説明

トイレ装置

【課題】住宅事情や時間帯に応じて、振動や作動音を気にせずに使用することができるようにする。
【解決手段】複数の動作モード(例えば、通常モード及び静音モード)の中から選択された当該動作モードに基づいて、粉砕機構部やエアーコンプレッサー等の動作条件を変更する制御ユニットを備える。これにより、例えば、夜間では、動作時間が長くなるように設定し、かつ、動作速度が遅くなるように設定した粉砕機構部等を動作させたり、昼間では、動作時間が短くなるように設定し、かつ、動作速度が速くなるように設定した粉砕機構部等を動作させたりすることができるようになる。この結果、住宅事情や、時間帯に応じて、振動や作動音を気にせずに当該トイレ装置を使用でき、利便性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅事情や時間帯に応じて、粉砕機構部及び圧送部等の動作条件を変更して、利便性を向上させたトイレ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、介護を必要とする人のために、介護用のポータブルトイレ装置が使用されている。このポータブルトイレ装置は、便座に腰を掛ける腰掛式(所謂洋式)の形態が多い。ポータブルトイレ装置は、汚物を受け入れて排出するための容器を備えた形態や、汚物排水を自然流下で行う形態が一般的である。
【0003】
特許文献1には、排水管勾配を得られない場所において、強制的に汚物を排出する手段として攪拌手段及び圧縮空気タンクを備えたトイレ装置が開示されている。このトイレ装置によれば、便器本体内を密閉状態にして、便器本体内に設けられた攪拌手段により汚物を流動化して汚物流動体にし、便器本体内に圧縮空気タンクからの圧縮空気を送り込んで汚物流動体を圧送排出する。
【0004】
特許文献2には、エアーコンプレッサーを備えたトイレ装置が開示されている。このトイレ装置によれば、粉砕装置内を密閉状態にして、粉砕装置により汚物を粉砕して汚物流動体にした後、粉砕装置にエアーコンプレッサーからの圧縮空気を送り込んで汚物流動体を圧送排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−8442号公報
【特許文献2】特開2008−86880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1及び特許文献2のトイレ装置は、夜間や集合住宅において使用される場合に、当該トイレ装置内の弁の開閉や、汚物の粉砕及び圧送時に発生する振動や作動音により同居家族や隣接住人等に迷惑がかかる場合がある。
【0007】
一方、当該振動や作動音を抑制するために動作速度を遅くすることが考えられるが、この場合、各部の処理時間が長くなってしまう。例えば、昼間等であって多少の振動や作動音が気にならない状況であっても長い処理時間を要してしまうことになる。
【0008】
そこで、本発明は、上述の課題を解決したものであって、住宅事情や時間帯に応じて、振動や作動音を気にせずに使用することができるトイレ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るトイレ装置は、洗浄水が流入可能に設けられて、排泄された汚物と洗浄水を受容する便器本体部と、便器本体部の下部に設けられて、便器本体部から流出した汚物を粉砕して洗浄水と共に汚物流動体と成す粉砕機構部と、圧縮空気供給装置から供給される圧縮空気を充填可能に粉砕機構部の下部に設けられて、粉砕機構部から汚物流動体が流入する流入口と、該流入口に流入した汚物流動体を廃棄場所まで導く排出管部材が接続可能な排出口とを有し、流入口から流入した汚物流動体を圧縮空気で圧送して排出口から排出する圧送部と、粉砕機構部及び圧送部の動作条件を含む動作モードを複数記憶する記憶部と、記憶部に記憶された複数の動作モードの中から選択される当該動作モードに基づいて、粉砕機構部又は圧送部、若しくは両方の動作条件を変更する制御部とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係るトイレ装置は、洗浄水が流入可能に設けられて、排泄された汚物と洗浄水を受容する便器本体部と、便器本体部の下部に設けられて、便器本体部から流出した汚物を粉砕して洗浄水と共に汚物流動体と成して流下する粉砕機構部と、粉砕機構部の動作条件を含む動作モードを複数記憶する記憶部と、記憶部に記憶された複数の動作モードの中から選択される当該動作モードに基づいて、粉砕機構部の動作条件を変更する制御部とを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るトイレ装置によれば、複数の動作モードの中から選択された当該動作モードに基づいて、粉砕機構部又は圧送部、若しくは両方の動作条件を変更する制御部を備えるものである。
【0012】
