投稿データが示す省エネルギー支援情報)に対する評価結果を示す評価データを、通信部11を介してユーザ端末20側から受信する。ここで、評価データには、評価ボタンB1、B2のうち、いずれのボタンが押されたのかを示すデータに加え、意思表示ボタンB3が押されたことを示すデータも含まれている。すなわち、本実施形態において、評価結果とは、省エネルギー支援情報が有効であったか否かの判断結果と、省エネルギー支援情報が示す内容を実際に実行してみるか否かの判断結果とを含むものである。
【0053】
なお、本実施形態において、ユーザ端末20は、評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信する際、送信元情報として端末特定データを共に送信する。ここで、端末特定データとは、評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信したユーザ端末20を特定するためのデータである。一方で、処理部13は、評価データ受信処理において、評価データと共に端末特定データをユーザ端末20側から受信するようになる。
【0054】
<関連付け処理>
関連付け処理とは、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶する処理である。さらに、本実施形態では、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行することとなっている。以下、図6及び図7を参照しながら、関連付け処理について説明する。図6は、第1データベースD1を示す図である。図7は、第2データベースD2を示す図である。
【0055】
データ提供サーバ10では、2つのデータベース(第1データベースD1、第2データベースD2)が保存部12に保存されており、さらに、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶するためのプログラムが搭載されている。ここで、第1データベースD1とは、図6に示すように、特定処理で特定した投稿データに応じた省エネルギー支援情報について、その内容を示す文字データを記憶したデータベースである。処理部13は、特定処理で投稿データを特定する度に、当該投稿データに応じた省エネルギー支援情報を示す文字データを、第1データベースD1に追加して記憶する。この際、省エネルギー支援情報に対して採番を行い、採番された番号(以下、キー番号)のデータとともに、省エネルギー支援情報を示す文字データが第1データベースD1に記憶される。
【0056】
一方、省エネルギー支援情報に対する評価データを評価データ受信処理で受信した場合、処理部13は、当該評価データを第2データベースD2に記憶する。ここで、第2データベースD2とは、図7に示すように、省エネルギー支援情報毎に評価データを記憶したデータベースである。第2データベースD2には、前述のキー番号のデータが記憶されており、評価データは、その評価対象である省エネルギー支援情報に対して採番されたキー番号に対応させて記憶されることになる。これにより、第1データベースD1と第2データベースD2がキー番号によって紐付け管理されるようになり、互いに対応する表示データと評価データとがキー番号を介して関連付けられることになる。
【0057】
以上のように、関連付け処理において「投稿データと評価データとを関連付けて記憶する」とは、投稿データと評価データとを、それぞれ、投稿データに応じた省エネルギー支援情報(換言すると、評価データが示す評価結果の対象となった省エネルギー支援情報)に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶することを意味する。つまり、ある省エネルギー支援情報に関する投稿データと、当該ある省エネルギー支援情報に対する評価データとは、同じキー番号の元で管理された状態で記憶されることになる。
【0058】
なお、本実施形態では、省エネルギー支援情報とキー番号とを対応付けた第1データベースD1、及び、評価データに応じた評価結果とキー番号とを対応付けた第2データベースD2がそれぞれ用意されるが、例えば、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果との対応関係を示したテーブルデータを記憶する構成であってもよい。
【0059】
そして、本実施形態では、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行することとしている。具体的に説明すると、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信すると、処理部13は、第2データベースD2において評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3の各々について求めた、ボタン押し回数の集計値)を修正するように関連付け処理を実行し、第2データベースD2を更新する。
【0060】
さらに、本実施形態において、処理部13は、評価データ受信処理を実行する際に、省エネルギー支援情報と当該省エネルギー支援情報に対して既に評価データを送信済みのユーザ端末20との対応関係、を示すテーブルデータT(図8参照)を作成して記憶する。このテーブルデータTは、評価データ受信処理実行の際に評価データと共に受信する端末特定データに基づいて作成され、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に更新される。なお、図8は、テーブルデータTを示す図であり、同図中、「○」が付された項目については既に評価結果を受け付け済みであることを意味し、「−」が付された項目については未だ評価結果を受け付けていないことを意味している。
【0061】
