説明

トリアジニルアミノスチルベンの結晶変態

【課題】蛍光増白剤として有用な新規結晶多変態を提供する。
【解決手段】式(1)の化合物の新規な多形結晶形、その調製のための方法およびその使用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(1)
【0002】
【化9】

【0003】
の化合物の新規な多形結晶形、その製造方法およびその使用に関するものである。
【0004】
式(1)の化合物はアモルファス変態としてのみ既知である。
【0005】
物質が1を超える結晶系で存在する能力は、多形として定義され、これらの異なる結晶形は、「多形変態」または「多形体」と呼ばれる。一般に、多形は、物質の分子がその配座を変化させる、または異なる分子間または分子内相互作用、特に水素結合を形成する能力によって影響を受け、そのことが異なる多形体の結晶格子の異なる原子配置に反映される。多形は複数の有機化合物にも見出される。物質の異なる多形体は、結晶格子の異なるエネルギーを所有し、それゆえ固体状態において、それらは異なる物理的性質を示す。
【0006】
結晶変態の識別に有用なツールは、X線回折、例えば粉末X線回折である。
【0007】
結晶形と、したがって粉末X線回折パターンもまた取り分け乾燥度に依存するという事実により、水の含有率は、各スペクトルについて特定される。
【0008】
含水率は、一般に、既知の解析方法によって測定する。本出願では、含水率はカール・フィッシャー滴定によって測定されている。
【0009】
すべてのX線粉末スペクトルデータは、CuKα放射を使用した、閉鎖したアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって得られてきた。以下の条件を設定した。
・管電力40kV/40mA
・走査範囲1−50°(2θ)
・ステップサイズ0.02°(2θ)
・ステップ当たりの時間 2秒
・室温
【0010】
本発明は、含水率>0%での粉末X線回折パターンにおける約21.8、11.0、および7.3のd間隔単位でのピークを特徴とする式(1)
【0011】
【化10】

【0012】
の化合物の結晶変態に関する。
【0013】
具体的には、含水率≧19%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.6、11.0、9.2、7.3、5.82、4.37、4.05、3.96、3.88、3.36、3.1、3.04、2.95、2.8、2.56、および2.32のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0014】
更に具体的には、含水率≧19%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.8、11.6、11.0、9.2、7.3、5.82、4.48、4.37、4.05、3.96、3.88、3.4、3.36、3.18、3.1、3.04、2.95、2.91、2.86、2.80、2.78、2.56、2.41、2.36、および2.32のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0015】
表1は、実施例1によって得られた含水率≧19%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の、dで表す格子平面間の特徴的な間隔を示し、オングストローム単位[A]およびそれらの対応する特徴的な相対強度(very weak(非常に弱い)、weak(弱い)、medium(中程度)、strong(強い)、またはvery strong(非常に強い))を表す。dの代わりに2θを用いることも、一般的である。以下の式はdと2Aとの間の関係を示す。
【0016】
【数1】

【0017】
【表1】

【0018】
図1は、実施例1によって得られた含水率≧19%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の粉末X線回折パターンを示す。
【0019】
本発明は、粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.0、9.2、7.30、5.78、および3.87のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<19%および≧17%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態にも関する。
【0020】
具体的には、含水率<19%および≧17%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.5、11.0、7.3、5.78、4.95、4.04、3.87、および3.71のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0021】
更に具体的には、含水率<19%および≧17%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.5、11.0、9.2、7.3、7.2、7.0、5.78、5.56、4.95、4.75、4.6、4.49、4.31、4.15、4.04、3.94、3.87、3.71、3.46、3.36、3.16、2.96、および2.56のd間隔単位のおけるピークを特徴とする。
【0022】
表2は、実施例2によって得られた含水率<19%および≧17%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の、dで表す格子平面間の特徴的な間隔を示し、オングストローム単位[A]およびそれらの対応する特徴的な相対強度(very weak(非常に弱い)、weak(弱い)、medium(中程度)、strong(強い)またはvery strong(非常に強い))を表す。
【0023】
【表2】

【0024】
図2は、実施例2によって得られた含水率<19%および≧17%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の粉末X線回折パターンを示す。
【0025】
本発明は、また、粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.0、7.30、5.77、5.51、4.93、および3.65のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<17%および≧13%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態にも関する。
【0026】
具体的には、含水率<17%および≧13%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.6、11.0、9.2、7.3、7.2、5.77、5.51、4.93、4.49、3.86、および3.65のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0027】
表3は、実施例3によって得られた含水率<17%および≧13%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の、dで表す格子平面間の特徴的な間隔を示し、オングストローム単位[A]およびそれらの対応する特徴的な相対強度(very weak(非常に弱い)、weak(弱い)、medium(中程度)、strong(強い)またはvery strong(非常に強い))を表す。
【0028】
【表3】

【0029】
図3は、実施例3から得られた含水率<17%および≧13%を有する式(1)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。
【0030】
本発明は、また、粉末X線回折パターンの約21.8、11.0、9.0、および7.3のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<13%および>0%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態にも関する。
【0031】
具体的には、含水率<13%および>0%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.5、11.0、9.0、7.3、および3.58のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0032】
表4は、実施例4によって得られた含水率<13%および>0%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の、dで表す格子平面間の特徴的な間隔を示し、オングストローム単位[A]およびそれらの対応する特徴的な相対強度(very weak(非常に弱い)、weak(弱い)、medium(中程度)、strong(強い)またはvery strong(非常に強い))を表す。
【0033】
【表4】

【0034】
図4は、実施例4から得られた含水率<13%および>0%を有する式(1)の化合物の新しい結晶変態の粉末X線回折パターンを示す。
【0035】
本発明の更なる実施態様は、含水率>0%での粉末X線回折パターンにおける約10.1、5.62、3.55、および3.37のd間隔単位でのピークを特徴とする式(1’)
【0036】
【化11】

