説明

データ管理システム

【課題】複数のデータベースを複数のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合に、データ利用者およびデータ提供事業者に負担がかからないデータ管理システムを提供。
【解決手段】 データ管理システムは、データ提供装置261、情報蓄積装置220、利用者端末201a〜201f、および情報提供装置220を備える。データ提供装置261は、第1情報発信部を有する。第1情報発信部は、所定のデータを、データ識別情報とともに発信する。データ登録部は、データ識別情報に基づいて所定のデータをデータベース223a〜223dに登録する。利用者端末201a〜201fは、データ利用者識別情報を発信可能である第2情報発信部を有する。情報提供装置220は、データ利用者識別情報とデータ識別情報との関連を表したテーブルである情報関連テーブルTLiを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセス制御機能を有するデータ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図1に示されるようなデータ管理システム100が存在する。このデータ管理システム100は、主に、機器管理装置160、データ蓄積サーバ120、利用者端末101a〜101c、専用回線150、およびインターネット回線110から構成される。機器管理装置160は、設備機器165を制御するとともに設備機器165から運転データや異常発生通知データなどを収集し、それらのデータを、専用回線150を介してデータ蓄積サーバ120に配信する。データ蓄積サーバ120は、データベース123を利用希望者に利用させる事業を行っている者であるデータ提供事業者により所有されており、機器管理装置160から配信される運転データをデータベースアプリケーション124によりデータベース保持部122のデータベース123に登録、蓄積する。利用者端末101a〜101cは、データ提供事業者とデータ利用の契約を交わしている者であるデータ利用者により所有されており、インターネット回線110を介してデータ蓄積サーバ120に通信接続されている。
【0003】
ところで、データ提供事業者は、データベース123をデータ利用者に利用させるという契約を締結する際に、データ蓄積サーバ120へのアクセスを許可するための認証IDおよびパスワードをデータ利用者に配布する。このように認証IDを配布されたデータ利用者がその認証IDおよびパスワードを利用者端末101a〜101cに入力しインターネット回線110を介してデータ蓄積サーバ120に送信すると、データ蓄積サーバ120のアクセス制御部121がその認証IDおよびパスワードを認識する。アクセス制御部121は、図2に示されるような認証テーブルTLを有しており、認識した認証IDおよびパスワードを認証テーブルTLに照らし合わせることにより利用者端末101a〜101cのデータベース123へのアクセスを許可するか否かを決定する。ここで、アクセス制御部121がデータベース123へのアクセスを許可した場合、データ利用者は、契約したアクセスレベルに応じて、データベース123に蓄積されている運転データや異常発生通知データ、それらの加工データ(例えば、分析用に加工された数値データ、表、あるいはグラフなど)を利用者端末101a〜101cのディスプレイにおいて閲覧することが可能となる。一方、アクセス制御部121がデータベース123へのアクセスを許可しなかった場合、データ利用者は、利用者端末101a〜101cのディスプレイにおいてデータベース123へのアクセスが拒否された旨のメッセージを受けることになる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このようなデータ管理システム100は、確実なアクセス制御を比較的容易に実現できる上、データ提供事業者が新規顧客に対応するデータを比較的に容易に認証テーブルTLに追加登録することができるなどの利点を有するため、世間一般に広く利用されている。
【特許文献1】特開2003−345663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記のようなデータ管理システムが図3に示されるように複雑になってくると、データ利用者のデータベースへのアクセス作業、およびデータ提供事業者の新規顧客に対応するデータの認証テーブルへの追加登録作業が煩雑化してしまうという問題が生じる。
図3において、第1設備機器165a、第2設備機器165b、第3設備機器165c、および第4設備機器165dの運転データは、第1データベース123a、第2データベース123b、第3データベース123c、および第4データベース123dにそれぞれ格納されるように設定されている。そして、第1利用者端末101aを所有するデータ利用者は、第1データベース123a、第3データベース123c、および第4データベース123dを利用する契約をデータ提供事業者と締結しており、データ提供事業者からそれぞれのデータベース123a〜123dに対応する認証IDおよびパスワードを取得している。また、第2利用者端末101bを所有するデータ利用者は、第2データベース123bおよび第3データベース123cを利用する契約をデータ提供事業者と締結しており、データ提供事業者からそれぞれのデータベース123b,123cに対応する認証IDおよびパスワードを取得している。また、第3利用者端末101cを所有するデータ利用者は、第1データベース123aおよび第3データベース123cを利用する契約をデータ提供事業者と締結しており、データ提供事業者からそれぞれのデータベース123a,123cに対応する認証IDおよびパスワードを取得している。データ管理システムがこのような状況になると、データ利用者は、利用したいデータベース123a〜123dを変更する場合、そのデータベース123a〜123dに対応する認証IDおよびパスワードを用いてデータ蓄積サーバ120にアクセスし直さなければならなくなる。また、データ提供事業者には、図4に示されるように、認証テーブルTLにデータベースの欄を追加して認証ID毎にアクセス可能なデータベースを登録しなければならないという負担がかかるとともに、データ利用者への課金処理なども考慮するとデータ利用者ごとにデータ蓄積サーバ120へのアクセスを管理しなければならずデータ提供事業者の管理負担がさらに大きくなることとなる。
