説明

データ記録再生装置およびデータライブラリ装置

【課題】1枚の光ディスクに複数のホストコンピュータ、あるいは複数の端末から同時に記録再生する。
【解決手段】ホストコンピュータとデータを入出力する複数のインタフェース手段と、前記記録媒体に信号を書き込み、前記記録媒体から信号を読み出す、複数の光ピックアップと、前記インタフェース手段から入力したデータを符号化して前記光ピックアップに出力し、前記光ピックアップから入力した信号からデータを復号して前記インタフェース手段に出力する、信号処理手段を備え、複数のホストコンピュータから同時にデータを入出力し、前記記録媒体に同時にデータを記録再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録再生装置およびデータライブラリ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開平5−205285号公報がある。この公報には、「光学的記録媒体6の少なくとも片面側に複数のヘッド12a,12bを備え、各ヘッド12a,12bに対応する外部のキー入力信号によって、情報の記録、情報の再生、及び情報の消去などから選択される情報処理の少なくとも1つについて、互いに独立に、かつ同時あるいは同時並行に複数のヘッドがアクセスすることが可能なことを特徴とするものである。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−205285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1では、互いに独立に、かつ同時あるいは同時並行に複数のヘッドがアクセスすることが可能な光情報処理装置システムが開示されている。しかし、特許文献1では、光学的記録媒体に情報の記録または再生を行うための準備処理については考慮されていないため、適切に情報の記録または再生を行うことが出来ない可能性がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、適切に情報の記録または再生を行うことが可能なデータ記録再生装置またはデータライブラリ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、例えば複数のヘッドを複数のインタフェースから独立に制御し、いずれか1つのヘッドを用いて記録媒体の媒体情報等を読み出すことで達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、適切に情報の記録または再生を行うことが可能なデータ記録再生装置またはデータライブラリ装置を提供することが出来る。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例のデータ記録再生装置の動作を説明するフローチャート。
【図3】第2の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図4】第2の実施例のデータ記録再生装置の動作を説明するフローチャート。
【図5】第3の実施例のデータライブラリ装置の構成を示すブロック図。
【図6】第3の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図7】第3の実施例のデータライブラリ装置の動作を説明するフローチャート。
【図8】第4の実施例のデータライブラリ装置の構成を示すブロック図。
【図9】第4の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図10】第4の実施例のデータライブラリ装置の動作を説明するフローチャート。
【図11】第4の実施例のデータライブラリ装置のメモリの内容を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明の第1の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。データ記録再生装置1は、2つのホストコンピュータを接続可能であり、ホストコンピュータAおよびBから入出力したデータを記録媒体に記録再生する。光ディスク2はデータ記録媒体、例えばBD−R(Blu−ray Disc Recordable)であるが、必ずしも光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスクやホログラム等の記録媒体であってもよく、ディスク形状でなくてもよい。
【0012】
データ記録再生装置の主装置11は、ホストコンピュータAに接続されており、ホストコンピュータAから入力したデータを光ディスク2に記録する。また、光ディスク2から再生したデータをホストコンピュータAに出力する。データ記録再生装置の従装置12は、ホストコンピュータBに接続されており、ホストコンピュータBから入力したデータを光ディスク2に記録する。また、光ディスク2から再生したデータをホストコンピュータBに出力する。
【0013】
光ピックアップ3、13は、光ディスク2から信号を再生して増幅回路4、14に送る。また、信号処理回路5、15から送られた変調信号を光ディスク2に記録する。
【0014】
増幅回路4、14は、光ピックアップ3、13を介して光ディスク2から再生した信号を増幅して信号処理回路5、15に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路8、18に送る。増幅回路4、14は、例えば、AFE(Analog Front End)によって実装する。
【0015】
信号処理回路5、15は、入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路6、16に送る。また、インタフェース回路6、16から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップ3、13に送る。
【0016】
