説明

データ管理サーバー及びプログラム

【課題】同一医療施設内のユーザー同士で医療連携を行う場合において、連携開始のための登録手続きの手間を低減する。
【解決手段】センターサーバー1は、新規ユーザーの登録時に、新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーをユーザー管理テーブル131から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として新規ユーザーのユーザIDに対応付けて連携先情報テーブル132に記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理サーバー及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療技術の発達に伴い、特定機能を持つ病院や診療所等の複数の医療施設の医師が連携して患者を治療する、医療連携の枠組みが普及しつつある。
【0003】
連携している医師間においては、医用画像データ、検体検査データ、電子カルテデータ、読影レポート等の診療情報データを共有し、読影依頼、紹介、カンファレンス等を行っている。このような医療連携をネットワーク上で実現するためのシステムとして、連携を依頼する医師が依頼内容及び診療情報データをセンターサーバーにアップロードし、連携を依頼された連携先の医師がセンターサーバーにアクセスすることにより、依頼内容及び診療情報データの取得を可能とするシステムが提案されている。
【0004】
このような医療連携システムにおいては、連携する双方の医師の承認を得たうえで連携が開始される。例えば、特許文献1においては、連携開始に際し、以下の(1)〜(5)の手続きを行うことが記載されている。
(1)連携を依頼する医師aがサーバーにアクセスし、連携先である医師bの氏名、施設名、メールアドレス等を入力する。
(2)システムのサーバーが連携を開始することを医師bに電子メールにより通知し、連携先としての登録を依頼する。
(3)医師bが連携を許可する場合に、サーバーに自身の情報を登録する。
(4)サーバーが医師aに医師bの登録情報の確認をメールで依頼する。
(5)医師aが医師bの登録情報を確認し、連携の承認又は否認をサーバーに通知する。
(6)医師aから承認が得られた場合に、医師aから医師bへの連携を開始する。
医師bから医師aへ連携依頼をする場合には、別途、上記(1)〜(5)の医師aと医師bを逆にして手続きを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−181025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の医療連携システムは、他施設の医師間での連携を前提としており、所望の相手先と確実に連携を開始できるように、また、誤った相手と連携することがないように、1歩1歩手順を踏みながら連携手続きを行う仕組みとなっている。そのため、同一医療施設内の医師同士も連携したいというニーズがあった場合についても、同様の手順を踏む必要がある。
【0007】
例えば、ある病院Aの医師A1は、別の病院Bと兼務しており、曜日によって病院Bで勤務する。病院AにA1が不在の曜日にどうしても医師A1に見てほしい画像等が発生した場合、病院Aの医師A2から医師A1へ連携することとなるが、医師A2から医師A1への連携ができるようにするために、まず、上述の(1)〜(5)の連携手続きを踏む必要がある。
【0008】
また、医師A1自身が病院Bでの勤務中に病院Aで気になった画像を診たいということがある。この場合、自身を連携先として登録しておけばサーバーにアクセスして画像を取得可能となる。しかし、そのためには自身を連携先として(1)〜(5)の連携手続きを踏む必要がある。
なお、医師は医療施設に属する形態となっており、一人の医師が複数の医療施設を兼務している場合には、医療施設毎にサーバーにアクセスするためユーザーID、パスワード等が割り当てられる。
【0009】
同一医療施設内のユーザー(医師)同士はお互いのメールアドレスを知っていて、電子メールでのやりとり等は当たり前なはずである。また、同一医療施設内では診療情報データも共有している。しかし、いざシステムを導入して連携を開始しようとしたときには、医師間で相互に上記(1)〜(5)のような煩雑な手続きをする必要があり、煩わしかった。
【0010】
本発明の課題は、同一医療施設内のユーザー同士で医療連携を行う場合において、連携開始のための登録手続きの手間を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
ユーザーの識別情報及び前記ユーザーが属する医療施設の施設識別情報を含むユーザー登録情報を登録するユーザー登録手段と、登録されたユーザーから送信された診療情報データを格納する記憶手段と、登録されたユーザーからの連携先登録要求に基づいて、前記ユーザーから連携先として指定された連携先ユーザーについての連携先情報を前記ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる連携先登録手段と、を備え、前記記憶手段において前記ユーザーの識別情報に対応付けて記憶されている連携先情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記ユーザーから送信された診療情報データに対するアクセス権を付与するデータ管理サーバーであって、
前記ユーザー登録手段により新規ユーザーが登録された際に、前記新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーを前記記憶手段から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる自動連携先登録手段を備える。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記自動連携先登録手段は、更に、前記新規ユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記抽出されたユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記自動連携先登録手段による登録を許可するか否かを各ユーザーが設定するための設定手段を備え、
前記自動連携先登録手段は、前記新規ユーザーが前記自動連携先登録手段による連携先の登録を許可している場合に、当該新規ユーザーと同一医療施設に属する前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記自動連携先登録手段は、更に、前記新規ユーザーが前記自動連携先登録手段による連携先の登録を許可している場合に、前記新規ユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記抽出されたユーザーのうち前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、
前記自動連携先登録手段は、ユーザーからの要求に基づいて、前記ユーザーと同一医療施設に属するユーザーのうち前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーであって、そのユーザー登録情報が連携先情報として前記要求したユーザーの識別情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されていないユーザーのユーザー登録情報を抽出し、抽出されたユーザー登録情報に基づいて前記要求したユーザーと同一医療施設内の未連携ユーザーのリストを生成して前記ユーザーの端末装置に表示させ、前記ユーザーが前記自動連携先登録手段による登録を許可している場合に、前記ユーザーの端末装置により前記未連携ユーザーのリストから選択されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記要求したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記自動連携先登録手段は、更に、前記要求したユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記選択されたユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる。