【0006】
本発明の課題は、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合に、データ利用者およびデータ提供事業者に負担がかからないデータ管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明に係るデータ管理システムは、データ提供装置、情報蓄積装置、利用者端末、および情報提供装置を備える。なお、情報蓄積装置と情報提供装置とは統合されてもかまわない。データ提供装置は、第1情報発信部を有する。第1情報発信部は、所定のデータを、データ識別情報とともに発信する。なお、ここにいう「データ識別情報」とは、データ利用者識別情報と所定のデータとを関連づけるための1の情報である。また、ここにいう「データ利用者識別情報」とは、データ利用者を識別するための情報である。また、ここにいう「データ利用者」とは、所定のデータを利用する者である。情報蓄積装置は、データベース保持部およびデータ登録部を有する。データベース保持部は、データベースを保持するために設けられる。なお、ここにいう「データベース」は、テーブルをも含む概念である。データ登録部は、データ識別情報に基づいて所定のデータをデータベースに登録する。利用者端末は、データベースアクセス手段および第2情報発信部を有する。データベースアクセス手段は、データベースにアクセスすることができる。第2情報発信部は、データ利用者識別情報を発信可能である。情報提供装置は、情報関連テーブルおよびアクセス制御部を有する。情報関連テーブルは、データ利用者識別情報とデータ識別情報との関連を表したテーブルである。アクセス制御部は、情報関連テーブルに基づいて利用者端末のデータベースへのアクセスを制御する。
【0008】
このデータ管理システムでは、データ提供装置において、第1情報発信部が所定のデータをデータ識別情報とともに発信すると、情報蓄積装置においてデータ識別情報に基づいて所定のデータがデータベースに登録される。一方、利用者が利用者端末において第2情報発信部によりデータ利用者識別情報を発信してデータベースにアクセスすると、情報提供装置においてアクセス制御部が情報関連テーブルに基づいて利用者端末のデータベースへのアクセスを制御する。このため、このデータ管理システムでは、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合であっても、データ利用者は、1のデータ利用者識別情報を用いてデータベースに1度アクセスするだけで、データ利用者識別情報に関連づけられた全てのデータベースにアクセスすることができる。また、データベースを保有し契約の上データ利用者にデータを利用させる事業者であるデータ提供事業者は、データ利用者との利用データベース追加契約時において新たにデータ利用者識別情報を配布する手間を省くことができる。また、このデータ管理システムでは1のデータ利用者識別情報に対して複数のデータベースが登録可能であるため、データ提供事業者は、データベースへのアクセス時間や情報蓄積装置の使用リソースなどに基づいて容易に課金処理を行うことができる。したがって、このデータ管理システムは、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合であっても、データ利用者およびデータ提供事業者に負担がかかることを防ぐことができる。
【0009】
第2発明に係るデータ管理システムは、第1発明に係るデータ管理システムであって、データ識別情報は、スキーマ識別情報である。なお、ここにいう「スキーマ識別情報」とは、データベーススキーマを識別するための情報であって、例えば、スキーマ名などである。また、ここにいう「データベーススキーマ」とは、データベースの構造を記述したスキーマである。
【0010】
このデータ管理システムでは、データ識別情報が、スキーマ識別情報である。このため、このデータ管理システムでは、データベース特有の情報を利用して所定のデータを適切なデータベースに登録することができるとともに、データ利用者識別情報とそのデータ利用者が利用可能なデータベースとの対応をとることができる。したがって、このデータ管理システムでは、シンプルな方法で発明の目的を達成することができる。
【0011】
第3発明に係るデータ管理システムは、第2発明に係るデータ管理システムであって、情報蓄積装置は、データベース拡張構築部をさらに有する。データベース拡張構築部は、データベースが所定のデータの一部または全部を登録するためのフィールドを有さない場合または所定のデータが登録されるデータベースがデータベース保持部に存在しない場合に、所定のデータに対応するデータベーススキーマに基づいてデータベースを拡張または構築する。
【0012】
このデータ管理システムでは、データベース拡張構築部が、データベースが所定のデータの一部または全部を登録するためのフィールドを有さない場合または所定のデータが登録されるデータベースがデータベース保持部に存在しない場合に、所定のデータに対応するデータベーススキーマに基づいてデータベースを拡張または構築する。このため、このデータ管理システムでは、データ提供事業者は、データベースの拡張構築作業を行わずに済む。したがって、このデータ管理システムは、データ提供事業者のシステム運用負担をさらに低減することができる。
