説明

トリアゾロ[4,5−B]ピリジン誘導体

タンパク質キナーゼまたは脂質キナーゼ(例えばPIM−1、PIM−2および/またはPIM−3などのPIMファミリーキナーゼ、および/またはFlt3)の阻害が望まれかつ/または要求される疾患の処置、特に癌または増殖性疾患の処置に有用な化合物である、式Iの化合物[式中、R、R、RおよびRは、明細書に記載する意味を有する]


および医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物または塩が提供される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:

[式中、
は、アリールまたはヘテロアリール(これらはどちらも、Eから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表す;
は、式IAのフラグメント

[式中、RおよびRは、独立して、H、−C(O)−C1−11アルキル、−S(O)−C1−11アルキル、C1−12(例えばC1−8)アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた4つの基は、=O、=NOR7aおよびQから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Qから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表すか;または
およびRは、それらが必然的に結合している必須の窒素原子と共に一つに連結されて、窒素、硫黄および酸素から選択される1つのさらなるヘテロ原子を場合によっては含有する(第1の)3〜7員環式基を形成し、その環は、場合によっては:
(a)酸素、硫黄および窒素(好ましくは酸素および窒素)から選択される1〜4つのヘテロ原子を含有する3〜7員飽和ヘテロシクロアルキル基、3〜12員飽和炭素環式環、または不飽和5〜12員炭素環式もしくは複素環式環(この場合、前記ヘテロ原子は、好ましくは硫黄、ならびにとりわけ窒素および酸素から選択される)のいずれかである第2の環に縮合しているか;
(b)前記第1の3〜7員環の任意の2つの非隣接原子を一つに連結する(すなわち橋かけ構造を形成する)リンカー基−(C(R−および/または−(C(R−O−(C(R−(式中、pは1または2であり;rは0または1であり;sは0または1であり;各Rは、独立して、水素またはC1−6アルキルを表す)を含むか;または
(c)酸素および窒素から選択される1〜4つのヘテロ原子を含有する3〜12員飽和炭素環式環または3〜7員飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかである第2の環を含み、その第2の環が、第1の環と共に、両方の環に共通する単一の炭素原子を介して、一つに連結され(すなわちスピロ環を形成し)、
およびRの連結によって規定される環式基はいずれも、=O、=NOR7bおよびEから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている]
を表す;
およびRは、独立して、水素を表すか、またはハロ、−CN、Rj1、−ORj2、−SRj3、−N(Rj4)Rj5および−C(O)ORj6から選択される置換基を表す;
j1、Rj2、Rj3、Rj4、Rj5およびRj6は、独立して、水素を表すか、またはハロおよび−ORから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルを表す;
は、水素を表すか、または1つ以上のハロ原子で場合によっては置換されているC1−4アルキルを表す;
7aおよびR7bは、独立して、水素を表すか、または1つ以上のフルオロ原子で場合によっては置換されているC1−6アルキルを表す;
各QおよびQは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、ハロ、−CN、−NO、−N(R10a)R11a、−OR10a、−C(=Y)−R10a、−C(=Y)−OR10a、−C(=Y)N(R10a)R11a、−C(=Y)N(R10a)−OR11c、−OC(=Y)−R10a、−OC(=Y)−OR10a、−OC(=Y)N(R10a)R11a、−OS(O)OR10a、−OP(=Y)(OR10a)(OR11a)、−OP(OR10a)(OR11a)、−N(R12a)C(=Y)R11a、−N(R12a)C(=Y)OR11a、−N(R12a)C(=Y)N(R10a)R11a、−NR12aS(O)10a、−NR12aS(O)N(R10a)R11a、−S(O)N(R10a)R11a、−SC(=Y)R10a、−S(O)10a、−SR10a、−S(O)R10a、C1−12アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、=O、=S、=N(R10a)およびEから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Eから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表す;
各R11cは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、C1−12アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、=O、=S、=N(R20)およびEから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Eから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表す;
各R10a、R11aおよびR12aは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、水素、C1−12アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、=O、=S、=N(R20)およびEから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Eから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表すか;または