【0037】
の化合物の結晶変態に関する。
【0038】
式(1’)の本化合物は、式(1)の化合物とプロトン性酸、すなわちHClとの反応によって得ることが可能である。
【0039】
具体的には、式(1’)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約10.1、5.92、5.62、4.21、3.72、3.55、および3.37のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0040】
更に具体的には、式(1’)の化合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約10.1、5.92、5.62、5.05、4.77、4.38、4.21、9.97、3.89、3.72、3.55、3.37、3.06、2.76、2.59、および2.4のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0041】
表5は、実施例5によって得られた式(1’)の化合物の新しい結晶変態の、dで表す格子平面間の特徴的な間隔を示し、オングストローム単位[A]およびそれらの対応する特徴的な相対強度(very weak(非常に弱い)、weak(弱い)、medium(中程度)、strong(強い)またはvery strong(非常に強い))を表す。
【0042】
【表5】

【0043】
図5は、実施例5から得られた式(1’)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。
【0044】
本発明は、また、含水率>0%での粉末X線回折パターンの約21.8、11.0、および7.3のd間隔単位におけるピークを特徴とする、(1)
【0045】
【化12】

【0046】
および化合物(1a)
【0047】
【化13】

【0048】
を含む混合物の結晶変態にも関する。
【0049】
具体的には、含水率≧19%を有する混合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.8、11.0、9.2、7.3、5.82、4.48、4.37、4.05、3.96、3.88、3.36、2.95、および2.56のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0050】
具体的には、含水率<19%および≧17%を有する混合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.5、11.0、9.2、7.3、7.2、7.0、5.78、5.56、4.95、4.75、4.49、4.04、3.87、および3.71のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0051】
具体的には、含水率<17%および≧13%を有する混合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.6、11.0、9.2、7.3、7.2、5.77、5.51、4.93、3.86、および3.65のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0052】
具体的には、含水率<13%および≧0%を有する混合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約21.8、11.5、11.0、9.0、7.3、および3.58のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0053】
化合物(1):化合物(1a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜10:90の範囲内である。
好ましくは、化合物(1):化合物(1a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜30:70の範囲内である。
更に好ましくは、化合物(1):化合物(1a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜50:50の範囲内である。
特に、化合物(1):化合物(1a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜90:10の範囲内である。
【0054】
本発明は、また、含水率>0%での粉末X線回折パターンの約10.1、5.62、3.55、および3.37のd間隔単位におけるピークを特徴とする、(1’)
【0055】
【化14】

【0056】
および化合物(1’a)
【0057】
【化15】

【0058】
を含む混合物の結晶変態にも関する。
【0059】
更に具体的には、化合物(1’)および(1’a)の混合物の新しい結晶変態は、その粉末X線回折パターンの約10.1、5.92、5.62、5.05、4.77、4.38、4.21、9.97、3.89、3.72、3.55、3.37、3.06、2.76、2.59、および2.4のd間隔単位におけるピークを特徴とする。
【0060】
化合物(1’):化合物(1’a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜10:90の範囲内である。
好ましくは、化合物(1’):化合物(1’a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜30:70の範囲内である。
更に好ましくは、化合物(1’):化合物(1’a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜50:50の範囲内である。
特に、化合物(1’):化合物(1’a)の混合物のモル比は、99.99:0.01〜90:10の範囲内である。
【0061】
本発明の更なる実施態様は、また、
(a)式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態と、
(b)式(2)
【0062】
【化16】

【0063】
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはハロゲンであり、Mは、水素またはカチオンである)の少なくとも1種の化合物と、
を含む混合物にも関する。
【0064】
本発明の更なる実施態様は、また、
(a)式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物の混合物の結晶変態と、
(b)式(2)
【0065】
【化17】

【0066】
(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはハロゲンであり、Mは、水素またはカチオンである)の少なくとも1種の化合物と、
を含む混合物にも関する。
【0067】
カチオンMは、好ましくは、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、またはアミンから生成されたカチオンである。好ましいものは、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−またはテトラ−C〜Cアルキルアンモニウム、モノ−、ジ−またはトリ−C〜C−ヒドロキシアルキルアンモニウムあるいはC〜C−アルキルおよびC〜C−ヒドロキシアルキル基の混合物によって二または三置換されたアンモニウムである。非常に好ましいものはナトリウムである。
【0068】
先に定義した範囲内で、C〜Cアルキルは、メチル、エチル、n−またはイソプロピル、n−、sec−またはt−ブチル、あるいは直鎖または分岐ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルにすることができる。好ましいものはC〜Cアルキル基である。アルキル基が置換される場合は、可能な置換基の例は、ヒドロキシル、フッ素、塩素または臭素のようなハロゲン、スルホ、スルファト、カルボキシ、ならびにメトキシおよびエトキシのようなC〜Cアルコキシである。このようなアルキル基の他の置換基は、例えば、シアノ、−CONH、およびフェニルである。好ましい置換基は、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、−CONH、およびフェニル、特にヒドロキシおよびカルボキシである。更に、非常に好ましい置換基は、ヒドロキシおよびC〜Cアルコキシ、特にヒドロキシである。アルキル基は、また、割込まれないか、または−O−によって割込み(2個以上の炭素原子を含有するアルキル基の場合)することもできる。
【0069】
先に定義した範囲内で、C〜Cアルコキシはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、あるいはより高級な直鎖または分岐アルコキシ基でもよい。好ましいものはC〜Cアルコキシ基、特にメトキシまたはエトキシである。非常に好ましいものはメトキシである。
【0070】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、好ましくは、塩素にすることができる。
【0071】
式(2)の化合物は既知であり、既知のプロセスと同様に調製できる。
【0072】
式(1)または(1’)および(2)の化合物の混合物において、式(1)または(1’)の化合物の新しい結晶変態対化合物(2)のモル比は、通例、0.1:99.9〜99.9:0.1、好ましくは、1:99〜99:1および更に好ましくは、5:95〜95:5の範囲内である。非常に好ましいものは、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20のモル比である。最も重要なのは、30:70〜70:30、特に40:60〜60:40のモル比である。
【0073】
式(1)の化合物の結晶変態および/または式(1’)の結晶変態あるいは式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態あるいは式(1’)の化合物および式(1’a))の化合物の混合物と先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種
の化合物との混合物の結晶変態は、紙または織物素材用の蛍光性増白剤として有用である。それは、例えば、洗剤組成物で使用できる。
【0074】
したがって、本発明の更なる実施態様は、式(1)の化合物の新しい結晶変態を含む洗剤組成物に関する。
【0075】
したがって、本発明の更なる実施態様は、式(1’)の化合物の新しい結晶変態を含む洗剤組成物に関する。
【0076】
本発明の更なる実施態様は、式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態と、先に定義した通りの式(2)に従う、少なくとも1種の化合物との混合物を含む洗剤組成物に関する。
【0077】
本発明の更なる実施態様は、式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物の混合物の結晶変態と、定義した式(2)に従う少なくとも1種の化合物との混合物を含む洗剤組成物に関する。
【0078】
本発明の更なる実施態様は洗剤組成物であって、好ましくは、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の、式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および先に定義した式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態と、
を含む洗剤組成物である。
【0079】
本発明の更なる実施態様は洗剤組成物であって、好ましくは、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の、式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の結晶変態と、
を含む洗剤組成物である。
【0080】
更に好ましくは、洗剤組成物は、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白触媒と、
v)0.01〜5%の、式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態と、
を含む。
【0081】
更に好ましくは、洗剤組成物は、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白触媒と、
v)0.01〜5%の、式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態と、
を含む。
【0082】
特に好ましくは、洗剤組成物は、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により、
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白触媒と、
v)0.01〜5%の、式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物ならびに式(2a)
【0083】
【化18】