これにより、例えば、夜間では、動作時間が長くなるように設定し、かつ、動作速度が遅くなるように設定した粉砕機構部等を動作させたり、昼間では、動作時間が短くなるように設定し、かつ、動作速度が速くなるように設定した粉砕機構部等を動作させたりすることができるようになる。この結果、住宅事情や、時間帯に応じて、振動や作動音を気にせずに当該トイレ装置を使用でき、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係るトイレ装置100の構成例を示す概略図である。
【図2】トイレ装置100の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】動作モード切替レバー8の構成例を示す説明図である。
【図4】動作モードの設定例を示す説明図である。
【図5】トイレ装置100の動作例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係るトイレ装置200の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図7】動作モード切替レバー8Aの構成例を示す説明図である。
【図8】トイレ装置200の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態の一例として、トイレ装置について説明する。トイレ装置は、排泄された汚物や使用済みのトイレットペーパー等を受容する便器本体部の下方に設けられた粉砕機構部で、便器本体部に供給される洗浄水と共に汚物及びトイレットペーパー等を粉砕して排出する、病院の病室や住宅の居間等に設置可能なものである。
【0015】
<第1の実施の形態>
[トイレ装置100の構成例]
最初に、第1の実施の形態に係るトイレ装置100の構成例及び通常洗浄例について説明する。図1に示すように、トイレ装置100は、便器本体部1、粉砕機構部2、圧送タンク3、給水タンク4及び制御ユニット7等で構成される。
【0016】
給水タンク4は、例えば1.5から3リットルの洗浄水を貯える。この洗浄水は、当該トイレ装置100が設置されている部屋とは別の部屋にある廃棄場所の一例である備え付けトイレ5(既設の通常のトイレ)から給水タンク4に給水される。
【0017】
備え付けトイレ5から給水タンク4へ給水する給水管5aには給水タンク電磁弁4a及び流量センサ4bが設けられる。例えば給水タンク4の前面に設けられた便蓋開閉検知センサ4dが便蓋1aの開閉を検知したり、ユーザによって洗浄ボタン4cが押されたりすると、制御ユニット7が給水タンク電磁弁4aを開状態にする。すると、備え付けトイレ5からの洗浄水が給水タンク電磁弁4aを介して給水タンク4に給水される。この給水時に給水管5aを流れる洗浄水の流量を、給水管5aに設けられた流量センサ4bが積算する。洗浄水が所定の流量だけ流れると、流量センサ4bから制御ユニット7へ信号を出力して、制御ユニット7は、給水タンク電磁弁4aを閉状態にして給水タンク4への給水を停止させる。このようにして、給水タンク4に所定量の洗浄水が貯えられる。なお、流量センサの代わりに給水管5aに流れる洗浄水の時間を積算するフローセンサを設けても構わない。
【0018】
給水タンク4の下部にある給水口には給水弁4eが設けられる。また、この給水口から便器本体部1の流水口1cに向けて給水管4fが設けられる。給水弁4eが開くと、給水タンク4に貯えられた洗浄水が給水管4fを通って、流水口1cから便器本体部1の内部に流れ込む。その後、給水タンク4に洗浄水を再び貯めるときには、給水弁4eを閉じて、備え付けトイレ5から洗浄水を供給する。
【0019】
便器本体部1の上方には便蓋1a及び便座1bが設けられる。便蓋1aの開閉を便蓋開閉検知センサ4dが検知することによりトイレ装置100の各種処理が行われる。便座1bには備え付けトイレ5に繋がる図示しない給水管と接続される。この給水管には備え付けトイレ5からの洗浄水が給水されて、便座1bから洗浄水が噴出して当該便座1bに腰掛けたユーザの臀部等を洗浄する。
【0020】
便器本体部1は、洗浄水が流入する流水口1cと、上部から汚物を受け入れる上部開口部1dと、下部から洗浄水及び汚物等を排出する下部開口部1eとを有する。便器本体部1は、便蓋1aを開けて便座1bに腰掛けたユーザから排泄された汚物を上部開口部1dにより受容する。そして、便器本体部1に受容された汚物は、流水口1cから流水する洗浄水と共に下部開口部1eから排出される。
【0021】
便器本体部1の下方には粉砕機構部2が設けられる。粉砕機構部2は、便器本体部1から流出した汚物及び洗浄水が流入する開口部2aを有する。また、粉砕機構部2は、略円盤状を成して回転する回転歯2bと、この回転歯2bの下側に設けられ、略円盤状を成して筐体2dと一体の固定歯2cとを有する。回転歯2b及び固定歯2cにより本発明に係る粉砕歯が形成される。