10a、R11aおよびR12aの任意の関連する対が、一つに連結されて、1つ以上のヘテロ原子を場合によっては含有し、かつ1つ以上の不飽和を場合によっては含有する、4〜20員環を形成していてもよく、その環は、=O、=S、=N(R20)およびEから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている;
各E、E、E、E、E、EおよびEは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、
(i)Q
(ii)=OおよびQから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−12アルキル
を表すか;または
任意の2つのE、E、E、E、E、EまたはE基が、一つに連結されて、1つ以上の不飽和を場合によっては含有する3〜12員環を形成してもよく、その環は、=OおよびJから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている;
各QおよびQは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、ハロ、−CN、−NO、−N(R20)R21、−OR20、−C(=Y)−R20、−C(=Y)−OR20、−C(=Y)N(R20)R21、−C(=Y)N(R20)−O−R21a、−OC(=Y)−R20、−OC(=Y)−OR20、−OC(=Y)N(R20)R21、−OS(O)OR20、−OP(=Y)(OR20)(OR21)、−OP(OR20)(OR21)、−N(R22)C(=Y)R21、−N(R22)C(=Y)OR21、−N(R22)C(=Y)N(R20)R21、−NR22S(O)20、−NR22S(O)N(R20)R21、−S(O)N(R20)R21、−SC(=Y)R20、−S(O)20、−SR20、−S(O)R20、C1−6アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、=OおよびJから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Jから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表す;
各Yは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、=O、=S、=NR23または=N−CNを表す;
各R21aは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、C1−6アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、Jおよび=Oから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Jから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表す;
各R20、R21、R22およびR23は、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、水素、C1−6アルキル、ヘテロシクロアルキル(最後に挙げた2つの基は、Jおよび=Oから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)、アリールまたはヘテロアリール(最後に挙げた2つの基は、Jから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている)を表すか;または
20、R21およびR22の任意の関連する対が一つに連結されて、1つ以上のヘテロ原子を場合によっては含有し、かつ1つ以上の不飽和を場合によっては含有する、4〜20員環を形成してもよく、その環は、Jおよび=Oから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている;
各J、J、J、J、JおよびJは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、
(i)Q
(ii)C1−6アルキルまたはヘテロシクロアルキル(これらはどちらも、=OおよびQから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている);
を表す;
各QおよびQは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、ハロ、−CN、−N(R50)R51、−OR50、−C(=Y)−R50、−C(=Y)−OR50、−C(=Y)N(R50)R51、−N(R52)C(=Y)R51、−NR52S(O)50、−S(O)N(R50)R51、−N(R52)−C(=Y)−N(R50)R51、−S(O)50、−SR50、−S(O)R50を表すか、または1つ以上のフルオロ原子で場合によっては置換されているC1−6アルキルを表す;
各Yは、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、=O、=S、=NR53または=N−CNを表す;
各R50、R51、R52およびR53は、ここで使用される場合はそのたびごとに、独立して、水素を表すか、フルオロ、−OR60および−N(R61)R62から選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルを表すか;または
50、R51およびR52の任意の関連する対が一つに連結されて、1つ以上のヘテロ原子を場合によっては含有し、かつ1つ以上の不飽和を場合によっては含有する、3〜8員環を形成してもよく、その環は、=OおよびC1−3アルキルから選択される1つ以上の置換基で場合によっては置換されている;
60、R61およびR62は、独立して、水素を表すか、または1つ以上のフルオロ原子で場合によっては置換されているC1−6アルキルを表す]
または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし、Rが−NHを表し、Rが−CNを表し、かつRが水素を表す場合、Rは無置換フェニルを表さないものとする)。
【請求項2】
が次に挙げるフラグメントの一つを表す、請求項1に記載の化合物:

