説明

トラクタ

【課題】全油圧式パワーステアリングユニットの合理的な配置によりエンジンの後方に配置される遮音パネルの密封性を高めたトラクタを構成する。
【解決手段】遮音パネル31の後面側に膨出部32を形成し、この膨出部32の開口32AにパワーステアリングユニットPSのコントロール部41を下側から上側に挿通し、コントロール部41の下端のフランジ部43を開口の外周にボルト45で固定する。油圧ホース44がエンジン側(運転座席と反対側)に配置されるので、遮音パネル31に油圧ホース44が挿通するための開口を必要としないものとなり、膨出部に形成された開口もコントロール部41で閉塞することになるので、遮音パネル31がエンジン側と後部の運転座席側とを隔絶することになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体のエンジンの後方位置に遮音パネルが備えられ、この遮音パネルより後方位置に全油圧式のパワーステアリングユニットを備えているトラクタに関し、詳しくは、遮音性を向上する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のように構成されたトラクタとして特許文献1には、エンジンボンネットの内部の後部位置にエンジンの騒音を遮断する防音仕切板(本発明の遮音パネル)が配置され、この防音仕切板の後方に後面取付け部材を介して全油圧式のパワーステアリング装置のコントローラを支持した構成が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5‐50923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
トラクタでの作業時にはエンジンで発生する騒音が運転部で運転操作を行う作業者に伝わり不快感を抱かせることが多く、全油圧式パワーステアリングユニットを備えたトラクタではエンジンで発生した騒音が直接キャビン内に伝わる不都合があった。
【0005】
その理由として、全油圧式パワーステアリングユニットは、ステアリングホイールの回転操作により作動油を制御するコントロール部を備え、このコントロール部に対して作動油の給排を行う油圧ホースが接続している。この油圧ホースが遮音パネルに形成された開口に挿通する形態で備えられるため、遮音パネルの開口と油圧ホースとの間には空間(隙間)が形成されるものとなり、この空間を介してエンジンの騒音が運転部に伝わっているのが現状である。
【0006】
特に、キャビンを備えているトラクタでは、キャビン内の静粛性を求める観点だけではなく、キャビン内への塵埃の進入を阻止する観点や、キャビン内の空調性能を低下させない観点から遮音パネルに形成される開口を閉塞し得る構造を必要とする。
【0007】
そこで、油圧ホースと遮音パネルの開口との間に形成される空間を埋めるスポンジ等の部材を充填することも考えられるが、油圧ホースと開口との位置関係は決まったものではなく、空間の形状も決まったものではないため、スポンジ等の部材を備える作業に手間が掛かるものとなり改善の余地がある。
【0008】
本発明の目的は、全油圧式パワーステアリングユニットの合理的な配置によりエンジンの後方に配置される遮音パネルの密封性を高めたトラクタを構成する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特徴は、車体のエンジンの後方位置に遮音パネルが備えられ、この遮音パネルより後方位置に全油圧式のパワーステアリングユニットを備えているトラクタであって、
前記パワーステアリングユニットが、ステアリングホイールに連結する作動軸を上端に形成したコントロール部に複数の油圧ホースが接続する構造を有しており、
前記遮音パネルの後面側に後方に張り出す膨出部が形成され、前記油圧ホースが前記エンジン側に配置され、前記膨出部に形成された開口に対して前記コントロール部又は前記作動軸が挿通するように前記コントロール部が配置されると共に、このコントロール部が前記開口を閉塞する位置に支持されている点にある。
【0010】
この構成によると、油圧ホースがエンジン側に配置され、膨出部に形成された開口に対して作動軸又はコントロール部が挿通し、この開口を閉塞するようにコントロール部が支持される。つまり、この構成によると、油圧ホースがエンジン側(運転座席と反対側)に配置されるので、遮音パネルに油圧ホースが挿通するための開口を必要としないものとなり、膨出部に形成された開口もコントロール部で閉塞することになるので、遮音パネルがエンジン側と後部の運転座席側とを隔絶することになる。
その結果、全油圧式パワーステアリングユニットの合理的な配置によりエンジンの後方に配置される遮音パネルの密封性を高めたトラクタが構成された。
【0011】
本発明は、前記コントロール部の下端位置の外周にフランジ部が形成され、前記コントロール部を前記開口に対して上下に貫通するように配置し、前記フランジ部が前記開口の外周部にボルトにより連結されても良い。
【0012】
これによると、膨出部の開口にコントロール部を挿通した状態でフランジ部と開口の周囲とをボルトで連結することにより膨出部の開口をコントロール部で閉塞する。また、コントロール部全体が遮音パネルより後方側に露出可能な位置に配置されるので、このコントロール部とステアリングホイールとの連係部等のメンテナンスを容易にする。