インタフェース回路6、16は、信号処理回路5、15から送られたデータをホストコンピュータA、Bに送る。また、ホストコンピュータA、Bから送られたデータを信号処理回路5、15に送る。インタフェース回路6、16は、例えばSATA(Serial Advanced Technology Attachment)その他の転送方式に準拠したデータ転送を行う。
【0017】
CPU(Central Processing Unit)7、17は、各回路を制御してデータ記録再生装置1の記録処理、再生処理の制御を行う。また、CPU7は、光ディスク2から識別情報、媒体情報や管理情報等、当該光ディスクの記録再生処理に必要な各種情報を読み出す。識別情報とは、例えば光ディスク内周のBCA(Burst Cutting Area)に記録されている製品番号やシリアル番号等である。媒体情報とは、例えば光ディスクの種類や層情報等である。管理情報とは、例えば光ディスクの記録管理情報、欠陥管理情報等である。更に、CPU7は、光ディスク2がデータ記録再生に適した速度で回転するように、スピンドルモータ10を制御する。なお、CPU7、17は、CPUでなくとも、任意の制御回路や、ASIC等の専用回路でもよい。
【0018】
サーボ回路8、18は、増幅回路4、14にて生成されたサーボ信号により光ピックアップ3、13を制御する。
【0019】
メモリ9はCPU7の制御プログラムやデータ記録再生装置の主装置11固有の各種設定値を記憶し、メモリ19はCPU17の制御プログラムやデータ記録再生装置の従装置12固有の各種設定値を記憶する。
【0020】
スピンドルモータ10は、CPU7に制御されて光ディスク2を回転させる。
【0021】
メモリ20は、光ディスク2の媒体情報や管理情報等、当該光ディスク固有の情報を記憶する。これらの情報は、当該光ディスクにデータを記録再生する上で、データ記録再生装置の主装置11と従装置12が共に必要とする情報である。
【0022】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。 データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ20に記憶する。
【0023】
増幅回路4、サーボ回路8の調整後、光ディスク2の管理情報等を読み出し、メモリ20に記憶する。CPU17は光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等をメモリ20から読み出すことができる。
【0024】
そして、ホストコンピュータAからデータ記録再生装置1にデータが送られると、データ記録再生装置の主装置11のインタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路5でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。
【0025】
また、ホストコンピュータBからデータ記録再生装置1にデータが送られると、データ記録再生装置の従装置12のインタフェース回路16でデータを受け取り、信号処理回路15でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ13に送り、光ディスク2に記録する。
【0026】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ20に記憶する。
【0027】
次に増幅回路4、サーボ回路8を調整し、光ディスク2の管理情報等を読み出し、メモリ20に記憶する。CPU17は光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等をメモリ20から読み出すことができる。
【0028】
そして、ホストコンピュータAからデータ記録再生装置1にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路5でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してホストコンピュータAにデータを送る。
【0029】
また、ホストコンピュータBからデータ記録再生装置1にデータが要求されると、光ピックアップ13を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路14で増幅し、信号処理回路15でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路16を介してホストコンピュータBにデータを送る。
【0030】
以上はホストコンピュータA、Bが共にデータを記録する例と、ホストコンピュータA、Bが共にデータを再生する例であるが、ホストコンピュータAがデータを記録し、ホストコンピュータBがデータを再生することもできる。また、ホストコンピュータBがデータを記録し、ホストコンピュータAがデータを再生することもできる。
【0031】
図2は、第1の実施例のデータ記録再生装置の動作を示すフローチャートである。ステップS201においてデータ記録再生装置に光ディスクが装着されたら、ステップS202においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクを回転させ、ステップS203において光ディスクから識別情報、媒体情報、管理情報等を読み出す。
【0032】
次にステップS204においてデータ記録再生装置の主装置がメモリに各種情報を書き込む。
【0033】
次にステップS205においてホストコンピュータAからデータ記録再生装置の主装置にデータ記録再生が要求されると、ステップS206において光ディスクにデータ記録再生処理を開始する。また、ステップS207においてホストコンピュータBからデータ記録再生装置の従装置にデータ記録再生が要求されると、ステップS208においてデータ記録再生装置の従装置がメモリから各種情報を読み出し、ステップS209において光ディスクにデータ記録再生処理を開始する。ホストコンピュータAとホストコンピュータBからのデータ記録再生要求には同時に応えることができる。
