データ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラム
【課題】 信号処理装置が通信装置からの信号処理に用いる通信装置に関する情報について、正確かつ容易に管理する。
【解決手段】 本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に関する。そして、データ管理装置は、それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する手段と、通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能な手段とを有することを特徴とする。
【解決手段】 本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に関する。そして、データ管理装置は、それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する手段と、通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能な手段とを有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムに関し、例えば、通信キャリアで、局データを管理する信号処理装置に適用し得る。
【背景技術】
【0002】
通信キャリア等において、加入者が使用する端末や装置等(以下、「接続通信装置」と呼ぶ)からの信号を処理する信号処理装置では、各接続通信装置に関する情報を有するデータ(局データ)が管理される。局データを用いて信号処理を行う信号処理装置では、配下の接続通信装置に関する変更があるたびに、局データの更新を行うことが望ましい。
【0003】
通信装置で用いられる局データを更新する既存技術としては、特許文献1、2の記載技術がある。
【0004】
特許文献1の記載技術は、局データを更新するシステム(局データ更新システム)により、局データを構成する複数の局データ定義を一括で更新するものである。
【0005】
また、特許文献2では、局データを備える通信装置(通信処理装置)に対して、局データの更新作業を正確かつ効率的に実施する試験システムについて記載されている。特許文献2に記載された試験システムでは、ネットワーク管理者によって作成された局データと稼働中局データを比較することで抽出される差分データを用いて、作成された局データが正確であるかを確認するための試験シナリオが作成される。すなわち、特許文献2に記載された試験システムでは、作成された試験シナリオでの確認結果が良好であるときに、稼働中局データが更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−128806号公報
【特許文献2】特開2000−295225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の記載技術では、複数の局データを一括で更新できるが、更新した局データは、試験の過程を経ずに、即時、運用のデータとして通信装置で扱われてしまう。特許文献1の記載技術を利用した場合でも、複数の局データのうち1つでも投入ミスがあれば、運用のデータを変更するための局データを再作成しなければならない。さらに、特許文献1の記載技術を利用した場合でも、一括で更新した局データ間に依存関係がある場合は、その依存関係がある局データをオペレータが判別して、修正用の局データを複数再作成しなければならない。このように、特許文献1の記載技術は、更新する局データを一旦試験できない点と、修正する局データの再作成にオペレータの投入ミスが発生してしまう課題がある。
【0008】
また、特許文献2の記載技術では、更新した局データの正当性を確認する手段を提供するが、更新した局データの試験結果が良好であれば、即時に通信装置で運用のデータとして扱われてしまう。例えば、セキュリティ上等の問題から、使用を開始しない接続通信装置については、通信装置に対する通信を規制することが望ましいが、特許文献2の記載技術では、試験結果が良好であったデータについては局データとして登録してしまう構成となっている。
【0009】
以上のような問題に鑑みて、通信装置に関する正確な情報管理を容易にすることができるデータ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置において、(1)それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、(2)上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段とを有することを特徴とする。
【0011】
第2の本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、第1の本発明のデータ管理装置で管理されている情報を用いて、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段を有することを特徴とする。
【0012】
第3の本発明のデータ管理プログラムは、(1)通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に搭載されたコンピュータを、(2)それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、(3)上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段として機能させることを特徴とする。
【0013】
第4の本発明の信号処理プログラムは、(1)通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置に搭載されたコンピュータを、(2)請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段として機能させること特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、信号処理装置が通信装置からの信号処理に用いる通信装置に関する情報について、正確かつ容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係る信号処理装置(データ管理装置を含む)の機能的構成について示したブロック図である。
【図2】実施形態に係る信号処理装置を備える通信システムの全体構成について示した説明図である。
【図3】実施形態に係る局データ管理テーブルの構成例について示した説明図である。
【図4】実施形態に係る被試験信号識別情報管理テーブルの構成例について示した説明図である。
【図5】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルに新規情報を追加する動作について示したフローチャートである。
【図6】実施形態に係るデータ管理装置において、被試験信号識別情報管理テーブルに新規情報を追加する動作について示したフローチャートである。
【図7】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルの装置状態情報を更新識別番号に基づいて一括更新する動作について示したフローチャートである。
【図8】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルまたは被試験信号識別情報管理テーブルの内容を編集(新規情報の追加を除く)する処理について示したフローチャートである。
【図9】実施形態に係るデータ管理装置における局データ管理テーブルの内容の遷移について示した説明図である。
【図10】実施形態に係るデータ管理装置における被試験信号識別情報管理テーブルの内容の遷移について示した説明図である。
【図11】実施形態に係る信号処理装置における信号処理の動作について示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(A)主たる実施形態
以下、本発明によるデータ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0017】
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態の信号処理装置を備える通信システム1の全体構成について示した説明図である。
【0018】
図2に示すように、通信システム1では、局データを管理するためのデータ管理装置20を備える信号処理装置10、及び、N台の接続通信装置30(接続通信装置30−1〜30−N)がネットワーク2に接続されている。
【0019】
この実施形態では、それぞれの接続通信装置30は、SIPに対応した通信端末であるものとして説明する。具体的には、例えば、SIPを用いてメッセージ送受信やメディア通信(例えば、音声通話やビデオ通話等)を行う端末が該当する。接続通信装置30としては、既存のSIPに対応した端末を適用することができるので詳しい説明は省略する。
【0020】
そして、信号処理装置10としては、例えば、通信キャリアの呼制御装置等の設備が該当する。具体的には、例えば、各接続通信装置30に対してSIP信号(SIPメッセージ)を用いた通信サービスを提供するためのシグナリング(呼制御)を行うSIPサーバ等が信号処理装置10に該当する。この場合、信号処理装置10は、例えば、音声通話の発呼元の接続通信装置30及び着信先の接続通信装置30と、SIP信号のやりとりを行い、両者の間のメディア通信(音声通話)の接続をさせる通信制御処理(呼制御処理)等を行う。
【0021】
そして、信号処理装置10は、複数の条件でSIP信号を処理することができ、接続通信装置30と通信する際には、当該接続通信装置30が対応する条件(以下、「信号処理条件」と呼ぶ)で、SIP信号の処理を行う。そして、信号処理装置10を構成するデータ管理装置20では、それぞれの接続通信装置30に関する信号処理条件を含む情報(以下、「接続装置管理情報」と呼ぶ)が局データとして管理されている。
【0022】
保守用端末40は、ユーザ(例えば、当該通信システム1の保守運用を行うオペレータ等)がデータ管理装置20を操作するためのインタフェースとして用いられる端末である。この実施形態では、データ管理装置20は、保守用端末40を介してユーザからの操作を受け付けるものとして説明する。保守用端末40としては、例えば、既存のPC等、保守運用のコンソールとして用いられる端末を用いることが可能である。
【0023】
なお、データ管理装置20でユーザからの操作を受け付ける構成は限定されないものであり、例えば、データ管理装置20自体にユーザインタフェース(例えば、ディスプレイやキーボード等の入出力デバイス)を備えて直接操作を受け付けるようにしてもよい。
【0024】
次に、信号処理装置10(データ管理装置20)の内部構成の詳細について説明する。
【0025】
