データ記録方法、データ再生方法、データ記録装置及びデータ再生装置
【課題】データの信頼性と容量効率と使い勝手を向上させる。
【解決手段】データ記録再生装置では、第1の誤り訂正符号による誤り訂正にて誤り訂正不能が発生した場合は、第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を向上させることができる。さらに、ファイル単位で第2の誤り訂正符号を付与することでファイル単位の記録と再生と消去を実現し、容量効率と使い勝手を向上させることができる。
【解決手段】データ記録再生装置では、第1の誤り訂正符号による誤り訂正にて誤り訂正不能が発生した場合は、第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を向上させることができる。さらに、ファイル単位で第2の誤り訂正符号を付与することでファイル単位の記録と再生と消去を実現し、容量効率と使い勝手を向上させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録装置及びデータ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2010−218590号公報がある。この公報には「通常のデータクラスタと同じ構造を持ったパリティを追加で付加し、付加した位置はディフェクト管理と同様の形式で示すので、従来の装置との高い互換性を保ったまま、データの信頼性を向上できる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−218590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、「cluster単位でパリティを付加して信頼性を確保したフォーマットで記録される光ディスクの記録再生装置において、clusterのフォーマットを維持したままパリティを追加することができ、従来のcluster単位でパリティを付加して信頼性を確保したフォーマットに従って記録再生を行う装置に、少ない追加で信頼性の向上を図ることができる」という仕組みが記載されているが、信頼性の向上を図るためには記録再生装置に回路追加を必要とする。
【0005】
そこで、本発明は、新たな回路の追加を必要とせずに、第2の誤り訂正符号を付加し、誤り訂正を行うことができるデータ記録再生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、例えば特許請求の範囲記載の発明により達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、データの信頼性を向上させることができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例の信号処理回路の構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例のデータ記録処理手順を示すフローチャート。
【図4】第1の実施例のデータ再生処理手順を示すフローチャート。
【図5】第1の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図6】第1の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図7】第2の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図8】第3の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図9】第4の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図10】第5の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図11】第6の実施例のデータの配置を示す図
【図12】第7の実施例のデータの配置を示す図
【図13】第8の実施例のデータの配置を示す図
【図14】第9の実施例のデータの配置を示す図
【図15】第10の実施例のデータの配置を示す図
【図16】第11の実施例のデータの配置を示す図
【図17】第12の実施例のデータの配置を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明の第1の実施例であるデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。1はデータ記録再生装置であり、ホストコンピュータから入力したデータを記録媒体に記録する。また、記録媒体から再生したデータをホストコンピュータに出力する。2はデータ記録媒体、例えばBD−R(Blu−ray Disc Recordable)である。なお、以下の説明においては、光ディスク2として説明する。データ記録媒体は、必ずしも光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスクやホログラム等の記録媒体であってもよい。
【0012】
3は光ピックアップであり、サーボ回路8に制御されて光ディスク2から信号を読み出して増幅回路4に送る。また、信号処理回路5から送られた変調信号を光ディスク2に記録する。
【0013】
4は増幅回路であり、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した再生信号を増幅して信号処理回路5に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路8に送る。増幅回路4は、例えば、AFE(Analog Front End)によって実装する。
【0014】
5は信号処理回路であり、入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路6に送る。また、インタフェース回路6から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップ3に送る。
【0015】
6はインタフェース回路であり、信号処理回路5から送られたデータをホストコンピュータに送る。また、ホストコンピュータから送られたデータを信号処理回路5に送る。インタフェース回路6は、例えばSATA(Serial Advanced Technology Attachment)その他の転送方式に準拠したデータ転送を行う。
【0016】
7はCPU(Central Processing Unit)であり、データ記録再生装置1の記録処理、再生処理の制御を行う。なお、CPUでなくとも、任意の制御回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を用いてもよい。
【0017】
8はサーボ回路であり、増幅回路4にて生成されたサーボ信号とCPU7からの指示により光ピックアップ3を制御する。
【0018】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。 データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7は光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2のセットアップ処理を行う。
【0019】
そして、ホストコンピュータからデータ記録再生装置1にデータが送られると、インタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路5でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。信号処理回路5で付加する誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成される第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成される第2の誤り訂正符号である。
【0020】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7は光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2のセットアップ処理を行う。
【0021】
そして、ホストコンピュータからデータ記録再生装置1にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路5でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してホストコンピュータにデータを送る。信号処理回路5で誤り訂正を行う際の誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成された第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成された第2の誤り訂正符号である。まず、第1の誤り訂正符号により誤り訂正を行い、訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。
【0022】
図2は、信号処理回路5の構成を示すブロック図である。5は信号処理回路であり、増幅回路から送られた入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路に送る。また、インタフェース回路から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップに送る。
【0023】
21は復調回路であり、入力信号を1−7PP復調してデインタリーブ回路22に送る。22はデインタリーブ回路であり、復調回路21から送られたデータのインタリーブを解き、メモリ23に書き込む。23はメモリであり、誤り訂正用メモリ、誤り訂正符号付加用メモリ、およびバッファメモリとして使用する。メモリ23は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)によって実装する。
【0024】
24は誤り訂正および誤り訂正符号付加回路であり、メモリ23からデータを読み出して誤り訂正を行いメモリ23に書き込み、訂正不能が発生した場合はCPUに通知する。また、メモリ23からデータを読み出して誤り訂正符号を生成し、メモリ23に書き込む。
【0025】
25はデスクランブル回路であり、誤り訂正が完了したデータのスクランブルを解いてインタフェース回路に送る。
【0026】
26はスクランブル回路であり、インタフェース回路から送られたデータにスクランブルを施しメモリ23に書き込む。
【0027】
27はインタリーブ回路であり、メモリ23から読み出したデータにインタリーブを施し、変調回路28に送る。
【0028】
28は変調回路であり、インタリーブ回路27から送られたデータを1―7PP変調して光ピックアップに送る。
【0029】
29はデータコピー回路であり、CPUの指示によりメモリ23のデータをコピーし、メモリ23内の別の領域にペーストする。これにより、メモリ23の或る領域のデータを或る順番でコピーし、メモリ23内の別の領域に別の順番に並び替えてペーストすることができる。例えば、第2の誤り訂正系列を第1の誤り訂正系列に並び替えることにより、同一の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路を使って、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号を生成することができる。また、第2の誤り訂正系列を第1の誤り訂正系列に並び替えることにより、同一の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路を使って、第1の誤り訂正符号による誤り訂正と第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
【0030】
次に、光ディスクにデータを記録する場合にインタフェース回路から送られたデータに対する信号処理回路5の動作を説明する。インタフェース回路から送られたデータはスクランブル回路26でスクランブルを施し、メモリ23に書き込む。
【0031】
そして、メモリ23に書き込まれたデータに誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24で誤り訂正符号を付加する。付加する誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成される第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成される第2の誤り訂正符号である。まず、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第1の誤り訂正符号を生成してメモリ23に書き込む。次に、第2の誤り訂正系列でメモリ23から順にデータをコピーし、メモリ23内の別領域に第1の誤り訂正系列に並び替えてペーストする。そして、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、誤り訂正符号を生成してメモリ23に書き込む。この時に生成された誤り訂正符号は第2の誤り訂正系列で生成されたことになり、第2の誤り訂正符号である。更に、生成された第2の誤り訂正符号に対して誤り訂正符号を生成して付加する。
【0032】
そして、インタリーブ回路27でインタリーブを施し、変調回路28で1―7PP変調して光ピックアップに送る。
【0033】
次に、光ディスクからデータを再生する場合に増幅回路からの入力信号に対する信号処理回路5の動作を説明する。増幅回路からの入力信号は復調回路21でデータ復調し、デインタリーブ回路22でインタリーブを解き、メモリ23に書き込む。
【0034】
そして、誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24でメモリ23に書き込まれたデータの誤り訂正を行う。まず、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第1の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。訂正不能が発生しない場合は、デスクランブル回路25でスクランブルを解き、インタフェース回路6にデータを送る。
【0035】