[式中、波線は、式Iの化合物の必須のトリアゾロピリジン二環への結合点を表し、Ra/bはRまたはRを表し、他のインテジャーは、請求項1で定義したとおりである(置換基が「フローティング」として描かれる場合、これは、それらの置換基の1つ以上が場合によっては存在することを意味し、括弧内に描かれた置換基は、その置換基が場合によっては存在することを表す)]。
【請求項3】
は、Eから選択される1つ以上の(例えば1〜3つの)置換基で場合によっては置換されている5員もしくは6員ヘテロアリール基(上に定義したように場合によっては置換されている)またはとりわけアリール(例えばフェニル)を表し、ここで、E置換基はここで定義するとおり(またはアリール(例えばフェニル)環上の2つのE置換基が、ここで定義するように、一つに連結されていてもよい)であり;Rj1、Rj2、Rj3、Rj4、Rj4、Rj5およびRj6は、独立して、水素を表すか、または好ましくはC1−4(例えばC1−2)アルキル(例えばエチル)を表し;QおよびQ(例えばQ)は、独立して、−OR10a;−N(R10a)R11a;−C(=Y)N(R10a)R11a;−N(R12a)C(=Y)R11a;−C(=Y)OR10a;−S(O)10a;アリール(例えばフェニル)またはヘテロアリール(例えば単環式5員または6員ヘテロアリール基、好ましくは、1つまたは2つ(例えば1つ)のヘテロ原子(好ましくは窒素から選択されるもの)を含有して、例えば3−ピリジル基を形成しているもの)(これらはどちらも、Eから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されている);=OおよびEから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されている(したがって例えば場合によっては置換されているピペラジン−2−オンまたはイミダゾリジン−2−オンを形成する)ヘテロシクロアルキル(例えば5員または6員単環式ヘテロシクロアルキル基、好ましくは1つまたは2つのヘテロ原子(好ましくは窒素および酸素から選択されるもの)を含有して、例えば4−ピペリジニル、ピペラジニルまたはイミダゾリジニルを形成しているもの);またはC3−6シクロアルキル(例えばシクロプロピルまたはシクロヘキシル)(この基は、無置換(例えばシクロプロピルの場合)であってもよく、または1つ以上のE置換基で場合によっては置換されている)を表し;R10a、R11aおよびR12aは、独立して、Hを表すか、または=OおよびEから選択される1つ以上の基で場合によっては置換されているC1−6(例えばC1−4)アルキルを表し;E〜Eは、独立して、Qを表すか、1つ以上のQ置換基で場合によっては置換されているC1−6(例えばメチルなどのC1−3)アルキルを表し;どの2つのE〜E置換基も一つに連結されておらず;QおよびQは、独立して、−S(O)20、−N(R22)−S(O)20、または好ましくはハロ、−CN、−OR20、−N(R20)R21、−C(=Y)R20、−C(=Y)OR20、−N(R22)C(=Y)R21、−C(=Y)N(R20)R21、−S(O)N(R20)R21(例えば−S(O)NH)、C1−6アルキル(例えば非環状アルキルまたはC3−6シクロアルキル;このアルキル基は1つ以上の=Oおよび/またはJ置換基で場合によっては置換されているが、好ましくは無置換である)、ヘテロシクロアルキル(例えば5員または6員単環式ヘテロシクロアルキル基、好ましくは、1つまたは2つのヘテロ原子(好ましくは窒素から選択されるもの)を含有して、例えばピペリジニルを形成しているもの)またはヘテロアリール(例えば5員または6員単環式ヘテロアリール基、好ましくは、1つまたは2つのヘテロ原子(好ましくは窒素から選択されるもの)を含有して、例えば4−ピリジルを形成しているもの;また、このヘテロアリール基は好ましくは無置換である)を表し;YおよびYは、独立して、=Sを表すか、好ましくは=Oを表し;R20およびR21は、独立して、水素、C1−4アルキルを表し(このうち、後者の基は、Jから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されている);−N(R20)R21部分が存在する場合、R20およびR21の一方は水素を表し、他方は水素またはC1−4アルキル(例えばメチル、エチルまたはイソプロピル)を表し(このうち、後者の基は、Jから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されている);R22は、水素およびC1−3アルキル(例えばメチル)を表し;J〜J(例えばJおよびJ)は、独立して、Qを表し(または、これらの基、例えばJは、C1−6(例えばC1−3)アルキル(好ましくは無置換であるもの)も表し得る);QおよびQ(例えばQ)は、独立して、ハロ(例えばフルオロ)、−C(=Y)N(R50)R51または−C(=Y)−R50を表し;かつ/またはR50およびR51は、独立して、C1−6(例えばC1−4)アルキルを表す、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
