説明

データ検索システム

ブラウジングプロセスはユーザ対話により駆動される。ユーザは、ある範囲から項目の選択511、512…等を提示される。ユーザは表示されている前記項目の一方又は他方に対する関心を表す入力を示すことができる。前記入力は、前記表示項目と関連付けられるデータ項目つまり「キーワード」を生じさせるために分散されるリワードを表す。これらのキーワードはユーザにはトランスペアレントであるが、それらが関連付けられている表示項目の特性を表している。ブラウズシステムは、最高の数のリワードを獲得したキーワードを有する項目をひいきにするために重みが付けられた確率論的な関数に従って表示のための項目を選択し、これらはブラウズセッションの間にユーザによって過去にリワードされた表示項目と共通する最も多くのキーワードを有する。部分的な重み又は負の重みは、選択プロセスで考慮に入れられるキーワードの関連に適用されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ検索システムに関し、特に使用可能な項目の広い範囲からユーザが選択を行うのを支援するためのシステムに関する。本発明は、考慮に入れる多数の変数があり、ユーザが自身の好ましい基準に従って検索するための自由を必要とするが、データベースが大きすぎる、あるいはユーザの基準の定義が不完全なため完全に構造化された検索が可能ではない、検索可能なデータベースに用途がある。
【背景技術】
【0002】
検索可能なデータベースでは、サーチャは通常、目的に向かった分岐決定「ツリー」に沿ってナビゲートするように制約される。これは既知の目的に向かって検索するにはよい方法である。しかしながら、サーチャは、完全にデータベースの分類のなすがままであり、運良く発見を行う、あるいは何が入手可能なのか全般的な印象を形成し、したがって自分の選択肢(例えば買い物時の共通の戦略)を方向つけることは疑わしい。経路はさまざまな目的に到着するために遡って調べられなければならないため、このようなシステムは、目的があまり明確に定義されていない、あるいは最終的な選択を行う前に複数の目的を検査する必要がある、あまり構造化されていない検索(「ブラウジング」)にはあまり適してはいない。
【0003】
オンライン検索の短所は、ユーザとデータベース間のリンクの帯域幅が低いときになおさらに大きくなる。例えばモバイル接続で、低帯域幅のモデムを介してオンラインデータベースを「閲覧」しようとする試みは、通常、構造の各レベル毎に、ホームページがロードする間の休止、データベース内のセクションのサーチャによる相対的に迅速な選択、セクションページがロードする間の別の休止、セクション内の項目のカテゴリの迅速な選択、追加の休止等からなる。
【0004】
出願人の国際特許出願、国際公開第02/080025号に従って、
各項目とデータベース内の他の項目の類似性を示すデータを生成するステップと、
前記データベースの中に第1の項目を特定する入力を受信するステップと、
進化した指定を生成し、前記第1の項目に対する所定の類似度を特定するステップと、
前記進化した指定に合うデータベース内の項目を選択するステップと、
前記選択された第2の項目を表示するステップと、
を備える表示のためにデータベースから項目を選択する方法が提供される。
【0005】
この従来技術のプロセスは、それ自体繰り返し反復することが可能であるとき、製品選択プロセスが、ごく最近の1つ以上の選択に基づく「変化」を用いて選択的な圧力としてユーザに働く、進化する検索戦略を実行できるようにする。このようなプロセスにより、店舗又は図書館で使用される自然のブラウジングプロセスに類似する「検索空間」の予期せぬ探索が生じることがある。ディスプレイ上の個々の項目はリワードされ(rewarded)、リワードは、表示する新しい項目の検索を駆動する。
【0006】
この従来技術のシステムでは、リンクは、項目が共通して有する属性に従って検索空間内の項目間で確立される。項目は、それらと、ユーザによって識別される項目の間に存在するリンクに従って表示のために選択される。したがって、ユーザが、関心があるとして、特定の色などの指定の属性を有する項目を特定する場合、次の選択は、これらの共用属性(色)のおかげで過去に特定された項目にリンクされる項目を含む。
【0007】
この従来技術の特許明細書で説明されるシステムは、所定のリンクがデータベースの中に含まれることを必要とする。これには、どの属性が有効なリンクを生じさせる可能性があるのかに関する深い理解(理論的又は経験的)が必要になる。また、本来ブール(存在/不在)ではないが、ある規模で存在する価格などの属性にシステムを適用する際の問題もある。
【0008】
さらに、従来技術のシステムは、入手可能な項目が容易に表示される状況に最も適しているが、ユーザが実際に入手可能な項目の適合性を評価できるようにするためには背景情報が必要とされる状況がある。例えば、衣類又は自動車などの商品を選択しているときは、通常、購入するためには、入手可能な項目の集合体を研究しさえすればよい。しかしながら、休暇などのサービスを選ぶときには、提供されているパッケージの一部を形成する施設と少なくとも同程度に重要である地元の公共施設の可用性、気候等の実際に提供されているパッケージの外部の要因がある場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、活動、所在等のための選ばれる基準を満たす購入対象の特定の休暇パッケージを検索する前に、休暇の種別、又は目的地に狙いを定めるためにガイドブックを閲覧することは必要である。このような考慮は家を購入するときなどの他の状況でも重要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、改良されたユーザインタフェースとともに初期の特許出願で使用された技術的な方法論の技術成果を使用してこのやや異なるタイプの選択プロセスを容易にする。
【0011】
本発明に従って、製品データベースから項目を選択するための装置が提供され、前記装置は、
表示項目の集合を記憶するための表示データベースと、
それぞれが前記表示項目の内の1つ以上と関連付けられる属性データ項目を記憶するためのデータ記憶手段と、
属性データ項目ごとにスコア値を記憶するためのデータ記憶手段と、
前記表示データベースから選択される前記表示項目の部分集合を表示するための手段と、
前記ユーザ入力に応えて前記スコア値を修正するための手段と、
任意の表示項目と関連付けられる属性データ項目を前記データ記憶手段から取り出すための手段と、
属性データ項目と関連付けられる前記スコア値に従って選択される1つ以上の表示項目を前記表示データベースから取り出すための手段と、
前記選択された追加の1つ以上の第2の表示項目を特定する出力を表示するための出力手段と、
を備える。
【0012】
別の態様に従って、
表示データベースから選択される表示項目の集合を表示するステップと、
それぞれが前記表示項目の1つ以上と関連付けられる属性データ項目を記憶するステップと、
前記表示された部分集合から選択される第1の表示項目を特定する入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力で特定される前記表示項目と関連付けられる属性データ項目を、前記データ記憶手段から取り出すステップと、
ユーザ入力を考慮に入れて前記属性データ項目と関連付けられるスコア値を改変するステップと、
前記取り出した属性データ項目と関連付けられる1つ以上の追加の表示項目を選択するステップと、
前記選択した表示項目を表示するステップと、
を備えるデータベースから項目を選択する方法も提供される。
【0013】
好ましい構成では、表示項目の集合は選択してよい実際の製品に限定されず、このような製品に関連付けられる情報を含むことがある。本発明は、本発明の前記方法を実行するためのコンピュータプログラム及びコンピュータの内蔵メモリに直接的にロードできるコンピュータプログラム製品にも及び、前記製品がコンピュータで実行されるときに前記方法の前記ステップを実行するためのソフトウェアコード部分を備える。
【0014】
本発明は、
表示データベースから選択される表示項目の集合の表示をコンピュータに生成させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