訂正不能が発生した場合はCPUに通知し、CPUの指示によりデータコピー回路29が第2の誤り訂正系列でメモリ23から順にデータをコピーし、メモリ23内の別領域に第1の誤り訂正系列に並び替えてペーストする。そして、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第2の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。次に、誤り訂正されたデータをデータコピー回路29によりコピーし、元のデータ位置にペーストする。そして、デスクランブル回路25でスクランブルを解き、インタフェース回路6にデータを送る。
【0036】
図3は第1の実施例のデータ記録再生装置の誤り訂正符号付加処理手順を示すフローチャートであり、図4は誤り訂正処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
BD−Rではホストコンピュータから入力されたユーザーデータは2048バイト単位のセクタに分割された後、4バイトのエラー検出符号が付加され、32のセクタを集めた上、216row×304columnのマトリクスに配置された上で、216バイトごとに32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、248row×304columnの構成にされる。これがクラスタであり、BIS(Burst Indicator Subcode)で示される位置情報により32バイトまでの消失訂正が可能である。
【0038】
これに対して、図3、図4では224バイトごとに32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、256row×304columnの構成をクラスタとした例を示している。
【0039】
図3ではこのような構造をとっているクラスタを複数(ここでは7クラスタ)集めて、これに訂正符号だけの1クラスタを付加する手順を示す。
【0040】
まずステップS301において第1の誤り訂正系列で誤り訂正符号を生成してメモリ上に付加する。これが第1の誤り訂正符号であり、誤り訂正符号付加は7クラスタ分行う。
【0041】
次にステップS302において第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、メモリ上の別領域1に第1の誤り訂正系列順にペーストする。これを304列分行う。
【0042】
次にステップS303において誤り訂正符号を32バイト×304個生成し、ステップS304においてこれをコピーし、メモリ上の別領域2にペーストする。これが第2の誤り訂正符号であり、ステップS302〜S304を7回繰り返すと7クラスタ分の誤り訂正符号付加が行われたことになるため、ステップS305で7回終了と判定されるとステップS306に進む。
【0043】
ステップS306ではメモリ上の別領域2にペーストされた第2の誤り訂正符号に対して第1の誤り訂正符号を生成する。これを304列分行うと1クラスタサイズの第2誤り訂正符号クラスタが完成する。
【0044】
次にステップS307において第1の誤り訂正を付加したデータクラスタ7つに第2誤り訂正符号クラスタ1つを加えた計8クラスタを光ディスクに記録する。
【0045】
なお、図3ではまず7クラスタに対する第1の誤り訂正符号を生成し、次に第2の誤り訂正符号を生成して、次に第2の誤り訂正符号に対する第1の誤り訂正符号を生成する例を示したが、まず7クラスタに対する第2の誤り訂正符号を生成し、次に7クラスタに対する第1の誤り訂正符号を生成し、次に第2の誤り訂正符号に対する第1の誤り訂正符号を生成してもよい。
【0046】
図4では図3の処理手順にて光ディスクに記録されたデータを再生する手順を示す。
【0047】
まずステップS401において光ディスクから7つのデータクラスタを再生し、S402において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。
【0048】
次にステップS403において訂正不能が発生したかどうかを判定する。訂正不能が発生していない場合は処理を終了し、訂正不能が発生した場合はステップS404において第2誤り訂正符号クラスタを再生し、ステップS405において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。
【0049】
次にステップS406において訂正不能が発生したかどうかを判定する。訂正不能が発生した場合は、ステップS407においてホストコンピュータにデータエラーを通知して処理を終了する。訂正不能が発生していない場合は、ステップS408において7つのデータクラスタから第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、メモリ上の別領域1に第1の誤り訂正系列順にペーストする。これを304列分行う。
【0050】
次にステップS409において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。ステップS408において第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、第1の誤り訂正系列順にペーストしているので、第2の誤り訂正系列で誤り訂正を行ったことになる。
【0051】
次にステップS410において誤り訂正したデータをコピーし、データクラスタにペーストする。これを304列分行う。なお、誤り訂正が不要な列があった場合は、その列についてはデータのコピーペーストはしなくても良い。ステップS408〜S410を7回繰り返すと7クラスタ分の誤り訂正符号が行われたことになるため、ステップS411で7回終了と判定されると処理を終了する。
【0052】
図5は本発明の第1の実施例であるデータ記録再生装置にて光ディスクに記録するデータのクラスタ構造を示す図である。第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列を形成し、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0053】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×7=224バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0054】
また、256バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタには第1の誤り訂正符号を付加する。
【0055】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0056】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0057】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0058】
なお、図5では第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としたが、図6のように斜め方向の系列としても良い。この場合、図6の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、ユーザデータ中に含まれる誤りデータの位置が図5とは異なるが、ユーザデータ中に含まれるデータ誤りは図5と同じ32バイトであり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0059】
以上の構成により本発明の第1の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0060】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【実施例2】
【0061】
図7は本発明の第2の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0062】
第1の誤り訂正系列には36バイト×6=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、第2の誤り訂正系列には36バイト×6=216バイト毎に36バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され例であり、各々最大32バイトと最大36バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0063】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ6つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタには第1の誤り訂正符号を付加する。
【0064】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0065】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは36バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0066】
第1の実施例と異なり第2誤り訂正系列は誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一ではないため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことはできないが、第2誤り訂正符号クラスタ1つに対するデータクラスタ数は6つまたは7つに限定されない。このため、データクラスタ数を6つまたは7つより自由に増やすことができる。また、光ディスクの内外周等でデータクラスタ数を変えることができる。
【0067】
以上の構成により本発明の第2の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0068】
更に、第1の実施例に比べて第2誤り訂正符号クラスタ1つに対するデータクラスタ数を自由に増やすことができる。また、光ディスクの内外周等でデータクラスタ数を変えることができる。
【実施例3】
【0069】
図8は本発明の第3の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0070】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0071】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0072】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の斜め方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0073】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0074】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bおよび第2誤り訂正系列Cの例では、いずれもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0075】
ただし、第2誤り訂正系列Cの例では第2誤り訂正符号クラスタにおける第2誤り訂正符号が24バイトしかないため、この24バイトを含むクラスタを第2誤り訂正符号クラスタ1とし、更に第2誤り訂正符号クラスタ2を設け、不足する8バイトを記録する。
【0076】
データクラスタ27×7つに対して第2誤り訂正符号クラスタ2が1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタ1および第2誤り訂正符号クラスタ2には第1の誤り訂正符号を付加する。
【0077】
以上の構成により本発明の第3の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0078】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0079】
更に、第2の誤り訂正符号のバイト数が不足する系列がある場合でも、不足分を別のクラスタに記録することにより、誤り訂正を行うことができる。
【実施例4】
【0080】
図9は本発明の第4の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0081】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0082】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0083】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の斜め方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0084】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bおよび第2誤り訂正系列Cの例では、いずれもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0085】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0086】
ただし、第2誤り訂正系列Cの例では第2誤り訂正符号クラスタにおける第2誤り訂正符号が24バイトしかないため、不足する8バイトはコントロールデータ領域に記録する。例えばBD−Rのコントロールデータ領域は1クラスタあたり576バイトである。第2誤り訂正符号クラスタに収まらない第2誤り訂正符号は304×8バイトであり、304バイトずつ各クラスタに分散して記録することができる。
【0087】
以上の構成により本発明の第4の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0088】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0089】
更に、第2の誤り訂正符号のバイト数が不足する系列がある場合でも、コントロールデータ領域に記録することにより、誤り訂正を行うことができる。
【0090】
更に、第3の実施例のように新たなクラスタを設けることなく、誤り訂正を行うことができる。
【実施例5】
【0091】
