説明

データ連携装置、データ連携方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】 データ送信先システムが管理するストレージの空き容量と、送信するデータ群に含まれるデータの間の関連性を考慮して、データ送信先システムが実行する処理にとって適切な手順でデータを送信するデータ連携装置を提供する。
【解決手段】 データ連携装置は、データ群をデータ送信先システムに送信する際に、複数のデータを組み合わせて送信するか否かの指示と、組み合わせて送信する場合には組み合わせ条件を受け付け、データグループ毎に組み合わせて送信する場合には組み合わせ条件に基づいて組み合わせたデータグループのサイズ、データ毎に送信する場合にはデータのサイズと、データ送信先システムのストレージの空き容量とを比較してデータグループまたはデータの送信可否を判定し、送信可と判定された場合にデータ送信を繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
複数のシステムを連携させる際に、複数のシステム間のデータの送受信を中継するデータ連携技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のシステムを連携させる際に、複数のシステム間において送受信されるデータを、データ連携装置に中継させる場合がある。すなわち、データ連携装置が、ある情報処理システム(データ送信元システム)から受信したデータを他の情報処理システム(データ送信先システム)に送信することにより、システム間のデータ連携を実現する。
【0003】
しかしながら、送信するデータ量が大きい場合、データ送信先システムが管理するストレージ(HDDなど各種記録媒体)の空き容量が不足し、データ送信処理が失敗する場合がある。この場合、前記処理が失敗することが判明するまで、データ連携装置は無駄な処理を行うという問題があった。
【0004】
そのため、送信するデータの優先順位などを定め、全てのデータの送信が完了しなくとも、指定された順に従って一部のデータの送信が成功した場合には、成功したデータについては、送信を完了したものとすることが考えられる。つまり、一部のデータに対する処理であっても成功すれば、その送信処理を有効なものとする。
【0005】
特許文献1には、データを複製する優先順位を持つ複製順リストに従い、優先順位が最も高いデータから複製処理を行う技術が開示されている。
【0006】
特許文献1に開示された技術では、データの複製処理の際に、複製先の記録媒体の残容量を確認し、複製可能であると判断した場合には、データを複製先の記録媒体に複製するとともに、複製したデータを複製順リストから削除する。また、複製不可能であると判断した場合にも、前記複製順リストから削除する。この複製処理を複製順リストが空になるまで繰り返すものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−252270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の技術は、優先順位に従って複製可能なデータのみを複製し、複製が不可能である場合には複製せず、他のデータとの関連性は考慮されることなく次に優先順位の高いデータに処理が移行するものである。
【0009】
複数のシステム間のデータ連携を実現するデータ連携装置においても、データ送信先システムが管理するストレージの空き容量が不足する場合に、全データを送信せず、一部のデータのみを送信することが考えられる。
【0010】
しかしながら、データ連携装置が一部のデータのみを送信する場合には、データの間の関連性を考慮して、いずれのデータを送信するか決定する必要がある場合がある。例えば、データ送信先システムで実行する処理において、あるデータがなければ次のデータを処理できないのであれば、これらのデータを指定順に送る、あるいは一括して送らないと、データ送信先システムで実行する処理においてエラーが発生する場合がある、という問題があった。
【0011】
本発明は、上記問題を解決するものであり、データ送信先システムにデータ群を送信する際に、データ送信先システムが管理するストレージの空き容量と、データ群に含まれるデータの間の関連性を考慮して、データ送信先システムが実行する処理にとって適切な手順でデータを送信するデータ連携装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、複数のデータ送信元システムとデータ送信先システムと通信可能であり、前記データ送信元システムと前記データ送信先システムの間のデータ送受信を中継するデータ連携装置であって、前記データ送信元システムから前記データ送信先システムに送信するデータ群を受け付けるデータ受付手段と、前記データ受付手段により受け付けた前記データ群を、前記データ送信先システムに送信する際に、前記データ群においてデータグループ毎に組み合わせて送信するか、データ毎に送信するかを指示する組み合わせ指示を受け付ける組み合わせ指示受付手段と、前記組み合わせ指示受付手段により受け付けた前記組み合わせ指示に基づき、前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信するか、前記データ毎に送信するかを判定する組み合わせ判定手段と、前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合に、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ条件を受け付ける組み合わせ条件受付手段と、前記組み合わせ条件受付手段により受け付けた前記組み合わせ条件に基づき、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ手段と、前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には前記組み合わせ手段により組み合わせられた前記データグループのデータサイズ、または前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データのデータサイズを、前記データ送信先システムが管理し送信された前記データグループまたは前記データを格納するストレージの空き容量と比較し、前記データグループまたは前記データを前記データ送信先システムに送信するか否かを判定する送信判定手段と、前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には、前記組み合わせ手段により決定された前記データグループ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、送信すると判定された場合には、前記データ送信先システムに対して前記データグループ毎または前記データ毎に送信を繰り返し実施するデータ送信手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のデータ連携装置により、データ送信先システムにデータ群を送信する際に、データ送信先システムが管理するストレージの空き容量と、データ群に含まれるデータの間の関連性を考慮して、データ送信先システムが実行する処理にとって適切な手順でデータを送信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係わるシステム構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係わるデータ連携装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係わるデータ連携装置におけるソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係わるデータ連携情報を格納するデータ構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係わるデータ連携情報を設定する設定画面の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係わる順序性を持つデータの送信のイメージ図である。