【0034】
ステップS210においてデータ記録再生処理が終了し、ステップS211において光ディスク排出が要求された場合は、ステップS212において光ディスクの管理情報を更新するかどうかを確認する。一般にデータ記録処理を行った場合は更新が必要であり、管理情報を更新する場合は、ステップS213においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクに管理情報を書き込む。
【0035】
次に、ステップS214において光ディスクを排出し、処理を終了する。
【0036】
以上の構成により本発明の第1の実施例では、2つのホストインタフェースを介して2つのホストコンピュータから同一の光ディスクに対して独立かつ適切にデータ記録再生を行うことができる。
【0037】
なお、2つのホストインタフェースに1つのホストコンピュータを接続してもよく、この場合は1つのホストコンピュータから2データ同時に記録再生を行うことができる。
【0038】
また、本実施例のデータ記録再生装置の主装置は、従来のデータ記録再生装置にメモリへのデータ書き込み手段を加えることで実現でき、従装置は、従来のデータ記録再生装置にメモリからのデータ読み出し手段を加え、スピンドルモータの制御を削除することで実現できる。
【実施例2】
【0039】
図3は、本発明の第2の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1と共通の回路については説明を省略する。データ記録再生装置30は、2つのホストコンピュータを接続可能であり、ホストコンピュータAおよびBから入出力したデータを記録媒体に記録再生する。
【0040】
データ記録再生装置の主装置31は、ホストコンピュータAに接続されており、ホストコンピュータAから入力したデータを光ディスク2に記録する。また、光ディスク2から再生したデータをホストコンピュータAに出力する。データ記録再生装置の従装置32は、ホストコンピュータBに接続されており、ホストコンピュータBから入力したデータを光ディスク2に記録する。また、光ディスク2から再生したデータをホストコンピュータBに出力する。
【0041】
光ピックアップ3、13は、光ディスク2から信号を再生して増幅回路4、14に送る。また、信号処理回路5、15から送られた変調信号を光ディスク2に記録する。
【0042】
増幅回路4、14は、光ピックアップ3、13を介して光ディスク2から再生した信号を増幅して信号処理回路35に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路8、18に送る。
【0043】
信号処理回路35は、入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路6、16に送る。また、インタフェース回路6、16から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップ3、13に送る。
【0044】
インタフェース回路6、16は、信号処理回路35から送られたデータをホストコンピュータA、Bに送る。また、ホストコンピュータA、Bから送られたデータを信号処理回路35に送る。
【0045】
CPU37は、各回路を制御してデータ記録再生装置30の記録処理、再生処理の制御を行う。また、光ディスク2から識別情報、媒体情報や管理情報等、当該光ディスクを記録再生する際に必要な各種情報を読み出す。また、光ディスク2がデータ記録再生に適した速度で回転するように、スピンドルモータ10を制御する。
【0046】
スピンドルモータ10は、CPU37に制御されて光ディスク2を回転させる。
【0047】
メモリ39はCPU37の制御プログラムやデータ記録再生装置の主装置11、従装置12固有の各種設定値、および光ディスク2の媒体情報や管理情報等、データ記録再生装置の主装置11と従装置12に共通する各種情報を記憶する。
【0048】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置30の動作を説明する。データ記録再生装置30に光ディスク2が装着されると、CPU37はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ39に記憶する。
【0049】
次に増幅回路4、サーボ回路8を調整し、光ディスク2の管理情報等を読み出し、メモリ39に記憶する。
【0050】
そして、ホストコンピュータAからデータ記録再生装置30にデータが送られると、データ記録再生装置の主装置31のインタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路35でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。
【0051】
また、ホストコンピュータBからデータ記録再生装置30にデータが送られると、データ記録再生装置の従装置32のインタフェース回路16でデータを受け取り、信号処理回路35でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ13に送り、光ディスク2に記録する。
【0052】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置30の動作を説明する。データ記録再生装置30に光ディスク2が装着されると、CPU37はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ39に記憶する。
【0053】
次に増幅回路4、サーボ回路8を調整し、光ディスク2の管理情報等を読み出し、メモリ39に記憶する。
【0054】
そして、ホストコンピュータAからデータ記録再生装置30にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路35でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してホストコンピュータAにデータを送る。