それぞれが前記表示項目の1つ以上と関連付けられる属性データ項目の集合を前記コンピュータに記憶させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記現在表示されている部分集合から選択される、第1の表示項目を特定する入力に前記コンピュータに応えさせるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記ユーザ入力で特定される前記表示項目と関連付けられる属性データ項目を、前記コンピュータに前記データ記憶手段から取り出させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
ユーザ入力に従って属性データ項目と関連付けられるスコア値を改変するためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
各表示項目と関連付けられる属性データ項目の前記スコア値に基づいて、1つ以上の追加の表示項目を前記コンピュータに選択させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記選択された追加の表示項目の表示を前記コンピュータに生成させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
を備える、コンピュータの使用に適した媒体に記憶されるコンピュータプログラム製品にも及ぶ。
【0015】
選択される前記追加の表示項目は、最初に特定された表示項目に共通するさらに多くの属性データ項目を有するものとなる傾向がある。前記属性データ項目は、それぞれ値、つまりブラウジングセッション全体でのユーザ対話を考慮に入れて改変される「スコア」を有する。前記属性データ項目は、スコア値の生成及び総計スコアの作成を修正する、実数値重みを使用して(つまり、1又は0以外の値を取ってよい値を取ること)前記表示項目と関連付けられてよい。新しい項目を表示しなければならないときには必ず、属性データ項目値はいくつか又は全ての表示項目の総計値を計算するために使用される。例えば、表示項目スコアを引き出す最も簡単な方法は、この表示項目と関連付けられる全ての属性データ項目のスコア値を合計することであろう。表示項目の内の1つ以上が、確率論の関数を使用して選択されてよく、その結果表示項目の総計スコア値がこれの選択の確率を決定する。これにより、偶然の発見も可能にしつつユーザにとって興味深い項目に向かって検索を集中させることができる。
【0016】
過去の発明においてのように、ブラウジングプロセスはユーザ対話によって駆動する。ユーザはある範囲から項目の選択対象を提示される。ユーザはそれらの項目に「リワード」を与えることができる。従来技術のシステムでは、これらのリワードは、リワードされた項目に対するこれの類似性に従って範囲内の各項目に割り当てられる「リワード値」を改変する。類似性の基準はユーザには見えないが、項目に割り当てられるリワード値は、それが以後ユーザに表示される尤度に影響を及ぼす。ユーザはブラウジングを続行し、提示される項目の集合はユーザの好みに関連する項目で「豊か」になるはずである。リワードは正又は負となり、後者は類似した項目が表示される尤度を削減するのに役立つ。
【0017】
本発明では、リワードは、表示項目自体の代わりに、表示項目と関連付けられた属性データ項目に割り当てられる。これらの属性データ項目は、それらが関連付けられる表示項目の特性を表す。それらは「キーワード」と見なされてよいが、これらの使用はユーザにはトランスペアレントであるため、必ずしも言語学的な形式で記憶される必要はない。表示のために選択される項目はブラウジングセッションの間にユーザによってリワードされた表示項目と共通する最高数のキーワードを有する項目となる可能性が高い。部分的又は負の重み付けがキーワード関連付けに適用される場合、これらは選択プロセスにおいても考慮に入れられる。
【0018】
ユーザは、類似した項目を提供されない好みを示すために、表示項目を負に選択することができてもよい。
【0019】
本発明はさらに用途が広い選択プロセスを可能にする。新しい項目が、提供されている項目のリストに追加又はリストから削除されるたびに、サービスプロバイダが表示項目間の全てのリンクを特定することは必要ではない。項目が表示データベースに追加されると、それは、同じサーチャにとって興味深い可能性がある他の項目にそれを間接的にリンクするキーワード(属性)の集合によって特徴付けされるにすぎない。
【0020】
また、本発明によりユーザは、ブラウジングを駆動するためだけに使用されるが、実際には「購入」できない項目を含む、項目のさらに多様性のある集合を扱うことができる。したがって、表示項目は、表示項目(製品)自体だけではなく、さらに高いレベルの項目記述子、示唆、及び選択された表示項目と関連付けられるキーワードに関連する他の特性をも表す抽象的な概念を含んでよい。本明細書中、用語「表示」は、ユーザに情報を提示する任意の形式を意味するために使用される。それは画像に限定されず、例えば音声出力又は点字出力を含んでよい。
【0021】
キーワードスコアによって測定されるように、ユーザの活動を追跡調査することにより、個々のユーザに他のサービスを合わせるためにシステムのオペレータによって使用されてよいユーザプロファイルが決定されてよい。したがって、将来のセッションでは、データベースは、過去のセッション以来表示項目のカタログで発生した可能性があるあらゆる変化、あるいは個々のセッションについてユーザによって課される可能性のある検索に対するあらゆる特定の制約にも関わらず、過去のセッションからユーザと過去に関連付けられたデータ項目(キーワード)と関連付けられるユーザ表示項目を提供することにより開始してよい。
【0022】
本発明の実施形態は、図に関して一例としてここで説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、サーバ12に対して低帯域幅電話接続などの通信網11を通して接続されるユーザ端末10を描く。サーバはデータベース13にアクセスでき、それ自体、主としてソフトウェアによって実現される多くのサブシステムを備えている。これらのサブシステムは受信ポート14、セッション記録データベース15、プロセッサ16、選択プロセッサ17、及び出力ポート18を含む。注文処理サーバ19もシステムと関連付けられる。この実施形態は出願人の先の出願の実施形態に類似しているが、表示データベース13はいまでは2つの補助的なデータベース、つまり概念表示データベース130と製品表示データベース131と、補助的なデータベース130、131に記憶される項目と関連付けられる属性の追加記憶装置132を備える。属性は、図示されるように別個のデータベース132に記憶されてよい、あるいは前記2つの補助的なデータベース130、131にデータ項目の属性として記憶されてよい。
【0024】
選択プロセッサ17も、それが、それぞれがプロセッサ16とそれぞれの表示データベース130、131と、それぞれのデータベースから概念表示項目と製品表示項目を選択するために協働する概念選択サブシステム170と製品選択サブシステム171を有するという点で、従来技術のシステムとは異なる。
【0025】
要素の分散が変化に富むことが理解されるべきである。例えば、ネットワーク11とメインサーバ12の間に挟まれるクライアントサーバは、説明される実施形態において端末10によって実行される機能のいくつかを実行してよい。代わりに、プロセスはユーザ端末10で実行でき、オンラインデータベース13からデータに直接的にアクセスする。
【0026】
表示データベース130は、多数の属性で分類される、検査のために使用可能な全ての表示項目のカタログを記憶する。製品データベース131は、同じ属性あるいはそれらの部分集合で分類される、検査のために使用可能な全ての製品項目のカタログを記憶する。
【0027】
製品項目は言うまでもなく購入のために入手できるものに限定されている。多くの異なるタイプの表示項目がある可能性があるが、それらは全て(テキストを含むがそれに限定されない)視覚的に、音の部分のように、あるいは(例えば点字文字など)触知できる形式でなどなんらかの形式で表示できる何かとなるであろう。説明を容易にするために、本実施形態ではそれらは全て視角映像であり、画面5(図5)に表されていると仮定する。
【0028】