【0022】
粉砕機構部2は、便器本体部1から流出した汚物及び洗浄水を開口部2aから取り込んで、シャフト、プーリ及びベルト等を介して接続された粉砕歯用モータM2により回転歯2bを回転させる。すると、汚物及び洗浄水は、回転歯2bと固定歯2cとの間に流入して、回転歯2bと固定歯2cとの対面しあう凹部及び凸部により粉砕される。この粉砕により、汚物及び洗浄水は汚物流動体となる。
【0023】
また、粉砕機構部2には排出弁2eが設けられる。排出弁2eは、ウォームギア2fを介して排出弁用モータM3に接続される。排出弁用モータM3が回転すると共にウォームギア2fが回転して、排出弁2eが図1では左右に移動する。
【0024】
例えば、粉砕機構部2で汚物を粉砕する際には排出弁2eを左側に移動させて、粉砕機構部2から汚物流動体等が排出されないように排出弁2eを閉じておく。粉砕機構部2の粉砕動作が完了したら、排出弁2eを右側に移動させて、粉砕機構部2から汚物流動体が排出されるように排出弁2eを開いておく。
【0025】
便器本体部1と粉砕機構部2との間には仕切機構部10が設けられる。仕切機構部10は、開閉蓋用モータM1の作用によりクランク動作する開閉蓋10aによって開口部2aを開閉して、便器本体部1と粉砕機構部2とを仕切る。
【0026】
例えば、仕切機構部10は、ユーザが排泄を済まして便座1bから立ち上がり、便蓋1aを閉じると、開閉蓋用モータM1が回転して開閉蓋10aが移動(図1では左側に移動)して開口部2aを開状態にする。そして、仕切機構部10は、便器本体部1で受容した汚物及び洗浄水が開口部2aを通って粉砕機構部2に流入すると、開閉蓋用モータM1が更に回転して開閉蓋10aが移動(図1では右側に移動)して開口部2aを閉状態にする。
【0027】
粉砕機構部2の下部には圧送部の一例である圧送タンク3及びエアーコンプレッサー6が設けられる。圧送タンク3は、例えば、円筒形状に加工された金属又は樹脂等で構成されている。圧送タンク3の容量は3〜5リットル程度である。
【0028】
圧送タンク3は、圧縮空気供給装置であるエアーコンプレッサー6から供給される圧縮空気を充填可能に設けられ、エアーコンプレッサー6からの圧縮空気を取り入れるエアー供給口3aと、粉砕機構部2により粉砕された汚物流動体が流入する流入口3bと、この流入口3bに流入した汚物流動体を備え付けトイレ5まで導く排出管部材の一例であるチューブ53が接続可能な排出口3cとを有する。チューブ53は、屈曲可能な樹脂材料やゴム材料等で形成されている。
【0029】
圧送タンク3は、流入口3bから流入した汚物流動体をエアーコンプレッサー6による圧縮空気で圧送して、排出口3cから排出する。その後、排出口3cから排出された汚物流動体は、チューブ53を介して当該トイレ装置100が設置されている部屋と別の部屋にある備え付けトイレ5に排出される。
【0030】
[トイレ装置100の制御系の構成例]
続いて、トイレ装置100の制御系の構成例について説明する。図2に示すように、トイレ装置100は、制御部の一例である制御ユニット7で構成される。制御ユニット7は、演算機能を有するCPU7a(Central Processing Unit)と、各種プログラム等を記憶するメモリ7bと、I/Oインターフェース7cとを有して構成される。CPU7a、メモリ7b及びI/Oインターフェース7cは、システムバス7dを介してそれぞれ接続される。
【0031】
例えば、記憶部の一例であるメモリ7bにはトイレ装置100を制御するためのシステムプログラムの他に、給水制御や、排出制御、圧送制御等を実行する際の制御情報や、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を含む複数の動作モードが一時格納される。電源がオンされると、電源オン情報を検出したCPU7aは、メモリ7bからシステムプログラムを読み出して、システムを起動して、当該トイレ装置100の全体を制御するようになされる。
【0032】
トイレ装置100の制御系は制御ユニット7の他に、給水タンク電磁弁4a、流量センサ4b、洗浄ボタン4c、便蓋開閉検知センサ4d、開閉蓋用モータ駆動部11、粉砕歯用モータ駆動部12、排出弁用モータ駆動部13、エアーコンプレッサー6及び動作モード切替レバー8を有して構成される。
【0033】
制御ユニット7には、給水タンク電磁弁4a、流量センサ4b、洗浄ボタン4c及び便蓋開閉検知センサ4dがI/Oインターフェース7cを介して接続される。
【0034】
洗浄ボタン4cがユーザによって押されると、当該洗浄ボタン4cから洗浄信号S3が制御ユニット7に出力される。また、便蓋開閉検知センサ4dは、図1に示した便蓋1aの開動作を検知すると、便器本体部1の使用開始を示す蓋開閉検出信号S4を制御ユニット7に出力する。因みに、蓋開閉検出信号S4は、便蓋1aの開閉を示す信号でもある。便蓋開閉検知センサ4dには、例えば、透過型のセンサ等が使用される。便蓋開閉検知センサ4dは、当該トイレ装置100の使用開始及び使用終了や未使用状態を検出して検出信号を生成する検出部の一例である。