図1は、信号処理装置10の機能的構成について示した説明図である。
【0026】
信号処理装置10は、信号処理部101、信号送受信部102、及びデータ管理装置20を有している。
【0027】
信号処理装置10は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスクなどのプログラムの実行構成、及び、他の通信装置と通信をするためのインタフェースを有する装置に、実施形態のデータ管理プログラム(データ管理装置20の構成に対応するプログラム)及び、信号処理プログラム(信号処理装置10においてデータ管理装置20の管理する情報に基づいて信号処理する構成に対応するプログラム)をインストールすることにより構築してもよい。その場合でも、信号処理装置10及びデータ管理装置20の機能的構成は、図1のように示すことができる。信号処理装置10において、データ管理プログラムを実行するプログラムの実行構成と、信号処理プログラムを実行するプログラムの実行構成とを、物理的に別のハードウェアとするようにしてもよいが、共通のハードウェアを用いるようにしてもよい。すなわち、信号処理装置10において、データ管理プログラム及び信号処理プログラムを実行するリソース(ハードウェア等)の分け方については限定されないものである。
【0028】
信号送受信部102は、信号処理装置10において、ネットワーク2と接続するためのインタフェースの機能を担っており、SIP信号等の信号(パケット)の送受信処理を行う。信号送受信部102は、受信した信号を、信号処理部101に供給する。そして、信号送受信部102は、信号処理部101から供給された信号(パケット)を、当該信号の宛先へ向けて送出する処理を行う。
【0029】
信号処理部101は、信号送受信部102を介して、各接続通信装置30とSIP信号等の送受信を行い、各接続通信装置30に対して通信サービスを提供するための通信制御等を行うものである。
【0030】
信号処理部101は、データ管理装置20で管理される局データ等を参照して、各接続通信装置30の信号処理条件等を認識し、認識した信号処理条件等に従った形式のSIP信号で、当該接続通信装置30との通信を行う。
【0031】
次に、データ管理装置20の内部構成について説明する。
【0032】
データ管理装置20は、データ更新部201、局データ記憶部202、及び被試験信号識別情報記憶部203を有している。
【0033】
データ更新部201は、局データ記憶部202及び被試験信号識別情報記憶部203が記憶している各データを更新する処理を行う。この実施形態の例では、データ更新部201は、保守用端末40を介したユーザの操作に基づいて、データ更新処理を行うものとする。
【0034】
局データ記憶部202は、データ管理装置20において局データを記憶する機能を担っている。この実施形態の局データ記憶部202は、各接続通信装置30に関する情報を有する局データをテーブル形式で表した局データ管理テーブル202aを記憶しているものとする。
【0035】
図3は、局データ管理テーブル202aの内容例について示した説明図である。
【0036】
図3では、1行で1つの接続通信装置30に関する情報を表している。
【0037】
図3に示すように、局データ管理テーブル202aでは、接続通信装置30ごとに管理番号、装置状態情報、更新識別番号、及び接続通信装置情報(装置ID及び信号処理条件情報を含む情報)の項目の情報を記憶・管理している。
【0038】
図3に示す「管理番号」の項目は、局データ管理テーブル202a内で、接続通信装置30ごとの情報(各行の情報)を識別するための情報である。図3では、管理番号の項目は1〜Nの番号で示されている。図3では、接続通信装置30−1〜30−Nのそれぞれの接続装置管理情報に対応する管理番号は、1〜Nとなっている。例えば、接続通信装置30−1の情報に対応する管理番号は1である。
【0039】
図3に示す「接続装置管理情報」の項目は、信号処理部101で、当該接続通信装置30に関する信号処理を行う際に用いるための情報を示している。図3の例では、接続装置管理情報に、「装置ID」及び「信号処理条件情報」の項目の情報を含むものとして説明している。なお、信号処理条件情報としては、その他の情報をさらに含むようにしてもよい。
【0040】
図3に示す「装置ID」の項目は、当該接続通信装置30の識別情報を示している。図3では、接続通信装置30−1〜30−Nのそれぞれの装置IDは、ID1〜IDNとしている。例えば、接続通信装置30−1の装置IDは、ID1と表している。
【0041】
なお、以下では、図3に示すように、説明を簡易にするため装置IDをIDx(xは1〜Nのいずれか)という形式で表現しているが、実際には、IPアドレスや電話番号(SIP上の識別子)等、ネットワーク2上の当該接続通信装置30に係る識別子が適用される。
【0042】
図3に示す「信号処理条件情報」の項目は、当該接続通信装置30との通信(SIP信号)の条件について示している。図3では、説明を簡易にするために、信号処理条件情報の内容としてC1〜CNという符号で表しているが、実際には、信号処理条件情報を表すためのデータが入力されることになる。ただし、局データ管理テーブル202aのテーブル内に、信号処理条件情報を表すデータを全て投入する必要はなく、テーブル内では当該信号処理条件情報にリンクするためのリンク先のデータ(URL等)を入力して管理するようにしてもよい。
【0043】
図3に示す「装置状態情報」の項目は、当該接続通信装置30の状態を示す情報である。この実施形態において、装置状態情報は、当該接続通信装置30が、試験中、又は、未だ運用状態に移行していない状態(以下、「試験状態」と呼ぶ)であるのか、運用状態(例えば、ユーザサービス等で利用可能な状態)であるのかが示されるものとする。
【0044】
局データ管理テーブル202aでは、当該接続通信装置30が試験状態の場合には、当該接続通信装置30の装置状態情報の項目は「試験」と入力されるものとする。また、局データ管理テーブル202aでは、当該接続通信装置30が運用状態の場合には、当該接続通信装置30の装置状態情報の項目は「運用」と入力されるものとする。すなわち、この実施形態では、装置状態情報の項目は、「試験」又は「運用」の2つのステータスのいずれかで表されるものとして説明するが、さらに細分化して管理するようにしてもよい。例えば、「試験」というステータスについて、さらに細分化して管理するようにしてもよい。例えば、未だ試験が終了していない状態の接続通信装置30については、装置状態情報を「試験中」とし、試験が終了して運用まで待機している接続通信装置30については、装置状態情報を「運用待機」とするようにしてもよい。
【0045】
以上のように、局データ管理テーブル202aでは、各接続通信装置30の接続装置管理情報について、装置状態情報と対応付けて管理されている。
【0046】
図3に示す「更新識別番号」は、局データ管理テーブル202a上で、試験状態の接続通信装置30をグループ分けして管理するための識別子である。すなわち、更新識別番号は、当該接続通信装置30が所属しているグループの識別子として機能するものである。例えば、図3では、管理番号が2と3の更新識別番号は「1000」となっているため、管理番号1、2に対応する接続通信装置30−2、30−3は同じグループに所属していることを示している。以下では、この更新識別番号により特定される1以上の接続通信装置30を含むグループを「更新グループ」と呼ぶものとする。データ管理装置20では、同じ更新グループに属する接続通信装置30については、同じタイミングで、試験状態から運用状態に移行するものとして管理される。そして、データ管理装置20では、データ更新部201からの制御により、更新グループごとに一括して、運用状態へ移行する処理を行うことが可能となっている。
【0047】
なお、更新識別番号の項目は、試験状態の接続通信装置30に対してのみ付与されるので、運用状態の接続通信装置30の接続装置管理情報では、図3に示すように、空欄を示す「−」が付与されるものとする。
【0048】
被試験信号識別情報記憶部203は、通信システム1の試験状態の接続通信装置30に関する通信において、試験用に用いられる試験用パラメータを示す信号識別情報を管理するための被試験信号識別情報管理テーブル203aを記憶している。
【0049】
図4は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容例について示した説明図である。
【0050】
図4に示すように、被試験信号識別情報管理テーブル203aでは、管理番号と信号識別情報が対応付けられて管理されている。図4に示す「管理番号」の項目は信号識別情報を管理・識別するための識別情報である。
【0051】
信号識別情報としては、例えば、接続通信装置30に関する試験で適用される識別情報(例えば、IPアドレスや電話番号等)が該当する。この実施形態では、例として、信号識別情報には、試験状態の接続通信装置30で適用される電話番号(SIP上での識別ID)を用いるものとして説明する。また、局データ管理テーブル202aの「装置ID」の項目においても、信号識別情報と同様に各接続通信装置30の電話番号が用いられているものとして説明する。
【0052】
信号処理部101では、接続通信装置30から信号を受信すると、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容に基づいて、当該信号が、試験用の信号として送信された試験用信号であるのか、実際の運用サービス(通信サービス)で送信された信号であるのかを識別する。信号処理部101は、例えば、接続通信装置30から信号を受信すると、当該信号に、被試験信号識別情報管理テーブル203aに信号識別情報として登録されているパラメータが含まれているか否かを確認する。そして、信号処理部101は、当該信号に、信号識別情報として登録されているパラメータが含まれている場合には、当該信号は試験用信号であると識別することができる。
【0053】
具体的には、信号処理部101は、接続通信装置30から受信したSIP信号(例えば、INVITEメッセージ)のヘッダ部の所定のフィールド(例えば、送信元(FROM)や宛先(TO)のフィールド)に、被試験信号識別情報管理テーブル203aに登録された信号識別情報(SIP上の電話番号)が検出された場合に、当該SIP信号を試験用信号と判定する。そして、信号処理部101は、当該SIP信号を試験用信号と判断した場合には、当該信号について、試験用シナリオに基づく処理等を行う。例えば、信号処理部101は、試験用信号については、局データ管理テーブル202aに登録された接続通信装置情報のうち、装置状態情報が試験となっているもののみを用いた処理を行うものとする。
【0054】
一方、信号処理部101は、実際の運用で送信された信号(試験用信号ではない信号)については、運用シナリオに基づく処理等を行う。例えば、例えば、信号処理部101は、運用で送信された信号については、局データ管理テーブル202aに登録された接続通信装置情報のうち、装置状態情報が運用となっているもののみを用いた処理を行うものとする。