ユーザインタフェースは、さまざまな種類の対話機能を可能にするさまざまな画面領域、つまり「パネル」からなる。3つの異なるパネルタイプ51、52、53が区別できる。表示項目511、512、513…519を含む第1のタイプは、検索されている種類の異なるタイプの製品と関連付けられてよい概念画像を示すフィードバックパネルである。図5に示される簡略に描かれた例では、文字511、512、513…519によって特定される多くの項目が表示のために使用できる。これらは、それぞれ多くの関連付けられる属性つまり「キーワード」付きで表示データベース130に記憶される。
【0029】
この実施形態では、用途は休暇を予約することである。概念画像は非常に変化に富む場合があり、人けのないビーチ、野生生物、遊園地、芸術、建築、スキーする人、ナイトクラブ、有名な歴史的建造物等の場面の写真を含むことがある。このパネルに示される概念画像は、図2と図3に関して説明されるように定期的に変更される。フィードバックパネル51により、ユーザは図4に関してさらに詳細に説明されるように、画像に描かれている概念を評価できる。
【0030】
第2のタイプのパネル52は製品表示パネルである。製品表示パネルも項目を描くが、ユーザはこれらの項目を直接的に評価しない。しかしながら、ユーザは他の方法で製品項目と対話してよい。例えば、各項目は購入できる商品を表すことができ、ユーザは前記商品を購入できる、あるいはこれの表現をクリックすることによってそれについてさらに多くを調べることができる場合がある。
【0031】
フィードバック表示パネルと製品表示パネルに表示される項目は、フィードバックパネルに対するユーザの応答により示されるような、知覚されるユーザの好みに対する偏りをもってシステムによって選択される。すなわち、ユーザはパネルのそれぞれの項目がユーザの好みにさらに厳密に一致するようにフィードバックを提供する。
【0032】
ブラウジングセッションを通して、表示項目は、それ自体がその項目と関連付けられる全てのキーワードのキーワードスコアから引き出される表示項目ごとの総計スコアが、項目が選択される可能性に影響を及ぼすために使用される確率論的な選択プロセスに従って表示データベースから選択される。全てのキーワードスコアがゼロであり、したがって確率論的な選択プロセスに作用する偏りはないため、新しいブラウジングセッションでは、過去のセッションから記録されるユーザの「履歴」を用いずに、項目は最初に無作為に表示される。ユーザは、自分が望む限り表示に加わる項目を受動的に観察できるが、ユーザはいつでも自分にとって興味深い項目を特定してよい。このような項目は、図5の表示の項目511などの追加の考慮に値する種類であるとしてユーザを惹きつけるもので、そのケースではユーザはその項目に「リワードする」ために対話するであろう。代わりに、前記項目は、ユーザが特に嫌うものである可能性があり、そのケースではユーザは「ペナルティを課す(penalising)」対話を管理するであろう。
【0033】
このプロセスは、ここで図に関してさらに詳しく説明される。検索セッションは以下のように作用する。端末10のユーザは、一般的(例えば「休暇」)あるいはより特定的(例えば「スペイン」又は「家族」)であってよい記述子で検索空間つまり「ガーデン」(新規又は既存)を開く。表示のために使用可能な多岐に渡る項目を制限するためには一定の他の制限が加えられてよい。例えば、ユーザは、項目が、それらがユーザによって指定されるあらゆる絶対的な基準を満たす場合のみ提供されることを確実にするために日付を指定してよい。このような所定の制限を条件にして、選択プロセッサ17は、最初は無作為に、表示データベース130から表示項目を選択し、それらをユーザへの前進的な(onward)伝送のために出力ポート18に渡す。大部分のホームユーザの装置で使用できる狭帯域幅を最大限に活用するために、ユーザ端末10は、それが表示データベース130からの項目で表示画面を連続して更新できるようにバッファ記憶を含んでよい。次に新しい項目が表示に到着し始める(妥当な場合は画像が加えられた説明)。当初、これらの項目は、課された初期の制限を条件に、データベース内の全項目から無作為に選択される。
【0034】
図2は、ブラウジングセッション中の反復プロセスを示す。ステップ21では、表示パネルがすでに項目でいっぱいであるかどうかが判断される。図5に示されている例では、表示パネル51は、9つの画像(511から519)が存在するといっぱいである。
【0035】
表示パネルがいっぱいであると、項目は新しい項目に場所を空けるために削除されなければならない(ステップ22)。削除する項目を選ぶ1つの方法は、最も長く表示されている項目を選ぶことである(先入れ先出し手法)。選択を確率論的にする、つまりそれをユーザの好みに関連付けることも可能である。
【0036】
いまや表示パネルに場所があるので、新しい項目が選択される(ステップ23)。項目は、表示されているものがユーザの好みに合うようにフィードバックパネル51(及び表示パネル52、53)で示すために選択される。これを行うためには、まず最初に適合性を各項目と関連付けることが役立つ。適合性値は、多様な方法で項目を選択するために使用できる。例えば、
トーナメント選択:多くの項目が総使用可能項目から無作為に選択される。これらの内、最高の適合性の項目が選ばれる項目になる。
【0037】
ルーレット選択:項目は適合性に比例する確率で総使用可能項目の中から選ばれる(注記:このプロセスは負の適合性に対処できないため、全ての値を正にするための適合性値の正規化が必要となる)。
【0038】
ソフトトーナメント:多くの項目が無作為に選択されてから、最終的に選択される項目を生じさせるためにその選択対象にルーレット選択が適用される。
【0039】
加えて、これらの選択戦略は、タブーの仕組みで拡張できる。したがって、選択は、ごく最近選択されたT個の項目の内のどれかを排除でき、ここではTは正数である。プロセスは図3にさらに詳しく示されている。この例は「タブー付きトーナメント選択」を使用し、ここでは「N」は「トーナメント」のサイズであり、「T」は「タブーリスト」の長さである。
【0040】
ステップ31では、選択プロセッサ170は、全使用可能項目(つまり、セッション開始時にユーザによって述べられるあらゆる基準を満たす項目)から項目の数Nを選択する。当初、最近の反復の所定数Tの範囲内で選択された項目を再び選択できないのを除き、あらゆる項目は選択される等しい可能性を有する。
【0041】
ステップ32では、選択されたN個の項目のそれぞれは以下の公式に従ってこれの適合性を計算される。この適合性は、項目と関連付けられるキーワードの全スコアの集計である。セッション開始時、全てのキーワードスコアはゼロに設定されるため、全ての項目はゼロ適合性を有する。図4に関して説明されるように、ユーザが項目と対話すると、いくつかのキーワードはゼロ以外のスコアを有するため、いくつかの項目はゼロ以外の適合性を有する。表示する次の項目の選択が一様乱数プロセス(uniform random process)から逸脱するのがこの点である。
【0042】
項目の適合性は、以下の公式で出すことができる。
【数1】

【0043】
ここでは、
Kは項目と関連付けられたキーワードの集合であり、
‖K‖は項目と関連付けられたキーワード数であり、
s(k)はキーワードkのスコアであり、
符号(x)は、x<0のときに−1を返し、それ以外の場合1を返す関数であり、
αはキーワードスコアの非線形影響を可能にするパラメータである。アルファのデフォルト値は、全てのキーワードのスコアが調整なしで合計されることを意味する「1」である。例えば、−1というスコアの付いた2つのキーワードは、正確に2というスコアの単一のキーワードを相殺するであろう。このパラメータを改変すると、私たちは開始値(ゼロ)からさらに離れたスコアの影響を強化する(又は減ずる)ことができる。例えば、αが「2」に設定される場合、2というスコアの単一のキーワードと−1というスコアの2つのキーワードのある項目は依然として正の集計スコアを有するであろう。
【0044】
βは表示項目と関連付けられるキーワードの総数の影響を制御するパラメータである。再びデフォルト値は、キーワードスコアの合計が総計スコアを出すためにキーワード数で除算されることを意味する「1」である。βを「1」以下に設定すると、各表示項目に複数のキーワードがある場合に(特にブラウジングセッションの早期に)発生することがあるゆっくりとした応答を軽減する(mitigates against)。多数のゼロスコアのキーワードが、重要なスコアを有する少数のキーワードの影響を「希釈する」。