【0013】
なお、このようなデータベースの自動拡張構築は、Oracle社などから市販されているデータベースアプリケーションを応用することによって構築することが可能である(例えば、特願2004−078354参照)。
第4発明に係るデータ管理システムは、第1発明から第3発明のいずれかに係るデータ管理システムであって、第1課金処理装置をさらに備える。なお、第1課金処理装置は、情報提供装置に統合されていてもかまわない。第1課金処理装置は、利用者端末のデータベースへのアクセスに対して課金処理を行う。なお、課金の態様としては、定額制やデータベースへのアクセス時間および情報蓄積装置の使用リソースなどに基づく従量制などが考えられる。
【0014】
このデータ管理システムでは、第1課金処理装置が、利用者端末のデータベースへのアクセスに対して課金処理を行う。このため、このデータ管理システムは、データ提供事業者のシステム運用負担をさらに低減することができる。
第5発明に係るデータ管理システムは、第1発明から第4発明のいずれかに係るデータ管理システムであって、第2課金処理装置をさらに備える。第2課金処理装置は、情報蓄積装置の使用状況に基づいて課金処理を行う。なお、この課金処理は、データ利用者がデータ提供事業者に対してデータ収集を依頼する契約を締結している場合などを想定している。課金の態様としては、定額制やデータベースの情報容量および情報蓄積装置の使用リソースなどに基づく従量制などが考えられる。
【0015】
このデータ管理システムでは、第2課金処理装置が、情報蓄積装置の使用状況に基づいて課金処理を行う。このため、このデータ管理システムは、データ利用者がデータ提供事業者に対してデータ収集を依頼する契約を締結している場合などに、データ提供事業者のシステム運用負担を低減することができる。
【発明の効果】
【0016】
第1発明に係るデータ管理システムでは、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合であっても、データ利用者は、1のデータ利用者識別情報を用いてデータベースに1度アクセスするだけで、データ利用者識別情報に関連づけられた全てのデータベースにアクセスすることができる。また、データベースを保有し契約の上データ利用者にデータを利用させる事業者であるデータ提供事業者は、データ利用者との利用データベース追加契約時において新たにデータ利用者識別情報を配布する手間を省くことができる。また、このデータ管理システムでは1のデータ利用者識別情報に対して複数のデータベースが登録可能であるため、データ提供事業者は、データベースへのアクセス時間や情報蓄積装置の使用リソースなどに基づいて容易に課金処理を行うことができる。したがって、このデータ管理システムは、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合であっても、データ利用者およびデータ提供事業者に負担がかかることを防ぐことができる。
【0017】
第2発明に係るデータ管理システムでは、データベース特有の情報を利用して所定のデータを適切なデータベースに登録することができるとともに、データ利用者識別情報とそのデータ利用者が利用可能なデータベースとの対応をとることができる。したがって、このデータ管理システムでは、シンプルな方法で発明の目的を達成することができる。
第3発明に係るデータ管理システムでは、データ提供事業者は、データベースの拡張構築作業を行わずに済む。したがって、このデータ管理システムは、データ提供事業者のシステム運用負担をさらに低減することができる。
【0018】
第4発明に係るデータ管理システムは、データ提供事業者のシステム運用負担をさらに低減することができる。
第5発明に係るデータ管理システムは、データ利用者がデータ提供事業者に対してデータ収集を依頼する契約を締結している場合などに、データ提供事業者のシステム運用負担を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[データ管理システムの構成]
本発明の一実施の形態に係るデータ管理システムを図5に示す。本データ管理システム200は、図5に示されるように、主に、コピー機262、エアコン263、ショーケース264、電子レンジ265、機器コントローラ261、データ蓄積サーバ220、XMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240c、利用者端末201a〜201f、専用回線250、およびインターネット回線210から構成されている。以下、これら、データ管理システム200の構成要素について詳述する。
【0020】
(1)コピー機、エアコン、ショーケース、電子レンジ
コピー機262、エアコン263、ショーケース264、および電子レンジ265は、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗に設置されている。これらの機器262〜265は、すべて、オープンネットワークなどを介して機器コントローラ261と通信接続されている。
【0021】
(2)機器コントローラ
機器コントローラ261は、コピー機262、エアコン263、ショーケース264、および電子レンジ265と同様に店舗内に設置されており、それらの機器262〜265の運転を制御するとともに、それらの機器262〜265から運転データや異常発生通知データなどを収集し、収集したデータを専用回線250を介してデータ蓄積サーバ220に送信している。
【0022】
