トリガー式スプレイヤー
【課題】把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいトリガー式スプレイヤーを提供する。
【解決手段】本発明は、シリンダーポンプ11及び該シリンダーポンプ11に連通するノズル部5が内設された本体部10と、該本体部10の後端の後端部10aに枢着されたトリガー部20と、を備え、本体部10の後端部10aの下方に設けられた指当て部1aに指を配置し、トリガー部20に設けられた指入れ部1bに指を配置して、トリガー部20を回動させることにより、該回動に連動して、シリンダーポンプ11内の液体をノズル部5から噴射するトリガー式スプレイヤー100であって、トリガー部20の操作時に、指当て部1aに指が当接される指当て作用部Aが、指入れ部1bに指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、指当て部1a及び指入れ部1bが設けられているトリガー式スプレイヤー100である。
【解決手段】本発明は、シリンダーポンプ11及び該シリンダーポンプ11に連通するノズル部5が内設された本体部10と、該本体部10の後端の後端部10aに枢着されたトリガー部20と、を備え、本体部10の後端部10aの下方に設けられた指当て部1aに指を配置し、トリガー部20に設けられた指入れ部1bに指を配置して、トリガー部20を回動させることにより、該回動に連動して、シリンダーポンプ11内の液体をノズル部5から噴射するトリガー式スプレイヤー100であって、トリガー部20の操作時に、指当て部1aに指が当接される指当て作用部Aが、指入れ部1bに指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、指当て部1a及び指入れ部1bが設けられているトリガー式スプレイヤー100である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式スプレイヤーに関し、より詳しくは、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいトリガー式スプレイヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
容器に収容された液体を所望の位置に吹き付ける装置として従来からトリガー式スプレイヤーが知られている。
かかるトリガー式スプレイヤーは、トリガーを回動することによって、内蔵されたポンプ内を加圧、減圧させ、その圧力変化を利用して液体を噴射させる装置であり、近年、蓄圧式のものも含めて多くのタイプが開発されている。
【0003】
例えば、先端にノズルを嵌合した射出筒に、吐出弁体、吐出弁座、吸込み弁等を配設した蓄圧式のトリガー式スプレイヤーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ピストンバルブと該ピストンバルブをピストン弁座に押圧するバネ体と、これらを収納するピストンカバーを備えることで、蓄圧機能を有する領域の容積が小さくできる等のメリットがある蓄圧式のディスペンサーが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−6288号公報
【特許文献2】特開2009−160573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1又は2に記載のトリガー式スプレイヤーを含む従来のトリガー式スプレイヤーは、トリガーに指を当接させる位置が決まっておらず、操作時にトリガーを引きにくいという欠点がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいトリガー式スプレイヤーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、トリガー部の操作時に、本体部に設けた指当て部に指が当接される指当て作用部が、トリガー部に設けた指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部を設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、(1)シリンダーポンプ及び該シリンダーポンプに連通するノズル部が内設された本体部と、該本体部の後端の後端部に枢着されたトリガー部と、を備え、本体部の後端部の下方に設けられた指当て部に指を配置し、トリガー部に設けられた指入れ部に指を配置して、トリガー部を回動させることにより、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体をノズル部から噴射するトリガー式スプレイヤーであって、トリガー部の操作時に、指当て部に指が当接される指当て作用部が、指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部が設けられているトリガー式スプレイヤーに存する。
【0009】
本発明は、(2)指入れ部がリング状となっている上記(1)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0010】
本発明は、(3)指当て作用部が、湾曲している上記(1)又は(2)に記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0011】
本発明は、(4)シリンダーポンプが、シリンダ部と、該シリンダ部内を摺動可能なピストン部と、からなり、該ピストン部の摺動に基づいて、シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体がノズル部から噴射される上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0012】
本発明は、(5)ピストン部に連続し屈曲可能な液体流通部と、該液体流通部の先端に設けられたスピンナー部と、該液体流通部に設けられトリガー部に枢着される支持棒部と、を更に備え、スピンナー部がノズル部のノズル口部に嵌合されている上記(4)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0013】
本発明は、(6)シリンダ部の下端部に収容されシリンダ部内への液体の流路を開閉するFバルブと、ピストン部に収容されシリンダ部内の液体の流路を開閉するSバルブと、を更に備える上記(4)又は(5)に記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0014】
本発明は、(7)本体部と、トリガー部と、シリンダ部とが一体となっている上記(4)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0015】
本発明は、(8)ピストン部と、スピンナー部と、支持棒部とが一体となっている上記(5)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、トリガー部の操作時に、指当て作用部が、指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部が配置されているので、トリガー式スプレイヤーを把持しやすくなる。
【0017】
上記トリガー式スプレイヤーにおいては、トリガー部が、本体部の後端部に枢着されているので、後端部を中心として円状に回動することになる。このため、指当て作用部が下方に位置する上記トリガー式スプレイヤーは、指入れ作用部(トリガー部)を引くための力を小さくすることができ、操作時にトリガー部を引きやすくなる。
【0018】
したがって、上記トリガー式スプレイヤーは、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいという利点がある。
【0019】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、指入れ部がリング状となっている場合、一本指でも操作が可能であるという視覚的効果が得られる。
また、指当て作用部が、湾曲している場合、指を指当て作用部に当接しやすく、ずれにくくなる。
【0020】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、ピストン部の摺動に基づいて、シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体がノズル部から噴射されるものである場合、蓄圧式のスプレイヤーとして用いることができ、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となる。