【0045】
同時に、これらの2つのパラメータαとβは、(使用可能なデータベースで幅広く閲覧する)「調査」と(ユーザの関心に集中する)「利己的な利用」の妥協点に関してアルゴリズムのなんらかの「同調」を可能にする。
【0046】
休暇のケースでは、α=1.2及びβ=0.8と設定することが効果的であることに気付いた。これは、プロセスをいくぶん「利己的な利用」の方に偏向させる効果がある。つまり、リワードされ、ペナルティを課されたキーワードはわずかに不均衡な影響を有し、複数の関連付けられるキーワードを有することの希釈は削減される。したがって、ユーザ対話に応じてブラウジングに集中する方がより迅速である。
【0047】
これらのパラメータを介した同調は、キーワードスコアの「ゼロ和」特徴のために特に効果的である。全てのキーワードスコアの合計は常にゼロであるため、いくつかのキーワードが大きく逸脱しても平均キーワードスコアはゼロのままである。したがって、(人がペナルティを課すよりリワードを与えるために、平均が上昇する可能性がある)平均スコアの「ずれ」、又は固定平均がゼロ以外である(例えば平均スコアが1であった場合に、βの値を改変することは、これの関数の部分が、それが単にそれに関連付けられる非常に多くのキーワードを有していたということのためだけに、表示項目が平均を超える適合性を確立できないであろうということを単に確実にするため、問題となる)という事実のどちらかを見越すために方程式に補正係数を加える必要はない。
【0048】
最高の適合性値の項目が選択され(ステップ33)、表示パネルでの表示(ステップ24)のために図2の表示更新プロセスに戻される(ステップ23)。最高の適合値項目が等しいスコアの場合、それらの最高の適合値項目の内の1つが(等しい確率で)無作為に選択される。
【0049】
帯域幅が高いケースでは、ユーザに、それらが新しいもので置換される前に項目と対話する(ステップ26)時間があるように遅延を導入する(ステップ25)のが望ましい。遅延の長さは固定される、あるいはユーザの制御下となる、あるいは所望される確率分布に従って無作為な長さとなる場合がある。ユーザ端末10を出力ポート18とリンクさせる帯域幅が低いケースでは、データ転送自体によって生じる遅延はすでに最適(さらに長くなる)であることがあり、その場合追加の休止は必要ない。
【0050】
したがって、フィードバックパネルの画像は一度に1つ置換され、パネルに最も長く表示されていた画像が別の画像で置換される。これの場所に示される画像は、ユーザのフィードバックに基づいて選択される。言うまでもなく、一様乱数順序などで、あるいは画像が画面上にある時間の長さのなんらかの関数又はその画像に付されるリワードの現在の程度に従って偏向される無作為順に、フィードバックパネル内の画像をリフレッシュする他の方法がある。ここに説明される方法には、ユーザがどの画像が次に置換されるのかを理解しやすく、ユーザがフィードバックを与えるのに役立つという優位点がある。
【0051】
図2に図示されるループは、ユーザ対話を欠く場合に動作し続ける。ユーザはセッションを休止し、したがってループを一時停止する能力を備えることができる。
【0052】
典型的な表示は図5に示されている。説明されたように選択された新しい表示項目で定期的に更新されている図5に示される表示から、ユーザは現在表示されているもの511…519から1つの表示項目を選択する。
【0053】
図4は、ユーザが表示された項目の1つと対話するときに発生するイベントを描き(ステップ26)、ユーザフィードバックがキーワードスコアにどのように影響を及ぼし、それにより表示項目と製品項目の以後の選択にどのように間接的に影響を及ぼすのかを示している。更新プロセスの最後の休止中に発生する(ステップ25)として示されているが、対話の影響は、次の新しい項目が選択され(ステップ23)、表示に追加される(ステップ24)まで表示では見られないであろうが、このステップは図2に示されるループ中の任意のときに発生することがある。例示的な目的のために、フィードバックは「正」(「承認」又は「リワード」)として示されるが、負のフィードバックも考えられる。
【0054】
ユーザは、表示されている項目の内の1つに関してフィードバックを与えることによってプロセスを開始する(ステップ41)。これは、通常、コンピュータのマウスを使用して画像を「クリックする」ことで行われる。(右又は左)クリックされるマウスボタンは、フィードバックが正であるのか、あるいは負であるのかを区別できるであろう。代わりに、それは項目のどの部分がクリックされたのかに依存する、あるいはポップアップメニューが表示され、メニュー上のクリック可能なオプションに応じた正のフィードバック又は負のフィードバックを招く場合もある。
【0055】
ユーザが項目を選択すると、通信リンク11上で受信ポート14に信号が伝送され、表示項目識別子をセッション記録データベース15に記憶させる。次に、プロセッサ16はデータベース130に記憶される選択された項目511のキーワードを取り出す。それは、次に、表示される次の項目を選ぶ無作為なプロセスを偏向するために選択された項目と関連付けられるキーワードを使用する。キーワードスコアは、次に更新される(ステップ42)。フィードバックが正である場合、合計+1になる「リワード」がその項目に関係するキーワードの間で分配される(ステップ42)。例えば、選択された項目と関連付けられる2つのキーワードがある場合、それぞれがこれのスコアを0.5増加させる。
【0056】
さらに、ユーザ対話の瞬間に表示されていたが、リワードされていなかった表示項目を識別するために、信号が伝送される。これらの表示項目と関連付けられたキーワードは、選択された項目と関連付けられたキーワードに反対の意味でスコアを改変されるであろう(ステップ43)。合計−1になる「ペナルティ」は、ユーザによっていまリワードされた(ステップ43)ものを除き、現在表示されている全ての項目と関連付けられるキーワードの間で配分される。
【0057】
さらに詳細には、ユーザが特定の項目に関して正のフィードバックを提供すると、正のリワードRが前記項目に関連付けられたキーワード全体で均一に分散される。言い換えると、項目にそれに関連付けられるn個のキーワードがある場合、各キーワードのスコアはR/n分増加する。同時に、ペナルティ―Rは、フィードバックパネルの他の項目全体で均一に分散される。したがって、フィードバックパネルにM個の他の項目が含まれる場合、各項目は−R/Mというペナルティを与えられる。またしても、項目ごとに、それに関連付けられるキーワード全体でペナルティは均一に分散される。したがって、これらの項目の1つにそれに関連付けられるm個のキーワードがある場合、これらのキーワードのそれぞれのスコアはR/(M m)減らされる。
【0058】
同様に、ユーザがある特定の項目に負のフィードバックを提供すると、P<0で負のペナルティPが項目に関連付けられるキーワード全体で均一に分散される。さらに、リワード−Pが、正のフィードバックについてこれが行われるのと同じようにフィードバックパネルの他の項目全体で均一に分散される。
【0059】
言うまでもなく、フィードバックを処理し、リワードとペナルティをキーワードに分散する他の方法がある。しかしながら、前記仕組みの有効な特徴は、全てのキーワードスコアの合計がゼロのままであるという点である。これがなぜ有益なのかは、項目の選択が説明された後に簡略に説明される。
【0060】
リワードされる表示項目と現在表示中の他の項目に共通なあらゆるキーワードがリワードとペナルティの両方を分担する(take a share)ことに注意する。選択された項目に特有の、したがってリワードされた項目を他から弁別するためにより適したキーワードは、したがってこのような弁別をあまり行うことができないキーワードより大きな正味リワードを獲得する。
【0061】
したがって、ユーザが表示されている項目をリワードするとき、その項目に関連付けられたキーワードはこれのスコアを増加させ、他の全ての同時に表示される項目に関連付けられたキーワードはこれのスコアを減ぜられる。
【0062】