【0017】
請求項7に記載の発明のプログラムは、
ユーザーの識別情報及び前記ユーザーが属する医療施設の施設識別情報を含むユーザー登録情報を登録するユーザー登録手段と、登録されたユーザーから送信された診療情報データを格納する記憶手段と、登録されたユーザーからの連携先登録要求に基づいて、当該ユーザーから連携先として指定された連携先ユーザーについての連携先情報を前記ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる連携先登録手段と、を備え、前記記憶手段において前記ユーザーの識別情報に対応付けて記憶されている連携先情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記ユーザーから送信された診療情報データに対するアクセス権を付与するデータ管理サーバーに用いられるコンピュータを、
前記ユーザー登録手段により新規ユーザーが登録された際に、前記新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーを前記記憶手段から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる自動連携先登録手段として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、同一医療施設内のユーザー同士で医療連携を行う場合において、連携開始のための登録手続きの手間を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態における医療連携システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1のセンターサーバーの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】医用連携システムにおいて実行される連携先登録処理を示すフローチャートである。
【図5】医用連携システムにおいて実行されるユーザー登録時自動連携処理を示すフローチャートである。
【図6A】医用連携システムにおいて実行される施設内連携設定処理を示すフローチャートである。
【図6B】医用連携システムにおいて実行される施設内連携設定処理を示すフローチャートである。
【図7】施設内連携設定画面の一例を示す図である。
【図8】取り込み画面の一例を示す図である。
【図9】連携先選択画面の一例を示す図である。
【図10】送受信履歴画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0021】
〔医療連携システム100の構成〕
図1に、本実施の形態における医療連携システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療連携システム100は、データセンターに設置されたセンターサーバー1、医療施設Aに設置されている端末装置2A及びPACS(Picture Archiving and Communication System)3A、医療施設Bに設置されている端末装置2B及びPACS3Bを含んで構成されている。なお、医療連携システム100に接続可能な医療施設の数は複数であればよく、図示例に限定されない。また、各医療施設内の端末装置の数も特に限定されない。
【0022】
医療施設Aの端末装置2AとPACS3Aは、LAN(Local Area Network)等の施設内ネットワーク5Aにより相互にデータ送受信可能に接続されている。また、施設内ネットワーク5Aに接続されている装置のうち、端末装置2Aは、ルーター4AによりインターネットNを介してセンターサーバー1とデータ送受信可能に接続されている。
同様に、医療施設Bの端末装置2BとPACS3Bは、LAN等の施設内ネットワーク5Bにより相互にデータ送受信可能に接続されている。また、施設内ネットワーク5Bに接続されている装置のうち、端末装置2Bは、ルーター4BによりインターネットNを介してセンターサーバー1とデータ送受信可能に接続されている。
【0023】
以下、医療連携システム100を構成する各装置について説明する。
【0024】
〔センターサーバー1〕
センターサーバー1は、データセンターに設置され、医療施設やユーザーである医師に対する様々な支援サービスを提供するためのデータ管理サーバーである。支援サービスとしては、例えば、医療施設内のデータバックアップサービス、コンテンツ配信サービス、医療連携サービス(連携サービス)等が挙げられる。連携サービスには、例えば、或る医師から他の医師への読影依頼、カンファレンス、紹介等の医療連携のネットワーク上における仲介が含まれる。
【0025】
図2に、センターサーバー1の機能構成例を示す。
センターサーバー1は、図2に示すように、制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
【0026】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部13に
記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムに従って、後述する連携先登録処理、ユーザー登録時自動連携処理、施設内連携設定処理のセンターサーバー側の処理を実行する。これにより、連携先登録手段、ユーザー登録手段、連携先自動登録手段、設定手段としての機能を実現する。
【0027】
RAM12は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部13から読み出された制御部11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0028】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部13には、前述のように各種プログラムが記憶されている。例えば、記憶部13には、システムプログラムの他、端末装置2A、2B等の端末装置に搭載されたWebブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってWebブラウザーに各種Web画面を提供するWebサーバーとしての機能を実行するためのWebサーバープログラム、Webサーバープログラムと協働して後述する連携先登録処理、ユーザー登録時自動連携処理、施設内連携設定処理のセンターサーバー側の処理を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0029】
また、記憶部13には、施設管理テーブル130、ユーザー管理テーブル131、連携先情報テーブル132、送受信履歴テーブル133及び仮登録テーブル134や、ユーザーから送信された診療情報データが記憶されている。診療情報データとは、診療の過程で取得された患者に関する情報を指し、例えば、医用画像データ、検体検査データ、電子カルテデータ、読影レポート、病理診断レポート等が含まれる。
【0030】
施設管理テーブル130は、センターサーバー1による支援サービスを受ける契約している医療施設の施設登録情報を格納するためのテーブルである。施設管理テーブル130には、例えば、「施設ID(施設識別情報)」、「施設名」、「所在地」、「代表電話番号」等の項目が設けられており、これらの項目の情報からなる施設登録情報のデータが格納されている。
【0031】