【0055】
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の通信システム1における信号処理装置10(データ管理装置20)の動作を説明する。
【0056】
まず、最初に、データ管理装置20のデータ更新部201による局データ管理テーブル202aへの、接続装置管理情報の新規登録の動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0057】
図9は、局データ管理テーブル202aの内容の遷移について示している。
【0058】
ここでは、局データ管理テーブル202a初期状態として、図9(a)に示すように接続通信装置30−1、30−2、30−3の情報だけが登録されているものとする。なお、図9(a)に示すように接続通信装置30−1、30−2(ID1、ID2)の装置状態情報は運用で、接続通信装置30−3(ID3)の装置状態情報は試験であるものとする。
【0059】
そして、被試験信号識別情報管理テーブル203aの初期状態としては、図10(a)に示すように、試験状態である接続通信装置30−3の装置ID(ID3)だけが信号識別情報として登録されているものとする。
【0060】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40において、ユーザの操作により、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)に関する情報が生成され、データ管理装置20(データ更新部201)に局データ管理テーブル202aへの追加データとして入力されたものとする(S101)。
【0061】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された追加データに基づいて、局データ管理テーブル202aに新規情報の登録処理が行われたものとする(S102)。
【0062】
そして、ステップS102でのデータ更新部201の登録処理により、局データ管理テーブル202aの内容は、図9(b)に示す内容となったものとする。図9(b)では、図9(a)の状態から、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報が追加された状態となっている。
【0063】
図9(b)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報では、更新識別番号に「1001」が指定されている。また、図9(b)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報では、装置状態情報がともに「試験」となっている。
【0064】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、新規に登録する接続通信装置30の情報入力を受付ける方法については限定されないものであるが、例えば、カンマやスペース等で、各パラメータ区切られたテキストデータの形式(例えば、CSV形式)で入力を受付けるようにしてもよいし、スプレッドシートのデータの形式で受け付けるようにしてもよい。
【0065】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による被試験信号識別情報管理テーブル203aへの、信号識別情報の新規登録の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
【0066】
図10は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容の遷移について示している。
【0067】
ここでは、被試験信号識別情報管理テーブル203a初期状態としては、図10(a)に示すように、装置状態情報が試験になっている接続通信装置30−3の装置ID(ID3)だけが登録されているものとする。
【0068】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40において、ユーザの操作により、新規に登録する信号識別情報の一覧が生成され、データ管理装置20(データ更新部201)に被試験信号識別情報管理テーブル203aへの追加データとして入力されたものとする(S201)。
【0069】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、新規に登録する信号識別情報の情報入力を受付ける方法については限定されないものであるが、例えば、上述の局データ管理テーブル202aと同様の方式により受け付けるようにしてもよい。
【0070】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された追加データに基づいて、被試験信号識別情報管理テーブル203aに新規情報を登録する処理が行われたものとする(S202)。
【0071】
そして、ステップS202でのデータ更新部201の更新処理により、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容は、図10(b)に示す内容となったものとする。図10(b)に示す被試験信号識別情報管理テーブル203aでは、図10(a)の状態から、接続通信装置30−4、30−5に関する信号識別情報として「ID4」及び「ID5」が追加登録されている。すなわち、図10(b)に示す被試験信号識別情報管理テーブル203aは、図9(b)に示す局データ管理テーブル202aと対応する内容となっている。
【0072】
上述のように、データ管理装置20では、局データ管理テーブル202aに新たに試験状態の接続通信装置30に係る情報を追加した場合、当該接続通信装置30と対応する信号識別情報を、被試験信号識別情報管理テーブル203aに登録する必要がある。この実施形態では、局データ管理テーブル202aへの接続装置管理情報の新規登録と、被試験信号識別情報管理テーブル203aに対する信号識別情報の新規登録はユーザにより別個に登録されるものとして説明するが、新規に局データ管理テーブル202aに登録される追加情報と、当該追加情報に対応する信号識別情報を、データ更新部201が受付けて対応付けた管理を行うようにしても良い。その場合には、例えば、被試験信号識別情報管理テーブル203aで、信号識別情報ごとに、対応する局データ管理テーブル202a上の管理番号(当該信号識別情報に対応する接続通信装置30の管理番号)等を併せて管理するようにしても良い。
【0073】
また、通信システム1において、信号識別情報が、対応する接続通信装置30に係る接続装置管理情報に含まれる装置IDと決まっている場合には、データ更新部201は、ユーザ(保守用端末40)から、新規に登録する接続装置管理情報を受付けて、受付けた接続装置管理情報から装置IDを抽出し、抽出した装置IDを信号識別情報として被試験信号識別情報管理テーブル203aに新規登録するようにしても良い。
【0074】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による局データ管理テーブル202aへの更新識別番号に基づく一括更新処理の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0075】
ここでは、局データ管理テーブル202aの初期状態は図9(b)、被試験信号識別情報管理テーブル203aの初期状態は図10(b)の内容であるものとして説明する。
【0076】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40を介したユーザの操作により、データ管理装置20(データ更新部201)に更新識別番号「1001」の接続通信装置30も係る装置状態情報について全て「試験」から「運用」に更新する指示が入力されたものとする(S301)。
【0077】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された更新指示に基づいて、局データ管理テーブル202aの内容を更新する処理が行われたものとする(S302)。
【0078】
データ更新部201は、上述の保守用端末40からの指示通り、局データ管理テーブル202aにおいて、更新識別番号「1001」となっている接続通信装置30に係る情報について、全て装置状態情報を「試験」から「運用」に更新する。その結果、局データ管理テーブル202aの内容は、図9(b)の内容から図9(c)の内容となる。局データ管理テーブル202aでは、図9(c)に示すように、更新識別番号が1001だった接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の情報について、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新されている。また、局データ管理テーブル202aでは、図9(c)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)について、装置状態情報の項目が「運用」となったので、当該接続装置管理情報で更新識別情報の内容が空欄を示す「−」に更新されている。
【0079】
また、この際に、データ更新部201は、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された接続通信装置30に対応する信号識別情報を被試験信号識別情報管理テーブル203aから削除する処理を行うようにしてもよい。例えば、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容が図10(b)に示す状態で、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)について、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された場合を想定する。この場合、データ更新部201は、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された接続通信装置30−4、30−5の信号識別情報(ID4、ID5)を被試験信号識別情報管理テーブル203aから削除し、図10(c)のような状態に更新してもよい。
【0080】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、局データ管理テーブル202aへの更新識別番号に基づく一括更新処理を受け付ける処理方式は限定されないものであるが、例えば、GUI画面(例えば、Webブラウザを介したGUI操作)により、指示を受け付けるようにしてもよいし、所定の形式のコマンド分により更新指示を受け付けるようにしてもよい。
【0081】
