説明

データ通信機器のドライバ管理方法並びにその通信機器

【課題】不必要な場合はゼロインストール機能を起動させず、且つ、ドライバ等を最新のものに更新する。
【解決手段】コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が、前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はSDメモリカード等の記録媒体を搭載したデータ通信機器のドライバインストール制御及び機能拡張に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、パーソナルコンピュータ(Personal computer)等の機器(以下、適宜「PC」と呼ぶ。)に何らかのデータ通信機器を接続する場合は、PCに予めそのデータ通信機器を制御するためのソフトウェアであるドライバをインストールしておく必要がある。
【0003】
この点、ドライバのインストール方法は多様であるが、例えば、予めPCにインストールされていたり、ドライバをデータ通信機器のメーカからインターネットを介してダウンロードした後、インストールしたり、データ通信機器に付属の記録媒体(例えばCD−ROM)からドライバを読み込んでインストールしたりする。何れの場合においてもデータ通信機器を接続する前に予めインストールしておく必要がある点では共通である。
【0004】
一方、ユーザの利便性を考慮して、予めインストールしておくという手間を省くことが可能なデータ通信機器が存在する。
【0005】
例えば、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したタイプのデータ通信機器で、ドライバや接続用ソフト(接続用ツールともいう。)を収録したCD−ROMを必要とせず、PCに挿すだけですぐに使えるようにする機能(以下、適宜「ゼロインストール機能」と呼ぶ。)を有した様々なデータ通信機器が現在存在している。
【0006】
このようなゼロインストール機能を有する機器に関連する技術が特許文献1に記載されている。
【0007】
特許文献1に記載されているUSBメモリに格納されたデバイス制御プログラムのインストール方法は、バージョンアップあるいは再インストールの際、デバイスに設定されている設定情報(フォントデータ、保存されているジョブやその履歴データ)等が消去され初期化されていたため、インストール終了後に、ユーザやサービスマンが手動でデバイスの再設定を行う手間が必要であった、という問題を解決するためのものである。具体的には、USBメモリに格納されたデバイス制御プログラムのインストールに先立って、デバイスの設定情報をデバイスから取得しておき、インストール終了後に、取得しておいた設定情報をデバイスに再度設定することで設定の復元が可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−83595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら上述したようなゼロインストール機能を有する機器は対応可能なOS(Operating System)が決まっていることが一般的である。そのため、非対応なOS(例えばLinux(登録商標)等)では、ゼロインストール機能を有するせいで、対応していないデバイスのインストールを試みることになってしまい、逆にゼロインストール機能のため通信機器として動作させるのが困難となる。
【0010】
また、ドライバや接続用ソフトに問題があることが発覚した場合、これらのドライバ等は更新され、更新後の最新のものをインストールする必要が生じる。もっとも、データ通信機器に格納されたインストーラは更新することができない。そのため、ゼロインストール機能を使用して新規にドライバ等をインストールした場合には、更に最新のドライバをインターネット等から入手し、再度最新のインストーラで更新する必要があった。すなわち旧いドライバをインストール後に、新たなドライバをインストールしており、実質的にゼロインストール機能の意味が失われていた。
【0011】
そこで、本発明は、不必要な場合はゼロインストール機能を起動させず、且つ、ドライバ等を最新のものに更新することが可能な、データ通信機器のドライバ管理方法並びにその通信機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の観点によれば、コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器が提供される。
【0013】
本発明の第2の観点によれば、コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器が提供される。
【0014】
本発明の第3の観点によれば、コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法が提供される。
【0015】
本発明の第4の観点によれば、コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、通信機器に脱着可能な記憶媒体にデバイスドライバ等を記憶させることから、不必要な場合はゼロインストール機能を起動させず、且つ、ドライバ等を最新のものに更新することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態の基本的構成を表す図である。
【図2】本発明の実施形態における第1の動作例を表す図である。
【図3】本発明の実施形態における第2の動作例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。
【0019】
本発明の実施形態は例えばUSB機器でSDメモリスロットを有しており、このスロットに「本USB機器のドライバインストーラを格納したCD−ROMイメージファイル」を保存したSDメモリカードを挿入する。
【0020】
対応機器はSDメモリカードに保存されたこのCD−ROMイメージファイルを解析し、USBを通し仮想CD−ROMデバイスとして動作させる。
【0021】