ユーザー管理テーブル131は、センターサーバー1による支援サービスを利用可能なユーザーのユーザー登録情報を格納するためのテーブルである。ユーザー管理テーブル131には、例えば、「ユーザーID(ユーザー識別情報)」、「パスワード」、「施設ID」、「診療科」、「医師名」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」、「フォルダパス」、「自動連携フラグ」、「登録番号」等の項目が設けられており、これらの項目の情報からなるユーザー登録情報のデータが格納されている。「自動連携フラグ」は、同一医療施設(同一施設と略記する)内のユーザーを自動的に連携先のユーザー(連携先ユーザーと呼ぶ)として登録すること(自動連携と呼ぶ)を許可するか否かを示すフラグである。ここでは、「OFF」は自動連携を許可しないことを示し、「ON」は自動連携を許可することを示す。また、「登録番号」は、ユーザーに一意に割り当てられた識別番号である。
また、センターサーバー1の記憶部13には、ユーザーが連携先ユーザーと共有するために端末装置を介して送信した診療情報データを格納するためのユーザー毎のフォルダが設けられている。ユーザー情報に含まれる「フォルダパス」は、そのユーザーのフォルダへのパスを示す情報である。
なお、以下に説明する連携先ユーザーID、連携先パスワード、送信元ユーザーID、送信先ユーザーIDは、 ユーザー管理テーブル131のユーザーIDやパスワードが使用される。
【0032】
連携先情報テーブル132は、ユーザーIDに対応付けて、そのユーザーが連携先として指定した連携先ユーザーの、ユーザーID(連携先ユーザーIDと呼ぶ)及び連携先情報(ユーザー登録情報の予め定められた項目をもつ)のデータを格納するためのテーブルである。連携先情報テーブル132には、例えば、「ユーザーID(連携元)」、「連携先ユーザーID」、「連携先パスワード」、「氏名」、「住所」、「電話番号」、「メールアドレス」等の項目が設けられている。
【0033】
送受信履歴テーブル133は、ユーザーとその連携先との間における連携依頼及びその返信の送受信の履歴情報を格納するためのテーブルである。
送受信履歴テーブル133には、例えば、「依頼ID」、「送信元情報」(「送信元施設ID」、「送信元施設名」、「送信元ユーザーID」、「送信元ユーザー名」)、「送信先情報」(「送信先施設ID」、「送信先施設名」、「送信先ユーザーID」、「送信先ユーザー名」)、「送信日時」、「患者氏名」、「分類」、「タイトル」、「コメント」、「依頼/返信区分」、「ファイルパス」等の項目が設けられている。
「依頼ID」は、ユーザーから連携依頼が送信される毎に発行される識別情報である。連携依頼とは、医療連携(読影依頼、紹介、カンファレンス等)を、予め連携先として登録された連携先ユーザーの中から選択された連携先ユーザーに依頼することである。
連携依頼以降に依頼元のユーザーと連携先との間で送受信される一連のデータ(例えば、依頼元のユーザーから連携依頼とともに送信された診療情報データ、連携先から依頼元のユーザーに対する返信として送信された診療情報データ)は、同一の依頼IDが付与されて管理される。
「送信元情報」は、送信元の情報である。例えば、連携依頼の依頼元のユーザーから連携先に診療情報データを送信した場合は依頼元のユーザーの情報であり、連携先から依頼元のユーザーに返信として診療情報データ(編集した診療情報データや新たな診療情報データ等)を送信した場合は連携先の情報である。
「送信先情報」は、送信元が指定した、診療情報データの送信先についての情報である。即ち、送信先は、送信元から送信された診療情報データのアクセスが許可された(アクセス権が付与された)ユーザーである。送信先情報は、例えば、連携依頼の依頼元のユーザーから連携先に診療情報データを送信した場合は連携先の情報であり、連携先から依頼元のユーザーに返信として診療情報データを送信した場合は依頼元のユーザーの情報である。
「分類」は、依頼内容の分類を示す情報である。本実施の形態において、分類には、カンファレンス(公開)、読影依頼、肺がん検診、検査依頼、紹介等が含まれる。
「タイトル」は、診療情報データの送信元により付与されたタイトルである。「コメント」は、送信元により入力された、送信先へのコメントである。「依頼/返信区分」は、連携依頼であるか返信であるかの区分を示す情報である。「ファイルパス」は、診療情報データのファイルの格納場所を示す情報である。
【0034】
仮登録テーブル134は、後述する連携登録処理において、連携登録要求を行ったユーザーのユーザーID、連携先ユーザーの情報、連携先登録画面のURL、連携先ユーザーから送信された連携先登録情報、登録承認画面のURL等を仮登録しておくためのテーブルである。
【0035】
また、記憶部13には、支援サービスにおいて端末装置2A、端末装置2B等のクライアントに送信する各種画面を表示するための表示用データが格納されている。
【0036】
操作部14は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部11に出力する。
【0037】
表示部15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0038】
通信部16は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルーター、TA(Terminal Adapter)等を備え、インターネットNを介して接続された端末装置2A、2B等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0039】
計時部17は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付
を計時して制御部11に出力する。
【0040】
〔端末装置2A、2Bの構成〕
端末装置2A、2Bは、Webブラウザーを搭載したコンピュータである。
端末装置2Aは、医療施設A内に設けられたコンピュータであり、医療施設Aの医師が連携先と共有したい診療情報データをPACS3Aから取得してセンターサーバー1に送信したり、センターサーバー1やPACS3Aに格納されている、当該医師がアクセス可能な診療情報データの閲覧を行ったりするためのコンピュータである。
同様に、端末装置2Bは、医療施設B内に設けられたコンピュータであり、医療施設Bの医師が連携先と共有したい診療情報データをPACS3Bから取得してセンターサーバー1に送信したり、センターサーバー1やPACS3Bに格納されている、当該医師がアクセス可能な診療情報データの閲覧を行ったりするためのコンピュータである。
【0041】
端末装置2A、2Bは、図3に示すように、制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、計時部27、印刷部28等を備えて構成され、各部はバス29等により接続されている。
【0042】
制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、計時部27の機能は、それぞれ図2において説明した制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17と略同様であるので異なる部分のみ以下に説明する。
【0043】
制御部21は、CPU等により構成され、記憶部23に記憶されているシステムプログラム、Webブラウザー及び電子メールソフトをはじめとする各種プログラムをRAM22に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
【0044】
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部23には、上述のように、制御部21により実行されるシステムプログラム、Webブラウザー、電子メールソフトをはじめとする各種プログラムや各種データが記憶されている。
【0045】
印刷部28は、制御部21により出力される印刷データに基づいて、用紙上に画像を印刷し出力する。
【0046】
〔PACS3A、3Bの構成〕
PACS3A、3Bは、それぞれ医療施設内で生成された医用画像データ、検体検査データ、読影レポート等の診療情報データを患者情報と対応付けて格納する施設内サーバーである。
【0047】
〔医療連携システム100の動作〕
