説明

データ管理装置、画像形成システム、データ管理方法およびデータ管理プログラム

【課題】画像形成装置の省電力化を効率的に図る。
【解決手段】サーバ20の通信部208は、情報処理装置から送信される画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を受信する。制御部300は、メモリ部210の電源オフ時刻管理データ表212で管理される電源オフの操作回数から画像形成装置30に対する省エネ貢献度をユーザに付与し、この付与した省エネ貢献度をポイントに変換して単位時間毎の合計ポイントをユーザ毎に算出する。制御部300は、ポイントの最も高いユーザに対しては、例えばジョブの実行順番を優先する等のインセンティブを付与する。二次ポイントの最も低いユーザに対しては、例えばジョブの実行順番を最後尾とする等のアンインセンティブを付与する。これにより、ユーザは、インセンティブを獲得するために、画像形成装置の無駄な電源オンを回避するようになり、効率的に画像形成装置30の省エネルギー化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理装置、画像形成システム、データ管理方法およびデータ管理プログラムに関する。詳しくは、画像形成装置の電源をオフした回数に基づいてジョブの実行順番やメモリの使用量に関するインセンティブおよびアンインセンティブをユーザに付与することで、ユーザの画像形成装置の省エネ化への意識を高めて効率的に省電力化を図るものである。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ、ファックス、スキャン等の複数の機能を備えた画像形成装置が広く利用されている。画像形成装置にはネットワークを介して複数のコンピュータが接続されており、各コンピュータから送信されるジョブに基づいて画像形成装置により印刷等の所定の処理が実行される(特許文献1参照)。
【0003】
ここで、画像形成装置の電源をオンからオフにする操作は、画像形成装置に設けられた電源をオン/オフするための電源ボタンを直接操作することにより行われる。そのため、ユーザが画像形成装置の電源ボタンを操作して画像形成装置の電源をオフ操作するまでは待機電力等の電力を消費することになる。これに対し、最近の画像形成装置には、画像形成装置の消費電力を抑制するためのパワーセーフモード(省電力モード)が設けられている。このパワーセーフモードを設定することにより、プリントジョブ等の作業終了後から一定期間経過すると、画像形成装置が自動的にパワーセーフモード切り替わり、画像形成装置の省電力化が図られるようになっている。
【0004】
このような省電力モードを備えた画像形成システムとしては、例えば、印刷装置が全ての印刷処理が完了したときに、DHCPサーバ装置からIPアドレスのリース状況を取得し、取得したIPアドレスのリース状況が全て期限切れである場合には、省エネルギーモードに移行するような印刷システムが提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−182885号公報
【特許文献2】特開2010−64253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1および2に開示される従来の画像形成システム等では以下のような問題がある。一般的な画像形成装置においては、ユーザが画像形成装置の電源を直接オフにするまでは、電源オンの状態が継続してしまうので、ジョブの処理が一定期間存在しない場合には必要以上に無駄な電力を消費してしまうという問題がある。一方、パワーセーフモードが設定された画像形成装置においても、その設定時間までは画像形成装置の電源がオン状態となっているので、その切り替わり時間までは無駄な電力を消費してしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の省電力化を効率的に図ることを可能としたデータ管理装置、画像形成システム、データ管理方法およびデータ管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係るデータ管理装置は、複数の情報処理装置に接続され、情報処理装置から送信される画像形成装置に関する情報を管理するデータ管理装置であって、情報処理装置から送信される画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を受信する通信部と、通信部により受信された画像形成装置の電源オフ情報に基づいて画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御部とを備えるものである。
【0009】
また、本発明に係る画像形成システムは、複数の情報処理装置とデータ管理装置と画像形成装置とが互いに接続された画像形成システムであって、情報処理装置は、画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を送信する通信部を有し、データ管理装置または画像形成装置は、情報処理装置から送信される電源オフ情報を受信する通信部と、通信部により受信された画像形成装置の電源オフ情報に基づいて画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御部とを有するものである。
【0010】
また、本発明に係るデータ管理方法は、複数の情報処理装置とデータ管理装置と画像形成装置とが互いに接続された画像形成システムにおけるデータ管理方法であって、情報処理装置は、画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を送信する送信ステップを有し、データ管理装置または画像形成装置は、情報処理装置から送信される電源オフ情報を受信する受信ステップと、受信ステップで受信された画像形成装置の電源オフ情報に基づいて画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御ステップとを有するものである。
【0011】
また、本発明に係るデータ管理プログラムは、情報処理装置および画像形成装置にそれぞれ接続されたデータ管理装置に、情報処理装置から送信される電源オフ情報を受信する受信ステップと、受信ステップで受信された画像形成装置の電源オフ情報に基づいて画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御ステップとを実行させるものである。
【0012】
本発明においては、情報処理装置から送信される画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報に基づく電源オフ回数が制御部により管理される。例えば、電源オフ情報に基づいて、ユーザが画像形成装置の電源をオフにした電源オフ回数が画像形成装置の省エネルギー化に対する省エネ貢献度としてカウントされ、このカウント結果に基づいて画像形成装置を使用する際のインセンティブまたはアンインセンティブが付与される。インセンティブ/アンインセンティブとしては、例えばジョブの順番を優先、降順させたり、メモリの使用量を増加、削減したりする。
【0013】
なお、本発明のデータ管理プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【発明の効果】
【0014】
画像形成装置の電源オフ回数が管理されるので、ユーザの画像形成装置に対する省エネルギー化への意識を高めることができる。その結果、効率的に画像形成装置の省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。
【図2】情報処理装置のブロック構成例を示す図である。
【図3】サーバのブロック構成例を示す図である。
【図4】電源オフ時刻管理データ表の構成例を示す図である。
【図5】省エネ貢献度付与テーブルの構成例を示す図である。
【図6】ポイント変換テーブルの構成例を示す図である。
【図7】ポイント集計表の構成例を示す図である。