【図7】本発明の実施形態に係わる組み合わせを持つデータの送信のイメージ図である。
【図8】本発明の実施形態に係わる組み合わせと順序性を持つデータの送信のイメージ図である。
【図9】本発明の実施形態に係わる組み合わせと順序性のいずれも持たないデータの送信のイメージ図である。
【図10】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理全体の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせおよび順序性が必要か判定してデータ送信を処理する一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせと順序性を持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、順序性を持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせを持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせと順序性のいずれも持たないデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係わるシステム構成の一例を示す図である。
【0017】
データ連携装置101は、ネットワーク104を介してデータ送信元システム102が所定のアプリケーション処理において生成したデータ群を受信し、データ送信先システム103へ送信することにより、複数のシステム間のデータ連携を行う。例えば、データ連携装置101は、受注処理システムが処理する受注に関する明細書データを受信し、在庫管理システムに送信することにより、受注処理システムと在庫管理システムの処理を連携させる。受信したデータを送信する際、データ送信元システム102の指示などにより、データ形式の変換を行ってもよい。
【0018】
データ送信元システム102は、所定のアプリケーション処理を行い、処理結果として生成したデータ群をデータ連携装置101に送信する情報処理システムである。実際には、単一の筐体で構成される情報処理装置であってもよい。また、データ送信元システム102からデータ連携装置101へのデータの受け渡しは、データ(ファイル)共有サーバなどを介したものであってもよい。
【0019】
データ送信先システム103は、データ連携装置101から受信したデータ群を利用して、所定のアプリケーションを実行する。実際には、単一の筐体で構成される情報処理装置であってもよい。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に係わるデータ連携装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、図2のブロック図は、データ送信元システム102、データ送信先システム103を構成する各情報処理装置にも適用可能である。
【0021】
図2に示すように、データ連携装置101は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)203、ROM(Read Only Memory)202、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208等が接続された構成を採る。
【0022】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0023】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。また、本発明を実施するために必要な情報が記憶されている。なお外部メモリはデータベースであってもよい。
【0024】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0025】
また、入力コントローラ205は、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0026】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。尚、表示器は液晶ディスプレイ等の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0027】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0028】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク104を介して外部機器と接続・通信し、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0029】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上に表示することが可能である。また、CPU201は、ディスプレイ210上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0030】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイルおよび各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明についても後述する。
【0031】
図3は、本発明の実施形態に係わるデータ連携装置におけるソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
データ受付部301は、データ送信元システム102から送信されるデータ群を受け付ける。具体的には、データ群をデータ送信先システム103に送信する際に受信してもよいし、予め受信し後述する連携データ記憶部320に記憶しておき、データ群をデータ送信先システム103に送信する際に連携データ記憶部から取得してもよい。
【0033】
データ連携情報受付部302は、データ連携を行うために必要な手順を決定するためのデータ連携情報を受け付ける。データ連携情報受付部302は、組み合わせ指示受付部303、組み合わせ条件受付部304、順序性指示受付部305、順序条件受付部306、閾値受付部307などから構成される。
【0034】
データ連携情報の受け付けは、具体的には、データ送信元システム102から受信してもよい。また、データ連携装置101の管理者が、予め図5により後述する連携情報設定画面などを用いて、図4により後述するデータ連携情報としてデータベース(連携情報記憶部321)などに格納しておいてもよい。この場合、データ連携装置101は、データ連携情報IDのみデータ送信元装置から受信し、データ連携情報を特定することが可能である。データ連携情報またはデータ連携情報IDは、データ送信先システム103に送信するデータ群と紐付けて受信または記憶する。
【0035】
組み合わせ指示受付部303は、データ群が、複数のデータを組み合わせて処理する必要があるデータグループによって構成されており、データグループ毎にデータ送信先システム103に対するデータ送信処理をするか否かの指定を受け付ける。
【0036】
組み合わせ条件受付部304は、データ群のうちからデータグループを構成する条件を受け付ける。条件の詳細は後述するが、データのヘッダとして指定された部分の記載や、データがファイルで受け渡される場合にはファイル名のパターンなどによる。以降、送信するための“データ”について“ファイル”として説明することがあるが特に区別しない。
【0037】
順序性指示受付部305は、データ群に含まれるデータの間、あるいはデータグループに組み合わせられる場合にはデータグループの間に、データ送信処理する順序性があるか否かの指示を受け付ける。
【0038】
順序条件受付部306は、データ群に含まれるデータの間、またはデータグループの間の送信の順序を決定するための条件を受け付ける。条件の詳細は後述するが、データのヘッダとして指定された部分の記載や、データがファイルで受け渡される場合にはファイル名のパターン、データやファイルの更新日時などによる。