医療連携システム100においては、ユーザーが他のユーザーに読影依頼、紹介、カンファレンス等の連携依頼を行いたい場合には、他のユーザーを連携先ユーザーとして予め登録しておく必要がある。登録された連携先ユーザーのうち、連携依頼毎に指定されたユーザーのみがそのユーザーのフォルダにアクセス可能となり、相互の診療情報データのやりとりが可能となるからである。
本実施の形態の医療連携システム100においては、基本的には図4に示す連携先登録処理により、連携先の登録を行おうとする連携元のユーザーと連携先ユーザーとの相互の承認を取得した上で連携先登録を行うが、同一施設内のユーザーとの連携については、利便性向上のため、図5に示すユーザー登録時自動連携処理及び図6A〜図6Bに示す施設内連携設定処理によって、自動的に連携先登録ができるようになっている。
【0048】
(連携先登録処理)
まず、図4を参照して、連携先登録処理の流れについて説明する。
図4の説明では、連携登録を行おうとするユーザー(連携元ユーザー)を医療施設Aのユーザー、連携先ユーザーを医療施設Bのユーザーとして説明するが、これに限定されるものではない。例えば、連携元ユーザーと連携先ユーザーは同一施設内に属していてもよい。また、連携元ユーザーが使用する端末装置を端末装置2A、連携先ユーザーが使用する端末装置を端末装置2Bとして説明するが、センターサーバー1とのやりとりはWeb画面を介して行われるため、Webブラウザーを搭載している端末装置であればよく、特に限定されない。
【0049】
図4に示す端末装置2Aの動作は、連携元ユーザーによる操作部24の操作に応じて制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。センターサーバー1における動作は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。端末装置2Bの動作は、連携先ユーザーによる操作部24の操作に応じて制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0050】
まず、端末装置2Aにおいて、操作部24によりセンターサーバー1における支援サービス提供用のポータルサイトから医療施設Aの施設ID、ユーザーID及びパスワード等のユーザー認証情報が入力され、連携サービスへのログインが指示されると、入力されたユーザー認証情報、及び連携サービスへのログイン要求が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS1)。
センターサーバー1においては、通信部16により認証情報及び連携サービスへのログイン要求が受信されると、ログイン認証が行われる(ステップS2)。即ち、ユーザー管理テーブル131において、入力された認証情報(ここでは、施設ID、ユーザーID、パスワード)と一致する施設ID、ユーザーID、パスワードをもつユーザー登録情報が検索される。入力された認証情報に一致する施設ID、ユーザーID、パスワードをもつユーザー登録情報がユーザー管理テーブル131に存在しなかった場合、ログインエラーが端末装置2Aに通知される。入力された認証情報に一致する施設ID、ユーザーID、パスワードをもつユーザー登録情報がユーザー管理テーブル131に存在した場合、ログインユーザーの認証情報や送信元の端末装置2AのIPアドレスがRAM12に一時保存されるとともに、記憶部13から連携サービスの初期画面が読み出されて通信部16により端末装置2Aに送信される(ステップS3)。連携サービスの初期画面は、メニューの選択を行うための画面である。例えば、連携登録、施設内連携設定、連携の送受信履歴の表示、連携依頼等のメニューを選択することができる。
【0051】
端末装置2Aにおいては、通信部26により連携サービスの初期画面が受信されると、受信された初期画面が表示部25に表示される。操作部24により表示された初期画面のメニューから連携先登録が選択されると、連携先登録要求が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS4)。
【0052】
センターサーバー1においては、通信部16により端末装置2Aからの連携先登録要求が受信されると、記憶部13から連携先指定画面が読み出され、通信部16により端末装置2Aに送信される(ステップS5)。連携先指定画面は、連携先ユーザーの氏名、メールアドレス等の連携先ユーザーの情報を入力するための入力欄と、登録依頼をセンターサーバー1に対して送信することを指示するための登録依頼ボタン等が設けられた画面である。
【0053】
端末装置2Aにおいては、通信部26によりセンターサーバー1から連携先指定画面が受信されると、受信された連携先指定画面が表示部25に表示される。連携先指定画面から操作部24により連携先ユーザーの情報が入力され、登録依頼ボタンが押下されると、入力された連携先ユーザーの情報の登録要求が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS6)。
【0054】
センターサーバー1において、通信部16により、端末装置2Aから送信された連携先登録要求及び連携先ユーザーの情報が受信されると、ログインユーザーの連携先登録用のWeb画面である連携先登録画面が生成されて記憶部13に記憶されるとともに、この連携先登録画面へアクセスするためのURLが記載された登録依頼の電子メール(登録依頼メール)が作成され、通信部16により、連携先ユーザーのメールアドレスに送信される(ステップS7)。ここでは、連携先ユーザーの上記メールアドレスに宛てた電子メールは端末装置2Bから閲覧可能であることとする。
なお、端末装置2Aから送信された連携先ユーザーの情報および連携先登録画面のURLは、RAM12に記憶されているログインユーザーのユーザーIDと対応付けて、仮登録テーブル134に記憶される。
【0055】
連携先ユーザーの端末装置2Bにおいて、通信部26によりセンターサーバー1からの登録依頼メールが受信され、操作部24により登録依頼メールに記載されたURLが指定されることにより当該URLへのアクセスが行われてセンターサーバー1から連携先登録画面が取得されると、取得された連携先登録画面が表示部25に表示される。連携先登録画面には、連携元ユーザー名と、このユーザーとの連携を承認する場合に、連携先情報を入力してくださいとのメッセージと、連携先ユーザーが連携先情報(ユーザーID、パスワード、登録番号、氏名、住所、施設名等)を入力するための入力欄と、入力された情報をセンターサーバー1に対して送信することを指示するための登録承認ボタン等が設けられている。当該連携先登録画面から連携先情報(ユーザーID、パスワード、登録番号、氏名、住所、施設名等)が入力され、登録承認ボタンが押下されると、入力された連携先情報が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS8)。
【0056】
センターサーバー1においては、通信部16により、連携先登録画面から入力された連携先情報が受信されると、連携元による連携先情報の承認用のWeb画面である登録承認画面が作成されて記憶部13に記憶されるとともに、この登録承認画面へアクセスするためのURLが記載された承認依頼の電子メール(承認依頼メール)が作成される。そして、通信部16により、作成された承認依頼メールがユーザー管理テーブル131に記憶されているログインユーザーのメールアドレスに送信される(ステップS9)。なお、端末装置2Bから送信された連携先ユーザーの連携先情報および登録承認画面のURLは、既に登録されているログインユーザーのユーザーID及びログインユーザーにより登録された連携先ユーザーの情報と対応付けて仮登録テーブル134に記憶される。
【0057】
端末装置2Aにおいて、通信部26により承認依頼メールが受信され、操作部24により承認依頼メールに記載されたURLが指定され、当該URLへのアクセスが行われると、表示部25に登録承認画面が表示される。登録承認画面には、連携先のユーザーから送信された連携先情報(連携先ユーザーの氏名、住所、施設名、登録番号等)が表示される。端末装置2Aにおいて、連携元ユーザーであるログインユーザーにより連携先登録内容が確認され、操作部24により登録確認画面の登録承認ボタン又は登録否認ボタンが押下されると、押下されたボタンに応じて登録承認通知又は登録否認通知が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS10)。