この機器コントローラ261は、図6に示されるように、情報収集部261a、制御部261b、記憶部261c、データ書式変換部261d、およびモデム261eを備える。情報収集部261aは、コピー機262、エアコン263、ショーケース264、および電子レンジ265の運転データなどを収集する。制御部261bは、情報収集部261aによって収集される運転データや記憶部261cに蓄積されている過去の運転データなどに基づいてコピー機262、エアコン263、ショーケース264、および電子レンジ265の運転を種々の方法により制御する。記憶部261cには、情報収集部261aにより収集されるコピー機262、エアコン263、ショーケース264、および電子レンジ265の運転データなどが蓄積される。また、この記憶部261cには、データ蓄積サーバ220のIPアドレス、送信データの書式を規定するXMLデータスキーマ、および各機器262〜265に対応するスキーマ管理サーバ名/スキーマ名(後述)なども保持される。なお、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名は、URLの形式により記述されている。また、これらの情報は、データ蓄積サーバ220あるいはXMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240cからの指示により書き換え可能となっている。データ書式変換部261dは、収集した運転データなどをXMLデータスキーマに規定されるXML書式に変換する。モデム261eは、データ書式変換部261dによりXML書式に変換された各機器262〜265の運転データなど(以下、XML通信データという)を、各機器262〜265に対応するスキーマ管理サーバ名/スキーマ名(後述)とともにネットワーク250を介してデータ蓄積サーバ220に送信する。なお、モデム261eは、XML通信データ送信時に、記憶部261cに保持されるデータ蓄積サーバ30のIPアドレスを利用してXML通信データをデータ蓄積サーバ220に送信する。
【0023】
なお、本実施の形態では、機器コントローラ261が1台しか描画されていないが、これは説明の便宜のためであり、機器コントローラ261は、実際には複数台存在することを想定している。
(3)データ蓄積サーバ
データ蓄積サーバ220は、データ蓄積サーバ220のデータベース223a〜223cに蓄積されるデータを利用希望者に提供する事業を行っているデータ提供事業者に所属する。
【0024】
データ蓄積サーバ220は、図5に示されるように、データベースアプリケーション224、データベース保持部222、アクセス制御部221、および課金処理部225を備える。データベースアプリケーション224は、データベース223a〜223dを構築したり拡張したりすることができるアプリケーションであって、本実施の形態ではXMLDBスキーマが登録されると自動的にそのスキーマに基づいて新規データベースを構築したり既存のデータベースを拡張したりする機能などを有する。データベース保持部222には、データベースアプリケーション224により構築されたデータベース223a〜223cが保持される。アクセス制御部221は、図8に示されるような認証テーブルTLiを保持しており、利用者端末201a〜201eから送信される認証IDおよびパスワードを認識して利用者端末201a〜201fのデータベース223a〜223dへのアクセスを許可するか否かを決定する。なお、アクセス制御部221が行うアクセス制御の内容については下記に示す[アクセス制御]の欄において詳述する。課金処理部225は、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名(後述)と利用者端末201a〜201fの所有者との対応に基づいて課金処理を実施する。なお、課金処理部225が行う課金処理の内容については下記に示す[課金処理]の欄において詳述する。
【0025】
(4)XMLスキーマ管理/配信サーバ
XMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240cは、データ蓄積サーバ220に蓄積するデータのネットワーク上の書式や、データベース223a〜223cのスキーマを規定するXMLスキーマ(以下、XMLDBスキーマという)などを管理する。また、このXMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240cは、データ蓄積サーバ220のリクエストに応じてXMLDBスキーマの配信を行う。
【0026】
なお、本実施の形態において、第1XMLスキーマ管理/配信サーバ240aは、第1利用者端末201aの所有者によって所有されている。また、第2XMLスキーマ管理/配信サーバ240bは、第3利用者端末201cの所有者によって所有されている。また、第3XMLスキーマ管理/配信サーバ240cは、第6利用者端末201fの所有者によって所有されている。
【0027】
(5)利用者端末
利用者端末201a〜201fは、データ蓄積サーバ220のデータベース223a〜223dに蓄積されるデータを利用する契約をデータ提供事業者と締結している者であるデータ利用者に所属する情報端末であって、インターネット回線210を介してデータ蓄積サーバ220に通信接続されている。
【0028】