【0013】
本発明は、前記膨出部が、前記遮音パネルに孔状に形成された開放部を覆う位置に取り付けられた箱状部材で構成され、この箱状部材に前記開口が形成されても良い。
【0014】
これによると、遮音パネルに孔状の開放部を形成し、この開放部を閉塞するように箱状部材を溶接する程度の加工を行うことで膨出部を形成することが可能となる。
【0015】
本発明は、前記遮音パネルより後方に運転座席が配置され、この運転座席を取り囲む壁部と、天井壁とを有したキャビンが備えられても良い。
【0016】
これによると、キャビンの内部に対する騒音の進入を阻止するだけではなく、キャビンの内部への塵埃の進入を阻止し、また、外気の進入も阻止する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】トラクタの全体を示す側面図である。
【図2】運転部を示す平面図である。
【図3】運転部及びキャビンのフレーム等を示す側面図である。
【図4】パワーステアリングユニットのコントロール部等を示す側面図である。
【図5】パワーステアリングユニットのコントロール部等を示す後面図である。
【図6】遮音パネルの形状と配置とを示す斜視図である。
【図7】遮音パネルとキャビンの前部縦フレームとを示す正面図である。
【図8】キャビンの後部縦フレームを示す後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、操向操作(操舵)自在な左右一対の前車輪1、1と、左右一対の後車輪2、2とが備えられると共に、車体前部にエンジン3を有した原動部Aが形成され、車体後部の左右の後輪フェンダー4、4の間に運転座席5を有した運転部Bが形成され、この運転部Bを取り囲むキャビンCが備えられてトラクタが構成されている。
【0019】
このトラクタは、車体前部のボンネット6にエンジン3と燃料タンク7とが収容され、エンジン3からの駆動力が伝えられるミッションケース8が車体の前後方向に沿う姿勢で備えられている。
【0020】
このトラクタは、車体後端にロータリ耕耘装置を連結することで耕耘作業を行え、車体後端にプラウを連結することで鋤起こし作業を行えるように構成されたものである。
【0021】
前記運転部Bには、運転座席5の前部位置に操向操作を行うステアリングホイール11が配置され、このステアリングホイール11の右側に走行速度を設定するアクセルレバー12が配置され、ステアリングホイール11の前部位置から下方に向けてパネル板13が配置され、このパネル板13の上部にメータ14が配置されている。運転部Bの下側にはフロアー15が形成され、運転座席5の前方のフロアー15の右側にはアクセルペダル16Aとブレーキペダル16Bとが配置され、このフロアー15の左側にはクラッチペダル17と、チルト操作ペダル18とが配置されている。
【0022】
図1〜図3及び図6〜図8に示すように、キャビンCは、前部位置の左右一対の柱状の前部縦フレーム21と、後部位置の左右一対の柱状の後部縦フレーム22と、前部縦フレーム21の下端から後部縦フレーム22に亘る領域に形成される下部フレーム23と、前部縦フレーム21及び後部縦フレーム22の上端に連結し、上面視で矩形となる上部連結フレーム24と、この上部連結フレーム24を覆う位置に配置される板状のルーフ25(天井壁の具体構成)とを有している。前部縦フレーム21と、後部縦フレーム22と、下部フレーム23と、上部連結フレーム24とはパイプ材や板状材の成形により製作されている。
【0023】
このキャビンCは、左右一対の前部縦フレーム21と前側の上部連結フレーム24とで取り囲まれる位置にフロントガラス26が備えられ、左右一対の後部縦フレーム22と後側の上部連結フレーム24とで取り囲まれる位置にリアガラス27が備えられ、側部位置に開閉自在なガラス製のドア28が備えられている。
【0024】
つまり、キャビンCは、ルーフ25で天井壁が構成され、フロントガラス26やリアガラス27やドア28等により運転座席5を取り囲む壁部が構成され、これらにより運転空間を外界と隔絶する構造を有している。このトラクタでは、キャビンCに冷房と暖房とを行う空調システム29を備えており、ボンネット6の後部位置に遮音パネル31を配置することで、ボンネット内部のエンジン3で発生したエンジン音等の騒音や、ボンネット内に流入した塵埃等がキャビンCへ進入する不都合を阻止してキャビン内に快適な作業環境を作り出している。
【0025】
図3〜図7に示すように遮音パネル31は、ボンネット後端部でキャビンCに面する領域を閉塞する形状に成形された金属板の折り曲げと、金属板の溶接により形成され、この遮音パネル31の後面側には、後方に張り出す膨出部32が溶接により形成されている。
【0026】