以上のように関連付け処理では、処理部13が、特定処理にて特定された投稿データと、評価データ受信処理にて受信された評価データとを、それぞれ、省エネルギー支援情報に対して割り当てられたキー番号を介して、関連付けて記憶する。さらに、処理部13は、評価データ受信処理にて評価データを新たに受信する毎に、関連付け処理を実行して第2データベースD2を更新する。これにより、特定処理にて特定された投稿データと、評価データ受信処理にて受信された評価データと、を適切に関連付けられると共に、省エネルギー支援情報に対する評価結果について、最新の内容をユーザに報知することができるようにデータ管理することが可能になる。
【0062】
なお、複数のキーワード(あるいはキーワード群)が指定されて、キーワード別(あるいはキーワード群別)に特定処理が実行された場合、キーワード別(あるいはキーワード群別)に第1データベースD1や第2データベースD2を作成し記憶するのが望ましい。つまり、キーワード(あるいはキーワード群)によって区分(カテゴリ)を決め、カテゴリ毎にデータ管理を行うことになれば、データ管理がより容易になる。また、表示データ作成処理において後述の評価付き表示データを作成する際、カテゴリ毎に当該データ作成を行うことが可能になれば、例えば、ユーザが関心を持つカテゴリに限定して評価付き表示データを作成し提供することが可能になるので、過剰な情報提供や膨大な容量のデータ送信を回避することが可能になる。
【0063】
<関連付け処理実行後の表示データ提供処理>
本実施形態において、データ提供サーバ10の処理部13は、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データと評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、通信部11を介して、当該評価付き表示データをユーザ端末20に向けて送信する。ここで、評価付き表示データとは、表示データの一種であり、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とをユーザ端末20の表示部21に表示させるためのデータである。
【0064】
データ提供サーバ10には、前述したように、特定処理で特定した投稿データに基づいて、省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成して、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供するプログラムが搭載されている。さらに、このプログラムには、省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とが併せて表示されるように表示データを作成する機能が備えられている。つまり、処理部13は、図9に示すように、ある省エネルギー支援情報に関する投稿データと、その評価結果を示す評価データと、を関連付けて記憶した後に、ある省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成する場合には、ある省エネルギー支援情報とその評価結果とを併せて表示させるための評価付き表示データを生成する。図9は、評価付き表示データを生成・提供する手順を示す概念図である。
【0065】
以下、図10を参照しながら、本実施形態に係る表示データ作成処理の流れについて説明する。図10は、表示データ作成処理の流れを示すフロー図である。
【0066】
処理部13は、ユーザ端末20からのデータ送信要求を受信したときに表示データ作成処理の実行を開始する(S021)。処理部13は、表示データ作成処理の実行開始に伴い、先ず第1データベースD1、第2データベースD2及びテーブルデータTを参照する(S022)。次に、処理部13は、データ送信を要求してきたユーザ端末20を特定する(S023)。この特定処理は、例えば、ユーザ端末20が出力したデータ送信要求信号を処理部13が解析することによって行われる。
【0067】
データ送信を要求してきたユーザ端末20を特定した後、処理部13は、第2処理において評価データと共に受信した端末特定データを読み取り、端末特定データに基づいて、端末特定データに係るユーザ端末20(以下、被特定端末という)を特定する(S024)。本実施形態では、テーブルデータTを参照することにより、省エネルギー支援情報毎に、端末特定データに係る被特定端末を特定することができる。
【0068】
その後、処理部13は、省エネルギー支援情報毎に、データ送信を要求してきたユーザ端末20が被特定端末に該当するか否かを判定する(S025)。判定の結果、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について被特定端末となっていると判断した場合(換言すると、上記のユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について既に評価データを送信している場合)(S025でYes)、処理部13は、当該ユーザ端末20の表示部21に表示させる省エネルギー支援情報を選抜する情報選抜処理を行う(S026)。
【0069】
上記の情報選抜について詳しく説明すると、処理部13は、テーブルデータTを参照することにより、省エネルギー支援情報のうち、データ送信を要求してきたユーザ端末20が既に評価結果を受け付けたものを特定する。そして、処理部13は、特定された省エネルギー支援情報以外の省エネルギー支援情報を選抜し、選抜された省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成する。
【0070】
以上の処理を経て生成される表示データは、データ送信を要求してきたユーザ端末20の入力部22では、未だ評価結果が受け付けられていない省エネルギー支援情報とそれに対する評価結果とを被特定端末の表示部21に表示させるためのデータとなる。つまり、上記の情報選抜を行うことにより、本実施形態では、データ送信を要求したユーザ端末20において未評価の情報のみを当該ユーザ端末20に対して提供することが可能になる。この結果、例えば、ユーザが未だ評価していないような新着情報を優先的に表示させることが可能になり、ユーザにとって利便性の高い情報提供サービスが実現可能となる。
