説明

トリアゾロピリジン化合物、ならびにそのプロリル水酸化酵素阻害剤およびエリスロポエチン産生誘導剤としての作用

【課題】プロリル水酸化酵素阻害作用およびエリスロポエチン産生誘導能を有するトリアゾロピリジン化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式[I]:


(式中、各記号は明細書に記載の通りである。)で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物、並びに該化合物を含有するプロリル水酸化酵素阻害剤およびエリスロポエチン産生誘導剤に関する。本発明の化合物は、プロリル水酸化酵素阻害作用およびエリスロポエチン産生誘導能を示し、エリスロポエチンの産生低下に起因する各種疾患や病態(障害)の予防若しくは治療剤として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式[I]で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物:
【化1】

[式中、
部分構造式:
【化2】

は、下記式:
【化3】

で表される基のいずれかであり;
は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、
(3)C6−14アリール基、
(4)C3−8シクロアルキル基、
(5)C6−14アリール−C1−6アルキル基、又は、
(6)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル基であり;
は、
(1)水素原子、
(2)C1−10アルキル基、
(3)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(4)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルキル基、
(5)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいC3−8シクロアルケニル基、
(6)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいヘテロアリール基(ここで、該ヘテロアリールは、炭素原子の他に、窒素原子、酸素原子、及び、硫黄原子から選ばれる1乃至6個のヘテロ原子を有する)、
(7)C6−14アリール−C1−6アルキル基(該C6−14アリールは、下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)、又は、
(8)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル基(該C3−8シクロアルキルは、下
記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)であり;
は、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)C1−6アルキル基、
(4)C6−14アリール基、
(5)C3−8シクロアルキル基、又は、
(6)C6−14アリール−C1−6アルキル基であり;
及びRは、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)C1−6アルキル基である。
グループB:
(a)ハロゲン原子、
(b)C1−6アルキル基、
(c)C3−8シクロアルキル基、
(d)シアノ基、及び
(e)ハロ−C1−6アルキル基。]。
【請求項2】
部分構造式:
【化4】

が、下記式
【化5】

で表される基である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項3】
部分構造式:
【化6】

が、下記式
【化7】

で表される基である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項4】
部分構造式:
【化8】

が、下記式
【化9】

で表される基である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項5】
部分構造式:
【化10】

が、下記式
【化11】

で表される基である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項6】
及びRがともに水素原子である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項7】
が水素原子である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項8】
が水素原子である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項9】

(1)C1−10アルキル基、
(2)前記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいC6−14アリール基、
(3)C6−14アリール−C1−6アルキル基(該C6−14アリールは、前記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)、又は、
(4)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル基(該C3−8シクロアルキルは、前記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)
である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項10】
及びRがともに水素原子である、請求項2に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項11】
が水素原子である、請求項10に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項12】
が水素原子である、請求項11に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項13】

(1)C1−10アルキル基、又は、
(2)C6−14アリール−C1−6アルキル基(該C6−14アリールは、前記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)
である、請求項12に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項14】
下記一般式[I−1]で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物:
【化12】

[式中、
部分構造式:
【化13】

は、下記式:
【化14】

で表される基のいずれかであり;
11は、
(1)水素原子、
(2)C1−6アルキル基、
(3)フェニル基、
(4)C3−8シクロアルキル基、
(5)フェニル−C1−6アルキル基、又は、
(6)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル基であり;
21は、
(1)水素原子、
(2)C1−10アルキル基、
(3)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいフェニル基、
(4)C3−8シクロアルキル基、
(5)C3−8シクロアルケニル基、
(6)下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよいチエニル基、
(7)フェニル−C1−6アルキル基(該フェニルは、下記グループBから選ばれる同一又は異なった1乃至5個の置換基で置換されてもよい)、又は、
(8)C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル基であり;
31は、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、
(3)C1−6アルキル基、
(4)フェニル基、
(5)C3−8シクロアルキル基、又は、
(6)フェニル−C1−6アルキル基であり;
41及びR51は、それぞれ独立して、
(1)水素原子、又は、
(2)C1−6アルキル基である。
グループB:
(a)ハロゲン原子、
(b)C1−6アルキル基、
(c)C3−8シクロアルキル基、
(d)シアノ基、及び
(e)ハロ−C1−6アルキル基。]。
【請求項15】
下記式:
【化15】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項16】
下記式:
【化16】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項17】
下記式:
【化17】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項18】
下記式:
【化18】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項19】
下記式:
【化19】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項20】
下記式:
【化20】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項21】
下記式:
【化21】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項22】
下記式:
【化22】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項23】
下記式:
【化23】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項24】
下記式:
【化24】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項25】
下記式:
【化25】

で表される化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物。
【請求項26】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物、及び医薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項27】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含有するプロリル水酸化酵素阻害剤。
【請求項28】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含有するエリスロポエチン産生誘導剤。
【請求項29】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含有する貧血治療剤。
【請求項30】
請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を含有する腎性貧血治療剤。
【請求項31】
プロリル水酸化酵素阻害剤を製造するための、請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項32】
エリスロポエチン産生誘導剤を製造するための、請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項33】
貧血治療剤を製造するための、請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項34】
腎性貧血治療剤を製造するための、請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物の使用。
【請求項35】
有効量の請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、プロリル水酸化酵素の阻害方法。
【請求項36】
有効量の請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、エリスロポエチン産生の誘導方法。
【請求項37】
有効量の請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、貧血の治療方法。
【請求項38】
有効量の請求項1乃至25のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩、或いはその溶媒和物を哺乳動物に投与することを含む、腎性貧血の治療方法。
【請求項39】
請求項26に記載の医薬組成物、及び当該医薬組成物を貧血及び腎性貧血より選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる、或いは使用すべきであることを記載した当該医薬組成物に関する記載物を含む、商業パッケージ。
【請求項40】
請求項26に記載の医薬組成物、及び当該医薬組成物を貧血及び腎性貧血より選ばれる疾患の治療又は予防の用途に使用することができる、或いは使用すべきであることを記載した当該医薬組成物に関する記載物を含む、キット。

【公開番号】特開2012−144571(P2012−144571A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−101381(P2012−101381)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【分割の表示】特願2010−161144(P2010−161144)の分割
【原出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】