トリアゾール誘導体、複素環化合物、発光素子、発光装置、電子機器、及び照明装置
【課題】正孔が注入されやすく、大きな三重項励起エネルギーを有する物質を提供する。発光効率が高い発光素子を提供する。又は、駆動電圧の低い発光素子を提供する。又は、長寿命の発光素子を提供する。
【解決手段】トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体、を含む発光素子を提供する。該発光素子に用いることができる、新規のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、及びトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体を提供する。
【解決手段】トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体、を含む発光素子を提供する。該発光素子に用いることができる、新規のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、及びトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体、を含む発光素子。
【請求項2】
一対の電極間に発光層を有し、前記発光層は、
燐光発光材料と、
トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体と、を有する発光素子。
【請求項3】
一般式(G0)で表されるトリアゾール誘導体。
【化1】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、Eは、置換もしくは無置換のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン、又は置換もしくは無置換のトリアゾロ[3,4−a]イソキノリンを表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項4】
一般式(G1−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化2】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、R1〜R6は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項5】
一般式(G1−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化3】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、R11〜R18は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項6】
一般式(G2−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化4】
(式中、Qは、酸素又は硫黄を表し、R1〜R6、及びR21〜R27は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項7】
一般式(G2−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化5】
(式中、Qは、酸素又は硫黄を表し、R11〜R18、及びR21〜R27は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項8】
一般式(G3−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化6】
(式中、R1〜R8、及びR31〜R38は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項9】
一般式(G3−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化7】
(式中、R11〜R18、及びR31〜R38は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項10】
請求項3乃至請求項9のいずれか一項において、
前記Arが、置換もしくは無置換のフェニレン基、又は置換もしくは無置換のビフェニルジイル基であるトリアゾール誘導体。
【請求項11】
請求項3乃至請求項10のいずれか一項において、
前記Arは、置換又は無置換のフェニレン基であるトリアゾール誘導体。
【請求項12】
一般式(G4)で表される複素環化合物。
【化8】
(式中、Eは、置換もしくは無置換のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン、又は置換もしくは無置換のトリアゾロ[3,4−a]イソキノリンを表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項13】
一般式(G5−1)で表される複素環化合物。
【化9】
(式中、R1〜R6は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項14】
一般式(G5−2)で表される複素環化合物。
【化10】
(式中、R11〜R18は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項15】
請求項12乃至請求項14のいずれか一項において、
前記Arが、置換もしくは無置換のフェニレン基、又は、置換もしくは無置換のビフェニルジイル基である複素環化合物。
【請求項16】
請求項12乃至請求項15のいずれか一項において、
前記Arが置換又は無置換のフェニレン基である複素環化合物。
【請求項17】
請求項3乃至請求項11のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体を含む発光素子。
【請求項18】
請求項1、請求項2又は請求項17に記載の発光素子を有する発光装置。
【請求項19】
請求項18に記載の発光装置を有する電子機器。
【請求項20】
請求項18に記載の発光装置を有する照明装置。
【請求項1】
トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体、を含む発光素子。
【請求項2】
一対の電極間に発光層を有し、前記発光層は、
燐光発光材料と、
トリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン誘導体、又はトリアゾロ[3,4−a]イソキノリン誘導体と、を有する発光素子。
【請求項3】
一般式(G0)で表されるトリアゾール誘導体。
【化1】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、Eは、置換もしくは無置換のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン、又は置換もしくは無置換のトリアゾロ[3,4−a]イソキノリンを表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項4】
一般式(G1−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化2】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、R1〜R6は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項5】
一般式(G1−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化3】
(式中、Aは、置換もしくは無置換のカルバゾリル基、置換もしくは無置換のジベンゾチオフェニル基、又は置換もしくは無置換のジベンゾフラニル基を表し、R11〜R18は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項6】
一般式(G2−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化4】
(式中、Qは、酸素又は硫黄を表し、R1〜R6、及びR21〜R27は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項7】
一般式(G2−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化5】
(式中、Qは、酸素又は硫黄を表し、R11〜R18、及びR21〜R27は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項8】
一般式(G3−1)で表されるトリアゾール誘導体。
【化6】
(式中、R1〜R8、及びR31〜R38は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項9】
一般式(G3−2)で表されるトリアゾール誘導体。
【化7】
(式中、R11〜R18、及びR31〜R38は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項10】
請求項3乃至請求項9のいずれか一項において、
前記Arが、置換もしくは無置換のフェニレン基、又は置換もしくは無置換のビフェニルジイル基であるトリアゾール誘導体。
【請求項11】
請求項3乃至請求項10のいずれか一項において、
前記Arは、置換又は無置換のフェニレン基であるトリアゾール誘導体。
【請求項12】
一般式(G4)で表される複素環化合物。
【化8】
(式中、Eは、置換もしくは無置換のトリアゾロ[4,3−f]フェナントリジン、又は置換もしくは無置換のトリアゾロ[3,4−a]イソキノリンを表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項13】
一般式(G5−1)で表される複素環化合物。
【化9】
(式中、R1〜R6は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。R1及びR2は互いに結合して六員環を形成しても良い。)
【請求項14】
一般式(G5−2)で表される複素環化合物。
【化10】
(式中、R11〜R18は、それぞれ独立に、水素、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数6〜13の置換もしくは無置換のアリール基を表し、Xは、ヨウ素又は臭素を表し、Arは、置換又は無置換の炭素数6〜13のアリーレン基を表す。なお、前記アリーレン基が有する置換基は互いに結合して環を形成しても良い。)
【請求項15】
請求項12乃至請求項14のいずれか一項において、
前記Arが、置換もしくは無置換のフェニレン基、又は、置換もしくは無置換のビフェニルジイル基である複素環化合物。
【請求項16】
請求項12乃至請求項15のいずれか一項において、
前記Arが置換又は無置換のフェニレン基である複素環化合物。
【請求項17】
請求項3乃至請求項11のいずれか一項に記載のトリアゾール誘導体を含む発光素子。
【請求項18】
請求項1、請求項2又は請求項17に記載の発光素子を有する発光装置。
【請求項19】
請求項18に記載の発光装置を有する電子機器。
【請求項20】
請求項18に記載の発光装置を有する照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図73】
【図74】
【図75】
【図76】
【図77】
【公開番号】特開2012−54542(P2012−54542A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167923(P2011−167923)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】
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