これによりSDメモリカード内のCD−ROMイメージファイルを差し替えることで、ゼロインストール機能からのインストーラ等を最新の状態で動作させることが可能となる。
【0022】
またCD−ROMイメージファイルをSDメモリカードに格納しない場合はゼロインストール機能を無効とし、通常のデータ通信機器として動作させることで非対応OSでの通信制御を容易にする。以上が本願発明の実施形態の概略である。
【0023】
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1を参照すると本実施形態は、データ通信機器100及びPC200を有している。データ通信機器100及びPC200は、それぞれUSB規格に準拠した接続端子を有しており、当該接続端子をもちいて接続され、データを送受信する。また、データ通信機器100はPC200に自由に脱着可能である。また、本実施形態では一般的な規格であるUSB規格を例として説明をするが、接続に際して用いる規格は限定されるものではない。USB以外の任意の規格を用いて接続するように実装することが可能である。
【0024】
また、データ通信機器100は、CPU(Central Processing Unit)110、RAM(Random Access Memory)120、フラッシュメモリ130、SDメモリカード(SD Memory Card)140、USBデバイス150及びUSBPort160を有する。更に、フラッシュメモリ130にはプログラム領域131及びデータ領域132が設けられている。また、SDメモリカード140にはゼロインストール用のイメージファイル(ドライバインストーラ)である仮想CD−ROM用データファイル141が設けられている。
【0025】
CPU110は、演算処理を行う部分である。具体的には、CPU110は、フラッシュメモリ130のプログラム領域131に格納されているプログラムを読み込み、RAM120を利用しながら演算処理を行う。すなわち、本実施形態はCPU110やRAM120といったハードウェアと、プログラム(ソフトウェア)が協働することにより実現される。
【0026】
RAM120は、格納されたデータに任意の順序でアクセス可能な記憶装置であり、CPU110が演算処理を行う際に主記憶装置として利用される。
【0027】
フラッシュメモリ130は、書き換え可能、且つ、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ130のプログラム領域131には、データ通信機器110の動作を制御するためのプログラムが格納されている。また、データ領域132には、データ通信機器110が利用する種々のデータが格納されている。
【0028】
SDメモリカード140は、データ通信機器110に脱着可能な記憶媒体である。脱着可能な記憶媒体には多様な規格が存在するが、本実施形態においてはSDメモリカードに限らずどのような規格であってもよい。また、SDメモリカード140の仮想CD−ROM用データファイル141には、PC200がデータ通信機器110を制御するために必要となるドライバのインストーラや接続用に用いるソフトである接続用ツールが格納されている。仮想CD−ROM用データファイル141は、仮想的にCD−ROM機器として動作するが、本実施形態が適用可能なのは仮想CD−ROMに限定されるものではない、例えば仮想BD(Blu-ray Disc)−ROM等の他の仮想デバイスとしてもよいし、それ以外であってもよい。SDメモリカード140は、上述したように脱着可能であるため、いったん、データ通信機器110に格納したSDメモリカード140を取り外し、他の機器によりSDメモリカード140に格納されているファイルを書き換え、書き換え後のSDメモリカード140を再度データ通信機器110に取り付けることも可能である。
【0029】
USBデバイスコントローラ150はデータ通信機器110がUSBデバイスとして動作するためのコントローラである。
【0030】
USBPort160はUSB規格に準拠した接続端子である。
【0031】
一方、PC200は、USBPort210を有している。USBPort210は、USBPort160同様にUSB規格に準拠した接続端子である。これらのUSBPortを介してPC200とデータ通信機器110は接続されデータをやり取りする。
【0032】
なお、PC200内部の構造は当業者にとってよく知られているので、その詳細な説明は省略する。概略としてはPC200にも、演算処理のためのCPU及び主記憶装置が存在しており、HDD(Hard disk drive)やFlash SSD(Solid State Drive)といった補助記憶装置に格納されたOSに基づいて動作を行っている。また、後述するがPC200がOSを格納した補助記憶装置を有していなくともよい。
【0033】
次に、図2及び図3のフローチャートを参照して、データ通信機器110の動作について詳細に説明する。
【0034】
まず、図2を参照して第1の動作例について説明する。図2はデータ通信機器110がPC200にデータ通信機器として認識されるまでの状態遷移図である。
【0035】
データ通信機器110がPC200に接続されると、まずデータ通信機器110にSDメモリカード140が挿入されているか確認される(ステップS301)。
【0036】
SDメモリカード140が挿入されていない場合(ステップS301においてNO)、データ通信機器110はデータ通信機器として動作を開始するがインストールは行われない(ステップS302)。
【0037】
一方、SDメモリカード140が挿入されている場合(ステップS301においてYES)、SDメモリカード140にゼロインストール用のイメージファイルが有るか確認される(ステップS303)。
【0038】
ゼロインストール用のイメージファイルが無い場合(ステップS303においてNO)、データ通信機器110はデータ通信機器及びSDメモリカードの複数の機能を有する装置として動作を開始するがインストールは行われない(ステップS304)。
【0039】
一方、ゼロインストール用のイメージファイルが有る場合ステップS303においてYES)は、データ通信機器110のドライバ(その他、データ通信機器110を動作させるための接続ツール等を含むようにしてもよい)のインストーラが格納された仮想CD−ROMデバイスとして動作を行う(ステップS305)。