【0039】
閾値受付部307は、データ連携装置101からデータ送信先システム103へデータ送信を開始するかどうかの判定条件となる閾値を受け付ける。閾値についての詳細は後述する。
【0040】
組み合わせ判定部308は、前述の組み合わせ指示受付部303で受け付けた指示に基づき、データ群が、複数のデータを組み合わせて処理する必要があるデータグループによって構成されており、データグループ毎にデータ送信先システム103に対するデータ送信処理をするか否かを判定する。
【0041】
組み合わせ部309は、前述の組み合わせ判定部308によりデータを組み合わせて処理すると判定された場合に、前述の組み合わせ条件受付部304で受け付けた条件に基づき、データグループを決定する。
【0042】
順序性判定部310は、前述の順序性指示受付部305で受け付けた指示に基づき、データ群に含まれるデータの間、あるいはデータグループの間に、データ送信処理する順序性があるか否かを判定する。
【0043】
送信順序決定部311は、前述の順序性判定部310によりデータの間、あるいはデータグループの間に、データ送信処理する順序性があると判定された場合に、前述の順序条件受付部306で受け付けた条件に基づき、データの送信順序を決定する。
【0044】
空容量比較送信開始判定部312は、データ連携装置101からデータ送信先システム103へ送信するデータ群のトータルのサイズと、データ送信先システム103のストレージの空き容量を比較して、データ送信処理を開始するかどうかを判定する。ここでストレージとは、データ連携装置101が送信するデータ群を格納するためにデータ送信先システム103が管理するHDDなどの記憶媒体であり、以下の説明においては特に説明をする場合を除いて単にストレージという。
【0045】
閾値比較送信開始判定部313は、データ連携装置101からデータ送信先システム103へ送信するデータ群のトータルのサイズに対して、データ送信先システム103のストレージの空き容量の比率を算出する。さらにその比率と前述の閾値受付部307により受信した閾値に基づき、データ送信処理を開始するかどうかを判定する。
【0046】
送信開始指示部314は、前述の空容量比較送信開始判定部312または閾値比較送信開始判定部313によりデータ連携装置101からデータ送信先システム103へデータを送信すると判定された場合には、後述のデータ送信部315に送信の開始を指示する。
【0047】
データ送信部315は、データ連携装置101からデータ送信先システム103へデータ送信を処理する。
【0048】
送信判定部316は、前述のデータ送信部315において、個々のデータグループまたはデータを送信する際に、送信の可否を判定する。すなわち、データグループを送信する場合にはそのデータグループの全サイズ、データを送信する際にはそのデータのサイズを、データ送信先システム103のストレージの空き容量と比較し、送信の可否を判定する。
【0049】
空容量測定部317は、データ送信先システム103のストレージの空き容量を測定する。空き容量の測定は、空容量測定部317が直接を行ってもよいし、例えば他の運用管理ツールなどが測定した結果やデータ送信先システム103内部において測定した結果を受け取るものであってもよい。
【0050】
送信データサイズ測定部318は、前述のデータ群の送信開始時から、データグループまたはデータを送信する毎に、送信したサイズを累積的に算出する。
【0051】
空容量増加判定部319は、データ送信先システム103のストレージの空き容量の増加の傾向を判定する。
【0052】
連携データ記憶部320は、データ送信元システム102から受け付けたデータを格納する記憶部である。
【0053】
連携情報記憶部321は、データ連携装置101の管理者が、予め図5により後述する連携情報設定画面などを用いて、図4により後述するデータ連携情報を格納する記憶部である。なお、データ送信元システム102からデータ群を受け付ける際に、データ連携情報受付部302がデータ連携情報を受け付け、RAM203に記憶されてもよい。
【0054】
図4は、本発明の実施形態に係わるデータ連携情報を格納するデータ構成の一例を示す図である。1つのデータ連携情報は、401〜413のデータ項目で構成され、図4には421〜426の6個のデータ連携情報が記載されている。これらのデータ項目は、例えばデータ連携装置101の管理者が、図5で後述するデータ連携情報設定画面から設定する。
【0055】
データ連携情報ID401においては、データ連携情報を特定するIDが指定される。また、後述するようにデータ連携情報ID401が特定されると連携装置フォルダ406も特定されるため、特定のデータ送信元システム102から受け付けたデータ群が存在すれば、そのデータ群にも対応付けられる。
【0056】
サイクル402においては、データ連携情報ID401に対応付けられたデータ群をデータ送信先システム103に送信するサイクルが指定される。図4の例では、1日に1回処理を実行する“日次”、週に1回処理する“週次”、月に1回処理する“月次”がある。
【0057】
日付403においては、前述のサイクル402で“月次”が指定された場合の、データ送信の処理の日付が指定される。図4の例では、1つの日付を指定しているが、複数の日付を指定できてもよい。
【0058】
曜日404においては、前述のサイクル402で“週次”が指定された場合の、データ送信の処理の曜日が指定される。図4の例では、1つの曜日を指定しているが、複数の曜日を指定できてもよい。
【0059】
時刻405においては、データ送信の処理の時刻が指定される。図4の例では、1つの時刻を指定しているが、複数回指定できてもよい。
【0060】
連携装置フォルダ406においては、データ送信元システム102からデータ連携装置101が受け付けたデータ群を格納するフォルダが指定される。データ送信先システム103に送信するまでの間、データ群を格納するフォルダである。ただし、データをファイルとしてフォルダに格納するのではなく、データベースのテーブルに登録するものであってもよい。この場合には、フォルダではなくデータベースのテーブルを指定する。
【0061】
送信先システム407においては、データ送信先システム103を特定する情報が記載される。図4には例としてIPアドレスが指定されているが他の方法であってもよい。
【0062】
送信先フォルダ408においては、データ連携装置101から送信されたデータ群を格納するデータ送信先システム103のフォルダが指定される。
【0063】
なお、送信先システム407、送信先フォルダ408を個別に指定せず、データ送信先システム103がネットワーク104上で公開するフォルダなどを、データ連携装置101からの送信先として指定可能であってもよい。
【0064】
組み合わせ指示409においては、前述のデータ群が、複数のデータを組み合わせて処理する必要があるか否かの指示が、“あり”または“なし”で指定される。
【0065】
組み合わせ条件410においては、複数のデータを組み合わせるための条件が指定される。組み合わせ指示409において“なし”(組み合わせて処理する必要がない)場合は、組み合わせ条件410の指定は不要である。データ側においては、組み合わせ条件410に対応する情報は、例えばデータのヘッダ部、ファイル名のパターン、ファイルの一行目などに記載される。以下、ファイル名のパターンを例として説明する。
【0066】
データ連携情報ID401が“A00105”であるデータ連携情報においては、組み合わせ条件410は“Header−Spec”と指定されている。この文字列は“−”(ハイフン)で区切られる。すなわち、“Header”と“Spec”の組み合わせにより1組のデータグループが構成される。他のグループのファイルとの区別は、ファイル名の先頭部分の文字列により判別する。
【0067】
例えば、グループを区別する文字列として“XX”、“YY”、“ZZ”があり、ファイルの拡張子を“CSV”とする。そのとき、1つめのデータグループは“XX_Header.CSV”及び“XX_Spec.CSV”、2つめのデータグループは“YY_Header.CSV”及び“YY_Spec.CSV”、3つめのデータグループは“ZZ_Header.CSV”及び“ZZ_Spec.CSV”となる。前述の例では、各データグループは2つのファイルで構成されたが、例えば“XX_Spec_01.CSV”、“XX_Spec_02.CSV”のように、ファイル名の末尾に連番を付与し、3つ以上のファイルからデータグループが構成されてもよい。