【0058】
センターサーバー1においては、通信部16により端末装置2Aからの通知が受信されると、受信された通知が承認通知であるか否認通知であるかが判断される(ステップS11)。受信された通知が承認通知であると判断されると(ステップS11;YES)、連携元ユーザーであるログインユーザーのユーザーIDに対応付けて、ユーザー管理テーブル131に記憶されている、連携先ユーザーのユーザIDに対応するユーザー登録情報の予め定められた項目の情報が連携先情報テーブル132に記憶される(ステップS12)。仮登録テーブル134のデータは削除される。そして、通信部16により登録完了通知が端末装置2Aに送信され(ステップS13)、連携先登録処理は終了する。
一方、受信された通知が否認通知であると判断されると(ステップS11;NO)、仮登録テーブル134に仮登録されたデータは破棄され(ステップS14)、連携先登録処理は終了する。
【0059】
連携先情報テーブル132において、連携先ユーザーのユーザー登録情報がログインユーザーの連携先情報として記憶されると、以降は先の連携元ユーザーの連携先選択画面261(図9参照)のリスト261aに連携先ユーザーが表示されるので、連携元ユーザーは連携先ユーザーに連携依頼を行うことが可能となる。連携依頼の具体的な手法については後述する。
【0060】
従来の医療施設システムにおいては、連携先ユーザーの属する医療施設が連携元ユーザーと同じであるか否かにかかわらず、図4に示す連携登録処理で連携先ユーザーの登録を行っていた。しかし、同一施設内の医師同士はもともと施設内の診療情報データを共有しており、施設内の医師同士でこのシステムを利用して連携を行いたい場合に、わざわざ上述の連携登録処理を行うのは煩雑で、連携が開始できるようになるまでに時間がかかる。
そこで、本実施の形態の医療連携システム100においては、以下に説明するユーザー登録時自動連携処理、施設内連携設定処理を実行可能とし、同一施設内のユーザーとの間では、連携先情報を連携元で入力したり、連携先で連携を承認して連携先情報を入力したり、連携先により登録された連携先情報を連携元で承認したり等の煩雑な手続きなしで連携依頼が行えるようにする。
【0061】
(ユーザー登録時自動連携処理)
まず、図5を参照してユーザー登録時自動連携処理の流れについて説明する。
図5の説明では、医療施設Aにおいてまだセンターサーバー1の支援サービスへのユーザー登録を行っていない医師が新規にユーザー登録を行う場合について説明するが、医療施設Bにおいても同様である。ユーザー登録を行う端末装置は、Webブラウザーを有するものであれば特に限定されないが、ここでは端末装置2Aであることとして説明する。
端末装置2Aの動作は、操作部24の操作に応じて制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。センターサーバー1における動作は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0062】
まず、端末装置2Aにおいて、操作部24によりセンターサーバー1における支援サービス提供用のポータルサイトから医療施設Aの施設IDが入力され、新規のユーザー登録が指示されると、通信部26により、入力された施設ID及びユーザー登録画面の表示要求がセンターサーバー1に送信される(ステップS21)。センターサーバー1においては、通信部16により施設ID及びユーザー登録画面の表示要求が受信されると、施設ID及び送信元の端末装置2AのIPアドレスがRAM12に一時保存されるとともに、記憶部13からユーザー登録画面が読み出され、通信部16により端末装置2Aに送信される(ステップS22)。
【0063】
端末装置2Aにおいては、通信部26によりユーザー登録画面が受信されると、表示部25にユーザー登録画面が表示される。ユーザー登録画面は、例えば、ユーザー管理テーブル131のユーザー登録情報の項目(「ユーザーID」、「フォルダパス」、「自動連携フラグ」、「登録番号」以外)の情報を入力するための入力欄や、入力した内容での登録を指示するための登録ボタン等が設けられた画面である。表示されたユーザー登録画面から操作部24によりユーザー登録情報が入力され、登録が指示されると、通信部26によりセンターサーバー1にユーザー登録情報が送信される(ステップS23)。
【0064】
センターサーバー1においては、通信部16により端末装置2Aからのユーザー登録情報が受信されると、ユーザーID及び登録番号が発行され、記憶部13のユーザー管理テーブル131に、発行されたユーザーID及び登録番号と、受信されたユーザー登録情報が記憶される。また、登録されたユーザー専用のフォルダが記憶部13に作成され、そのフォルダパスがユーザー登録情報に追加される(ステップS24)。ユーザー登録が終了すると、センターサーバー1においては、記憶部13から自動連携設定画面が読み出され、通信部16により端末装置2Aに送信される(ステップS25)。自動連携設定画面は、例えば、「施設内ユーザーと自動的に連携を開始することを許可しますか」等のメッセージと、許可することをセンターサーバー1に通知するための「許可」ボタン、許可しないことをセンターサーバー1に通知するための「許可しない」ボタンが表示された画面である。
【0065】
端末装置2Aにおいては、通信部26により自動連携設定画面が受信されると、表示部25に自動連携設定画面が表示される。自動連携設定画面から操作部24により自動連携を許可するか否かが入力されると、通信部26によりセンターサーバー1に許可するか否かの入力結果が送信される(ステップS26)。
【0066】
センターサーバー1において、通信部16により端末装置2Aから自動連携を許可するか否かの入力結果が受信されると、自動連携が許可されたか否かが判断される(ステップS27)。自動連携が許可されていないと判断されると(ステップS27;NO)、処理はステップS34に移行する。
【0067】
一方、ステップS27において、自動連携が許可されていると判断されると(ステップS27;YES)、ステップS21において端末装置2Aから送信された施設IDを有するユーザー登録情報(新規登録ユーザー自身も含む)がユーザー管理テーブル131から検索される。検索されたユーザー登録情報はユーザー[0]からユーザー[N−1]の配列に格納される。そして、変数Nに検索されたユーザー登録情報件数、即ち、施設内ユーザー数が格納されるとともに、変数iに0が格納される(ステップS28)。
【0068】
次いで、センターサーバー1においては、N>0であるか否かが判断され、N>0ではないと判断されると(ステップS29;NO)、処理はステップS34に移行する。N>0であると判断されると(ステップS29;YES)、N>iであるか否かが判断される(ステップS32)。N>iであると判断されると(ステップS30;YES)、ユーザー[i]のユーザー登録情報における自動連携フラグがONであるか否かが判断される(ステップS31)。ユーザー[i]の自動連携フラグがONではないと判断されると(ステップS31;NO)、処理はステップS33に移行する。
【0069】
一方、ユーザー[i]の自動連携フラグがONであると判断されると(ステップS31;YES)、新たに登録されたユーザー(新規ユーザー)と、ユーザー[i]との間に双方向の連携関係が登録される(ステップS32)。具体的には、連携先情報テーブル132において、新規ユーザーに発行されたユーザーIDに対応付けて、ユーザー[i]のユーザー登録情報のうちユーザーID、パスワード等の予め定められた項目の情報が新規ユーザーの連携先情報として書き込まれる。また、ユーザー[i]のユーザーIDに対応付けて、新規ユーザーのユーザー登録情報のうちユーザーID、パスワード等の予め定められた項目の情報がユーザー[i]の連携先情報として書き込まれる。ステップS32の処理が終了すると、ステップS33に移行する。
【0070】