【0040】
そして、PC200がデータ通信機器110をCD−ROMとして認識した後、インストーラが起動する。この起動はいわゆるオートラン機能により自動的に行われる(ステップS306)。
【0041】
続いて、PC200にデータ通信機器110のドライバがインストール済みであるか確認する(ステップS307)。
【0042】
ドライバがインストール済みでない場合(ステップS307においてNO)は、ドライバ(接続ツールを含んでもよい)がインストールされる(ステップS308)。なお、PC200にドライバインストール済みの場合であったとしても、インストール済みのドライバよりもSDメモリカード140に格納されているドライバの方が新しい場合は、当該新しいドライバをインストールすることにより、既にインストール済みであった古いドライバを上書きするようにしてもよい。
【0043】
一方、ドライバが既にインストール済みである場合(ステップS307においてYES)は、インストーラが仮想CD−ROMのリセット要求コマンドをデータ通信機器110に対して送出する(ステップS309)。このリセット要求コマンドは例えばSCSIコマンドである。
【0044】
最後に、データ通信機器110は、リセットされデータ通信機器110はデータ通信機器及びSDメモリカードの複数の機能を有する装置として動作を開始する(ステップS310)。
【0045】
上述したように本実施形態は動作する。そして、第1の動作例ではゼロインストール動作時のインストーラはSDメモリカード140内に格納されている。そのため、SDメモリカード140内の仮想CD−ROM用データファイルを交換することで最新のドライバをインストール可能な状態を保つことができるという効果を奏する。加えて、SDメモリカード140をデータ通信機器110に挿入せずPC200に接続した場合はゼロインストール機能を無効化することができる。つまり、PC200にインストールされているOSが非対応のものである場合には自主的にSDメモリカード140を抜いておくことによって、非対応のOSにも関わらずゼロインストール機能が自動に動作してしまうという弊害を防止することが容易となるという効果を奏する。
【0046】
次に、図3を参照して第2の動作例について説明する。上述した第1の動作例ではSDメモリカード140に、「データ通信機器110のドライバインストーラを格納したCD−ROMイメージファイル」を保存しゼロインストール機能を利用した。もっとも、第2の動作例では、SDメモリカード140に、保存されているデータを「CD−ROMからブート可能なOS(シンクライアント等)のイメージファイル」とする。
【0047】
まず、データ通信機器110がPC200に接続されると、まずデータ通信機器110にSDメモリカード140が挿入されているか確認される(ステップS401)。
【0048】
SDメモリカード140が挿入されていない場合(ステップS401においてNO)、データ通信機器110はデータ通信機器として動作を開始するがインストールは行われない(ステップS402)。
【0049】
一方、SDメモリカード140が挿入されている場合(ステップS401においてYES)、SDメモリカード140にシンクライアントOS用のイメージファイルが有るか確認される(ステップS403)。
【0050】
シンクライアントOS用のイメージファイルが無い場合(ステップS403においてNO)、データ通信機器110はデータ通信機器及びSDメモリカードの複数の機能を有する装置として動作を開始するがインストールは行われない(ステップS404)。
【0051】
一方、シンクライアントOS用のイメージファイルが有る場合ステップS403においてYES)は、シンクライアントOSを起動可能な仮想CD−ROM機器、データ通信機器及びSDメモリカードの複数の機能を有する装置として動作を開始する(ステップS405)。
【0052】
そして、PC200はシンクライアントOSにより起動する(ステップS406)。
【0053】
上述のシンクライアントOSには、既にデータ通信機器110のドライバ(接続ツールを含んでもよい)がインストールされているため、データ通信機器110はそのままPC200に認識され、動作を継続する。
【0054】
上述したように本実施形態は動作する。そして、第2の動作例では、OSがインストールされていない(ハードディスク等の書き込み機器が無い)PC200にデータ通信機器110を挿しただけで、セキュリティの高い通信機能を持ったシンクライアントPCとして動作させることが可能となるという効果を奏する。
【0055】
更に、CD−ROMからブート可能なシンクライアントOSにはあらかじめデータ通信機器110のドライバ及び接続ツール等を格納していれば新たにドライバのインストール作業も必要ないという効果を奏する。
【0056】
なお、本実施形態におけるデータ通信機器110が具体的にどのような機能を実現するための機器であるかは限定されるものではない。
【0057】
また、本発明の実施形態であるデータ通信機器は、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータをそのデータ通信機器として機能させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0058】
加えて、本発明の実施形態によるドライバ管理方法は、ハードウェアにより実現することもできるが、コンピュータにその方法を実行させるためのプログラムをコンピュータがコンピュータ読み取り可能な記録媒体から読み込んで実行することによっても実現することができる。
【0059】
更に、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0060】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0061】
(付記1) コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器。
【0062】