【図8】ジョブスケジュールの構成例を示す図である。
【図9】画像形成装置のブロック構成例を示す図である。
【図10】画像形成装置の電源オフ回数に基づく省エネ貢献度およびポイントを付与する際のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図11】一次ポイントを付与する際のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図12】一次ポイントが上限値を越えた場合のサーバの動作例を説明するための図である。
【図13】二次ポイントを付与する際のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図14】インセンティブ/アンインセンティブを付与する際のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図15】インセンティブを付与した場合のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図16】ジョブスケジュールのジョブ順番を変更する場合のサーバの動作例を説明するための図である(その1)。
【図17】ジョブスケジュールのジョブ順番を変更する場合のサーバの動作例を説明するための図である(その2)。
【図18】アンインセンティブを付与した場合のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図19】ジョブスケジュールのジョブ順番を変更する場合のサーバの動作例を説明するための図である。
【図20】集計期間と付与期間との関係例を示す図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムにおけるサーバのメモリ部の構成例を示す図である。
【図22】インセンティブを付与した場合のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図23】メモリ部の運用メモリの占有権を変更する場合のサーバの動作例を説明するための図である。
【図24】アンインセンティブを付与した場合のサーバの動作例を示すフローチャートである。
【図25】メモリ部の専用メモリの容量を変更する場合のサーバの動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[画像形成システムの構成例]
図1は、本発明に係る画像形成システム500の構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成システム500は、複数の情報処理装置10とサーバ20と画像形成装置30とを備えている。本例では、情報処理装置10として4台の情報処理装置10A,10B,10C,10Dを用いた場合について説明する。複数の情報処理装置10とサーバ20と画像形成装置30とは、LAN(Local Area Network)等のネットワーク40を介して互いに接続され、双方向に通信可能な構成とされている。
【0017】
情報処理装置10は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等から構成され、ユーザの入力操作に応じたジョブJBや画像形成装置30の電源をオフするための電源オフ情報(電源オフ信号)Dpをネットワーク40を介してサーバ20に送信する。サーバ20は、データ管理装置の一例であり、情報処理装置10から送信されてくるジョブJBや電源オフ情報Dpを記録して管理する。例えば、サーバ20は、各情報処理装置10から送信されてくる画像形成装置30の電源のオフを示す電源オフ情報Dpの回数を情報処理装置10毎にカウントして管理する。画像形成装置30は、サーバ20から供給されるジョブJBや電源オフ情報Dpに基づいて、用紙に所定の画像を印刷したり、電源をオフしたりする。なお、画像形成装置30の電源オフには、スリープモードやパワーセーフモード等の省電力モードへの切り替わりも含まれる。
【0018】
[情報処理装置の構成例]
以下では、4台の情報処理装置10A,10B,10C,10Dはそれぞれ同一の構成および機能を有するため、情報処理装置10Aを代表して説明する。図2は、情報処理装置10Aのブロック構成の一例を示している。図2に示すように、情報処理装置10Aの全体の動作を制御する制御部100を備えている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102とROM(Read Only Memory)104とRAM(Random Access Memory)106とを有している。CPU102は、ROM104から読み出したプログラムやデータをRAM106上に展開してプログラムを起動し、情報処理装置10Aの各部の動作を制御する。
【0019】
制御部100には、通信部108と表示部110と操作部112とがバス130を介して接続されている。通信部108は、例えばモデムやルータ等から構成され、ネットワーク40を介してサーバ20との通信を確立し、制御部100の指示に基づいてジョブJBaや画像形成装置30の電源をオフするための電源オフ情報DpA等をサーバ20に送信する。
【0020】
表示部110は、例えば液晶ディスプレイ等から構成され、制御部100から供給される画像信号に基づいて画像形成装置30を操作するための操作画面等を表示する。操作画面には、例えば、用紙サイズや印刷枚数等の印刷に関する各種設定を行うための設定ボタンや、画像形成装置30の電源をオンまたはオフするための電源ボタン等が表示される。
【0021】
操作部112は、有線方式や無線方式のキーボードやマウス等から構成され、ユーザの入力操作に応じた操作信号を生成して制御部100に供給する。例えば、操作部112は、ユーザの入力操作に基づくプリントジョブの各種設定や画像形成装置30の電源をオン/オフするための入力情報を受け付け、この受け付けた入力情報に対応した操作信号を生成して制御部100に供給する。したがって、情報処理装置10から画像形成装置30の電源を遠隔操作によりオンまたはオフできる。なお、操作部112は、表示部110と一体に組み合わされたタッチパネル方式のものを用いても良い。
【0022】
制御部100は、操作部112から供給されるジョブJBの各種設定や画像形成装置30の電源のオン/オフ(以下ではオフの場合を主として説明する)を示す操作信号に基づいて、印刷等を実行するジョブJBaや画像形成装置30の電源のオン/オフを示す電源オフ情報DpAを生成してサーバ20に送信する。このとき、制御部100は、ジョブJBaや電源オフ情報DpAに、情報処理装置10Aに割り当てられたIPアドレスや情報処理装置10Aを使用しているユーザAのユーザIDを付加してサーバ20に供給する。ユーザAのユーザIDは、ユーザが操作部112から直接入力しても良いし、非接触型等のICカードを読み取り装置に近接させることで取得しても良い。
【0023】
[サーバの構成例]
図3は、サーバ20のブロック構成の一例を示している。図3に示すように、サーバ20は、サーバ20の全体の動作を制御する制御部200を備えている。制御部200は、CPU202とROM204とRAM206とを有している。CPU202は、ROM204から読み出したプログラムやデータをRAM206上に展開してプログラムを起動し、サーバ20の各部の動作を制御する。
【0024】
また、制御部200は、通信部208により受信された電源オフ情報Dpやこれに付随するIPアドレス、ユーザID等を記録し、ユーザ毎または情報処理装置10毎に画像形成装置30の電源オフ操作回数や電源オフ時刻等をカウントして管理する。そして、後述するように、電源オフの操作回数等に応じて画像形成装置30に対する省エネ貢献度をユーザに付与し、この省エネ貢献度の集計結果に基づいて画像形成装置30を使用する際のインセンティブ/アンインセンティブをユーザに付与する。なお、制御部200は、ユーザ毎または情報処理装置10毎のうち一方を管理するのではなく、必要に応じて、ユーザ毎の電源オン操作回数や電源オン時刻、および情報処理装置10毎の電源オン操作回数や電源オン時刻の双方を管理してもよい。