図10は本発明の第5の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0092】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0093】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ6つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0094】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0095】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0096】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0097】
第2誤り訂正系列Aの例では、第1誤り訂正系列とデータに対する誤り訂正符号のバイト数を同一とするためにダミーデータを24バイト挿入している。ダミーデータは例えば00h、FFhで良い。
【0098】
第2誤り訂正系列Bの例では、第1誤り訂正系列とデータ及び誤り訂正符号のバイト数を同一とするためにダミーデータを72バイト挿入している。この例では第2誤り訂正符号が24バイトとなるが、記録時には32バイト生成し、24バイトのみ光ディスクに記録する。再生時には光ディスクから24バイト再生し、足りない8バイトはデータ誤りと同じ処理を適用する。この系列ではデータ誤りは24バイトであるため、この8バイトをデータ誤りと同じ処理とすることで、合計32バイトのデータ誤りを訂正することができる。
【0099】
以上の構成により本発明の第5の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0100】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0101】
更に、第3の実施例のように新たなクラスタを設けることなく、第4の実施例のようにコントロールデータ領域に記録することなく、誤り訂正を行うことができる。
【実施例6】
【0102】
第6の実施例の装置の構成と処理手順は、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図11は第6の実施例のデータ配置を示した図である。
【0103】
本実施例の光ディスクは、ユーザデータ領域のアドレス長を10等分にした、アドレス長a×bである、複数のデータゾーンに均等に分割される。1101は、データゾーンの一つである。
【0104】
光ディスク内のデータゾーンの内1つは、第2誤り訂正符号クラスタを記録するための、第2誤り訂正符号ゾーンで、アドレス最後尾の1102が第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0105】
実施例3では、図8の様にデータクラスタ1からデータクラスタ7と第2誤り訂正符号クラスタで、第2誤り訂正系列を構成したが、本実施例では、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、前記データクラスタ1からデータクラスタ7の代わりに、第2誤り訂正符号ゾーン以外の各データゾーンから、1つずつデータクラスタを抽出して、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0106】
1103〜1110は、第2誤り訂正系列を形成するデータクラスタであり、1111は第2誤り訂正系列の誤り訂正符号クラスタである。誤り訂正符号のクラスタ1111は、クラスタ1103〜1110から、生成される。
【0107】
本実施例を採ることで、第2誤り訂正系列を形成するクラスタ1103〜1111が、光ディスクのユーザデータ領域に離散的に配置されて、例えばデータゾーン1101内の第1の誤り訂正が不能となるバーストエラーが発生しても、他のデータゾーンのデータが第1の誤り訂正で再生可能であれば、第2の誤り訂正により、正しくデータが再生可能となる。
【0108】
なお、本実施例の第1誤り訂正符号と第2誤り訂正符号は、リードソロモン符号に限るものではなく、例えば、単一パリティ検出符号でもよい。
【0109】
また、本実施例の第1誤り訂正符号と第2誤り訂正符号を生成するものは、信号処理回路5内の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24に限るものではなく、例えば、CPU上で動作するソフトウェアによって生成してもよい。
【0110】
また、本実施例の光ディスク分割は、10等分に限定するものではない。
【0111】
また、図11では、誤り訂正符号ゾーン1102を、ユーザデータ領域のアドレスの最後尾に配置しているが、データゾーンの何れに配置してもよい。
【0112】
以上の構成により本発明の第6の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例7】
【0113】
第7の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図12は第7の実施例のデータ配置を示した図である。
【0114】
本実施例の光ディスクは、ユーザデータ領域のアドレス長に対して、任意のアドレス長c、d、e、fの、4つのパーティションに分割される。1213はパーティションの一つである。
【0115】
更に、各パーティションは、複数のデータゾーンに分割され、パーティション1213は、アドレス長cを10等分にした、アドレス長a×b’のデータゾーンに、均等に分割される。1201はデータを記録するデータゾーンの一つであり、1202は第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0116】
パーティション1213以外の、他のパーティションは、パーティション1213同様に、アドレス長dまたはeまたはfを10等分にした、アドレス長d/10またはe/10またはf/10データゾーンに、均等に分割される。
【0117】
本実施例では、各パーティションにおいて、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。そのため、パーティション毎に、第2の誤り訂正符号を生成できる。
【0118】
1203〜1211は、第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1212は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1212は、クラスタ1203〜1211から生成されて、第2誤り訂正符号ゾーン1202に記録される。
【0119】
本実施例を採ることで、パーティション毎に第2誤り訂正符号の生成が可能となり、パーティション単位で追記する際に、光ディスクに既記録のデータを読み出さずして、第2誤り訂正符号を生成でき、追加記録の利便性を確保できる。
【0120】
なお、本実施例のパーティションの分割は、10等分に限定するものでもなく、パーティション毎に異なる数に等分してもよい。
【0121】
また、本実施例の光ディスクは、4つのパーティションへ分割することに限定するものではない。
【0122】
以上の構成により本発明の第7の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【0123】
更に、パーティション単位で追記する際に、光ディスクに既記録のデータを読み出さずして、誤り訂正符号を生成でき、第6の実施例よりも追加記録の利便性を確保できる。
【実施例8】
【0124】
第8の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図13は第8の実施例のデータ配置を示した図である。
【0125】
1300〜1308は、ユーザデータを記録する光ディスクで、1309は第2誤り訂正符号クラスタが記録される、誤り訂正符号ディスクである。
【0126】
光ディスクは、1枚につき、1一つのデータゾーンを割り当てられる。そして最後の光ディスクを、誤り訂正符号ディスクとする。光ディスク1300〜1308と誤り訂正ディスク1309は、同じ容量のもので、同一のユーザデータ領域のアドレス長を有す。1310は、データゾーンの1つで、光ディスク1300に割り当てられる。
【0127】
1311は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0128】
本実施例では、データゾーンに対する第2誤り訂正系列の扱いが、第6の実施例と同様であり、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン以外の各データゾーンのデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正ゾーンに記録される。
【0129】
結果として、第2誤り訂正符号クラスタに割り当てられた、誤り訂正ディスク1309にのみ、第2誤り訂正符号クラスタが記録される。
【0130】
1312〜1320は、第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1321は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1321は、クラスタ1312〜1320から生成される。
【0131】
本実施例を採ることで、第2誤り訂正系列を構成するクラスタ1312〜1321が、それぞれ別の光ディスクに離散的に配置されるので、例えば一つの光ディスクのデータが失われたとしても、他の光ディスクのデータが第1の誤り訂正可能であれば、正しくデータが再生可能となる。
【0132】
なお、前述の説明において、最後尾の光ディスクを、誤り訂正符号ディスクとしたが、誤り訂正符号ディスクは、他の光ディスクでもよい。
【0133】
また、本実施例の光ディスク群は、同容量のものに限定するものではなく、異なる容量の光ディスクを含む、光ディスク群であっても、最小の容量の光ディスクの、ユーザデータ領域のアドレス長と等しい、アドレス長のデータゾーンを、各光ディスクに割り当ててもよい。
【0134】
以上の構成により本発明の第8の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを別の光ディスクに離散的に配置することにより、第6の実施例よりも更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例9】
【0135】
第9の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図14は第9の実施例のデータ配置を示した図である。
【0136】
図14の上部のグラフは、半径位置と光ディスクのアドレスの関係を示すグラフで、グラフの縦軸は半径位置を示し、横軸は光ディスクのアドレスを示す。
【0137】
本実施例の光ディスクは、第6の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第6の実施例と異なり、光ディスクは、半径位置が外周側にいくにつれて、アドレス長が大きくなる、10個のゾーンにより分割される。そして、図14に示す様に、5番目と6番目のゾーン、7番目と4番目のゾーン、3番目と8番目のゾーン、9番目と2番目のゾーン、1番目と10番目のゾーンの、それぞれのゾーンを合わせて、5つのデータゾーンとする。各データゾーンのアドレス長は、同じである。
【0138】
1401は、データゾーンの一つであり、ユーザデータ領域の最後尾のデータゾーン1402が、第2の誤り訂正符号ゾーンである。
【0139】
本実施例では、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正符号ゾーン以外の、各データゾーンから1つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0140】
1406〜1409は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1410は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1410は、データクラスタ1406〜1409から生成される。
【0141】
本実施例を採ることで、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長を、等分で分割したデータゾーンでは、光ディスクの外周にいくにつれて、データゾーンの半径距離が短くなる特徴を緩和して、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを、一定以上の半径距離間隔に配置可能となる。それにより、光ディスクの半径位置に因らずに、一定の半径距離の第1誤り訂正のバーストエラーに対して、第2誤り訂正符号で訂正可能となる。
【0142】
以上の構成により本発明の第9の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを一定以上の半径距離間隔に配置することにより、第6の実施例よりも更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例10】
【0143】
第10の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図15は第10の実施例のデータ配置を示した図である。
【0144】
本実施例の光ディスクは、第6の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第6の実施例と異なり、光ディスクはファイルシステムの管理領域を有する。
【0145】
1503と1512は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾に配置された、ファイルシステムの管理領域である。ファイルシステムは、例えばUDF(Universal Disk Format)である。
【0146】
管理領域1503と1512は、データをミラーリングするもので、どちらかのデータがあればファイルシステムが機能する。
【0147】
光ディスクは、管理領域1503と1512のアドレス長だけ、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長から減算したアドレス長を、8等分したアドレス長a×bのデータゾーンに、管理領域1503と1512を除いたユーザデータ領域が、均等に分割される。最後尾のデータゾーンの1502は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正ゾーンである。
【0148】