【0071】
なお、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれの省エネルギー支援情報についても被特定端末に該当しない場合には(S025でNo)、上記処理の実行は省略される。また、データ送信を要求してきたユーザ端末20がいずれかの省エネルギー支援情報について被特定端末となっていると判断した場合であっても、上記処理の実行を省略することとしてもよい。ただし、未評価の省エネルギー支援情報を優先的に表示させるという点においては、本実施形態の方がより好適である。
【0072】
次に、処理部13は、選抜された各省エネルギー支援情報について、当該各省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられているかどうかを確認する(S027)。確認の結果、選抜された省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられていると判断された場合(S027でYes)、処理部13は、関連付けられた投稿データ及び評価データに基づいて、評価付き表示データを生成することになる。ここで、複数の省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成する場合(S028でYes)には、処理部13は、各省エネルギー支援情報の表示順位を決めた上で、当該表示順位にて各省エネルギー支援情報が表示されるように評価付き表示データを作成する(S029、S030)。
【0073】
省エネルギー支援情報の表示順位については、投稿データ毎に関連付けた評価データに基づいて、投稿データ毎(換言すると、省エネルギー支援情報毎)に決められる。具体的に説明すると、処理部13は、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照し、省エネルギー支援情報毎に、評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3の各々について求めたボタン押し回数の集計値)を特定する。そして、各省エネルギー支援情報に対する評価結果の集計値に基づいて、一定の基準に従って、各省エネルギー支援情報の表示順位が決められる(S029)。
【0074】
ここで、表示順位を決める際の基準としては、例えば、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3のボタン押し回数の合計値が大きいものほど上位になるようにしてもよく、あるいは、評価ボタンB1のボタン押し回数から評価ボタンB2のボタン押し回数を差し引いた差が大きいものほど上位になるようにしてもよい。
【0075】
各省エネルギー支援情報の表示順位を決めた後、処理部13は、複数の省エネルギー支援情報が、それぞれ、対応する表示順位に従ってユーザ端末20の表示部21に表示されるように評価付き表示データを生成する(S030)。
【0076】
以上のように、本実施形態では、複数の省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成する場合には、投稿データ毎に関連付けた評価データに基づいて、投稿データに応じた省エネルギー支援情報の各々に対して表示順位を決め、各省エネルギー支援情報が対応する表示順位にて表示されるように評価付き表示データを作成する。すなわち、本実施形態では、各省エネルギー支援情報をその評価結果(本実施形態においては、評価結果の集計値)に応じた表示順位にて表示させることが可能になる。この結果、ユーザ端末20の表示部21において、例えば、高評価を得ている省エネルギー支援情報ほど上位に表示させることが可能になり、ユーザにとってより利便性の高い情報提供サービスが実現可能となる。
【0077】
なお、単一の省エネルギー支援情報を表示させる評価付き表示データを作成する場合(S028でNo)には、上記の表示順位決めは省略される。また、複数の省エネルギー支援情報を表示させる評価付き表示データを作成する場合であっても、上記の表示順位決めを行わず、例えば、新着の情報から順に表示されるように評価付き表示データを作成することとしてもよい。ただし、評価結果に応じて表示順位を決めることにより、高評価を得ている省エネルギー支援情報が優先的に表示される点においては、本実施形態の方がより好適である。
【0078】
一方、情報選抜において選抜された省エネルギー支援情報に関する投稿データが評価データと関連付けられていないと判断された場合(S027でNo)には、当該省エネルギー支援情報と併せて表示する評価結果のデータ(評価データ)がないので、当該データが組み込まれない状態で表示データが生成される(S031)。かかる場合には、例えば、省エネルギー支援情報に対する評価結果として初期値(すなわち、0(零))を表示させるためのデータが表示データの中に組み込まれることとしてもよい。また、情報選抜において複数の省エネルギー支援情報が選抜された場合において、投稿データと評価データとが関連付けられているものと、関連付けられていないものとが混在している際には、投稿データと評価データとが関連付けられている省エネルギー支援情報については評価結果が併せて表示されるように評価付き表示データを生成すればよい。
【0079】
表示データ又は評価付き表示データが完成すると、処理部13は、通信部11を介して送信先のユーザ端末20に向けて上記のデータを提供する(S032)。そして、表示データ又は評価付き表示データの提供をもって、表示データ提供処理が終了する。
【0080】
以上までに説明してきた通り、本実施形態では、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データと評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した評価付き表示データをユーザ端末20に向けて送信する。また、本実施形態では、評価付き表示データを生成するにあたり、ユーザ端末20側で実際に表示させる省エネルギー支援情報を選抜し、各省エネルギー支援情報の表示順位を決定する等して、ユーザに対する利便性を考慮して評価付き表示データを作成する。