キーワードスコアは、いまはユーザの好みを反映するために調整されている。トーナメントの次の反復(ステップ32)で項目の「適合性」を計算するために使用されるのはこれらのキーワードスコアである。これが、新しい表示項目の到着が無作為なサンプルから逸脱する点である。次に表示が新しい表示項目で更新されると、選択プロセスは正確に以前のように動作するが、今度はキーワードスコアはもはや全てゼロではないため、確率論的な選択プロセスは、ゼロより大きいスコアのキーワードと関連付けられる表示項目を選ぶ方へ偏向される。しかしながら、各ユーザ対話の結果生じるリワードとペナルティは、常に正確に相殺するため、キーワードスコアの総計はブラウジングセッションを通してゼロのままである。ユーザの行為は、合計に追加するためではなくスコアを分散し直すためにのみ作用する。
【0063】
キーワードの例は表1と2に示されているが、属性が言語学的な要素である必要がないことが理解されるべきである。
【表1】

【表2】

【0064】
前述された方法のわずかにより複雑な拡大版では、ある項目に関連付けられているか、あるいはその項目に関連付けられていないキーワードを有するアイデアに加えて、(1又は0以外であってよい値を有する)実数値の重みを関連の強度に設定できるようにすることが望ましい場合があるという事実に適応することが可能である。例えば、休暇のリゾートの画像がキーワード「太陽」、「雪」及び「スキー」に対応するだけであると言いたい場合もあれば、それが「0.5太陽」、「0.9雪」及び「1.0スキー」に対応すると言いたい場合もある。
【0065】
これを行うことができるように、後述されるように、前記説明に対するなんらかの改変が必要である。後述される内容が実数値の重みを可能とするが、全ての重みが1又は0に設定されるのであればさらに簡略な前記説明とまったく同一に動作するより一般的な方法であることに注意する。この方法は、負の値の重みに対する使用を可能とするためにさらに一般的に言うことができるが、以下に続く説明では、重みはゼロより大きい又はゼロに等しくなるように制約される。
【0066】
ユーザがある特定の項目に関して正のフィードバックを提供するとき、正のリワードRは項目と関連付けられるキーワード全体で分散される。各キーワードは、キーワードを項目と関連付ける重みに比例してそのリワードの部分を受け取る。言い換えると、項目にそれに関連付けられるn個のキーワードがある場合、及びキーワードを項目に関連付ける重みがwである場合、そのキーワードのスコアは、項目と関連付けられる全てのキーワードの重みの合計で除算されるRとwの積ずつ増加する。
【0067】
s(k)t+1=s(k)t+(w(i,k)R/Σw(i,j))
ここでは、
s(k)t+1は、リワードが割り当てられた後のキーワードkのスコアであり、
s(k)tは、リワードが割り当てられる前のキーワードkのスコアであり、
w(i,k)は、項目iをキーワードkと関連付ける重みであり、
Σw(i,j)は、全てのキーワードを項目iと関連付ける全ての重みの合計である。
【0068】
同時に、ペナルティ−Rは、フィードバックパネル内の他の項目全体で分散される。したがって、フィードバックパネルにM個の他の項目が含まれる場合、各項目は−R/Mというペナルティを与えられる。またしても、項目ごとにペナルティはそれに関連付けられるキーワード全体で分散される。各キーワードはそのキーワードを項目と関連付ける重みに比例してペナルティの部分を受け取る。したがって、これらの項目の1つにそれに関連付けられるm個のキーワードがある場合、及びキーワードを項目に関連付ける重みがwである場合、そのキーワードのスコアは、項目に関連付けられる全てのキーワードの重みの合計で除算されるwとR/Mの積ずつ減らされる。
【0069】
s(k)t+1=s(k)t−(w(i,k)R/(MΣw(i,j))
ここでは、
s(k)t+1は、ペナルティが割り当てられた後のキーワードkのスコアであり、
s(k)は、ペナルティが割り当てられる前のキーワードkのスコアであり、
w(i,k)は、項目iをキーワードkと関連付ける重みであり、
Σw(i,j)は、全てのキーワードを項目iと関連付ける全ての重みの合計であり、
Mはフィードバックパネルの他の項目の数である。
【0070】
同様に、ユーザがある特定の項目に対する負のフィードバックを提供するとき、P<0で負のペナルティPは、項目と関連付けられるキーワード全体で分散される。さらに、リワード−Pは、これが正のフィードバックについてどのように行われるのかと同様にフィードバックパネル内の他の項目全体で均一に分散される。
【0071】
項目は、示されているものがユーザの好みに合うように、フィードバックパネル51(及び表示パネル52、53)で示すように選択される。これを行うためには、まず最初に、適合性を各項目と関連付けることが役に立つ。ある項目の適合性は、以下の公式で出すことができる。
【0072】
Fi=(Σw(i,k))Σsign(s(k))|s(k)|αw(i,k)
ここでは、
w(i,k)は、項目iとキーワードkの間の関連の重みであり、
Σw(i,k)は、項目iと関連付けられるキーワードの全ての重みの合計であり、
s(k)はキーワードkのスコアであり、
符号(x)は、x<0の時に−1を返し、それ以外の場合1を返す関数であり、
αとβは前述されたような2つのパラメータである。
【0073】
セッションが進行するにつれて、ディスプレイ装置は高いスコアのキーワードと関連付けられる表示項目でますます表示を投入されるであろう。ブラウジングセッションの間に、直接的なリワード又は間接的なリワードが、やはりそれらのキーワードと関連付けられる他の表示項目に適用されるために、それらのキーワードは高いスコアを有する。したがって進化した表示は、なんらかの属性を共用する項目の、ユーザが興味深いと気づいた表示項目との混合を含む。
【0074】
表示51を9個の項目に制限する代わりに、表示パネルが決していっぱいにならないように、重なるように(one over another)項目上でのタイリングを可能にすることができるが、新しい項目は徐々に旧い項目を閉塞するであろう。これが行われると、「表示されているがリワードされていない」項目が、図4について説明されるようにそれらがリワードされた項目とともに画面に同時に表示にされるかどうかよりはむしろ、(後述される音声ファイルのケースにより類似する)どれほど最近それらが表示に加えられたのかに従って定義されるように、リワードとペナルティがどのようにして共用されるのかを修正することが必要になる。
【0075】
メイン表示パネル51に加えて、本実施形態は、ユーザによって選択される表示パネルで表されるように、ユーザの好みに合うように選択される特定の製品のオファーを示す製品表示パネル52も含む。選択プロセッサ170によって使用される属性は、第2の選択プロセッサ171にも渡され、その結果、第2の選択プロセッサ171は、それらの属性を満たす新しい製品表示を記憶装置131から選択できる。この製品表示は次に製品表示パネル52を更新するためにユーザ端末10に伝送される。前記例では、これらは特定の休暇パッケージとなる。この実施形態では、パネル52は右から左へオファーされている製品をスクロールし、新しいオファーはパネルの右側に表示される。各製品表示は製品について宛て先、日付、価格及び適応のタイプなどの製品についてのなんらかの情報を示す。ユーザがある特定の製品を、それをクリックすることで選択する場合、ポップアップメニューが生じる。ユーザは選択された製品についてさらに調べるために前記メニューを使用するか、注文処理サーバ19を通してそれを直接的に予約することができる、あるいは製品の一般的なタイプを確立したことが実際の検索を行うために従来の「ツリー」又は分岐構造化検索になる場合がある。
【0076】
予約できる特定の製品と対立するものとして一般的なアイデアを示す第3の表示パネル53もある。これらは、現在の属性に従い第2の選択サーバ171によって、やはりデータベース131から選択される。それらが選択される集合体は、アイデアが可能な限り変化に富み、2つのアイデアが互いに類似しすぎないように集められる。例のアイデアは、例えば「アマゾンで生き抜く(Surviving in Amazon)」又は「アムステルダムでの不眠(Sleepless in Amsterdam)」である。これらのアイデアは毎ユーザフィードバックイベント後に更新される。パネルにはいくつかの目的がある。第1に、パネルは瞬時に更新されるため、ユーザは、フィードバックを与えることに効果があることを即座に認識するようになり、それがユーザに追加のフィードバックを出すことを促す。第2に、それはアプリケーションによって知覚されるユーザの好みに関する名案を与える。これは、ユーザに対して、アプリケーションが彼らの好みを迅速に特定し、アプリケーションと対話するようにさらに彼らを促すことを立証する。第3に、これらのアイデアはユーザが製品を注文する代替方法を与える場合がある。ユーザは特に気に入ったアイデアをクリックし、その結果、このタイプの特定の製品を検索する、及び/又はこのタイプの製品を専門に扱うプロバイダについての連絡情報を得ることのできるウェブページに移動してよい。