この遮音パネル31の具体的な形状として、外周側のフランジ面31Aに対してパネル本体31Bが運転座席5の方向に張り出す立体構造を有すると共に、このパネル本体31Bの下部に孔状に形成された開放部31Cを覆う位置で、この開放部31Cを閉塞する位置で後方に張り出すように前述した膨出部32が形成されている。この膨出部32は、開放部31Cの外周部の全領域に溶接固定された箱状部材で構成されている。パネル本体31Bの下部には、斜め後方下方に傾斜した傾斜部31Dが形成され、この傾斜部31Dの下端側がフロアー15に連結されて、遮音パネル31の立設強度が高められている。尚、単一の金属板のプレス加工等により遮音パネル31と膨出部32を一体的に形成したものであっても良い。
【0027】
この遮音パネル31のパネル本体31Bの後面には左右一対の板状のブラケット33が溶接固定され、この一対のブラケット33に横向き姿勢のパイプフレーム34が溶接固設されている。このパイプフレーム34に左プレート39が溶接固定され、この左プレート39に下端が連結する左補助プレート39Sが備えられ、右側のブラケット33に右プレート40が溶接固定されている。
【0028】
左右のブラケット33の中間位置に、上壁部と左壁部と右壁部とを有した構造のハンドル支持フレーム36が配置されている。ハンドル支持フレーム36の左壁部が左プレート39と左補助プレート39Sに挟み込まれる位置に配置され、これらに貫通する支軸35が備えられている。また、ハンドル支持フレーム36の右壁部が右プレート40に接触する位置に配置され、これらに貫通する支軸35が備えらえている。左右の支軸35は横向き姿勢の同じ軸芯上に配置され、ハンドル支持フレーム36は一対の支軸35を中心にして揺動自在に支持されることなる。
【0029】
前記左補助プレート39Sの上端にアーム支持部39Saが形成され、このアーム支持部39Saに対して軸体37を介してロックアーム38が揺動自在に支持されている。また、右プレート40の上端位置にはロッド支持部40Aが形成され、このロッド支持部40Aの貫通孔にアクセルレバー12の操作ロッド12Aが貫通状態で支持されている。
【0030】
尚、パイプフレーム34には、複数のパイプ部材(図示せず)が回転自在に支持され、夫々のパイプ部材のアーム等に前述したブレーキペダル16Bと、クラッチペダル17とが支持される。
【0031】
このトラクタでは、ステアリングホイール11の操作に連動して全油圧式のパワーステアリングユニットPSで作動油を制御して前車輪1を操向作動させるアクチュエータ(図示せず)に供給するステアリング駆動系を備えており、この全油圧式のパワーステアリングユニットPSが前述した膨出部32に支持されている。パワーステアリングユニットPSは全体に円柱状となるコントロール部41を有すると共に、このコントロール部41の上端部に作動軸42が突出され、コントロール部41の下端位置の外周にフランジ部43が一体形成され、この下端部に4本の油圧ホース44が接続した構造を有している。
【0032】
膨出部32の上壁32Tには上下方向に貫通する開口32Aが形成され、この開口32Aに対して油圧ホース44を接続した状態でのコントロール部41を下方から上方に貫通させ、膨出部32の上壁32Tの下面にコントロール部41のフランジ部43の上面を密着させ、開口32Aの周囲のボルト孔に挿通したボルト45をフランジ部43に螺合させることで、コントロール部41が膨出部32に支持されている。このようにコントロール部41が連結支持されることにより開口32Aはコントロール部41とフランジ部43とで閉塞されることになる。
【0033】
本発明では、コントロール部41の全体を遮音パネル31の後面側に配置する必要はなく、例えば、膨出部32の上壁32Tにコントロール部41の作動軸42が挿通し得る直径の開口32Aを形成しておき、この開口32Aから上方に作動軸42を突出させ、上壁32Tの下面に対してコントロール部41の上面を接触させ、このコントロール部41を上壁32Tにボルト等で固定しても良い。これによると、膨出部32の内部にコントロール部41が収容されることになる。また、コントロール部41の上下方向の中間位置にフランジ部43を形成し、コントロール部41を中間部分まで上壁32Tの開口32Aに挿通した状態でフランジ部43を上壁32Tに連結しても良い。これによるとコントロール部41の一部が遮音パネル31の後面側に配置され、コントロール部41の残りの一部が膨出部32の内部に収容されることになる。
【0034】
ハンドル支持フレーム36の上壁部に形成された貫通孔36Aに対して、シャフト支持パイプ11Aを挿通すると共に、このシャフト支持パイプ11Aがハンドル支持フレーム36の上壁に溶接固定されている。このシャフト支持パイプ11Aに対してステアリングホイール11に連結するステアリングシャフト(図示せず)が貫通する状態で回転自在に支持され、このステアリングシャフトの下端と、コントロール部41の作動軸42とがユニバーサルジョイントUJによって連結されている。尚、ユニバーサルジョイントUJのクロススパイダの位置がハンドル支持フレーム36を揺動自在に支持する支軸35の軸芯上に配置され、ハンドル支持フレーム36が支軸35を中心に揺動した場合にも、ステアリングホイール11の回転操作をコントロール部41の作動軸42に円滑に伝動できるように構成されている。
【0035】