【0025】
制御部200には、通信部208とメモリ部210とがバス230を介して接続されている。通信部208は、例えばモデムやルータ等から構成され、各情報処理装置10との通信を確立し、情報処理装置10から送信されてくるジョブJBや電源オフ情報Dp等を取得する。また、通信部208は、画像形成装置30との通信を確立し、情報処理装置10から供給されるジョブJBや電源オフ情報Dp等を画像形成装置30に供給する。
【0026】
メモリ部210は、例えば半導体素子やHDD(Hard disk drive)等の不揮発性メモリから構成されている。メモリ部210には、各情報処理装置10から送信される画像形成装置30の電源オフを示す電源オフ情報Dpの取得時刻(オフ指示時刻)や取得回数等を管理する電源オフ時刻管理データ表212やポイント集計表218が記録されると共に、省エネ貢献度を付与する際に用いられる省エネ貢献度付与テーブル214やポイント変換テーブル216、その他ジョブスケジュール220等が記録される。また、メモリ部210には、電源オフ情報Dp等の送信元を特定するための情報処理装置10のIPアドレスや情報処理装置10を使用しているユーザのユーザID等が関連付けられて記録される。
【0027】
[電源オフ時刻管理データ表の構成例]
図4は、サーバ20のメモリ部210に記録される電源オフ時刻管理データ表212の構成の一例を示している。図4に示すように、電源オフ時刻管理データ表212には、各情報処理装置10を使用する各ユーザ名と、各ユーザが画像形成装置30の電源をオフ操作した時刻(以下電源オフ時刻という)、詳しくは電源オフ情報Dpをサーバ20が受信した時刻とが対応付けられて記録される。電源オフ時刻は、予め設定された記録時間内であって、単位時間毎に区切られて記録される。記録時間および単位時間は操作部112で任意に設定可能である。記録時間としては公平性のため例えば就業時間であり、単位時間としては例えば1時間である。
【0028】
また、電源オフ時刻は、ジョブJBを送信したユーザと同一のユーザがジョブJBの送信後に画像形成装置30の電源をオフ操作したときの時刻と、ジョブJBを送信していないユーザが電源オン状態の画像形成装置30の電源をオフ操作したときの時刻と、ユーザがジョブJBの送信後に他のユーザが別のジョブJBを送信したために先のユーザが画像形成装置30の電源をオフ操作できないときの時刻(情報)とがそれぞれ区別されて記録される。
【0029】
例えば、ユーザAでは、9時から10時までの間に、ユーザA自身のジョブの送信後に画像形成装置30の電源をオフ操作した時刻として「9時2分」,「9時32分」,「9時48分」,「9時57分」が記録される。また、9時から10時までの間に、ユーザA自身はジョブを送信していないが画像形成装置30の電源をオフ操作した時刻として「9時6分」,「9時20分」が記録される。続けて、10時から11時までの間に、ユーザAが自身のジョブJBaを送信した後に他のユーザB,C,DがジョブJBb,JBc,JBdを送信したためにユーザAが画像形成装置30の電源をオフ操作できない場合の情報が記録される。
【0030】
[省エネ貢献度付与テーブルの構成例]
図5は、サーバ20のメモリ部210に記録される省エネ貢献度付与テーブル214の構成の一例を示している。省エネ貢献度とは、画像形成装置30の省電力化に貢献した度合いを示すための指標であり、画像形成装置30の電源オフ操作回数に応じて所定の貢献度がユーザに付与される。本例では、画像形成装置の電源オフの操作回数が多いユーザに対して、高い省エネ貢献度(ポイント)が付与される。
【0031】
図5に示すように、省エネ貢献度付与テーブル214には、画像形成装置30の電源をオフ操作したか否かを示す条件と、ジョブJBの実行の有無と、画像形成装置30の電源の状態と、省エネ貢献度と、省エネ貢献度に応じた一次ポイントとがそれぞれ対応付けられて記憶される。
【0032】
画像形成装置30の電源をオフ操作したユーザに対しては、ジョブJBを送信したか否かに係わらず省エネ貢献度「1番」が与えられ、電源のオフ操作回数に応じた一次ポイント「+1」が付与される。他のユーザのジョブJBの送信(実行中)により画像形成装置30の電源をオフ出来なかったユーザに対しては、省エネ貢献度「2番」が与えられ、電源のオフ操作回数に応じた一次ポイント「0」が付与される。ジョブJBを要求した後に画像形成装置30の電源をオフしないユーザに対しては、省エネ貢献度「3番」が与えられ、電源のオフ操作回数と省エネ貢献度が考慮された最も低い一次ポイント「−1」が付与される。
【0033】
[ポイント変換テーブルの構成例]
図6は、サーバ20のメモリ部210に記録されるポイント変換テーブル216の構成の一例を示している。図6に示すように、省エネ貢献度付与テーブル214で省エネ貢献度に基づいて付与された一次ポイントと、インセンティブ/アンインセンティブを付与する際に用いる二次ポイントとがそれぞれ対応付けられて記録され、ポイント集計データとして管理される。
【0034】
例えば、単位時間当たりの一次ポイントの合計が1番高い、つまり電源オフの操作回数が一番多いユーザには二次ポイント「+4」が付与され、単位時間当たりの一次ポイントの合計が2番目のユーザには二次ポイント「+3」が付与され、単位時間当たりの一次ポイントの合計が3番目のユーザには二次ポイント「+2」が付与され、単位時間当たりの一次ポイントの合計が4番目のユーザには二次ポイント「+1」が付与される。もちろん、二次ポイントはユーザの人数に合わせて適宜設定される。
【0035】
[ポイント集計表の構成例]
図7は、サーバ20のメモリ部210に記録されるポイント集計表218の構成の一例を示している。図7に示すように、ポイント集計表218には、情報処理装置10を使用する各ユーザ名と、ポイント変換テーブル216で一次ポイントから変換された二次ポイントと、単位時間毎に付与された二次ポイントを単位時間かつユーザ毎に集計した集計結果とがそれぞれ対応付けられて記録される。なお、二次ポイントの隣のかっこ内には一次ポイントが表記される。
【0036】
例えば、ユーザAにおいては、9時から10時の間では画像形成装置30の電源オフの回数に基づいて付与された二次ポイント「+4」が記録され、10時から11時の間では画像形成装置30の電源オフ操作の回数に基づいて付与された二次ポイント「+2」が記録され、そして、最終的な集計結果として二次ポイント「+30」が記録される。このポイント集計表218は、各情報処理装置10の表示部110に表示することができ、ユーザが画像形成装置30に対する省エネ貢献度を確認できるようになっている。
【0037】
[ジョブスケジュールの構成例]
図8は、サーバ20のメモリ部210で管理されるジョブスケジュール220の構成の一例を示している。図8に示すように、ジョブスケジュール220には、各情報処理装置10から送信されるジョブJBがサーバ20で受信された順番に管理される。そして、ジョブスケジュール220の順番で画像形成装置30にジョブJBが供給され、各ジョブJBに基づく画像形成処理等が実行される。本例では、インセンティブが付与されたユーザのジョブJBの順番が優先され、アンインセンティブが付与されたユーザのジョブJBの順番が後回しとされる。
【0038】
[画像形成装置の構成例]
図9は、画像形成装置30のブロック構成の一例を示している。図9に示すように、画像形成装置30の全体の動作を制御する制御部300を備えている。制御部300は、CPU302とROM304とRAM306とを有している。CPU302は、ROM304から読み出したプログラムやデータをRAM306上に展開してプログラムを起動し、画像形成装置30の各部の動作を制御する。
【0039】
制御部300には、通信部308と操作表示部310と画像読取部320と画像処理部322と画像形成部324と給紙部326とがバス330を介して接続されている。通信部308は、例えばモデムやルータ等から構成され、サーバ20との通信を確立し、サーバ20から供給されるジョブJBや電源オフ情報Dpを受信する。