【0077】
代替インプリメンテーションでは、補足的なパネル53が、一般化されたアイデアよりむしろ、購入できる多くの特定の製品を表示するために使用されるであろう。(出発日が違うだけの休暇などの)ほとんど同一の製品でパネルをいっぱいにすることを避けるために、オファーは属性を元に比較され、その結果補足的なパネル53には非常に類似した製品の集合の内のただ1つの例だけが表示される。
【0078】
このプロセスは、複雑化したユーザの好みを捕捉する機能がある。休暇のケースでは、ユーザの好みは多次元的である。それらは、完全に又は部分的に独立してよい多くの補足的な好み(sub−preferences)からなる。これらは、天候(暑い、温かい、温暖)、活動量(日焼けなど非常にゆったりから非常に活動的までさまざまで、その場合好ましい活動を確立する必要がある)、どこへ行くか(世界の地域、特定の国、特定の都市、又は言語などの他の制約)、文化(絵画、歴史、音楽、大衆文化に対する好み)、年齢層(十代後半、高齢者、家族)、宿泊施設の種別(ホテル、ゲストハウス、キャンプ)、贅沢さの程度等を含む。
【0079】
プロセスには、プロセスの間に発生するユーザの好みの変化を追う機能もある。例えば、ユーザが夏の休暇を探すプロセスを開始することがある。ユーザのフィードバックは活動的な休暇と太陽に向けられる傾向がある。したがって、フィードバックパネルがキーワード「活動的」と「太陽」に関連付けられた画像を示すことがあるが、画像はスキーの場面である。これが検索をスキー休暇にリダイレクトすることを決定するようにユーザに促す場合、アプリケーションは、ユーザがこの方向を探求できるようにする必要がある。当然、示されるフィードバックパネルの概念画像及び製品画像(休暇オファー)は全て瞬時に「スキー」関係になってはならない。しかしながら、ユーザがスキー関連の画像をリワードし続けると、アプリケーションはこのような画像に関連付けられるキーワードに従ってそれ自体をリダイレクトし始める。
【0080】
プロセスはユーザプロファイルを生成するために使用できる。プロセスの主な目的は、休暇を販売することであり、ブラウジング経験を可能な限り快適且つ効果的にすることによりそのようにする。しかしながら、ユーザがフィードバックを出し、願わくば休暇を予約した後、有効な副作用は、ユーザの好みを「有効」に捕捉できるかどうかであろう。これは、小売業者がアンケートのぎこちなさなしに潜在的な顧客についてのデータを収集できるようにするために、マーケティングの目的にとって非常に貴重となるであろう。また、ユーザが後で戻り、自分の「プロファイル」が準備完了し、待機しているのに気付くことができるようにすることは、顧客の観点からもさらに有効であるであろう。
【0081】
プロセスは、項目を巧妙に宣伝するためにも使用されてよい。小売業者は多くの場合(例えば在庫をなくすために)顧客を特定の購入に向けたいと考える。これは多くの場合、体裁が悪く、露骨な方法で(「バーゲンバケット(bargain bucket)」、「週の特価品」)行われるが、確率論的なブラウジング機構での追加の偏向としてはるかに巧妙に達成できるであろう。
【0082】
プロセスはユーザのグループが、明白に自分達の望みと違いを説明しなくても意見の一致に至るのを補助するために使用されてよい。例えば、2人以上の人は、互いに及び旅行代理店にそれぞれがどのような種類の休暇を望むのかを説明しなくても、全員が好む休暇を見つけるためにいっしょに対話型ブラウザを使用できるであろう。
【0083】
本実施形態に説明されるフィードバック、リワード及び選択の機構はこれを可能にするために選ばれた。言うまでもなくフィードバック、リワード及び選択を実行する他の方法がある。例えば、変化するユーザの好みを追跡調査する1つの方法は、ユーザのごく最近のフィードバックが最も重要となり、旧いフィードバックイベントは徐々に重要でなくなる明白な減退(decay)の仕組みを使用することである。それによりアプリケーションは変化する好みに適応できるようになるが、それには、それが複雑化するユーザの好みを捕捉する能力を制限するという不利な点がある。減退は、「10回前のクリック」のフィードバックイベントが事実上無視されるようであると、10以上の画像/フィードバックイベントの集合体によってのみ正確に記述できる好みを理解するのは不可能である。
【0084】
リワード機構の3つの重要な特徴は以下のとおりである。
【0085】
a)全てのキーワードのスコアの合計が常にゼロである。
【0086】
b)フィードバックは示されている他の項目に相対的である。
【0087】
c)明白な減退がない。
【0088】
同時に、a)、b)及びc)は複雑化する好みを捕捉できることを確実にする。選択は、フィードバックパネルがユーザの好みに合う項目を示す傾向があることを確実にする。これにより、追加フィードバックが、ユーザが最も好きな項目にリワードし、他にわずかにペナルティを課すことによってなおさらに「狙いを定める」ことができるようにすることが確実になる。さらに、まだ見抜かれていないユーザの補足的な好みは、まだユーザの好みに付け加えることができる。これらの補足的な好みを表すキーワードのスコアは、大部分のキーワードスコアと同様にゼロ(に近い)ままである。フィードバックパネルに示すための項目の選択がかなり探索的である(例えば、トーナメント選択範囲での相対的に小さなトーナメントサイズなど)限り、これらの項目はフィードバックパネルでの表示のために選択される可能性がきわめて高く、以後ユーザによってリワードされる。
【0089】
特徴a)とb)は、アプリケーションがユーザの好みの変化を理解することも確実にする。それらは、ユーザが表した好みに関連付けられるキーワードスコアが、表示のために選択されたが、ユーザによってまだ採点されていない中立の項目のキーワードスコアから逸脱しすぎないことを確実にする。フィードバックパネルは常にそれに関連付けられるこれらの「中立な」キーワードのいくつかを有する項目を表示する。フィードバックは他の可視項目に対して相対的であるため、他の中でそれに「中立な」キーワードが関連付けられた項目をクリックすると特にこのキーワードが補強される。項目にそれに関連付けられるいくつかの「一般的な」キーワードがある場合、ペナルティを課される他の可視項目のいくつかにはそれに関連付けられる同じ「一般的な」キーワードがある可能性がある。その結果、「中立な」キーワードのスコアは、やはり項目に関連付けられている「一般的な」キーワードのスコアより多く増加するであろう。
【0090】
ユーザプロファイルを生成することに関して、ユーザがしばらくの間フィードバックを出した後、全てのキーワードに関連付けられるスコアはユーザの好みを反映する。明確な正のスコアが付いたキーワードは「好き」であるが、負のスコアのキーワードは「嫌い」である。したがって、「ユーザプロファイル」は各セッションで生成される。最も簡単には、それはキーワードとこれのスコアのリストである。
【0091】
最後の2つの望ましい特性はこの様式のブラウジングに非常に簡単に組み込まれ、ある意味では他の手法ではさらに困難あるいは不可能である。
【0092】
示される次の項目の「偏向され、無作為な」仕組みに従って選ばれるブラウジングプロセスの性質が、いかなる瞬間でもユーザに表示されている項目の範囲の非常に微妙な曲解を与える(giving)。必ずしもこれがユーザのブラウジング経験で露骨又は侵襲的にならなくても、一定の項目が表示される傾向が強くなるようにプロセスを偏向することは非常に容易であろう。
【0093】
複数のユーザのブラウジングも簡単に考慮に入れられる。最も簡略には、全てのユーザに単一のインタフェースを提供し、彼らがそれを通じて同時にブラウジングを行うことで所望される意見の一致の作成の多くが達成されるであろう。ブラウザの観点からは、依然として単一のユーザ(「スミス家の家族」)があり、グループのメンバーからの対話(リワードクリック又はペナルティクリック)は全体と統合されるであろう。