【0035】
制御ユニット7は、洗浄ボタン4cからの洗浄信号S3又は便蓋開閉検知センサ4dからの蓋開閉検出信号S4を受信すると、給水タンク電磁弁4aを開閉するための電磁弁制御信号S1を生成する。そして、制御ユニット7は、生成した電磁弁制御信号S1を給水タンク電磁弁4aに出力する。
【0036】
給水タンク電磁弁4aは、制御ユニット7から出力された電磁弁制御信号S1を受信すると閉状態から開状態になり、図1に示した備え付けトイレ5から給水管5aを介して洗浄水が給水タンク4に貯留するようになされる。このとき、給水管5aに流れる洗浄水の流量を流量センサ4bが積算して、所定の流量になったら給水停止信号S2を制御ユニット7へ出力する。
【0037】
制御ユニット7は、流量センサ4bから出力された給水停止信号S2を受信すると、電磁弁制御信号S1を給水タンク電磁弁4aに再度出力する。そして、給水タンク電磁弁4aは、制御ユニット7から出力された電磁弁制御信号S1を受信すると開状態から閉状態になり、備え付けトイレ5からの給水が遮断される。
【0038】
制御ユニット7には、更に、開閉蓋用モータ駆動部11、粉砕歯用モータ駆動部12、排出弁用モータ駆動部13、エアーコンプレッサー6及び動作モード切替レバー8がI/Oインターフェース7cを介して接続される。また、開閉蓋用モータ駆動部11には開閉蓋用モータM1が接続され、粉砕歯用モータ駆動部12には粉砕歯用モータM2が接続され、排出弁用モータ駆動部13には排出弁用モータM3が接続される。
【0039】
開閉蓋用モータ駆動部11は、制御ユニット7から出力されるモータ駆動データD1を入力し、このモータ駆動データD1をデコードしてモータ制御信号S5を生成する。開閉蓋用モータ駆動部11は、生成したモータ制御信号S5を開閉蓋用モータM1に出力して開閉蓋用モータM1を駆動する。
【0040】
開閉蓋用モータM1は、モータ制御信号S5を受信すると所定の方向に回転駆動する。そして、開閉蓋用モータM1は、図1に示した開閉蓋10aを移動させて開口部2aを開閉する。
【0041】
例えば、開閉蓋10aが左側に移動すると開口部2aが開かれ、開閉蓋10aが右側に移動すると開口部2aが閉じられる。このような開閉蓋10aの動作により、便器本体部1から粉砕機構部2に流入するトイレットペーパー、汚物及び洗浄水等を通過又は停止させる。
【0042】
粉砕歯用モータ駆動部12は、制御ユニット7から出力されるモータ駆動データD2を入力し、このモータ駆動データD2をデコードしてモータ制御信号S6を生成する。粉砕歯用モータ駆動部12は、生成したモータ制御信号S6を粉砕歯用モータM2に出力して粉砕歯用モータM2を駆動する。
【0043】
粉砕歯用モータM2は、モータ制御信号S6を受信すると所定の方向に回転駆動する。そして、粉砕歯用モータM2の軸が回転すると共に、シャフト、プーリ及びベルト等を介して接続されている回転歯2bが回転する。この回転歯2bが回転することにより、当該回転歯2bと固定歯2cとの間に汚物や洗浄水等が流入し、該流入した汚物や洗浄水等が粉砕される。
【0044】
排出弁用モータ駆動部13は、制御ユニット7から出力されるモータ駆動データD3を入力し、このモータ駆動データD3をデコードしてモータ制御信号S7を生成する。排出弁用モータ駆動部13は、生成したモータ制御信号S7を排出弁用モータM3に出力して排出弁用モータM3を駆動する。
【0045】
排出弁用モータM3は、モータ制御信号S7を受信すると所定の方向に回転駆動する。そして、排出弁用モータM3の軸が回転すると共に、ウォームギア2fが回転してこのウォームギア2fに接続されている排出弁2eが開閉する。
【0046】
例えば、排出弁用モータM3が時計回りに回転すると、排出弁2eが図1では右側に移動して排出弁2eが開き、粉砕機構部2にある汚物流動体や洗浄水等が流入口3bから圧送タンク3に流れ込む。また、排出弁用モータM3が反時計回りに回転すると、排出弁2eが図1では左側に移動して排出弁2eが閉じ、粉砕機構部2にある汚物流動体や洗浄水等を貯留する。
【0047】
制御ユニット7は、圧送タンク3の内部の圧力を検出する図示しない圧力検出センサからの圧力検出信号に基づいて圧送タンク3への圧縮空気の充填を停止するようにエアーコンプレッサー6を制御する。エアーコンプレッサー6は、制御ユニット7からの圧力制御信号S8を入力し、この圧力制御信号S8に基づいて空気を圧縮して圧送タンク3内に送出する。これにより、例えば、圧送タンク3内の流動化された汚物や洗浄水、又は圧縮空気を排出口3cから排出することができる。
【0048】