およびRの一方は水素を表し、かつ他方は水素以外の置換基を表し;RまたはRが水素以外の置換基を表す場合、それは、好ましくは、(i)Qから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されている非環状C1−4(例えばC1−3)アルキル;(ii)Q(例えば−OR10aまたはヘテロシクロアルキル)から選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基で場合によっては置換されているC3−7シクロアルキル(例えばシクロヘキシルまたはシクロブチルなどのC4−6シクロアルキル);または(iii)ヘテロシクロアルキル(例えば5員または6員単環式ヘテロシクロアルキル基、好ましくは1つまたは2つのヘテロ原子(好ましくは窒素および酸素から選択されるもの)を含有して、例えばテトラヒドロピラニルまたは4−ピペリジニルを形成しているもの)(このヘテロシクロアルキル基は、Qから選択される1つ以上(例えば1つ)の置換基(これは好ましくは、例えば4−ピペリジニル基上にある時は、窒素ヘテロ原子上に、位置する)で場合によっては置換されている)であるか;またはRおよびRは一つに連結されて、(第1の)4〜7員環(例えば4、5、6または7員環、例えばアゼチジニル、ピロリンジニル、ピペリジニルまたはアゼパニル、これらは、さらにもう一つのヘテロ原子、例えば窒素または酸素ヘテロ原子を含有して、例えば4−モルホリニルまたはピペラジニル基を形成し得る)を形成し、その環は、=Oおよび好ましくはEから選択される1つ以上(例えば1つ;これは、好ましくは、例えばピペラジニルの場合には、窒素ヘテロ原子上にある)の置換基で場合によっては置換されていて、さらに、そのような第1の環は、場合によっては、(i)もう一つの5〜7員(例えば5員)ヘテロシクロアルキル基(好ましくは1つの窒素ヘテロ原子を含有するもの(例えばピロリジニル))に縮合して、例えば5,5−縮合環系を形成していてもよいし;あるいは(ii)前記第1の環は、もう一つの4〜6員炭素環式またはヘテロシクロアルキル基(例えば4、5または6員ヘテロシクロアルキル基、好ましくは1つまたは2つのヘテロ原子(好ましくは窒素および酸素から選択されるもの)を含有して、例えばアゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルまたはモルホリニルを形成しているもの)に単一の炭素を介して連結されて、スピロ環(好ましいスピロ環には、両方の環に共通する単一の炭素原子を介して一つに連結された4、5および6員環から選択される2つの環が存在するものが含まれ、例えばスピロ環状の環系は、式Iの必須の二環に、それぞれの環のどちらか一方の窒素原子を介して連結されている6員環と4員環の両方、6員環と5員環の両方、6員環と6員環の両方、5員環と5員環の両方、または7員環と5員環の両方を含有することができる;したがって[3.5]、[4.4]、[5.5]、[4.5]および[4.6]スピロ環は、特に好ましい)を形成していてもよく、前記スピロ環の第2の環は、Eおよび適用可能であれば=Oから選択される1つ以上の置換基で置換されて(例えば場合によっては置換されているピロリジノンを形成して)いてもよく;かつ/またはRおよびRは、独立して、水素、−CN、ハロおよび−C(O)ORj6を表す(好ましくは、RおよびRの少なくとも一方は水素を表す)、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
医薬として使用するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)。
【請求項6】
医薬上許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合された、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)を含む、医薬製剤。
【請求項7】
PIM−1、PIM−2、PIM−3および/またはFlt3の阻害が望まれかつ/または必要とされる疾患の処置に使用するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)。
【請求項8】
PIM−1、PIM−2、PIM−3および/またはFlt3の阻害が望まれかつ/または必要とされる疾患を処置するための医薬を製造するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)の使用。
【請求項9】
前記疾患が、癌、免疫障害、心血管疾患、ウイルス感染、炎症、代謝/内分泌機能障害、神経障害、閉塞性気道疾患、アレルギー疾患、炎症性疾患、免疫抑制、臓器移植によく関係する障害、AIDS関連疾患、良性前立腺肥大、家族性腺腫症、ポリープ症、神経線維腫症、乾癬、骨障害、アテローム性動脈硬化、アテローム性動脈硬化に関連する血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎および術後狭窄、再狭窄、脳卒中、糖尿病、肝腫大、アルツハイマー病、嚢胞性線維症、ホルモン関連疾患、免疫不全障害、破壊性骨障害、感染性疾患、細胞死に関連する状態、トロンビン誘発性血小板凝集、慢性骨髄性白血病、肝疾患、T細胞活性化が関与する病的免疫状態、CNS障害、および他の関連疾患である、請求項7に記載の化合物または請求項8に記載の使用。
【請求項10】
PIM−1、PIM−2、PIM−3および/またはFlt3の阻害が望まれかつ/または必要とされる疾患を処置する方法であって、そのような状態を患っている患者またはそのような状態に陥りやすい患者への、請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)の治療有効量の投与を含む方法。
【請求項11】
(A)請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く);および
(B)癌および/または増殖性疾患の処置に有用なもう一つの治療剤
を含み、構成要素(A)および(B)のそれぞれが、医薬上許容されるアジュバント、希釈剤または担体と混合されて製剤化されている、複合品。
【請求項12】
請求項1に記載の式Iの化合物を調製するためのプロセスであって、
(i)式IIの化合物