【0068】
また、データ連携情報ID401が“A00106”であるデータ連携情報においては、組み合わせ条件410は“A−B−C”と指定されている。前述同様、例えば、“XX_A.CSV”、“XX_B.CSV”、“XX_C.CSV”や“YY_A.CSV”、“YY_B.CSV”、“YY_C.CSV”が各々データグループになる。
【0069】
順序性指示411においては、前述のデータ群に含まれるデータの間に、処理する順序があるか否かの指示が、“あり”または“なし”で指定される。前述の組み合わせ指示409において“あり”の場合は、データグループの間の順序性を指定する。
【0070】
順序性条件412においては、データグループまたはデータの順序性を決定する条件が指定される。順序性指示411において“なし”(順序性がない)場合は、順序性条件412の指定は不要である。順序性条件412の指定としては、例えば、“ファイル名連番”や“更新日時”がある。
【0071】
データ毎の順序性を“ファイル名連番”により指定する場合には、例えば“01.CSV”、“02.CSV”、“03.CSV”などのファイル名を指定し、番号の小さいファイルから処理する。また、“更新日時”により指定する場合には、ファイル名とは関係なくファイルの更新日時が古いものから処理する。
【0072】
データグループ毎の順序性を“ファイル名連番”により指定する場合には、例えば前述の例における“XX”、“YY”、“ZZ”の部分を“01”、“02”、“03”とする。これにより、例えば最初に処理されるデータグループに含まれるファイルは、“01_Header.CSV”及び“01_Spec.CSV”となる。ファイル名の末尾に連番を付与し、3つ以上のファイルからデータグループが構成されてもよいことも同様である。また、“更新日時”により指定する場合には、例えばデータグループを構成するファイルのうち更新日時が最も古いデータの更新日時を、そのグループの更新日時にする。
【0073】
以上の組み合わせ条件、順序性条件とファイル名の指定方法は、あくまで例である。他の指定方法であってもよい。
【0074】
閾値413においては、データ送信を開始するか否かを判定する際の基準となる、データ群のサイズとデータ送信先システム103のストレージの空き容量の比率を示す閾値が指定される。ストレージの空き容量が、データ群のサイズに対して、閾値で指定された比率以上、あるいは閾値を超える比率だけ要求される。
【0075】
例えば、データ群のサイズに対して、ストレージの空き容量が90%しかない場合(ストレージの空き容量の方が小さい場合)でも、データ連携情報421のように閾値413の指定が“80”(%)の場合には、データ送信を開始する。これは、データを送信していく間に、それ以前に送信したデータが処理され削除されてしまうような場合に、データ群の全データのサイズと同じ空き容量が必ずしも必要でない、と想定される場合などがあるためである。
【0076】
図4に示す構成はあくまで一例である。例えば、データ連携装置101からデータ送信先システム103にデータ送信を開始する際に、データ送信元システム102からデータ連携情報を受け付ける構成であれば、サイクル402、日付403、曜日404、時刻405はなくともよい。また、データ連携情報ID401から連携装置フォルダ406や送信先フォルダ408を決定できるのであれば、それらの項目はなくともよい。
【0077】
さらに、データ連携情報は、データベースのテーブルにおけるレコードとして構成されていなくともよい。例えば、データ連携装置101の“C:¥src”の直下にある各フォルダは、1組のデータ群の他に、特定のファイル(例えば“info.def”)を含み、“info.def”にデータ連携情報を記載してもよい。その場合、“C:¥src”の直下に新たにフォルダが作成されたり、各フォルダに含まれる“info.def”が更新されたりした際に、データ連携情報受付部302が当該ファイルの内容を読み取り、指定の時刻にデータ送信を開始する構成でもよい。
【0078】
図5は、本発明の実施形態に係わるデータ連携情報を設定する設定画面の一例を示す図である。データ連携情報設定画面は、データ連携装置101の表示装置において表示されてもよいし、データ連携装置101と通信可能な他の情報処理装置の表示装置において表示されてもよい。
【0079】
例えば、データ連携情報設定画面がデータ連携装置101の表示装置において表示される場合、データ連携装置101の管理者が、501から513の項目を設定する。各項目は、図4の401から413の同じ名称のデータ項目に対応する。
【0080】
登録ボタン514が押下されると、501から513の項目に設定された値は、図4で説明したデータ連携情報として連携情報記憶部321に格納される。
【0081】
図6は、本発明の実施形態に係わる順序性を持つデータの送信のイメージ図である。
【0082】
前述した例では、受注処理システム(データ送信元システム102)において顧客からの受注データを、在庫管理システム(データ送信先システム103)に送信する。例えば、実際には受注データだけではなく、前に受注した受注データの訂正データや取消データが含まれる。この場合、データ送信先システム103のストレージ空き容量が不足するため訂正データや取消データのみが送信され、受注データよりも先に在庫管理システムで処理されることは、在庫管理システムにおけるデータの不整合を発生させることになり、不適切である。
【0083】
本発明により、順序性を持ってデータを送信することにより、前述のようなデータ送信先システム103で管理されるデータの不整合を解消することが可能となる。
【0084】
図6では、ファイル1〜ファイル8を(1)〜(8)の順序で送信する。ファイル1〜ファイル5までの送信は完了するが、ファイル6の送信は、ストレージの空き容量が不足しているため不可である。これらのファイルの送信処理においては、順序性が指定されているため、ファイル7、ファイル8は送信処理されない。
【0085】
図7は、本発明の実施形態に係わる組み合わせを持つデータの送信のイメージ図である。
【0086】
前述した受注データの例では、例えば1つの受注データが、ヘッダデータ(顧客情報、納品先情報など)と明細データ(注文商品、個数など)の複数のデータから構成され、一方のデータのみが送信されると不整合が発生する場合である。
【0087】
本発明により、組み合わせてデータを送信することにより、前述のようなデータ送信先システム103で管理されるデータの不整合を解消することが可能となる。
【0088】
実際には、組み合わせとなるデータグループを圧縮ツールなどにより1つのファイルまとめ送信してもよいし、データ送信先システム103が処理を開始するまでの間にデータグループに含まれる全てのデータを送信するという条件の下、個別に送信してもよい。
【0089】
図7では、ファイル1〜ファイル8を(1)〜(4)のデータグループとして組み合わせて送信する。順序は任意であるが、(1)から順に送信するものとする。データグループの(1)(2)は送信されるが、(3)の送信はデータ送信先システム103のストレージ空き容量が不足しているため不可である。しかし、データグループの間の順序性が指定されていないため、次のデータグループ(4)を送信する。
【0090】
図8は、本発明の実施形態に係わる組み合わせと順序性を持つデータの送信のイメージ図である。組み合わせと順序性の例については、図6、図7の説明と同様とする。
【0091】
本発明により、組み合わせてさらに順序性を持ってデータグループまたはデータを送信することにより、図6および図7のようなデータ送信先システム103で管理されるデータの不整合を解消することが可能となる。
【0092】