【0084】
(式中、Mは、水素、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属、あるいはアンモニウムである)の化合物の混合物の結晶変態と、
を含む。
【0085】
特に好ましくは、洗剤組成物は、洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により、
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白触媒と、
v)0.01〜5%の、式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに式(2a)
【0086】
【化19】

【0087】
(式中、Mは、水素、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属、あるいはアンモニウムである)に従う化合物の混合物の結晶変態と、
を含む。
【0088】
一般に、式(1)の化合物の結晶変態および/または式(1’)の結晶変態および/または式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態および/または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態は、0.001〜5%の量で、また特に0.01〜5%の量で使用する。非常に好ましいのは、0.05〜5%、特に0.05〜2%の量である。一般に、パーセントで挙げる量は、別途示さない限り、総重量に基づく重量によるパーセントとして理解されるべきである。
【0089】
洗剤は、固体として、例えば5〜50%、好ましくは、10〜35%の水を含む水性液体として、または5%以下の、好ましくは、0〜1重量%の水を含有し、例えば、イギリス特許第2158454号に記載されるような非イオン性界面活性剤中ビルダーの懸濁物をベースとする非水性液体洗剤として調合できる。
【0090】
アニオン性界面活性剤成分は、例えばアルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、オレフィンスルホネート、アルカンスルホネート、脂肪酸塩、アルキルもしくはアルケニルエーテルカルボキシレートまたはα−スルホ脂肪酸塩もしくはそのエステルでもよい。好ましいものは、アルキル基中に10〜20個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、8〜18個の炭素原子を有するアルキルサルフェート、8〜18個の炭素原子を有するアルキルエーテルサルフェート、およびパーム油または獣油に由来し、8〜18個の炭素原子を有する脂肪酸塩である。アルキルエーテルサルフェートに添加するエチレンオキシドの平均モル数は、好ましくは、1〜20、好ましくは、1〜10である。塩は、好ましくは、ナトリウムおよびカリウム、特にナトリウムのようなアルカリ金属に由来する。非常に好ましいカルボキシレートは、式R−CO(R)CHCOOMのアルカリ金属サルコシネートであり、式中、Rは、アルキルまたはアルケニルラジカル中に9〜17個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、Rは、C〜Cアルキルであり、Mは、アルキル金属、特にナトリウムである。非イオン性界面活性剤成分は、例えば、第1級および第2級アルコールエトキシレート、特に、アルコール1モル当たり平均1〜20モルのエチレンオキシドによってエトキシル化されたC〜C20脂肪族アルコール、および更に特別には、アルコール1モル当たり平均1〜10モルのエチレンオキシドによってエトキシル化されたC10〜C15第1級および第2級脂肪族アルコールにすることができる。非エトキシル化非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド、グリセロールモノエーテル、およびポリヒドロキシアミド(グルカミド)を含む。
【0091】
アニオン性界面活性剤および非イオン性界面活性剤の総量は、好ましくは、5〜50重量%、好ましくは、5〜40重量%および更に好ましくは、5〜30重量%である。界面活性剤に関して、下限が10重量%であることが好ましい。
【0092】
ビルダー成分は、アルカリ金属ホスフェート、特にトリポリホスフェート、カーボネートまたはバイカーボネート、特にそれらのナトリウム塩、シリケートまたはジシリケート、アルミノシリケート、ポリカルボキシレート、ポリカルボン酸、有機ホスホネート、またはアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、またはこれらの混合物でもよい。好ましいシリケートは、式NaHSi2m+1・pHOまたはNaSi2m+1・pHOの結晶性層化ナトリウムシリケートであり、mは、1.9〜4の数であり、pは、0〜20である。
【0093】
好ましいアルミノシリケートは、ゼオライトA、B、X、およびHSと表示される市販の合成物質またはこれらの混合物である。ゼオライトAが好ましい。
好ましいポリカルボキシレートは、ヒドロキシポリカルボキシレート、特にシトレート、ポリアクリレート、および無水マレイン酸とのそれらのコポリマーを含む。
好ましいポリカルボン酸は、ニトリロトリ酢酸およびエチレンジアミンテトラ−酢酸を含む。
【0094】
好ましい有機ホスホネートまたはアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)は、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレンホスホネート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、およびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートである。
ビルダーの量は、好ましくは、5〜70重量%、好ましくは、5〜60重量%および更に好ましくは、10〜60重量%である。ビルダーに関して、下限は、15重量%、特に20重量%であるのが好ましい。
【0095】
適切な過酸化物成分は、例えば、織物素材を従来の洗浄温度、例えば5〜95℃で漂白する、文献で既知であり、市販されている有機および無機過酸化物を含む。特に、有機過酸化物は、例えば、少なくとも1、好ましくは、1〜20個の炭素原子のアルキル鎖を有するモノ過酸化物またはポリ過酸化物、特に1〜12個のC原子を有するジペルオキシカルボキシレート、例えばジペルオキシペラゼレート、ペルオキシ酢酸、ジペルオキシペルセバケート、ジペルオキシフタレート、ε−フタルイミドペルオキシヘキサン酸、および/またはジペルオキシドデカンジオエート、特にそれらの対応する遊離酸が関心のあるものである。しかしながら、非常に活性である無機過酸化物、例えばペルスルファート、ペルボラート、および/またはペルカーボネートを利用することが好ましい。もちろん有機および/または無機過酸化物の混合物を利用することも可能である。
【0096】
過酸化物の量は、好ましくは、0.5〜30重量%、好ましくは、1〜20重量%、および更に好ましくは、1〜15重量%である。過酸化物を使用する場合、下限は、好ましくは、2重量%、特に5重量%である。
【0097】
過酸化物、特に無機過酸化物は、漂白剤アクチベータを入れることによって活性化するのが好ましい。好ましいものは、過加水分解条件下で1〜10個の炭素原子、特に2〜4個の炭素原子を有する非置換または置換ペルベンゾ−および/またはペルオキソ−カルボン酸を生じるような化合物である。適切な化合物は、前記数の炭素原子および/または非置換または置換ベンゾイル基を有するO−および/またはN−アシル基を持つ化合物を含む。好ましいものは、ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N,N−ジアセチル−N,N−ジメチル−尿素(DDU)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、式
【0098】
【化20】