【0021】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、スピンナー部がノズル口部に嵌合された構成となっている場合、組み付けが容易であり、スピンナー部の位置決めも容易に行うことができる。
【0022】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、本体部と、トリガー部と、シリンダ部とが一体となっている場合、及び/又は、ピストン部、スピンナー部及び支持棒部が一体となっている場合、部品点数を減らすことができ、全体の組み付けが容易となる。
また、組み付け時においては、シリンダ部にピストン部を圧入するだけで、容易に各部の位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明に係るトリガー式スプレイヤーの一実施形態を示す側面図である。
【図2a】図2aは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の一例を示す側面図である。
【図2b】図2bは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の他の例を示す側面図である。
【図3】図3は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの内部構造を示す断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの背面図である。
【図5】図5の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第1部材を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)の断面図である。
【図6】図6の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第2部材を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)の断面図である。
【図7】図7の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのSバルブを示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)の断面図である。
【図8】図8の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのトリガー部を引く前の状態を示す断面図であり、図8の(b)は、図8の(a)の状態からトリガー部を引いた後の状態を示す断面図である。
【図9】図9の(a)〜図9の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指当て部を示す側面図である。
【図10】図10の(a)〜図10の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指入れ部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0025】
本発明に係るトリガー式スプレイヤーは、容器に着脱可能となっている。すなわち、容器に収容された液体が、トリガー式スプレイヤーから噴射されるようになっている。
【0026】
図1は、本発明に係るトリガー式スプレイヤーの一実施形態を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100は、本体部10と、該本体部10の後端の後端部10aに枢着されたトリガー部20と、を備える。なお、トリガー部20は、後述するように開閉可能となっており、トリガー式スプレイヤー100の組立て時には開かれ、トリガー式スプレイヤー100の使用時には閉じられる。
【0027】
トリガー式スプレイヤー100において、本体部10の後端部10aの下方には、板状の指当て部1aが設けられており、トリガー部20には、リング状の指入れ部1bが設けられている。
また、トリガー部の操作時に、指当て部1aに指が当接される指当て作用部Aが、指入れ部1bに指が当接される指入れ作用部B(例えば図に示すように指入部の略中間位置)よりも高さHの分だけ下方になるように、指当て部1a及び指入れ部1bが設けられている。
【0028】
トリガー式スプレイヤー100においては、トリガー部20が、本体部10の後端部10aに枢着されているので、後端部10aを中心として図1でいう反時計回りに回動することになる。
一方、トリガー部の操作時は、指当て作用部Aを支点として、指入れ作用部Bに力が加えられる。
このとき、指当て作用部Aが指入れ作用部Bよりも下方に設けられているので、トリガー部20の回動に対する分力が大きくなる。
また、トリガー部20の軌道に比較的近い状態で、指入れ作用部B(トリガー部20)を引くことができるので、トリガー部20を引きやすくなる。
【0029】
図2aは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の一例を示す側面図である。
図2aに示すように、トリガー式スプレイヤー100においては、人差し指を指当て部1aの指当て作用部Aに当接させ、親指を指入れ部1bの指入れ作用部Bに当接させて、親指で指入れ作用部Bを引くことにより、トリガー部20が図でいう反時計回りに回動し、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体がノズル部から噴射されるようになっている。
この場合、容器X内の液体を自分に吹き付けることができる。
【0030】
このとき、指当て部1a及び指入れ部1bは、トリガー部20の操作時に、人差し指が当接される指当て作用部Aが、親指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、配置されている。これにより、液体を自分に吹き付ける場合、人差し指を指当て作用部Aに当接した状態では、人差し指よりも上に位置する親指を指入れ作用部Bに当接しやすく、且つ、指入れ部1b(トリガー部20)を引きやすい。
【0031】
図2bは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の他の例を示す側面図である。
図2bに示すように、トリガー式スプレイヤー100においては、親指と人差し指の間(以下「合谷部」という。)を指当て部1aの指当て作用部Aに当接させ、人差し指を指入れ部1bの指入れ作用部Bに当接させて、人差し指で指入れ作用部Bを引くことにより、トリガー部20が図でいう反時計回りに回動し、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体がノズル部から噴射されるようになっている。
この場合、容器X内の液体を外部に吹き付けることができる。
【0032】
このとき、指当て部1a及び指入れ部1bは、トリガー部20の操作時に、合谷部が当接させる指当て作用部Aが、人差し指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、配置されている。これにより、液体を外部に吹き付ける場合、合谷部を指当て作用部Aに当接した状態では、合谷部よりも上に位置する人差し指を指入れ作用部Bに当接しやすく、且つ、指入れ部1b(トリガー部20)を引きやすい。
【0033】
図3は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの内部構造を示す断面図である。
図3に示すように、トリガー式スプレイヤー100は、本体部10に、シリンダーポンプ11及び該シリンダーポンプ11に連通するノズル部5が内設されている。
また、本体部10には、シリンダーポンプ11の外側にキャップ部2が設けられており、該キャップ部2は、容器Xの口部に着脱可能となっている。すなわち、トリガー式スプレイヤー100は、キャップ部2を介して、市販の容器に対して着脱可能となっている。
さらに、キャップ部2及び後述するシリンダ部12は、本体部10の外壁部10bに覆われている。
さらにまた、本体部10には、バネ部6が設けられており、トリガー部20に当接されるようになっている。なお、かかるバネ部6の復元力により、引かれたトリガー部20は、元の位置に復元するようになっている。
【0034】
本体部10は、後端部10aの下側に指当て部1aが設けられている。
図4は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの背面図である。