図8では、ファイル1〜ファイル8を(1)〜(4)のデータグループとして組み合わせ更に(1)から(4)の順序性を持って送信するものとする。データグループの(1)(2)は送信されるが、(3)の送信はデータ送信先システム103のストレージ空き容量が不足しているため不可である。さらにデータグループの間の順序性が指定されているため、次のデータグループ(4)は送信処理されない。
【0093】
図9は、本発明の実施形態に係わる組み合わせと順序性のいずれも持たないデータの送信のイメージ図である。
【0094】
図9では、ファイル1〜ファイル8を任意の順序で送信する。説明上、例として(1)〜(8)の順序で送信するものとする。ファイル1〜ファイル5までの送信は完了するが、ファイル6の送信は、ストレージの空き容量が不足しているため不可である。しかし、データ間の順序性が指定されていないため、次のデータ(7)、すなわちファイル7を送信し、完了する。さらに次のデータ(8)、すなわちファイル8を送信しようとするが、ストレージの空き容量が不足しているため不可である。
【0095】
図10は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理全体の一例を示すフローチャートである。図10の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。
【0096】
S1001においては、データ連携情報受付部302によりデータ連携情報を受け付ける。
【0097】
S1002においては、データ連携装置101から送信するデータ群全体のサイズを取得する。データ群は、前述のデータ連携情報において、格納先のフォルダが指定されている(図4の連携装置フォルダ406)。
【0098】
S1003においては、データ送信先システム103のストレージの空き容量サイズを取得する。データ送信先システム103の情報については、前述のデータ連携情報において指定されている(図4の送信先システム407)。
【0099】
S1004においては、ストレージの空き容量が十分か否か(データ群全体のサイズより大きい、あるいは以上であるか否か)を判定する。ストレージの空き容量が十分である(Yes)場合には、S1005に進む。十分ではない(No)場合には、S1006に進む。
【0100】
S1005においては、データ群を全てデータ送信先システム103に送信する。ストレージの空き容量が十分であるため組み合わせ、順序性の指定がある場合でも、データ送信先システム103のデータ処理に不整合が起こらないのであれば、それらの条件を考慮せずFTPなどのツールによりデータ群を一括して送信してもよい。例えば、データの送信処理が完了するまでデータ送信先システム103のデータ処理が開始されないことが分かっている場合などである。また、不整合を考慮する必要があるのであれば、図11〜図15で後述するフローチャートの処理により、組み合わせ、順序性を考慮して送信してもよい。S1005でデータ送信を完了後、図10のフローチャートの処理を完了する。
【0101】
S1006においては、データ群全体のサイズに対するストレージの空き容量の比率が、閾値(図4の閾値413)に対して十分か否か(閾値より大きいか、あるいは以上であるか否か)を判定する。データ群全体のサイズに対するストレージの空き容量の比率が、閾値に対して十分である(Yes)場合には、S1007に進む。十分ではない(No)場合には、データ送信を行わず、図10のフローチャートの処理を完了する。
【0102】
S1007においては、データ連携情報に基づいて、データ群に含まれるデータの組み合わせ、順序性が必要である場合には、それらの条件を考慮して、データ群をデータ送信先システム103に送信する。詳細については、図11(および図12〜図15)のフローチャートを用いて後述する。最初にS1007を実行する際は、データ群に含まれる全てのデータを未送信データとして処理するが、一部のデータが送信不可となる場合がある。その際、後述するS1008〜S1010の処理の結果として、それら送信不可であった一部のデータを未送信データとしてS1007を繰り返し実行する場合がある。
【0103】
S1008においては、データ群に対する送信処理(S1007)の結果として、未送信データがあるか否かを判定する。未送信データがある(Yes)場合、S1009に進む。未送信データがない(No)場合、図10のフローチャートの処理を完了する。
【0104】
S1009においては、データ送信先システム103のストレージの空き容量が増加傾向にあるか計算を行う。増加傾向を確認するため、例えば、“送信開始時空き容量−送信データ累積サイズ”を計算する。
【0105】
“増加傾向”について図6の例を用いて説明する。図6では、データ群の送信処理を開始する前には、空き容量は8Gbyteである。ファイル1〜ファイル5まで合計して7Gbyteのファイルが送信され、ストレージの空き容量は、“送信開始時空き容量−送信データ累積サイズ”=1Gbyteとなり、ファイル6(2Gbyte)は送信不可である。しかし、データ送信処理(S1007)を実施している間に、データ送信先システム103において、同時にデータ処理を行っており、例えばファイル1のデータ処理を完了し削除したとする。この場合、送信終了時空き容量=1.5Gbyteとなり、ファイル6(2Gbyte)の送信が不可であることは変わらないものの、空き容量は0.5Gbyte分増加している。
【0106】
なお、ストレージの空き容量については、図12〜図15で後述するフローチャートの処理においてデータグループまたはデータを送信するたびに測定する。これらのうち、最初に測定したものを“送信開始時空き容量”、最後に測定したものを“送信終了時空き容量”として用いる。また、より詳細の増加傾向を分析するため、開始時と終了時の2つだけではなく、測定した全ての値を用いる方法を用いてもよい。
【0107】
S1010においては、例えば前述のS1009で計算した“送信開始時空き容量−送信データ累積サイズ”と送信終了時空き容量を比較して、“送信終了時空き容量>送信開始時空き容量−送信データ累積サイズ”であれば、増加傾向にある(Yes)と判定し、S1007に進む。また、増加傾向にない(No)場合には、図10のフローチャートの処理を完了する。
【0108】
なお、本フローチャートの説明においては、送信処理の対象となるデータ群は既にデータ送信元システム102から受信していることを想定しているが、本フローチャートの最初のステップで受信してもよい。また、本フローチャートで説明される処理は、他の制御プログラムがデータ連携情報の開始時刻(図4の402〜405)を監視し、設定時刻になることで開始されてもよいし、本フローチャートの処理におけるS1001でデータ連携情報を受け付けた後、設定時刻になるまで待機するよう制御されてもよい。
【0109】
図10のフローチャートにおける処理により、組み合わせ指示、順序性指示があるか否かを判定し、データの送信処理を、ストレージの空き容量が十分ではなくてもデータ送信先システム103のデータ処理にとって不整合を起こすことがないよう適切且つ効率的に実施することが可能となる。さらに空き容量の増加傾向を確認することで、最初に全てのデータを送信できなかった場合であっても再度送信処理を実施することが可能となる。
【0110】
以上により図10のフローチャートの処理の説明を完了する。
【0111】
図11は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせおよび順序性が必要か判定してデータ送信を処理する一例を示すフローチャートである。図11の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。本フローチャートの処理は、図10のS1007に対応する。
【0112】
S1101においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における順序性の指示(図4の順序性指示411)があるか否かを判定する。順序性の指示がある場合(Yes)には、S1102に進む。順序性の指示がない(No)場合にはS1105に進む。
【0113】