【0099】
(式中、Rは、スルホネート基、カルボン酸基、またはカルボキシレート基であり、R’は、直鎖または分岐(C〜C15)アルキルである)の化合物、またSNOBS、SLOBS、NOBS、およびDOBAの名前で既知であるアクチベータ、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリコールジアセテート、および2,5−ジアセトキシ−2、5−ジヒドロフランおよびアセチル化ソルビトールおよびマンニトールならびにアシル化糖誘導体、特にペンタアセチルグルコース(PAG)、スクロースポリアセテート(SUPA)、ペンタアセチルフルクトース、テトラアセチルキシロース、およびオクタアセチルラクトース、ならびにアセチル化、場合によりN−アルキル化、グルカミンおよびグルコノールアクトンである。ドイツ特許出願4443177に開示された従来の漂白剤アクチベータの組合せも使用できる。過酸化物と共にペルオキシイミド酸を生成するニトリル化合物も、漂白剤アクチベータとして適している。好ましいものは、テトラアセチルエチレンジアミンおよびノノイルオキシベンゼンスルホネートである。
【0100】
漂白剤アクチベータの量は、好ましくは、0〜10重量%、好ましくは、0〜8重量%である。漂白剤アクチベータを使用する場合、下限は、好ましくは、0.5重量%、特に1重量%である。
【0101】
添加することができる漂白用触媒は、例えば、酵素過酸化物前駆物質および/または金属錯体を含む。好ましい金属の錯体は、マンガン、コバルト、または鉄の錯体、例えばマンガンまたは鉄フタロシアニンあるいは欧州特許第0509787号に記載されている錯体である。漂白用触媒を使用する場合、その量は、好ましくは、0.1〜2重量%である。
【0102】
更に洗剤は場合により、酵素を含有することができる。酵素は、染み抜き用の洗剤に添加できる。酵素は、通常、タンパク質またはデンプンベースのどちらかである染み、例えば血液、牛乳、草、またはフルーツジュースによって生じた染みに対する性能を向上させる。好ましい酵素は、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼである。好ましい酵素は、セルラーゼおよびプロテアーゼ、特にプロテアーゼである。セルラーゼは、セルロースおよびその誘導体に作用して、それらを加水分解してグルコース、セロビオース、ソロオリゴサッカライドにする酵素である。セルラーゼは、泥を除去し、手触りの粗雑さを緩和する効果を有する。使用すべき酵素の例は、下記を含むが、決してこれらに限定しない:
米国特許第6,242,405号、14欄、21〜32行に挙げられているプロテアーゼ、
米国特許第6,242,405号、14欄、33〜46行に挙げられているリパーゼ、
米国特許第6,242,405号、14欄、47〜56行に挙げられているアミラーゼ、
米国特許第6,242、405号、14欄、57〜64行に挙げられているセルラーゼ。
【0103】
酵素は、場合により、洗剤中に存在できる。使用する場合、酵素は、洗剤の総重量に基づいて、通常、0.01〜5重量%、好ましくは、0.05〜5%、および更に好ましくは、0.1〜4重量%の量で存在する。
【0104】
本発明に従う洗剤用の更に好ましい添加剤は、織物の洗浄中に、洗浄条件下で織物から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる汚染を抑制するポリマーである(染料固定剤、転染インヒビター)。このようなポリマーは、好ましくは、アニオン性またはカチオン性置換基を組み込むことによって改質されている可能性があるポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール、またはポリビニルピリジンN−オキシド、特に5000〜60000、更に特に10000〜50000の範囲の分子量を有するポリマーである。このようなポリマーは、通常、洗剤の総重量に基づいて、0.01〜5%、好ましくは、0.05〜5重量%、特に0.1〜2重量%の量で使用する。好ましいポリマーは、国際公開公報第02/02865号に挙げられているものである(特に、ページ1、最終段落およびページ2、最初の段落を参照)。
【0105】
使用する洗剤は、通常、1種以上の補助剤、例えば土壌懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、pHを調整するための塩、例えばアルカリまたはアルカリ土類金属シリケート、フォーム調節剤、例えば石鹸、スプレー乾燥および粒状化特性を調整するための塩、例えば硫酸ナトリウム、香料、そして適切な場合にはまた、静電気防止剤および柔軟剤、例えばスメクタイト粘土、光漂白剤、顔料、および/またはシェーディング剤を含有するであろう。これらの構成要素はもちろん、採用するどの漂白系に対しても安定であるべきである。このような補助剤は、洗剤の総重量に基づいて、例えば、0.1〜20重量%、好ましくは、0.5〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で存在できる。
【0106】
洗剤組成物は、粉末、粒状、錠剤、および液体形を含む種々の物理形態を取ることができる。それらの例は、従来の粉末強力洗剤、コンパクト、およびスーパーコンパクト強力洗剤および錠剤、例えば強力洗剤錠剤のようなものである。1種の重要な物理形態は、洗濯機に加えるのに適応させた、いわゆる濃縮粒状形態である。
【0107】
いわゆるコンパクト(またはスーパーコンパクト)洗剤も重要である。洗剤製造の分野では、活性物質の含有料を増大したコンパクト洗剤の生産への傾向が、近年生じてきている。洗浄プロセス中のエネルギー消費を最少にするために、コンパクト洗剤は、40℃程に低い温度、あるいは室温、例えば25℃でさえ効率的に作用することが要求される。このような洗剤は、通常、ごく少量の充填剤もしくは処理助剤、例えば硫酸ナトリウムまたは塩化ナトリウムのようなものを含む。このような充填剤の量は、洗剤の総重量に基づいて、通常0〜10重量%、好ましくは、0〜5重量%、特に0〜1重量%である。このような洗剤は、通常、650〜1000g/l、好ましくは、700〜1000g/l、および特に750〜1000g/lのバルク密度を有する。
【0108】