図4に示すように、指当て部1aは、後端部10aの下方に設けられ、本体部10に対して幅細の板状となっている。このため、指当て部1a及び指入れ部1bにそれぞれ指を当接した場合、より把持しやすくなる。
また、トリガー式スプレイヤー100を軽量化することができる。
【0035】
図3に戻り、ここで、指当て部1aにおいて、指当て作用部Aは、上側にR状に湾曲している。このため、指を指当て作用部Aに当接する際、位置決めがしやすく、また、ずれにくくなる。
【0036】
シリンダーポンプ11は、シリンダ部12と、該シリンダ部12内を摺動可能なピストン部13と、からなる。
したがって、トリガー式スプレイヤー100は、ピストン部13の摺動に基づいて、シリンダ部12内の液体が加圧され、蓄圧された液体がスピンナー部14からノズル部5のノズル口部15を介して噴射されるようになっている。すなわち、トリガー式スプレイヤー100は、蓄圧式のスプレイヤーであり、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となっている。
【0037】
シリンダ部12は、円筒状であり、内部にピストン部13が圧入されている。
ピストン部13は、内部に液体が流通する流路が設けられており、該流路が通じるように、屈曲可能な液体流通部13aがピストン部13の上端に連続して設けられている。
そして、液体流通部13aの先端にはスピンナー部14が設けられている。
【0038】
トリガー式スプレイヤー100において、液体流通部13aにはトリガー部20に枢着される支持棒部16が設けられている。これにより、トリガー部20の回動に連動して、支持棒部16を介してピストン部13が昇降移動するようになっている。
【0039】
シリンダ部12の下端部12aには導入部9が連結されている。
トリガー式スプレイヤー100において、導入部9は容器X内に挿入されており、先端が容器X内の液体中に浸漬される。そして、容器X内の液体はこの導入部9を介して吸い上げられシリンダ部12内に流入されることになる。なお、導入部9の先端には、チューブ等が取り付けられていてもよい。この場合、チューブの先端が容器内の液体中に浸漬され、該チューブから容器内の液体が導入されることになる。
【0040】
ノズル部5は、スピンナー部14と該スピンナー部が嵌合されるノズル口部15とからなる。トリガー式スプレイヤー100においては、スピンナー部14がノズル口部15に嵌合される構成となっているので、トリガー式スプレイヤー100の組み付けが容易となり、スピンナー部14の位置決めも容易に行うことが可能となる。
【0041】
トリガー部20は、蓋部4aと、該蓋部4aから屈曲して連結された指入れ部1bとからなる略L字状である。
トリガー部20において、蓋部4aには、支持棒部16を枢着する枢着部16aが設けられている。
また、指入れ部1bは、リング状となっている。このため、一本指でも操作が可能であるという視覚的効果が得られる。
【0042】
トリガー式スプレイヤー100において、トリガー部20には、嵌合穴部21aが設けられており、トリガー部20を閉じることにより、ノズル口部15が嵌合穴部21aに配置されるようになっている。これにより、トリガー部20がノズル口部15からの液体の吐出を妨げない。
また、トリガー部20には、ストッパー21が取り付けられている。かかるストッパー21は、嵌合穴部21aに嵌合可能となっており、図3に示すように、ストッパー21を嵌合穴部21aに嵌合することにより、ノズル口部15を封じることができる。また、ストッパー21を嵌合穴部21aに嵌合することにより、トリガー部20の回動をロックすることができるので、例えば、不使用時に液体が漏れることを抑制することができる。
【0043】
トリガー式スプレイヤー100において、シリンダ部12の下端部12aの内側にはシリンダ部12内への液体の流路を開閉するFバルブ7aが収容されている。これにより、容器X内の液体がシリンダ部12内へ導入される場合には、Fバルブ7aが流路を開き、液体が吐出される場合には、Fバルブ7aが流路を閉じるようになっている。
また、ピストン部13には、シリンダ部12内の液体の流路を開閉するSバルブ7bが収容されている。かかるSバルブ7bの詳細については、後述する。
【0044】
トリガー式スプレイヤー100においては、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とが一体となった第1部材50を備える。
【0045】
図5の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第1部材を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)の断面図である。
図5の(a)及び図5の(b)に示すように、第1部材50は、上述したキャップ部2とバネ部6とを備える本体部10が、キャップ部2の内側でシリンダ部12とも一体となっている。
【0046】
これに加え、第1部材50においては、本体部10の後端の後端部10aにトリガー部20の蓋部4aが枢着されており、トリガー部20が開閉可能となっている。すなわち、トリガー部20を閉じることにより、本体部10が蓋をされるようになっている。なお、トリガー部20を閉じることにより、バネ部6は、屈曲された状態でトリガー部20の蓋部4aに当接されることになる。
【0047】
また、本体部10の前端には上述したスピンナー部14が嵌合されるノズル口部15が設けられている。なお、ノズル口部15には、スピンナー部14から吐出される液体を例えば泡状にするフラップが設けられていてもよい。なお、第1部材50においては、シリンダ部12の下端部12aの内側にFバルブ7aが取り付けられる。
【0048】
トリガー式スプレイヤー100においては、ピストン部13と、スピンナー部14と、支持棒部16とが一体となった第2部材60を備える。
【0049】
図6の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第2部材を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)の断面図である。
図6の(a)及び図6の(b)に示すように、第2部材60は、ピストン部13に連通するように液体流通部13aが取り付けられており、液体流通部13aの先端にスピンナー部14が設けられ、中腹に支持棒部16が設けられている。
【0050】
第2部材60において、ピストン部13は、第1部材のシリンダ部12に圧入され、スピンナー部14は、液体流通部13aを屈曲して第1部材50のノズル口部15に嵌合され、支持棒部16は、第1部材50の枢着部16aに枢着される。
【0051】
図7の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのSバルブを示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)の断面図である。
図7の(a)及び図7の(b)に示すように、Sバルブ7bは、弁17aと、該弁17aを上方に付勢するバルブ用バネ部17bと、ピストン部13にバルブ用バネ部17bを固定する基部17cと、からなる。
【0052】
トリガー式スプレイヤー100においては、弁17a、バルブ用バネ部17b及び基部17cが一体となったSバルブ7bを備える。
【0053】
Sバルブ7bは、ピストン部13の内部に配置される(図3参照)。このとき、基部17cは、ピストン部13の下端部に固定されるようになっており、弁17aは、ピストン部13内の弁座に当接されるようになっている。
そして、バルブ用バネ部17bは、伸縮可能となっており、弁17aは、バルブ用バネ部17bによる一定のバネ力により、弁座に付勢されるようになっている。
【0054】
Sバルブ7bは、ピストン部13内の液体の流路を塞ぐ弁の働きをする。すなわち、弁17aがバルブ用バネ部17bによって上方に付勢されているので、シリンダ部12内の液体が一定の圧力まで加圧されると、ピストン部13が下降すると共に、Sバルブ7bとシリンダ部12との間が開き、シリンダ部12内の液体が一定の圧力より減圧されると、ピストン部13が上昇すると共に、Sバルブ7bとシリンダ部12との間が閉じるようになっている。これにより、トリガー式スプレイヤー100においては、Sバルブ7bによって液体の流通が確実に遮断されるので、液垂れを防止することができる。なお、Sバルブ7bは、図7の(b)に示すように、内部が中空となっているので、Sバルブ7bの軽量化が図られ、バルブ用バネ部17bへの負担も小さい。