【0040】
画像読取部320は、原稿台上に載置された原稿をレーザ光等により走査して、原稿で反射された光をイメージセンサにより電気信号に変換し、電気信号をA/D変換して画像データを生成して画像処理部322に供給する。画像処理部322は、例えば画像読取部320から供給される画像データにアナログ処理等を施した後に画像形成部324に供給する。
【0041】
画像形成部324は、電子写真方式等により、帯電部により帯電された感光体ドラムを一様に帯電させ、露光部からレーザ光を感光体ドラムに照射して静電潜像を形成し、現像部で感光体ドラムの表面にトナー像を付着させて現像することで、現像したトナー像を給紙部326から給紙される用紙に転写する。
【0042】
操作表示部310は、液晶パネル等の表示装置と感圧式や静電式の位置入力装置とを一体に組み合わせたもので構成され、表示装置の画面上の押下された位置を検出し、検出された位置に対応した操作信号を生成して制御部300に供給する。
【0043】
制御部300は、通信部308により受信されたジョブJBに基づいて印刷等の画像形成処理を実行すると共に、通信部308により受信された電源オフ情報Dpに基づいて主電源をオフ状態にする。電源オン情報Dpoが送信された場合には主電源をオン状態にする。また、制御部300は、スリープモード等の省エネモードを有しており、省エネモードが設定された場合には、一定期間ジョブJBがない場合に省エネモードに移行させ、情報処理装置10からジョブJBが送信されたときに通常モードに復帰する。
【0044】
[省エネ貢献度を付与する場合のサーバの動作例]
次に、サーバ20の動作の一例について説明する。図10は、省エネ貢献度を付与する場合のサーバ20のCPU202の動作例を示すフローチャートである。以下の例では、図1に示したように、ユーザAが情報処理装置10Aを使用し、情報処理装置10AからジョブJBaや電源オフ情報DpAが送信される場合を主として説明する。
【0045】
図10に示すように、ステップS10でCPU202は、情報処理装置10AからジョブJBaが送信されたか否かを判断する。例えば、CPU202は、ジョブJBaに付加されているIPアドレスまたはユーザIDを確認することにより情報処理装置10AからジョブJBaが送信されたか否かを判断する。CPU202は、情報処理装置10AからジョブJBaが送信されたと判断した場合にはステップS12に進み、情報処理装置10AからジョブJBaが送信されていないと判断した場合にはステップS14に進む。
【0046】
ステップS12でCPU202は、情報処理装置10Aとは異なる他の情報処理装置10B,10C,10Dから他のジョブJBb,JBc,JBdの何れかが送信されたか否かを判断する。CPU202は、受信したジョブJBに付加されているIPアドレスやユーザIDに基づいて、受信したジョブJBが情報処理装置10Aとは異なる情報処理装置10B,10C,10Dから送信されたものであるか否かを判断する。そして、ジョブJBaの受信後に他のジョブJBb,JBc,JBdが送信されたと判断した場合にはステップS16に進み、他のジョブJBb,JBc,JBdが送信されていないと判断した場合にはステップS18に進む。
【0047】
ステップS16でCPU202は、情報処理装置10AからのジョブJBaを受信した後に他のジョブJBb,JBc,JBdを受信した場合には、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して情報処理装置10AのユーザAに対して省エネ貢献度「2番」を付与する。これは、自身のジョブJBaの送信後に他のジョブJBb,JBc,JBdが送信された場合には、ジョブの実行により画像形成装置30の電源をオフ操作したくてもオフ操作できないので、ユーザAがジョブJBaの送信後に画像形成装置30の電源オフ操作することを前提として省エネ貢献度を付与するからである。
【0048】
一方、他の情報処理装置10B,10C,10DからジョブJBb,JBc,JBdが送信されていない場合には、ステップS18でCPU202は、情報処理装置10AからのジョブJBaの送信後にさらに画像形成装置30の電源をオフにするための電源オフ情報DpAが送信されたか否かを判断する。同一の情報処理装置10Aからの送信か否かは、ジョブJBaおよび電源オフ情報DpAに付加されているIPアドレスやユーザIDが互いに一致しているか否かにより判断できる。このとき、同一の情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが連続して送信されてくる場合には、その連続する電源オフ情報DpAについてはカウントしないようにする。CPU202は、情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが送信されたと判断した場合にはステップS20に進み、情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが送信されていないと判断した場合にはステップS22に進む。
【0049】
ステップS20でCPU202は、情報処理装置10AからジョブJBaの送信後に電源オフ情報DpAが送信された場合には、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して情報処理装置10AのユーザAに対して省エネ貢献度「1番」を付与する。これに対し、情報処理装置10AからジョブJBaの送信後に電源オフ情報DpAが送信されない場合には、ステップS22でCPU202は、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して情報処理装置10AのユーザAに対して省エネ貢献度「3番」を付与する。
【0050】
一方、情報処理装置10AからジョブJBaが送信されない場合、ステップS14でCPU202は、情報処理装置10Aから画像形成装置30の電源をオフにするための電源オフ情報DpAが送信されたか否かを判断する。例えば、画像形成装置30の電源がオン状態のときに、画像形成装置30にジョブJBaは送信しないが、画像形成装置30の省電力化に貢献することを目的として画像形成装置30の電源をオフ操作する場合が挙げられる。情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが送信されたか否かは、電源オフ情報DpAに付加されているIPアドレスまたはユーザIDにより判断できる。CPU202は、情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが送信されたと判断した場合にはステップS24に進み、ステップS24で図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して情報処理装置10AのユーザAに対して省エネ貢献度「1番」を付与する。一方、情報処理装置10Aから電源オフ情報DpAが送信されていないと判断した場合にはステップS10に戻り、情報処理装置10AからジョブJBaが送信されるまで待機状態となる。
【0051】
省エネ貢献度の付与が終了すると、ステップS26でCPU202は、省エネ貢献度に対応した一次ポイントを付与する。図11は、一次ポイントを付与する場合のサーバ20の動作の一例を示すサブルーチンである。図11に示すように、ステップS260でCPU202は、情報処理装置10Aを使用するユーザAに付与された一次ポイントが予め設定された上限値を超えているか否かを判断する。CPU202は、一次ポイントが予め設定された上限値を超えると判断した場合にはステップS262に進む。
【0052】