洗剤は、錠剤の形でも存在できる。錠剤の関連特徴は、分配の容易さおよび取扱いの便利さである。錠剤は、固体洗剤の最もコンパクトな送達であり、例えば0.9〜1.3kg/リットルのバルク密度を有する。迅速な錠剤分解を可能にするために、洗濯用洗剤錠剤は、一般に、以下の特殊な錠剤分解物質を含有する。
・炭酸塩/炭酸水素塩/クエン酸のような発泡剤
・セルロース、カルボキシメチルセルロース、架橋ポリ(N−ビニルピロリドン)のような膨潤剤
・酢酸Na(K)、またはクエン酸Na(K)のような急速溶解物質
・ジカルボキシ酸のような迅速溶解水溶性剛性コーティング
錠剤は、先の錠剤分解物質いずれかの組合せを含有することもできる。
【0109】
洗剤は、5〜50%、好ましくは、10〜35%の水を含む水性液体として、または5%以下の、好ましくは、0〜1重量%の水を含有する非水性液体洗剤としても調合できる。非水性液体洗剤組成物は、他の溶媒を担体として含有できる。メタノール、エタノール、プロパノール、およびイソプロパノールによって例示される低分子量1級または2級アルコールが適切である。1価アルコールは、界面活性剤を可溶化するために好ましいが、ポリオール、例えば2〜約6個の炭素原子および2〜約6個のヒドロキシ基を含有するようなポリオール(例えば1、3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、および1,2−プロパンジオール)も使用できる。組成物は、5%〜90%、通例10%〜50%のこのような担体を含有することができる。洗剤は、いわゆる「単位液体用量」形としても存在できる。
【0110】
織物のこの洗剤処理は、通常の洗濯機による家庭での処理として実施できる。
【0111】
処理する織物繊維は、天然もしくは合成繊維またはその混合物でもよい。天然繊維の例は、植物繊維、例えば綿、ビスコース、亜麻、レーヨン、または麻、好ましくは、綿および動物繊維、例えば羊毛、モヘア、カシミヤ、アンゴラ、およびシルク、好ましくは、羊毛を含む。合成繊維は、ポリエステル、ポリアミド、およびポリアクリロニトリル繊維を含む。好ましい織物繊維は、綿、ポリアミド、および羊毛繊維、特に綿繊維である。好ましくは、本発明の方法によって処理する織物繊維は、200g/m未満の密度を有する。
【0112】
本プロセスに従えば、通常、織物繊維素材の重量に基づいて、式(1)の化合物の結晶変態および/または式(1’)の結晶変態および/または式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態および/または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態0.01〜3.0重量%、特に0.05〜3.0重量%の量を使用する。
【0113】
プロセスは、通常、5〜100℃、特に5〜60℃の温度範囲で実施する。好ましいのは、5〜40℃、特に5〜35℃、および更に好ましくは、5〜30℃の温度範囲である。
【0114】
本明細書の洗剤組成物は、好ましくは、水性洗浄操作中に洗浄水が約6.5〜約11、好ましくは、約7.5〜11のpHを有するように調合することになる。洗濯用製品は、pH9〜11であるのが典型的である。推奨使用レベルでpHを制御するための技法は、緩衝剤、アルカリ、酸などを含み、かかる技法は当業者には周知である。
【0115】
本明細書における機械式洗濯方法は、通例、本発明に従う機械式洗濯用洗剤組成物の有効量を中に溶解または分配した洗濯機において、汚れた洗濯物を洗浄水溶液によって処理することを含む。洗剤組成物の有効量とは、例えば従来の機械式の洗濯方法で一般に利用される代表的な製品用量および洗浄溶液容量のように、容量5〜85リットルの洗浄溶液中に20g〜300gの製品を溶解または分配させることを意味する。例は、下記の通りである:
・トップローディング、垂直軸式米国型自動洗濯機、約45〜83リットルの洗濯槽内の水、約10〜約14分の洗濯サイクル、および約10〜約50℃の洗濯水温度を使用する、
・フロントローディング、水平軸式欧州型自動洗濯機、約8〜15リットルの洗濯槽内の水、約10〜約60分の洗濯サイクル、および約30〜約95℃の洗濯水温度を使用する、
・トップローディング、垂直軸式日本型自動洗濯機、約26〜52リットルの洗濯槽内の水、約8〜約15分の洗濯サイクル、および約5〜約25℃の洗濯水温度を使用する。
【0116】
溶剤比は、好ましくは、1:4〜1:40、特に1:4〜1:15である。非常に好ましいものは、1:4〜1:10、特に1:5〜1:9の溶剤比である。
【0117】
好ましいものは
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態と、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0118】
好ましいものは
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0119】
非常に好ましいものは
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白用触媒と、
v)0.01〜5%%の式(1)の化合物の新しい結晶変態または式(1)の化合物の新しい結晶変態および先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物と、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0120】
非常に好ましいものは
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白用触媒と、
v)0.01〜5%%の、式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態と、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0121】
特に好ましいものは
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダーと、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白用触媒と、
v)0.01〜5%の式(1)の化合物の結晶変態または式(1)の化合物および式(1a)の化合物ならびに式(2a)
【0122】
【化21】