上述のようにデータ管理装置20では、更新識別番号をキーとする更新グループごとに、一括して、運用状態へ移行する処理が行われる。上述のように装置状態情報の項目を、「試験」から「運用」に更新する処理は、通常、試験結果が良好で、かつ、運用開始時期となった当該接続通信装置30について行われる。
【0082】
一方、試験結果が不良だった接続通信装置30については、ユーザにより、局データ管理テーブル202aの内容の修正(例えば、信号処理条件情報に対するバグ修正)等が行われる場合がある。
【0083】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの編集処理の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
まず、保守用端末40を介したユーザの操作により、データ管理装置20(データ更新部201)に、局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの編集指示が入力されたものとする(S401)。
【0085】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された編集指示に基づいて、局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容を編集する処理が行われたものとする(S402)。
【0086】
データ更新部201で、保守用端末40から編集指示を受け付ける処理方式は限定されないものであるが、例えば、GUI画面(例えば、Webブラウザを介したGUI操作)により、各テーブルのデータについて編集指示を受け付けるようにしてもよいし、所定の形式のコマンド(例えば、SQL文等基づいたデータベース操作コマンド)により編集指示を受け付けるようにしてもよい。また、データ更新部201では、上述の編集指示により、局データ管理テーブル202a又は被試験信号識別情報管理テーブル203aのデータ削除(各テーブルの行の削除)を行うことも可能である。
【0087】
また、データ更新部201では、装置状態情報が試験となっている接続装置管理情報について、更新識別番号を指定した一括編集をする処理も行うことが可能な構成としてもよい。例えば、データ更新部201では、保守用端末40(ユーザ)から指定された更新識別番号に該当する情報について、一括した削除や、信号処理条件情報の変更等(全て同じ内容の信号処理条件情報で良い場合)を行うことが可能な構成としてもよい。
【0088】
次に、信号処理装置10の信号処理部101が、接続通信装置30から信号を受信した場合の動作について図11のフローチャートを用いて説明する。以下では、例として、信号処理装置10が、接続通信装置30からSIP信号(例えば、INVITEメッセージ)を受信した場合の動作を説明する。
【0089】
信号処理装置10の信号送受信部102では、接続通信装置30からSIP信号が受信されると(S501)、当該SIP信号が信号処理部101に引き渡される(S502)。
【0090】
そして、接続通信装置30からのSIP信号が供給されると、SIP信号が信号処理部101は、データ管理装置20の被試験信号識別情報管理テーブル203aのデータを参照して(S503)、当該SIP信号が試験用信号であるのか否かを判定する(S504)。
【0091】
そして、信号処理部101により、当該SIP信号が、試験用信号であると確認された場合には、信号処理部101は、局データ管理テーブル202aから、装置状態が「試験」となっている接続装置管理情報を参照する(S505)。
【0092】
一方、信号処理部101により、当該SIP信号が、試験用信号でないと確認された場合には、信号処理部は、局データ管理テーブル202aから、装置状態が「運用」となっている接続装置管理情報を参照する(S509)。
【0093】
そして、信号処理部101は、参照した接続装置管理情報に基づいて、当該SIP信号を処理する(S506)。
【0094】
そして、信号処理部101は、上述のステップS506の処理に伴って生成されたSIP信号を、信号送受信部102に供給する(S507)。
【0095】
そして、信号送受信部102は、信号処理部101から供給されたSIP信号を、そのSIP信号の宛先に向けて送出する(S508)。
【0096】
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0097】
データ管理装置20では、局データ管理テーブル202aの更新処理において、複数の接続通信装置30に関する装置状態情報を、更新識別番号に基づいて管理されたグループごとに一括して更新(例えば、試験状態から運用状態への更新)することができる。
【0098】
例えば、図9(b)に示す例では、接続通信装置30−4、30−5が同じ更新グループ(更新識別番号:1001)となっていて、接続通信装置30−3は異なる更新グループ(更新識別番号:1000)となっている。したがって、データ管理装置20では、接続通信装置30−3、30−4、30−5について同じ時期(例えばYYYY年MM月1月)に試験を行ったとしても、実際に運用状態に移行する時期が更新グループごとに異なっていても、更新グループごとに試験状態から運用状態への移行を管理することが可能となる。例えば、接続通信装置30−4、30−5だけを同時期(例えばYYYY年MM年3月)に運用状態に移行させる際に、更新グループが異なる接続通信装置30−3を除外した設定が容易となる。
【0099】
このように、信号処理装置10(データ管理装置20)では、試験状態の接続通信装置をグループ単位で管理し、運用への移行時期が異なる接続通信装置30が混在していても、各種情報を容易に管理することができ、保守性を向上させることができる。
【0100】
また、信号処理装置10では、被試験信号識別情報管理テーブル203aに基づいて、受信した信号を試験用信号であるか否かを判断している。これにより、信号処理装置10では、運用状態の接続通信装置30と、試験状態の接続通信装置30が混在する環境でも、試験用の信号処理と運用の信号処理を分けて処理することが容易となる。
【0101】
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
【0102】
(B−1)上記の実施形態では、データ管理装置20は信号処理装置10自体に搭載されるものとして説明したが、データ管理装置20を配置する位置は限定されないものであり、信号処理装置10の外部に配置して通信により接続するようにしてもよい。
【0103】
また、上記の実施形態では通信システム1上に配置する信号処理装置10は1第となっているが、複数配置するようにしてもよい。その場合複数の信号処理装置10で、1つのデータ管理装置20から情報供給を受けるようにしてもよい。このように、信号処理装置10とデータ管理装置20とを別の装置として分離することで、より効率的に局データ等(局データ管理テーブル202aの情報等)の管理を行うことが可能となる。
【0104】
(B−2)上記の実施形態では、データ管理装置20は、テーブル形式で各情報を管理しているが、各情報を管理する方式は限定されないものであり、例えば、データベースの形式で管理するようにしてもよい。
【0105】
(B−3)上記の実施形態では、データ更新部201が各テーブルに対する情報を編集する処理(新規登録処理、変更処理、削除処理等)は、ユーザによる保守用端末40に対する手動操作のタイミングで行われるものとして説明したが、予めユーザから設定された時刻に、ユーザから設定された内容の編集を行うようにしてもよい。
【0106】
(B−4)上記の実施形態の信号処理装置10(信号処理部101)では、更新識別番号ごとに対応する試験シナリオを予め保持しておき、受信した信号から検出された信号識別情報から対応する接続通信装置30の更新識別番号を把握し(予め、各信号識別情報と各接続通信装置30の対応関係はリンクされているものとする)、把握した更新識別番号に対応する試験シナリオを利用して当該信号を処理するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0107】
1…通信システム、10…信号処理装置、101…信号処理部、102…信号送受信部、20…データ管理装置、201…データ更新部、202…局データ記憶部、202a…局データ管理テーブル、203…被試験信号識別情報記憶部、203a…被試験信号識別情報管理テーブル、30、30−1〜20−N…接続通信装置、40…保守用端末、2…ネットワーク。
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムに関し、例えば、通信キャリアで、局データを管理する信号処理装置に適用し得る。
【背景技術】
【0002】
通信キャリア等において、加入者が使用する端末や装置等(以下、「接続通信装置」と呼ぶ)からの信号を処理する信号処理装置では、各接続通信装置に関する情報を有するデータ(局データ)が管理される。局データを用いて信号処理を行う信号処理装置では、配下の接続通信装置に関する変更があるたびに、局データの更新を行うことが望ましい。
【0003】
通信装置で用いられる局データを更新する既存技術としては、特許文献1、2の記載技術がある。
【0004】
特許文献1の記載技術は、局データを更新するシステム(局データ更新システム)により、局データを構成する複数の局データ定義を一括で更新するものである。
【0005】
また、特許文献2では、局データを備える通信装置(通信処理装置)に対して、局データの更新作業を正確かつ効率的に実施する試験システムについて記載されている。特許文献2に記載された試験システムでは、ネットワーク管理者によって作成された局データと稼働中局データを比較することで抽出される差分データを用いて、作成された局データが正確であるかを確認するための試験シナリオが作成される。すなわち、特許文献2に記載された試験システムでは、作成された試験シナリオでの確認結果が良好であるときに、稼働中局データが更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−128806号公報
【特許文献2】特開2000−295225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の記載技術では、複数の局データを一括で更新できるが、更新した局データは、試験の過程を経ずに、即時、運用のデータとして通信装置で扱われてしまう。特許文献1の記載技術を利用した場合でも、複数の局データのうち1つでも投入ミスがあれば、運用のデータを変更するための局データを再作成しなければならない。さらに、特許文献1の記載技術を利用した場合でも、一括で更新した局データ間に依存関係がある場合は、その依存関係がある局データをオペレータが判別して、修正用の局データを複数再作成しなければならない。このように、特許文献1の記載技術は、更新する局データを一旦試験できない点と、修正する局データの再作成にオペレータの投入ミスが発生してしまう課題がある。