【0055】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とが一体となった第1部材50を備える場合、及び/又は、ピストン部13、スピンナー部14及び支持棒部16が一体となった第2部材60を備える場合、及び/又は、Sバルブを備える場合、部品点数を減らすことができ、全体の組み付けが容易となる。
【0056】
第1部材50、第2部材60及びSバルブ7bの材質は、いずれも合成樹脂であり、主として射出成形により製造される。
また、Fバルブ7aの材質は、金属性である。
なお、材質はこれらに限定されない。
【0057】
次に、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100の操作について説明する。
図8の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのトリガー部を引く前の状態を示す断面図であり、図8の(b)は、図8の(a)の状態からトリガー部を引いた後の状態を示す断面図である。
【0058】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、図8の(a)に示すトリガー部20の指入れ部1bの指入れ作用部Bに指を配置して、手前に引くことにより、図8の(b)に示すように、トリガー部20が下方に移動する。
このとき、支持棒部16がトリガー部20の枢着部16aに枢着されているので、支持棒部16が下方に移動し、これと共にピストン部13が下降する。
ピストン部13が下降すると、シリンダ部12内の液体が加圧される。そして、液体に一定の圧力まで蓄圧されると、Sバルブ7bが開き、該液体がシリンダ部12から液体流通部13aの内部を流通してスピンナー部14からノズル口部15を介して外部に噴射される。
液体が噴射されると、シリンダ部12内の液体が徐々に減圧され、その後、液体の噴射が停止する。
【0059】
液体の噴射後、トリガー部20を手前に引いた状態から開放すると、トリガー部20に屈曲された状態で当接されたバネ部6の復帰力によって、トリガー部20が元の位置に戻ると共に、支持棒部16が上方に移動し、ピストン部13が上昇する。
ピストン部13が上昇すると、シリンダ部12内の空間が負圧となるので、負圧を解消するためにFバルブ7aが流路を開き、容器内の液体が吸上げられ、シリンダ部12内に液体が充填されることになる。
【0060】
トリガー式スプレイヤー100においては、このような操作が繰り返されることにより、一定量の液体が、ノズル部5から繰り返して噴射されることになる。このように、上記トリガー式スプレイヤー100は、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となっている。
【0061】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0062】
例えば、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、本体部10の後端部10aの下方に、板状の指当て部1aが設けられており、トリガー部20に、リング状の指入れ部1bが設けられているが、指当て部1a及び指入れ部1bの形状はこれらに限定されない。
【0063】
図9の(a)〜図9の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指当て部を示す側面図である。
図9の(a)に示すように、指当て部は、指当て作用部Sが半円状であってもよく、図9の(b)に示すように、突起により形成されたカーブであってもよく、図9の(c)に示すように、リング状であってもよい。
【0064】
図10の(a)〜図10の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指入れ部を示す側面図である。
図10の(a)に示すように、指入れ部は、指入れ作用部TがC字状であってもよく、図10の(b)に示すように、緩やかな凸状のカーブであってもよく、図10の(c)に示すように、緩やかな凹状のカーブであってもよい。
【0065】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、第1部材50を備えているが、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とがそれぞれ別体であってもよい。
また、同様に、第2部材60を備えているが、ピストン部13、スピンナー部14及び支持棒部16がそれぞれ別体であってもよい。
さらに、Sバルブ7bを備えているが、弁17a、バルブ用バネ部17b及び基部17cはそれぞれ別体であってもよい。
【0066】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、Fバルブ7aと、Sバルブ7bとが別体となっているが、一体となっていてもよい。
【0067】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100において、トリガー部20には、ストッパー21が取り付けられているが、ストッパー21は必ずしも有する必要はない。
【0068】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100において、バネ部6は、板状となっているが、コイル状、蛇状、バネ座金状等であってもよく、バルブ用バネ部17bは、蛇状となっているが、コイル状、板状、バネ座金状等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明のトリガー式スプレイヤーは、トリガーを引くことにより、容器内の液を噴射する装置として好適に用いられる。本発明のトリガー式スプレイヤーによれば、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすい。
【符号の説明】
【0070】
1a・・・指当て部
1b・・・指入れ部
2・・・キャップ部
4a・・・蓋部
5・・・ノズル部
6・・・バネ部
7a・・・Fバルブ
7b・・・Sバルブ
9・・・導入部
10・・・本体部
10a・・・後端部
10b・・・外壁部
11・・・シリンダーポンプ
12・・・シリンダ部
12a・・・下端部
13・・・ピストン部
13a・・・液体流通部
14・・・スピンナー部
15・・・ノズル口部
16・・・支持棒部
16a・・・枢着部
17a・・・弁
17b・・・バルブ用バネ部
17c・・・基部
20・・・トリガー部
21・・・ストッパー
21a・・・嵌合穴部
50・・・第1部材
60・・・第2部材
100・・・トリガー式スプレイヤー
A,S・・・指当て作用部
B,T・・・指入れ作用部
H・・・高さ
X・・・容器
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式スプレイヤーに関し、より詳しくは、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいトリガー式スプレイヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
容器に収容された液体を所望の位置に吹き付ける装置として従来からトリガー式スプレイヤーが知られている。
かかるトリガー式スプレイヤーは、トリガーを回動することによって、内蔵されたポンプ内を加圧、減圧させ、その圧力変化を利用して液体を噴射させる装置であり、近年、蓄圧式のものも含めて多くのタイプが開発されている。
【0003】
例えば、先端にノズルを嵌合した射出筒に、吐出弁体、吐出弁座、吸込み弁等を配設した蓄圧式のトリガー式スプレイヤーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ピストンバルブと該ピストンバルブをピストン弁座に押圧するバネ体と、これらを収納するピストンカバーを備えることで、蓄圧機能を有する領域の容積が小さくできる等のメリットがある蓄圧式のディスペンサーが開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−6288号公報