【0055】
また、ホストコンピュータBからデータ記録再生装置30にデータが要求されると、光ピックアップ13を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路14で増幅し、信号処理回路35でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路16を介してホストコンピュータBにデータを送る。
【0056】
以上はホストコンピュータA、Bが共にデータを記録する例と、ホストコンピュータA、Bが共にデータを再生する例であるが、ホストコンピュータAがデータを記録し、ホストコンピュータBがデータを再生することもできる。また、ホストコンピュータBがデータを記録し、ホストコンピュータAがデータを再生することもできる。
【0057】
図4は、第1の実施例のデータ記録再生装置の動作を示すフローチャートである。ステップS401においてデータ記録再生装置に光ディスクが装着されたら、ステップS402においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクを回転させ、ステップS403において光ディスクから識別情報、媒体情報、管理情報等を読み出す。
【0058】
次にステップS404においてデータ記録再生装置の主装置がメモリに各種情報を記録する。
【0059】
次にステップS405においてホストコンピュータAからデータ記録再生装置の主装置にデータ記録再生が要求されると、ステップS406において光ディスクにデータ記録再生処理を開始する。また、ステップS407においてホストコンピュータBからデータ記録再生装置の従装置にデータ記録再生が要求されると、ステップS408において光ディスクにデータ記録再生処理を開始する。ホストコンピュータAとホストコンピュータBからのデータ記録再生要求には同時に応えることができる。
【0060】
ステップS409においてデータ記録再生処理が終了し、ステップS410において光ディスク排出が要求された場合は、ステップS411において光ディスクの管理情報を更新するかどうかを確認する。管理情報を更新する場合は、ステップS412においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクに管理情報を書き込む。
【0061】
次に、ステップS413において光ディスクを排出し、処理を終了する。
【0062】
以上の構成により本発明の第2の実施例では、2つのホストインタフェースを介して2つのホストコンピュータから同一の光ディスクに対して独立かつ適切にデータ記録再生を行うことができる。
【0063】
なお、2つのホストインタフェースに1つのホストコンピュータを接続してもよく、この場合は1つのホストコンピュータから2データ同時に記録再生を行うことができる。
【0064】
更に、第2の実施例ではメモリとCPUを1つ持つ構成のため、第1の実施例よりも回路を共通化して装置の簡素化を図ることができる。
【実施例3】
【0065】
図5は、本発明の第3の実施例のデータライブラリ装置の構成を示すブロック図である。データライブラリ装置51は、ネットワーク54に接続された複数の端末53からサーバ55を介してハードディスク56に蓄積されたデータを光ディスク57に記録する。あるいは光ディスク57からデータを再生し、サーバ55を介してネットワーク54に接続された複数の端末53に送る。サーバ55は、ハードディスク56とデータライブラリ装置51を制御してデータを管理する。ハードディスク56は、サーバ55に制御されてデータの記録再生を行う。
【0066】
光ディスク57は、データライブラリ装置51に複数枚格納されており、光ディスク交換装置58により選択され、データ記録再生装置61、62、63、64に装着され、データが記録再生される。データ記録再生装置61、62、63、64は、ライブラリ装置制御回路52に制御されて、光ディスク57にデータを記録再生する。光ディスク交換装置58は、ライブラリ装置制御回路52に制御されて、データ記録再生装置61、62、63、64に装着する光ディスクを交換する。
【0067】
ライブラリ装置制御回路52は、サーバ55からの要求により、光ディスク交換装置58を制御して複数枚の光ディスク57から所望の光ディスクを選択し、データ記録再生装置61、62、63、64に装着する。
【0068】
なお、本実施例ではデータライブラリ装置にデータ記録再生装置を4台備えた例を示したが、特に4台に限るものではなく、何台でもよい。
【0069】
図6は第3の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1と共通の回路については説明を省略する。データ記録再生装置61は、ライブラリ装置制御回路に接続されており、ライブラリ装置制御回路から入出力したデータを記録媒体に記録再生する。
【0070】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置61の動作を説明する。 データ記録再生装置61に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報、媒体情報、管理情報等を読み出し、メモリ20に記憶する。CPU17は光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等をメモリ20から読み出すことができる。
【0071】
そして、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の主装置11にデータが送られると、インタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路5でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。
【0072】