【0008】
また、特許文献2の記載技術では、更新した局データの正当性を確認する手段を提供するが、更新した局データの試験結果が良好であれば、即時に通信装置で運用のデータとして扱われてしまう。例えば、セキュリティ上等の問題から、使用を開始しない接続通信装置については、通信装置に対する通信を規制することが望ましいが、特許文献2の記載技術では、試験結果が良好であったデータについては局データとして登録してしまう構成となっている。
【0009】
以上のような問題に鑑みて、通信装置に関する正確な情報管理を容易にすることができるデータ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置において、(1)それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、(2)上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段とを有することを特徴とする。
【0011】
第2の本発明は、通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、第1の本発明のデータ管理装置で管理されている情報を用いて、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段を有することを特徴とする。
【0012】
第3の本発明のデータ管理プログラムは、(1)通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に搭載されたコンピュータを、(2)それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、(3)上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段として機能させることを特徴とする。
【0013】
第4の本発明の信号処理プログラムは、(1)通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置に搭載されたコンピュータを、(2)請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段として機能させること特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、信号処理装置が通信装置からの信号処理に用いる通信装置に関する情報について、正確かつ容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態に係る信号処理装置(データ管理装置を含む)の機能的構成について示したブロック図である。
【図2】実施形態に係る信号処理装置を備える通信システムの全体構成について示した説明図である。
【図3】実施形態に係る局データ管理テーブルの構成例について示した説明図である。
【図4】実施形態に係る被試験信号識別情報管理テーブルの構成例について示した説明図である。
【図5】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルに新規情報を追加する動作について示したフローチャートである。
【図6】実施形態に係るデータ管理装置において、被試験信号識別情報管理テーブルに新規情報を追加する動作について示したフローチャートである。
【図7】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルの装置状態情報を更新識別番号に基づいて一括更新する動作について示したフローチャートである。
【図8】実施形態に係るデータ管理装置において、局データ管理テーブルまたは被試験信号識別情報管理テーブルの内容を編集(新規情報の追加を除く)する処理について示したフローチャートである。
【図9】実施形態に係るデータ管理装置における局データ管理テーブルの内容の遷移について示した説明図である。
【図10】実施形態に係るデータ管理装置における被試験信号識別情報管理テーブルの内容の遷移について示した説明図である。
【図11】実施形態に係る信号処理装置における信号処理の動作について示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(A)主たる実施形態
以下、本発明によるデータ管理装置及びプログラム、並びに、信号処理装置及びプログラム及びプログラムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0017】
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態の信号処理装置を備える通信システム1の全体構成について示した説明図である。
【0018】
図2に示すように、通信システム1では、局データを管理するためのデータ管理装置20を備える信号処理装置10、及び、N台の接続通信装置30(接続通信装置30−1〜30−N)がネットワーク2に接続されている。
【0019】
この実施形態では、それぞれの接続通信装置30は、SIPに対応した通信端末であるものとして説明する。具体的には、例えば、SIPを用いてメッセージ送受信やメディア通信(例えば、音声通話やビデオ通話等)を行う端末が該当する。接続通信装置30としては、既存のSIPに対応した端末を適用することができるので詳しい説明は省略する。
【0020】
そして、信号処理装置10としては、例えば、通信キャリアの呼制御装置等の設備が該当する。具体的には、例えば、各接続通信装置30に対してSIP信号(SIPメッセージ)を用いた通信サービスを提供するためのシグナリング(呼制御)を行うSIPサーバ等が信号処理装置10に該当する。この場合、信号処理装置10は、例えば、音声通話の発呼元の接続通信装置30及び着信先の接続通信装置30と、SIP信号のやりとりを行い、両者の間のメディア通信(音声通話)の接続をさせる通信制御処理(呼制御処理)等を行う。
【0021】
そして、信号処理装置10は、複数の条件でSIP信号を処理することができ、接続通信装置30と通信する際には、当該接続通信装置30が対応する条件(以下、「信号処理条件」と呼ぶ)で、SIP信号の処理を行う。そして、信号処理装置10を構成するデータ管理装置20では、それぞれの接続通信装置30に関する信号処理条件を含む情報(以下、「接続装置管理情報」と呼ぶ)が局データとして管理されている。
【0022】
保守用端末40は、ユーザ(例えば、当該通信システム1の保守運用を行うオペレータ等)がデータ管理装置20を操作するためのインタフェースとして用いられる端末である。この実施形態では、データ管理装置20は、保守用端末40を介してユーザからの操作を受け付けるものとして説明する。保守用端末40としては、例えば、既存のPC等、保守運用のコンソールとして用いられる端末を用いることが可能である。
【0023】
なお、データ管理装置20でユーザからの操作を受け付ける構成は限定されないものであり、例えば、データ管理装置20自体にユーザインタフェース(例えば、ディスプレイやキーボード等の入出力デバイス)を備えて直接操作を受け付けるようにしてもよい。
【0024】
次に、信号処理装置10(データ管理装置20)の内部構成の詳細について説明する。
【0025】
図1は、信号処理装置10の機能的構成について示した説明図である。
【0026】
信号処理装置10は、信号処理部101、信号送受信部102、及びデータ管理装置20を有している。
【0027】
信号処理装置10は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、ハードディスクなどのプログラムの実行構成、及び、他の通信装置と通信をするためのインタフェースを有する装置に、実施形態のデータ管理プログラム(データ管理装置20の構成に対応するプログラム)及び、信号処理プログラム(信号処理装置10においてデータ管理装置20の管理する情報に基づいて信号処理する構成に対応するプログラム)をインストールすることにより構築してもよい。その場合でも、信号処理装置10及びデータ管理装置20の機能的構成は、図1のように示すことができる。信号処理装置10において、データ管理プログラムを実行するプログラムの実行構成と、信号処理プログラムを実行するプログラムの実行構成とを、物理的に別のハードウェアとするようにしてもよいが、共通のハードウェアを用いるようにしてもよい。すなわち、信号処理装置10において、データ管理プログラム及び信号処理プログラムを実行するリソース(ハードウェア等)の分け方については限定されないものである。
【0028】
信号送受信部102は、信号処理装置10において、ネットワーク2と接続するためのインタフェースの機能を担っており、SIP信号等の信号(パケット)の送受信処理を行う。信号送受信部102は、受信した信号を、信号処理部101に供給する。そして、信号送受信部102は、信号処理部101から供給された信号(パケット)を、当該信号の宛先へ向けて送出する処理を行う。
【0029】
信号処理部101は、信号送受信部102を介して、各接続通信装置30とSIP信号等の送受信を行い、各接続通信装置30に対して通信サービスを提供するための通信制御等を行うものである。
【0030】
信号処理部101は、データ管理装置20で管理される局データ等を参照して、各接続通信装置30の信号処理条件等を認識し、認識した信号処理条件等に従った形式のSIP信号で、当該接続通信装置30との通信を行う。
【0031】
次に、データ管理装置20の内部構成について説明する。
【0032】
データ管理装置20は、データ更新部201、局データ記憶部202、及び被試験信号識別情報記憶部203を有している。
【0033】
データ更新部201は、局データ記憶部202及び被試験信号識別情報記憶部203が記憶している各データを更新する処理を行う。この実施形態の例では、データ更新部201は、保守用端末40を介したユーザの操作に基づいて、データ更新処理を行うものとする。
【0034】
局データ記憶部202は、データ管理装置20において局データを記憶する機能を担っている。この実施形態の局データ記憶部202は、各接続通信装置30に関する情報を有する局データをテーブル形式で表した局データ管理テーブル202aを記憶しているものとする。
【0035】
図3は、局データ管理テーブル202aの内容例について示した説明図である。
【0036】
図3では、1行で1つの接続通信装置30に関する情報を表している。
【0037】
図3に示すように、局データ管理テーブル202aでは、接続通信装置30ごとに管理番号、装置状態情報、更新識別番号、及び接続通信装置情報(装置ID及び信号処理条件情報を含む情報)の項目の情報を記憶・管理している。
【0038】
図3に示す「管理番号」の項目は、局データ管理テーブル202a内で、接続通信装置30ごとの情報(各行の情報)を識別するための情報である。図3では、管理番号の項目は1〜Nの番号で示されている。図3では、接続通信装置30−1〜30−Nのそれぞれの接続装置管理情報に対応する管理番号は、1〜Nとなっている。例えば、接続通信装置30−1の情報に対応する管理番号は1である。