【0081】
一方、評価付き表示データを受信したユーザ端末20側では、ユーザ端末20に搭載されたプログラムにより、上記の評価付き表示データに応じた省エネルギー支援情報がブラウザ画面40に表示されるようになる。そして、ブラウザ画面40において、各省エネルギー支援情報は前述の表示順位で表示され、各省エネルギー支援情報に対する評価結果は当該各省エネルギー支援情報と対応させて表示される(例えば、図3参照)。なお、本実施形態では、省エネルギー支援情報やその評価結果とともに、前述した評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3(ユーザの評価結果を受け付けるためのボタン)が表示されるようになっている。換言すると、評価付き表示データの中には、評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれている。
【0082】
<<本実施形態に係るデータ提供方法について>>
次に、上記のデータ提供サーバ10を用いて実現されるデータ提供方法について、図11、図12、図13A〜13Cに示された具体例に基づいて説明する。図11、図12、及び、図13A〜13Cは、本実施形態に係るデータ提供方法に関する具体例を示した図である。なお、図13Cについては、図8と同様、テーブルデータTを示す図であり、同図中、ユーザ端末20から既に評価データを送信しているユーザと省エネルギー支援情報との組み合わせについては「○」が付されており、未だ評価結果を受け付けていない組み合わせについては「−」が付されている。
【0083】
本具体例において、図11に示すように、インターネット1を介してデータ提供サーバ10と通信可能な投稿データ提供サーバ30として、第1の投稿データ提供サーバ31と第2の投稿データ提供サーバ32が存在する。上記の状態において、データ提供サーバ10の処理部13は、一定期間ごとに、第1の投稿データ提供サーバ31及び第2の投稿データ提供サーバ32と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データを探索する。本実施形態では、前述したように、探索条件として予めキーワードが指定されており、当該キーワードを基に、上記の要件を満たす投稿データを探索する。
【0084】
そして、ある時点に行われた探索処理において、上記キーワードを含む省エネルギー支援情報J1、J2、J3の投稿データが第1の投稿データ提供サーバ31に存在し、データ提供サーバ10にはないと判断すると、処理部13は、特定処理を実行する。すなわち、処理部13は、データ提供サーバ10が提供していない省エネルギー支援情報に関する投稿データとして、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に関する投稿データを特定する。
【0085】
その後、処理部13は、図12に示すように、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データを第1データベースD1に追加記憶する。この際、追加記憶された省エネルギー支援情報J1、J2、J3のそれぞれに対して、キー番号が採番され、当該キー番号とともに各省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データが第1データベースD1に記憶される。また、キー番号の採番に伴い、第2データベースD2には、採番されたキー番号に対応するデータ領域(すなわち、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価データの格納領域)が確保される。
なお、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を示す文字データを第1データベースD1に追加した時点では、当該省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果のデータ(評価データ)が未だない段階である。このため、かかる段階では、第2データベースD2における省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果として、初期値(すなわち、0(零))が記憶されている。
【0086】
上記の処理が完了した後、処理部13は、ユーザ端末20側からのデータ送信命令を受信するまで待機し、ユーザ端末20側からのデータ送信要求を受信すると、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照して、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を表示させるための表示データを生成し、当該表示データをユーザ端末20に向けて提供する。
なお、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に関する表示データが最初に提供されるときには、前述の如く評価結果のデータ(評価データ)が未だないので、評価結果の初期値が表示されるように表示データが生成される。また、表示データの中には、省エネルギー支援情報J1、J2、J3の各々について、評価結果入力用の評価ボタンB1、B2、及び、各省エネルギー支援情報の内容に対する意思表示用の意思表示ボタンB3を表示させるためのデータが組み込まれている。
【0087】