動作モード切替レバー8は、操作部の一例であり、トイレ装置100の複数の動作モードの中から所望の動作モードを選択操作する。例えば、動作モード切替レバー8は、図1の給水タンク4の前面に設けられ、図3に示すように、時計周り及び反時計回りに回転する回転軸8aと、この回転軸に設けられて「通常モード」又は「静音モード」を指し示す指示部8bとで構成される。
【0049】
指示部8bが通常モードを指していると、動作モード切替レバー8から通常モード信号S9が制御ユニット7に出力される。また、指示部8bが静音モードを指していると、動作モード切替レバー8から静音モード信号S10が制御ユニット7に出力される。
【0050】
制御ユニット7のCPU7aは、I/Oインターフェース7cを介して動作モード切替レバー8から出力された通常モード信号S9又は静音モード信号S10を受信する。
【0051】
CPU7aは、通常モード信号S9を受信したら、メモリ7bに予め記憶されている複数の動作モードの中から通常モードを選択して、該選択した通常モードに基づいて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する。
【0052】
また、CPU7aは、静音モード信号S10を受信したら、メモリ7bに予め記憶されている複数の動作モードの中から静音モードを選択して、該選択した静音モードに基づいて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する。
【0053】
図4に示す各動作モード及び動作条件は、メモリ7bにデータとして記憶されている。通常モードでは、例えば、粉砕歯(回転歯2b)の回転が100%、排出弁2eの開度が100%、排出弁2eの開閉速度が100%、エアーコンプレッサー6の動作が連続運転となる。また、静音モードでは、例えば、粉砕歯(回転歯2b)の回転が70%、排出弁2eの開度が50%、排出弁2eの開閉速度が50%、エアーコンプレッサー6の動作が間欠運転となる。
【0054】
つまり、静音モードは通常モードよりも、粉砕歯(回転歯2b)の回転数が少なく、排出弁2eの開度が小さく、排出弁2eの開閉速度が遅く、そして、エアーコンプレッサー6の動作が間欠的になる。このように各動作条件を設定すると、トイレ装置100の振動や作動音を減少することができる。動作モードは、動作モード切替レバー8によりユーザが適宜切り替え可能であるので、ユーザは、トイレ装置100の振動や作動音が気になったら、動作モード切替レバー8で動作モードを静音モードに切り替えれば良い。
【0055】
[トイレ装置100の動作例]
次に、トイレ装置100の動作例についてフローチャートを用いて説明する。図5に示すように、ステップST1では、ユーザによって洗浄ボタン4cが押されたか否かを判断する。言い換えると、CPU7aは、洗浄ボタン4cから出力される洗浄信号S3が当該CPU7aに入力されたか否かを判断する。洗浄ボタン4cが押されたらステップST3に移行し、洗浄ボタン4cが押されていなかったらステップST2に移行する。
【0056】
ステップST2では、CPU7aは、便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知したか否かを判断する。つまり、CPU7aは、便蓋開閉検知センサ4dから出力される蓋開閉検出信号S4が当該CPU7aに入力されたか否かを判断する。
便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知したらステップST3に移行し、便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知していなかったらステップST1に再び戻る。
【0057】
ステップST3では、CPU7aは、通常モードになっているか、又は、静音モードになっているかを判断する。通常モード及び静音モードの判断は、通常モード信号S9又は静音モード信号S10が動作モード切替レバー8から出力されたらそれらをメモリ7bに記憶させておき、CPU7aがメモリ7bから通常モード信号S9又は静音モード信号S10を読み出すことにより判断可能である。
【0058】
トイレ装置100が通常モードになっている場合、つまり、メモリ7bに通常モード信号S9が記憶されている場合には、ステップST4に移行する。トイレ装置100が静音モードになっている場合、つまり、メモリ7bに静音モード信号S10が記憶されている場合には、ステップST6に移行する。
【0059】
ステップST4では、CPU7aは、メモリ7bから通常モードの動作条件データを読み出す。そして、ステップST5に移行して、CPU7aは、読み出した動作条件データで通常モードを実行する。例えば、CPU7aは、図4に示したように、回転歯2bの回転が100%、排出弁2eの開度が100%、排出弁2eの開閉速度が100%、エアーコンプレッサー6の動作が連続運転になるように、各部を制御する。
【0060】