ステップS33においては、変数iが1インクリメントされ(ステップS33)、処理はステップS30に戻る。ステップS30において、N>iではないと判断されると(ステップS30;NO)、処理はステップS34に移行する。

【0071】
ステップS34においては、ユーザー登録が完了した旨、発行されたユーザーID、パスワード及び登録番号をユーザーに通知するためのユーザー登録完了通知画面が生成され、生成されたユーザー登録完了通知画面が通信部16により端末装置2Aに対して送信される(ステップS34)。端末装置2Aにおいては、ユーザー登録完了通知画面が受信されると、表示部25にユーザー登録完了通知画面が表示される(ステップS35)。そして、ユーザー登録時自動連携処理は終了する。
【0072】
このように、ユーザー登録時自動連携処理により、新規にユーザー登録するユーザーが同一施設内の他のユーザーとの自動連携を許可する場合には、センターサーバー1は、この新規ユーザーの連携先ユーザーとして、同一施設内の、自動連携を許可している他のユーザーを自動的に登録する。また、同一施設内の、自動連携を許可している他のユーザーの連携先ユーザーとして、この新規ユーザーを自動的に登録する。従って、新規に登録されたユーザーと、自動連携を許可している同一施設内の他のユーザーとの間で連携を行いたい場合に、他の医療施設のユーザーとの間で行っている図4に示す連携先登録処理を行うことなく、すぐに連携を開始することが可能となる。
【0073】
(施設内連携設定処理)
次に、図6A〜図6Bを参照して施設内連携設定処理の流れについて説明する。
図6A〜図6Bの説明では、医療施設A内のユーザーが端末装置2Aを用いて施設内連携の設定を行う場合を例にとり説明するが、施設内連携設定に使用する端末装置は、Webブラウザーを有するものであれば特に限定されない。
図6A〜図6Bに示す端末装置2Aの動作は、操作部24の操作に応じて制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。センターサーバー1における動作は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0074】
まず、端末装置2Aにおいて、操作部24によりセンターサーバー1における支援サービス提供用のポータルサイトから医療施設Aの施設ID、ユーザーID及びパスワード等のユーザー認証情報が入力され、連携サービスへのログインが指示されると、入力されたユーザー認証情報、及び連携サービスへのログイン要求が通信部26によりセンターサーバー1に送信される(ステップS41)。
センターサーバー1においては、通信部16により認証情報及び連携サービスへのログイン要求が受信されると、ログイン認証が行われる(ステップS42)。即ち、ユーザー管理テーブル131において、入力された認証情報(ここでは、施設ID、ユーザーID、パスワード)と一致する施設ID、ユーザーID、パスワードをもつユーザー登録情報が検索される。入力された認証情報に一致する認証情報をもつユーザー登録情報がユーザー管理テーブル131に存在しなかった場合、ログインエラーが端末装置2Aに通知される。入力された認証情報に一致する認証情報をもつユーザー登録情報がユーザー管理テーブル131に存在した場合、ログインしたユーザーの認証情報及び端末装置2AのIPアドレスがRAM12に一時保存されるとともに、記憶部13から連携サービスの初期画面が読み出され、通信部16により端末装置2Aに送信される(ステップS43)。連携サービスの初期画面は、メニューの選択を行うための画面である。例えば、連携登録、施設内連携設定、連携の送受信履歴の表示、連携依頼等のメニューを選択することができる。
【0075】
端末装置2Aにおいては、通信部26によりセンターサーバー1からの連携サービスの初期画面が受信されると、受信された連携サービスの初期画面が表示部25に表示される。表示された初期画面から操作部24より施設内連携の設定が指示されると、通信部26によりセンターサーバー1に施設内連携設定画面の表示要求が送信される(ステップS44)。
【0076】
センターサーバー1においては、通信部16により端末装置2Aからの施設内連携設定画面の表示要求が受信されると、ステップS45〜S51の処理によりログインユーザーと未連携の施設内ユーザーのリストが生成される。
まず、ステップS41において端末装置2Aから送信された施設IDを有するユーザー登録情報(ログインユーザー自身のものも含む)がユーザー管理テーブル131から検索され、検索されたユーザー登録情報がユーザー[0]からユーザー[N−1]の配列に格納される。そして、変数Nに検索されたユーザー登録情報件数、即ち、施設内ユーザー数が格納されるとともに、変数iに0が格納される(ステップS45)。
【0077】
次いで、センターサーバー1においては、N>0であるか否かが判断され、N>0ではないと判断されると(ステップS46;NO)、処理はステップS52に移行する。N>0であると判断されると(ステップS46;YES)、N>iであるか否かが判断される(ステップS47)。N>iであると判断されると(ステップS47;YES)、ユーザー[i]の自動連携フラグがONであるか否かが判断される(ステップS48)。ユーザー[i]の自動連携フラグがONではないと判断されると(ステップS48;NO)、処理はステップS51に移行する。
【0078】
一方、ユーザー[i]の自動連携フラグがONであると判断されると(ステップS48;YES)、連携先情報テーブル132において、ユーザー[i]はログインユーザーの連携先か否か、即ち、ユーザー[i]のユーザー登録情報がログインユーザーの連携先情報として登録されているか否かが判断される(ステップS49)。ユーザー[i]のユーザー登録情報がログインユーザーの連携先情報として登録されていると判断されると(ステップS49;YES)、処理はステップS51に移行する。ユーザー[i]のユーザー登録情報がログインユーザーの連携先情報として登録されていないと判断されると(ステップS49;NO)、ユーザー[i]のユーザー名等がリストに追加され(ステップS50)、処理はステップS51に移行する。
【0079】
ステップS51においては、変数iがインクリメントされ(ステップS51)、処理はステップS47に戻る。ステップS47において、N>iではないと判断されると(ステップS47;NO)、処理はステップS52に移行する。
【0080】
ステップS52においては、ログインユーザーと未連携の施設内ユーザーのリストが表示された施設内連携設定画面が生成され、通信部16により、端末装置2Aに対し施設内連携設定画面が送信される(ステップS52)。端末装置2Aにおいては、通信部26によりセンターサーバー1からの施設内連携設定画面が受信されると、表示部25に施設内連携設定画面251が表示される(ステップS53)。
【0081】
図7に、施設内連携設定画面251の一例を示す。図7に示すように、施設内連携設定画面251には、同一施設内のユーザー(同一施設内ユーザー)を自動的に連携先として登録する自動連携を許可するか否かの設定を行うための自動連携許可チェックボックス251aと、ログインユーザーと未連携の施設内ユーザーのリスト(未連携施設内ユーザーリストという)251bと、OKボタン251cと、キャンセルボタン251dが表示されている。操作部24により自動連携許可チェックボックス251aをチェックオンとし、未連携施設内ユーザーリスト251bから連携先としたいユーザーを選択してOKボタンを押下すると、選択したユーザーと双方向に連携関係を作成する(互いの連携先情報テーブル132に連携先として登録する)ことができる。
【0082】
なお、自動連携許可チェックボックス251aをチェックオンとすると、図5の処理により、以降に同一施設内において新規ユーザー登録が行われたときに新規ユーザーとの間で自動的に双方向の連携関係を登録することができる。即ち、以降実行されるユーザー登録時自動連携処理によって、連携先情報テーブル132において新規ユーザーの連携先情報としてログインユーザーのユーザー登録情報が書き込まれ、ログインユーザーの連携先情報として新規ユーザーのユーザー登録情報が書き込まれる。また、以降に未連携の施設内ユーザーが施設内連携設定画面251を表示するときに、その施設内連携設定画面251のリストにログインユーザーの情報が表示される。一方、自動連携許可チェックボックス251aをオフにすると、以降の新規ユーザーのユーザー登録時に自動連携が行われなくなる。また、施設内連携設定画面251のリストに表示されなくなる。