【0039】
図3に示す「接続装置管理情報」の項目は、信号処理部101で、当該接続通信装置30に関する信号処理を行う際に用いるための情報を示している。図3の例では、接続装置管理情報に、「装置ID」及び「信号処理条件情報」の項目の情報を含むものとして説明している。なお、信号処理条件情報としては、その他の情報をさらに含むようにしてもよい。
【0040】
図3に示す「装置ID」の項目は、当該接続通信装置30の識別情報を示している。図3では、接続通信装置30−1〜30−Nのそれぞれの装置IDは、ID1〜IDNとしている。例えば、接続通信装置30−1の装置IDは、ID1と表している。
【0041】
なお、以下では、図3に示すように、説明を簡易にするため装置IDをIDx(xは1〜Nのいずれか)という形式で表現しているが、実際には、IPアドレスや電話番号(SIP上の識別子)等、ネットワーク2上の当該接続通信装置30に係る識別子が適用される。
【0042】
図3に示す「信号処理条件情報」の項目は、当該接続通信装置30との通信(SIP信号)の条件について示している。図3では、説明を簡易にするために、信号処理条件情報の内容としてC1〜CNという符号で表しているが、実際には、信号処理条件情報を表すためのデータが入力されることになる。ただし、局データ管理テーブル202aのテーブル内に、信号処理条件情報を表すデータを全て投入する必要はなく、テーブル内では当該信号処理条件情報にリンクするためのリンク先のデータ(URL等)を入力して管理するようにしてもよい。
【0043】
図3に示す「装置状態情報」の項目は、当該接続通信装置30の状態を示す情報である。この実施形態において、装置状態情報は、当該接続通信装置30が、試験中、又は、未だ運用状態に移行していない状態(以下、「試験状態」と呼ぶ)であるのか、運用状態(例えば、ユーザサービス等で利用可能な状態)であるのかが示されるものとする。
【0044】
局データ管理テーブル202aでは、当該接続通信装置30が試験状態の場合には、当該接続通信装置30の装置状態情報の項目は「試験」と入力されるものとする。また、局データ管理テーブル202aでは、当該接続通信装置30が運用状態の場合には、当該接続通信装置30の装置状態情報の項目は「運用」と入力されるものとする。すなわち、この実施形態では、装置状態情報の項目は、「試験」又は「運用」の2つのステータスのいずれかで表されるものとして説明するが、さらに細分化して管理するようにしてもよい。例えば、「試験」というステータスについて、さらに細分化して管理するようにしてもよい。例えば、未だ試験が終了していない状態の接続通信装置30については、装置状態情報を「試験中」とし、試験が終了して運用まで待機している接続通信装置30については、装置状態情報を「運用待機」とするようにしてもよい。
【0045】
以上のように、局データ管理テーブル202aでは、各接続通信装置30の接続装置管理情報について、装置状態情報と対応付けて管理されている。
【0046】
図3に示す「更新識別番号」は、局データ管理テーブル202a上で、試験状態の接続通信装置30をグループ分けして管理するための識別子である。すなわち、更新識別番号は、当該接続通信装置30が所属しているグループの識別子として機能するものである。例えば、図3では、管理番号が2と3の更新識別番号は「1000」となっているため、管理番号1、2に対応する接続通信装置30−2、30−3は同じグループに所属していることを示している。以下では、この更新識別番号により特定される1以上の接続通信装置30を含むグループを「更新グループ」と呼ぶものとする。データ管理装置20では、同じ更新グループに属する接続通信装置30については、同じタイミングで、試験状態から運用状態に移行するものとして管理される。そして、データ管理装置20では、データ更新部201からの制御により、更新グループごとに一括して、運用状態へ移行する処理を行うことが可能となっている。
【0047】
なお、更新識別番号の項目は、試験状態の接続通信装置30に対してのみ付与されるので、運用状態の接続通信装置30の接続装置管理情報では、図3に示すように、空欄を示す「−」が付与されるものとする。
【0048】
被試験信号識別情報記憶部203は、通信システム1の試験状態の接続通信装置30に関する通信において、試験用に用いられる試験用パラメータを示す信号識別情報を管理するための被試験信号識別情報管理テーブル203aを記憶している。
【0049】
図4は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容例について示した説明図である。
【0050】
図4に示すように、被試験信号識別情報管理テーブル203aでは、管理番号と信号識別情報が対応付けられて管理されている。図4に示す「管理番号」の項目は信号識別情報を管理・識別するための識別情報である。
【0051】
信号識別情報としては、例えば、接続通信装置30に関する試験で適用される識別情報(例えば、IPアドレスや電話番号等)が該当する。この実施形態では、例として、信号識別情報には、試験状態の接続通信装置30で適用される電話番号(SIP上での識別ID)を用いるものとして説明する。また、局データ管理テーブル202aの「装置ID」の項目においても、信号識別情報と同様に各接続通信装置30の電話番号が用いられているものとして説明する。
【0052】
信号処理部101では、接続通信装置30から信号を受信すると、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容に基づいて、当該信号が、試験用の信号として送信された試験用信号であるのか、実際の運用サービス(通信サービス)で送信された信号であるのかを識別する。信号処理部101は、例えば、接続通信装置30から信号を受信すると、当該信号に、被試験信号識別情報管理テーブル203aに信号識別情報として登録されているパラメータが含まれているか否かを確認する。そして、信号処理部101は、当該信号に、信号識別情報として登録されているパラメータが含まれている場合には、当該信号は試験用信号であると識別することができる。
【0053】
具体的には、信号処理部101は、接続通信装置30から受信したSIP信号(例えば、INVITEメッセージ)のヘッダ部の所定のフィールド(例えば、送信元(FROM)や宛先(TO)のフィールド)に、被試験信号識別情報管理テーブル203aに登録された信号識別情報(SIP上の電話番号)が検出された場合に、当該SIP信号を試験用信号と判定する。そして、信号処理部101は、当該SIP信号を試験用信号と判断した場合には、当該信号について、試験用シナリオに基づく処理等を行う。例えば、信号処理部101は、試験用信号については、局データ管理テーブル202aに登録された接続通信装置情報のうち、装置状態情報が試験となっているもののみを用いた処理を行うものとする。
【0054】
一方、信号処理部101は、実際の運用で送信された信号(試験用信号ではない信号)については、運用シナリオに基づく処理等を行う。例えば、例えば、信号処理部101は、運用で送信された信号については、局データ管理テーブル202aに登録された接続通信装置情報のうち、装置状態情報が運用となっているもののみを用いた処理を行うものとする。
【0055】
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の通信システム1における信号処理装置10(データ管理装置20)の動作を説明する。
【0056】
まず、最初に、データ管理装置20のデータ更新部201による局データ管理テーブル202aへの、接続装置管理情報の新規登録の動作について図5のフローチャートを用いて説明する。
【0057】
図9は、局データ管理テーブル202aの内容の遷移について示している。
【0058】
ここでは、局データ管理テーブル202a初期状態として、図9(a)に示すように接続通信装置30−1、30−2、30−3の情報だけが登録されているものとする。なお、図9(a)に示すように接続通信装置30−1、30−2(ID1、ID2)の装置状態情報は運用で、接続通信装置30−3(ID3)の装置状態情報は試験であるものとする。
【0059】
そして、被試験信号識別情報管理テーブル203aの初期状態としては、図10(a)に示すように、試験状態である接続通信装置30−3の装置ID(ID3)だけが信号識別情報として登録されているものとする。
【0060】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40において、ユーザの操作により、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)に関する情報が生成され、データ管理装置20(データ更新部201)に局データ管理テーブル202aへの追加データとして入力されたものとする(S101)。
【0061】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された追加データに基づいて、局データ管理テーブル202aに新規情報の登録処理が行われたものとする(S102)。
【0062】
そして、ステップS102でのデータ更新部201の登録処理により、局データ管理テーブル202aの内容は、図9(b)に示す内容となったものとする。図9(b)では、図9(a)の状態から、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報が追加された状態となっている。
【0063】
図9(b)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報では、更新識別番号に「1001」が指定されている。また、図9(b)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の接続装置管理情報では、装置状態情報がともに「試験」となっている。
【0064】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、新規に登録する接続通信装置30の情報入力を受付ける方法については限定されないものであるが、例えば、カンマやスペース等で、各パラメータ区切られたテキストデータの形式(例えば、CSV形式)で入力を受付けるようにしてもよいし、スプレッドシートのデータの形式で受け付けるようにしてもよい。
【0065】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による被試験信号識別情報管理テーブル203aへの、信号識別情報の新規登録の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
【0066】