また、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の従装置12にデータが送られると、インタフェース回路16でデータを受け取り、信号処理回路15でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ13に送り、光ディスク2に記録する。
【0073】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置51の動作を説明する。データ記録再生装置51に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ20に記憶する。
【0074】
次に増幅回路4、サーボ回路8を調整し、光ディスク2の管理情報等を読み出し、メモリ20に記憶する。CPU17は光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等をメモリ20から読み出すことができる。
【0075】
そして、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の主装置11にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路5でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してライブラリ装置制御回路にデータを送る。
【0076】
また、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の従装置12にデータが要求されると、光ピックアップ13を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路14で増幅し、信号処理回路15でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路16を介してライブラリ装置制御回路にデータを送る。
【0077】
以上はデータ記録再生装置の主装置と従装置で共にデータを記録する例と、主装置と従装置で共にデータを再生する例であるが、主装置でデータを記録し、従装置でデータを再生することもできる。また、従装置でデータを記録し、主装置でデータを再生することもできる。
【0078】
また、データ記録再生装置61について説明したが、データ記録再生装置62、63、64についても同様である。
【0079】
図7は第3の実施例のデータライブラリ装置の動作を示すフローチャートである。ステップS701においてサーバにデータの記録再生要求があった場合、ステップS702においてサーバはまず当該データがハードディスクに存在するかどうかを調べる。ハードディスクに存在する場合は、ステップS703においてハードディスクにデータ記録再生を行う。ハードディスクに存在しない場合は、ステップS704において光ディスクに存在するかどうかを調べる。光ディスクに存在しない場合は、ステップS703においてハードディスクにデータ記録再生を行う。光ディスクに存在する場合は、ステップS705において該当する光ディスクをデータ記録再生装置に装着する。
【0080】
次に、ステップS706においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクを回転させ、ステップS707において光ディスクから識別情報、媒体情報、管理情報等を読み出す。
【0081】
次にステップS708においてデータ記録再生装置の主装置がメモリに各種情報を書き込む。
【0082】
次にステップS712においてデータ記録再生装置の主装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行うが、ステップS709において当該光ディスクに対する別の端末からのデータ要求が確認された場合は、ステップS710においてデータ記録再生装置の従装置がメモリから各種情報を読み出し、ステップS711においてデータ記録再生装置の主装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行うと共にデータ記録再生装置の従装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行う。
【0083】
次にステップS713において光ディスクの管理情報を更新するかどうかを確認する。管理情報を更新する場合は、ステップS414においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクに管理情報を書き込む。
【0084】
次に、ステップS415において光ディスクを排出し、処理を終了する。
【0085】
以上の構成により本発明の第3の実施例では、2つのホストインタフェースを介して2つの端末から同一の光ディスクに対して独立かつ適切にデータ記録再生を行うことができる。
【実施例4】
【0086】
図8は、本発明の第4の実施例のデータライブラリ装置の構成を示すブロック図である。データライブラリ装置81は、ネットワーク54に接続された複数の端末53からサーバ55を介してハードディスク56に蓄積されたデータを光ディスク57に記録する。あるいは光ディスク57からデータを再生し、サーバ55を介してネットワーク54に接続された複数の端末53に送る。サーバ55は、ハードディスク56とデータライブラリ装置81を制御してデータを管理する。ハードディスク56は、サーバ55に制御されてデータの記録再生を行う。
【0087】
光ディスク57は、データライブラリ装置81に複数枚格納されており、光ディスク交換装置58により選択され、データ記録再生装置91、92、93、94に装着され、データが記録再生される。データ記録再生装置91、92、93、94は、ライブラリ装置制御回路82に制御されて、光ディスク57にデータを記録再生する。光ディスク交換装置58は、ライブラリ装置制御回路82に制御されて、データ記録再生装置91、92、93、94に装着する光ディスクを交換する。
【0088】