【0123】
(式中、Mは、水素、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属、あるいはアンモニウムである)に従う化合物の混合物の結晶変態と、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0124】
特に好ましいものは
i)5〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)5〜70%のビルダー、
iii)0.5〜30%の過酸化物と、
iv)0.5〜10%%の過酸化物アクチベータおよび/または0.1〜2%の漂白用触媒と、
v)0.01〜5%の式(1’)の結晶変態または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに式(2a)
【0125】
【化22】

【0126】
(式中、Mは、水素、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属、あるいはアンモニウムである)に従う化合物の混合物の結晶変態と、
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む洗剤組成物である。
【0127】
本発明の更なる目的は、織物繊維材料の家庭洗濯処理のための方法であって、織物繊維材料を式(1)の化合物の結晶変態および/または式(1’)の結晶変態および/または式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の結晶変態および/または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物ならびに先に定義した通りの式(2)に従う少なくとも1種の化合物の混合物の結晶変態の洗剤組成物の水溶液に接触させて、方法を通して溶液の温度が5℃〜40℃、好ましくは、5℃〜30℃である方法を提供することである。
【0128】
本発明に従って用いる化合物および混合物は、極めて高い白化能力だけでなく、加えて多くの場合において、非常に望ましい水溶性も示しかつまた固体状態で優れた白色外観も所有するという点で特に有利である。本発明の更なる利点は、洗剤組成物が改良された白色性能および織物的な感触を与えることである。更に化合物および特に混合物は、消耗特性に関して非常に良好な結果を示す。
【0129】
化合物は、活性な塩素供与体、例えば次亜塩素酸塩の存在下でも有効であり、非イオン性洗浄剤、例えばアルキルフェノールポリグリコールエーテルを有する水洗液における効果の実質的な損失なしに使用できるという利点を有する。過ホウ酸塩または過酸およびアクチベータ、例えばテトラアセチルグリコールウリルまたはエチレンジアミン−テトラ酢酸の存在下でも、化合物および化合物の混合物は、粉状洗浄剤と水洗液の両方において安定である。加えて、それらは昼光にて優れた外観を付与する。
【0130】
本発明の更なる実施態様は、第一のステップにおいて、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸のナトリウム塩形態、炭酸ナトリウム、メチルエチルケトンおよび塩化シアヌルを低温でpH4〜5にて反応させ、第二のステップにおいて、モルホリノを添加し、pHを8.5〜9.5に上昇させ、温度をより高い温度まで上昇させ(60℃〜110℃)、第三のステップにおいて、反応溶液をより低い温度まで冷却し(10〜15℃)、式(1)の新しい結晶変態の得られた沈殿を従来のプロセスによって濾別し、洗浄することを特徴とする、式(1)の化合物の、ならびに式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の、新しい結晶変態を生成する方法である。
【0131】
本発明の更なる実施態様は、第一のステップにおいて、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸のナトリウム塩形態、炭酸ナトリウム、メチルエチルケトンおよび塩化シアヌルを低温でpH4〜5にて反応させ、第二のステップにおいて、モルホリノを添加し、pHを8.5〜9.5に上昇させ、温度をより高い温度まで上昇させ(60℃〜110℃)、そこでpH4に達するまでHClのような酸を添加し、第三のステップにおいて、反応溶液をより低い温度まで冷却し(10〜15℃)、式(1’)の新しい結晶変態の得られた沈殿を従来のプロセスによって濾別し、洗浄することを特徴とする、式(1’)の化合物の新しい結晶変態ならびに式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物の混合物を生成する方法である。
【0132】
以下の実施例は、本発明を説明する役割を果たす、別途示されない限り、部およびパーセンテージは重量による。
【実施例1】
【0133】
水400ml、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸のナトリウム塩形態45g、および炭酸ナトリウム11.5gから成る溶液をメチルエチルケトン260g、氷225g、および塩化シアヌル45gから成る混合物に添加する。添加を行う間、反応温度は、外部冷却により10℃以下に維持し、pHは、水20ml中の炭酸ナトリウム3gの添加によって4.5〜5の間に保つ。その後、25%アンモニア溶液28.6mlを添加し、pH値を水35g中の水酸化ナトリウム6.8gの添加によって、9.0〜9.2の間に調整する。その後、反応溶液を45℃にて1時間攪拌した。次にモルホリン23gを添加し、反応溶液を70℃まで加熱した。同時に、pHを、水70g中の水酸化ナトリウム12.5gの添加によって8.8〜9.2の間の値に調整する。反応溶液を70℃にて2時間攪拌する。その後、反応溶液を98℃まで加熱し、それによってメチルエチルケトンおよび水の混合物320mlを留出させる。残りの反応溶液を20℃まで冷却し、4時間攪拌して、沈殿物を濾別した。水50gを得られた濾過ケーキ100gに添加し、懸濁物を攪拌する。その後、懸濁物をスプレー乾燥させ、含水率約13%の粉末とする。水54gを得られた粉末46gに添加する。薄い流体懸濁物を得る。
【実施例2】
【0134】
実施例1の合成を反復する。ただし、得られた濾過ケーキを、真空中で約70℃にて含水率約18.7%まで乾燥させる。
【実施例3】
【0135】
実施例1の合成を反復する。ただし、得られた濾過ケーキを、赤外線乾燥機によって含水率約13.8%まで乾燥させる。
【実施例4】
【0136】
実施例1の合成を反復する。ただし、得られた濾過ケーキを、赤外線乾燥機によって含水率約5.2%まで乾燥させる。
【実施例5】
【0137】
水400ml、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸のナトリウム塩形態45g、および炭酸ナトリウム11.5gから成る溶液をメチルエチルケトン260g、氷225g、および塩化シアヌル45gから成る混合物に添加する。添加の間、反応温度は外部冷却により10℃以下に保ち、pHは、水20ml中の炭酸ナトリウム3gの添加によって4.5〜5の間に保つ。その後、25%アンモニア溶液28.6mlを添加し、pH値を水35g中の水酸化ナトリウム6.8gの添加によって、9.0〜9.2の間に調整する。その後、反応溶液を45℃にて1時間攪拌する。次にモルホリン23gを添加し、反応溶液を70℃まで加熱する。同時に、pHを、水70g中の水酸化ナトリウム12.5gの添加によって8.8〜9.2の間の値に調整する。反応溶液を70℃にて2時間攪拌する。次に、HCl(32%)を70℃にて、pHが4が得られるまで添加する。その後、反応混合物を98℃まで加熱し、それによってメチルエチルケトンおよび水の混合物320mlを留出させる。残りの反応溶液を20℃まで冷却し、4時間攪拌して、沈殿物を濾過し、限外濾別によって精製する。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】実施例1から得た式(1)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。新しい結晶変態は、CuKα放射を使用した、閉鎖されたアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって解析した。実験条件は、先に述べたとおりである。
【図2】実施例2から得た式(1)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。新しい結晶変態は、CuKα放射を使用した、閉鎖されたアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって解析した。実験条件は、先に述べたとおりである
【図3】実施例3から得た式(1)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。新しい結晶変態は、CuKα放射を使用した、閉鎖されたアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって解析した。実験条件は、先に述べたとおりである。
【図4】実施例4から得た式(1)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。新しい結晶変態は、CuKα放射を使用した、閉鎖されたアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって解析した。実験条件は、先に述べたとおりである。
【図5】実施例5から得た式(1’)の化合物の粉末X線回折パターンを示す。新しい結晶変態は、CuKα放射を使用した、閉鎖されたアントンパール測定ステージ内のX’Pert粉末回折計PANalytical測定器での、新しい結晶変態の粉末サンプルに対するX線回折によって解析した。実験条件は、先に述べたとおりである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
含水率>0%での粉末X線回折パターンにおける、約21.8、11.0、および7.3のd間隔単位でのピークを特徴とする式(1)
【化1】