【0094】
これがそれほどうまく行かないであろう2つのケースがあり、両方とも解決できる。第1は同時ブラウジングが可能ではないケースである。グループの数人のメンバーは、他が終了したときに閲覧する。最も簡単な手法は、グループを単一のユーザとして扱い続け、新しいグループメンバーが一番最後のメンバーがやめたところからブラウジングを再開できるようにすることである。代わりに、それぞれの新しいグループメンバーは、彼らがブラウジングを行うグループの最初であるのか、あるいは最後であるのかに関係なく、中立初期状態から開始できるであろう。全てのメンバーが閲覧すると、全てのメンバーのキーワードスコアを集計することができ(休暇のオファー又はアイデアのランク付けされたリスト、又はおそらくグループ全体からの追加の対話の機会がある完全なインタフェースのどちらかとして)「結果」が表示される。
【0095】
同時ブラウジングも可能なほど効果的に作用しない可能性がある別のケースとは、おそらくシステムに精通する程度が異なるため、あるいは彼らが異なる容量を有する通信リンクを通して接続されるため、異なるメンバーがシステムと対話する方法に大きな相違がある場合である。全てのクリックが、それらが行われるときに見かけ上単一のユーザとして集計される場合、グループメンバーの内の1人が優勢となることが考えられる。この影響は、さまざまなユーザからのクリックを追跡調査し、クリックの影響をそのグループメンバーによってすでに行われたクリックの数の関数として計る(scaling)ことによって、異なるグループメンバーがさまざまな入力装置を使用していると仮定して軽減できるであろう。代わりに、各ユーザが入力を行う速度が抑制されてよい。
【0096】
前述された画像をベースにしたブラウジングの実施形態とはやや異なり、したがってそれ自体の簡略な例が役立つ、本発明のための用途の追加の領域がここで説明される。これは音声ファイルを閲覧する技法を使用することである。ここでの提案は、入手可能なカタログから項目を「表示する」(再生する)確率を改変するために、リワードとペナルティという同じ根本的なアイデアを使用することである。主な違いは、インタフェースとユーザ対話にある。
【0097】
この実施形態での表示は音声出力であり、ユーザの経験は、最初は無作為に曲を再生するラジオに似るように作られている。ユーザは3つのボタン「止める」、「継続する」、「演奏する」の3つのボタンを有する。「止める」は、現在の曲の演奏を停止し、新しい曲が開始する。「継続する」は、所定の期間現在の曲の演奏を延長する。「演奏する」は、曲に最後まで演奏させ、その後新しい曲が開始する。所定の期間、対話がない場合、現在の曲は停止し、新しい曲が開始する。水面下では「止める」はペナルティ(負のリワード)として働く。「継続する」はささやかなリワードを与え、「演奏する」は大きなリワードを与える。これらのペナルティとリワードは、現在の曲と類似した曲の(キーワード又は他の類似性基準に基づいた)スコアを改変するために使用される。演奏される次の曲が、休暇の例でのように、項目の入手可能な集合から偏向された無作為な選択に従って選ばれる。
【0098】
別の画像がリワードされるときに現在表示されている任意の画像のささやかなペナルティによって休暇の例で実現される「間接的なペナルティ」という概念を保つために、提示された音声出力の履歴を使用することが提案される。曲のリワードは、継続することによってであろうと、演奏するによってであろうと関係なく、過去の曲に対するペナルティを生じさせ、それより以前の曲にはさらに小さなペナルティを生じさせる等である。逆に、間接的なリワードは「止められた」曲の前に演奏された曲にリワードを適用することによって処理できる。これらのペナルティとリワードが、過去に演奏された曲がそれら自体演奏されたのか、あるいは継続されたのか、あるいは止められたのかに関係なく返還されることに注意する。しかしながら、ペナルティ又はリワードの量は、続く項目の繰り返されるリワード又はペナルティが、それが実際に聞かれていたときに最も正確にその曲に最初に適用されたリワード又はペナルティを相殺するように設定されるであろう。おそらくやはりなんらかの形の「止める」、「継続する」、及び「演奏する」を用いる間接的なペナルティの代替形式は、ユーザが一度に1つの(又はほんの2、3の)項目だけしか評価できない任意の状況で使用できるであろう。例えば、画像がこれの評価のために大きく、高解像度でなくてはならない場合に、一度に1つ又は2つ分しか画面上にスペースがない可能性がある。ユーザの経験は、多くの「止める」、いくつかの「継続する」、及び2、3の「演奏する」を必要とする初期のやや行き当たりばったりの選択から、選択がユーザの好みに順応するようになり、ますます多くのヒットを得るというものでなければならない。
【0099】
当業者によって理解されるように、本発明を実現するために使用されるソフトウェアのどれかあるいは全ては、多様な伝送及び/又は記憶媒体に含むことができ、その結果プログラムは1台又は複数台の汎用コンピュータにロードできる、あるいは適切な伝送媒体を使用してコンピュータネットワーク上でダウンロードできるであろう。コンピュータプログラムはCD−ROM、光学的に読み取り可能なマーク、磁気媒体、穿孔カード又はテープ、あるいは電磁信号又は光信号などの適切なコンピュータ入力装置によって読み取り可能な任意の適切なキャリヤで具現化されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明を実行するために協力する多様な要素間の相互関係を概略して示す図である。
【図2】本発明の実施形態により実行されるプロセスを、より詳細に示すフローチャートであり、より詳細には、表示パネルで示される表示項目の定期的な更新を示す図である。
【図3】本発明の実施形態により実行されるプロセスを、より詳細に示すフローチャートであり、より詳細には、ユーザフィードバックに基づいた項目選択の例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態により実行されるプロセスを、より詳細に示すフローチャートであり、より詳細には、キーワードスコアに影響を及ぼすための正のユーザフィードバックの使用を示す図である。
【図5】プロセスの実例となる実行中に表示される可能性のある典型的な表示を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品データベースから項目を選択するための装置であって、
表示項目の集合を記憶するための表示データベースと、
それぞれが前記表示項目の1つ以上と関連付けられる属性データ項目を記憶するためのデータ記憶手段と、
各属性データ項目のスコア値を記憶するためのデータ記憶手段と、
前記表示データベースから選択される前記表示項目の部分集合を表示するための手段と、
前記ユーザ入力に応えて前記スコア値を修正するための手段と、
前記データ記憶手段から、任意の表示項目と関連付けられた属性データ項目を取り出すための手段と、
属性データ項目と関連付けられた前記スコア値に従って選択された1つ以上の表示項目を前記表示データベースから取り出すための手段と、
前記選択された追加の1つ以上の第2の表示項目を特定する出力を表示するための出力手段と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記表示された部分集合から選択される第1の表示項目を特定するユーザ入力を受信するための追加入力手段であって、各属性データ項目の前記スコア値がこのようなユーザ対話に応えて変更される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
取り出しのための前記手段は、その表示項目に関連付けられる属性データ項目の現在のスコア値に基づいて各表示項目に集計スコアを割り当てることに基づいて動作する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
取り出しのための前記手段は、確率論的な関数を生成するための手段を備え、その結果表示項目の前記現在の集計スコアがこれの選択の確率を決定する、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
ユーザが正のリワード値と負のリワード値の両方を入力するために準備が行われる、請求項5に記載の装置。
【請求項6】