ハンドル支持フレーム36の左壁部には複数の係合凹部36Lを有した係合孔部36Hが形成され、この係合孔部36Hに前述したロックアーム38に固定されたロックピン38Aが挿入するロック部が構成されている。このロック部は、ロックピン38Aが何れかの係合凹部36Lに係入することにより支軸35を中心にしたハンドル支持フレーム36の揺動が規制される。ロックアーム38の他端に連係ロッド46が連結し、この連係ロッド46の下端がチルト操作ペダル18のアーム部18Aに連結されている。チルト操作ペダル18には連係ロッド46を押し下げる方向に付勢力を作用させるコイルスプリング47が備えられている。
【0036】
このような構成から、チルト操作ペダル18を踏み込み操作した場合には、コイルスプリング47の付勢力に抗してロックアーム38が軸体37を中心にして揺動させ、ロックピン38Aが係合凹部36Lから離脱方向に作動してロックが解除されるように構成されている。その結果、チルト操作ペダル18の踏み込み操作でハンドル支持フレーム36の揺動を可能にして支軸35を中心にしたステアリングホイール11のチルト操作を実現する。このチルト操作の後にはチルト操作ペダル18の踏み込み操作を解除することでコイルスプリング47の付勢力によりロックピン38Aが係合凹部36Lに係合してロック状態に達する。尚、ハンドル支持フレーム36は、このハンドル支持フレーム36とパネル本体31Bの上端部とに亘って設けられたスプリング50により車体前方側に付勢されている。
【0037】
〔実施の形態の作用・効果〕
このように本発明のトラクタでは、ボンネット6の後端位置でキャビンCとの境界に遮音パネル31を配置すると共に、この遮音パネル31に対して運転部Bの方向に張り出す形態で膨出部32が形成されている。この膨出部32の開口32Aに全油圧式のパワーステアリングユニットPSのコントロール部41を貫通させ開口32Aを閉塞する形態でコントロール部41を支持することにより、遮音パネル31に油圧ホース44を挿通する開口等を形成しないで済むものにしており、キャビンCとエンジン3が配置された空間(ボンネット内空間)とを隔絶している。
【0038】
これによりキャビンCにはエンジン3の騒音だけではなく外部からの空気や塵埃の進入を阻止してキャビン内の静粛性を高めると同時に気密性を高めている。そして、気密性が高まることにより空調システム29による温度や湿度の管理等の空調を容易に行い作業環境を良好なものにしている。
【0039】
また、遮音パネル31のパネル本体31Bの後面側には一対のブラケット33が溶接固定され、この一対のブラケット33にパイプフレーム34を溶接固定し、これらに対してハンドル支持フレーム36やペダル類を支持することにより、ステアリング操作系やペダル操作系をユニット化して組み立て性を高めるものにしている。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、全油圧式のパワーステアリングユニットを備えたトラクタ全般に利用することができる。
【符号の説明】
【0041】
3 エンジン
5 運転座席
11 ステアリングホイール
25 天井壁(ルーフ)
31 遮音パネル
31C 開放部
32 膨出部
32A 開口
41 コントロール部
42 作動軸
43 フランジ部
44 油圧ホース
45 ボルト
C キャビン
PS パワーステアリングユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体のエンジンの後方位置に遮音パネルが備えられ、この遮音パネルより後方位置に全油圧式のパワーステアリングユニットを備えているトラクタであって、
前記パワーステアリングユニットが、ステアリングホイールに連結する作動軸を上端に形成したコントロール部に複数の油圧ホースが接続する構造を有しており、
前記遮音パネルの後面側に後方に張り出す膨出部が形成され、前記油圧ホースが前記エンジン側に配置され、前記膨出部に形成された開口に対して前記コントロール部又は前記作動軸が挿通するように前記コントロール部が配置されると共に、このコントロール部が前記開口を閉塞する位置に支持されているトラクタ。
【請求項2】
前記コントロール部の下端位置の外周にフランジ部が形成され、前記コントロール部を前記開口に対して上下に貫通するように配置し、前記フランジ部が前記開口の外周部にボルトにより連結されている請求項1記載のトラクタ。
【請求項3】
前記膨出部が、前記遮音パネルに孔状に形成された開放部を覆う位置に取り付けられた箱状部材で構成され、この箱状部材に前記開口が形成されている請求項1又は2記載のトラクタ。
【請求項4】
前記遮音パネルより後方に運転座席が配置され、この運転座席を取り囲む壁部と、天井壁とを有したキャビンが備えられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のトラクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−230595(P2011−230595A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−101038(P2010−101038)
【出願日】平成22年4月26日(2010.4.26)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】