図10は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容の遷移について示している。
【0067】
ここでは、被試験信号識別情報管理テーブル203a初期状態としては、図10(a)に示すように、装置状態情報が試験になっている接続通信装置30−3の装置ID(ID3)だけが登録されているものとする。
【0068】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40において、ユーザの操作により、新規に登録する信号識別情報の一覧が生成され、データ管理装置20(データ更新部201)に被試験信号識別情報管理テーブル203aへの追加データとして入力されたものとする(S201)。
【0069】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、新規に登録する信号識別情報の情報入力を受付ける方法については限定されないものであるが、例えば、上述の局データ管理テーブル202aと同様の方式により受け付けるようにしてもよい。
【0070】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された追加データに基づいて、被試験信号識別情報管理テーブル203aに新規情報を登録する処理が行われたものとする(S202)。
【0071】
そして、ステップS202でのデータ更新部201の更新処理により、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容は、図10(b)に示す内容となったものとする。図10(b)に示す被試験信号識別情報管理テーブル203aでは、図10(a)の状態から、接続通信装置30−4、30−5に関する信号識別情報として「ID4」及び「ID5」が追加登録されている。すなわち、図10(b)に示す被試験信号識別情報管理テーブル203aは、図9(b)に示す局データ管理テーブル202aと対応する内容となっている。
【0072】
上述のように、データ管理装置20では、局データ管理テーブル202aに新たに試験状態の接続通信装置30に係る情報を追加した場合、当該接続通信装置30と対応する信号識別情報を、被試験信号識別情報管理テーブル203aに登録する必要がある。この実施形態では、局データ管理テーブル202aへの接続装置管理情報の新規登録と、被試験信号識別情報管理テーブル203aに対する信号識別情報の新規登録はユーザにより別個に登録されるものとして説明するが、新規に局データ管理テーブル202aに登録される追加情報と、当該追加情報に対応する信号識別情報を、データ更新部201が受付けて対応付けた管理を行うようにしても良い。その場合には、例えば、被試験信号識別情報管理テーブル203aで、信号識別情報ごとに、対応する局データ管理テーブル202a上の管理番号(当該信号識別情報に対応する接続通信装置30の管理番号)等を併せて管理するようにしても良い。
【0073】
また、通信システム1において、信号識別情報が、対応する接続通信装置30に係る接続装置管理情報に含まれる装置IDと決まっている場合には、データ更新部201は、ユーザ(保守用端末40)から、新規に登録する接続装置管理情報を受付けて、受付けた接続装置管理情報から装置IDを抽出し、抽出した装置IDを信号識別情報として被試験信号識別情報管理テーブル203aに新規登録するようにしても良い。
【0074】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による局データ管理テーブル202aへの更新識別番号に基づく一括更新処理の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0075】
ここでは、局データ管理テーブル202aの初期状態は図9(b)、被試験信号識別情報管理テーブル203aの初期状態は図10(b)の内容であるものとして説明する。
【0076】
上述のような初期状態で、まず、保守用端末40を介したユーザの操作により、データ管理装置20(データ更新部201)に更新識別番号「1001」の接続通信装置30も係る装置状態情報について全て「試験」から「運用」に更新する指示が入力されたものとする(S301)。
【0077】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された更新指示に基づいて、局データ管理テーブル202aの内容を更新する処理が行われたものとする(S302)。
【0078】
データ更新部201は、上述の保守用端末40からの指示通り、局データ管理テーブル202aにおいて、更新識別番号「1001」となっている接続通信装置30に係る情報について、全て装置状態情報を「試験」から「運用」に更新する。その結果、局データ管理テーブル202aの内容は、図9(b)の内容から図9(c)の内容となる。局データ管理テーブル202aでは、図9(c)に示すように、更新識別番号が1001だった接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)の情報について、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新されている。また、局データ管理テーブル202aでは、図9(c)に示すように、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)について、装置状態情報の項目が「運用」となったので、当該接続装置管理情報で更新識別情報の内容が空欄を示す「−」に更新されている。
【0079】
また、この際に、データ更新部201は、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された接続通信装置30に対応する信号識別情報を被試験信号識別情報管理テーブル203aから削除する処理を行うようにしてもよい。例えば、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容が図10(b)に示す状態で、接続通信装置30−4、30−5(ID4、ID5)について、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された場合を想定する。この場合、データ更新部201は、装置状態情報の項目が「試験」から「運用」に更新された接続通信装置30−4、30−5の信号識別情報(ID4、ID5)を被試験信号識別情報管理テーブル203aから削除し、図10(c)のような状態に更新してもよい。
【0080】
なお、データ更新部201で、保守用端末40から、局データ管理テーブル202aへの更新識別番号に基づく一括更新処理を受け付ける処理方式は限定されないものであるが、例えば、GUI画面(例えば、Webブラウザを介したGUI操作)により、指示を受け付けるようにしてもよいし、所定の形式のコマンド分により更新指示を受け付けるようにしてもよい。
【0081】
上述のようにデータ管理装置20では、更新識別番号をキーとする更新グループごとに、一括して、運用状態へ移行する処理が行われる。上述のように装置状態情報の項目を、「試験」から「運用」に更新する処理は、通常、試験結果が良好で、かつ、運用開始時期となった当該接続通信装置30について行われる。
【0082】
一方、試験結果が不良だった接続通信装置30については、ユーザにより、局データ管理テーブル202aの内容の修正(例えば、信号処理条件情報に対するバグ修正)等が行われる場合がある。
【0083】
次に、データ管理装置20(データ更新部201)による局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの編集処理の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
まず、保守用端末40を介したユーザの操作により、データ管理装置20(データ更新部201)に、局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの編集指示が入力されたものとする(S401)。
【0085】
そして、データ更新部201では、保守用端末40から入力された編集指示に基づいて、局データ管理テーブル202a、又は、被試験信号識別情報管理テーブル203aの内容を編集する処理が行われたものとする(S402)。
【0086】
データ更新部201で、保守用端末40から編集指示を受け付ける処理方式は限定されないものであるが、例えば、GUI画面(例えば、Webブラウザを介したGUI操作)により、各テーブルのデータについて編集指示を受け付けるようにしてもよいし、所定の形式のコマンド(例えば、SQL文等基づいたデータベース操作コマンド)により編集指示を受け付けるようにしてもよい。また、データ更新部201では、上述の編集指示により、局データ管理テーブル202a又は被試験信号識別情報管理テーブル203aのデータ削除(各テーブルの行の削除)を行うことも可能である。
【0087】
また、データ更新部201では、装置状態情報が試験となっている接続装置管理情報について、更新識別番号を指定した一括編集をする処理も行うことが可能な構成としてもよい。例えば、データ更新部201では、保守用端末40(ユーザ)から指定された更新識別番号に該当する情報について、一括した削除や、信号処理条件情報の変更等(全て同じ内容の信号処理条件情報で良い場合)を行うことが可能な構成としてもよい。
【0088】
次に、信号処理装置10の信号処理部101が、接続通信装置30から信号を受信した場合の動作について図11のフローチャートを用いて説明する。以下では、例として、信号処理装置10が、接続通信装置30からSIP信号(例えば、INVITEメッセージ)を受信した場合の動作を説明する。
【0089】
信号処理装置10の信号送受信部102では、接続通信装置30からSIP信号が受信されると(S501)、当該SIP信号が信号処理部101に引き渡される(S502)。
【0090】
そして、接続通信装置30からのSIP信号が供給されると、SIP信号が信号処理部101は、データ管理装置20の被試験信号識別情報管理テーブル203aのデータを参照して(S503)、当該SIP信号が試験用信号であるのか否かを判定する(S504)。
【0091】
そして、信号処理部101により、当該SIP信号が、試験用信号であると確認された場合には、信号処理部101は、局データ管理テーブル202aから、装置状態が「試験」となっている接続装置管理情報を参照する(S505)。
【0092】
一方、信号処理部101により、当該SIP信号が、試験用信号でないと確認された場合には、信号処理部は、局データ管理テーブル202aから、装置状態が「運用」となっている接続装置管理情報を参照する(S509)。
【0093】
そして、信号処理部101は、参照した接続装置管理情報に基づいて、当該SIP信号を処理する(S506)。
【0094】
そして、信号処理部101は、上述のステップS506の処理に伴って生成されたSIP信号を、信号送受信部102に供給する(S507)。