前記データ記憶手段は、属性データ項目を表示項目と関連付ける実数値の重みを記憶するための手段を備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記表示は視覚的ではない要素を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
個々のユーザによって行われる入力に関連付けられた属性データを記録し、前記同じユーザによって操作される追加のセッションを初期化するために前記属性データを使用するためのユーザプロファイル生成及び取り出し手段をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
データベースから項目を選択する方法であって、
表示データベースから選択される表示項目の集合を表示するステップと、
それぞれが前記表示項目の内の1つ以上と関連付けられる属性データ項目を記憶するステップと、
前記属性データ項目のそれぞれのスコア値を記憶するステップと、
新しい表示項目で周期的に前記表示を更新するステップと、
表示された項目の前記集合から選択される第1の表示項目を特定する入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力で特定される前記表示項目と関連付けられる属性データ項目を、前記データ記憶手段から取り出すステップと、
ユーザ入力に応えて属性データ項目の前記スコア値を更新するステップと、
前記選択プロセスを偏向させるために属性データ項目の前記更新されたスコア値を使用して周期的に前記表示を更新し続けるステップと、
を含む、方法。
【請求項10】
表示のために選択される前記項目は、前記表示項目全体で確率論的な選択を偏向させるために前記属性データ項目スコアを使用するプロセスに従って選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
各属性データ項目は、表示項目とのユーザ対話に従って改変されるスコア値を有する、請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
各表示項目が多くの属性データ項目と関連付けられ、関連付けられた属性データ項目の前記スコア値を使用してその表示項目に集計スコアが作成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記表示項目の1つ以上は確率論的な関数を使用して選択されてよく、その結果請求項10に記載の前記集計スコアはこれの選択の前記確率を決定する、請求項11又は12に記載の装置。
【請求項14】
選択された表示項目に関してユーザによって生成されるリワード値が、前記表示項目と関連付けられる前記属性データ項目の関連スコア値を生成するために使用され、前記スコア値が関連付けられた表示項目の集計スコアを生じさせ、したがって前記確率論的な選択プロセスを偏向させるために使用される、請求項9、10、11、12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記属性データ項目は、スコア値の前記生成及び集計スコアの前記作成を修正する実数値の重みを使用して前記表示項目と関連付けられる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
属性データ項目スコア値に対する前記変更は、全属性データ項目でのスコア値の合計がゼロとなるように準備される、請求項9から15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
リワード値が正の値と負の値の両方を取る、請求項9から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
リワード値が前記ユーザによって選択される表示項目と関連付けられる属性データ項目のものになるだけではなく、前記表示手段に同時に存在するか、あるいは最近表示されていたかのどちらかによって前記選択された項目と争って選択のために入手可能であった表示項目と関連付けられる属性データ項目のものにもなる、請求項9から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
選択されていない表示項目との関連のために、属性データ項目によって生じる前記リワードは、前記選択された表示項目リワードが正である場合には負であり、前記選択された表示項目リワードが負である場合には正である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記表示は視覚的ではない要素を含む、請求項9から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
ユーザプロファイルが、個々のユーザによって行われる前記選択に関連付けられる前記属性データを使用して作成される、請求項9から19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記スコア値を修正するためにユーザによって選択されない表示項目の追加の集合が存在し、前記追加の表示項目は、前記対話型表示項目と関連付けられる属性データ項目の前記集合と完全に又は部分的に重複する集合から引き出される属性データ項目と関連付けられ、前記追加の表示項目が別個の表示手段での、あるいは対話型表示項目のために使用される前記表示手段の別個の部分上での表示のために前記関連付けられた属性データ項目に従って選択される、請求項9から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
ユーザが、表示項目の選択によって購入又は追加情報に対する要求などの追加のタイプの対話を開始してよい、請求項9から22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
請求項9から23のいずれか1項に記載の前記方法を実行するためのコンピュータプログラム。
【請求項25】
コンピュータの内蔵メモリに直接的にロードできるコンピュータプログラム製品であって、前記製品がコンピュータで実行されるときに、請求項9から23のいずれか1項に記載の前記方法の前記ステップを実行するためのソフトウェアコード部分を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項26】
コンピュータの使用に適した媒体に記憶されるコンピュータプログラム製品であって、
表示データベースから選択される表示項目の集合の表示をコンピュータに生成させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
それぞれが前記表示項目の内の1つ以上と関連付けられる属性データ項目の集合を前記コンピュータに記憶させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記コンピュータに前記現在表示されている集合から選択される第1の表示項目を特定する入力に応えさせるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段であって、前記ユーザ入力で特定される前記表示項目と関連付けられる属性データ項目を、前記コンピュータに前記データ記憶手段から取り出させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記取り出された属性データ項目と関連付けられる1つ以上の追加の表示項目を前記コンピュータに選択させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
前記選択された追加の表示項目の表示を前記コンピュータに生成させるためのコンピュータ読み取り可能プログラム手段と、
を備える、コンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−514372(P2006−514372A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−569869(P2004−569869)
【出願日】平成15年12月2日(2003.12.2)
【国際出願番号】PCT/GB2003/005259
【国際公開番号】WO2004/086252
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】