S1102においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における組み合わせの指示(図4の組み合わせ指示409)があるか否かを判定する。組み合わせの指示がある場合(Yes)には、S1103に進む。組み合わせの指示がない(No)場合にはS1104に進む。
【0114】
S1103においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における組み合わせ条件(図4の組み合わせ条件410)と順序性条件(図4の順序性条件412)に基づいて、データ群の送信処理を行う。詳細は、図12のフローチャートを用いて後述する。
【0115】
S1104においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における順序性条件(図4の順序性条件412)に基づいて、データ群の送信処理を行う。詳細は、図13のフローチャートを用いて後述する。
【0116】
S1105においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における組み合わせの指示(図4の組み合わせ指示409)があるか否かを判定する。組み合わせの指示がある場合(Yes)には、S1106に進む。組み合わせの指示がない(No)場合にはS1107に進む。
【0117】
S1106においては、図10のS1001において受け付けたデータ連携情報における組み合わせ条件(図4の組み合わせ条件410)に基づいて、データ群の送信処理を行う。詳細は、図14のフローチャートを用いて後述する。
【0118】
S1107においては、データを組み合わせることなく、また任意の順序によりデータ群の送信処理を行う。詳細は、図15のフローチャートを用いて後述する。
【0119】
図11のフローチャートにおける処理により、組み合わせ指示、順序性指示があるか否かを判定し、データの送信処理を、データ送信先システム103のデータ処理にとって不整合を起こすことがないよう適切且つ効率的に実施することが可能となる。
【0120】
以上により図11のフローチャートの処理の説明を完了する。すなわち、図10のS1007を完了する。
【0121】
図12は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせと順序性を持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。図12の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。本フローチャートの処理は、図11のS1103に対応する。
【0122】
S1201においては、順序性条件に基づきデータ群から1つのデータを取得する。
【0123】
S1202においては、組み合わせ条件に基づきS1201で取得したデータを含むデータグループを決定する。
【0124】
S1203においては、S1202において決定されたデータグループのサイズを取得する。
【0125】
S1204においては、データ送信先システム103のストレージの空き容量を取得する。
【0126】
S1205においては、S1203において取得したデータグループのサイズと、S1204において取得したストレージの空き容量を比較する。データ送信先システム103が前述のデータグループを受信した場合、データグループを格納するために十分なストレージの空き容量があるか否かを判定する。ストレージの空き容量が十分である(Yes)場合には、S1206に進む。十分ではない(No)場合には、図12のフローチャートの処理を完了する。
【0127】
S1206においては、前述のデータグループをデータ送信先システム103に送信する。
【0128】
S1207においては、S1206により送信されたデータグループのサイズについて、累積的なサイズを計算する。すなわち、送信処理が完了した全てのデータサイズの合計を計算する。
【0129】
S1208においては、送信処理について未処理のデータがあるか判定する。未処理のデータがある(Yes)の場合には、S1201に進む。未処理のデータがない(No)場合には、図12のフローチャートを完了する。
【0130】
図12のフローチャートにおける処理により、組み合わせ指示と順序性指示の両方がある場合のデータの送信処理を、データ送信先システム103のデータ処理にとって不整合を起こすことがないよう適切且つ効率的に実施することが可能となる。
【0131】
以上により図12のフローチャートの処理の説明を完了する。すなわち、図11のS1103を完了する。
【0132】
図13は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、順序性を持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。図13の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。本フローチャートの処理は、図11のS1104に対応する。
【0133】
S1301においては、順序性条件に基づきデータ群から1つのデータを取得する。
【0134】
S1302においては、S1301において取得されたデータのサイズを取得する。
【0135】
S1303においては、データ送信先システム103のストレージの空き容量を取得する。
【0136】
S1304においては、S1302において取得したデータのサイズと、S1303において取得したストレージの空き容量を比較する。データ送信先システム103が前述のデータを受信した場合、データを格納するために十分なストレージの空き容量があるか否かを判定する。ストレージの空き容量が十分である(Yes)場合には、S1305に進む。十分ではない(No)場合には、図13のフローチャートの処理を完了する。
【0137】
S1305においては、前述のデータをデータ送信先システム103に送信する。
【0138】
S1306においては、S1305により送信されたデータのサイズについて、累積的なサイズを計算する。すなわち、送信処理が完了した全てのデータサイズの合計を計算する。
【0139】
S1307においては、送信処理について未処理のデータがあるか判定する。未処理のデータがある(Yes)の場合には、S1301に進む。未処理のデータがない(No)場合には、図13のフローチャートを完了する。
【0140】
図13のフローチャートにおける処理により、順序性指示がある場合のデータの送信処理を、データ送信先システム103のデータ処理にとって不整合を起こすことがないよう適切且つ効率的に実施することが可能となる。
【0141】
以上により図13のフローチャートの処理の説明を完了する。すなわち、図11のS1104を完了する。
【0142】
図14は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせを持つデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。図14の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。本フローチャートの処理は、図11のS1106に対応する。なお、図12と同じ処理については、同じステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0143】
S1401においては、送信処理に関して未処理のデータを1つ取得する。後述するS1405の判定により送信しなかったデータであっても一度取得したデータは処理済みとする。
S1202からS1204は、図12の説明と同様である。
【0144】
S1405においては、S1203において取得したデータグループのサイズと、S1204において取得したストレージの空き容量を比較する。データ送信先システム103が前述のデータグループを受信した場合、データグループを格納するために十分なストレージの空き容量があるか否かを判定する。ストレージの空き容量が十分である(Yes)場合には、S1206に進む。十分ではない(No)場合には、S1208に進む。図12のフローチャートの処理と異なり、あるデータグループが送信不可であっても、サイズの小さな別のデータグループを送信可能な場合があるため、フローチャートの処理を継続する。