ステップS262でCPU202は、一次ポイントが上限値を越えていると判断した場合には、情報処理装置10Aに付与される省エネ貢献度が高い場合(「1番」)であっても、情報処理装置10Aに一次ポイントを付与しないように制御する。つまり、上限値を越えた電源オフ操作の回数はカウントされない。図12は、ユーザAに付与された一次ポイントが上限値を超えた場合を示している。この例では一次ポイントの上限値を「+5」に設定している。例えば、9時〜10時までの間にユーザAの一次ポイントが「+6」となった場合でも、一次ポイントの上限値「+5」を超えているので、一次ポイントはそれ以上加算されずに最大値の「+5」とされる。
【0053】
一方、CPU202は、情報処理装置10Aに付与された一次ポイントが予め設定された上限値以下である場合、情報処理装置10Aに付与された省エネ貢献度の順位を判別し、省エネ貢献度が「1番」である場合にはステップS266に進み、省エネ貢献度が「2番」である場合にはステップS268に進み、省エネ貢献度が「3番」である場合にはステップS270に進む。
【0054】
ステップS266でCPU202は、情報処理装置10AのユーザAが省エネ貢献度「1番」を獲得した場合、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して、ユーザAに対してユーザAの電源オフ操作回数に基づく一次ポイント「+1」を付与する。
【0055】
ステップS268でCPU202は、情報処理装置10AのユーザAが省エネ貢献度「2番」を獲得した場合、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して、ユーザAに対してユーザAの電源オフ操作回数に基づく一次ポイント「0」を付与する。
【0056】
ステップS270でCPU202は、情報処理装置10AのユーザAが省エネ貢献度「3番」を獲得した場合、図5に示した省エネ貢献度付与テーブル214を参照して、ユーザAに対して省エネ貢献度に基づく一次ポイント「−1」を付与する。このような一連の一次ポイント付与の動作が終了したら図10に示すステップS28に進む。
【0057】
図10に示すように、ステップS28でCPU202は、予め設定された単位時間(例えば1時間)が経過したか否かを判断する。単位時間は、例えば情報処理装置10Aの操作部112や画像形成装置30の操作表示部310の操作により任意に設定できる。CPU202は、単位時間が経過したと判断した場合にはステップS30に進む。一方、単位時間が経過していないと判断した場合にはステップS10に戻り、上述した動作を単位時間内において繰り返し実行する。
【0058】
ステップS30でCPU202は、一次ポイントに対応した二次ポイントを付与する。図13は、二次ポイントを付与する場合のサーバ20の動作の一例を示すサブルーチンである。図13に示すように、ステップS300でCPU202は、電源オフ時刻管理データ表212および省エネ貢献度付与テーブル214等を用いて一次ポイントを単位時間毎に加算、減算等の演算処理をして一次ポイントの合計を算出する。
【0059】
ステップS302でCPU202は、各ユーザに加算された一次ポイントの集計結果で同点があるか否かを判断する。CPU202は、ユーザ毎に加算された一次ポイントの集計結果で同点があると判断した場合にはステップS304に進み、同点がないと判断した場合にはステップS306に進む。
【0060】
ステップS304でCPU202は、最初に同点の一次ポイントに到達したユーザを特定し、図6に示したポイント変換テーブル216を参照して特定したユーザに対して高い二次ポイントを付与する。その他のユーザに対しては、通常の一次ポイントに対応した二次ポイントを付与する。一方、同点がいない場合、ステップS306でCPU202は、図6に示したポイント変換テーブル216を参照して、画像形成装置30の電源オフの操作回数に基づく一次ポイントに対応した二次ポイントを付与する。このような一連の二次ポイント付与の動作が終了したら図10に示すステップS32に進む。
【0061】
ステップS32でCPU202は、予め設定された集計期間(例えば9時〜17時)が経過したか否かを判断する。CPU202は、集計期間が経過したと判断した場合には一連の動作を終了させ、集計期間が経過していないと判断した場合にはステップS10に戻り、次の単位時間におけるユーザの電源オフの操作回数に基づいた省エネ貢献度およびポイントの付与を行う。なお、上述した例では、情報処理装置10AのユーザAについてのみ説明したが、他の情報処理装置10B,10C,10DやユーザB,C,Dに対しても同様の動作により電源オフの操作回数に基づいた二次ポイントが付与される。
【0062】
[ユーザにインセンティブおよびアンインセンティブを付与する場合のサーバの動作例]
図14は、インセンティブおよびアンインセンティブを付与する場合のサーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、ステップS34でCPU202は、単位時間毎の二次ポイントを加算処理して、ユーザ毎に二次ポイントの合計点を集計することで図7に示したポイント集計表218を作成する。
【0063】
ステップS36でCPU202は、ポイント集計表218を参照して二次ポイントの最も高いユーザが一人であるか否かを判断する。CPU202は、二次ポイントの最も高いユーザが一人であると判断した場合にはステップS38に進み、二次ポイントの最も高いユーザが複数人いると判断した場合にはステップS40に進む。
【0064】
ステップS38でCPU202は、二次ポイントの最も高いユーザに対してインセンティブを付与する。具体的には、CPU202は、二次ポイントの最も高いユーザのユーザID(第1識別情報)またはユーザが使用する情報処理装置10のIPアドレス(第2識別情報)をインセンティブ付与対象者としてメモリ部210等に記録する。そして、情報処理装置10からジョブJBが送信されたときに、送信されたジョブJBに付加されているユーザIDまたはIPアドレスがインセンティブ付与対象者のユーザIDまたはIPアドレスと一致するか否かを判断し、その判断結果に基づいてインセンティブが付与されたユーザであるか否かを特定する。なお、インセンティブが付与されたユーザのジョブJBの処理については後述する。
【0065】
一方、ステップS40でCPU202は、二次ポイントの最も高いユーザが複数人存在する場合には、何れのユーザに対してもインセンティブを付与しないようにする。これは、インセンティブは一人に付与した方がユーザの競争心をより高めることができるからである。もちろん二次ポイントの最も高いユーザが複数人存在する場合に、これらの複数人のユーザに対してインセンティブを付与することもできる。また、全員が同一のポイントの場合にも、インセンティブおよびアンインセンティブを付与しないようにすることもできる。
【0066】
続けて、ステップS42でCPU202は、ポイント集計表218を参照して二次ポイントの最も低いユーザが一人であるか否かを判断する。CPU202は、二次ポイントの最も低いユーザが一人であると判断した場合にはステップS44に進み、二次ポイントの最も低いユーザが複数人いると判断した場合にはステップS46に進む。
【0067】
ステップS44でCPU202は、二次ポイントの最も低いユーザに対してアンインセンティブを付与する。具体的には、CPU202は、二次ポイントの最も低いユーザのユーザIDまたはユーザが使用する情報処理装置10のIPアドレスをアンインセンティブ付与対象者としてメモリ部210等に記録する。そして、情報処理装置10からジョブJBが送信されたときに、送信されたジョブJBに付加されているユーザIDまたはIPアドレスがアンインセンティブ付与対象者のユーザIDまたはIPアドレスと一致するか否かを判断し、その判断結果に基づいてアンインセンティブが付与されたユーザであるか否かを特定する。なお、アンインセンティブが付与されたユーザのジョブJBの処理については後述する。
【0068】
一方、ステップS46でCPU202は、二次ポイントの最も低いユーザが複数人存在する場合には、何れのユーザにもアンインセンティブを付与しないようにする。これは、アンインセンティブは一人に付与した方がユーザの競争心をより高めることができるからである。もちろん二次ポイントの最も低いユーザが複数人存在する場合に、これらの複数人のユーザのそれぞれにアンインセンティブを付与することもできる。サーバ20では、このような一連の処理を繰り返して行う。