本実施例は、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン1502以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正クラスタは、第2誤り訂正ゾーン1502に記録される。
【0149】
1504〜1510は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1511は、第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタは、クラスタ1504〜1510から生成される。
【0150】
管理領域1503と1512は、第2誤り符号訂正ゾーン1502のアドレスに、ファイルを登録せずに、第2誤り符号訂正クラスタが記録された領域を、無効な領域として扱う。
【0151】
本実施例の光ディスクは、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、光ディスクに記録された、ファイルシステムによりデータの再生が可能となる。
【0152】
なお、本実施例の光ディスクの分割は、8等分に限定するものではない。
【0153】
また、本実施例の管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾の2ヵ所に設けることに限定するものではない。
【0154】
以上の構成により本発明の第10の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【0155】
更に、ミラーリングされた管理領域を第2誤り訂正系列から除外することにより、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、データの再生が可能となる。
【実施例11】
【0156】
第11の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図16は第11の実施例のデータ配置を示した図である。
【0157】
本実施例の光ディスクは、第10の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第10の実施例と異なり、光ディスクは、光ディスクのファイルシステムのアドレス長を、10等分にするアドレス長a×bの、データゾーンに分割される。また、ファイルシステムの管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭に記録される。
【0158】
光ディスクのユーザデータ領域の最後尾のデータゾーンの1602は、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0159】
本実施例では、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタから、第2誤り訂正系列を形成する。つまり、管理領域1603のデータを含む、第2誤り訂正ゾーン1602以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタにより、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0160】
1604〜1612は、各データゾーンの第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1613は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1613は、クラスタ1604〜1612から生成される。
【0161】
本実施例を採ることで、第10の実施例の様な、管理領域をミラーリング可能なファイルシステム以外の、ファイルシステムにおいて、管理領域を含むデータの誤り訂正能力を、第2誤り訂正符号により確保することが可能である。
【0162】
以上の構成により本発明の第11の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
更に、ミラーリングされていない管理領域を第2誤り訂正系列に含めることにより、ミラーリングされていない管理領域を含むデータの信頼性を高めることができる。
【実施例12】
【0163】
第12の実施例の装置の構成と処理手順は、第10の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図17は第12の実施例のデータ配置を示した図である。
【0164】
本実施例の光ディスクは、第10の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。さらに第10の実施例と同様に、光ディスクはファイルシステムの管理領域を有する。
【0165】
1703と1712は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾に配置された、ファイルシステムの管理領域である。ファイルシステムは、例えばUDF(Universal Disk Format)である。
【0166】
管理領域1703と1712は、データをミラーリングするもので、どちらかのデータがあればファイルシステムが機能する。
【0167】
光ディスクは、管理領域1703と1712のアドレス長だけ、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長から減算したアドレス長を、8等分したアドレス長a×bのデータゾーンに、管理領域1703と1712を除いたユーザデータ領域が、均等に分割される。最後尾のデータゾーンの1702は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正ゾーンである。
【0168】
本実施例は、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン1702以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正クラスタは、第2誤り訂正ゾーン1702に記録される。
【0169】
1704〜1710および1724〜1730は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1711および1731は、第2誤り訂正符号クラスタである。
【0170】
ここで、第2誤り訂正符号クラスタは、各データゾーンから抽出したデータクラスタを一つの単位とした複数のクラスタを用いて構成されるが、本実施例は、第2誤り訂正系列の記録終了点が当該単位未満であった場合を考慮している。図17において第2誤り訂正系列のデータクラスタ1724で記録が一旦終了していることを示している。
【0171】
第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正系列のデータクラスタ1704〜1710および1724〜1730から生成される。
【0172】
データクラスタ1704〜1710、1724には、ユーザデータを割り当て、データクラスタ1725〜1730には、ダミーデータを割り当てる。すなわち、第2誤り訂正符号クラスタを構成するためのデータ単位の整数倍となるようにダミーデータを割り当てる。第2誤り訂正符号クラスタ1731を生成するためには、データクラスタ1724と、データクラスタ1725〜1730を用いる。ここで、ダミーデータとは、例えば全ビットが0である固定値データや全ビットが1である固定データなどが考えられる。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0173】
管理領域1703と1712は、第2誤り符号訂正ゾーン1702のアドレスに、ファイルを登録せずに、第2誤り符号訂正クラスタが記録された領域を、無効な領域として扱う。
【0174】
さらに、管理領域1703と1712は、データクラスタ1704〜1710および1724に割り当てたユーザデータを1つのファイルとして扱い、かつ、ダミーデータを割り当てたデータクラスタ1725〜1730を無効な領域として扱う。ここで、無効な領域として扱うことは、例えばユーザが作成したファイルではないシステムファイルとして管理する方法や、ファイルとして管理するのではなく記録済み領域として管理する方法などが考えられる。
【0175】
なお、管理領域1703と1712は、データクラスタ1704〜1710を1つのファイルとし、データクラスタ1724を別の1つのファイルとして扱っても良い。
【0176】
以上の構成により本発明の第12の実施例では、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、光ディスクに記録された、ファイルシステムによりファイル単位のデータの再生が可能となるばかりでなく、ファイル単位のデータの消去が可能となる。
【0177】
さらに、第2の誤り訂正符号を扱う装置においても、ファイル単位のデータの消去を行う場合に第2誤り訂正符号を消去対象ファイルに限定することが可能となり、他のファイルの第2誤り訂正符号を再生成する処理を不要とし、処理速度を向上させることが可能となる。
【0178】
さらに、記録媒体として1度だけ記録可能な光ディスク(追記型光ディスク)を使用する場合には、新たな効果を発揮する。つまり、ファイルの追加やファイルの消去を行う際に、他のファイルデータの第2誤り訂正符号への影響がないため、他のファイルデータの第2誤り訂正符号を再生成し再書込みする必要がなく、第2誤り符号訂正ゾーンを消費することがないため、書替え用の交替領域の容量効率が向上する。
【0179】
なお、書き替え用の交替領域とは、1度だけ記録可能な光ディスクへの擬似的な上書きを行う場合に、上書きするデータを記録しておくための領域である。上書きされたデータと上書きするデータの関連付けは、例えば、上書きされたデータと上書きするデータのアドレスと領域長をリスト化して記録しておくディフェクトマネージメント機能を用いることで、実現が可能である。
【0180】
なお、本実施例の光ディスクの分割は、8等分に限定するものではない。
【0181】
また、本実施例の管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾の2ヵ所に設けることに限定するものではない。
【0182】
また、本実施例を第2の誤り訂正符号を扱う場合について説明したが、これに限られない。 なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0183】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
【0184】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0185】
1…データ記録再生装置
2…光ディスク
3…光ピックアップ
4…増幅回路
5…信号処理回路
6…インタフェース回路
7…CPU
8…サーボ回路
21…復調回路
22…デインタリーブ回路
23…メモリ
24…誤り訂正および誤り訂正符号付加回路
25…デスクランブル回路
26…スクランブル回路
27…インタリーブ回路
28…変調回路
29…データコピー回路
1101、1201、1310、1401、1501、1601…データゾーン
1102、1202、1311、1402…第2誤り訂正符号ゾーン
1103〜1111、1203〜1212、1312〜1321、1406〜1410、1504〜1511、1604〜1613…クラスタ
1213…パーティション
1300〜1308…光ディスク
1309…誤り訂正符号ディスク
1503、1512、1603…管理領域
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録装置及びデータ再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、特開2010−218590号公報がある。この公報には「通常のデータクラスタと同じ構造を持ったパリティを追加で付加し、付加した位置はディフェクト管理と同様の形式で示すので、従来の装置との高い互換性を保ったまま、データの信頼性を向上できる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−218590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1には、「cluster単位でパリティを付加して信頼性を確保したフォーマットで記録される光ディスクの記録再生装置において、clusterのフォーマットを維持したままパリティを追加することができ、従来のcluster単位でパリティを付加して信頼性を確保したフォーマットに従って記録再生を行う装置に、少ない追加で信頼性の向上を図ることができる」という仕組みが記載されているが、信頼性の向上を図るためには記録再生装置に回路追加を必要とする。
【0005】
そこで、本発明は、新たな回路の追加を必要とせずに、第2の誤り訂正符号を付加し、誤り訂正を行うことができるデータ記録再生装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、例えば特許請求の範囲記載の発明により達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、データの信頼性を向上させることができる。
【0008】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施例のデータ記録再生装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施例の信号処理回路の構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例のデータ記録処理手順を示すフローチャート。
【図4】第1の実施例のデータ再生処理手順を示すフローチャート。
【図5】第1の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図6】第1の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図7】第2の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図8】第3の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図9】第4の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図10】第5の実施例のデータのクラスタ構造を示す図。