ステップST6では、CPU7aは、メモリ7bから静音モードの動作条件データを読み出す。そして、ステップST7に移行して、CPU7aは読み出した動作条件データで静音モードを実行する。例えば、CPU7aは、図4に示したように、回転歯2bの回転が70%、排出弁2eの開度が50%、排出弁2eの開閉速度が50%、エアーコンプレッサー6の動作が間欠運転になるように、各部を制御する。
【0061】
このように、第1の実施の形態に係るトイレ装置100によれば、複数の動作モード(例えば、通常モード及び静音モード)の中から選択された当該動作モードに基づいて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する制御ユニット7を備えるものである。
【0062】
例えば、粉砕機構部2の動作条件には、粉砕歯用モータM2の回転数、排出弁2eの開度及び開閉速度が含まれ、エアーコンプレッサー6の動作条件には、加圧時間(連続運転又は間欠運転)が含まれる。また、複数の動作モードの切り替えは動作モード切替レバー8により切り替え可能である。
【0063】
これにより、例えば、夜間では、動作時間が長くなるように設定し、かつ、動作速度が遅くなるように設定した粉砕機構部2等を動作させたり、昼間では、動作時間が短くなるように設定し、かつ、動作速度が速くなるように設定した粉砕機構部2等を動作させたりすることができるようになる。この結果、住宅事情や、時間帯に応じて、振動や作動音を気にせずに当該トイレ装置100を使用でき、利便性が向上する。
【0064】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、第1の実施の形態で説明したトイレ装置100にRTC7eを追加したトイレ装置200について説明する。第1の実施の形態と同じ名称及び符号のものは同じ機能を有するので、その説明を省略する。
【0065】
[トイレ装置200の制御系の構成例]
まずは、第2の実施の形態に係るトイレ装置200の制御系の構成例について説明する。図6に示すように、トイレ装置200は、制御ユニット7A、給水タンク電磁弁4a、流量センサ4b、洗浄ボタン4c、便蓋開閉検知センサ4d、開閉蓋用モータ駆動部11、粉砕歯用モータ駆動部12、排出弁用モータ駆動部13、エアーコンプレッサー6及び動作モード切替レバー8Aで構成される。給水タンク電磁弁4a、流量センサ4b、洗浄ボタン4c、便蓋開閉検知センサ4d、開閉蓋用モータ駆動部11、粉砕歯用モータ駆動部12、排出弁用モータ駆動部13、エアーコンプレッサー6及び動作モード切替レバー8Aは、制御ユニット7Aにそれぞれ接続される。
【0066】
給水タンク電磁弁4a、流量センサ4b、洗浄ボタン4c、便蓋開閉検知センサ4d、開閉蓋用モータ駆動部11、粉砕歯用モータ駆動部12、排出弁用モータ駆動部13及びエアーコンプレッサー6については、前述の第1の実施の形態(図2)で説明したトイレ装置100と同じ機能を有するので、その説明を省略する。
【0067】
制御ユニット7Aは、CPU7a、メモリ7b、I/Oインターフェース7c、RTC7e(Real Time Clock)及びバッテリー7fを有して構成される。CPU7a、メモリ7b、I/Oインターフェース7c及びRTC7eは、システムバス7dを介してそれぞれ接続される。RTC7eにはバッテリー7fが接続される。
【0068】
RTC7eは、時間管理部の一例であり、複数の動作モード(通常モード又は静音モード)の中から所望の動作モードを現在の時刻に基づいて選択出力する。RTC7eは、例えばトイレ装置200が停電になっても、バッテリー7fからの電源供給によりOFFになることはない。
【0069】
図7に示すように、動作モード切替レバー8Aは、時計周り及び反時計回りに回転する回転軸8cと、この回転軸に設けられて「通常モード」、「静音モード」又は「自動モード」を指し示す指示部8dとで構成される。
【0070】
指示部8dが通常モードを指していると、動作モード切替レバー8Aから通常モード信号S9が制御ユニット7Aに出力される。また、指示部8dが静音モードを指していると、動作モード切替レバー8Aから静音モード信号S10が制御ユニット7Aに出力される。そして、指示部8dが自動モードを指していると、動作モード切替レバー8Aから自動モード信号S11が制御ユニット7Aに出力される。
【0071】
制御ユニット7AのCPU7aは、I/Oインターフェース7cを介して動作モード切替レバー8Aから出力された通常モード信号S9、静音モード信号S10又は自動モード信号S11を受信する。
【0072】
CPU7aは、通常モード信号S9を受信したら、メモリ7bに予め記憶されている複数の動作モードの中から通常モードを選択して、該選択した通常モードに基づいて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する。
【0073】