【特許文献2】特開2009−160573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1又は2に記載のトリガー式スプレイヤーを含む従来のトリガー式スプレイヤーは、トリガーに指を当接させる位置が決まっておらず、操作時にトリガーを引きにくいという欠点がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいトリガー式スプレイヤーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、トリガー部の操作時に、本体部に設けた指当て部に指が当接される指当て作用部が、トリガー部に設けた指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部を設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、(1)シリンダーポンプ及び該シリンダーポンプに連通するノズル部が内設された本体部と、該本体部の後端の後端部に枢着されたトリガー部と、を備え、本体部の後端部の下方に設けられた指当て部に指を配置し、トリガー部に設けられた指入れ部に指を配置して、トリガー部を回動させることにより、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体をノズル部から噴射するトリガー式スプレイヤーであって、トリガー部の操作時に、指当て部に指が当接される指当て作用部が、指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部が設けられているトリガー式スプレイヤーに存する。
【0009】
本発明は、(2)指入れ部がリング状となっている上記(1)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0010】
本発明は、(3)指当て作用部が、湾曲している上記(1)又は(2)に記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0011】
本発明は、(4)シリンダーポンプが、シリンダ部と、該シリンダ部内を摺動可能なピストン部と、からなり、該ピストン部の摺動に基づいて、シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体がノズル部から噴射される上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0012】
本発明は、(5)ピストン部に連続し屈曲可能な液体流通部と、該液体流通部の先端に設けられたスピンナー部と、該液体流通部に設けられトリガー部に枢着される支持棒部と、を更に備え、スピンナー部がノズル部のノズル口部に嵌合されている上記(4)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0013】
本発明は、(6)シリンダ部の下端部に収容されシリンダ部内への液体の流路を開閉するFバルブと、ピストン部に収容されシリンダ部内の液体の流路を開閉するSバルブと、を更に備える上記(4)又は(5)に記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0014】
本発明は、(7)本体部と、トリガー部と、シリンダ部とが一体となっている上記(4)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【0015】
本発明は、(8)ピストン部と、スピンナー部と、支持棒部とが一体となっている上記(5)記載のトリガー式スプレイヤーに存する。
【発明の効果】
【0016】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、トリガー部の操作時に、指当て作用部が、指入れ作用部よりも下方になるように、指当て部及び指入れ部が配置されているので、トリガー式スプレイヤーを把持しやすくなる。
【0017】
上記トリガー式スプレイヤーにおいては、トリガー部が、本体部の後端部に枢着されているので、後端部を中心として円状に回動することになる。このため、指当て作用部が下方に位置する上記トリガー式スプレイヤーは、指入れ作用部(トリガー部)を引くための力を小さくすることができ、操作時にトリガー部を引きやすくなる。
【0018】
したがって、上記トリガー式スプレイヤーは、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすいという利点がある。
【0019】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、指入れ部がリング状となっている場合、一本指でも操作が可能であるという視覚的効果が得られる。
また、指当て作用部が、湾曲している場合、指を指当て作用部に当接しやすく、ずれにくくなる。
【0020】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、ピストン部の摺動に基づいて、シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体がノズル部から噴射されるものである場合、蓄圧式のスプレイヤーとして用いることができ、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となる。
【0021】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、スピンナー部がノズル口部に嵌合された構成となっている場合、組み付けが容易であり、スピンナー部の位置決めも容易に行うことができる。
【0022】
本発明のトリガー式スプレイヤーにおいては、本体部と、トリガー部と、シリンダ部とが一体となっている場合、及び/又は、ピストン部、スピンナー部及び支持棒部が一体となっている場合、部品点数を減らすことができ、全体の組み付けが容易となる。
また、組み付け時においては、シリンダ部にピストン部を圧入するだけで、容易に各部の位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明に係るトリガー式スプレイヤーの一実施形態を示す側面図である。
【図2a】図2aは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の一例を示す側面図である。
【図2b】図2bは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の他の例を示す側面図である。
【図3】図3は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの内部構造を示す断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの背面図である。
【図5】図5の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第1部材を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)の断面図である。
【図6】図6の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第2部材を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)の断面図である。
【図7】図7の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのSバルブを示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)の断面図である。
【図8】図8の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのトリガー部を引く前の状態を示す断面図であり、図8の(b)は、図8の(a)の状態からトリガー部を引いた後の状態を示す断面図である。
【図9】図9の(a)〜図9の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指当て部を示す側面図である。
【図10】図10の(a)〜図10の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指入れ部を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0025】
本発明に係るトリガー式スプレイヤーは、容器に着脱可能となっている。すなわち、容器に収容された液体が、トリガー式スプレイヤーから噴射されるようになっている。
【0026】
図1は、本発明に係るトリガー式スプレイヤーの一実施形態を示す側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100は、本体部10と、該本体部10の後端の後端部10aに枢着されたトリガー部20と、を備える。なお、トリガー部20は、後述するように開閉可能となっており、トリガー式スプレイヤー100の組立て時には開かれ、トリガー式スプレイヤー100の使用時には閉じられる。