(付記2) 付記1に記載のデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記記録媒体が格納されていない場合は前記インストールを行うことなく前記データ通信機器として動作し、前記記録媒体が格納されている場合であって前記インストーラが記憶されていない場合は、前記インストールを行うことなく、前記記録媒体に読み書き可能な機器及び前記データ通信機器として動作することを特徴とするデータ通信機器。
【0063】
(付記3) コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器。
【0064】
(付記4) 付記3に記載のデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記記録媒体が格納されていない場合は前記クライアントOSによる前記コンピュータの制御を行うことなく前記データ通信機器として動作し、前記記録媒体が格納されている場合であって前記クライアントOSが記憶されていない場合は、前記クライアントOSによる前記コンピュータの制御を行うことなく、前記記録媒体に読み書き可能な機器及び前記データ通信機器として動作することを特徴とするデータ通信機器。
【0065】
(付記5) 付記1乃至4の何れか1項に記載のデータ通信機器において、
前記記録媒体には前記データ通信機器が仮想的に他のデバイスとして振る舞うためのデータが格納されており、前記データ通信機器は前記他のデバイスとして振る舞うためのデータによって他のデバイスとして前記コンピュータに扱われ、前記他のデバイスとして前記インストーラを動作させることを特徴とするデータ通信機器。
【0066】
(付記6) 付記1乃至5の何れか1項に記載のデータ通信機器において、
前記記録媒体は、当該データ通信機器から取り外された状態で他の機器に接続され、当該他の機器により前記デバイスを含めた記録内容を書き換えられることが可能な記録媒体であることを特徴とするデータ通信機器。
【0067】
(付記7) コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法。
【0068】
(付記8) コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法。
【符号の説明】
【0069】
100 データ通信機器
110 CPU
120 RAM
130 フラッシュメモリ
131 プログラム領域
132 データ領域
140 SDメモリカード
141 仮想CD−ROM用データファイル
150 USBデバイス
160、210 USBPort
200 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記記録媒体が格納されていない場合は前記インストールを行うことなく前記データ通信機器として動作し、前記記録媒体が格納されている場合であって前記インストーラが記憶されていない場合は、前記インストールを行うことなく、前記記録媒体に読み書き可能な機器及び前記データ通信機器として動作することを特徴とするデータ通信機器。
【請求項3】
コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするデータ通信機器。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ通信機器において、
前記コンピュータに接続された際に、前記記録媒体が格納されていない場合は前記クライアントOSによる前記コンピュータの制御を行うことなく前記データ通信機器として動作し、前記記録媒体が格納されている場合であって前記クライアントOSが記憶されていない場合は、前記クライアントOSによる前記コンピュータの制御を行うことなく、前記記録媒体に読み書き可能な機器及び前記データ通信機器として動作することを特徴とするデータ通信機器。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載のデータ通信機器において、
前記記録媒体には前記データ通信機器が仮想的に他のデバイスとして振る舞うためのデータが格納されており、前記データ通信機器は前記他のデバイスとして振る舞うためのデータによって他のデバイスとして前記コンピュータに扱われ、前記他のデバイスとして前記インストーラを動作させることを特徴とするデータ通信機器。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載のデータ通信機器において、
前記記録媒体は、当該データ通信機器から取り外された状態で他の機器に接続され、当該他の機器により前記デバイスを含めた記録内容を書き換えられることが可能な記録媒体であることを特徴とするデータ通信機器。
【請求項7】
コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に当該通信機器用のドライバをインストールするためのインストーラが記録されている場合は、当該インストーラを用いて前記ドライバを前記コンピュータにインストールし、当該インストール後に、当該データ通信機器は前記ドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法。
【請求項8】
コンピュータに接続され、記憶媒体を格納可能なデータ通信機器が行うドライバ管理方法において、
前記コンピュータに接続された際に、前記格納されている前記記録媒体に前記コンピュータを制御するためのクライアントOSが記録されている場合は、前記コンピュータは前記クライアントOSを利用して制御され、且つ、当該データ通信機器は前記クライアントOSにインストール済みである当該データ通信機器のドライバを用いて前記コンピュータから制御され、
前記記録媒体が当該データ通信機器から任意に脱着可能であることを特徴とするドライバ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−63916(P2012−63916A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206746(P2010−206746)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】