【図11】第6の実施例のデータの配置を示す図
【図12】第7の実施例のデータの配置を示す図
【図13】第8の実施例のデータの配置を示す図
【図14】第9の実施例のデータの配置を示す図
【図15】第10の実施例のデータの配置を示す図
【図16】第11の実施例のデータの配置を示す図
【図17】第12の実施例のデータの配置を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は本発明の第1の実施例であるデータ記録再生装置の構成を示すブロック図である。1はデータ記録再生装置であり、ホストコンピュータから入力したデータを記録媒体に記録する。また、記録媒体から再生したデータをホストコンピュータに出力する。2はデータ記録媒体、例えばBD−R(Blu−ray Disc Recordable)である。なお、以下の説明においては、光ディスク2として説明する。データ記録媒体は、必ずしも光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスクやホログラム等の記録媒体であってもよい。
【0012】
3は光ピックアップであり、サーボ回路8に制御されて光ディスク2から信号を読み出して増幅回路4に送る。また、信号処理回路5から送られた変調信号を光ディスク2に記録する。
【0013】
4は増幅回路であり、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した再生信号を増幅して信号処理回路5に送る。また、サーボ信号を生成してサーボ回路8に送る。増幅回路4は、例えば、AFE(Analog Front End)によって実装する。
【0014】
5は信号処理回路であり、入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路6に送る。また、インタフェース回路6から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップ3に送る。
【0015】
6はインタフェース回路であり、信号処理回路5から送られたデータをホストコンピュータに送る。また、ホストコンピュータから送られたデータを信号処理回路5に送る。インタフェース回路6は、例えばSATA(Serial Advanced Technology Attachment)その他の転送方式に準拠したデータ転送を行う。
【0016】
7はCPU(Central Processing Unit)であり、データ記録再生装置1の記録処理、再生処理の制御を行う。なお、CPUでなくとも、任意の制御回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を用いてもよい。
【0017】
8はサーボ回路であり、増幅回路4にて生成されたサーボ信号とCPU7からの指示により光ピックアップ3を制御する。
【0018】
次に、光ディスク2にデータを記録する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。 データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7は光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2のセットアップ処理を行う。
【0019】
そして、ホストコンピュータからデータ記録再生装置1にデータが送られると、インタフェース回路6でデータを受け取り、信号処理回路5でスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、データ変調して光ピックアップ3に送り、光ディスク2に記録する。信号処理回路5で付加する誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成される第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成される第2の誤り訂正符号である。
【0020】
次に、光ディスク2からデータを再生する場合のデータ記録再生装置1の動作を説明する。データ記録再生装置1に光ディスク2が装着されると、CPU7は光ピックアップ3、増幅回路4、サーボ回路8を介して光ディスク2のセットアップ処理を行う。
【0021】
そして、ホストコンピュータからデータ記録再生装置1にデータが要求されると、光ピックアップ3を介して光ディスク2から読み出した信号を増幅回路4で増幅し、信号処理回路5でデータ復調し、インタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解き、インタフェース回路6を介してホストコンピュータにデータを送る。信号処理回路5で誤り訂正を行う際の誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成された第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成された第2の誤り訂正符号である。まず、第1の誤り訂正符号により誤り訂正を行い、訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。
【0022】
図2は、信号処理回路5の構成を示すブロック図である。5は信号処理回路であり、増幅回路から送られた入力信号を復調してインタリーブを解き、誤り訂正を行い、スクランブルを解いたデータをインタフェース回路に送る。また、インタフェース回路から送られたデータにスクランブルを施し、誤り訂正符号を付加し、インタリーブを施し、変調して光ピックアップに送る。
【0023】
21は復調回路であり、入力信号を1−7PP復調してデインタリーブ回路22に送る。22はデインタリーブ回路であり、復調回路21から送られたデータのインタリーブを解き、メモリ23に書き込む。23はメモリであり、誤り訂正用メモリ、誤り訂正符号付加用メモリ、およびバッファメモリとして使用する。メモリ23は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)によって実装する。
【0024】
24は誤り訂正および誤り訂正符号付加回路であり、メモリ23からデータを読み出して誤り訂正を行いメモリ23に書き込み、訂正不能が発生した場合はCPUに通知する。また、メモリ23からデータを読み出して誤り訂正符号を生成し、メモリ23に書き込む。
【0025】
25はデスクランブル回路であり、誤り訂正が完了したデータのスクランブルを解いてインタフェース回路に送る。
【0026】
26はスクランブル回路であり、インタフェース回路から送られたデータにスクランブルを施しメモリ23に書き込む。
【0027】
27はインタリーブ回路であり、メモリ23から読み出したデータにインタリーブを施し、変調回路28に送る。
【0028】
28は変調回路であり、インタリーブ回路27から送られたデータを1―7PP変調して光ピックアップに送る。
【0029】
29はデータコピー回路であり、CPUの指示によりメモリ23のデータをコピーし、メモリ23内の別の領域にペーストする。これにより、メモリ23の或る領域のデータを或る順番でコピーし、メモリ23内の別の領域に別の順番に並び替えてペーストすることができる。例えば、第2の誤り訂正系列を第1の誤り訂正系列に並び替えることにより、同一の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路を使って、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号を生成することができる。また、第2の誤り訂正系列を第1の誤り訂正系列に並び替えることにより、同一の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路を使って、第1の誤り訂正符号による誤り訂正と第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことができる。
【0030】
次に、光ディスクにデータを記録する場合にインタフェース回路から送られたデータに対する信号処理回路5の動作を説明する。インタフェース回路から送られたデータはスクランブル回路26でスクランブルを施し、メモリ23に書き込む。
【0031】
そして、メモリ23に書き込まれたデータに誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24で誤り訂正符号を付加する。付加する誤り訂正符号は、第1の誤り訂正系列で生成される第1の誤り訂正符号と、第2の誤り訂正系列で生成される第2の誤り訂正符号である。まず、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第1の誤り訂正符号を生成してメモリ23に書き込む。次に、第2の誤り訂正系列でメモリ23から順にデータをコピーし、メモリ23内の別領域に第1の誤り訂正系列に並び替えてペーストする。そして、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、誤り訂正符号を生成してメモリ23に書き込む。この時に生成された誤り訂正符号は第2の誤り訂正系列で生成されたことになり、第2の誤り訂正符号である。更に、生成された第2の誤り訂正符号に対して誤り訂正符号を生成して付加する。
【0032】
そして、インタリーブ回路27でインタリーブを施し、変調回路28で1―7PP変調して光ピックアップに送る。
【0033】
次に、光ディスクからデータを再生する場合に増幅回路からの入力信号に対する信号処理回路5の動作を説明する。増幅回路からの入力信号は復調回路21でデータ復調し、デインタリーブ回路22でインタリーブを解き、メモリ23に書き込む。
【0034】
そして、誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24でメモリ23に書き込まれたデータの誤り訂正を行う。まず、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第1の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。訂正不能が発生しない場合は、デスクランブル回路25でスクランブルを解き、インタフェース回路6にデータを送る。
【0035】
訂正不能が発生した場合はCPUに通知し、CPUの指示によりデータコピー回路29が第2の誤り訂正系列でメモリ23から順にデータをコピーし、メモリ23内の別領域に第1の誤り訂正系列に並び替えてペーストする。そして、第1の誤り訂正系列でメモリ23からデータを読み出し、第2の誤り訂正符号により誤り訂正を行う。次に、誤り訂正されたデータをデータコピー回路29によりコピーし、元のデータ位置にペーストする。そして、デスクランブル回路25でスクランブルを解き、インタフェース回路6にデータを送る。
【0036】
図3は第1の実施例のデータ記録再生装置の誤り訂正符号付加処理手順を示すフローチャートであり、図4は誤り訂正処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
BD−Rではホストコンピュータから入力されたユーザーデータは2048バイト単位のセクタに分割された後、4バイトのエラー検出符号が付加され、32のセクタを集めた上、216row×304columnのマトリクスに配置された上で、216バイトごとに32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、248row×304columnの構成にされる。これがクラスタであり、BIS(Burst Indicator Subcode)で示される位置情報により32バイトまでの消失訂正が可能である。
【0038】
これに対して、図3、図4では224バイトごとに32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、256row×304columnの構成をクラスタとした例を示している。
【0039】
図3ではこのような構造をとっているクラスタを複数(ここでは7クラスタ)集めて、これに訂正符号だけの1クラスタを付加する手順を示す。
【0040】
まずステップS301において第1の誤り訂正系列で誤り訂正符号を生成してメモリ上に付加する。これが第1の誤り訂正符号であり、誤り訂正符号付加は7クラスタ分行う。
【0041】
次にステップS302において第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、メモリ上の別領域1に第1の誤り訂正系列順にペーストする。これを304列分行う。
【0042】
次にステップS303において誤り訂正符号を32バイト×304個生成し、ステップS304においてこれをコピーし、メモリ上の別領域2にペーストする。これが第2の誤り訂正符号であり、ステップS302〜S304を7回繰り返すと7クラスタ分の誤り訂正符号付加が行われたことになるため、ステップS305で7回終了と判定されるとステップS306に進む。
【0043】
ステップS306ではメモリ上の別領域2にペーストされた第2の誤り訂正符号に対して第1の誤り訂正符号を生成する。これを304列分行うと1クラスタサイズの第2誤り訂正符号クラスタが完成する。
【0044】
次にステップS307において第1の誤り訂正を付加したデータクラスタ7つに第2誤り訂正符号クラスタ1つを加えた計8クラスタを光ディスクに記録する。
【0045】
なお、図3ではまず7クラスタに対する第1の誤り訂正符号を生成し、次に第2の誤り訂正符号を生成して、次に第2の誤り訂正符号に対する第1の誤り訂正符号を生成する例を示したが、まず7クラスタに対する第2の誤り訂正符号を生成し、次に7クラスタに対する第1の誤り訂正符号を生成し、次に第2の誤り訂正符号に対する第1の誤り訂正符号を生成してもよい。
【0046】
図4では図3の処理手順にて光ディスクに記録されたデータを再生する手順を示す。
【0047】
まずステップS401において光ディスクから7つのデータクラスタを再生し、S402において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。
【0048】
次にステップS403において訂正不能が発生したかどうかを判定する。訂正不能が発生していない場合は処理を終了し、訂正不能が発生した場合はステップS404において第2誤り訂正符号クラスタを再生し、ステップS405において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。
【0049】