【0083】
施設内連携設定画面251において、操作部24により入力が行われ、OKボタン251c又はキャンセルボタン251dが押下されると、通信部26によりセンターサーバー1に対し入力結果が送信される(ステップS54)。
【0084】
センターサーバー1においては、通信部16により入力結果が受信されると、キャンセルが指示されたか否かが判断される(ステップS55)。キャンセルが指示されたと判断されると(ステップS55;YES)、本処理は終了する。一方、キャンセルが指示されていないと判断されると(ステップS55;NO)、自動連携許可チェックボックス251aがチェックオン状態であるか否かが判断される(ステップS56)。自動連携許可チェックボックス251aがチェックオン状態であると判断されると(ステップS56;YES)、ユーザー管理テーブル131におけるログインユーザーのユーザー登録情報の「自動連携フラグ」がONに設定される(ステップS57)。また、ログインユーザーと、未連携施設内ユーザーリスト251bから選択されたユーザーとの間に双方向の連携関係が登録される(ステップS58)。具体的には、連携先情報テーブル132において、ログインユーザーのユーザーIDに対応付けて、選択されたユーザーのユーザー登録情報のうちユーザーID、パスワード等の予め定められた項目の情報が連携先情報として書き込まれる。また、選択されたユーザーのユーザーIDに対応付けて、ログインユーザーのユーザー登録情報のうちユーザーID、パスワード等の予め定められた項目の情報が連携先情報として書き込まれる。
【0085】
一方、自動連携許可チェックボックス521aがチェックオフ状態であると判断されると(ステップS56;NO)、ユーザー管理テーブル131におけるログインユーザーのユーザー登録情報の「自動連携フラグ」がOFFに設定され、(ステップS59)、本処理は終了する。
【0086】
このように、施設内連携設定処理によれば、ユーザー登録時に自動連携を許可しない設定とした場合であっても、後から自動連携を許可する設定に変更し、自動連携を許可しているユーザーのうち選択したユーザーを自動的に連携先として登録することができる。従って、自動連携を許可している同一施設内のユーザーとの間で連携を開始したい場合に、図4に示す連携登録処理(相互の承認を必要とする処理)を行うことなく、すぐに連携を開始することが可能となる。
【0087】
なお、連携先ユーザーに対して連携依頼を行う場合は、以下のようにして行うことができる。
まず、連携サービスへのログイン後、連携サービスの初期画面のメニューから連携依頼を選択すると、センターサーバー1からログインを行った端末装置に取り込み画面252が送信される。図8に取り込み画面252の一例を示す。この取り込み画面252からデータ取り込みボタン252aを押下すると、ファイル選択画面260が表示される。このファイル選択画面260は、連携先と共有する診療情報データを選択するための画面であり、操作している端末装置のローカルディスクと、接続されているPACS(ここでは、PACS3A)に格納されているファイルが選択可能である。ファイル選択画面260からファイルを選択し、次の処理への移行を指示すると、センターサーバー1においてログインユーザーのユーザーIDに対応付けられた連携先情報が連携先情報テーブル132から検索され、そのリスト261aが表示された連携先選択画面261が送信される。図9に、連携先選択画面261の一例を示す。連携先選択画面261のリスト261aから連携依頼先となる連携先ユーザーを選択するとともに、依頼内容(連携メニュー)をボタン261eにより選択し、タイトルやコメント等必要事項を入力して送信ボタン261hを押下すると、センターサーバー1に連携依頼先の連携先情報、診療情報データのファイル、依頼内容等の連携依頼情報が送信される。センターサーバー1においては、連携依頼情報が受信されると依頼IDが発行され、送受信履歴テーブル133に、この依頼IDに対応付けて、送信元情報、送信先情報、依頼内容等が書き込まれる。具体的に、ログインユーザーの情報が送信元情報に、連携依頼先の情報(ログインユーザーにより選択された連携先情報)が送信先情報に書き込まれる。また、診療情報データがログインユーザーのフォルダに格納される。
【0088】
上記の連携依頼の処理により送信先情報に登録された連携先ユーザーは、後述するように、ログインユーザーから連携依頼により送信された診療情報データへのアクセスが可能となる。即ち、センターサーバー1においては、連携先情報テーブル132においてログインユーザーのユーザーIDに対応付けて記憶されている連携先情報に基づいて、連携依頼として送信される診療情報データへのアクセス権を付与している。
【0089】
一方、連携先ユーザーが連携サービスにログイン後、初期画面のメニューから連携の送受信履歴表示を選択すると、センターサーバー1において、送受信履歴テーブル133からログインユーザー(連携先ユーザー)のユーザーIDが送信先ユーザーIDとなっている履歴情報が検索され、そのリスト262aが表示された送受信履歴画面262がログインを行った端末装置に送信される。図10に、送受信履歴画面262の一例を示す。リスト262aは、即ち、ログインユーザー宛ての連携依頼のリストであり、ログインユーザーがアクセス権を付与された連携依頼のリストである。このリスト262aから所望の履歴情報を選択し、内容を見るボタンを押下すると、センターサーバー1において、選択された履歴情報に対応する連携依頼内容及び診療情報データが記憶部13から読み出され、これらの内容が表示された診療情報表示画面が作成され、ログインユーザーの端末装置に送信される。端末装置では、診療情報表示画面が表示される。これにより、連携先ユーザーは、連携元ユーザーから送信された診療情報データを閲覧することが可能となる。
【0090】
以上説明したように、センターサーバー1によれば、新規ユーザーの登録時に、新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーをユーザー管理テーブル131から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として新規ユーザーのユーザIDに対応付けて連携先情報テーブル132に記憶する。
従って、同一医療施設内のユーザー同士で医療連携を行う場合において、連携開始のための登録手続きの手間を低減することが可能となる。
【0091】
また、新規ユーザの登録時に、更に、新規ユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として同一医療施設内の他のユーザーのユーザIDに対応付けて連携先情報テーブル132に記憶するようにすることで、連携開始のための登録手続きの手間をより一層低減することが可能となる。
【0092】
また、新規ユーザーが自動連携を許可している場合にのみ、当該新規ユーザーと同一医療施設に属する、自動連携を許可しているユーザーを新規ユーザの連携先としての登録するようにすることで、他のユーザーとの連携を行わないユーザーや、特定のユーザー以外とは連携を行わないユーザー等が意図しない相手と連携関係となることを防止することができる。
同様に、新規ユーザーが自動連携を許可している場合にのみ、新規ユーザを、同一医療施設に属するユーザーのうち自動連携を許可しているユーザの連携先として登録するようにすることで、他のユーザーとの連携を行わないユーザーや、特定のユーザー以外とは連携を行わないユーザー等が意図しない相手と連携関係となることを防止することができる。
【0093】