【0027】
トリガー式スプレイヤー100において、本体部10の後端部10aの下方には、板状の指当て部1aが設けられており、トリガー部20には、リング状の指入れ部1bが設けられている。
また、トリガー部の操作時に、指当て部1aに指が当接される指当て作用部Aが、指入れ部1bに指が当接される指入れ作用部B(例えば図に示すように指入部の略中間位置)よりも高さHの分だけ下方になるように、指当て部1a及び指入れ部1bが設けられている。
【0028】
トリガー式スプレイヤー100においては、トリガー部20が、本体部10の後端部10aに枢着されているので、後端部10aを中心として図1でいう反時計回りに回動することになる。
一方、トリガー部の操作時は、指当て作用部Aを支点として、指入れ作用部Bに力が加えられる。
このとき、指当て作用部Aが指入れ作用部Bよりも下方に設けられているので、トリガー部20の回動に対する分力が大きくなる。
また、トリガー部20の軌道に比較的近い状態で、指入れ作用部B(トリガー部20)を引くことができるので、トリガー部20を引きやすくなる。
【0029】
図2aは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の一例を示す側面図である。
図2aに示すように、トリガー式スプレイヤー100においては、人差し指を指当て部1aの指当て作用部Aに当接させ、親指を指入れ部1bの指入れ作用部Bに当接させて、親指で指入れ作用部Bを引くことにより、トリガー部20が図でいう反時計回りに回動し、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体がノズル部から噴射されるようになっている。
この場合、容器X内の液体を自分に吹き付けることができる。
【0030】
このとき、指当て部1a及び指入れ部1bは、トリガー部20の操作時に、人差し指が当接される指当て作用部Aが、親指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、配置されている。これにより、液体を自分に吹き付ける場合、人差し指を指当て作用部Aに当接した状態では、人差し指よりも上に位置する親指を指入れ作用部Bに当接しやすく、且つ、指入れ部1b(トリガー部20)を引きやすい。
【0031】
図2bは、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーを容器に取り付け、使用者がこれを把持した状態の他の例を示す側面図である。
図2bに示すように、トリガー式スプレイヤー100においては、親指と人差し指の間(以下「合谷部」という。)を指当て部1aの指当て作用部Aに当接させ、人差し指を指入れ部1bの指入れ作用部Bに当接させて、人差し指で指入れ作用部Bを引くことにより、トリガー部20が図でいう反時計回りに回動し、該回動に連動して、シリンダーポンプ内の液体がノズル部から噴射されるようになっている。
この場合、容器X内の液体を外部に吹き付けることができる。
【0032】
このとき、指当て部1a及び指入れ部1bは、トリガー部20の操作時に、合谷部が当接させる指当て作用部Aが、人差し指が当接される指入れ作用部Bよりも下方になるように、配置されている。これにより、液体を外部に吹き付ける場合、合谷部を指当て作用部Aに当接した状態では、合谷部よりも上に位置する人差し指を指入れ作用部Bに当接しやすく、且つ、指入れ部1b(トリガー部20)を引きやすい。
【0033】
図3は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの内部構造を示す断面図である。
図3に示すように、トリガー式スプレイヤー100は、本体部10に、シリンダーポンプ11及び該シリンダーポンプ11に連通するノズル部5が内設されている。
また、本体部10には、シリンダーポンプ11の外側にキャップ部2が設けられており、該キャップ部2は、容器Xの口部に着脱可能となっている。すなわち、トリガー式スプレイヤー100は、キャップ部2を介して、市販の容器に対して着脱可能となっている。
さらに、キャップ部2及び後述するシリンダ部12は、本体部10の外壁部10bに覆われている。
さらにまた、本体部10には、バネ部6が設けられており、トリガー部20に当接されるようになっている。なお、かかるバネ部6の復元力により、引かれたトリガー部20は、元の位置に復元するようになっている。
【0034】
本体部10は、後端部10aの下側に指当て部1aが設けられている。
図4は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの背面図である。
図4に示すように、指当て部1aは、後端部10aの下方に設けられ、本体部10に対して幅細の板状となっている。このため、指当て部1a及び指入れ部1bにそれぞれ指を当接した場合、より把持しやすくなる。
また、トリガー式スプレイヤー100を軽量化することができる。
【0035】
図3に戻り、ここで、指当て部1aにおいて、指当て作用部Aは、上側にR状に湾曲している。このため、指を指当て作用部Aに当接する際、位置決めがしやすく、また、ずれにくくなる。
【0036】
シリンダーポンプ11は、シリンダ部12と、該シリンダ部12内を摺動可能なピストン部13と、からなる。
したがって、トリガー式スプレイヤー100は、ピストン部13の摺動に基づいて、シリンダ部12内の液体が加圧され、蓄圧された液体がスピンナー部14からノズル部5のノズル口部15を介して噴射されるようになっている。すなわち、トリガー式スプレイヤー100は、蓄圧式のスプレイヤーであり、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となっている。
【0037】
シリンダ部12は、円筒状であり、内部にピストン部13が圧入されている。
ピストン部13は、内部に液体が流通する流路が設けられており、該流路が通じるように、屈曲可能な液体流通部13aがピストン部13の上端に連続して設けられている。
そして、液体流通部13aの先端にはスピンナー部14が設けられている。
【0038】
トリガー式スプレイヤー100において、液体流通部13aにはトリガー部20に枢着される支持棒部16が設けられている。これにより、トリガー部20の回動に連動して、支持棒部16を介してピストン部13が昇降移動するようになっている。
【0039】
シリンダ部12の下端部12aには導入部9が連結されている。
トリガー式スプレイヤー100において、導入部9は容器X内に挿入されており、先端が容器X内の液体中に浸漬される。そして、容器X内の液体はこの導入部9を介して吸い上げられシリンダ部12内に流入されることになる。なお、導入部9の先端には、チューブ等が取り付けられていてもよい。この場合、チューブの先端が容器内の液体中に浸漬され、該チューブから容器内の液体が導入されることになる。
【0040】
ノズル部5は、スピンナー部14と該スピンナー部が嵌合されるノズル口部15とからなる。トリガー式スプレイヤー100においては、スピンナー部14がノズル口部15に嵌合される構成となっているので、トリガー式スプレイヤー100の組み付けが容易となり、スピンナー部14の位置決めも容易に行うことが可能となる。
【0041】
トリガー部20は、蓋部4aと、該蓋部4aから屈曲して連結された指入れ部1bとからなる略L字状である。
トリガー部20において、蓋部4aには、支持棒部16を枢着する枢着部16aが設けられている。
また、指入れ部1bは、リング状となっている。このため、一本指でも操作が可能であるという視覚的効果が得られる。
【0042】
トリガー式スプレイヤー100において、トリガー部20には、嵌合穴部21aが設けられており、トリガー部20を閉じることにより、ノズル口部15が嵌合穴部21aに配置されるようになっている。これにより、トリガー部20がノズル口部15からの液体の吐出を妨げない。
また、トリガー部20には、ストッパー21が取り付けられている。かかるストッパー21は、嵌合穴部21aに嵌合可能となっており、図3に示すように、ストッパー21を嵌合穴部21aに嵌合することにより、ノズル口部15を封じることができる。また、ストッパー21を嵌合穴部21aに嵌合することにより、トリガー部20の回動をロックすることができるので、例えば、不使用時に液体が漏れることを抑制することができる。
【0043】