の化合物の結晶変態。
【請求項2】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.6、11.0、9.2、7.3、5.82、4.37、4.05、3.96、3.88、3.36、3.1、3.04、2.95、2.8、2.56、および2.32のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率≧19%を有する、請求項1記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項3】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.0、9.2、7.30、5.78、および3.87のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<19%および≧17%を有する、請求項1記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項4】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.0、7.30、5.77、5.51、4.93、および3.65のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<17%および≧13%を有する、請求項1記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項5】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.0、9.0、および7.3のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<13%および>0%を有する、請求項1記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項6】
含水率>0%での粉末X線回折パターンにおける約10.1、5.62、3.55、および3.37のd間隔単位でのピークを特徴とする式(1’)
【化2】


の化合物の結晶変態。
【請求項7】
粉末X線回折パターンの約10.1、5.92、5.62、4.21、3.72、3.55、および3.37のd間隔単位におけるピークを特徴とする、請求項6記載の式(1’)の化合物の結晶変態。
【請求項8】
含水率>0%での粉末X線回折パターンの約21.8、11.0、および7.3のd間隔単位におけるピークを特徴とする式(1):
【化3】


の化合物および式(1a):
【化4】


の化合物を含む混合物の結晶変態。
【請求項9】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.8、11.0、9.2、7.3、5.82、4.48、4.37、4.05、3.96、3.88、3.36、2.95、および2.56のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率≧19%を有する、請求項8記載の混合物の結晶変態。
【請求項10】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.7、11.5、11.0、9.2、7.3、7.2、7.0、5.78、5.56、4.95、4.75、4.49、4.04、3.87、および3.71のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<19%および≧17%を有する、請求項8記載の混合物の結晶変態。
【請求項11】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.6、11.0、9.2、7.3、7.2、5.77、5.51、4.93、3.86、および3.65のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<17%および≧13%を有する、請求項8記載の混合物の結晶変態。
【請求項12】
粉末X線回折パターンの約21.8、11.5、11.0、9.0、7.3、および3.58のd間隔単位におけるピークを特徴とする、含水率<13%および≧0%を有する、請求項8記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項13】
化合物(1)対化合物(1a)のモル比が99.99:0.01〜10:90の範囲内であることを特徴とする、請求項8〜12記載の混合物。
【請求項14】
化合物(1)対化合物(1a)のモル比が99.99:0.01〜90:10の範囲内であることを特徴とする、請求項8〜12記載の混合物。
【請求項15】
含水率>0%での粉末X線回折パターンの約10.1、5.62、3.55、および3.37のd間隔単位におけるピークを特徴とする、式(1’)
【化5】