【0069】
[ユーザにインセンティブを付与した場合のサーバの動作例]
図15は、ユーザに対してインセンティブを付与した場合のサーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。図15に示すように、ステップS100でCPU202は、ジョブJBを送信したユーザにインセンティブが付与されているか否かを判断する。具体的には、CPU202は、受信したジョブJBに付加されているユーザIDまたはIPアドレスが、予め登録されているインセンティブ付与対象者のユーザIDまたはIPアドレスと一致するか否かにより判断する。CPU202は、ユーザIDまたはIPアドレスが一致すると判断した場合には、ジョブJBを送信したユーザにインセンティブが付与されていると判断してステップS102に進む。一方、CPU202は、ユーザIDまたはIPアドレスが一致していないと判断した場合には、ジョブJBを送信したユーザにインセンティブが付与されていないと判断してステップS110に進む。
【0070】
ステップS102でCPU202は、ジョブスケジュール220を参照して、ジョブスケジュール220内に予約ジョブが複数重複しているか否かを判断する。つまり、インセンティブが付与されたユーザのジョブJB以外にも他のジョブJBが存在しているか否かを判断する。CPU202は、予約ジョブが複数重複していると判断した場合にはステップS104に進み、予約ジョブが複数重複していないと判断した場合にはステップS110に進む。
【0071】
ステップS104でCPU202は、ジョブスケジュール220の先頭のジョブJBが実行前であるか否かを判断する。CPU202は、先頭のジョブJBが実行前であると判断した場合にはステップS106に進み、先頭のジョブJBが実行中であると判断した場合にはステップS108に進む。
【0072】
ステップS106でCPU202は、先頭のジョブJBが実行前である場合には、インセンティブが付与されたユーザのジョブJBの順位を先頭に繰り上げて他のジョブJBよりも優先的に処理を行う。図16は、インセンティブが付与されたユーザのジョブJBの処理(その1)の一例を示している。図16では、ユーザAにインセンティブが付与され、ユーザBのジョブJBbおよびユーザCのジョブJBcが先にサーバ20に送信され、これらのジョブJBb,JBcが実行前であるものとする。図16に示すように、ユーザAのジョブJBaがサーバ20により受信されると、CPU202は、ユーザAのジョブJBaのジョブ順位を先頭に繰り上げ、ユーザBのジョブJBbおよびユーザCのジョブJBcのジョブ順位を一番ずつ繰り下げる処理を行う。
【0073】
一方、先頭のジョブJBが実行中である場合、ステップS108でCPU202は、インセンティブが付与されたユーザのジョブJBを実行中のジョブJBの次の順番(二番目)に移動させて他のジョブJBよりも優先的に処理する。図17は、インセンティブが付与されたユーザのジョブの処理(その2)の一例を示している。図17では、ユーザAにインセンティブが付与され、ユーザBのジョブJBbおよびユーザCのジョブJBcが先にサーバ20に送信され、ユーザBのジョブJBbが実行中であるものとする。図17に示すように、ユーザAのジョブJBaがサーバ20により受信されると、ユーザAのジョブJBaをユーザBのジョブJBbの次の順番に移動し、ユーザCのジョブJBcのジョブ順位を繰り下げるように処理する。
【0074】
図15に戻り、ステップS110でCPU202は、ジョブスケジュール220内のジョブ順位に基づいて各ユーザのジョブJBを画像形成装置30に順次供給する。これにより、各ジョブJBの内容に応じた画像形成処理が画像形成装置30において実行される。
【0075】
[ユーザにアンセンティブを付与した場合のサーバの動作例]
図18は、特定のユーザに対してアンインセンティブを付与した場合のサーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。図18に示すように、ステップS120でCPU202は、ジョブJBを送信したユーザにアンインセンティブが付与されているか否かを判断する。具体的には、CPU202は、受信したジョブJBに付加されているユーザIDまたはIPアドレスが、予め登録されているアンインセンティブ付与対象者のユーザIDまたはIPアドレスと一致するか否かを判断する。CPU202は、ユーザIDまたはIPアドレスが一致すると判断した場合には、ジョブJBを送信したユーザにアンインセンティブが付与されていると判断してステップS122に進む。一方、CPU202は、ユーザIDまたはIPアドレスが一致していないと判断した場合には、ジョブJBを送信したユーザにアンインセンティブが付与されていないと判断してステップS126に進む。
【0076】
ステップS122でCPU202は、ジョブスケジュール220を参照して、ジョブスケジュール220内に予約ジョブが複数重複しているか否かを判断する。例えば、アンインセンティブが付与されたユーザのジョブJBを受信した後に、他のユーザのジョブJBを受信したか否かを判断する。CPU202は、予約ジョブが複数重複していると判断した場合にはステップS124に進み、予約ジョブが複数重複していないと判断した場合にはステップS126に進む。
【0077】
ステップS124でCPU202は、アンインセンティブが付与されたユーザのジョブJBを最後尾に移動し、サーバ20に新たに送信されてくる他のユーザからのジョブJBを優先して実行する。図19は、アンインセンティブが付与されたユーザのジョブJBの処理の一例を示している。図19では、ユーザDにアンインセンティブが付与され、ユーザDのジョブJBdの受信後に他のユーザCのジョブJBcおよびユーザBのジョブJBbがサーバ20に送信されるものとする。図19に示すように、サーバ20は、アンインセンティブ登録者であるユーザDからのジョブJBdを受信した後に、他のユーザCのジョブJBcを受信すると、ユーザDのジョブJBdを最後尾に移動し、ユーザCのジョブJBcを先頭に移動させる。その後、ユーザBのジョブJBbが受信されると、ユーザDのジョブJBdをさらに最後尾に移動し、ユーザBのジョブJBbをジョブJBcの次の二番目に移動させる。
【0078】
図18に戻り、ステップS126でCPU202は、ジョブスケジュール220内のジョブ順位に基づいて各ユーザのジョブJBを順次画像形成装置30に順次供給する。これにより、各ジョブJBの内容に応じた画像形成処理が画像形成装置30において実行される。
【0079】
図20は、画像形成装置30の電源オフ操作回数に基づく省エネ貢献度(ポイント)の集計期間と、インセンティブ/アンインセンティブを付与する付与期間との関係の一例を示している。サーバ20は、その日に集計した省エネ貢献度に基づく集計結果を、翌日にインセンティブ/アンインセンティブとしてジョブJBの優先処理等の特典を各ユーザにフィードバックする。そして、インセンティブ/アンインセンティブ付与期間において、この期間中の電源オン操作回数に基づく省エネ貢献度を集計し、その結果を翌日にインセンティブ/アンインセンティブとしてジョブJBの優先処理等の特典を各ユーザにフィードバックする。このように、集計期間と付与期間とを交互に繰り返して実行する。なお、上記では、集計期間と付与期間とを一日ずらしたが、時間単位でずらしても良い。
【0080】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、画像形成装置30の電源オフ回数が管理されるので、その管理されている電源オフ回数を活用することで、ユーザの画像形成装置に対する省エネルギー化への意識を高めることができる。特に、第1の実施の形態は、画像形成装置30の電源オフ回数に応じて省エネ貢献度を付与し、この集計結果に基づいてジョブの実行順番に関するインセンティブまたはアンインセンティブをユーザに付与するので、ユーザの画像形成装置30に対する省エネルギー化への意識をより高めることができる。その結果、ユーザは、インセンティブを獲得するために、画像形成装置30の無駄な電源オンを回避するようになり、効率的に画像形成装置30の省エネルギー化を図