また、センターサーバー1は、ユーザーからの要求に基づいて、そのユーザーと同一医療施設に属するユーザーのうち自動連携を許可しているユーザーであってそのユーザと未連携のユーザのリストを生成してユーザーの端末装置に表示させ、そのユーザーが自動連携を許可している場合に、未連携ユーザーのリストから選択されたユーザーのユーザー登録情報を上記ユーザの連携先情報として連携先情報テーブル132に登録する。従って、同一施設内の未連携のユーザとの連携を開始するための登録手続きの手間を低減することが可能となる。
また、更に、上記連携を要求したユーザーのユーザー登録情報を上記選択された未連携ユーザーの連携先情報として連携先情報テーブル132に自動的に登録することで、同一施設内の未連携のユーザとの連携を開始するための登録手続きの手間をより一層低減することが可能となる。
【0094】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0095】
例えば、上記実施の形態においては、医療施設内に設けられ、センターサーバー1に有線接続された端末装置2A、2Bをクライアントとして用いた場合を例にとり説明したが、クライアントは、Web画面を閲覧可能な端末装置であればよく、センターサーバー1に有線接続されるものであっても、無線接続されるものであっても構わない。例えば、Webブラウザーを搭載したモバイル機器を端末装置として用いてもよい。
【0096】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体
を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0097】
その他、医療連携システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0098】
100 医療連携システム
1 センターサーバー
11 制御部
12 RAM
13 記憶部
130 施設管理テーブル
131 ユーザー管理テーブル
132 連携先情報テーブル
133 送受信履歴テーブル
134 仮登録テーブル
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
18 バス
2A、2B 端末装置
21 制御部
22 RAM
23 記憶部
24 操作部
25 表示部
251 施設内連携設定画面
252 取り込み画面
261 連携先選択画面
262 送受信履歴画面
26 通信部
27 計時部
28 印刷部
29 バス
3A、3B PACS
4A、4B ルーター
5A、5B 施設内ネットワーク
N インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの識別情報及び前記ユーザーが属する医療施設の施設識別情報を含むユーザー登録情報を登録するユーザー登録手段と、登録されたユーザーから送信された診療情報データを格納する記憶手段と、登録されたユーザーからの連携先登録要求に基づいて、前記ユーザーから連携先として指定された連携先ユーザーについての連携先情報を前記ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる連携先登録手段と、を備え、前記記憶手段において前記ユーザーの識別情報に対応付けて記憶されている連携先情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記ユーザーから送信された診療情報データに対するアクセス権を付与するデータ管理サーバーであって、
前記ユーザー登録手段により新規ユーザーが登録された際に、前記新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーを前記記憶手段から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる自動連携先登録手段を備えるデータ管理サーバー。
【請求項2】
前記自動連携先登録手段は、更に、前記新規ユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記抽出されたユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる請求項1に記載のデータ管理サーバー。
【請求項3】
前記自動連携先登録手段による登録を許可するか否かを各ユーザーが設定するための設定手段を備え、
前記自動連携先登録手段は、前記新規ユーザーが前記自動連携先登録手段による連携先の登録を許可している場合に、当該新規ユーザーと同一医療施設に属する前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる請求項1に記載のデータ管理サーバー。
【請求項4】
前記自動連携先登録手段は、更に、前記新規ユーザーが前記自動連携先登録手段による連携先の登録を許可している場合に、前記新規ユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記抽出されたユーザーのうち前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる請求項3に記載のデータ管理サーバー。
【請求項5】
前記自動連携先登録手段は、ユーザーからの要求に基づいて、前記ユーザーと同一医療施設に属するユーザーのうち前記自動連携先登録手段による登録を許可しているユーザーであって、そのユーザー登録情報が連携先情報として前記要求したユーザーの識別情報と対応付けて前記記憶手段に記憶されていないユーザーのユーザー登録情報を抽出し、抽出されたユーザー登録情報に基づいて前記要求したユーザーと同一医療施設内の未連携ユーザーのリストを生成して前記ユーザーの端末装置に表示させ、前記ユーザーが前記自動連携先登録手段による登録を許可している場合に、前記ユーザーの端末装置により前記未連携ユーザーのリストから選択されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記要求したユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる請求項3又は4に記載のデータ管理サーバー。
【請求項6】
前記自動連携先登録手段は、更に、前記要求したユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記選択されたユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる請求項5に記載のデータ管理サーバー。
【請求項7】
ユーザーの識別情報及び前記ユーザーが属する医療施設の施設識別情報を含むユーザー登録情報を登録するユーザー登録手段と、登録されたユーザーから送信された診療情報データを格納する記憶手段と、登録されたユーザーからの連携先登録要求に基づいて、当該ユーザーから連携先として指定された連携先ユーザーについての連携先情報を前記ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる連携先登録手段と、を備え、前記記憶手段において前記ユーザーの識別情報に対応付けて記憶されている連携先情報に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記ユーザーから送信された診療情報データに対するアクセス権を付与するデータ管理サーバーに用いられるコンピュータを、
前記ユーザー登録手段により新規ユーザーが登録された際に、前記新規ユーザーと同一医療施設に属するユーザーを前記記憶手段から検索し、当該抽出されたユーザーのユーザー登録情報を連携先情報として前記新規ユーザーの識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる自動連携先登録手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−114289(P2013−114289A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−257106(P2011−257106)
【出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)