ライブラリ装置制御回路82は、サーバ55からの要求により、光ディスク交換装置58を制御して複数枚の光ディスク57から所望の光ディスクを選択し、データ記録再生装置91、92、93、94に装着する。また、データ記録再生装置91、92、93、94から送られた識別情報と媒体情報や管理情報等をメモリ83に送る。
【0089】
メモリ83は、データ記録再生装置91、92、93、94の各データ記録再生装置の主装置から送られた識別情報と媒体情報や管理情報等、各データ記録再生装置91、92、93、94に共通する各種情報を記憶する。
【0090】
なお、本実施例ではデータライブラリ装置にデータ記録再生装置を4台備えた例を示したが、特に4台に限るものではなく、何台でもよい。
【0091】
図9は第4の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1と共通の回路については説明を省略する。データ記録再生装置91は、ライブラリ装置制御回路に接続されており、ライブラリ装置制御回路から入出力したデータを記録媒体に記録再生する。
【0092】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置91の動作を説明する。 データ記録再生装置91に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報と媒体情報を読み出し、メモリ20に記憶する。
【0093】
次に増幅回路4、サーボ回路8を調整し、光ディスク2の管理情報等を読み出し、ライブラリ装置制御回路に送る。ライブラリ装置制御回路に送られた情報はメモリに記憶される。CPU17はライブラリ装置制御回路を介して、メモリから光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等を読み出すことができる。
【0094】
そして、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の主装置11にデータが送られると、インタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路5でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。
【0095】
また、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の従装置12にデータが送られると、インタフェース回路16でデータを受け取り、信号処理回路15でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ13に送り、光ディスク2に記録する。
【0096】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置91の動作を説明する。データ記録再生装置91に光ディスク2が装着されると、CPU7はスピンドルモータ10を介して光ディスク2を回転させ、光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2の識別情報、媒体情報、管理情報等を読み出し、メモリ20に記憶する。CPU17は光ディスク2の識別情報と媒体情報、管理情報等を、ライブラリ装置制御回路を介してメモリから読み出すことができる。
【0097】
そして、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の主装置11にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路5でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してライブラリ装置制御回路にデータを送る。
【0098】
また、ライブラリ装置制御回路からデータ記録再生装置の従装置12にデータが要求されると、光ピックアップ13を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路14で増幅し、信号処理回路15でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路16を介してライブラリ装置制御回路にデータを送る。
【0099】
なお、データ記録再生装置91について説明したが、データ記録再生装置92、93、94についても同様である。
【0100】
図10は第3の実施例のデータライブラリ装置の動作を示すフローチャートである。ステップS1001においてサーバにデータの記録再生要求があった場合、ステップS1002においてサーバはまず当該データがハードディスクに存在するかどうかを調べる。ハードディスクに存在する場合は、ステップS1003においてハードディスクにデータ記録再生を行う。ハードディスクに存在しない場合は、ステップS1004において光ディスクに存在するかどうかを調べる。光ディスクに存在しない場合は、ステップS1003においてハードディスクにデータ記録再生を行う。光ディスクに存在する場合は、ステップS1005において該当する光ディスクをデータ記録再生装置に装着する。
【0101】
次に、ステップS1006においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクを回転させ、ステップS1007において光ディスクから識別情報を読み出す。
【0102】
次にステップS1008においてメモリに当該識別情報に対応する情報があるかどうかを確認し、情報がある場合はステップS1009においてデータ記録再生装置の主装置がライブラリ装置制御回路を介してメモリから読み出す。情報がない場合はステップS1010においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクから読み出し、ステップS1011においてライブラリ装置制御回路を介してメモリに書き込む。
【0103】