トリガー式スプレイヤー100において、シリンダ部12の下端部12aの内側にはシリンダ部12内への液体の流路を開閉するFバルブ7aが収容されている。これにより、容器X内の液体がシリンダ部12内へ導入される場合には、Fバルブ7aが流路を開き、液体が吐出される場合には、Fバルブ7aが流路を閉じるようになっている。
また、ピストン部13には、シリンダ部12内の液体の流路を開閉するSバルブ7bが収容されている。かかるSバルブ7bの詳細については、後述する。
【0044】
トリガー式スプレイヤー100においては、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とが一体となった第1部材50を備える。
【0045】
図5の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第1部材を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)の断面図である。
図5の(a)及び図5の(b)に示すように、第1部材50は、上述したキャップ部2とバネ部6とを備える本体部10が、キャップ部2の内側でシリンダ部12とも一体となっている。
【0046】
これに加え、第1部材50においては、本体部10の後端の後端部10aにトリガー部20の蓋部4aが枢着されており、トリガー部20が開閉可能となっている。すなわち、トリガー部20を閉じることにより、本体部10が蓋をされるようになっている。なお、トリガー部20を閉じることにより、バネ部6は、屈曲された状態でトリガー部20の蓋部4aに当接されることになる。
【0047】
また、本体部10の前端には上述したスピンナー部14が嵌合されるノズル口部15が設けられている。なお、ノズル口部15には、スピンナー部14から吐出される液体を例えば泡状にするフラップが設けられていてもよい。なお、第1部材50においては、シリンダ部12の下端部12aの内側にFバルブ7aが取り付けられる。
【0048】
トリガー式スプレイヤー100においては、ピストン部13と、スピンナー部14と、支持棒部16とが一体となった第2部材60を備える。
【0049】
図6の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーの第2部材を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)の断面図である。
図6の(a)及び図6の(b)に示すように、第2部材60は、ピストン部13に連通するように液体流通部13aが取り付けられており、液体流通部13aの先端にスピンナー部14が設けられ、中腹に支持棒部16が設けられている。
【0050】
第2部材60において、ピストン部13は、第1部材のシリンダ部12に圧入され、スピンナー部14は、液体流通部13aを屈曲して第1部材50のノズル口部15に嵌合され、支持棒部16は、第1部材50の枢着部16aに枢着される。
【0051】
図7の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのSバルブを示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)の断面図である。
図7の(a)及び図7の(b)に示すように、Sバルブ7bは、弁17aと、該弁17aを上方に付勢するバルブ用バネ部17bと、ピストン部13にバルブ用バネ部17bを固定する基部17cと、からなる。
【0052】
トリガー式スプレイヤー100においては、弁17a、バルブ用バネ部17b及び基部17cが一体となったSバルブ7bを備える。
【0053】
Sバルブ7bは、ピストン部13の内部に配置される(図3参照)。このとき、基部17cは、ピストン部13の下端部に固定されるようになっており、弁17aは、ピストン部13内の弁座に当接されるようになっている。
そして、バルブ用バネ部17bは、伸縮可能となっており、弁17aは、バルブ用バネ部17bによる一定のバネ力により、弁座に付勢されるようになっている。
【0054】
Sバルブ7bは、ピストン部13内の液体の流路を塞ぐ弁の働きをする。すなわち、弁17aがバルブ用バネ部17bによって上方に付勢されているので、シリンダ部12内の液体が一定の圧力まで加圧されると、ピストン部13が下降すると共に、Sバルブ7bとシリンダ部12との間が開き、シリンダ部12内の液体が一定の圧力より減圧されると、ピストン部13が上昇すると共に、Sバルブ7bとシリンダ部12との間が閉じるようになっている。これにより、トリガー式スプレイヤー100においては、Sバルブ7bによって液体の流通が確実に遮断されるので、液垂れを防止することができる。なお、Sバルブ7bは、図7の(b)に示すように、内部が中空となっているので、Sバルブ7bの軽量化が図られ、バルブ用バネ部17bへの負担も小さい。
【0055】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とが一体となった第1部材50を備える場合、及び/又は、ピストン部13、スピンナー部14及び支持棒部16が一体となった第2部材60を備える場合、及び/又は、Sバルブを備える場合、部品点数を減らすことができ、全体の組み付けが容易となる。
【0056】
第1部材50、第2部材60及びSバルブ7bの材質は、いずれも合成樹脂であり、主として射出成形により製造される。
また、Fバルブ7aの材質は、金属性である。
なお、材質はこれらに限定されない。
【0057】
次に、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100の操作について説明する。
図8の(a)は、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤーのトリガー部を引く前の状態を示す断面図であり、図8の(b)は、図8の(a)の状態からトリガー部を引いた後の状態を示す断面図である。
【0058】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、図8の(a)に示すトリガー部20の指入れ部1bの指入れ作用部Bに指を配置して、手前に引くことにより、図8の(b)に示すように、トリガー部20が下方に移動する。
このとき、支持棒部16がトリガー部20の枢着部16aに枢着されているので、支持棒部16が下方に移動し、これと共にピストン部13が下降する。
ピストン部13が下降すると、シリンダ部12内の液体が加圧される。そして、液体に一定の圧力まで蓄圧されると、Sバルブ7bが開き、該液体がシリンダ部12から液体流通部13aの内部を流通してスピンナー部14からノズル口部15を介して外部に噴射される。
液体が噴射されると、シリンダ部12内の液体が徐々に減圧され、その後、液体の噴射が停止する。
【0059】
液体の噴射後、トリガー部20を手前に引いた状態から開放すると、トリガー部20に屈曲された状態で当接されたバネ部6の復帰力によって、トリガー部20が元の位置に戻ると共に、支持棒部16が上方に移動し、ピストン部13が上昇する。
ピストン部13が上昇すると、シリンダ部12内の空間が負圧となるので、負圧を解消するためにFバルブ7aが流路を開き、容器内の液体が吸上げられ、シリンダ部12内に液体が充填されることになる。
【0060】
トリガー式スプレイヤー100においては、このような操作が繰り返されることにより、一定量の液体が、ノズル部5から繰り返して噴射されることになる。このように、上記トリガー式スプレイヤー100は、簡単な構造でありながら、確実に一定量の液体を噴射することが可能となっている。
【0061】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0062】
例えば、本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、本体部10の後端部10aの下方に、板状の指当て部1aが設けられており、トリガー部20に、リング状の指入れ部1bが設けられているが、指当て部1a及び指入れ部1bの形状はこれらに限定されない。
【0063】
図9の(a)〜図9の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指当て部を示す側面図である。
図9の(a)に示すように、指当て部は、指当て作用部Sが半円状であってもよく、図9の(b)に示すように、突起により形成されたカーブであってもよく、図9の(c)に示すように、リング状であってもよい。
【0064】
図10の(a)〜図10の(c)は、他の実施形態に係るトリガー式スプレイヤーにおける指入れ部を示す側面図である。