また、CPU7aは、静音モード信号S10を受信したら、メモリ7bに予め記憶されている複数の動作モードの中から静音モードを選択して、該選択した静音モードに基づいて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する。
【0074】
そして、CPU7aは、自動モード信号S11を受信したら、RTC7eから現在の時刻を読み出して、該読み出した時刻に基づいて、通常モード又は静音モードに切り替えて、粉砕機構部2やエアーコンプレッサー6等の動作条件を変更する。例えば、CPU7aは、現在の時刻が22時から7時の間であれば静音モードに切り替え、現在の時刻が22時から7時の間以外であれば通常モードに切り替える。
【0075】
[トイレ装置200の動作例]
次に、トイレ装置200の動作例についてフローチャートを用いて説明する。図8に示すように、ステップST11では、CPU7aは、ユーザによって洗浄ボタン4cが押されたか否かを判断する。言い換えると、CPU7aは、洗浄ボタン4cから出力される洗浄信号S3が当該CPU7aに入力されたか否かを判断する。洗浄ボタン4cが押されたらステップST13に移行し、洗浄ボタン4cが押されていなかったらステップST12に移行する。
【0076】
ステップST12では、CPU7aは、便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知したか否かを判断する。つまり、CPU7aは、便蓋開閉検知センサ4dから出力される蓋開閉検出信号S4が当該CPU7aに入力されたか否かを判断する。便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知したらステップST13に移行し、便蓋開閉検知センサ4dによって便蓋1aが閉じられたことを検知していなかったらステップST11に戻る。
【0077】
ステップST13では、CPU7aは、通常モードになっているか、静音モードになっているか、又は、自動モードになっているかを判断する。通常モード、静音モード及び自動モードの判断は、通常モード信号S9、静音モード信号S10又は自動モード信号S11が動作モード切替レバー8Aから出力されたらそれらをメモリ7bに記憶させておき、CPU7aがメモリ7bから通常モード信号S9、静音モード信号S10又は自動モード信号S11を読み出すことにより判断可能である。
【0078】
トイレ装置200が通常モードになっている場合、つまり、メモリ7bに通常モード信号S9が記憶されている場合には、ステップST14に移行する。トイレ装置200が静音モードになっている場合、つまり、メモリ7bに静音モード信号S10が記憶されている場合には、ステップST15に移行する。トイレ装置200が自動モードになっている場合、つまり、メモリ7bに自動モード信号S11が記憶されている場合には、ステップST18に移行する。
【0079】
ステップST14からステップST17は、第1の実施の形態(図5)で前述したステップST4からステップST7と同じであるので、その説明を省略する。
【0080】
ステップST18では、CPU7aは、現在の時刻を検知する。例えば、CPU7aは、時刻をカウントしているRTC7eから時刻データを読み出すことに現在の時刻を検知する。
【0081】
ステップST19に移行して、CPU7aは、現在の時刻が22時から7時の間であるか否かを判断する。現在の時刻が22時から7時の間でなければステップST14に移行して、通常モードでトイレ装置200を動作させる。これにより、多少の振動や作動音が気にならない昼間にトイレ装置200を通常に駆動させることで、当該トイレ装置200の各部の処理時間を長くする必要がなくなる。また、現在の時刻が22時から7時の間であればステップST16に移行して、静音モードでトイレ装置200を動作させる。これにより、夜間にトイレ装置200を静かに駆動させることで、ユーザは周囲を気遣わずに当該トイレ装置200を使用することができる。
【0082】
このように、第2の実施の形態に係るトイレ装置200によれば、通常モード、静音モード又は自動モードを切替可能な動作モード切替レバー8Aと、現在の時刻を計時するRTC7eとを備えるものである。
【0083】
これにより、動作モード切替レバー8Aを自動モードに設定しておくと、夜間では静音モードでトイレ装置200が駆動し、昼間では通常モードでトイレ装置200が駆動する。この結果、自動的に(時刻によって)トイレ装置200の動作モードが切り替わるので、ユーザが静音モードや通常モードに切り替える煩雑な作業を削減でき、当該トイレ装置200の利便性が向上する。
【0084】
なお、第1及び第2の実施の形態では、粉砕機構部2で汚物を粉砕後、汚物流動体を圧送タンク3により圧送して排出するトイレ装置について説明したが、これに限定されず、圧送タンク3による圧送を行わずに、粉砕機構部2から汚物流動体を直接トイレ装置外に排出するものであっても構わない。