この利用者端末201aは、図7に示されるように、ハードディスク204、モデム207、メインメモリ203、中央処理演算装置202、ディスプレイ271、キーボード272、およびマウス273を備える。なお、モデム207、メインメモリ203、中央処理演算装置202、ディスプレイ271、キーボード272、およびマウス273は、バス線209を介して相互に接続されている。ハードディスク204は、IDEインターフェイスを介してバス線209に接続されている。ハードディスク204には、閲覧プログラム206が保持されている。閲覧プログラム206は、いわゆるインターネットブラウザであり、データ蓄積サーバ220に保持されるデータベース223a〜223dの内容をディスプレイ271において閲覧することができるプログラムである。また、この閲覧プログラム206は認証IDおよびパスワードの入力画面を表示することもでき、利用者がその入力画面においてキーボード272およびマウス273を操作しながら認証IDおよびパスワードを入力した後に「送信」のコマンドボタンを押すと、それらの情報がデータ蓄積サーバ220に送信され、データ蓄積サーバ220においてデータベース223a〜223dへのアクセスの可否が判断されることとなる。モデム207は、閲覧プログラム206において入力される認証IDおよびパスワードの情報を送信したり、データ蓄積サーバ220から送信されてくるデータベース223a〜223dの内容情報を受信したりする。メインメモリ203は、ハードディスク204から閲覧プログラム206に記述される命令や必要なデータを読み出し、一時記憶する。中央処理演算装置202は、メインメモリ203に一時記憶される命令を実行する。なお、利用者端末201b〜201fも利用者端末201aと同様の基本構成を有する。
【0029】
なお、本実施の形態において、第1利用者端末201aの所有者は、コピー機262の製造販売業者であり、データ提供事業者に対してコピー機262の運転データの収集を依頼する契約を締結している。この契約に対して、データ提供業者は、データ蓄積サーバ220の第1データベース223aにコピー機262の時系列運転データなどを順次登録している。そして、データ提供事業者はコピー機製造販売業者に対してデータ蓄積サーバ220にアクセスするための認証IDおよびパスワードを発行しており、コピー機製造販売業者は、この認証IDおよびパスワードを用いて第1利用者端末201aから第1データベース223aにアクセスすることができるようになっている。
【0030】
また、本実施の形態において、第2利用者端末201bの所有者は、コピー機262の製造販売業者からコピー機262のメンテナンスサービスを委託されているコピー機メンテナンスサービス業者である。このコピー機メンテナンスサービス業者は、コピー機製造販売業者の許可を得てデータ提供事業者と第1データベース223aを利用する旨の契約を締結しており、データ提供事業者から発行された認証IDおよびパスワードを用いて第2利用者端末201bから第1データベース223aにアクセスすることができるようになっている。
【0031】
また、本実施の形態において、第3利用者端末201cの所有者は、エアコン263およびショーケース264の製造販売業者であり、データ提供事業者でもある。この者は、自己のエアコン263およびショーケース264の運転データを自ら収集し、データ蓄積サーバ220の第2データベース223bにエアコン263の時系列運転データを、第3データベース223cにショーケース264の時系列運転データを順次登録している。そして、この者は、データ蓄積サーバ220にアクセスするための認証IDおよびパスワードを自ら発行しており、この認証IDおよびパスワードを用いて第3利用者端末201cから第2データベース223bおよび第3データベース223cにアクセスすることができるようになっている。
【0032】
また、本実施の形態において、第4利用者端末201dの所有者および第5利用者端末201eの所有者は、エアコン263およびショーケース264の製造販売業者からエアコン263およびショーケース264のメンテナンスサービスを委託されているエアコン等メンテナンスサービス業者である。これらのエアコン等メンテナンスサービス業者は、エアコン等製造販売業者の許可を得て第2データベース223bおよび第3データベース223cを利用する旨の契約をデータ提供事業者と締結しており、データ提供事業者から発行された認証IDおよびパスワードを用いて第4利用者端末201dおよび第5利用者端末201eから第2データベース223bおよび第3データベース223cにアクセスすることができるようになっている。
【0033】
また、本実施の形態において、第6利用者端末201fの所有者は、電子レンジ265の製造販売業者であり、データ提供事業者に対して電子レンジ265の運転データの収集を依頼する契約を締結したばかりである。データ提供事業者は電子レンジ製造販売業者に対して既にデータ蓄積サーバ220にアクセスするための認証IDおよびパスワードを発行しており、電子レンジ製造販売業者は、第4データベース223dの構築後に、認証IDおよびパスワードを用いて第6利用者端末201fから第4データベース223dにアクセスすることができるようになる。第4データベース223dの構築に関しては下記に示す[データベースの構築]の欄において詳述する。
【0034】
なお、各業者と利用者端末201a〜201fおよびXMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240cとの関係を理解しやすいように図9にまとめたので、参照されたい。
[データベースの構築]
データベースアプリケーション224は、図10に示されるように、URL/DB変換モジュール224b、データベース選択書き込みモジュール224a、スキーマダウンロードモジュール224c、および蓄積用DB拡張/構築モジュール224dを有している。
【0035】