一方、データ送信要求の発信元であるユーザ端末20が上記の評価付き表示データを受信すると、省エネルギー支援情報J1、J2、J3が当該ユーザ端末20の表示部21に表示されるようになる。そして、省エネルギー支援情報J1、J2、J3を閲覧するユーザ(例えば、ユーザX)は、各々の情報について、評価ボタンB1、B2又は意思表示ボタンB3を押す動作を行うことにより、各省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価結果を入力することが可能になる。換言すると、ユーザXが所有するユーザ端末20は、上記の入力動作を介して、各省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対するユーザXの評価結果を受け付けることになる。
【0088】
そして、ユーザ端末20は、ユーザの評価結果を受け付けると、当該評価結果を示す評価データを生成し、その評価データをデータ提供サーバ10に向けて送信する。この際、ユーザ端末20は、評価データと共に、送信元情報として端末特定データを送信する。一方で、データ提供サーバ10の処理部13は、ユーザ端末20からの評価データ及び端末特定データをインターネット1経由で受信する評価データ受信処理を実行する。
【0089】
これらのデータを受信した後、処理部13は、関連付け処理を実行して、省エネルギー支援情報J1、J2、J3の表示データと、当該省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対する評価データとを関連付けて記憶する。具体的に説明すると、処理部13は、ユーザ端末20側から受信した評価データを、省エネルギー支援情報J1、J2、J3に対して割り当てられたキー番号に対応させて第2データベースD2に記憶する。
【0090】
例えば、ユーザXのユーザ端末20側から省エネルギー支援情報J1に対する評価データを受信した場合、処理部13は、当該評価データを、省エネルギー支援情報J1に割り当てられたキー番号(図12中では「101」と表記)と対応付けて第2データベースD2に記憶する(具体的には、キー番号「101」に対応するデータ領域に保存する)。さらに、処理部13は、関連付け処理を実行する中で、省エネルギー支援情報と既に評価データ送信済みであるユーザ端末20との対応関係を示すテーブルデータTを記憶する。
【0091】
その後、評価データを更に受信すると、処理部13は、評価データを受信する度に(換言すると、評価データ受信処理を実行する度に)関連付け処理を実行して、第2データベースD2及びテーブルデータTを更新する。
【0092】
以上のような手順にて特定処理〜関連付け処理が複数回実行され、図13A〜図13Cに示す状態に至り、かかる状況(すなわち、関連付け処理が複数回実行された後)において、処理部13は、ユーザXのユーザ端末20側からデータ送信命令を受信すると、関連付けられた投稿データ及び評価データに基づいて表示データ提供処理を実行する。すなわち、第1データベースD1及び第2データベースD2を参照して、評価付き表示データを生成してユーザXのユーザ端末20に向けて提供する。
【0093】
具体的に説明すると、ユーザXのユーザ端末20からのデータ送信命令が受信された時点で、処理部13は、ユーザXのユーザ端末20から省エネルギー支援情報J1、J4、J6に対する評価データを受信している。すなわち、テーブルデータT上、ユーザXのユーザ端末20は、省エネルギー支援情報J1、J4、J6に関して既に評価データ送信済みであるとして登録されていることになる。そこで、処理部13は、ユーザXに提供する省エネルギー支援情報として、省エネルギー支援情報J2、J3、J5を選抜することになる。
【0094】
次に、処理部13は、省エネルギー支援情報J2、J3、J5を表示部21に表示させる際の表示順位を決定する。表示順位の決定にあたり、処理部13は、第2データベースD2を参照し、上記の省エネルギー支援情報J2、J3、J5の各々について、評価結果の集計値(具体的には、評価ボタンB1、B2、及び、意思表示ボタンB3の各々について求めた、ボタン押し回数の集計値)を特定する。そして、例えば、評価ボタンB1のボタン押し回数から評価ボタンB2のボタン押し回数を差し引いた差が大きいものほど上位になるように表示順位を決める。なお、図13Bに示すケースでは、省エネルギー支援情報J3が1番目、省エネルギー支援情報J5が2番目、省エネルギー支援情報J2が3番目となる。
【0095】
そして、表示順位の決定後、処理部13は、選抜した省エネルギー支援情報J2、J3、J5と、それぞれに対する評価結果とが対応する表示順位で表示されるように、評価付き表示データを作成し、ユーザXのユーザ端末20に向けて当該評価付き表示データを提供する。この評価付き表示データをユーザXのユーザ端末20が受信すると、その表示部21に、省エネルギー支援情報J2、J3、J5、及び、各々に対する評価結果が、それぞれに対して決められた表示順で表示される。なお、前述したように、表示部21には、省エネルギー支援情報J2、J3、J5や各々に対する評価結果のほか、ユーザの評価結果を受け付けるための評価ボタンB1、B2及び意思表示ボタンB3が省エネルギー支援情報毎に表示される。
【0096】
また、図13A〜図13Cに示す状態において、ユーザYのユーザ端末20からデータ送信要求があると、処理部13は、上記と同様の手順により、評価付き表示データを作成し、ユーザYのユーザ端末20に向けて当該評価付き表示データを提供する。この評価付き表示データを受信したユーザ端末20の表示部21には、図13Bに示すように、省エネルギー支援情報とその評価結果が、J3、J1、J2の順で表示されるようになる。
【0097】
<<本実施形態のデータ提供方法の有効性について>>