【0095】
そして、信号送受信部102は、信号処理部101から供給されたSIP信号を、そのSIP信号の宛先に向けて送出する(S508)。
【0096】
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0097】
データ管理装置20では、局データ管理テーブル202aの更新処理において、複数の接続通信装置30に関する装置状態情報を、更新識別番号に基づいて管理されたグループごとに一括して更新(例えば、試験状態から運用状態への更新)することができる。
【0098】
例えば、図9(b)に示す例では、接続通信装置30−4、30−5が同じ更新グループ(更新識別番号:1001)となっていて、接続通信装置30−3は異なる更新グループ(更新識別番号:1000)となっている。したがって、データ管理装置20では、接続通信装置30−3、30−4、30−5について同じ時期(例えばYYYY年MM月1月)に試験を行ったとしても、実際に運用状態に移行する時期が更新グループごとに異なっていても、更新グループごとに試験状態から運用状態への移行を管理することが可能となる。例えば、接続通信装置30−4、30−5だけを同時期(例えばYYYY年MM年3月)に運用状態に移行させる際に、更新グループが異なる接続通信装置30−3を除外した設定が容易となる。
【0099】
このように、信号処理装置10(データ管理装置20)では、試験状態の接続通信装置をグループ単位で管理し、運用への移行時期が異なる接続通信装置30が混在していても、各種情報を容易に管理することができ、保守性を向上させることができる。
【0100】
また、信号処理装置10では、被試験信号識別情報管理テーブル203aに基づいて、受信した信号を試験用信号であるか否かを判断している。これにより、信号処理装置10では、運用状態の接続通信装置30と、試験状態の接続通信装置30が混在する環境でも、試験用の信号処理と運用の信号処理を分けて処理することが容易となる。
【0101】
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
【0102】
(B−1)上記の実施形態では、データ管理装置20は信号処理装置10自体に搭載されるものとして説明したが、データ管理装置20を配置する位置は限定されないものであり、信号処理装置10の外部に配置して通信により接続するようにしてもよい。
【0103】
また、上記の実施形態では通信システム1上に配置する信号処理装置10は1第となっているが、複数配置するようにしてもよい。その場合複数の信号処理装置10で、1つのデータ管理装置20から情報供給を受けるようにしてもよい。このように、信号処理装置10とデータ管理装置20とを別の装置として分離することで、より効率的に局データ等(局データ管理テーブル202aの情報等)の管理を行うことが可能となる。
【0104】
(B−2)上記の実施形態では、データ管理装置20は、テーブル形式で各情報を管理しているが、各情報を管理する方式は限定されないものであり、例えば、データベースの形式で管理するようにしてもよい。
【0105】
(B−3)上記の実施形態では、データ更新部201が各テーブルに対する情報を編集する処理(新規登録処理、変更処理、削除処理等)は、ユーザによる保守用端末40に対する手動操作のタイミングで行われるものとして説明したが、予めユーザから設定された時刻に、ユーザから設定された内容の編集を行うようにしてもよい。
【0106】
(B−4)上記の実施形態の信号処理装置10(信号処理部101)では、更新識別番号ごとに対応する試験シナリオを予め保持しておき、受信した信号から検出された信号識別情報から対応する接続通信装置30の更新識別番号を把握し(予め、各信号識別情報と各接続通信装置30の対応関係はリンクされているものとする)、把握した更新識別番号に対応する試験シナリオを利用して当該信号を処理するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0107】
1…通信システム、10…信号処理装置、101…信号処理部、102…信号送受信部、20…データ管理装置、201…データ更新部、202…局データ記憶部、202a…局データ管理テーブル、203…被試験信号識別情報記憶部、203a…被試験信号識別情報管理テーブル、30、30−1〜20−N…接続通信装置、40…保守用端末、2…ネットワーク。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置において、
それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、
上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段と
を有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
上記通信装置情報管理手段が通信装置情報に対応付けて管理する状態情報は、当該通信装置が試験状態であるか否かを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
上記通信装置情報管理手段で、試験状態と管理されている通信装置のそれぞれについて、当該通信装置の試験に用いられる試験用信号を識別するための試験信号識別情報を管理する試験信号識別情報管理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、
請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を用いて、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段を
有することを特徴とする信号処理装置。
【請求項5】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、
請求項3に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段と
上記試験信号識別情報管理手段で管理される試験信号識別情報と、通信装置から受信した信号の内容とを比較して、当該信号が、試験用信号であるか否かを判定する試験用信号判定とを有し、
上記信号処理手段は、上記試験用信号判定手段で、試験用信号と判定された信号については、試験用信号として処理する
ことを特徴とする信号処理装置。
【請求項6】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に搭載されたコンピュータを、
それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、
上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段と
して機能させることを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項7】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置に搭載されたコンピュータを、
請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段
として機能させること特徴とする信号処理プログラム。
【請求項1】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置において、
それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、
上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段と
を有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
上記通信装置情報管理手段が通信装置情報に対応付けて管理する状態情報は、当該通信装置が試験状態であるか否かを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
上記通信装置情報管理手段で、試験状態と管理されている通信装置のそれぞれについて、当該通信装置の試験に用いられる試験用信号を識別するための試験信号識別情報を管理する試験信号識別情報管理手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、
請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を用いて、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段を
有することを特徴とする信号処理装置。
【請求項5】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置において、
請求項3に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段と
上記試験信号識別情報管理手段で管理される試験信号識別情報と、通信装置から受信した信号の内容とを比較して、当該信号が、試験用信号であるか否かを判定する試験用信号判定とを有し、
上記信号処理手段は、上記試験用信号判定手段で、試験用信号と判定された信号については、試験用信号として処理する
ことを特徴とする信号処理装置。
【請求項6】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置が信号処理に用いるための情報を管理するデータ管理装置に搭載されたコンピュータを、
それぞれの通信装置に関する通信装置情報と、当該通信装置に係る状態を示す状態情報とを対応づけて管理し、さらに、通信装置情報を複数の管理グループに分けて管理する通信装置情報管理手段と、
上記通信装置情報管理手段が管理する通信装置情報に対応する状態情報について、管理グループ単位で更新処理を行うことが可能なデータ更新手段と
して機能させることを特徴とするデータ管理プログラム。
【請求項7】
通信装置から受信した信号を処理する信号処理装置に搭載されたコンピュータを、
請求項1又は2に記載のデータ管理装置で管理されている情報を利用して、通信装置から受信した信号を処理する信号処理手段
として機能させること特徴とする信号処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−115729(P2013−115729A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262259(P2011−262259)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
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