URL/DB変換モジュール224bは、機器コントローラ261から送信されるデータに付与されているスキーマ管理サーバ名/スキーマ名を抽出し、図11に示されるスキーマ管理サーバ名等−データベース名対応テーブルに従って、そのスキーマ管理サーバ名/スキーマ名に対応するデータベース名を特定する。データベース選択書き込みモジュール224aは、URL/DB変換モジュールにおいて特定されたデータベース名がデータベース保持部222に保持されるいずれかのデータベース223a〜223cのデータベース名と一致する場合、その一致するデータベース223a〜223cにデータを書き込む。スキーマダウンロードモジュール224cは、URL/DB変換モジュールにおいてデータベース名が特定されない場合、そのURL(スキーマ管理サーバ名/スキーマ名)を用いてXMLスキーマ管理/配信サーバ240a〜240cにアクセスし、対応するXMLDBスキーマをダウンロードし、蓄積用DB拡張/構築モジュール224dに登録する。蓄積用DB拡張/構築モジュール224dは、XMLDBスキーマが登録されると、そのスキーマ管理サーバ名/スキーマ名に基づいて新規データベース223dを構築したり既存のデータベース223a〜223cを拡張したりする。なお、「蓄積用DB拡張/構築モジュール224dが既存のデータベース223a〜223cを拡張する」というのは、データベース223a〜223cがXML通信データの一部または全部を登録するためのフィールドを有さない場合に、フィールドがないXML通信データを格納するためのフィールドあるいはテーブルをデータベース223a〜223cに追加することを意味する。このようなデータベースの自動構築は、Oracle社のXMLデータに基づくデータベース構築/拡張技術を利用すれば容易に行うことができる。
【0036】
[アクセス制御]
ここでは、データ蓄積サーバ220のアクセス制御部221が行う利用者端末201a〜201fのアクセス制御について詳述する。
アクセス制御部221は、上述したように、図8に示される認証テーブルTLiを保持している。アクセス制御部221は、利用者端末201a〜201fからデータ蓄積サーバ220に送信される認証IDおよびパスワードを受信すると、その認証IDおよびパスワードが認証テーブルTLiに登録されている認証IDおよびパスワードのいずれかと一致するか否かを確認する。確認の結果、その認証IDおよびパスワードが認証テーブルTLiに登録されている認証IDおよびパスワードのいずれかと一致する場合、アクセス制御部221は、その利用者端末201a〜201fに対して、認証IDに対応するスキーマ管理サーバ名/スキーマ名を有するデータベース223a〜223dへのアクセスを許可する。なお、アクセス許可を受けた利用者端末201a〜201fは、データベースアプリケーション224を介してデータベース223a〜223dにアクセスすることができる。一方、確認の結果、その認証IDおよびパスワードが認証テーブルTLiに登録されている認証IDおよびパスワードのいずれとも一致しない場合、アクセス制御部221は、その利用者端末201a〜201fに対して、データベース223a〜223dへのアクセスを拒否する旨のメッセージを送信する。
【0037】
また、アクセス制御部221は、図5に示されるように、認証テーブル更新部221bおよびアクセス時間計測部221aを有している。認証テーブル更新部は、スキーマ管理サーバ名(例えば、図8でいうところのhttp://www.XX.co.jp/schemaの部分)が同一であってスキーマ名(例えば、図8でいうところのschema1.xsdの部分)が異なるURLが運転データなどに含まれている場合、そのURLを同一のスキーマ管理サーバ名に対応する認証IDに対応させるように認証テーブルTLiに登録する。この処理により、契約者は、データ提供事業者の手を煩わせることなく、新規データベースを利用することが可能となる。アクセス時間計測部221aは、利用者端末201a〜201fがデータベース223a〜223dにアクセスしている間の時間を計測する。
【0038】
[課金処理]
ここでは、データ蓄積サーバ220の課金処理部225が行う課金処理について詳述する。この課金処理部225は、図12に示されるように、主に、機器262〜265から運転データなどを収集しデータベース223a〜223dに登録する処理であるデータ収集処理に対して課金処理を実行するデータ収集課金処理部225a、および利用者端末201a〜201fのデータベース223a〜223dへのアクセスに対して課金処理を実行するアクセス課金処理部225bを有する。
【0039】
(1)データ収集課金処理
第1利用者端末201aおよび第6利用者端末201fの所有者は、上述したように、データ提供事業者に対して機器262,265の運転データの収集を依頼する契約を締結している。データ提供事業者は、これに対して、各機器262〜265から運転データなどを収集するために必要な専用回線250の利用やデータベース保持部222の利用などについて第1利用者端末201aおよび第6利用者端末201fの所有者に課金する。
【0040】
データ収集課金処理部225aは、図11に示されるようなスキーマ管理サーバ名等−データベース名対応テーブルに基づいてデータベース名からスキーマ管理サーバ名/スキーマ名を特定し、さらに図8に示される認証テーブルTLiに基づいてスキーマ管理サーバ/スキーマ名から契約者を特定する。そして、データ収集課金処理部225bは、データベース223a〜223dの容量に単価を乗じて登録料金を決定し、契約者のアカウントにその料金を記録する。また、このデータ収集課金処理部225bは、専用回線使用料を、専用回線250に流れたデータ量で按分したものを各契約者のアカウントに記録する。なお、データ量については、データ蓄積サーバ220がデータを受信するときに、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報をカウントすることにより把握される。
【0041】
(2)アクセス課金処理