ることができる。
【0081】
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、インセンティブ/アンインセンティブを付与したユーザに対してメモリの使用容量の増減を行う点で上記第1の実施の形態とは相違している。なお、その他の情報処理装置10、サーバ20および画像形成装置30の構成は、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0082】
[メモリの構成例]
図21は、サーバ20のRAM206の構成の一例を示している。図21に示すように、RAM206は、ユーザAに割り当てられた専用メモリ206aと、ユーザBに割り当てられた専用メモリ206bと、ユーザCに割り当てられた専用メモリ206cと、ユーザDに割り当てられた専用メモリ206dと、運用メモリ206eとを有している。
【0083】
運用メモリ206eは、インセンティブが付与されたユーザに特典として与えられるメモリ領域であり、インセンティブがユーザに付与されると該当ユーザに運用メモリ206eの占有権を変更する。これにより、該当ユーザのみが運用メモリ206eを使用できるようになる。占有権は、初期状態では「該当ユーザなし」に設定されている。本例では、専用メモリ206a,206b,206c,206dの容量はY(MB)であり、運用メモリ206eの容量はY×10%/100%(MB)であり、全体の容量はX(MB)である。なお、上記専用メモリ206aや運用メモリ206e等はRAM206以外のメモリを用いて構成しても良い。
【0084】
[ユーザにインセンティブを付与した場合のサーバの動作例]
図22は、ユーザにインセンティブを付与した場合のサーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。図22に示すように、ステップS130でCPU202は、何れかのユーザに対してインセンティブを付与したか否かを判断する。インセンティブを付与したか否かは、例えばメモリ部210のインセンティブ登録者にユーザが登録されているか否かにより判断できる。CPU202は、何れかのユーザに対してインセンティブを付与したと判断した場合にはステップS132に進み、何れかのユーザに対してインセンティブを付与していないと判断した場合にはステップS134に進む。
【0085】
ステップS132でCPU202は、運用メモリ206eの占有権をインセンティブが付与されたユーザへ変更する。図23は、インセンティブが付与されたユーザに運用メモリ206eの占有権を変更する場合の動作例を示している。図23に示すように、インセンティブ付与前の状態では、運用メモリ206eの占有権は何れのユーザにも与えられていない。これに対し、例えばユーザAにインセンティブが付与されると、CPU202は運用メモリ206eの占有権をユーザAに変更する。これにより、ユーザAの専用メモリ量は、従来のY(MB)よりもY×10%/100%(MB)だけ容量が増加し、Y+(Y×10%/100%)(MB)とされる。
【0086】
何れのユーザにもインセンティブが付与されていない場合には、ステップS134で運用メモリ206eの占有権は「該当ユーザなし」とされ、各ユーザは通常通りのメモリの使用容量となる。
【0087】
[ユーザにアンインセンティブを付与した場合のサーバの動作例]
図24は、ユーザにアンインセンティブを付与した場合のサーバ20の動作の一例を示すフローチャートである。図24に示すように、ステップS136でCPU202は、何れかのユーザに対してアンインセンティブを付与したか否かを判断する。アンインセンティブを付与したか否かは、例えばメモリ部210のアンインセンティブ登録者に何れかのユーザが記録されているか否かにより判断できる。CPU202は、何れかのユーザに対してアンインセンティブを付与したと判断した場合にはステップS138に進み、何れかのユーザに対してアンインセンティブを付与していないと判断した場合にはステップS140に進む。
【0088】
ステップS138でCPU202は、アンインセンティブが付与されたユーザに割り当てられた専用メモリの容量を削減する。図25は、アンインセンティブが付与されたユーザDの専用メモリ206dの容量を削減する場合の動作例を示している。図25に示すように、アンインセンティブ付与前の状態では、各ユーザA〜ユーザDに対して専用メモリ206a〜206dの容量が均等に割り当てられている。これに対し、例えばユーザDにアンインセンティブが付与されると、ユーザDに当初割り当てられていた専用メモリ206dのメモリ容量が一定量削減される。例えば、アンインセンティブが付与されたユーザDの専用メモリ206dの容量は、当初のY(MB)よりもY×10%/100%(MB)だけ容量が削減され、Y−(Y×10%/100%)(MB)とされる。
【0089】
何れのユーザにもアンインセンティブが付与されていない場合には、ステップS140で各ユーザの専用メモリは削減されることなく、ユーザは通常通り専用メモリを使用できる。
【0090】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、画像形成装置30の電源オフ回数が管理されるので、その管理されている電源オフ回数を活用することで、ユーザの画像形成装置に対する省エネルギー化への意識を高めることができる。特に、第2の実施の形態は、画像形成装置30の電源オフ回数に応じて省エネ貢献度を付与し、この集計結果に基づいてメモリ使用容量に関するインセンティブまたはアンインセンティブをユーザに付与するので、ユーザの画像形成装置30に対する省エネルギー化への意識をより高めることができる。その結果、ユーザは、インセンティブを獲得するために、画像形成装置30の無駄な電源オンを回避するようになり、効率的に画像形成装置30の省エネルギー化を図ることができる。
【0091】
なお、第1の実施形態や第2の実施形態のようにインセンティブまたはアンインセンティブをユーザに付与することは必須ではなく、少なくとも画像形成装置30の電源オフ回数が管理されていればよい。これを用いることで、ユーザの画像形成装置に対する省エネルギー化への意識が高められる。例えば、画像形成装置30の操作表示部310や各情報処理装置10の表示部110にポイント集計表218を表示するだけでもよい。会社や団体の組織においては、このポイント集計表218に基づいてユーザ毎やグループ毎に基準を設けることにより、画像形成装置30の省エネルギー化を活性化することが可能となる。
【0092】
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例えば、上記第1および第2の実施の形態では、サーバ20と画像形成装置30とをそれぞれ独立して構成したが、サーバ20の機能を画像形成装置30に実装させることもできる。この場合には、電源オフ操作回数の管理やインセンティブおよびアンインセンティブの付与を画像形成装置30の制御部300が行っても良いし、別途専用の制御部を設けて行っても良い。
【0093】
また、各ユーザが使用する情報処理装置10を予め固定していたが、これに限定されることはなく、ユーザは何れの情報処理装置10を使用しても良い。この場合でも、ユーザが所有するユーザIDに基づいて電源オフ操作回数等を管理するので、インセンティブおよびアンインセンティブを電源をオフ操作したユーザ毎に確実に付与することができる。
【0094】
また、上記第1および第2の実施の形態では、各ユーザに対してインセンティブおよびアンインセンティブを付与していたがこれに限定されることはなく、ユーザが使用する情報処理装置10に対してインセンティブおよびアンインセンティブを付与しても良い。また、各ユーザが所属するグループの合計ポイントを算出し、この合計ポイントに基づいてグループ毎にインセンティブおよびアンインセンティブを付与しても良い。また、第1の実施の形態のインセンティブ/アンインセンティブと第2の実施の形態のインセンティブ/アンインセンティブとを組み合わせても良い。