[式中、Lは適切な脱離基を表し、R、RおよびRは請求項1において定義したとおりである]
と、式IIIの化合物

[式中、Rは請求項1において定義したとおりである]
との反応;
(ii)Rがハロを表す式Iの化合物の場合、Rが水素を表す式Iの化合物に対応する化合物と、ハライドイオン源である試薬との反応;
(iii)Rおよび/またはRが水素またはハロ以外の置換基を表す式Iの化合物の場合、Rおよび/またはRがハロを表す式Iの対応する化合物と、式IVの化合物

[式中、R3aは、請求項1において定義したRおよび/またはRを表すが、水素もハロも表さないものとし、Lは水素を表すか、または適切な脱離基を表す]
との反応;
(iv)式Vの化合物

[式中、LはLまたはRのどちらかを表し、R、RおよびRは請求項1において定義したとおりである]
と、亜硝酸ナトリウムとの、酢酸および水の存在下での反応と、必要であれば、それに続く、上に定義した式IIIの化合物との反応
を含むプロセス。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)を、医薬上許容されるアジュバント、希釈剤または担体と結びつけることを含む、請求項6に記載の医薬製剤を調製するためのプロセス。
【請求項14】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物または医薬上許容されるそのエステル、アミド、溶媒和物もしくは塩(ただし但書きは除く)を、癌および/または増殖性疾患の処置に有用な他の治療剤、および少なくとも1つの医薬上許容されるアジュバント、希釈剤または担体と結びつけることを含む、請求項11に記載の複合品を調製するためのプロセス。

【公表番号】特表2013−519719(P2013−519719A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553398(P2012−553398)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【国際出願番号】PCT/GB2011/000233
【国際公開番号】WO2011/101644
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(510084219)セントロ ナシオナル デ インベスティガシオネス オンコロヒカス(セエネイオ) (5)
【氏名又は名称原語表記】CENTRO NACIONAL DE INVESTIGACIONES ONCOLOGICAS(CNIO)
【住所又は居所原語表記】Melchor Fernandez, Almagro 3, E−28029 Madrid Spain
【Fターム(参考)】