第1利用者端末201aから第1データベース223aへのアクセスによるアクセス課金処理は、アクセス時間計測部において計測されたアクセス時間に基づいて行われる。具体的には、単位時間当たりの利用額にアクセス時間を乗じて利用料金が決定されることになる。
【0042】
第2利用者端末201bから第1データベース223aへのアクセスによるアクセス課金処理は行われず、アクセス時間計測部221aにおいて計測された第2利用者端末201bから第1データベース223aへのアクセス時間のデータがインターネット回線210を介して第1利用者端末201aに送信されるのみである。なお、このデータを受信した第1利用者端末201aの所有者は、そのアクセス時間のデータに基づいて第2利用者端末201bの所有者への課金処理を独自に行うことができる。
【0043】
第3利用者端末201cから第2データベース223bおよび第3データベース223cへのアクセスによるアクセス課金処理は、行われない。第3利用者端末201cの利用者とデータ提供事業者とが一致するためである。
第4利用者端末201dおよび第5利用者端末201eから第2データベース223bおよび第3データベース223cへのアクセスによるアクセス課金処理、ならびに第6利用者端末201fから第4データベース223dへのアクセスによるアクセス課金処理は、第1利用者端末201aから第1データベース223aへのアクセスによるアクセス課金処理と同様に、アクセス時間計測部において計測されたアクセス時間に基づいて行われる。
【0044】
[データ管理システムの特徴]
(1)
本実施の形態に係るデータ管理システム200では、機器コントローラ261において、モデム261eによりXML通信データがスキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報とともに発信されると、データ蓄積サーバ220においてそのXML通信データがデータベースに登録される。一方、利用者が利用者端末201a〜201fにおいてモデム207により認証IDおよびパスワードを発信してデータベース223a〜223dにアクセスすると、データ蓄積サーバ220においてアクセス制御部221が認証テーブルTLiに基づいて利用者端末201a〜201fのデータベース223a〜223dへのアクセスを制御する。このため、このデータ管理システム200では、利用者は、1対の認証IDおよびパスワードを用いてデータベース223a〜223dに1度アクセスするだけで、認証IDに関連づけられた全てのデータベース223a〜223dにアクセスすることができる。また、データ提供事業者は、利用者との利用データベース追加契約時において新たに認証IDおよびパスワードを配布する手間を省くことができる。また、このデータ管理システム200では1対の認証IDおよびパスワードに対して複数のデータベース223a〜223dが登録可能であるため、データ提供事業者は、データベース223a〜223dへのアクセス時間やデータ蓄積サーバ220の使用リソースなどに基づいて容易に課金処理を行うことができる。
【0045】
(2)
本実施の形態に係るデータ管理システム200では、XML通信データとともにスキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報が送信される。
認証IDと利用データベースとを対応づける手法としては、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報をXML通信データとともに送信するだけでなく、利用者の認証IDそのものをXML通信データとともに送信するということも考えられる。しかし、1つのデータベース223a〜223dに複数の利用者がいる場合、その数だけの認証IDをXML通信データとともに送信しなければならない。そうなると、専用回線250の通信トラフィックが混雑するということになりあまり好ましくない。しかし、本実施の形態に係るデータ管理システム200では、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報をXML通信データとともに送信することとしている。スキーマ管理サーバ名/スキーマ名の情報は、データベースと1対1に対応する情報であるので、データ利用者が増えても通信データ容量はほとんど変化せず、通信トラフィックが混雑することはない。つまり、本実施の形態に係るデータ管理システム200では、専用回線250の通信トラフィックにほとんど影響を与えることなく容易に認証IDと利用データベースとを対応づけることができる。
【0046】
(3)
本実施の形態に係るデータ管理システム200では、データ提供事業者は、データ蓄積依頼者から入手したスキーマ管理サーバ名/スキーマ名を機器コントローラ261に登録するだけで、自動的にデータベースを拡張あるいは構築することができる。このため、このデータ管理システム200では、データ提供事業者は、煩雑なデータベース223a〜223dの拡張構築作業を行わずに済む。したがって、このデータ管理システム200では、データ提供事業者のシステム運用負担が低減される。
【0047】
(4)
本実施の形態に係るデータ管理システム200では、課金処理部225が、利用者端末201a〜201fのデータベース223a〜223dへのアクセス状況およびデータ蓄積サーバ220の使用状況に対して課金処理を行う。このため、このデータ管理システム200では、データ提供事業者のシステム運用負担が低減される。
【0048】
[変形例]
(A)
先の実施の形態に係るデータ管理システム200では、第1データベース223aおよび第4データベース223dの利用に係る費用がアクセス時間に基づいて求められたが、利用に係る費用は、データ蓄積サーバ220の使用リソースに基づいて求められてもよい。
【0049】
(B)