次にステップS1015においてデータ記録再生装置の主装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行うが、ステップS1012において当該光ディスクに対する別の端末からのデータ要求が確認された場合は、ステップS1013においてデータ記録再生装置の従装置がライブラリ装置制御回路を介してメモリから各種情報を読み出し、ステップS1014においてデータ記録再生装置の主装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行うと共にデータ記録再生装置の従装置により光ディスクにデータ記録再生処理を行う。
【0104】
データ記録再生処理が終了したらステップS1016において光ディスクの管理情報を更新するかどうかを確認する。管理情報を更新する場合は、ステップS1017においてデータ記録再生装置の主装置が光ディスクとメモリに管理情報を書き込む。
【0105】
次に、ステップS1018において光ディスクを排出し、処理を終了する。
【0106】
図11は第4の実施例のデータライブラリ装置のメモリに書き込まれた各種情報の例を示した表である。
【0107】
各光ディスクから読み出した媒体情報と管理情報を識別情報と共にメモリに書き込んでおき、光ディスクがデータ記録再生装置に装着された際に識別情報に対応する媒体情報と管理情報をメモリから読み出す。メモリに媒体情報と管理情報が書き込んであるため、当該情報を改めて光ディスクから読み出す必要はなく、光ディスクから読み出す時間を削減できる。
【0108】
なお、本実施例ではライブラリ装置制御回路と各データ記録再生装置をSATAとは別の信号線で接続して、光ディスク毎の各種情報を送る例を示したが、SATAを介して送ってもよい。
【0109】
また、本実施例では光ディスク毎の各種情報を、データライブラリ装置内のメモリに記録したが、メモリはどこにあってもよく、サーバにあってもよい。また、情報を保持できればメモリでなくてもよく、例えばサーバのハードディスクでもよい。
【0110】
また、本実施例ではメモリに記録した各ディスクの媒体情報とセットアップ情報を、各ディスクの識別情報により特定する例を示したが、一般にデータライブラリ装置は各ディスクのファイルシステムをハードディスクに記録しているため、このファイルシステムに対応させて媒体情報とセットアップ情報を特定してもよい。
【0111】
以上の構成により本発明の第4の実施例では、2つのホストインタフェースを介して2つの端末から同一の光ディスクに対して独立かつ適切にデータ記録再生を行うことができる。
【0112】
更に、第4の実施例では第3の実施例のように各データ記録再生装置がメモリを1つずつ持つ構成ではなく、各データ記録再生装置に共通でメモリを持つ構成のため、各データ記録再生装置間で情報を共有することができる。
【0113】
更に、メモリに光ディスク毎の各種情報を記憶しておくため、メモリに該当情報が存在する場合は、当該情報を改めて光ディスクから読み出す必要はなく、光ディスクから読み出す時間を削減できる。
【0114】
また、主装置と従装置の間で、情報を送受信できるような構成としてもよい。例えば、主装置が記録または再生処理中に、従装置が処理を開始し、従装置が処理をする前に、主装置の処理が終了した場合、主装置側で光ディスクの回転を止められない。この場合、従装置の処理が終了したときに、終了した旨の通知を主装置側に送信する。
【0115】
また、従装置が処理中に、主装置側で光ディスクの回転を止めてしまうと従装置側で処理を継続できない。このような場合に備え、従装置の処理が開始した旨の通知を主装置側に送信し、主装置側が、該通知を受けてから従装置の処理が終了した旨の通知を受信するまで、光ディスクの回転を継続する構成としてもよい。
【0116】
なお、このような主装置と従装置間の情報の送受信は、主装置と従装置間で直接行ってもよいし、主装置と従装置を制御するCPUや上位ホストを介して行ってもよい。
【0117】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0118】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
【0119】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0120】
また、本発明は光ディスクだけでなくハードディスク等にも適用することが出来る。また、本発明は片面に情報が記録されている、または記録可能なものだけなく、両面に情報が記録されている、または記録可能な両面ディスクにも適用することが出来る。この場合、ディスクの両面側にそれぞれヘッドを設ける構成とする。
【0121】
また、本発明は、ヘッドが2個の場合に限られず、例えば、ディスクの両面側にそれぞれヘッドを2個づつ設け、両面ディスクに対応できる構成としても構わない。
【符号の説明】
【0122】
1…データ記録再生装置
2…光ディスク
3、13…光ピックアップ
4、14…増幅回路
5、15…信号処理回路
6、16…インタフェース回路
7、17…CPU
8、18…サーボ回路
9、19、20…メモリ
10…スピンドルモータ
11…データ記録再生装置の主装置
12…データ記録再生装置の従装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体にデータを記録し、記録媒体からデータを再生する、データ記録再生装置において、
ホストコンピュータとデータを入出力する複数のインタフェース手段と、
前記記録媒体に信号を書き込み、前記記録媒体から信号を読み出す、複数の光ピックアップと、
前記インタフェース手段から入力したデータを符号化して前記光ピックアップに出力し、前記光ピックアップから入力した信号からデータを復号して前記インタフェース手段に出力する、信号処理手段を備え、
複数のホストコンピュータから同時にデータを入出力し、前記複数の光ピックアップの内1つの光ピックアップを用いて前記記録媒体から管理情報を読み出し、該読み出された管理情報を用いて、前記記録媒体に同時にデータを記録再生することを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ記録再生装置において、