S1206からS1208は、図12の説明と同様である。
【0145】
図14のフローチャートにおける処理により、組み合わせ指示がある場合のデータの送信処理を、データ送信先システム103のデータ処理にとって不整合を起こすことがないよう適切且つ効率的に実施することが可能となる。
【0146】
以上により図14のフローチャートの処理の説明を完了する。すなわち、図11のS1106を完了する。
【0147】
図15は、本発明の実施形態に係わるデータの送信処理において、組み合わせと順序性のいずれも持たないデータの送信処理の一例を示すフローチャートである。図15の各ステップは、データ連携装置101のCPU201の制御のもとで実行する処理である。本フローチャートの処理は、図11のS1107に対応する。なお、図13と同じ処理については、同じステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0148】
S1501においては、送信処理に関して未処理のデータを1つ取得する。後述するS1504の判定により送信しなかったデータであっても一度取得したデータは処理済みとする。
S1302からS1303は、図13の説明と同様である。
【0149】
S1504においては、S1302において取得したデータのサイズと、S1303において取得したストレージの空き容量を比較する。データ送信先システム103が前述のデータを受信した場合、データを格納するために十分なストレージの空き容量があるか否かを判定する。ストレージの空き容量が十分である(Yes)場合には、S1305に進む。十分ではない(No)場合には、S1307に進む。図13のフローチャートの処理と異なり、あるデータが送信不可であっても、サイズの小さな別のデータを送信可能な場合があるため、フローチャートの処理を継続する。
S1305からS1307は、図13の説明と同様である。
【0150】
図15のフローチャートにおける処理により、組み合わせ指示、順序性指示のいずれもない場合のデータの送信処理を、送信可能なデータから送信することで適切且つ効率的に実施することが可能となる。
【0151】
以上により図15のフローチャートの処理の説明を完了する。すなわち、図11のS1107を完了する。
【0152】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0153】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0154】
また、本発明におけるプログラムは、図10〜図15に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図10〜図15の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図10〜図15の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0155】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0156】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0159】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0160】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。 さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0161】
101 データ連携装置
102 データ送信元システム
103 データ送信先システム
104 ネットワーク
301 データ受付部
302 データ連携情報受付部
303 組み合わせ指示受付部
304 組み合わせ条件受付部
305 順序性指示受付部
306 順序条件受付部
307 閾値受付部
308 組み合わせ判定部
309 組み合わせ部
310 順序性判定部
311 送信順序決定部
312 空容量比較送信開始判定部
313 閾値比較送信開始判定部
314 送信開始指示部
315 データ送信部
316 送信判定部
317 空容量測定部
318 送信データサイズ測定部
319 空容量増加判定部
320 連携データ記憶部
321 連携情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータ送信元システムとデータ送信先システムと通信可能であり、前記データ送信元システムと前記データ送信先システムの間のデータ送受信を中継するデータ連携装置であって、
前記データ送信元システムから前記データ送信先システムに送信するデータ群を受け付けるデータ受付手段と、
前記データ受付手段により受け付けた前記データ群を、前記データ送信先システムに送信する際に、前記データ群においてデータグループ毎に組み合わせて送信するか、データ毎に送信するかを指示する組み合わせ指示を受け付ける組み合わせ指示受付手段と、
前記組み合わせ指示受付手段により受け付けた前記組み合わせ指示に基づき、前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信するか、前記データ毎に送信するかを判定する組み合わせ判定手段と、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合に、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ条件を受け付ける組み合わせ条件受付手段と、
前記組み合わせ条件受付手段により受け付けた前記組み合わせ条件に基づき、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ手段と、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には前記組み合わせ手段により組み合わせられた前記データグループのデータサイズ、または前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データのデータサイズを、前記データ送信先システムが管理し送信された前記データグループまたは前記データを格納するストレージの空き容量と比較し、前記データグループまたは前記データを前記データ送信先システムに送信するか否かを判定する送信判定手段と、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には、前記組み合わせ手段により決定された前記データグループ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、送信すると判定された場合には、前記データ送信先システムに対して前記データグループ毎または前記データ毎に送信を繰り返し実施するデータ送信手段と、
を有することを特徴とするデータ連携装置。
【請求項2】
前記データ送信元システムから送信されたデータ群を前記データ送信先システムに送信する際に、前記データ群における前記データグループの間または前記データの間に送信の順序性があるか否か指示する順序性指示を受け付ける順序性指示受付手段と、
前記順序性指示受付手段により受け付けた前記順序性指示に基づき、前記データ群における前記データグループの間または前記データの間に送信の順序性があるか否かを判定する順序性判定手段と、
前記順序性判定手段により前記データ群における前記データグループの間または前記データの間に送信の順序性があると判定された場合には、前記データグループの間または前記データの間の送信の順序を決定するための順序条件を受け付ける順序条件受付手段と、
前記順序条件受付手段により受け付けた前記順序条件に基づき、前記データグループの間または前記データの間の送信順序を決定する送信順序決定手段と、
を更に有し、
前記データ送信手段は、
前記順序性判定手段により前記データグループの間または前記データの間に送信の順序性があると判定された場合には、前記送信順序決定手段により決定された送信の順序に基づき、前記データグループ毎または前記データ毎に、前記送信判定手段により送信しないと判定されるまでデータ送信を繰り返し実施することを特徴とする請求項1に記載のデータ連携装置。