【0085】
また、第1及び第2の実施の形態では、動作モードとして、通常モード及び静音モードを例に挙げたが、これに限定されず、静音モードよりもより静かなモードを設定しても良いし、通常モードよりも各部の動作速度が速く動作時間が短いモードを設定しても良い。
【0086】
また、第2の実施の形態では、現在の時刻が22時から7時であるか否かを基準にして動作モードを切り替えたが、これに限定されず、動作モードの切り替え時刻は適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0087】
1・・・便座本体部、1a・・・便蓋、1b・・・便座、2・・・粉砕機構部、3・・・圧送タンク(タンク部)、4・・・給水タンク、5・・・備え付けトイレ(廃棄場所)、6・・・エアーコンプレッサー(圧縮空気供給部)、7,7A・・・制御ユニット(制御部)、7a・・・CPU、7b・・・メモリ(記憶部)、7c・・・I/Oインターフェース、7d・・・システムバス、7e・・・RTC(時刻管理部)、7f・・・バッテリー、8,8A・・・動作モード切替レバー(操作部)、100,200・・・トイレ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄水が流入可能に設けられて、排泄された汚物と前記洗浄水を受容する便器本体部と、
前記便器本体部の下部に設けられて、前記便器本体部から流出した前記汚物を粉砕して前記洗浄水と共に汚物流動体と成す粉砕機構部と、
圧縮空気供給装置から供給される圧縮空気を充填可能に前記粉砕機構部の下部に設けられて、前記粉砕機構部から前記汚物流動体が流入する流入口と、該流入口に流入した前記汚物流動体を廃棄場所まで導く排出管部材が接続可能な排出口とを有し、前記流入口から流入した汚物流動体を圧縮空気で圧送して前記排出口から排出する圧送部と、
前記粉砕機構部及び前記圧送部の動作条件を含む動作モードを複数記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された複数の動作モードの中から選択される当該動作モードに基づいて、前記粉砕機構部又は前記圧送部、若しくは両方の動作条件を変更する制御部とを備えることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記粉砕機構部の動作条件には、前記粉砕機構部に設けられた粉砕歯を駆動する粉砕歯用モータの回転数、前記流入口を開閉する排出弁の開度及び開閉速度のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1に記載のトイレ装置。
【請求項3】
前記圧送部の動作条件には、前記圧縮空気供給装置における加圧時間が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレ装置。
【請求項4】
複数の前記動作モードの中から所望の動作モードを選択操作する操作部を更に備え、
前記制御部は、
前記操作部の選択操作によって複数の動作モードの中から選択された当該動作モードに基づいて、前記粉砕機構部又は前記圧送部、若しくは両方の動作条件を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトイレ装置。
【請求項5】
複数の前記動作モードの中から所望の動作モードを現在の時刻に基づいて選択出力する時刻管理部を更に備え、
前記制御部は、
前記時刻管理部の選択出力によって複数の動作モードの中から選択された当該動作モードに基づいて、前記粉砕機構部又は前記圧送部、若しくは両方の動作条件を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトイレ装置。
【請求項6】
洗浄水が流入可能に設けられて、排泄された汚物と前記洗浄水を受容する便器本体部と、
前記便器本体部の下部に設けられて、前記便器本体部から流出した前記汚物を粉砕して前記洗浄水と共に汚物流動体と成して流下する粉砕機構部と、
前記粉砕機構部の動作条件を含む動作モードを複数記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された複数の動作モードの中から選択される当該動作モードに基づいて、前記粉砕機構部の動作条件を変更する制御部とを備えることを特徴とするトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−57395(P2012−57395A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203182(P2010−203182)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】