ホストコンピュータから入力したデータを前記記録媒体に記録し、前記記録媒体から再生したデータをホストコンピュータに出力する主装置と、
前記ホストコンピュータとは別のホストコンピュータから入力したデータを前記記録媒体に記録し、前記記録媒体から再生したデータを前記別のホストコンピュータに出力する従装置と、
前記主装置からデータを書き込み、前記従装置からデータを読み出す記憶手段を備え、
前記主装置は前記光ピックアップと、前記インタフェース手段と、前記信号処理手段と、前記記録媒体を回転駆動する回転駆動手段を備え、
前記従装置は前記光ピックアップと、前記インタフェース手段と、前記信号処理手段を備え、
前記記録媒体が装着された際に、前記主装置は前記記録媒体の媒体情報を読み出して前記記憶手段に書き込み、前記従装置は前記記憶手段から読み出すことにより媒体情報を得て、
複数のホストコンピュータから同時にデータを入出力し、前記記録媒体に同時にデータを記録再生することを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項3】
複数枚の記録媒体にデータを記録・管理するデータライブラリ装置において、
前記記録媒体にデータを記録再生する複数台のデータ記録再生装置と、
前記複数台のデータ記録再生装置の記録媒体を交換する記録媒体交換手段を備え、
前記複数台のデータ記録再生装置は、サーバからデータを入力して前記記録媒体に記録し、前記記録媒体からデータを再生してサーバに接続された端末に出力する主装置と、
サーバからデータを入力して前記記録媒体に記録し、前記記録媒体からデータを再生してサーバに接続された前記端末とは別の端末に出力する従装置と、
前記主装置からデータを書き込み、前記従装置からデータを読み出す記憶手段を備え、
サーバからデータの記録再生が要求された場合は、前期記録媒体交換装置により該当する記録媒体を前記データ記録再生装置に装着し、
前記主装置は前記記録媒体から媒体情報を読み出して前記記憶手段に書き込み、前記従装置は前記記憶手段から媒体情報を読み出し、
前記サーバに接続された複数の端末から同時にデータを入出力し、前記記録媒体に同時にデータを記録再生することを特徴とするデータライブラリ装置。
【請求項4】
複数枚の記録媒体にデータを記録・管理するデータライブラリ装置において、
前記記録媒体にデータを記録再生する複数台のデータ記録再生装置と、
前記複数台のデータ記録再生装置の記録媒体を交換する記録媒体交換手段と、
前記複数の記録媒体の識別情報と媒体情報を記憶する記憶手段を備え、
前記複数台のデータ記録再生装置は、サーバからデータを入力して前記記録媒体に記録し、前記記録媒体からデータを再生してサーバに接続された端末に出力する主装置と、
サーバからデータを入力して前記記録媒体に記録し、前記記録媒体からデータを再生してサーバに接続された前記端末とは別の端末に出力する従装置を備え、
サーバからデータの記録再生が要求された場合は、前期記録媒体交換装置により該当する記録媒体を前記データ記録再生装置に装着し、
前記主装置は、前記記録媒体から識別情報を読み出し、前記識別情報に該当する媒体情報が前記記憶手段にある場合は、前記記憶手段から前記媒体情報を読み出し、
前記識別情報に該当する媒体情報が前記記憶手段にない場合は、前記記録媒体から前記媒体情報を読み出し、前記記憶手段に書き込み、
前記従装置は、前記記録媒体から前記媒体情報を読み出し、
前記サーバに接続された複数の端末から同時にデータを入出力し、前記記録媒体に同時にデータを記録再生することを特徴とするデータライブラリ装置。
【請求項5】
記録媒体にデータを記録及び/または再生する、データ記録再生装置であって、
データを入出力する第1のインタフェース部と、
前記記録媒体に、前記第1のインタフェース部を介して入力されたデータを記録、及び/または前記記録媒体に記録されたデータを再生する第1のピックアップと、
データを入出力する第2のインタフェース部と、
前記記録媒体に、前記第2のインタフェース部を介して入力されたデータを記録、及び/または前記記録媒体に記録されたデータを再生する第2のピックアップと、を備え、
前記第1のピックアップと前記第2のピックアップのいずれか一方を用いて、前記記録媒体から媒体情報が再生され、該再生された媒体情報に基づいて、前記1のピックアップ及び前記第2にピックアップによる、前記記録媒体へのデータの記録及び/または前記記録媒体からデータの再生が行われることを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項6】
請求項5に記載のデータ記録再生装置であって、
前記第1のピックアップを用いて、前記記録媒体から媒体情報が再生された場合、該再生された媒体情報を記憶する記憶部を備え、
前記記憶部に記憶された媒体情報が読み出され、該読み出された媒体情報に基づいて、前記第2にピックアップによる、前記記録媒体へのデータの記録及び/または前記記録媒体からデータの再生が行われることを特徴とするデータ記録再生装置。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ記録再生装置であって、
前記第1のピックアップと前記第1のインタフェース部を含む第1の装置と、
前記第2のピックアップと前記第2のインタフェース部を含む第2の装置と、を備えることをデータ記録再生装置。
【請求項8】
請求項7に記載のデータ記録再生装置であって、
前記記録媒体の回転制御は前記第1の装置で行われることを特徴とするデータ記録再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−77346(P2013−77346A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216002(P2011−216002)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】