本発明のデータ提供方法では、投稿データ提供サーバ30と通信して、投稿データ提供サーバ30に保存されている投稿データの中から、データ提供サーバ10に保存されている表示データに応じた省エネルギー支援情報とは異なる省エネルギー支援情報に関する投稿データを特定する特定処理と、特定処理にて特定された投稿データに基づいて、投稿データに応じた省エネルギー支援情報を表示させるための表示データを生成し、生成した表示データをユーザ端末20に向けて提供する表示データ提供処理と、表示データ提供処理にて提供された表示データに応じた省エネルギー支援情報、に対してユーザ端末20の入力部22にて受け付けられた評価結果、を示す評価データをユーザ端末20側から受信する評価データ受信処理と、特定処理にて特定された投稿データと評価データ受信処理にて受信された評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行する。そして、関連付け処理の実行後に表示データ提供処理を再度実行する場合には、関連付け処理にて関連付けられた投稿データ及び評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた省エネルギー支援情報及び評価結果を表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した評価付き表示データをユーザ端末20に向けて提供する。これにより、データ提供サーバ10を通じてユーザに提供される省エネルギー支援情報に関して、バリエーションを充実させつつ、より効果的な情報提供を実現することが可能になる。
【0098】
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、従来は、データ提供サーバの管理者(すなわち、情報提供サービスの運営者)が省エネルギー支援情報を自前で準備し、準備できた範囲内で情報提供サービスを行っていた。つまり、従来のデータ提供サーバは、その管理者が持ち合わせている範囲内でしかデータを提供することができず、当該データ提供サーバを通じて提供される省エネルギー支援情報については、内容や件数が限られるため、バリエーションについても乏しいものであった。
【0099】
さらに、情報提供サービスの利用者(ユーザ)側では、提供される省エネルギー支援情報に関して、有用性や効果の度合いについての開示を求める場合がある。つまり、省エネルギー支援情報を提供する際に、有用性や効果などの付帯情報がなければ、ユーザは、どの情報を利用すべきか分からなくなってしまう虞がある。このような状況において、単に省エネルギー支援情報の件数を増やしたとしても、効果的な情報を提供することができない以上、提供した情報が有効に利用されず、却ってユーザを困惑させる可能性もある。
【0100】
これに対して、本実施形態のデータ提供方法であれば、データ提供サーバ10の機能を通じて省エネルギー支援情報を外部情報源としての投稿データ提供サーバ30から収集する結果、ユーザに提供可能な生活支援情報に関して、バリエーションを充実させることが可能になる。また、データ提供サーバ10の機能を通じて、投稿データ提供サーバ30から収集した省エネルギー支援情報に対するユーザの評価結果をユーザ端末20側から入手し、以降、その省エネルギー支援情報を提供する際には、当該省エネルギー支援情報に対する評価結果と併せてユーザに提供する。この結果、ユーザは、どの情報が有用であるのかを判別できるようになり、ユーザにとってより効果的な生活支援情報が提供されるようになる。
【0101】
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明のデータ提供方法及びデータ提供サーバ10について説明した。さらに、上記の説明には、本発明のデータ提供方法における各処理(すなわち、特定処理〜関連付け処理)をデータ提供サーバ10に実行させるためのプログラムの開示も含まれている。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0102】
また、上記の実施形態において、表示データは、ユーザ端末20の表示部21に省エネルギー支援情報を表示させるためのデータであり、評価データは、省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての評価結果を示すデータであることとした。かかる場合には、バリエーションが豊富であり、かつ、効果的な省エネルギー支援情報を提供することが可能になる。ただし、生活支援情報は省エネルギー支援情報に限定されるものではなく、例えば、家庭内での掃除方法など、生活に関する有用な(有益な)情報である限り、他の情報であってもよい。
【0103】
また、上記の実施形態においては、データ提供サーバ10の処理部13が、自動的にユーザの利便性を考慮して省エネルギー支援情報の選抜や表示順位を決定し、評価付き表示データを作成することとした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、どの省エネルギー支援情報を表示させるか、どのような順位で表示させるか等については、ユーザが管理画面(情報提供サービスを運営する者のホームページ等)にて指定できるようにし、当該管理画面で指定した内容を反映する形で処理部13が評価付き表示データを作成することとしてもよい。
【0104】
また、上記の実施形態においては、データ提供サーバ10の処理部13が省エネルギー支援情報を表示画面に表示させる際、先ず、省エネルギー支援情報と、当該省エネルギー支援情報が示す内容に対するユーザの意思表示を示すための意思表示ボタンB3を表示させることとした。この意思表示ボタンB3を押していない限り、省エネルギー支援情報の有効性を評価するための評価ボタンB1、B2が表示されず、当該省エネルギー支援情報に対するユーザの評価結果を受け付けないこととした。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、省エネルギー支援情報を表示画面に表示させる当初から評価ボタンB1、B2が表示されていてもよい。
【0105】