の化合物および式(1’a)
【化6】


の化合物を含む混合物の結晶変態。
【請求項16】
その粉末X線回折パターンの約10.1、5.92、5.62、5.05、4.77、4.38、4.21、9.97、3.89、3.72、3.55、3.37、3.06、2.76、2.59、および2.4のd間隔単位におけるピークを特徴とする、請求項15記載の式(1)の化合物の結晶変態。
【請求項17】
化合物(1’)対化合物(1’a)のモル比が99.99:0.01〜10:90の範囲内であることを特徴とする、請求項15〜16記載の混合物。
【請求項18】
化合物(1’)対化合物(1’a)のモル比が99.99:0.01〜90:10.17の範囲内であることを特徴とする、請求項15〜16記載の混合物。
【請求項19】
(a)請求項1〜5に定義した式(1)の化合物の結晶変態および/または請求項8〜14記載の混合物の結晶変態と、
【化7】


(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはハロゲンであり、Mは、水素またはカチオンである)と、
を含む混合物。
【請求項20】
(b)請求項6〜7に定義した式(1’)の化合物の結晶変態および/または請求項15〜18記載の混合物の結晶変態と、
【化8】


(式中、RおよびRは、相互に独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロゲンであり、Mは、水素またはカチオンである)と、
を含む混合物。
【請求項21】
およびRが、水素であり、
Mが、水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、またはアンモニウムである、
請求項19および20記載の混合物。
【請求項22】
蛍光性増白剤としての、請求項1〜5記載の式(1)の化合物の結晶変態の使用。
【請求項23】
蛍光性増白剤としての、請求項6〜7記載の式(1’)の化合物の結晶変態の使用。
【請求項24】
蛍光性増白剤としての、請求項8〜14記載の混合物の結晶変態の使用。
【請求項25】
蛍光性増白剤としての、請求項15〜18記載の混合物の結晶変態の使用。
【請求項26】
蛍光性増白剤としての、請求項19〜21記載の混合物の使用。
【請求項27】
請求項1〜5記載の式(1)の化合物の結晶変態を含む洗剤組成物。
【請求項28】
請求項6〜7記載の式(1)の化合物の結晶変態を含む洗剤組成物。
【請求項29】
請求項8〜14記載の混合物の結晶変態を含む洗剤組成物。
【請求項30】
請求項15〜18記載の混合物の結晶変態を含む洗剤組成物。
【請求項31】
請求項19〜21記載の混合物を含む洗剤組成物。
【請求項32】
洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の、請求項1〜5記載の式(1)の化合物の結晶変態あるいは請求項8〜14記載の混合物または請求項19〜21記載の混合物の結晶変態と、
を含む洗剤組成物。
【請求項33】
洗剤組成物の総重量に基づいて、それぞれ重量により
i)1〜70%のアニオン性界面活性剤および/または非イオン性界面活性剤と、
ii)0〜75%のビルダーと、
iii)0〜30%の過酸化物と、
iv)0〜10%の過酸化物アクチベータと、
v)0.001〜5%の、請求項6〜7記載の式(1)の化合物の結晶変態または請求項15〜18記載の混合物の結晶変態と、
を含む洗剤組成物。
【請求項34】
vi)0.05〜5%の、セルラーゼ、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼから成る群より選択される少なくとも1種の酵素、特にプロテアーゼと、
を含む、請求項32および33記載の洗剤組成物。
【請求項35】
第一のステップにおいて、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸のナトリウム塩形態、炭酸ナトリウム、メチルエチルケトン、および塩化シアヌルを低温でpH4〜5にて反応させ、第二のステップにおいて、モルホリノを添加し、pHを8.5〜9.5に上昇させ、温度をより高い温度まで上昇させ(60℃〜110℃)、第三のステップにおいて反応溶液をより低い温度まで冷却し(10〜15℃)、式(1)の結晶変態、または式(1)の化合物と式(1a)の化合物との混合物の結晶変態から得られた沈殿を従来のプロセスによって濾別し、洗浄することを特徴とする、請求項1〜5で定義した式(1)の化合物の、または請求項8〜14で定義した式(1)の化合物および式(1a)の化合物の混合物の、新しい結晶変態を製造する方法。
【請求項36】
第一のステップにおいて、4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸のナトリウム塩形態、炭酸ナトリウム、メチルエチルケトンおよび塩化シアヌルを低温にてpH4〜5で反応させ、第二のステップにおいて、モルホリノを添加し、pHを8.5〜9.5に上昇させ、温度をより高い温度まで上昇させ(60℃〜110℃)、それによってpH4に達するまでHClのような酸を添加し、そして反応溶液をより低い温度まで冷却し(10〜15℃)、式(1’)の結晶変態の、または式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物の新しい混合物の結晶変態より得られた沈殿を従来のプロセスによって濾別し、洗浄することを特徴とする、請求項6〜7に定義された式(1’)の化合物の、または請求項15〜18に定義された式(1’)の化合物および式(1’a)の化合物の混合物の、新しい結晶変態を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−56923(P2008−56923A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−221581(P2007−221581)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【分割の表示】特願2006−501996(P2006−501996)の分割
【原出願日】平成16年2月2日(2004.2.2)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】