次にステップS406において訂正不能が発生したかどうかを判定する。訂正不能が発生した場合は、ステップS407においてホストコンピュータにデータエラーを通知して処理を終了する。訂正不能が発生していない場合は、ステップS408において7つのデータクラスタから第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、メモリ上の別領域1に第1の誤り訂正系列順にペーストする。これを304列分行う。
【0050】
次にステップS409において第1の誤り訂正系列で誤り訂正を行う。ステップS408において第2の誤り訂正系列順にデータをコピーし、第1の誤り訂正系列順にペーストしているので、第2の誤り訂正系列で誤り訂正を行ったことになる。
【0051】
次にステップS410において誤り訂正したデータをコピーし、データクラスタにペーストする。これを304列分行う。なお、誤り訂正が不要な列があった場合は、その列についてはデータのコピーペーストはしなくても良い。ステップS408〜S410を7回繰り返すと7クラスタ分の誤り訂正符号が行われたことになるため、ステップS411で7回終了と判定されると処理を終了する。
【0052】
図5は本発明の第1の実施例であるデータ記録再生装置にて光ディスクに記録するデータのクラスタ構造を示す図である。第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列を形成し、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0053】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×7=224バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0054】
また、256バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタには第1の誤り訂正符号を付加する。
【0055】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0056】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0057】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0058】
なお、図5では第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としたが、図6のように斜め方向の系列としても良い。この場合、図6の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、ユーザデータ中に含まれる誤りデータの位置が図5とは異なるが、ユーザデータ中に含まれるデータ誤りは図5と同じ32バイトであり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0059】
以上の構成により本発明の第1の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0060】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【実施例2】
【0061】
図7は本発明の第2の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0062】
第1の誤り訂正系列には36バイト×6=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され、第2の誤り訂正系列には36バイト×6=216バイト毎に36バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加され例であり、各々最大32バイトと最大36バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0063】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ6つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタには第1の誤り訂正符号を付加する。
【0064】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0065】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは36バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0066】
第1の実施例と異なり第2誤り訂正系列は誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一ではないため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことはできないが、第2誤り訂正符号クラスタ1つに対するデータクラスタ数は6つまたは7つに限定されない。このため、データクラスタ数を6つまたは7つより自由に増やすことができる。また、光ディスクの内外周等でデータクラスタ数を変えることができる。
【0067】
以上の構成により本発明の第2の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0068】
更に、第1の実施例に比べて第2誤り訂正符号クラスタ1つに対するデータクラスタ数を自由に増やすことができる。また、光ディスクの内外周等でデータクラスタ数を変えることができる。
【実施例3】
【0069】
図8は本発明の第3の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0070】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0071】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0072】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の斜め方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0073】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0074】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bおよび第2誤り訂正系列Cの例では、いずれもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0075】
ただし、第2誤り訂正系列Cの例では第2誤り訂正符号クラスタにおける第2誤り訂正符号が24バイトしかないため、この24バイトを含むクラスタを第2誤り訂正符号クラスタ1とし、更に第2誤り訂正符号クラスタ2を設け、不足する8バイトを記録する。
【0076】
データクラスタ27×7つに対して第2誤り訂正符号クラスタ2が1つ記録される。なお、第2誤り訂正符号クラスタ1および第2誤り訂正符号クラスタ2には第1の誤り訂正符号を付加する。
【0077】
以上の構成により本発明の第3の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0078】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0079】
更に、第2の誤り訂正符号のバイト数が不足する系列がある場合でも、不足分を別のクラスタに記録することにより、誤り訂正を行うことができる。
【実施例4】
【0080】
図9は本発明の第4の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0081】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0082】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ7つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0083】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の斜め方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0084】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bおよび第2誤り訂正系列Cの例では、いずれもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0085】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0086】
ただし、第2誤り訂正系列Cの例では第2誤り訂正符号クラスタにおける第2誤り訂正符号が24バイトしかないため、不足する8バイトはコントロールデータ領域に記録する。例えばBD−Rのコントロールデータ領域は1クラスタあたり576バイトである。第2誤り訂正符号クラスタに収まらない第2誤り訂正符号は304×8バイトであり、304バイトずつ各クラスタに分散して記録することができる。
【0087】
以上の構成により本発明の第4の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0088】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0089】
更に、第2の誤り訂正符号のバイト数が不足する系列がある場合でも、コントロールデータ領域に記録することにより、誤り訂正を行うことができる。
【0090】
更に、第3の実施例のように新たなクラスタを設けることなく、誤り訂正を行うことができる。
【実施例5】
【0091】
図10は本発明の第5の実施例のデータのクラスタ構造を示す図である。第1の実施例と同様に、第1の誤り訂正符号と第2の誤り訂正符号により第1誤り訂正系列と第2誤り訂正系列が形成され、第1の誤り訂正系列により誤りを訂正できない場合には第2の誤り訂正系列により誤りを訂正することができる。
【0092】
2つの誤り訂正系列共に32バイト×6+24バイト=216バイト毎に32バイトのリードソロモンコードで生成される誤り訂正符号が付加される例であり、各々最大32バイトまでの誤りを訂正することができる。
【0093】
また、248バイト×304の構成をクラスタとした例であり、データを記録するクラスタをデータクラスタとし、第2の誤り訂正符号を記録するクラスタを第2誤り訂正符号クラスタとする。データクラスタ6つに対して第2誤り訂正符号クラスタが1つ記録される。
【0094】
第1誤り訂正系列は図の横方向の系列であり、第2誤り訂正系列は図の縦方向の系列としているため、例えばデータクラスタ5において第1誤り訂正系列での誤り訂正で訂正不能が発生した場合に、第2誤り訂正系列での誤り訂正で訂正することができる。
【0095】
また、第2誤り訂正系列はデータ及び誤り訂正符号のバイト数が第1誤り訂正系列と同一であるため、全く同一の回路で誤り訂正を行うことができる。
【0096】
図の第2誤り訂正系列Aと第2誤り訂正系列Bの例では、どちらもユーザデータ中に含まれるデータ誤りは32バイトとなり、第2の誤り訂正符号によりデータ誤りを訂正することができる。
【0097】
第2誤り訂正系列Aの例では、第1誤り訂正系列とデータに対する誤り訂正符号のバイト数を同一とするためにダミーデータを24バイト挿入している。ダミーデータは例えば00h、FFhで良い。
【0098】
第2誤り訂正系列Bの例では、第1誤り訂正系列とデータ及び誤り訂正符号のバイト数を同一とするためにダミーデータを72バイト挿入している。この例では第2誤り訂正符号が24バイトとなるが、記録時には32バイト生成し、24バイトのみ光ディスクに記録する。再生時には光ディスクから24バイト再生し、足りない8バイトはデータ誤りと同じ処理を適用する。この系列ではデータ誤りは24バイトであるため、この8バイトをデータ誤りと同じ処理とすることで、合計32バイトのデータ誤りを訂正することができる。
【0099】
以上の構成により本発明の第5の実施例では、データ記録時にデータに対して第1の誤り訂正符号を付加した後に第2の誤り訂正符号を付加し、データ再生時には、まず第1の誤り訂正符号による誤り訂正を行い、誤り訂正不能が発生した場合は第2の誤り訂正符号を読み出し、第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行う。第1の誤り訂正符号による誤り訂正が訂正不能になっても第2の誤り訂正符号による誤り訂正を行うことが可能なため、データの信頼性を高めることができる。
【0100】
更に、第2の誤り訂正符号による誤り訂正はデータの並び替えで行うため、データ記録再生装置に回路追加が不要である。
【0101】
更に、第3の実施例のように新たなクラスタを設けることなく、第4の実施例のようにコントロールデータ領域に記録することなく、誤り訂正を行うことができる。
【実施例6】
【0102】
第6の実施例の装置の構成と処理手順は、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図11は第6の実施例のデータ配置を示した図である。
【0103】
本実施例の光ディスクは、ユーザデータ領域のアドレス長を10等分にした、アドレス長a×bである、複数のデータゾーンに均等に分割される。1101は、データゾーンの一つである。
【0104】
光ディスク内のデータゾーンの内1つは、第2誤り訂正符号クラスタを記録するための、第2誤り訂正符号ゾーンで、アドレス最後尾の1102が第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0105】
実施例3では、図8の様にデータクラスタ1からデータクラスタ7と第2誤り訂正符号クラスタで、第2誤り訂正系列を構成したが、本実施例では、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、前記データクラスタ1からデータクラスタ7の代わりに、第2誤り訂正符号ゾーン以外の各データゾーンから、1つずつデータクラスタを抽出して、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0106】