さらに、上記の実施形態においては、上記の意思表示ボタンB3が押された場合には、表示画面に、エネルギー消費に関する情報(例えば、1時間あたりのエネルギー消費量)を、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前後の各々について表示することとした。これにより、省エネルギー支援情報の効果を定量的に把握することが可能になる。この結果、ユーザは、その後に省エネルギー支援情報に対する有効性を評価する(具体的には、評価ボタンB1、B2のうちのいずれかを押す)段階で、その評価指標として上記の表示を閲覧することができ、妥当な評価をすることが可能となる。しかし、これに限定されるものではなく、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前後の数値が表示されなくともよい。あるいは、エネルギー消費に関する情報については最新の情報だけが表示される(換言すると、省エネルギー支援情報が示す内容が実行される前の数値は表示されない)こととしてもよい。ただし、省エネルギー支援情報の効果を定量的に把握し、それを評価指標として利用することができる点では、上記の実施形態の方が望ましい。
【符号の説明】
【0106】
1 インターネット、2 住宅、3 センサ、10 データ提供サーバ、
11 通信部、12 保存部、
13 処理部、20 ユーザ端末、21、表示部、22 入力部、
30 投稿データ提供サーバ、31 第1の投稿データ提供サーバ、
32 第2の投稿データ提供サーバ、40 ブラウザ画面、
100 生活支援情報提供システム
B1,B2 評価ボタン、B3 意思表示ボタン、
D1 第1データベース、D2 第2データベース、T テーブルデータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、ユーザ端末と通信可能なデータ提供サーバを用いて、前記ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法であって、
前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、
前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、
を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行し、
前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供方法。
【請求項2】
前記生活支援情報は、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる省エネルギー支援情報であり、
前記評価データは、前記省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての前記評価結果を示すデータであることを特徴とする請求項1に記載のデータ提供方法。
【請求項3】
前記特定処理では、前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、予め指定されたキーワードを含み、かつ、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ提供方法。
【請求項4】
前記関連付け処理では、前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データを、前記特定処理にて特定された前記投稿データに応じた前記生活支援情報に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶し、
前記評価データ受信処理にて前記評価データを新たに受信する毎に、前記関連付け処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項5】
前記データ提供処理において、複数の前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成する場合には、
前記投稿データ毎に関連付けた前記評価データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報の各々に対して表示順位を決め、各前記生活支援情報が対応する前記表示順位に従って前記表示部に表示されるように前記評価付き表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項6】
前記評価データ受信処理では、前記評価データと共に、該評価データを前記データ提供サーバに向けて送信した前記ユーザ端末を特定するための端末特定データを前記ユーザ端末側から受信し、
前記ユーザ端末のうち、前記評価データ受信処理にて受信された前記端末特定データに基づいて特定される被特定端末に向けて前記評価付き表示データを提供する前記データ提供処理を実行する場合には、
前記被特定端末側から受信した前記評価データと関連付けられた前記投稿データ以外の未評価投稿データ、及び、該未評価投稿データに関連付けられた評価データに基づいて、前記被特定端末の前記入力部では未だ前記評価結果が受け付けられていない前記生活支援情報と当該生活支援情報に対する前記評価結果とを前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項7】
ユーザ端末と通信可能であり、該ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバであって、
ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、前記ユーザ端末と通信するための通信部と、
データを保存するための保存部と、
データ処理を行う処理部と、を備え、
前記処理部は、
前記通信部を介して前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記保存部に保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、
前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、をそれぞれ実行し、
前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供サーバ。