【請求項3】
前記ストレージの空き容量を確認し、空き容量が増加しているか否かを判定する空容量増加判定手段と、
を更に有し、
前記データ送信手段は、
前記送信判定手段により送信しないと判定された前記データグループまたは前記データが存在し、且つ前記空容量増加判定手段により前記ストレージの空き容量が増加していると判定された場合には、前記送信判定手段により、再度、前記データグループまたは前記データを送信するか否かを判定し、送信すると判定された場合には、前記データ送信先システムに対して前記データグループまたは前記データに送信を実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ連携装置。
【請求項4】
前記データ群のデータサイズと前記ストレージの空き容量との比較に基づき、前記データ群の前記データ送信先システムへの送信開始をするか否かを判定する第1の送信開始判定手段と、
前記第1の送信開始判定手段により送信開始をすると判定した場合には送信開始を指示する送信開始指示手段と、
を更に有し、
前記データ送信手段は、
前記送信開始指示手段により送信開始を指示された場合に、前記データ群の前記データ送信先システムへ送信開始することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のデータ連携装置。
【請求項5】
前記データ群の前記データ送信先システムへの送信を開始する際の条件として、前記データ群のデータサイズと前記ストレージの空き容量との比率の閾値を受け付ける閾値受付手段と、
前記データ群のデータサイズと、前記ストレージの空き容量と、前記閾値受付手段により受け付けた前記閾値と、に基づき、前記データ群の前記データ送信先システムへの送信開始をするか否かを判定する第2の送信開始判定手段と、
を更に有し、
前記送信開始指示手段は、
前記第1の送信開始判定手段に基づき送信開始をしないと判定されたか否かにかかわらず、前記第2の送信開始判定手段により送信開始をすると判定された場合には、前記データ群の前記データ送信先システムへの送信開始を指示することを特徴とする請求項4に記載のデータ連携装置。
【請求項6】
複数のデータ送信元システムとデータ送信先システムと通信可能であり、前記データ送信元システムと前記データ送信先システムの間のデータ送受信を中継するデータ連携方法であって、
データ受付手段が、前記データ送信元システムから前記データ送信先システムに送信するデータ群を受け付けるデータ受付工程と、
組み合わせ指示受付手段が、前記データ受付工程により受け付けた前記データ群を、前記データ送信先システムに送信する際に、前記データ群においてデータグループ毎に組み合わせて送信するか、データ毎に送信するかを指示する組み合わせ指示を受け付ける組み合わせ指示受付工程と、
組み合わせ判定手段が、前記組み合わせ指示受付工程により受け付けた前記組み合わせ指示に基づき、前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信するか、前記データ毎に送信するかを判定する組み合わせ判定工程と、
組み合わせ条件受付手段が、前記組み合わせ判定工程により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合に、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ条件を受け付ける組み合わせ条件受付工程と、
組み合わせ手段が、前記組み合わせ条件受付工程により受け付けた前記組み合わせ条件に基づき、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ工程と、
送信判定手段が、前記組み合わせ判定工程により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には前記組み合わせ工程により組み合わせられた前記データグループのデータサイズ、または前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データのデータサイズを、前記データ送信先システムが管理し送信された前記データグループまたは前記データを格納するストレージの空き容量と比較し、前記データグループまたは前記データを前記データ送信先システムに送信するか否かを判定する送信判定工程と、
データ送信手段が、前記組み合わせ判定工程により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には、前記組み合わせ工程により決定された前記データグループ毎に前記送信判定工程により送信するか否かを判定し、前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データ毎に前記送信判定工程により送信するか否かを判定し、送信すると判定された場合には、前記データ送信先システムに対して前記データグループ毎または前記データ毎に送信を繰り返し実施するデータ送信工程と、
を有することを特徴とするデータ連携方法。
【請求項7】
コンピュータを、複数のデータ送信元システムとデータ送信先システムと通信可能であり、前記データ送信元システムと前記データ送信先システムの間のデータ送受信を中継するデータ連携装置として機能させるプログラムであって、
前記データ送信元システムから前記データ送信先システムに送信するデータ群を受け付けるデータ受付手段、
前記データ受付手段により受け付けた前記データ群を、前記データ送信先システムに送信する際に、前記データ群においてデータグループ毎に組み合わせて送信するか、データ毎に送信するかを指示する組み合わせ指示を受け付ける組み合わせ指示受付手段、
前記組み合わせ指示受付手段により受け付けた前記組み合わせ指示に基づき、前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信するか、前記データ毎に送信するかを判定する組み合わせ判定手段、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合に、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ条件を受け付ける組み合わせ条件受付手段、
前記組み合わせ条件受付手段により受け付けた前記組み合わせ条件に基づき、前記データ群における前記データグループを決定する組み合わせ手段、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には前記組み合わせ手段により組み合わせられた前記データグループのデータサイズ、または前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データのデータサイズを、前記データ送信先システムが管理し送信された前記データグループまたは前記データを格納するストレージの空き容量と比較し、前記データグループまたは前記データを前記データ送信先システムに送信するか否かを判定する送信判定手段、
前記組み合わせ判定手段により前記データ群を前記データグループ毎に組み合わせて送信すると判定された場合には、前記組み合わせ手段により決定された前記データグループ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、前記データ毎に送信すると判定された場合には前記データ毎に前記送信判定手段により送信するか否かを判定し、送信すると判定された場合には、前記データ送信先システムに対して前記データグループ毎または前記データ毎に送信を繰り返し実施するデータ送信手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−73547(P2013−73547A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213823(P2011−213823)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】