図10の(a)に示すように、指入れ部は、指入れ作用部TがC字状であってもよく、図10の(b)に示すように、緩やかな凸状のカーブであってもよく、図10の(c)に示すように、緩やかな凹状のカーブであってもよい。
【0065】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、第1部材50を備えているが、本体部10と、トリガー部20と、シリンダ部12とがそれぞれ別体であってもよい。
また、同様に、第2部材60を備えているが、ピストン部13、スピンナー部14及び支持棒部16がそれぞれ別体であってもよい。
さらに、Sバルブ7bを備えているが、弁17a、バルブ用バネ部17b及び基部17cはそれぞれ別体であってもよい。
【0066】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100においては、Fバルブ7aと、Sバルブ7bとが別体となっているが、一体となっていてもよい。
【0067】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100において、トリガー部20には、ストッパー21が取り付けられているが、ストッパー21は必ずしも有する必要はない。
【0068】
本実施形態に係るトリガー式スプレイヤー100において、バネ部6は、板状となっているが、コイル状、蛇状、バネ座金状等であってもよく、バルブ用バネ部17bは、蛇状となっているが、コイル状、板状、バネ座金状等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明のトリガー式スプレイヤーは、トリガーを引くことにより、容器内の液を噴射する装置として好適に用いられる。本発明のトリガー式スプレイヤーによれば、把持しやすく、且つ、操作時にトリガー部を引きやすい。
【符号の説明】
【0070】
1a・・・指当て部
1b・・・指入れ部
2・・・キャップ部
4a・・・蓋部
5・・・ノズル部
6・・・バネ部
7a・・・Fバルブ
7b・・・Sバルブ
9・・・導入部
10・・・本体部
10a・・・後端部
10b・・・外壁部
11・・・シリンダーポンプ
12・・・シリンダ部
12a・・・下端部
13・・・ピストン部
13a・・・液体流通部
14・・・スピンナー部
15・・・ノズル口部
16・・・支持棒部
16a・・・枢着部
17a・・・弁
17b・・・バルブ用バネ部
17c・・・基部
20・・・トリガー部
21・・・ストッパー
21a・・・嵌合穴部
50・・・第1部材
60・・・第2部材
100・・・トリガー式スプレイヤー
A,S・・・指当て作用部
B,T・・・指入れ作用部
H・・・高さ
X・・・容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダーポンプ及び該シリンダーポンプに連通するノズル部が内設された本体部と、該本体部の後端の後端部に枢着されたトリガー部と、を備え、
前記後端部の下方に設けられた指当て部に指を配置し、前記トリガー部に設けられた指入れ部に指を配置して、前記トリガー部を回動させることにより、該回動に連動して、前記シリンダーポンプ内の液体を前記ノズル部から噴射するトリガー式スプレイヤーであって、
前記トリガー部の操作時に、前記指当て部に指が当接される指当て作用部が、前記指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、前記指当て部及び前記指入れ部が設けられているトリガー式スプレイヤー。
【請求項2】
前記指入れ部がリング状となっている請求項1記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項3】
前記指当て作用部が、湾曲している請求項1又は2に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項4】
前記シリンダーポンプが、シリンダ部と、該シリンダ部内を摺動可能なピストン部と、からなり、
該ピストン部の摺動に基づいて、前記シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体が前記ノズル部から噴射される請求項1〜3のいずれか1項に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項5】
ピストン部に連続し屈曲可能な液体流通部と、
該液体流通部の先端に設けられたスピンナー部と、
該液体流通部に設けられ前記トリガー部に枢着される支持棒部と、
を更に備え、
前記スピンナー部が前記ノズル部のノズル口部に嵌合されている請求項4記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項6】
前記シリンダ部の下端部に収容され前記シリンダ部内への前記液体の流路を開閉するFバルブと、
前記ピストン部に収容され前記シリンダ部内の前記液体の流路を開閉するSバルブと、
を更に備える請求項4又は5に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項7】
前記本体部と、前記トリガー部と、前記シリンダ部とが一体となっている請求項4記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項8】
前記ピストン部と、前記スピンナー部と、前記支持棒部とが一体となっている請求項5記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項1】
シリンダーポンプ及び該シリンダーポンプに連通するノズル部が内設された本体部と、該本体部の後端の後端部に枢着されたトリガー部と、を備え、
前記後端部の下方に設けられた指当て部に指を配置し、前記トリガー部に設けられた指入れ部に指を配置して、前記トリガー部を回動させることにより、該回動に連動して、前記シリンダーポンプ内の液体を前記ノズル部から噴射するトリガー式スプレイヤーであって、
前記トリガー部の操作時に、前記指当て部に指が当接される指当て作用部が、前記指入れ部に指が当接される指入れ作用部よりも下方になるように、前記指当て部及び前記指入れ部が設けられているトリガー式スプレイヤー。
【請求項2】
前記指入れ部がリング状となっている請求項1記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項3】
前記指当て作用部が、湾曲している請求項1又は2に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項4】
前記シリンダーポンプが、シリンダ部と、該シリンダ部内を摺動可能なピストン部と、からなり、
該ピストン部の摺動に基づいて、前記シリンダ部内の液体が加圧され、蓄圧された液体が前記ノズル部から噴射される請求項1〜3のいずれか1項に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項5】
ピストン部に連続し屈曲可能な液体流通部と、
該液体流通部の先端に設けられたスピンナー部と、
該液体流通部に設けられ前記トリガー部に枢着される支持棒部と、
を更に備え、
前記スピンナー部が前記ノズル部のノズル口部に嵌合されている請求項4記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項6】
前記シリンダ部の下端部に収容され前記シリンダ部内への前記液体の流路を開閉するFバルブと、
前記ピストン部に収容され前記シリンダ部内の前記液体の流路を開閉するSバルブと、
を更に備える請求項4又は5に記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項7】
前記本体部と、前記トリガー部と、前記シリンダ部とが一体となっている請求項4記載のトリガー式スプレイヤー。
【請求項8】
前記ピストン部と、前記スピンナー部と、前記支持棒部とが一体となっている請求項5記載のトリガー式スプレイヤー。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−78704(P2013−78704A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218718(P2011−218718)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(391050961)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(391050961)
【Fターム(参考)】
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