【請求項1】
ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、ユーザ端末と通信可能なデータ提供サーバを用いて、前記ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供方法であって、
前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、
前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、
を有し、前記データ提供サーバを用いてそれぞれの処理を実行し、
前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供方法。
【請求項2】
前記生活支援情報は、建物内でのエネルギー使用量を削減するために用いられる省エネルギー支援情報であり、
前記評価データは、前記省エネルギー支援情報が有用であるか否かについての前記評価結果を示すデータであることを特徴とする請求項1に記載のデータ提供方法。
【請求項3】
前記特定処理では、前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、予め指定されたキーワードを含み、かつ、前記データ提供サーバに保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のデータ提供方法。
【請求項4】
前記関連付け処理では、前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データを、前記特定処理にて特定された前記投稿データに応じた前記生活支援情報に対して割り当てられたキー番号と対応させて記憶し、
前記評価データ受信処理にて前記評価データを新たに受信する毎に、前記関連付け処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項5】
前記データ提供処理において、複数の前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成する場合には、
前記投稿データ毎に関連付けた前記評価データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報の各々に対して表示順位を決め、各前記生活支援情報が対応する前記表示順位に従って前記表示部に表示されるように前記評価付き表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項6】
前記評価データ受信処理では、前記評価データと共に、該評価データを前記データ提供サーバに向けて送信した前記ユーザ端末を特定するための端末特定データを前記ユーザ端末側から受信し、
前記ユーザ端末のうち、前記評価データ受信処理にて受信された前記端末特定データに基づいて特定される被特定端末に向けて前記評価付き表示データを提供する前記データ提供処理を実行する場合には、
前記被特定端末側から受信した前記評価データと関連付けられた前記投稿データ以外の未評価投稿データ、及び、該未評価投稿データに関連付けられた評価データに基づいて、前記被特定端末の前記入力部では未だ前記評価結果が受け付けられていない前記生活支援情報と当該生活支援情報に対する前記評価結果とを前記表示部に表示させるための前記評価付き表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のデータ提供方法。
【請求項7】
ユーザ端末と通信可能であり、該ユーザ端末の表示部に生活支援情報を表示させるための表示データを前記ユーザ端末に向けて提供するデータ提供サーバであって、
ユーザからの投稿情報を示す投稿データを保存し該投稿データを提供する投稿データ提供サーバ、及び、前記ユーザ端末と通信するための通信部と、
データを保存するための保存部と、
データ処理を行う処理部と、を備え、
前記処理部は、
前記通信部を介して前記投稿データ提供サーバと通信して、前記投稿データ提供サーバに保存されている前記投稿データの中から、前記保存部に保存されている前記表示データに応じた前記生活支援情報とは異なる前記生活支援情報に関する前記投稿データを特定する特定処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データに基づいて、前記投稿データに応じた前記生活支援情報を前記表示部に表示させるための前記表示データを生成し、生成した前記表示データを前記ユーザ端末に向けて提供する表示データ提供処理と、
前記表示データ提供処理にて提供された前記表示データに応じた前記生活支援情報、に対して前記ユーザ端末の入力部にて受け付けられた評価結果、を示す評価データを前記ユーザ端末側から受信する評価データ受信処理と、
前記特定処理にて特定された前記投稿データと前記評価データ受信処理にて受信された前記評価データとを関連付けて記憶する関連付け処理と、をそれぞれ実行し、
前記関連付け処理の実行後に前記表示データ提供処理を再度実行する場合には、前記関連付け処理にて関連付けられた前記投稿データ及び前記評価データの双方に基づいて、当該双方に応じた前記生活支援情報及び前記評価結果を前記表示部に表示させるための評価付き表示データを生成し、生成した該評価付き表示データを前記ユーザ端末に向けて提供することを特徴とするデータ提供サーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−108602(P2012−108602A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255014(P2010−255014)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】
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