1103〜1110は、第2誤り訂正系列を形成するデータクラスタであり、1111は第2誤り訂正系列の誤り訂正符号クラスタである。誤り訂正符号のクラスタ1111は、クラスタ1103〜1110から、生成される。
【0107】
本実施例を採ることで、第2誤り訂正系列を形成するクラスタ1103〜1111が、光ディスクのユーザデータ領域に離散的に配置されて、例えばデータゾーン1101内の第1の誤り訂正が不能となるバーストエラーが発生しても、他のデータゾーンのデータが第1の誤り訂正で再生可能であれば、第2の誤り訂正により、正しくデータが再生可能となる。
【0108】
なお、本実施例の第1誤り訂正符号と第2誤り訂正符号は、リードソロモン符号に限るものではなく、例えば、単一パリティ検出符号でもよい。
【0109】
また、本実施例の第1誤り訂正符号と第2誤り訂正符号を生成するものは、信号処理回路5内の誤り訂正および誤り訂正符号付加回路24に限るものではなく、例えば、CPU上で動作するソフトウェアによって生成してもよい。
【0110】
また、本実施例の光ディスク分割は、10等分に限定するものではない。
【0111】
また、図11では、誤り訂正符号ゾーン1102を、ユーザデータ領域のアドレスの最後尾に配置しているが、データゾーンの何れに配置してもよい。
【0112】
以上の構成により本発明の第6の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例7】
【0113】
第7の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図12は第7の実施例のデータ配置を示した図である。
【0114】
本実施例の光ディスクは、ユーザデータ領域のアドレス長に対して、任意のアドレス長c、d、e、fの、4つのパーティションに分割される。1213はパーティションの一つである。
【0115】
更に、各パーティションは、複数のデータゾーンに分割され、パーティション1213は、アドレス長cを10等分にした、アドレス長a×b’のデータゾーンに、均等に分割される。1201はデータを記録するデータゾーンの一つであり、1202は第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0116】
パーティション1213以外の、他のパーティションは、パーティション1213同様に、アドレス長dまたはeまたはfを10等分にした、アドレス長d/10またはe/10またはf/10データゾーンに、均等に分割される。
【0117】
本実施例では、各パーティションにおいて、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。そのため、パーティション毎に、第2の誤り訂正符号を生成できる。
【0118】
1203〜1211は、第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1212は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1212は、クラスタ1203〜1211から生成されて、第2誤り訂正符号ゾーン1202に記録される。
【0119】
本実施例を採ることで、パーティション毎に第2誤り訂正符号の生成が可能となり、パーティション単位で追記する際に、光ディスクに既記録のデータを読み出さずして、第2誤り訂正符号を生成でき、追加記録の利便性を確保できる。
【0120】
なお、本実施例のパーティションの分割は、10等分に限定するものでもなく、パーティション毎に異なる数に等分してもよい。
【0121】
また、本実施例の光ディスクは、4つのパーティションへ分割することに限定するものではない。
【0122】
以上の構成により本発明の第7の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【0123】
更に、パーティション単位で追記する際に、光ディスクに既記録のデータを読み出さずして、誤り訂正符号を生成でき、第6の実施例よりも追加記録の利便性を確保できる。
【実施例8】
【0124】
第8の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図13は第8の実施例のデータ配置を示した図である。
【0125】
1300〜1308は、ユーザデータを記録する光ディスクで、1309は第2誤り訂正符号クラスタが記録される、誤り訂正符号ディスクである。
【0126】
光ディスクは、1枚につき、1一つのデータゾーンを割り当てられる。そして最後の光ディスクを、誤り訂正符号ディスクとする。光ディスク1300〜1308と誤り訂正ディスク1309は、同じ容量のもので、同一のユーザデータ領域のアドレス長を有す。1310は、データゾーンの1つで、光ディスク1300に割り当てられる。
【0127】
1311は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0128】
本実施例では、データゾーンに対する第2誤り訂正系列の扱いが、第6の実施例と同様であり、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン以外の各データゾーンのデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正ゾーンに記録される。
【0129】
結果として、第2誤り訂正符号クラスタに割り当てられた、誤り訂正ディスク1309にのみ、第2誤り訂正符号クラスタが記録される。
【0130】
1312〜1320は、第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1321は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1321は、クラスタ1312〜1320から生成される。
【0131】
本実施例を採ることで、第2誤り訂正系列を構成するクラスタ1312〜1321が、それぞれ別の光ディスクに離散的に配置されるので、例えば一つの光ディスクのデータが失われたとしても、他の光ディスクのデータが第1の誤り訂正可能であれば、正しくデータが再生可能となる。
【0132】
なお、前述の説明において、最後尾の光ディスクを、誤り訂正符号ディスクとしたが、誤り訂正符号ディスクは、他の光ディスクでもよい。
【0133】
また、本実施例の光ディスク群は、同容量のものに限定するものではなく、異なる容量の光ディスクを含む、光ディスク群であっても、最小の容量の光ディスクの、ユーザデータ領域のアドレス長と等しい、アドレス長のデータゾーンを、各光ディスクに割り当ててもよい。
【0134】
以上の構成により本発明の第8の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを別の光ディスクに離散的に配置することにより、第6の実施例よりも更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例9】
【0135】
第9の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図14は第9の実施例のデータ配置を示した図である。
【0136】
図14の上部のグラフは、半径位置と光ディスクのアドレスの関係を示すグラフで、グラフの縦軸は半径位置を示し、横軸は光ディスクのアドレスを示す。
【0137】
本実施例の光ディスクは、第6の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第6の実施例と異なり、光ディスクは、半径位置が外周側にいくにつれて、アドレス長が大きくなる、10個のゾーンにより分割される。そして、図14に示す様に、5番目と6番目のゾーン、7番目と4番目のゾーン、3番目と8番目のゾーン、9番目と2番目のゾーン、1番目と10番目のゾーンの、それぞれのゾーンを合わせて、5つのデータゾーンとする。各データゾーンのアドレス長は、同じである。
【0138】
1401は、データゾーンの一つであり、ユーザデータ領域の最後尾のデータゾーン1402が、第2の誤り訂正符号ゾーンである。
【0139】
本実施例では、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正符号ゾーン以外の、各データゾーンから1つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0140】
1406〜1409は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1410は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1410は、データクラスタ1406〜1409から生成される。
【0141】
本実施例を採ることで、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長を、等分で分割したデータゾーンでは、光ディスクの外周にいくにつれて、データゾーンの半径距離が短くなる特徴を緩和して、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを、一定以上の半径距離間隔に配置可能となる。それにより、光ディスクの半径位置に因らずに、一定の半径距離の第1誤り訂正のバーストエラーに対して、第2誤り訂正符号で訂正可能となる。
【0142】
以上の構成により本発明の第9の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを一定以上の半径距離間隔に配置することにより、第6の実施例よりも更にデータの信頼性を高めることができる。
【実施例10】
【0143】
第10の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図15は第10の実施例のデータ配置を示した図である。
【0144】
本実施例の光ディスクは、第6の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第6の実施例と異なり、光ディスクはファイルシステムの管理領域を有する。
【0145】
1503と1512は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾に配置された、ファイルシステムの管理領域である。ファイルシステムは、例えばUDF(Universal Disk Format)である。
【0146】
管理領域1503と1512は、データをミラーリングするもので、どちらかのデータがあればファイルシステムが機能する。
【0147】
光ディスクは、管理領域1503と1512のアドレス長だけ、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長から減算したアドレス長を、8等分したアドレス長a×bのデータゾーンに、管理領域1503と1512を除いたユーザデータ領域が、均等に分割される。最後尾のデータゾーンの1502は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正ゾーンである。
【0148】
本実施例は、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン1502以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正クラスタは、第2誤り訂正ゾーン1502に記録される。
【0149】
1504〜1510は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1511は、第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタは、クラスタ1504〜1510から生成される。
【0150】
管理領域1503と1512は、第2誤り符号訂正ゾーン1502のアドレスに、ファイルを登録せずに、第2誤り符号訂正クラスタが記録された領域を、無効な領域として扱う。
【0151】
本実施例の光ディスクは、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、光ディスクに記録された、ファイルシステムによりデータの再生が可能となる。
【0152】
なお、本実施例の光ディスクの分割は、8等分に限定するものではない。
【0153】
また、本実施例の管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾の2ヵ所に設けることに限定するものではない。
【0154】
以上の構成により本発明の第10の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
【0155】
更に、ミラーリングされた管理領域を第2誤り訂正系列から除外することにより、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、データの再生が可能となる。
【実施例11】
【0156】
第11の実施例の装置の構成と処理手順は、第6の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図16は第11の実施例のデータ配置を示した図である。
【0157】
本実施例の光ディスクは、第10の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。ただし、第10の実施例と異なり、光ディスクは、光ディスクのファイルシステムのアドレス長を、10等分にするアドレス長a×bの、データゾーンに分割される。また、ファイルシステムの管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭に記録される。
【0158】
光ディスクのユーザデータ領域の最後尾のデータゾーンの1602は、第2誤り訂正符号ゾーンである。
【0159】
本実施例では、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタから、第2誤り訂正系列を形成する。つまり、管理領域1603のデータを含む、第2誤り訂正ゾーン1602以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタにより、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正符号ゾーンに記録される。
【0160】
1604〜1612は、各データゾーンの第2誤り訂正系列のデータクラスタであり、1613は第2誤り訂正符号クラスタである。第2誤り訂正符号クラスタ1613は、クラスタ1604〜1612から生成される。