先の実施の形態に係るデータ管理システム200では、第2利用者端末201bから第1データベース223aへのアクセスによる利用課金処理は、データ蓄積サーバ220では行われなかったが、利用課金処理は、データ蓄積サーバ220で行われてもよい。かかる場合、回収した料金は、適当な方法によって第1利用者端末の所有者に支払われるようにする必要がある。
【0050】
(C)
先の実施の形態に係るデータ管理システム200では、データベース223a〜223dの利用に係る費用がデータベース223a〜223dへのアクセス時間に基づいて決定されたが、これに代えて、定額制を導入してもよい。
(D)
先の実施の形態に係るデータ管理システム200では、URL/DB変換モジュール224bがスキーマ管理サーバ名等−データベース名対応テーブルに従ってそのスキーマ管理サーバ名/スキーマ名に対応するデータベース名を特定したが、スキーマ管理サーバ名/スキーマ名をデータベース名と一致させるようにしておいてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明に係るデータ管理システムは、複数の特定のデータベースを複数の特定のデータ利用者が一定の制限がかけられた状況で利用する場合であっても、データ利用者およびデータ提供事業者に負担がかかることを防ぐことができる特徴を有し、データ提供ビジネスを構成するシステムなどとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】従来のデータ管理システムの概略図。
【図2】従来のデータ管理システムに係る認証テーブル。
【図3】従来のデータ管理システムの問題点を示す図。
【図4】問題となる認証テーブルの図。
【図5】本発明に係るデータ管理システム
【図6】本発明に係るデータ管理システムを構成する機器コントローラの機能ブロック図。
【図7】本発明に係るデータ管理システムを構成する利用者端末の構成図。
【図8】本発明に係る認証テーブル。
【図9】実施形態における各業者と利用者端末およびXMLスキーマ管理/配信サーバとの関係を示す表。
【図10】本発明に係るデータ管理システムを構成するデータ蓄積サーバに保持されるデータベースアプリケーションの構成図。
【図11】実施形態におけるスキーマ管理サーバ/スキーマ名とデータベース名との関係を示す図。
【図12】本発明に係るデータ管理システムを構成するデータ蓄積サーバに保持される課金処理部の構成図。
【符号の説明】
【0053】
201a〜201f 利用者端末
206 閲覧プログラム(データベースアクセス手段)
207 モデム(第2情報発信部)
220 データ蓄積サーバ(情報蓄積装置、情報提供装置)
221 アクセス制御部
222 データベース保持部
224a データベース選択書き込みモジュール(データ登録部)
225a データ収集課金処理部(第2課金処理装置)
225b アクセス課金処理部(第1課金処理装置)
261 機器コントローラ(データ提供装置)
261e モデム(第1情報発信部)
TLi 認証テーブル(情報関連テーブル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のデータを、前記所定のデータを利用する者であるデータ利用者を識別するための情報であるデータ利用者識別情報と前記所定のデータとを関連づけるための1の情報であるデータ識別情報とともに発信する第1情報発信部(261e)を有するデータ提供装置(261)と、
データベース(223a〜223d)を保持するためのデータベース保持部(222)と、前記データ識別情報に基づいて前記所定のデータを前記データベースに登録するデータ登録部(224a)とを有する情報蓄積装置(220)と、
前記データベースにアクセス可能であるデータベースアクセス手段(206)と、前記データ利用者識別情報を発信可能である第2情報発信部(207)とを有する利用者端末(201a〜201f)と、
前記データ利用者識別情報と前記データ識別情報との関連を表したテーブルである情報関連テーブル(TLi)と、前記情報関連テーブルに基づいて前記利用者端末の前記データベースへのアクセスを制御するアクセス制御部(221)とを有する情報提供装置(220)と、
を備える、データ管理システム(200)。
【請求項2】
前記データ識別情報は、前記データベースの構造を記述したスキーマであるデータベーススキーマを識別するための情報であるスキーマ識別情報である、
請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項3】
前記情報蓄積装置は、前記データベースが前記所定のデータの一部または全部を登録するためのフィールドを有さない場合または前記所定のデータが登録されるデータベースが前記データベース保持部に存在しない場合に、前記所定のデータに対応する前記データベーススキーマに基づいて前記データベースを拡張または構築するデータベース拡張構築部をさらに有する、
請求項2に記載のデータ管理システム。
【請求項4】
前記利用者端末の前記データベースへのアクセスに対して課金処理を行う第1課金処理装置(225b)をさらに備える、
請求項1から3のいずれかに記載のデータ管理システム。
【請求項5】
前記情報蓄積装置の使用状況に基づいて課金処理を行う第2課金処理装置(225a)をさらに備える、
請求項1から4のいずれかに記載のデータ管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−126906(P2006−126906A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−310584(P2004−310584)
【出願日】平成16年10月26日(2004.10.26)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】