【0095】
さらに、上記第1の実施の形態では、画像形成装置30の主電源がオフの場合について説明したが、画像形成装置30が省エネモードの状態である場合にも本発明を適用することができる。例えば、ユーザが省エネモードに切り替えた場合には、図5に示した「画像形成装置30の電源をオフ操作したユーザ」のパターンに該当するものとして、省エネ貢献度を付与することができる。
【符号の説明】
【0096】
10,10A,10B,10C,10D 情報処理装置
20 サーバ
30 画像形成装置
108 通信部
112 表示部
202 CPU
208 通信部
210 メモリ部
214 省エネ貢献度付与テーブル
500 画像形成システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理装置に接続され、前記情報処理装置から送信される画像形成装置に関する情報を管理するデータ管理装置であって、
前記情報処理装置から送信される前記画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記画像形成装置の前記電源オフ情報に基づいて前記画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御部と
を備えることを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記電源オフ回数に基づいて前記画像形成装置の省エネルギー化に対する貢献度を前記情報処理装置毎または前記情報処理装置を使用するユーザ毎に付与する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記貢献度に基づいて前記画像形成装置を使用する際のインセンティブを前記情報処理装置または前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記制御部は、複数のジョブが重複している場合には、前記インセンティブが付与された前記情報処理装置または前記ユーザの前記ジョブの順番を他のジョブよりも優先させる
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置毎または前記ユーザ毎に割り当てられた複数の専用メモリを有するメモリ部をさらに備え、
前記制御部は、前記インセンティブが付与された前記情報処理装置または前記ユーザの前記専用メモリの使用容量を増加させる
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のデータ管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記貢献度に基づいて前記画像形成装置を使用する際のアンインセンティブを前記情報処理装置または前記ユーザに対して付与する
ことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、複数のジョブが重複している場合には、前記アンインセンティブが付与された前記情報処理装置または前記ユーザの前記ジョブの順番を他のジョブよりも後尾とする
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ管理装置。
【請求項8】
前記情報処理装置毎または前記ユーザ毎に割り当てられた複数の専用メモリを有するメモリ部をさらに備え、
前記制御部は、前記アンインセンティブが付与された前記情報処理装置または前記ユーザの前記専用メモリの使用容量を削減する
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のデータ管理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記電源オフ回数をカウントする際の上限回数を設定し、前記電源オフ回数が前記上限回数以上となった場合には前記電源オフ回数をカウントしない
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記電源オフ情報が同一の前記情報処理装置または同一の前記ユーザから連続して送信される場合には、連続して送信された前記電源オフ回数をカウントしない
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項11】
前記通信部は、前記電源オフ情報を送信した前記情報処理装置を使用するユーザを示す第1識別情報を前記情報処理装置から受信し、
前記制御部は、前記通信部により受信された前記第1識別情報と前記電源オフ情報とに基づいてユーザ毎に前記電源オフ回数を管理する
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項12】
前記通信部は、前記電源オフ情報を送信した前記情報処理装置を示す第2識別情報を受信し、
前記制御部は、前記通信部により受信された前記第2識別情報と前記電源オフ情報とに基づいて前記情報処理装置毎に前記電源オフ回数を管理する
ことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載のデータ管理装置。
【請求項13】
複数の情報処理装置とデータ管理装置と画像形成装置とが互いに接続された画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を送信する通信部を有し、
前記データ管理装置または前記画像形成装置は、
前記情報処理装置から送信される前記電源オフ情報を受信する通信部と、
前記通信部により受信された前記画像形成装置の前記電源オフ情報に基づいて前記画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御部とを有する
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項14】
前記情報処理装置は、前記データ管理装置によって管理されている前記画像形成装置の電源オフ回数の集計結果を表示する表示部を有する
ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
【請求項15】
複数の情報処理装置とデータ管理装置と画像形成装置とが互いに接続された画像形成システムにおけるデータ管理方法であって、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置の電源をオフにするための電源オフ情報を送信する送信ステップを有し、
前記データ管理装置または前記画像形成装置は、
前記情報処理装置から送信される前記電源オフ情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記画像形成装置の前記電源オフ情報に基づいて前記画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御ステップとを有する
ことを特徴とするデータ管理方法。
【請求項16】
情報処理装置および画像形成装置にそれぞれ接続されたデータ管理装置に、
前記情報処理装置から送信される前記電源オフ情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された前記画像形成装置の前記電源オフ情報に基づいて前記画像形成装置の電源オフ回数を管理する制御ステップとを実行させることを特徴とするデータ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2012−141792(P2012−141792A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294159(P2010−294159)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】