【0161】
本実施例を採ることで、第10の実施例の様な、管理領域をミラーリング可能なファイルシステム以外の、ファイルシステムにおいて、管理領域を含むデータの誤り訂正能力を、第2誤り訂正符号により確保することが可能である。
【0162】
以上の構成により本発明の第11の実施例では、第2誤り訂正系列を形成するクラスタを離散的に配置することにより、第1の実施例よりもバーストエラーに強く、更にデータの信頼性を高めることができる。
更に、ミラーリングされていない管理領域を第2誤り訂正系列に含めることにより、ミラーリングされていない管理領域を含むデータの信頼性を高めることができる。
【実施例12】
【0163】
第12の実施例の装置の構成と処理手順は、第10の実施例と同様に、第3の実施例と同じであり、第2の誤り訂正系列のデータの配置のみ異なる。図17は第12の実施例のデータ配置を示した図である。
【0164】
本実施例の光ディスクは、第10の実施例と同様に、複数のデータゾーンに分割されて、第2の誤り訂正系列は、各データゾーンのクラスタから形成される。さらに第10の実施例と同様に、光ディスクはファイルシステムの管理領域を有する。
【0165】
1703と1712は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾に配置された、ファイルシステムの管理領域である。ファイルシステムは、例えばUDF(Universal Disk Format)である。
【0166】
管理領域1703と1712は、データをミラーリングするもので、どちらかのデータがあればファイルシステムが機能する。
【0167】
光ディスクは、管理領域1703と1712のアドレス長だけ、光ディスクのユーザデータ領域のアドレス長から減算したアドレス長を、8等分したアドレス長a×bのデータゾーンに、管理領域1703と1712を除いたユーザデータ領域が、均等に分割される。最後尾のデータゾーンの1702は、第2誤り訂正符号クラスタを記録する、第2誤り訂正ゾーンである。
【0168】
本実施例は、第6の実施例と同様に、各データゾーンのクラスタで、第2誤り訂正系列を構成する。つまり、第2誤り訂正ゾーン1702以外の、各データゾーンから一つずつ抽出したデータクラスタで、第2誤り訂正符号クラスタを生成して、第2誤り訂正クラスタは、第2誤り訂正ゾーン1702に記録される。
【0169】
1704〜1710および1724〜1730は、第2誤り訂正系列のデータクラスタで、1711および1731は、第2誤り訂正符号クラスタである。
【0170】
ここで、第2誤り訂正符号クラスタは、各データゾーンから抽出したデータクラスタを一つの単位とした複数のクラスタを用いて構成されるが、本実施例は、第2誤り訂正系列の記録終了点が当該単位未満であった場合を考慮している。図17において第2誤り訂正系列のデータクラスタ1724で記録が一旦終了していることを示している。
【0171】
第2誤り訂正符号クラスタは、第2誤り訂正系列のデータクラスタ1704〜1710および1724〜1730から生成される。
【0172】
データクラスタ1704〜1710、1724には、ユーザデータを割り当て、データクラスタ1725〜1730には、ダミーデータを割り当てる。すなわち、第2誤り訂正符号クラスタを構成するためのデータ単位の整数倍となるようにダミーデータを割り当てる。第2誤り訂正符号クラスタ1731を生成するためには、データクラスタ1724と、データクラスタ1725〜1730を用いる。ここで、ダミーデータとは、例えば全ビットが0である固定値データや全ビットが1である固定データなどが考えられる。但し、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0173】
管理領域1703と1712は、第2誤り符号訂正ゾーン1702のアドレスに、ファイルを登録せずに、第2誤り符号訂正クラスタが記録された領域を、無効な領域として扱う。
【0174】
さらに、管理領域1703と1712は、データクラスタ1704〜1710および1724に割り当てたユーザデータを1つのファイルとして扱い、かつ、ダミーデータを割り当てたデータクラスタ1725〜1730を無効な領域として扱う。ここで、無効な領域として扱うことは、例えばユーザが作成したファイルではないシステムファイルとして管理する方法や、ファイルとして管理するのではなく記録済み領域として管理する方法などが考えられる。
【0175】
なお、管理領域1703と1712は、データクラスタ1704〜1710を1つのファイルとし、データクラスタ1724を別の1つのファイルとして扱っても良い。
【0176】
以上の構成により本発明の第12の実施例では、第2の誤り訂正符号を扱わない装置においても、光ディスクに記録された、ファイルシステムによりファイル単位のデータの再生が可能となるばかりでなく、ファイル単位のデータの消去が可能となる。
【0177】
さらに、第2の誤り訂正符号を扱う装置においても、ファイル単位のデータの消去を行う場合に第2誤り訂正符号を消去対象ファイルに限定することが可能となり、他のファイルの第2誤り訂正符号を再生成する処理を不要とし、処理速度を向上させることが可能となる。
【0178】
さらに、記録媒体として1度だけ記録可能な光ディスク(追記型光ディスク)を使用する場合には、新たな効果を発揮する。つまり、ファイルの追加やファイルの消去を行う際に、他のファイルデータの第2誤り訂正符号への影響がないため、他のファイルデータの第2誤り訂正符号を再生成し再書込みする必要がなく、第2誤り符号訂正ゾーンを消費することがないため、書替え用の交替領域の容量効率が向上する。
【0179】
なお、書き替え用の交替領域とは、1度だけ記録可能な光ディスクへの擬似的な上書きを行う場合に、上書きするデータを記録しておくための領域である。上書きされたデータと上書きするデータの関連付けは、例えば、上書きされたデータと上書きするデータのアドレスと領域長をリスト化して記録しておくディフェクトマネージメント機能を用いることで、実現が可能である。
【0180】
なお、本実施例の光ディスクの分割は、8等分に限定するものではない。
【0181】
また、本実施例の管理領域は、光ディスクのユーザデータ領域の先頭と最後尾の2ヵ所に設けることに限定するものではない。
【0182】
また、本実施例を第2の誤り訂正符号を扱う場合について説明したが、これに限られない。 なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0183】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
【0184】
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0185】
1…データ記録再生装置
2…光ディスク
3…光ピックアップ
4…増幅回路
5…信号処理回路
6…インタフェース回路
7…CPU
8…サーボ回路
21…復調回路
22…デインタリーブ回路
23…メモリ
24…誤り訂正および誤り訂正符号付加回路
25…デスクランブル回路
26…スクランブル回路
27…インタリーブ回路
28…変調回路
29…データコピー回路
1101、1201、1310、1401、1501、1601…データゾーン
1102、1202、1311、1402…第2誤り訂正符号ゾーン
1103〜1111、1203〜1212、1312〜1321、1406〜1410、1504〜1511、1604〜1613…クラスタ
1213…パーティション
1300〜1308…光ディスク
1309…誤り訂正符号ディスク
1503、1512、1603…管理領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体にデータを記録する、データ記録装置において、
入力データを格納するメモリと、
前記メモリに格納されたデータに対して誤り訂正符号を生成する誤り訂正符号生成手段と、
前記生成された誤り訂正符号を前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体上の管理領域に管理データを記録し、前記記録媒体上のユーザデータ領域にユーザデータを記録するよう制御する制御手段と、を備え、
前記誤り訂正符号生成手段は、前記入力データに対して予め定められた単位で誤り訂正符号を生成して、誤り訂正符号クラスタを形成し、
前記記録手段は、前記記録媒体の前記ユーザデータ領域を、複数のゾーンに分割したとき、前記複数のゾーンの内、少なくとも1つのゾーンにまとめて、前記誤り訂正符号クラスタを前記記録媒体に記録し、
前記複数のゾーンの記録データサイズが等しくなるようにデータを記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項2】
請求項1のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記複数のゾーンの記録データサイズが等しくなるように、ダミーデータを付加して記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項3】
請求項2のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記ユーザデータ領域に前記誤り訂正符号クラスタを記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項4】
請求項1のデータ記録装置において、
前記複数のゾーンの記録データサイズが、前記予め定められた単位の整数倍になるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記誤り訂正符号クラスタを生成する前記予め定められた単位のデータクラスタが、1つのファイルデータとなるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載のデータ記録装置において、
前記ユーザデータの記録終了点が前記予め定められた単位未満であった場合、前記記録手段は、前記誤り訂正符号クラスタを生成する前記予め定められた単位のデータクラスタと前記予め定められた単位未満となったデータクラスタとが、1つのファイルデータとなるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載のデータ記録装置において、
新規ファイルを追加記録するときに、前記記録媒体上に記録済みの前記誤り訂正符号を変更しないことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項8】
請求項1から6のいずれかに記載のデータ記録装置において、
記録済みファイルを消去するときに、前記記録媒体上に記録済みの前記誤り訂正符号を変更しないことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項1】
記録媒体にデータを記録する、データ記録装置において、
入力データを格納するメモリと、
前記メモリに格納されたデータに対して誤り訂正符号を生成する誤り訂正符号生成手段と、
前記生成された誤り訂正符号を前記記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録媒体上の管理領域に管理データを記録し、前記記録媒体上のユーザデータ領域にユーザデータを記録するよう制御する制御手段と、を備え、
前記誤り訂正符号生成手段は、前記入力データに対して予め定められた単位で誤り訂正符号を生成して、誤り訂正符号クラスタを形成し、
前記記録手段は、前記記録媒体の前記ユーザデータ領域を、複数のゾーンに分割したとき、前記複数のゾーンの内、少なくとも1つのゾーンにまとめて、前記誤り訂正符号クラスタを前記記録媒体に記録し、
前記複数のゾーンの記録データサイズが等しくなるようにデータを記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項2】
請求項1のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記複数のゾーンの記録データサイズが等しくなるように、ダミーデータを付加して記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項3】
請求項2のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記ユーザデータ領域に前記誤り訂正符号クラスタを記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項4】
請求項1のデータ記録装置において、
前記複数のゾーンの記録データサイズが、前記予め定められた単位の整数倍になるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれかに記載のデータ記録装置において、
前記記録手段は、前記誤り訂正符号クラスタを生成する前記予め定められた単位のデータクラスタが、1つのファイルデータとなるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載のデータ記録装置において、
前記ユーザデータの記録終了点が前記予め定められた単位未満であった場合、前記記録手段は、前記誤り訂正符号クラスタを生成する前記予め定められた単位のデータクラスタと前記予め定められた単位未満となったデータクラスタとが、1つのファイルデータとなるように記録することを特徴とするデータ記録装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載のデータ記録装置において、
新規ファイルを追加記録するときに、前記記録媒体上に記録済みの前記誤り訂正符号を変更しないことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項8】
請求項1から6のいずれかに記載のデータ記録装置において、
記録済みファイルを消去するときに、前記記録媒体上に記録済みの前記誤り訂正符号を変更しないことを特徴とするデータ記録装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−77345(P2013−77345A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216001(P2011−216001)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】
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